風車翼およびこれを用いる風発電装置

申请号 JP2010515716 申请日 2008-06-05 公开(公告)号 JPWO2009147740A1 公开(公告)日 2011-10-20
申请人 三菱重工業株式会社; 发明人 黒岩 隆夫; 隆夫 黒岩;
摘要 強度を保持しつつ軽量でかつ安価なコア材を用いた風車翼およびこれを用いた風 力 発電装置を提供する。繊維強化プラスチック製の外皮(13)で形成される風車翼(9)であって、平面でみると交差するように配置され、それぞれ厚さ方向に貫通し樹脂の流路となる繊維層(55)と繊維層(55)の間の空間を満たす発泡プラスチック体(57)とが一体的に形成されたコア材(39)を、繊維層(55)に樹脂が充填された形で外皮(13)あるいは主桁(15)に用いる。
权利要求
  • 繊維強化プラスチック製の外皮で形成される風車翼であって、
    平面でみると交差するように配置され、それぞれ厚さ方向に貫通し樹脂の流路となる繊維層と該繊維層の間の空間を満たす発泡プラスチックとが一体的に形成されたコア材を、前記繊維層に樹脂が充填された形で前記外皮のサンドイッチ構造体部分に用いる風車翼。
  • 前記サンドイッチ構造体部分は、対向して配置される前記外皮間に掛け渡されている主桁に設けられている請求項1に記載された風車翼。
  • 前記サンドイッチ構造体部分は、前記外皮の内面に設けられている請求項1または請求項2に記載された風車翼。
  • 前記コア材は、用いられる場所の形状に形成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された風車翼。
  • 前記コア材は、複数のユニットとされ、このユニットで用いられる場所の形状に組み立てられる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された風車翼。
  • 前記ユニットは、直方体形状とされ、用いられる場所の形状に形成するために形状補正用の補正ユニットを用いる請求項5に記載された風車翼。
  • 前記請求項1から請求項6に記載された風車翼を用いて発電を行う風力発電装置。
  • 说明书全文

    本発明は、風車翼およびこれを用いて発電を行う風発電装置に関する。

    風力発電装置に用いられる風車翼としては、軽量、高強度、製作容易性を求められており、たとえば、特許文献1に示されるように複合構造でこれらのニーズに対応している。
    これは、ガラス繊維強化プラスチック製であって翼形状を画成する外皮と、外皮の内側に配設されるガラス繊維強化プラスチック製の主桁との2つの部材から構成され、両者を接着組立して所定の全体構造が得られる。
    この外皮あるいは主桁には、座屈強度を考慮して、図2、図3に示されるように繊維強化プラスチックに固形発泡体(コア材)を挟み込んだサンドイッチ構造体部分が用いられている。

    従来、コア材として用いられる固形発泡体としては、機械的強度の強い塩ビ発泡体(たとえば、鐘淵化学工業(株)製の商品名クレゲセル(登録商標))が用いられている。
    また、コア材として、固形発泡体の替わりにバルサが用いられることもある。

    特許3825346号公報(図5)

    ところで、塩ビ発泡体は、その強度を十分とするためには、比較的高密度とする必要があり、重くなるし、コストが高く、風車の性能および製造価格に大きな影響を及ぼす。
    また、バルサは、木材であり、供給量に制約があり、安定した大量生産に向かないし、そのため、価格が高騰することもある。

    本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、強度を保持しつつ軽量でかつ安価なコア材を用いた風車翼およびこれを用いた風力発電装置を提供することにある。

    本発明は、前記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
    本発明の第一の態様は、繊維強化プラスチック製の外皮で形成される風車翼であって、平面でみると交差するように配置され、それぞれ厚さ方向に貫通し樹脂の流路となる繊維層と該繊維層の間の空間を満たす発泡プラスチックとが一体的に形成されたコア材を、前記繊維層に樹脂が充填された形で前記外皮のサンドイッチ構造体部分に用いる風車翼を提供する。

    本態様にかかる風車翼によれば、コア材は、繊維層に樹脂が充填された形で外皮のサンドイッチ構造体部分に用いられるので、繊維層は繊維強化樹脂層を形成する。
    この繊維層は平面でみると交差するように、かつ、それぞれ厚さ方向に貫通するように配置されているので、コア材の強度を十分に確保することができる。
    したがって、繊維層の間の空間を満たす発泡プラスチックには高い強度を求める必要がなくなるので、軽量(低密度)で安価な発泡プラスチックを用いることができ、風車翼のコストを低減することができる。
    なお、このような発泡プラスチックとしては、たとえば、低密度のポリウレタンおよびポリイソシアヌレートによる発泡体が用いられる。
    また、繊維層に充填される樹脂がサンドイッチ構造体の表面、裏面の繊維層との接着機能を有するので、サンドイッチ構造体がより強固に一体となり、耐久性を向上させることができる。

    前記態様では、前記サンドイッチ構造体部分は、対向して配置される前記外皮間に掛け渡されている主桁に設けられていることが好ましい。
    このようにすると、コストの増加を少なくして主桁の座屈を抑制することができる。

    前記態様では、前記サンドイッチ構造体部分は、前記外皮に設けられていることが好ましい。
    このようにすると、コストの増加を少なくして外皮の座屈を抑制することができる。

    前記態様では、前記コア材は、用いられる場所の形状に形成されることが好ましい。
    このようにすると、コア材は所定の設置位置にきっちり収めることができる。

    前記態様では、前記コア材は、複数のユニットとされ、このユニットで用いられる場所の形状に組み立てられる構成とすることが好ましい。
    このようにすると、ユニットを組み立てることによって、コア材の大型化に容易に対応することができる。

    前記構成では、前記ユニットは、直方体形状とされ、用いられる場所の形状に形成するために形状補正用の補正ユニットを用いることが好ましい。
    このようにすると、ユニットは直方体形状のみとなるので、その製造を容易に、かつ、安価に行うことができる。
    なお、補正ユニットは、部分的に用いられるので、ユニットと同じ構成でもよいし、従来の固形発泡体あるいはバルサで形成されてもよい。

    本発明の第二態様によれば、強度を十分に確保でき、軽量(低密度)で安価なコア材を使用した風車翼を用いている風力発電装置を提供する。
    このようにすると、風力発電装置はコスト増加を最小限に留めつつ、十分な強度を備えることができる。

    本発明によれば、コア材の厚さ方向に貫通する繊維層は繊維強化樹脂層を形成してコア材の強度を十分に確保することができる。
    このため、発泡プラスチックには高い強度を求める必要がなくなるので、軽量(低密度)で安価な発泡プラスチックを用いることができ、風車翼のコストを低減することができる。
    また、繊維層に充填される樹脂がサンドイッチ構造体の表面、裏面の繊維層との接着機能を有するので、サンドイッチ構造体がより強固に一体となり、耐久性を向上させることができる。

    本発明の一実施形態にかかる風力発電装置の全体概略構成を示す側面図である。

    本発明の一実施形態にかかる風車翼の横断面の一例を示す横断面図である。

    本発明の一実施形態にかかる主桁の断面の一例を示す断面図である。

    本発明の一実施形態にかかるコア材の幅方向の断面図である。

    本発明の一実施形態にかかるコア材の長さ方向の断面図である。

    本発明の一実施形態にかかるコアユニットを一部破断して示す斜視図である。

    本発明の一実施形態にかかるコアユニットの別の実施形態を示す一部を破断した平面図である。

    本発明の一実施形態にかかる主桁を成形する状態の成形装置を示す断面図である。

    本発明の一実施形態にかかる腹側外皮を成形する状態の成形装置を示す断面図である。

    符号の説明

    1 風力発電装置 9 風車翼 13 外皮 15 主桁 17 主桁 19 中央サンドイッチ構造体部分 25 前縁側サンドイッチ構造体部分 27 後縁側サンドイッチ構造体部分 29 コア材 31 コア材 33 コア材 35 コアユニット 37 補正コアユニット 39 コア材 49 コア材 55 繊維層 57 発泡プラスチック体

    以下、本発明の一実施形態にかかる風力発電装置1を図面に基づいて説明する。
    図1は、風力発電装置1の全体概略構成を示す側面図である。
    風力発電装置1には、図1に示すように、基礎11上に立設される支柱3と、支柱3の上端に設置されるナセル5と、略平な軸線周りに回転可能にしてナセル5に設けられるロータヘッド7と、ロータヘッド7の回転軸線周りに放射状に取り付けられた複数枚の風車翼9とが備えられている。
    ロータヘッド7の回転軸線方向から風車翼9に当たった風の力が、ロータヘッド7を回転軸線周りに回転させる動力に変換されるようになっている。

    ナセル5の外周面適所(たとえば上部等)には、いずれも図示を省略しているが、周辺の風速値を測定する風速計と、風向を測定する風向計と、避雷針とが備えられている。
    ナセル5の内部には、いずれも図示を省略しているが、ロータヘッド7と同軸の増速機を介して連結された発電機が設置されている。 すなわち、ロータヘッド7の回転を増速機で増速して発電機を駆動することにより、発電機より発電機出力が得られるようになっている。

    図2は、風車翼9の横断面図である。 風車翼9には、翼形状を画成する外皮13と、外皮13の強度を補強する主桁(サンドイッチ構造体部分)15、17とが備えられている。
    外皮13は、腹側外皮13aと背側外皮13bとの2つの半割体からなっている。 外皮13は、ガラス繊維強化プラスチック(繊維強化プラスチック)で形成されている。

    腹側外皮13aおよび背側外皮13bの内面には、それぞれ風車翼9の長手方向に延在する中央サンドイッチ構造体部分(サンドイッチ構造体部分)19a,19bと、中央サンドイッチ構造体部分19a,19bの前縁側に位置する前縁側ガーダ(繊維肉厚部)21a,21bと、中央サンドイッチ構造体部分19a,19bの後縁側に位置する後縁側ガーダ(繊維肉厚部)23a,23bと、前縁側ガーダ21a,21bの前縁側に位置する前縁側サンドイッチ構造体部分(サンドイッチ構造体部分)25a,25bと、後縁側ガーダ23a,23bの後縁側に位置する後縁側サンドイッチ構造体部分(サンドイッチ構造体部分)27a,27bとが備えられている。

    中央サンドイッチ構造体部分19a,19bの内部には、コア材29a,29bが挟みこまれている。 前縁側サンドイッチ構造体部分25a,25bの内部には、コア材31a,31bが挟みこまれている。 後縁側サンドイッチ構造体部分27a,27bの内部には、コア材33a,33bが挟みこまれている。
    たとえば、中央サンドイッチ構造体部分19aは、風車翼9の幅方向の両端部における高さが端部に向かって漸減するように形成されているので、コア材29aも図4に示されるように幅方向の両端部における高さが端部に向かって漸減するように形成されている。

    この場合、高さが変化しない部分は、直方体形状のコアユニット(ユニット)35で形成し、漸減部分は、三柱形状の補正コアユニット(補正ユニット)37で形成するようにしてもよい。 補正コアユニット37は部分的に用いられるので、従来の固形発泡体あるいはバルサで形成されてもよい。 これは、後述するようにコアユニット35は厚さ方向(高さ方向)に繊維層が存在しており、これをきれいに切断する等が難しく、また、繊維層が少なくなってその効果が十分発揮されない可能性があるからである。

    たとえば、中央サンドイッチ構造体部分19aは、その高さが風車翼9の長手方向に変化するように形成されているので、コア材29aも図5に示されるようにその高さが長手方向に変化するように形成されている。
    この場合も、高さが変化する部分では、三角柱形状の補正コアユニット37で形成するようにしてもよい。 その他の部分は、直方体形状のコアユニット35で形成する。
    このように、コアユニット35を所定形状に組み立てることによってコア材29aを形成するようにしているので、コア材29aの大型化に容易に対応することができる。

    主桁15は、面部が前縁側ガーダ21aと前縁側ガーダ21bとの間に、風車翼9の長手方向に根元から先端近傍まで延在するように設置されている。
    主桁15には、略矩形断面をしたコア材39と、コア材39の前縁側を覆う前縁側構造材41と、コア材39の後縁側を覆う後縁側構造材43とが備えられている。
    前縁側構造材41および後縁側構造材43は、前縁側ガーダ21a側および前縁側ガーダ21b側端部が後縁側に折れ曲がり、相互に接合されるように構成されている。
    前縁側構造材41の折れ曲がり部47が外側に位置し、前縁側ガーダ21a,21bに接着剤で強固に接着される。
    前縁側構造材41および後縁側構造材43は、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。

    主桁17は、面部が後縁側ガーダ23aと後縁側ガーダ23bとの間に、風車翼9の長手方向に根元から先端近傍まで延在するように設置されている。
    主桁17には、略矩形断面をしたコア材49と、コア材49の前縁側を覆う前縁側構造材51と、コア材49の後縁側を覆う後縁側構造材53とが備えられている。
    前縁側構造材51および後縁側構造材53は、後縁側ガーダ23a側および後縁側ガーダ23b側端部が前縁側に折れ曲がり、相互に接合されるように構成されている。
    後縁側構造材53の折れ曲がり部が外側に位置し、後縁側ガーダ23aおよび後縁側ガーダ23bに接着剤で強固に接着される。
    前縁側構造材51および後縁側構造材53は、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。

    コア材39,49は、コア材29aと同様に、コアユニット35を組み立てて形成されている。
    なお、必要に応じて種々な形状の補正コアユニット37を用いるようにしてもよい。

    次に、コアユニット35の構成について図6に基づいて説明する。
    コアユニット35は略直方体形状をしている。 コアユニット35には、繊維層55と、発泡プラスチック体(発泡プラスチック)57とが備えられている。
    繊維層55は、ガラス繊維の布のような織物であり、その面内に沿って樹脂、たとえば、エポキシ樹脂が通ることができる。
    なお、繊維層55は、織物ではなくマット状でもよいし、ロービングあるいはこれを用いた織物であってもよい。
    また、ガラス繊維ではなく、炭素繊維、アラミド繊維等強化に用いられる適宜な繊維を用いてもよい。

    複数の繊維層55は、縦方向(たとえば、風車翼9の長手方向)と横方向(たとえば、風車翼9の幅方向)とに交差するように格子状に配置されている。
    各繊維層55は、コアユニット35の厚さ方向に貫通するようにされている。
    発泡プラスチック体57は、たとえば、ポリイソシアヌートを用いて発泡させ低密度の発泡体としたものである。 これは、ポリウレタンを用いて発泡させ低密度の発泡体としてもよい。
    発泡プラスチック体57は、直方体形状をし、繊維層55で形成された空間に納まる大きさに形成されている。
    発泡プラスチック体57と繊維層55とは、接着剤で接着されるなどして、一体化されている。

    繊維層55の配置は、格子状に限定されるものではなく、たとえば、図7に示されるように、一方向の繊維層55を隣り合う列で互い違いになるようにしてもよい。
    また、繊維層55は、全幅に亘り貫通するように形成する必要は無く、たとえば、発泡プラスチック体57の側面を覆う大きさとし、それらを相互に接着するようにしてもよい。 いずれにしても発泡プラスチック体57同士が繊維層55を介して接合されるように構成されていればよい。

    主桁15,17および外皮13を成型する成型装置59には、下型61と、上カバー63と、上カバー63に貫通するように取り付けられた図示しない真空ポンプに接続された吸引配管67と、樹脂を供給する樹脂供給配管65とが備えられている。 下型61と上カバー63との間は、閉鎖時シールされる。

    次に、風車翼9の製造方法について図2、図4、図5、図6、図8および図9を参照して説明する。
    まず、所定の大きさの直方体形状をした発泡プラスチック体57を必要な数製造する。 これは所定の大きさの型を用いて、ポリイソシアヌートを発泡させる。
    次に、所定の大きさの繊維層55を準備し、隣り合う発泡プラスチック体57の間に位置するように接着するなどし、発泡プラスチック体57と一体化してコアユニット35を形成する。 これにより、コアユニット35は、繊維層55が縦横に交差し、厚さ方向に貫通するように形成される。
    このとき、コアユニット35の周囲にも繊維層55が設置されるようにするとよい。
    また、補正コアユニット37を必要に応じて製造する。

    これらのコアユニット35および補正コアユニット37を組み合わせ、コア材29、31、33、39、49を形成する。
    これは成型装置59での準備状況に対応して行われる。 また、成型装置59へコアユニットを設置する際に行うようにしてもよい。

    図8は、成型装置59が主桁15を成型する状態を示す断面図である。 下型61の上にその形状に沿ってガラス繊維を重ねて置く。 この重ね量は、前縁側構造材41が所要の厚さが得られるまでである。
    その上に、コア材39を所定の位置に置く。 その上に、後縁側構造材43が所要の厚さが得られるまでガラス繊維を重ねて置く。
    これが終了すると、上カバー63を下型61の方へ移動し、閉鎖する。

    この状態で真空ポンプを作動し、型内の空気を吸引する。 この状態で、樹脂供給配管67によって、たとえば、液状のエポキシ樹脂を供給する。 エポキシ樹脂は、前縁側構造材41および後縁側構造材43のガラス繊維、ならびに、コア材39の繊維層55に充填される。
    図示しない加熱手段で加熱してエポキシ樹脂を硬化させる。
    これにより、前縁側構造材41、後縁側構造材43およびコア材39はエポキシ樹脂によって強固に一体化させられる。 主桁17を同様にして形成する。

    図9は、成型装置59が腹側外皮13aを成型する状態を示す断面図である。 下型61の上にその形状に沿って腹側外皮13aの外側部分が所要の厚さが得られるまでガラス繊維を重ねて置く。
    その上に、コア材29a,31a,33aをそれぞれ所定の位置に置く。 その上に、腹側外皮13aの内側部分が所要の厚さが得られるまでガラス繊維を重ねて置く。
    そして、前記した主桁15と同様にしてこれらを一体的に形成する。
    また、背側外皮13bを同様にして形成する。

    背側外皮13bを内側になる方を上にして設置し、前縁側ガーダ21bの所定位置に主桁15の一端を、後縁側ガーダ23bの所定位置に主桁17の一端を接着する。
    その後、腹側外皮13aを内側になる方を下にし、前縁側ガーダ21aの所定位置に主桁15の他端を、後縁側ガーダ23aの所定位置に主桁17の他端を接着する。
    そして、腹側外皮13aおよび背側外皮13bの前縁部および後縁部を接合させる。

    このように、コア材29、31、33、39、49は、繊維層55に樹脂、たとえばエポキシ樹脂が充填されるので、繊維層55は繊維強化樹脂層となる。
    この繊維層55は平面でみると縦横に交差するように、かつ、それぞれ厚さ方向に貫通するように配置されているので、コア材29、31、33、39、49の強度を十分に確保することができる。
    したがって、繊維層55の間の空間を満たす発泡プラスチック57には高い強度を求める必要がなくなるので、軽量で安価な低密度の発泡体を形成する、たとえば、ポリイソシアヌートを用いることができ、風車翼9のコストを低減することができる。

    繊維層55に充填されるエポキシ樹脂がコア材29、31、33、39、49と、コア材を覆うサンドイッチ構造体の表面、裏面の繊維層との接着機能を有するので、これらとコア材29、31、33、39、49とが一体となり、耐久性を向上させることができる。
    さらに、これらに充填される樹脂は同じエポキシ樹脂であるので、一層強固に結合され、一層耐久性を向上させることができる。

    なお、本実施形態では、主桁15,17、中央サンドイッチ構造体部分19、前縁側サンドイッチ構造体部分25および後縁側サンドイッチ構造体部分27にコア材29、31、33、39、49を用いているが、必要な強度が得られるのであれば、あるいはコストが見合うようであれば、いずれか1箇所のみに用いるようにしてもよい。

    なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。

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