Rope with spiral teeth |
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申请号 | JP2011115936 | 申请日 | 2011-05-24 | 公开(公告)号 | JP2012241881A | 公开(公告)日 | 2012-12-10 |
申请人 | Asahi Intecc Co Ltd; 朝日インテック株式会社; | 发明人 | HIROOKA TAKAZUMI; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a rope with spiral teeth which secures high adhesive strength between a first rope and a second rope without causing trouble such as uneven application of adhesive in manufacturing.SOLUTION: The rope with spiral teeth includes: the first rope obtained by coating a first core material with a first resin; and the second rope obtained by coating a second core material with a second resin, the second rope being spirally wound around the outer circumferential surface of the first rope. At least one of the first resin and the second resin contains an infrared reflectance adjusting material to make the temperature rise characteristic of the first resin and the temperature rise characteristic of the second resin different from each other, and the first rope and the second rope are bonded together. | ||||||
权利要求 | 第一芯材に第一樹脂を被覆してなる第一ロープと、 第二芯材に第二樹脂を被覆してなる第二ロープとからなり、 前記第一ロープの外周に前記第二ロープが螺旋状に巻回されている螺旋状歯付きロープであって、 前記第一樹脂及び前記第二樹脂のうちの少なくとも一方には、前記第一樹脂の昇温特性と前記第二樹脂の昇温特性とを異ならしめるように赤外線反射率調整材が含まれており、 前記第一ロープと前記第二ロープとが溶着していることを特徴とする螺旋状歯付きロープ。 前記第一樹脂には、赤外線反射率調整材Aが含まれており、 前記第二樹脂には、赤外線反射率調整材Bが含まれており、 前記赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率と、前記赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率とが異なっている請求項1に記載の螺旋状歯付きロープ。 前記赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率は、前記赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率よりも高い請求項2に記載の螺旋状歯付きロープ。 前記赤外線反射率調整材は、複合酸化物系顔料、酸化チタン系顔料及びカーボンブラック系顔料からなる群から選択される少なくとも一種の顔料からなる請求項1〜3のいずれかに記載の螺旋状歯付きロープ。 前記第一樹脂と前記第二樹脂とは、同じ種類の樹脂材料からなる請求項1〜4のいずれかに記載の螺旋状歯付きロープ。 前記第一樹脂及び前記第二樹脂は、熱可塑性樹脂からなる請求項1〜5のいずれかに記載の螺旋状歯付きロープ。 |
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说明书全文 | 本発明は、螺旋状歯付きロープに関する。 従来、プリンターにおけるキャリッジやスキャナー等の可動部材を高精度かつ静音に移動させるために螺旋状歯付きロープが使用されている。 例えば、特許文献1には、芯材のワイヤロープに第一樹脂からなる被覆を設けたロープ本体の外周に、芯材に第二樹脂からなる被覆を設けた線状体を巻き付けた螺旋状歯付きロープが記載されている。 特許文献1に記載の螺旋状歯付きロープは、ロープ本体(第一樹脂)と線状体(第二樹脂)とをイソシアネート系接着剤によって接着しているため、接着剤の塗布ムラが発生するなどした場合には接着強度が低くなることがあり、使用時に線条体がロープ本体から脱落するおそれがある。 また、螺旋状歯付きロープには、線状体により形成された螺旋状の突起部の形状がしっかりと保持されており、線条体と歯車の溝部とが確実に噛み合うことが要求される。 さらには、第一樹脂及び第二樹脂が耐久性に優れることも要求される。 本発明者が上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ロープ本体の第一樹脂と線条体の第二樹脂とに各々の樹脂の昇温特性を異ならしめるように赤外線反射率調整材を配合し、ロープ本体と線条体とを溶着した構成とすることにより、接着剤を使用せずともロープ本体と線条体との接着強度が高く、線状体により形成された螺旋状の突起部の形状がしっかりと保持されており歯飛びが少なく、かつ、耐久性が高い螺旋状歯付きロープとすることができることを見出し、本発明の螺旋状歯付きロープを完成させた。 即ち、本発明の螺旋状歯付きロープは、第一芯材に第一樹脂を被覆してなる第一ロープと、第二芯材に第二樹脂を被覆してなる第二ロープとからなり、上記第一ロープの外周に上記第二ロープが螺旋状に巻回されている螺旋状歯付きロープであって、上記第一樹脂及び上記第二樹脂のうちの少なくとも一方には、上記第一樹脂の昇温特性と上記第二樹脂の昇温特性とを異ならしめるように赤外線反射率調整材が含まれており、上記第一ロープと上記第二ロープとが溶着していることを特徴とする。 本発明の螺旋状歯付きロープの構成及び効果について、以下に図面を用いて詳しく説明する。 図1は、本発明に係る螺旋状歯付きロープの使用状態を示す部分正面図であり、図2は、図1に示す螺旋状歯付きロープの横断面図である。 図1及び図2に示す本発明の螺旋状歯付きロープ1は、第一芯材3に第一樹脂4を被覆してなる第一ロープ2と、第二芯材6に第二樹脂7を被覆してなる第二ロープ5とからなる。 第一樹脂4及び第二樹脂7のうちの少なくとも一方には、第一樹脂4の昇温特性と第二樹脂7の昇温特性とを異ならしめるように赤外線反射率調整材が含まれている。 本発明の螺旋状歯付きロープ1は、第一ロープ2と第二ロープ5とが溶着しており接着剤を使用していないので、製造時において接着剤の塗りムラ等の問題が生じることがなく、第一ロープ2と第二ロープ5との接着強度が高い。 また、係る構成を有する本発明の螺旋状歯付きロープ1を製造する場合には、赤外線反射率調整材の配合により第一樹脂4及び第二樹脂7の昇温特性が互いに異なっているので、昇温特性のより高い樹脂を昇温特性のより低い樹脂よりも優先的に溶融させることにより第一ロープ2と第二ロープ5とを溶着させることができる。 本発明の螺旋状歯付きロープにおいて、上記第一樹脂には、赤外線反射率調整材Aが含まれており、上記第二樹脂には、赤外線反射率調整材Bが含まれており、上記赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率と、上記赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率とが異なっていることが望ましい。 本発明の螺旋状歯付きロープにおいて、上記赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率は、上記赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率よりも高いことが望ましい。 本発明の螺旋状歯付きロープにおいて、上記赤外線反射率調整材は、複合酸化物系顔料、酸化チタン系顔料及びカーボンブラック系顔料からなる群から選択される少なくとも一種の顔料からなることが望ましい。 本発明の螺旋状歯付きロープにおいて、上記第一樹脂と上記第二樹脂とは、同じ種類の樹脂材料からなることが望ましい。 本発明の螺旋状歯付きロープにおいて、上記第一樹脂及び上記第二樹脂は、熱可塑性樹脂からなることが望ましい。 (第一実施形態) 図1及び図2に示すように、本実施形態の螺旋状歯付きロープ1は、第一芯材3に第一樹脂4を被覆してなる第一ロープ2と、第二芯材6に第二樹脂7を被覆してなる第二ロープ5とからなり、第一ロープ2の外周には、第二ロープ5が螺旋状に巻回されている。 第一ロープ2の構成について、以下に詳述する。 第一芯材3は、素線を7本撚合した芯ストランド9の外周に、同じく7本撚りの6本の側ストランド8を撚合した「7×7複撚り構成」のワイヤロープから形成されている。 第一芯材3を形成している素線の材質としては、ステンレス、Ni−Ti合金等の超弾性合金、タングステン等が挙げられる。 第一芯材3の外周を略均一な厚さで被覆している第一樹脂4は、熱可塑性樹脂から形成されていることが望ましく、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、テフロン(登録商標)樹脂及びポリオレフィン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂材料から形成されていることがより望ましく、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー及びポリウレタンエラストマーからなる群から選択される少なくとも一種の樹脂材料から形成されていることがさらに望ましい。 第二ロープ5は断面円形状の棒状体であり、その径は第一ロープ2の径と略同一である。 なお、第二ロープの径と第一ロープの径とは異なっていてもよい。 第二芯材6は、単一の素線から形成されている。 第二芯材6を形成している素線の材質は、上述した第一芯材3と同様の材質であってもよい。 第二芯材6の外周を略均一な厚さで被覆している第二樹脂7の材質は、上述した第一樹脂4と同様の材質であってもよい。 また、第一樹脂4と第二樹脂7とは、同じ種類の樹脂材料から形成されていることが望ましい。 第一ロープ2の外周に螺旋状に巻回された第二ロープ5のピッチは、歯車Hと噛み合うのであれば特に限定されない。 第一樹脂4には赤外線反射率調整材Aが含まれており、第二樹脂7には赤外線反射率調整材Bが含まれており、赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率と赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率とが異なっている。 上記赤外線反射率調整材としては、例えば、複合酸化物系顔料、酸化チタン系顔料、カーボンブラック系顔料、酸化鉄系顔料、焼成顔料、金属粉顔料、体質顔料等の白色又は有彩色の顔料や、ポリメチレン系、アズレニウム系、スクワリリウム系、チオビリリウム系、アントラキノン系、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系等の赤外線吸収性色素や、フタロシアニン系、アゾ系、アゾメチン系、アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン系、インディゴ・チオインディゴ系、ジオキサンジン系、キナクリドン系、イソインドリノン系等の赤外線反射性色素等が挙げられる。 本実施形態においては、赤外線反射率調整材Bの赤外線反射率が赤外線反射率調整材Aの赤外線反射率よりも高くなるように、上記赤外線反射率調整材から任意の赤外線反射率調整材A及び赤外線反射率調整材Bを選択すればよく、例えば、赤外線反射率調整材Aとして、カーボンブラック系顔料を選択し、赤外線反射率調整材Bとして、酸化チタン系顔料を選択してもよい。 第一ロープ2と第二ロープ5とは、螺旋状歯付きロープ1のロープ中心線10に対する「側ストランド8の撚り方向」と「第二ロープ5の第一ロープ2に対する巻き付け方向」とが相互に逆方向に設定されていることが望ましい。 本実施形態の螺旋状歯付きロープの製造方法について、以下に説明する。 (1)巻回工程第一芯材に第一樹脂を被覆してなる第一ロープと、第二芯材に第二樹脂を被覆してなる第二ロープとを準備する。 (2)溶着工程次に、第一樹脂及び第二樹脂のうちで、昇温特性がより高い樹脂が優先的に溶融する温度で溶着処理を行う。 具体的には、昇温しやすく溶融しやすい第一樹脂が多く溶融する温度で溶着処理を行えばよい。 本実施形態の螺旋状歯付きロープの作用効果を以下に列挙する。 (1)本実施形態の螺旋状歯付きロープは、第一ロープと第二ロープとが溶着しており接着剤を使用していないので、製造時において接着剤の塗りムラ等の問題が生じることがなく、第一ロープと第二ロープとの接着強度が高い。 (2)赤外線反射率調整材の配合により第一樹脂及び第二樹脂の昇温特性が互いに異なっているので、溶着処理時には、昇温特性のより高い樹脂を昇温特性のより低い樹脂よりも優先的に溶融させることにより、多く溶融した方の樹脂で第一ロープと第二ロープとを充分に溶着させることができる。 即ち、第一樹脂及び第二樹脂がともに多く溶融するような高い温度まで昇温して溶着処理を行わずともよい。 (3)第二樹脂には、赤外線反射率のより高い赤外線反射率調整材Bが含まれているので、溶着処理時には、第二樹脂が第一樹脂に比べて昇温しにくく、溶融しにくい。 (4)赤外線反射率調整材が、複合酸化物系顔料、酸化チタン系顔料及びカーボンブラック系顔料からなる群から選択される少なくとも一種の顔料からなる場合には、赤外線反射性又は赤外線吸収性により優れるので、上記(1)〜(3)の作用効果をより好適に享受することができる。 (5)第一樹脂と第二樹脂とが同じ種類の樹脂材料からなる場合には、第一樹脂と第二樹脂とで異なる種類の樹脂材料を使用した場合に比べて、第一ロープと第二ロープとの溶着強度がより優れる。 (6)第一樹脂及び第二樹脂が熱可塑性樹脂からなる場合、これらの樹脂材料は、弾性及び摺動性に優れているので、螺旋状歯付きロープと歯車とが繰り返し噛み合わさっても、第一ロープ及び第二ロープがより破損しにくくなる。 (実施例1) 次に、第一ロープの外周に、第二ロープを3.048mmのピッチで螺旋状に巻回した。 最後に、410℃、24秒、加熱炉中で溶着処理を行うことにより、実施例1の螺旋状歯付きロープを製造した。 (比較例1) (比較例2) (変形の評価) 比較例1の螺旋状歯付きロープでは、溶着処理の条件が同じ(410℃、24秒)である実施例1の螺旋状歯付きロープと比較すると、溶着部分で第一ロープのポリエステルエラストマーと第二ロープのポリエステルエラストマーとが充分に混ざり合っておらず、溶着の程度が低いと考えられた。 比較例2の螺旋状歯付きロープでは、第一ロープ及び第二ロープのポリエステルエラストマーがともに溶融しすぎて凝集化(一体化)しており、第一ロープに第二ロープが巻回されることにより形成されるはずの螺旋状の突起部の形状がしっかりと保持されていなかった。 (その他の実施形態) 本発明に係る螺旋状歯付きロープは、例えば、下記製造方法により製造してもよい。 1 螺旋状歯付きロープ2 第一ロープ3 第一芯材4 第一樹脂5 第二ロープ6 第二芯材7 第二樹脂 |