Seesaw slide combined operation switch

申请号 JP16961096 申请日 1996-06-28 公开(公告)号 JP3527810B2 公开(公告)日 2004-05-17
申请人 アルプス電気株式会社; 发明人 和敬 後藤;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上板面部を有するケース部材と 前記ケース部材内にスライド自在に収納され 上面にレバー揺動
    支持部を有するスライダと、 前記スライダ の前記レバー揺動支持部に揺動自在に支持<br>さ れるレバーと、 前記スライダのスライド動作に伴って移動する第1のス
    イッチ要素と、 前記レバーの揺動動作に伴って移動する第2のスイッチ
    要素とを備え、 前記ケース部材の前記上板面部には第1の突起部と第2
    の突起部を設け、前記レバーに揺動板部と該揺動板部に
    揺動許容用開口部を設けて、前記スライダの所定の位置
    で回動させたときのみ前記第1の突起部が前記揺動許容
    用開口部に入り込んで該レバーの揺動動作を許容すると
    ともに、前記スライダが所定の位置から外れると前記揺
    動板部が前記第1の突起部に突き当たって前記レバーの
    揺動動作を規制し、 前記レバーが前記所定の位置で揺動されているときにス
    ライド動作させると該レバーが前記第2の突起部に当接
    して前記スライダのスライド動作を阻止する ことを特徴とするシーソー・スライド複合動作スイッチ。 【請求項2】 請求項1記載において、前記レバーにほぼV字状の第1のカム部を設けるとともに、前記ケース部材にほぼV字状の第2のカム部を設け、前記スライダに前記第1のカム部あるいは第2のカム部にそれぞれ弾接される第1,第2の作動部材を配設し、非操作状態の前記レバーは前記第1のカム部に弾接されている第1の作動部材の圧接力により中立位置に復帰され、非操作状態の前記スライダは前記第2のカム部に弾接されている第2の作動部材の圧接力により中立位置に復帰されるようにしたことを特徴とするシーソー・スライド複合動作スイッチ。 【請求項3】 請求項1記載において、前記ケース部材
    の前記上板面部には前記レバー揺動支持部を上方へ突出
    させる開口部を設け、前記レバー揺動支持部は、前記ス
    ライダのスライド方向と直行する方向に離して1対立設
    して形成されたことを特徴とするシーソー・スライド複
    合動作スイッチ。 【請求項4】 請求項3記載において、前記第2の突起
    部は前記開口部を基準として前記第1の突起部の外側に
    配置され、前記揺動板部の端部を前記第2の突起部に当
    接するようにしたことを特徴とするシーソー・スライド
    複合動作スイッチ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、1つのノブでシーソー又はプッシュプルとスライドの両方の操作ができるシーソー・スライド複合動作スイッチに係り、特に、車両用サンルーフ等の互いに逆向きのプッシュプル操作又はスライド操作によりサンルーフの操作駆動装置を動作させるシーソー・スライド複合動作スイッチに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3931722号明細書、特開昭60-244621号公報に開示されている。 このような従来のシーソー・スライド複合動作スイッチ90は、図12に示すように、
    車両天井91に組み込まれ、1つの操作素子の互いに逆向きのスライド操作により車両用サンルーフ92の開閉操作駆動装置を動作させ、また前記操作素子の互いに逆向きの揺動操作により車両用サンルーフ92の昇降操作駆動装置を動作させる。 【0003】図13に示すように、1つのノブ100で4方向動作(接点オン)させる場合、ノブ100を取り付けた操作素子101にピン102,102を設け、またホルダー103に同時オン防止用の十字溝104を設けて、操作素子101のピン102が十字溝104の中をトレースすることで同時オンを防止していた。 ここで、同時オンとは、操作素子101がスライド動作しているときに揺動動作も行うこと、又はその逆を行うことである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の装置では、操作素子101にピン102を、ホルダー1
    03に同時オン防止用の十字溝104を設けて、操作素子101のピン102が十字溝104の中をトレースすることで同時オンを防止していたので、以下のような問題があった。 操作素子101のピン102はスイッチの大きさの制約からあまり太く設定できないが、操作素子を運転者が操作した際にピン102に大きな操作がかかって大きな剪断力が発生すると、ピン102が破損する虞れがあった。 十字溝104を設けるので、金型にスライドコアが必要になって金型形状が複雑になり、金型設備費が高くなっていた。 また、十字溝104からの塵等のゴミ侵入の虞れがあるので、接点部の接触不良が発生してスイッチ操作を確実に行えない場合がある。 【0005】本発明の第1の課題は、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向の4方向の動作を行え、また強い力が加わっても力を分散して、従来のような変形又は破損の虞れがなく、かつ成形金型構造も簡単でコストを低減できるシーソー・スライド複合動作スイッチを提供することである。 【0006】本発明の第2の課題は、更に、簡単な構成で、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向(ベント動作方向)の4方向の動作を独立し安定して行うことができるシーソー・スライド複合動作スイッチを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記第1の課題は、 上板
    面部を有するケース部材と前記ケース部材内にスライド自在に収納され上面にレバー揺動支持部を有するスラ<br>イダと、前記スライダの前記レバー揺動支持部に揺動自在に支持されるレバーと、 前記スライダのスライド動作
    に伴って移動する第1のスイッチ要素と、前記レバーの
    揺動動作に伴って移動する第2のスイッチ要素とを備
    え、前記ケース部材の前記上板面部には第1の突起部と
    第2の突起部を設け、前記レバーに揺動板部と該揺動板
    部に揺動許容用開口部を設けて、前記スライダの所定の
    位置で回動させたときのみ前記第1の突起部が前記揺動
    許容用開口部に入り込んで該レバーの揺動動作を許容す
    るとともに、前記スライダが所定の位置から外れると前
    記揺動板部が前記第1の突起部に突き当たって前記レバ
    ーの揺動動作を規制し、前記レバーが前記所定の位置で
    揺動されているときにスライド動作させると該レバーが
    前記第2の突起部に当接して前記スライダのスライド動
    作を阻止する第1の手段により解決できる。 【0008】前記第2の課題は、請求項1記載において、前記レバーにほぼV字状の第1のカム部を設けるとともに、前記ケース部材にほぼV字状の第2のカム部を設け、前記スライダに前記第1のカム部あるいは第2のカム部にそれぞれ弾接される第1,第2の作動部材を配設し、非操作状態の前記レバーは前記第1のカム部に弾接されている第1の作動部材の圧接力により中立位置に復帰され、非操作状態の前記スライダは前記第2のカム部に弾接されている第2の作動部材の圧接力により中立位置に復帰されるようにした第2の手段により解決できる。 前記第1の課題は、請求項1記載において、前記ケ
    ース部材の前記上板面部には前記レバー揺動支持部を上
    方へ突出させる開口部を設け、前記レバー揺動支持部
    は、前記スライダのスライド方向と直行する方向に離し
    て1対立設して形成された第3の手段により解決でき
    る。 前記第1の課題は、請求項3記載において、前記第
    2の突起部は前記開口部を基準として前記第1の突起部
    の外側に配置され、前記揺動板部の端部を前記第2の突
    起部に当接するようにした第4の手段により解決でき
    る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。 図1は本発明の一実施の形態に係るシーソー・スライド複合動作スイッチの平面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図、図3
    は図1のB−B線に沿った断面図、図4は図3の中立位置からスライドさせた状態を示す断面図、図5は図1のC−C線に沿った断面図、図6は図5の中立位置から揺動させた状態を示す断面図、図7は図1のD−D線に沿った断面図、図8は図7の中立位置からスライドさせた状態を示す断面図、図9は図7の中立位置から揺動させた状態を示す断面図、図10は図5のE−E線に沿った断面図、図11は本発明の一実施の形態に係るシーソー・スライド複合動作スイッチの分解斜視図である。 【0010】これらの図において、1はカバーで、カバー1上面にはターミナル2,2…を設けてあるウエハー3が載置され、更にプリント基板4が載置されている。
    カバー1には固定用のネジ5,5を挿通する挿通孔部6,6が設けられている。 また、カバー1の側面にはスナップ止め用の係止突起部9,9と位置決め用の突条部10,10…が設けられている。 【0011】このプリント基板4に穿設された貫通孔4
    bにウエハー3のターミナル2,2…の上端部が差し込まれ、プリント基板4に形成された導体パターンに半田付けされて接続されている。 【0012】プリント基板4上には、シーソー動作対応スイッチの固定接点部7a,7bと、スライド動作対応スイッチの固定接点部8が形成されると共に、図示していないが前記ターミナル2,2…に引き回すパターンが形成されている。 【0013】このプリント基板4上にはスライダ11が載置され、更に、下面が開口された四箱状のホルダー12(ケース部材の一部を構成する)がスライダ11を覆うようにしてプリント基板4上に被せられ、前記ホルダー12の後述する係合爪41がカバー1の前記係止突起部9にスナップ止めされている。 そして、このプリント基板4上にホルダー12との間で空間が形成されてスライダ11はプリント基板4上をスライドできるようになっている。 【0014】スライダ11は、プリント基板4とホルダー12と間に位置するスライダ本体部14と、スライダ本体部14の下面に形成され、第1の可動接点15を収納保持する収納凹部(図示せず)と、スライダ本体部1
    4の上面にスライド方向と直交する方向に離して立設された一対のレバー揺動支持部17,17と、スライダ本体部14の上面でレバー揺動支持部17の両外側にそれぞれ配設されたボール及びコイルスプリング収納部1
    8,19が設けられている。 【0015】このスライダ本体部14は上方から見ると略T字状に形成されるとともに、全体にリブを設けて強度を保ちながら上下方向の厚みを薄くし、また上下面の隅の数箇所にスライドの際の摩擦減少用の凸部20,2
    0…が突設されている。 また、ボール及びコイルスプリング収納部18,19は、スライダ本体部14の上下方向に貫通されており、その上開口には円筒部21、円筒部21の上端から更に上部内側に爪部22を有する複数の(本実施の形態では2本で、スライド方向と直交する線上に)ボール抜け止め用の弾性係止片23,23が突設されている。 一方、ボール及びコイルスプリング収納部18,19の下部内周面には、コイルスプリング6
    7,68の下端を支持する支持部25,25がそれぞれ設けられている。 そして、コイルスプリング67,68
    の上端側にはボール58,61が配置されるとともに、
    ボール58,61はコイルスプリング67,68を押し縮めた状態で弾性係止片23,23の爪部22に係合して抜け止めされ、ボール及びコイルスプリング収納部1
    8,19内に保持されている。 【0016】なお、弾性係止片23,23の弾性力及び爪部22によるボール58,61の係止力は、ボール5
    8,61を装着する際には弾性係止片23,23が外方に弾性変形し、かつ装着したボール58,61はコイルスプリング67,68のバネ力によって飛び出さない程度に設定されている。 【0017】一対のレバー揺動支持部17は板状で、その上部に後述するレバー26の揺動軸27,27を嵌め込んでレバー26を揺動自在に支持する軸受孔28,2
    8が穿設されている。 また、レバー揺動支持部17の両側端部には軸受孔28のやや下方の高さまで側板部がそれぞれ形成されて補強されている。 なお、一対のレバー揺動支持部17,17の軸受孔28,28にレバー26
    の揺動軸27,27を嵌め込む場合、レバー揺動支持部17,17がレバー26の揺動軸27,27によって押し広げられると共に、それぞれにテーパー部29,29
    が形成されてあって嵌め込みやすいようになっている。 【0018】ケース部材の一部を構成するホルダー12
    は下面が開口された四角箱状、つまり、上面板部30
    と、上面板部30の各辺から下方に形成された各側板部31,31…とにより箱状に形成されている。 そして、
    ホルダー12の上面板部30には、スライダ11の一対のレバー揺動支持部17,17の一方を上方へ突出しかつボール及びコイルスプリング収納部18上方に対応する位置に穿設したほぼ長方形状の第1の開口部33と、
    前記一対のレバー揺動支持部17,17の他方を上方に突出しかつボール及びコイルスプリング収納部19上方に対応する位置に穿設したほぼ長方形状の第2の開口部34と、第1の開口部33の長手方向の横架された架橋部32の下端面に設けたほぼV字状の第2のカム部60
    と、第1の開口部33と第2の開口部34との間の前記上面板部30の中央にそれぞれ突設された第1の突起部35,35と、第1の突起部35,35の外側にそれぞれ穿設されて後述するアクチュエータ36をガイドして挿入するアクチュエータ挿通孔37,37と、アクチュエータ挿通孔37,37の外側にそれぞれ一対づつ突設された第2の突起部38,38と、及び固定用のネジ5,5を挿通する挿通孔部39,39が設けられている。 また、ホルダー12の側板部31には、位置決め用の突条部40と、スナップ止め用の係合爪41が設けられている。 【0019】アクチュエータ(スイッチ要素)36は、
    図10及び11に示すように、ホルダー12のアクチュエータ挿通孔37に差し込まれて上下方向にガイドされるガイド軸部36aと、ガイド軸部36aの上面に突設され、レバー26の揺動板部52あるいは53の下面に当接する球面状の当接部36bと、ガイド軸部36aの上部から側方に延設され更に下方に延設された腕片の下端に形成された抜け止め用の爪部36cとが設けられている。 このガイド軸部36aが可動接点用スライダ44
    あるいは45の傾斜面47に当接されている。 なお、アクチュエータ36の爪部36cもホルダー12の孔に差し込まれている。 【0020】ホルダー12の第2のカム部60は、前述したように下端に中央を深くしてV字状に切り込まれたカム面から形成され、この第2のカム部60の中央部にボール61がある位置がスライド動作の中立位置である。 【0021】また、ホルダー12内のプリント基板4上には、スライダ11のスライダ本体部14の他に第2の可動接点42,43をそれぞれ収納保持した可動接点用スライダ44,45がスライダ11のスライド方向と直交する方向にスライド自在にガイドされている。 可動接点用スライダ44,45はその底面に第2の可動接点4
    2,43を収納保持する収納凹部46がそれぞれ形成されている。 また、可動接点用スライダ44,45の一側面は傾斜面47とされ、その傾斜面47にアクチュエータ36の下端が当接されており、後述するレバー26の揺動動作によるアクチュエータ36の上下動作によって可動接点用スライダ44あるいは45がスライド動作されるようになっている。 49は可動接点用スライダ4
    4,45の傾斜面47と反対側の側面に突設されたコイルスプリング50の保持用の突起部で、したがって、コイルスプリング50のバネ力は傾斜面47を介してアクチュエータ36を上動させる方向に作用している。 可動接点用スライダ44,45がスライドさせられることによって、その底面の第2の可動接点42,43がプリント基板4の固定接点部7a,7b上を摺動する。 【0022】レバー26はその全体形状として四角柱状の本体部51と、本体部51の下部から両側に略板状の揺動板部52,53とから逆T字状に構成されており、
    本体部51の上部側面にそれぞれ突設され、一対のレバー揺動支持部17の軸受孔28,28に嵌め込まれる揺動軸27,27と、本体部51にやや細く形成されたノブ嵌合部54と、ノブ嵌合部54の側面に突設された係合凸部55,55とが設けられている。 また、レバー2
    6の揺動板部52,53には、レバー26の中立位置でのレバー26の揺動の際、ホルダー12の第1の突起部35が入り込む揺動許容用開口部56,56が穿設されている。 第1の突起部35は、レバー26が中立位置からスライドされると、第1の突起部35と揺動許容用開口部56との位置がずれ、第1の突起部35がレバー2
    6の揺動板部52,53に当接するので、中立位置以外でのレバー26の揺動動作が規制されている。 【0023】一方、中立位置で揺動されたレバー26
    は、前述したように第1の突起部35が揺動許容用開口部56,56に入り込んで揺動される訳であるが、レバー26が揺動動作によって傾倒されると、図9に示すように、レバー26の揺動板部52あるいは53の端部がホルダー12の第2の突起部38の側端に突き当たってレバー26及びスライダ11のスライドが阻止されるようになっている。 【0024】また、レバー26の揺動板部52及び53
    の一側面側には、スライダ11のボール及びコイルスプリング収納部19に収納されたボール58が圧接されて摺動する第1のカム部59が設けられている。 この第1
    のカム部59は、レバー26の揺動板部52及び53の側面に一体に形成された四角枠の下端に中央を深くしてV字状に切り込まれたカム面から形成されている。 この第1のカム部59の中央部にボール58がある位置が揺動動作の中立位置である。 【0025】なお、第1のカム部59及び第2のカム部60ではボール58,61がコイルスプリング67,6
    8のバネ力によってそれぞれ中立位置に摺動するような力がレバー26及びスライダ11に作用するので、操作力をやめると、レバー26及びスライダ11はそれぞれ中立位置に自動復帰する。 【0026】57はケース部材の一部を構成するケースで、このケース57は下面が開放された角箱状に形成されており、その側面には、カバー1の位置決め用の突条部10,10…及びホルダー12の位置決め用の突条部40が嵌め込まれる切欠き溝62,62…が形成され、
    また、内部に前記ネジ5,5が螺合するエンボスが形成されている。 また、ケース57の上面には、一対のレバー揺動支持部17及びレバー26の本体部51上部が挿通されて上方に突出される開口部64が穿設されている。 【0027】このようにして突出されたレバー26の本体部51のノブ嵌合部54に、ノブ65が嵌合されている。 このノブ65には、ノブ嵌合部54の係合凸部5
    5,55が係合される係合孔部66,66が設けられている。 なお、ノブ嵌合部54の係合凸部55,55及びノブ65内の嵌合孔の開口縁にはテーパー面が形成されており、また、ノブ65の弾性変形によりノブ嵌合部5
    4の係合凸部55,55をノブ65内の嵌合孔に押し込んで係合凸部55,55と係合孔部66,66を係合させるようになっている。 【0028】次に、前記実施の形態の動作について説明する。 まず、非操作状態を説明する。 図3及び図5及び図7は非操作状態における各機構の状態を示してある。
    図3はスライド動作に関わる機構を主に示してあるもので、ノブ65にスライド操作力を付与していないときには、コイルスプリング68のバネ力によってボール61
    が第2のカム部60に圧接されているので、ボール61
    が第2のカム部60の最も深く切り込まれた部分に移動して保持されようとする。 したがって、図3に示すようにノブ65及びスライダ11は第2のカム部60のスライド動作の中立位置に復帰されている。 【0029】また、図5はノブ65の揺動動作に関わる機構を主に示してあるもので、ノブ65に揺動方向の操作力を付与していないときには、コイルスプリング67
    のバネ力によってボール58が第1のカム部59に圧接されているので、ボール58が第1のカム部59の最も深く切り込まれた部分に移動して保持されようとする。
    したがって、ノブ65には非傾倒方向にコイルスプリング67のバネ力が作用するので、図5に示すようにノブ65は第1のカム部59の揺動動作の中立位置に復帰されている。 【0030】そして、この非操作状態では、図7に示すように、レバー26の揺動板部52,53の揺動許容用開口部56,56はホルダー12の第1の突起部35,
    35に対向している。 厳密には、レバー26が中立位置で揺動軸27を中心にして揺動動作されたときに、揺動軸27を中心とする揺動許容用開口部56,56の軌跡の中に第1の突起部35,35が配置されている。 このため、中立位置ではレバー26が揺動動作されても第1
    の突起部35によって規制されない。 【0031】次に、このような図5(及び図3、図7)
    の非操作状態からの揺動動作を図6を参照して説明する。 図5の状態からノブ65に揺動方向(時計回り方向)の操作力を加えると、ノブ65はノブ65と一体化されているレバー26と共に揺動軸27を中心にして時計回り方向に揺動する。 この揺動動作が行われると、レバー26の第1のカム部59も揺動軸27を中心にして時計回り方向に移動するので、第1のカム部59の中央の中立位置にあったボール58が第1のカム部59の傾斜面へ摺動していき、第1のカム部59の傾斜面によってボール58を次第に下方に押しコイルスプリング67
    を押し縮め、図6の状態となる。 【0032】このような中立位置での揺動動作の場合、
    図7に示すように、レバー26の揺動板部52,53の揺動許容用開口部56,56の揺動軌跡にホルダー12
    の第1の突起部35,35が位置している。 したがって、前述したように、図5(図7)の状態からレバー2
    6を揺動軸27を中心にして時計回り方向に揺動させると、レバー26の左側の揺動板部52が下方へ、右側の揺動板部53が上方へ移動する。 このとき、図9(図6
    と同じ状態)に示すように、揺動板部52の揺動許容用開口部56の中に第1の突起部35が入り込むので、スライド動作の中立位置ではノブ65及びレバー26は、
    第1の突起部35によって揺動動作を規制されない。 つまり、スライド動作の中立位置でのみノブ65及びレバー26の揺動動作を行える。 【0033】ここで、このようなノブ65及びレバー2
    6の揺動動作の際の接点動作について説明する。 前述したように、図5及び図7の非操作状態からレバー26を揺動軸27を中心にして時計回り方向に揺動させると、
    レバー26の左側の揺動板部52が下方へ、右側の揺動板部53が上方へ移動する。 すると、揺動板部52の下面にコイルスプリング50のバネ力で押しつけられているアクチュエータ36の頭部36bを押し、アクチュエータ36を下降させる。 このアクチュエータ36の下降動作により、図10に示すように、可動接点用スライダ44の傾斜面47を介してコイルスプリング50を圧縮させながら可動接点用スライダ44をスライドさせる。
    これによって可動接点用スライダ44の第2の可動接点42と固定接点7aがオン動作される。 一方、右側のアクチュエータ36は、図6に示すように、右側の揺動板部53は上昇されるので図5の状態と変わらず、可動接点用スライダ45もスライド動作されず、オフのままである。 【0034】そして、揺動操作力を解除すると、コイルスプリング67に圧接されているボール58が第1のカム部59の中立位置に戻ろうとする復帰力によってノブ65及びレバー26が起こされ、図5(図7)の状態に戻る。 この際、可動接点用スライダ44もコイルスプリング50のバネ力によってオフ位置に復帰し、なお、コイルスプリング50のバネ力もアクチュエータ36を上昇させる力として作用しているので、ノブ65及びレバー26の復帰力としても作用はしている。 【0035】次に、図5の状態からノブ65及びレバー26を揺動動作させて図6の状態になる過程あるいは終了後にノブ65及びレバー26にスライド動作させるような操作力が作用した場合について説明する。 通常、ノブ65及びレバー26は、第2のカム部60とボール6
    1とコイルスプリング68の作用によってスライド動作の中立位置に保持させるような力が作用している。 この力を超えるスライド方向の操作力が作用すると、揺動動作の途中にスライド動作も行われてしまうが、以下のようにしてこれを防止している。 【0036】すなわち、前述したように図5の状態からノブ65及びレバー26を時計回り方向に揺動動作させると、レバー26の揺動板部52の端部が右側の第2の突起部38の内側の傾斜部に沿って移動する。 したがって、ノブ65及びレバー26にスライド方向(右方向)
    の操作力が作用してスライダ11が右方向にスライドしようとすると、レバー26の揺動板部52の端部が右側の第2の突起部38の内側の傾斜部に突き当たってスライダ11の右方向のスライド動作を規制する。 なお、図5の状態からノブ65及びレバー26を時計回り方向に揺動動作させた場合には、レバー26の揺動板部53の端部が右側の第2の突起部38の内側の傾斜部に突き当たってスライダ11の右方向のスライド動作を規制する。 【0037】次に、このような図3(及び図5、図7)
    の非操作状態からのスライド動作を図4を参照して説明する。 図5の状態からノブ65にスライド方向(左方向)の操作力を加えると、ノブ65はノブ65と一体化されているレバー26並びに連結されているスライダ1
    1と共に左方向にスライドする。 このスライド動作が行われると、スライダ11のボール及びコイルスプリング収納部18に収納されたボール61も左方向にスライドするので、ホルダー12の第2のカム部60の中央の中立位置にあったボール61が第2のカム部60の傾斜面へ摺動していき、この傾斜面によってボール61を次第に下方に押しコイルスプリング68を押し縮め、図4の状態となる。 【0038】このスライド動作に際しては、レバー26
    がスライド動作の中立位置から左方向にスライドすると、ホルダー12の第1の突起部35,35がレバー2
    6の揺動板部52,53の揺動許容用開口部56,56
    から外れ、揺動板部52,53の下面に位置されるようになる。 すると、レバー26が揺動されようとすると、
    揺動板部52下面に第1の突起部35が突き当たってレバー26の揺動動作を規制する。 さらに、揺動板部52
    の端部寄り下面に右側の第2の突起部38も入り込んで揺動板部52下面に突き当たるようになってレバー26
    の揺動動作を規制する。 このようにして図8の状態までスライドされる。 したがって、レバー26のスライド動作中にはレバー26は揺動動作されないので、図8に示すように、アクチュエータ36,36は動作されず、第2の可動接点42,43にかかるスイッチングは行われない。 また、このスライド動作においては、揺動動作は行われないのであるから揺動動作にかかる第1のカム部59、ボール58等は図5の揺動動作の中立位置状態のまま左方向に移動している。 【0039】ここで、このようなノブ65及びレバー2
    6のスライド動作の際の接点動作について説明する。 前述したように、図7の非操作状態からノブ65及びレバー26を左方向にスライドさせると、ノブ65及びレバー26と連結されているスライダ11も一体に左方向にスライドする。 すると、スライダ11に収納されている第1の可動接点15もプリント基板4上を摺動させられて固定接点8がオン動作される。 【0040】そして、図8のオン状態からスライド方向の操作力を解除すると、コイルスプリング68に圧接されているボール61が第2のカム部60の中立位置に戻ろうとする復帰力によってノブ65及びレバー26は右方向にスライドさせられ、図7の状態に戻り、オフとなる。 【0041】なお、ケース57、カバー1等がケース部材に相当する。 また、前記実施の形態では、レバーとノブを別体としたがレバーとノブを1部品で構成してもよい。 また、第2のカム部60は、ホルダー12の他に、
    あるいはケース57等のケース部材に設けてもよい。 【0042】このような前記一実施の形態にあっては、
    ケース57及びカバー1と、ケース57及びカバー1内にスライド自在に収納されたスライダ11と、ケース5
    7及びカバー1に設けられた第1の突起部35と、スライダ11に揺動自在に支持され、スライダ11の所定の位置で回動させたときのみ第1の突起部35が入り込んで回動を許容する揺動許容用開口部56を有するレバー26と、ケース57及びカバー1に設けられ、レバー2
    6が回動されているときに該レバー26に当接してスライダ11のスライド動作を阻止する第2の突起部38
    と、スライダ11に取り付けられた第1の可動接点15
    と、レバー26に取り付けられた第2の可動接点42,
    43と、ケース57及びカバー1に設けられ、第1の可動接点15あるいは第2の可動接点42,43が摺接される固定接点8,7a,7bとを備えたため、ノブ65
    に強い力が加わっても、第1の突起部35及び第2の突起部38に対してレバー26の平面部分で受けることができ、または複数箇所で受けることができるので、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向の4方向の動作を行え、また強い力が加わっても力を分散して、従来のような変形又は破損の虞れがなく、かつ成形金型構造も簡単でコストを低減できる。 また、従来のように、ケースに十字溝を設けないので、ゴミが装置内に入って接触不良等の故障が生じることがない。 【0043】また、前記一実施の形態にあっては、レバー26にほぼV字状の第1のカム部59を設けるとともに、ホルダー12(あるいはケース57及びカバー1)
    にほぼV字状の第2のカム部60を設け、スライダ11
    に第1のカム部59あるいは第2のカム部60にそれぞれ弾接されるボール58,61を配設し、非操作状態のレバー26は第1のカム部59に弾接されているボール58により中立位置に復帰され、非操作状態のスライダ11は第2のカム部60に弾接されているボール61により中立位置に復帰されるようにしたため、簡単な構成で、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向の4方向の動作を独立し安定して行うことができる。 【0044】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ノブに強い力が加わっても、第1の突起部及び第2の突起部に対してレバーの平面部分で受けることができ、または複数箇所で受けることができるので、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向の4方向の動作を行え、また強い力が加わっても力を分散して、従来のような変形又は破損の虞れがなく、かつ成形金型構造も簡単でコストを低減できる。 【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
    記載の発明による作用効果に加えて、簡単な構成で、中立位置からスライド両方向及び揺動両方向の4方向の動作を独立し安定して行うことができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係るシーソー・スライド複合動作スイッチの平面図である。 【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。 【図3】図1と図2に示すB−B線に沿った断面図である。 【図4】図3の中立位置からスライドさせた状態を示す断面図である。 【図5】図1のC−C線に沿った断面図である。 【図6】図5の中立位置から揺動させた状態を示す断面図である。 【図7】図1のD−D線に沿った断面図である。 【図8】図7の中立位置からスライドさせた状態を示す断面図である。 【図9】図7の中立位置から揺動させた状態を示す断面図である。 【図10】図5のE−E線に沿った断面図である。 【図11】本発明の一実施の形態に係るシーソー・スライド複合動作スイッチの分解斜視図である。 【図12】スライド昇降屋根をもつ自動車屋根の概略斜視図である。 【図13】従来のシーソー・スライド複合動作スイッチの概略を示す説明図である。 【符号の説明】 1 カバー7a,7b,8 固定接点11 スライダ12 ホルダー15 第1の可動接点26 レバー35 第1の突起部38 第2の突起部42,43 第2の可動接点56 揺動許容用開口部57 ケース58,61 ボール59 第1のカム部60 第2のカム部65 ノブ

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