車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置

申请号 JP2012041838 申请日 2012-02-28 公开(公告)号 JP5771854B2 公开(公告)日 2015-09-02
申请人 トヨタ車体株式会社; トヨタ自動車株式会社; 发明人 深水 嵩洋; 淵上 英希; 岩井 健; 小畑 昌平;
摘要
权利要求

ルーフガラス及びルーフシェードを設けた開口ルーフを備えた車両用サンルーフで、ルーフガラスを閉じるガラス閉位置とルーフガラスを開くガラス開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたガラス用スイッチと、ルーフシェードを閉じるシェード閉位置とルーフシェードを開くシェード開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたシェード用スイッチを備え、 前記シェード用スイッチのシェード閉位置は非連動時の第1閉位置と連動時の第2閉位置を含み、 このガラス用スイッチは、ガラス開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、 このシェード用スイッチを連動時の第2閉位置に切り替えるように移動させた際に、このシェード用スイッチとガラス用スイッチとを互いに連動させた連動操作可能状態でガラス用スイッチを前記ガラス閉位置に切り替えて開口ルーフを閉じることができる連動部を設け、 前記連動部は、ガラス用スイッチに設けた係合部と、シェード用スイッチに設けた係合部とを有し、 これらの係合部が互いに係合して前記連動操作可能状態となり、これらの係合部が互いに係合解除されて前記単独操作可能状態となる ことを特徴とする車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。ルーフガラス及びルーフシェードを設けた開口ルーフを備えた車両用サンルーフで、ルーフガラスを閉じるガラス閉位置とルーフガラスを開くガラス開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたガラス用スイッチと、ルーフシェードを閉じるシェード閉位置とルーフシェードを開くシェード開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたシェード用スイッチを備え、 前記シェード用スイッチのシェード閉位置は非連動時の第1閉位置と連動時の第2閉位置を含み、 このガラス用スイッチは、ガラス開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、 このシェード用スイッチを連動時の第2閉位置に切り替えるように移動させた際に、このシェード用スイッチとガラス用スイッチとを互いに連動させた連動操作可能状態でガラス用スイッチを前記ガラス閉位置に切り替えて開口ルーフを閉じることができる連動部を設け、 前記ガラス用スイッチのガラス開位置は非連動時の第1開位置と連動時の第2開位置を含み、 このガラス用スイッチは、非連動時の第1開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、 前記ガラス用スイッチを連動時の第2開位置に切り替えるように移動させた際に、このガラス用スイッチとシェード用スイッチとを互いに連動させて前記シェード用スイッチをシェード開位置に切り替えて開口ルーフを開くことができる連動部を設けた ことを特徴とする車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。前記係合部は、ガラス用スイッチとシェード用スイッチとにそれぞれ互いに分離して設けた当接部であり、 前記連動操作可能状態でこれらの当接部が互いに当接し、前記単独操作可能状態でこれらの当接部が互いに離間する ことを特徴とする請求項1に記載の車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。前記ガラス用スイッチのガラス閉位置及びシェード用スイッチのシェード閉位置に切り替える向きを、前記ルーフガラス及びルーフシェードを閉じる向きに合わせるとともに、前記ガラス用スイッチのガラス開位置及びシェード用スイッチのシェード開位置に切り替える向きを、前記ルーフガラス及びルーフシェードを開く向きに合わせたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。前記ガラス用スイッチと前記シェード用スイッチの移動操作方向を共通にするとともに前記ガラス用スイッチと前記シェード用スイッチを前記移動操作方向に沿って並べたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。前記ガラス用スイッチとシェード用スイッチとはそれぞれ直線往復移動することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。前記ガラス用スイッチとシェード用スイッチとはそれぞれ回転往復移動することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置。

说明书全文

この発明は、車両用サンルーフの開口ルーフにおいてルーフガラスを開閉するガラス用スイッチとルーフシェードを開閉するシェード用スイッチを備えた開閉スイッチ装置に関するものである。

従来、ルーフガラスが電動でスライドして開閉するとともにルーフシェードが手動でスライドして開閉する車両用サンルーフ(例1)や、その車両用サンルーフ(例1)にチルト機能を付加した車両用サンルーフ(例2)や、ルーフガラスが固定されているとともにルーフシェードが電動でスライドして開閉する車両用サンルーフ(例3)や、ルーフガラスとルーフシェードとが共に電動でスライドして開閉する車両用サンルーフ(例4)などが、公知になっている。

上記の車両用サンルーフ(例1、例3)では、一部品(ルーフガラスまたはルーフシェード)を一つのスイッチで操作するので、一部品(ルーフガラスまたはルーフシェード)の開閉において誤操作がなく、また、上記の車両用サンルーフ(例2)では、一部品(ルーフガラス)の開閉操作時に、一部品の機能(ルーフガラスのスライド及びチルト)を二つのスイッチで操作するので、誤操作が少ない。

一方、上記の車両用サンルーフ(例4)では、二部品(ルーフガラス及びルーフシェード)をそれぞれ別々のスイッチで操作するので、スイッチの選択に戸惑ったり誤操作したりして、ルーフシェードのみを閉めてルーフガラスを閉め忘れると、ルーフシェードを通してルーフガラスの閉め忘れを目視することができず、そのまま放置されるおそれがあった。そのため、例えばルーフシェードをメッシュで形成して、ルーフガラスを閉め忘れてもルーフシェードを通してルーフガラスを目視することができるようにしている。

そこで、二部品(ルーフガラス及びルーフシェード)をそれぞれ別々のスイッチで操作する下記の特許文献1では、ルーフシェードを閉じる際にルーフガラスも同時に閉じるように制御している。また、特許文献2及び特許文献3も同様である。

特開2011−11735号公報

特開平5−4521号公報

特許第4153821号公報

特許文献1〜3では、電気的な制御により、ルーフシェードの閉動作に追従してルーフガラスも閉動作を行なうようにしているので、ノイズにより誤動作を起こすおそれがあった。

この発明は、ルーフシェードの閉動作に伴うルーフガラスの閉動作の確実性を高めることを目的としている。

上記の目的を達成するために、請求項1の発明にかかる車両用サンルーフの開閉スイッチ装置は、ルーフガラス及びルーフシェードを設けた開口ルーフを備えた車両用サンルーフで、ルーフガラスを閉じるガラス閉位置とルーフガラスを開くガラス開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたガラス用スイッチと、ルーフシェードを閉じるシェード閉位置とルーフシェードを開くシェード開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたシェード用スイッチを備え、前記シェード用スイッチのシェード閉位置は非連動時の第1閉位置と連動時の第2閉位置を含み、このガラス用スイッチは、ガラス開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、このシェード用スイッチを連動時の第2閉位置に切り替えるように移動させた際に、このシェード用スイッチとガラス用スイッチとを互いに連動させた連動操作可能状態でガラス用スイッチを前記ガラス閉位置に切り替えて開口ルーフを閉じることができる連動部を設け、前記連動部は、ガラス用スイッチに設けた係合部と、シェード用スイッチに設けた係合部とを有し、これらの係合部が互いに係合して前記連動操作可能状態となり、これらの係合部が互いに係合解除されて前記単独操作可能状態となることを特徴とする車両用サンルーフにおける開閉スイッチ装置を要旨としている。

請求項2の発明にかかる車両用サンルーフの開閉スイッチ装置は、ルーフガラス及びルーフシェードを設けた開口ルーフを備えた車両用サンルーフで、ルーフガラスを閉じるガラス閉位置とルーフガラスを開くガラス開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたガラス用スイッチと、ルーフシェードを閉じるシェード閉位置とルーフシェードを開くシェード開位置とに切り替え得るように移動操作可能に設けたシェード用スイッチを備え、前記シェード用スイッチのシェード閉位置は非連動時の第1閉位置と連動時の第2閉位置を含み、このガラス用スイッチは、ガラス開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、このシェード用スイッチを連動時の第2閉位置に切り替えるように移動させた際に、このシェード用スイッチとガラス用スイッチとを互いに連動させた連動操作可能状態でガラス用スイッチを前記ガラス閉位置に切り替えて開口ルーフを閉じることができる連動部を設け、前記ガラス用スイッチのガラス開位置は非連動時の第1開位置と連動時の第2開位置を含み、このガラス用スイッチは、非連動時の第1開位置とガラス閉位置間で、及びシェード用スイッチは、非連動時ではシェード開位置と第1閉位置間でそれぞれ単独で切り替えて開口ルーフを開閉操作することができる単独操作可能状態ばかりではなく、前記ガラス用スイッチを連動時の第2開位置に切り替えるように移動させた際に、このガラス用スイッチとシェード用スイッチとを互いに連動させて前記シェード用スイッチをシェード開位置に切り替えて開口ルーフを開くことができる連動部を設けたことを特徴とする。

請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記係合部は、ガラス用スイッチとシェード用スイッチとにそれぞれ互いに分離して設けた当接部であり、前記連動操作可能状態でこれらの当接部が互いに当接し、前記単独操作可能状態でこれらの当接部が互いに離間することを特徴とする。

請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ガラス用スイッチのガラス閉位置及びシェード用スイッチのシェード閉位置に切り替える向きを、前記ルーフガラス及びルーフシェードを閉じる向きに合わせるとともに、前記ガラス用スイッチのガラス開位置及びシェード用スイッチのシェード位置に切り替える向きを、前記ルーフガラス及びルーフシェードを開く向きに合わせたことを特徴とする。

請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ガラス用スイッチと前記シェード用スイッチの移動操作方向を共通にするとともに前記ガラス用スイッチと前記シェード用スイッチを前記移動操作方向に沿って並べたことを特徴とする。

請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ガラス用スイッチとシェード用スイッチとはそれぞれ直線往復移動することを特徴とする。

請求項7の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ガラス用スイッチとシェード用スイッチとはそれぞれ回転往復移動することを特徴とする。

請求項1の発明は、シェード用スイッチを連動時に第2閉位置に切り替えるように移動操作した際に、ガラス用スイッチが連動部でシェード用スイッチと連動してガラス閉位置に切り替わるように移動するので、ルーフガラスを閉め忘れたままルーフシェードのみを閉めてしまうことはなくなり、簡単な構造の機械的な閉め忘れ防止機構により、ルーフシェードの閉動作に伴うルーフガラスの閉動作の確実性を高めることができる効果を奏する。また、ガラス用スイッチに設けた係合部と、シェード用スイッチに設けた係合部とにより、連動部を簡単な構造にした機械的な閉め忘れ防止機構を提供することができる。

請求項2の発明によれば、ガラス用スイッチを連動時に第2開位置に切り替えるように移動操作した際に、シェード用スイッチが連動部でガラス用スイッチと連動してシェード開位置に切り替わるように移動するので、ルーフシェードを閉じたままルーフガラスを開いてしまうことはなくなり、簡単な構造の機械的な閉め忘れ防止機構により、ルーフガラスの開動作に伴うルーフシェードの開動作の確実性を高めることができる。

請求項3の発明によれば、ガラス用スイッチに設けた当接部と、シェード用スイッチに設けた当接部とにより、係合部を簡単な構造にした機械的な閉め忘れ防止機構を提供することができる。

請求項4の発明によれば、ガラス用スイッチ及びシェード用スイッチのクローズ操作向きを、ルーフガラス及びルーフシェードを閉じる向きに合わせているとともに、ガラス用スイッチ及びシェード用スイッチのオープン操作向きを、ルーフガラス及びルーフシェードを開く向きに合わせているので、ルーフガラス及びルーフシェードに対する使用者の開閉動感覚とガラス用スイッチ及びシェード用スイッチに対する使用者の開閉操作とが一致し、誤操作を防止することができる。

請求項5の発明によれば、ガラス用スイッチとシェード用スイッチの移動操作方向を共通にして、移動操作方向に沿って並べたガラス用スイッチとシェード用スイッチとを同時に把持して容易に操作することができる。

請求項6の発明によれば、ガラス用スイッチとシェード用スイッチとを直線往復移動させて容易に操作することができる。 請求項7の発明によれば、ガラス用スイッチとシェード用スイッチとを回転往復移動させて容易に操作することができる。

(a)は第1実施形態にかかる開閉スイッチ装置を示す底面図、(b)は同じく側面図、(c)はその開閉スイッチ装置を側面側から見た断面図。

(a)は車両用サンルーフを示す部分平面図、(b)はその開閉スイッチ装置の中立状態を示す回路図。

(a)(b)(c)はそれぞれ開閉スイッチ装置におけるシェード用スイッチの操作例を示す回路図。

(a)(b)(c)はそれぞれ開閉スイッチ装置におけるガラス用スイッチの操作例を示す回路図。

(a)(b)(c)(d)はそれぞれ車両用サンルーフを閉じる際の一例を示す作用説明図。

(a)(b)(c)(d)はそれぞれ車両用サンルーフを開く際の一例を示す作用説明図。

(a)は第2実施形態にかかる開閉スイッチ装置を側面側から見た断面図、(b)はその開閉スイッチ装置を底面側から見た断面図。

まず、本発明にかかる車両用サンルーフの開閉スイッチ装置を具体化した第1実施形態について図1〜6を参照して説明する。 図1(a)(b)(c)に示すように、車両のルーフ下面に取り付けられた取付箱1は互いに取着された上箱2と下箱3とからなる。取付箱1内に設けられた収容室4で上箱2の上板2aの内側には基板5が取着されている。下箱3の下板3aには一対の開口4aが並設されて収容室4に連通している。取付箱1に互いに並べて取り付けられたガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とは、いずれも、基板5と下板3aとの間で収容室4に嵌め込まれたスライダ8と、スライダ8に取着されて、開口4aから下方へ突出する摘み9とを有し、両摘み9及び両スライダ8が互いに接近及び離間し得る並設方向Xへ直線的に移動し得る。すなわち、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7の移動操作方向は、並設方向Xと同じであり、共通にしている。本実施形態では、並設方向Xが車両の前後方向に一致するとともに、後述するルーフガラス22及びルーフシェード23が閉じ方向及び開き方向とも一致する。なお、図1(a)(b)(c)において、「F」は「前」を示し、「R」は「後」を示す。

各スライダ8において、摘み9を挟む両側部8a,8bのうち、両摘み9間で互いに隣接する一側部8aには分離されて並設方向Xで相対向する当接部10(係合部、連動部)が形成され、また、一側部8aに対し摘み9を挟む反対側で他側部8bは、下板3aに取着された復帰ばね11に連結されている。

図2(b)に示すように、ガラス用スイッチ6において、基板5には、前後方向にそれぞれ互いに分離された一対の固定接点(以下、固定接点を単に接点という)12a,12b、及び一対の接点13a,13bをそれぞれ一組とする二組の接続部12,13が取り付けられている。また、シェード用スイッチ7において、基板5には、前後方向にそれぞれ互いに分離された一対の接点14a,14b、及び一対の接点15a,15bをそれぞれ一組とする二組の接続部14,15が取り付けられている。接点12a.12b,13a,13b,14a,14b,15a,15bはコントローラ24に接続されている。

一方、ガラス用スイッチ6のスライダ8には、接続部12,13にそれぞれ接続可能に配置された可動接点16,17が取り付けられている。また、シェード用スイッチのスライダ8には、接続部14,15にそれぞれ接続可能に配置された可動接点18,19が取り付けられている。

なお、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7において基板5には下板3aの外側に取着された表示部3bや摘み9の内側を照らす照射部5aが取り付けられている。また、各照射部5aに相対する下板3a及び摘み9の下部には窓がそれぞれ設けられるとともに該窓には透明性または半透明性の窓部材5b,9aが埋め込まれている。この照射部5aは、発光ダイオードからなり、窓部材5b,9aに積層固定された表示部3b,9bを窓部材5b,9aを介して裏面側から照射可能である。

並設方向Xにおいて「F」側の表示部3bには「close(閉)」の文字が刻設されることにより、並設方向Xにおいて「R」側の表示部3bには「open(開)」の文字が刻設されることにより、それぞれ厚みが薄くされて前記照射部5aの照明により、刻設部分の文字が明るく浮かび上がるようにされている。また、ガラス用スイッチ6の表示部9bには、「ルーフスイッチ」が、シェード用スイッチ7の表示部9bには「シェード」の文字が刻設されることにより厚みが薄くされて、前記照射部5aの照明により、刻設部分の文字が明るく浮かび上がるようにされている。

図1(a)(b)(c)に示すように、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7において、スライダ8に対する復帰ばね11の弾性により摘み9が中立位置Aで停止している状態では、各スライダ8の当接部10が隙間Sで互いに離間した単独操作可能状態Pにあるとともに、図2(b)に示すようにスライダ8側の各可動接点16,17,18,19が基板5側の各接続部12,13,14,15に対し開路状態にある。

シェード用スイッチ7において、図3(a)に示すように、当接部10の単独操作可能状態Pで摘み9を中立位置Aから両当接部10間の隙間Sの範囲でシェード閉位置である第1閉位置B1(第一段目)に復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、シェード用スイッチ7側の可動接点18が基板5側の接続部14に対し開路状態のまま、シェード用スイッチ7側の可動接点19が基板5側の接続部15と閉路状態になる。また、図3(b)に示すように、当接部10の単独操作可能状態Pで摘み9を中立位置Aから両当接部10間の隙間Sの範囲でシェード開位置Cに復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、シェード用スイッチ7側の可動接点19が基板5側の接続部15に対し開路状態のまま、シェード用スイッチ7側の可動接点18の可動接点18が基板5側の接続部14と閉路状態になる。また、図3(c)に示すように、シェード用スイッチ7の摘み9を前記第1閉位置B1(第一段目)からさらにシェード閉位置である第2閉位置B2(第二段目)に復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、第1閉位置B1(第一段目)と同様に、シェード用スイッチ7側の可動接点18が基板5側の接続部14に対し開路状態のまま、シェード用スイッチ7側の可動接点19が基板5側の接続部15と閉路状態において、連動操作可能状態でシェード用スイッチ7のスライダ8の当接部10がガラス用スイッチ6の当接部10に当接して連動し、ガラス用スイッチ6もガラス閉位置Bになって、ガラス用スイッチ6側の可動接点17が基板5側の接続部13に対し開路状態のまま、ガラス用スイッチ6側の可動接点16が基板5側の接続部12と閉路状態となる。

ガラス用スイッチ6において、図4(a)に示すように、当接部10の単独操作可能状態Pで摘み9を中立位置Aから両当接部10間の隙間Sの範囲でガラス閉位置Bに復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、ガラス用スイッチ6側の可動接点17が基板5側の接続部13に対し開路状態のまま、ガラス用スイッチ6側の可動接点16が基板5側の接続部12と閉路状態になる。また、図4(b)に示すように、当接部10の単独操作可能状態Pで摘み9を中立位置Aから両当接部10間の隙間Sの範囲でガラス開位置である非連動時の第1開位置C1(第一段目)に復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、ガラス用スイッチ6側の可動接点16が基板5側の接続部12に対し開路状態のまま、ガラス用スイッチ6側の可動接点17が基板5側の接続部13と閉路状態になる。また、図4(c)に示すように、摘み9を前記非連動時の第1開位置C1(第一段目)からさらにガラス開位置である連動時の第2開位置C2(第二段目)に復帰ばね11の弾性力に抗して移動操作すると、非連動時の第1開位置C1(第一段目)と同様に、ガラス用スイッチ6側の可動接点16が基板5側の接続部12に対し開路状態のまま、ガラス用スイッチ6側の可動接点17が基板5側の接続部13と閉路状態において、連動操作可能状態でガラス用スイッチ6のスライダ8の当接部10がシェード用スイッチ7のスライダ8の当接部10に当接して連動し、シェード用スイッチ7もシェード開位置Cになって、シェード用スイッチ7側の可動接点19が基板5側の接続部15に対し開路状態のまま、シェード用スイッチ7側の可動接点18が基板5側の接続部14と閉路状態となる。

シェード用スイッチ7を中立位置Aから非連動時の第1閉位置B1または非連動時のシェード開位置Cに切り替えたり非連動時の第1閉位置B1から連動時の第2閉位置B2に切り替えたりする際や、ガラス用スイッチ6を中立位置Aからガラス閉位置Bまたは非連動時の第1開位置C1に切り替えたり非連動時の第1開位置C1から連動時の第2開位置C2に切り替えたりする際には、下箱3の下板3aにスライダ8の移動操作方向(前記並設方向Xと同方向)に沿って並設された図示しない節度機構の各係止凹凸部に対し、スライダ8に設けられた図示しない節度機構の弾性係止部が係脱されて各中立位置Aや各閉位置B,B1,B2や各開位置C,C1,C2でシェード用スイッチ7及びガラス用スイッチ6が段階的に停止する。

図2(a)に示す車両用サンルーフ20において開口ルーフ21には図5,6に示すようにルーフガラス22及びルーフシェード23が開閉可能に設けられている。ルーフガラス22は例えば無機ガラスや有機ガラスからなる。ルーフガラス22は、前述した開閉スイッチ装置のガラス用スイッチ6のオープン操作又はクローズ操作があると、コントローラ24がガラス用モータ25を駆動制御することにより開閉される。ルーフシェード23は、前述した開閉スイッチ装置のシェード用スイッチ7のオープン操作又はクローズ操作があると、コントローラ24がシェード用モータ26を駆動制御することにより開閉される。ちなみに、ルーフガラス22及びルーフシェード23の位置は、ガラス用モータ25やシェード用モータ26の回転により得られたエンコーダからの信号に基づき検出され、そのエンコーダからの検出信号に基づき、予め設定されたプログラムに従って、ルーフガラス22及びルーフシェード23の後述する両前端部位置間の規制制御がされる。

次に、車両用サンルーフ20の開閉動について説明する。 図5(a)に示すようにルーフガラス22及びルーフシェード23が全開位置にある状態から、シェード用スイッチ7を中立位置Aから第1閉位置B1にクローズ操作すると、図5(b)に示すように、コントローラ24がシェード用モータ26を駆動制御することにより、ルーフシェード23が閉まり始める。コントローラ24は、前述したエンコーダからの検出信号に基づき、ルーフシェード23の前端部23aの位置や、ルーフガラス22の前端部22aの位置を演算し、それらの前端部23a,22a間の間隔が設定値以下になった場合に、ガラス用スイッチ6の駆動やシェード用モータ26の駆動を停止する。従って、ルーフシェード23の前端部23aは、ルーフガラス22が全閉状態にないとき以外は、規制制御が行われてルーフガラス22の前端部22aを前方へ追い抜く直前で停止し、ルーフガラス22の前端部22aより後方に所定間隔をあけて位置してそれらの前端部23a,22a間の間隔を維持する。

さらに、シェード用スイッチ7を第2閉位置B2(図3(c)参照)にクローズ操作すると、ガラス用スイッチ6もシェード用スイッチ7と連動してガラス閉位置Bにクローズ操作される。従って、ルーフシェード23及びルーフガラス22は、モータ26,25がコントローラ24による規制制御を受けてルーフシェード23の前端部23aがルーフガラス22の前端部22aより後方に所定間隔をあけて位置してそれらの前端部23a,22a間の間隔を維持しながら共に閉時方向に移動する。そして、ガラス用モータ25のエンコーダからの検出信号に基づいてルーフガラス22が全閉状態になったことをコントローラ24が検出すると、コントローラ24は、前述のルーフガラス22の前端とルーフシェード23の前端間の所定間隔の維持を解除して図5(c)の状態を経て図5(d)に示すようにルーフシェード23を全閉状態にする。

図6(a)に示すようにルーフガラス22及びルーフシェード23が全閉状態から中立位置Aのガラス用スイッチ6を第1開位置C1(図4(b)参照)にオープン操作すると、図6(b)に示すように、コントローラ24がガラス用モータ25を駆動制御することにより、ルーフガラス22がチルト位置になるとともにルーフシェード23が少し開いて、換気状態となる。さらに、ガラス用スイッチ6を第2開位置C2(図4(c)参照)にオープン操作すると、シェード用スイッチ7もガラス用スイッチ6と連動してシェード開位置Cにオープン操作される。従って、ルーフシェード23及びルーフガラス22が共に開いて図6(c)に示す途中状態を経て図6(d)に示すように全開位置になる。その際、コントローラ24は、ルーフシェード23の前端部23aがルーフガラス22の前端部22aより後方に所定間隔をあけて位置してそれらの前端部23a,22a間の間隔を維持するように規制制御して、ガラス用スイッチ6の駆動やシェード用モータ26の駆動を制御する。

中立位置Aのシェード用スイッチ7を第1閉位置B1またはシェード開位置Cに移動操作したり、中立位置Aのガラス用スイッチ6を第1開位置C1またはガラス閉位置Bに移動操作したりすると、ルーフシェード23またはルーフガラス22を単独で開閉することができる。その際、ルーフシェード23やルーフガラス22が停止した場合には、前述したように、シェード用スイッチ7を第2閉位置B2に移動操作したり、ガラス用スイッチ6を第2開位置C2に移動操作したりすると、ルーフシェード23及びルーフガラス22の開閉動作を継続させることができる。

次に、本発明の第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に図7を参照して説明する。 第1実施形態では、互いに並設されたガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とが、車両の前後方向であるとともにルーフガラス22及びルーフシェード23のじ方向及び開き方向である並設方向Xへ直線往復移動し得る。第2実施形態では、ダイヤル操作式に変更されて、基板27に対しガラス用スイッチ6の摘み28が回動中心線27aを中心に回動操作可能に支持されているとともに、その摘み28の外周でシェード用スイッチ7の摘み29が同じ回動中心線27aを中心に回動操作可能に支持されている。

第1実施形態におけるガラス用スイッチ6のスライダ8に該当するスライダ30はガラス用スイッチ6の摘み28に対し基板27に面して取着されている。第1実施形態におけるシェード用スイッチ7のスライダ8に該当するスライダ31はシェード用スイッチ7の摘み29に対し基板27に面して取着されている。シェード用スイッチ7の摘み29に形成された切欠き32にはガラス用スイッチ6の摘み28に形成された突起33が挿入され、その突起33の周方向両側と切欠き32の周方向両側との間には第1実施形態と同様な機能を果たす当接部10が隙間Sをあけて相対向している。ガラス用スイッチ6のスライダ30には第1実施形態と同様な機能を果たす各可動接点16,17が円弧状に形成されるとともに並設されている。シェード用スイッチ7のスライダ31には第1実施形態と同様な機能を果たす各可動接点18,19が円弧状に形成されるとともに並設されている。基板27には第1実施形態と同様な機能を果たす各接続部12,13,14,15が各可動接点16,17,18,19に面して並設されている。なお、ここでは、各接続部12,13,14,15は図示していないが、例えば、第1実施形態において、各接続部12,13,14,15を、回動中心線27aを曲率中心として円弧状に配置するとともに、前記可動接点16,17,18,19の円弧軌跡上に配置すれば実現可能である。

ガラス用スイッチ6の摘み28やシェード用スイッチ7の摘み29は、クローズやオープンの指標に合わせて、回動中心線27aを中心とする円周方向へ回転往復移動させる。 この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。

(1) 第1,2実施形態では、シェード用スイッチ7を連動時の第2閉位置B2に切り替えるようにクローズ操作した際に、ガラス用スイッチ6が当接部10でシェード用スイッチ7と連動してガラス閉位置Bに切り替わるように移動するので、ルーフガラス22を閉め忘れたままルーフシェード23のみを閉めてしまうことはなくなる。従って、簡単な構造の機械的な閉め忘れ防止機構により、ルーフシェード23の閉動作に伴うルーフガラス22の閉動作の確実性を高めることができる。

(2) 第1,2実施形態では、ガラス用スイッチ6を第2開位置C2に切り替えるようにオープン操作した際に、シェード用スイッチ7が当接部10でガラス用スイッチ6と連動してシェード開位置Cに切り替わるように移動するので、ルーフシェード23を閉じたままルーフガラス22を開いてしまうことはなくなる。従って、簡単な構造の機械的な閉め忘れ防止機構により、ルーフガラス22の開動作に伴うルーフシェード23の開動作の確実性を高めることができる。

(3) 第1,2実施形態では、ガラス用スイッチ6に設けた当接部10と、シェード用スイッチ7に設けた当接部10とにより、簡単な構造にした機械的な閉め忘れ防止機構を提供することができる。

(4) 特許文献3では、スライドパネル(本願のルーフガラスに相当)の全閉時において、サンシェード用開スイッチの操作で、サンシェード(本願のルーフシェードに相当)が独立して開き、且つスライドパネル用閉スイッチの操作でサンシェードが独立して閉じるようにするとともに、スライドパネル用開スイッチの操作でスライドパネルとサンシェードが共に開くようにしている。また、スライドパネルの開時には、サンシェードのみを独立して閉じることができないようにしている。ところが、サンシェード専用の閉スイッチを省略しているため、サンシェードを閉じる場合にスライドパネル用閉スイッチを操作しなければならず使用者にとって違和感があるとともに、それらのスイッチの操作向きとスライドパネル及びサンシェードの開閉向きとが考慮されていないため、誤操作が生じ易い。

それに対して、第1,2実施形態では、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7のクローズ操作向き、すなわち閉位置B,B1,B2に切り替える向きを、ルーフガラス22及びルーフシェード23を閉じる向きに合わせているとともに、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7のオープン操作向き、すなわち開位置C1,C2,Cに切り替える向きを、ルーフガラス22及びルーフシェード23を開く向きに合わせている。従って、ルーフガラス22及びルーフシェード23に対する使用者の開閉動感覚とガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7に対する使用者の開閉操作とが一致し、使い勝手を良くして誤操作を防止することができる。

(5) 第1実施形態では、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7の移動操作方向(並設方向X)を共通にするとともに、移動操作方向に沿って並べたガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とを同時に把持して容易に操作することができる。

(6) ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とを第1実施形態では直線往復移動させ、また、第2実施形態では回転往復移動させて、容易に操作することができる。 この実施形態は、次のように変更して具体化することもできる。

・ 第1,2実施形態において、シェード用スイッチ7を連動時の第2閉位置B2に切り替える際にシェード用スイッチ7とガラス用スイッチ6とを互いに連動させて共に第2閉位置B2,ガラス閉位置Bに切り替え得るようにするとともに、ガラス用スイッチ6を第2開位置C2に切り替える際にシェード用スイッチ7とガラス用スイッチ6とを互いに連動させて共にシェード開位置C,第2開位置C2に切り替え得るようにしたが、ガラス用スイッチ6を連動時の第2開位置C2に切り替える際の連動については省略してもよい。

・ 第1,2実施形態において、シェード用スイッチ7とガラス用スイッチ6とを互いに連動させる手段として、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とにそれぞれ互いに分離して設けられた当接部10を連動時に互いに当接させているが、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とにそれぞれ設けられた係合部を連動時に互いに引っ掛けて係合させたりその引っ掛けを解除したりすることができる手段を採用してもよい。

・ 第1,2実施形態において、ルーフガラス22及びルーフシェード23を閉じる向きと、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7を閉位置B,B1,B2に切り替える向きとを互いに変えること。また、ルーフガラス22及びルーフシェード23を開く向きと、ガラス用スイッチ6及びシェード用スイッチ7を開位置C1,C2,Cに切り替える向きとを互いに変えること。

・ 第1実施形態において、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とを閉位置B,B1,B2及び開位置C1,C2,Cに切り替える移動操作方向と、ガラス用スイッチ6とシェード用スイッチ7とを互いに並べる方向とを互いに変えること。

・ 第1,2実施形態において、開閉スイッチ装置の取り付け箇所は車両のルーフ下面に限定されるものではなく、例えばフロアコンソ−ルなどに取り付けること。 ・ 第2実施形態にかかるダイヤル操作式の開閉スイッチ装置では、シェード用スイッチ7を外側に配置するとともにガラス用スイッチ6をシェード用スイッチ7の内側に配置したが、ガラス用スイッチを外側に配置するとともにシェード用スイッチをガラス用スイッチの内側に配置すること。

6…ガラス用スイッチ、7…シェード用スイッチ、10…当接部(係合部、連動部)、20…車両用サンルーフ、21…開口ルーフ、22…ルーフガラス、23…ルーフシェード、B…ガラス閉位置,B1…第1閉位置(シェード閉位置),B2…第2閉位置(シェード閉位置)、C…シェード開位置,C1…第1開位置(ガラス開位置),C2…第1開位置(ガラス開位置)、X…並設方向(移動操作方向)P…単独操作可能状態。

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