The switching apparatus and method for controlling a vehicle outside-operated adjusting drive

申请号 JP52242797 申请日 1996-12-17 公开(公告)号 JP4031830B2 公开(公告)日 2008-01-09
申请人 ブローゼ ファールツォイクタイレ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト; 发明人 ビットナー ギュンター; カルプ ローラント;
摘要
权利要求
  • 自動車のパワーウインドウ、電動サンルーフの外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置であって、
    制御信号を生成する手段に対応付けられた手動操作可能な回転形操作素子を有し、
    さらに制御デバイスを有しており、該制御デバイスは、前記操作素子の回転動作中に、制御信号を生成する手段から制御信号を受け取り、それらの制御信号に依存して、調節駆動装置の駆動モータに対する制御命令を生成し、この場合前記操作素子の回転中に、制御信号パルスシーケンスが生成され、前記回転形操作素子は、無制限に回転可能な素子であり、詳細には無制限に回転可能なホイールである形式のものにおいて、
    制御ユニット(4,104)が、調節駆動装置の調節変位速度を、制御信号パルスシーケンスの周波数に依存して定め、
    前記信号生成手段(2,3;102,103;202,203)は、操作素子(1,101,201,501)の回転中に制御信号パルスシーケンスを生成し、該制御信号パルスシーケンスの周波数は、前記操作素子(1,101,201,501)の回転速度に比例しており、前記電子制御ユニット(4,104)は、前記制御信号パルスシーケンスの特性に基づいて、調節すべき対象の調節変位速度に加えてさらに、調節変位距離又は調節変位位置又は調節持続時間又は調節変位方向を定めるように構成されていることを特徴とする、自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子(1,101,201,501)ないしは前記操作素子(1,101,201,501)と機械的に結合されている部材(2,102,202)に、信号発生素子及び/又は信号変更素子が設けられており、該信号発生素子及び/又は信号変更素子は、相応のセンサ素子(3,103,203)と、制御信号の形成のために相互作用するように接続されている、請求項1記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記センサ素子(3,103,203)の制御信号が供給される電子制御ユニット(4,104)には、さらに調節対象の位置識別のための装置からの信号も供給される、請求項1 または2記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記信号発生素子ないし信号変更素子を有している部材は、ホイール又はディスク(102,202)として構成されており、該ホイール又はディスク(102,202)は、前記操作素子(101,201)と回転不動に結合されている、請求項 記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記信号発生素子ないし信号変更素子はさらに、前記ホイールないしディスク上に磁気領域を有しているか、又は前記ホイールないしディスク内に貫通パネル又はスリットパネルを有しているか、又は前記ホイールないしディスク上に抵抗線ループを有しており、
    前記磁気領域は信号形成のために少なくとも1つのダブルチャネル式ホールセンサ(103,203)と相互作用し、
    前記貫通パネル又はスリットパネルは、信号形成のためにライトバリア(103a,103a′)と相互作用し、
    前記抵抗線ループは信号形成のために電気的摺動コンタクト(103b)と相互作用する、請求項 記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • a)前記操作素子(201)と回転不動に結合されているセグメント化された磁気ディスク(202)と、
    b)前記磁気ディスク(202)と相互作用するように接続されている少なくとも1つの2チャンネル式ホールセンサ(203)と、
    c)前記磁気ディスク(202)の回転軸線と結ばれた直線(212)上にその回転軸線が存在している第2のディスク(209)と、
    d)前記第2のディスク(209)と固定的に結合されている永久磁石(211)と、
    e)直接駆動装置の駆動モータと前記第2のディスク(209)の間の結合部と、
    f)前記磁気ディスク(202)と永久磁石(211)との間の磁気結合部とを有し、
    前記ホールセンサ(203)は磁気ディスク(202)の回転に依存して電子制御ユニットに対する制御信号を発生するものであり、
    前記磁気結合部によれば、前記操作素子(201)を介して開始される駆動モータの起動制御と、それに接続された前記第2のディスク(209)の回転が、前記磁気結合部を介して連動され、さらに前記磁気ディスク(202)の連続回転と前記駆動モータの連続制御が操作素子(201)のさらなる手動操作に依存せずに行われる、請求項1〜 いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記第2のディスクとして調節駆動装置のウォームギヤのウォームホイール(209)が使用され、該ウォームホイール(209)に前記永久磁石(211)が固定的に結合されている、請求項 記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子は、無制限に回転可能な球(501)として構成されている、請求項1〜 いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記球(501)は、均等な磁気パターンを有している、請求項 記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記球(501)は、トラックボールの形状で配設されており、これによって任意の手動回転操作がなされる、請求項 又は 記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記球(501)に、該球のy軸方向とz軸方向の調節変位を検出するためのセンサ(503a,503b,503c)が対応付けされており、それらの制御信号によってミラーのy軸とz軸に係わる回転がコード化される、自動車のミラー駆動装置に対する、請求項 10のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  • 前記スイッチング装置(10)が、ミラー駆動装置又はパワーウインドウ駆動装置を交互に選択するための切換スイッチ(507)を有している、自動車のミラー駆動装置とパワーウインドウ駆動装置の組み合わせに対する、請求項 から 11いずれか1項に記載のスイッチング装置。
  • 前記操作素子(1,101,201,501)並びに信号発生及び/又は信号変更素子(102、202)は、車両ドアのドア内張り(107、207、8)に取り付けられており、さらに信号評価ユニット、例えばセンサ素子(3、103、203)及び電子制御ユニット(4、104)は車両ドアの支持プレートに取付けられている、請求項1から 12いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 自動車のパワーウインドウ、電動サンルーフの外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置であって、
    前記スイッチング装置は、所定のゼロ位置を有する手動操作可能な操作素子を有しており、さらに前記スイッチング装置は、制御信号を生成する手段に対応付けられ、制御デバイスを有しており、該制御デバイスは、前記操作素子の作動中に、制御信号を生成する手段からの制御信号を受け取り、それらの制御信号に依存して、調節駆動装置の駆動モータに対する制御命令を生成し、この場合前記操作素子は、ゼロ位置からスタートして少なくとも2つの変位方向で調節可能である形式のものにおいて、
    前記操作素子(301,401)の変位中に当該変位の動特性に依存して、制御信号パルスシーケンスが生成され、
    制御ユニット(304)は、制御信号パルスシーケンスの周波数に動的に依存して、調節駆動装置の調節変位速度を定めるように構成されていることを特徴とするスイッチング装置。
  • 前記操作素子は、連結式レバー(301)か又は所定のニュートラルポジションを備えたトグルスイッチを含んでいる、請求項 14記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子は、スライドガイド(406)内に支持された、所定のゼロ位置を有するスライド素子(401)として構成されている、請求項 14記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子(301,401)は、2つの変位方向でばね素子を介してそれぞれ1つのセンサ素子(303,403)に結合されており、該センサ素子は操作素子(301,401)のそのつどの位置に依存して制御信号を電子制御ユニットに送出する、請求項 1416いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子(401)は、その調節変位の際に弾性撓み素子(402)を変位させ、この弾性撓み素子(402)の変位がセンサ素子(403)を介して検出される、請求項 1417いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記弾性撓み素子にストレーンゲージが配設されている、請求項 18記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記弾性撓み素子(402)にピエゾ素子、例えばピエゾセラミック柱(403)が対応付けされており、前記弾性撓み素子(402)はその弾性変位の際に信号形成のために前記ピエゾ素子(403)に圧力を与える、請求項 18記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記操作素子(1,101,201,301,401,501)は、車両ドア(6)のドア内張り又はアームレストに統合化されており、さらにこれらはノック式ボールペンのように前記ドア内張り(8)ないしアームレスト内に埋没可能である、請求項1〜 20いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 前記スイッチング装置(10)は車両の全てのウインドウガラスのための切換キー(VL,VR,HL,HR)を有しており、これによって車両のウインドウガラスが1つのスイッチング装置(10)により集中的に選択に応じて調節可能である、自動車のパワーウインドウ駆動装置に対する、請求項1〜 21のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  • 前記スイッチング装置(10)は非活動化スイッチ(506)を有している、請求項1〜 22いずれか1項記載の自動車の外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置。
  • 自動車のパワーウインドウ、電動サンルーフの外部操作式調節駆動装置の制御のための方法であって、
    手動操作可能な操作素子の適用下で制御信号を生成し、該信号を調節駆動装置の駆動モータに対する制御命令の形成のために電子制御ユニットに送信する形式のものにおいて、
    操作素子(1,101,201,301,401,501)の調節変位期間中に、当該調節変位の動特性に依存して制御信号パルスシーケンスを生成し、
    前記制御信号パルスシーケンスの周波数に動的に依存して、調節駆動装置の調節変位速度を設定するようにしたことを特徴とする方法。
  • 前記制御信号はさらに、調節すべき対象の調節変位距離、位置、調節持続時間及び/又は調節変位方向に対する尺度を表す、請求項 24記載の方法。
  • 前記パルスシーケンスの周波数は、調節すべき対象の調節変位速度に対する尺度を表す、請求項 24または 25記載の方法。
  • 所定期間内の前記パルスの数は、調節すべき対象の調節変位における正確な調節変位距離に対する尺度を表す、請求項 24または 25記載の方法。
  • 前記電子制御ユニット(4,104)は、前記制御信号パルスシーケンスの所定の周波数に、調節すべき対象の所定の調節変位速度を割当てるにあたって、
    a)第1の値(f1)よりも下方にあるパルス周波数には、少なくとも所定の最低調節変位速度(V1)に等しくて前記パルス周波数によって定められる相応に可変の速度を割当て、
    b)前記第1の値(f1)と第2の値(f2)の間にあるパルス周波数には、一定の平均調節変位速度(V2)を割当て、
    c)前記第2の値(f2)よりも上方にあるパルス周波数には、最大の調節変位速度(V3)を割当てるようにした、請求項 2427いずれか1項記載の方法。
  • 前記第1の値(f1)よりも下方にある周波数の全てのパルスシーケンスに、一定の最低調節変位速度(V1)を割当てる、請求項 28記載の方法。
  • 前記操作素子(201)と接続され信号を発生又は変更させる第1の素子(202)と、調節駆動装置の駆動モータと結合され永久磁石(211)を備えた第2の素子(209)との間に磁気結合を生じさせ、
    この磁気結合によって、前記操作素子(201)ないし前記第1の素子(202)を介して開始される駆動モータの起動制御と、それに伴って現れる前記第2の素子(209)の動作を前記第1の素子(202)に連動させ、さらに駆動モータのさらなる制御に結び付ける、請求項 2429いずれか1項記載の方法。
  • 说明书全文

    従来の技術本発明は請求の範囲1、16、28の上位概念による、自動車の、例えばパワーウインドウ、電動サンルーフなどの外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置及びその方法に関する。
    従来技術においては、次のようなスイッチング装置、例えばタッチスイッチ、ロッカースイッチ、プッシュスイッチ、プルスイッチ等が公知である。 これらのスイッチ類は所定のオン/オフスイッチング状態を有している。 しかしながらこれらのスイッチ類によってスイッチングされる電動式調節駆動装置では、その操作に応じて2つのスイッチング状態のみ、すなわちスイッチオンかスイッチオフの2つのスイッチング状態しかわからない。
    これらのスイッチ類の唯一の例外は、集積化されたポテンショメータを備えた回転スイッチやスライドスイッチである。 この回転スイッチ(ないしポテンショメータ)の所定の終端位置(これは調節すべき対象の終端位置に相応する)のもとでは、これらの終端位置間で通常は線形の領域が形成される。 この線形領域では、回転スイッチの位置に応じて一義的に定められる信号が回転スイッチにより送出される。 この場合ポテンショメータ値には調節すべき対象の絶対位置が割り当てられている。 それによって例えば電動式パワーウインドウ用の昇降駆動装置を用いたパワーウインドウの調節の際には、このパワーウインドウの中間位置が設定されたり予選択可能となる。
    しかしながら集積化されたポテンショメータを備えた公知の回転スイッチの場合は、任意の各スイッチ位置からの調節変位量、詳細には調節すべき対象を調節するための動的特性量に対する介入制御を取り行うことまでは許容されていない。 特に調節変位速度や変位の微調整の制御は不可能である。 この調節変位速度の制御は、一般的な操作性も著しく高めるものである。
    ドイツ連邦共和国特許出願DE 44 04 594 A1明細書からは、操作素子を用いた自動車の操加速、制動のための操作装置が公知である。 この操作素子はゼロ位置を有しており、このゼロ位置に基づいて2つの変位方向での調節が可能である。 この操作素子の静止位置からの変位量に依存して、あるいはこの操作素子の変位の持続時間に依存して、自動車の操舵装置、エンジン又は制動装置の設定調整が行われる。
    ドイツ連邦共和国特許出願DE 35 32 574 A1明細書からは、操作スライダを備えた駆動モータのための電気スイッチが公知である。 この操作スライダは、操作スライダのスライド距離が例えば電動サンルーフやパワーウインドウなどの調節変位距離に正比例するように、スライダ抵抗と、対応する制御エレクトロニクスに作用的に接続されている。
    ドイツ連邦共和国特許出願DE 37 36 400 A1明細書からは、自動車における可動装置、例えばパワーウインドウや電動サンルーフのための安全装置が公知である。 この種の可動装置、例えばパワーウインドウは、駆動モータにより、可動部材と静止部材の間で、異物の挟み込みの危険性のある挟み込み領域を介して閉鎖位置まで変位する。 この場合可動部材の閉鎖移動の際には挟み込み領域で調節変位速度が低減されている。
    本発明の課題は、自動車における外部操作式調節駆動装置の制御のためのスイッチング装置及び方法において、調節すべき対象の調節変位経過に対する操作者による介入制御が可及的に大きく反映されるように、詳細には調節変位速度及び/又は位置付け精度及び/又は位置予選択等に対する操作者による介入制御が可能となるように改善を行うことである。
    上記課題は、請求項1又は請求項16の特徴部分に記載の本発明によるスイッチング装置、あるいは請求項28の特徴部分に記載の本発明による方法によって解決される。
    本発明の解決手段によれば、調節すべき対象の調節変位速度、調節変位距離、位置、調節持続時間及び/又は調節変位方向をコード化する制御信号、もしくはこれらの特性量の尺度を表す制御信号の生成によって、調節すべき対象の調節変位経過に対する最大限の個別の介入制御が実現可能となる。
    制御信号は有利には、操作素子の調節変位のもとで生成された少なくとも1つの制御信号パルスシーケンスによって形成される。 このパルスシーケンスの周波数は、操作素子の動的特性及び/又は調節変位の程度に依存する。 この操作素子の調節変位の程度とは、例えば調節変位距離、すなわち操作素子の調節の際の変位量ないしは偏向又は旋回角を意味する。
    電子制御ユニットは、制御信号パルスシーケンスの特性に基づいて、調節すべき対象の調節変位速度、調節変位距離、位置、並びに調節持続時間を決定し、及び/又は適切な回転方向識別装置、例えばホールセンサなどを用いて調節変位方向を決定する。 特にこのパルスシーケンスの周波数は、速度、所定期間内のパルス数、調節すべき対象の正確な調節変位距離をコード化する。
    同様に本発明の枠内では、操作素子の調節の程度及び/又は動的特性に依存して、抵抗値及び/又は電圧値及び/又は電流値が形成される。 抵抗に依存した値は、例えばストレーンゲージを介して形成可能であり、また電圧に依存した値はピエゾ素子を用いて形成可能である。 これらの値は制御ユニットに供給され、それぞれの制御信号を表す。 この制御信号に基づいて、調節すべき対象の調節変位速度、調節変位距離、位置、調節持続時間及び/又は調節変位方向が決定される。 操作素子の調節の程度及び/又は動的特性の変更の際には、抵抗値ないし電圧値又は電流値が相応に変更される。
    それによって本発明では、単に“オン”/“オフ”ないしは“アップ”/“ダウン”のみに関する情報だけではなく、正確な調節変位経過をコード化した制御信号の形成が可能となる。
    この制御信号の情報は、電子制御ユニットにおいて、調節駆動装置の駆動モータに対する制御命令に変換される。 この場合駆動モータには制御信号に依存して制御されたモータ電流が供給される。 それにより駆動モータのドライブシャフトは所定の速度で所望の回転方向に作動される。 このドライブシャフトの回転運動は、ギア装置を介して、調節すべき対象の並進運動に変換される。 操作素子の調節変位の動的特性に応じて、調節すべき対象の調節が緩急に亘って行われる。
    本発明の有利な実施例では、操作素子ないしはこの操作素子に機械的に結合された部分に、信号を生成するか信号を変化させる素子が配設される。 この素子は信号生成のための相応のセンサ素子、例えばホールセンサ、発光ダイオード、電気的摺動素子と共働している。 これらの素子は操作素子の調節変位に依存して電子制御ユニットに対し制御信号を生成する。
    その場合にはパルスシーケンスが形成される。 このパルスシーケンスの特性は、調節すべき対象の調節変位速度、調節変位距離、位置及び調節持続時間に対する尺度となる。 例えば調節持続時間は、ユーザーにより、操作素子の操作の持続時間を介して設定される。 調節すべき対象の達成すべき位置は、初期位置と調節変位距離とによって定まる。
    信号を発生する素子を用いた場合には、センサ素子からの信号発生に対して、該信号発生素子の動作のもとで信号が形成される。 また信号を変化させる素子を用いた場合には、該センサ素子における信号を変化させる素子の動作のもとで既存の基準信号が変化する。
    本発明の別の有利な構成例においては、電子制御ユニットにより、スイッチング装置の制御信号に依存するだけでなく、調節すべき対象の位置並びに次のようなさらなる制御信号に依存して駆動モータに対する制御命令が形成される。 すなわち調節対象の調節過程の直接的又は間接的な監視から得られ、例えば外的操作によって引き起こされる調節対象の速度変化に係わるようなさらなる制御信号に依存して形成される。 調節すべき対象の位置並びにさらなる監視信号の考慮によって、調節の際の特有の特徴も考慮することが可能である。
    別の有利な実施例では、操作素子が、絶対ゼロ位置と、ホイールの所定の回転位置に対する所定のスイッチオン状態とスイッチオフ状態を有していない、無制限に回転可能なホイールとして構成される。 信号を発生する素子ないしは信号を変化させる素子は、操作素子と回転不動に結合されたホイールか又はディスクに設けられる。 この信号を発生するないしは信号を変化させる素子としては有利にはホイールないしはディスクの磁界領域、選択的な貫通パネルもしくはスリットパネル、電圧でバイアスされた導体パネル等が用いられる。 これらは信号形成のために少なくとも1つのホールセンサ又はライトバリア、あるいは電気的スライドコンタクトと相互的に作用する。 1つ以上の移動方向の制御ないし識別のためには、さらなるセンサチャネルが用いられてもよい。
    操作素子として無制限に回転可能なホイールの適用は、操作素子の位置に関連する調節又は動的に制御可能な調節を可能にする。 このような調節を取り行う際には、ホイールが目下の静止位置から出発して所望の方向に所期の速度で回転する。 これにより調節すべき対象の調節が、選択された回転方向と操作されたホイールの回転に応じて行われる。 このようにして被調節対象は、緩急自在に任意に調節可能となる。 信号が何も形成されない場合には、静止位置ないしはオフ状態が確定される。
    本発明の別の構成例では、調節すべき対象の調節変位が速度値(又は操作素子の調節程度)に直接追従するのではなく、これらの速度値の関数に追従する。 それらは制御信号パルスシーケンスの所定のパルス周波数に相応している。 詳細には次のような対応付けが行われる。 すなわち第1の値のもとで存在する制御信号パルスシーケンスのパルス周波数に、パルス周波数に依存した相応の可変速度が割当てられるようにして行われる。 これは少なくとも所定の最低調節変位速度に等しい。
    この第1の値と第2の値の間に存在するパルス周波数には、電子制御ユニットによって一定の平均調節変位速度が割当てられ、また第2の値よりも上のパルス周波数には最大調節変位速度が割当てられる。 それにより、ホイールの所定の回転速度の上回りと制御信号パルスシーケンスの相応に高いパルス周波数が、電子制御ユニットにより、次のように判定される。 すなわち調節すべき対象が最大調節変位速度で終端位置に移動すべきであるように判定される。
    別の有利な実施例では、無制限に回転可能なホイールとして構成される操作素子がセグメント磁気ディスクに固定的に結合される。 その磁化されたセグメントは信号発生素子である。 制御信号の形成は、2つのホールセンサを介して行われる。 これらのセンサは磁気ディスク近傍に設けられる。 第2のディスクは、回転軸線を有しており、この回転軸線は、磁気ディスクの回転軸線と結ばれた直線上にあり、さらに永久磁石を有している。 これらのセグメント化された磁気ディスクと永久磁石の間では磁気的応力結合が形成され、これにより、操作素子を介して開始される駆動モータの制御と、それに結合された第2のディスクの回転が磁気応力結合を介して連動され磁気ディスクの連続回転と駆動モータの連続制御に結び付けられる。
    このことは、操作素子の連続した手動操作に依存しない調節すべき対象の終端ストッパーに達するまでの連続的な調節を可能にする。 ユーザーには操作素子のチップオンとそれに伴う自動実行の開始のみが求められるだけである。 有利には第2のディスクとして調節駆動装置のウォームギアが配置される。
    本発明では、本発明によるスイッチング装置の駆動ユニットからの分散的配置構成が許容されている。 この場合スイッチング装置は、例えば電気ケーブルを介して駆動ユニットに接続される。 選択的に信号生成部又は信号変更部が駆動モータに直接配置されてもよい。 この場合は有利にはフレキシブルなシャフトが設けられる。 このフレキシブルシャフトは、操作素子と信号発生部ないし信号変更部の間で機械的に結合され回転運動を形成する。 このフレキシブルなシャフトによる操作素子と信号発生又は信号変更部の間の接続形成によって、支持部材の実際の幾何学形状への適合や許容誤差の補償が可能である。
    有利には、スイッチング装置は非活動化スイッチを有している。 この非活動化スイッチを介してスイッチング装置は、活動を中止される。 それにより調節対象の不所望な調節変位が回避される。
    本発明の選択的な実施形態では、操作素子が無制限に回転可能な調節ボールとして構成される。 この調節ボールは信号発生のための有利には均等な磁気パターンを有し、トラックボールの形態で支持される。 それによりユーザーによる任意の手動調節が可能である。
    この場合トラックボールを備えた本発明によるスイッチング装置では、有利には自動車のミラー駆動装置への適用が可能である。 なぜならこのトラックボールの回転によって複数のシャフトによるミラーのチルト操作が直接コード化できるからである。 そのために相応のセンサ素子によってトラックボールのy軸方向とz軸方向の旋回移動が検出され、相応の制御信号が電子制御ユニットに転送される。 この電子制御ユニットは制御信号を、ミラー駆動装置の駆動モータに対する制御命令でもってトリガし、ミラーのy軸方向とz軸方向での旋回移動に置き換える。
    有利には本発明によるスイッチング装置は、自動車のミラー駆動装置とパワーウインドウの両方に適用することも可能である。 この場合はミラー駆動装置とパワーウインドウの間の選択のために切換スイッチが設けられる。 この場合パワーウインドウへの適用時には1つの軸周りでのトラックボールの移動のみが評価される。
    選択的にこのトラックボールは任意にではなく、1つの固定軸周りだけで移動可能となるように構成されてもよい。 それによりホイールとして構成された操作素子との基本的な相違は生じなくなる。
    本発明のさらなる構成例によれば、操作素子がフレキシブルに支持されたレバーとして、あるいはチルトスイッチとして、又はゼロ位置を有したスライドガイド内に支持されたスライド素子として構成される。 この素子はゼロ位置から出発して少なくとも2つの変位方向で調節可能である。 その場合周波数を有する制御信号が形成され、この信号は、操作素子の調節変位の程度、すなわち操作素子のゼロ位置からの偏差に依存する。
    本発明によるスイッチング装置及びその方法の別の有利な実施構成例は従属請求項に記載される。
    次に本発明を図面に基づき以下に詳細に説明する。
    図面図1は、本発明によるスイッチング装置の概略的なブロック回路図である。
    図2は、操作素子が磁気ディスクに結合された本発明によるスイッチング装置の第1実施例を示した図である。
    図3aは所属のホールセンサを備えた第1の信号発生素子、bは所属の光センサを備えた第1の信号変更素子であり、cは所属の電気摺動コンタクトを備えた第2の信号発生素子である。
    図4は、調節駆動装置の永久磁石と、操作素子に接続された磁気ディスクとの間で応力結合が形成される、本発明によるスイッチング装置の第2実施例の詳細図である。
    図5は、図4による実施例の別の図面である。
    図6は、アームレストに集積化された操作素子を備えた車両ドアを示した図である。
    図7は、ドア内張りに集積化された操作素子を備えた車両ドアを示した図である。
    図8は、ドア内張りに図4による操作素子を備えた車両ドアを示した図である。
    図9は、操作素子の第1実施形態を示した図である。
    図10は、操作素子の第2実施形態を示した図である。
    図11は、操作素子の第3実施形態を示した図である。
    図12は、操作素子としてフレキシブルに支持されたレバーが用いられた、本発明によるスイッチング装置の第3実施形態を概略的に示した図である。
    図13は、操作素子としてスライドガイドに支持されたスライド素子が用いられた本発明によるスイッチング装置の第4実施形態を概略的に示した図である。
    図14は、図13による実施形態の概略的側面図である。
    図15は、調節対象の種々の調節変位速度が対応付けされている、制御信号パルスシーケンスの周波数を3つの領域に分割して示した図である。
    図16は、ボール形状で構成された操作素子を示した図である。
    図17は、ボール形状で構成されたさらに別の操作素子を示した図である。
    実施例図1には、本発明によるスイッチング装置10と、電子制御ユニット4並びに外部操作式調節駆動装置5との配置構成が概略的に示されている。 この調節駆動装置5は、電気的、空気式、又は油圧式に駆動されてもよい。 スイッチング装置10は、マニュアル操作可能な操作素子1と、この操作素子に対応付けされている信号発生手段からなっている。 操作素子1は、本発明の第1実施例では限られた領域を介して調節可能であり、本発明の第2実施例では無制限の領域を介して調節可能である。 有利には、操作素子1の調節も、調節対象自体(例えばパワーウインドウ)の調節も無段階に行われる。
    信号発生手段は、信号発生又は信号変更素子2並びにこれと相互に接続されるセンサ素子3からなっている。 操作素子1の調節変位の速度に依存して、又は操作素子1の絶対位置に依存して、センサ素子3においては操作素子1に結合された信号発生ないし信号変更素子を用いて信号の形成ないしは既存の基本信号の変更が行われる。 形成された制御信号は、可変の周波数を有している。 この周波数は操作素子の調節変位の動的特性又はその程度に依存している。
    スイッチング装置10は、負荷電流の加わらない純粋な電気的スイッチング装置である。
    制御信号は、電子制御ユニット4に転送され、この電子制御ユニットは算術論理演算ユニットを有している。 この電子制御ユニット4は、関与する制御信号に依存して調節駆動装置5に対する制御命令を形成する。 この関与する制御信号により、調節すべき対象の調節変位の調節変位速度、調節変位距離、位置、調節持続時間及び/又は調節変位方向がコード化される。 この場合制御信号の評価は電子制御ユニット4によって行われる。
    調節駆動装置5は、駆動モータと伝動装置を有している。 この伝動装置が、駆動モータのドライブシャフトの回転運動を、調節すべき対象の並進運動に変換する。 それにより調節すべき対象の所望の調節移動が行われる。 その際駆動モータには、制御命令の設定に従って制御されたモータ電流が供給される。 コード値に相応して調節対象の位置に関するか又は動的特性に関する調節が行われる。
    しかしながら有利には調節駆動装置5に対する制御命令の形成は、スイッチング装置10の制御信号のみに依存しているわけではない。 それどころか電子制御ユニット4は、公知の方式でさらなる制御信号をも供給する。 特に駆動モータには、位置識別のための装置が配置されており、この装置はモータシャフトの回転を検出し、この回転毎に少なくとも1つのパルスを電子制御ユニットに送出する。
    送出された信号の絶対数に応じて、調節すべき対象、例えばパワーウインドウの位置が割り出される。 その他にも制御ユニット4においては、位置識別装置から送出された信号の時間に依存した評価が行われ、それによって外部からの操作による調節対象の速度変化が識別される。 さらにこの制御ユニット4は、場合によっては監視センサ群からの制御信号も供給する。 これらの監視センサ群は、直接的な識別を実施する挟み込み防止システムの一部である。
    調節すべき素子の位置を考慮することにより、終端位置への当接が緩やかに行われる。 駆動装置内のセンサ群の付加的なセンサ信号の考慮は、調節変位の経過のもとでの障害の検出も可能にする。
    図2には、本発明によるスイッチング装置の第1実施例が示されている。 手動操作式の操作素子101は、無制限に回転可能な調節ホイールとして構成されており、この調節ホイールには、固定のオン/オフ状態と絶対ゼロ位置は割り当てられていない。 この調節ホイール101は、固定軸106を介して磁気ディスク102と回転不動に結合されている。 この場合磁気ディスク102は、車両ドアのドア内張り107後方に配設されている。 磁気ディスク103はN極領域とS極領域を交互に有している。 磁気ディスク102の側方には、2つのホールセンサ103が設けられており、これらのセンサは駆動モータ105に対する制御命令形成のために電子制御ユニット104と接続されている。
    回転可能なホイール101の回転のもとでは固定軸106を介して磁気ディスク102が回転する。 この磁気ディスク102の回転のもとでは、該磁気ディスク102の側方に設けられた2つのホールセンサ103がそれぞれ可変の磁界にさらされる。 この可変の磁界の周波数は、この場合回転速度と磁気ディスク102の磁界領域の数によって定まる。 磁気ディスク102の磁界領域の数が多ければ多いほど、磁気ディスク102の回転に対する分解能も高くなる。
    磁気ディスク102の回転の際に2つのホールセンサ103に生じる磁界変化は、ホールセンサ103の角度間隔に応じて相互にずれた2つの二進パルスシーケンスに置換される。 それぞれのホールセンサ103に加えられた磁束密度は、この磁束密度に実質的に比例したホール電圧を生じさせる。 このホール電圧は、公知の手法で集積化されたシュミットトリガ(図には示されていない)を用いて二進パルスシーケンスに変換される。 時間単位毎のパルス数の計数によって、回転数が検出され、2つのパルスシーケンスの比較によって磁気ディスク102と調節ホイールとして構成された操作素子の回転方向が検出される。
    この調節ホイール101と回転不動に結合された磁気ディスク102は、信号を発生する素子であり、これは信号発生のために所属のホールセンサ103と相互作用するように接続されている。 この場合磁気ディスク102の回転のもとで制御ユニット104に対する制御信号が形成される。
    電子制御ユニット104により、時間単位(パルス周波数)毎のパルス数の計数によって回転数が求められ、2つのパルスシーケンスの比較によって磁気ディスク102もしくはこの磁気ディスク102に回転不動に結合された調節ホイール101の回転方向が求められる。 これらの値に基づいて、駆動モータ105に対する制御命令が形成され、この駆動モータ105に相応のモータ電流が供給される。 このようにして、ホイール101の操作により駆動モータ105の制御が直接制御され、それに伴って各時点毎に調節対象の調節変位速度が制御される。
    ホイール101の所定の1つの方向への緩慢な回転のもとで、調節ホイール101の緩慢な回転に相応した僅かな速度で相応の方向への調節対象の調節が行われる。 例えばパワーウインドウの場合では、調節ホイール101の緩慢な90°の回転は1cmのウインドウ昇降量に相応する。 調節ホイール101の迅速な回転のもとでは、比較的早い調節速度でパワーウインドウの粗段階調節が行われる。 この場合は、スイッチの90°の回転が例えば10cmのウインドウ昇降量に相応する。
    パワーウインドウの調節変位距離(ウインドウ昇降量)は、ユーザーによって選択された調節ホイール101の回転速度と、この調節ホイール101の回転の持続時間によって一義的に定められる。
    しかしながら選択的に、電子制御ユニット104は、磁気ディスク102の速度値を直接には駆動モータ105に転送しない。 それどころか電子制御ユニット104によれば、調節すべき対象の調節の所定の速度に対するパルスシーケンスの周波数の対応付けが行われる。
    図15には、調節すべき対象の所定の調節変位速度値に対するパルスシーケンス周波数の対応付けの例が概略的に示されている。 可能なパルス周波数は、3つの領域に分けられている。 第1の領域は、0から始まって値f1まで、第2の領域は値f1から始まって値f2まで、そして第3の領域は全ての周波数を含んでおり、これは値f2よりも大きい。 電子制御ユニット104は、第1の値f1の下方にあるパルス周波数に所定の一定の最低調節変位速度V1を割り当てる。 この領域には操作素子101の調節変位と、調節すべき対象の移動距離との間の最も少ない変成比が存在する。 最低速度V1は、相応の対象の調節変位に対する通常速度の数分の1である。
    この第1の領域では簡単な形式で調節すべき対象の正確な位置付けが可能である。 調節ホイール101の回転のもとで生成されるパルスが計数され、そこから調節対象の既知の位置から出発して所定の調節距離が定められる。 最低速度V1が固定的に設けられているので、調節ホイール101の所定の角度の回転によって所定の位置が予じめ選択可能である。 例えば調節ホイール101の90°の回転は、1cmのウインドウ昇降量に相応する。 例えば値0〜f1の間の観察領域における緩慢な最低速度によっては、調節対象の正確な位置付けが可能である。
    パルスシーケンスの周波数が値f1〜f2の間にある場合には、この周波数に一定の平均調節変位速度V2が割当てられる。 この領域では操作素子101の調節変位量と調節対象の移動距離の間の変成比が比較的大きい。 平均調節変位速度V2は、パワーウインドウ駆動装置の場合、通常のウインドウの昇降調節のための調節変位速度に相応する。 この調節変位速度V2は一定であるので、ここでも所定の角度の調節ホイール101の回転を介して所定の調節変位距離が実現化され、所定の位置が選択され得る。
    制御信号パルスシーケンスのパルス周波数が値f2よりも上にある場合には、電子制御ユニット104は、この高いパルス周波数を、ウインドウガラスの最大調節変位速度V3での終端位置の1つへの、つまり上端ストッパか又は下端ストッパへの昇降命令として評価する。 この最大調節変位速度V3(この速度でもって終端位置まで昇降される)は、達成されるべき最大の調節変位速度に相応する。 しかしながらほぼ通常の調節変位速度V2も維持され得る。
    選択的な実施例においては、電子制御ユニット104がパルスシーケンスの周波数を調節対象の固定の調節変位速度の一部のみに対応付ける。 例えば、値0〜値f1の間の領域にある周波数のパルスシーケンスには、最低速度ではなく、目下のパルスシーケンスに依存した可変速度を割当ててもよい。 緩慢な又は迅速なホイール101の回転は、相応に緩慢又は迅速な調節対象の調節変位に相応する。 このことは、調節対象の詳細な個別調整を可能にする。 最終的に電子制御ユニット104によって調節対象の調節変位における調節変位速度とパルスシーケンスの任意の対応付けが行われる。
    15図に基づいて示されているように、制御信号のパルス周波数によってコード化された調節変位速度は必ずしも調節対象の相応の調節変位速度に直接変換される必要はなく、制御ユニット104によってパルス周波数の関数が形成される。 これは所定の値を上回る周波数に対する固定の最大変位速度に対応付けされる。
    図2による実施例では、パワーウインドウ駆動装置への適用か又は電動サンルーフへの適用の際に有利には間接的な挟み込み保護手段と結び付けられて用いられている。 これに対しては、位置識別装置を用いた公知の手法で駆動モータ105のドライブシャフトの回転方向と回転数が検出される。 電子制御ユニット104では、位置識別装置から送出された信号の時間に依存した評価が行われる。 それにより挟み込み過程によって生じたウインドウガラス又はサンルーフの速度変化が識別され、さらなる調節変位が直ちに停止される。
    このことは、ここに記載されている本発明によるスイッチング装置10の第1実施例がセグメント化された磁気ディスク102に限定されていないことを示唆している。 それどころか任意の信号発生素子や信号変更素子が適用可能である。
    図3a〜cには適用可能な信号発生素子ないし信号変更素子が示されている。 図3aにはセグメント化された磁気ディスク102が示されている。 この場合磁気化されたセグメントは磁気ディスク102の外縁に沿ってのみ配設され、この磁気ディスク102には2つのホールセンサ103が配属されている。 これらのホールセンサはそれぞれ、磁気ディスク102の回転の際に可変の磁界にさらされる。 モータ動作の評価ないし制御にいずれにせよホール素子が用いられる場合には信号形成素子と相応のセンサ素子として磁気ディスク102とホールセンサ103が適用される。
    図3bでは調節ホイールと回転不動に結合されたディスク102aがスリットパネルを有している。 このパネルはディスク102aの回転動作の際に、光源103aと、センサ素子として用いられる発光ダイオード103a′の間に間欠的に現れる。 選択的に回転ディスク102aは、貫通パネルを有していてもよい。 ここでも二進のパルスシーケンスが生じ、これは電子制御ユニット104へ供給される。 回転方向識別を可能にするために、例えば回転方向コード化ディスク102aが設けられる。 また選択的に、2つのずらされて配置された光源103aと発光ダイオード103a′からなる配置構成を用いてもよい。
    ディスク102aは信号変更素子である。 この素子は基本信号としての発光ダイオード103a′のライティングを変更する。 発光ダイオード103a′の光周波数は次のように選択される。 すなわち日中光による障害が排除されるように選択される。 発光ダイオードと共にスリットパネルまたは貫通パネルの使用は、汚れの危険性が極端に少ない場合に特に有利である。 それ以外のケースでは形成された制御信号に高いノイズ成分が容易に含まれ得る。 有利には発光ダイオードは付加的にスイッチライトとして用いられる。
    図3cには信号発生素子として、調節ホイールと回転不動に結合されたディスク102b上に蛇行状に配設された導体路が用いられている。 これらの導体路は2つの電気的摺動コンタクト103bとコンタクトする。 ディスク102bの回転の際にはこの2つの摺動コンタクト103bを介して降下する電圧が周期的に変化する。 それにより周期的な信号が形成される。 この信号も電子制御ユニット104に供給される。 この装置は特に低コストである。
    図4には本発明によるスイッチング装置10の第2実施例が示されている。 ここでも図2の実施例と同じように、操作素子として絶対ゼロ位置と所定のオン/オフスイッチング状態を有さない無制限に回転可能な調節ホイール201が設けられている。 この調節ホイール201は、固定的なシャフト206を介して、セグメント化された磁気ディスク202と回転不動に結合されている。 この磁気ディスク202には、2つのホールセンサ203が配属されており、これらのホールセンサは、磁気ディスク202の回転に依存して電子制御ユニットに対する制御信号を生成する。 電子制御ユニットは、駆動モータに対する制御命令を形成する。 この限りでは前述の図2における説明が参照される。
    図4によれば、シャフト206の延長上にウォームギヤが設けられており、これはギヤケーシングカバー208と共にギヤケーシング内に支持されている。 この場合は駆動モータの回転運動を調節対象の伝達運動に変換する、調節駆動装置のウォームギヤである。 ケーシングカバー208後方のシャフト206との直線上にはウォームギヤのウォームホイール209が設けられている。 このウォームホイール209と磁気ディスク202は、相互に並列した配向方向で直線212に沿って配設されている。 しかしながらこれらは相互に回転不動に結合されていない。 この場合ウォームホイール209は、駆動モータのドライブシャフトに結合されているドライブウォーム210に噛合している。 このウォームホイール209は、ここでは図示されていないケーブルドラムの駆動のために出力軸と結合されている。
    前記ウォームホイール209には永久磁石211が固定的に配設されている。 この永久磁石211と磁気ディスク202の間に、矢印で示されたような磁気結合が生じる。
    この装置の作用は以下の通りである。
    調節ホイール201の手動による回転と、この調節ホイール201に固定的に結合された磁気ディスク202の相応の回転を介して電子制御ユニットに対する制御信号がセンサ素子203によって形成される。 電子制御ユニットは、調節ホイール201ないし磁気ディスク202の回転方向と回転速度をコード化する。 調節ホイール201の回転速度に応じて、調節駆動装置の駆動モータが電子制御ユニットによって制御される。 調節対象の目下の調節変位速度に関する応答は、調節駆動装置に接続されているセンサを介して行われる。 それにより速度制御が可能となる。 選択的に駆動モータの定常制御が電子制御ユニットによって行われるので、駆動モータは固定の回転速度で駆動される。
    駆動モータのドライブシャフトは、ウォームホイール209と噛合するドライブウォーム210と固定的に結合されている。 それにより、調節ホイール201を介してウォームホイール209の回転動作が開始される。
    ウォームホイール209の回転動作の後では、磁気ディスク202と、ウォームホイール209に固定的に結合された永久磁石211との間の磁気結合によって磁気ディスク202上に回転連動が生じる。 この連動は操作者側で調節ホイール201への介入がもはや行われなくなった場合にも生じる。 この連動した磁気ディスク202は、その回転に基づいてさらなるホールパルスを発生し、これによって駆動モータはさらなる回転を引き起こされる。 調節ホイール201が完全に引き留められた後で初めて駆動モータは停止する。 その他の場合では調節すべき対象がストッパまで移動した場合に、これによってウォームホイール209とこれに磁気結合された磁気ディスク202が静止状態にもたらされ、ホール素子203内に信号がもはや生成されなくなる。
    この変化例は有利には直接識別される挟み込み保護と共に適用される。 これに対しては無接触式及び/又は接触式のセンサ装置が設けられる。 これらのセンサ装置の信号も電子制御ユニットに供給される。
    図5には図4の実施形態のさらなる構成図が示されている。 ここではウォームホイール209が永久磁石211を伴って図4での位置から90°回転し、磁気ディスク202もそれに相応して連動して回転している状態が示されている。 ギヤケーシングカバー208は、セグメント化された磁気ディスク202と永久磁石211との間の磁気結合を損なわない材料からなっており、例えばプラスチック材料等が使用される。
    図16の実施例では操作素子として無制限に回転可能な調節ホイールではなく、所定のシャフト508を中心に回転可能な球501が使用されている。 この球は例えばコンピュータのカーソルコントロール素子に用いられるトラックボールのように構成されている。
    このトラックボール501も調節ホイールと同じように絶対ゼロ位置を有さず、所定のオン/オフ状態も有さない。 このトラックボール501は、例えばフットボールのファセット配置に相応するような、均等な磁気パターン(図示していない)を有しており、それによりこのトラックボール501の動作の際に該トラックボール501に対応付けされたセンサ素子において可変磁界が生じる。 そして相応に制御信号が形成され電子制御ユニットに供給される。 さらなる作用は、図2,4,5のもとで説明したように行われる。 有利にはトラックボール501は、より良好な操作性のために走行ランプのスイッチオンのもとでライティングされる。
    図17による本発明の選択実施例では、トラックボール501として構成された操作素子が1つの軸の周りだけではなく、任意に調節可能である。 トラックボール501のy軸方向とz軸方向の動作は、センサ素子503a,503b,503cによって検出され、電子制御ユニットへ供給される。 この種の操作素子は、特に自動車におけるミラーの調節に適している。 なぜならトラックボール501の動作がミラーの複数の調節シャフトに同時に作用し、ミラーのy軸及びz軸周りの調節がコード化されるからである。
    スイッチング装置にはトラックボール501の誤った回転による調節対象の不所望な調節を回避するために非活動化スイッチ506が設けられている。 このスイッチによってトラックボール501は非活動化される。
    さらに異なる2つの駆動系を交互に選択できる切換スイッチ507が設けられている。 特に本発明によるこの構成は、自動車におけるパワーウインドウ駆動装置並びにミラー調節装置の制御に適している。 スイッチ507の選択に応じて自動車におけるミラー調節か又はウインドガラスの調節が作用する。 任意に回転可能なトラックボール501がパワーウインドウ駆動装置に適用されるならば、1つの軸のみを中心としたトラックボール511の動作が評価される。 すなわち評価すべき方向でないトラックボール501の信号は無視される。
    図6には、調節駆動装置の制御のための本発明によるスイッチング装置10がアームレスト7内へ集積化されている車両ドア6が示されている。 この場合手動のアクセスは上方から行われる。 この変化例ではスイッチング装置10が、電気的な接続を介して調節駆動装置と接続されている。 電子制御ユニット(図1参照)はこの場合有利には、ギヤケーシング内へ集積化され、それによってコンパクトな構成グループが生じる。
    図7でも本発明によるスイッチング装置10が、車両ドア6のドア内張り8に集積化されている。 この場合マニュアル操作は側方から行われる。 このスイッチング装置10は、ドア内張り8に埋没可能に実施されている。 この場合スイッチング装置10は、ばねによる応力で飛び出し、それによって操作しやすくされる。 これにより、使用されていない場合のスイッチング装置10の出っ張りが避けられる。 この原理は、ノック式ボールペンの原理に相応する。 このスイッチング装置10は、電気的な接続手段を介して調節駆動装置5と接続されている。
    図8には図4及び図5によるスイッチング装置が概略的に示されている。 この装置は車両ドア6の内部空間におけるドア内張り後方に設けられており、操作素子201のみがドア内張りに集積化されている。 スイッチング装置、電子制御ユニット、駆動モータは、操作ユニット201を除いて1つの支持プレート上に配設されたモジュラユニットを成している。 この場合磁気ディスク201は駆動モータに直接配設される。
    操作ユニット201は、 撓み軸 206′を介して磁気ディスク202に接続されている(図4,図5参照)。 この撓み軸 206′は、操作素子201と磁気ディスクとの間の機械的に結合された回転動作を可能にする。 このことは以下の利点につながる。
    パワーウインドウ駆動装置が、完成モジュールとして車両ドア6の内部鉄板に取り付けられる場合には、この完成モジュールの相応の収容領域における許容偏差の考慮が頻繁になされなければならない。 この偏差は1cmまでなり得る。 パワーウインドウ駆動装置はユニットとして構成されているので、パワーウインドウ駆動装置側での構造的な偏差の補償はほとんど不可能である。 しかしながらドア内張り8に配設される操作素子201と、モジュールに配設される磁気ディスク202との間の撓み軸 206′による接続形成によれば、 このような偏差の補償を容易に行うことが可能となる。
    図9には図6による車両ドアのアームレスト内に集積化されたスイッチング装置10が示されている。 調節ホイール1aは、2つの方向で任意に回転可能である。 これにより車両ドアのウインドウガラスの所望方向で所望速度での調節が実施可能である。 切換キーVL,VR,HL,HRを介して、任意の車両ウインドウガラスが選択可能である。 それにより車両のウインドウガラスはスイッチング装置10から集中的に相応の選択手段によって個別に、又は総体的に選択及び調節可能である。
    図10は、車両ドアのドア内張り内に集積化されたスイッチング装置10が示されている。 この場合は調節ホイール1bが埋没されている。 この調節ホイール1bのプッシュ操作によってこのホイールがばねにより突出し、それによってこの調節ホイール1bの上方からの操作も可能となる。 しかしながら操作孔部9によりこの調節ホイール1bは埋没した状態でも容易に調節することができる。 ここでも自動車のウインドウ制御のための切換キーVL,VR,HL,HRが設けられている。
    図11に示されている埋没可能なスイッチング装置10では切換キーVL,VR,HL,HRが調節ホイール1c内に集積化されている。 さらにこの場合はチャイルドセーフティ機構の作動ないし解除のための切換キー11も設けられている。 このキー11を操作した場合には車の後部座席にあるウインドウがそこに設けられているスイッチを介してもはや調節できなくなる。
    図12には本発明による第3実施例が示されている。 ここでは操作素子として、連結式レバー 301が使用されている。 このレバー301は、それぞればね素子302を介してセンサ装置303と接続されている。 静止位置(この位置では双方のばね302からレバー301への応力が補償される)に基づいてこのレバー301は2つの変位方向で可動である。 このレバー301の一方の変位のもとではそれぞれのばね302が緊張される。 それに伴う圧力が相応のセンサ素子303において測定され、そこにおいて二進のパルスシーケンスに変換される。 その際に形成されたパルスシーケンスの周波数は発生した応力に比例している。
    レバー301が大きく変位した場合には、それに伴って発生するパルスシーケンスの周波数も高くなる。 このパルスシーケンスは電子制御ユニットに供給され、電子制御ユニットは前述したように駆動モータ305に対する制御命令を形成する。 レバー301の変位が大きくて、それに伴うばね応力とパルスシーケンスの周波数が高い場合には、調節すべき対象の迅速な調節変位が引き起こされる。 この調節対象の調節変位の速度は、レバー301の調節変位の程度によって、すなわち変位量ないしレバー位置によって確定される。 この場合変位量ないし変位位置には所定のパルスシーケンスが割当てられる。
    選択的にこのレバーの個所には基本的に同じ装置構成のトグルスイッチを適用してもよい。 この場合は傾斜の度合いに対して制御信号の所定のパルス周波数が割当てられる。
    図14には本発明の第4実施例が示されている。 ここでは車両のアームレストに配設されたスイッチング装置の操作素子としてスライドガイド406に支持されたスライド素子401が用いられており、このスライド素子401は、所定のゼロ位置を有し、このゼロ位置から2つの方向でスライドガイド406内を移動可能である。 図14によればこのスライド素子401は、その調節の際にピン407でもって弾性の撓み素子402を変位させる。
    この撓み素子402の変位は、センサ素子403を介して検出され、この検出値にパルスシーケンスの所定の周波数が割当てられる。 そのためスライド素子401の位置に応じて調節すべき対象の調節変位に対する速度値が形成される。 このパルスシーケンスは制御信号として電子制御ユニットに供給される。 撓み素子の変位が大きければ大きいほど、パルスシーケンスの周波数も高くなる。 そのためスライド素子の強いスライドは調節すべき対象の早い調節変位速度に相当する。
    撓み素子402の変位の検出のためにこの撓み素子402には例えばストレーンゲージが配設される。
    選択的にセンサ素子403としてピエゾ素子、例えばピエゾセラミック柱が設けられる。 操作素子401の調節と、それに伴って現れる弾性撓み素子402の変位のもとで、ピエゾセラミック柱403は圧力を与えられ、この圧力は電圧形成部に供給される。 電圧の高さに応じてパルスシーケンスがこの形成された電圧に依存した周波数で形成され、電子制御ユニットに送出される。 2つの各撓み素子402毎にそれぞれ1つのピエゾセラミック柱403を用いることによって、方向の識別も可能である。 なぜなら操作素子の変位のもとで圧力を加えられた側のピエゾセラミック柱403のみが信号を形成するからである。
    さらなる選択肢においては、ストレーンゲージを用いた場合の撓み素子402の変位に対して所定の抵抗値が割当てられ、ピエゾ素子を用いた場合の撓み素子402の変位には所定の電圧値が割当てられる。 これらの抵抗値ないし電圧値は制御信号として電子制御ユニットに供給される。 この抵抗値ないし電圧値に基づいて制御ユニットは制御すべき対象の調節変位速度を確定する。 撓み素子の変位が大きければ大きいほど、抵抗値ないし電圧値も大きくなる。 そのためスライド素子の強いスライドは調節すべき対象の早い調節変位速度に相当する。
    また本発明のさらに別の選択肢では、図13及び図14による実施例のもとで、電子制御ユニットにより、制御信号の周波数と、調節すべき対象の固定の調節変位速度との対応付けが図15の例に相応して行われる。
    また図示はしていないがゼロ位置に基づいて少なくとも2つの変位方向で調節可能な操作素子を用いた実施例では、調節対象の調節変位速度が調節の度合い、つまり操作素子の変位だけでなく、操作素子の調節の動的特性、例えば操作素子の速度及び/又は加速度などにも依存して確定される。 この場合は操作素子の速度及び/又は加速度を検出する手段が設けられる。 検出された速度ないし加速度は、所属の調節駆動装置の調節速度に対する尺度となる。 調節駆動装置の調節速度とそれに伴う調節すべき対象の調節変位速度は、操作素子の調節の際のその速度及び/又は加速度に依存して設定される。
    本発明は、前述したような実施例のみに限定されるものではなく、基本的に別形式の実施例のもとでも使用できる数多くの変化例が考えられるものである。

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