Electromagnetic relay

申请号 JP2014521965 申请日 2012-06-20 公开(公告)号 JP2014524127A 公开(公告)日 2014-09-18
申请人 エレンベルガー ウント ペンスケン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング; セラムテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングCeramTec GmbH; 发明人 ナウマン,ミヒャエル; ビンディッヒ,ライナー; ケルンベルガー,アルフォンス; シュライナー,ハンスユルゲン; スティングル,ペーター; ネックラー,ペーター; ビルナー,マルクス;
摘要 本発明は、マグネットヨーク(2)と、リレーコイル(7)と、可動接点(5)が少なくとも1つの第1の固定接点(6a)に対して固定された、回転軸(3)周りに旋回可能なクラッパー形アーマチュア(4)と、非通電の前記リレーコイル(7)において当該ピエゾアクチュエータの制御により常開接点あるいは切換接点(5,6a,6b)を閉鎖したまま保持するピエゾアクチュエータ(9)とを備えた、特に原動機付き車両用リレーである電磁リレー(1)に関するものである。
【選択図】 図3
权利要求
  • マグネットヨーク(2)と、リレーコイル(7)と、可動接点(5)が少なくとも1つの第1の固定接点(6a,6b)に対して固定された、回転軸(3)周りに旋回可能なクラッパー形アーマチュア(4)とを備えた、特に原動機付き車両用リレーである電磁リレー(1)において、
    非通電の前記リレーコイル(7)において当該ピエゾアクチュエータの制御により前記可動接点(5)を閉鎖したまま保持するピエゾアクチュエータ(9)によって特徴付けられた電磁リレー。
  • 当該ピエゾアクチュエータの力の作動方向(h)が制御によって前記クラッパー形アーマチュア(4)の回転軸(3)に対して平行に延びている、ピエゾアクチュエータ(9)によって特徴付けられた請求項1に記載の電磁リレー。
  • 当該ピエゾアクチュエータの制御によって前記ピエゾアクチュエータ(9)から生じる作動力をクラッパー形アーマチュア側及び/又は可動接点側で保持された引張要素(10)の着脱可能なクランプ固定のためのクランプ作動力へ変換するためのレバー伝動部(a,b)によって特徴付けられた請求項1又は2記載の電磁リレー。
  • 一方側で前記クラッパー形アーマチュア(4)に保持された引張要素(10)が、自由端側でクランプギャップ(11)内へ案内されているとともに、前記ピエゾアクチュエータ(9)の制御によりクランプギャップ(11)において摩擦結合式に保持されていることを特徴とする請求項3記載の電磁リレー。
  • 前記マグネットヨーク(2)が、前記ピエゾアクチュエータ(9)によって負荷を受けるレバーアーム(a)及び前記クランプギャップ(11)へ案内されるクランプアーム(b)を有しつつ回転箇所又は傾動箇所(15)周りに旋回可能なクランプレバー(12)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記マグネットヨーク(2)、特にその磁極脚部(2a)へ取り付けられた長手スリット(13)によって前記クランプレバー(12)が製作されており、前記長手スリットが、前記回転箇所(15)を具現する材料ウェブ(14)によって形成されていることを特徴とする請求項5記載の電磁リレー。
  • 前記クランプアーム(b)が、前記レバーアーム(a)よりも長く特に少なくとも2倍の長さであることを特徴とする請求項5又は6記載の電磁リレー。
  • 前記リレーコイル(7)に対して、前記引張要素(10)が軸方向に配向され、前記クランプギャップ(11)が径方向に配向されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記マグネットヨーク(2)が前記クランプレバー(12)に対して離間した支持脚部(16)を備えており、該支持脚部では、その制御によって前記クランプレバー(12)を操作する前記ピエゾアクチュエータ(9)が支持されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記クランプレバー(12)と前記支持脚部(16)の間の間隔が前記ピエゾアクチュエータ(9)の作動方向(z)へ延びるアクチュエータ高さ(h)に適合されていることを特徴とする請求項9記載の電磁リレー。
  • 前記リレーコイル(7)に関して径方向の磁極脚部(2a)と、前記クラッパー形アーマチュア(4)が前記回転軸(3)を介して結合された軸方向の機能脚部(2b)とを備えたL字状のマグネットヨーク(2)によって特徴付けられた請求項1〜10のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記機能脚部(2b)が前記ピエゾアクチュエータ(9)のためのU字状の収容ポケット部(19)を備えており、互いに平行な前記U字状の脚部(19a,19b)が、前記磁極脚部(2a)の前記クランプ脚部(12)あるいは支持脚部(16)へ移行していることを特徴とする請求項11記載の電磁リレー。
  • 前記リレーコイル(7)が、励磁巻線によって包囲されつつ前記クラッパー形アーマチュア(4)に対して案内される、前記マグネットヨーク(2)に固定されたマグネットコア(8)を備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記クランプギャップ(11)が好ましくは前記クランプレバー(12)に設けられたクランプ凸部(11b)及び溝状のクランプ溝(11a)で形成されており、該クランプ溝には、径方向への外側への旋回に対する前記引張要素(10)の保護の下で前記クランプ凸部(11b)が係合することを特徴とする請求項4〜13のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記可動接点(5)が、前記クラッパー形アーマチュア(4)に作用するバネ復帰力(F )の生成のためのバネ接点として構成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記バネ接点の略L字状のバネ要素(24)が、先端を切られたバネ脚部(24a)のうち1つが前記マグネットヨーク(2)の前記機能脚部(2a)に固定され、他のバネ脚部(24b)が前記クラッパー形アーマチュア(4)に固定されるよう湾曲されていることを特徴とする請求項15記載の電磁リレー。
  • 切換接点(5,6a,6b)の形成の下で、第2の固定接点(6b)が、前記ピエゾアクチュエータ(9)に並列に接続されたオーム抵抗(R)に接続されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 前記リレーコイル(7)及び前記ピエゾアクチュエータ(9)の制御のための制御電子機器(21)を備えた、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  • 说明书全文

    本発明は、マグネットヨークと、リレーコイルと、常開接点もしくは切換接点として可動接点が少なくとも1つの第1の固定接点に対して固定された、回転軸周りに旋回可能なクラッパー形アーマチュアとを備えた、特に原動機付き車両用リレーである電磁リレーに関するものである。

    特に原動機付き車両においても電磁的なスイッチとして多く使用されているリレーは、内部にリレーコイルが配置された制御回路を介して起動されるとともに、通常は、例えば電動モーター、燃料ポンプ又はしばしば例えば燃料噴射システムの安全性に関連する車両部品が接続された少なくとも1つの他の電流回路を切り換えるものである。

    原則的には、単安定性のリレーと双安定性のリレーの間は区別される。 動作位置(ON)を占めるとともにこれを維持するために、単安定性のリレーは、アーマチュアの引き付け及び保持に対して、リレーコイル(励磁巻線)による継続的な電流の流れが必要である。 電流の流れが中断されると、リレーは、自動的にその非動作位置(OFF)へ移動する。 双安定性のリレーは、非通電の状態において、2つの異なる安定的な状態を備えている。 このために、このリレーは、制御回路において生じた電流インパルスにおいてそれぞれ他の切換状態へ切り換えられるとともに、この状態を次の制御インパルスまで維持する。 したがって、双安定性のリレーは、所定の切換位置へ至るように積極的に制御される必要がある。

    特に原動機付き車両の分野においては、電流を節約したリレー制御を有するできる限り電の小さなリレーが望まれるか、あるいは必要とされる。 損失電力及び特に継続的な損失が原動機付き車両のCO 排出の対応した上昇を引き起こすのでなおさらである。

    電力の小さなリレーの提供のために、特許文献1には、比較的大きな引き付け電圧がアーマチュアに対して必要な第1のフェーズにおいて2つのリレーを、並行に、かつ、接続部において、比較的わずかな1つのみの保持電圧が必要な第2のフェーズにおける常開接点の閉鎖へ並んで切り換えることが開示されている。

    特許文献2に開示されたリレーにおいては、スイッチが、リレーの励磁巻線の保持電流を調節する保持抵抗を調整するものとなっている。 抵抗の調節の結果、励磁巻線の起動の第1の瞬間には比較的大きな引き付け電流が提供される。

    特許文献3には、励磁回路における、なされたリレーの引き付けに関連して、電圧供給を、マイクロコントローラによって、常開接点を保持する最小値に減少させることが開示されている。

    特許文献4に開示されたリレーにおいては、励磁巻線によってまず引き付け電流が流れ、引き付け時間の経過後に引き付け電流より小さな保持電流が流れるよう、リレーの通電時にスイッチによって励磁電流を制御するようにリレー制御部が形成されている。

    特許文献5においても、リレーの制御時に、引き付け時間に関連してコイル電流のパルス幅変調によってリレーコイルにおける損失電力を低減させることが開示されている。

    独国特許出願公開第4325619号明細書

    独国特許出願公開第4410819号明細書

    独国特許出願公開第102005037410号明細書

    独国特許出願公開第102008023626号明細書

    独国実用新案第9212266号明細書

    独国特許発明第3603020号明細書

    国際公開第89/02659号

    独国特許出願公開第19813128号明細書

    独国特許出願公開第102006018669号明細書

    独国特許出願公開第4118177号明細書

    本発明は、特に保持作動(ON)においてできる限り小電力で動作する、好ましくは原動機付き車両用のリレーとして適した電磁リレーを提供するという課題を基礎とするものである。

    上記課題は、本発明に基づき、請求項1の特徴によって達成される。 好ましい形態、発展形成及びバリエーションは、従属請求項の対象である。

    このために、リレーは、可動接点又は切換接点を備えており、したがって、非常にわずかな電流消費のみにおいて、単安定性の状況を有するハイブリッドのシステムを形成している。 可動接点あるいは切換接点は、非通電の励磁巻線において、ピエゾアクチュエータによって、好ましくは、バネ接点の形態の可動接点がバネ付勢されて接触するクラッパー形アーマチュアを介して間接的にその閉鎖が保持されている。

    したがって、本発明によるリレーはたしかに保持動作の原理に基づく双安定性のシステムとも比較可能であるが、保持動作においては、リレーコイルあるいは励磁巻線は従来の単安定性のリレーと異なり非通電である。 ピエゾアクチュエータは、その制御において単に短い電流の流れが必要である一方、これに続く非常にわずかな漏えい電流のみにおいては、単に電圧が適合される必要がある(保持動作)。 したがって、ピエゾアクチュエータがほぼ電力なしに動作し、リレーコイルが非通電であるため、本発明によるリレーは、保持動作においても同様に有用に電力なしで動作する。

    これにより提供されるハイブリッドのピエゾリレーシステムは、安全な切換に特に適している。 単安定性の状況は、特に原動機付き車両のオンボード電圧のロスである電圧ロスにおいてピエゾリレーが信頼性をもって所定の状態へ自動的に移行することを保証するものである。 保持動作時及びピエゾアクチュエータの非通電のリレーコイルにおいて接点の閉鎖が制御電圧が存在する間のみ保持されるため、制御電圧の低下時に、供給電圧あるいはオンボード電圧の電圧低下による自発的な接点の開放がなされる。

    適切に無電力に保持された保持状態あるいは停止状態により、本発明によるリレーは、特に原動機付き車両の分野において非常に好ましい。 なぜなら、原動機付き車両の相応のCO 削減と同時にわずかな損失電力が生じるためである。 加えて、本発明によるハイブリッドのピエゾリレーシステムのリレーコイルの温度発生、すなわち動作温度は、従来のリレーに比して大幅に小さなものであるとともに、ほぼ室温である。 このことは、ピエゾリレーのための取付空間の特にフレキシブルな、あるいは可変の形状の重大な利点を提供するものである。

    たしかに、ピエゾアクチュエータ(圧電的なエロンゲータ)をリレーに設けることが基本的には知られているが、例えば特許文献6、特許文献7、特許文献8又は特許文献9から公知のこのリレーにおいては、特に圧電的なたわみ型変動部材として構成されたピエゾアクチュエータが励磁巻線あるいは励磁コイルの代役を果たすとともに、直接常開接点に接触している。

    特許文献10から公知のエラー電流レリーズスイッチにおいてもピエゾアクチュエータが使用されており、このピエゾアクチュエータは、クラッパー形アーマチュアにおける直接の機械的な接点に接触している。 しかしながら、このピエゾアクチュエータは、U字状のマグネットヨークの磁極脚部を包囲する励磁巻線に加えて、又はこれに代えて、クラッパー形アーマチュアに接触する機械的な復帰バネを不意の拘束力の克服に対して補助するために、クラッパー形アーマチュアの磁極面からの取外しに役立つものとなっている。

    本発明によるリレーのピエゾアクチュエータは好ましくは(ピエゾ)スタックアクチュエータ(stack)として構成されており、その力の作動方向は、クラッパー形アーマチュアの回転軸に対して平行に延びている。 ピエゾアクチュエータによってその制御により生じる作動力の拡大のために、適切には、レバー伝動部が設けられている。 このレバー伝動部は、作動力をクラッパー形アーマチュア側あるいは可動接点側に保持された引張要素の着脱自在な固定のためのクランプ作動力へ変換するものである。 伝動比率は適切には2:1であり、そのため、ピエゾアクチュエータの作動力が例えば≧15μmからクランプ作動力≧30μmとなる。

    一方側でクラッパー形アーマチュアあるいは可動接点(切換接点又はスイッチオーバー接点)に保持された引張要素は、好ましくは自由端側でクランプギャップ内へ案内されているとともに、ここでピエゾアクチュエータの制御により、クランプギャップにおいて摩擦結合式に保持されている。

    クランプギャップには、好ましくはマグネットヨークが設けられている。 このために、適切にはL字状のマグネットヨークにおけるクラッパー形アーマチュアに対して平行な磁極脚部には、材料のくぼみによって形成されたスリットが形成されている。 このスリットは、リレーコイルに対して径方向に延びているとともに、適当な箇所において、マグネットヨーク材料によって形成された幅狭のウェブによって中断あるいは閉鎖されている。 これにより、材料ウェブによって形成された回転箇所あるいは傾斜箇所からピエゾアクチュエータの方向へこのピエゾアクチュエータによって負荷されるレバーアームと、クランプギャップへ他の方向に向けて、回転箇所周りに旋回するクランプレバーのクランプアームとが形成されている。 このとき、クランプアームの長さは、好ましくはレバーアームよりも長く好ましくは少なくとも2倍である。

    取り付けた状態において、クランプレバーに負荷をかけるピエゾアクチュエータは支持脚部において支持されており、そのクランプレバーへの間隔は、ピエゾアクチュエータのアクチュエータ高さに適合されている。 リレーコイルについて、径方向の磁極脚部に対して直に延びる軸方向の機能脚部が、好ましくはピエゾアクチュエータのためのU字状の収容ポケット部を備えている。 互いに平行なU字状の脚部は、磁極脚部の支持脚部あるいはクランプ脚部へ移行している。

    機能脚部には、クラッパー形アーマチュアが回転軸を介して結合されている。 加えて、適切には、励磁巻線によって包囲されたリレーコイルのマグネットコアが、一方ではクラッパー形アーマチュアに対して案内されており、他方ではマグネットヨークすなわちクラッパー形アーマチュアとは反対側の磁極脚部に例えばリベット留めされて固定されている。

    開放されたクランプギャップからの引張要素の(径方向の)滑り出しを確実に防止するために、このクランプギャップは溝状のクランプ溝によって形成されており、このクランプ溝には、引張要素が確実に収容される。 クランプ溝に係合するクランプ凸部が、合目的には、クランプレバーに設けられている。 一方、クランプ溝は、反対側のギャップ側で、残存するマグネットヨークの磁極脚部に配置されている。

    可動接点は、好ましくはクラッパー形アーマチュアにおいて作用するバネ復帰力の生成のためのバネ接点として構成されている。 このために、略L字状のバネ要素が適当に湾曲あるいは変形されており、先端を切られたバネ脚部のうちの1つがマグネットヨークの機能脚部に固定されており、他のバネ脚部がクラッパー形アーマチュアに固定されている。

    ピエゾアクチュエータは認識されるように電流消費におけるコンデンサに類似のように動作するため、一方では単にクランプ力の生成の瞬間においてのみ電流の流れが必要である。 他方では、ピエゾアクチュエータの制御のための制御電圧の喪失時にクランプの確実な解除のために、適切なオーム抵抗がピエゾアクチュエータに並列に接続されている。 これにより、特に適当に信頼性のある常開接点の開放又は切換接点の場合における接点切換によってリレーが確実に所定の状態へ移行するように保証される。

    本発明によるリレーの構成要素は、好ましくは装置台及びケーシングキャップで形成されたリレーケーシング内に確実にシールされて取り付けられている。 このとき、好ましくは共通の制御電子機器は、ケーシング内部において、リレーコイル及びピエゾアクチュエータに組み込まれている。 ケーシング台からは、常開接点あるいは切換接点と、電子機器のための制御接点とがタブ端子として導出されている。 ピエゾアクチュエータの接続部は、ケーシング内部において、電子機器に接続されている。

    旋回可能なクラッパー形アーマチュアを備えたマグネットヨークにおけるリレーコイルと、非通電の励磁巻線において引張要素によって常開接点あるいは切換接点を閉鎖したまま維持するピエゾアクチュエータとを備える電磁リレーを概略的に示す図である。

    クランプレバーの形成下でスリット化された磁極脚部を備えたマグネットヨークの詳細な側面図である。

    開放されたケーシングにおけるピエゾアクチュエータを見た電磁リレーの詳細斜視図である。

    常開接点あるいは切換接点及び引張要素を見た電磁リレーの他の詳細斜視図である。

    部分的に取り付けられたケーシング台、分離されたヨーク及びリレーコイル並びにケーシングキャップを備えたリレーの第1の分解図である。

    細分化された分解図におけるリレーを示す図である。

    電磁リレーの回路図である。

    以下に、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。

    全ての図において、互いに対応する部材には同一の符号が付されている。

    図1には、当該マグネットヨークにおいて回転軸3周りに旋回可能なクラッパー形アーマチュア4を備えたマグネットヨーク2を有するリレー1が概略的に示されており、クラッパー形アーマチュアには可動接点5が固定されている。 この可動接点5は、閉鎖位置では固定接点(常閉接点)6aと共に位置し、開放位置では他の固定接点(常開接点)6bに対して位置している。 その結果、全体として切換接点又はスイッチオーバー接点が形成されている。

    クラッパー形アーマチュア4とこれに対して平行な、L字状のマグネットヨーク2の磁極脚部2aとの間には、以下で励磁巻線とも呼ばれるリレーコイル7がそのマグネットコア8と共に位置している。 マグネットコア8と、マグネットヨーク2の機能脚部2bとがリレーコイル7に関して軸方向xへ延びている一方、クラッパー形アーマチュア4と、マグネットヨーク2の磁極脚部2aとは、これに関して径方向yへ延びている。 機能脚部2bあるいはこの機能脚部とマグネットヨーク2の磁極脚部2aの間の移行部の近傍には、ピエゾアクチュエータ9が配置されている。 このピエゾアクチュエータは、ピエゾスタックアクチュエータ(stack)として構成されている。

    以下においてクランプバネとして示される引張要素10がマグネットヨーク2の機能脚部2bに対向して配置されており、この引張要素は、U字状のマグネットヨーク2の開放された側を緊張して覆っているとともに、一方ではクラッパー形アーマチュア4に保持され、他方ではマグネットヨーク2の磁極脚部2aに保持されている。 クラッパー形アーマチュア4に付設された引張要素10のバネ端部10aがクラッパー形アーマチュア4において着脱不能に保持されている一方、これとは反対側の引張要素10のクランプ端部10bは、引き付けられたクラッパー形アーマチュア4、すなわち閉鎖された接点5,6aにおいて、磁極脚部2a内に設けられたクランプギャップ11(図2)にクランプ固定されている。 この状態において、リレーコイル7は、クラッパー形アーマチュア4が傾斜して接点5,6aが開放することなく、非通電において制御されることが可能である。

    これにより、単安定性の状況を伴う安全な切換及び非常にわずかな電流消費のためのハイブリッドなピエゾリレーシステムが提供される。 図示の保持動作においてリレーコイル7が非通電で、かつ、制御あるいは電圧印加の結果生じる、引き付けられたアーマチュア4において引張要素10を保持するクランプ力F の維持のためのピエゾアクチュエータ9が単に必要な制御電圧に応じて必要とされ、及びこのようなピエゾアクチュエータ9における漏えい電流が非常にわずかであるため、接点5,6aの接点の閉鎖はほぼ無電力でなされる。 このことは、特に原動機付き車両の分野において非常に好ましい。 なぜなら、原動機付き車両のCO 排出の上昇と同時に、リレーの損失電力が電力のワットに伴い現れるためである。

    図2には、マグネットヨーク2の磁極脚部2aの側面における、磁極脚部2aに形成されたクランプレバー12が示されている。 このクランプレバーは、径方向yへ延びる長手スリット13によって磁極脚部2aに形成されている。 長手スリット(材料スリット又はラジアルスリット)13に沿って材料ウェブ14が存在あるいは残存しており、この材料ウェブは、破線で示す回転軸15周りの回転位置を形成するとともに、長手スリット13を適当かつ局所的に閉鎖するものである。 したがって、回転箇所あるいは回転軸15とピエゾアクチュエータ9の位置の間にはレバーアームaが形成され、回転箇所14とクランプギャップ11の間にはクランプアームbが形成される。 このとき、本実施例において、クランプアームbは、レバーアームaの約2倍の長さとなっている(b≧2a)。

    z方向へ延びるピエゾアクチュエータのアクチュエータ高さhだけクランプレバー12に対して離間して、支持脚部16がマグネットヨーク2内へ取り付けられており、この支持脚部には、制御によってクランプレバー12を操作するピエゾアクチュエータ9が支持されている。 図示のデカルト座標系によれば、ピエゾアクチュエータ9により生じるクランプ力F 及びその作動方向がz方向へ延びている。 一方、クランプレバー12を形成する長手スリット13は、径方向yへ延びている。

    クランプギャップ11の形状も、図2から比較的明らかにわかる。 したがって、クランプ溝11aがクランプギャップ11の範囲におけるマグネットヨーク2の磁極脚部2aへ取り付けられており、このクランプ溝内には引張要素10のクランプ端部10bが収容されているとともに、したがって径方向yへの外側への旋回に対して保護されている。 クランプ溝11aには引張部材10のクランプ端部10bが介在した状態でクランプ凸部11bが係合し、このクランプ凸部11bは、クランプレバー12において、及びここでクランプレバーのクランプアームbの自由端に形成されている。

    図3〜図6には、本発明によるリレー1の好ましい実施形態が様々な斜視図(図3及び図4)及び異なって詳細化された分解図(図5及び図6)において示されている。

    図3からは、クランプギャップ11に収容されつつそのクランプ端部10dにおいてクランプされた引張要素10が比較的明確に認識できる。 さらに、磁極脚部2aにリベット留めされつつリレーコイルあるいは励磁巻線7を貫通してヘッド部17(図6)と共にアーマチュア側においてコイル本体部又はコイル支持部18で支持された(図4)マグネットコア8が認識できる。

    ピエゾアクチュエータ9の特に機能的かつ省スペース的な配置のために、U字状の収容ポケット部19がマグネットヨーク2の機能脚部2bに取り付けられている。 この収容ポケット部の互いに平行なU字状脚部19a及び19bは、磁極脚部2aの(上側の)クランプ脚部12あるいは(下側の)支持脚部16へ移行している。

    ピエゾアクチュエータ9は接点要素20a,20bと接触しており、これら接点要素は、その側で、リレー制御のための電子機器21に接続されている。 この電子機器21には接点要素22a,22bも接続されており、これら接点要素は、不図示の形態でリレーコイル7の巻線端部に接触している。 これら接点要素22a,22bは、図6から明らかなように、コイル本体部18に固定されている。 加えて、電子機器21は、図6に示されているように、制御ポート23a,23bに接続されている。

    図4及び図6から比較的明らかにわかるように、可動接点5はバネ接点として構成されている。 このために、L字状のバネ要素24はマグネットヨークの機能脚部2bに保持されたバネ脚部24a及び他のバネ脚部24bを備えており、この他のバネ脚部は、クラッパー形アーマチュア4におけるリレーコイル7とは反対側の外側へ案内されるとともに、そこでこのクラッパー形アーマチュアに結合されている。 バネ要素24と、したがってバネ接点あるいは可動接点5とはx方向へクラッパー形アーマチュア4に対して復帰力F を生じさせ、その結果、リレーコイル7が非通電であり、かつ、ピエゾアクチュエータ9が無電圧であり、したがってクランプギャップ1が開放されている場合に、クラッパー形アーマチュアは支持されつつ適切なバネ力によって傾斜する。

    リレー1に図示され、及び記載された構成要素及び部材は、ケーシング台25へあるいはケーシング台25上に取り付けられる。 このケーシング台は、取付完了状態において、ケーシングキャップ26によって好ましくは汚れ及び湿気に対して密にシールされている。 断面において略正方形状のケーシング台25から、底部側で固定接点6a(常閉接点)あるいは6b(常開接点)の接点接続部K ,K (常開接点接続部あるいは常閉接点接続部)、電子機器21の少なくとも1つの接点接続部K (制御ポート23a及び/又は23b)、リレーコイル7の少なくとも1つの接点接続部K (コイル接点接続部)及び可動接点又は切換接点あるいはスイッチオーバー接点5の接点接続部K (切換接点接続部)が導出されている。

    図7には、本発明による電磁式ピエゾリレー1の回路図が示されている。 例えば燃料ポンプ又は電動モーターである負荷28が正極と負極の間の常開接点6bと直列に接続される、あるいは供給電圧U が接続される切換電流回路又は切換電流パス27は、リレー1の制御回路あるいは制御パス29とは分離されて直流式に切り換えられる。 図4においては電磁リレー1がオン状態(ON)で示されている一方、図7においてはオフ状態(OFF)が示されている。

    電子機器21には制御電圧U が供給され、この制御電圧は、原動機付き車両においてそのオンボード電圧から得られるものである。 制御電圧U の損失時にクランプギャップ11における引張要素10のクランプを確実に解除するために、ピエゾアクチュエータ9にはオーム抵抗Rが電気的に並列に接続されている。 このようなエラー時には、可動接点5が、図示の閉鎖状態あるいは動作状態から切換接点6bにおける接触を伴う安全な切換状態へと移行する。

    本発明は、上述の実施例に制限されるものではない。 むしろ、本発明の対象から逸脱することなく、本発明の他のバリエーションが当業者によって導出され得る。 さらに、特に実施例に関連して説明した全ての特徴は、本発明の対象を逸脱することなく、他の形態で互いに組み合わされることが可能である。

    1 リレー 2 マグネットヨーク 2a 磁極脚部 2b 機能脚部 3 回転軸 4 クラッパー形アーマチュア 5 可動接点 6a 常開接点 6b 常閉接点 7 リレーコイル 8 マグネットコア 9 ピエゾアクチュエータ 10 引張要素 10a バネ端部 10b クランプ端部 10d クランプ端部 11 クランプギャップ 11a クランプ溝 11b クランプ凸部 12 クランプレバー 13 長手スリット 14 材料ウェブ 15 回転軸/回転箇所 16 支持脚部 18 コイル本体部 19 収容ポケット部 19a U字状脚部 19b U字状脚部 20a 接点要素 20b 接点要素 21 電子機器 22a 接点要素 22b 接点要素 23a 制御ポート 23b 制御ポート 24 バネ要素 24a バネ脚部 24b バネ脚部 25 ケーシング台 26 ケーシングキャップ 27 切換電流回路/切換電流パス 28 負荷 29 制御回路/制御パス a レバーアーム b クランプアーム h アクチュエータ高さ F クランプ力 F バネ復帰力 K 常開接点接続部 K 常閉接点接続部 K コイル接点接続部 K コイル接点接続部 K 切換接点接続部 U 制御電圧 U 供給電圧 x 軸方向 y 径方向

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