System and method for efficient two-phase heat transfer in the compressed air energy storage system

申请号 JP2014511485 申请日 2012-05-16 公开(公告)号 JP2014522460A 公开(公告)日 2014-09-04
申请人 サステインエックス, インコーポレイテッド; 发明人 トロイ オー. マクブライド,; ベンジャミン ボーリンジャー,; ジョン ベセット,; アレクサンダー ベル,; ダックス ケプシャー,; アーニー レイブン,; アダム ラウワーディンク,;
摘要 種々の実施形態では、発泡体が、エネルギーを貯蔵するために圧縮され、および/またはエネルギーを回収するために膨張させられる。 液体と気体との間の熱交換を採用し、液体と気体とを混ぜ合わせ、 水 性発泡体を形成することによってシリンダ内の気体の等温(一定 温度 )膨張および圧縮に近似させ、液体の表面積を増加させ、気体との高速熱交換を促進し、したがって、電 力 密度 を改善する、エネルギー貯蔵および回収システムの性能を改善する。 熱エネルギーは、典型的には、液体および気体が発泡体として混ぜ合わせられるとき、気体がよりコンパクト形状(例えば、単一柱体)を有する液体と 接触 されるか、またはよりコンパクト形状(例えば、楕円体、これらが非常に小さい場合でも)を有するいくつかの塊に分割されるとき、より高速で交換される。
权利要求
  • エネルギーを回収する方法であって、該方法は、
    第1の発泡体を第1のシリンダアセンブリまで移送することであって、該第1の発泡体は、第1の発泡体膨張比を有する、ことと、
    該第1のシリンダアセンブリの中の該第1の発泡体を膨張させることであって、それによって、そこからエネルギーを回収する、ことと、
    その後に、第2の発泡体を該第1のシリンダアセンブリと異なる第2のシリンダアセンブリまで移送することであって、該第2の発泡体は、該第1の発泡体膨張比よりも大きい第2の発泡体膨張比を有する、ことと、
    該第2のシリンダアセンブリの中の該第2の発泡体を膨張させることであって、それによって、そこからエネルギーを回収する、ことと を含む、方法。
  • 前記膨張させた第2の発泡体を前記第2のシリンダアセンブリから排出することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記膨張させた第2の発泡体の少なくとも気体部分が、周囲大気に排出される、請求項2に記載の方法。
  • (i)前記第1の発泡体を膨張させた後に、該膨張させられた第1の発泡体は、前記第1のシリンダアセンブリから排出され、(ii)前記第2の発泡体は、該膨張させられた第1の発泡体の少なくとも一部分を含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体は、発泡体容器の中へ排出され、前記第2の発泡体を形成するために該発泡体容器の中で熱伝達液を循環させることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させた後に、該膨張させられた第1の発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することと、
    熱伝達液を該膨張させられた第1の発泡体の該気体成分に導入することによって、該第2の発泡体を形成することと をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の前記少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項6に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の前記少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項7に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の前記液体成分を貯蔵することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の質量比は、前記第2の発泡体の質量比にほぼ等しい、請求項1に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させる前に、該第1の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記第2の発泡体を膨張させる前に、該第2の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項1に記載の方法。
  • 前記第2の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項1に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体は、実質的に等温で膨張させられ、前記第2の発泡体は、実質的に等温で膨張させられる、請求項1に記載の方法。
  • 熱伝達液および圧縮された気体を混成することによって、前記第1の発泡体を形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  • 前記圧縮された気体の中への熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記第1の発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  • 前記第1のシリンダアセンブリ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項17に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させることおよび前記第2の発泡体を膨張させることは両方とも、前記第1および第2のシリンダアセンブリに機械的に連結されるクランクシャフトを駆動させる、請求項1に記載の方法。
  • エネルギーを貯蔵する方法であって、該方法は、
    気体内に熱伝達液を分散させることであって、それにより、第1の発泡体膨張比を有する第1の発泡体を形成する、ことと、
    第1のシリンダアセンブリ内で該第1の発泡体を圧縮することと、
    その後に、第2の発泡体を該第1のシリンダアセンブリと異なる第2のシリンダアセンブリまで移送することであって、該第2の発泡体は、該第1の発泡体膨張比よりも小さい第2の発泡体膨張比を有する、ことと、
    該第2のシリンダアセンブリ内で該第2の発泡体を圧縮することと、
    該圧縮された第2の発泡体を該第2のシリンダアセンブリから排出することと、
    該圧縮された第2の発泡体の少なくとも気体成分を貯蔵することと を含む、方法。
  • 前記気体は、ほぼ大気圧において空気を含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1のシリンダアセンブリ内で前記第1の発泡体を圧縮することに先立って、前記第1の発泡体を該第1のシリンダアセンブリまで移送することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記気体成分を貯蔵することに先立って、液体成分の少なくとも一部分を前記圧縮された第2の発泡体から分離することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記液体成分の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項23に記載の方法。
  • 前記液体成分の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項24に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも前記気体成分を貯蔵することは、該圧縮された第2の発泡体の該気体成分および液体成分の両方を貯蔵することを含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記気体成分と液体成分とは、同一の貯蔵リザーバ内に貯蔵される、請求項26に記載の方法。
  • (i)前記第1のシリンダアセンブリ内で前記第1の発泡体を圧縮した後に、該圧縮された第1の発泡体は、該第1のシリンダアセンブリから排出され、(ii)前記第2の発泡体は、該圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分を含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記圧縮された第1の発泡体は、発泡体容器の中へ排出され、前記第2の発泡体を形成するために、熱伝達液を該発泡体容器の中へ導入することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を圧縮した後に、該圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分を気体と液体成分とに分離することと、
    熱伝達液を該圧縮された第1の発泡体の該気体成分の中へ導入することによって、前記第2の発泡体を形成することと をさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記圧縮された第1の発泡体の前記気体成分の中へ導入された前記熱伝達液は、前記分離された圧縮された第1の発泡体の前記液体成分の少なくとも一部分を含む、請求項30に記載の方法。
  • 前記圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項30に記載の方法。
  • 前記圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項32に記載の方法。
  • 前記圧縮された第1の発泡体の前記液体成分を貯蔵することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の質量比は、前記第2の発泡体の質量比にほぼ等しい、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を圧縮する前に、該第1の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記第2の発泡体を圧縮する前に、該第2の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項20に記載の方法。
  • 前記第2の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体は、実質的に等温で圧縮され、前記第2の発泡体は、実質的に等温で圧縮される、請求項20に記載の方法。
  • 前記気体中への前記熱伝達液の分散速度を制御することによって、前記第1の発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1のシリンダアセンブリ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記分散速度は、それに応答して制御される、請求項41に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を圧縮し、前記第2の発泡体を圧縮するために、前記第1および第2のシリンダアセンブリに機械的に連結されるクランクシャフトを駆動させることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を形成することは、濾膜上に熱伝達液を噴霧することを含む、請求項20に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵すること、または膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリと、
    貯蔵リザーバと、
    選択的に該シリンダアセンブリおよび該貯蔵リザーバに流動的に接続される混合チャンバであって、該混合チャンバは、(i)気体および熱伝達液を該貯蔵リザーバから受容すること、(ii)発泡体を形成するために該気体を該熱伝達液と混合すること、および(iii)該発泡体を該シリンダアセンブリまで移送することを行う、混合チャンバと を備え、
    該混合チャンバは、(i)気体を移送する第1の導管と、(ii)熱伝達液を移送する第1の導管と異なる第2の導管とによって、選択的に該貯蔵リザーバに流動的に接続される、システム。
  • 前記混合チャンバ内に、前記発泡体の少なくとも1つの特性を変更する機構をさらに備える、請求項45に記載のシステム。
  • 前記機構は、濾膜または超音波エネルギー源のうちの少なくとも1つを備える、請求項46に記載のシステム。
  • 前記少なくとも1つの特性は、発泡体セルサイズまたは発泡体セルサイズ均一性のうちの少なくとも1つを含む、請求項46に記載のシステム。
  • 発泡体生成機構をさらに備え、該発泡体生成機構は、前記混合チャンバの中の前記第1の導管または前記第2の導管のうちの少なくとも1つに連結される、請求項45に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項49に記載のシステム。
  • 第2のシリンダアセンブリをさらに備え、該第2のシリンダアセンブリは、前記シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵すること、または膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う、請求項45に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項51に記載のシステム。
  • 制御システムをさらに備え、該制御システムは、前記シリンダアセンブリまたは前記混合チャンバのうちの少なくとも1つを制御して、該シリンダアセンブリの中において実質的等温圧縮または実質的等温膨張のうちの少なくとも1つを行う、請求項45に記載のシステム。
  • センサをさらに備え、該センサは、前記シリンダアセンブリまたは前記混合チャンバのうちの少なくとも1つの内部の圧力を検出し、前記制御システムは、該センサに応答する、請求項53に記載のシステム。
  • 前記制御システムは、前記検出された圧力に応答して、前記混合チャンバの中への熱伝達液の流量を制御する、請求項54に記載のシステム。
  • 前記第2の導管内において熱伝達液を移送する循環装置をさらに備える、請求項45に記載のシステム。
  • 前記循環装置は、変速ポンプを備える、請求項56に記載のシステム。
  • (i)前記シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離する可動の境界機構と、
    (ii)該境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトであって、該クランクシャフトは、前記境界機構に機械的に連結される、クランクシャフトと をさらに備える、請求項45に記載のシステム。
  • 前記クランクシャフトに連結されるモータ/発電機をさらに備える、請求項58に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項45に記載のシステム。
  • 前記第1の導管はまた、液体を移送する、請求項45に記載のシステム。
  • 前記第2の導管はまた、気体を移送する、請求項45に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵の方法であって、該方法は、
    シリンダ内の発泡体を第1の圧力まで圧縮することと、
    該圧縮された発泡体を貯蔵リザーバまで移送することであって、該圧縮された発泡体は、その中で、ほぼ該第1の圧力で気体成分と液体成分とに分離することと、
    該液体成分の少なくとも一部分を該貯蔵リザーバから除去することと、
    該液体成分の少なくとも一部分を該第1の圧力よりも低い第2の圧力で貯蔵することと を含む、方法。
  • 前記液体成分の少なくとも一部分を前記第2の圧力で貯蔵することに先立って、該液体成分の少なくとも一部分の圧力を減少させることによって、該液体成分の少なくとも一部分からエネルギーを回収することをさらに含む、請求項63に記載の方法。
  • 前記回収されたエネルギーを用いて、クランクシャフトを駆動させることをさらに含む、請求項64に記載の方法。
  • 前記クランクシャフトは、前記シリンダに機械的に連結される、請求項65に記載の方法。
  • 前記発泡体を圧縮させることに先立って、熱伝達液と気体とを混成することによって、該発泡体を形成することをさらに含む、請求項63に記載の方法。
  • 前記発泡体は、選択的に前記シリンダに流動的に接続される発泡体容器の中で形成され、該発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを備える、請求項67に記載の方法。
  • 前記発泡体を形成することは、濾膜上に熱伝達液を噴霧することを含む、請求項67に記載の方法。
  • 前記発泡体を圧縮させることに先立って、該発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
  • 前記気体中への熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項67に記載の方法。
  • 前記シリンダ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項71に記載の方法。
  • 前記貯蔵された液体成分の少なくとも一部分を気体と混成し、付加的な発泡体を形成することと、
    該付加的な発泡体を圧縮することと をさらに含む、請求項63に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項63に記載の方法。
  • 前記発泡体は、実質的に等温で圧縮される、請求項63に記載の方法。
  • 前記発泡体を圧縮することは、前記シリンダに連結されたクランクシャフトを駆動させることを含む、請求項63に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体は、重力に起因して、少なくとも部分的に分離する、請求項63に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、少なくとも部分的に分離される、請求項63に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、少なくとも部分的に分離される、請求項78に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う第1のシリンダアセンブリと、
    選択的に該第1のシリンダアセンブリに流動的に接続される第1の発泡体容器であって、該第1の発泡体容器は、その中の第1の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つを行う、第1の発泡体容器と、
    選択的に該第1のシリンダアセンブリに流動的に接続される第2の発泡体容器であって、該第2の発泡体容器は、その中の第2の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つを行う、第2の発泡体容器と、
    選択的に、該第2の発泡体容器に流動的に接続される第2のシリンダアセンブリであって、該第2のシリンダアセンブリは、圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行い、該第2のシリンダアセンブリは、該第1のシリンダアセンブリの動作の圧力範囲と異なる動作の圧力範囲を有する、第2のシリンダアセンブリと、
    選択的に該第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される第3の発泡体容器であって、該第3の発泡体容器は、その中の第3の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つを行う、第3の発泡体容器と を備える、システム。
  • 周囲大気への通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記第3の発泡体容器に流動的に接続される、請求項80に記載のシステム。
  • 圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバをさらに備え、該貯蔵リザーバは、選択的に前記第1の発泡体容器に流動的に接続される、請求項80に記載のシステム。
  • 再循環機構をさらに備え、該再循環機構は、発泡体または液体のうちの少なくとも1つを、前記第1の発泡体容器内の第1の場所から、該第1の場所と異なる該第1の発泡体容器内の第2の場所まで移送する、請求項80に記載のシステム。
  • 前記第1の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを備える、請求項80に記載のシステム。
  • 前記第2の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを備える、請求項80に記載のシステム。
  • 前記第3の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを備える、請求項80に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    (a)発泡体生成機構であって、該発泡体生成機構は、
    噴霧チャンバと、
    該噴霧チャンバを通して流動する気体の中へ液体を分散させる少なくとも1つの分散機構と、
    該液体を含有するリザーバであって、該リザーバは、該少なくとも1つの分散機構に流動的に連結される、リザーバと を備える、発泡体生成機構と、
    (b)該噴霧チャンバから発泡体を受容するマニホールドと、
    (c)選択的に該マニホールドに流動的に接続される少なくとも1つのシリンダアセンブリであって、該シリンダアセンブリは、その中における該発泡体の膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを行う、少なくとも1つのシリンダアセンブリと を備える、システム。
  • 循環機構をさらに備え、該循環機構は、前記噴霧チャンバを通して、気体の流動を少なくとも部分的に形成する、請求項87に記載のシステム。
  • 前記循環機構は、ファンを備える、請求項88に記載のシステム。
  • 循環機構をさらに備え、該循環機構は、液体を前記リザーバから前記少なくとも1つの分散機構まで循環させる、請求項87に記載のシステム。
  • 前記循環機構は、ポンプを備える、請求項90に記載のシステム。
  • 前記ポンプは、変速ポンプを備える、請求項91に記載のシステム。
  • 前記マニホールドに接続される弁をさらに備え、該弁は、少なくとも、該マニホールド内での発泡体の形成の間、該マニホールドから気体を排出する、請求項87に記載のシステム。
  • 前記噴霧チャンバと前記マニホールドとの間に配置される濾膜をさらに備え、それを通して、発泡体が該噴霧チャンバの中で分散された液体から該マニホールドの中で形成される、請求項87に記載のシステム。
  • 選択的に前記マニホールドに流動的に接続される分離チャンバをさらに備え、該分離チャンバは、その中に、発泡体を気体成分と液体成分とに分離する分離機構を備える、請求項87に記載のシステム。
  • 前記分離チャンバは、選択的に前記リザーバに流動的に接続される、請求項95に記載のシステム。
  • 前記分離機構は、超音波エネルギー源、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つを備える、請求項95に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    複数のシリンダ対であって、該複数のシリンダ対は各々、(i)第1の圧力範囲にわたる膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを行う低圧シリンダと、(ii)該第1の圧力範囲と異なる第2の圧力範囲にわたる膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを行う高圧シリンダとを備え、少なくとも中間圧力において該第1の圧力範囲と重複する、複数のシリンダ対と、
    該第1の圧力範囲内の低圧で発泡体を生成する第1の発泡体生成機構と、
    該第2の圧力範囲内の高圧で発泡体を生成する、該第1の発泡体生成機構と異なる第2の発泡体生成機構と を備える、システム。
  • 前記低圧にある発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドをさらに備え、該マニホールドは、選択的に(i)前記複数の低圧シリンダ、および(ii)前記第1の発泡体生成機構に流動的に接続される、請求項98に記載のシステム。
  • 前記高圧にある発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドをさらに備え、該マニホールドは、選択的に(i)前記複数の高圧シリンダ、および(ii)前記第2の発泡体生成機構に流動的に接続される、請求項98に記載のシステム。
  • 前記第1の発泡体生成機構は、(i)液体を気体の中へ分散させる少なくとも1つの分散機構と、(ii)濾膜であって、発泡体が、該濾膜を通して該分散された液体から形成される、濾膜とを備える、請求項98に記載のシステム。
  • 前記第2の発泡体生成機構は、液体を噴霧、散布、噴射、または撹拌することのうちの少なくとも1つを行う分散機構を備える、請求項98に記載のシステム。
  • 前記中間圧力で発泡体を生成する第3の発泡体生成機構をさらに備える、請求項98に記載のシステム。
  • 前記中間圧力での発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドをさらに備え、該マニホールドは、選択的に(i)前記複数の低圧シリンダ、(ii)前記複数の高圧シリンダ、および(iii)前記第3の発泡体生成機構に流動的に接続される、請求項103に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    エネルギーを貯蔵するための圧縮またはエネルギーを回収するための膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリであって、該シリンダアセンブリは、その中の第1の可動の境界機構と、該第1の可動の境界機構に連結された第1のロッドとを備える、シリンダアセンブリと、
    該シリンダアセンブリ内に発泡体を導入する発泡体生成機構と、
    熱伝達流体を該発泡体生成機構に圧送する圧送シリンダであって、該圧送シリンダは、その中の第2の可動の境界機構と、該第2の可動の境界機構に連結された第2のロッドとを備える、圧送シリンダと、
    選択的に該シリンダアセンブリに流動的に接続される、圧縮された気体の貯蔵のための第1の貯蔵リザーバと、
    選択的に該圧送シリンダに流動的に接続される、熱伝達流体の貯蔵のための第2の貯蔵リザーバと を備える、システム。
  • 前記第1の貯蔵リザーバと前記第2の貯蔵リザーバとは、同一である、請求項105に記載のシステム。
  • 前記第1の貯蔵リザーバと前記第2の貯蔵リザーバとは、異なる、請求項105に記載のシステム。
  • 前記熱伝達流体を熱的に調整する熱伝達サブシステムをさらに備える、請求項105に記載のシステム。
  • 前記熱伝達サブシステムは、熱交換器を備える、請求項108に記載のシステム。
  • 前記第1および第2のロッドは、該第1および第2のロッドの往復運動を回転運動と相互変換する機構に機械的に連結される、請求項105に記載のシステム。
  • 前記機構は、クランクシャフトを備える、請求項110に記載のシステム。
  • 前記クランクシャフトは、前記第1のロッドと第2のロッドとを固定位相関係に維持する、請求項111に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリの内部に配置される、請求項105に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリの外部に配置され、導管を介して、そこに接続される、請求項105に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項105に記載のシステム。
  • 前記第1の貯蔵リザーバは、前記第2の貯蔵リザーバが流体を貯蔵する圧力と異なる圧力で流体を貯蔵する、請求項105に記載のシステム。
  • エネルギーを貯蔵および回収する方法であって、該方法は、
    貯蔵リザーバから、選択的にそこに流動的に接続される混合チャンバまで、圧縮された気体を移送することと、
    該混合チャンバの中で、該圧縮された気体および熱伝達流体を含む第1の発泡体を形成することと、
    該混合チャンバからシリンダまで該第1の発泡体を移送することと、
    該シリンダの中の該第1の発泡体を膨張させることであって、それにより、そこからエネルギーを回収する、ことと、
    該膨張させられた第1の発泡体を該シリンダから除去することと、
    第2の発泡体を該シリンダの中へ導入することと、
    該シリンダの中の該第2の発泡体を圧縮することであって、それにより、その中にエネルギーを貯蔵することと、
    該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を該貯蔵リザーバまで移送することであって、該移送は、該混合チャンバを迂回する、ことと を含む、方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させる前に、該第1の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を前記シリンダから除去することは、該膨張させられた第1の発泡体の気体成分を周囲大気に排出することを含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を前記シリンダから除去することは、該膨張させられた第1の発泡体を第2のシリンダまで移送することを含み、該第2のシリンダの中で該膨張させられた第1の発泡体を膨張させることをさらに含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して分離される、請求項121に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項122に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の液体成分を貯蔵することをさらに含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項117に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバまで移送することは、該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分を該貯蔵リザーバまで移送することを含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバまで移送することは、該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分および液体成分の両方を該貯蔵リザーバまで移送することを含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分は、前記シリンダと前記貯蔵リザーバとの間の迂回接続を介して、該貯蔵リザーバまで移送される、請求項117に記載の方法。
  • 弁が、前記圧縮された第2の発泡体の前記混合チャンバの中への流入を、前記貯蔵リザーバまでの移送の間、実質的に防止する、請求項128に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の第2の部分は、前記混合チャンバを介して、前記シリンダから前記貯蔵リザーバまで移送される、請求項128に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体は、実質的に等温で膨張させられ、前記第2の発泡体は、実質的に等温で圧縮される、請求項117に記載の方法。
  • 前記シリンダは、その中にピストンを備え、該シリンダの中で前記第1の発泡体を膨張させることは、(i)該ピストンに機械的に連結される機構、または(ii)該シリンダに連結される油圧システムのうちの少なくとも1つを駆動させる、請求項117に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させることは、前記機構を駆動させ、該機構は、クランクシャフトを備える、請求項132に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を形成することは、熱伝達液を該混合チャンバの中へ移送することを含む、請求項117に記載の方法。
  • 前記混合チャンバの中への前記熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記第1の発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項134に記載の方法。
  • 前記シリンダまたは前記混合チャンバのうちの少なくとも1つの内部での圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項135に記載の方法。
  • エネルギーを回収する方法であって、該方法は、
    貯蔵リザーバ内で、圧縮された気体および熱伝達流体を含む第1の発泡体を形成することと、
    該第1の発泡体をシリンダまで移送することと、
    該シリンダの中で該第1の発泡体を膨張させることであって、それにより、そこからエネルギーを回収する、ことと、
    該膨張させられた第1の発泡体を該シリンダから除去することと、
    該シリンダの中の第2の発泡体を圧縮することであって、それにより、その中にエネルギーを貯蔵することと、
    該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を該貯蔵リザーバの中に貯蔵することと を含む、方法。
  • 前記第1の発泡体を形成することは、前記貯蔵リザーバ内において、熱伝達流体と圧縮された気体とを発泡体生成機構を介して混合することを含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項138に記載の方法。
  • 熱伝達液を前記貯蔵リザーバの領域から前記発泡体生成機構まで循環させることをさらに含む、請求項138に記載の方法。
  • 前記熱伝達液は、前記貯蔵リザーバの外側で循環させられる、請求項140に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させる前に、該第1の発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を前記シリンダから除去することは、該膨張させられた第1の発泡体の気体成分を周囲大気に排出することを含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項144に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項145に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の液体成分を貯蔵することをさらに含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体の前記液体成分は、前記貯蔵リザーバの中に貯蔵される、請求項147に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項137に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバの中に貯蔵することは、該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分を貯蔵することを含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバの中に貯蔵することは、該圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分および液体成分の両方を貯蔵することを含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記膨張させられた第1の発泡体を前記シリンダから除去することは、該膨張させられた第1の発泡体を第2のシリンダまで移送することを含み、該第2のシリンダの中で該膨張させられた第1の発泡体を膨張させることをさらに含む、請求項137に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体は、実質的に等温で膨張させられ、前記第2の発泡体は、実質的に等温で圧縮される、請求項137に記載の方法。
  • 前記シリンダは、その中にピストンを備え、該シリンダの中で前記第1の発泡体を膨張させることは、(i)該ピストンに機械的に連結される機構、または(ii)該シリンダに連結される油圧システムのうちの少なくとも1つを駆動させる、請求項137に記載の方法。
  • 前記第1の発泡体を膨張させることは、前記機構を駆動させ、該機構は、クランクシャフトを備える、請求項154に記載の方法。
  • エネルギーを貯蔵および回収する方法であって、該方法は、
    気体をシリンダの中へ移送することと、
    熱伝達液を該シリンダの中へ移送することであって、それにより、その中において該気体と混合させ、該気体および該熱伝達液を含む発泡体を形成する、ことと、
    該シリンダ内において、エネルギーを貯蔵するために該発泡体を圧縮すること、またはエネルギーを回収するために該発泡体を膨張させることのうちの少なくとも1つのことと、
    該圧縮または膨張させられた発泡体を該シリンダから排出することと を含む、方法。
  • 気体が、貯蔵リザーバから前記シリンダの中へ移送される、請求項156に記載の方法。
  • 前記熱伝達液は、前記貯蔵リザーバから前記シリンダの中へ移送される、請求項157に記載の方法。
  • 前記気体および前記熱伝達液は、異なる入口を介して前記シリンダの中へ移送される、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体が圧縮され、該圧縮された発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバ内に貯蔵することをさらに含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバ内に貯蔵することは、該圧縮された発泡体の気体成分を貯蔵することを含む、請求項160に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を前記貯蔵リザーバ内に貯蔵することは、該圧縮された発泡体の気体成分および液体成分の両方を貯蔵することを含む、請求項160に記載の方法。
  • 前記シリンダ内への前記熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記シリンダ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項163に記載の方法。
  • 前記発泡体が膨張させられ、該膨張させられた発泡体を前記シリンダから排出することは、該膨張させられた発泡体の気体成分を周囲大気に排出することを含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体が膨張させられ、該膨張させられた発泡体を該シリンダから排出することは、該膨張させられた発泡体を第2のシリンダまで移送することを含み、該第2のシリンダの中で該膨張させられた発泡体を膨張させることをさらに含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体が膨張させられ、該膨張させられた発泡体を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項167に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項168に記載の方法。
  • 前記発泡体が膨張させられ、該膨張させられた発泡体の液体成分を貯蔵することをさらに含む、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体は、実質的に等温で膨張または圧縮される、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体が膨張させられ、前記シリンダは、その中にピストンを備え、該発泡体を膨張させることは、(i)該ピストンに機械的に連結される機構、または(ii)該シリンダに連結される油圧システムのうちの少なくとも1つを駆動させる、請求項156に記載の方法。
  • 前記発泡体を膨張させることは、前記機構を駆動させ、該機構は、クランクシャフトを備える、請求項173に記載の方法。
  • エネルギーを貯蔵および回収する方法であって、該方法は、
    複数の離散段階において、エネルギーを貯蔵するために気体を圧縮すること、またはエネルギーを回収するために気体を膨張させることのうちの少なくとも1つを行うことであって、各段階は、異なる圧力範囲にわたって行われる、ことを含み、
    (i)該段階のうちの1つの段階の間に、熱が、該気体と該気体の中へ導入される第1の熱伝達流体の離散液滴との間で交換され、(ii)該段階のうちの別の1つの段階の間に、熱が、該気体と第2の熱伝達流体との間で交換され、該気体と該第2の熱伝達流体とは組み合わされて発泡体を形成する、方法。
  • 前記段階のうちの前記別の1つの段階の間の前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つの後に、前記発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項175に記載の方法。
  • 前記発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項176に記載の方法。
  • 前記発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項177に記載の方法。
  • 前記気体が圧縮され、その後に、該気体を貯蔵リザーバの中に貯蔵することをさらに含む、請求項175に記載の方法。
  • 前記気体が膨張させられ、その後に、該気体を周囲大気に通気させることをさらに含む、請求項175に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体と第2の熱伝達流体とは、同一の液体を含む、請求項175に記載の方法。
  • 前記第2の熱伝達流体は、発泡性添加剤を含む、請求項181に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体の離散液滴は、噴霧によって、前記気体の中へ導入される、請求項175に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体の離散液滴と前記気体との間の熱交換は、前記段階のうちの1つの段階の間の前記膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを実質的に等温にする、請求項175に記載の方法。
  • 前記気体と前記第2の熱伝達流体との間の前記発泡体内での熱交換は、前記段階のうちの前記別の1つの段階の間の前記膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを実質的に等温にする、請求項175に記載の方法。
  • 前記段階のうちの前記別の1つの段階の間の前記膨張または圧縮のうちの少なくとも1つは、シリンダ内で行われる、請求項175に記載の方法。
  • 前記シリンダ内で前記気体を前記第2の熱伝達流体と混合することによって、前記発泡体を生成することをさらに含む、請求項186に記載の方法。
  • (i)前記シリンダの外側で前記気体を前記第2の熱伝達流体と混合することによって、前記発泡体を生成することと、(ii)該発泡体を該シリンダの中へ移送することとをさらに含む、請求項186に記載の方法。
  • 前記発泡体が前記シリンダに流入する前に、該発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項188に記載の方法。
  • 前記気体が膨張させられ、前記シリンダはその中にピストンを備え、該シリンダの中で気体を膨張させることは、(i)該ピストンに機械的に連結される機構、または(ii)該シリンダに連結される油圧システムのうちの少なくとも1つを駆動させる、請求項186に記載の方法。
  • 前記気体を膨張させることは、前記機構を駆動させ、該機構は、クランクシャフトを備える、請求項190に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項191に記載の方法。
  • 前記発泡体を形成することは、前記第2の熱伝達流体を前記気体の中へ移送することを含む、請求項175に記載の方法。
  • 前記第2の熱伝達流体の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項193に記載の方法。
  • 前記段階のうちの少なくとも1つの段階内での圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項194に記載の方法。
  • エネルギーを貯蔵および回収する方法であって、該方法は、
    シリンダ内で2つの異なるプロセスを行うことであって、該プロセスは、(i)エネルギーを貯蔵するために気体を圧縮することと、(ii)エネルギーを回収するために気体を膨張させることとを含む、ことと、
    該プロセスのうちの一方のプロセスの間に、該気体と熱を交換することであって、該交換することは、第1の熱伝達流体の離散液滴をそこに導入することによる、ことと、
    該プロセスのうちの他方のプロセスの間に、該気体と熱を交換することであって、該交換することは、該気体を第2の熱伝達流体と混合させて発泡体を形成することによる、ことと を含む、方法。
  • 前記プロセスのうちの他方のプロセスの後に、前記発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項196に記載の方法。
  • 前記発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項197に記載の方法。
  • 前記発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項198に記載の方法。
  • 気体を圧縮した後に、該気体を貯蔵リザーバの中に貯蔵することをさらに含む、請求項196に記載の方法。
  • 気体を膨張させた後に、該気体を周囲大気に通気させることをさらに含む、請求項196に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体と第2の熱伝達流体とは、同一の液体を含む、請求項196に記載の方法。
  • 前記第2の熱伝達流体は、発泡性添加剤を含む、請求項202に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体の離散液滴は、噴霧によって、前記気体の中へ導入される、請求項196に記載の方法。
  • 前記第1の熱伝達流体の離散液滴と前記気体との間の熱交換は、前記プロセスのうちの一方のプロセスを実質的に等温にする、請求項196に記載の方法。
  • 前記気体と前記第2の熱伝達流体との間の前記発泡体内での熱交換は、前記プロセスのうちの他方のプロセスを実質的に等温にする、請求項196に記載の方法。
  • 前記発泡体は、前記シリンダの内部で前記気体を前記第2の熱伝達流体と混合することによって形成される、請求項196に記載の方法。
  • 前記発泡体は、前記シリンダの外部で前記気体を前記第2の熱伝達流体と混合することによって形成され、該発泡体を該シリンダの中へ移送することをさらに含む、請求項196に記載の方法。
  • 前記発泡体が前記シリンダに流入する前に、該発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性のうちの少なくとも1つを変更することをさらに含む、請求項208に記載の方法。
  • 前記シリンダは、その中にピストンを備え、該シリンダ内の気体を膨張させることは、(i)該ピストンに機械的に連結される機構、または(ii)該シリンダに連結される油圧システムのうちの少なくとも1つを駆動させる、請求項196に記載の方法。
  • 前記気体を膨張させることは、前記機構を駆動させ、該機構は、クランクシャフトを備える、請求項210に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項196に記載の方法。
  • 前記気体の中への前記第2の熱伝達流体の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項196に記載の方法。
  • 前記気体の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項213に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリと、
    選択的に該シリンダアセンブリに流動的に接続される貯蔵リザーバと、
    選択的に該シリンダアセンブリおよび該貯蔵リザーバに流動的に接続される混合チャンバであって、該混合チャンバは、(i)該貯蔵リザーバから気体を受容すること、(ii)発泡体を形成するために該気体を熱伝達液と混合させること、および(iii)該発泡体を該シリンダアセンブリまで移送することを行う、混合チャンバと、
    選択的に該シリンダアセンブリを、直接的に該貯蔵リザーバに流動的に接続する迂回導管であって、該迂回導管は、該混合チャンバを横断せずに、該シリンダアセンブリから該貯蔵リザーバまで気体または発泡体のうちの少なくとも1つを移送する、迂回導管と を備える、システム。
  • 前記混合チャンバは、(i)気体を移送する第1の導管、および(ii)熱伝達液を移送する、第1の導管と異なる第2の導管によって、選択的に前記貯蔵リザーバに流動的に接続される、請求項215に記載のシステム。
  • 前記混合チャンバ内に、前記発泡体の少なくとも1つの特性を変更する機構をさらに備える、請求項215に記載のシステム。
  • 前記機構は、濾膜または超音波エネルギー源のうちの少なくとも1つを備える、請求項217に記載のシステム。
  • 前記少なくとも1つの特性は、発泡体セルサイズまたは発泡体セルサイズ均一性のうちの少なくとも1つを含む、請求項217に記載のシステム。
  • 前記混合チャンバの中に発泡体生成機構をさらに備える、請求項219に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項220に記載のシステム。
  • 第2のシリンダアセンブリをさらに備え、該第2のシリンダアセンブリは、前記シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたる圧縮によって、エネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う、請求項219に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項222に記載のシステム。
  • 制御システムをさらに備え、該制御システムは、前記シリンダアセンブリまたは前記混合チャンバのうちの少なくとも1つを制御して、該シリンダアセンブリの中で実質的等温圧縮または実質的等温膨張のうちの少なくとも1つを行う、請求項215に記載のシステム。
  • 前記シリンダアセンブリまたは前記混合チャンバのうちの少なくとも1つの内部の圧力を検出するセンサをさらに備え、前記制御システムは、該センサに応答する、請求項224に記載のシステム。
  • 前記制御システムは、前記検出された圧力に応答して、前記混合チャンバの中への熱伝達液の流量を制御する、請求項225に記載のシステム。
  • 熱伝達液を前記混合チャンバまで移送する循環装置をさらに備える、請求項215に記載のシステム。
  • 前記循環装置は、変速ポンプを備える、請求項227に記載のシステム。
  • (i)前記シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離する可動の境界機構と、
    (ii)該境界機構に機械的に連結される、該境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと をさらに備える、請求項215に記載のシステム。
  • 前記クランクシャフトに連結されるモータ/発電機をさらに備える、請求項229に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項215に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリと、
    選択的に該シリンダアセンブリに流動的に接続される貯蔵リザーバと、
    該貯蔵リザーバ内において、気体および熱伝達液を含む発泡体を生成する発泡体生成機構と を備える、システム。
  • 前記貯蔵リザーバと前記シリンダアセンブリとの間に、前記発泡体の少なくとも1つの特性を変更する機構をさらに備える、請求項232に記載のシステム。
  • 前記機構は、濾膜または超音波エネルギー源のうちの少なくとも1つを備える、請求項233に記載のシステム。
  • 前記少なくとも1つの特性は、発泡体セルサイズまたは発泡体セルサイズ均一性のうちの少なくとも1つを含む、請求項233に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項232に記載のシステム。
  • 第2のシリンダアセンブリをさらに備え、該第2のシリンダアセンブリは、前記シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたる圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う、請求項232に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項237に記載のシステム。
  • 制御システムをさらに備え、該制御システムは、前記シリンダアセンブリを制御して、その中で実質的等温圧縮または実質的等温膨張のうちの少なくとも1つを行う、請求項232に記載のシステム。
  • 前記シリンダアセンブリ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを検出するセンサをさらに備え、前記制御システムは、該センサに応答する、請求項239に記載のシステム。
  • 熱伝達液を前記発泡体生成機構まで移送する循環装置をさらに備える、請求項232に記載のシステム。
  • 前記循環装置は、変速ポンプを備える、請求項241に記載のシステム。
  • 導管をさらに備え、該導管は、選択的に前記貯蔵リザーバの底部領域を前記発泡体生成機構と流動的に接続する、請求項232に記載のシステム。
  • 前記導管は、前記貯蔵リザーバの外部に延在する、請求項243に記載のシステム。
  • (i)前記シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離する可動の境界機構と、
    (ii)該境界機構に機械的に連結される、該境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと をさらに備える、請求項232に記載のシステム。
  • 前記クランクシャフトに連結されるモータ/発電機をさらに備える、請求項245に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項232に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリと、
    貯蔵リザーバと、
    該シリンダアセンブリ内に配置される、該シリンダアセンブリ内の気体の中への熱伝達液の導入を介して発泡体を生成する発泡体生成機構と を備え、
    該シリンダアセンブリは、(i)気体を移送する第1の導管、および(ii)熱伝達液を該発泡体生成機構まで移送する、第1の導管と異なる第2の導管によって、選択的に該貯蔵リザーバに流動的に接続される、システム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項248に記載のシステム。
  • 前記シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたる圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う第2のシリンダアセンブリをさらに備える、請求項248に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項250に記載のシステム。
  • 制御システムをさらに備え、該制御システムは、前記シリンダアセンブリを制御して、その中において実質的等温圧縮または実質的等温膨張のうちの少なくとも1つを強制する、請求項248に記載のシステム。
  • 前記シリンダアセンブリ内の圧力または温度のうちの少なくとも1つを検出するセンサをさらに備え、前記制御システムは、該センサに応答する、請求項252に記載のシステム。
  • 前記制御システムは、前記検出された圧力に応答して、前記発泡体生成機構を介して熱伝達液の流量を制御する、請求項253に記載のシステム。
  • 前記第2の導管内で熱伝達液を移送する循環装置をさらに備える、請求項248に記載のシステム。
  • 前記循環装置は、変速ポンプを備える、請求項255に記載のシステム。
  • (i)前記シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離する可動の境界機構と、
    (ii)該境界機構に機械的に連結される、該境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトと をさらに備える、請求項248に記載のシステム。
  • 前記クランクシャフトに連結されるモータ/発電機をさらに備える、請求項257に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項248に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリと、
    該シリンダアセンブリ内に第1の熱伝達液の離散液滴を導入する噴霧機構であって、該導入することにより、気体と該第1の熱伝達液の該離散液滴との間の熱交換を行う、噴霧機構と、
    該噴霧機構から離散し、発泡体の生成または該シリンダアセンブリ内への導入のうちの少なくとも1つを行う発泡体生成機構であって、該発泡体は、気体および第2の熱伝達液を含む、発泡体生成機構と を備える、システム。
  • 前記第1の熱伝達液と第2の熱伝達液とは、同一の液体を含む、請求項260に記載のシステム。
  • 前記第2の熱伝達液は、発泡性添加剤を含む、請求項261に記載のシステム。
  • 前記噴霧機構は、噴霧ヘッドまたは噴霧ロッドのうちの少なくとも1つを備える、請求項260に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項260に記載のシステム。
  • 圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバをさらに備え、該貯蔵リザーバは、選択的に前記シリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項260に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項265に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を周囲大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記シリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項260に記載のシステム。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    各々の異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵することまたは膨張によってエネルギーを回収することのうちの少なくとも1つを行う複数のシリンダアセンブリと、
    選択的に該シリンダアセンブリのうちの1つに流動的に接続される噴霧機構であって、該噴霧機構は、その中に第1の熱伝達液の離散液滴を導入する、噴霧機構と、
    選択的に該シリンダアセンブリのうちの異なる1つに流動的に接続される発泡体生成機構であって、該発泡体生成機構は、その中に気体および第2の熱伝達液を含む発泡体を生成またはその中に導入することのうちの少なくとも1つを行う、発泡体生成機構と を備える、システム。
  • 前記第1の熱伝達液と第2の熱伝達液とは、同一の液体を含む、請求項268に記載のシステム。
  • 前記第2の熱伝達液は、発泡性添加剤を含む、請求項269に記載のシステム。
  • 前記噴霧機構は、噴霧ヘッドまたは噴霧ロッドのうちの少なくとも1つを備える、請求項268に記載のシステム。
  • 前記発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項268に記載のシステム。
  • 圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバをさらに備え、該貯蔵リザーバは、選択的に前記シリンダアセンブリのうちの1つに流動的に接続される、請求項268に記載のシステム。
  • 前記貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、または空洞のうちの少なくとも1つを備える、請求項273に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を周囲大気に排出する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記シリンダアセンブリのうちの1つに流動的に接続される、請求項268に記載のシステム。
  • エネルギー回収の方法であって、該方法は、
    圧送シリンダ内でピストンを駆動させることであって、該駆動させることにより、熱伝達液をそこから発泡体生成機構まで移送する、ことと、
    圧縮された気体をシリンダアセンブリまたは該発泡体生成機構まで移送することと、
    該発泡体生成機構を介して、(i)該熱伝達液を該圧縮された気体と混成することによって発泡体を形成すること、および(ii)該発泡体を該シリンダアセンブリ内に導入することと、
    該シリンダアセンブリ内で該発泡体を膨張させることであって、該膨張は、該シリンダアセンブリ内のピストンを駆動させる、ことと、
    該膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を該シリンダアセンブリから排出することと を含む、方法。
  • 前記圧縮された気体は、第1の貯蔵リザーバから前記シリンダアセンブリまで移送される、請求項276に記載の方法。
  • 熱伝達液を第2の貯蔵リザーバから前記圧送シリンダまで移送することをさらに含む、請求項277に記載の方法。
  • 前記第1の貯蔵リザーバと第2の貯蔵リザーバとは、同一である、請求項278に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することと、
    該液体成分を前記第1の貯蔵リザーバまで移送することと をさらに含む、請求項279に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項280に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項281に記載の方法。
  • 前記第2の貯蔵リザーバは、前記第1の貯蔵リザーバと別個であり、かつ異なる、請求項278に記載の方法。
  • 前記第1の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力は、前記第2の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力よりも高い、請求項283に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することと、
    該液体成分を前記第2の貯蔵リザーバまで移送することと をさらに含む、請求項283に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項285に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項286に記載の方法。
  • 前記熱伝達液の前記発泡体生成機構への流入に先立って、該熱伝達液を熱的に調整することをさらに含む、請求項276に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリ内に配置される、請求項276に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリの外部に配置され、導管によってそこに接続される、請求項276に記載の方法。
  • 前記圧送シリンダと前記シリンダアセンブリ内の前記ピストンとは、同時に駆動される、請求項276に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項276に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項292に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項293に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を前記シリンダアセンブリから排出することは、該膨張させられた発泡体の気体部分を周囲大気に排出することを含む、請求項276に記載の方法。
  • 前記膨張させられた発泡体の少なくとも一部分を前記シリンダアセンブリから排出することは、そのさらなる膨張のために、該膨張させられた発泡体またはその気体部分を第2のシリンダアセンブリまで移送することを含む、請求項276に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項276に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構への前記熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項276に記載の方法。
  • 前記シリンダまたは前記発泡体生成機構のうちの少なくとも1つの内部の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項298に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵の方法であって、該方法は、
    圧送シリンダ内でピストンを駆動させることであって、それにより、熱伝達液をそこから発泡体生成機構まで移送する、ことと、
    気体をシリンダアセンブリまたは該発泡体生成機構まで移送することと、
    該発泡体生成機構を介して、(i)該熱伝達液を圧縮された気体と混成することによって発泡体を形成すること、および(ii)該発泡体を該シリンダアセンブリ内に導入することと、
    該シリンダアセンブリ内のピストンを駆動させることであって、それにより、該シリンダアセンブリ内の発泡体を圧縮する、ことと、
    該圧縮された発泡体の少なくとも一部分を該シリンダアセンブリから排出することと を含む、方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を前記シリンダアセンブリから排出することは、該圧縮された発泡体を第1の貯蔵リザーバまで移送することを含む、請求項300に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を前記シリンダアセンブリから排出することは、該圧縮された発泡体の気体成分を第1の貯蔵リザーバまで移送することを含む、請求項300に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を前記シリンダアセンブリから排出することは、該圧縮された発泡体の液体成分を第2の貯蔵リザーバまで移送することを含む、請求項302に記載の方法。
  • 前記第1の貯蔵リザーバと第2の貯蔵リザーバとは、同一である、請求項303に記載の方法。
  • 前記第2の貯蔵リザーバは、前記第1の貯蔵リザーバと別個であり、かつ異なる、請求項303に記載の方法。
  • 前記第1の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力は、前記第2の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力よりも高い、請求項305に記載の方法。
  • 前記熱伝達液の前記発泡体生成機構への流入に先立って、該熱伝達液を熱的に調整することをさらに含む、請求項300に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリ内に配置される、請求項300に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構は、前記シリンダアセンブリの外部に配置され、導管によってそこに接続される、請求項300に記載の方法。
  • 前記圧送シリンダおよび前記シリンダアセンブリ内の前記ピストンは、同時に駆動される、請求項300に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分を気体成分と液体成分とに分離することをさらに含む、請求項300に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離または超音波エネルギーの印加のうちの少なくとも1つを介して、分離される、請求項311に記載の方法。
  • 前記圧縮された発泡体の少なくとも一部分は、ブレード、剪断力、バッフル、または遠心分離のうちの少なくとも1つによる機械的分離を介して、分離される、請求項312に記載の方法。
  • 気体が、周囲大気から前記シリンダアセンブリまたは前記発泡体生成機構まで移送される、請求項300に記載の方法。
  • 第2のシリンダアセンブリ内での気体の圧縮後に、該気体が、該第2のシリンダアセンブリから前記シリンダアセンブリまたは前記発泡体生成機構まで移送される、請求項300に記載の方法。
  • 前記発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択される、請求項300に記載の方法。
  • 前記発泡体生成機構への前記熱伝達液の移送速度を制御することによって、前記発泡体の空隙率を制御することをさらに含む、請求項300に記載の方法。
  • 前記シリンダまたは前記発泡体生成機構のうちの少なくとも1つの内部の圧力または温度のうちの少なくとも1つを感知することをさらに含み、前記移送速度は、それに応答して制御される、請求項317に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    エネルギーを貯蔵するための圧縮またはエネルギーを回収するための膨張のうちの少なくとも1つを行う第1のシリンダアセンブリであって、該第1のシリンダアセンブリは、(i)第1のシリンダ、(ii)少なくとも部分的に該第1のシリンダ内に配置される、該第1のシリンダからの熱伝達流体を循環させる第1の圧送機構と、(iii)熱伝達流体を気体と混成して発泡体を形成し、該第1のシリンダ内に該発泡体を導入する第1の発泡体生成機構とを備える、第1のシリンダアセンブリと、
    エネルギーを貯蔵するための圧縮またはエネルギーを回収するための膨張のうちの少なくとも1つを行う第2のシリンダアセンブリであって、該第2のシリンダアセンブリは、(i)第2のシリンダ、(ii)少なくとも部分的に該第2のシリンダ内に配置され、選択的に該第1の発泡体生成機構に流動的に接続される、該第2のシリンダからの熱伝達流体を循環させる第2の圧送機構と、(iii)熱伝達流体を気体と混成して発泡体を形成し、該第2のシリンダ内に該発泡体を導入する第2の発泡体生成機構であって、該第2の発泡体生成機構は、選択的に該第1の圧送機構に流動的に接続される、第2の発泡体生成機構とを備える、第2のシリンダアセンブリと を備える、システム。
  • 前記第1の圧送機構は、
    前記第1のシリンダ内に配置され、該第1のシリンダを2つの区画に分離する第1のピストンと、
    該第1のピストンに連結され、第1のキャビティを備える第1のピストンロッドと、
    少なくとも部分的に該第1のキャビティの中に配置され、該第1のシリンダの少なくとも一部分を通って延在する第1の中空管と を備え、
    該第1の中空管と該第1のピストンロッドとの間の相対運動は、該第1のキャビティの中へおよび外に熱伝達流体を循環させる、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第2の圧送機構は、
    前記第2のシリンダ内に配置され、該第2のシリンダを2つの区画に分離する第2のピストンと、
    該第2のピストンに連結され、第2のキャビティを備える第2のピストンロッドと、
    少なくとも部分的に該第2のキャビティの中に配置され、該第2のシリンダの少なくとも一部分を通って延在する第2の中空管と を備え、
    該第2の中空管と該第2のピストンロッドとの間の相対運動は、該第2のキャビティの中へおよび外に熱伝達流体を循環させる、請求項320に記載のシステム。
  • 前記第1および第2のピストンロッドは、共通クランクシャフトに機械的に連結される、請求項321に記載のシステム。
  • 第1の熱交換サブシステムをさらに備え、該第1の熱交換サブシステムは、前記第1の発泡体生成機構まで循環する熱伝達流体を熱的に調整する、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第1の熱交換サブシステムは、熱交換器を備える、請求項323に記載のシステム。
  • 前記第1の熱交換サブシステムは、前記第1の発泡体生成機構および前記第2の圧送機構に流動的に接続される、請求項323に記載のシステム。
  • 第2の熱交換サブシステムをさらに備え、該第2の熱交換サブシステムは、前記第2の発泡体生成機構まで循環する熱伝達流体を熱的に調整する、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第2の熱交換サブシステムは、熱交換器を備える、請求項326に記載のシステム。
  • 前記第2の熱交換サブシステムは、前記第2の発泡体生成機構および前記第1の圧送機構に流動的に接続される、請求項326に記載のシステム。
  • 気体または熱伝達流体のうちの少なくとも1つの貯蔵のための第1の貯蔵リザーバをさらに備え、該第1の貯蔵リザーバは、選択的に、前記第1および第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項319に記載のシステム。
  • 気体または熱伝達流体のうちの少なくとも1つの貯蔵のための第2の貯蔵リザーバをさらに備え、第2の貯蔵リザーバは、選択的に前記第1および第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される、請求項329に記載のシステム。
  • 前記第1の貯蔵リザーバの貯蔵圧力は、前記第2の貯蔵リザーバの貯蔵圧力よりも高い、請求項330に記載のシステム。
  • 前記第1または第2の貯蔵リザーバのうちの少なくとも1つは、選択的に前記第1または第2の圧送機構のうちの少なくとも1つに流動的に接続される、請求項330に記載のシステム。
  • 前記第1の発泡体生成機構は、前記第1のシリンダ内に配置される、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第1の発泡体生成機構は、前記第1のシリンダの外部に配置され、導管を介してそこに接続される、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第2の発泡体生成機構は、前記第2のシリンダの内部に配置される、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第2の発泡体生成機構は、前記第2のシリンダの外部に配置され、導管を介してそこに接続される、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第1の発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項319に記載のシステム。
  • 前記第2の発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、またはスパージャーのうちの少なくとも1つを備える、請求項319に記載のシステム。
  • エネルギー回収システムを利用するエネルギー回収の方法であって、該エネルギー回収システムは、(i)第1のシリンダ、第1の圧送機構、および第1の発泡体生成機構を備える第1のシリンダアセンブリと、(ii)第2のシリンダ、第2の圧送機構、および第2の発泡体生成機構を備える第2のシリンダアセンブリとを備え、該方法は、
    該第1のシリンダアセンブリを用いて膨張行程を行うことであって、該膨張行程は、(i)該第1の発泡体生成機構において、熱伝達流体および気体を混成することであって、それにより、発泡体を形成する、ことと、(ii)該第1のシリンダ内で該発泡体を膨張させることと、(iii)該第1の圧送機構内に熱伝達流体を導入することとを含む、ことと、
    その間に、該第2のシリンダアセンブリを用いて排気行程を行うことであって、該排気行程は、(i)発泡体またはその気体成分を該第2のシリンダから排出することと、(ii)該第2の圧送機構を用いて、熱伝達流体を該第1の発泡体生成機構に圧送することとを含む、ことと を含む、方法。
  • 前記第2のシリンダアセンブリを用いて膨張行程を行うことであって、該膨張行程は、(i)前記第2の発泡体生成機構において、熱伝達流体および気体を混成することであって、それにより、第2の発泡体を形成する、ことと、(ii)前記第2のシリンダ内で前記第2の発泡体を膨張させることと、(iii)前記第2の圧送機構内に熱伝達流体を導入することとを含む、ことと、
    その間に、前記第1のシリンダアセンブリを用いて排気行程を行うことであって、該排気行程は、(i)発泡体またはその気体成分を前記第1のシリンダから排出することと、(ii)前記第1の圧送機構を用いて、熱伝達流体を該第2の発泡体生成機構に圧送することとを含む、ことと をさらに含む、請求項339に記載の方法。
  • 前記排気行程は、前記第1の発泡体生成機構に流入する前に、前記第2の圧送機構を用いて圧送される前記熱伝達流体を熱的に調整することを含む、請求項339に記載の方法。
  • 前記熱伝達流体を熱的に調整することは、該熱伝達流体を加熱することを含む、請求項341に記載の方法。
  • エネルギー回収システムを利用するエネルギー貯蔵の方法であって、該システムは、
    (i)第1のシリンダ、第1の圧送機構、および第1の発泡体生成機構を備える第1のシリンダアセンブリと、(ii)第2のシリンダ、第2の圧送機構、および第2の発泡体生成機構を備える第2のシリンダアセンブリと を備え、該方法は、
    該第1のシリンダアセンブリを用いて圧縮行程を行うことであって、該圧縮行程は、(i)該第1のシリンダ内で該第1の発泡体生成機構によって生成される発泡体を圧縮することと、(ii)該第1の圧送機構を用いて熱伝達流体を該第2の発泡体生成機構に圧送することとを含む、ことと、
    その間に、該第2のシリンダアセンブリ内で圧縮行程を行うことであって、該圧縮行程は、(i)該第2のシリンダ内で該第2の発泡体生成機構によって生成される第2の発泡体を圧縮することと、(ii)該第2の圧送機構を用いて熱伝達流体を該第1の発泡体生成機構に圧送することとを含む、ことと を含む、方法。
  • 前記第1のシリンダアセンブリを用いて吸気行程を行うことであって、該吸気行程は、(i)前記第1のシリンダ内に気体を受容することと、(ii)前記第1の圧送機構内に熱伝達流体を導入することとを含む、ことと、
    その間に、前記第2のシリンダアセンブリを用いて吸気行程を行うことであって、該吸気行程は、(i)前記第2のシリンダ内に気体を受容することと、(ii)前記第2の圧送機構内に熱伝達流体を導入することとを含む、ことと をさらに含む、請求項343に記載の方法。
  • 前記第1のシリンダアセンブリの前記圧縮行程は、前記第2の発泡体生成機構に流入する前に、前記第1の圧送機構を用いて圧送される前記熱伝達流体を熱的に調整することを含む、請求項343に記載の方法。
  • 前記熱伝達流体を熱的に調整することは、前記熱伝達流体を冷却することを含む、請求項345に記載の方法。
  • 前記第2のシリンダアセンブリの前記圧縮行程は、前記第1の発泡体生成機構に流入する前に、前記第2の圧送機構を用いて圧送される前記熱伝達流体を熱的に調整することを含む、請求項343に記載の方法。
  • 前記熱伝達流体を熱的に調整することは、該熱伝達流体を冷却することを含む、請求項347に記載の方法。
  • 効率的電力需要応答のためのシステムであって、該システムは、
    第1の電力需要レベルまでの需要に応答して電力を供給する第1のエネルギー貯蔵システムと、
    該第1のエネルギー貯蔵システムに接続される、該第1の電力需要レベルを上回る需要に応答して電力を供給する第2のエネルギー貯蔵システムと、
    該第1または第2のエネルギー貯蔵システムのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分を熱的に調整し、それによって、該第1および第2のエネルギー貯蔵システムの集合効率を増加させる熱交換サブシステムと を備える、システム。
  • 前記第1のエネルギー貯蔵システムは、バッテリ、フライホイール、またはウルトラキャパシタのうちの少なくとも1つを備える、請求項349に記載のシステム。
  • 前記第2のエネルギー貯蔵システムは、圧縮気体エネルギー貯蔵システムを備え、該圧縮気体エネルギー貯蔵システムは、圧縮された気体を膨張させることによって電力を供給する、請求項349に記載のシステム。
  • 前記第1および第2のエネルギー貯蔵システムは、送電網と並列に接続される、請求項349に記載のシステム。
  • 前記第1の電力需要レベルは、約500kWである、請求項349に記載のシステム。
  • 前記熱交換サブシステムは、前記第1のエネルギー貯蔵システムから熱エネルギーを回収し、該第1のエネルギー貯蔵システムは、前記第2のエネルギー貯蔵システム内で、(i)膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを受ける気体を熱的に調整する、または気体と混成して発泡体を形成する熱伝達流体、(ii)膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを受ける気体または発泡体、または(iii)膨張に先立って、貯蔵リザーバの中に貯蔵される気体または発泡体のうちの少なくとも1つを熱的に調整する、請求項349に記載のシステム。
  • 前記熱交換サブシステムは、前記第1のエネルギー貯蔵システムと関連付けられた第1の熱交換器と、前記第2のエネルギー貯蔵システムと関連付けられた第2の熱交換器とを備え、該第2のエネルギー貯蔵システムは、(i)該第1の熱交換器と別個であり、(ii)選択的に該第1の熱交換器に流動的に接続可能である、請求項349に記載のシステム。
  • 前記第1の熱交換器は、第1のラジエータまたは第1の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つに流動的に接続され、前記第2の熱交換器は、第2のラジエータまたは第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つに流動的に接続される、請求項355に記載のシステム。
  • 電力送達の方法であって、該方法は、
    時変電力需要レベルを検出することと、
    該電力需要レベルが閾値レベル以下であるとき、第1のエネルギー貯蔵システムから電力を供給することと、
    該電力需要レベルが閾値レベルを上回るとき、第2のエネルギー貯蔵システムから電力を供給することと、
    該第1または第2のエネルギー貯蔵システムのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分を熱的に調整し、それによって、該第1および第2のエネルギー貯蔵システムの集合効率を増加させることと を含む、方法。
  • 電力は、前記電力需要レベルが前記閾値レベル以下にあるときにのみ、前記第1のエネルギー貯蔵システムから供給される、請求項357に記載の方法。
  • 電力は、前記電力需要レベルが前記閾値レベルを上回るときにのみ、前記第2のエネルギー貯蔵システムから供給される、請求項357に記載の方法。
  • 前記第1または第2のエネルギー貯蔵システムのうちの少なくとも1つの少なくとも一部分を熱的に調整することは、該第1のエネルギー貯蔵システムから熱エネルギーを回収することと、該回収した熱エネルギーを用いて該第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分を熱的に調整することとを含む、請求項357に記載の方法。
  • 前記第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分を熱的に調整することは、(i)膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを受ける気体を熱的に調整する、または気体と混成して発泡体を形成する熱伝達流体、(ii)膨張または圧縮のうちの少なくとも1つを受ける気体または発泡体、または(iii)膨張に先立って、圧縮気体リザーバ内に貯蔵された気体または発泡体のうちの少なくとも1つを熱的に調整することを含む、請求項360に記載の方法。
  • 電力は、前記第1および第2のエネルギー貯蔵システムから共通バスラインを経由して供給される、請求項357に記載の方法。
  • 前記第2のエネルギー貯蔵システムから電力を供給することは、気体または発泡体のうちの少なくとも1つを膨張させて、そこからエネルギーを回収することを含む、請求項357に記載の方法。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、該エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮することと、
    圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を蓄熱井戸から該気体の中へ導入することであって、該熱伝達液は、圧縮の間に、該気体から熱エネルギーを吸収する、ことと、
    該熱伝達液の少なくとも一部分を該蓄熱井戸に戻し、その中に該熱エネルギーを貯蔵することと、
    その後に、該動力装置の中で気体を膨張させることと、
    膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を該蓄熱井戸から該気体の中へ導入することであって、該気体は、膨張の間に、該熱伝達液から熱エネルギーを吸収することと を含む、方法。
  • 前記熱伝達液は、該熱伝達液を前記気体の中へ噴霧することによって、該気体の中へ導入される、請求項364に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱伝達液および前記気体を含む、発泡体を形成する、請求項364に記載の方法。
  • 前記熱伝達液の少なくとも一部分を前記蓄熱井戸に戻すことに先立って、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項366に記載の方法。
  • 圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を導入することは、前記圧縮を実質的に等温にする、請求項364に記載の方法。
  • 膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を導入することは、前記膨張を実質的に等温にする、請求項364に記載の方法。
  • 前記動力装置によって産生された廃熱エネルギーを前記蓄熱井戸の中に貯蔵することをさらに含む、請求項364に記載の方法。
  • 前記蓄熱井戸と周囲環境との間で熱エネルギーを交換することをさらに含む、請求項364に記載の方法。
  • 熱エネルギーは、前記動力装置が圧縮または膨張のいずれも行っていない間に、前記蓄熱井戸と周囲環境との間で交換される、請求項371に記載の方法。
  • 圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記気体の中へ導入される前記熱伝達液の温度は、周囲温度を下回る、請求項364に記載の方法。
  • 膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記気体の中へ導入される前記熱伝達液の温度は、周囲温度を上回る、請求項364に記載の方法。
  • 圧縮後に、圧縮された気体を貯蔵することをさらに含み、貯蔵された圧縮気体は、膨張の間に膨張させられる、請求項364に記載の方法。
  • 圧縮された気体を貯蔵することは、熱伝達流体を高温において貯蔵することをさらに含む、請求項364に記載の方法。
  • 前記貯蔵された熱伝達流体を前記蓄熱井戸まで移送し、それによって、その中に熱エネルギーを貯蔵することをさらに含む、請求項376に記載の方法。
  • 膨張後に、膨張させられた気体を大気に通気することをさらに含む、請求項364に記載の方法。
  • 熱伝達流体を中に含有する蓄熱井戸と併用するように構成されているエネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    シリンダアセンブリを備える動力装置であって、該シリンダアセンブリは、その中において、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行う、動力装置と、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を該気体の中へ導入する機構であって、該機構は、該蓄熱井戸への選択的流体接続のために構成されている、機構と、
    該気体の中へ導入される熱伝達液を該蓄熱井戸の中へ選択的に戻す導管と、
    該動力装置および該蓄熱井戸に熱的に接続される、廃熱エネルギーを該動力装置から該蓄熱井戸まで移送する廃熱熱交換システムと を備える、システム。
  • 環境熱交換システムをさらに備え、該環境熱交換システムは、前記蓄熱井戸および周囲環境へ熱接続するように構成されている、請求項379に記載のシステム。
  • 制御システムをさらに備え、該制御システムは、(i)前記動力装置の動作状態を感知し、および(ii)該動力装置が気体の膨張または圧縮のいずれも行っていないときのみに、該環境熱交換システムを動作させる、請求項380に記載のシステム。
  • 圧縮された気体の貯蔵のためのリザーバをさらに備え、該リザーバは、選択的に前記動力装置に流動的に接続される、請求項379に記載のシステム。
  • 前記リザーバは、前記蓄熱井戸に選択的に流体接続して、その間に熱伝達液の流動を可能にするように構成されている、請求項382に記載のシステム。
  • 膨張させられた気体を大気に通気する通気口をさらに備え、該通気口は、選択的に前記動力装置に流動的に接続される、請求項379に記載のシステム。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮または膨張させることのうちの少なくとも1つと、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第1の温度で蓄熱井戸から熱伝達液を引き出すこと、(ii)該熱伝達液を熱的に調整し、それによって、前記第1の温度と異なる第2の温度にすること、および(iii)該熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換させることと を含む、方法。
  • 前記気体と前記熱的に調整された熱伝達液との間の熱交換は、前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つを実質的に等温にする、請求項385に記載の方法。
  • 前記熱的に調整された熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項385に記載の方法。
  • 前記熱的に調整された熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項385に記載の方法。
  • 前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つの後に、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項388に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を熱的に調整することは、該熱伝達液と、前記蓄熱井戸から離散し、それに流動的に接続されない第2の蓄熱井戸との間の熱エネルギーの移送を含む、請求項385に記載の方法。
  • 前記動力装置によって産生された廃熱エネルギーを前記第2の蓄熱井戸の中に貯蔵することをさらに含む、請求項390に記載の方法。
  • 前記第2の蓄熱井戸と周囲環境との間で熱エネルギーを交換することをさらに含む、請求項390に記載の方法。
  • 熱エネルギーは、前記動力装置が圧縮または膨張のいずれも行っていない間に、前記第2の蓄熱井戸と周囲環境との間で交換される、請求項392に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを中で行うシリンダアセンブリを備える動力装置と、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を該気体の中へ導入する機構と、
    選択的に該機構に流動的に接続される、熱伝達液を中に含有する蓄熱井戸と、
    該蓄熱井戸から該動力装置に流動する熱伝達液を熱的に調整するために、該蓄熱井戸と該動力装置との間に接続される熱交換器と、
    該熱交換器と関連付けられ、該蓄熱井戸から離散している、該熱伝達流体からの熱エネルギーを貯蔵するか、またはそこに熱エネルギーを供給することのうちの少なくとも1つを行う第2の蓄熱井戸と を備える、システム。
  • 前記気体の中へ導入された熱伝達液を前記蓄熱井戸に戻す導管をさらに備える、請求項394に記載のシステム。
  • 前記動力装置から前記第2の蓄熱井戸まで廃熱エネルギーを移送する廃熱熱交換システムをさらに備え、該廃熱交換システムは、該動力装置および該第2の蓄熱井戸に熱的に接続される、請求項394に記載のシステム。
  • 前記第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続される環境熱交換システムをさらに備える、請求項394に記載のシステム。
  • 前記熱交換器は、前記第2の蓄熱井戸内に配置される、請求項394に記載のシステム。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮または膨張させることのうちの少なくとも1つと、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第1の温度において、第1の蓄熱井戸から熱伝達液を引き出すこと、および(ii)該熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換することであって、該熱交換は、該熱伝達液を該第1の温度と異なる第2の温度にさせる、ことと、
    該第2の温度において該第1の蓄熱井戸から離散しており、それに流動的に接続されない第2の蓄熱井戸まで熱伝達液を移送することと を含む、方法。
  • 前記気体と前記熱伝達液との間の熱交換は、前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つを実質的に等温にする、請求項399に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項399に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項399に記載の方法。
  • 熱伝達液を前記第2の蓄熱井戸まで移送することに先立って、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項402に記載の方法。
  • 前記動力装置によって産生された廃熱エネルギーを前記第2の蓄熱井戸の中に貯蔵することをさらに含む、請求項399に記載の方法。
  • 周囲環境と、前記第1の蓄熱井戸または前記第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つとの間で熱エネルギーを交換することをさらに含む、請求項399に記載の方法。
  • 熱エネルギーは、前記動力装置が圧縮または膨張のいずれも行っていない間に、周囲環境と交換される、請求項405に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つをその中で行うシリンダアセンブリを備える動力装置と、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を該気体の中へ導入する機構と、
    選択的に該機構に流動的に接続される、(i)第1の温度において熱伝達液を中に含有する第1の蓄熱井戸と、(ii)該第1の温度と異なる第2の温度において熱伝達液を中に含有する、該第1の蓄熱井戸から離散している第2の蓄熱井戸と、
    (i)圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(a)該第1の蓄熱井戸から該気体の中まで、および(b)該動力装置から第2の蓄熱井戸の中までの熱伝達液の経路を指定し、(ii)膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(a)該第2の蓄熱井戸から該気体の中まで、および(b)該動力装置から該第1の蓄熱井戸の中までの熱伝達液の経路を指定する制御システムと を備える、システム。
  • 廃熱エネルギーを前記動力装置から前記第2の蓄熱井戸まで移送する廃熱熱交換システムをさらに備え、該動力装置および該第2の蓄熱井戸に熱的に接続される、請求項407に記載のシステム。
  • 環境熱交換システムをさらに備え、該環境熱交換システムは、前記第1の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続される、請求項407に記載のシステム。
  • 環境熱交換システムをさらに備え、該環境熱交換システムは、前記第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続される、請求項407に記載のシステム。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮または膨張させることのうちの少なくとも1つと、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第1の温度においてリザーバから熱伝達液を引き出すこと、(ii)該熱伝達液を熱的に調整し、それによって、該第1の温度と異なる第2の温度にすること、および(iii)該熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換させることと を含み、
    該熱伝達液を熱的に調整することは、該熱伝達液と、第3の温度を有する第1の蓄熱井戸から第2の蓄熱井戸まで流動する熱貯蔵液体との間で熱エネルギーを交換することを含み、該第2の蓄熱井戸は、(i)第1の蓄熱井戸から離散しており、(ii)該第3の温度と異なる第4の温度を有する、方法。
  • 前記熱伝達液および前記熱貯蔵液体は、該熱伝達液を熱調整することの間、混合しない、請求項411に記載の方法。
  • 前記気体と前記熱的に調整された熱伝達液との間の熱交換は、前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つを実質的に等温にする、請求項411に記載の方法。
  • 前記熱的に調整された熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項411に記載の方法。
  • 前記熱的に調整された熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達流体および該気体を含む発泡体を形成する、請求項411に記載の方法。
  • 前記圧縮または膨張のうちの少なくとも1つの後に、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項415に記載の方法。
  • エネルギー貯蔵および回収システムであって、該システムは、
    エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを中で行うシリンダアセンブリを備える動力装置と、
    該圧縮または膨張のうちの少なくとも1つに先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、熱伝達液を該気体の中へ導入する機構と、
    選択的に該機構に流動的に接続される、熱伝達液を中に含有するリザーバと、
    該リザーバから該動力装置に流動する熱伝達液を熱的に調整するために、該リザーバと該動力装置との間に接続される熱交換器と、
    該熱交換器と関連付けられ、該リザーバに流動的に接続されない、(i)第1の温度において熱貯蔵液体を含有する第1の蓄熱井戸と、(ii)該第1の温度と異なる第2の温度において熱貯蔵液体を含有する第2の蓄熱井戸であって、該第1の蓄熱井戸と第2の蓄熱井戸との間の熱貯蔵液体の流動は該熱伝達流体を熱的に調整する、第2の蓄熱井戸と を備える、システム。
  • 導管をさらに備え、該導管は、前記気体の中へ導入される熱伝達液を前記リザーバに戻す請求項417に記載のシステム。
  • 前記動力装置から前記第2の蓄熱井戸まで廃熱エネルギーを移送する廃熱交換システムをさらに備え、該廃熱交換システムは、該動力装置および該第2の蓄熱井戸に熱的に接続される、請求項417に記載のシステム。
  • 環境熱交換システムをさらに備え、該環境熱交換システムは、前記第1の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続される、請求項417に記載のシステム。
  • 環境熱交換システムをさらに備え、該環境熱交換システムは、前記第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続される、請求項417に記載のシステム。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮することと、
    該圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第1の温度において液体リザーバから熱伝達液を引き出すこと、および(ii)該熱伝達液を該気体の中へ導入し、それと熱を交換し、該熱交換は、該熱伝達液を該第1の温度よりも高い第2の温度にすることと、
    該第2の温度における該熱伝達液および該圧縮された気体の両方を圧縮気体貯蔵部まで移送することと を含む、方法。
  • 前記気体と前記熱伝達液との間の熱交換は、前記圧縮を実質的に等温にする、請求項422に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項422に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項422に記載の方法。
  • 前記第2の温度における前記熱伝達液および前記圧縮された気体の両方を圧縮気体貯蔵部まで移送することは、該発泡体を該圧縮気体貯蔵部まで移送することを含む、請求項425に記載の方法。
  • 圧縮された気体を前記圧縮気体貯蔵部から前記動力装置まで移送することと、
    該圧縮された気体を該動力装置の中で膨張させることと、
    該膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第3の温度において該圧縮気体貯蔵部から熱伝達液を引き出すこと、および(ii)該熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換し、該熱交換が該熱伝達液を該第3の温度よりも低い第4の温度にすることと、
    該熱伝達液を該液体リザーバまで移送することと をさらに含む、請求項422に記載の方法。
  • 前記気体と前記熱伝達液との間の熱交換は、前記膨張を実質的に等温にする、請求項427に記載の方法。
  • 膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項427に記載の方法。
  • 膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項427に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記液体リザーバまで移送することに先立って、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項430に記載の方法。
  • 前記動力装置によって産生された廃熱エネルギーを前記圧縮気体貯蔵部の中に貯蔵することをさらに含む、請求項422に記載の方法。
  • 周囲環境と前記圧縮気体貯蔵部との間で熱エネルギーを交換することをさらに含む、請求項422に記載の方法。
  • 熱エネルギーは、前記動力装置が圧縮または膨張のいずれも行っていない間に、周囲環境と交換される、請求項433に記載の方法。
  • 動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法であって、該動力装置は、エネルギーを貯蔵するための気体の圧縮またはエネルギーを回収するための気体の膨張のうちの少なくとも1つを行うシリンダアセンブリを備え、該方法は、
    該動力装置の中で気体を圧縮することと、
    該圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)第1の温度において第1の蓄熱井戸から熱伝達液を引き出すこと、および(ii)該熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換し、該熱交換は、該熱伝達液を該第1の温度よりも高い第2の温度にすることと、
    該圧縮された気体を圧縮気体貯蔵部まで移送することと、
    該第2の温度において該熱伝達液を該圧縮気体貯蔵部または該第1の蓄熱井戸から離散している第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つまで移送することと を含む、方法。
  • 圧縮された気体を前記圧縮気体貯蔵部から前記動力装置まで移送することと、
    該動力装置の中で該圧縮された気体を膨張させることと、
    該膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、(i)該圧縮気体貯蔵部または該第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つから熱伝達液を引き出すこと、(ii)該熱伝達液を該気体の中へ導入して、それと熱を交換することと、
    該熱伝達液を該第1の蓄熱井戸まで移送することと をさらに含む、請求項435に記載の方法。
  • 前記動力装置の中で前記圧縮された気体を膨張させることは、該圧縮された気体を第1の段階および第2の段階において各々異なる圧力範囲にわたって膨張させることを含む、請求項436に記載の方法。
  • (i)熱伝達液は、前記第1の段階において、膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて前記圧縮気体貯蔵部から引き出され、および(ii)熱伝達液は、前記第2の段階において、膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて前記第2の蓄熱井戸から引き出される、請求項437に記載の方法。
  • 前記膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記気体と前記熱伝達液との間の熱交換は、前記膨張を実質的に等温にする、請求項436に記載の方法。
  • 膨張に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項436に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項436に記載の方法。
  • 前記熱伝達液を前記第1の蓄熱井戸まで移送することに先立って、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項441に記載の方法。
  • 前記動力装置の中で気体を圧縮することは、該気体を第1の段階および第2の段階において各々異なる圧力範囲にわたって圧縮することを含む、請求項435に記載の方法。
  • (i)熱伝達液は、前記第1の段階において、圧縮後またはその間に前記圧縮気体貯蔵部まで移送され、および(ii)熱伝達液は、前記第2の段階において、圧縮後またはその間に、前記第2の蓄熱井戸まで移送される、請求項443に記載の方法。
  • 圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおける、前記気体と前記熱伝達液との間の熱交換は、該圧縮を実質的に等温にする、請求項435に記載の方法。
  • 圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、前記熱的に調整された熱伝達液を該気体の中へ噴霧することを含む、請求項435に記載の方法。
  • 圧縮に先立って、またはその間のうちの少なくとも1つにおいて、前記熱伝達液を前記気体の中へ導入することは、該熱伝達液および該気体を含む発泡体を形成する、請求項435に記載の方法。
  • 前記第2の温度において、前記熱伝達液を前記圧縮気体貯蔵部または前記第1の蓄熱井戸から離散している第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つまで移送する前に、前記発泡体の少なくとも一部分を気体と熱伝達液とに分離することをさらに含む、請求項447に記載の方法。
  • 前記第2の蓄熱井戸の中に、前記動力装置によって産生される廃熱エネルギーを貯蔵することをさらに含む、請求項435に記載の方法。
  • 周囲環境と、前記第1の蓄熱井戸または前記第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つとの間で熱エネルギーを交換することをさらに含む、請求項435に記載の方法。
  • 熱エネルギーは、前記動力装置が圧縮または膨張のいずれも行っていない間に、周囲環境と交換される、請求項450に記載の方法。
  • 说明书全文

    (関連出願)
    本願は、米国仮特許出願第61/486,937号(2011年5月17日出願)、米国仮特許出願第61/489,762号(2011年5月25日出願)、米国仮特許出願第61/512,981号(2011年7月29日出願)、米国仮特許出願第61/569,528号(2011年12月21日出願)、米国仮特許出願第61/601,641号(2012年2月22日出願)、および米国仮特許出願第61/620,018号(2012年4月4日出願)の利益および優先権を主張する。 これらの出願の各々についての開示全体は、本明細書に参照することによって援用される。

    (連邦政府支援研究に関する記述)
    本発明は、NSFにより付与されたIIP−0923633およびDOEにより付与されたDE−OE0000231のもとの政府支援によってなされた。 政府は、本発明に特定の権利を有する。

    (発明の分野)
    種々の実施形態では、本発明は、空気圧、油圧、発電、およびエネルギー貯蔵に関し、より具体的には、エネルギー貯蔵および回収のための空気圧、空気圧/油圧、および/または油圧シリンダを使用するシステムおよび方法に関する。

    (背景)
    圧縮された気体の形態におけるエネルギーの貯蔵は、長い歴史があり、その構成要素は、徹底的な検査を受け、信頼性がある傾向にあり、長寿命を有する。 圧縮気体または圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)の一般的原理は、生成されたエネルギー(例えば、電気エネルギー)が、気体(例えば、空気)を圧縮するために使用され、したがって、元々のエネルギーを圧ポテンシャルエネルギーに変換するというものである。 本ポテンシャルエネルギーは、適切な機構に連結された気体膨張を介して、有用形態(例えば、電気に戻される)において、後に回収される。 圧縮気体エネルギー貯蔵の利点として、低比エネルギーコスト、長寿命、低保守、合理的エネルギー密度、および良好な信頼性が挙げられる。

    気体塊が、その環境と同一の温度であって、膨張が、気体とその環境との間の熱交換速度に対して、ゆっくり生じる場合、気体は、膨張するにつれて、ほぼ一定温度を維持するであろう。 本プロセスは、「等温」膨張と称される。 所与の温度で貯蔵されるある量の高圧気体の等温膨張は、「断熱膨張」(すなわち、例えば、膨張が、高速でまたは断熱チャンバ内で生じるため、気体とその環境との間で熱が交換されない膨張)より約3倍の仕事を回収する。 気体はまた、等温でまたは断熱的に圧縮され得る。

    圧縮、貯蔵、および膨張の理想的等温エネルギー貯蔵サイクルは、100%の熱力学的効率を有するであろう。 理想的断熱エネルギー貯蔵サイクルもまた、100%の熱力学的効率を有するであろうが、断熱アプローチには、多くの実践的不利点がある。 これらとして、システム内のより高い温度および圧力極値の産生、貯蔵期間の間の熱損失、ならびにそれぞれ、膨張および圧縮の間の環境(例えば、熱電併給)熱源および吸熱を利用することの不安定性が挙げられる。 等温システムでは、断熱アプローチの難点を解決するために、熱交換システムの追加コストがかかる。 いずれの場合も、気体を膨張させることに由来する機械的エネルギーが、通常、使用前に、電気エネルギーに変換されなければならない。

    ほぼ等温気体圧縮および膨張を利用する、圧縮された気体の形態におけるエネルギーを貯蔵するための効率的および新規設計は、2009年4月9日出願の特許文献1(第'207号特許)および2010年2月25日に出願の特許文献2(第'155号特許)に図示および説明されており、その開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。 第'207号および第'155号特許は、要求に応じて、電気エネルギーを生成するために、広圧力範囲にわたって、段階的シリンダおよび増圧器内で気体を等温で膨張させるためのシステムおよび技法を開示している。 気体を膨張させることに由来する機械的エネルギーは、電気を産生する、油圧ポンプ/モータサブシステムを駆動させるために使用されてもよい。 第'207号および第'155号特許に開示されるもの等のシステムおよび方法において採用され得る、油圧−空気圧の増圧のためのシステムおよび技法は、2010年9月10日に出願の特許文献3(第'678号特許)に図示および説明され、その開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。

    第'207号および第'155号特許に開示されるシステムでは、往復機械運動が、シリンダ内の気体の膨張によって、貯槽からのエネルギーの回収の間に、産生される。 本往復運動は、例えば、第'678号特許ならびに2011年2月14日に出願の特許文献4(第'842号特許)に開示され、その開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれるような種々の技法によって、電気に変換されてもよい。 エネルギーを貯蔵する(すなわち、エネルギーを使用して、気体を貯蔵リザーバ内に圧縮する)またはエネルギーを産生する(すなわち、貯蔵リザーバからの気体を膨張させ、エネルギーを放出する)ことのいずれかのためのそのようなシステムの能力は、電気および空気圧機械の原理を適切に熟知したいかなる人にも明白となるであろう。

    熱交換液体を気体と混ぜ合わせることによって、気体の等温膨張および圧縮に近似する、エネルギー貯蔵システムの電力密度(体積または質量ベース)は、システムの体積(m )または質量(kg)のいずれかによって除算される、システムが貯蔵された形態に変換するか、または貯槽から抽出するかのいずれかを行うことができる、最大持続電力(キロワット、kW)として定義され得る。 エネルギー貯蔵システムの電力密度(体積または質量ベースのいずれか)は、したがって、kW/m またはkW/kgの単位を有し得る。 より高い電力密度を有するエネルギー貯蔵システムは、一般に、より低い電力密度を伴う、その他の点では同等であるシステムよりエネルギーの経済的貯蔵および回収が可能となるであろう。 すなわち、システムの寿命にわたって平均されると、その使用は、貯蔵および回収キロワット時あたり数セント(¢/kWh)しか要求しないであろう。

    電力密度は、いくつかの技法によって、増加され得る。 そのような技法の1つは、熱エネルギーが熱交換液体および気体によって交換される速度を増加させることである。 熱交換液体と気体との間の高速熱交換を達成するための技法の1つは、霧または雨状の液滴として、気体を通して液体を噴霧することであって、これは、コンパクト形状、例えば、単一柱体または球体における液体の同一の体積の表面積と比較して、液体の所与の体積の表面積を増加させる傾向にある。 しかしながら、多くの用途では、さらにより高速の熱交換が、望ましいが、ますます小さくなる熱交換液滴サイズ(すなわち、熱交換表面積増加のため)は、達成が困難または非実践的であり得る。 したがって、熱交換流体と、圧縮気体エネルギー貯蔵および回収システム内で圧縮および/または膨張させられることになる、あるいはそれが行われている、気体との間のより高速の熱交換のためのシステムおよび技法の必要性がある。

    米国特許第7,832,207号明細書

    米国特許第7,874,155号明細書

    米国特許第8,037,678号明細書

    米国特許第8,117,842号明細書

    本発明の実施形態は、液体と気体との間の熱交換を採用し、液体および気体を混ぜ合わせ、性発泡体を形成することによって、シリンダ内の気体の等温(一定温度)膨張および圧縮に近似させ、液体の表面積を増加させ、気体との高速熱交換を促進し、したがって、電力密度を改善する、エネルギー貯蔵および回収システムの性能を改善する。 熱エネルギーは、典型的には、液体および気体が、発泡体として混ぜ合わせられるとき、気体が、よりコンパクト形状(例えば、単一柱体)を有する液体と接触される、またはよりコンパクト形状(例えば、楕円体、これらが非常に小さい場合でも)を有するいくつかの塊に分割されるときより高速で交換される。 加速された熱交換は、前述のように、気体の等温膨張および圧縮に近似する、エネルギー貯蔵および回収システムにおいて、有利である(例えば、より高いシステム電力密度を支援する)。 本発明の実施形態は、発泡体の特性(例えば、泡(すなわち、「発泡体セル」)サイズ、空隙率)が、システムの動作の間、変更されることを可能にし、本明細書で以下に詳述される利点をもたらす。 本明細書では、発泡体の空隙率(「気体率」とも称される)は、気体によって占有される、発泡体の所与の体積の比率として定義される。

    水性発泡体は、大きな体積率の気体が、連続液体マトリクス全体を通して、泡またはセルとして分散されている、2相系(すなわち、気体および液体の両方を特徴とする系)である(J.B.Winterburn and P.J.Martin,“Mechanisms of ultrasound foam interactions,”Asia−Pac.J.Chem.Eng.2009:4:184−190に論じられ、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように)。 これらの気泡は、典型的には、混合された界面活性剤、すなわち、本質的に、優先的に液体−気体界面に蓄積する、表面活性両親媒性分子から成る、またはそれを含む、物質によって安定化される、液体膜によって含有される。 これらの液体膜は、典型的には、その接合点において相互接続され、発泡体構造全体を通して連続液相を形成する。 特定の発泡体の構造は、その液体率に応じて変動する。 発泡体は、適宜、2つの広い分類に分割され得る。 「湿潤発泡体」は、本質的に、厚い液体膜によって分離される、ほぼ球状泡から成る。 湿潤発泡体における完全球状最密気泡の極限では、その幾何学形状は、発泡体内の空隙率が、体積あたり約0.74であることを決定付ける。 約0.74を上回る空隙率を伴う発泡体は、「乾燥発泡体」であって、多面体気体セルが、薄い液体薄層(すなわち、壁または薄膜)によって分離される。 本発明の実施形態は、湿潤および/または乾燥水性発泡体を利用する。

    本発明の実施形態では、空気圧圧縮機−膨張機シリンダ(本明細書では、「シリンダ」と称される)は、摺動可能に配置されるピストンによって、2つのチャンバに分割され、そのうちの少なくとも1つ(本明細書では、「空気チャンバ」と称される)は、気体または気体液体混合物(例えば、発泡体)を含有してもよい。 膨張または圧縮されることになる気体が、空気チャンバ内に導入されてもよい。 液体(本明細書では、「熱交換液体」と称される)もまた、空気チャンバ内に導入されてもよい。 力が、空気チャンバ内の流体またはシリンダと整合されたロッドによって、ピストンに付与され、シリンダの一端における好適なポートを通過し、シリンダの外部の機械的デバイス(例えば、クランクシャフト)に接続され得る。

    本発明の一実施形態では、液体および気体は、混ぜ合わせられ、気体が膨張または圧縮されることになる、シリンダ外部のチャンバまたは容器内に発泡体(すなわち、液体および気体が、「発泡化」される)を形成する。 特に、液体は、撹拌、噴霧、または別様にエネルギー的に修正されると、空気(または、別の好適な気体)との発泡化を促進するために使用されてもよい。 そのような液体の実施例は、例えば、2%〜5%のある添加剤(例えば、界面活性剤)を含有する水であって、そのいくつかは、2011年4月8日に出願の米国特許出願第13/082,808号(第'808号出願)に説明されており、その開示全体は、参照することによって本明細書に組み込まれる。 発泡体は、好適な機構(例えば、弁付きポート)を通して、シリンダの空気チャンバに収容される。 気体と液体との間の熱エネルギーの交換は、気体および液体が、相互に接触すると常に生じるが、発泡化によって、気体および液体が相互に接触する表面積を増加させると、より高速で生じる。 種々の動作状態では、シリンダの空気チャンバは、発泡体を含有しなくてもよく、発泡体で充填されてもよく、または発泡体で実質的に充填されてもよい。

    本発明の種々の実施形態では、液体および気体が発泡化される、チャンバまたは容器は、高圧(例えば、約3,000psi)における気体のための貯蔵リザーバである。 発泡体から分離する傾向にある液体は、リザーバの底部に蓄積し得、貯蔵リザーバ内において、発泡体の量を維持または再生成するために、噴霧ヘッドまたは他の発泡体生成機構を通して、リザーバ内に再循環されてもよい。

    本発明の種々の実施形態では、所望の温度(例えば、比較的に低温または比較的に高温)における発泡体(または、発泡体の分離された液体成分)が、その中にエクセルギーを貯蔵するために、ある容器内に流用されてもよい。 本明細書では、システムのエクセルギー、例えば、容器の流体内容物は、システムを環境と熱平衡にすることによって、理想的に行われ得る、最大仕事である。 本明細書では、比較的に低温または高温液体が、エクセルギーを貯蔵する目的のために貯蔵される、容器は、「蓄熱井戸」と称される。

    本発明の種々の実施形態では、液体および気体は、噴霧、排気、散布、充填層または固体発泡体を通した通過、噴射、懸濁液滴の噴霧、および/または発泡体を産生するための他の機構を採用し得る、本明細書では、「混合チャンバ」と称される、専用デバイス内で発泡化される。 本明細書で利用されるように、「スパージャー」は、液体および/または発泡体(典型的には、より高液体内容物発泡体)の中へ発泡体(典型的には、より低液体内容物発泡体)および/または気体を導入し、それによって発泡体を産生するための機構である。

    ある実施形態の種々の動作状態では、発泡体は、発泡体の液体および気体成分を分離する目的のために、容器またはチャンバ(例えば、貯蔵リザーバと混合チャンバとの間、またはあるシリンダの空気チャンバと別のシリンダの空気チャンバとの間を連通する流体路内に設置される)に指向されてもよい。 そのような容器またはチャンバは、本明細書では、「セパレータ」と称される。 発泡体の部分的または実質的全体分離は、セパレータ、シリンダ、混合チャンバ、貯蔵リザーバ、および他の構成要素(例えば、管類)内で生じてもよい。 セパレータまたは他の構成要素内で発泡体から分離される液体は、熱交換器を通過し、その温度を変更される、あるいは別様に処置または処理され、システムの別の部分(例えば、混合チャンバ)内における発泡体の生成に再指向されてもよい。

    流体発泡体は、1つ以上の濾膜、篩、または固体発泡体(それら全て、本明細書では、「濾膜」と称される)を通過し、発泡体品質(例えば、泡均一性、平均泡サイズ)が制御されてもよい。 そのような濾膜は、種々の動作状態において、泡サイズの変更を可能にするように構築されてもよい。 例えば、実質的に接触する、2つの穿孔されたプレートが相互に対して摺動させられ、種々に定寸された泡の通過を可能にするように、その穿孔を整合または不整合させてもよい。 流体発泡体はまた、発泡体内のセル(泡)のサイズおよび均一性に影響を及ぼすために、音響振動(例えば、超音波)を用いて、励起されてもよい(例えば、混合チャンバ内で)。

    種々の動作状態では、気体または気体液体混合物は、混合チャンバの周囲を迂回されてもよい。 例えば、気体が貯槽から膨張させられているとき、弁およびパイプ類は、発泡化のために、気体を混合チャンバに通過させるように構成されてもよい。 しかしながら、気体が貯槽の中へ圧縮されているとき、圧縮された気体または発泡体は、混合チャンバを通してではなく、迂回路(例えば、パイプ)を通して経路指定されてもよい。 迂回路を通した気体の経路指定は、一般に、混合チャンバを通して経路指定するより少ないエネルギーを消失し、したがって、システム効率を改善するであろう。

    本発明の種々の実施形態では、シリンダ外での発泡体生成の代替として、またはそれに加えて、発泡体は、例えば、噴霧ヘッドまたは他の発泡体生成デバイスを通したシリンダの空気チャンバ内への液体の直接注入によって生成されてもよい。

    本発明の種々の実施形態では、発泡体は、シリンダの空気チャンバ内において、音響振動(例えば、超音波)を用いて励起され、発泡体の気体と液体成分との間の熱交換を加速させてもよい。 音響振動は、種々の機構(例えば、泡またはセルの液体−気体界面に設定された表面波、あるいは薄層およびプラトー境界を通る流動の増加)を通して、発泡体の気体と液体成分との間のそのような熱交換を加速させ得る。

    本発明の種々の実施形態は、以下の構成要素のうちの1つ以上を含んでもよい:混合チャンバ、セパレータ、迂回路、濾膜、超音波発生器、異なる圧力範囲にわたって動作する2つ以上のシリンダのアセンブリ、および他の構成要素。 米国特許第7,802,426号(第'426号特許)に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、圧縮または膨張のいずれかを受ける圧縮性流体(例えば、気体または発泡体)は、シリンダ外部の熱交換サブシステムを通して、継続的に、または分割して、指向されてもよい。 熱交換サブシステムは、環境への熱の放出(圧縮を受ける流体を冷却するため)または環境からの熱の吸収(膨張を受ける流体を加温するため)のいずれかを行う。 再び、等温プロセスは、本熱交換速度の慎重な選択を介して、近似されてもよい。

    概して、本明細書に説明されるシステムは、高効率を伴う、完全サイクルエネルギー貯蔵システムの一部分として、膨張モードおよび逆圧縮モードの両方において動作されてもよい。 例えば、システムは、圧縮機および膨張機の両方として動作され、圧縮された気体のポテンシャルエネルギーの形態において、電気を貯蔵し、圧縮された気体のポテンシャルエネルギーから電気を産生してもよい。 代替として、システムは、独立して、圧縮機または膨張機として、動作されてもよい。

    本発明の実施形態は、典型的には、圧縮された気体を利用する、エネルギー貯蔵システム内で利用されてもよい。 圧縮気体エネルギー貯蔵システムでは、気体は、高圧(例えば、約3,000psi)で貯蔵される。 本気体は、第1の区画(または、「チャンバ」)と、シリンダ内に摺動可能に配置されるピストンによって(または、別の境界機構によって)分離される第2の区画とを有するシリンダ内へ膨張させられてもよい。 シャフトがピストンに連結され、シリンダの第1の区画および/または第2の区画を通して、かつシリンダの後端キャップを越えて延在してもよく、伝送機構が、第'678号および第'842号特許に説明されるように、シャフトの往復運動を回転運動に変換するために、シャフトに連結されてもよい。 さらに、モータ/発電機が、伝送機構に連結されてもよい。 代替として、または加えて、シリンダのシャフトは、第'842号特許に説明されるように、1つ以上の線形発電機に連結されてもよい。

    また、第'842号特許に説明されるように、所与の時間内において、所与の量の気体を膨張させることによって産生される力の範囲は、複数の直列に接続されたシリンダ段階の追加を通して低減され得る。 すなわち、高圧リザーバからの気体が、第1の高圧シリンダのチャンバの1つ内で膨張させられるにつれて、第1のシリンダの他のチャンバからの気体は、第2のより低圧のシリンダの膨張チャンバへ指向される。 本第2のシリンダのより低圧のチャンバからの気体は、環境に通気されるか、またはさらにより低い圧力で動作する、第3のシリンダの膨張チャンバに指向されるかのいずれかであってもよい。 第3のシリンダは、同様に、第4のシリンダに接続され得る等となる。

    本原理は、特定の用途に好適にするために、3つ以上のシリンダに拡張されてもよい。 例えば、リザーバ圧力の所与の範囲に対するより狭い出力範囲は、例えば、約3,000psig〜約300psigで動作する第1の高圧シリンダと、例えば、約300psig〜約30psigで動作する、第2のより大きな体積であって、より低圧のシリンダとを有することによって達成される。 2つの膨張シリンダが使用されるとき、いずれかのシリンダ内の圧力の範囲(したがって、いずれかのシリンダによって産生される力の範囲)は、単一膨張シリンダによって被られる、例えば、約100:1〜約10:1の圧力(または、力)の範囲に対する平方根として低減される(第'842号特許に記載されるように)。 さらに、第'678号特許に記載されるように、N個の適切に定寸されたシリンダは、元々の動作圧力範囲RをR 1/Nまで低減させることができる。 このように段階的にされた任意のN個のシリンダ群(N≧2)は、本明細書では、シリンダ群と称される。

    本発明の実施形態は、比較的に高圧にある液体、例えば、シリンダアセンブリ内の等温膨張および圧縮に近似させるために使用される、液体噴霧および/または水性発泡体の産生のための液体を効率的に循環させるために、容積型ポンプの使用を提供し、全体的エネルギー貯蔵およびエネルギー回収プロセスの効率に利得をもたらす。 そのような容積型ポンプは、管内ピストン型ポンプ、回転式容積型ポンプ(例えば、スクリューポンプ、一軸ネジポンプ)、または他のタイプのポンプであってもよい。 2011年1月19日に出願の米国特許出願第13/009,409号(第'409号出願)に開示され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、高圧流体の効率的循環は、ピストンの片側の流体を他側の流体から分離する、ピストンまたは他の機構を含有する流体充填チャンバを有する、往復運動複動式容積型ポンプ等の高入口圧力低差圧ポンプを使用して、あるいはスクリューポンプ、一軸ネジポンプ、または他の回転式容積型ポンプを使用して、達成されてもよい。

    本発明の種々の実施形態は、回転式容積型ポンプ(例えば、スクリューポンプ)を使用して、既に高圧(例えば、約1,000重量ポンド毎平方インチ[psig]〜約3,000psig以上)にある流体の幾分より高い圧力(例えば、入力圧力より約50psig高い)へのエネルギー効率的圧送を可能にする。 そのようなポンプの有用用途として、(1)加圧された気体を貯蔵する容器内への発泡体、発泡化液体、または液体噴霧の導入(結果として生じる発泡体または噴霧は、気体へまたはそこからの熱の伝達を可能にする)、(2)加圧された気体を含有するチャンバ内への発泡体、発泡化液体、または液体噴霧のエネルギー効率的導入(発泡体、発泡化液体、または噴霧は、チャンバ内の気体のほぼ等温膨張または圧縮を可能にする)が挙げられるが、それらに限定されない。

    本明細書では、スクリューポンプは、流体を圧縮するために、1つ以上のスクリューを採用する、容積型ポンプである。 「容積型ポンプ」は、ある体積の流体を捕捉し、次いで、その流体を移動(変位)させ、可能性として、そうすることによって、圧縮する、任意のデバイスであって、「スクリュー」は、その長さに沿って延設された螺旋リッジまたはネジ山を伴う、ロッドである。 典型的には、スクリューポンプでは、スクリューは、流体の1つ以上のほぼ渦巻形状の体積が、スクリューの表面と相補的表面との間に捕捉されるように、1つ以上の補助構成要素(例えば、筐体、または1つ以上の他のスクリュー)によって画定される、相補的表面と噛合する。 スクリューが周回するにつれて、流体は、スクリューの一端に収容され、ほぼ渦巻形状の体積内に捕捉され、スクリューに沿って、縦方向に移動される一方、可能性として、圧縮を受け、スクリューの他端において、放出または排出される。 スクリューのピッチが縦方向に変化する、スクリューポンプでは、スクリューと相補的表面との間に捕捉される流体の体積は、スクリューに沿って縦方向に移動するにつれて、圧縮される。 流体を圧縮するスクリューポンプは、典型的には、スクリュー圧縮機と称される。 単一スクリュー、二重スクリュー、および三重スクリューポンプを含む、種々の設計のスクリューポンプおよび圧縮機、ならびにそのようなポンプおよび圧縮機の特性および特徴は、圧縮機およびポンプの原理を適切に熟知した人には公知であろう。 本明細書では、用語「スクリューポンプ」は、概して、二重または三重スクリュータイプのスクリュー圧縮機を指すが、Wendelkolbenポンプ、螺旋捻転型ルーツポンプ、および偏心スクリューポンプを含むが、それらに限定されない、他のタイプのスクリューポンプまたは回転式容積型ポンプの使用もまた、想定され、本発明の範囲内である。

    流体を圧縮可能なスクリューポンプが、原則として、膨張機として逆に動作されてもよいことは、圧縮機およびポンプの原理を適切に熟知した人には明白となるであろう。 そのような逆動作では、比較的に高圧にある流体は、旋回するスクリューの一端に収容され、スクリューと相補的表面との間のほぼ渦巻形状の体積内に捕捉され、捕捉された体積が膨張するにつれて、回転するスクリューに沿って、縦方向に移動される。 本流体は、収容された圧力より低い圧力では、収容された端部と反対のスクリュー端から排出される。

    本発明の実施形態はまた、前置圧縮機によって、圧縮モードにおけるシリンダ群の入口チャンバ内の最小または開始圧力を増加させるステップを提供する。 2011年5月18日に出願の米国特許第8,104,274号(第'274号特許)に開示され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、シリンダ群の入口チャンバに先立った、空気の事前圧縮が、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの電力密度を増加させるために使用されてもよい。 加えて、大気圧を上回る圧力におけるシリンダ群からの気体の通気は、電力密度を増加させ得る。 通気された過圧気体の中に残留する本ポテンシャルエネルギーの少なくとも一部分は、膨張機デバイス内で回収されてもよい。 開始圧力が、前置圧縮機によって増加される種々の実施形態では、前置圧縮機は、ターボ形送風機(例えば、半径方向遠心性、軸方向)あるいは容積型送風機(例えば、ローブ型)またはポンプ(例えば、スクリューポンプ)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 シリンダ群の通気圧が、過圧である、種々の実施形態では、膨張機は、第2の一方向性デバイスまたは双方向性に動作される前置圧縮機と同一のデバイスを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張機として使用され得る、そのようなデバイスの実施例として、ターボ形膨張機(例えば、半径方向遠心性、軸方向)ならびに容積型膨張機(例えば、ピストン型)およびポンプ/モータ(例えば、スクリューポンプ/モータ)が挙げられる。

    例えば、スクリューポンプが、前置圧縮機として動作されるとき、その仕事は、ポンプを通過する流体を圧縮するように行われる。 本エネルギーは、ポンプ外部の機構(例えば、電気モータ)によって供給される。 例えば、スクリューポンプが、膨張機として動作されるとき、気体は、ポンプおよびポンプが取り付けられる任意の機構(例えば、電気発電機)に仕事を行う。 さらに、圧縮機として動作されるスクリューポンプ内(または、圧縮に先立って、発泡体の完全破壊(すなわち、分離)を回避するために十分な容量を伴う、任意の他の前置圧縮機内)の気体の圧縮は、スクリューポンプの吸気時および/またはその前に、および/またはスクリューポンプ自体内に、気体の圧縮の間、スクリューポンプ内の流体の捕捉された渦巻形状の体積を部分的または実質的に充填する、発泡体または発泡化液体の導入によって、実質的に等温で生じさせられてもよい。 発泡化液体は、気体の実質的等温圧縮を産生するために、圧縮を受けることに先立って、気体と組み合わされてもよい。 同様に、膨張機として動作されるスクリューポンプ内(または、膨張に先立って、発泡体の完全破壊を回避するために十分な容量を伴う、任意の他の膨張機内)の気体の膨張も、スクリューポンプの吸気時および/またはその前に、および/またはスクリューポンプ自体内に、気体の膨張の間、スクリューポンプ内の流体の捕捉された渦巻形状の体積を部分的または実質的に充填する、好適な量の発泡体または発泡化液体の導入によって、実質的に等温で生じさせられてもよい。 熱交換液体の液滴(例えば、スクリューの表面または相補的表面内の穿孔を通して導入される)は、スクリューポンプ内の気体の実質的等温圧縮または膨張をもたらすために、発泡体と組み合わされてもよく、または発泡体の代わりに採用されてもよい。 前置圧縮機または後置膨張機と使用されるポンプでは、実質的等温動作は、エネルギー貯蔵システムの全体的効率を増加させ得る。

    シリンダ群の入口チャンバ内の最小または開始圧力を増加させることは、典型的には、シリンダ群内で生じるケージ圧の範囲(したがって、シリンダ群によって付与される力の範囲)を減少させる。 ケージ圧範囲は、事前圧縮の程度に正比例して減少される。 例えば、事前圧縮されていない入口圧力約1psigおよび最大圧力約2,500psigを有するシステムに対して、ケージ圧の範囲は、約2500:1である。 事前圧縮された入口圧力約5psigおよび最大圧力約2,500psigを有する、その他の点では同じシステムに対して、ケージ圧の範囲は、その5分の1である(すなわち、約500:1)。

    加えて、初期圧力における入口チャンバ内の空気の質量は、約絶対圧力の比(例えば、圧縮または膨張のポリトロープ係数に応じて、約19.7psia/14.7psia)だけ、事前圧縮されたシステム対事前圧縮されていないシステム内において増加される。 したがって、単一圧縮行程が、事前圧縮を伴うシステム内において、事前圧縮を伴わないシステムと同一の時間量がかかる場合、出力圧力(例えば、約2,500psig)において、比例してより多くなる貯蔵されたエネルギー量を表す、より多くの質量の圧縮された空気が、所与の時間間隔において産生される。 言い換えると、所与のシリンダによる単一完全圧縮の間、より高い圧縮力が、事前圧縮によって達成される。

    いくつかの送風機およびポンプ(例えば、スクリューポンプ)が、膨張機として、逆に動作されてもよいことは、圧縮機およびポンプの原理を熟知した人には明白となるであろう。 すなわち、例えば、比較的に高圧にある流体は、旋回するスクリューの一端に収容され、スクリューと相補的表面との間のほぼ渦巻形状の体積内に捕捉され、捕捉された体積が膨張するにつれて、回転するスクリューに沿って、縦方向に移動される。 本気体は、収容された圧力より低い圧力では、収容された端部と反対のスクリュー端から排出される。 膨張機として動作される、スクリューポンプ内の気体の膨張は、スクリューポンプの吸気時および/またはその前に、および/またはスクリューポンプ自体内に、気体の膨張の間、スクリューポンプ内の流体の捕捉された渦巻形状の体積を部分的または実質的に充填する発泡体または発泡化液体の導入によって、実質的に等温で生じさせられてもよい。

    類似推論によって、システムが、圧縮機としてではなく、膨張機として動作されるとき、シリンダ群の出口圧力を大気圧を有意に上回らせることによって、より高い膨張力が、達成されることは、圧縮機およびポンプの原理を熟知した人には明白となるであろう。 さらに、気体が仕事を行うデバイス(例えば、スクリュー−ポンプ膨張機)を通して、本過圧出口気体を膨張させることは、出口気体のポテンシャルエネルギーの一部を仕事に変換させる。 本仕事の回収は、エネルギー貯蔵システムの全体的効率を増加させる。

    ある量の気体の各圧縮または膨張(そのような圧縮または膨張は、本明細書では、「気体プロセス」と称される)は、概して、3つのタイプのうちの1つである:(1)断熱、その間、気体は、その環境と熱を交換せず、その結果、温度を上昇または降下させる、(2)等温、その間、気体は、一定温度のままであるように、その環境と熱を交換する、(3)ポリトロープ、その間、気体は、その環境と熱を交換するが、その温度は、一定のままではない。 完全断熱気体プロセスは、一部の熱が、常時、任意の気体塊およびその環境との間で交換される(理想的断熱体および反射体は、存在しない)ため、実践的ではない。 完全等温気体プロセスは、ある量の気体とその環境の一部(例えば、液体塊)との間を流動する熱に対して、非ゼロ温度差異が、気体とその環境との間に存在しなければならない、例えば、気体は、熱が液体に伝導され得るために、圧縮の間、加熱させられなければならないため、実践的ではない。 故に、実世界の気体プロセスは、典型的には、ポリトロープであるが、それらは、断熱または等温プロセスに近似し得る。

    理想気体の法則は、質量m、圧力p、体積V、および温度Tを有する所与の量の気体に対して、pV=mRTであって、式中、Rは、気体定数(空気に対して、R=287J/K kg)であるとしている。 等温プロセスに対して、Tは、プロセス全体を通して一定であって、したがって、pV=Cであって、式中、Cは、ある定数である。

    ポリトローププロセスに対して、熱力学の科学を熟知した人には明白となるように、プロセス全体を通して、pV =Cであって、式中、ポリトロープ指数と称される、nは、概して、1.0〜1.6のある定数である。 n=1に対して、pV =pV =pV=Cであって、すなわち、プロセスは等温である。 一般に、nが1に近いプロセス(例えば、1.05)は、ほぼ等温と見なされ得る。

    断熱プロセスに対して、pV γ =Cであって、式中、断熱係数と称されるγは、一定圧力C における気体の熱容量と、一定体積C におけるその熱容量の比に等しい、すなわち、γ=C /C である。 実際は、γは、圧力に依存する。 空気に対して、断熱係数γは、典型的には、1.4〜1.6である。

    本明細書では、我々は、「実質的に等温」気体プロセスをn≦1.1を有するものとして定義する。 本明細書に説明されるシリンダ内で行われる気体プロセスは、好ましくは、n≦1.05を伴って実質的に等温である。 本明細書では、シリンダアセンブリまたは貯蔵容器内で生じる気体プロセスが、「等温」として説明される場合、常に、本単語は、用語「実質的に等温」と同意語である。

    所与の量の気体の圧縮または膨張において行われる仕事量は、ポリトロープ指数nに伴って、実質的に変動する。 圧縮に対して、行われる最低仕事量は、等温プロセスに対するものであって、最高仕事量は、断熱プロセスに対するものであって、膨張に対しては、その逆となる。 故に、典型的には、本明細書に説明される圧縮気体エネルギー貯蔵システム内で生じるような気体プロセスに対して、断熱、等温、および実質的に等温気体プロセスによって達成される最終温度は、そのようなシステムの運用性および効率に実践的影響を及ぼすほど異なる。 同様に、断熱、等温、および実質的に等温気体プロセスの熱効率も、そのようなエネルギー貯蔵システムの全体的効率に実践的影響を及ぼすほど異なる。 例えば、初期温度20℃および初期圧力0psig(大気圧)から最終圧力180psigへのある量の気体の圧縮に対して、気体の最終温度Tは、等温プロセスに対して、ちょうど20℃、断熱プロセスに対して、約295℃、ポリトロープ指数n=1.1(n=1の等温の場合よりnが10%増加)を有するポリトロープ圧縮に対して、約95℃、およびポリトロープ指数n=1.05(n=1の等温の場合よりnが5%増加)を有するポリトロープ圧縮に対して、約60℃となるであろう。 別の実施例では、180psigにおける貯蔵リザーバ内への気体の圧縮を含む、初期温度20℃および初期圧力0psig(大気圧)から最終圧力約180psigへの1.6kgの空気の圧縮に対して、等温圧縮は、約355キロジュールの仕事を要求し、断熱圧縮は、約520キロジュールの仕事を要求し、およびポリトロープ指数n=1.045を有するポリトロープ圧縮は、約375キロジュールの仕事を要求する。 すなわち、ポリトロープ圧縮は、等温プロセスより約5%多く仕事を要求し、断熱プロセスは、等温プロセスより約46%多く仕事を要求する。

    実験的にnを式pV =Cに適合させることによって、本明細書に説明されるようなシリンダアセンブリ内で生じる気体プロセスのポリトロープ指数nを推定することが可能であって、例えば、シリンダ内の圧縮または膨張の間の気体の圧力pおよび体積Vは両方とも、ピストン位置、既知のデバイス寸法、および圧力変換器測定からの時間の関数として測定され得る。 さらに、理想気体の法則によって、シリンダ内の温度は、シリンダ内に位置し、その流体内容物と接触する、変換器(例えば、熱電対、抵抗熱検出器、サーミスタ)による直接測定の代替として、pおよびVから推定されてもよい。 多くの場合、体積および圧力を介した温度の間接測定は、温度変換器からのより遅い点測定より高速であって、かつより忠実に体積全体を表し得る。 したがって、本明細書に説明される温度測定および監視は、直接、1つ以上の変換器を介して、または前述のように、間接的に、行われてもよく、「温度センサ」は、温度、例えば、体積、圧力、および/またはピストン位置センサの間接測定のためのそのような1つ以上の変換器および/または1つ以上のセンサのうちの1つであってもよい。

    圧縮された気体中のポテンシャルエネルギーを機械および電気エネルギーに変換するための前述のアプローチは全て、適切に設計される場合、圧縮された気体中のポテンシャルエネルギーとして、電気エネルギーを貯蔵するように、逆に動作され得る。 本記述の正確性は、電気機械の原理、電力工学、空気圧、および熱力学の原理を適切に熟知したいかなる人にも明白となるであろうため、エネルギーを貯蔵すること、および貯槽からそれを回収するためのこれらの機構の動作は、各実施形態に対して説明されないであろう。 しかしながら、そのような動作は、想定され、本発明の範囲内であって、過度の実験を伴わずに、簡単に実現され得る。

    本明細書に説明されるシステム、および/または発泡体ベースの熱交換、液体−噴霧熱交換、および/または外部気体熱交換を採用する、他の実施形態は、2010年1月20日に出願の米国特許第7,958,731号(第'731号特許)に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、熱電併給の目的のために、その熱交換機構を介して、熱エネルギーを引き出す、または外部システム(図示せず)に送達してもよい。

    本明細書に説明される圧縮空気エネルギー貯蔵および回収システムは、好ましくは、密閉されたコンテナ内の気体の捕捉された体積を圧縮および膨張させるシステム(すなわち、「閉鎖」システム)ではなく、「開放」システム、すなわち、圧縮のために、周囲大気から空気を取り込み、膨張後、周囲大気に通気を戻すシステムである。 本明細書に説明されるシステムは、概して、気体の圧縮および膨張を介した、エネルギーの貯蔵および回収のための1つ以上のシリンダアセンブリを特徴とする。 システムはまた、(i)圧縮後の圧縮された気体の貯蔵およびその膨張用の圧縮された気体の供給のためのリザーバと、(ii)膨張後の膨張させられた気体の大気への排出および圧縮用の気体の供給のための通気口とを含む。 貯蔵リザーバは、例えば、1つ以上の圧力容器(すなわち、剛性外部を有してもよく、または膨張可能であってもよく、金属またはプラスチック等の種々の好適な材料から形成されてもよく、かつ圧力容器のためのASME規格内にあってもよく、またはそうでなくてもよい、圧縮された気体のためのコンテナ)、パイプ(すなわち、流体導管としても機能する、および/または定格され得、その直径を大幅に超える長さ(例えば、>100×)を有し、かつ圧力容器のためのASME規格内にない、圧縮された気体のための剛性コンテナ)、または空洞(すなわち、典型的には、地下に位置する、自然に生じる、または人工的に作成されたキャビティ)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 開放システムは、典型的には、閉鎖システムと比較して、優れたエネルギー密度を提供する。

    さらに、本明細書に説明されるシステムは、有利には、再生可能エネルギー源、例えば、風力および太陽エネルギーの活用および回収のために利用されてもよい。 例えば、気体の圧縮の間に貯蔵されたエネルギーは、例えば、風力または太陽エネルギーの断続的再生可能エネルギー源から生じてもよく、エネルギーは、断続的再生可能エネルギー源が、機能していない(すなわち、活用可能エネルギーを産生していない、または公称レベル未満でエネルギーを産生しているかのいずれかである)とき、気体の膨張を介して、回収されてもよい。 したがって、本明細書に説明されるシステムは、そのようなシステムによって生成される再生可能エネルギーを貯蔵するために、例えば、太陽パネルまたは風力タービンに接続されてもよい。

    一側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを回収する方法を特徴とする。 第1の発泡体膨張比を有する第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリに移送され、第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリ内で膨張させられ、それによって、そこからエネルギーを回収する。 その後、第2の発泡体は、第1のシリンダアセンブリと異なる第2のシリンダアセンブリに移送される。 第2の発泡体は、第1の発泡体膨張比より大きい第2の発泡体膨張比を有する。 第2の発泡体は、第2のシリンダアセンブリ内で膨張させられ、それによって、そこからエネルギーを回収する。 第1および第2のシリンダアセンブリは、好ましくは、気体および/または発泡体の膨張(および、可能性として、圧縮)のために利用される、単一動力装置の一部である。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 膨張させた第2の発泡体は、第2のシリンダアセンブリから排出されてもよい。 膨張させた第2の発泡体の少なくとも気体部分は、周囲大気に排出されてもよい。 第1の発泡体を膨張させた後、膨張させられた第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリから排出されてもよい。 第2の発泡体は、膨張させられた第1の発泡体の少なくとも一部分(例えば、気体部分または発泡体部分)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張させられた第1の発泡体は、発泡体容器の中へ排出されてもよく、熱伝達液が、発泡体容器内に導入され、第2の発泡体を形成してもよい。 第1の発泡体を膨張させた後、膨張させられた第1の発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、1つ以上のブレード、1つ以上の剪断力、1つ以上のバッフル、および/または1つ以上の遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の発泡体は、熱伝達液を膨張させられた第1の発泡体の気体成分の中へ導入することによって、形成されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体の液体成分は、(例えば、貯蔵リザーバ内に)貯蔵されてもよい。 第1の発泡体の質量比は、第2の発泡体の質量比にほぼ等しくてもよい。 第1の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第1の発泡体を膨張させる前に、変更されてもよい。 第2の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第2の発泡体を膨張させる前に、変更されてもよい。 第1の発泡体の発泡体質量比および/または第2の発泡体は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 第1の発泡体および/または第2の発泡体は、実質的に等温で膨張させられてもよい。 第1の発泡体は、熱伝達液および圧縮された気体を混ぜ合わせることによって、形成されてもよい。 第1の発泡体の空隙率は、圧縮された気体中への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 第1のシリンダアセンブリ内の圧力または温度が、感知されてもよく、移送速度は、感知された圧力および/または温度に応答して、制御されてもよい。 第1の発泡体を膨張させるステップおよび第2の発泡体を膨張させるステップは両方とも、第1および第2のシリンダアセンブリに機械的に連結されるクランクシャフトを駆動させてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する方法を特徴とする。 熱伝達液が、気体(例えば、ほぼ大気圧にある空気)の中へ分散され、第1の発泡体膨張比を有する第1の発泡体を形成する。 第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリ内で圧縮される。 その後、第2の発泡体は、第1のシリンダアセンブリと異なる第2のシリンダアセンブリに移送される。 第2の発泡体は、第1の発泡体膨張比より小さい第2の発泡体膨張比を有する。 第2の発泡体は、第2のシリンダアセンブリ内で圧縮され、圧縮された第2の発泡体は、第2のシリンダアセンブリから排出される。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも気体成分は、(例えば、貯蔵リザーバ内に)貯蔵される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリ内における第1の発泡体の圧縮に先立って、第1のシリンダアセンブリに移送されてもよい。 液体成分の少なくとも一部分は、気体成分を貯蔵するステップに先立って、圧縮された第2の発泡体から分離されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、1つ以上のブレード、1つ以上の剪断力、1つ以上のバッフル、および/または1つ以上の遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第2の発泡体の気体成分および液体成分は両方とも、貯蔵されてもよい(すなわち、同一の貯蔵リザーバ内でともに、または別個のリザーバ内で別個に)。 第1のシリンダアセンブリ内で第1の発泡体を圧縮後、圧縮された第1の発泡体は、第1のシリンダアセンブリから排出されてもよい。 第2の発泡体は、圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分(例えば、気体部分または発泡体部分)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第1の発泡体は、発泡体容器(例えば、圧力容器、パイプ、またはマニホールド)の中へ排出されてもよい。 熱伝達液が、発泡体容器内に導入され、第2の発泡体を形成してもよい。 第1の発泡体を圧縮後、圧縮された第1の発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、1つ以上のブレード、1つ以上の剪断力、1つ以上のバッフル、および/または1つ以上の遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の発泡体は、熱伝達液を圧縮された第1の発泡体の気体成分の中へ導入することによって、形成されてもよい。 圧縮された第1の発泡体の気体成分の中へ導入された熱伝達液は、分離された圧縮された第1の発泡体の液体成分の少なくとも一部分を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第1の発泡体の液体成分は、(例えば、貯蔵リザーバ内に)貯蔵されてもよい。 第1の発泡体の質量比は、第2の発泡体の質量比にほぼ等しくてもよい。 第1の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第1の発泡体を圧縮する前に、変更されてもよい。 第2の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第2の発泡体を圧縮する前に、変更されてもよい。 第1の発泡体のおよび/または第2の発泡体発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 第1の発泡体および/または第2の発泡体は、実質的に等温で圧縮されてもよい。 第1の発泡体の空隙率は、気体中への熱伝達液の分散速度を制御することによって、制御されてもよい。 第1のシリンダアセンブリ内の圧力または温度が、感知されてもよく、分散速度は、感知された圧力および/または温度に応答して、制御されてもよい。 クランクシャフトは、第1の発泡体および第2の発泡体を圧縮するように駆動されてもよい。 クランクシャフトは、第1および第2のシリンダアセンブリに機械的に連結されてもよい。 第1の発泡体を形成するステップは、濾膜上に熱伝達液を噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 システムは、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するためのシリンダアセンブリと、貯蔵リザーバと、(i)気体および熱伝達液を貯蔵リザーバから受容し、(ii)気体を熱伝達液と混合して、発泡体を形成し、(iii)発泡体をシリンダアセンブリに移送するための混合チャンバとを含む。 混合チャンバは、選択的に、シリンダアセンブリおよび貯蔵リザーバに流動的に接続される。 混合チャンバは、気体を移送するための第1の導管(加えて、液体を移送し得るが、典型的には、貯蔵リザーバの実質的に気体で充填された領域に接続される)および熱伝達液を移送するための第1の導管と異なる第2の導管(加えて、気体を移送し得るが、典型的には、貯蔵リザーバの実質的に液体で充填された領域に接続される)によって、選択的に、貯蔵リザーバに流動的に接続される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 混合チャンバは、発泡体の少なくとも1つの特性(例えば、発泡体セルサイズおよび/または発泡体セルサイズ均一性)を変更するための機構を含んでもよい。 機構は、濾膜および/または超音波エネルギー源を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、混合チャンバ内の第1の導管および/または第2の導管に連結されてもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 システムは、シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、または膨張によってエネルギーを回収する、第2のシリンダアセンブリを含んでもよい。 膨張させられた気体を大気に排出するための通気口は、選択的に、第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 制御システムは、シリンダアセンブリおよび/または混合チャンバを制御し、シリンダアセンブリ内で実質的等温圧縮および/または実質的等温膨張を強制してもよい。 センサが、シリンダアセンブリおよび/または混合チャンバ内の圧力を検出してもよく、制御システムが、センサに応答してもよい。 制御システムは、検出された圧力に応答して、混合チャンバ内への熱伝達液の流量を制御してもよい。 循環装置(例えば、変速ポンプ)は、第2の導管内の熱伝達液を移送してもよい。 可動の境界機構は、シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離してもよい。 クランクシャフトは、境界機構に機械的に連結されてもよく、境界機構の往復運動を回転運動に変換してもよい。 モータ/発電機は、クランクシャフトに連結されてもよい。 貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、および/または空洞を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵の方法を特徴とする。 発泡体は、シリンダ内で第1の圧力まで圧縮される。 圧縮された発泡体は、貯蔵リザーバに移送され、そこで、少なくとも部分的に、ほぼ第1の圧力において、気体成分と液体成分とに分離する。 液体成分の少なくとも一部分は、貯蔵リザーバから除去され、第1の圧力より低い第2の圧力において、貯蔵される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第2の圧力において、液体成分の少なくとも一部分を貯蔵するステップに先立って、エネルギーは、その圧力を低下させることによって、液体成分の少なくとも一部分から回収されてもよい。 クランクシャフトは、回収したエネルギーを用いて駆動されてもよい。 クランクシャフトは、シリンダに機械的に連結されてもよい。 発泡体を圧縮させるステップに先立って、発泡体は、熱伝達液および気体を混ぜ合わせることによって、形成されてもよい。 発泡体は、選択的に、シリンダに流動的に接続される、発泡体容器内に形成されてもよい。 発泡体容器は、圧力容器、パイプ、および/またはマニホールドを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体を形成するステップは、濾膜上に熱伝達液を噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体を圧縮させるステップに先立って、発泡体の平均セルサイズまたはセルサイズの均一性は、変更されてもよい。 発泡体の空隙率は、気体中への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 シリンダ内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。 貯蔵された液体成分の少なくとも一部分は、気体と混ぜ合わせられ、次いで、圧縮され得る、付加的発泡体を形成してもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体は、実質的に等温で圧縮されてもよい。 発泡体を圧縮するステップは、シリンダに連結されたクランクシャフトを駆動させるステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された発泡体は、少なくとも部分的に、重力のため、分離し得る。 圧縮された発泡体は、少なくとも部分的に、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、分離されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するための第1および第2のシリンダアセンブリを含む、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 第2のシリンダアセンブリは、第1のシリンダアセンブリの動作の圧力範囲と異なる動作の圧力範囲を有する。 その中の第1の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つのための第1の発泡体容器は、選択的に、第1のシリンダアセンブリに流動的に接続される。 その中の第2の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つのための第2の発泡体容器は、選択的に、第1のシリンダアセンブリおよび第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される。 その中の第3の発泡体の中間貯蔵または形成のうちの少なくとも1つのための第3の発泡体容器は、選択的に、第2のシリンダアセンブリに流動的に接続される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 周囲大気への通気口は、選択的に、第3の発泡体容器に流動的に接続されてもよい。 圧縮された気体(例えば、気体として、または発泡体の一部分として)の貯蔵のための貯蔵リザーバは、選択的に、第1の発泡体容器に流動的に接続されてもよい。 システムは、第1の発泡体容器内の第1の場所から、第1の場所と異なる第1の発泡体容器内の第2の場所に、発泡体および/または液体を移送するための再循環機構を含んでもよい。 第1の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第3の発泡体容器は、圧力容器、パイプ、またはマニホールドのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、発泡体生成機構、マニホールド、および選択的に、マニホールドに流動的に接続される、その中の発泡体の膨張および/または圧縮のための少なくとも1つのシリンダアセンブリを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 発泡体生成機構は、噴霧チャンバ、噴霧チャンバを通して流動する気体の中へ液体を分散させるための少なくとも1つの分散機、および少なくとも1つの分散機構に流動的に連結される、液体を含有するためのリザーバを含む、または本質的にそれから成る。 マニホールドは、噴霧チャンバから発泡体を受容する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 循環機構(例えば、ファン)が、少なくとも部分的に、噴霧チャンバを通る気体の流動を形成してもよい。 別の循環機構(例えば、変速ポンプ等のポンプ)は、リザーバから少なくとも1つの分散機構に液体を循環してもよい。 少なくとも、マニホールド内での発泡体の形成の間、マニホールドから気体を排出するための弁は、マニホールドに接続されてもよい。 それを通して、発泡体が、噴霧チャンバ内に分散された液体から、マニホールド内で形成される、濾膜は、噴霧チャンバとマニホールドとの間に配置されてもよい。 分離チャンバは、選択的に、マニホールドに流動的に接続されてもよい。 分離チャンバは、その中に、発泡体を気体成分と液体成分とに分離するための分離機構を備えてもよい。 分離チャンバは、選択的に、リザーバに流動的に接続されてもよい。 分離機構は、超音波エネルギー源、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、複数のシリンダ対、第1の圧力範囲内の低圧において、発泡体を生成するための第1の発泡体生成機構、および第2の圧力範囲内の高圧において、発泡体を生成するための第1の発泡体生成機構と異なる第2の発泡体生成機構を含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 各シリンダ対は、(i)第1の圧力範囲にわたる膨張および/または圧縮のための低圧シリンダと、(ii)第1の圧力範囲と異なり、少なくとも、中間圧力において、第1の圧力範囲と重複する、第2の圧力範囲にわたる膨張および/または圧縮のための高圧シリンダとを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 低圧にある発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドは、選択的に、(i)複数の低圧シリンダと、(ii)第1の発泡体生成機構とに流動的に接続されてもよい。 高圧にある発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドは、選択的に、(i)複数の高圧シリンダと、(ii)第2の発泡体生成機構とに流動的に接続されてもよい。 第1の発泡体生成機構は、(i)液体を気体の中へ分散させるための少なくとも1つの分散機構と、(ii)それを通して、分散された液体から発泡体が形成される、濾膜とを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の発泡体生成機構は、液体を噴霧、散布、噴射、または撹拌するステップのうちの少なくとも1つのための分散機構を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 システムは、中間圧力において、発泡体を生成するための第3の発泡体生成機構を含んでもよい。 中間圧力における発泡体の中間貯蔵のためのマニホールドは、選択的に、(i)複数の低圧シリンダ、(ii)複数の高圧シリンダ、および(iii)第3の発泡体生成機構に流動的に接続されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵するための圧縮および/またはエネルギーを回収するための膨張用のシリンダアセンブリと、シリンダアセンブリ内に発泡体を導入するための発泡体生成機構と、熱伝達流体を発泡体生成機構に圧送するための圧送シリンダと、第1の圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバと、熱伝達流体の貯蔵のための第2の貯蔵リザーバとを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 シリンダアセンブリは、その中の第1の可動の境界機構と、第1の可動の境界機構に連結された第1のロッドとを含む。 圧送シリンダは、その中の第2の可動の境界機構と、第2の可動の境界機構に連結された第2のロッドとを含む。 第1の貯蔵リザーバは、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続される。 第2の貯蔵リザーバは、選択的に、圧送シリンダに流動的に接続される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1の貯蔵リザーバおよび第2の貯蔵リザーバは、同一のリザーバであってもよく、または異なる(すなわち、離散)リザーバであってもよい。 熱伝達サブシステムは、熱的に熱伝達流体を調整してもよく、熱交換器を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1および第2のロッドは、第1および第2のロッドの往復運動を回転運動と相互変換するための機構に機械的に連結されてもよい。 本機構は、クランクシャフトを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 クランクシャフトは、第1および第2のロッドを固定位相関係に維持してもよい。 発泡体生成機構は、シリンダアセンブリ内に配置される、またはシリンダアセンブリ外に配置され、導管を介して、そこに接続されてもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の貯蔵リザーバは、第2の貯蔵リザーバが流体を貯蔵する圧力と異なる圧力で流体を貯蔵してもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵および回収する方法を特徴とする。 圧縮された気体は、貯蔵リザーバから、選択的に、そこに流動的に接続される、混合チャンバに移送される。 混合チャンバ内では、圧縮された気体および熱伝達流体を含む、または本質的にそれから成る、第1の発泡体が、形成される。 第1の発泡体は、混合チャンバからシリンダに移送される。 第1の発泡体は、シリンダ内で膨張させられ、そこからエネルギーを回収する。 膨張させられた第1の発泡体は、シリンダから除去される。 第2の発泡体は、シリンダ内に導入され、シリンダ内で圧縮され、その中にエネルギーを貯蔵する。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分は、貯蔵リザーバに移送され、移送は、混合チャンバを迂回する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第1の発泡体を膨張させる前に、変更されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体をシリンダから除去するステップは、膨張させられた第1の発泡体の気体成分を周囲大気に排出するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張させられた第1の発泡体をシリンダから除去するステップは、膨張させられた第1の発泡体を第2のシリンダに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよく、そこで、さらに膨張させられてもよい。 膨張させられた第1の発泡体は、気体成分および液体成分に分離されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、分離されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体の液体成分は、貯蔵されてもよい。 第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバに移送するステップは、圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分を貯蔵リザーバに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバに移送するステップは、圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分および液体成分の両方を貯蔵リザーバに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分は、シリンダと貯蔵リザーバとの間の迂回接続を介して、貯蔵リザーバに移送されてもよい。 弁は、実質的に、貯蔵リザーバへの移送の間、混合チャンバ内への圧縮された第2の発泡体の流入を防止してもよい。 圧縮された第2の発泡体の第2の部分は、混合チャンバを介して、シリンダから貯蔵リザーバに、移送されてもよい。 第1の発泡体および/または第2の発泡体は、実質的に等温で膨張させられる。 シリンダは、その中にピストンを含んでもよく、シリンダ内の第1の発泡体を膨張させるステップは、(i)ピストンに機械的に連結される機構および/または(ii)シリンダに連結される油圧システムを駆動させてもよい。 第1の発泡体を膨張させるステップは、本機構を駆動させてもよく、本機構は、クランクシャフトを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の発泡体を形成するステップは、熱伝達液を混合チャンバの中へ移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の発泡体の空隙率は、混合チャンバ内への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 シリンダおよび/または混合チャンバ内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを回収する方法を特徴とする。 圧縮された気体および熱伝達流体を含む、または本質的にそれから成る、第1の発泡体は、貯蔵リザーバ内で形成され、シリンダに移送される。 第1の発泡体は、シリンダ内で膨張させられ、そこからエネルギーを回収し、膨張させられた第1の発泡体は、シリンダから除去される。 第2の発泡体は、シリンダ内で圧縮され、その中にエネルギーを貯蔵し、圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分は、貯蔵リザーバ内に貯蔵される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1の発泡体を形成するステップは、発泡体生成機構を介して、貯蔵リザーバ内において、熱伝達流体および圧縮された気体を混合するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液(例えば、実質的に発泡化されない熱伝達液)が、貯蔵リザーバの領域から発泡体生成機構に循環されてもよい。 熱伝達液は、貯蔵リザーバ外で循環されてもよい。 第1の発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、第1の発泡体を膨張させる前に、変更されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体をシリンダから除去するステップは、膨張させられた第1の発泡体の気体成分を周囲大気に排出するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張させられた第1の発泡体は、気体成分および液体成分に分離されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、分離されてもよい。 膨張させられた第1の発泡体の液体成分は、(例えば、貯蔵リザーバ内に)貯蔵されてもよい。 第1の発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバ内に貯蔵するステップは、圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分を貯蔵するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバ内に貯蔵するステップは、圧縮された第2の発泡体の少なくとも一部分の気体成分および液体成分の両方を貯蔵するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張させられた第1の発泡体をシリンダから除去するステップは、膨張させられた第1の発泡体を第2のシリンダに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよく、そこで、さらに膨張させられてもよい。 第1の発泡体および/または第2の発泡体は、実質的に等温で膨張させられてもよい。 シリンダは、その中にピストンを含んでもよい。 シリンダ内の第1の発泡体を膨張させるステップは、(i)ピストンに機械的に連結される機構(例えば、クランクシャフト)および/または(ii)シリンダに連結される油圧システムを駆動させてもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵および回収する方法を特徴とする。 気体が、シリンダの中へ移送される。 熱伝達液が、シリンダの中へ移送され、その中において、気体と混合し、気体および熱伝達液を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成する。 シリンダ内では、発泡体は、エネルギーを貯蔵するために圧縮され、および/またはエネルギーを回収するために膨張させられ、圧縮されたまたは膨張させられた発泡体は、シリンダから排出される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 気体が、貯蔵リザーバから、シリンダの中へ移送されてもよく、熱伝達液が、貯蔵リザーバから、シリンダの中へ移送されてもよい。 気体および熱伝達液は、異なる入口を介して、シリンダの中へ移送されてもよい。 発泡体は、圧縮されてもよく、圧縮された発泡体の少なくとも一部分は、貯蔵リザーバ内に貯蔵されてもよい。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバ内に貯蔵するステップは、圧縮された発泡体の気体成分を貯蔵するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分を貯蔵リザーバ内に貯蔵するステップは、圧縮された発泡体の気体成分および液体成分の両方を貯蔵するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体の空隙率は、シリンダ内への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 シリンダ内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。 発泡体は、膨張させられてもよく、膨張させられた発泡体をシリンダから排出するステップは、膨張させられた発泡体の気体成分を周囲大気に排出するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体は、膨張させられてもよく、膨張させられた発泡体をシリンダから排出するステップは、膨張させられた発泡体を第2のシリンダに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよく、そこで、さらに膨張させられてもよい。 発泡体は、膨張させられてもよく、膨張させられた発泡体は、気体成分および液体成分に分離されてもよい。 膨張させられた発泡体は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、分離されてもよい。 発泡体は、膨張させられてもよく、膨張させられた発泡体の液体成分は、貯蔵されてもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体は、実質的に等温で膨張または圧縮されてもよい。 発泡体は、膨張させられてもよく、シリンダは、その中にピストンを含んでもよい。 発泡体を膨張させるステップは、(i)ピストンに機械的に連結される機構(例えば、クランクシャフト)および/または(ii)シリンダに連結される油圧システムを駆動させてもよい。

    さらなる付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵および回収する方法を特徴とする。 気体が、複数の離散段階において、圧縮または膨張させられ、各段階は、異なる圧力範囲にわたって、行われる。 段階のうちの1つの間、熱が、気体と気体の中へ導入される第1の熱伝達流体の離散液滴との間で交換される。 段階の別の1つの間、熱が、気体と第2の熱伝達流体との間で交換され、気体および第2の熱伝達流体は、組み合わされ、発泡体を形成する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 圧縮または膨張後、段階の別の1つの間、発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、分離されてもよい。 気体は、圧縮され、その後、貯蔵リザーバ内に貯蔵されてもよい。 気体は、膨張させられ、その後、周囲大気に通気されてもよい。 第1および第2の熱伝達流体は、同一の液体(例えば、水)を含んでもよい。 第2の熱伝達流体は、発泡性添加剤を含んでもよい。 第1の熱伝達流体の離散液滴は、噴霧によって、気体の中へ導入されてもよい。 第1の熱伝達流体の離散液滴と気体との間の熱交換は、その段階の間の膨張または圧縮を実質的に等温にし得る。 気体と第2の熱伝達流体との間の発泡体内の熱交換は、その段階の間の膨張または圧縮を実質的に等温にし得る。 発泡体の膨張または圧縮は、シリンダ内で行われてもよい。 発泡体は、シリンダ内で気体を第2の熱伝達流体と混合することによって、生成されてもよい。 発泡体は、シリンダ外で気体を第2の熱伝達流体と混合することによって、生成されてもよく、次いで、発泡体は、シリンダの中へ移送されてもよい。 発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、発泡体が、シリンダに流入する前に、変更されてもよい。 気体は、膨張させられてもよく、シリンダは、その中にピストンを含んでもよい。 シリンダ内の気体を膨張させるステップは、(i)ピストンに機械的に連結される機構(例えば、クランクシャフト)および/または(ii)シリンダに連結される油圧システムを駆動させてもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体を形成するステップは、第2の熱伝達流体を気体の中へ移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体の空隙率は、第2の熱伝達流体の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 段階のうちの少なくとも1つ内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵および回収する方法を特徴とする。 2つの異なるプロセスが、シリンダ内で行われ、本プロセスは、(i)気体を圧縮し、エネルギーを貯蔵するステップと、(ii)気体を膨張させ、エネルギーを回収するステップとを含む。 プロセスの一方の間、第1の熱伝達流体の離散液滴をそこに導入することによって、熱が、気体と交換される。 プロセスのうちの他方のプロセスの間、気体を第2の熱伝達流体と混合し、発泡体を形成することによって、熱が、気体と交換される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 プロセスのうちの他方のプロセス後、発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 分離は、機械的分離を(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、行われてもよい。 気体は、圧縮された後、貯蔵リザーバ内に貯蔵されてもよい。 気体は、膨張させられた後、周囲大気に通気されてもよい。 第1および第2の熱伝達流体は、同一の液体(例えば、水)を含んでもよい。 第2の熱伝達流体は、発泡性添加剤を含んでもよい。 第1の熱伝達流体の離散液滴は、噴霧によって、気体の中へ導入されてもよい。 第1の熱伝達流体の離散液滴と気体との間の熱交換は、そのプロセスを実質的に等温にし得る。 気体と第2の熱伝達流体との間の発泡体内の熱交換は、そのプロセスを実質的に等温にし得る。 発泡体は、シリンダ内で気体を第2の熱伝達流体と混合することによって、形成されてもよい。 発泡体は、シリンダ外で気体を第2の熱伝達流体と混合することによって、形成されてもよく、次いで、発泡体は、シリンダの中へ移送されてもよい。 発泡体の平均セルサイズおよび/またはセルサイズの均一性は、発泡体が、シリンダに流入する前に、変更されてもよい。 シリンダは、その中にピストンを含んでもよい。 シリンダ内の気体を膨張させるステップは、(i)ピストンに機械的に連結される機構(例えば、クランクシャフト)、または(ii)シリンダに連結される油圧システムを駆動させてもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体の空隙率は、気体中への第2の熱伝達流体の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 気体の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するためのシリンダアセンブリと、貯蔵リザーバと、混合チャンバと、迂回導管とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 貯蔵リザーバは、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続される。 混合チャンバは、選択的に、シリンダアセンブリおよび貯蔵リザーバに流動的に接続され、混合チャンバは、(i)貯蔵リザーバから気体を受容し、(ii)気体を熱伝達液と混合し、発泡体を形成し、(iii)発泡体をシリンダアセンブリに移送する。 迂回導管は、選択的に、直接、シリンダアセンブリを貯蔵リザーバに流動的に接続し、混合チャンバを横断せずに、シリンダアセンブリから貯蔵リザーバに、気体および/または発泡体を移送する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 混合チャンバは、(i)気体を移送するための第1の導管と、(ii)熱伝達液を移送するための第1の導管と異なる第2の導管とによって、選択的に、貯蔵リザーバに流動的に接続されてもよい。 発泡体の少なくとも1つの特性を変更するための機構(例えば、発泡体セルサイズおよび/または発泡体セルサイズ均一性)が、混合チャンバ内に配置されてもよい。 本機構は、濾膜および/または超音波エネルギー源を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、混合チャンバ内に配置されてもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 システムは、シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、または膨張によってエネルギーを回収する第2のシリンダアセンブリを含んでもよい。 膨張させられた気体を大気に排出する通気口は、選択的に、第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 システムは、シリンダアセンブリおよび/または混合チャンバを制御し、シリンダアセンブリ内で実質的等温圧縮および/または実質的等温膨張を強制する制御システムを含んでもよい。 システムは、シリンダアセンブリおよび/または混合チャンバ内の圧力を検出するセンサを含んでもよく、制御システムは、センサに応答してもよい。 制御システムは、検出された圧力に応答して、混合チャンバ内への熱伝達液の流量を制御してもよい。 循環装置(例えば、変速ポンプ等のポンプ)は、熱伝達液を混合チャンバに移送してもよい。 可動の境界機構は、シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離してもよい。 境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトは、境界機構に機械的に連結されてもよい。 モータ/発電機は、クランクシャフトに連結されてもよい。 貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、および/または空洞を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するシリンダアセンブリと、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続される、貯蔵リザーバと、貯蔵リザーバ内において、気体および熱伝達液を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を生成する発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 発泡体の少なくとも1つの特性を変更する機構(例えば、発泡体セルサイズおよび/または発泡体セルサイズ均一性)が、貯蔵リザーバとシリンダアセンブリとの間に配置されてもよい。 本機構は、濾膜および/または超音波エネルギー源を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 システムは、シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、または膨張によってエネルギーを回収する第2のシリンダアセンブリを含んでもよい。 膨張させられた気体を大気に排出する通気口は、選択的に、第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 システムは、シリンダアセンブリを制御し、その中で実質的等温圧縮および/または実質的等温膨張を行う制御システムを含んでもよい。 システムは、シリンダアセンブリ内の圧力または温度を検出するセンサを含んでもよく、制御システムは、センサに応答してもよい。 循環装置(例えば、変速ポンプ等のポンプ)が、熱伝達液を発泡体生成機構に移送してもよい。 導管は、選択的に、貯蔵リザーバの底部領域を発泡体生成機構と流動的に接続してもよい。 導管は、貯蔵リザーバ外に延在してもよい。 可動の境界機構は、シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離してもよい。 境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトは、境界機構に機械的に連結されてもよい。 モータ/発電機は、クランクシャフトに連結されてもよい。 貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、および/または空洞を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するシリンダアセンブリと、貯蔵リザーバと、シリンダアセンブリ内に配置される、シリンダアセンブリ内の気体中への熱伝達液の導入を介して、発泡体を生成する発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 シリンダアセンブリは、(i)気体を移送する第1の導管と、(ii)熱伝達液を発泡体生成機構に移送する第1の導管と異なる第2の導管とによって、選択的に、貯蔵リザーバに流動的に接続される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 システムは、シリンダアセンブリの圧力範囲と異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵するステップまたは膨張によってエネルギーを回収するステップのうちの少なくとも1つを行う第2のシリンダアセンブリを含んでもよい。 膨張させられた気体を大気に排出する通気口は、選択的に、第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 システムは、シリンダアセンブリを制御し、その中で実質的等温圧縮および/または実質的等温膨張を行う制御システムを含んでもよい。 システムは、シリンダアセンブリ内の圧力または温度を検出するセンサを含んでもよく、制御システムは、センサに応答してもよい。 制御システムは、検出された圧力に応答して、発泡体生成機構を通る熱伝達液の流量を制御してもよい。 循環装置(例えば、変速ポンプ等のポンプ)は、第2の導管内の熱伝達液を移送してもよい。 可動の境界機構は、シリンダアセンブリを2つのチャンバに分離してもよい。 境界機構の往復運動を回転運動に変換するクランクシャフトは、境界機構に機械的に連結されてもよい。 モータ/発電機は、クランクシャフトに連結されてもよい。 貯蔵リザーバは、圧力容器、パイプ、および/または空洞を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収するシリンダアセンブリと、気体と第1の熱伝達液の離散液滴との間の熱交換のために、シリンダアセンブリ内に第1の熱伝達液の離散液滴を導入する噴霧機構と、噴霧機構から離散し、気体および第2の熱伝達液を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を生成し、および/またはシリンダアセンブリ内に導入する発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1および第2の熱伝達液は、同一の液体(例えば、水)を含んでもよい。 第2の熱伝達液は、発泡性添加剤を含んでもよい。 噴霧機構は、噴霧ヘッドおよび/または噴霧ロッドを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバ(例えば、圧力容器、パイプ、および/または空洞)は、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 膨張させられた気体を周囲大気に排出する通気口は、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、(i)各異なる圧力範囲にわたって、圧縮によってエネルギーを貯蔵する、および/または膨張によってエネルギーを回収する複数のシリンダアセンブリと、(ii)選択的に、シリンダアセンブリのうちの1つに流動的に接続される、その中に第1の熱伝達液の離散液滴を導入する噴霧機構と、(iii)選択的に、シリンダアセンブリのうちの異なる1つに流動的に接続される、気体および第2の熱伝達液を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を生成し、および/またはその中に導入する発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1および第2の熱伝達液は、同一の液体(例えば、水)を含んでもよい。 第2の熱伝達液は、発泡性添加剤を含んでもよい。 噴霧機構は、噴霧ヘッドおよび/または噴霧ロッドを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された気体の貯蔵のための貯蔵リザーバ(例えば、圧力容器、パイプ、および/または空洞)は、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 膨張させられた気体を周囲大気に排出する通気口は、選択的に、シリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギー回収の方法を特徴とする。 圧送シリンダ内のピストンは、そこから発泡体生成機構に熱伝達液を移送するように駆動される。 圧縮された気体は、シリンダアセンブリまたは発泡体生成機構に移送される。 発泡体生成機構を介して、(i)発泡体が、熱伝達液を圧縮された気体と合対することによって形成され、(ii)発泡体は、シリンダアセンブリ内に導入される。 発泡体は、シリンダアセンブリ内で膨張させられ、膨張は、シリンダアセンブリ内のピストンを駆動させる。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、シリンダアセンブリから排出される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 圧縮された気体は、第1の貯蔵リザーバから、シリンダアセンブリに移送されてもよい。 熱伝達液は、第2の貯蔵リザーバから、圧送シリンダに移送されてもよい。 第1および第2の貯蔵リザーバは、同一のリザーバであってもよい。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 液体成分は、第1の貯蔵リザーバに移送されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、行われてもよい。 第2の貯蔵リザーバは、第1の貯蔵リザーバと別個かつ異なってもよい。 第1の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力は、第2の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力(例えば、ほぼ大気圧であってもよい)より高くてもよい。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 液体成分は、第2の貯蔵リザーバに移送されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、行われてもよい。 熱伝達液は、熱伝達液の発泡体生成機構への流入に先立って、熱的に調整(すなわち、加熱または冷却)されてもよい。 発泡体生成機構は、シリンダアセンブリ内に配置されてもよい。 発泡体生成機構は、シリンダアセンブリ外に配置され、導管によって、そこに接続されてもよい。 圧送シリンダおよびシリンダアセンブリ内のピストンは、同時に、駆動されてもよい。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、行われてもよい。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分をシリンダアセンブリから排出するステップは、膨張させられた発泡体の気体部分を周囲大気に排出するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張させられた発泡体の少なくとも一部分をシリンダアセンブリから排出するステップは、そのさらなる膨張のために、膨張させられた発泡体またはその気体部分を第2のシリンダアセンブリに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体の空隙率は、発泡体生成機構への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 シリンダおよび/または発泡体生成機構内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギー貯蔵の方法を特徴とする。 圧送シリンダ内のピストンは、そこから発泡体生成機構に熱伝達液を移送するように駆動される。 気体は、シリンダアセンブリまたは発泡体生成機構に移送される。 発泡体生成機構を介して、(i)発泡体が、熱伝達液を圧縮された気体と混ぜ合わせることによって形成され、(ii)発泡体は、シリンダアセンブリ内に導入される。 シリンダアセンブリ内のピストンは、シリンダアセンブリ内の発泡体を圧縮するように駆動される。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分は、シリンダアセンブリから排出される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分をシリンダアセンブリから排出するステップは、圧縮された発泡体を第1の貯蔵リザーバに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分をシリンダアセンブリから排出するステップは、圧縮された発泡体の気体成分を第1の貯蔵リザーバに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分をシリンダアセンブリから排出するステップは、圧縮された発泡体の液体成分を第2の貯蔵リザーバに移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1および第2の貯蔵リザーバは、同一のリザーバであってもよい。 第2の貯蔵リザーバは、第1の貯蔵リザーバと別個かつ異なってもよい。 第1の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力は、第2の貯蔵リザーバ内の貯蔵圧力(例えば、ほぼ大気圧であってもよい)より高くてもよい。 熱伝達液は、熱伝達液の発泡体生成機構への流入に先立って、熱的に調整(すなわち、加熱または冷却)されてもよい。 発泡体生成機構は、シリンダアセンブリ内に配置されてもよい。 発泡体生成機構は、シリンダアセンブリ外に配置され、導管によって、そこに接続されてもよい。 圧送シリンダおよびシリンダアセンブリ内のピストンは、同時に、駆動されてもよい。 圧縮された発泡体の少なくとも一部分は、気体成分と液体成分とに分離されてもよい。 分離は、機械的分離(例えば、ブレード、剪断力、バッフル、および/または遠心分離によって)および/または超音波エネルギーの印加を介して、行われてもよい。 気体は、周囲大気から、シリンダアセンブリまたは発泡体生成機構に移送されてもよい。 気体は、第2のシリンダアセンブリ内での気体の圧縮後、第2のシリンダアセンブリから、シリンダアセンブリまたは発泡体生成機構に移送されてもよい。 発泡体の発泡体質量比は、1〜4の範囲から選択されてもよい。 発泡体の空隙率は、発泡体生成機構への熱伝達液の移送速度を制御することによって、制御されてもよい。 シリンダおよび/または発泡体生成機構内の圧力および/または温度が、感知されてもよく、移送速度は、それに応答して、制御されてもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵するための圧縮またはエネルギーを回収するための膨張のうちの少なくとも1つを行う第1のシリンダアセンブリと、エネルギーを貯蔵するための圧縮またはエネルギーを回収するための膨張のうちの少なくとも1つを行う第2のシリンダアセンブリとを含む、または本質的にそれから構成されるエネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 第1のシリンダアセンブリは、(i)第1のシリンダと、(ii)少なくとも部分的に第1のシリンダ内に配置される、第1のシリンダからの熱伝達流体を循環させる第1の圧送機構と、(iii)熱伝達流体を気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成し、第1のシリンダ内に発泡体を導入する第1の発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから構成される。 第2のシリンダアセンブリは、(i)第2のシリンダと、(ii)少なくとも部分的に第2のシリンダ内に配置され、選択的に、第1の発泡体生成機構に流動的に接続される第2のシリンダからの熱伝達流体を循環させる第2の圧送機構と、(iii)熱伝達流体を気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成し、第2のシリンダ内に発泡体を導入する第2の発泡体生成機構であって、選択的に、第1の圧送機構に流動的に接続される、第2の発泡体生成機構とを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1の圧送機構は、第1のシリンダ内に配置され、第1のシリンダを2つの区画に分離する、第1のピストンと、第1の空所を備える、第1のピストンに連結される、第1のピストンロッドと、少なくとも部分的に、第1の空所内に配置され、第1のシリンダの少なくとも一部分を通して延在する、第1の中空管とを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の中空管と第1のピストンロッドとの間の相対運動は、第1の空所内外に熱伝達流体を循環させてもよい。 第2の圧送機構は、第2のシリンダ内に配置され、第2のシリンダを2つの区画に分離する、第2のピストンと、第1の空所を備え、第2のピストンに連結される、第2のピストンロッドと、少なくとも部分的に、第2の空所内に配置され、第2のシリンダの少なくとも一部分を通して延在する、第2の中空管とを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の中空管と第2のピストンロッドとの間の相対運動は、第2の空所内外に熱伝達流体を循環させてもよい。 第1および第2のピストンロッドは、共通クランクシャフトに機械的に連結されてもよい。 第1の熱交換サブシステムは、第1の発泡体生成機構に循環する熱伝達流体を熱的に調整してもよい。 第1の熱交換サブシステムは、熱交換器を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の熱交換サブシステムは、第1の発泡体生成機構および第2の圧送機構に流動的に接続されてもよい。 第2の熱交換サブシステムは、第2の発泡体生成機構に循環する熱伝達流体を熱的に調整してもよい。 第2の熱交換サブシステムは、熱交換器を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の熱交換サブシステムは、第2の発泡体生成機構および第1の圧送機構に流動的に接続されてもよい。 気体および/または熱伝達流体の貯蔵のための第1の貯蔵リザーバは、選択的に、第1および第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 気体および/または熱伝達流体の貯蔵のための第2の貯蔵リザーバは、選択的に、第1および第2のシリンダアセンブリに流動的に接続されてもよい。 第1の貯蔵リザーバの貯蔵圧力は、第2の貯蔵リザーバの貯蔵圧力(ほぼ大気圧であってもよい)より高くてもよい。 第1および/または第2の貯蔵リザーバは、選択的に、第1および/または第2の圧送機構に流動的に接続されてもよい。 第1の発泡体生成機構は、第1のシリンダ内に配置されてもよい。 第1の発泡体生成機構は、第1のシリンダ外に配置され、導管を介して、そこに接続されてもよい。 第2の発泡体生成機構は、第2のシリンダ内に配置されてもよい。 第2の発泡体生成機構は、第2のシリンダ外に配置され、導管を介して、そこに接続されてもよい。 第1の発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2の発泡体生成機構は、1つ以上のノズル、回転ブレード、超音波エネルギー源、および/またはスパージャーを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、(i)第1のシリンダと、第1の圧送機構と、第1の発泡体生成機構とを備える、第1のシリンダアセンブリと、(ii)第2のシリンダと、第2の圧送機構と、第2の発泡体生成機構とを備える、第2のシリンダアセンブリとを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー回収システムを利用する、エネルギー回収の方法を特徴とする。 膨張行程は、第1のシリンダアセンブリを用いて行われ、排気行程は、第2のシリンダアセンブリを用いて行われる。 膨張行程は、(i)第1の発泡体生成機構において、熱伝達流体および気体を混ぜ合わせ、発泡体を形成するステップと、(ii)第1のシリンダ内で発泡体を膨張させるステップと、(iii)第1の圧送機構内に熱伝達流体を導入するステップとを含む、または本質的にそれから成る。 排気行程は、(i)発泡体またはその気体成分を第2のシリンダから排出するステップと、(ii)第2の圧送機構を用いて、熱伝達流体を第1の発泡体生成機構に圧送するステップとを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 排気行程は、第1の発泡体生成機構に流入する前に、第2の圧送機構を用いて圧送される熱伝達流体を熱的に調整(例えば、加熱)するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張行程は、第2のシリンダアセンブリを用いて行われてもよく、排気行程は、第1のシリンダアセンブリを用いて行われてもよい。 膨張行程は、(i)第2の発泡体生成機構において、熱伝達流体および気体を混ぜ合わせ、第2の発泡体を形成するステップと、(ii)第2のシリンダ内で第2の発泡体を膨張させるステップと、(iii)第2の圧送機構内に熱伝達流体を導入するステップとを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 排気行程は、(i)発泡体またはその気体成分を第1のシリンダから排出するステップと、(ii)第1の圧送機構を用いて、熱伝達流体を第2の発泡体生成機構に圧送するステップとを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、(i)第1のシリンダと、第1の圧送機構と、第1の発泡体生成機構とを備える、第1のシリンダアセンブリと、(ii)第2のシリンダと、第2の圧送機構と、第2の発泡体生成機構とを備える、第2のシリンダアセンブリとを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー回収システムを利用するエネルギー貯蔵の方法を特徴とする。 圧縮行程は、第1のシリンダアセンブリを用いて行われる。 圧縮行程は、(i)第1のシリンダ内において、第1の発泡体生成機構によって生成される発泡体を圧縮するステップと、(ii)第1の圧送機構を用いて、熱伝達流体を第2の発泡体生成機構に圧送するステップとを含む、または本質的にそれから成る。 圧縮行程は、第2のシリンダアセンブリを用いて行われる。 圧縮行程は、(i)第2のシリンダ内において、第2の発泡体生成機構によって生成される第2の発泡体を圧縮するステップと、(ii)第2の圧送機構を用いて、熱伝達流体を第1の発泡体生成機構に圧送するステップとを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 吸気行程は、第1のシリンダアセンブリを用いて行われてもよい。 吸気行程は、(i)第1のシリンダ内で気体を受容するステップと、(ii)第1の圧送機構内に熱伝達流体を導入するステップとを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 吸気行程は、第2のシリンダアセンブリを用いて行われてもよい。 吸気行程は、(i)第2のシリンダ内で気体を受容するステップと、(ii)第2の圧送機構内に熱伝達流体を導入するステップとを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1のシリンダアセンブリの圧縮行程は、第2の発泡体生成機構に流入する前に、第1の圧送機構を用いて圧送される熱伝達流体を熱的に調整(例えば、冷却)するステップを含んでもよい。 第2のシリンダアセンブリの圧縮行程は、第1の発泡体生成機構に流入する前に、第2の圧送機構を用いて圧送される熱伝達流体を熱的に調整(例えば、冷却)するステップを含んでもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、効率的電力需要応答のためのシステムを特徴とする。 システムは、(i)第1の電力需要レベルまで、需要に応答して、電力を供給する第1のエネルギー貯蔵システムと、(ii)第1のエネルギー貯蔵システムに接続される、第1の電力需要レベルを上回る需要に応答して、電力を供給する第2のエネルギー貯蔵システムと、(iii)第1および/または第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分を熱的に調整し、それによって、第1および第2のエネルギー貯蔵システムの集合効率を増加させる熱交換サブシステムとを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 第1のエネルギー貯蔵システムは、バッテリ、フライホイール、および/またはウルトラキャパシタを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2のエネルギー貯蔵システムは、圧縮された気体を膨張させることによって(例えば、発泡体の形態において)、電力を供給する、圧縮気体エネルギー貯蔵システムを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1および第2のエネルギー貯蔵システムは、送電網に並列に接続されてもよい。 第1の電力需要レベルは、約500kWであってもよい。 熱交換サブシステムは、第2のエネルギー貯蔵システムにおいて、(i)膨張および/または圧縮を受ける気体を熱的に調整するため、または気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成する熱伝達流体、(ii)膨張および/または圧縮を受ける気体または発泡体、および/または(iii)膨張に先立って、貯蔵リザーバ内に貯蔵される気体または発泡体を熱的に調整するために、第1のエネルギー貯蔵システムから、熱エネルギーを回収してもよい。 熱交換サブシステムは、第1のエネルギー貯蔵システムと関連付けられた第1の熱交換器と、(i)第1の熱交換器と別個であって、(ii)選択的に、第1の熱交換器に流動的に接続可能である、第2のエネルギー貯蔵システムと関連付けられた第2の熱交換器とを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第1の熱交換器は、第1のラジエータおよび/または第1の蓄熱井戸に流動的に接続されてもよく、第2の熱交換器は、第2のラジエータおよび/または第2の蓄熱井戸に流動的に接続されてもよい。

    さらなる付加的側面では、本発明の実施形態は、電力送達の方法を特徴とする。 時変電力需要レベルが、検出される。 電力は、電力需要レベルが、閾値レベル以下であるとき、第1のエネルギー貯蔵システムから供給される。 電力は、電力需要レベルが、閾値レベルを上回るとき、第2のエネルギー貯蔵システムから供給される。 第1および/または第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分は、熱的に調整(すなわち、加熱または冷却)され、それによって、第1および第2のエネルギー貯蔵システムの集合効率を増加させる。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 電力は、電力需要レベルは、閾値レベル以下であるときのみ、第1のエネルギー貯蔵システムから供給されてもよい。 電力は、電力需要レベルが、閾値レベルを上回るときのみ、第2のエネルギー貯蔵システムから供給されてもよい。 熱的に調整するステップは、第1のエネルギー貯蔵システムから熱エネルギーを回収するステップと、回収した熱エネルギーを用いて、第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分を熱的に調整するステップとを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 第2のエネルギー貯蔵システムの少なくとも一部分を熱的に調整するステップは、(i)膨張および/または圧縮を受ける気体を熱的に調整するため、または気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成する熱伝達流体、(ii)膨張および/または圧縮を受ける気体または発泡体、および/または(iii)膨張に先立って、圧縮気体リザーバ内に貯蔵された気体または発泡体を熱的に調整するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 電力は、共通バスラインを経由して、第1および第2のエネルギー貯蔵システムから供給されてもよい。 第2のエネルギー貯蔵システムから電力を供給するステップは、気体および/または発泡体を膨張させ、そこからエネルギーを回収するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体は、動力装置内で圧縮されてもよい。 蓄熱井戸からの熱伝達液が、圧縮に先立って、および/またはその間に、気体の中へ導入され、熱伝達液は、圧縮の間に、熱エネルギーを気体から吸収する。 熱伝達液の少なくとも一部分は、蓄熱井戸に戻され、その中に熱エネルギーを貯蔵する。 その後、気体は、動力装置内で膨張させられる。 蓄熱井戸からの熱伝達液は、膨張に先立って、および/またはその間に、気体の中へ導入され、気体は、膨張の間に、熱エネルギーを熱伝達液から吸収する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 熱伝達液は、熱伝達液を気体の中へ噴霧することによって、気体の中へ導入されてもよい。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、熱伝達液の少なくとも一部分を蓄熱井戸に戻すステップに先立って、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 圧縮に先立って、および/またはその間、熱伝達液を導入するステップは、圧縮を実質的に等温にし得る。 膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を導入するステップは、膨張を実質的に等温にし得る。 動力装置によって産生される廃熱エネルギーは、蓄熱井戸内に貯蔵されてもよい。 熱エネルギーは、蓄熱井戸と周囲環境との間で交換されてもよい。 熱エネルギーは、動力装置が、圧縮または膨張のいずれも行っていない間、蓄熱井戸と周囲環境との間で交換されてもよい。 圧縮に先立って、および/またはその間、気体の中へ導入される熱伝達液の温度は、周囲温度を下回ってもよい。 膨張に先立って、および/またはその間、気体の中へ導入される熱伝達液の温度は、周囲温度を上回ってもよい。 圧縮された気体は、圧縮後、貯蔵されてもよく、貯蔵された圧縮気体は、膨張の間、膨張させられてもよい。 圧縮された気体を貯蔵するステップは、高温において、熱伝達流体を貯蔵するステップを含んでもよい。 貯蔵された熱伝達流体は、蓄熱井戸に移送され、それによって、その中に熱エネルギーを貯蔵してもよい。 膨張させられた気体は、膨張後、大気に通気されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、その中に熱伝達流体を含有する蓄熱井戸と併用するために構成される、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 システムは、(i)その中に、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置と、(ii)圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入する機構であって、蓄熱井戸への選択的流体接続のために構成される、機構と、(iii)選択的に、気体の中へ導入される熱伝達液を蓄熱井戸内に戻す導管と、(iv)動力装置および蓄熱井戸に熱的に接続される、動力装置から蓄熱井戸に、廃熱エネルギーを移送する廃熱熱交換システムとを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 システムは、蓄熱井戸および周囲環境への熱接続のために構成される、環境熱交換システムを含んでもよい。 システムは、(i)動力装置の動作状態を感知し、(ii)動力装置が、気体の膨張または圧縮のいずれも行っていないときのみ、環境熱交換システムを動作せる制御システムを含んでもよい。 圧縮された気体の貯蔵のためのリザーバは、選択的に、動力装置に流動的に接続されてもよい。 リザーバは、その間の熱伝達液の流動を可能にするために、蓄熱井戸への選択的流体接続のために構成されてもよい。 膨張させられた気体を大気に通気する通気口は、選択的に、動力装置に流動的に接続されてもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体が、動力装置内で圧縮および/または膨張させられる。 圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、(i)熱伝達液は、第1の温度において、蓄熱井戸から引き出され、(ii)熱伝達液は、熱的に調整され、それによって、第1の温度と異なる第2の温度となり、(iii)熱的に調整された熱伝達液は、気体の中へ導入され、それと熱を交換する。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 気体と熱的に調整された熱伝達液との間の熱交換は、圧縮および/または膨張を実質的に等温にし得る。 熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、圧縮および/または膨張後、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 熱伝達液を熱的に調整するステップは、熱伝達液と、蓄熱井戸から離散し、それに流動的に接続されない、第2の蓄熱井戸との間の熱エネルギーの移送を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 動力装置によって産生される廃熱エネルギーは、第2の蓄熱井戸内に貯蔵されてもよい。 熱エネルギーは、第2の蓄熱井戸と周囲環境との間で交換されてもよい。 熱エネルギーは、動力装置が、圧縮または膨張のいずれも行っていない間、第2の蓄熱井戸と周囲環境との間で交換されてもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、(i)その中に、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置と、(ii)圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入する機構と、(iii)選択的に、機構に流動的に接続される、その中へ熱伝達液を含有する蓄熱井戸と、(iv)蓄熱井戸から動力装置に流動する熱伝達液を熱的に調整するために、蓄熱井戸と動力装置との間に接続される、熱交換器と、(v)熱交換器と関連付けられ、蓄熱井戸から離散している、熱伝達流体からの熱エネルギーを貯蔵し、および/または熱エネルギーをそこに供給する第2の蓄熱井戸とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 導管は、気体の中へ導入された熱伝達液を蓄熱井戸に戻してもよい。 動力装置から第2の蓄熱井戸に、廃熱エネルギーを移送する廃熱熱交換システムは、動力装置および第2の蓄熱井戸に熱的に接続されてもよい。 環境熱交換システムは、第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続されてもよい。 熱交換器は、第2の蓄熱井戸内に配置されてもよい。

    さらなる付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体は、動力装置内で圧縮または膨張させられる。 圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、(i)熱伝達液は、第1の温度において、第1の蓄熱井戸から引き出され(ii)熱伝達液は、気体の中へ導入され、それと熱を交換し、熱交換は、熱伝達液を第1の温度と異なる第2の温度にする。 熱伝達液は、第2の温度において、第1の蓄熱井戸から離散し、それに流動的に接続されない、第2の蓄熱井戸に移送される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 気体と熱伝達液との間の熱交換は、圧縮および/または膨張を実質的に等温にし得る。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、熱伝達液を第2の蓄熱井戸に移送するステップに先立って、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 動力装置によって産生される廃熱エネルギーは、第2の蓄熱井戸内に貯蔵されてもよい。 熱エネルギーは、周囲環境と第1の蓄熱井戸および/または第2の蓄熱井戸との間で交換されてもよい。 熱エネルギーは、動力装置が、圧縮または膨張のいずれも行っていない間、周囲環境と交換されてもよい。

    ある側面では、本発明の実施形態は、(i)その中へ、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置と、(ii)圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入する機構と、(iii)選択的に、本機構に流動的に接続される、(a)第1の温度において、その中に熱伝達液を含有する、第1の蓄熱井戸と、(b)第1の温度と異なる第2の温度において、その中に熱伝達液を含有する第1の蓄熱井戸から離散している、第2の蓄熱井戸とを含む、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。 システムはまた、(i)圧縮に先立って、および/またはその間、(a)第1の蓄熱井戸から気体中へと、(b)動力装置から第2の蓄熱井戸内への熱伝達液の経路を指定し、(ii)膨張に先立って、および/またはその間、(a)第2の蓄熱井戸から気体中へと、(b)動力装置から第1の蓄熱井戸内への熱伝達液の経路を指定する制御システムを含む。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 動力装置から第2の蓄熱井戸に、廃熱エネルギーを移送する廃熱熱交換システムは、動力装置および第2の蓄熱井戸に熱的に接続されてもよい。 環境熱交換システムは、第1の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続されてもよい。 環境熱交換システムは、第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続されてもよい。

    別の側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体は、動力装置内で圧縮および/または膨張させられる。 圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、(i)熱伝達液は、第1の温度において、リザーバから引き出され、(ii)熱伝達液は、熱的に調整され、それによって、第1の温度と異なる第2の温度となり、(iii)熱的に調整された熱伝達液は、気体の中へ導入され、それと熱を交換する。 熱伝達液を熱的に調整するステップは、熱伝達液と、第3の温度を有する第1の蓄熱井戸から、(i)第1の蓄熱井戸から離散し、(ii)第3の温度と異なる第4の温度を有する、第2の蓄熱井戸に流動する熱貯蔵液体との間で熱エネルギーを交換するステップを含む、または本質的にそれから成る。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 熱伝達液および熱貯蔵液体は、熱伝達液の熱調整するステップの間、混合しなくてもよい。 気体と熱的に調整された熱伝達液との間の熱交換は、圧縮および/または膨張を実質的に等温にし得る。 熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達流体および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、圧縮および/または膨張後、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。

    さらに別の側面では、本発明の実施形態は、(i)その中に、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置と、(ii)圧縮および/または膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入する機構と、(iii)選択的に、機構に流動的に接続される、その中に熱伝達液を含有するリザーバと、(iv)リザーバから動力装置に流動する熱伝達液を熱的に調整するために、リザーバと動力装置との間に接続される、熱交換器と、(v)熱交換器と関連付けられ、リザーバに流動的に接続されない、(a)第1の温度において、熱貯蔵液体を含有する第1の蓄熱井戸と、(b)第1の温度と異なる第2の温度において、熱貯蔵液体を含有する第2の蓄熱井戸であって、第1と第2の蓄熱井戸との間の熱貯蔵液体の流動が、熱伝達流体を熱的に調整する、第2の蓄熱井戸とを含む、または本質的にそれから成る、エネルギー貯蔵および回収システムを特徴とする。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 導管は、気体の中へ導入される熱伝達液をリザーバに戻してもよい。 動力装置から第2の蓄熱井戸に、廃熱エネルギーを移送する廃熱熱交換システムは、動力装置および第2の蓄熱井戸に熱的に接続されてもよい。 環境熱交換システムは、第1の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続されてもよい。 環境熱交換システムは、第2の蓄熱井戸および周囲環境に熱的に接続されてもよい。

    付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体は、動力装置内で圧縮される。 圧縮に先立って、および/またはその間、(i)熱伝達液は、第1の温度において、液体リザーバから引き出され、(ii)熱伝達液は、気体の中へ導入され、それと熱を交換し、熱交換は、熱伝達液を第1の温度より高い第2の温度にする。 第2の温度における熱伝達液および圧縮された気体は両方とも、圧縮気体貯蔵に移送される。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 気体と熱伝達液との間の熱交換は、圧縮を実質的に等温にし得る。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 第2の温度における熱伝達液および圧縮された気体の両方を圧縮気体貯蔵に移送するステップは、発泡体を圧縮気体貯蔵に移送するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    本方法は、(i)圧縮された気体を圧縮気体貯蔵から動力装置に移送するステップと、(ii)動力装置内で圧縮された気体を膨張させるステップと、(iii)膨張に先立って、および/またはその間、(a)第3の温度において、熱伝達液を圧縮気体貯蔵から引き出すステップと、(b)熱伝達液を気体の中へ導入し、それと熱を交換し、熱交換が、熱伝達液を第3の温度より低い第4の温度にするステップと、(iv)熱伝達液を液体リザーバに移送するステップとを含んでもよい。 気体と熱伝達液との間の熱交換は、膨張を実質的に等温にし得る。 膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、熱伝達液を液体リザーバに移送するステップに先立って、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 動力装置によって産生される廃熱エネルギーは、圧縮気体貯蔵内に貯蔵されてもよい。 熱エネルギーは、周囲環境と圧縮気体貯蔵との間で交換されてもよい。 熱エネルギーは、動力装置が、圧縮または膨張のいずれも行っていない間、周囲環境と交換されてもよい。

    さらなる付加的側面では、本発明の実施形態は、エネルギーを貯蔵する気体の圧縮および/またはエネルギーを回収する気体の膨張のためのシリンダアセンブリを備える、動力装置を利用するエネルギー貯蔵および回収の方法を特徴とする。 気体は、動力装置内で圧縮される。 圧縮に先立って、および/またはその間、(i)熱伝達液は、第1の温度において、第1の蓄熱井戸から引き出され、(ii)熱伝達液は、気体の中へ導入され、それと熱を交換し、熱交換は、熱伝達液を第1の温度より高い第2の温度にする。 圧縮された気体は、圧縮気体貯蔵に移送される。 熱伝達液は、第2の温度において、圧縮気体貯蔵および/または第1の蓄熱井戸から離散している第2の蓄熱井戸に移送される。

    本方法は、(i)圧縮された気体を圧縮気体貯蔵から動力装置に移送するステップと、(ii)動力装置内で圧縮された気体を膨張させるステップと、(iii)膨張に先立って、および/またはその間、(a)圧縮気体貯蔵または第2の蓄熱井戸のうちの少なくとも1つから、熱伝達液を引き出し、(b)熱伝達液を気体の中へ導入し、それと熱を交換するステップと、(iv)熱伝達液を第1の蓄熱井戸に移送するステップとを含んでもよい。

    本発明の実施形態は、種々の異なる組み合わせのいずれかにおいて、以下のうちの1つ以上を組み込む。 動力装置内で圧縮された気体を膨張させるステップは、第1の段階および第2の段階において、それぞれ、異なる圧力範囲にわたって、圧縮された気体を膨張させるステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液は、膨張に先立って、および/またはその間、第1の段階において、圧縮気体貯蔵から引き出されてもよい。 熱伝達液は、膨張に先立って、および/またはその間、第2の段階において、第2の蓄熱井戸から引き出されてもよい。 膨張に先立って、および/またはその間、気体と熱伝達液との間の熱交換は、膨張を実質的に等温にし得る。 膨張に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、熱伝達液を第1の蓄熱井戸に移送するステップに先立って、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 動力装置内の気体を圧縮するステップは、第1の段階および第2の段階において、それぞれ、異なる圧力範囲にわたって、気体を圧縮するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 熱伝達液は、圧縮後またはその間、第1の段階において、圧縮気体貯蔵に移送されてもよい。 熱伝達液は、圧縮後またはその間、第2の段階において、第2の蓄熱井戸に移送されてもよい。 圧縮に先立って、および/またはその間、気体と熱伝達液との間の熱交換は、圧縮を実質的に等温にし得る。 圧縮に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱的に調整された熱伝達液を気体の中へ噴霧するステップを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 圧縮に先立って、および/またはその間、熱伝達液を気体の中へ導入するステップは、熱伝達液および気体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体を形成してもよい。 発泡体の少なくとも一部分は、第2の温度において、圧縮気体貯蔵および/または第1の蓄熱井戸から離散している第2の蓄熱井戸に熱伝達液を移送する前に、気体と熱伝達液とに分離されてもよい。 動力装置によって産生される廃熱エネルギーは、第2の蓄熱井戸内に貯蔵されてもよい。 熱エネルギーは、周囲環境と第1の蓄熱井戸および/または第2の蓄熱井戸との間で交換されてもよい。 熱エネルギーは、動力装置が、圧縮または膨張のいずれも行っていない間、周囲環境と交換されてもよい。

    これらおよび他の目的は、本発明の利点および特徴とともに、以下の説明、付随の図面、および請求項の参照を通して、より明白となるであろう。 さらに、本明細書に説明される種々の実施形態の特徴は、相互に排他的ではなく、種々の組み合わせおよび順列で存在することができることを理解されたい。 本明細書で使用されるように、用語「パイプ」、「パイプ類」、および同等物は、2点間で気体または液体を搬送するように定格される、1つ以上の導管を指すものとすることに留意されたい。 したがって、単数形用語は、必要に応じて、複数の並列導管を含むとみなされるべきである。 本明細書では、別様に示されない限り、用語「液体」および「水」は、同じ意味として、任意の大部分または実質的に非圧縮性である液体を指し、用語「気体」および「空気」は、同じ意味として、使用され、用語「流体」は、液体、気体、または液体および気体(例えば、発泡体)の混合物を指し得る。 本明細書で使用されるように、別様に示されない限り、用語「約」および「実質的に」は、±10%、いくつかの実施形態では、±5%を意味する。 「弁」は、流体路とリザーバとの間の流体連通を制御するための、または選択的に制御または通気を可能にするための任意の機構または構成要素である。 用語「シリンダ」は、均一であるが、必ずしも、円形断面ではなく、チャンバの片側の流体を他側の流体から分離し、チャンバの片側から他側への流体移動を防止する一方、チャンバの片側から隣またはチャンバ外の機構への力/圧力の伝達を可能にする、摺動可能に配置されるピストンまたは他の機構を含有し得る、チャンバを指す。 チャンバの両端のうちの少なくとも1つは、本明細書では、「ヘッド」とも称される、後端キャップによって、閉鎖されてもよい。 本明細書で利用されるように、「後端キャップ」は、必ずしも、シリンダの残りの部分と別個または分離可能な構成要素ではなく、シリンダ自体の端部を指してもよい。 ロッド、弁、および他のデバイスは、後端キャップを通過してもよい。 「シリンダアセンブリ」は、単純シリンダであってもよく、または複数のシリンダを含んでもよく、付加的関連付けられた構成要素(シリンダ間の機械的結合等)を有してもよく、またはそうでなくてもよい。 シリンダのシャフトは、第'678号および第'842号特許に説明されるように、機械的負荷(例えば、油圧モータ/ポンプまたはクランクシャフト)に油圧または機械連結され、順に、電気負荷(例えば、電力工学機器および/または直接送電網あるいは他の負荷に取り付けられた回転式または線形電気モータ/発電機)に連結されてもよい。 本明細書で使用されるように、熱交換流体の「熱調整するステップ」は、熱交換流体が熱エネルギーを交換している気体との相互作用から生じる熱交換流体の任意の温度修正を含まない。 むしろ、そのような熱調整するステップは、概して、他の手段(例えば、外部熱交換器)による熱交換流体の温度修正を指す。 用語「熱交換」および「熱伝達」は、概して、本明細書では、同じ意味として、利用される。 別様に示されない限り、本明細書に説明されるモータ/ポンプは、両方ではなく、モータまたはポンプとしてのみ、システム動作の間、利用される場合、モータおよびポンプの両方として、機能するよう構成されるように要求されない。 本明細書に説明される気体膨張は、(例えば、内燃シリンダの動作とは対照的に)燃焼不在下で行われてもよい。

    図面中、同様の参照文字は、概して、異なる図全体を通して、同一の部品を指す。 シリンダ、ロッド、および他の構成要素は、空気圧および油圧シリンダの分野を熟知する全ての人に分かりやすいように、断面で描写される。 また、図面は、必ずしも、正確な縮尺ではなく、代わりに、概して、本発明の原理を図示する際に強調が置かれる。 以下の説明では、本発明の種々の実施形態が、以下の図面を参照して説明される。

    図1は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの概略図である。

    図2は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図3は、本発明の種々の実施形態による、圧縮空気エネルギー貯蔵および回収システムの主要構成要素の概略図である。

    図4は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの多重シリンダの種々の構成要素の概略図である。

    図5は、本発明の種々の実施形態による、シリンダ外部の発泡体の生成のための装置を伴う、シリンダアセンブリの概略図である。

    図6は、本発明の種々の実施形態による、シリンダ外部の発泡体の生成のための装置および発泡体生成装置を迂回する設備を伴う、シリンダアセンブリの概略図である。

    図7は、本発明の種々の実施形態による、シリンダ外部の容器内に発泡体の生成のための装置を伴う、シリンダアセンブリの概略図である。

    図8は、本発明の種々の実施形態による、シリンダ内部の発泡体の生成のための装置を伴う、シリンダアセンブリの概略図である。

    図9は、本発明の種々の実施形態による、2つのシリンダと、シリンダ外部の発泡体の生成および分離のための装置を有する、シリンダアセンブリの概略図である。

    図10は、本発明の種々の実施形態による、等温気体膨張における液滴噴霧のエネルギー性能に関する実験データのグラフである。

    図11は、本発明の種々の実施形態による、等温気体膨張における発泡体のエネルギー性能に関する実験データのグラフである。

    図12は、本発明の種々の実施形態による、等温気体圧縮における液滴噴霧のエネルギー性能に関する実験データのグラフである。

    図13は、本発明の種々の実施形態による、等温気体圧縮における発泡体のエネルギー性能に関する実験データのグラフである。

    図14は、本発明の種々の実施形態による、圧縮サイクルの間、発泡化液体をシリンダ内に導入する2つの方法に対して計算された噴霧圧力のグラフである。

    図15は、本発明の種々の実施形態による、ある範囲の熱交換発泡体質量比にわたる圧縮に対して計算された最終液体温度および最終圧縮圧力のグラフである。

    図16は、本発明の種々の実施形態による、ある範囲の熱交換発泡体質量比に対して要求されるように計算された付加的貯蔵空間のグラフである。

    図17は、非発泡化噴霧を伴う、類似圧縮の等温効率と比較した、本発明の種々の実施形態による、発泡体を使用する、気体膨張圧縮の等温効率に関する実験データのプロットである。

    図18は、本発明の種々の実施形態による、2つのシリンダと、3つの異なる質量比を有する発泡体の生成および分離のための装置を有する、シリンダアセンブリの概略図である。

    図19は、本発明の種々の実施形態による、比較的に低質量比を有する、発泡体の生成のための装置の概略図である。

    図20は、本発明の種々の実施形態による、比較的に高質量比を有する発泡体の生成および分離のための装置の概略図である。

    図21は、本発明の種々の実施形態による、比較的に低質量比を有する、発泡体の生成のための装置の概略図である。

    図22は、本発明の種々の実施形態による、中間質量比を有する、発泡体の生成のための装置の概略図である。

    図23は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図24Aおよび24Bは、本発明の種々の実施形態による、加えて、液体ポンプとして機能する、空気圧シリンダの種々の構成要素の概略図である。

    図25は、本発明の種々の実施形態による、加えて、液体ポンプとして機能する、2つの空気圧シリンダを採用する、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図26は、本発明の種々の実施形態による、シリンダヘッド内の2つのポペット弁の概略図である。

    図27は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図28は、本発明の種々の実施形態による、選択された時間およびシステム内の温度関係を示すグラフを伴う、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図29は、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの種々の構成要素の概略図である。

    図30は、本発明の種々の実施形態による、外部熱交換器を伴う、圧縮気体貯蔵容器の概略図である。

    図31は、本発明の種々の実施形態による、内部熱交換を伴う、圧縮気体貯蔵容器の概略図である。

    図32は、本発明の種々の実施形態による、それらの周囲を循環する流体によって加温または冷却される、圧縮気体貯蔵容器の概略図である。

    図33は、本発明の種々の実施形態による、それらの周囲を循環する液体によって加温または冷却される、圧縮気体貯蔵容器の概略図である。

    図34は、本発明の種々の実施形態による、外部熱交換を伴う、圧縮された気体および熱交換液体を貯蔵するためのキャビティの概略図である。

    図35は、発電所からの廃熱が、システム内における膨張に先立って、および/またはその間、貯蔵された圧縮気体を加熱するために使用される、用途を図示する、本発明の種々の実施形態による、エネルギー貯蔵および回収システムの種々の構成要素の概略図である。

    図36および37は、本発明の種々の実施形態による、シリンダアセンブリおよび1つ以上の膨張機、圧縮機、または膨張機/圧縮機を組み込む、エネルギー貯蔵および回収システムの概略図である。

    図36および37は、本発明の種々の実施形態による、シリンダアセンブリおよび1つ以上の膨張機、圧縮機、または膨張機/圧縮機を組み込む、エネルギー貯蔵および回収システムの概略図である。

    図38は、本発明の種々の実施形態による、その中の発泡体の形成のために具備された増圧ポンプの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図39−44は、本発明の種々の実施形態による、気体の膨張および/または圧縮のためのシリンダアセンブリ、ならびに1つ以上の蓄熱井戸を特徴とする、種々のシステムの概略図である。

    図45および46は、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスが、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムと並列に接続される、エネルギー貯蔵および回収システムの種々の構成要素の概略図である。

    図45および46は、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスが、本発明の種々の実施形態による、圧縮気体エネルギー貯蔵システムと並列に接続される、エネルギー貯蔵および回収システムの種々の構成要素の概略図である。

    図47は、例示的24時間周期の間の電気供給および需要の例示的プロットである。

    図48は、図47の24時間周期の間の電気供給および需要に関する、本発明の種々の実施形態による、組み合わされた高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスおよび圧縮気体エネルギー貯蔵システムの応答の例示的プロットである。

    図49は、図47の24時間周期の間の、本発明の種々の実施形態による、組み合わされた高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスおよび圧縮された気体エネルギー貯蔵システムの充電状態の例示的プロットである。

    図50は、本発明の種々の実施形態による、例示的発電および消費ネットワークまたは送電網の概念図である。

    図1は、エネルギーの貯蔵および放出のための、その他の点では、描写されない、より大型のシステムの一部であり得る、例示的システム100を描写する。 後続図は、そのようなシステムへの本発明の実施形態の適用を明確にするであろう。 図1に描写されるシステム100は、気体を圧縮および膨張させるアセンブリ101を特徴とする。 膨張/圧縮アセンブリ101は、気体を膨張または圧縮する1つ以上の個々のデバイス(例えば、それぞれ、可動の境界機構を格納し得る、タービンまたはシリンダアセンブリ)あるいは段階的直列のそのようなデバイスのいずれか、ならびに図1に明示的に描写されない、補助デバイス(例えば、弁)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    電気モータ/発電機102(例えば、回転式または線形電気機械)は、膨張/圧縮アセンブリ101と物理的連通(例えば、油圧ポンプ、ピストンシャフト、または機械的クランクシャフトを介して)にある。 モータ/発電機102は、図1に明示的に描写されない(例えば、送電網、あるいは1つ以上の風力タービンまたは太陽セル等の再生可能エネルギー源)、電気エネルギー源および/または放熱源に電気的に接続されてもよい。

    膨張/圧縮アセンブリ101は、膨張/圧縮アセンブリ101から抽出された流体(すなわち、気体、液体、または発泡体等の気体液体混合物)の温度および/または圧力を変更し、流体の温度および/または圧力の変更後、その少なくとも一部分を膨張/圧縮アセンブリ101に戻す、熱伝達サブシステム104と流体連通してもよい。 熱伝達サブシステム104は、その熱伝達機能ならびに膨張/圧縮アセンブリ101へおよびそこからの流体の移送を補助する、ポンプ、弁、および他のデバイス(図1に明示的に描写されない)を含んでもよい。 適切に動作されると、熱伝達サブシステム104は、膨張/圧縮アセンブリ101内側の気体の実質的等温圧縮および/または膨張を可能にする。

    膨張/圧縮アセンブリ101に接続されるのは、アセンブリ101と貯蔵リザーバ112(例えば、1つ以上の圧力容器、パイプ、および/または空洞)との間の流体(例えば、気体)の流動を制御する制御弁108を伴う、パイプ106である。 貯蔵リザーバ112は、貯蔵リザーバ112から除去された流体の温度および/または圧力を変更し、流体の温度および/または圧力の変更後、それを貯蔵リザーバ112に戻す、熱伝達サブシステム114と流体連通してもよい。 制御弁118を伴う第2のパイプ116は、膨張/圧縮アセンブリ101と、比較的に低圧(例えば、周囲大気圧)において、気体塊と連通する、通気口120と流体連通してもよい。

    制御システム122は、システム100の膨張/圧縮アセンブリ101、貯蔵リザーバ112、および他の構成要素、ならびにシステム100外部の源のいずれかから入力される情報を受信する。 これらの情報入力は、システム101の構成要素の圧力、温度、および/または他の特性の遠隔測定された測定値を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 本明細書では、概して、文字「T」で示される、そのような入力された情報は、無線または有線のいずれかによって、制御システム122に伝送される。 そのような伝送は、図1では、点線124、126で示される。

    制御システム122は、選択的に、弁108および118を制御し、アセンブリ101内の気体の実質的等温圧縮および/または膨張を可能にしてもよい。 本明細書では、概して、文字「C」で示される、制御信号は、無線または有線のいずれかによって、弁108および118に伝送される。 そのような伝送は、図1では、破線128、130で示される。 制御システム122はまた、熱伝達アセンブリ104、114および図1に明示的に描写されない他の構成要素の動作を制御してもよい。 これらの目的のための制御および遠隔測定値信号の伝送は、図1に明示的に描写されない。

    制御システム122は、ヒト−機械インターフェースを伴う、任意の容認可能制御デバイスであってもよい。 例えば、制御システム122は、コンピュータ可読ソフトウェア媒体の形態において、記憶された制御アプリケーションを実行する、コンピュータ(例えば、PC−タイプ)を含んでもよい。 より一般的には、制御システム122は、ソフトウェア、ハードウェア、またはいくつかのそれらの組み合わせとして実現されてもよい。 例えば、制御システム122は、Intel Corporation(Santa Clara,Calif.)製Pentium(登録商標)、Core、Atom、またはCeleronファミリーのプロセッサ、Motorola Corporation(Schaumburg,Ill.)製680x0およびPOWER PCファミリーのプロセッサ、および/またはAdvanced Micro Devices, Inc. (Sunnyvale,Calif.)製ATHLONラインのプロセッサ等の1つ以上のプロセッサを含有するCPU基板を有するPC等の1つ以上のコンピュータ上で実装されてもよい。 プロセッサはまた、前述の方法に関連するプログラムおよび/またはデータを記憶するメインメモリユニットを含んでもよい。 メモリは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、電気的に消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、または読取専用メモリデバイス(ROM)等の一般に利用可能なハードウェア上に常駐するランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、および/またはフラッシュメモリを含んでもよい。 いくつかの実施形態では、プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、または他の記憶デバイス等の外部RAMおよび/またはROMを使用して提供されてもよい。

    コントローラ122の機能が、ソフトウェアによって提供される実施形態に対して、プログラムは、FORTRAN、PASCAL、JAVA(登録商標)、C、C++、C#、LISP、PERL、BASIC、または任意の好適なプログラミング言語等、いくつかの高水準言語のうちのいずれか1つで書かれてもよい。 加えて、ソフトウェアは、標的デバイス上に常駐する、マイクロプロセッサ対象のアセンブリ言語および/または機械言語で実装されてもよい。

    前述のように、制御システム122は、システム100の動作の種々の側面を監視するセンサから遠隔測定値を受信してもよく、弁アクチュエータ、弁、モータ、および他の電気機械的/電子デバイスを制御する信号を提供してもよい。 制御システム122は、有線または無線通信を介して、そのようなセンサおよび/またはシステム100(および、本明細書に説明される他の実施形態)の他の構成要素と通信してもよい。 適切なインターフェースは、センサからのデータを制御システム122によって読取可能な形態に変換するために使用されてもよい(RS−232またはネットワークベースの相互接続等)。 同様に、インターフェースは、コンピュータの制御信号を動作を行う弁および他のアクチュエータによって使用可能な形態に変換する。 そのようなインターフェースのプロビジョニングならびに好適な制御プログラミングは、当業者に明白であって、過度の実験を伴わずに、提供され得る。

    システム100は、通気口120を通して収容される気体を圧縮し、そのように圧縮された気体をリザーバ112内に貯蔵するように動作されてもよい。 例えば、初期動作状態では、弁108は、閉鎖され、弁118は、開放し、ある量の気体を膨張/圧縮アセンブリ101内に収容する。 所望の量の気体が、アセンブリ101内に収容されると、弁118は、閉鎖されてもよい。 図1に明示的に描写されない源(例えば、送電網)によって供給されるエネルギーを採用する、モータ/発電機102は、次いで、機械的力を膨張/圧縮アセンブリ101に提供し、アセンブリ101内の気体が圧縮されることを可能にする。

    アセンブリ101内での気体の圧縮の間、流体(すなわち、気体、液体、または気体液体混合物)は、アセンブリ101と熱交換アセンブリ104との間で循環されてもよい。 熱交換アセンブリ104は、アセンブリ101内の気体の実質的等温圧縮を可能にするように動作されてもよい。 アセンブリ101内の気体の圧縮の間またはその後、弁108は、高圧流体(例えば、圧縮された気体または液体および圧縮された気体の混合物)が、リザーバ112に流動することを可能にするように開放されてもよい。 熱交換アセンブリ114は、リザーバ112内の流体の温度および/または圧力を変更するように、随時、動作されてもよい。

    システム100がまた、エネルギーをモータ/発電機102に送達するように、膨張/圧縮アセンブリ101内のリザーバ112からの圧縮された気体を膨張させるように動作されてもよいことは、空気圧、油圧、および電気機械の動作を熟知する全ての人に明白となるであろう。

    図2は、リザーバ222(図1の112)および大気への通気口223(図1の120)と連通するシリンダアセンブリ201(すなわち、図1のアセンブリ101の実施形態)を特徴とする、例示的システム200を描写する。 図2に示される例示的システム200では、シリンダアセンブリ201は、その中に摺動可能に配置されるピストン202を含有する。 いくつかの実施形態では、ピストン202は、シリンダアセンブリ201を複数のチャンバに分割する異なる境界機構によって置換される、またはピストン202は、完全に不在であって、シリンダアセンブリ201は、「液体ピストン」である。 シリンダアセンブリ201は、例えば、2つの空気圧チャンバまたは1つの空気圧チャンバおよび1つの油圧チャンバに分割されてもよい。 ピストン202は、ピストン202から延在する流体出口212を伴う、中心が穿通された流体通路を含有し得る、ロッド204に接続される。 ロッド204はまた、例えば、描写されない、機械的負荷(例えば、クランクシャフトまたは油圧システム)に取り付けられる。 シリンダアセンブリ201は、実質的等温圧縮/気体の膨張を可能にする循環ポンプ214および噴霧機構210を含む、または本質的にそれから成る、熱伝達サブシステム224と液体連通する。 ポンプ214によって循環させられる熱伝達流体は、熱交換器203(例えば、シェル内管または並列プレート型熱交換器)を通過されてもよい。 噴霧機構210は、1つ以上の噴霧ヘッド(例えば、シリンダアセンブリ201の一端に配置される)および/または噴霧ロッド(例えば、シリンダアセンブリ201の中心軸の少なくとも一部分に沿って延在する)を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 他の実施形態では、噴霧機構210は、省略され、液滴の噴霧ではなく、発泡体が、シリンダアセンブリ201内での気体の圧縮および膨張の間、液体と気体との間の熱交換を促進するように作成される。 発泡体は、シリンダアセンブリ201外部の機構(図示せず、以下により詳細に説明される)内の熱交換液体ともに、気体を発泡化し、次いで、結果として生じる発泡体をシリンダアセンブリ201内に注入することによって、生成されてもよい。 代替として、または加えて、発泡体は、発泡体生成機構(例えば、噴霧ヘッド、回転ブレード、1つ以上のノズル)を通して、シリンダアセンブリ201内への熱交換液体の注入によって、シリンダアセンブリ201の内側で生成され、部分的または完全に、シリンダアセンブリ201の空気圧チャンバを充填してもよい。 いくつかの実施形態では、液滴および発泡体は、同時に、および/または連続して、シリンダアセンブリ201内に導入されてもよい。 種々の実施形態は、発泡体の特性(例えば、泡サイズ)を制御するため、かつ発泡体を分解、分離、および/または再生成する機構(図2には図示せず)を特徴としてもよい。

    システム200はさらに、貯蔵リザーバ222およびシリンダアセンブリ201と連通する第1の制御弁220(図1の108)と、通気口223およびシリンダアセンブリ201と連通する第2の制御弁221(図1の118)とを含む。 制御システム226(図1の122)は、シリンダアセンブリ201および/または貯蔵リザーバ222からの種々のシステム入力(例えば、圧力、温度、ピストン位置、および/または流体状態)に基づいて、例えば、弁222および221の動作を制御してもよい。 ポンプ214によって循環させられる熱伝達流体(液体)は、パイプ213を通して流入する。 パイプ213は、(a)低圧流体源(例えば、通気口223が接続される圧力における流体リザーバ(図示せず)または蓄熱井戸242)に接続される、(b)高圧源(例えば、リザーバ222の圧力における流体リザーバ(図示せず))に接続される、(c)選択的に、圧縮プロセスの間、低圧に、膨張プロセスの間、高圧に接続される(図示されない弁配列を使用して)、(d)接続212を介して、シリンダ201内の圧力変化流体208に接続される、または(e)これらの選択肢のいくつかの組み合わせであってもよい。

    初期状態では、シリンダアセンブリ201は、気体206(例えば、弁221および通気口223を介して、シリンダアセンブリ201に導入される空気)および熱伝達流体208(例えば、水または別の好適な液体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい)を含有してもよい。 気体206が、シリンダアセンブリ201に流入すると、ピストン202は、気体206を高圧(例えば、約3,000psi)まで圧縮するように動作される。 熱伝達流体(必ずしも、同じ熱伝達流体208塊ではない)は、パイプ213からポンプ214に流動する。 ポンプ214は、第'409号出願に説明されるように、幾分、シリンダアセンブリ201内の圧力より高い圧力(例えば、最大約3,015psig)に熱交換流体の圧力を上昇させてもよい。 代替として、または併用して、本発明の実施形態は、2011年8月17日に出願の米国特許出願第13/211,440号(第'440号出願)に詳述され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、熱交換器または流体リザーバを通して、比較的に低圧流体のみ通過させることによって、シリンダアセンブリ201内の高圧気体に熱(すなわち、熱エネルギー)を付加する、またはそこから熱を除去する。

    熱伝達流体は、次いで、パイプ216を通して送流され、そこで、熱交換器203(そこで、その温度が変更される)を通して、次いで、パイプ218を通して、噴霧機構210に通過されてもよい。 そのように循環させられる熱伝達流体は、液体または発泡体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 噴霧機構210は、図示されるように、シリンダアセンブリ201内に配置される、貯蔵容器222または通気口223内に位置する、あるいはパイプ218またはシリンダアセンブリを貯蔵容器222または通気口223に接続するパイプ等、シリンダアセンブリ周囲のパイプ類またはマニホールド類内に位置してもよい。 噴霧機構210は、圧縮の間、通気口223または接続パイプ内で動作されてもよく、別個の噴霧機構が、膨張の間、貯蔵容器222または接続パイプ内で動作されてもよい。 噴霧機構210(および/または任意の付加的噴霧機構)からの熱伝達噴霧211、および/またはシリンダアセンブリ101内部または外部の機構からの発泡体は、シリンダアセンブリ201内の気体206の実質的等温圧縮を可能にする。

    いくつかの実施形態では、熱交換器203は、低圧(例えば、シリンダアセンブリ201内の圧縮または膨張行程の最大圧力より低い圧力)で熱伝達流体を調整するように構成され、熱伝達流体は、第'440号出願に詳述されるように、行程間または行程の一部の間のみ、熱的に調整される。 本発明の実施形態は、2011年9月16日に出願の米国特許出願第13/234,239号(第'239号出願)に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、例えば、シリンダアセンブリ内部の(例えば、少なくとも部分的に、そのピストンロッド内に配置される)非屈曲のために構成された管あるいはストロー管および/またはポンプ(例えば、水中ボアポンプ、軸流ポンプ、または他のインライン式ポンプ)の使用を通して、動作の間、屈曲する、ホースを使用せずに、熱伝達流体の循環のために構成される。

    圧縮行程の終了時またはその間近に、制御システム226は、弁220を開放し、圧縮された気体206を貯蔵リザーバ222に収容する。 弁220および221の動作は、シリンダアセンブリ201内のピストン位置、貯蔵容器222内の圧力、シリンダアセンブリ201内の圧力、および/またはシリンダアセンブリ201内の温度等、制御システム226への種々の入力によって、制御されてもよい。

    前述のように、制御システム226は、感知された条件に応答して、例えば、シリンダアセンブリ201内への気体の導入およびそこからの気体の排出、圧縮および/または膨張の速度、および/または熱交換サブシステムの動作の制御を介して、実質的に等温動作、すなわち、シリンダアセンブリ201内の気体の膨張および/または圧縮を行ってもよい。 例えば、制御システム226は、シリンダアセンブリ201内の気体および/または熱交換流体の温度を測定するために、シリンダアセンブリ201内または上に配置される1つ以上のセンサに応答して、前述のシステム構成要素のうちの1つ以上を動作させ、リアルタイムで、感知された温度逸脱を補償する、制御信号を発行することによって、温度の逸脱に応答してもよい。 例えば、シリンダアセンブリ201内の温度上昇に応答して、制御システム226は、熱交換流体208の噴霧211の流量を増加させるコマンドを発行してもよい。

    さらに、本発明の実施形態は、シリンダアセンブリ201(または、そのチャンバ)が、第2のシリンダの空気圧チャンバと流体連通する、システムに適用されてもよい(例えば、図4に示されるように)。 第2のシリンダは、順に、同様に、第3のシリンダ等と連通してもよい。 任意の数のシリンダが、このように結合されてもよい。 これらのシリンダは、並列または直列構成に接続されてもよく、その場合、圧縮および膨張は、複数の段階で行われる。

    熱交換器203の流体回路は、水、冷却混合物、水性発泡体、または任意の他の容認可能熱交換媒体で充填されてもよい。 代替実施形態では、空気または冷媒等の気体が、熱交換媒体として使用される。 一般に、流体は、閉または開ループにおいて、そのような流体の大型リザーバへ、導管によって経路指定される。 開ループの一実施例は、そこから、周囲水が、引き込まれ、排出水が、異なる場所、例えば、川の下流へ送達される、井戸または水塊である。 閉ループ実施形態では、冷却塔が、熱交換器へ戻すために、空気を通して、水を循環させてもよい。 同様に、水は、連続パイプ類の水中または埋設コイルを通過してもよく、そこで、逆熱交換が、別のサイクルのために、熱交換器に戻る前に、流体流を周囲温度に戻すために生じる。

    種々の実施形態では、熱交換流体は、調整(すなわち、予熱および/または予冷)される、あるいは第'731号特許に説明されるように、熱交換器203の流体入口238および外部熱交換側の流体出口240を熱機関発電所、廃熱を伴う産業プロセス、熱ポンプ、および/または空間加熱または冷却を必要とする建物等の設備に接続することによって、加熱または冷却の必要性のために使用される。 代替として、熱交換器203の外部熱交換側は、図2に描写されるように、蓄熱井戸242に接続されてもよい。 蓄熱井戸242は、本システムと併用する一定温度熱流体源として作用する、大型水リザーバを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 代替として、水リザーバは、前述のように、設備内に含有される別の熱交換器を介して、産業プロセスまたは同等物からの廃熱に熱的に結合されてもよい。 これは、熱交換流体が、エネルギー貯蔵/変換システム内の加熱/冷却媒体として後に使用するために、構成に応じて、結合されたプロセスから/へ熱を獲得または放出することを可能にする。 代替として、蓄熱井戸242は、典型的には、蓄熱井戸242が、エネルギー貯蔵媒体塊を含むシステムと比較して、システム200のエクセルギーを増加させるために、対照エネルギー状態に維持される、2つ以上のエネルギー貯蔵媒体塊、例えば、温水蓄熱井戸および冷水蓄熱井戸を含んでもよい。 水以外の貯蔵媒体が、蓄熱井戸242内で使用されてもよい。 温度変化、位相変化、または両方が、エネルギーを貯蔵および放出するために、蓄熱井戸242の貯蔵媒体によって採用されてもよい。 大気、地面、および/または環境の他の構成要素への熱または流体結合(図示せず)もまた、システム200内に含まれ、質量、熱エネルギー、または両方が、蓄熱井戸242へ付加される、またはそこから除去されることを可能にしてもよい。 さらに、図2に描写されるように、熱伝達サブシステム224は、直接、蓄熱井戸242と流体を相互変換しないが、他の実施形態では、流体は、流体間の分離を維持する熱交換器を伴わずに、直接、熱伝達サブシステム224と蓄熱井戸242との間で通過される。

    図3は、機械的エネルギーを圧縮された気体のポテンシャルエネルギーに効率的に変換(すなわち、貯蔵)し、別の動作モードでは、圧縮された気体のポテンシャルエネルギーを機械的仕事に効率的に変換(すなわち、回収)する空気圧シリンダ302を採用する、例示的システム300の主要構成要素の概略図である。 空気圧シリンダ302は、シリンダ302の内部を遠位チャンバ306および近位チャンバ308に分割する、摺動可能に配置されるピストン304を含有してもよい。 関連付けられたパイプ312および双方向性弁316を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、高圧貯蔵リザーバ320からの気体が、所望に応じて、チャンバ306に収容されることを可能にする。 関連付けられたパイプ322および双方向性弁324を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、チャンバ306からの気体が、所望に応じて、通気口326を通して、周囲大気に排出されることを可能にする。 代替実施形態では、通気口326は、付加的より低い圧力の空気圧シリンダ(または、シリンダの空気圧チャンバ)によって置換される。 ポートまたは複数のポート(図示せず)は、チャンバ308の内部が、常時、周囲大気と自由に連通することを可能にする。 代替実施形態では、シリンダ302は、複動式であって、チャンバ308は、チャンバ306同様に、種々の動作状態において、流体を収容および排出するように具備される。 ロッド330の遠位端は、ピストン304に連結される。 ロッド330は、第'678号および第'842号特許に説明されるように、クランクシャフト、油圧シリンダ、または線形機械運動を有用仕事に変換する他の機構に接続されてもよい。

    エネルギー回収または膨張動作モードでは、貯蔵リザーバ320は、高圧空気(または、他の気体)332およびある量の熱伝達流体334で充填される。 熱伝達流体334は、噴霧または別様に作用されると、発泡化する傾向にある、水性発泡体または液体であってもよい。 水性発泡体の液体成分または発泡化する傾向にある液体は、2%〜5%のある添加剤を伴う水を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 これらの添加剤はまた、腐食防止、摩耗防止(潤滑性)、生物増殖防止(殺生物性)、氷点改変(凍結防止)、および/または表面張力改変機能を提供してもよい。 添加剤は、鉱物油等の潤滑流体のマイクロエマルション、グリコール(例えば、プロピレングリコール)等の薬剤の溶液、または可溶性合成物質(例えば、エタノールアミン)を含んでもよい。 そのような添加剤は、液体表面張力を低減させ、噴霧されると、実質的発泡化につながる傾向にある。 市販の流体は、部分的に鉱物油のマイクロエマルションから成る、Mecagreen127(Condat Corporation(Michigan)から市販)、および部分的に可溶性エタノールアミンから成る、Quintolubric807−WP(Quaker Chemical Corporation(Pennsylvania)から市販)等、約5%水溶液として使用されてもよい。 部分的にプロピレングリコールから成る、Cryo−tek 100/Al(Hercules Chemical Company(New Jersey)から市販)を含む、他の添加剤は、より高い濃度で使用されてもよい(50%水溶液等)。 これらの流体はさらに、噴霧されている間、発泡化を向上させ、リザーバ内にあるときは、消泡を助長するように改変されてもよい。

    熱伝達流体334は、高入口圧力低電力消費ポンプ336(第'731号特許に説明されるような)を介して、貯蔵リザーバ320内で循環されてもよい。 種々の実施形態では、流体334は、パイプ類338を介して、貯蔵リザーバ320の底部から除去され、ポンプ336を介して、熱交換器340を通して循環され、パイプ類342および噴霧ヘッド344(または、他の好適な機構)を介して、貯蔵リザーバ320の上部に戻るよう導入(例えば、噴霧)されてもよい。 気体の除去または付加(例えば、パイプ312を介して)による、リザーバ320内のいかなる圧力変化も、概して、リザーバ320内の気体332の温度変化をもたらす傾向にある。 貯蔵リザーバ気体332全体を通して、流体334を噴霧および/または発泡化することによって、熱は、熱伝達流体334との熱交換を介して、気体332に付加される、またはそこから除去されてもよい。 熱伝達流体334を熱交換器340を通して循環させることによって、流体334および気体332の温度は、実質的に一定(すなわち、等温)に維持されてもよい。 ほぼ周囲圧力における逆流熱交換流体346が、以下により詳細に説明されるように、ほぼ周囲温度蓄熱井戸(図示せず)あるいは熱エネルギー源(例えば、廃熱源)または放熱源(例えば、冷水源)から循環されてもよい。

    本発明の種々の実施形態では、リザーバ320は、分離されない、または部分的に、その気体成分と液体成分とに分離されるかのいずれかである、水性発泡体を含有する。 そのような実施形態では、ポンプ336は、発泡体自体、または発泡体の分離された液体成分、または両方のいずれかを循環させてもよく、リザーバ320内への流体の再循環は、図3に示されない装置による、発泡体の再生成を含んでもよい。

    エネルギー回収または膨張動作モードでは、ピストン304が、その行程の上部(すなわち、シリンダ302の「上死点」)近傍またはそこにあるとき、ある量の気体が、弁316およびパイプ312を介して、シリンダ302の上側チャンバ306内に導入されてもよい。 ピストン304およびそのロッド330は、次いで、下向きに移動するであろう(シリンダ302は、随意に配向されてもよいが、本例示的実施形態では、垂直に配向されて示される)。 熱交換流体334が、並行して、随意のポンプ350を介して(代替として、圧力降下が、ポンプ350が必要とされないように、ライン312内に導入されてもよい)、パイプ352および指向性弁354を通して、チャンバ306内に導入されてもよい。 本熱交換流体334は、発泡体360を生成するように、1つ以上の噴霧ノズル356を介して、チャンバ306内に噴霧されてもよい。 (いくつかの実施形態では、発泡体360は、発泡体形態において、直接、チャンバ306内に導入される。)発泡体360は、チャンバ306全体を完全に充填してもよいが、図3では、例示的目的のためだけに、部分的にのみ、チャンバ306を充填するように示される。 本明細書では、用語「発泡体」は、(a)発泡体のみ、または(b)発泡体および他の非発泡化状態(例えば、液滴)における熱交換液体の種々の混合物のいずれかを指す。 さらに、いくつかの発泡化されない液体(図示せず)が、チャンバ306の底部に蓄積してもよい。 本明細書の参考文献における任意のそのような液体が、概して、チャンバ306内の発泡体360に含まれる。

    システム300は、圧力、ピストン位置、および/または温度センサ(図示せず)を装備し、制御システム362を介して、制御される。 ピストン304の所定の位置では、ある量の気体332および熱伝達流体334が、チャンバ306内に収容され、弁316および弁354は、閉鎖される。 (弁316および354は、それぞれ、所望される流体の量に基づく、制御値を有するように、同時に、または異なる時間で閉鎖されてもよい。)チャンバ306内の気体は、次いで、自由膨張を受け、ピストン304を下向きに駆動させ続ける。 本膨張の間、発泡体360の不在下では、気体は、実質的に、温度が低下する傾向となるであろう。 発泡体360が、チャンバの大部分または全体を充填する状態では、チャンバ306内の気体の温度および熱伝達流体360の温度は、熱交換を介して、相互に近似する傾向となる。 発泡体360の液体成分(例えば、1つ以上の添加剤を伴う水)の熱容量は、多数回気体膨張(例えば、250psigからほぼ大気圧、または他の実施形態では、3,000psigから250psig)にわたってでも、気体および液体の温度が、実質的に変化しない(すなわち、実質的に等温である)ように、気体(例えば、空気)より遥かに高くあってもよい。

    ピストン304が、その行程端(下死点)に到達すると、チャンバ306内の気体は、所定のより低い圧力(例えば、ほぼ大気圧)に膨張するであろう。 弁324は、次いで、開放され、パイプ322および通気口326(ここに図示されるように)を通して、大気に、または、他の実施形態では、パイプ322を介して、膨張プロセスにおける次の段階(例えば、別個のシリンダ内のチャンバ)に、チャンバ306からの気体を通気させるであろう。 弁324は、ピストンが、上向き(すなわち、戻り)行程を受けるにつれて、開放したままであって、チャンバ306を空にする。 発泡体360の一部または実質的に全部もまた、パイプ322を介して、チャンバ306から付勢される。 セパレータ(図示せず)または重力分離等の他の手段が、熱伝達流体を回収し、好ましくは、消泡され(すなわち、添加剤の有無にかかわらず、単純液体として)、パイプ366を介して、それを貯蔵リザーバ364内へ指向させるために使用される。

    ピストン304が、再び、行程の上部に到達すると、プロセスは、繰り返され、気体332および熱伝達流体334は、弁316および354を介して、容器320から収容される。 付加的熱伝達流体が、リザーバ320内に必要とされる場合、パイプ類367および随意のポンプ/モータ368を介して、リザーバ364から、リザーバ320内へ逆圧送されてもよい。 ある動作モードでは、ポンプ368は、リザーバ320内の圧力が、実質的に一定に保持されるように、リザーバ320を継続的に補充するために使用されてもよい。 すなわち、気体が、リザーバ320から除去されるにつれて、熱伝達流体334が、リザーバ320内の一定圧力を維持するために追加される。 他の実施形態では、ポンプ368は、使用されない、または断続的に使用され、リザーバ320内の圧力は、エネルギー回収プロセス(すなわち、リザーバ320からの気体の除去を伴う)の間、低下し続け、制御システム362は、ピストン304が、その行程端に到達すると、ほぼ同一の終了圧力に達するように、適宜、弁316および354のタイミングを変化させる。 エネルギー回収プロセスは、貯蔵リザーバ320が、加圧された気体332をほぼ空にするまで、継続してもよく、その時、エネルギー貯蔵プロセスが、貯蔵リザーバ320を加圧された気体332で補充するために使用されてもよい。 他の実施形態では、エネルギー回収およびエネルギー貯蔵プロセスは、オペレータ要件に基づいて、交互される。

    エネルギー貯蔵またはエネルギー圧縮動作モードのいずれかでは、貯蔵リザーバ320は、貯蔵リザーバ320がまた、典型的には、ある量の熱伝達流体334を含有するにつれて、典型的には、少なくとも部分的に、高圧気体332が消耗される。 リザーバ364は、低圧(例えば、大気圧、またはシリンダ302の圧縮相の間の吸気圧力としての役割を果たす、ある他の低圧)にあって、ある量の熱伝達流体370を含有する。

    熱伝達流体370は、低電力消費ポンプ372を介して、リザーバ364内で循環されてもよい。 種々の実施形態では、流体370は、パイプ類367を介して、リザーバ364の底部から除去され、ポンプ372を介して、熱交換器374を通して循環され、パイプ類376および噴霧ヘッド378(または、他の好適な機構)を介して、リザーバ364の上部に戻るように導入(例えば、噴霧)されてもよい。 リザーバ気体380全体を通して、流体370を噴霧することによって、熱が、熱伝達流体370を介して、気体に追加される、またはそこから除去される。 熱交換器374を通して、熱伝達流体370を循環させることによって、流体370および気体380の温度は、ほぼ一定(すなわち、等温)に維持されてもよい。 ほぼ周囲圧力における逆流熱交換流体382が、ほぼ周囲温度蓄熱井戸(図示せず)あるいは熱エネルギー源(例えば、廃熱源)または放熱源(例えば、冷水源)から循環されてもよい。 一実施形態では、逆流熱交換流体382は、高温では、膨張の間のエネルギー回収を増加させ、および/または逆流熱交換流体382は、低温では、圧縮の間のエネルギー使用を低下させる。

    エネルギー貯蔵または圧縮動作モードでは、ある量の低圧気体が、シリンダ302の上側チャンバ306内に、弁324およびパイプ322を介して、導入され、ピストン304が、シリンダ302のほぼ上死点にあるときに開始する。 低圧気体は、周囲大気からであってもよく(例えば、本明細書で図示されるように、通気口326を通して収容されてもよい)、または前の圧縮段階等の加圧された気体源からであってもよい。 吸気行程の間、ピストン304およびそのロッド330は、下向きに移動し、気体を引き込むであろう。 熱交換流体370が、並行して、随意のポンプ384を介して(代替として、圧力降下が、ポンプ384が必要とされないように、ライン386内に導入されてもよい)、パイプ386および指向性弁388を通して、チャンバ306内に導入されてもよい。 本熱交換流体370は、発泡体360を生成するように、1つ以上の噴霧ノズル390を介して、チャンバ306内に導入(例えば、噴霧)されてもよい。 本発泡体360は、吸気行程の終了によって、部分的または完全に、チャンバ306を充填してもよい。 例示的目的のみのために、発泡体360は、図3では、部分的にのみ、チャンバ306を充填するように示される。 吸気行程の終了時、ピストン304は、行程端位置(下死点)に到達し、チャンバ306は、低圧(例えば、大気圧)における空気から生成された発泡体360および熱交換液体で充填される。

    行程の終了時、行程端位置におけるピストン304によって、弁324は、閉鎖される。 弁388もまた、必ずしも、弁324と同時ではないが、所定の量の熱伝達流体370が収容された後、閉鎖され、発泡体360を作成する。 熱伝達流体370の量は、圧縮されることになる空気の体積、圧縮比、および/または熱伝達流体の熱容量に基づいてもよい。 次に、ピストン304およびロッド330は、機械的手段(例えば、油圧流体、油圧シリンダ、機械的クランクシャフト)を介して、上向きに駆動され、チャンバ306内の気体を圧縮する。

    本圧縮の間、発泡体360の不在下では、チャンバ306内の気体は、実質的に、温度が上昇する傾向となるであろう。 発泡体360が、少なくとも部分的に、チャンバを充填した状態では、チャンバ306内の気体の温度および発泡体360の液体成分の温度は、熱交換を介して、平衡となる傾向となるであろう。 発泡体360の流体成分の熱容量(例えば、1つ以上の添加剤を伴う水)は、気体および流体の温度が、実質的に変化せず、多数回の気体圧縮(例えば、ほぼ大気圧から250psig、または他の実施形態では、250psigから3,000psig)にわたってでも、ほぼ等温であるように、気体(例えば、空気)より遥かに高くてもよい。

    チャンバ306内の気体(発泡体360の気体成分を含む、または本質的にそれから成る)は、好適な圧力、例えば、貯蔵リザーバ320内の圧力にほぼ等しい圧力まで圧縮され、その時、弁316は、開放される。 その気体および液体成分の両方を含む、発泡体360は、次いで、ピストン304およびロッド330の継続的上向き移動によって、弁316およびパイプ312を通して、貯蔵リザーバ320の中へ移送される。

    ピストン304が、再び、行程の上部に到達すると、プロセスは、繰り返され、低圧気体および熱伝達流体370は、弁324および388を介して、通気口326およびリザーバ364から収容される。 付加的熱伝達流体が、リザーバ364内に必要とされる場合、パイプ類367および随意のポンプ/モータ368を介して、リザーバ320からリザーバ364に戻されてもよい。 モータ368から回収した電力が、ピストン304およびロッド330を駆動させる機械的機構を駆動させる支援をするために使用されてもよく、または電気モータ/発電機(図示せず)を介して、電力に変換されてもよい。 ある動作モードでは、モータ368は、リザーバ320内の圧力が実質的に一定に保持されるように、リザーバ320が気体で充填されている間、連続的に稼働されてもよい。 すなわち、気体が、リザーバ320に付加されるにつれて、熱伝達流体334は、リザーバ320から除去され、リザーバ320内の実質的に一定圧力を維持する。 他の実施形態では、モータ368は、使用されない、または断続的に使用される。 すなわち、リザーバ320内の圧力は、エネルギー貯蔵プロセスの間、上昇し続け、制御システム362は、ピストン304が行程端に到達すると、所望の終了圧力(例えば、大気圧)が、チャンバ306内で達成されるように、適宜、弁316および388のタイミングを変化させる。 エネルギー貯蔵プロセスは、貯蔵リザーバ320が、最大貯蔵圧力(例えば、3,000psig)において、加圧された気体332で満たされるまで、継続してもよく、その後、システムは、エネルギー回収プロセスを行う準備ができる。 種々の実施形態では、システムは、貯蔵リザーバ320が、最大貯蔵圧力または大気圧と最大貯蔵圧力との中間のある貯蔵圧力において、部分的にのみ、加圧された気体332で満たされると、エネルギー回収プロセスを始動してもよい。 他の実施形態では、エネルギー回収およびエネルギー貯蔵プロセスは、オペレータ要件に基づいて、交互される。

    図4は、各シリンダアセンブリ402、406と関連付けられた少なくとも2つのシリンダアセンブリ402、406(すなわち、図1のアセンブリ101の実施形態;例えば、図2のシリンダアセンブリ201)および熱伝達サブシステム404、408(例えば、図2のサブシステム224)を特徴とする、例示的システム400を描写する。 加えて、システムは、破線によって示されるように、熱伝達サブシステム404、408の一方または両方と関連付けられ得る、蓄熱井戸410(例えば、図2の蓄熱井戸242)を含む。

    アセンブリ402は、比較的に高圧(例えば、約3,000psig)で流体を保持可能な貯蔵リザーバ412(例えば、図1の112、図2の222)と選択的に流体連通する。 アセンブリ406は、アセンブリ402および/または省略符422によって示されるようなアセンブリ402と406との間の随意の付加的シリンダアセンブリと選択的に流体連通する。 アセンブリ406は、大気通気口420(例えば、図1の120、図2の223)と選択的に流体連通する。

    システム400は、大気圧にある空気(通気口420を通して、システム400に収容される)を、アセンブリ406および402を通して、リザーバ412内への貯蔵のために、高圧に段階的に圧縮してもよい。 システム400はまた、空気を、リザーバ412内の高圧から、アセンブリ402および406を通して、通気口420を通した大気への通気のために、低圧(例えば、約5psig)に段階的に膨張させてもよい。

    2011年4月6日に出願の米国特許出願第13/080,914号(第'914号出願)に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、高圧(例えば、約3,000psig)から低圧(例えば、約5psig)の気体の膨張または圧縮のために使用される、N個のシリンダアセンブリ群では、システムは、高圧極限値と低圧との間の中間のN1個の圧力における気体を含有するであろう。 本明細書では、各そのような中間圧力は、「中間圧」と称される。 例示的システム400では、N=2およびN1=1であって、したがって、システム400には、1つの中間圧(例えば、膨張の間の約250psig)がある。 システムの種々の動作状態では、中間圧は、直列に接続されたシリンダ群(例えば、アセンブリ402および406のシリンダ)のチャンバのいずれか内と、それらのチャンバと流体連通する任意の弁、パイプ類、および他のデバイス内で生じ得る。 例示的システム400では、本明細書では、「中間圧P1」と示される、中間圧は、主に、弁、パイプ類、およびアセンブリ402と406との間の中間の他のデバイス内で生じる。

    アセンブリ402は、高圧アセンブリである。 すなわち、アセンブリ402は、リザーバ412から、高圧にある気体を収容し、アセンブリ402への移送のために、気体を中間圧P1まで膨張させてもよく、および/またはアセンブリ406から、中間圧P1における気体を収容し、リザーバ412に移送するために、気体を高圧まで圧縮してもよい。 アセンブリ406は、低圧アセンブリである。 すなわち、アセンブリ406は、アセンブリ402から、中間圧P1における気体を収容し、通気口420への移送のために、気体を低圧まで膨張させてもよく、および/または通気口420から、低圧にある気体を収容し、アセンブリ402への移送のために、気体を中間圧P1まで圧縮してもよい。

    システム400では、伸展されたシリンダアセンブリ402は、中間圧アセンブリ414を介して、伸展されたシリンダアセンブリ406と連通する。 本明細書では、「中間圧アセンブリ」は、それを通して、またはその中に、気体が通過する、弁、パイプ類、チャンバ、および他の構成要素と流体連通に置かれる、気体のリザーバを含む、または本質的にそれから成る。 リザーバ内の気体は、特定の中間圧アセンブリが、提供するように意図される、ほぼ中間圧にある。 リザーバは、リザーバが流体連通する、弁、パイプ類、チャンバ、および他の構成要素内のものにほぼ等しい、中間圧気体の体積が、その圧力を実質的に変化させずに、リザーバに流入またはそこから流出し得るように十分に大きい。 加えて、中間圧アセンブリは、脈動減衰、付加的熱伝達能力、流体分離を提供する、および/またはサブシステム404および/または408の一部または全部等の1つ以上の熱伝達サブシステムを格納してもよい。 第'914号出願に説明されるように、中間圧アセンブリは、空気圧シリンダアセンブリ、例えば、図4のシステム400を採用する、システムの種々の構成要素内の死空間の量を実質的に低減させ得る。 死空間の減少は、全体的システム効率を増加させる傾向にある。

    代替として、または併用して、中間圧アセンブリ414を迂回するパイプおよび弁(図4には図示せず)は、流体を、直接、アセンブリ402とアセンブリ406との間を通過させてもよい。 弁416、418、424、および426は、アセンブリ402、406、412、および414間の流体の通過を制御する。

    制御システム428(例えば、図1の122、図2の226、図3の362)は、例えば、アセンブリ402および406、中間圧アセンブリ414、貯蔵リザーバ412、蓄熱井戸410、熱伝達サブシステム404、408、および/またはシステム420を囲繞する環境からの種々のシステム入力(例えば、圧力、温度、ピストン位置、および/または流体状態)に基づいて、システム400の全弁の動作を制御してもよい。

    システム400と類似するが、1つ、2つ、またはそれ以上の中間圧で伸展されたシリンダアセンブリを組み込む点で異なるシステムが、付加的過剰な実験を伴わずに、考案され得ることは、空気圧機械の技術を適切に熟知した人には明白となるであろう。 また、システム400に関する本明細書の全記載が、省略符422によって示されるように、実施的修正を伴わずに、そのようなN個のシリンダシステムに適用されてもよいことが明白となるであろう。 そのようなN個のシリンダシステムは、本明細書ではさらに論じられないが、想定され、本発明の範囲内である。 第'678号特許に図示および説明されるように、N個の適切に定寸されたシリンダ(N≧2)は、元々の(単一シリンダ)動作流体圧力範囲RをR 1/Nに減少させ、対応して、単一シリンダシステム内で作用する力の範囲と比較して、N個のシリンダシステム内の各シリンダに作用する力の範囲を減少させ得る。 本および他の利点は、第'678号特許に記載されるように、N個のシリンダシステムにおいて実現されてもよい。 加えて、複数の同じシリンダが、並列に追加され、省略符432、436によって示されるように、シリンダアセンブリ402、406を伴う共通または別個の駆動機構(図示せず)に取り付けられ、より高い電力および空気流量を可能にしてもよい。

    図5は、本発明の実施形態による、空気圧シリンダ502(部分的断面に示される)を使用する、エネルギー貯蔵および回収のために、気体のほぼ等温圧縮および膨張を達成するシステム500の構成要素を示す、概略図である。 シリンダ502は、典型的には、シリンダ502を2つのチャンバ506、508に分割する、摺動可能に配置されるピストン504を含有する。 リザーバ510は、高圧(例えば、3,000psi)における気体を含有する。 リザーバ510はまた、ある量の熱交換液体512を含有してもよい。 熱交換液体512は、液体の発泡化傾向を増加させる添加剤を含有してもよい(例えば、液体512の表面張力を低下させることによって)。 添加剤は、界面活性剤(例えば、スルホン酸塩)、鉱物油等の潤滑流体のマイクロエマルション、グリコール(例えば、プロピレングリコール)等の薬剤の溶液、または可溶性合成物質(例えば、エタノールアミン)を含んでもよい。 スルホン酸塩(例えば、Stepan Company(Illinois)から市販のBio−SoftD−40等の直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩)等の発泡化剤が、添加されてもよく、または消火用発泡体濃縮剤(例えば、ChemGuard(Texas)から市販のもの等のフッ素系界面活性剤製品)等の市販の発泡化濃縮剤が、使用されてもよい。 そのような添加剤は、水の液体表面張力を減少させ、噴霧されると、実質的に発泡化する傾向にある。 市販の流体は、部分的に鉱物油のマイクロエマルションから成る、Mecagreen127(Condat Corporation(Michigan)から市販)、および部分的に可溶性エタノールアミンから成る、Quintolubric807−WP(Quaker Chemical Corporation(Pennsylvania)から市販)等、約5%水溶液として使用されてもよい。 部分的にプロピレングリコールから成る、Cryo−tek 100/Al(Hercules ChemicalC ompany(New Jersey)から市販)を含む、他の添加剤は、より高い濃度(50%水溶液等)で使用されてもよい。 これらの流体はさらに、噴霧されている間は、発泡化を向上させ、リザーバ内にあるときは、消泡を助長するように修正されてもよい。

    ポンプ514およびパイプ類516は、本明細書では、「混合チャンバ」(518)と称されるデバイスに熱交換液体を運搬してもよい。 リザーバ510からの気体もまた、(パイプ類520を介して)混合チャンバ518に運搬されてもよい。 混合チャンバ518内では、発泡体生成機構522が、リザーバ510からの気体と、パイプ類516によって運搬された液体を組み合わせ、混合チャンバ518の内側において、本明細書では、発泡体Aと称される、あるグレード(すなわち、泡サイズ相違、平均泡サイズ、空隙率)の発泡体524を作成する。

    混合チャンバ518は、発泡体構造を変動または均質化する濾膜526または他の機構(例えば、超音波源)を含有してもよい。 濾膜526は、例えば、混合チャンバ518の出口またはその近傍に位置してもよい。 濾膜526を通過した発泡体は、発泡体Aと異なる泡サイズおよび他の特性を有してもよく、本明細書では、発泡体B(528)と称される。 他の実施形態では、濾膜526は、チャンバ506への意図的変更を伴うことなく、発泡体Aが、移送されるように、省略される。

    混合チャンバ518の出口は、パイプ類530によって、パイプ類530からの流体をシリンダ502の上側チャンバ(空気チャンバ)506に流入させる、弁532(例えば、ポペット式弁)によって開閉される、シリンダ502内のポートに接続される。 弁(図示せず)は、リザーバ510から、パイプ類520を通して、混合チャンバ518へ、および混合チャンバ518から、パイプ類528を通して、シリンダ502の上側チャンバ506へ、気体の流動を制御してもよい。 別の弁534(例えば、ポペット式弁)は、上側チャンバ506が、システム500の他の構成要素、例えば、付加的セパレータデバイス(図示せず)、別のシリンダ(図示せず)の上側チャンバ、または周囲大気への通気口(図示せず)と連通することを可能にする。

    リザーバ510の体積は、混合チャンバ518およびシリンダ502の体積と比較して、大きくてもよい(例えば、少なくとも約4倍大きい)。 発泡体Aおよび発泡体Bは、好ましくは、システム500の典型的循環動作の時間尺度の一部または全部にわたって、静的安定発泡体である。 例えば、120RPMシステム(すなわち、回転運動あたり0.5秒)に対して、発泡体は、5.5秒または回転運動時間の約5倍の時間後も、実質的に不変(例えば、10%未満の排水)のままであり得る。

    リザーバ510内に貯蔵された気体が、エネルギーを放出するために膨張させられる手順の初期動作状態では、弁532は、開放され、弁534は、閉鎖され、ピストン504は、シリンダ502の上死点近傍にある(すなわち、シリンダ502の上部に向かって)。 リザーバ510からの気体は、パイプ類520を通して、混合チャンバ518に流動される一方、リザーバ510からの液体は、ポンプ514によって、混合チャンバ518に圧送される。 混合チャンバ518にそのように運搬された気体および液体は、発泡体生成機構522によって、組み合わされ、発泡体A(524)を形成し、混合チャンバ518の主要チャンバを部分的または実質的に充填する。 混合チャンバ518から流出すると、発泡体Aは、濾膜526を通過し、それによって、発泡体Bに変更される。 リザーバ510内に貯蔵された気体とほぼ同一の圧力にある、発泡体Bは、弁532を通して、チャンバ506内に通過する。 チャンバ506では、発泡体Bは、ピストン504に接続され、シリンダ502の下端キャップを摺動可能に通過する、ロッド536によって、シリンダ502外部の機構(例えば、図示されない発電機)に伝達され得る、力をピストン504に付与する。

    チャンバ506内の発泡体の気体成分は、ピストン504およびロッド536が下向きに移動するにつれて膨張する。 ピストン504の下向き運動におけるある点において、リザーバ510から混合チャンバ518内へ、そこから、(発泡体Bの気体成分として)チャンバ506内への気体の流動は、弁(図示せず)の適切な動作によって終了されてもよい。 チャンバ506内の発泡体の気体成分が膨張するにつれて、熱がそこに移送されない限り、理想気体の法則に従って、温度が低下する傾向となるであろう。 しかしながら、チャンバ506内の発泡体の液体成分が、チャンバ506内の発泡体の気体成分より高い温度にある場合、熱が、液体成分から気体成分に移送される傾向となるであろう。 したがって、チャンバ506内の発泡体の気体成分の温度は、気体成分が膨張するにつれて、一定(ほぼ等温)のままである傾向となるであろう。

    ピストン504が、シリンダ502の下死点に接近する(すなわち、ほぼ運動限界まで下方に移動する)と、弁532は、閉鎖されてもよく、弁534は、開放され、チャンバ506内の膨張させられた気体をシリンダ502からシステム500のいくつかの他の構成要素、例えば、通気口またはさらなる膨張のための別のシリンダのチャンバに通過させてもよい。

    いくつかの実施形態では、ポンプ514は、変速ポンプである、すなわち、より低速またはより高速において、リザーバ510から発泡体生成機構522に、液体512を移送するように動作されてもよく、制御システム(図示せず)からの信号に応答してもよい。 液体512が、ポンプ514によって、発泡体機構522に移送される速度が、気体が、リザーバ510から、パイプ類520を通して、機構522に運搬される速度と比較して、増加される場合、機構522によって産生される発泡体の空隙率は、低下され得る。 機構522によって生成される発泡体(発泡体A)が、比較的に低空隙率を有する場合、チャンバ506に運搬される発泡体(発泡体B)もまた、概して、比較的に低空隙率を有する傾向となるであろう。 発泡体の空隙率が、より低いとき、より多くの発泡体が、液体から成り、したがって、気体および液体成分が、相互に熱平衡となる(すなわち、相対温度の変化が止まる)前に、より多くの熱エネルギーが、発泡体の気体成分と発泡体の液体成分との間で交換され得る。 比較的に高密度(例えば、周囲温度、高圧)における気体が、リザーバ510からチャンバ506に移送されているとき、より低い空隙率を有する発泡体を生成し、発泡体の液体率が、対応して、より多くの量の熱エネルギーを発泡体の気体率と交換することができるようにすることが有利となり得る。

    本明細書の後続図に示される全てのポンプもまた、変速ポンプであって、制御システムからの信号に基づいて制御されてもよい。 制御システムからの信号は、圧縮および/または膨張の1つ以上の前サイクルからのシステム性能(例えば、気体温度および/または圧力、サイクル時間等)測定値に基づいてもよい。

    本発明の実施形態は、液体の面積の表面を増加させる代替方法、例えば、噴霧への液体512の交換によって要求させるであろうより少ないエネルギー投資を伴って、所与の量の熱交換液体512の表面積を大幅に増加させることを可能にすることによって(対応して、シリンダ502内で膨張または圧縮を受ける液体512と気体との間の熱伝達が加速される)、圧縮された気体を使用して、エネルギーの貯蔵および回収のためのシステム500の効率を増加させる。

    他の実施形態では、リザーバ510は、図5に描写されるように、高圧貯蔵リザーバではなく、セパレータである。 そのような実施形態では、パイプ類、弁、および図5に示されない他の構成要素が、セパレータを高圧気体貯蔵リザーバならびに混合チャンバ518と流体連通に置かせるように供給される。 本タイプの配列は、図9を参照して図示および説明される。

    図6は、本発明の実施形態による、空気圧シリンダ604(部分的断面に示される)を使用する、エネルギー貯蔵および回収のために、気体のほぼ等温圧縮および膨張を達成するシステム600の構成要素を示す、概略図である。 システム600は、図5のシステム500に類似するが、システム600は、迂回パイプ638を含む。 さらに、2つの弁640、642が、図6に明示的に描写される。 迂回パイプ638は、以下のように採用されてもよい。 (1)気体が、貯蔵リザーバ610から放出され、混合チャンバ618内の熱交換液体612と混合され、シリンダ604のチャンバ606に運搬され、その中で膨張させられると、弁640は、閉鎖され、弁642は、開放されるであろう。 (2)気体が、シリンダ604のチャンバ606内で圧縮され、貯蔵のために、リザーバ610に運搬されることになると、弁640は、開放し、弁642は、閉鎖されるであろう。 弁640および迂回パイプ638を通過する流体は、弁642および濾膜626を通して、かつ発泡体生成機構622の周囲を通過する流体より少ない摩擦を被る傾向となるであろう。 他の実施形態では、弁642は、省略され、流体は、混合チャンバ618により呈されるより高い抵抗によって、迂回パイプ638を通して経路指定され、弁640は、逆止弁であって、気体が、膨張モードにおいて放出されているとき、流体の流動を防止する。 チャンバ606から、より低い抵抗の経路(すなわち、迂回パイプ638)を介して、リザーバ610への流体流動の方向は、そのような流動の間、より低い摩擦損失をもたらし、したがって、システム600のためのより高い効率をもたらす傾向となるであろう。

    他の実施形態では、リザーバ610は、図6に描写されるように、高圧貯蔵リザーバではなく、セパレータである。 そのような実施形態では、パイプ類、弁、および図6に示されない他の構成要素が、セパレータが、高圧気体貯蔵リザーバならびに混合チャンバ618および迂回パイプ638と流体連通に置かれるように供給される。

    図7は、本発明の実施形態による、空気圧シリンダ702(部分的断面に示される)を使用する、エネルギー貯蔵および回収のために、気体のほぼ等温圧縮および膨張を達成するためのシステム700の構成要素を示す、概略図である。 システム700は、図5のシステム500に類似するが、システム700は、混合チャンバ518を省略し、代わりに、貯蔵リザーバ710の内側で発泡体を生成する。 システム700では、ポンプ714は、熱交換液体712をリザーバ710内側の発泡体生成機構722(例えば、1つ以上の噴霧ノズル)に循環させる。 リザーバ710は、ポンプ714および機構722を用いて、部分的または完全に、初期または元々の特性の発泡体である、発泡体A(724)によって充填されてもよい。 リザーバ710は、パイプ720を介して、シリンダ702内の弁開閉式ポート744と流体連通に置かれてもよい。 弁(図示せず)が、パイプ720を通る流体の流動を統制してもよい。 図7では、パイプ720の内側に示されるが、リザーバ710とシリンダ702のチャンバ706との間の流体流動の経路内のいずれかの場所に位置可能である、随意の濾膜726(または、超音波源等の他の好適な機構)は、発泡体A(724)を発泡体B(728)に変更し、泡サイズ相違および平均泡サイズ等の特性を調整する役割を果たす。

    他の実施形態では、リザーバ710は、図7に描写されるように、高圧貯蔵リザーバではなく、セパレータである。 そのような実施形態では、パイプ類、弁、および図7に示されない他の構成要素が、セパレータが、高圧気体貯蔵リザーバならびにシリンダ702と流体連通に置かれるように供給されるであろう。 他の実施形態では、図6に描写されるものに類似する迂回パイプが、濾膜726を通過せずに、流体をシリンダ702からリザーバ710に通過させるために、システム700に追加されてもよい。

    図8は、本発明の実施形態による、空気圧シリンダ802(部分的断面に示される)を使用する、エネルギー貯蔵および回収のために、気体のほぼ等温圧縮および膨張を達成するシステム800の構成要素を示す、概略図である。 システム800は、図5のシステム500と類似するが、システム800は、混合チャンバ518を省略し、代わりに、シリンダ802の空気チャンバ806の内側で発泡体を生成する。 システム800では、ポンプ814は、チャンバ806内に位置するか、またはそれと連通する(例えば、ポートを通して)からのいずれかである、発泡体生成機構822(例えば、シリンダ内および/またはそれを通して収容される空気が通過する濾膜上に注入する、1つ以上の噴霧ノズル)に、熱交換液体812を循環させる。 チャンバ806は、ポンプ814および機構822を用いて(および、リザーバ810から、パイプ820を介して、ポート844を通して供給される気体を用いて)、部分的または実質的に完全に、発泡体によって充填されてもよい。 リザーバ810は、パイプ820を介して、シリンダ802内の弁開閉式ポート844と流体連通に置かれてもよい。 弁(図示せず)が、パイプ820を通る流体の流動を統制してもよい。

    図9は、本発明の実施形態による、2つの空気圧シリンダ段階902、904(部分的断面に示される)を使用する、エネルギー貯蔵および回収のために、気体のほぼ等温圧縮および膨張を達成するシステムの構成要素を示す、概略図である。 より高い圧力シリンダ902は、第1のセパレータ906および/または第2のセパレータ908と流体連通に置かれてもよく、より低い圧力シリンダ902は、第2のセパレータ908および/または第3のセパレータ910と流体連通に置かれてもよい。 第1のセパレータ906は、高圧気体貯蔵リザーバ(図示せず)と流体連通に置かれてもよい。 第3のセパレータ910は、空気が環境と交換されることを可能にする、通気口(図示せず)と流体連通に置かれてもよい。 第1のセパレータ906と高圧シリンダ902との間、または高圧シリンダ902と第2のセパレータ908との間、または第2のセパレータ908と低圧シリンダ904との間、または低圧シリンダ904と第3のセパレータ910との間を通過する流体は、混合チャンバ912、914、916、918または迂回パイプ920、922、924、926を通して、経路指定されてもよい。 高圧リザーバ、通気口、シリンダ902、904、混合チャンバ912、914、916、918、および迂回パイプ920、922、924、926間の流体連通を制御する配列は、弁、パイプ類、および図9に描写されない他の構成要素を含んでもよい。 種々の実施形態では、迂回パイプ920、922、924、926、および/または図9に描写されない付加的迂回パイプは、流体が、セパレータ906、908、910を迂回することを可能にしてもよい。

    貯槽からの気体の膨張の間、気体は、最初に、部分的に、高圧シリンダ902内で膨張させられ、そのポテンシャル弾性エネルギーの一部をシリンダ902外部の機構(図示せず)によって回収させ、次いで、低圧シリンダ904内でさらに膨張させられ、そのポテンシャル弾性エネルギーの残りの大部分または実質的に全部を回収させてもよい。 貯蔵のための気体の圧縮の間、気体は、部分的に、より低い圧力シリンダ904内で圧縮され、次いで、より高い圧力シリンダ902内でさらに圧縮されてもよい。

    システム900は、発泡体を使用して、ほぼ等温気体の圧縮および膨張を達成し、気体と熱交換液体との間の熱交換を促進するために、図5および/または図6に描写されるものと類似する配列を含む。

    3つのセパレータはそれぞれ(例えば、第1のセパレータ906)、その気体および液体成分への流体発泡体の破砕または分離を助長するバッフル(例えば、バッフル928)または他の内部機構を含有してもよい。 発泡体内への噴霧または発泡体の機械的剪断等の他の技法(図示せず)が、セパレータ内における発泡体分解を助長するために採用されてもよい。 分離される液体930、932、934は、ポンプ936、938、940、942によって、混合チャンバ912、914、916、918(好ましくは、一体型濾膜を有する)に運搬され、新しい発泡体の形成において使用されてもよい。

    弁944、946、948、950、952、954、956、958は、混合チャンバ912、914、916、918または迂回パイプ920、922、924、926のいずれかを通して、セパレータ906、908、910とシリンダ902、904との間の通過する液体を指向するために使用されてもよい。 シリンダ902、904では、弁964、966、968、および970(例えば、ポペット式弁)が、流体の流入および流出を制御する。 好ましくは、ポンプ936、938、940、942は、発泡体が、その個別の混合チャンバ912、914、916、918内で生成されることになるときのみ、稼働する。

    一般に、そこで、膨張または圧縮のいずれかが行われるように、シリンダ902、904の空気チャンバ960、962に運搬される気体は、等温プロセスに近似する目的のため、膨張または圧縮の間、熱交換液体ともに発泡化され、液体と気体との間に熱交換を生じさせるために、混合チャンバを通して経路指定される。

    高圧リザーバ(図示せず)内に貯蔵された気体が、エネルギーを放出するために、システム900内で膨張させられる手順の初期動作状態では、高圧シリンダ902のピストン972は、ほぼ上死点にあってもよく、低圧シリンダ904のピストン974は、下死点にあってもよく(但し、相対的ピストン位置972および974は、随意に位相整合されてもよい)、より低い圧力シリンダ904の上側チャンバ962は、全体的または部分的に、低圧にある発泡体で充填される。 膨張モードでは、随意の迂回弁944および952は、閉鎖され、随意の迂回弁948および956は、開放され、混合チャンバ912および916ならびに随意の弁946および954を通して流動させるが、随意の弁950および958の閉鎖によって、混合チャンバ914および918を通る流動は迂回させる。 高圧にある気体は、高圧リザーバから、セパレータ906を通して、混合チャンバ912内に流動させられ、そこで、熱交換液体930と組み合わされ、発泡体を形成する。 本発泡体は、随意に、混合チャンバ912内部の濾膜を通過後、弁946および弁964を通して、高圧シリンダ902のチャンバ960内に流動し、部分的または実質的に充填する。 チャンバ960では、発泡体は、シリンダ902外部の機構に伝達され得る、力をピストン972に付与する。

    チャンバ960内の発泡体の気体成分は、ピストン972が下向きに移動するにつれて膨張する。 ピストン972の下向き運動におけるある点において、貯蔵リザーバから、セパレータ906を通して、混合チャンバ912内へ、そこから(発泡体の気体成分として)、チャンバ960内への気体の流動は、弁964の閉鎖によって、終了されてもよい。 図5のシステム500のシリンダ内で膨張する発泡体のように、チャンバ960内の発泡体の気体成分の温度は、気体成分が膨張するにつて、一定(ほぼ等温)のままである傾向となるであろう。

    低圧シリンダ904のピストン974は、前述のピストン972の下向き運動と並行して、下死点から上向きに移動され、チャンバ962内の低圧発泡体を、迂回弁956およびパイプ926を通して、セパレータ910の中へ排出してもよい。 セパレータ910では、発泡体の液体成分は、沈降し、液体934塊として蓄積する。 チャンバ962からセパレータ910に通過する発泡体の気体成分は、セパレータから外部通気口(図示せず)に進み、環境に放出される。 別個の液体および空気中への発泡体の沈降時間を加速するため、および通気空気から液体を除去する付加的機構(図示せず)もまた、含まれてもよい。 要するに、高圧シリンダ902は、吸気行程を行ってもよい一方、低圧シリンダ904は、排気行程を行う。

    高圧シリンダ902のピストン972が、シリンダ902の下死点に到達し、ピストン974が、低圧シリンダ904の上死点に到達すると、高圧シリンダ902のチャンバ960は、中間圧(例えば、300psi)における気体を含有する。 続いて、弁966が、開放されてもよく、高圧シリンダ902のピストン972が、上向きに移動を開始してもよく、弁968が、開放されてもよく、低圧シリンダ904のピストン974が、下向きに移動を開始してもよい。 並行して、ポンプ940が、稼働し、発泡化されるように、熱交換液体932を混合チャンバ916に運搬する。 これらの条件下、中間圧における気体は、高圧シリンダ902のチャンバ960から、迂回パイプ922を通して、セパレータ908内へ流動する。 シリンダ902および904は、位相がずらされる必要はないが、位相がずれたシナリオでは、中間圧気体は、セパレータ908から、混合チャンバ916(熱交換液体ともに発泡化される)を通して、低圧シリンダ904のチャンバ962内へ流動し、そこで、下向きに移動しているピストン974に仕事を行う。 要するに、高圧シリンダ902は、排気行程を行ってもよい一方、低圧シリンダ904は、吸気行程を行う。

    前述の一連の動作が、周期的に繰り返され、ほぼ等温で任意の所望の量の気体を貯槽から膨張させてもよいことは、空気圧および油圧機械の技術を適切に熟知した人には明白となるであろう。 また、システム900が、通気口を通して収容される気体を等温で圧縮し、圧縮された気体を高圧貯蔵リザーバに送達する、一連の動作状態をとり、本一連の状態がまた、周期的に繰り返され、任意の所望の量の気体を貯槽内に圧縮してもよいことも、明白となるであろう。 そのような動作(ならびに図9に関連して説明されるもの)は、多数のシリンダを介して行われてもよい。 複数のシリンダは、並行して、気体を膨張または圧縮させてもよく、または3つ以上の段階(1つ以上のシリンダのそれぞれ)が、気体を連続的に膨張または圧縮させるために利用されてもよい。

    一般に、圧縮および膨張両方の間、システム900は、発泡体が、空気チャンバ960、962に収容され得るために、シリンダから排出されている流体が、迂回管920、922、924、926を通して経路指定され、シリンダによって受け入れられる流体が、混合チャンバ912、914、916、918を通して経路指定されるように、動作されてもよい。 さらに混合チャンバ912、914、916、918内部の、濾膜(または、他の好適な発泡体変更機構)およびポンプ936、938、940、942は、システム900の効率を最適化するように動作されてもよい(例えば、最小圧力降下における連続流動)。 混合チャンバは、混合チャンバの一部または全部内に混合する発泡体とは対照的に、微細な液滴噴霧のために使用されてもよく、例えば、低圧チャンバ918は、チャンバ内の空気中に霧状の小液滴(例えば、100ミクロン平均直径またはそれ以下)を懸濁させるために使用されてもよい一方、他のチャンバ912、914、916は、水性発泡体の懸濁を生成するために使用されてもよい。 混合チャンバ912、914、916、918の一部または全部は、図8に示されるように、シリンダ内への直接注入と置換されてもよい。 直接注入発泡体発生器(例えば、図8の822)の一部または全部は、ノズルのアレイ等の直接注入噴霧発生器と置換されてもよく、例えば、低圧シリンダ904内の直接注入機構(図示せず)は、霧状の小液滴(例えば、100ミクロン平均直径またはそれ以下)を懸濁させるために使用されてもよい一方、高圧シリンダ902内の直接注入機構(図示せず)は、水性発泡体を生成するために使用されてもよい。 シリンダ902および/または904は、2つの直接注入機構を有してもよく、一方は、圧縮のため、一方は、膨張のためのものであって、そのような機構の1つは、噴霧のためのものであって、一方は、発泡体生成のためのものであってもよい。

    図10は、発泡性添加剤を伴わない、水道水の噴霧を使用する、気体膨張プロセスの等温効率に関する実験データのプロットである。 図10にプロットされる全膨張は、3,000psigから開始し、250psigで終了し、8インチ内径および52インチ行程長を伴う、10ガロンシリンダ内で行われた。 各記号(すなわち、円形、三形、または正方形)は、シリンダを組み込む、エネルギー変換システムの単一稼働の等温効率をプロットする。 出力電力(37kW、50kW、および70kW)の3つの異なる速度における膨張が、図10にプロットされる。 垂直軸は、膨張の等温効率、すなわち、等温膨張を介して、所与の量の気体から理論的に抽出可能なエネルギーと比較して、単一の実際の膨張の間に抽出される、エネルギー率に対応する。 温度が低下する膨張は、概して、理想的等温膨張より少ないエネルギーをもたらし、したがって、100%未満の等温効率をもたらす。 例えば、同一の圧力範囲にわたる断熱膨張は、理想的等温膨張の約50%のエネルギーをもたらし、したがって、約50%の等温効率を有するであろう。

    等温効率が、図10にプロットされる膨張では、熱交換噴霧は、膨張の開始時に始動し、膨張する気体が、所定の閾値圧力または「噴霧終了圧力」に到達すると、停止される。 図10の水平軸は、本噴霧終了圧力に対応する。 開始気体圧力は、図10の全膨張に対して、同一であるため、より低い圧力は、より遅い時間に、シリンダ内で達成される傾向にある。 したがって、各出力電力レベルに対して、より低い噴霧終了圧力(水平軸の左側)は、典型的には、より長い噴霧期間(噴霧時間の増加)に対応する。

    図10が示すように、かつ「噴霧時間の増加」と標識された矢印が強調するように、本実験設定および熱交換噴霧液体としての発泡性添加剤を伴わない水道水を使用することに対して、効率は、噴霧終了圧力に伴って低下する(すなわち、噴霧時間に伴って増加する)、明確な傾向がある。 本発明の範囲を限定するわけではないが、本傾向は、シリンダ内の熱交換液体と気体との間の熱伝達が、液体および気体が大表面積にわたって相互に接触している間のみ、有意な速度で生じるために生じると考えられる。 非発泡化噴霧に対して、液体および気体は、噴霧が発生されており、液滴が、気体を通して落下している間のみ、大表面積にわたって接触する。 熱交換は、噴霧生成が停止した直後、大幅に減速する。 膨張全体または膨張の大部分を通した噴霧は、したがって、等温膨張により近似し、したがって、より高い等温効率を可能にする。

    図11は、体積あたり2.5%の発泡性添加剤(本例示的実験では、少なくとも部分的に、エタノールアミンを含む)を伴う、水道水の噴霧を使用する、気体膨張プロセスの等温効率に関する実験データのプロットである。 プロットの軸は、図10に関して前述の通りである。 出力電力(50kWおよび70kW)の2つの異なる速度における膨張が、図11にプロットされる。

    図11が示すように、かつ「噴霧時間の増加」と標識された矢印が強調するように、該当する場合、少なくとも、本実験設定および熱交換噴霧液体として、2.5%発泡性添加剤を伴う水道水を使用することに対して、効率が、噴霧終了圧力に伴って増加する(すなわち、噴霧時間に伴って減少する)、若干の傾向がある。 さらに、発泡化熱交換噴霧を利用して得られる等温効率は、非発泡化噴霧を用いて得られたもの(図10)より高い傾向にある。 本発明の範囲を限定するわけではないが、本傾向の物理的基礎として、発泡化噴霧に対して、液体および気体は、噴霧が能動的に生成されている間のみ、但し、結果として生じる液体−気体混合物が、シリンダ内に発泡体として、実質的に存続する限り、大表面積にわたって接触すると考えられる。 有意な熱交換は、したがって、噴霧の生成が停止した後、継続し得る。 その結果が図11にプロットされる実験において使用される2.5%の水添加剤の混合物に対して、シリンダ内の膨張チャンバの体積全体は、噴霧の始動直後(すなわち、膨張行程のほんのわずかな持続時間)、発泡体で充填される。 噴霧時間が長いほど(噴霧終了圧力が低いほど)、付加的エネルギーを消費する一方、比較的に少ない付加的熱伝達を産生するため、より低い等温効率と関連付けられ得る。 したがって、データ図11にプロットされるデータに関する実験条件下では、最高効率サイクルは、噴霧の最短期間に伴って達成される。 着目すべきは、図11に図示される条件下で達成される最高効率(約97%)は、図10に図示される条件下、すなわち、非発泡化噴霧を用いて達成される最高効率(約95.6%)より高いことである。 より高いまたはより低い濃度の1つ以上の発泡性添加剤(例えば、本例示的実施形態で利用されたもの以外の添加剤)では、他の傾向が、観察され得る。 例えば、超低添加剤濃度では、発泡化は、2.5%濃度で観察される結果を産生しないほど若干であり得、その場合、図10のものにより近いデータが、得られ得る。

    図12は、発泡性添加剤を伴わない、水道水の噴霧を使用する、気体圧縮プロセスの等温効率に関する実験データのプロットである。 図12にプロットされる全圧縮は、250psigから開始し、3,000psigで終了し、8インチ内径および52インチ行程長を伴う、10ガロンシリンダ内で行われる。 各記号(すなわち、菱形、正方形、または三角形)は、エネルギー変換システムの単一稼働の等温効率をプロットする。 出力電力(37kW、50kW、および70kW)の3つの異なる速度における圧縮が、図12にプロットされる。 垂直軸は、圧縮の等温効率、すなわち、同一の量の気体を同一の体積まで圧縮する実際の測定されたエネルギーと比較して、等温圧縮を介して、(所与の開始圧力および体積から)所与の量の気体をある体積まで圧縮するために要求される、エネルギー率に対応する。 温度が上昇する圧縮は、概して、理想的等温圧縮より多くのエネルギーを要求し、したがって、100%未満の等温効率をもたらす。 例えば、250psigの気体の10ガロンから2ガロンの体積までの断熱圧縮は、典型的には、同一の体積までの理想的等温圧縮の約170%のエネルギーを要求し、したがって、約60%(すなわち、100/170)の等温効率を有するであろう。

    等温効率が、図12にプロットされる圧縮では、熱交換噴霧は、圧縮の開始時に始動し、いくつかの所定の閾値圧力または「噴霧終了圧力」時に停止される。 図12の水平軸は、本噴霧終了圧力を表す。 開始および終了気体圧力は、図12の全膨張に対して、同一であるため、より低い圧力は、より早い時間に、シリンダ内で達成される。 したがって、より低い噴霧終了圧力(水平軸の左側)は、より短い噴霧期間(噴霧時間の減少)に対応する。

    図12にプロットされるデータが示すように、かつ「噴霧時間の増加」と標識された矢印が強調するように、熱交換噴霧液体として、発泡性添加剤を伴わない水道水を使用することに対して、効率が、約2,000psiの噴霧圧力まで、噴霧終了圧力に伴って増加する(すなわち、噴霧時間に伴って増加する)、傾向がある。 本発明の範囲を限定するわけではないが、本傾向の物理的基礎として、シリンダ内の熱交換液体と気体との間の熱伝達が、液体および気体が大表面積にわたって接触している間のみ、有意な速度で生じると考えられる。 非発泡化噴霧に対して、液体および気体は、典型的には、噴霧が生成されており、その液滴が、気体を通して落下している間のみ、大表面積にわたって接触する。 有意な熱交換は、噴霧の生成が停止直後に停止する。 圧縮全体を通した噴霧(または、図12にプロットされる圧縮に対しては、圧縮の大部分)が、等温圧縮により近似し、したがって、より高い等温効率を可能にする。

    図13は、体積あたり2.5%の発泡性添加剤(すなわち、図11のデータを生成するために利用された同一の発泡性添加剤)を伴う、水道水の噴霧を使用する、気体圧縮プロセスの等温効率に関する実験データのプロットである。 プロットの軸は、図10、11、および12に関して前述の通りである。 出力(50kWおよび70kW)の2つの異なる速度における圧縮は、図13にプロットされる。

    図13におけるデータプロットが示すように、かつ「噴霧時間の増加」と標識された矢印が強調するように、等温圧縮効率は、本実験システムでは、熱交換噴霧液体として、2.5%発泡性添加剤を伴う水道水を使用する、噴霧終了圧力とほぼ無関係である。 本発明の範囲を限定するわけではないが、本無関係性の物理的基礎として、発泡化噴霧に対して、液体および気体が、噴霧が生成されている間のみ、但し、液体−気体混合物が、シリンダ内に発泡体の形態として存続する限り、大表面積にわたって接触すると考えられる。 有意な熱交換は、したがって、噴霧の生成が停止後、継続する。 その結果が図13にプロットされる実験において利用される2.5%混合物に対して、シリンダ内の膨張チャンバの体積全体が、噴霧の始動直後(すなわち、行程のほんのわずかな時間)、発泡体で充填される。 図13に図示される実験条件下、最高効率サイクルは、噴霧の最短期間ならびに最長期間に伴って達成される。 着目すべきは、図13に図示される条件下で達成される最高効率(98%超)が、図12に図示される条件、非発泡化噴霧下で達成される最高効率(約96%)より有意に高いことである。 より高いまたはより低い濃度の1つ以上の発泡性添加剤では、他の傾向が、観察され得る。 例えば、超低濃度(または、他の濃度の他の添加剤)では、発泡化は、2.5%濃度を用いて観察される効果を産生しないほど若干であり得、その場合、図12により類似するデータが、得られ得る。

    比較的に短噴霧時間に伴って、発泡化噴霧液体を使用することによって、高等温効率を達成することは、噴霧生成に充てられる寄生エネルギーが、より長い噴霧期間と比較して、低減されるという利点を有する。 圧縮の間、一般に、短い噴霧初期期間は、圧縮の後の部分における圧力と比較して、噴霧されているシリンダチャンバ内の低気体圧力を克服しなければならず、これは、また、噴霧エネルギーを節約することになる。 膨張の間、チャンバ内の気体より温かい水が、概して、等温膨張を達成するために噴霧されるとき、気体が初期圧力にあるときの噴霧は、その初期圧力における水(例えば、図3の貯蔵リザーバ320内の水)に対して、わずかのみの圧力増加、したがって、低圧送力を要求する。 一方、水が、その初期圧力(例えば、貯蔵−リザーバ圧力)から、遥かにより低いシリンダ圧力に噴霧される場合、エネルギーは、噴霧プロセスの間、流体の減圧において損失され得る。 発泡化をもたらす添加剤は、同時に、潤滑性の増加または腐食の防止等、1つ以上の他の利点をもたらし得る。

    発泡体のエネルギー効率的生成における他の検討事項は、(1)圧力差にわたる液体の循環におけるエネルギー損失を最小限にするために、発泡体が、圧縮または膨張のために、空気圧シリンダの空気チャンバへの収容前に生成されるべきか(本明細書では、「事前発泡化」または「ポート注入」アプローチと称される)、または直接、空気圧シリンダの空気チャンバ内に生成されるべきかどうか(本明細書では、「途中発泡化」または「直接注入」アプローチと称される)と、(2)熱交換、圧送エネルギー、および他の効率検討事項を最適化されるべきである発泡体の液体対気体質量比である。 図5、図6、および図7に示される例示的システムは、事前発泡化システムであって、例示的システムに示される図8は、途中発泡化システムである。

    図14は、事前発泡化アプローチと途中発泡化アプローチを比較する、時間の関数として、空気圧シリンダの空気チャンバ内への発泡体または発泡化液体の生成および注入に費やされる、計算されたエネルギーの例示的グラフである。 油圧の基本原理によって、発泡化エネルギーW foam (すなわち、機械的撹拌が、発泡化を誘発するために採用される場合、液体を気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成するデバイスを通して、発泡化液体を付勢することによって、所与の量の発泡体を産生するために要求されるエネルギー)は、発泡化デバイスを通るその通過において、発泡化される液体によって被られる圧力ΔP foamingの変化によって乗算される、発泡化される液体V liquidの体積によって判定される:W foam =V liquid ×ΔP foaming 。 V liquidおよびΔP foamingが、時間に伴って変動する場合、所与の時間間隔にわたる総発泡化エネルギーW foamは、その間隔にわたるV liquid ×ΔP foamingの積分によって求められる:W foam =∫V liquid ×ΔP foaming dt(積分限界は、明示的に示されない)。 V liquidが、一定であって、ΔP foamingが、時間に伴って変動する場合、W foam =V liquid ×∫ΔP foaming dtとなる。 所与の量の気体のための所与の気体対液体質量比に対して、V liquidは、固定される。 したがって、W foamを最小限にするために、平均ΔP foamingは、最小限にされなければならない。

    一般に、途中発泡化(すなわち、直接注入)アプローチに対して、ΔP foamingが、発泡化液体の源圧力と発泡化液体が注入される気体の圧力との間の差異によって求められるように、ΔP foamingは、シリンダアセンブリ内のピストン行程全体を通して変動する。 発泡化液体源の圧力は、一般に、ほぼ一定である一方、シリンダアセンブリ内で圧縮または膨張を受ける気体の圧力は、実質的に変化する。 例えば、圧縮行程の間のシリンダアセンブリ内の発泡体の作成は、したがって、増加する圧力差(増加するΔP foaming )に対して、発泡化液体をシリンダアセンブリの空気チャンバ内へ付勢することを伴う。

    図14におけるグラフでは、垂直軸「差動噴霧圧力」は、ΔP foamingに対応し、水平軸は、時間に対応する。 ΔP foaming対時間をプロットする曲線下面積は、∫ΔP foaming dtである。 したがって、W foam =V liquid ×∫ΔP foaming dtであるため、V liquidが、一定であると仮定される場合、所与の気体膨張または圧縮プロセスに対する発泡化エネルギーW foamは、そのプロセスに対するΔP foaming対時間曲線下面積に比例するであろう。

    図14におけるグラフの実線は、約0psigから開始するある量の気体の途中発泡化(すなわち、直接注入)圧縮に対するΔP foamingを示す。 シリンダアセンブリの空気チャンバ内の圧力が増加するにつれて、ΔP foamingは、増加する(グラフ内の上昇曲線)。 発泡体の作成が、圧縮が完了後の一定時間周期の間、継続する場合、ΔP foamingは、その時間周期の間、ほぼ一定となるであろう(約0.8単位に等しい時間から、1.0単位に等しい時間までのグラフ内の実線曲線の平坦部分)。 図14におけるグラフ内の実線下の面積は、∫ΔP foaming dtである。 したがって、W foam =V liquid ×∫ΔP foaming dtによって、本例示的圧縮プロセスに対する発泡化エネルギーW foamは、実線下の面積に比例する。

    同様に、図14におけるグラフ内の点線は、約0psigから開始する、ある量の気体の事前発泡化(すなわち、ポート注入)圧縮に対するΔP foamingを示す。 圧縮プロセスの気体の量および他の特徴は、グラフ内の実線によって表される圧縮のものと同一である。 事前発泡化プロセスでは、発泡体は、圧縮されたことになる気体が、シリンダアセンブリの空気チャンバ内に収容されるにつれて、低圧で生成される。 ΔP foamingは、低く、かつ事前発泡化プロセスのための発泡体生成全体を通して一定である(グラフ内の水平点線)。 明らかに、グラフ内の点線下の面積(すなわち、本例示的事前発泡化圧縮プロセスのための発泡化エネルギーW foamに等しい∫ΔP foaming dt)は、グラフ内の実線下面積より小さい。 したがって、発泡化エネルギーW foamは、匹敵する途中発泡化圧縮プロセスより、事前発泡化圧縮プロセスに対して小さい。

    発泡体が、シリンダアセンブリ外部の発泡体発生器内で生成される、事前発泡化プロセスに対して(例えば、図5におけるように)、生成される発泡体は、弁(例えば、ポペット弁)を通して、シリンダアセンブリの空気チャンバ内に収容されなければならない。 膨張または圧縮のいずれかの間、弁を通してのシリンダアセンブリ内への通過は、発泡体に対して、ある程度の圧力降下を伴い、したがって、ある程度のエネルギー損失を伴うであろう。 しかしながら、シリンダアセンブリの空気チャンバからの流体の流入または流出を統制する弁(例えば、ポペット弁)を通した圧力降下は、概して、発泡体生成デバイスを通した圧力降下より低くなるであろう。 したがって、事前発泡化プロセスは、一般に、途中発泡化プロセスより低いエネルギー損失を実現し、したがって、より高い効率を実現するであろう。

    さらに、圧縮または膨張のいずれかの中間噴霧プロセスに対して、発泡体生成は、その持続時間およびタイミングが、シリンダアセンブリの作用によって判定される、期間または時間間隔において生じなければならない。 事前噴霧プロセスに対して、発泡体は、シリンダアセンブリの各圧縮または膨張行程の間のみではなく、継続的に生成または再生成され得る(例えば、大型発泡体発生器または発泡体発生器に取り付けられたリザーバ内で)。 より長い時間周期にわたって、発泡体生成を行うことは、より高速の発泡化と比較して、ΔP foamingをさらに低下させる可能性があり、さらなる効率利得が実現可能となる。

    図15におけるグラフは、ある範囲の発泡体質量比および一式の例示的圧縮プロセスに対して、一式の例示的圧縮プロセスを受ける、発泡体の液体成分の計算された温度変化をプロットする。 図15におけるグラフの垂直軸は、圧縮を受ける、発泡体の液体成分の温度変化に対応し、グラフの水平軸は、圧縮を受ける、発泡体の質量比、すなわち、発泡体の単位体積あたりの液体の質量m と、発泡体の単位体積あたりの気体の質量m の比に対応する。 (質量比m /m は、圧力に伴って変動しないが、ほんのわずかの気体成分は、液体成分中に溶解する、またはそこから蒸発し得る(m を変更する)、またはほんのわずかの液体成分は、気体成分中に蒸発する、またはそこから液化し得る(m を変更する)。図15における例示的グラフは、これらが比較的に軽微な影響であるため、溶解された気体の影響および液体成分の気液相変化を無視する。)。

    圧縮性気体およびほぼ非圧縮性液体を含む、または本質的にそれから成る、発泡体が、圧縮されるとき、発泡体の体積変化は、気体成分の圧縮によるものである。 前述のように、圧縮を受ける気体は、加熱する傾向にある。 圧縮を受ける発泡体の気体成分の温度上昇は、熱エネルギーを発泡体の液体成分に伝達させるであろう。 質量比m /m が大きいほど、気体の各質量単位に対して、熱エネルギーを吸収するために利用可能な液体の質量が大きくなり、発泡体の圧力の所与の全体的変化に対して結果として生じる液体の温度Tの変化は、低くなる。 液体の最終Tは、一般に、初期発泡体温度、発泡体の気体および液体成分の熱伝達係数、気体および液体の熱容量、発泡体質量比、発泡体開始圧力、および発泡体終了圧力の関数である。 図15のグラフでは、質量比および発泡体終了圧力のみ変動する。

    圧縮を受ける種々の仮説的発泡体の液体成分の温度(ΔT)の変化は、図15のグラフ内の一連の曲線によって表される。 圧縮は、低圧シリンダ(LP)および第2段階高圧シリンダ(HP)に対して示される。 LPシリンダに対して、圧縮は、第1の圧縮段階の間、約0psigから開始し、約180psigで終了する(T LPとして図示および標識される)。 後続の高圧の第2の圧縮段階に対して、3つのシナリオが、示される。 すなわち、(1)180psigから第1の高圧850psigまでの圧縮(T HP(P=850psi) )、(2)180psigから第1の高圧3000psigまでの圧縮(T HP(P=3000psi) )、および(3)(1)および(2)の平均である。 便宜上、液体は、仮説的圧縮において被る圧力および温度条件のいずれ下においても、沸騰または凍結しないと仮定される。 グラフの第1の(より低い)実線は、ある範囲の質量比m /m にわたる、LP圧縮の最終温度を表し、点線は、850psigまでの発泡体圧縮後の最終液体温度を表し、破線は、3,000psigまでの発泡体圧縮後の最終液体温度を表し、破線と点線との間の実線は、850psigおよび3,000psig最終温度の平均を表す。

    図15のグラフ内の全4つの曲線は、ほぼ双曲線特性であって、m /m がゼロになるにつれて、断熱条件に接近し、m /m が無限大になるにつれて、ゼロに接近する。 被られるであろう温度限界のため、低m /m (ゼロに接近する)が、望ましくないことは、熱力学、液体、および混合相系の原理を適切に熟知した人には明白となるであろう。 高温は、液体の沸騰(例えば、液体が、発泡体から分離され、その圧力が低下されるとき)、界面活性剤化合物の分解、または他の望ましくない影響につながり得る。 同様に、高m /m (無限大に接近する)は、より大きな液体の圧送率を要求し、圧力のポテンシャルエネルギーが貯蔵されない。 さらに、m /m が増加するにつれて、「発泡体」が、もはや持続できず、気泡が存在するような、ある質量の液体が産生される点に到達するであろう。 過剰に高いm /m の他の不利点の中でもとりわけ、ピストンは、そのような混合物の圧縮に若干のみの影響しかもたらすことができなくなるであろう。 圧縮気体エネルギー貯蔵システムの効率的動作は、概して、作業流体(例えば、2相混合物)が、有意に圧縮性ではない場合、実行不可能である。 したがって、図15のグラフは、例えば、m /m =2に近い適度な質量比m /m を有する発泡体が、圧縮気体エネルギー貯蔵システムにおいて実現されるとき、最も効率的である可能性が高いという結論を支持する。 そのような質量比は、例えば、質量比1対4、より好ましくは、1.5対3を含む。

    圧縮気体エネルギー貯蔵システムにおける2つの流体相(例えば、発泡体中の液体および気体)の採用は、発泡体として混ぜ合わさせられるか、または液体、発泡体、および気体留分に分離されるかのいずれかである、液体ならびに圧縮された気体の貯蔵を伴い得るが、圧縮された気体のみ、有意な圧力ポテンシャルエネルギーを貯蔵する。 液体の貯蔵は、エネルギー貯蔵システムに対して、付加的または寄生コストをもたらし得る。 すなわち、過剰な熱交換液体が、貯蔵される場合、エネルギー貯蔵システムの費用効果は、低減され得る。 大量の圧縮された気体の貯蔵に対して、貯蔵コストはさらに、総システムコストに影響を及ぼし得、そのような場合、大量の液体を貯蔵するコストは、桁違いの費用となり得る。 図16におけるグラフは、3,000psigの最大圧力を伴う圧縮された気体エネルギー貯蔵システムに対する発泡体質量比m /m の関数として、気体貯蔵体積率としての付加的液体体積(すなわち、貯蔵リザーバ内の気体のみに対する貯蔵リザーバ体積と比較して、液体が、気体とともに圧力貯蔵リザーバ内に貯蔵される場合の2相系に対する付加的貯蔵体積)を示す。 ゼロの質量比に対しては、ゼロ液体貯蔵となる。 5の質量比に対しては、気体体積の約1.2倍の液体体積が、貯蔵されなければならない。 約2の質量比に対しては、液体の体積は、貯蔵されなければならない気体の量の約半分となるように、貯蔵されなければならない。 図16は、図15同様に、2に近い質量比が、効率的、かつ費用効果的圧縮気体エネルギー貯蔵システムの動作を支援する可能性が高いという結論を支持する。

    図17は、約3,000psig〜約250psigの高速気体膨張の間、実質的に等温気体循環を維持する、水性発泡体および液滴噴霧のエネルギー性能を比較する、実験データのグラフである。 データは、高圧試験台内で生じる等温気体膨張に対して示される。 グラフ上の各記号は、単一等温膨張を表す。 液体と空気との間の熱交換は、これらの実験では、4つの方法で達成される。 すなわち、(1)圧縮の間の気体中への水液滴噴霧(黒円形)、(2)膨張に先立った気体中への水液滴噴霧(黒三角形)、(3)膨張の間の気体中への水性発泡体噴霧(白円形)、および(4)「事前発泡体噴霧」とも称される、膨張に先立った気体中への水性発泡体噴霧(白三角形)である。

    図17のグラフの垂直軸は、等温効率、すなわち、理想的等温膨張によって期待される仕事によって除算される、膨張する気体によって行われる仕事である。 図17のグラフの水平軸は、相対的噴霧仕事、すなわち、膨張の間の気体によって行われる総仕事によって除算される、液滴または発泡体の噴霧を産生する(例えば、噴霧ヘッドを通して、液体を付勢することによって)ために要求される仕事である。 例えば、所与の膨張実験では、300kJの仕事が、等温で膨張する気体によって行われ、3kJの仕事が、その膨張の間に生成される発泡体を産生するために要求される場合、その実験に対する相対的噴霧仕事は、0.01(3kJ÷300kJ)である。 相対的噴霧仕事が低いほど、全体的システム効率を増加させるため、望ましい。 噴霧仕事は、一般に、等温エネルギー貯蔵および回収システムに対する寄生負荷である。 噴霧圧送仕事は、圧力降下によって乗算される、噴霧体積に関連し、例えば、パイプおよびノズルを通して流体を付勢し、表面積および液体と気体との間の近接を最大限にすることによって、噴霧される液体と膨張または圧縮する気体との間の高速熱伝達を助長する、高品質の噴霧または水性発泡体を生成するために要求される仕事である。

    図17のグラフ内の第3の実験変数は、数字をプロットされる実験点と関連付けることによって、事前発泡体噴霧実験(白色三角形)に対して示される。 各事前噴霧点による数字は、その実験に対する発泡体質量比を指す。 本明細書では、発泡体質量比は、水性発泡体の所与の体積中の液体質量と気体質量の比として定義される。 例えば、1立方メートルの所与の発泡体が、2kgの液体および1kgの気体を含有する場合、その発泡体の質量比は、2.0(2kg÷1kg)である。 質量比は、グラフ内の全点に対して示され得るが、便宜上、事前発泡体噴霧に対してのみ示される。

    図17のグラフは、等温圧縮気体エネルギー貯蔵および生成システムにおける熱伝達のための発泡体の採用に関するいくつかの記述を支持する。 第1に、類似する一式の実験条件に対する水噴霧技法より高い等温効率(例えば、約2〜5等温効率パーセント点)が、事前発泡体噴霧を使用して達成可能である。 (本記述はまた、図15のグラフによっても支持される。)第2に、事前発泡体噴霧実験の大部分は、低相対的噴霧仕事ならびに高等温効率を有する。 事前発泡体噴霧実験の集積点は、相対的噴霧仕事0.02の近くに集中しており、等温効率は、0.92〜0.95に集中していることに留意されたい。 第3に、比較的高等温効率(約0.94)が、ほとんどの場合に、比較的に低質量比(1.8対5.5)によって、事前発泡体噴霧によって達成される。 再び、相対的噴霧仕事0.2の近くに集中し、等温効率は、0.92〜0.95に集中していることに留意されたい。

    発泡体は、大液体−気体表面接触面積を含有し、2相(液体および気体)間の熱伝達を促進する。 等温気体膨張または圧縮の間の熱伝達のための発泡体の使用は、液滴噴霧等の非発泡体ベースの技法に勝るいくつかの利点をもたらす。 これらの利点として、以下が挙げられる。 (1)所与の液体−気体表面接触面積(および、対応する熱伝達率)に対して、発泡体は、典型的には、噴霧より有意に少ないエネルギーを使用して生成され得る。 (2)熱交換液体に添加するために有利であり得る、腐食防止および/または他の薬剤は、内在する界面活性剤(発泡化)特性を有し得る。 したがって、熱伝達のための発泡化を含む、複数の利点が、いくつかのみの添加剤(または、単に、1つ)を含有する、熱交換液体を使用して達成され得る。 (3)液滴は、気体を急速に沈下(水滴降下)させる傾向にある一方、発泡体は、発泡化挙動に寄与する界面活性剤または他の物質の特性に応じて、比較的に持続性であり得る。 したがって、液滴と異なり、発泡体は、気体が、シリンダチャンバ内で膨張または圧縮を受けている間、あるいはチャンバ内への気体の移送に先立って、および/またはそれと並行してのいずれかにおいて、気体の中へ注入され得る。 発泡体生成は、したがって、例えば、液滴噴霧を生成するシリンダ内の噴霧ヘッドの設置と比較して、シリンダの外部の場所であってもよい。 発泡体生成をシリンダの外側の場所にすることは、シリンダ内部体積の増加および発泡体生成機構に関するサイズ制約の緩和を含め、いくつかの利点を有する。 発泡体生成をシリンダの外側の場所にすることはまた、必ずしも、シリンダの動作と同期されずに、連続的または一時的発泡体生成を可能にする一方、シリンダ内側の発泡体または噴霧生成は、シリンダの動作と同期される傾向となる。 ある量の発泡化液体が、シリンダチャンバ内への気体の収容の間またはそれに先立ってのいずれかにおいて、ある量の気体に添加され、シリンダチャンバを発泡体で実質的に充填してもよい。 気体が、シリンダチャンバ内で膨張または圧縮されるにつれて、発泡体が、対応して、膨張または圧縮され、膨張または圧縮全体を通して、シリンダチャンバを実質的に充填し続ける。 本明細書では、我々は、シリンダ行程時間に対して持続的である発泡体、すなわち、膨張および圧縮が、所与のシステム内で生じる時間尺度にわたって、有意に消耗されない発泡体が、採用されると仮定する。 膨張または圧縮全体を通した発泡体の持続性は、気相と液相との間の熱伝達を膨張または圧縮全体を通して生じさせることによって、等温性を促進する。 (4)その結果が図17に描写される実験では、発泡体実験のみ、同時に、高等温効率、低相対的噴霧仕事、および低質量比を達成する。 すなわち、最高等温効率(約0.935)を伴う噴霧液滴実験は、10を上回る質量比(グラフに図示せず)および相対的噴霧仕事約0.035〜0.095を有する一方、多くの事前発泡体噴霧実験は、相対的噴霧仕事0.035未満および質量比3.6〜5.5を伴う、同等またはより高い等温効率を有する。 一般に、事前発泡体噴霧は、図17にグラフ化された一連の実験において検証された他の方法より低い質量比を伴って、より高い等温効率およびより低い相対的噴霧仕事を達成する。 所与の等温効率および所与の開始圧力(膨張の際)または終了圧力(圧縮の際)に対して、所与の体積のシリンダ内において、より低い質量比が、シリンダチャンバ内により少ない非圧縮性液体およびより多くの気体が存在するため、より高い質量比より多くの気体を単一サイクルにおいて圧縮または膨張させることが可能であることから、より低い質量比は、有利である。 シリンダサイクルあたりより多くの気体を処理することは、全体的システム電力密度を上昇させる。 より低い質量比の付加的利点は、以下のように生じる。 すなわち、シリンダチャンバ内への流体の注入の間またはシリンダチャンバからの流体の排除の間、圧力降下が、弁を通して生じ、付随するシステム非効率性を伴う。 弁を通る所与の流量に対して、圧力降下は、弁を通過する流体の質量密度にほぼ比例する。 発泡体の平均質量密度は、より低い質量比を伴う発泡体に対してより低くなる。 したがって、シリンダ内および外への発泡体の通過の間の減圧損失は、より低い質量比を伴う発泡体に対してより低くなる。

    質量比は、発泡体の膨張または圧縮の間、閉鎖シリンダ内でほぼ一定のままである。 発泡体内の泡は、膨張の間、成長し、圧縮の間、収縮する傾向にあるが、液体および気体成分の質量は、気体の溶液からの溶解または発生および液体成分の気液相変化から生じる影響から切り離されて、概して、固定されたままである。

    図18は、その他の点では描写されない、エネルギー貯蔵および生成のためのより大型のシステムの一部であり得る、システム1800の概略図である。 システム1800は、3つの異なる膨張比を有する発泡体1812、1814、1816の生成および分離のために、2つのシリンダ1802および1804と、装置1806、1808、1810とを有する。 本明細書では、発泡体の「膨張比」は、発泡体の体積の液体成分の体積によって除算される、所与の量の発泡体の総体積である。 例えば、1立方メートルの発泡体が、0.1立方メートルの液体を含有する場合、発泡体の膨張比は、10.0である(1立方メートル÷0.1立方メートル)。 質量比と異なり、膨張比は、発泡体が膨張または圧縮されるにつれて、一定のままである傾向にはない。 むしろ、膨張比は、発泡体が圧縮されるにつれて減少し、膨張させられるにつれて、増加する傾向にある。

    各発泡体生成装置1806、1808、1810は、発泡体容器(それぞれ、1818、1820、および1822)および再循環ポンプ(それぞれ、1824、1826、および1828)を特徴とする。 シリンダ1802は、比較的に高圧範囲内で動作し(例えば、約300psig〜約3,000psig)、シリンダ1804は、ある範囲の比較的に低圧範囲内で動作する(例えば、約300psig〜約0psig)。 各発泡体容器1818、1820、1822は、別個の圧力容器(図18に描写されるように)、シリンダ(または、その一部)に接続されるパイプ類、および/またはシリンダ(または、その一部)に接続されるマニホールドを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    システム1800が、膨張機として動作されるとき、貯槽(図示せず)からの気体は、高圧で高圧発泡体容器1818に収容されてもよい。 そこで、気体は、熱交換液体と組み合わされ、所望の質量比を有する、水性発泡体を形成する(または、既に存在する発泡体を増強する)。 発泡体は、シリンダ1802への移送に先立って、高圧発泡体容器1818内に蓄積する、生成されるにつれて、高圧シリンダ1802に通過される、または両方であってもよい。 気体を熱交換液体と組み合わせ、水性発泡体を形成する機構は、図18に描写されない。 例示的機構は、後続図に描写される。 発泡体破砕のため、高圧発泡体容器1818内に蓄積する液体は、ポンプ1824によって、容器1818内に再循環されてもよい。 他の実施形態では、ポンプ1824は、反転されてもよく、容器1818の上部により近い場所から、空気または低密度発泡体が、容器1818の底部内へ圧送され、発泡体を再生成してもよい(例えば、散布プロセス)。 システム1800が、膨張機として動作されるとき、高圧容器1818からの高圧にある発泡体は、シリンダ1802の上側チャンバ1830に収容される。 発泡体は、チャンバ1830内で膨張し、一定質量比を留保するが、その膨張比を増加させる(例えば、約5〜約15倍)。 中間圧(例えば、約300psig)へのチャンバ1830内の気体の膨張後、発泡体は、ピストン1832の戻り行程によって、チャンバ1830から押動される。 チャンバ1830から流出する発泡体は、発泡体容器1820内へと通過する。 発泡体容器1820では、発泡体は、再循環ポンプ1826を含むもの等、適切な機構によって、再構成されてもよい。 発泡体は、シリンダ1804への移送に先立って、中間圧容器1820内に蓄積される、生成/維持されるにつれて、シリンダ1804に通過される、または両方であってもよい。 中間圧発泡体容器1820は、システム1800の中間圧(例えば、約300psig)において、発泡体を含有および生成する。

    中間圧発泡体容器1820からの発泡体は、低圧シリンダ1804の上側チャンバ1834に収容される。 発泡体は、チャンバ1834内で膨張し、膨張の間、一定質量比を留保するが、その膨張比を増加させる(例えば、約10〜約15倍)。 低圧(例えば、約5psig)へのチャンバ1834内の気体の膨張後、発泡体は、ピストン1836の戻り行程によって、チャンバ1834から押動される。 チャンバ1830から流出する発泡体は、低圧発泡体容器1822内へと通過する。 低圧発泡体容器1822では、発泡体は、低圧気体が、実質的に、システム1800からの熱交換液体の損失を伴わずに、通気口1838を通して排出され得るように、その液体および気体成分に分離される。

    システム1800が、圧縮機として動作されるとき、環境からの気体が、低圧(例えば、大気圧)において、低圧発泡体容器1822に収容されてもよい。 そこで、気体は、熱交換液体と組み合わされ、所望の質量比を有する、水性発泡体を形成する。 発泡体は、シリンダ1804への移送に先立って、低圧発泡体容器1822内に蓄積する、生成されるにつれて、低圧シリンダ1804に通過される、または両方であってもよい。 発泡体破砕のため、低圧発泡体容器1822内に蓄積する液体は、ポンプ1828によって、容器1822内へ再循環されてもよい。 システム1800が、圧縮機として動作されるとき、容器1822からの低圧にある発泡体は、シリンダ1804の上側チャンバ1834に収容される。 発泡体は、チャンバ1834内で圧縮され、一定質量比を留保するが、その膨張比を減少させる。 中間圧(例えば、約300psig)へのチャンバ1834内の気体の圧縮後、発泡体は、チャンバ1834から排出される。 チャンバ1834から流出する発泡体は、中間圧発泡体容器1820内へと通過する。 発泡体容器1820では、発泡体は、適切な機構、例えば、再循環ポンプ1826を含むもの等、適切な機構によって再構成されてもよい。 発泡体は、シリンダ1802への移送に先立って、中間圧容器1820内に蓄積する、生成/維持されるにつれて、シリンダ1802に通過される、または両方であってもよい。

    中間圧発泡体容器1820からの発泡体は、高圧シリンダ1802の上側チャンバ1830に収容される。 発泡体は、チャンバ1830内で圧縮され、圧縮の間、一定質量比を留保するが、その膨張比を減少させる。 高圧(例えば、約3,000psig)へのチャンバ1830内の気体の圧縮の間またはその後、発泡体は、チャンバ1830から流出し、高圧発泡体容器1818を介して、高圧貯槽(図18には図示せず)内へと通過する。 高圧発泡体容器1818では、発泡体は、高圧気体が、実質的に、システム1800からの熱交換液体の損失を伴わずに、高圧貯槽に移送され得るように、その液体および気体成分に分離されてもよい。 代替として、または併用して、発泡体は、容器1818から、高圧貯槽へと通過され、そこで、水性発泡体として貯蔵される、その液体および気体成分に分離される、または部分的そのような分離下にあってもよい。

    シリンダ1802、1804および発泡体生成装置1806、1808、1810は、図18に描写されない熱交換サブシステムを通して、流体を循環させてもよく、および/または図18に描写されない単一または複数の蓄熱井戸と連通してもよい。

    図19は、適度な液体対空気質量比(例えば、2:1)に対応する高膨張比(例えば、400:1)を有する、低圧(例えば、ほぼ大気圧)における発泡体の生成のための装置を含む、例示的システム1900の概略図である。 システム1900は、気体の等温膨張および圧縮のための垂直に配向されたシリンダ配列における、上方から見た断面として描写される、3つの2シリンダサブシステム(1902、1904、1906)を含む。 3つの2シリンダサブシステムの例示的システム1900における描写は、例示である。 各サブシステムが、1つ、3つ、またはそれ以上のシリンダを含む、他の数のサブシステムもまた、想定され、本発明の範囲内である。 2シリンダシステム1902、1904、および1906はそれぞれ、高圧シリンダ(それぞれ、1908、1910、および1912)および低圧シリンダ(それぞれ、1914、1916、および1918)を含む、または本質的にそれから成る。 発泡体の生成のための装置は、噴霧チャンバ1920と、濾膜1922と、低圧シリンダ1914、1916、および1918へ発泡体(典型的には、本明細書では、点描することによって、図19および他の場所に表される)を導くマニホールド1924と、ファン1926と、随意の通気口およびボール弁1928とを含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよく、その機能は、以下に説明される。 装置内における発泡体の生成の間、低圧(例えば、ほぼ大気圧)における空気は、入口1930を通して、噴霧チャンバ1920に収容される。 空気は、ファン1926(または、他の好適な機構)によって、濾膜1922に向かって加速される。 リザーバ1932、発泡体容器、または他の源からの流体は、ポンプ1934によって、ファン1930によって加速された気流内に設置される、1つ以上の噴霧ヘッド1936(または、他の好適な分散機構)に圧送される。 噴霧ヘッド1936からの噴霧1938は、濾膜1922(例えば、金属メッシュ、網、固体発泡体材料)に向かって指向される。 濾膜1922を通過して、空気および噴霧1938は、組み合わされ、水性発泡体1940を形成する。 発泡体1940は、好適な弁およびパイプ(図示せず)を介して、低圧シリンダ1914、1916、および1918のチャンバ内に指向されてもよい。

    マニホールド1924が、最初に、発泡体を含有していない、起動動作モードでは、気体は、(低圧シリンダ1914、1916、および1918内へではなく)マニホールド1924が、実質的にまたは完全に、発泡体1940で充填されるまで、発泡体の生成の間、弁1928から指向されてもよく、それに応じて、弁1928は、閉鎖されてもよく、発泡体1940は、低圧シリンダ1914、1916、および1918内へ指向されてもよい。 弁1928は、種々の実施形態では、通気口(図示せず)に接続されてもよく、任意の液体吸気を流体リザーバ1932に戻す接続を有してもよく、および/または入口1930に逆接続されてもよい。

    図19に描写される、発泡体生成装置(噴霧チャンバ1920、濾膜1922、およびマニホールド1924を含む)の生成容量は、装置が発泡体を供給するシリンダまたは複数のシリンダへの平均発泡体吸気流量、あるいはピーク発泡体吸気流量に対応するように定寸されてもよい。 本明細書では、発泡体発生器の生成容量は、単位時間(m /秒)あたりに産生することができる、発泡体の体積である。 リザーバからの高速発泡体流量または事前に生成された発泡体塊は、流動する発泡体を、部分的または全体的に破砕させる、剪断力を伴い得る。 すなわち、十分な速度で発泡体を生成することは、そのような剪断力を緩和し得る。 他の発泡体発生器(本明細書に描写されるものおよび本明細書に描写されない実施形態におけるもの両方)もまた、ピーク流量に対応し、剪断力による発泡体の分離を緩和するために定寸されてもよい。

    図20は、適度な液体対空気質量比(例えば、2:1)に対応する高膨張比(例えば、400:1)を有する、低圧(例えば、ほぼ大気圧)における水性発泡体の生成および分離ための装置を特徴とする、例示的システム2000の概略図である。 システム2000は、気体の等温膨張および圧縮のために、垂直に配向されたシリンダ配列を上方から見た断面として描写される、3つの2シリンダサブシステム(2002、2004、2006)を含む。 3つの2シリンダサブシステムの例示的システム2000における描写は、例示である。 各サブシステムが、1つ、3つ、またはそれ以上のシリンダを含む、他の数のサブシステムもまた、想定され、本発明の範囲内である。

    2シリンダシステム2002、2004、および2006はそれぞれ、高圧シリンダ(それぞれ、2008、2010、および2012)および低圧シリンダ(それぞれ、2014、2016、および2018)を含む。 発泡体の生成のための装置は、3つのチャンバ:噴霧チャンバ2020と、低圧シリンダ2014、2016、および2018への発泡体を導くマニホールド2022と、分離チャンバ2024とを含む。 噴霧チャンバ2020は、濾膜2024によって、マニホールド2022から分割され、ファン2026と、1つ以上の噴霧ヘッド2028と、噴霧チャンバ2020内への気体の通過の遮断または許可のいずかを可能にするルーバまたはフラップ2030とを含有してもよい。 ルーバ2030は、空気逆止弁として作用し、マニホールド2022上に示される矢印の反対方向における逆流を防止してもよい。 マニホールド2022は、マニホールド2022から分離チャンバ2024内への気体および/または発泡体2034の通過の遮断または許可のいずかを可能にするルーバまたはフラップ2032によって、分離チャンバ2024から分離される。 分離チャンバ2024は、発泡体2034を気体成分および液体成分2038に分離する、発泡体破砕機構2036を含有する。 図20では、発泡体破砕機構2036は、回転泡立器である。 発泡体の破砕のための他の方法および機構(例えば、他の形態の機械的撹拌、濾膜、フィルタ、超音波)も、想定され、本発明の範囲内である。 分離チャンバ2024内の液体2038は、パイプ類2040によって、リザーバ2042に運搬され、そこから、新しい発泡体2034に再循環するために、ポンプ2044によって、パイプ類2046を通して、噴霧ヘッド2028に圧送されてもよい。 大気通気口または開口部2048は、発泡体2034の生成の間、噴霧チャンバ2020内への低圧気体の流入を可能にし、発泡体2034の破砕の間、分離チャンバ2024からの低圧気体の流出を可能にする。 噴霧チャンバ2020内への気体の流入の間、随意の清浄フィルタ2050が、大気圧空気内の粒子および/または他の汚染物質の噴霧チャンバ2020内への収容を防止する。 分離チャンバ2024からの気体の流出の間、随意の合体フィルタ2052は、残りの液体を発泡体、水液滴、および蒸気から除去し、液体が、通気口2048にほぼ通過されないように確実にする。 種々の他の実施形態では、別個の通気口が、システム2000内への気体の流入およびそこからの気体の流出のために提供されてもよい。 また、種々の他の実施形態では、フィルタ2050、2052は、図20に描写される装置の外側に位置してもよい(例えば、種々の他の実施形態で提供される別個の通気口につながるパイプ内)。

    圧縮機としてのシステム2000の動作の間(例えば、圧縮された空気の圧力ポテンシャルエネルギーとしてエネルギーを貯蔵するため)、空気は、通気口2048を通して収容され、フィルタ2050を通過し、ファン2026によって、噴霧ヘッド2028および濾膜2024に向かって加速される。 液体は、噴霧ヘッド2028を通して、圧送される。 (随意に、ファン2026は、省略されてもよく、気流は、シリンダピストン運動を介して、生成されてもよい。)空気と混ぜ合わせられた噴霧2054は、濾膜2024に衝打する。 比較的に高膨張比を有する発泡体2034は、濾膜2024を通した混ぜ合わせられた空気および液体の通過によって、生成される。 マニホールド2022は、発泡体2034を低圧シリンダ2014、2016、および2018へ導き、その中へ、発泡体2034は、適切な弁(図20に描写されない)によって収容される。 低圧シリンダ2014、2016、および2018内側の発泡体2034は、次いで、中間圧(例えば、約300psig)まで圧縮され、その後、発泡体は、高圧シリンダ2008、2010、および2012と、可能性として、図20に描写されない他の装置に、またはそれを通して、移送される。 加えて、ファン2026、噴霧2054、および濾膜2024によって生成される発泡体流の量は、過剰発泡体が生成され得るように、シリンダ2014、2016、および2018の要求流量を超えてもよい(例えば、流量をシリンダのピーク要求吸気流量に定寸することによって)。 本過剰発泡体は、ルーバ2032、発泡体破砕機構2036、および分離チャンバ2024を通して流動することによって、再循環されてもよい。

    膨張機としてのシステム2000の動作の間(例えば、圧縮された空気の圧力ポテンシャルエネルギーからエネルギーを生成するため)、ルーバ2030は、典型的には、閉鎖され、発泡体生成機器2024、2028、2026を通る逆流を防止するであろう。 シリンダ対2002、2004、および2006内の空気の膨張後、低圧にある発泡体2034(例えば、ある瞬間の間、約5psig、次いで、その後、ほぼ大気圧)は、低圧シリンダ2014、2016、および2018から流出し、マニホールド2022を通過し、分離チャンバ2024に流入する。 分離チャンバ2024では、低圧発泡体2034は、発泡体破砕機構2036に遭遇し、その気体および液体2038成分に分離される。 本分離は、完全ではなくてもよいが、最小発泡体膨張比は、劇的に減少されるであろう(例えば、400:1膨張比の発泡体から2:1膨張比の発泡体および空気)。 液体2038(または、低膨張比発泡体)は、リザーバ2042に運搬され、気体成分は、合体フィルタ2052を通過し、通気口2048を通して通気される。

    図21は、適度な液体対空気質量比(例えば、2:1)に対応する低膨張比(例えば、8:1〜2:1)を有する、高圧(例えば、750〜3,000psig)における発泡体の生成のための装置を特徴とする、例示的システム2100の概略図である。 システム2100は、気体の等温膨張および圧縮のために、垂直に配向されたシリンダ配列を上方から見た断面として描写される、3つの2シリンダサブシステム(2102、2104、2106)を含む。 3つの2シリンダサブシステムの例示的システム2100における描写は、例示である。 各サブシステムが、1つ、3つ、またはそれ以上のシリンダを含む、他の数のサブシステムもまた、想定され、本発明の範囲内である。 2シリンダシステム2102、2104、および2106はそれぞれ、高圧シリンダ(それぞれ、2108、2110、および2112)および低圧シリンダ(それぞれ、2114、2116、および2118)を含む。 発泡体の生成のための装置は、噴霧チャンバ2120と、随意の通気口およびボール弁2122と、水性発泡体2126を高圧シリンダ2108、2110、および2112に導くマニホールド2124とを含む、または本質的にそれから成る。 ポンプ2128は、リザーバまたは他の源2130から、噴霧チャンバ2120内の1つ以上の噴霧ヘッドまたは他の好適な分散機構(図示せず)に、液体(または、随意に、空気または液体および空気)を圧送する。 高圧にある空気は、パイプ類2132によって、噴霧チャンバ2120に導かれる。 噴霧チャンバを通る高圧空気の通過は、空気を噴霧2134と混ぜ合わせ、発泡体2126を形成する。 高圧および低膨張比における発泡体生成は、堅調であって、発泡体は、(i)濾膜(図12に示される濾膜1224等)の使用、および/または(ii)付勢気流(例えば、発泡体は、シリンダ2108、2110、2112ピストン移動および/またはファンの不在下で生成されてもよい)の有無にかかわらずに生成され得る。 噴霧2134は、全て、液体、全て空気、または液体および空気の混合物であってもよく、水平に、垂直上向きに、垂直下向きに、または他の配列に従って、噴霧チャンバ2120内で噴霧されてもよい。 他の実施形態では、高圧および低膨張比発泡体は、噴霧チャンバ2120内に内蔵された回転インペラの使用を通して等、液体および空気の機械的撹拌によって生成されてもよい。 発泡体2126は、好適な弁およびパイプ(図示せず)を介して、高圧シリンダ2108、2110、および2112のチャンバ内へ指向されてもよい。 リザーバ2130は、高圧空気源(パイプ類2132における)と同一の装置であって、可能性として、パイプ類の場所によってのみ分離されてもよい(例えば、大部分の高圧空気が、2132を通して指向され、大部分の高圧液体が、ポンプ2128を通して指向されるように、2132は、貯蔵リザーバの上部に接続され、2130は、リザーバの底部にある)。 2132を通して流動する流体は、主として発泡体であってもよく、チャンバ2120は、水性発泡体を補給する、均質化する、その膨張比を変化させる、または別様に精製するためだけに作用してもよい。

    マニホールド2124が、最初に、発泡体を含有していない、起動動作モードでは、気体は、(高圧シリンダ2108、2110、および2112内へではなく)マニホールド2124が、実質的にまたは完全に、発泡体2126で充填されるまで、発泡体の生成の間、弁2122から指向されてもよく、それに応じて、弁2122は、閉鎖されてもよく、発泡体2126は、高圧シリンダ2108、2110、および2112内へ指向されてもよい。 弁2122から指向された高圧気体または発泡体は、貯蔵リザーバ2130、パイプ2132、噴霧チャンバ2120内へ再循環されてもよく、または別様に再循環されてもよい。 ポンプ(図示せず)は、パイプ2132から、弁2122を通して、流体を引き込み、次いで、再循環ループ内のリザーバ2130、パイプ2132、または噴霧チャンバ2120に戻すために使用されてもよい。

    図22は、適度な液体対空気質量比(例えば、2:1)に対応する中間膨張比(例えば、36:1〜28:1)を有する、中間圧(例えば、200〜300psig)における発泡体の生成のための装置を特徴とする、例示的システム2200の概略図である。 システム2200は、気体の等温膨張および圧縮のために、垂直に配向されたシリンダ配列を上方から見た断面として描写される、3つの2シリンダサブシステム(2202、2204、2206)を含む。 3つの2シリンダサブシステムの例示的システム2200における描写は、例示である。 各サブシステムが、1つ、3つ、またはそれ以上のシリンダを含む、他の数のサブシステムもまた、想定され、本発明の範囲内である。 2シリンダシステム2202、2204、および2206はそれぞれ、高圧シリンダ(それぞれ、2208、2210、および2212)および低圧シリンダ(それぞれ、2214、2216、および2218)を含む。 発泡体の生成のための装置は、発泡体2222が生成または再生成され、高圧シリンダ2208、2210、および2212から、低圧シリンダ2214、2216、2218(膨張の間)に、または低圧シリンダ2214、2216、2218から、高圧シリンダ2208、2210、および2212(圧縮の間)に、発泡体2222を導く、組み合わされた噴霧チャンバおよびマニホールド2220を含む、または本質的にそれから成る。

    膨張または圧縮の間、中間圧における中間膨張比を有する、発泡体が、チャンバ/マニホールド2220に流入する。 ポンプ2224は、流体(例えば、チャンバ/マニホールド2220内の発泡体から分離された空気、発泡体、または液体)を引き込み、チャンバ/マニホールド2220内へ、ノズルまたはヘッド2226(または、他の好適な分散機構)を通して、流体を逆注入する。 注入された流体2228は、好適な弁およびパイプ(図示せず)を介して、高圧シリンダ2208、2210、および2212または低圧シリンダ2214、2216、2218のいずれかのチャンバ内へ指向され得る、十分に安定した水性発泡体2222の形態において、チャンバ/マニホールド2220内の常駐域を占有する。 濾膜、メッシュ、または固体発泡体等、示されない付加的構成要素も、発泡体の生成を補助するために使用されてもよい。

    種々の実施形態は、発泡体または発泡化され得る熱交換液体の循環のための効率的圧送方式を採用する。 図23は、気体を圧縮または膨張させる、例示的システム2300を描写する。 システム2300は、シリンダ2304の内部を遠位チャンバ2308および近位チャンバ2310に分割する、摺動可能に配置されるピストン2306を含有する、空気圧シリンダ2304を採用する。 関連付けられたパイプ2312および双方向性弁2314を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、高圧貯蔵リザーバ2316からの気体が、所望に応じて、チャンバ2308と交換されることを可能にする。 高圧貯蔵リザーバは、セパレータとして作用してもよく、その中で、発泡体の液体成分は、発泡体の気体成分から分離されてもよい。 代替実施形態では、異なるセパレータ(図示せず)構成要素が、液体および気体を分離するために採用されてもよく、バッフル、機械的剪断要素、メッシュ、超音波剪断要素、および/または他のそのような要素を含む、分離および発泡体破砕を促進する要素を含有してもよい。 関連付けられたパイプ2318および双方向性弁2320を伴う、シリンダ2304の空気チャンバの終端キャップ内のポートまたは複数のポート(図示せず)は、チャンバ2308からの流体が、通気口2322を通して、所望に応じて、周囲大気から収容される、またはそこに排出されることを可能にする。 図示されないが、代替実施形態では、通気口2322は、1つ以上の付加的空気圧シリンダによって置換されてもよい。 図示されない、ポートまたは複数のポートは、空気圧シリンダ2304の下側チャンバ2310の内部が、常時、周囲大気と自由に連通することを可能にする。 代替実施形態では、シリンダ2304は、複動式であって、チャンバ2310は、チャンバ2308同様、種々の動作状態において、高または低圧リザーバおよび/または付加的シリンダのいずれかと流体を交換するように具備される。

    ロッド2324の遠位端(すなわち、図23におけるシリンダ2304の例示的垂直配向に対して、上側端)は、ピストン2306に連結される。 ロッド2324の近位(下側)端は、線形機械力および回転機械力を相互変換する1つ以上の油圧シリンダまたはクランクシャフト(図示せず)等のいくつかの機構に接続されてもよい。

    エネルギー回収または膨張動作モードでは、貯蔵リザーバ2316は、高圧流体2326およびある量の熱伝達流体2328で充填される。 流体2326は、本質的にまたは主に、気体または発泡体のいずれかから成ってもよい。 熱交換流体2328は、噴霧またはいくつかの他の様式で作用されると、発泡化する傾向にある液体であってもよい。 容器2316の底部に描写される熱交換流体2328の蓄積は、本質的にまたは主に、液体または発泡体のいずれかから成ってもよい。 ピストン2306が、その行程の上部(すなわちシリンダ2304の「上死点」)近傍またはそこにあるとき、ある量の気体が、弁2314およびパイプ2312を介して、シリンダ2304の上側チャンバ2308内へ導入され始めてもよい。 ピストン2306およびそのロッド2324は、次いで、下向きに移動するであろう(シリンダ2304は、随意に配向されてもよいが、本例示的実施形態では、垂直に配向されて示される)。 熱交換流体2328は、1つ以上の噴霧ヘッド2330を介して、チャンバ2308内へ注入されてもよい。 図23に描写される噴霧ヘッド2330は、例示にすぎない。 他のデバイス(例えば、1つ以上のノズルまたは回転ブレード)を使用して、熱交換流体を空気チャンバ2308内へ導入してもよい。 図23の例示的実施形態では、発泡体は、機構(例えば、噴霧ヘッド2330)を通した流体の注入によって、シリンダ2304内で生成または再生成されることができる。 種々の他の実施形態では、発泡体は、シリンダ2304の外部で生成される(図23に描写されない機構によって)。 熱交換流体(液体または発泡体)は、部分的または完全に、チャンバ2308を充填してもよい。 流体2332(液体または発泡体)の蓄積は、ピストン2306の上側表面上で生じてもよい。

    システム2300は、圧力、ピストン位置、および/または温度センサ(図示せず)を装備し、制御システム(図示せず)を介して、制御される。 システム2300はまた、噴霧ヘッド2330への加圧された熱交換流体の供給のためのポンプシリンダ2334を特徴とする。 ポンプシリンダ2334はシリンダ2334の内部を上側チャンバ2338および下側チャンバ2340に分割する、摺動可能に配置されるピストン2336を含有する。 熱交換流体は、部分的または完全に、ポンプシリンダ2334の上側チャンバ2338を充填してもよい。 関連付けられたパイプ2342および双方向性弁2344を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、低圧リザーバ2348からの流体2346が、所望に応じて、チャンバ2338と交換されることを可能にする。 リザーバは、発泡体リザーバおよび/または発泡体の液体成分を発泡体の気体成分から分割するセパレータとして作用してもよい。 図示されない、ポートまたは複数のポートは、ポンプシリンダ2334の下側チャンバ2340の内部が、常時、周囲大気と自由に連通することを可能にする。 ピストン2336は、ロッド2350に連結される。 空気圧シリンダ2304のロッド2324およびポンプシリンダ2334のロッド2350は、単一機械的デバイス(図示せず)、例えば、それらを固定位相関係に維持する、クランクシャフトに継合されてもよい(例えば、ロッド2350は、ロッド2324が、その最大下向きに変位に到達すると常に、その最大上向きに変位に到達してもよい)。 ポンプシリンダ2334は、随意に配向されてもよいが、本例示的実施形態では、垂直に配向される。

    低圧リザーバ2348内の熱交換流体2346は、高圧貯槽2316内の熱交換流体2328、空気圧シリンダ2304内の流体2332の蓄積、およびポンプシリンダ2334の上側チャンバ2338内の流体と混合可能および/または交換可能である。 すなわち、全てのこれらの流体塊は、図23では、明確にするために、別個に標識されるが、システム2300の動作の過程において、相互に、ならびにパイプ、弁、およびシステム2300の他の構成要素内に存在する任意の熱交換流体と混ぜ合わせられ、交換されてもよい。 好ましくは、図23の2つのリザーバ2316、2348内の熱交換流体の蓄積2328、2346は、本質的に、発泡化されない(但し、発泡可能)熱交換液体を含む、または本質的にそれから成る。

    システム2300の2つの動作方法、すなわち、「開ループ方法」および「閉ループ方法」が、本明細書に後述される。 本明細書に説明される2つの方法は、システム2300が動作され得る方法の例示であって、包括ではない。 また、本明細書に説明されるようなこれらの2つの動作方法における種々のステップの相対的タイミングまたは位相整合も、例示である。 他のパターンの相対的タイミングまたは位相整合も、想定され、本発明の範囲内である。

    本明細書に説明されるシステム2300のこれらの2つの動作方法(すなわち、閉ループ方法および開ループ方法)はそれぞれ、気体がエネルギーを貯蔵するために圧縮される、圧縮モードと、気体がエネルギーを放出するために膨張させられる、膨張モードとを有する。

    (開ループ動作方法:圧縮モード)
    本明細書では、「開ループ圧縮」動作方法と称される、システム2300の一方の動作モードの初期状態では、ピストン2306は、空気圧シリンダ2304の上死点にあって、ピストン2336は、ポンプシリンダ2334の上死点である。 弁2314、2346、および2352は、閉鎖され、弁2320および2344は、開放される。 ピストン2306およびピストン2336は、下向きに移動し、ある量の低圧気体を空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内へ、ある量の熱交換流体2346(好ましくは、液体)を低圧リザーバ2348から、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338内へ収容する。 その一番下の運動限界(すなわち、「下死点」位置)までのピストン2306の下向き運動は、チャンバ2308を気体で充填しながら、シリンダ2304の「吸気行程」を継続する。 その一番下の運動限界(すなわち、「下死点」位置)までのピストン2336の下向き運動は、チャンバ2338を熱交換流体で充填しながら、ポンプシリンダ2334の「吸気行程」を継続する。

    弁2320および2344は、次いで、閉鎖され、弁2346は、開放されてもよく、ピストン2306および2336は、その個別のシリンダ内の上向き行程を開始してもよい。 ピストン2306の上向き運動は、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内の流体を圧縮する傾向にあり、ピストン2336の上向き運動は、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338から流体を放出する傾向にある。 ポンプシリンダ2334のチャンバ2338から放出される流体は、弁2346および流体の温度を変更し得る随意の熱交換器2354を通過する。 流体は、次いで、噴霧ヘッド2330を通して、シリンダ2304のチャンバ2308内へと通過し、噴霧2356を形成する。 流体2356は、発泡体として、チャンバ2308に流入するか、またはチャンバ2308内で気体と混ぜ合わせることによって、発泡体を形成するかのいずれかを行う。 流体2356は、部分的または完全に、チャンバ2308を充填してもよく、ピストン2306の上部に流体2332の蓄積を形成してもよい。 流体2332の蓄積は、発泡体またはチャンバ2308内の発泡体から分離された液体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    ピストン2306の上向き(圧縮)行程の所定の点において、弁2314は、開放され、可能性として、熱交換流体2332(例えば、発泡体の液体成分として)を含む、加圧された流体を、パイプ類2312を通して、高圧貯槽2316内に流動させてもよい。 ピストン2306によって、チャンバ2308から放出される熱交換流体2332は、高圧貯槽2316内の流体2328の蓄積を形成する、またはそれに追加されてもよい。 流体2328の蓄積は、リザーバ2316内の発泡体から分離された熱交換液体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    その運動限界(上死点)までのピストン2306の上向き運動は、貯槽2316内への加圧された気体および流体の放出を伴って、空気圧シリンダ2304の「圧縮行程」を継続する。 システム2300の開ループ動作方法における完全圧縮行程は、連続して、低圧リザーバ2348から、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338を通して、随意の熱交換器2354を通して、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内、および高圧貯槽2316内への熱交換流体(好ましくは、液体)2346の一方向または「開ループ」経路を伴う。 本明細書に前述のような開ループ圧縮モードにおけるシステム2300の1つ以上の連続サイクルの間、熱交換液体2328は、高圧貯槽2316内に蓄積してもよい。

    閉ループ動作方法の圧縮モードに関して前述の動作のシーケンスは、例示であって、本および他の実施形態において変動されてもよい。 以下の他のモードおよび動作方法に関して説明される動作のシーケンスもまた、例示であって、他の実施形態では、変動され得る。

    (開ループ動作方法:膨張モード)
    本明細書では、「開ループ膨張」動作モードと称される、システム2300の別の動作モードの初期状態では、ピストン2306は、空気圧シリンダ2304の上死点にあって、ピストン2336は、ポンプシリンダ2334の下死点である。 ポンプシリンダ2334のチャンバ2338は、熱交換流体(好ましくは、液体)で充填される。 弁2320、2344、および2352は、閉鎖され、弁2314および2346は、開放される。 ピストン2306は、下向きに移動し、ある量の高圧気体を空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内に収容する。 同時に、ポンプシリンダ2334のピストン2336は、下向きに移動する。 チャンバ2338からの熱交換流体は、弁2346、随意の熱交換器2354、および噴霧ヘッド2330を通過し、空気圧シリンダのチャンバ2308に流入する。 ある後続の所定の点において、弁2314は、閉鎖されてもよい一方、ピストン2306は、その下向き運動を継続し、ピストン2336は、その上向き運動を継続する。

    貯槽2316からの高圧気体(または、発泡体)のチャンバ2308内への導入の間およびその後、空気圧シリンダ2304の上死点から下死点へのピストン2306の運動は、本明細書では、空気圧シリンダ2304の「膨張行程」と称される。 ポンプシリンダ2334の上死点から下死点へのピストン2336の運動は、本明細書では、ポンプシリンダ2334の「圧送行程」と称される。 空気圧シリンダ2304の膨張行程およびポンプシリンダ2334の圧送行程、ならびに本明細書に説明される本および他の実施形態の他のシリンダ行程は、等持続時間であってもよく、同時に、開始および終了してもよく、または異なる持続時間であってもよく、同時に、開始および終了しなくてもよい。

    膨張行程および圧送行程の完了後、弁2314および2346は、閉鎖され、弁2320および2352は、開放されてもよい。 空気圧シリンダのピストン2306は、次いで、上死点から下死点へ移動する一方、チャンバ2308内の流体は、放出される。 好ましくは、放出される流体は、発泡体を含む、または本質的にそれから成り、容器2348に流入し、そこで、その気体成分が、通気口2322を通して排出され得、その液体成分2332が、低圧リザーバ2348内の液体2346として蓄積し得るように、その気体成分と液体成分とに分離される。 上死点から下死点へのピストン2306の上向き運動は、チャンバ2308からの低圧気体および液体の放出を伴って、シリンダ2304の「排気行程」を継続する。 並行して、シリンダ2334は、吸気行程を行う、すなわち、ピストン2336は、上死点から下死点へ移動し、チャンバ2336は、高圧貯槽2316からの熱交換流体(好ましくは、液体)2328で充填される。

    システム2300の開ループ動作方法におけるシリンダ2304の膨張行程は、連続して、高圧貯槽2316から、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338を通して、随意の熱交換器2354を通して、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内、および低圧リザーバ2348内への熱交換流体2328の一方向または「開ループ」経路を伴う。 開ループ膨張モードにおけるシステム2300の1つ以上の連続サイクルの間、熱交換流体2328は、高圧貯槽2316から除去され、低圧リザーバ2348内の液体2346として蓄積する。 開ループ圧縮モードにおけるシステム2300の動作周期は、高圧貯槽2316内の熱交換液体の蓄積2328を生じさせる傾向にあるであろう。 開ループ膨張モードにおけるシステム2300の後続動作周期は、高圧貯槽2316からの熱交換液体の蓄積2328を除去し、それを低圧リザーバ2348に戻す傾向にあるであろう。

    (閉ループ動作方法:圧縮モード)
    本明細書では、「閉ループ圧縮」動作方法と称される、システム2300の別の動作モードの初期状態では、ピストン2306は、空気圧シリンダ2304の上死点にあって、ピストン2336は、ポンプシリンダ2334の上死点である。 弁2314、2344、および2346は、閉鎖され、弁2320および2352は、開放される。 ピストン2306およびピストン2336は、下向きに移動し、ある量の低圧流体(気体または発泡体)を空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内へ、高圧貯槽2316からのある量の熱交換流体(好ましくは、液体)2328をポンプシリンダ2334のチャンバ2338内へ収容する。 空気圧シリンダ2304は、吸気行程を行い、ポンプシリンダ2334は、吸気行程を行う。

    弁2320および2352は、次いで、閉鎖され、弁2346は、開放されてもよく、ピストン2306および2336は、その個別のシリンダ内で上向き行程を開始してもよい。 ピストン2306の上向き運動は、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内の流体を圧縮する傾向にあり、ピストン2336の上向き運動は、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338から流体を放出する傾向にある。 ポンプシリンダ2334のチャンバ2338から放出される流体は、弁2346および流体の温度を変更し得る随意の熱交換器2354を通過する。 流体は、次いで、噴霧ヘッド2330を通して、シリンダ2304のチャンバ2308内へと通過する。 流体は、部分的または完全に、チャンバ2308を発泡体で充填してもよい。 流体の蓄積2332は、ピストン2306の上部に形成され得る。 ピストン2306の上向き(圧縮)行程における所定の点では、弁2314は、開放され、加圧された気体および/または発泡体を、パイプ類2312を通して、高圧貯槽2316内へと流動させてもよい。 ピストン2306によって、チャンバ2308から放出される熱交換流体2332は、高圧貯槽2316内の流体2328の蓄積を形成し得る。 流体2328の蓄積は、発泡体またはリザーバ2316内の発泡体から分離された液体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    その運動限界(上死点)までのピストン2306の上向き運動は、貯槽2316内への加圧された流体の放出を伴って、空気圧シリンダ2304の「圧縮行程」を継続する。 システム2300の閉ループ動作方法における圧縮行程は、連続して、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308から、高圧貯槽2316内、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338内、随意の熱交換器2354を通して、および空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内への熱交換流体(好ましくは、液体)2328の循環または閉ループ経路を伴う。

    (閉ループ動作方法:膨張モード)
    本明細書では、「閉ループ膨張」動作モードと称される、システム2300の別の動作モードの初期状態では、ピストン2306は、空気圧シリンダ2304の上死点にあって、ピストン2336は、ポンプシリンダ2334の下死点にある。 ポンプシリンダ2334のチャンバ2338は、熱交換流体で充填される。 弁2320、2344、および2352は、閉鎖され、弁2314および2346は、開放される。 ピストン2306は、下向きに移動し、ある量の高圧気体(または、発泡体)を空気圧シリンダのチャンバ2308内へ収容する。 同時に、ピストン2336は、下向きに移動する。 チャンバ2338からの熱交換流体(好ましくは、液体)は、弁2346、随意の熱交換器2354、および噴霧ヘッド2330を通過し、空気圧シリンダのチャンバ2308に流入する。 ある後続の所定の点において、弁2314は、閉鎖されてもよい一方、ピストン2306は、その下向き運動を継続し、ピストン2336は、その上向き運動を継続する。 空気圧シリンダ2304は、膨張行程を行い、ポンプシリンダ2334は、圧送行程を行う。

    シリンダ2304の膨張行程およびポンプシリンダ2334の圧送行程の完了後、弁2314および2346は、閉鎖され、弁2320および2352は、開放されてもよい。 空気圧シリンダ2304のピストン2306は、次いで、上死点から下死点へ移動する一方、チャンバ2308内の低圧流体は、パイプ2318を通して、放出される。 好ましくは、放出される流体は、発泡体を含む、または本質的にそれから成り、容器2348に流入し、そこで、その気体成分が、通気口2322を通して排出され得、その液体成分2332が、低圧リザーバ2348内の液体2346として蓄積し得るように、その気体成分と液体成分とに分離される。 空気圧シリンダ2304は、排気行程を行う。 同時に、ポンプシリンダ2334は、吸気行程を行う。

    システム2300の閉ループ動作方法における膨張行程は、連続して、空気圧シリンダ2304のチャンバ2308から、低圧リザーバ2348内、ポンプシリンダ2334のチャンバ2338を通して、随意の熱交換器2354を通して、および空気圧シリンダ2304のチャンバ2308内への熱交換流体2332の循環または「閉ループ」経路を伴う。

    種々の他の実施形態は、エネルギー貯蔵システム内で熱交換流体(例えば、発泡体または発泡化液体)を効率的に循環させるために、ポンプとしても作用する、空気圧シリンダを採用する。 図24Aおよび24Bは、気体を圧縮または膨張させ、同時に、液体ポンプとして作用する、空気圧シリンダ2400を描写する。 図24Aは、シリンダ2400のある動作状態を描写し、図24Bは、シリンダ2400の別の動作状態を描写する。

    シリンダ2400は、シリンダ2400の内部を遠位(上側)チャンバ2408および近位(下側)チャンバ2410に分割する、摺動可能に配置されるピストン2406を含有する。 関連付けられたパイプ類2412および双方向性弁2414、2416を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、上側チャンバ2408が、(a)高圧流体貯蔵リザーバ(図示されないが、文字「HP」によって示される)、または(b)低圧流体リザーバ(図示されないが、「LP」によって示される文字)のいずれかと流体連通に置かれることを可能にする。 LPリザーバは、低圧にある液体を含有してもよく、その気体部分は、通気口(図示せず)を通して、周囲大気と自由に連通してもよい。 ポートまたは複数のポート(図示せず)は、第1のシリンダの下側チャンバ2410を低圧(例えば、周囲大気圧)にある気体と連続流体連通に置く。 シリンダ2400は、円筒形断面であり得、その上側端において、シリンダ2400の上側終端キャップに接続される、管2418を組み込む。 管2418は、中空であって、熱交換液体で充填されてもよい。 ピストン2406は、熱交換液体で充填され得る、本明細書では、ロッド空所2420と称される、中心穿通中空または空所2420を含有する、ロッド2422に接続される。 管2418は、その近位(下側)端が開放され、管2418内の空所が、ロッド空所2420と一定に流体連通するように十分に長い(例えば、ピストン2406が、下死点にあるときでも)。 ガスケット材2424は、ロッド2422およびピストン2406が、移動し、上側チャンバ2408と管2418およびロッド2422の連通する空所との間の流体連通を防止するにつれて、管2418が、ロッド2422内で伸縮することを可能にする。 ピストン2406およびロッド2422が、上向きに移動すると、図24Aに描写されるように、管2418およびロッド2422内で連通する空所の総体積は、減少し、連通する空所内に流体を加圧し、連通する空所から、管2418を通して、それを放出する傾向にある。 ピストン2406およびロッド2422が、図24Bに描写されるように、下向きに移動すると、管2418およびロッド2422内で連通する空所の総体積は、増加し、連通する空所内の流体の圧力を低下させ、および/または管2418を通して、連通する空所内へ流体を収容する傾向となるであろう。 ポンプをシリンダのロッド内に組み込むことにより、別個のまたは付加的クランクシャフト動程または他の機械的駆動接続を排除することによって、より高い効率が、達成され得る。

    図25は、気体を圧縮および/または膨張させるために、図24Aおよび24Bに描写されるタイプの2つのシリンダを採用する、システム2500を描写する。 図23におけるシステム2300と異なり、システム2500は、熱交換液体を効率的に循環させるために、離散または別個の水ポンプ(例えば、図23のポンプシリンダ2334)を採用しない。

    システム2500は、2つのシリンダ2402、2404(以下、第1のシリンダおよび第2のシリンダと称される)を採用し、両シリンダ2402、2404は、図24Aおよび24Bに描写されるシリンダ2400に類似する。 第2のシリンダ2404は、第2のシリンダ2404の内部を遠位(上側)チャンバ2428および近位(下側)チャンバ2430に分割する、摺動可能に配置されるピストン2426を含有する。 関連付けられたパイプ2432および双方向性弁2434、2436を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、上側チャンバ2428が、(a)好ましくは、第1のシリンダ2402が、弁2414を通して接続され得るものと同一である、高圧流体貯蔵リザーバ(図示されないが、文字「HP」によって示される)、または(b)好ましくは、第1のシリンダ2402が、弁2416を通して接続され得るものと同一である、低圧流体リザーバ(図示されないが、文字「LP」によって示される)のいずれかと流体連通に置かれることを可能にする。 LPリザーバは、低圧にある液体を含有してもよく、その気体部分は、通気口(図示せず)を通して、周囲大気と自由に連通してもよい。 ポートまたは複数のポート(図示せず)は、下側チャンバ2430を低圧(例えば、周囲大気圧)にある気体と連続流体連通に置く。

    シリンダ2404もまた、シリンダ2402同様に、円筒形断面であり得、その上側端において、シリンダ2404の遠位終端キャップに接続される、中空管2438を組み込む。 管2438の内部は、熱交換液体で充填されてもよい。 ピストン2426は、熱交換液体で充填され得る、中心穿通ロッド空所2440を含有する、ロッド2442に接続される。 管2438は、その下側端が開放され、管2438内の空所は、ロッド空所2440と流体連通する。 ガスケット材2443は、ロッド2442およびピストン2426が、移動し、上側チャンバ2428と管2438およびロッド2442の連通する空所との間の流体連通を防止するにつれて、管2438が、ロッド2442内で伸縮することを可能にする。 ピストン2426およびロッド2442が、上向きに移動すると、管2438およびロッド2442内で連通する空所の総体積は、減少し、その中の流体を加圧する傾向となるであろう。

    第1のシリンダ2402内の管2418の上側端は、双方向性弁2444、2446、2448に接続される。 弁2444は、管2418の内部を高圧貯蔵リザーバ(HP)と流体連通に置いてもよい。 弁2446は、管2418の内部を低圧リザーバ(LP)と流体連通に置いてもよい。 弁2448は、管2418の内部から、随意の熱交換器2450を通して、そこから、第2のシリンダ2404のチャンバ2428内の噴霧ヘッド2452へ流体を流動させてもよい。 噴霧ヘッド2452を通過する発泡化液体2454は、チャンバ2428に流入する。 図25に描写される噴霧ヘッド2452、2464は、例示にすぎない。 他のデバイス(例えば、回転ブレード)を使用して、空気チャンバ2408、2428内へ熱交換流体を導入してもよい。 図25の例示的実施形態では、発泡体は、適切な機構(例えば、噴霧ヘッド2452、2464)を通した流体の注入によって、シリンダ2402、2404内で生成または再生成されてもよい。 種々の他の実施形態では、発泡体は、(本明細書のいずれかに説明されるように)図25に描写されない機構によって、シリンダ2402、2404の外部で生成される。

    同様に、シリンダ2404内の管2438の上側端は、双方向性弁2456、2458、2460に接続される。 弁2456は、管2438の内部を、好ましくは、管2418が弁2444を介して連通するものと同一である、高圧貯蔵リザーバ(HP)と流体連通に置いてもよい。 弁2458は、管2438の内部を、好ましくは、管2418が、2446を介して連通するものと同一である、低圧リザーバ(LP)と流体連通に置いてもよい。 弁2460は、管2438の内部から、随意の熱交換器2462を通して、そこから、シリンダ2402のチャンバ2408内の噴霧ヘッド2464へ流体を流動させてもよい。 噴霧ヘッド2464を通過する液体は、チャンバ2408に流入し、好ましくは、チャンバ2408内で発泡体を形成する。

    弁2444、2456は、熱交換液体が、重力の影響下、沈降(例えば、発泡体から分離)し、したがって、気体または発泡体のものではなく、液体の通過を制御する傾向にあり得る、HP貯蔵のその部分と流体連通させる。

    システム2500は、圧力、ピストン位置、および/または温度センサ(図示せず)を装備し、制御システム(図示せず)を介して制御される。 ロッド2422、2442の近位(下側)端は、第'678号および第'842号特許に説明されるように、線形機械的電力および回転式機械的電力を相互変換するために、1つ以上の油圧シリンダまたは共通クランクシャフト(図示せず)等の機構に接続されてもよい。

    システム2500は、第1のシリンダ2402のロッド2422内の空所2420が、チャンバ2428内の気体の膨張または圧縮の間、第2のシリンダ2404のチャンバ2428内へ熱交換流体を駆動するポンプとして作用し、第2のシリンダ2404のロッド2442内の空所2440が、チャンバ2408内の気体の膨張または圧縮の間、第1のシリンダ2402のチャンバ2408内へ熱交換液体を駆動するポンプとして作用するように、動作されてもよい。 熱交換液体を循環させる離散または別個のポンプは、本方法によって、不必要となる。

    図23のシステム2300同様に、システム2500は、少なくとも2つの動作方法、すなわち、「開ループ方法」および「閉ループ方法」に従って、動作されてもよい。 これらの2つの動作方法は、システム2500が動作され得る方法の例示であって、包括ではない。 システム2500のこれらの2つの動作方法(すなわち、閉ループ方法および開ループ方法)はそれぞれ、エネルギーを貯蔵するために気体が圧縮される、圧縮モードと、エネルギーを放出するために気体が膨張させられる、膨張モードとを有する。

    (開ループ動作方法:膨張モード)
    本明細書では、「開ループ膨張」動作方法と称される、システム2500のある動作モードでは、第2のシリンダ2404は、膨張行程を行う一方、第1のシリンダ2402は、排気行程を行い、発泡化熱交換液体を第2のシリンダ2404内へ噴霧する。 2つのシリンダは、次いで、役割を反転してもよく、システム2500による気体の膨張が、所望される限り、吸気および膨張行程を交互させてもよい。

    開ループ膨張動作方法の初期動作状態では、第1のシリンダ2402のピストン2406は、下死点にあって、第2のシリンダ2404のピストン2426は、上死点にある。 弁2416、2448、2458、および2434は、開放され、全ての他の弁は、閉鎖される。 弁2416は、低圧空気を第1のシリンダ2402のチャンバ2408から流出させる一方、ピストン2406は、上向き(排気)行程を行う。 弁2448は、第1のシリンダ2402のロッド空所2420から、随意の熱交換器2450を通して、および第2のシリンダ2404の噴霧ヘッド2452を通して、熱交換液体を流動させ、好ましくは、その中に発泡体2454を形成する。 弁2458は、低圧(LP)リザーバからの熱交換流体を第2のシリンダ2404のロッド空所2440に流入させる。 弁2434は、高圧貯槽からの気体を第2のシリンダ2404の上側チャンバ2428に流入させる。 本初期動作状態では、液体蓄積2466が、ピストン2406の上部に存在し得、ピストン2426上部の液体蓄積2468は、若干存在する、または不在である。 本初期動作状態後、発泡体2454は、チャンバ2428内の等温気体の膨張を可能にしてもよく、ピストン2426上部に流体蓄積2468を形成し得る。

    第2のシリンダ2404の膨張行程の間の所定の点において、弁2434は、閉鎖され、上側チャンバ2428へのより高圧気体の収容を防止してもよい。 チャンバ2428に既に収容された気体は、膨張し続け、ピストン2426およびその関連付けられたロッド2442は、それらが下死点に到達するまで、下向きに移動するであろう。 並行して、ピストン2406およびその関連付けられたロッド2422は、上死点に移動し、排気行程を行う。 第1のシリンダ2402のピストン2406上部のいかなる液体蓄積2466も、排気行程の後半の部分の間、LPリザーバ内へ放出させるであろう。

    開口部弁2414、2460、2436、および2446を開放し、全ての他の弁を閉鎖することによって、システム2500は、次いで、前述の開ループ膨張動作方法の初期動作状態に類似するが、2つのシリンダの役割が反転される、動作状態に置かれてもよい。 すなわち、第1のシリンダ2402は、膨張行程を実行するように準備され、第2のシリンダ2404は、排気行程を実行するように準備される。 第1のシリンダ2402が気体を膨張させる、膨張サイクルは、第2のシリンダ2404が気体を膨張させる、膨張サイクルと無限に交互されてもよい(但し、HP貯槽の容量によって制限される)。

    第2のシリンダ2404が、膨張行程を行う間、低圧にある熱交換流体は、弁2458を通して、第2のシリンダ2404のロッド空所2440を充填する。 並行して、第1のシリンダ2402のロッド空所2420内の熱交換流体は、弁2448を通して、加圧および放出される。 したがって、第1のシリンダ2402は、その排気行程の間、第2のシリンダ2402が膨張行程を行うにつれて、熱交換液体を第2のシリンダ2402に供給するポンプとして作用する。 同様に、第2のシリンダ2404が、排気行程を行う一方、第1のシリンダ2402が、同時膨張行程を行うとき、第2のシリンダ2404は、熱交換液体を第1のシリンダ2402へ供給するポンプとして作用する。

    (開ループ動作方法:圧縮モード)
    本明細書では、「開ループ圧縮」動作方法と称される、システム2500の別の動作モードでは、2つのシリンダ2402、2404は、熱交換流体を相互の上側チャンバ2408、2428内に注入しながら、同時圧縮行程を行う。 2つのシリンダは、次いで、そのロッドチャンバ2420、2440を熱交換液体で補充しながら、同時気体吸気行程を行う。

    開ループ圧縮モードにおける初期動作状態では、ピストン2406、2426は両方とも、その個別のシリンダ2402、2404の下死点にあって、ピストン2406、2426上部のいかなる液体蓄積2466、2468も、若干存在するか、または不在である。 弁2448および2460は、開放され、全ての他の弁は、閉鎖される。 シリンダの上側チャンバ2408、2428は、低圧にある気圧を含有する。 ピストン2406、2426およびその関連付けられたロッド2422、2442は、上向きに移動し始め、シリンダ2402、2404の上側チャンバ2408、2428内の流体を加圧する傾向となる。 ロッド空所2420、2440から放出される熱交換液体は、管2418、2438、弁2448、2460、随意の熱交換器2450、2462、および噴霧ヘッド2464、2452を通過し、流体(好ましくは、発泡体、例えば、発泡体2454として)をチャンバ2408、2428内へ注入する。 本発泡体は、チャンバ2408、2428内の等温気体の膨張を可能にし得、ピストン2406、2426上部に流体(発泡体および/または液体)蓄積2466、2468を形成し得る。 ピストン2406、2426の同時圧縮行程内の所定の点において、弁2414、2434は、開放され、加圧された流体(気体または発泡体)を高圧(HP)貯槽(図示せず)内に流動させてもよい。 ピストン2406、2426によって、チャンバ2408、2428から放出される熱交換流体2466、2468は、流体(例えば、分離された液体)の蓄積をHP貯槽内に形成させ得る。

    ピストン2406、2426は、ピストン2406、2426が、その個別のシリンダ2402、2404の上死点にくるまで、2つのシリンダ2402、2404によって実行される同時圧縮行程の間、上向きに移動する。 後続動作状態では、弁2416、2446、2458、および2436は、開放され、全ての他の弁は、閉鎖され、ピストン2406、2426およびその関連付けられたロッド2422、2442は、その個別のシリンダ2402、2404の下死点に到達するまで、下向きに移動し、上側チャンバ2408、2428を低圧気体で、ロッド空所2420、2440を低圧(LP)リザーバからの低圧熱交換液体で充填し、したがって、別の同時圧縮行程のために、システムを準備する。

    システム2500の開ループ動作方法における圧縮行程は、連続的に、LPリザーバから、シリンダ2402、2404のロッド空所2420、2440内、噴霧ヘッド2464、2452を通して、シリンダ2402、2404の上側チャンバ2408、2428内、そこから、HP貯槽内へと熱交換流体の一方向または「開ループ」経路を伴う。 開ループ圧縮モードにおけるシステム2500の1つ以上の連続サイクルの間、熱交換液体は、したがって、LPリザーバから除去され、HP貯槽内に蓄積する。 開ループ圧縮モードにおけるシステム2500の動作周期(例えば、いくつかのそのようなサイクル)は、HP貯槽内の熱交換液体の蓄積を生じさせる傾向となるであろう。 開ループ膨張モードにおけるシステム2500の後続動作周期は、HP貯槽から熱交換液体の蓄積を除去し、それをLPリザーバに戻す傾向となるであろう。

    システム2500がまた、膨張および圧縮モードの両方を有する閉ループ方法に従って動作されてもよいことは、油圧機械の技術を適切に熟知したいかなる人にも明白となるであろう。 そのような動作方法は、(i)各圧縮の間、蓄積された熱交換液体2466、2468をHP貯槽内に偏移させ、LPリザーバからではなく、HP貯槽から、シリンダ2402、2404のロッド空所2420、2440を補充し、および/または(ii)各膨張の間、蓄積された熱交換液体2466、2468をLPリザーバ内に偏移させ、HP貯槽からではなく、LPリザーバから、シリンダ2402、2404のロッド空所2420、2440を補充するであろう。

    気体膨張/圧縮の両方の間のシリンダ2402、2404の使用および熱交換流体圧送は、エネルギー貯蔵および回収システム内の機構の数の減少のため、熱交換流体の循環のために離散または別個のポンプを採用するシステムと比較して、システム効率および信頼性を増加させ得る。

    流体(例えば、発泡体)が、弁を通して、空気圧シリンダの空気チャンバへの流入またはそこからの流出のいずれかのとき、通過に伴うエネルギー損失が、最小限にされ得るために、前述のように、弁を通しての圧力降下が最小であることが望ましい。 さらに、弁を通過される流体が、発泡体である場合、発泡体がその液体および気体成分に分離されるのを防止するために、または発泡体内の泡のサイズが偶発的に変更されないように防止するために、発泡体に作用する剪断力を最小限にすることが有利であり得る。 さらに、液相が、気相同様に、空気圧シリンダの空気チャンバ内に存在する場合(例えば、液体と気体との間の熱交換のために発泡体を採用するシリンダ内の)、弁が、受動的に開放を抑止し、シリンダ内の過圧、すなわち、ハイドロロック現象から構成要素への損傷を防止することが望ましい。 ハイドロロック保護を伴う、発泡体の高効率の低剪断流を可能にする弁設計は、2011年11月30日に出願の米国特許出願第13/307,163号(第'163号出願)に説明され、その開示全体は、参照することによって本明細書に組み込まれ、本発明の実施形態において利用されてもよい。

    図26は、第'163号出願に説明されるタイプの2つの弁2602、2604、高圧側弁2602および抵圧側弁2604を特徴とする、空気圧シリンダヘッド2600の略図である。 高圧側弁2602は、受動的に開放を抑止し、シリンダ空気チャンバ内の過圧(すなわち、ハイドロロック)を緩和する、牽引式開放弁である。 抵圧側弁2604は、シリンダ内側の圧力が外側より低いとき(例えば、吸気行程の間)、開放を受動的に抑止する、押動式開放弁である。 弁2602および2604は、弁を通した圧力降下(したがって、エネルギー損失)を最小限にするために、高速作用および高揚力を伴う(すなわち、開放位置において、弁部材と弁座との間の流動を可能にする大面積を伴う)ように設計されてもよい。 高揚力はまた、シリンダの空気チャンバ内また外を流動する発泡体に及ぼす剪断力を低減させ、発泡体完全性を保持する。

    図27は、本発明の種々の実施形態を組み込む、例示的圧縮空気エネルギー貯蔵システム2700の一部の概略図である。 システム2700は、ある中間圧(例えば、約200psig)とある高圧(例えば、約3,000psig)との間で気体を膨張および圧縮させる、高圧空気圧シリンダアセンブリ2702(図27では、HPと標識される)と、ある低圧(例えば、約0psig)とある中間圧(例えば、約200psig)との間で気体を膨張および圧縮する、低圧空気圧シリンダアセンブリ2704と、典型的には、システムの中間圧にある流体(例えば、気体、熱交換液体、発泡体、または分離される気体および液体)を含有する、中間圧容器2706(図27では、MPVと標識される)と、高圧および軽度に上昇した温度(例えば、50°C)で流体を貯蔵可能であって、したがって、圧力ポテンシャルエネルギーおよび熱エネルギー両方の貯槽として作用可能である、貯蔵リザーバ2708または相互連通する一式の貯蔵リザーバ(例えば、高圧気体の貯蔵または輸送のために定格されたパイプ類の密閉長)と、比較的に低温(例えば、20°C)で適切な量の熱交換液体を保持可能な貯蔵容器/噴霧リザーバ2710(例えば、タンク)とを含む。 噴霧リザーバ2710は、好ましくは、低圧発泡体を液体および気体成分に分離し、気体成分を大気に通気する機構を含む(破線矢印2712によって示される)。 図27では、破線矢印は、適切なパイプ類を通る気体の双方向性移動を表し、実線矢印は、適切なパイプ類を通る液体の双方向性移動を表す。 対の破線および実線矢印(2714、2716、2718、2720)は、システム2700の種々の構成要素間の気体および液体の移動を示す。 噴霧リザーバ2710は、液体および気体の両方(例えば、液体および気体の別個の流動として、または水性発泡体の単一の流動として)を低圧シリンダ2704と交換してもよく、低圧シリンダ2704は、液体および気体を中間圧容器2706と交換してもよく、中間圧容器2706は、液体および気体を高圧シリンダ2702交換してもよく、高圧シリンダ2702は、液体および気体を高圧貯槽2708と交換してもよい。

    図27では、高圧シリンダ2702、中間圧容器2706、および低圧容器2704は、「動力装置」の一部、すなわち、熱および圧力ポテンシャルエネルギーを機械的仕事および電気エネルギーと相互変換する、エネルギー貯蔵システム2700のサブシステムである。 高圧貯槽2708内の温かい高圧流体からの熱および圧力ポテンシャルエネルギーが、電気エネルギーに変換される、動作モードでは、ある量の流体が、高圧貯槽2708から、高圧シリンダ2702に移送される。 流体は、典型的には、ほぼ同じ温度および圧力にある、気体および液体の両方を含む、または本質的にそれから成る。 気体および液体は、高圧シリンダ2702への収容に先立って、発泡体に組み合わされてもよく、またはシリンダ2702内で発泡化されてもよい。 シリンダ2702は、その内容物を(例えば、発泡体は、実質的にまたは完全に、シリンダ2702の空気チャンバを充填する)元々の高圧(例えば、約3,000psig)から中間圧(例えば、200psig)に膨張させる。 シリンダ2702内の発泡体の気体成分が膨張するにつれて、シリンダ2702内を移動するピストンに仕事を行い、冷却する傾向にある。 しかしながら、温度差が、発泡体の気体成分と液体成分との間に現れるにつれて、熱エネルギーが、液体成分から気体成分に流動する。 温度差が大きいほど、液体から気体への熱エネルギーの流動が高速になる傾向となるであろう。 したがって、シリンダ2702内の水性発泡体構造中で液体および気体を混ぜ合わせることは、発泡体の気体成分の実質的等温膨張を可能にし、シリンダ2702に収容される液体中の熱エネルギーの一部を機械的仕事に効果的に変換する傾向となるであろう。

    シリンダ2702の内容物が、システム2700の中間圧に到達すると、中間圧にある液体および気体(例えば、発泡体として)が、中間圧容器2706に移送される(矢印2718)。 中間圧容器は、液体および気体を貯蔵し、発泡体を再生成するため、または発泡体をその気体成分と液体成分とに分離する設備を含んでもよい。 中間圧容器2706が、中間圧にある十分な量の気体を含有する場合、常に、ある量の気体が、中間圧容器2706から低圧シリンダ2704に移送される。 気体は、中間圧容器2706からの熱交換液体と混ぜ合わせられ、実質的にまたは完全に、低圧シリンダ2704の空気チャンバを充填する、発泡体を形成する。 高圧シリンダ2702におけるように、異なる圧力範囲にわたってのみ、低圧シリンダ2704内の気体は、膨張させられ、発泡体の液体成分が、気体の膨張をほぼ等温にする傾向となるように、シリンダ2704内の移動するピストンに仕事を行う。 低圧シリンダ2704内の気体の膨張後、シリンダ2704内の液体および気体は、比較的に低温およびほぼ大気圧にあって、次いで、噴霧リザーバおよび発泡体セパレータ2710に移送される(矢印2714)。 発泡体の低圧気体成分は、大気(矢印2712)に通気され、発泡体の低圧液体成分は、留保される。 システム2700が、エネルギー生成モードにおいて動作されることになるとき、留保された液体が、システム2700の周囲(環境)温度より冷たい場合、噴霧リザーバ2710内の流体は、高圧貯槽2708内の高温液体の貯蔵同様に、エクセルギー(ポテンシャル仕事)の貯蔵をもたらす。 貯蔵リザーバ2708および2710は、その内容物が、周囲環境の温度に向かって加温または冷却されるにつれて生じる、エクセルギーの損失を減速させるために、断熱されてもよい。 圧縮および/または膨張段階の数、すなわち、図27に描写される2段階は、例示である。 付加的膨張および圧縮段階および中間圧容器が、追加され、圧力範囲をさらに分割してもよい(例えば、3圧縮/膨張段階−0〜80psig、80psig〜500psig、および500〜3000psig、約80psig〜500psigにある中間圧容器を伴う)。

    同様に、システム2700は、大気圧空気を収容し(矢印2712)、連続して、シリンダ2704および2702内でそれを圧縮することによって、エネルギーを貯蔵してもよい。 図28は、図27に既に描写されるシステム2700の一部の略図を示し、部分的に、仮説的2段階圧縮の段階を説明する、時間対温度グラフ2800を添付する。 グラフ2800の一部から、システム2700の略図の一部に収束する対の細線は、グラフ2800のどの部分が、システム2700のどの部分で生じている温度変化を表すかを示す。 グラフ2800では、破線は、気体の温度を表し、実線は、熱交換液体の温度を表す。

    グラフ2800は、低圧シリンダ2704内の圧縮行程の開始である、時間T=0から開始する。 シリンダは、気体および液体成分が両方とも、同一の低圧(ほぼ大気圧)および同一の比較的に低温(約25°C)にある、発泡体を含有する。 T=0ミリ秒(ms)から約T=290msまで、発泡体は、シリンダ2704内で圧縮される。 気体の上昇温度は、破線曲線2804によって表される。 気体の温度が上昇するにつれて、熱は、発泡体の液体成分に移送され、その温度は、実線曲線2806によって表される。 曲線2804は、気体の温度が、一定ではない、すなわち、気体の圧縮が、純粋に等温ではないことを明確に示す。 しかしながら、気体が圧縮を断熱的に受ける場合に生じるであろう温度変化と比較して、実質的にまたはほぼ等温である。 断熱の場合、気体の温度は、約55°Cまでではなく、約295°Cまで上昇するであろう。 したがって、シリンダ2704内の気体によって被られる圧縮プロセスは、ポリトロープ係数n=1.05未満を伴って、合理的に、「実質的に等温」と称され得、断熱の場合より有意な効率利得を実現する。 これらの利得は、完全等温圧縮(無限の時間がかかるであろう)に対するものほど大きくはない。

    実線2806と破線2805(それぞれ、液体および気体温度)との間の差異は、後続膨張の間に回収されることができない、損失エクセルギーを表す。 本損失エクセルギーの最小限化は、プロセス時間定数(この場合、圧縮は、約290ms以内に生じる)が、熱伝達時間定数を大幅に下回るときに達成される。 熱伝達時間定数は、部分的に、圧縮または膨張する気体と液体との間の表面積および接近性に依存する。 小液滴または発泡体マトリクスは、本表面積を最大限にする。 一般に、楕円状液滴は、発泡体セルのマトリクスより小さい表面積を有するであろう。 したがって、発泡体マトリクスは、より低い熱伝達時間定数、より少ない損失エクセルギー、およびより効率的エネルギー貯蔵システムをもたらし得る。

    図28のグラフ2800は、気体および液体混合物が、中間圧容器に移送されるため、圧縮が、約T=290msで停止することを示す。 気体は、約T=290msから約T=300msへの破線曲線2804の急激な降下によって示されるように、液体の温度に急速に近似する。 シリンダ2704内の発泡体(および、任意の分離される液体)は、次いで、中間圧容器2706内に含有される。 発泡体は、約一定圧力および温度において、中間圧容器内で再生成され(中間圧容器のサイズに応じて、推定上、LPまたはHPシリンダからの単一吸気または排出の間、大きな圧力変動を防止するために十分に大きく定寸される)、HPシリンダ2702に移送されてもよい。 約T=700msまで、HPシリンダ2702の空気チャンバは、実質的にまたは完全に、発泡体で充填され、圧縮行程が、開始する。 LPシリンダ2704内の圧縮と同様に、発泡体の気体成分の温度は、破線曲線2810によって示されるように上昇し(そのような温度上昇は、断熱圧縮の場合と比較して、有意に緩和されている)、発泡体の液体成分の温度は、実線曲線2812によって示されるように上昇し、発泡体の気体および液体成分の温度は、圧縮が停止後、約T=950msから約T=1000msの破線曲線2810内の急激な降下によって示されるように、急速に平衡化する。 実線2812と破線2810(それぞれ、液体および気体温度)との間の差異は、後続膨張の間に回収されることができない、損失エクセルギーを表す。 その後、HPシリンダ2702の液体および気体内容物は、高圧貯槽および蓄熱井戸2708内に貯蔵され、実線曲線2814によって示されるように、ほぼ一定温度および圧力のままである。

    システム2700は、したがって、エクセルギー貯蔵媒体としての、かつ高速で気体のほぼ等温膨張および圧縮を可能にする両方である、膨張および気体の圧縮の間、気体と発泡化される、熱交換液体を使用する。 さらに、種々の外部源(例えば、太陽熱、燃料を燃焼させる発電所からの廃熱)からの熱が、リザーバ2708内の流体に移送されてもよい。 したがって、リザーバ2708内の流体に付加される熱エネルギーは、部分的に、シリンダ2702および2704内の有用仕事として、したがって、システム2700からの電力出力として、実現されてもよい。 別の実施形態では、付加的熱エネルギーは、熱電併給の形態として、そうでなければ、環境に廃棄されるであろう、発電所等の源からの低位熱の形態で貯槽2708内の流体に移送され、後続膨張の間に利用不可能なエネルギーをさらに増加または維持してもよい。 加えて、そのような低位熱源(図示せず)からの熱エネルギーは、熱交換器(図示せず)を介して、膨張の間、中間圧容器2706に移送され、再生可能エネルギーを増加させてもよい。

    図29は、本発明の実施形態を組み込む、図27および図28のシステム2700にいくつかの観点において類似する、例示的圧縮空気エネルギー貯蔵システム2900の一部の概略図である。 システム2900は、ある中間圧(例えば、約200psig)とある高圧(例えば、約3,000psig)との間で気体を膨張および圧縮させる、高圧空気圧シリンダアセンブリ2902(図29では、HPと標識される)と、ある低圧(例えば、約0psig)とある中間圧(例えば、約200psig)との間で気体を膨張および圧縮させる、低圧空気圧シリンダアセンブリ2904と、典型的には、システムの中間圧にある流体(例えば、気体、熱交換液体、発泡体、または分離される気体および液体)を含有する、中間圧容器2906(図29では、MPVと標識される)と、高圧および高温(例えば、50°C)で流体を貯蔵可能であって、したがって、圧力ポテンシャルエネルギーおよび熱エネルギー両方の貯槽として作用可能である、貯蔵リザーバ2908または相互連通する一式の貯蔵容器(例えば、高圧気体の貯蔵または輸送のために定格されたパイプ類の密閉長)と、比較的に低温(例えば、20°C)で適切な量の熱交換液体を保持可能な貯蔵容器/噴霧リザーバ2910(例えば、タンク)とを含む。 噴霧リザーバ2910は、好ましくは、低圧発泡体を液体および気体成分に分離し、気体を大気に通気する(破線矢印2912によって示される)ための機構を含む。 図29では、破線矢印は、適切なパイプ類を通る気体の双方向性移動を表し、実線矢印は、適切なパイプ類を通る液体の双方向性移動を表す。

    システム2900はまた、発泡体(例えば、高圧発泡体)を液体および気体成分に分離するための1つ以上の機構を特徴とする、高圧分離容器2922を含む。 貯蔵リザーバ2908、2910、および2926は、その内容物が、周囲環境の温度に向かって加温または冷却されるにつれて生じる、エクセルギーの損失を減速させるために断熱されてもよい。 噴霧リザーバ2910は、液体および気体両方(例えば、液体および気体の別個の流動として、または水性発泡体の単一流動として)を低圧シリンダ2904と交換してもよく、低圧シリンダ2904は、液体および気体を中間圧容器2906と交換してもよく、中間圧容器2906は、液体および気体を高圧シリンダ2902と交換してもよく、高圧シリンダ2702は、気体を高圧貯蔵2908と(ポンプ/モータ2924を介して)、液体を低圧蓄熱井戸2926(例えば、断熱された大気圧タンク)と交換してもよい。

    システム2700同様に、システム2900は、圧縮(エネルギー貯蔵)または膨張(エネルギー生成)モードのいずれかで動作されてもよい。 システム2900の圧縮動作モードの間、気体は、システム2700に関して前述のように、低圧シリンダ2904、中間圧容器2906、および高圧容器2902を通して、段階的に圧縮される。 HPシリンダ2902内での圧縮後、高圧シリンダ2902からの液体および気体(部分的または実質的に、発泡体の形態にある)は、分離容器2922に指向され、そこで、液体および発泡体の気体成分は、適切な機構(例えば、バッフル、重力、回転ブレード、超音波、遠心分離、および/または他のそのような機構)によって分離される。 分離された発泡体の気体成分は、分離容器2922から貯蔵容器2908に指向される。 比較的に高圧(例えば、3,000psig)および高温(例えば、50°C)にある分離された熱交換液体成分は、分離容器2922から、ポンプ/モータ2924を通して、適切な量の熱交換液体を高温および低圧で保持可能な低圧貯蔵容器2926(例えば、タンク)に指向される。 熱交換液体の圧力は、分離容器2922から、ポンプ/モータ2924を通して、貯蔵容器2926への通過の間に低下され、ポンプ/モータをモータとして駆動させ、したがって、有用エネルギーを生成する(圧力を上昇させるために液体の圧縮の間に使用されるエネルギーの本部分を回収する)。 代替実施形態では、高圧貯蔵リザーバ2908は、気体貯蔵および液体/気体セパレータの両方として使用されてもよく、そこで、液体は、水性発泡体の液体部分の重力排水後、気体貯蔵リザーバの底から除去される。 本実施形態では、分離容器2922は、リザーバ2908と別個の要素ではない。 一実施形態では、貯蔵リザーバ2908は、水性発泡体の比較的に高速の重力排水を促進する、大きな水平表面積を伴う、水平パイプ場である。

    システム2900のエネルギー生成(膨張)動作モードの間、容器2926からの低圧および可能性として高温にある熱交換液体は、ポンプ/モータ2924を通して指向される。 ポンプモードで動作される、ポンプ/モータ2924は、発泡体として、液体と貯蔵リザーバ2908からの高圧(例えば、約3,000psig)にある気体の組み合わせをもたらすために十分なレベルまで、液体の圧力を上昇させる。 発泡体は、リザーバ2908、容器2922内、容器2922と異なる機構内、および高圧シリンダ2902の外部、または高圧シリンダ2902の内側で形成されてもよい。 HPシリンダ2902、中間圧容器2906、および低圧容器2904内での気体の段階的膨張が、次いで、システム2700に関して前述のように進む。

    システム2900は、したがって、エクセルギー貯蔵媒体としての、かつ高速の気体の実質的等温膨張および圧縮を可能にするための両方のために、膨張および気体の圧縮の間、気体と発泡化される、熱交換液体を使用する。 システム2700と異なり、システム2900は、高圧気体および熱交換液体の両方を貯蔵するために、単一容器(または、相互接続された一式の容器)を使用しない。 これは、より小さい体積の高圧貯槽が要求されるという利点を有する。 システム2900の高温側で要求される貯槽(すなわち、容器2926内の高温液体および容器2908内の高温高圧気体の両方の貯槽)の総体積は、システム2700に対するものとほぼ同一であるが、容器2926が低圧であるため、単位体積あたり高圧容器2908より低いコストとなる可能性が高い。

    さらに、種々の外部源からの熱(例えば、太陽熱、燃料を燃焼している発電所からの廃熱)は、高圧に耐える熱交換機構が、そのような熱収集のために必要とされないであろうため、相対的に容易に(高圧貯槽2700または2908の内容物への熱の移送と比較して)蓄熱井戸2926内の液体に移送され得る。 したがって、蓄熱井戸2926に付加される熱エネルギーは、部分的に、シリンダ2902および2904内の有用仕事として、したがって、システム2900から熱電併給される電力出力として実現され得る。 より低い総貯蔵コストおよび/または熱電併給は、圧縮モードにおいて、分離容器2922から蓄熱井戸2926内の低圧に、高圧液体を移送すること、および膨張モードの間、蓄熱井戸2926からの低圧液体をHPシリンダ2902内の気体との発泡化のための高圧に圧送することに付随するエネルギー損失を補償する以上となり得る。

    高圧気体の貯蔵のために、固定体積の貯蔵リザーバを採用する、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの生成モードの間、気体は、そのポテンシャルエネルギーが、部分的に、機械および電気エネルギーとして実現され得るために、高圧貯蔵リザーバから、持続的にまたはバッチとして、漸進的に排出される。 高圧貯槽のそのような漸進的排気の間、貯槽内の気体の圧力および温度は、ほぼ断熱様式で低下する傾向となるであろう。 熱力学の原理を熟知した人には明白となるように、本ほぼ断熱の圧力および温度低下は、より低い利用可能な圧力による回収可能エネルギーの損失および/または温度混合によるエクセルギー損失を伴うであろう。 同様に、圧縮気体エネルギー貯蔵システムの貯蔵モードの間、気体は、そのポテンシャルエネルギーが、貯蔵され得るために、持続的にまたはバッチとして、高圧貯蔵リザーバに漸進的に送達される。 高圧貯槽への気体のそのような漸進的送達の間、貯槽内の気体の圧力および温度は、ほぼ断熱様式で上昇する傾向となり、より高い圧力に圧縮するための対応して増加する仕事および/または不整合温度による混合エクセルギー損失を伴うであろう。

    高圧貯槽からの気体の排気またはそこへの気体の送達のいずれかの間のエクセルギー損失を防止するために、高圧貯槽内で圧縮または膨張のいずれかを受ける気体と熱交換液体との間の熱交換を維持することが望ましくあり得る。 気体と高圧貯槽内の液体との間の熱交換は、部分的または実質的に、高圧貯槽を発泡体で充填することによって達成されてもよく、そこで、発泡体の液体成分は、熱交換液体である。 発泡体の液体成分は、熱エネルギーを発泡体の気体成分に放出するか、または熱エネルギーを気体成分から吸収するかのいずれを行う傾向にあり、システムの貯蔵または生成動作モードのいずれかの間、高圧貯槽内の圧力のほぼ等温増加または減少を可能にするであろう。 発泡体の液体成分または発泡体混合物の温度は、環境から熱を発散させる、あるいは熱を環境またはいくつかの熱電併給熱源から収集する、高圧貯槽外部の熱交換機構(熱交換器)によってさらに変更されてもよい。 発泡体または分離される液体のいずれかは、高圧貯槽外部の熱交換器を通して循環されてもよい。 他の実施形態では、熱交換機構(例えば、フィン付き管)は、高圧の内容物が、外部熱交換器に循環させられるのではなく、外部熱交換流体(例えば、環境空気)が、その内容物と混ぜ合わさることなく、高圧貯槽内に循環され得るように、高圧貯槽の内部に提供されてもよい。 気体のみの高圧貯槽内に貯蔵された圧縮気体との熱交換のための技法は、2011年4月27日に出願の米国特許出願第13/094,960号(第'960号出願)に説明され、その開示全体は、参照することによって本明細書に組み込まれる。 本損失エクセルギーの最小限化は、プロセス時間定数が、熱伝達時間定数を大幅に下回るときに達成される。 一般に、貯蔵リザーバ内での圧縮または膨張は、シリンダおよび動力装置内より遥かに遅い時間定数で生じる。 例えば、貯蔵リザーバ内での750psigから3,000psigの気体の圧縮は、約1時間かかり得る。 熱伝達時間定数は、部分的に、圧縮または膨張している気体と液体との間の表面積および近接性に依存する。 小液滴または発泡体マトリクスは、本表面積を最大限にする。 一般に、楕円状液滴は、発泡体セルのマトリクスより小さい表面積を有するであろう。 したがって、発泡体マトリクスは、より低い熱伝達時間定数、より少ない損失エクセルギー、およびより効率的エネルギー貯蔵システムをもたらし得る。 貯蔵リザーバの熱交換に対して、より低品質の発泡体あるいは低品質または断続的噴霧もしくは循環が、所望の熱伝達時間定数(例えば、1時間実質的により低い時間定数)を達成するために十分となり得る。

    図30は、貯槽からの気体の排気またはそこへの気体の送達の間、貯槽内の圧力において、ほぼ等温変化を達成するために、あるいは熱交換器の使用を通して、熱電併給または他の源から、貯槽内の気体へエネルギーを付加するために、高圧貯槽から流体を循環させる例示的機構の略図である。 リザーバ(3002a−3002d)からの流体は、循環器として動作するポンプ3006を使用して、熱交換器3004を通して、循環させられる。 循環させられる流体は、気体、または熱交換液体、または気体および液体両方を含む発泡体であってもよい。 ポンプ3006は、循環のために十分な小圧力変化を伴うが、第'409号出願に詳述されるように、高圧に耐えることが可能である筐体内で動作する。 ポンプ3006は、実質的にその圧力を増加させずに(例えば、3,000psi空気に対して、50psiの増加)、熱交換器3004を通して、高圧流体を循環させる。 流体は、次いで、可能性として、リザーバ3002a−3002d内で発泡体または他の2相混合物(例えば、液滴の噴霧)を再生成する機構を通して、リザーバ3002a−3002d内に再注入される。 このように、貯蔵された圧縮気体の温度は、弁3010が閉鎖された状態で、弁3008を開放し、膨張(リザーバ3002a−3002dからの気体の放出)の間、加熱されることによって、または弁3008を閉鎖し、弁3010を開放し、圧縮(リザーバ3002a−3002dへの気体の送達)の間、冷却されることによって、制御されてもよい(例えば、上昇される、降下される、ほぼ一定に保持される、または内部液体温度にほぼ等しくなるように保持される)。 弁3010は、開放されると、サブシステム3000を図27のシステム2700等のエネルギー貯蔵システムと流体連通に置く。 熱交換器3004は、任意の種類の標準的熱交換器設計であってもよい。 図30に図示されるのは、高圧空気入口および出口ポート3012および3014と、低圧シェルポート3016および3018(外部加熱または冷却源に接続されてもよい)とを伴う、シェル内管型熱交換器である。

    他の実施形態では、発泡体は、リザーバ3002a−3002dから、熱交換器3004を通して循環させられる。 熱交換器3004の外部ループを通して循環させられる流体は、種々の実施形態では、気体、液体、または発泡体であってもよい。 リザーバ3002a−3002dは、図30では、水平位置に描写されるが、他の配向も、想定され、本発明の範囲内である。

    図31は、膨張または圧縮に先立って、および/またはその間、圧縮された気体へおよびそこからの熱エネルギーの移送を促進するために、エネルギー貯蔵システム内で圧縮された気体の加熱および冷却のための例示的代替圧縮空気貯蔵リザーバサブシステム3100の概略図である。 描写されるように、貯蔵リザーバ3102、3104内に貯蔵された流体へおよびそこからの熱エネルギー移送は、ポンプ3106を使用して、液体循環を介して、促進される。 液体ポンプ3106は、循環および噴霧(および/または発泡体生成)のために十分な小圧力変化を伴うが、高圧に耐えることが可能な筐体内で動作する。 すなわち、高圧水(または、他の好適な熱伝達流体)を熱交換器3108を通して循環させ、実質的にその圧力を増加させずに(例えば、3,000psig以内で貯蔵された圧縮気体を循環および噴霧するために、50psiの増加)、液体を貯蔵リザーバ3102および3104内へ導入する。 熱交換器は、他の実施形態では、省略されてもよく、または迂回されてもよい。 熱交換器3108は、任意の種類の標準的熱交換器設計であってもよい。 本明細書に図示されるのは、高圧液体入口および出口ポート3112および3114と、低圧シェル液体ポート3116および3118とを伴う、シェル内管型熱交換器である。 シェルポート3116および3118は、第2の熱交換器、蓄熱井戸、またはある他の流体塊との連通を可能にしてもよい。

    貯蔵リザーバ3102、3104内における熱交換は、容器3102、3104内への液体(例えば、水)の能動的噴霧または発泡化によって促進される。 本明細書では、「噴霧」は、機械的に液体を液滴に分割するように液体に作用する、機構(例えば、小オリフィス、工業用ノズル、衝突ピンまたはプレートに対して噴霧を指向する機構)を通した液体のあらゆる通過を指す。 「発泡化」は、それを気体と混ぜ合わせ、発泡体を形成する、機構を通した液体のあらゆる通過を指す。 そのような機構は、液体が、超音波を産生する、またはそれによって作用される、表面に対して指向され、その表面が、破砕または発泡化を産生するように、液体を振動させる、方式を含む。 全てのそのような機構が、想定され、本発明の範囲内である。 図31の例示的システムは、噴霧/発泡化機構として、複数の穿孔されたロッド(噴霧ロッド)を示す。 図31に図示されるように、穿孔されたロッド3120および3122は、貯蔵リザーバ3102および3104の内側に装備されてもよい。 穿孔されたロッド3120、3122は、貯蔵リザーバ3102、3104に沿って、またはその上部に、貯蔵リザーバの中央部分に沿って(図31に図示されるように)、および/または貯蔵リザーバの底部に沿って(例えば、散布式配列)、位置してもよい。 ロッド3120、3122は、貯蔵リザーバ3102、3104の長さの一部または全部を通して延在してもよい。 ポンプ3106は、液体が、矢印3124および3126によって示されるように、ロッド3120、3122から、能動的に循環および噴霧/発泡化されるように、リザーバ圧力を上回るように液体圧力を増加させる。 貯蔵リザーバ3102および3104内への噴霧および/または発泡化によって、気体内側貯蔵リザーバ3102、3104内の液体の液滴または発泡体マトリクスが生じ、液体と気体との間の効率的熱伝達を可能にする。 発泡体は、部分的または実質的に、貯蔵リザーバ3102、3104を充填してもよい。 経時的に、発泡体は、分離し、貯蔵リザーバ3102、3104の底部に液体3128、3130の蓄積を産生する傾向となるであろう。 そのように蓄積された液体は、ポート3132、3134および関連付けられたパイプ類3136を通して、除去されてもよい。 パイプ類3136は、液体を熱交換器3108に戻し、それを通して、液体3128、3130は、閉ループ水循環および噴霧/発泡化システムの一部分として、循環させられる。 弁3110は、開放されると、サブシステム3100を図27のシステム2700等のエネルギー貯蔵システムと流体連通に置く。

    種々の他の実施形態では、発泡体または気体は、貯蔵リザーバ3102、3104から、熱交換器3108を通して、循環させられる。 熱交換器3108の外部ループを通して循環させられる流体は、種々の実施形態では、気体、液体、または発泡体であってもよい。 ポート3132、3134は、優先的に、分離される液体を引き込む代わりに、気体(例えば、散布配列において)または発泡体を引き込むように、貯蔵リザーバ3102、3104の上部または側部に位置してもよい。 貯蔵リザーバ3102、3104およびその内部噴霧機構3120、3122は、図31では、水平位置に描写されるが、他の配向も、想定され、本発明の範囲内である。 2つの貯蔵リザーバ3102、3104が、図31に描写されるが、例えば、パイプラインおよび天然または人工キャビティ等の他の数の貯蔵リザーバも、想定され、本発明の範囲内である。

    図32は、膨張または圧縮に先立って、および/またはその間、圧縮された気体へおよびそこからの熱エネルギーの移送を促進するために、エネルギー貯蔵システム内の圧縮された気体の加熱および冷却のための代替圧縮空気貯蔵リザーバサブシステム3200の概略図である。 貯蔵リザーバ3202内における貯蔵された圧縮気体へおよび/またはそこからの熱エネルギー移送は、封入体3204および空気循環ファン3206を使用して、流体循環を介して、促進される。 貯蔵リザーバ3202はまた、分離される、または貯蔵リザーバ3202内の気体と混ぜ合わせられ、部分的または完全に、貯蔵リザーバ3202を充填する、発泡体を形成し得る、熱交換液体を含んでもよい。 発泡体内に組み込まれない、分離される液体、発泡体、および気体は、貯蔵リザーバ3202および本明細書に描写される全ての他の高圧貯蔵リザーバ内に共存してもよい。 サブシステム3200では、流体(例えば、空気)は、吸気開口部(例えば、通気口)3208を通して、封入体3204に流入する。 流体は、貯蔵リザーバ3202内において圧縮された気体と異なる温度であってもよい。 貯蔵リザーバ3202は、それらの周囲およびその間の流体の実質的循環を可能にする、配列にある。 貯蔵リザーバ3202の周囲およびその間を循環する流体は、通気口3208を通して流動する流体が、貯蔵リザーバ3202内の流体より低い温度にある場合、熱エネルギーを貯蔵リザーバ3202から得る。 同様に、貯蔵リザーバ3202は、循環する流体が、貯蔵リザーバ3202内の流体より高い温度にある場合、通気口3208を通して流入する流体から熱エネルギーを得る。 貯蔵リザーバ3202の周囲およびその間を循環する流体は、典型的には、図32では、ファンとして例示的に表される、排出デバイス(例えば、ポンプ、ファン)3206によって、封入体3204から引き出される。 デバイス3206によって排出される気体は、1つ以上のダクト(図示せず)によって閉じ込められ、熱交換システムを通して、循環され、その温度を変化させ、ダクトを通して、通気口3208に戻されてもよい。 封入体3204の外部は、断熱されてもよい。 吸気開口部3208に流入する流体は、加熱または冷却され、したがって、貯蔵リザーバ3202およびその内部内容物の温度を変化させてもよい。 そのような加熱源は、熱発電所または産業プロセス等の源からの廃熱であってもよく、太陽加熱または燃料焼却加熱要素等の直接源であってもよい。

    弁およびパイプ類(図示せず)は、貯蔵リザーバ3202の内容物を図27のシステム2700等のエネルギー貯蔵システムと流体連通に置いてもよい。 貯蔵リザーバ3202は、図32では、水平位置に描写されるが、他の配向も、想定され、本発明の範囲内である。 6つの貯蔵リザーバ3202が、図32に描写されるが、他の数の貯蔵リザーバならびに他のタイプの気体貯蔵も、想定され、本発明の範囲内である。

    図33は、膨張または圧縮に先立って、および/またはその間、圧縮された気体へおよびそこからの熱エネルギーの移送を促進するために、エネルギー貯蔵システム内の圧縮された気体の加熱および冷却と併用するさらに別の圧縮空気貯蔵リザーバサブシステム3300の概略図である。 貯蔵リザーバ3302内の貯蔵された圧縮気体へおよびそこからの熱エネルギー移送は、封入体3304内の1つ以上の流体(例えば、水、水性発泡体)の循環を介して、かつ、それぞれ、封入体3304へ流体を収容し、そこから流体を除去するパイプ類3306、3308を使用して、促進される。 貯蔵リザーバ3302はまた、分離される、または貯蔵リザーバ3302内の気体と混ぜ合わせられ、部分的または完全に、貯蔵リザーバ3302を充填する、発泡体を形成し得る、熱交換液体を含有してもよい。 図33に描写される例示的サブシステム3300では、封入体3304内の流体レベル3310は、密集した垂直線によって示される。 流体は、パイプ3306を通して、封入体3304に流入する。 流体は、貯蔵リザーバ3302内の流体と異なる温度であってもよい。 貯蔵リザーバ3302は、好ましくは、それらの周囲およびその間の水(または、他の流体)の実質的循環を可能にする、配列にある。 貯蔵リザーバ3302の周囲およびその間を循環する流体は、パイプ3306を通して流入する流体が、貯蔵リザーバ3302内の流体より低い温度にある場合、熱エネルギーを貯蔵リザーバ3302から得る。 同様に、貯蔵リザーバ3302は、パイプ3306を通して流入する流体が、貯蔵リザーバ3302内の流体より高い温度にある場合、熱エネルギーを流体から得る。 貯蔵リザーバ3302の周囲およびその間を循環する流体は、パイプ3308を通して、封入体から除去される。 パイプ3308を通して除去された流体は、熱交換システム(図33には図示せず)を通して循環され、その温度を変化させ、パイプ3306を通して、封入体3304に戻されてもよい。

    弁およびパイプ類(図示せず)は、貯蔵リザーバ3302の内容物を図27のシステム2700等のエネルギー貯蔵システムと流体連通に置いてもよい。 貯蔵リザーバ3302は、図33では、水平位置に描写されるが、他の配向も、想定され、本発明の範囲内である。 6つの貯蔵リザーバ3302が、図33に描写されるが、他の数の貯蔵リザーバも、想定され、本発明の範囲内である。

    図34は、膨張または圧縮に先立って、および/またはその間、圧縮された気体へおよびそこからの熱エネルギーの移送を促進するために、エネルギー貯蔵システム内の圧縮された気体の加熱および冷却のための別の圧縮空気貯蔵リザーバサブシステム3400を図示する。 キャビティ3402(例えば、地下に位置し得る、自然発生または人工的に作成されたキャビティ)等の加圧されたリザーバ内の貯蔵された圧縮気体へおよびそこからの熱エネルギー移送は、液体ポンプ3404および熱交換器3406を使用して、液体循環を介して、促進される。 キャビティ3402はまた、分離される、あるいはキャビティ3402内の気体と混ぜ合わせられ、部分的または完全に、キャビティ3402を充填する、発泡体を形成し得る、熱交換液体を含有してもよい。 液体または発泡体3420は、キャビティ3402の底部に貯留されてもよい。 ポンプ3404は、循環および噴霧/発泡体生成のために十分な小圧力変化を伴うが、高圧に耐えることが可能な筐体内で動作する。 ポンプ3404は、熱交換器3406を通して、次いで、噴霧/発泡体生成機構3408に高圧流体を循環させ、流体の圧力を実質的に増加させずに(例えば、3,000psi以内で貯蔵された圧縮された空気を循環および噴霧するために50psiの増加)、キャビティ3402内側で発泡化噴霧3410を作成する。 このように、貯蔵された圧縮気体は、流体循環および噴霧/発泡化方法を使用して、予加熱(または、予冷却)されてもよく、これは、貯蔵キャビティ3402の能動的液体監視も可能にし得る。 2相熱交換は、膨張に先立った予加熱および/または圧縮に先立った予冷却として生じてもよい。 循環は、熱交換器3406を伴わずに行われ、膨張または圧縮の間、熱交換液体および気体を実質的に同一の温度に維持する役割を果たしてもよい。 ポンプ3404は、液体または発泡体3420内に浸漬されてもよく、または液体または発泡体3420の外部にあってもよい。 熱交換器3406は、任意の標準的熱交換器設計であってもよい。 本明細書に図示されるのは、高圧液体入口および出口ポート3412および3414と、低圧シェル液体ポート3416および3418とを伴う、シェル内管型熱交換器である。 シェルポート3416および3418は、第2の熱交換器または蓄熱井戸またはある他の流体塊と連通させてもよい。

    貯蔵キャビティ3402内の熱交換は、キャビティ3402内への液体(例えば、1つ以上の発泡性添加剤を伴う水)の能動的噴霧および発泡体生成3410によって促進される。 図34に図示されるのは、1つ以上の穿孔された噴霧ヘッド3408が、貯蔵キャビティ3402内に装備される方式である。 ポンプ3404は、流体が、能動的に循環され、噴霧ヘッド3408から噴霧されるように、キャビティ圧力を上回るように流体圧力を増加させる。 発泡体は、部分的または完全に、キャビティ3402の体積を充填してもよい。 発泡体分離のため、液体および/または発泡体3420は、キャビティ3402の底部に蓄積し、パイプ類3422を通して、除去されてもよい。 パイプ類3422は、液体および/または発泡体3420をポンプ3404および熱交換器3406に戻し、それを通して、液体および/または発泡体は、閉ループ流体循環および発泡体生成および/または発泡体再生成システムの一部分として、循環させられる。 弁または弁およびパイプ類(図示せず)は、キャビティ3402を図27のシステム2700等のエネルギー貯蔵システムと流体連通に置いてもよい。

    キャビティ3402が、十分なサイズである場合、実質的質量の液体および/または発泡体3420が、キャビティ3402の底部に蓄積され得る。 この場合、本質量の液体および/または発泡体3420は、比較的に低速で、キャビティ3402内に同様に含有される空気と熱を交換してもよく、熱リザーバとして使用されてもよい。

    垂直キャビティ形状および噴霧ヘッド式内部発泡体生成機構3408は、図34に描写されるが、他の配向および噴霧または発泡体−生成機構(例えば、噴霧ロッド、複数のノズル)も、想定され、本発明の範囲内である。 噴霧ヘッド3408は、キャビティの底部に位置し、蓄積する液体および/または発泡体3420中への空気の散布を可能にし、キャビティ3402内で発泡体の形成または再生成してもよい。 単一キャビティ3402が、図34に描写されるが、キャビティおよび他の形態の気体貯蔵(例えば、圧力容器および/またはパイプ)の両方を特徴とする、他の数のキャビティおよび貯蔵リザーバも、想定され、本発明の範囲内である。

    図35は、本発明の種々の実施形態による、エネルギー貯蔵および回収システムの種々の構成要素の略図である。 図示されるシステムは、熱エネルギーが、回収のために利用可能であって、周囲から抽出され、使用のために必要とされ、および/または冷却のために除去され得る、設備3500を含む、または本質的にそれから成る。 例示的設備3500として、化石燃料ベースの発電所(例えば、石炭、天然気体)、核、太陽熱、および地熱等の他の熱機関ベースの発電所、廃熱を伴う産業プロセス、熱ポンプ、熱源、および放熱板、空間加熱または冷却を必要とする建物、ならびに環境冷却水源が挙げられる。 図35では、例示的目的のために、その過剰熱エネルギーが、標準的熱交換装置3504を通して回収可能である、発電所3502が、示される。 発電所3502から生成された電力3506は、オペレータ(例えば、電力の市場需要が低いとき)によって判定されるように、圧縮気体エネルギー貯蔵システム3508を駆動させるために使用され、貯蔵リザーバ3510内に圧縮された気体の形態でエネルギーを貯蔵してもよい。 エネルギーは、加えて、環境温度を下回って冷却される、またはそれを上回って加温される、液体の熱エネルギーまたはエクセルギーとして貯蔵されてもよく、これらの液体は、圧縮された気体(例えば、発泡体として、それと混ぜ合わせられる)を含有する、同一の容器内に位置してもよく、または気体から分離され、別個の容器内に貯蔵されてもよい。 電力増加の需要に応じて、本貯蔵されたエネルギーは、圧縮気体エネルギー貯蔵システム3508内で膨張(例えば、段階的膨張)を受け、使用(例えば、送電網送達3512)のための電力を生成する。 発電所3502から回収した熱エネルギーは、圧縮気体貯蔵リザーバ3510(または、他の加圧された貯槽)の熱交換サブシステム内で使用され、貯蔵された圧縮気体を予加熱し、および/または中間圧容器内での膨張前あるいはその間および/または膨張/圧縮段階間に、熱交換流体および気体を加熱し、所与の体積の加圧された気体によって行われる仕事を増加させ、システム効率および/または性能を改善してもよい。 同様に、本明細書で図示されないが、冷温環境、地下ループ、水ループ、または他の低温リザーバとの熱交換によって冷却される水が、熱交換サブシステム内で使用され、さらなる圧縮に先立って、かつその間、圧縮された気体を予冷却および/または連続的に冷却し、システム効率および/または性能を改善してもよい。 全てのこれらの事例において、システムの性能および/または値は、顕著に改善され得る。

    図36は、本発明の種々の実施形態による、所定の圧力範囲にわたって、気体を実質的に等温で圧縮または膨張させる、例示的システム3600を描写する。 システム3600は、シリンダ3602の内部を気体充填チャンバ(空気チャンバまたは空気圧チャンバとも称される)3606および(液体充填、すなわち、油圧)チャンバ3608に分割する、モバイルピストン3604(または、他の好適な境界機構)を含有する、シリンダ3602を含む。 代替として、チャンバ3608は、気体で充填されてもよく、および/または空気チャンバ3606は、気体、液体、および発泡体のうちの1つ以上を含有してもよい。 統合された熱交換機構が、典型的には、第'155号特許に説明され、および/または図2に示されるように、チャンバ3606および/または3608内に存在する。 図36に示される例示的実施形態では、噴霧ヘッド3610は、流体の噴霧3612をシリンダ3602の上側チャンバ3606内に注入する。 本噴霧3612は、気体および熱交換液体の両方を含む、水性発泡体、または空気チャンバ3606内の気体と混合し、水性発泡体を形成する、液体を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 発泡体3614は、部分的または完全に、空気チャンバ2606を充填する。 発泡体3614の部分的分離もまた、生じ、液体をピストン3604の上部に蓄積させ得る。 弁3622および3632を伴う、ポート3620および3630は、所望に応じて、気体をチャンバ3606に収容させる、またはそこから排出可能にする。 関連付けられたパイプおよび弁(図示せず)を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、所望に応じて、流体をチャンバ3608に収容させる、またはそこから引き出し可能にする。

    空気膨張の間、チャンバ3606内の気体は、膨張し、ピストン3604に仕事を行う。 チャンバ3606内の気体が膨張するにつれて、その温度は、降下する傾向にあり、熱エネルギーは、チャンバ3606(例えば、発泡体の液体成分が、部分的または全体的に、チャンバ3606を充填する)内の熱伝達液から気体に移送される。 チャンバ3606内の液体から気体への熱エネルギーの移送は、気体を膨張することによって、ピストン3604に行われる仕事の量を増加させる。 チャンバ3606内の気体が膨張するにつれて、その温度は、降下する傾向にあり、熱エネルギーは、チャンバ3606(例えば、発泡体の液体成分が、部分的または全体的に、チャンバ3606を充填する)内の熱伝達液から気体に移送される。 チャンバ3606内の液体から気体への熱エネルギーの移送は、気体を膨張することによって、ピストン3604に行われる仕事の量を増加させる。

    空気圧縮の間、ピストン3604は、下向きに移動し、したがって、チャンバ3606内の気体を圧縮する。 チャンバ3606内の気体が、圧縮されるにつれて、その温度は、上昇する傾向にあり、熱エネルギーは、気体からチャンバ3606(例えば、発泡体の液体成分が、部分的または全体的に、チャンバ3606を充填する)内の熱伝達液に移送される。 気体からチャンバ3606内の液体への熱エネルギーの移送は、ピストン3604が、膨張する気体に行わなければならない仕事の量を減少させる。 チャンバ3606内の気体から液体への熱エネルギーの移送は、ピストン3604が、気体を圧縮させるために、チャンバ3606内の気体に行う仕事の量を減少させる。

    圧縮用にシリンダ3602を準備するために、低圧気体は、シリンダ3602の上部近傍またはそこにおいて、ピストン3604から開始する下向き行程の間、点3634から、弁3632およびポート3630を通して、上側チャンバ3606内へ収容される。 気体は、チャンバ3606への収容前、間、または後のいずれかにおいて、液体と混ぜ合わせられ、発泡体を形成してもよい。 本発明の種々の実施形態では、点3634における入口圧力は、大気圧またはほぼ大気圧の気体を入口/通気口3640を通して引き込む、送風機(例えば、ローブ型)またはポンプ/圧縮機(例えば、スクリューポンプ)3642によって、大気圧を上回るように上昇される。 ポンプ/圧縮機3642による圧縮は、主として断熱性となり得る。 代替として、ポンプ/圧縮機3642は、例えば、スクリューポンプ3642内で圧縮および/または膨張を受ける空気中への熱交換発泡体および/または液滴の導入を可能にし、スクリューポンプ3642内に空気の実質的等温圧縮および/または膨張をもたらす、スクリューポンプを含んでもよい。 発泡体は、続いて、スクリューポンプ3642によって、チャンバ3606に圧送されてもよい。 さらに、図36に示されるように、スクリューポンプ3642は、双方向性膨張機/圧縮機であってもよい。 故に、本明細書では、以下の「圧縮機3642」および「膨張機3642」の参照は、単一双方向性スクリュー−ポンプユニットを指し得る。 圧縮機3642の出口は、圧縮機3642が、ほぼ一定電力で持続的に動作し得るように、低圧容器3650が、緩衝を提供し得るために、点3634における所定の最小システム圧力(すなわち、圧縮機3642によってもたらされ、シリンダ3602への入口圧力としての役割を果たす、過圧)近傍またはその圧力において、低圧容器3650に取り付けられてもよい。 低圧容器3650は、前述および第'155号特許におけるような統合された熱交換を含有してもよい。 ピストン3604が、シリンダ3602の底部またはその近傍にあって、チャンバ3606が、圧縮機3642および弁3632の作用によって、所定の圧力において、気体(および/または発泡体)で充填される、圧縮に備えた下向き(吸気)行程の底部またはその近傍では、弁3632は、閉鎖される。 上向き圧縮行程が、続く。 点3624における圧力に等しくあり得る、所定の高圧(例えば、多重段階システムにおけるリザーバ222のような高圧貯蔵リザーバまたはより高い圧力シリンダ内の圧力)では、弁3622は、開放され、チャンバ3606をポート3620を通して点3624に接続する。 加圧された気体および/または発泡体は、次いで、ピストン3604が、シリンダ3606の上部近傍またはそこにくるまで、弁3622を通して点3624に付勢され、それに応じて、弁3622は、閉鎖し、プロセスは、別の吸気行程で繰り返される。

    その他の点ではシステム3600と同じであるが、圧縮機3642を欠いている、システムと比較して、システム3600内の圧縮機3642の存在は、シリンダ3602内のピストン3604の単一上り行程において、より多くの量(質量)の気体が圧縮されることを可能にする。 圧縮機3642を用いて単一行程において行われる圧縮の仕事は、圧縮機3642を伴わないものより多く、より多くの気体が、点3624に圧縮される。

    圧縮機3642による主として断熱性の圧縮およびシリンダ3602内の実質的等温圧縮に対する総圧縮の効率は、典型的には、前述のように、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3602内で実質的等温圧縮未満である。 圧縮機3642による実質的等温圧縮およびシリンダ3602内の実質的等温圧縮に対する総圧縮の効率もまた、典型的には、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3602内で実質的等温圧縮未満である。 圧縮機3642の追加は、したがって、概して、効率を犠牲にして、システム3600の電力(すなわち、システム3600が、仕事を圧縮された気体のポテンシャルエネルギーに変換する速度)を増加させる。 最適である電力と効率との間のトレードオフの程度は、典型的には、システム3600が使用される用途に応じて、変動する。 加えて、ポート3620における所与の出口圧力に対して、シリンダ3602のチャンバ3606内のより高い開始圧力は、シリンダ3602が、行程の過程の間、作用する、圧力範囲(出口圧力対入口圧力の比)を減少させる。 前述のように、これはまた、ピストン3604に取り付けられ、そのいずれの端部も、シリンダ3602から延在せず、ロッド3618に作用する力の範囲を狭める。 このような力の範囲を狭めることは、ひいては、前述のように、システム3600における仕事へのモータ/発電機(図示せず)による電気エネルギーのより効率的変換を可能にする。

    膨張の間、高圧にある所定の量の圧縮された気体および/または発泡体が、点3624から(例えば、図2のリザーバ222等の貯蔵容器または図27のシステム2700等の多重段階システムにおけるより高い圧力シリンダから)、弁3622およびポート3620を通して、チャンバ3606内に収容される。 収容される気体および/または発泡体の量は、制御システム(例えば、図1の制御システム122)によって、下向き行程上で完全膨張後(すなわち、ピストン3604が、シリンダ3602の底部に到達すると)、気体および/または発泡体が、典型的には、過圧(例えば、約5psig)である、所定の最小システム圧力に到達するように、設定されてもよい。 例えば、制御システムは、シリンダ3602内の気体流量および/または圧力を測定し、気体導入を計測する1つ以上のセンサに応答してもよい。 シリンダ3602の上向き戻り行程では、その気体は、弁3632を通して、点3634に排出される。

    本発明の種々の実施形態では、点3634におけるパイプ類は、加圧された気流を回転運動に変換する、膨張機3642に取り付けられる。 そのような実施形態では、膨張機3642を通る気流は、シリンダ内の膨張によって生成される量に加えて、電力を生成する。 膨張機3642を通しての膨張は、主として断熱性となり得る。 代替として、膨張機3642は、膨張機3642内で膨張を受ける空気中への熱交換発泡体および/または液滴の導入を可能にし、膨張機3642内で空気の実質的等温膨張をもたらし得る。 膨張機3642を通した膨張後、気体(または、発泡体の気体成分)は、通気口3640を通して、大気に排出されてもよい。 加えて、図36に示されるように、所定の最小システム圧力(すなわち、膨張機3642に入力され、シリンダ3602の出口圧力としての役割を果たす、過圧)近傍またはその圧力における低圧容器3650もまた、膨張機3642が、ほぼ一定電力で持続的に動作し得るように、緩衝を提供するために、点3634に接続されてもよい。 前述のように、低圧容器3650は、統合された熱交換機構を含有してもよい。

    大気圧を上回る圧力でのシリンダ3602内における膨張行程の終了までに、より大量(質量)の気体が、シリンダ3602内のピストン3604の単一下り行程において膨張させられ得る。 その単一行程に(より大きい力が、ある距離にわたって作用する)おいて行われる膨張の仕事は、その間、より少ない量の気体が、膨張させられる、その他の点では同じ行程(より小さい力が、同一の距離にわたって作用する)によって行われる仕事の量より多くなるであろう。 さらに、膨張機3642が、採用される場合、膨張行程の終了時のチャンバ3606内の過圧気体が、直接、大気に通気される場合、損失されるであろう、付加的電力が、生成され得る。 シリンダ3602内の主として等温である膨張と組み合わされた膨張機3642内の主として断熱性の膨張の総効率は、典型的には、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3602内でほぼ等温膨張効率未満である。 膨張機3642による実質的等温膨張およびシリンダ3602内の実質的等温膨張に対する総膨張の効率もまた、典型的には、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3602内で実質的等温膨張未満である。 膨張機3642と組み合わされた過圧通気圧の採用は、したがって、概して、効率を犠牲にして、電力を追加する。 最適である電力と効率との間のトレードオフの程度は、典型的には、システム3600が使用される用途に応じて、変動する。 加えて、シリンダ3602のより高い通気口圧力は、電力伝送の効率のいくつかの利点が、より狭い圧力(したがって、力)範囲にわたって、シリンダ3602を動作させることによって達成され得るように、シリンダ3602が所与の出口圧力(すなわち、範囲は、出口/入口圧力である)に作用する、圧力範囲を減少させる。

    制御システム(例えば、図1の制御システム122)は、特定の範囲の過圧にわたる、シリンダ3602内での気体の実質的等温膨張および/または圧縮と、ほぼ大気圧とシリンダ3602の動作の最小過圧との間の膨張機/膨張機3642内の実質的に断熱圧縮および/または膨張とを行うために、圧縮機/膨張機3642およびシリンダ3602を制御してもよい。 例えば、制御システムは、例えば、これらの構成要素と関連付けられた種々のポートおよび/または弁の制御を介して、シリンダ3602および膨張機/膨張機3642内への気体および/または発泡体の導入およびそこからの気体および/または発泡体の排気を指示してもよい。 制御システムは、これらの構成要素内の気体の圧力を測定するために、シリンダ3602および/または膨張機/膨張機3642内または上に配置される、1つ以上のセンサに応答し、適宜、システム3600内の気体の移動を指示してもよい。 前述のように、シリンダ3602内の実質的等温圧縮および/または膨張の制御はまた気体と熱交換液体を形成し得る、関連付けられた熱伝達サブシステムの制御も伴ってもよい。 そのような熱伝達サブシステムは、膨張機/膨張機3642内の実質的に断熱または実質的等温圧縮および/または膨張の間、オフまたはアイドル状態にされてもよい。

    図37は、本発明の種々の実施形態による、所定の圧力範囲にわたって、実質的に等温で気体を圧縮または膨張させる、例示的システム3700を描写する。 システム3700は、図36のシステム3600に示される同一の実質的に等温シリンダ段階を採用するが、膨張および圧縮のための別個かつ並列の一式の制御弁および他の構成要素を特徴とする。 システム3700は、シリンダ3702の内部を気体充填(空気圧)チャンバ3706および液体充填(油圧)チャンバ3708に分割する、可動ピストン3704を含有する、シリンダ3702を含む。 代替として、チャンバ3706および3708は両方とも、気体で充填されてもよい。 統合された熱交換機構が、第'155号特許に説明され、および/または図36に示されるように、チャンバ3706および/または3708内に存在してもよい。 例示的実施形態では、噴霧ヘッド3710は、熱交換液体の噴霧3712を形成し、それによって、シリンダ3702の上側チャンバ3706内で気体と発泡体を形成する。 他の実施形態では、噴霧ヘッド3710は、シリンダ3702の外側に位置してもよい。 本噴霧3712は、ピストン3704の上部に液体3714の蓄積を産生し得る。 弁3722および3732を伴う、ポート3720および3730は、所望に応じて、気体をチャンバ3706へ収容させる、またはそこから排出させる。 関連付けられたパイプおよび弁(図示せず)を伴う、ポートまたは複数のポート(図示せず)は、所望に応じて、流体をチャンバ3708へ収容させる、またはそこから引き出させる。

    空気膨張の間、チャンバ3706内の気体および/または発泡体は、膨張し、ピストン3704に仕事を行う。 チャンバ3706内の気体が膨張するにつれて、その温度は、降下する傾向にある。 膨張の間、噴霧3712が、好適な温度(例えば、圧縮が開始する前のチャンバ3706内の気体の温度)でチャンバ3706に流入する場合、発泡体の液体成分は、膨張の間、チャンバ3706内の気体より高い温度にあって、発泡体の液体成分は、熱エネルギーをチャンバ3706内の気体に移送する。 発泡体の液体成分からチャンバ3706内の気体への熱エネルギーの移送は、膨張する気体によってピストン3704に行われる仕事の量を増加させる。 実際、発泡体の液体成分からチャンバ3706内の気体への本熱エネルギーの本移送は、噴霧3712内の熱エネルギーの一部の仕事への変換を可能にする。

    空気圧縮の間、ピストン3704は、下向きに移動し、したがって、チャンバ3706内の気体を圧縮する。 チャンバ3706内の気体が、ピストン3704によって圧縮されている間、その温度は、上昇する傾向にある。 圧縮の間、液体噴霧3712が、好適な温度(例えば、圧縮が開始する前のチャンバ3706内の気体の温度)でチャンバ3706に流入する場合、チャンバ3706内の気体は、圧縮の間、発泡体の液体成分より高い温度にあって、チャンバ3706内の気体は、熱エネルギーを発泡体の液体成分に移送する。 チャンバ3706内の気体から発泡体の液体成分への熱エネルギーの移送は、ピストン3704が、気体を圧縮するために、チャンバ3706内の気体に行わなければならない仕事の量を減少させる。

    シリンダ3702の上部近傍またはそこにおけるピストン3704から開始する、下向き行程(圧縮行程に備えて)の間、低圧気体は、点3734から、弁3730(ここでは、逆止弁として示される)を通して、かつポート3730を通して、上側チャンバ3706内へ収容される。 本発明の種々の実施形態では、点3734における入口圧力は、入口/通気口3741を通して、大気圧またはほぼ大気圧気体を引き込む、圧縮機3740(例えば、スクリューポンプ3740)によって、大気圧を上回るように上昇される。 圧縮機3740による圧縮は、主として断熱性となり得る。 代替として、圧縮機3740は、圧縮機3740内で圧縮を受ける空気中への熱交換発泡体および/または液滴の導入を可能にし、圧縮機3740内で空気の実質的等温圧縮をもたらし得る。 図37の例示的実施例に示されるように、圧縮機3740は、双方向性膨張機/圧縮機である必要はないが、膨張モードの間、オフまたはアイドル状態にされ得る、一方向性デバイスとして実装されてもよい。 圧縮機3740の出口は、後置冷却器または他の熱交換システム(図示せず)を含んでもよく、圧縮機3740が、圧縮モードの間、実質的に一定電力で持続的に動作し得るように、緩衝を提供するために、点3734において、所定の最小システム圧力近傍またはその圧力で低圧容器3750に取り付けられてもよい。 低圧容器3750は、前述のように、統合された熱交換を含有してもよい。 ピストン3704が、シリンダ3702の底部またはその近傍にある、下向き行程の底部またはその近傍では、チャンバ3706は、圧縮機3740の作用によって、所定の圧力にある流体(例えば、発泡体)で充填され、弁3730、弁3730は、閉鎖され、上向き圧縮行程が、行われる。 代替として、示されるように、弁3730は、逆止弁として動作し、上向き圧縮行程が、点3734において、その圧力を上回ってチャンバ206を加圧するとすぐに閉鎖する。 好ましくは、点3724における圧力に等しい、所定の高圧(例えば、リザーバ222等の貯蔵リザーバまた多重段階システムにおけるより高い圧力シリンダからの)では、弁3720(ここでは、逆止弁として示される)は、開放され、チャンバ3706をポート3720を通して点3724に接続する。 加圧された流体は、次いで、弁3720が閉鎖し、プロセスが、別の吸気行程で繰り返されるとき、ピストン3704が、シリンダ3706の上部近傍またはそこにくるまで、弁3720を通して点3724に付勢される。 代替として、図37に示されるように、弁3720は、逆止弁として動作し、上向き圧縮行程が、点3724において、その圧力を上回ってチャンバ3706を加圧するとすぐに開放し、下向き吸気行程が開始し、点3724において、その圧力を下回ってチャンバ3706内の圧力を減少させるとすぐに閉鎖する。

    圧縮機3740を使用すると、圧縮機3740を使用せずに圧縮され得るものより多くの量(質量)の気体が、シリンダ3702内のピストン3704の単一上り行程において圧縮され得る。 その単一行程において行われる圧縮の仕事は、圧縮機3740を伴わないものより高くなり、より多くの気体が、点3724に圧縮されるであろう。 圧縮機3740内の主として断熱性である圧縮およびシリンダ3702内の主として等温である圧縮に対する総圧縮の効率は、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3702内で実質的等温圧縮未満である傾向にある。 圧縮機3740による実質的等温圧縮およびシリンダ3702内の実質的等温圧縮に対する総圧縮の効率もまた、典型的には、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3702内で実質的等温圧縮未満である。 圧縮機3740の追加は、したがって、典型的には、効率を犠牲にして、電力を追加する。 加えて、シリンダ3702内のより高い過圧開始圧力は、電力伝送の効率のいくつかの利点が、より狭い圧力(したがって、力)範囲にわたって、シリンダ3702を動作することによって達成され得るように、シリンダ3702が、所与の出口圧力(すなわち、範囲は、出口/入口圧力である)に作用する、圧力範囲を減少させる。

    膨張の間、高圧にある所定の量の圧縮された気体が、点3724から(例えば、リザーバ222等の貯蔵リザーバまたは多重段階システムにおけるより高い圧力シリンダから)、弁3722およびポート3720を通して、チャンバ3706内に収容される。 図37に図示されるように、弁3722は、一方向性弁であって、すなわち、1つのみの方向における流動のために最適化されてもよい。 収容される気体の量は、制御システム122によって、下向き行程における完全膨張(すなわち、ピストン3704が、シリンダ3702の底部に到達する)後、気体が、シリンダ圧縮および/または膨張のための所定の最小システム圧力(例えば、約5psig)に到達するように、設定されてもよい。 シリンダ3702の上向き戻り行程では、その気体は、弁3732を通して、点3736に排出される。 本発明の種々の実施形態では、点3736は、加圧された気流を回転運動に変換し、仕事を行い、シリンダ内の膨張によって生成される量を上回る付加的電力を生成する、膨張機3742に取り付けられてもよい。 例示的実施例に示されるように、膨張機3742は、双方向性膨張機/圧縮機である必要はないが、圧縮モードの間、オフまたはアイドル状態にされ得る、一方向性膨張機として実装されてもよい。 膨張機3742を通しての膨張は、遠心性または軸タービン型膨張機によって達成されるもの等、主として断熱性であり得る。 代替として、膨張機3742は、膨張機3742内で膨張を受ける空気中への熱交換発泡体および/または液滴の導入を可能にし、膨張機3742内での空気の実質的等温膨張をもたらしてもよい。 膨張機3742を通して膨張後、気体は、通気口3741を通して大気に排出されてもよい。 加えて、本例示的実施形態に示されるように、所定の最小システム圧力近傍またはその圧力における低圧容器3752がまた、膨張機3742が、実質的に一定電力で持続的に動作し得るように、緩衝を提供するために、点3736において接続されてもよい。 低圧容器3752は、前述のように、統合された熱交換を含有してもよい。

    大気圧を上回る圧力における、シリンダ3702内での膨張行程終了までに、より多くの量(質量)の気体が、シリンダ3702内のピストン3704の単一下り行程において膨張させられ得る。 その単一行程において行われる膨張の仕事は、典型的には、より少ない気体で行われるものより多い。 加えて、膨張機3742を用いると、過圧気体が、直接、大気に通気される場合、損失されるであろう、付加的電力が、生成され得る。 膨張機3750内の主として断熱性の膨張およびシリンダ3702内の主として等温の膨張に対する総膨張の効率は、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3702内で実質的等温膨張未満であり得る。 膨張機3742による実質的等温膨張およびシリンダ3702内の実質的等温圧縮に対する総膨張の効率もまた、典型的には、圧力範囲全体にわたって、完全にシリンダ3702内で実質的等温膨張未満である。 より高い通気口圧力の追加は、したがって、典型的には、効率を犠牲にして、電力を追加する。 最適である電力と効率との間のトレードオフの程度は、典型的には、システム3700が使用される用途に応じて、変動する。 (例えば、ある低圧では、膨張機のコストは、回収した電力に相当し得ない。そのような場合、容器3752および膨張機3742は、有利には、省略され得る。)加えて、シリンダ3702のより高い通気口圧力は、典型的には、シリンダ3702が、所与の出口圧力に作用する、圧力範囲を減少させる。 その結果、電力伝送の効率の利点は、より狭い圧力(したがって、力)範囲にわたって、シリンダ3702を動作させることによって達成され得る。

    加えて、ポート3730におけるより高い通気口圧力は、シリンダ3702が、行程の過程の間、作用する、圧力範囲(出口圧力対入口圧力の比)を減少させる。 これはまた、ロッド3718に作用する力の範囲を狭める。 力の範囲を狭めることは、ひいては、順に、システム3700によって行われる仕事のモータ/発電機(図示せず)による電気エネルギーへのより効率的変換を可能にする。

    次に、本発明の別の例示的実施形態を描写する、図38を参照する。 体積3800(例えば、気体または発泡体で充填されたパイプライン、流体リザーバ、気体リザーバ、空気圧チャンバ)は、圧力P にある流体を含有する。 流体運動をもたらす際に行われる摩擦損失および仕事のため、本圧力P は、流体が体積3800内に注入された圧力P より低くあり得る。 代替として、または加えて、圧力P は、単に、体積3800から抽出された流体を上昇させるために所望される、P より高い、ある圧力であってもよい。 体積3800またはP より高い任意の圧力(例えば、P )にある別の体積3804内に流体を持続的に逆圧送するために、スクリューポンプ3802が、スクリューポンプの描画によって図38に象徴される、増圧ポンプとして装備されてもよい。 スクリューポンプ3802は、効率的に、入口流体を圧力P にある体積3800から取り込み、体積3800に逆注入または第2の体積3804に注入するために、圧力P にある流体を出力する(図38に描写されるように)。

    スクリューポンプは、増圧または循環ポンプを採用する、本明細書で描写される例示的機構のいずれか内で増圧または循環ポンプとして採用されてもよい。 そのような用途では、スクリューポンプは、スクリューポンプ内で圧縮および/または膨張を受ける空気中への熱交換発泡体および/または液滴の導入を可能にし、スクリューポンプ内の空気の実質的等温圧縮および/または膨張をもたらす、装置を特徴としてもよい。 そのように生成される発泡体は、パイプ類によって、スクリューポンプから、空気圧シリンダ、セパレータ、貯蔵リザーバ、またはエネルギー貯蔵システムの他の構成要素に輸送されてもよい。

    図39は、動力装置3902(気体の圧縮および膨張のためのシリンダアセンブリユニットを含む)と、シリンダ熱交換システム3904と、環境から空気を引き込み、そこへ空気を排出する通気口3905と、流体(例えば、空気および/または水)を高圧(例えば、3,000psi)で保持可能な貯蔵リザーバ3906と、熱エネルギーの貯蔵および回収のための蓄熱井戸3908(例えば、水塊)と、動力装置3902の機械的および/または電子構成要素によって生成される廃熱に連結される、廃熱熱交換システム3910と、環境(例えば、空気、地面)と熱エネルギーを交換する環境熱交換システム3912とを特徴とする、例示的システム3900を描写する。 ライン3914、3916、3918、3919、3920、3922、3924、および3926は、ラインが接続する構成要素間で気体、液体、および/または熱エネルギーを交換するパイプ類、弁、および他の配列を示す。 シリンダ熱交換システム3904は、発泡体および/または噴霧を生成または別様に処理するため、流体の圧力を変化させるため、およびシリンダ熱交換システム3904が流体連通する種々の構成要素(例えば、貯槽3906、動力装置3902、蓄熱井戸3908)との間の流体移送を経路指定する構成要素を特徴とする。 後続図に描写されるシリンダ熱交換システムは、類似機能を果たす構成要素を含んでもよい。 図39および後続図では、動力装置3902は、断面に見られる、クランクシャフトに接続される、単一噴霧または発泡体冷却空気圧シリンダ(上部に)を含むように描写される。 しかしながら、本描写は、例示かつ概念的にすぎず、熱、気体弾性ポテンシャル、機械、および電気エネルギーの相互変換のために、システム3900において(または、本明細書で描写される他の例示的システムにおいて)採用され得る機構を制限する意図はない。 本明細書に描写されない、他の実施形態では、動力装置3902は、複数のシリンダを含み、機械および電気エネルギーの相互変換は、油圧システム、線形発電機、ならびに図39および本明細書のいくつかの他の図に描写されるシリンダ−クランクシャフトの組み合わせの他の代替を介して、生じてもよい。 さらに、種々の実施形態では、システム3900において、熱交換および熱エネルギー貯蔵物質として採用される水は、1つ以上の添加剤を含む、または異なる流体(例えば、油)で置換される。 また、非流体または多相物質(例えば、水性発泡体)を含む、水以外の物質も、蓄熱井戸3908のエネルギー貯蔵媒体として採用されてもよい。 本明細書の全ての図における動力装置、熱交換液体、および蓄熱井戸の描写は、例示であって、制限ではない。 さらに、本明細書に説明される全例示的システムにおいて、環境熱交換ユニットおよび廃熱熱交換ユニットは、描写される場合、常に、随意である。

    システム3900の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、周囲または適度な温度において、動力装置3902内のシリンダアセンブリに収容される。 シリンダアセンブリ内の気体の圧縮は、熱交換システム3904を介して、蓄熱井戸3908から引き込まれた発泡化液体の噴霧の気体中へ導入し、それによって、動力装置3902内で発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 蓄熱井戸3908内の水は、本明細書では、圧縮モードサイクルの開始時、比較的に低(例えば、周囲)温度にあると仮定され、1つ以上の発泡性添加剤を含んでもよい(代替として、添加剤が、熱交換システム3904によって添加されてもよい)。 圧縮を受ける発泡体の液体成分は、蓄熱井戸3908から引き込まれた水より高い温度において、シリンダ熱交換システム3904を介して、蓄熱井戸3908に戻され、圧縮の間、熱エネルギーを獲得し得る。 シリンダアセンブリの各圧縮行程の終了時またはその間際、高圧およびほぼ周囲温度にある気体は、パイプ類を通して、高圧リザーバ3906に運搬される。

    単一シリンダ圧縮サイクル全体を通して、または一連のシリンダ圧縮サイクル全体を通して、蓄熱井戸3908への加熱された水の戻りは、概して、蓄熱井戸3908内の水の温度を上昇する傾向となるであろう。 蓄熱井戸3908が、単一の水塊である場合、その塊の温度は、上昇する傾向となるであろう。 蓄熱井戸3908は、1つ以上の温水リザーバおよび1つ以上の冷水リザーバを含む場合、1つ以上の温水リザーバ内の水の温度(したがって、蓄熱井戸3908の内容物の平均温度)は、上昇する傾向となるであろう。 実際、動力装置3902内で圧縮を受ける気体に行われる機械的仕事として生じる一部のエネルギーは、熱エネルギーとして、蓄熱井戸3908内に貯蔵されるであろう。

    システム3900の膨張モード(例えば、本明細書に前述の圧縮サイクルに続く膨張サイクル)では、高圧にある気体は、リザーバ3906から、動力装置3902のシリンダに移送され、そこで、膨張し、ピストンに仕事を行ってもよい。 気体が、シリンダ内で膨張するにつれて、またはその前に、発泡性液体は、シリンダ熱交換システム3904を介して、蓄熱井戸3908から動力装置3902に移送されてもよい。 本液体(例えば、1つ以上の添加剤を伴う水)は、前の圧縮サイクルの間または他のプロセスによる、蓄熱井戸3908への熱エネルギーの移送のため、比較的に高温にあり得る。 蓄熱井戸3908からの水は、膨張を受ける気体と発泡体を形成し、気体が冷却するにつれて、気体に熱を伝達し、したがって、実質的膨張等温を維持する傾向にあり、気体にピストンへのより多くの仕事を行わせる。 実際、蓄熱井戸3908内に貯蔵された熱エネルギーは、システム3908の膨張サイクルの間、動力装置3902内の仕事に変換されてもよい。 蓄熱井戸3908内に貯蔵される熱エネルギーは、動力装置3902の圧縮サイクルまたは他の源から生じてもよい。 特に、廃熱熱交換装置3910が、動力装置3902の機械的および電気構成要素から蓄熱井戸3908に熱を伝達するために採用されてもよい。 図39に示されない、他の源からの熱もまた、蓄熱井戸3908に移送されてもよい。

    蓄熱井戸3908の温度は、環境熱交換装置3912を介して、蓄熱井戸3908から環境(例えば、大気または地面)に熱を発散することによって、そこへの熱の付与(例えば、シリンダ熱交換システム3904を介して)にもかかわらず、低下される、または一定に保持され得る。 動力装置3902からの廃熱もまた、環境熱交換装置3912を介して、発散されてもよい。 例えば、一連の膨張サイクルの終了時、蓄熱井戸3908内の水の温度が、後続の一連の圧縮サイクルにおいて使用するために、十分に低くない場合、熱は、非アクティブ間隔、すなわち、リザーバ3906が、貯蔵された加圧気体を含有するが、システム3900が、発電機として採用されていないときの期間の間、環境熱交換装置3912を介して、蓄熱井戸3908から環境に発散されてもよい。 システム3900が、非アクティブ間隔の間、望ましくない熱を低速で発散させることを可能にするように設計される、環境熱交換装置3912は、システム3900のアクティブ動作の間、熱を高速で(リアルタイムで)発散させるように設計されたものより小型かつ低コストとなる傾向となり、システム3900のコストを削減するであろう。 蓄熱井戸3908の使用は、環境への廃熱エネルギーの時間偏移をもたらし、これは、ある量の熱エネルギーが消散される時間を延長させるため、環境熱交換装置をより小型にし、また、潜在的に、より最適環境温度(例えば、熱を消散するためのより冷たい夜温)での利用を可能にし得る、動力装置の動作時間と異なる時間で熱交換を生じさせる両方の利点を有し得る。 さらに、リザーバ3906からの望ましくない熱、動力装置3902内で圧縮を受ける気体、ならびに動力装置3902の機械的および電子的非効率性からの熱は全て、単一環境熱交換装置3912によって、環境に発散され、複数の熱交換装置を利用して、種々のサブシステムの温度を制御する、同等システムに勝る、さらなるコストおよび単純性利点を実現し得る。

    システム3900の気体膨張サイクルの間、蓄熱井戸3908の温度は、環境熱交換装置3912を介して環境から収集した熱を蓄熱井戸3908に付与することによって、蓄熱井戸3908からの熱の除去または損失にもかかわらず、上昇される、または一定に保持され得る。 気体圧縮サイクルの間、蓄熱井戸3908の温度は、環境熱交換装置3912を介して、蓄熱井戸3908から環境に熱を発散させることによって、蓄熱井戸3908への熱の付与にもかかわらず、低下される、また配置定に保持され得る。 そのような蓄熱井戸3908の温度管理は、効率性の理由から、または、例えば、蓄熱井戸3908内の水が凍結または沸騰のいずれも生じさせないようにするため、望ましくあり得る。

    一連の圧縮サイクルにおいて、圧縮を受ける発泡体から蓄熱井戸3908へのエネルギーの移送は、概して、後続の一連の膨張サイクルにおいて使用するための高温水塊を産生する傾向となるであろう。 一連の膨張サイクルにおいて、膨張を受ける発泡体への蓄熱井戸3908からのエネルギーの移送は、概して、後続の一連の圧縮サイクルにおいて使用するための低温水塊を産生する傾向となるであろう。 膨張の間またはその前の噴霧のために、蓄熱井戸3908内の液体のリザーバを概して周囲より高温に、および圧縮膨張の間またはその前の噴霧のために、蓄熱井戸3908内の液体のリザーバを概して周囲より低温に維持することによって、エネルギー貯蔵および生成システム3900の効率は、その発泡化液体が、常時、周囲温度である、その他の点では同等のシステムより上昇され得る。 さらに、加熱器、冷却装置、または熱ポンプデバイスを使用して、所望の温度限界を得るのではなく、圧縮および膨張を受ける気体から得られた熱エネルギーを貯蔵することによって、蓄熱井戸3908内でより高いおよびより低い温度限界を得ることは、寄生エネルギー消費を低減させ、その結果、システム3900の全体的効率を増加させ得る。

    廃熱熱交換装置3910を介した、動力装置3902内の機械的および電子的非効率性からの熱の捕捉、および後続膨張サイクルにおける仕事への部分的変換のために、蓄熱井戸3908へのそのような熱の移送は、典型的には、また、システム3900の全体的効率を増加させる傾向となるであろう。

    いくつかの実施形態では、蓄熱井戸3908は、高圧および高温にある液体の貯蔵のための容器(図示せず)を含む。 加えて、または代替として、高圧および温度にある液体は、高圧および高温にある気体とともに、容器3906内に貯蔵されてもよい。 これらおよび他の高温液体塊は、システム3900の膨張サイクルの間、採用され、実質的に等温気体圧縮を達成してもよい。

    図40は、動力装置4002と、シリンダ熱交換システム4004と、環境から空気を引き込み、そこへ空気を排出する通気口4005と、流体(例えば、空気および水)を高圧(例えば、3,000psi)で保持可能な貯蔵リザーバ4006と、熱エネルギーの貯蔵および回収のための蓄熱井戸4008(例えば、水塊)と、動力装置4002の機械および電子構成要素によって生成された廃熱に連結される廃熱熱交換システム4010と、環境(例えば、空気、地上)と熱エネルギーを交換可能な環境熱交換システム4012と、噴霧−液体(発泡体生成のため)リザーバ4028と、一方が、蓄熱井戸3908に、他方が、噴霧リザーバ4028に流動的に連結される、噴霧/井戸間熱交換装置4030とを特徴とする、例示的システム4000を描写する。 システム4000はまた、随意の二次環境熱交換装置4032を含んでもよい。

    システム4000の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、周囲または適度な温度において、通気口4005から、パイプ類4019を介して、動力装置4002のシリンダアセンブリに収容される。 シリンダアセンブリ内の圧縮は、噴霧/井戸間熱交換装置4030およびシリンダ熱交換システム4004を介して、噴霧リザーバ4028から引き込まれた発泡化液体(例えば、1つ以上の添加剤を伴う水)の噴霧の気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 噴霧リザーバ4028内の水は、本明細書では、比較的に低(例えば、周囲)温であると仮定される。 圧縮を受ける(および/またはそれに先立って)気体を通して噴霧される水は、シリンダ熱交換システム4004を介して、噴霧リザーバ4028から引き込まれた水より高い温度で噴霧リザーバ4028に戻され、圧縮を受ける気体から熱エネルギーを獲得し得る。 噴霧リザーバ4028内の水の温度は、典型的には、したがって、動力装置4002の圧縮サイクルによって、上昇される傾向となるであろう。 しかしながら、噴霧リザーバ4028からの水が、噴霧/井戸間熱交換器4030を通過するにつれて、熱が、噴霧流体から蓄熱井戸4008に移送され、噴霧流体の温度を低下させ得る。 動力装置4002の圧縮サイクルによって噴霧リザーバ4028に付与された熱は、したがって、後続圧縮サイクルの間、蓄熱井戸4008に移送され、リザーバ4028内の噴霧液体の温度をほぼ一定に維持可能にし得る。

    システム4000は、蓄熱井戸4008の内容物の温度管理および動力装置4002からの廃熱の仕事への部分的変換を含む、図39のシステム3900に関して本明細書で既に前述された利点を実現し得る。 加えて、システム4000では、蓄熱井戸4008内の熱貯蔵液体は、噴霧液体と混合せず、蓄熱井戸4008内の液体の量は、噴霧液体の量より有意に多くあり得る。 システム4000内の熱貯蔵液体および噴霧液体の分離は、動力装置4002内側で噴霧されるいかなる液体も、好ましくは、噴霧汚染物質が、動力装置4002の構成要素性能を劣化させないように、比較的に高純度状態で維持されるため(1つ以上の発泡性添加剤の存在にかかわらず)、有利であり得る。 システム4000内の熱貯蔵液体は、動力装置4002内側で噴霧されない、したがって、噴霧液体ほど高純度状態に維持される必要はない。 比較的に小体積の噴霧液体の高純度状態への維持は、概して、(蓄熱井戸3908の内容物が、システム3900内にあるように)蓄熱井戸4008の内容物が噴霧液体として使用されるであろう場合、好ましいであろう、比較的に大体積の蓄熱井戸4008を高純度状態に維持するより低コストである。 さらに、噴霧液体は、熱貯蔵液体から省略され得る、添加剤を含有してもよく、これは、システム3900の動作と比較して、システム4000の動作における経済的利益の別の好機となる。 加えて、熱交換器4030は、蓄熱井戸4008内に内蔵されてもよく、蓄熱井戸4008の内容物は、固体(例えば、砂利)、位相変化物質(例えば、パラフィンワックス)、またはいくつかの他の熱貯蔵物質(例えば、油、セラミック)であってもよい。

    図41は、動力装置4102(気体の圧縮および膨張のためのシリンダアセンブリユニットを含む)と、シリンダ熱交換システム4104と、環境から空気を引き込み、そこへ空気を排出する通気口4105と、流体(例えば、空気および水)を高圧(例えば、3,000psi)で保持可能な貯蔵リザーバ4106と、高温蓄熱井戸4108(例えば、熱的に断熱された水塊)と、冷温蓄熱井戸4113(例えば、第2の熱的に断熱された水塊)と、動力装置4102の機械および電子構成要素によって生成された廃熱に連結される、廃熱熱交換システム4110と、片側が、高温蓄熱井戸4108に、他側が、廃熱熱交換システム4110に連結される、廃熱/井戸間熱交換システム4112と、環境(例えば、空気、地上)と熱エネルギーを交換可能な第1の環境熱交換システム4132と、同様に環境と熱エネルギーを交換可能な第2の環境熱交換システム4136とを特徴とする、例示的システム4100を描写する。

    システム4100の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、通気口4105から、周囲または適度な温度において、動力装置4102のシリンダアセンブリに収容される。 圧縮は、シリンダ熱交換システム4104を介して、冷温蓄熱井戸4113から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 したがって、圧縮を受けている間またはそれに先立って、気体を通して噴霧される水は、シリンダ熱交換システム4104を介して、冷温蓄熱井戸4113から引き込まれた水より高い温度で、高温蓄熱井戸4108に戻され、圧縮を受ける気体から熱エネルギーを獲得し得る。 水は、したがって、動力装置4102の圧縮サイクルの間、冷温蓄熱井戸4113から高温蓄熱井戸4108に移送される傾向となるであろう。

    同様に、システム4100の膨張モードでは、比較的に高圧(例えば、3,000psi)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、周囲または適度な温度において、動力装置4102のシリンダアセンブリに収容される。 膨張は、シリンダ熱交換システム4104を介して、高温蓄熱井戸4108から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 したがって、膨張の間、気体の中へ噴霧される水は、シリンダ熱交換システム4104を介して、高温蓄熱井戸4108から引き出された水より低い温度において、冷温蓄熱井戸4113に戻され、噴霧された水は、熱エネルギーを膨張を受ける気体に付与し得る。 水は、したがって、動力装置4102の膨張サイクルの間、高温蓄熱井戸4108から冷温蓄熱井戸44113に移送される傾向となるであろう。

    環境熱交換器4132および4136は、システム3900および4000の蓄熱井戸に関して本明細書で既に前述されたように、蓄熱井戸4108、4113の温度が、膨張および圧縮モードの両方で管理されることを可能にする。 廃熱熱交換装置4110からの熱は、廃熱/井戸間熱交換システム4112を用いて、高温蓄熱井戸4108に、または付加的環境熱交換システム(図示せず)を用いて、環境に移送されてもよい。

    システム4100は、蓄熱井戸4108、4113の内容物の温度管理および動力装置4102からの廃熱の仕事への部分的変換を含む、システム3900および4000に関して本明細書で既に前述された利点を実現し得る。 さらに、(好ましくは)異なる温度における2つの蓄熱井戸4108、4113の維持が、エントロピーを減少させ(高温および冷温流の混合のため)、システム4100のエクセルギー(抽出可能仕事)を増加させ、システム4100の動作を、潜在的に、単一蓄熱井戸を有するシステム(例えば、システム4000)の動作より効率的にすることは、熱力学的の原理を適切に熟知した人には明白であろう。 さらに、熱は、冷温蓄熱井戸4113の温度を変更せずに、任意の源から、高温蓄熱井戸4108に付与され得、かつ熱は、高温蓄熱井戸4108の温度を変更せずに、冷温蓄熱井戸4113から移送され得る(例えば、環境熱交換器4136によって)。

    図42は、動力装置4202(気体の圧縮および膨張のためのシリンダアセンブリユニットを含む)と、シリンダ熱交換システム4204と、環境から空気を引き込み、そこへ空気を排出する通気口4205と、流体(例えば、空気および水)を高圧(例えば、3,000psi)で保持可能な貯蔵リザーバ4206と、高温蓄熱井戸4208(例えば、熱的に断熱された水塊)と、冷温蓄熱井戸4234(例えば、第2の熱的に断熱された水塊)と、動力装置4202の機械および電子構成要素によって生成された廃熱を抽出する、廃熱熱交換システム4210と、片側が、高温蓄熱井戸4208に、他側が、廃熱熱交換システム4210に連結される、廃熱/井戸間熱交換システム4212と、噴霧リザーバ4228と、一方が、高温蓄熱井戸4208および冷温蓄熱井戸4234に、他側が、噴霧リザーバ4228に流動的に連結される、噴霧/井戸間熱交換装置4230と、環境(例えば、空気、地上)と熱エネルギーを交換可能な第1の環境熱交換システム4232と、同様に環境と熱エネルギーを交換可能な第2の環境熱交換システム4236とを特徴とする、例示的システム4200を描写する。

    システム4200の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、通気口4205から、周囲または適度な温度において、動力装置4202のシリンダアセンブリに収容される。 圧縮は、噴霧/井戸間熱交換器4230およびシリンダ熱交換システム4204を介して、噴霧リザーバ4228から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 噴霧リザーバ4228内の水は、本明細書では、圧縮モードサイクルの開始時、比較的に低(例えば、周囲)温であると仮定される。 したがって、圧縮を受けている間またはそれに先立って、気体を通して噴霧される水は、噴霧熱交換装置4204を介して、噴霧リザーバ4228から引き込まれた水より高い温度で、噴霧リザーバ4228に戻され、圧縮を受ける気体から熱エネルギーを獲得し得る。 噴霧リザーバ4228内の水の温度は、したがって、動力装置4202の圧縮サイクルによって上昇される傾向となるであろう。 しかしながら、噴霧リザーバ4228からの噴霧液体が、噴霧熱交換装置4204までの途中で噴霧/井戸間熱交換器4230の片側を通過するにつれて、熱が、噴霧液体から、噴霧熱交換装置4230の他側を通して冷温蓄熱井戸4234から高温蓄熱井戸4208に通過する、蓄熱井戸液体に移送され、噴霧液体の温度を低下させ、高温蓄熱井戸4208内の液体の温度を上昇させる傾向となり得る。 動力装置4202の圧縮サイクルによって、噴霧リザーバ4228に付与された熱エネルギーは、したがって、後続圧縮サイクルの間、高温蓄熱井戸4208に移送され得、リザーバ4228内の噴霧液体の温度は、したがって、実質的に一定に維持され得る。

    同様に、システム4200の膨張モードでは、比較的に高圧(例えば、3,000psi)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、周囲または適度な温度において、動力装置4202のシリンダアセンブリに収容される。 膨張は、噴霧/井戸間熱交換装置4230およびシリンダ熱交換システム4204を介して、噴霧リザーバ4228から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 噴霧リザーバ4228内の水は、本明細書では、温度圧縮モードサイクルの開始時、比較的に高温(例えば、約60℃またはさらにそれ以上)にあると仮定される。 したがって、圧縮を受けている間またはそれに先立って、気体を通して噴霧される水は、噴霧熱交換装置4204を介して、噴霧リザーバ4228から引き出された水より低い温度において、噴霧リザーバ4228へ戻され、熱エネルギーを膨張を受ける気体に付与し得る。 噴霧リザーバ4228内の水の温度は、したがって、動力装置4202の圧縮サイクルによって、低下される傾向となるであろう。 しかしながら、噴霧リザーバ4228からの噴霧液体が、噴霧/井戸間熱交換器4230の片側を通過するにつれて、熱が、高温蓄熱井戸4208から、噴霧/井戸間熱交換器4230の他側を通して、冷温蓄熱井戸4234に通過する流体から、噴霧液体に移送され、噴霧液体の温度を上昇させ、高温蓄熱井戸4208から冷温蓄熱井戸4234に移動される液体の温度を低下させ得る。 動力装置4202の膨張サイクルによって、噴霧リザーバ4228から除去された熱は、したがって、高温蓄熱井戸4208から熱を抽出することによって、各後続圧縮サイクルの間、再貯蔵されてもよく、リザーバ4228内の噴霧液体の温度は、ほぼ一定に維持され得る。

    環境熱交換器4232および4236は、システム3900および4000の蓄熱井戸に関して本明細書で既に前述されたように、蓄熱井戸4208、4234の温度が、膨張および圧縮モードの両方で管理されることを可能にする。 熱交換器4230を通る流動方向は、逆流を維持するために、付加的弁類およびパイプ類(図示せず)を介して、圧縮および膨張モード間で切り替えられるとき、反転されてもよい。 また、廃熱熱交換装置4210からの熱は、廃熱/井戸間熱交換システム4212を用いて、動力装置4202から高温蓄熱井戸4208に移送されてもよい。

    システム4200は、蓄熱井戸4208、4234の内容物の温度管理および動力装置4202からの廃熱の仕事への部分的変換を含む、システム3900、4000、および4100に関して本明細書で既に前述された利点を実現し得る。 さらに、(好ましくは)異なる温度における2つの蓄熱井戸4208、4234の維持が、エントロピーを減少させ、システム4200のエクセルギー(抽出可能仕事)を増加させ、システム4200の動作を、潜在的に、単一蓄熱井戸を有するシステム(例えば、システム4000)の動作より効率的にすることは、熱力学的の原理を適切に熟知した人には明白であろう。 システム4100におけるように、熱は、冷温蓄熱井戸4234または噴霧リザーバ4228の温度を変更せずに、任意の源から、高温蓄熱井戸4208に付与され得、かつ熱は、高温蓄熱井戸4208または噴霧リザーバ4228の温度を変更せずに、冷温蓄熱井戸4234(例えば、環境熱交換器4236によって)から移送され得る。 加えて、システム4200では、蓄熱井戸4208、4234内の熱貯蔵液体は、噴霧液体と混合せず、蓄熱井戸4208、4234内の液体の量は、噴霧液体の量より有意に多くあり得る。 システム4200内の熱貯蔵液体および噴霧液体の分離は、動力装置4202内側で噴霧されるいかなる液体も、好ましくは、噴霧汚染物質が、動力装置4202の構成要素性能を劣化させないように、比較的に高純度状態で維持されるため、有利であり得る。 システム4200内の熱貯蔵液体は、動力装置4202内側で噴霧されない、したがって、噴霧液体ほど高純度状態に維持される必要はない。 比較的に小体積の噴霧液体の高純度状態への維持は、概して、比較的に大体積の蓄熱井戸4208、4234を高純度状態に維持するより低コストである。 さらに、噴霧液体は、熱貯蔵液体から省略され得る、添加剤を含有してもよく、これは、システム4200の動作における経済的利益の別の好機となる(例えば、システム4100の動作と比較して)。 加えて、熱交換器4230は、蓄熱井戸4208および/または4234内に内蔵されてもよく、蓄熱井戸4208および/または4234の内容物は、固体(例えば、砂利)、位相変化物質(例えば、パラフィンワックス)、またはいくつかの他の熱貯蔵物質(例えば、油、セラミック)であってもよい。

    図43は、動力装置4302(気体の圧縮および膨張のためのシリンダアセンブリユニットを含む)と、シリンダ熱交換システム4304と、気体および液体の両方を高圧(例えば、3,000psi)および比較的に高温で保持可能な貯蔵リザーバ4306と、動力装置4302の機械および電子構成要素によって生成された廃熱に連結される、廃熱熱交換システム4310と、片側が、高圧流体リザーバ4306に、他側が、廃熱熱交換システム4310に連結される、廃熱/井戸間熱交換システム4312と、例えば、水塊を含む、または本質的にそれから成る、冷温蓄熱井戸4334と、環境と熱エネルギーを交換可能な(例えば、地上)第1の環境熱交換システム4332と、同様に環境と熱エネルギーを交換可能な第2の環境熱交換システム4338とを特徴とする、例示的システム4300を描写する。 高温高圧リザーバ4306は、高圧気体貯槽の機能を高温蓄熱井戸の機能と組み合わせ、単一ユニット(例えば、断熱された圧力タンク、断熱されたパイプライン、岩塩ドーム等の地下の地質学的形成)であってもよい。

    システム4300の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、通気口4305から、周囲または適度な温度において、動力装置4302のシリンダアセンブリに収容される。 気体の圧縮は、シリンダ熱交換システム4304を介して、冷温蓄熱井戸4334から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 したがって、圧縮を受けている間またはそれに先立って、気体の中へ噴霧される水は、圧縮された気体とともに、シリンダ熱交換システム4304を介して、冷温蓄熱井戸4334から引き込まれた水より高い圧力および温度において、高温高圧リザーバ4306に指向され、圧縮を受ける気体から熱エネルギーを獲得し得る。 水は、したがって、動力装置4302の圧縮サイクルの間、冷温蓄熱井戸4334から高温高圧リザーバ4306に移送される傾向となるであろう。

    同様に、システム4300の膨張モードでは、比較的に高圧(例えば、3,000psi)および比較的に高温にある、ある量の気体(例えば、空気)が、高温高圧リザーバ4306から、動力装置4302のシリンダアセンブリに移送される。 シリンダアセンブリが、気体を膨張させるにつれて、気体の温度を低下させる傾向となる。 本低下の程度は、気体との発泡体形成によって制限され、膨張は、好ましくは、実質的に等温に維持される。 システム4300の膨張モードでは、噴霧液体は、シリンダ熱交換システム4304を介して、高温高圧リザーバ4306から引き出された水(例えば、1つ以上の発泡性添加剤を伴う)を含む、または本質的にそれから成る。 膨張サイクルの終了時、本液体は、膨張を受けている間またはそれに先立って、気体の中へ噴霧されるときより低い温度および圧力となる傾向となり、液体は、膨張を受ける気体に熱エネルギーを付与し、シリンダ熱交換システム4304を介して、冷温蓄熱井戸4334に指向され得る。 比較的に低温および圧力にある膨張させられた気体は、通気口4305を介して、動力装置4302から環境に通気されてもよい。 液体は、したがって、動力装置4302の膨張サイクルの間、高温高圧リザーバ4306から冷温蓄熱井戸4334に移送される傾向となるであろう。

    環境熱交換器4332および4338は、環境熱交換器と連通する蓄熱井戸に関して本明細書で既に前述されたように、冷温蓄熱井戸4334および高温高圧リザーバ4306の温度が、膨張および圧縮モードの両方で管理されることを可能にする。 廃熱熱交換装置4310からの熱は、廃熱/井戸間熱交換器4312を介して、高温高圧リザーバ4306に移送されてもよい。 他の実施形態では、これらの熱交換器の一部または全部が、排除される。

    システム4300は、蓄熱井戸4334および高温高圧リザーバ4306の内容物の温度管理、ならびに動力装置4302からの廃熱の仕事への部分的変換を含む、システム3900、4000、4100、および4200に関して本明細書で既に前述された利点を実現し得る。 システム4100および4200と同様に、(好ましくは)異なる温度における2つの液体塊(すなわち、冷温蓄熱井戸4334内および高温高圧リザーバ4306内)の維持が、エントロピーを減少させ、システム4300のエクセルギー(抽出可能仕事)を増加させ、システム4300の動作を、潜在的に、単一蓄熱井戸を有するシステム(例えば、システム4000)の動作より効率的にすることは、熱力学的の原理を適切に熟知した人には明白であろう。 さらに、圧力の増加に伴う、水の沸点の上昇のため、システム4300は、高温高圧リザーバ4306内に貯蔵された水の(非気化)上限温度が、システム4200の高温蓄熱井戸4208等の非加圧高温蓄熱井戸内に貯蔵された水の上限温度より高いという付加的利点をもたらす。 システムのエクセルギーが、システム内の2つの液体塊間の温度差異が増加すると、増加することは、熱力学的の原理を適切に熟知した人には明白であろう。 したがって、例えば、システム4300の高温および冷温液体塊のエクセルギーは、システム4300内の高温および冷温液体塊間の温度差異が、システム4300のいくつかの動作条件下では、システム4200の高温および冷温液体の塊間の温度差異より大きくなり得るため、システム4200内の類似量の高温および冷温液体のエクセルギーより高くあり得る。

    図44は、2つ以上の異なるシリンダアセンブリ(異なる直径を有し得る)を含み得、それぞれ、異なる範囲の圧力にわたって、気体を圧縮または膨張させる、動力装置4402(気体の圧縮および膨張のためのシリンダアセンブリユニットを含む)(すなわち、2つ以上の段階圧縮機および膨張機動力装置)と、シリンダ熱交換システム4404と、気体および液体の両方を高圧(例えば、3,000psi)および比較的に高温で保持可能な貯蔵リザーバ4406と、低圧(例えば、大気圧)で断熱された水塊を含む、または本質的にそれから成る、高温蓄熱井戸4408と、同様に水塊を含む、または本質的にそれから成る、冷温蓄熱井戸4434と、動力装置4402の機械および電子構成要素によって生成された廃熱に連結される、廃熱熱交換システム4410と、片側が、高温蓄熱井戸4408に、他側が、廃熱熱交換システム4410に連結される、廃熱/井戸間熱交換システム4412と、環境(例えば、空気、地上)と熱エネルギーを交換可能な第1の環境熱交換システム4432と、同様に環境(例えば、空気、地上)と熱エネルギーを交換可能な第2の環境熱交換システム4436とを特徴とする、例示的システム4400を描写する。 高温高圧リザーバ4406は、高圧気体貯槽の機能を高温蓄熱井戸の機能と組み合わせる。

    システム4400の可能な動作モードとして、膨張モードおよび圧縮モードを含む。 圧縮モードでは、比較的に低圧(例えば、大気圧)にある、ある量の気体(例えば、空気)が、通気口4405を介して、周囲または適度な温度において、動力装置4402のシリンダアセンブリに収容される。 動力装置4402のシリンダアセンブリが、気体を圧縮するにつれて、圧縮は、シリンダ熱交換システム4404を介して、冷温蓄熱井戸4434から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 したがって、圧縮を受けている間またはそれに先立って、気体の中へ噴霧される水は、圧縮された気体とともに、シリンダ熱交換システム4404を介して、冷温蓄熱井戸4434から引き込まれた水より高い圧力および温度において、高温高圧リザーバ4406に指向され、圧縮を受ける気体から熱エネルギーを獲得し得る。 噴霧水の一部または全部はまた、シリンダ熱交換システム4404を介して、低圧高温蓄熱井戸4408に指向されてもよい。 水は、したがって、動力装置4402の圧縮サイクルの間、冷温蓄熱井戸4434から高温高圧リザーバ4406および/または低圧高温蓄熱井戸4408に移送される傾向となるであろう。

    同様に、システム4400の膨張モードでは、比較的に高圧(例えば、3,000psi)および比較的に高温にある、ある量の気体(例えば、空気)が、高温高圧リザーバ4406から動力装置4402のシリンダアセンブリに移送される。 シリンダアセンブリが、気体を膨張させるにつれて、膨張は、シリンダ熱交換システム4404を介して、高温高圧リザーバ4406から引き込まれた水の噴霧を気体の中へ導入し、それによって、シリンダアセンブリ内に発泡体を形成することによって、実質的に等温に維持される。 気体が、より低い圧力に膨張させられるにつれて、噴霧は、部分的またはさらに完全に、低圧高温蓄熱井戸4408から引き込まれた水から、形成されてもよい。 膨張を受けている間またはそれに先立って、気体を通して噴霧される水は、比較的に低圧および温度において、シリンダ熱交換システム4404を介して、冷温蓄熱井戸4434に指向され、熱エネルギーを膨張を受ける気体に付与し得る。 膨張させられた気体は、通気口4405を介して、動力装置4402から、環境に通気されてもよい。 水は、したがって、動力装置4402の膨張サイクルの間、高温高圧リザーバ4406および/または低圧高温蓄熱井戸4408から冷温蓄熱井戸4434に移送される傾向となるであろう。

    環境熱交換器4436および4432は、システム3900、4000、4100、4200、および4300の蓄熱井戸に関して本明細書で既に前述されたように、冷温蓄熱井戸4434および低圧高温蓄熱井戸4408の温度が、膨張および圧縮モードの両方で管理されることを可能にする。 廃熱熱交換装置4410からの熱は、廃熱/井戸間熱交換システム4412を介して、低圧高温蓄熱井戸4408に移送されてもよい。

    システム4400は、蓄熱井戸4408、4434の内容物の温度管理および動力装置4402からの廃熱の仕事への部分的変換を含む、システム3900、4000、4100、4200、および4300に関して本明細書で既に前述された利点を実現し得る。 システム4100、4200、および4300と同様に、(好ましくは)異なる温度における、液体の2つ以上の塊(すなわち、冷温蓄熱井戸4434内、高温蓄熱井戸4408内、および高温高圧リザーバ4406内)の維持が、エントロピーを減少させ、システム4400のエクセルギー(抽出可能仕事)を増加させ、システム4400の動作を、潜在的に、単一蓄熱井戸のみを有するシステム(例えば、システム400)の動作より効率的にすることは、熱力学的の原理を適切に熟知した人には明白であろう。 圧力の増加に伴う、水の沸点の上昇のため、システム4400は(図43のシステム4300のように)、高温高圧リザーバ4406内に貯蔵された水の(非気化)上限温度が、高温蓄熱井戸4408等の非加圧高温蓄熱井戸内に貯蔵された水の上限温度より高いという利点をもたらす。 さらに、システム4400は、廃熱が、システム4300におけるように、高圧廃熱/井戸間熱交換器4312ではなく、低圧廃熱/井戸間熱交換器4412を使用して、動力装置4402から低圧高温蓄熱井戸4408に移送され得るという付加的利点をもたらす。 低圧廃熱/井戸間熱交換器4412は、高圧廃熱/井戸間熱交換器より低コストである傾向となるであろう。

    動力装置4402が、1つ目(C1)が、第1のより低い圧力範囲にわたって、気体を圧縮し、2つ目(C2)が、第2のより高い圧力範囲にわたって、気体を圧縮する、2つの異なる直径シリンダ(図示せず)を含む場合、利点(例えば、システム4400の全体的効率の増加)が、低圧高温蓄熱井戸4408をC1における実質的等温圧縮の終了時に達成される温度(および、随意に、また、中間圧にある)に維持することによって、システム4400の圧縮動作モードにおいて実現され得る。 すなわち、低圧高温蓄熱井戸4408は、高圧高温貯槽4406の内容物より低い温度に維持され得る。 これは、圧縮の間またはそれに先立って導入される噴霧の量が、貯槽4406内の圧力が、順次圧縮サイクルにわたって増加するにつれて、独立して、C1およびC2において、独立して調節することを可能にする。 さらに、低位廃熱(例えば、図示されない、熱発電所からの)が、利用可能である場合、熱交換器を介して、低圧のより低温の高温蓄熱井戸に移送され、効果的な全体的システム効率を増加させ得る。 多重段階圧縮/膨張プロセスの中間点で動作する、低圧高温蓄熱井戸4408の温度は、利用可能な温度(例えば、約40℃、60℃、または類似温度)で廃熱の使用に最適であり得る一方、高圧高温リザーバ4406は、典型的廃熱温度の使用を可能にし得ない、実質的により高い温度(例えば、約80℃、120℃、または類似温度)で維持され得る。 多重段階圧縮/膨張プロセスをより高い温度で動作させることによって、減少された水噴霧体積が使用され、貯蔵体積およびシステム効率を増加させ得る(例えば、2相流を通過させる弁損失を低減させる)。 類似利点が、システム4400の膨張モードで実現され得ることは、熱力学を適切に熟知した人には明白となるであろう。

    図45は、1つ以上のバッテリ4508および/または他の高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイス(例えば、1時間未満、例えば、15分の貯蔵を伴う、エネルギー貯蔵デバイス)が、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4502と並列に接続され、使用(例えば、送電網送達4500)のための電力を生成する、本発明の例示的実施形態を描写する。 エネルギー貯蔵システム4502は、本明細書のいずれかに描写される例示的貯蔵システムに類似し得る。 バッテリ4508は、低電力需要(例えば、500kW未満)の期間の間、貯蔵されたエネルギーを提供するように構成される一方、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4502は、電力需要変動増加(例えば、500kWを上回る)の期間の間、貯蔵されたエネルギーを提供するように構成される。 一実施例では、図45に描写される太陽発電およびエネルギー貯蔵システムを含む、発電施設のオペレータは、2,000kWの一定電力レベルに維持することで報酬を受ける。 ある瞬間、雲がアレイの一部を影で覆ったため、太陽発電が、2,000kWから1,900kWに降下するとする。 測定される電力出力は、雲がアレイを影で覆うにつれて、バッテリ4508が、0から100kWの率で放電することを要求することによって、要求される一定電力レベルに維持され得る。 別の瞬間、嵐が、その面積を通過し、太陽発電が、長時間、1000kWから500kWに降下するとする。 測定される電力出力は、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4502が、雲がアレイを影で覆うにつれて、1000から1500kWの率で放電することを要求することによって、一定電力レベルに維持され得る。 電力上昇(例えば、500kWを上回る)の需要に応じて、貯蔵リザーバ4504内の圧縮された気体の傾向における貯蔵されたエネルギーが、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4502内で膨張を受け、使用(例えば、送電網送達4500)のための電力を生成する。 バッテリ4508からのいかなる過剰熱エネルギーも、熱交換装置4506を通して回収可能であり得る。 バッテリ4508から回収した熱エネルギーは、圧縮気体貯蔵リザーバ4504(または、他の加圧された貯槽)の熱交換サブシステム内で使用され、貯蔵された圧縮気体を予加熱し、および/または膨張の間の熱交換流体および気体を加熱し、所与の体積の加圧された気体によって行われる仕事を増加させ、したがって、システム効率および/または性能を改善し得る。 例えば、回収した熱エネルギーは、第'960号出願に説明されるように、貯蔵された圧縮気体および/または膨張および/または圧縮を受ける気体を熱的に調整するために利用されてもよい。

    高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイス4508の応答時間は、電力レベルおよび需要の変化に対して、数マイクロ秒以内に応答するように最適化されてもよい。 電力応答の速度は、制御システムのデータ取得速度に基づいて、約1ミリ秒に制限され得るが、容易に、1秒未満で応答するように構成することができる。

    図46は、貯蔵された圧縮気体(図示せず)を伴う、1つ以上の貯蔵リザーバを含む、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4610が、電気モータ4612に接続される、統合されたシステム4600を描写する。 より高い電力需要変動(例えば、500kWを上回る)の期間の間、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4610は、モータ4612に貯蔵されたエネルギーを提供するように放電される。 モータ4612は、貯蔵されたエネルギーを電力に変換する。 いくつかの実施形態では、同期速度(例えば、1800RPM)で稼働している同期電気機械に対して、電力工学機器は、要求されない。 他の実施形態では、図46に図示されるように、変速電気機械に対して、電力は、共通DCバスライン4606を通して、電力を送流する前に、ACからDCに電流を変換する、負荷側電力工学機器4608に送流される。 電力は、次いで、使用(例えば、送電網4602によって)のために、電力線側電力工学機器4604(DCからAC)に送流されてもよい。 低電力需要変動(例えば、500kW未満)の期間の間、1つ以上のバッテリ4650および/または他の高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイス(例えば、フライホイールおよび/またはウルトラキャパシタ)は、使用のための電力を提供するように放電される。 バッテリ等のDCデバイスに対して、電気出力は、同一の電力線側電力工学機器に接続されてもよい。 例えば、電力は、使用(例えば、送電網4602)のために送流される前に、バッテリ4650から、共通DCバスライン4606を通して、電力線側電力工学4604に放電されてもよい。

    種々の実施形態では、バッテリ4650は、熱交換器4648と、ラジエータ4634と、ポンプ4630を伴う、バッテリ入口パイプ4632と、流体制御弁4628と、流体制御弁4636を伴う、バッテリ戻りパイプ4638とを特徴とする、冷却システムに接続される。 同様に、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4610は、熱交換器4614と、ラジエータ4620と、ポンプ4616を伴う、入口パイプ4622と、流体制御弁4618と、流体制御弁4624を伴う、戻りパイプ4626とを特徴とする、熱交換サブシステムに接続される。 ラジエータ4620は、代替として、または加えて、蓄熱井戸を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。 バッテリ入口パイプ4632は、パイプ4642を介して、入口パイプ4622に接続されてもよい。 同様に、バッテリ戻りパイプ4638は、パイプ4640を介して、戻りパイプ4626に接続されてもよい。 パイプ4642および4640は、それぞれ、流体制御弁4644および4646を含有してもよい。

    圧縮気体エネルギー貯蔵システム4610が、電力を送電網に提供するために放電される(例えば、需要が、500kWを上回って、供給を超える)、動作状態では、弁4628は、閉鎖され、弁4644は、開放され、パイプ4642を介して、バッテリ入口パイプ4632からの熱伝達流体を入口パイプ4622に送流させる。 熱伝達流体は、ポンプ4616を介して、熱交換器4614、戻りパイプ4626、およびラジエータ4620を通して、循環させられる。 熱交換サブシステム内の循環の間、バッテリ4650冷却システムからの廃熱は、圧縮気体貯蔵システム4610において、膨張に先立って、および/またはその間、圧縮された気体を加熱するために使用される(例えば、気体と加熱された熱伝達流体との間の発泡体の形成によって)。 貯蔵システム4610の電力密度は、それによって、増加され、および/または全体的効率が、改善される。

    バッテリ4650が、電力を送電網に提供するために放電される、異なる動作状態(例えば、需要が、500kW未満だけ、供給を超える)では、弁4644および4646は、閉鎖され、熱交換器4648、バッテリ入口パイプ4622、ポンプ4630、ラジエータ4634、およびバッテリ戻りパイプ4638は、圧縮気体エネルギー貯蔵システム4610の熱交換サブシステムとは無関係な閉ループバッテリ冷却システムを形成する。 他の動作モードでは、バッテリ4650からの廃熱は、熱エネルギーが貯蔵され、圧縮気体貯蔵システム4610の動作の間、後に使用され得る、蓄熱井戸4620に指向されてもよい。

    図47は、例示的24時間周期の間の電気供給および需要の例示的プロットである。 供給曲線は、一定ベース負荷電力源および例示的太陽設備のシミュレーションに基づく一方、電気需要は、例示的ある日からのシミュレートされたデータに基づく。 電気需要は、典型的には、夜間の間、より低く、昼間の間、より高い。 図47に示される例示的プロットでは、需要は、約15時間(900分)から24時間(1440分)にかけて、供給を超える。

    図48は、所与の24時間周期の間の電気供給および需要に関する、組み合わされた高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスおよび圧縮気体エネルギー貯蔵システムの影響の例示的プロットである。 図48に示される例示的プロットでは、0分では、需要は、約200kWだけ、供給を超えた。 高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスは、電力を放電し、500kW未満の過剰需要値を満たすように構成される。 したがって、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスは、0分〜60分まで、放電状態に示され、過剰需要の範囲は、それぞれ、200kW〜0kWである。 60分から120分にかけて、供給は、500kW未満だけ、需要を超える。 したがって、高電力エネルギー貯蔵デバイスは、最大電力が、−500kWに到達するまで、充電状態に示される(図48では、負値として描写される)。

    圧縮気体エネルギー貯蔵システムは、電力を放電し、500kWを上回る過剰需要値を満たすように構成される。 (一実施形態では、複数の1MWシステムが、より大型のシステムとして作用し、複数の動力装置を採用することによって、500kWを上回るいかなる電力にも対処する。例えば、2つの1MWシステムは、電力レベル500〜2000kWに対処し得る)。 図47に示される例示的プロットでは、供給が、500kW以上の範囲内で需要を超えると、過剰電力が、使用され、圧縮気体エネルギー貯蔵システムを充電する(すなわち、圧縮された気体の形態でエネルギーを貯蔵する)。 したがって、圧縮気体貯蔵システムは、過剰電力が、500kWを下回る(図48では、負値として描写される)、120分から540分にかけて、充電状態に示される。 過剰電力が、500kWを下回ると、高電力エネルギー貯蔵デバイスが、引き継ぎ、したがって、540分から600分にかけて、充電状態(図48では、負値として描写される)に示される。

    600分から900分にかけての期間の間、供給は、500kW未満の可変値だけ、需要を超える。 したがって、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスは、値が500kW未満であるとき、充電状態に示される。 加えて、ある範囲内の高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態を維持するために、圧縮気体エネルギー貯蔵デバイスは、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態が、設定最大値(例えば、図48に示されるように900kWh)を超えるときは、常に、−500kWにおける充電状態に示される、または高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態が、設定最小値(例えば、図48に示されるように100kWh)を下回って降下するときは、常に、500kWにおける放電状態に示される。 需要が、900分から1440分にかけて、供給を超えると、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスは、最初の500kW需要期間の間、放電される。 その後、圧縮気体エネルギー貯蔵システムが、引き継ぎ、需要が、500kW以上、供給を超える期間の間、電力を放電する。

    図49は、図47および48に図示される所与の24時間周期の間、組み合わされた高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスおよび圧縮気体エネルギー貯蔵システムに対する充電状態の例示的プロットである。 本シミュレートされたシナリオでは、10MWhの貯蔵容量を伴う、2MW圧縮気体エネルギー貯蔵システムは、最大1MWhの貯蔵容量を伴う、500kW短持続時間エネルギー貯蔵デバイスと並列で動作する。 高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態が、900kWh(最大容量の90%)を超えるときは、常に、貯蔵されたエネルギーの一部は、送電網または圧縮気体エネルギー貯蔵システムのいずれかに放電される。 高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態が、100kWh(最大容量の10%)を下回って降下するときは、常に、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスは、送電網または圧縮気体エネルギー貯蔵システムのいずれかを介して、再充電される。 このように、高電力短持続時間エネルギー貯蔵デバイスの充電状態は、最適範囲内に維持される一方、圧縮された気体エネルギー貯蔵システムは、バルクエネルギー貯蔵および回収を提供し得る。

    本発明の実施形態は、その負荷が経時的に(例えば、時刻に伴って)変動し得る、かついくつかの発電資産の電力出力が変動し得る(例えば、風の条件、雲の条件、機械的破砕、伝送線の故障、炉心の予定された燃料補給のための閉鎖に伴って)、発電資産が送電網に接続される、種々の設定において適用されてもよい。 これらの用途のいくつかは、以下にさらに論じられる。

    本発明の実施形態はまた、種々の「メーターの測定箇所の後ろでの電力のやり取り(behind−the−meter)」設定、すなわち、電力ユーザの電力へのアクセスまたは電力のコストが、経時的(例えば、時刻に伴って)変動し、ユーザが、ある時間には、圧縮空気エネルギー貯蔵システムを使用して、エネルギーを購入および貯蔵し、他の時間には、貯蔵システムを使用して、電力を生成することが有利である場合に適用されてもよい。

    図50は、従来のベース負荷発電所5002、超高電圧伝送線5004、伝送変電所5006、地方高電圧伝送線5008、その独自の逓降変圧器5012を伴う、大電力負荷5010、例えば、変電所5006における、伝送線5015によって、ネットワークに接続される、中央再生可能電力発電機5014(例えば、太陽パネル、風力タービン)、地方伝送線5018、配電変電所5020、地域配電線5022、小規模電力負荷5024(例えば、住宅)、および種々の点(両矢印によって示されるように)において、ネットワーク5000の他の構成要素とエネルギーを交換し得る、等温圧縮空気貯蔵(ICAES TM )システム5026、5028、5030、5032、5034の例示的発電および消費ネットワークまたは送電網5000の概念的図面である。 そのようなICAESシステムは、発泡体ベースの熱伝達を採用し、シリンダアセンブリの動作の熱効率および速度(故に、電力密度)を増加させるものを含む、本明細書のいずれかに説明される例示的エネルギー貯蔵システムのうちの任意の1つ以上を含んでもよく、または本質的にそれから成ってもよい。

    電力線、変電所、負荷、およびICAESシステムの単一表現は、図50の概念図では、同一のタイプのある可能性として考えられる複数の複雑に相互に接続されたユニットを表す。 すなわち、ネットワーク5000は、図50に表されるようなネットワーク5000より遥かに複雑であり得、図50に表されない構成要素(例えば、天然ガスによって燃焼されるピーク発電機)を含有し得る、ある種類の実世界のネットワーク(送電網)の構成要素の簡略化された表現である。 それでもなお、図50に示される関係は、より複雑な実世界のネットワークにおける構成要素の関係を正確に表し得る。

    ネットワーク5000内のICAESの用途は、少なくとも4つの主要カテゴリに分離され得る。 すなわち、(1)従来の発電、(2)再生可能発電および熱電併給、(3)伝送およびネットワークサービス、ならびに(4)エンドユーザサポートである。

    (従来の発電)
    ICAES5026が、従来の発電所5002における昇圧器システムの低電圧側に接続される場合、いくつかの機能が、ICAES5026によって行われ得る。 ICAES5026および発電所5002の低電圧(局所)電気システムとのその電気接続の動作は、自動制御(例えば、デジタルコンピュータ)、人間コントローラ、または両方を含む、または本質的にそれから成る、制御システム(図示せず)によって統制される。 種々の源から導出された信号は、ICAES5026の制御システムに指向されてもよい。 そのような信号は、ネットワーク500に取り付けられた他の発電源(従来源5002および再生可能源5014の両方)の可用性および出力、負荷(例えば、5010、5024)の規模および場所、ネットワーク5000全体を通した全タイプの発電機(図50に表されない発電機、例えば、地理的に分散された様式で負荷5010、5024と共存する屋上太陽パネルを含む)の可用性および出力における最新変化、負荷5010、5024の規模の最新の変化、ICAESシステムおよび他の貯蔵システム(例えば、水力発電貯蔵リザーバ)内に貯蔵されたエネルギーの定量的推定値、負荷が位置する地域の天気の気温および他の側面の定量的予報(例えば、国立測候所から)、地理的に関連地域にわたる最新の天気事象(例えば、降水量)に基づく、再生可能(例えば、水力発電)発電容量の予報、ネットワーク5000と他のネットワークとの間の電量交換に対する瞬間的市場価格、ネットワーク5000への差し迫った物理的課題(例えば、嵐)、伝送施設5004の動作状態および負荷等を説明する、測定され、電子的にコード化され、遠隔伝送された(報告された)情報を含む。

    コントローラは、受信した信号に応じて、ICAES5026の動作に関する決定を行う。 例えば、従来の発電機5002から(または、伝送線5004を介して、ネットワーク5000内のいずれかの場所から)のエネルギーは、負荷に対する発電容量の超過がない時間(例えば、夜間)、ICAES5026内に貯蔵されてもよい。 需要に対する発電容量の不足がある(例えば、正午近くのピーク需要の間)、またはより高価な発電機(例えば、ガス燃焼ピーク発電機)が、必然的に、需要を満たすために働かせられるであろう、そのような時間には、エネルギーは、ICAES5026から受容され、ネットワーク5000を通して、負荷に伝送されてもよい。 そのような電気エネルギーの時間偏移は、より高価なピーク発電機の動作を排除または軽減することによって、ネットワーク5000内のエネルギーコストを減少させ得る。

    代替として、または加えて、特定の発電機と関連付けられたICAES5026は、ネットワーク5000内の1つ以上の他の発電機(図示せず)が、利用不可能となるとき(例えば、機械的故障または予定された燃料補給のため)、または容量を減少させて動作しなければならないとき(例えば、水力発電施設における低水レベルのため)、エネルギーが抽出され得る、予備容量として作用してもよい。

    代替として、または加えて、エネルギーは、ネットワーク5000全体を通した負荷5024、5010の増加に応答して、ICAES5026から抽出されてもよい。 そのような負荷の増加は、日常的(例えば、需要の日々のピーク)または特異的(例えば、多数のより小さな負荷の統計変動のため、または多数のユーザ5010がオンラインとなったため)であり得る。 そのような用途は、概して、「負荷追従」の形態と称され得る。

    (再生可能発電)
    有意なサイズ(すなわち、風力発電地帯または他の非分散発電機)の再生可能発電機5014と共存する、ICAES5028は、伝送線5015を通して、その出力の購入者によって経験され得る、その電力出力の間欠性を低減させることによって、そのような発電機によって提供される電力の値を増加させ得る。 すなわち、電力に対する需要が、低い、または再生可能発電機5014による生成が、比較的に高い期間の間、再生可能発電機5014によって産生されるエネルギーの一部または全部は、ICAES5028内に貯蔵されてもよい。 電力に対する需要(および/または価格)が、より高い、または再生可能発電機5014による生成が、比較的に低い期間では、エネルギーは、ICAES5028から取り出され、電力線5015を介して、ネットワーク5000に伝送されてもよい。 定期的ICAES5028からのエネルギーの回収は、概して、エネルギーの時間偏移と称される。 発電機5014の出力間欠性を緩和するICAES5028の使用は、概して、発電機の堅調化と称される。 多くの実世界ネットワークでは、所与の発電機からのエネルギーの単位あたり値は、部分的に、そのエネルギーの要望に応じた可用性に基づいて調整される。 再生可能発電機5014からのエネルギーの統合性の可用性は、ICAES5028を通した発電機5014の出力の部分的緩衝化によって増加されるため、再生可能発電機5014の出力を堅調化するICAES5028の使用は、有利であり得る。

    (伝送およびネットワークサービス)
    適切な電子制御信号を用いて、ICAES5026のコントローラは、同時に、または独立して、ICAESユニット5026、5028、5030、5032、5034、およびネットワーク5000全体を通して位置し得る、他のエネルギー貯蔵システムを制御してもよい。 ICAESユニットは、図50に示される点の一部または全部、および/または図50に描写されない付加的点において、ネットワーク5000に取り付けられてもよい。 ネットワーク5000全体を通したICAESユニットおよび他の貯蔵ユニットの同時遠隔制御動作は、種々の伝送およびネットワークサービスを提供し、例えば、常時、ネットワーク全体を通した負荷に対する発電機(貯蔵ユニットを含む)の最低コスト整合を可能にし、または、万一、総負荷が、ネットワーク5000の発電容量を超える場合、供給−需要不整合による経済的および他の損失の最小限化を可能にし得る。 ネットワーク5000の部分全体を通して伝送線上の電圧を降下させ得る、負荷5024、5010の短期変動は、エネルギーをネットワーク5000に付与するために、ICAESユニット(例えば、ユニット5034、5030)の高速起動によって緩和され得る。 そのような高速応答発電機の起動は、概して、電圧維持と称され得る。

    いくつかの伝送線(例えば、5018)に過度に負荷がかけられる、すなわち、安全に搬送可能である量またはほぼその量の電力を搬送しているが、さらに、受容が増加する(例えば、負荷5024において)とき、コントローラは、過度に負荷がかけられた伝送線を通して、付加的電力の伝送の必要性を未然に防ぐために、エネルギーを貯槽(例えば、ICAES5034)から抽出させてもよい。 そのような伝送サポートは、ネットワーク5000内のある伝送線の容量の予定されたアップグレードを延期させてもよい。 一時的伝送輻輳の軽減もまた、そのような手段によってもたらされ得る。

    個々の変電所(例えば、5006、5020)への電力は、大規模な停電の間、そこに取り付けられたICAESユニット(例えば、5030、5034)によって供給され、現場動作をサポートし、したがって、より高速のネットワーク回収をサポートしてもよい。

    (エンドユーザ)
    送電網(例えば、5032、5034)内に分散されたICAESユニットで貯蔵されたエネルギーは、長距離伝送線(例えば、5004、5008)が、機能停止または過負荷となるとき、または一次発電機(例えば、5002)が、機能停止にあるとき、または他の停電条件において、一時的に、局所負荷に電力を供給するために使用されてもよい。 負荷の局所ネットワークのそのような給電は、概して、単独運転と称される。 住宅地、工業団地、大きな建物、軍用基地、大規模単一ユーザ(例えば、5010)、および他の局所負荷の単独運転は、ICAESユニットによって有効化またはサポートされてもよい。

    単一大規模ユーザ5010に対する使用時間管理は、ICAES5032によって有効化されてもよい。 すなわち、エネルギーは、価格がより低いとき(例えば、夜間)、ユーザ5010によって、送電網から購入され、ICAES5032内に貯蔵され、次いで、価格がより高いとき(例えば、昼間)、貯槽から抽出されてもよい。 加えて、または代替として、ICAES5032は、電力品質が、ユーザ5010にとって高いものであることを保証、ネットワーク5000からの電力の品質または可用性に伴う経済的損失(例えば、データ損失)を保護してもよい。 加えて、または代替として、ICAES5032内へのエネルギーの貯蔵およびそこからのエネルギーの回収は、ユーザ5010が、需要充電および使用時間を管理するように、その需要プロファイルを具体化することを可能にし得る。

    本発明のこれらの用途ならびに本明細書に明示的に説明されないその他は全て、想定される。

    概して、本明細書に説明されるシステムは、高効率を伴う、完全サイクルエネルギー貯蔵システムの一部分として、膨張モードおよび逆圧縮モードの両方で動作されてもよい。 例えば、システムは、圧縮機および膨張機の両方として動作され、圧縮された気体のポテンシャルエネルギーの形態において、電気を貯蔵し、圧縮された気体のポテンシャルエネルギーから電気を産生してもよい。 代替として、システムは、独立して、圧縮機または膨張機として動作されてもよい。

    本発明の実施形態は、2011年8月30日に出願の米国特許出願第13/221,563号に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、動作の間、圧縮された気体の形態で貯蔵された、および/または圧縮された気体の膨張から回収したエネルギーを、例えば、質量上昇の重力ポテンシャルエネルギーに変換してもよい。

    本発明の実施形態によるシステムは、第'914号出願および2011年4月6日に出願の米国特許出願第13/080,910号に説明され、その開示全体が、参照することによって本明細書に組み込まれるように、実質的非圧縮性流体および/または1つ以上の加圧されたリザーバを利用して、1つ以上のシリンダアセンブリおよび/または他の構成要素内の死空間を最小限化あるいは排除し得る。 また、これらの出願に説明されるように、本発明の実施形態は、シリンダアセンブリから、熱交換構成要素(例えば、そこに接続される、および/またはシリンダアセンブリとそのような構成要素間の熱交換器、ポンプ、および/またはパイプ)内への圧縮性流体(例えば、気体または発泡体)の流動を実質的に防止する機構を組み込んでもよく、それによって、熱交換構成要素内の死空間の形成を実質的に防止してもよい。 例えば、種々の実施形態は、熱交換流体をシリンダアセンブリ内に導入する噴霧生成または発泡体生成機構内のノズルのうちの1つ以上の上流側に1つ以上の逆止弁を組み込む。

    本明細書で採用される用語および表現は、限定ではなく、説明の観点として使用され、そのような用語および表現の使用において、図示および説明される特徴またはその一部の均等物のいずれかを除外する意図はなく、種々の修正が、請求される本発明の範囲内で可能であることを認識されたい。

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