Apparatus and method for regenerating the catalyst

申请号 JP2008554215 申请日 2006-02-13 公开(公告)号 JP4887379B2 公开(公告)日 2012-02-29
申请人 ユーオーピー エルエルシー; 发明人 パルマス,パオロ; ロマス,デイヴィッド・アルフレッド;
摘要
权利要求
  • 触媒の炭素質付着物を燃焼させる容器(50)であって、
    前記容器は、基部(63)および側壁(55)を有する下室(54)を含み、前記下室は、第1の燃焼ガス分配器(66)および第2の燃焼ガス分配器(72)と、前記第1の燃焼ガス分配器と前記第2の燃焼ガス分配器との間の触媒入口(62)と、第1の断面積を画定する前記基部と前記側壁との交線(B)とを含み、
    前記容器はさらに、前記下室と連通した上室(100)を含み、前記上室は、燃焼ガスから触媒を分離する分離器(98、99)と、再生触媒出口(12)と、燃焼ガス出口(110)とを含み、
    前記容器はさらに、前記下室から上方へ延びる上昇管部(94)を含み、前記上昇管は前記第1の断面積よりも小さな第2の断面積を有する、
    容器(50)。
  • 前記上昇管の頂部が、最初に燃焼ガスから触媒を分離するデバイス(96)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の容器。
  • 再循環導管(82)が前記上室を前記下室と連通させることを特徴とする、請求項1または2に記載の容器。
  • 触媒と燃焼ガスが一緒に混合され、前記第1の燃焼ガス分配器(66')によって前記下室内に分配されることを特徴とする、請求項1、2または3に記載の容器。
  • 前記上室内にガス分配器(108)が配置されていることを特徴とする、請求項1、2、3または4に記載の容器。
  • 触媒の炭素質付着物を燃焼させる方法であって、
    使用済み触媒を、使用済み触媒入口(62)を通して第1の室(54)に導入するステップと、
    前記使用済み触媒入口よりも下の前記第1の室に、触媒床を維持する流量の燃焼ガスを分配するステップと、
    前記使用済み触媒入口よりも上の前記第1の室に、前記使用済み触媒入口よりも下に分配された前記燃焼ガスと結合されたときに前記燃焼ガスの中に触媒を伴出させる流量の燃焼ガスを分配するステップであって、前記使用済み触媒入口よりも上に分配される燃焼ガスよりも多くの燃焼ガスが、前記使用済み触媒入口よりも下に分配される、ステップと、
    前記燃焼ガスの中に伴出された前記触媒を、前記第1の室の出口(96)から第2の室(100)内まで持ち上げるステップと、
    前記燃焼ガスから前記触媒を分離するステップと、
    前記第2の室の床(78)の中に触媒を集めるステップと、
    前記第2の室から前記触媒を取り出すステップと、
    前記第2の室から燃焼ガスを回収するステップと を含む方法。
  • 1.1m/秒未満の空塔速度を与えるように、前記燃焼ガスが、前記使用済み触媒入口よりも下の前記第1の室に分配され、前記使用済み触媒入口よりも下に分配された前記燃焼ガスと結合されたときに少なくとも1.1m/秒の空塔速度を与えるように、前記燃焼ガスが、前記使用済み触媒入口よりも上の前記第1の室に分配されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  • 前記第2の室から前記第1の室へ触媒が再循環されることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  • 前記伴出された触媒および前記燃焼ガスが、上昇管(94)を通って前記第1の室を出ることを特徴とする、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  • 前記第2の室の第2の床(78)の中に触媒が蓄積することを特徴とする、請求項6、乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、流動燃焼領域において触媒の表面のコークスを燃焼させることによって使用済みの炭化素転化触媒を再生させる方法に関する。 具体的には本発明は、触媒粒子の流動流によって重炭化水素をより軽質の炭化水素に転化させ、触媒を非活性化する働きをするコークスを除去するために触媒粒子を再生させるプロセスに関する。

    流動接触分解(fluidized catalytic cracking:FCC)は、流動反応領域中の炭化水素を細分割された微粒子材料からなる触媒と接触させることによって達成される炭化水素転化プロセスである。 水素化分解とは対照的に、接触分解における反応は、水素の添加なしで、または水素の消費を伴わずに実施される。 分解反応が進むにつれて、コークスと呼ばれる高度に炭素質の物質がかなりの量、触媒に付着する。 再生領域内での高温再生は、触媒のコークスを燃焼させる。 本明細書では使用済み触媒と呼ぶ含コークス触媒は、反応領域から絶えず除去され、再生領域からのコークスを実質上含まない触媒によって置き換えられる。 様々なガス流による触媒粒子の流動化は、反応領域と再生領域の間の触媒の輸送を許す。 流動触媒流中で炭化水素を分解し、反応領域と再生領域との間で触媒を輸送し、再生器内でコークスを燃焼させる方法は、FCCプロセスの技術者によってよく知られている。 このために、当技術分野では、触媒粒子を供給原料ガスおよび再生ガスそれぞれと接触させる容器構成が数多く知られている。

    これらの構成の共通の目的は、反応器からの生成物の収率を最大化し、同時に、運転コストおよび機器コストを最小化することである。 供給原料転化の最適化は通常、触媒からコークスを実質的に完全に除去することを必要とする。 この触媒からのコークスの実質的に完全な除去はしばしば完全再生と呼ばれる。 完全再生は、コークスを0.1重量%未満、好ましく0.05重量%未満有する触媒を生み出す。 完全再生を得るためには、完全な燃焼が可能な十分な滞留時間の間、触媒を酸素と接触させなければならない。

    従来の再生器は一般に、使用済み触媒入口と、再生触媒出口と、容器内にある高密度触媒床に空気を供給する分配器とを含む容器を含む。 ガスが再生容器を出る前に、サイクロン分離器が、使用済み燃焼ガスの中の伴出触媒を除去する。 米国特許第4610851号は、容器全体にわたる燃焼ガスの適当な分配を保証するため、2つの空気分配器を異なる高さに有する再生容器を開示している。 米国特許第5827793号は、高密度触媒床内の還元環境を促進するため、高密度触媒床の下半分の異なる高さに配置された少なくとも2つの空気分配器を教示している。 米国特許第4843051号は、十分な燃焼を保証するため、再生容器内の異なる高さに配置された2つの空気分配器格子を示している。 米国特許第5773378号は、下空気分配器を含む再生容器を教示しており、空気は、使用済み触媒とともに、この下空気分配器の上方に入る。

    バブリング(bubbling)床としても知られている高密度触媒床では、燃焼ガスが、高密度触媒床の識別可能な上面を貫いて上昇する気泡を形成する。 高密度床を出る燃焼ガスの中に比較的に小さな触媒が伴出する。 触媒の特性により、燃焼ガスの空塔速度は一般に0.3m/秒(1.0フィート/秒)未満であり、高密度床の密度は一般に、640kg/m (40ポンド/立方フィート)超である。 この触媒と燃焼ガスの混合物は、触媒を迂回して広がるガスとは異質である。

    完全に再生された触媒を得る1つの方法は、複数の段で再生を実行する方法である。 米国特許第3958953号は、使用済み再生ガスを集め、触媒粒子を分離するための共通の空間に開いたバッフルによって分離された同心触媒床を有する多段流動システムを記載している。 米国特許第4299687号は、最初に使用済み触媒粒子が上高密度触媒流動床に入り、下触媒床からの再生ガスおよび新たな再生ガスと接触する重ね合わせ触媒床を有する多段再生システムの使用を教示している。 最初の再生領域における部分再生の後、触媒粒子は、重流動によって、新たな再生ガス流で満たされた下触媒床へ運ばれる。 米国特許第4695370号および第4664778号は、それぞれの段が別々の容器で実行される2段再生器を開示している。

    完全な触媒再生を達成するために比較的に希薄な相再生領域を使用することが、米国特許第4430201号、第3844973号および第3923686号に示されている。 これらの特許は、燃焼ガスが分配される下高密度床および上輸送領域を教示している。 輸送領域を形成する上昇管の中に追加の空気が分配される。 触媒を再生させる下高密度床領域なしに比較的に希薄な相輸送領域を結合する2段システムが、米国特許第5158919号および第4272402号に示されている。 これらの特許はすべて、輸送領域から出た少なくとも部分的に再生された触媒がその中に集まる上高密度床を教示している。

    FCC上昇管反応器では一般に、希薄(dilute)または輸送流レジーム(regime)が使用される。 輸送流では、ガスと触媒の速度の差が比較的に小さく、触媒の逆混合またはホールドアップはほとんどない。 反応領域内の触媒は、密度が低く非常に希薄な相状態に流れを維持する。 輸送流内のガス空塔速度は一般に2.1m/秒(7.0フィート/秒)超、触媒の密度は一般に48kg/m (3ポンド/立方フィート)以下である。 再生器の輸送領域内での密度は80kg/m (5ポンド/立方フィート)に近い場合がある。 輸送モードでは、触媒−燃焼ガス混合物が均質であり、触媒相中にガス空隙または気泡が形成されない。

    高密度気泡床と希薄な輸送流レジームとの中間に、乱流床および高速流動レジームがある。 乱流床では、触媒と燃焼ガスの混合物が均質ではない。 乱流床は、触媒相内に形成される燃焼ガスの細長い空隙および識別しにくい表面を有する高密度触媒床である。 伴出された触媒は燃焼ガスとともに床を出、触媒密度は、反応器内のその高さにあまり比例しない。 燃焼ガス空塔速度は0.3から1.1m/秒(1.0から3.5フィート/秒)であり、密度は一般に、乱流床で320から640kg/m (20から40ポンド/立方フィート)である。

    高速流動化は、粒子乱流床と完全粒子輸送モードとの間にある流動固体粒子状態を規定する。 高速流動状態は、より低い触媒密度および活発な固体/ガス接触をもたらす、高密度相乱流床のガス速度よりも高い流動化ガス速度によって特徴づけられる。 高速流動領域では、上向きの流動化ガス流によって、正味の触媒輸送が引き起こされる。 高速流動状態における触媒密度は、完全粒子輸送モードに比べて粒子ローディング(loading)にずっと敏感である。 したがって、非常に有効なガス−固体混合状態において所望の燃焼を達成するために、触媒滞留時間を調整することが可能である。 高速流動モードから、流動ガス速度をさらに増大させると、上方への粒子輸送の速度が増大し、平均触媒密度が急激に低下し、ついには、十分なガス速度で、粒子が主に、完全触媒輸送モードで移動する。 したがって、流動粒子床から、高速流動化を経て、純粋な輸送モードまで、その推移は連続している。 高速流動流レジームの燃焼ガス空塔速度は一般に、1.1から2.1m/秒(3.5から7フィート/秒)であり、密度は一般に、48から320kg/m (3から20ポンド/立方フィート)である。

    米国特許第4849091号、第4197189号および第4336160号は、高速流動流状態が維持される上昇管燃焼領域を教示している。 これらのうち最後の特許は、上昇管の上部から集められた床に燃焼ガスを追加する必要なしに高速流動上昇管領域で完全燃焼が起こる燃焼再生器を教示している。

    燃焼器は、下燃焼室内の高速流動流状態下の触媒を、比較的に少量の過剰酸素によって完全に再生させるタイプの再生器である。 上昇管が、再生触媒および使用済み燃焼ガスを分離室に運び、そこでかなりの燃焼が起こる。 分離室内の再生触媒は、燃焼を受けようとしている使用済み触媒を加熱するために下燃焼相に再循環される。 この再生触媒の再循環は、下触媒相の燃焼を促進する熱を供給する。 その効率的な酸素必要量のため、燃焼器は有利である。

    FCCユニットに対する要求が高まるにつれ、より大きな触媒流量を取り扱う燃焼容器が求められている。 より大量の触媒を燃焼させるため、より大量の燃焼ガスが燃焼容器に追加される。 燃焼ガス流量が増大されると、燃焼室と分離室の間の触媒の流量も増大する。 したがって、燃焼容器の燃焼室が拡大されない限り、下領域における触媒の滞留時間は短くなり、それにより、触媒が分離室に入る前に達成されなければならない燃焼の徹底は低下する。

    本発明は、炭化水素転化プロセスにおいて使用される触媒の表面および細孔から、コークスと呼ばれる炭素付着物を除去する配置を対象とする。 再生容器内のハイブリッド乱流床/高速流動状態が、使用済みの炭化水素分解触媒を再生する十分な滞留時間を保証する。 燃焼室は、このハイブリッド状態を利用して、触媒を完全に再生させる。 分離室が、完全に再生された触媒の高密度床を集める。 本発明を使用して、それに対応した触媒の流量の増大に適応するために燃焼ガスの流量を増大させることができ、同時に、十分な滞留時間の間、燃焼ガスと触媒との接触を維持することができる。

    本発明の方法および装置は、FCCユニットとして具体化することができる。 図1は、反応容器10と燃焼容器50とを含むFCCユニットを示す。 燃焼器スタンドパイプ(standpipe)12が、滑り弁14によって調整された流量の触媒を、燃焼容器50から反応容器10に運ぶ。 ノズル16からの水蒸気などの流動化媒質が、上昇管18を通して触媒を比較的に高い密度で上方へ輸送し、次いで、複数の供給原料噴射ノズル20(1つだけが示されている)が、流れている触媒粒子流の中に供給原料を噴射する。 その結果生じた混合物は上昇管18の中を上方へ進み、次いで、一対の離脱アーム22が、上昇管18の頂部のポート24から、触媒からガスを分離する離脱容器26の中へ、このガスと触媒の混合物を接線方向へ放出する。 輸送導管28が、ストリッピングされた炭化水素と、ストリッピング媒質と、伴出された触媒とを含むこの炭化水素蒸気を、炭化水素蒸気流から使用済み触媒を分離する分離容器32内の1つまたは複数のサイクロン30まで運ぶ。 出口ノズル36および最終的に分画回収領域(図示せず)に渡すため、分離容器32の収集室34が、サイクロン30からの分離された炭化水素蒸気流を集める。 ディップレッグ(dipleg)38が、サイクロン30からの触媒を分離容器32の下部に放出する。 分離容器32は最終的に、触媒および吸着または伴出された炭化水素を、離脱容器26の壁に画定されたポート42を通してストリッピング部40に渡す。 離脱容器26の中の分離された触媒は、ストリッピング部40に直接に移動する。 ストリッピング部40は、ストリッピングガスと触媒との間の混合を促進するバッフル43、44を含む。 ストリッピングガスは、1つまたは複数の分配器(図示せず)への少なくとも1つの入口46から、ストリッピング部40の下部に入る。 使用済み触媒は、反応器導管48を通ってストリッピング部40を出、滑り弁52によって調整された流量で燃焼容器50に入る。

    燃焼容器50は、高効率燃焼室54内のハイブリッド乱流床−高速流動状態を利用して、使用済み触媒を完全に再生させる。 燃焼容器50の燃焼室54は3つの燃焼領域、乱流領域56、高速流動領域58および輸送領域60を含む。 反応器導管48は、エントリーポイント(entry point)「A」にある使用済み触媒入口シュート(chute)62を通して、使用済み触媒を燃焼室54に送る。 燃焼室54の楕円形の基部63が、使用済み触媒入口シュート62よりも下の燃焼室54の側壁55との交線「B」における断面積を画定する。 反応容器10からの使用済み触媒は通常、0.2から2重量%の炭素を含み、この炭素はコークスの形態で存在する。 コークスは主に炭素からなるが、3から12重量%の水素、ならびにイオウおよび他の物質を含む場合がある。 酸素を含む燃焼ガス、一般に空気が、2つの高さから燃焼容器50の燃焼室54に入る。 第1の燃焼ガス流は、低位導管64から、燃焼室54の低い高さに入り、低位分配器66によって乱流領域56の中に分配される。 低位分配器66の開口68は、使用済み触媒のエントリーポイント「A」よりも低い垂直高さから燃焼ガスを燃焼室54内に放出する。 燃焼領域に入ると、燃焼ガスは、乱流領域56内の乱流触媒床70に蓄積した使用済み触媒と接触する。 この燃焼ガスは、ガス空塔速度が1.1m/秒(3.5フィート/秒)未満になるように低位分配器66から分配され、この速度は、乱流領域56内の乱流触媒床70を破壊するには不十分である。 言い換えると、低位分配器66からのガス速度は、触媒を伴出し、乱流触媒床から触媒を除去するのには不十分であり、それによって触媒床70を維持する。 乱流領域56は、320から640kg/m (20から40ポンド/立方フィート)までの触媒密度を有する。

    第2の燃焼ガス流は、高位導管72から燃焼室54の高速流動領域58に入り、高位分配器74によって燃焼室54の中に分配される。 高位分配器74の開口76は、使用済み触媒入口シュート62から燃焼容器50内への使用済み触媒のエントリーポイント「A」よりも高く、低位分配器66からの第1の燃焼ガス流のエントリーポイントよりも高い、垂直高さから燃焼ガスを放出する。 したがって、一実施形態では、エントリーポイント「A」が、垂直方向において、高位分配器74と低位分配器66の間にある。 他の実施形態では、低位分配器66から分配される燃焼ガスよりも少量の燃焼ガスが、高位分配器74から燃焼室54の高速流動領域58に分配される。 しかし、低位分配器66からの燃焼ガスの流量が、高位分配器74からの燃焼ガスの流量と結合されると、高速流動流状態下の高速流動領域58に入るため、燃焼室54内の全燃焼ガスの空塔速度は、少なくとも1.1m/秒(3.5フィート/秒)に達する。 一実施形態では、高速流動領域58が、48から320kg/m (3から20ポンド/立方フィート)の触媒密度、および1.1から2.2m/秒(3.5から7フィート/秒)のガス空塔速度を有する。 乱流領域56から高速流動領域58への移行は開口76の上方で徐々に起こる。 高速流動領域58では、触媒密度が高さに比例して低下する。

    乱流床から流動流レジームへの移行部は、識別可能な床表面によって描かれるわけではない。 したがって、燃焼室54内では触媒密度が乱流床70から上方へ連続的に低下する。 触媒密度が燃焼室54の高さとともに低下する割合は、燃焼室54に触媒が供給される流量に比例して低下する。

    一実施形態では、燃焼室54内でのコークスの燃焼を促進するため、制御弁84によって調整された張出し再循環スタンドパイプ82を通して、上室80の高密度触媒床78の高温の再生触媒を燃焼室54へ再循環させることができる。 高温の再生触媒は、入口シュート86を通って燃焼室54に入る。 再生触媒の再循環は、高密度触媒床78の高温の触媒を、反応器導管48から燃焼室54に入る相対的に低温の使用済み触媒と混合することによって、乱流領域56の触媒/ガス混合物の全体の温度を上昇させる。 張出し再循環スタンドパイプ82を使用する以外にも、触媒の再循環を達成する他のいくつかの方法を使用することができる。 例えば、内部スタンドパイプ(図示せず)によって触媒を内部的に運ぶこともできる。 燃焼室54の粒子ローディングの高さは、制御弁84を通した触媒の再循環流量を増大させることによって、滑り弁52を通した使用済み触媒の流量に影響を及ぼすことなく調整することができる。 再生触媒は、使用済み触媒入口シュート62からの使用済み触媒のエントリーポイント「A」と同じ高さにある入口シュート86から中に入ることができる。 しかし、一実施形態では、乱流床70内での熱交換の機会がより大きくなるように、再生触媒が、低位分配器66と高位分配器74の間の燃焼室54に入る。

    触媒のエントリーポイント「A」の上下の2つの高さから燃焼ガスを分配することによって、燃焼室54内に高速流動流状態を直ちに形成し、乱流床70を破壊することなく、燃焼室54内の触媒により多くの燃焼ガスを加えることができる。 したがって、乱流領域56と高速流動領域58との間の移行部を、高位分配器74の近くまで、高位分配器74のところまで、または高位分配器74の上方まで、延ばすことができる。 使用済み触媒は、燃焼室54内で、より長い滞留時間の間、燃焼ガスと接触する。 さらに、すべての燃焼ガスが、使用済み触媒のエントリーポイント「A」よりも上方に導入される場合、乱流床70の使用済み触媒の多くは、長い遅延と停滞の後にしか流動化を経験しないであろう。

    高速流動領域58の触媒/ガス混合物は、円錐台形の移行部90を通って、燃焼室54の上昇管部94の輸送領域60まで上昇する。 輸送領域60は、移行部90の下の高速流動領域58または乱流領域56内よりも高いガス空塔速度で機能する。 このガス空塔速度の増大は、移行部90の下の燃焼室54の断面積に比べて上昇管部94の断面積が小さいことによる。 空塔速度の増大を保証するため、上昇管部94の断面積は、交線「B」における使用済み触媒入口シュート62の下方の燃焼室54の断面積よりも小さい。 したがって、ガス空塔速度は通常2.2m/秒(7フィート/秒)を超える。 輸送領域60は、80kg/m (5ポンド/立方フィート)未満のより低い触媒密度を有する。

    燃焼容器50はさらに、上方にある分離室100を含む。 酸素の消費によって消費された触媒粒子と燃焼ガスの混合物は、上昇管部94の上部から分離室100内へ放出される。 実質的に完全に再生された触媒が輸送領域60の頂部を出る。 放出は、再生触媒の大部分を使用済み再生ガスから分離する離脱デバイス96によって達成される。 上昇管部94を出た後の触媒の最初の分離は、使用済み再生ガスからの触媒粒子の実質的に完全な除去のために使用されるサイクロン分離器98、99または他の下流デバイスに対する触媒負荷を最小化し、それによって全体的な機器コストを低減させる。 離脱デバイス96として使用するのに適していると考えられる当業者に知られている様々な流れデバイスが、この予備的な触媒/ガス分離を実行する。 一実施形態では、上昇管部94を上方へ流れる触媒およびガスが、上昇管部94の頂部の楕円形のキャップ61に衝突し、逆流する。 触媒およびガスは次いで、離脱デバイス96の横方向アーム97の下を向いた開口から流出する。 運動量の突然の喪失および下方への流れの反転によって、相対的に重い触媒の少なくとも70重量%、好ましくは80重量%が高密度触媒床78に落下し、相対的に軽い燃焼ガスおよびその中に依然として留まる少量の伴出触媒が分離室100の離脱空間102まで上昇する。

    下方へ落下した離脱された触媒は高密度触媒床78の中に集まる。 高密度触媒床78の触媒密度は一般に、640から960kg/m (40から60ポンド/立方フィート)の範囲に保たれる。 流動化導管106が、流動化ガス、一般に空気を、流動化分配器108を通して、高密度触媒床78に供給する。 このプロセスのガス必要量全体の約2%以下が、流動化分配器108を通して高密度触媒床78に入る。 このガスは、燃焼目的で加えられるのではなく、触媒がスタンドパイプ82および12を通って流動的に流出するように、単に流動化目的で加えられる。 流動化分配器108を通して加えられる流動化ガスは燃焼ガスとすることができる。

    結合された燃焼/流動化ガスと伴出触媒粒子は、触媒微粒子をガスから分離するサイクロン分離器98、99などの1つまたは複数の分離手段に入る。 比較的に触媒が少ない使用済み燃焼ガスは、出口導管110を通して燃焼容器50から回収され、回収された触媒は、それぞれのディップレッグ112、113または他の同等の手段によって高密度触媒床78に戻される。 燃焼室54から放出された触媒の10から30重量%が輸送領域60からの出口の上方のガスの中に存在し、サイクロン分離器98、99に入る。 高密度触媒床78の触媒は、燃焼器スタンドパイプ12によって再び反応容器10に運ばれ、そこで、FCCプロセスが継続するときに供給原料と再び接触する。

    燃焼室54は、コークスを燃焼させるのに最も効率的であると考えられ、高効率再生を特徴づける、低触媒密度領域と長期間の活発な混合とを提供する。 したがって、高効率再生を促進する条件で燃焼器ガスを追加することは、燃焼室54に入ってくる使用済み触媒からすべてのコークスを除去するのに十分である。 燃焼ガスは、同じラインによって導管64、72および106に供給することができるが、一実施形態では、低位導管64への供給流量が、高位導管72への供給流量よりも大きくなければならない。

    したがって、本発明に結合されたFCC反応領域を使用して、従来のFCC供給原料またはより高沸点の炭化水素供給原料を処理することができる。 このような従来の供給原料のうちの最も一般的なのは、一般に常圧残留分の真空分画によって調製された343から552℃(650から1025°F)の沸点範囲を有する炭化水素材料である「真空ガス油」(vaccum gas oil:VGO)である。 このような画分は一般に、触媒を汚染する働きをする可能性があるコークス前駆物質および重金属汚染の程度が低い。 本発明を適用することができる重炭化水素供給原料には、原油の重質残油、重質ビチューメン原油、シェール油、タールサンド抽出物、脱歴残留物、石炭液化生成物、常圧および真空抜頭原油が含まれる。 本発明の重質供給原料にはさらに、上記の炭化水素の混合物が含まれる。 しかし、上記のリストは、他の適当な供給原料へのこのプロセスの適用を排除しようとするものではない。 重炭化水素画分は、かなりの金属汚染の存在によっても特徴づけられる。 これらの金属は触媒の表面に蓄積し、反応位置を遮断することによって触媒を阻害し、過分解(overcracking)を促進し、それによって反応プロセスを妨害する。 したがって、本発明によって重供給原料を処理するときには、反応領域における、反応領域の前におけるパッシベーション手順または他の金属管理手順の使用が予想される。

    したがって、本発明の1つの利点は、それに比例してより多くの燃焼ガスに使用済み触媒をさらすことによって、より大量の使用済み触媒を、再生が完了する前に触媒を再生領域から外に放出することなく再生することができる点である。 酸素または空気の必要量に関して、完全な再生を得るために本発明の燃焼容器は一般に、除去されるコークス1kgあたり14kgの空気を必要とする。 より多くの触媒が再生されると、従来の反応容器でより大量の供給原料を処理することができる。

    本発明の他の実施形態が、多少変更された燃焼容器50'を示す図2に示されている。 図1にもあるが図1とは異なる図2の同様の要素の参照符号は、プライム記号(「'」)を付けて示されている。 図1と図2で同一の要素は同じ参照符号で示されている。 燃焼容器50'は、使用済み触媒、再生触媒および再生ガスを一緒にする下混合上昇管120を有する。 張出し再循環スタンドパイプ82'を下って輸送された高温の再生触媒は、反応器導管48'を通って下混合上昇管120に入った使用済み触媒と合流する。 使用済み触媒および再生触媒は、下混合上昇管120の下部の低位導管64'からの燃焼ガスを含む第1の酸素流の少なくとも一部分と接触する。 燃焼室54'の円錐台形の基部63'は、触媒が燃焼室54'に入るエントリーポイント「A'」にある開口68'の下方の燃焼室54'の側壁55'との交線「B'」における断面積を画定する。 上昇管部94'における空塔速度の増大を保証するため、上昇管部94'の断面積は、開口68'の下方の燃焼室54'の断面積よりも小さい。 さらに、触媒粒子とガス流の完全な混合を促進するため、下混合上昇管120は、開口68'の下方の燃焼室54'の断面積よりも小さな断面積を有する。 下混合上昇管120はさらに、上昇管部94'の断面積よりも小さな断面積を有する。 混合後、触媒/ガス混合物は、低位分配器66'の開口68'を通って燃焼室54'の乱流領域56'に入る。 低位導管64'からの燃焼ガスの流量は、燃焼室54'内において高速流動状態を促進する空塔速度を生み出すのには不十分である。 したがって、燃焼室54'の乱流領域56'に乱流床70'が形成される。 高位分配器74'によって高位導管72'から追加の燃焼ガスが加えられ、この追加の燃焼ガスは、低位分配器66'からの燃焼ガスと合わさったときに、高速流動領域58'に高速流動流状態を生み出す。 触媒および燃焼ガスは輸送領域60'まで上昇し、上昇する使用済み燃焼ガスから高密度触媒床78'に落下する触媒を分離するため、離脱デバイス96'を通って分離室100'に入る。 使用済み燃焼ガスは、伴出された追加の触媒を分離するサイクロン分離器98'、99'まで上昇し、出口導管110'から外へ出る。 高密度触媒床78'の触媒を流動化するため、流動化導管106'が、燃焼ガスとすることができるガスを、流動化分配器108'を通して高密度触媒床78'に供給する。 乱流床70'の使用済み触媒を加熱するため、再生触媒の一部分を、張出し再循環スタンドパイプ82'および下混合上昇管120'を通して燃焼室54'に戻すことができ、再生触媒の残りの部分は、新たな供給原料と接触させるため、燃焼器スタンドパイプ12'を通して図1の反応容器10に戻される。 下混合上昇管120を含む燃焼容器50'の他の態様はすべて、図1の燃焼容器50と同様である。 混合上昇管の働きは、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4340566号により完全に記載されている。

    図1および2は、分離室100、100'が燃焼室54、54'の上方に位置する再生領域の対称構成を示す。 しかし、乱流領域56、56'、高速流動領域58、58'および輸送領域60、60'は別々の燃焼容器に含めることができ、または分離室100、100'を含む容器に隣接して配置することができる。 この実施形態の触媒は、燃焼容器から導管によって分離容器に運ばれる。 したがって、本発明の利用は、対称再生器構成に限定されず、変更された高密度床再生容器とすることができる。

    本発明を含むFCCユニットの概略立面図である。

    本発明の代替実施形態の概略立面図である。

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