鞍乗り型車両のブレーキ装置

申请号 JP2011288817 申请日 2011-12-28 公开(公告)号 JP5715557B2 公开(公告)日 2015-05-07
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 吉澤 智哉; 幕田 洋平;
摘要
权利要求

ブレーキペダル(26)と、該ブレーキペダル(26)の操作を受けて液圧を発生するマスターシリンダ(25)と、を備える鞍乗り型車両のブレーキ装置において、 前記マスターシリンダ(25)から延設され、前記マスターシリンダ(25)に対し前記ブレーキペダル(26)の操作力を入力するロッド(R)と、 前記ロッド(R)と同軸に配置され、前記ブレーキペダル(26)に対し、前記ブレーキペダル(26)の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング(62)と、 前記ロッド(R)に設けられ、前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成された反力調整機構と、を備え、 前記ロッド(R)の軸方向の前記コイルスプリング(62)の縮み量が、前記反力調整機構の前記ロッド(R)上の位置によって調整可能とされ、 前記反力調整機構は、前記マスターシリンダ(25)に別体に設けられて、前記コイルスプリング(62)の一端に当接する受側リテーナ(63)と、前記コイルスプリング(62)の他端に当接する圧縮側リテーナ(61)と、で前記コイルスプリング(62)を挟み込み、前記ロッド(R)に前記圧縮側リテーナ(61)を螺合させて該圧縮側リテーナ(61)を前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成し、 前記圧縮側リテーナ(61)の前記ロッド(R)上の位置によって、前記受側リテーナ(63)と前記圧縮側リテーナ(61)との距離が調整され、前記コイルスプリング(62)の縮み量が調整され、 前記受側リテーナ(63)は、前記マスターシリンダ(25)と別体であり、前記マスターシリンダ(25)に、前記コイルスプリング(62)で付勢されて支持されることを特徴とする鞍乗り型車両のブレーキ装置。ブレーキペダル(26)と、該ブレーキペダル(26)の操作力を受けて液圧を発生するマスターシリンダ(25)と、を備える鞍乗り型車両のブレーキ装置において、 前記マスターシリンダ(25)から延設され、前記マスターシリンダ(25)に対し前記ブレーキペダル(26)の操作力を入力するロッド(R)と、 前記ロッド(R)と同軸に配置され、前記ブレーキペダル(26)に対し、前記ブレーキペダル(26)の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング(62)と、 前記ロッド(R)に設けられ、前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成された反力調整機構と、を備え、 前記ロッド(R)の軸方向の前記コイルスプリング(62)の縮み量が、前記反力調整機構の前記ロッド(R)上の位置によって調整可能とされ、 前記反力調整機構は、前記マスターシリンダ(25)に一体又は別体に設けられて、前記コイルスプリング(62)の一端に当接する受側リテーナ(63)と、前記コイルスプリング(62)の他端に当接する圧縮側リテーナ(61)と、で前記コイルスプリング(62)を挟み込み、前記ロッド(R)に前記圧縮側リテーナ(61)を螺合させて該圧縮側リテーナ(61)を前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成し、 前記圧縮側リテーナ(61)の前記ロッド(R)上の位置によって、前記受側リテーナ(63)と前記圧縮側リテーナ(61)との距離が調整され、前記コイルスプリング(62)の縮み量が調整され、 前記ロッド(R)は、前記マスターシリンダ(25)から延設される入力ロッド(50)と、該入力ロッド(50)に螺合するアジャストナット(51)と、を備え、 前記入力ロッド(50)には、雄ねじが形成されるとともに、該雄ねじにおける所定の位置に入力側ロックナット(53)が螺合により配置され、 前記アジャストナット(51)は中空であって、その内周面に形成された雌ねじで前記入力ロッド(50)に螺合し、前記マスターシリンダ(25)側の端部に形成されたフランジ部(54)が前記入力側ロックナット(53)に当接することで位置決めされ、その外周面に形成された雄ねじで前記圧縮側リテーナ(61)に螺合し、 前記圧縮側リテーナ(61)は、前記フランジ部(54)に当接することで位置決めされることを特徴とする鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記アジャストナット(51)は、前記マスターシリンダ(25)側の端部の反対側の端部に、所定の工具によって回動操作される工具操作部(51c)を備えることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記ロッド(R)が、前記マスターシリンダ(25)側の反対側から前記アジャストナット(51)の内周面に螺合するペダル側ロッド(52)をさらに備え、 該ペダル側ロッド(52)の前記アジャストナット(51)との螺合位置によって、前記ブレーキペダル(26)の位置が調整されることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記ペダル側ロッド(52)の雄ねじにおける所定の位置に螺合し、前記ペダル側ロッド(52)の前記アジャストナット(51)との螺合位置によって、前記アジャストナット(51)と当接するペダル側ロックナット(60)がさらに設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記受側リテーナ(63)は、前記マスターシリンダ(25)と別体であり、前記マスターシリンダ(25)に、前記コイルスプリング(62)で付勢されて支持されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記ブレーキペダル(26)は、ペダル回転軸(42)によって揺動可能に車体側に支持され、前記ペダル側ロッド(52)が連結される連結部(46)と、乗員が踏み込むペダル踏面部(47)と、を備え、 前記連結部(46)は前記ペダル回転軸(42)の上方に配置されるとともに、前記ペダル踏面部(47)は前記ペダル回転軸(42)の下方に配置され、 前記連結部(46)は、前記ペダル側ロッド(52)の端部に設けられた球面軸受(55)によって前記ペダル側ロッド(52)に連結されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記マスターシリンダ(25)と前記ブレーキペダル(26)とは、同一のステップブラケット(35)に支持されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記反力調整機構は、車両の側方において前記ステップブラケット(35)の上方に配置されることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。前記圧縮側リテーナ(61)は、横断面で正六形状に形成された保持壁部(61d)を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置。

说明书全文

本発明は、ブレーキペダルの操作を受けて液圧を発生するマスターシリンダを備えた鞍乗り型車両のブレーキ装置に関する。

従来のこの種の装置として、ブレーキペダルの操作力を受けて液圧を発生するマスターシリンダを備え、このマスターシリンダ内に、ブレーキペダルに対し操作前の状態に向けた反力を付与するための圧縮性流体を収容する流体室が設けられたものがある。この装置では、上記流体室内の圧縮性流体の圧力調整を行うことで、ブレーキペダルに対する反力の調整を行うことが可能となっている(例えば特許文献1参照)。

特開2009−67297号公報

しかしながら、上記従来のブレーキ装置では、ブレーキペダルに対する反力を調整する場合に圧縮性流体の圧力をバルブによって調整する必要があり、調整作業が複雑であった。

本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、ブレーキペダルに対する反力の調整を容易に行うことができる鞍乗り型車両のブレーキ装置を提供することを目的とする。

上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、ブレーキペダル(26)と、該ブレーキペダル(26)の操作力を受けて液圧を発生するマスターシリンダ(25)と、を備える鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記マスターシリンダ(25)から延設され、前記マスターシリンダ(25)に対し前記ブレーキペダル(26)の操作力を入力するロッド(R)と、前記ロッド(R)と同軸に配置され、前記ブレーキペダル(26)に対し、前記ブレーキペダル(26)の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング(62)と、前記ロッド(R)に設けられ、前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成された反力調整機構と、を備え、前記ロッド(R)の軸方向の前記コイルスプリング(62)の縮み量が、前記反力調整機構の前記ロッド(R)上の位置によって調整可能とされ、前記反力調整機構は、前記マスターシリンダ(25)に別体に設けられて、前記コイルスプリング(62)の一端に当接する受側リテーナ(63)と、前記コイルスプリング(62)の他端に当接する圧縮側リテーナ(61)と、で前記コイルスプリング(62)を挟み込み、前記ロッド(R)に前記圧縮側リテーナ(61)を螺合させて該圧縮側リテーナ(61)を前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成し、前記圧縮側リテーナ(61)の前記ロッド(R)上の位置によって、前記受側リテーナ(63)と前記圧縮側リテーナ(61)との距離が調整され、前記コイルスプリング(62)の縮み量が調整され、前記受側リテーナ(63)は、前記マスターシリンダ(25)と別体であり、前記マスターシリンダ(25)に、前記コイルスプリング(62)で付勢されて支持されることを特徴とする。

請求項2に記載の発明は、ブレーキペダル(26)と、該ブレーキペダル(26)の操作力を受けて液圧を発生するマスターシリンダ(25)と、を備える鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記マスターシリンダ(25)から延設され、前記マスターシリンダ(25)に対し前記ブレーキペダル(26)の操作力を入力するロッド(R)と、前記ロッド(R)と同軸に配置され、前記ブレーキペダル(26)に対し、前記ブレーキペダル(26)の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング(62)と、前記ロッド(R)に設けられ、前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成された反力調整機構と、を備え、前記ロッド(R)の軸方向の前記コイルスプリング(62)の縮み量が、前記反力調整機構の前記ロッド(R)上の位置によって調整可能とされ、前記反力調整機構は、前記マスターシリンダ(25)に一体又は別体に設けられて、前記コイルスプリング(62)の一端に当接する受側リテーナ(63)と、前記コイルスプリング(62)の他端に当接する圧縮側リテーナ(61)と、で前記コイルスプリング(62)を挟み込み、前記ロッド(R)に前記圧縮側リテーナ(61)を螺合させて該圧縮側リテーナ(61)を前記ロッド(R)の軸方向に移動可能に構成し、前記圧縮側リテーナ(61)の前記ロッド(R)上の位置によって、前記受側リテーナ(63)と前記圧縮側リテーナ(61)との距離が調整され、前記コイルスプリング(62)の縮み量が調整され、前記ロッド(R)は、前記マスターシリンダ(25)から延設される入力ロッド(50)と、該入力ロッド(50)に螺合するアジャストナット(51)と、を備え、前記入力ロッド(50)には、雄ねじが形成されるとともに、該雄ねじにおける所定の位置に入力側ロックナット(53)が螺合により配置され、前記アジャストナット(51)は中空であって、その内周面に形成された雌ねじで前記入力ロッド(50)に螺合し、前記マスターシリンダ(25)側の端部に形成されたフランジ部(54)が前記入力側ロックナット(53)に当接することで位置決めされ、その外周面に形成された雄ねじで前記圧縮側リテーナ(61)に螺合し、前記圧縮側リテーナ(61)は、前記フランジ部(54)に当接することで位置決めされることを特徴とする鞍乗り型車両のブレーキ装置。

請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記アジャストナット(51)は、前記マスターシリンダ(25)側の端部の反対側の端部に、所定の工具によって回動操作される工具操作部(51c)を備えることを特徴とする。

請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記ロッド(R)が、前記マスターシリンダ(25)側の反対側から前記アジャストナット(51)の内周面に螺合するペダル側ロッド(52)をさらに備え、該ペダル側ロッド(52)の前記アジャストナット(51)との螺合位置によって、前記ブレーキペダル(26)の位置が調整可能とされることを特徴とする。

請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記ペダル側ロッド(52)の雄ねじにおける所定の位置に螺合し、前記ペダル側ロッド(52)の前記アジャストナット(51)との螺合位置によって、前記アジャストナット(51)と当接するペダル側ロックナット(60)がさらに設けられることを特徴とする。

請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記受側リテーナ(63)は、前記マスターシリンダ(25)と別体であり、前記マスターシリンダ(25)に、前記コイルスプリング(62)で付勢されて支持されることを特徴とする。

請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記ブレーキペダル(26)は、ペダル回転軸(42)によって揺動可能に車体側に支持され、前記ペダル側ロッド(52)が連結される連結部(46)と、乗員が踏み込むペダル踏面部(47)と、を備え、前記連結部(46)は前記ペダル回転軸(42)の上方に配置されるとともに、前記ペダル踏面部(47)は前記ペダル回転軸(42)の下方に配置され、前記連結部(46)は、前記ペダル側ロッド(52)の端部に設けられた球面軸受(55)によって前記ペダル側ロッド(52)に連結されることを特徴とする。

請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記マスターシリンダ(25)と前記ブレーキペダル(26)とは、同一のステップブラケット(35)に支持されることを特徴とする。

請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記反力調整機構は、車両の側方において前記ステップブラケット(35)の上方に配置されることを特徴とする。 請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のブレーキ装置において、前記圧縮側リテーナ(61)は、横断面で正六形状に形成された保持壁部(61d)を備えることを特徴とする。

請求項1に記載の発明によれば、コイルスプリングをロッドの軸方向に沿って、このロッドと同軸に設け、ロッドに設けられた反力調整機構をロッドの軸方向に移動させることでコイルスプリングの縮み量を調整することができるため、従来の装置のように圧縮性流体の圧力を調整する複雑な作業を行う場合に比べ、ブレーキペダルに対する反力の調整を容易に行うことができる。 又、螺合によりコイルスプリングの縮み量が調整可能であることで、高い反力であっても特別な工具を用いることなく手もしくはスパナ等の工具で作業ができ、確実かつ容易にブレーキペダルに対する反力の調整が可能となる。 又、受側リテーナをマスターシリンダと別体とし、マスターシリンダの汎用性を維持することができる。

請求項2に記載の発明によれば、コイルスプリングをロッドの軸方向に沿って、このロッドと同軸に設け、ロッドに設けられた反力調整機構をロッドの軸方向に移動させることでコイルスプリングの縮み量を調整することができるため、従来の装置のように圧縮性流体の圧力を調整する複雑な作業を行う場合に比べ、ブレーキペダルに対する反力の調整を容易に行うことができる。 又、螺合によりコイルスプリングの縮み量が調整可能であることで、高い反力であっても特別な工具を用いることなく手もしくはスパナ等の工具で作業ができ、確実かつ容易にブレーキペダルに対する反力の調整が可能となる。 又、入力ロッド上の入力側ロックナットの位置を基準に、コイルスプリングの縮み量を調節できるため、反力の程度が把握し易くなり、反力調整作業を行い易くすることができる。

請求項3に記載の発明によれば、入力側ロックナットとアジャストナットとを当接させる作業を良好に行うことができるとともに、入力ロッドにアジャストナットを螺合させる作業も容易に行うこともできる。

請求項4に記載の発明によれば、アジャストナットを利用し、アジャストナットに対してペダル側ロッドを進退可能とし、ペダル側ロッドにブレーキペダルを連結することで、簡易な構成でブレーキペダルの位置調整を行うことが可能となる。

請求項5に記載の発明によれば、ペダル側ロッドに螺合したペダル側ロックナットをアジャストナットに当接させることで、ペダル側ロッドの位置決めをすることができ、ブレーキペダルの位置調整を容易に行うことができる。

請求項6に記載の発明によれば、受側リテーナをマスターシリンダと別体とし、マスターシリンダの汎用性を維持することができる。

請求項7に記載の発明によれば、球面軸受によってブレーキペダルの上下方向の操作を好適に行うことが可能となる。

請求項8に記載の発明によれば、ステップブラケットにマスターシリンダ及びブレーキペダルをサブアッシー(小組み)した状態で、車体に組付けることができる。

請求項9に記載の発明によれば、反力調整機構を、ステップブラケットの上方で車両の側方に露出させることで、反力調整の作業性を良好にすることができる。

本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両のブレーキ装置を備える自動二輪車の右側面図である。

本発明の実施形態に係るブレーキ装置の右側面図である。

本発明の実施形態に係るブレーキ装置を上方から見た図である。

本発明の実施形態に係るブレーキ装置の要部断面図である。

本発明の実施形態に係るブレーキ装置の分解斜視図である。

本発明の実施形態に係るブレーキ装置における反力調整作業を説明する図である。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。

図1に本実施形態に係る装置を備える自動二輪車1が示されている。この自動二輪車1(鞍乗り型車両)では、前輪2を軸支する左右のフロントフォーク3の上部が、ステアリングステム4を介して車体フレーム5前端部のヘッドパイプ6に操可能に枢支される。ヘッドパイプ6からは左右一対のメインフレーム7が斜め下後方に延び、これらの後端部は、上下方向に延在する左右一対のピボットフレーム8の上端部にそれぞれ連なる。ピボットフレーム8には、後輪9を懸架するスイングアーム10がピボット軸32を介して揺動可能に支持される。

車体フレーム5の内側には、自動二輪車1の原動機であるエンジン11が搭載され、エンジン11は、例えばクランク軸線を車幅方向(左右方向)に沿わせた並列四気筒エンジンであり、そのクランクケース12上にシリンダ13を立設してなる。エンジン11の出力は、クランクケース12の後部左側から例えばチェーンドライブ式の伝動機構を介して後輪9に伝達される。

左右のフロントフォーク3の上端部(又はステアリングステム4)には操舵用のハンドル17が取り付けられ、ピボットフレーム8の斜め後上方には運転者用のシート18が配置される。また、左右一対のピボットフレーム8の後方には各別に、運転者用の左右一対のステップ19(以下、左のステップを左ステップ19、右のステップを右ステップ19と呼ぶ)が配置される。運転者は、車体に跨ってシート18上に着座し、左右のステップ19にそれぞれ左右の足を載せ、ハンドル17の左右のグリップ17aにそれぞれ左右の手をかけた乗車姿勢をとる。

ハンドル17の右のグリップ17a側には、前輪制動装置の油圧発生源であるフロントマスターシリンダ21が取り付けられ、当該右のグリップ17aの前方にはフロントマスターシリンダ21操作用のブレーキレバー22が配置される。ブレーキレバー22を運転者がグリップ17aにかけた手で握り込むことで、フロントマスターシリンダ21内に油圧が発生し、該油圧が不図示のブレーキホース等を経てフロントフォーク3の下端部に支持されたフロントブレーキキャリパ23に伝達され、該フロントブレーキキャリパ23が前輪2に支持されたフロントブレーキロータ24を挟圧してその回転を制動する。

一方、右ステップ19の近傍には、後輪制動装置の油圧発生源であるリヤマスターシリンダ25が配置される。そして、右ステップ19に近接してリヤマスターシリンダ25の操作用のブレーキペダル26が配置される。このブレーキペダル26を運転者が右ステップ19に乗せた足で踏み込むことで、リヤマスターシリンダ25内に油圧が発生し、該油圧がブレーキホース27等を経てスイングアーム10の後端部右側に支持されたリヤブレーキキャリパ28に伝達され、該リヤブレーキキャリパ28が後輪9右側に支持されたリヤブレーキロータ29を挟圧してその回転を制動する。

右のピボットフレーム8の上下方向の中間部に、後方に突出するプレート34が設けられるとともに、このプレート34にステップブラケット35が後方に延出するように設けられ、このステップブラケット35に、右ステップ19、リヤマスターシリンダ25、及びブレーキペダル26が支持される。以下、図2〜図5を参照し、リヤマスターシリンダ25及びブレーキペダル26等を含んで構成される本実施形態に係るブレーキ装置について詳述する。

図2に示すように、ステップブラケット35は、後方に角部を向けた側面視三角形状であり、その前部に上下一対で形成された上下ブラケット固定部35aによってプレート34に締結固定される。ステップブラケット35の後端部(上記角部)にはステップ本体支持部36が設定され、このステップ本体支持部36に車幅方向外側に突出するように右ステップ19が支持される。また、右ステップ19とステップ本体支持部36との間にブレーキペダル26が配置される。そして、ステップブラケット35の前側上部に、前後方向に延在するシリンダ支持プレート37が上方に向けて突設され、このシリンダ支持プレート37にリヤマスターシリンダ25が支持される。

リヤマスターシリンダ25は、図示省略するピストンを内部に摺動可能に収容するシリンダ本体38を備え、シリンダ本体38の外周部には、当該シリンダ本体38の軸線Cに対する径方向の外側に突出するとともに軸線Cに沿って延在するブラケット39が設けられる。このブラケット39と上記シリンダ支持プレート37とが締結され、リヤマスターシリンダ25がステップブラケット35に支持される。リヤマスターシリンダ25は、シリンダ本体38が後方から前方に向けて斜め上方に延びる状態で、右ステップ19の上方に位置する。また、シリンダ本体38には、上記ブラケット39の形成位置と軸線Cを挟んで反対側の位置に、ブレーキフルード(ブレーキ作動油)補給用のリザーバタンク40が一体的に設けられる。

シリンダ本体38の後部からは、後下方に向けてロッドRが延設され、このロッドRはシリンダ本体38の内部から外部に延出している。ロッドRにおいてシリンダ本体38の内部に位置する基端部は、シリンダ本体38内の図示省略したピストンに連結されるとともに、その外部に延出した先端部はブレーキペダル26に連結される。

図3に示すように、ブレーキペダル26は、車幅方向でステップ本体支持部36と右ステップ19との間に配置される。図5に示すように、ステップ本体支持部36には車幅方向外側に開口した締結孔41が形成され、右ステップ19の基部にはその長手方向に沿うボルト挿通孔19aが形成され、ステップ本体支持部36と右ステップ19との間にはカラー42が配置される。ボルト挿通孔19aの車幅方向外側から挿入され、カラー42を通るボルト43が締結孔41に締結されることによって、右ステップ19がステップ本体支持部36に支持される。そして、ブレーキペダル26は、その後側に設定されたボス部44を上記カラー42に揺動可能に軸支され、ステップ本体支持部36と右ステップ19との間に位置する。

図2に示すように、ブレーキペダル26は、ボス部44から前下方に向けて延出する踏面側アーム部45と、後上方に向けて延出する作用端側アーム部46と、を備える。踏面側アーム部45の先端部には、車幅方向外側に向けて棒状のペダル踏面部47が突設される。一方、作用端側アーム部46の先端部は、上記ロッドRの先端部に連結される。踏面側アーム部45の延出長さは、作用端側アーム部46の延出長さに対して十分に大きくされる。ここで、作用端側アーム部46の先端部は、カラー42の上方に配置されるとともに、ペダル踏面部47は、カラー42の下方に配置される。そして、運転者が右ステップ19に乗せた足でペダル踏面部47を踏み込むと、その力が所定のレバー比で増大されて作用端側アーム部46に伝わり、作用端側アーム部46がロッドRを押し上げてリヤマスターシリンダ25内に液圧が発生する。

本実施形態においてロッドRは、シリンダ本体38の軸線Cに沿って、シリンダ本体38の後部から延設される入力ロッド50と、入力ロッド50に螺合するアジャストナット51と、マスターシリンダ25側の反対側からアジャストナット51の内周面に螺合するペダル側ロッド52と、を備える。

図4を参照し、入力ロッド50は、シリンダ本体38の内部で図示省略した上記ピストンに連結し、シリンダ本体38から露出した部位に、雄ねじ部50aが形成され、この雄ねじ部50aにおける所定の位置に入力側ロックナット53が螺合により配置される。 一方、アジャストナット51は、中空の筒状体であって、その内周面に雌ねじ部51aが形成されるとともに、その外周面に雄ねじ部51bが形成され、内周面に形成された雌ねじ部51aで入力ロッド50の雄ねじ部50aに螺合し、入力ロッド50に連結される。

アジャストナット51のマスターシリンダ25側の端部には、径方向の外側に突出するフランジ部54が形成され、このフランジ部54が上記入力側ロックナット53に当接されることで、アジャストナット51は位置決めされた状態とされる。また、アジャストナット51のマスターシリンダ25側の端部の反対側の端部の外周面には、横断面で正六角形状に形成された工具操作部51cが形成される(図5では、説明便宜上ドットを付す)。この工具操作部51cを所定の工具であるレンチ等で回動操作することで、アジャストナット51を入力ロッド50に容易に締め込むことができる。

ペダル側ロッド52は、球面軸受部55と、球面軸受部55の外殻から突出させたロッド本体56と、を備えた所謂ピロボールである。ロッド本体56の外周面には雄ねじ部56aが形成され、ペダル側ロッド52は、雄ねじ部56aでアジャストナット51の内周面の雌ねじ部51aに螺合し、アジャストナット51に連結される。また、ロッド本体56の外周面の雄ねじ部56aには、アジャストナット51の端部と当接するペダル側ロックナット60が螺合される。

球面軸受部55は、ブレーキペダル26の作用端側アーム部46と連結する。図5を参照し、作用端側アーム部46にはボルト挿通孔46aが形成され、ボルト挿通孔46aに挿入されたボルト57を球面軸受部55に通し、ボルト57の端部にナット58を螺合することで、球面軸受部55と作用端側アーム部46とが連結される。なお、球面軸受部55と作用端側アーム部46との間にはカラー59が介在する。ここで、ペダル側ロッド52をアジャストナット51に対して進退させて、これらペダル側ロッド52とアジャストナット51との螺合位置を調整することで、ブレーキペダル26(ペダル踏面部47)の位置が上下に調整可能とされる。

アジャストナット51の雄ねじ部51bには、内周面が雌ねじ部61aとされた筒状の圧縮側リテーナ61が、軸線C方向に移動可能に螺合される。一方、入力ロッド50及びアジャストナット51の外周側には、これら入力ロッド50及びアジャストナット51と同軸(すなわち軸線Cに沿って)に配置され、ブレーキペダル26に対し、該ブレーキペダル26の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング62が設けられる。

圧縮側リテーナ61は、内周面が雌ねじ部61aとされた筒状の筒部本体61bと、筒部本体61bのペダル側ロッド52側に位置する端部から径方向に突出した環状の当接円環部61cと、当接円環部61cの外周縁から筒部本体61bに沿って延びる筒状の保持壁部61dと、を有する。なお、図5を参照し、保持壁部61dは横断面で正六角形状に形成され、工具で操作し易い構成とされる。また、上記筒部本体61bのリヤマスターシリンダ25側の端部は、アジャストナット51のフランジ部54に当接しており、これにより、圧縮側リテーナ61は位置決めされた状態となる。

コイルスプリング62は、その一端がリヤマスターシリンダ25のシリンダ本体38側に当接されるとともに、その他端が圧縮側リテーナ61の当接円環部61cに当接され、シリンダ本体38と、圧縮側リテーナ61とによって挟み込まれるようにして支持される。そして、当接円環部61cに当接されるコイルスプリング62の他端は、保持壁部61dによって位置決めされる。

シリンダ本体38の端部には、コイルスプリング62の上記一端に当接する筒状の受側リテーナ63が回転不能に嵌合され、受側リテーナ63は、一端側がシリンダ本体38の端部に嵌合されるとともに、他端側が一端側に対して小径となるテーパ状の筒部本体63aと、筒部本体63aの内周面から径方向の内側に突出した環状の受部63bと、受部63bの内周縁から突出する環状の保持壁部63cと、を有する。コイルスプリング62の上記一端は、受部63bに当接し、保持壁部63cによって位置決めされる。ここで、受側リテーナ63は、コイルスプリング62の付勢力を受けてシリンダ本体38に押下されて、支持されることになる。なお、受側リテーナ63の他端側が小径のテーパ状としたが、コイルスプリング62の外径に応じてストレート状としてもよい。

また、受側リテーナ63の内側には有底筒状のダストブーツ64が配置され、ダストブーツ64は、入力ロッド50の外側に露出した部位の根元側を覆う。入力ロッド50は、ダストブーツ64の底部を貫通して、ブレーキペダル26側に延びる。

ここで、図1、図2を参照し、本実施形態のリヤブレーキ装置の配置位置について説明すると、リヤマスターシリンダ25がステップブラケット35によって車体に取り付けられた状態では、ロッドR及び圧縮側リテーナ61等はステップブラケット35の上方に位置し、外側に露出する。また、ステップブラケット35は右のピボットフレーム8に取り付けられているため、ロッドR及び圧縮側リテーナ61等は車幅方向の中央に対して右に偏倚した位置にある。

図6(a),(b)を参照し、上述のように構成された本実施形態のブレーキ装置では、図6(a)の矢印Xに示すように、圧縮側リテーナ61をロッドRの軸方向に移動させることが可能であり、受側リテーナ63と圧縮側リテーナ61との距離を調整することができる。これにより、例えば、図6(b)に示すように、コイルスプリング62の縮み量を縮めたりして調整し、ブレーキペダル26に対する反力を調整できる。

なお、図6(a)に示す状態から、図6(b)に示す状態のように圧縮側リテーナ61の位置を変更する場合は、入力側ロックナット53のロッドRの軸方向の位置を変更して、アジャストナット51をロッドRの軸方向に移動させることで行う。この作業を行う場合は、コイルスプリング62等を取り外し、入力側ロックナット53の位置決めをした後に組み立てを行う。

以下では、上記実施形態に係るブレーキ装置の組み立て方法について説明する。 組み立ての際は、まず、マスターシリンダ25のシリンダ本体38に受側リテーナ63を嵌合する。 次に、入力ロッド50に、入力側ロックナット53を所定の位置にセットする。ここで、反力を高めたい場合は、入力ロッド50上のシリンダ本体38側である奥側に入力側ロックナット53をセットし、反力を比較的弱めとしたい場合には、入力ロッド50上の手前側に入力側ロックナット53をセットする。 具体的には、アジャストナット51と受側リテーナ63との間の図6(a)、(b)に示す距離Δdを計測して、反力の程度を確認する。

次に、アジャストナット51を入力ロッド50に取り付け、その端部が入力側ロックナット53に当接するまで、締め込む。 次に、アジャストナット51の外周にコイルスプリング62を配置した上で、圧縮側リテーナ61をアジャストナット51に螺合し、圧縮側リテーナ61の61d外面をスパナ等の工具で締め込むことで、コイルスプリング62を縮め、所望の位置まで圧縮側リテーナ61を移動させる。

次に、ペダル側ロッド52をアジャストナット51に螺合し、ペダル側ロッド52に螺合した状態のペダル側ロックナット60がアジャストナット51に当接するまで締め込む。そして、ペダル側ロックナット60を締め上げることで、ブレーキペダル26との連結位置を決定する。 そして、ペダル側ロックナット60の球面軸受部55を、ブレーキペダル26の作用端側アーム部46に連結する。ここで、ブレーキペダル26のペダル踏面部47の上下方向に位置を調整する場合は、ペダル側ロッド52の螺合位置を調整するようにする。 なお、以上で説明した組み立て作業は、リヤマスターシリンダ25とブレーキペダル26とを、ステップブラケット35に支持したサブアッシー(小組み)とした状態で行ってもよいし、リヤマスターシリンダ25、ブレーキペダル26及びステップブラケット35が車体に取り付けられた状態で行ってもよい。 ここで、本実施形態では、ロッドR及び圧縮側リテーナ61等がステップブラケット35の上方に位置して外側に露出し、ロッドR及び圧縮側リテーナ61等は車幅方向の中央に対して右に偏倚した位置(車両の側方)にあるので、リヤスターシリンダ25、ブレーキペダル26及びステップブラケット35が車体に取り付けられた状態であっても、作業が行い易くなっている。

以上説明したように、本実施形態のブレーキ装置は、リヤマスターシリンダ25から延設され、マスターシリンダ25に対しブレーキペダル26の操作力を入力するロッドRと、前記ロッドRと同軸に配置され、ブレーキペダル26に対し、ブレーキペダル26の操作前の状態に向けた反力を付与するコイルスプリング62と、ロッドRに設けられ、ロッドRの軸方向に移動可能に構成された反力調整機構である圧縮側リテーナ61と、を備え、ロッドRの軸方向のコイルスプリング62の縮み量が、圧縮側リテーナ61のロッドR上の位置によって調整可能とされる。 したがって、コイルスプリング62をロッドRの軸方向に沿って、このロッドRと同軸に設け、ロッドRに設けられた反力調整機構である圧縮側リテーナ61をロッドRの軸方向に移動させることでコイルスプリング62の縮み量を調整することができるため、従来の装置のように圧縮性流体の圧力を調整する複雑な作業を行う場合に比べ、ブレーキペダル26に対する反力の調整を容易に行うことができる。

また、本実施形態では、マスターシリンダ25に別体に設けられて、コイルスプリング62の一端に当接する受側リテーナ63と、コイルスプリング62の他端に当接する圧縮側リテーナ61と、でコイルスプリング62を挟み込み、ロッドRに圧縮側リテーナ61を螺合させて該圧縮側リテーナ61をロッドRの軸方向に移動可能に構成し、圧縮側リテーナ61のロッドR上の位置によって、受側リテーナ63と圧縮側リテーナ61との距離が調整され、コイルスプリング62の縮み量が調整可能とされる。この構成では、螺合によりコイルスプリング62の縮み量が調整可能であることで、高い反力であっても確実かつ容易に組み立てが可能となる。

また、本実施形態では、ロッドRが、リヤマスターシリンダ25から延設される入力ロッド50と、入力ロッド50に螺合するアジャストナット51と、を備え、入力ロッド50には、雄ねじが形成されるとともに、該雄ねじにおける所定の位置に入力側ロックナット53が螺合により配置され、アジャストナット51は中空であって、その内周面に形成された雌ねじで入力ロッド50に螺合し、マスターシリンダ25側の端部に形成されたフランジ部54が入力側ロックナット53に当接することで位置決めされ、その外周面に形成された雄ねじで圧縮側リテーナ61に螺合し、圧縮側リテーナ61は、フランジ部54に当接することで位置決めされる。この構成では、入力ロッド50上の入力側ロックナット53の位置を基準に、コイルスプリング62の縮み量を調節できるため、反力の程度が把握し易くなり、反力調整作業を行い易くすることができる。

また、本実施形態では、アジャストナット51が、リヤマスターシリンダ25側の端部の反対側の端部に、所定の工具によって回動操作される工具操作部51cを備える。これによれば、入力側ロックナット53とアジャストナット51とを当接させる作業を良好に行うことができるとともに、入力ロッド50にアジャストナット51を螺合させる作業も容易に行うことができる。

また、本実施形態では、ロッドRが、マスターシリンダ25側の反対側からアジャストナット51の内周面に螺合するペダル側ロッド52をさらに備え、ペダル側ロッド52のアジャストナット51との螺合位置によって、ブレーキペダル26の位置が調整可能とされる。これによれば、アジャストナット51を利用し、アジャストナット51に対してペダル側ロッド52を進退可能とし、ペダル側ロッド52をブレーキペダル26に連結することで、簡易な構成でブレーキペダル26の位置調整を行うことが可能となる。

さらに、本実施形態では、ペダル側ロッド52の雄ねじにおける所定の位置に螺合し、ペダル側ロッド52のアジャストナット51との螺合位置によって、アジャストナット51と当接するペダル側ロックナット60がさらに設けられる。これによれば、ペダル側ロッド52に螺合したペダル側ロックナット60をアジャストナット51に当接させることで、ペダル側ロッド52の位置決めをすることができ、ブレーキペダル26の位置調整を容易に行うことができる。

また、本実施形態では、受側リテーナ63が、リヤマスターシリンダ25と別体であり、リヤマスターシリンダ25に、コイルスプリング62で付勢されて支持される。これによれば、受側リテーナ63をリヤマスターシリンダ25と別体とし、リヤマスターシリンダ25の汎用性を維持することができる。

さらに、本実施形態では、ブレーキペダル26が、ペダル回転軸であるカラー42によって揺動可能に車体側に支持され、ペダル側ロッド52が連結される連結部である作用端側アーム部46と、乗員が踏み込むペダル踏面部47と、を備え、作用端側アーム部46がカラー42の上方に配置されるとともに、ペダル踏面部47がカラー42の下方に配置され、作用端側アーム部46が、ペダル側ロッド52の端部に設けられた球面軸受部55によってペダル側ロッド52に連結される。これによれば、球面軸受部55によってブレーキペダル26の上下方向の操作を好適に行うことが可能となる。

以上で本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、リヤマスターシリンダ25は、後輪ブレーキ専用のものに限らず、前後連動ブレーキにおける一油圧発生源のものであってもよい。また、上記実施形態では、受側リテーナ63がマスターシリンダ25と別体であるが、受側リテーナ63に相当する部分をリヤマスターシリンダ25と一体のものとしてもよい。

1 自動二輪車(鞍乗り型車両) 25 マスターシリンダ 26 ブレーキペダル 42 カラー(ペダル回転軸) 46 作用端側アーム部(連結部) 47 ペダル部(ペダル踏面部) 50 入力ロッド 51 アジャストナット 51c 工具操作部 52 ペダル側ロッド 53 入力側ロックナット 54 フランジ部 55 球面軸受部 60 ペダル側ロックナット 61 圧縮側リテーナ 62 コイルスプリング 63 受側リテーナ R ロッド

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