車両用押しボタンスイッチ装置

申请号 JP2015505377 申请日 2014-02-25 公开(公告)号 JPWO2014141874A1 公开(公告)日 2017-02-16
申请人 株式会社ホンダロック; 本田技研工業株式会社; 发明人 佐藤 雄一; 雄一 佐藤; 訓弘 黒田; 訓弘 黒田; 剛 坪井; 剛 坪井; 栄太 八巻; 栄太 八巻; 羽澤 弘幸; 弘幸 羽澤; 司 岸田; 司 岸田;
摘要 車体もしくは車体に開閉可能に取付けられるリッドに固定される第1ケース部材と、第1ケース部材とともにケースを構成するようにして第1ケース部材に取付けられる第2ケース部材と、押圧操作を可能としてケースに支持される押しボタンと、押しボタンの押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにしつつ防 水 性が確保された状態でケース内に収容、固定されるスイッチとを備える車両用押しボタンスイッチ装置において、ケース内への水の浸入を極 力 抑制する。第1および第2ケース部材(27A,28)の周縁部のうち少なくとも上端縁部が相互に当接して構成される当接部(37)よりも内方で第1および第2ケース部材(27A,28)間に、上下に屈曲したラビリンス通路(38)が形成される。
权利要求

車体(B)もしくは該車体(B)に開閉可能に取付けられるリッド(15)に固定される第1ケース部材(27A,27B)と、第1ケース部材(27A,27B)とともにケース(22A,22B)を構成するようにして第1ケース部材(27A,27B)に取付けられる第2ケース部材(28)と、押圧操作を可能として前記ケース(22A,22B)に支持される押しボタン(25,26)と、該押しボタン(25,26)の押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにしつつ防性が確保された状態で前記ケース(22A,22B)内に収容、固定されるスイッチ(23,24)とを備える車両用押しボタンスイッチ装置において、第1および第2ケース部材(27A,27B;28)の周縁部のうち少なくとも上端縁部が相互に当接して構成される当接部(37)よりも内方で第1および第2ケース部材(27A,27B;28)間に、上下に屈曲したラビリンス通路(38)が形成されることを特徴とする車両用押しボタンスイッチ装置。前記車体(B)もしくは前記リッド(15)と、第1ケース部材(27A,27B)との間に挟み込まれる防水シール(30)の一部が、前記当接部(37)に重なるように配置されることを特徴とする請求項1記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記第1ケース部材(27A,27B)が、車体(B)もしくは前記リッド(15)に取付けられる取付け部(27a)と、該取付け部(27a)から延出される延出部(27b)とを一体に備え、前記第2ケース部材(28)が前記取付け部(27a)に上方から覆うようにして取付られ、前記延出部(27b)および前記第2ケース部材(28)間に浸入した水を排出するための開口部(85)が前記延出部(27b)に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記取付け部(27a)から離反するにつれて下方位置となるように傾斜した前記延出部(27b)の上面に、防水性が確保された状態の前記スイッチ(23,24)を上方から囲んで前記第2ケース部材(28)側に突出するガイドリブ(86)が、前記開口部(85)に水をガイドするようにして一体に形成されることを特徴とする請求項3記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記ガイドリブ(86)に上方から隣接しつつ該ガイドリブ(86)に沿って延びるガイドリブ周縁ガイド溝(87)が、前記延出部(27b)の上面に形成されることを特徴とする請求項4記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記第2ケース部材(28)に、前記延出部(27b)に形成される前記開口部(85)を外側方から覆うカバー部(88)が形成されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記押しボタン(25,26)が、前記スイッチ(23,24)が収容、固定される収容室(72,73)を前記ケース(22A,22B)と協働して形成するようにして前記ケース(22A,22B)に支持され、前記収容室(72,73)内を外部に通じさせる空気抜き孔(77)が前記ケース(22A,22B)に設けられ、前記ケース(22A,22B)の外面に、前記空気抜き孔(77)を少なくとも上方から覆う庇部(83,89)が、前記空気抜き孔(77)の上方からの水を前記空気抜き孔(77)よりも下方に導くようにして突設されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記庇部(83)が、前記空気抜き孔(77)を上方および側方から囲むようにして下方に開いたU字状に形成されることを特徴とする請求項7に記載の車両用押しボタンスイッチ装置。前記庇部(83)に上方から隣接しつつ該庇部(83)に沿って延びる庇部周縁ガイド溝(84)が、前記ケース(22A)の外面に形成されることを特徴とする請求項8に記載の車両用押しボタンスイッチ装置。

说明书全文

本発明は、車体もしくは該車体に開閉可能に取付けられるリッドに固定される第1ケース部材と、第1ケース部材とともにケースを構成するようにして第1ケース部材に取付けられる第2ケース部材と、押圧操作を可能として前記ケースに支持される押しボタンと、該押しボタンの押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにしつつ防性が確保された状態で前記ケースに固定されるスイッチとを備える車両用押しボタンスイッチ装置に関する。

車両のバックドアに固定される上ケースと、該上ケースに取付けられる下ケースとで構成されるケース内に、押しボタンの押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるスイッチが、防水性を確保しつつ収容、固定される車両用押しボタンスイッチ装置が、特許文献1で知られている。

日本特開2006−232017号公報

ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、ケースを構成する上ケースおよび下ケースの合わせ部からケース内に水が浸入してしまう可能性があり、ケース内への水の浸入は極抑制したい。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ケース内への水の浸入を極力抑制し得るようにした車両用押しボタンスイッチ装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は、車体もしくは該車体に開閉可能に取付けられるリッドに固定される第1ケース部材と、第1ケース部材とともにケースを構成するようにして第1ケース部材に取付けられる第2ケース部材と、押圧操作を可能として前記ケースに支持される押しボタンと、該押しボタンの押圧操作に応じてスイッチング態様を変化させるようにしつつ防水性が確保された状態で前記ケース内に収容、固定されるスイッチとを備える車両用押しボタンスイッチ装置において、第1および第2ケース部材の周縁部のうち少なくとも上端縁部が相互に当接して構成される当接部よりも内方で第1および第2ケース部材間に、上下に屈曲したラビリンス通路が形成されることを第1の特徴とする。

また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記車体もしくは前記リッドと、第1ケース部材との間に挟み込まれる防水シールの一部が、前記当接部に重なるように配置されることを第2の特徴とする。

本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記第1ケース部材が、車体もしくは前記リッドに取付けられる取付け部と、該取付け部から延出される延出部とを一体に備え、前記第2ケース部材が前記取付け部に上方から覆うようにして取付られ、前記延出部および前記第2ケース部材間に浸入した水を排出するための開口部が前記延出部に形成されることを第3の特徴とする。

本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記取付け部から離反するにつれて下方位置となるように傾斜した前記延出部の上面に、防水性が確保された状態の前記スイッチを上方から囲んで前記第2ケース部材側に突出するガイドリブが、前記開口部に水をガイドするようにして一体に形成されることを第4の特徴とする。

本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記ガイドリブに上方から隣接しつつ該ガイドリブに沿って延びるガイドリブ周縁ガイド溝が、前記延出部の上面に形成されることを第5の特徴とする。

本発明は、第3〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記第2ケース部材に、前記延出部に形成される前記開口部を外側方から覆うカバー部が形成されることを第6の特徴とする。

本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記押しボタンが、前記スイッチが収容、固定される収容室を前記ケースと協働して形成するようにして前記ケースに支持され、前記収容室内を外部に通じさせる空気抜き孔が前記ケースに設けられ、前記ケースの外面に、前記空気抜き孔を少なくとも上方から覆う庇部が、前記空気抜き孔の上方からの水を前記空気抜き孔よりも下方に導くようにして突設されることを第7の特徴とする。

本発明は、第7の特徴の構成に加えて、前記庇部が、前記空気抜き孔を上方および側方から囲むようにして下方に開いたU字状に形成されることを第8の特徴とする。

さらに本発明は、第8の特徴の構成に加えて、前記庇部に上方から隣接しつつ該庇部に沿って延びる庇部周縁ガイド溝が、前記ケースの外面に形成されることを第9の特徴とする。

なお実施の形態のテールゲート15が本発明のリッドに対応する。

本発明の第1の特徴によれば、第1および第2ケース部材の周縁部のうち少なくとも上端縁部の当接部よりも内方にラビリンス通路が在り、そのラビリンス通路が上下に屈曲したものであるので、第1および第2ケース部材の上端縁部の当接部から仮に水が浸入したとしてもケースの内部への水の浸入を極力抑制することができる。

また本発明の第2の特徴によれば、防水シールの一部が、第1および第2ケース部材の上端縁部の当接部に重なるので、第1および第2ケース部材の上端縁部の当接部からの水の浸入をより効果的に抑制することができる。

本発明の第3の特徴によれば、第1ケース部材が一体に有する延出部と、該延出部に上方から覆うようにして取付られる第2ケース部材との間に水が浸入したとしても、延出部に形成された開口部からその水を排出することができる。

本発明の第4の特徴によれば、延出部の上面に周囲がシールされた状態のスイッチを上方から囲みガイドリブが第2ケース部材側に突出するようにして一体に形成され、そのガイドリブで開口部に水をガイドするので、延出部および第2ケース部材間に水が浸入したとしてもその水を開口部に導いて確実に排出することができる。

本発明の第5の特徴によれば、ガイドリブに上方から隣接するガイドリブ周縁ガイド溝がガイドリブに沿って延びるので、延出部および第2ケース部材間に水が浸入したとしてもその水を開口部により確実に導いて排出することができる。

本発明の第6の特徴によれば、第1ケース部材の延出部に形成された開口部を、第2ケース部材に形成されたカバー部が外側方から覆うので、開口部からケース内への水の浸入を防止することができる。

本発明の第7の特徴によれば、スイッチが収容、固定される収容室内を外部に通じさせるようにしてケースに設けられる空気抜き孔を少なくとも上方から覆う庇部が、上方からの水を空気抜き孔よりも下方に導くので、仮に空気抜き孔よりも上方でケースに付着した水が下方に流れたとしても、その水は庇部で受けられ、該庇部で案内させることによって空気抜き孔から遠ざけるようにして空気抜き孔の下方に導かれるので、空気抜き孔への水の到達を防止し、空気抜き孔からケース内に水が浸入することを防止することができる。

本発明の第8の特徴によれば、下方に開いたU字状に形成される庇部で空気抜き孔が上方および側方から囲まれるので、空気抜き孔への水の到達をより確実に防止することができる。

さらに本発明の第9の特徴によれば、U字状である庇部に沿って延びる庇部周縁ガイド溝が、庇部に上方から隣接してケースの外面に形成されるので、庇部側に流下してきた水を第2のガイド溝によって効率よく下方に流すことができる。

図1は車両を後方から見た斜視図である。(第1の実施の形態)

図2は図1の2−2線拡大断面図である。(第1の実施の形態)

図3はテールゲートおよび装飾カバーを省略した状態での図2の3矢視図である。(第1の実施の形態)

図4は図3の4矢視側面図である。(第1の実施の形態)

図5は第1ケース部材から第2ケース部材を取り外した状態での図4に対応した側面図である。(第1の実施の形態)

図6は図3の6−6線断面図である。(第1の実施の形態)

図7は車両用押しボタンスイッチ装置の分解斜視図である。(第1の実施の形態)

図8は図7の8矢視拡大図である。(第1の実施の形態)

図9は図7の9矢視拡大図である。(第1の実施の形態)

図10は図2の10矢示部拡大図である。(第1の実施の形態)

図11は図3の11−11線に沿うテールゲート、装飾カバーおよび車両用押しボタンスイッチ装置の断面図である。(第1の実施の形態)

図12は車両用押しボタンスイッチ装置を図11の12矢視方向から見た斜視図である。(第1の実施の形態)

図13は第2の実施の形態の図12に対応した斜視図である。(第2の実施の形態)

15・・・リッドであるテールゲート 20A,20B・・・車両用押しボタンスイッチ装置 22A,22B・・・ケース 23,24・・・スイッチ 25,26・・・押しボタン 27A,27B・・・第1ケース部材 27a・・・取付け部 27b・・・延出部 28・・・第2ケース部材 30・・・防水シール 37・・・当接部 38・・・ラビリンス通路 72,73・・・収容室 77・・・空気抜き孔 83,89・・・庇部 84・・・庇部周縁ガイド溝 85・・・開口部 86・・・ガイドリブ 87・・・ガイドリブ周縁ガイド溝 88・・・カバー部 B・・・車体

本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。

第1の実施の形態

本発明の第1の実施の形態について図1〜図12を参照しながら説明すると、先ず図1において、乗用車両の車体Bの後部には、リッドであるテールゲート15が、上方に開放することを可能として開閉可能に取付けられており、このテールゲート15の上部にリヤガラス17が設けられる。前記リヤガラス17の下方で前記テールゲート15の車幅方向中央部には、ライセンスプレート18が取付けられるようにして装飾カバー19が固定される。

図2において、前記装飾カバー19は、前記ライセンスプレート18が取付けられる平坦部19aと、該平坦部19aから車両の後方に膨出するようにして前記平坦部19aの上方に配置される膨出部19bとを一体に有しており、本発明に従う車両用押しボタンスイッチ装置20Aが、前記膨出部19b内に収容されるようにして前記テールゲート15に取付けられる。この車両用押しボタンスイッチ装置20Aは、この実施の形態にあっては、前記テールゲート15以外の全ドアのロック状態およびアンロック状態を切換え可能とするとともに、前記テールゲート15をラッチ状態からアンラッチ状態へと切換えることができるものであり、前記膨出部19bの底部には、前記車両用押しボタンスイッチ装置20Aを操作するための操作用開口部21が設けられる。

図3〜図7を併せて参照して、前記車両用押しボタンスイッチ装置20Aは、前記テールゲート15のアウターパネル16に固定されるケース22Aと、該ケース22Aに固定される第1および第2のスイッチ23,24と、押圧操作によって第1および第2のスイッチ23,24のスイッチング態様を変化させるようにして前記ケース22Aに支持される第1および第2の押しボタン25,26とを備えており、第1および第2のスイッチ23,24はタクトスイッチである。

第1のスイッチ23は、前記テールゲート15以外の全ドアをロック状態とするためのものであり、第1の押しボタン25を押圧操作して第1のスイッチ23のスイッチング態様が変化した状態で車両ユーザーが携帯した携帯器および車両間での双方向通信によって正規のユーザーであることが確認されると、前記テールゲート15以外の全ドアがロック状態となる。このようにテールゲート15に設けられる車両用押しボタンスイッチ装置20Aが、前記テールゲート15以外の全ドアをロック状態とするための第1の押しボタン25および第1のスイッチ23を備えるのは、前記テールゲート15を閉じた後に他のドアをロックするために、運転席側のドアに設けられているロックスイッチをわざわざ押しに行くという面倒さをなくすためである。

また第2のスイッチ24は、前記テールゲート15以外の全ドアをアンロック状態とするとともに前記テールゲート15をアンラッチ状態とするためのものであり、第2の押しボタン26を押圧操作して第2のスイッチ24のスイッチング態様が変化した状態で車両ユーザーが携帯した携帯器および車両間での双方向通信によって正規のユーザーであることが確認されると、前記テールゲート15以外の全ドアがアンロック状態となると同時に、前記テールゲート15が電動駆動によって自動的にアンラッチ状態となり、前記テールゲート15が開放状態となる。

前記ケース22Aは、前記アウターパネル16に固定される合成樹脂製の第1ケース部材27Aと、第1ケース部材27Aに取付けられる合成樹脂製の第2ケース部材28とから成る。第1ケース部材27Aは、前記アウターパネル16に取付けられる取付け部27aと、該取付け部27aから離反するにつれて下方位置となるように傾斜して前記取付け部27aから延出される延出部27bとを一体に備え、第2ケース部材28は、前記延出部27bを上方から覆うようにして該延出部27bに取付けられる。

前記アウターパネル16には、車幅方向に長い長孔29が設けられており、その長孔29を囲む長円形状に形成される防水シール30が、前記アウターパネル16と、第1ケース部材27Aの前記取付け部27aとの間に介装される。しかも前記防水シール30で囲まれる部分で前記取付け部27aには、車幅方向に間隔をあけて配置される一対のボルト31,31がモールド結合されており、前記アウターパネル16を貫通した前記ボルト31,31に、前記アウターパネル16の内方からナット(図示せず)を螺合して締め付けることにより、第1ケース部材27Aの前記取付け部27aが前記アウターパネル16に固定される。

図8を併せて参照して、第1ケース部材27Aの前記延出部27bには、複数本たとえば5本の取付ボス33が第2ケース部材28側に向けて突出するようにして一体に突設されており、それらの取付けボス33には、第2ケース部材28側に向かうにつれて小径となるテーパ状に形成されて軸方向中間に配置される段部33aと、その段部33aの小径端に同軸に連なる小径軸部33bとが設けられる。しかも各取付ボス33には、前記小径軸部33bの先端に一端を開口する有底の締結孔34が同軸にそれぞれ設けられる。

図9を併せて参照して、第2ケース部材28には、前記取付ボス33に個別に対応した挿入孔35が設けられており、それらの挿入孔35は、前記取付ボス33の前記段部33aを受ける段差状の受け部35aを中間部に有しつつ、前記取付けボス33を挿入可能に形成される。そして前記受け部35aで前記段部33aを受けるようにして各挿入孔35に前記取付けボス33が挿入された状態で、第1ケース部材27Aの前記延出部27bと反対側から前記挿入孔35に挿入されるねじ部材36を各取付ボス33の前記締結孔34にねじ込むことによって、第1ケース部材27Aの延出部27bに第2ケース部材28が取付けられ、それによって第1および第2ケース部材27A,28が相互に結合されて前記ケース22Aが構成されることになる。

図10を併せて参照して、前記延出部27bに第2ケース部材28が取付けられた状態で、第1および第2ケース部材27A,28の周縁部のうち少なくとも上端縁部、この実施の形態では、第1ケース部材27Aにおける前記取付け部27aの上端縁部および第2ケース部材28の上縁端部が相互に当接して当接部37が構成される。しかもその当接部37よりも内方で、第1ケース部材27Aの取付け部27aおよび第2ケース部材28間に、上下に屈曲したラビリンス通路38が形成される。

また前記テールゲート15と、第1ケース部材27Aの取付け部27aとの間に挟み込まれる防水シール30の一部は、前記当接部37に重なるように配置される。

第1ケース部材27Aの前記延出部27bに対向する側で第2ケース部材28には、第1の凹部40と、第1の凹部40よりも車幅方向に長い第2の凹部41とが形成されており、前記テールゲート15以外の全ドアをロック状態とするための第1のスイッチ23が第1の凹部40に収容される。

また第2の凹部41の中央部に配置される突部43が、第1ケース部材27Aの前記延出部27b側に突出するようにして第2ケース部材28に一体に設けられており、この突部43の中央部に第3の凹部42が形成される。この第3の凹部42には、前記テールゲート15以外の全ドアをアンロック状態とするとともに前記テールゲート15をアンラッチ状態とするための第2のスイッチ24が収容される。

第2ケース部材28には、第1のスイッチ23のプラス側端子に電気的に接続される第1バスバー44と、第2のスイッチ24のプラス側端子に電気的に接続される第2バスバー45と、第1および第2のスイッチ23,24のマイナス側端子に共通に接続されるように分岐した第1および第2分岐部46a,46bを一端側に有する第3バスバー46とがモールド結合される。

第2ケース部材28の前記延出部27bと反対側の面には、第1の凹部40に対応した第1の接続用凹部47と、第3の凹部42に対応した第2の接続用凹部48とが形成されており、第1の接続用凹部47には、第1バスバー44の一端部および第3バスバー46の第1分岐部46aが、並列しつつ一部を外部に臨ませるようにして配置され、第2の接続用凹部48には第2バスバー45の一端部および第3バスバー46の第2分岐部46bが、並列しつつ一部を外部に臨ませるようにして配置される。第1バスバー44の一端部および第3バスバー46の第1分岐部46aには、第1の凹部40に配置される第1のスイッチ23が電気的に接続され、それによって第1のスイッチ23が第1の凹部40内に収容された状態で第2ケース部材28に固定される。また第2バスバー45の一端部および第3バスバー46の第2分岐部46bには、第3の凹部42に配置される第2のスイッチ24が電気的に接続され、それによって第2のスイッチ24が第3の凹部42内に収容された状態で第2ケース部材28に固定される。

また第1の凹部40内に収容された状態で第2ケース部材28に固定される第1のスイッチ23の周囲を埋めるように第1の凹部40にはポッティング樹脂49が充填され、第3の凹部42内に収容された状態で第2ケース部材28に固定される第2のスイッチ24の周囲を埋めるように第3の凹部42にはポッティング樹脂50が充填される。さらに第1の接続用凹部47内には、第1バスバー44の一端部および第3バスバー46の第1分岐部46aに第1のスイッチ23が電気的に接続された状態でポッティング樹脂51が充填され、第2の接続用凹部48内には、第2バスバー45の一端部および第3バスバー46の第2分岐部46bに第2のスイッチ24が電気的に接続された状態でポッティング樹脂52が充填される。

第2ケース部材28には、第3の凹部42および第2の接続用凹部48の上方に位置する矩形の貫通孔55が設けられており、第1〜第3バスバー44〜46の他端部が、前記貫通孔55内に並列して配置される。一方、第1ケース部材27Aの前記延出部27bには、第1〜第3バスバー44〜46に個別に対応した第1〜第3接続端子56,57,58がモールド結合される。これらの第1〜第3接続端子56〜58は、前記延出部27bへのモールド結合にあたっては図7で明示するように合成樹脂から成るホルダ59に保持されており、そのホルダ59とともに前記延出部27bにモールド結合される。しかもホルダ59とともに前記延出部27bにモールド結合された第1〜第3接続端子56〜58の一端部は、前記延出部27bから第2ケース部材28側に突出する。

一方、前記貫通孔55内に配置される部分で第1〜第3バスバー44〜46の他端部には接続孔61,62,63がそれぞれ設けられており、第1および第2ケース部材27,28を相互に結合することで各接続孔61〜63に第1〜第3接続端子56〜58の一端部がそれぞれ挿通され、前記貫通孔55内での前記延出部27bと反対側からのハンダ付けによって、第1〜第3バスバー44〜46の他端部に第1〜第3接続端子56〜58の一端部が電気的に接続されることになる。また第1〜第3バスバー44〜46の他端部に第1〜第3接続端子56〜58の一端部が電気的に接続された状態で前記 貫通孔55には、前記延出部27bと反対側からポッティング樹脂64が充填される。

第1ケース部材27Aの前記取付け部27aには、前記長孔29を貫通して前記アウターパネル16内に向けて突出する矩形筒状のコネクタ部65が一体に設けられており、第1〜第3接続端子56〜58の他端部は、前記コネクタ部65内に配置される。

図11を併せて参照して、第2ケース部材28には、第1〜第3の凹部40〜42を囲むようにして無端状に連なるシール溝66が形成されており、そのシール溝66の底部には該底部から突出して無端状に連なる突条67が形成される。また第1ケース部材27Aの延出部27bおよび第2ケース部材28間には、ゴム等の弾性材料から成るシール部材68が挟持されるものであり、このシール部材68には、前記突条67に先端部を弾発的に当接させて前記シール溝66に嵌入される突部69が無端状に連なって一体に突設される。

第1ケース部材27Aの前記延出部27bには、第2ケース部材28に形成されている第1の凹部40に対応する位置に配置される円形の第1の窓70と、第2ケース部材28に形成されている第2の凹部41に対応する位置で車幅方向に延びる長孔状の第2の窓71とが設けられる。

前記シール部材68には、第1の窓70に配置されるようにして第2ケース部材28とは反対側に膨出する第1の押しボタン25が押圧操作を可能として一体に形成される。第2ケース部材28の第1の凹部40と、第1の押しボタン25とで第1の収容室72が形成され、第1の押しボタン25の押圧操作によってスイッチング態様を変化させる第1のスイッチ23が第1の収容室72に収容、固定されることになる。

また前記シール部材68には、第2の窓71に配置されるようにして第2ケース部材28とは反対側に膨出した膨出部68aが一体に形成され、この膨出部68aと、該膨出部68aの内面側に取付けられる合成樹脂製のガイドプレート74とで、押圧操作を可能とした第2の押しボタン26が構成され、第2ケース部材28の第2の凹部41と、第2の押しボタン26とで第2の収容室73が形成され、第2の押しボタン26の押圧操作によってスイッチング態様を変化させる第2のスイッチ24が、第2の収容室73に収容、固定されることになる。

第1および第2の収容室72,73間は、第1および第2の凹部40,41間で第2ケース部材28に設けられる連通溝75を介して相互に連通される。また前記ケース22Aには、連通溝75を介して相互に連通した状態にある第1および第2の収容室72,73に一端部を通じさせる連通路76が形成されるとともに、該連通路76の他端部を前記アウターパネル16内に通じさせる空気抜き孔77が設けられる。

図11に注目して、前記空気抜き孔77は、前記アウターパネル16の前記長孔29から前記アウターパネル16内に向けて開口するようにして第1ケース部材27Aの前記取付け部27aに設けられており、前記連通路76は、第2の収容室73に一端部を通じさせるようにして第2ケース部材28に設けられる溝78と、第1ケース部材27Aの前記延出部27b側に開口するとともに前記溝78の他端部に通じるようにして第2ケース部材28に設けられる有底の連通孔79と、該連通孔79に対応する位置で一端部を開口させるとともに他端部を前記空気抜き孔77に連通させるようにして第1ケース部材27Aの前記延出部27bおよび前記取付け部27aに設けられる通路孔80と、前記連通孔79および前記通路孔80を通じさせるようにして前記シール部材68に設けられる透孔81とで構成される。

しかも前記連通路76の前記空気抜き孔77側の端部、この実施の形態では、前記通路孔80が前記空気抜き孔77に近接するにつれて下方位置となるように形成される。

図12を併せて参照して、前記ケース22Aにおける第1ケース部材27Aの取付け部27aの外面には、前記空気抜き孔77を少なくとも上方から覆う庇部83が、前記空気抜き孔77の上方からの水を前記空気抜き孔77よりも下方に導くようにして突設され、この実施の形態では、前記庇部83が、前記空気抜き孔77を上方および側方から囲むようにして下方に開いたU字状に形成される。

しかも前記庇部83に上方から隣接しつつ該庇部83に沿って延びる庇部周縁ガイド溝84が、前記ケース22Aにおける第1ケース部材27Aの取付け部27aの外面に形成される。

第1ケース部材27Aの前記延出部27bの車幅方向両側には、該延出部27bおよび第2ケース部材28間に浸入した水を排出するための開口部85,85が形成され、前記延出部27bの上面に、防水性が確保された状態の第1および第2スイッチ23,24すなわち前記シール溝66を上方から囲んで前記第2ケース部材28側に突出するガイドリブ86が、前記開口部85に水をガイドするようにして一体に形成される。

また前記ガイドリブ86に上方から隣接しつつ該ガイドリブ86に沿って延びるガイドリブ周縁ガイド溝87が、前記延出部27bの上面に形成される。

しかも第2ケース部材28の車幅方向両側には、前記延出部27bの両側に形成される前記開口部85を外側方から覆うカバー部88がそれぞれ形成される。

次にこの実施の形態の作用について説明すると、テールゲート15のアウターパネル16に固定されるケース22A内に形成される第1および第2の収容室72,73内に第1および第2のスイッチ23,24が収容、固定され、それらの収容室72,73を外部に通じさせる空気抜き孔77が前記ケース22Aにおける第1ケース部材27Aの取付け部27aに設けられ、その取り付け部27aの外面に、前記空気抜き孔77を少なくとも上方から覆う庇部83が、前記空気抜き孔77の上方からの水を前記空気抜き孔77よりも下方に導くようにして突設されるので、仮に空気抜き孔77よりも上方でケース22Aに付着した水が下方に流れたとしても、その水は庇部83で受けられ、該庇部83で案内することによって空気抜き孔77から遠ざけるようにして空気抜き孔77の下方に導かれるので、空気抜き孔77への水の到達を防止し、空気抜き孔77からケース22A内に水が浸入することを防止することができる。

また前記庇部83が、前記空気抜き孔77を上方および側方から囲むようにして下方に開いたU字状に形成されるので、空気抜き孔77への水の到達をより確実に防止することができる。

また前記庇部83に上方から隣接しつつ該庇部83に沿って延びる庇部周縁ガイド溝84が、前記ケース22Aにおける第1ケース部材27Aの前記取付け部27aの外面に形成されるので、庇部83側に流下してきた水を庇部周縁ガイド溝84によって効率よく下方に流すことができる。

前記ケース22Aを協働して構成する第1および第2ケース部材27A,28の周縁部のうち少なくとも上端縁部が相互に当接して構成される当接部37よりも内方で第1および第2ケース部材27A,28間に、上下に屈曲したラビリンス通路38が形成されるので、第1および第2ケース部材27A,28の上端縁部の当接部37から仮に水が浸入したとしてもケース22Aの内部への水の浸入を極力抑制することができる。

また前記テールゲート15の前記アウターパネル16と、第1ケース部材27Aの前記取付け部27aとの間に挟み込まれる防水シール30の一部が、前記当接部37に重なるように配置されるので、第1および第2ケース部材27A,28の上端縁部の当接部37からの水の浸入をより効果的に抑制することができる。

また第1ケース部材27Aが、前記テールゲート15の前記アウターパネル16に取付けられる取付け部27aと、該取付け部27aから延出される延出部27bとを一体に備え、第2ケース部材28が前記取付け部27aに上方から覆うようにして取付けられ、前記延出部27bおよび前記第2ケース部材28間に浸入した水を排出するための開口部85が前記延出部27bに形成されるので、第1ケース部材27Aの延出部27bおよび第2ケース部材28間に水が浸入したとしても、延出部27bに形成された開口部85からその水を排出することができる。

また前記延出部27bは、前記取付け部27aから離反するにつれて下方位置となるように傾斜しており、その延出部27bの上面に、防水性が確保された状態の第1および第2のスタクトイッチ23,24を上方から囲んで前記第2ケース部材28側に突出するガイドリブ86が、前記開口部85に水をガイドするようにして一体に形成されるので、延出部27bおよび第2ケース部材28間に水が浸入したとしてもその水を開口部85に導いて確実に排出することができる。

しかも前記ガイドリブ86に上方から隣接しつつ該ガイドリブ86に沿って延びるガイドリブ周縁ガイド溝87が、前記延出部27bの上面に形成されるので、延出部27bおよび第2ケース部材28間に水が浸入したとしてもその水を開口部85により確実に導いて排出することができる。

さらに第2ケース部材28に、前記延出部27bに形成される前記開口部85を外側方から覆うカバー部88が形成されるので、開口部85からケース22A内への水の浸入を防止することができる。

第2の実施の形態

図13は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、車両用押しボタン装置20Bのケース22Bを第2ケース部材28とともに構成する第1ケース部材27Bの取付け部27aの外面に、空気抜き孔77を上方から覆う庇部89が突設され、この庇部89が車幅方向一側に向かうにつれて下方位置となるように傾斜して形成される。

この第2の実施の形態によっても、前記空気抜き孔77の上方からの水が前記庇部89によって前記空気抜き孔77よりも下方に導かれるので、仮に空気抜き孔77よりも上方でケース22Bに付着した水が下方に流れたとしても、その水は庇部89で受けられ、該庇部89で案内することによって空気抜き孔77から遠ざけるようにして空気抜き孔77の下方に導かれるので、空気抜き孔77への水の到達を防止し、空気抜き孔77からケース22B内に水が浸入することを防止することができる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

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