Trouble-deciding device for electric oil pump to be used in transmission of vehicle having engine automatic-stop control device |
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申请号 | JP2008145231 | 申请日 | 2008-06-03 | 公开(公告)号 | JP2009293649A | 公开(公告)日 | 2009-12-17 |
申请人 | Nissan Motor Co Ltd; 日産自動車株式会社; | 发明人 | MATSUDA TAKASHI; KOGA MASAHITO; NIHEI AYANORI; | ||||
摘要 | PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a trouble-deciding device which can decide trouble in an electric oil pump without delaying idle stop start timing. SOLUTION: In the trouble-deciding device, at a stop decision moment t1, a first engine automatic stop control permission decision based on an idle stop permission condition is performed; when the first engine automatic stop control permission decision is permissible in result at t1, a second engine automatic stop control permission decision based on the idle stop permission condition is started, and the electric oil pump is directed (test actuation command) to start (actuation); the electric oil pump is decided to be normal as the electric oil pump does not have troublr at t2 at which the electric oil pump is detected in real actuation; and this decision finishes before t3 at which the second engine automatic stopping control permission decision finishes, furthermore an idle stop ON command is output by deciding the second engine automatic stop control permission decision to be permissible in result and the electric oil pump trouble decision to be normal. COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT | ||||||
权利要求 | エンジンからの動力により変速機を介し走行可能で、該エンジンの運転中は、このエンジンにより駆動されるエンジン駆動オイルポンプからの油圧で前記変速機を変速制御し、停車判定時は所定条件が揃ったところでエンジンを自動的に停止させるエンジン自動停止制御を行うと共に、前記エンジン駆動オイルポンプに代え、専用モータで駆動される電動オイルポンプからの作動油により前記変速機を動力伝達開始直前状態にしておくようにしたエンジン自動停止制御装置付き車両において、 前記エンジン自動停止制御によるエンジン停止の前に、前記専用モータへポンプ試験駆動指令を発し、前記電動オイルポンプが試験駆動指令に呼応した実駆動を行ったか否かにより電動オイルポンプの故障を判定する電動オイルポンプ故障事前判定手段を設けてなることを特徴とする、エンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置。 請求項1に記載の電動オイルポンプの故障判定装置において、 前記エンジン自動停止制御を許可する前記所定条件が揃ったか否かを判断するエンジン自動停止制御許可判断手段を設け、 該手段により前記所定条件が揃ったと判断した後において、前記電動オイルポンプ故障事前判定手段が前記電動オイルポンプの試験駆動を試みるよう構成したことを特徴とする、エンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置。 請求項2に記載の電動オイルポンプの故障判定装置において、 前記エンジン自動停止制御許可判断手段は、前記所定条件のうち、瞬時に判断可能な条件が揃ったか否かにより前記エンジン自動停止制御の許可判断を行う第1のエンジン自動停止制御許可判断部と、前記所定条件のうち、判断に時間を要する条件が揃ったか否かにより前記エンジン自動停止制御の許可判断を行う第2のエンジン自動停止制御許可判断部とよりなり、 第1のエンジン自動停止制御許可判断部がエンジン自動停止制御を許可した後、第2のエンジン自動停止制御許可判断部がエンジン自動停止制御の許可判断を行っている間に、前記電動オイルポンプ故障事前判定手段が前記電動オイルポンプの試験駆動を試みるよう構成したことを特徴とする、エンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置。 請求項3に記載の電動オイルポンプの故障判定装置において、 前記第1のエンジン自動停止制御許可判断部は、前記瞬時に判断可能な条件がエンジン自動停止制御許可範囲内の値に収まっているのをもって該条件が揃ったと判断するものであり、 前記第2のエンジン自動停止制御許可判断部は、前記判断に時間を要する条件が停車直後の過渡状態から定常状態に落ち着いた後、エンジン自動停止制御許可範囲内の値に収まったのをもって該条件が揃ったと判断するものであることを特徴とする、エンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置。 請求項4に記載の電動オイルポンプの故障判定装置において、 前記判断に時間を要する条件が、車両に設けた前後加速度センサにより検出される前後加速度検出値から求める停車路面勾配度であることを特徴とする、エンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置。 |
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说明书全文 | 本発明は、エンジンからの動力により変速機を介して走行可能で、該エンジンの運転中は、このエンジンにより駆動されるエンジン駆動オイルポンプからの油圧で変速機を変速制御し、停車判定時は所定条件が揃ったところでエンジンを自動的に停止させるエンジン自動停止制御(アイドルストップと俗称される)を行うと共に、エンジン駆動オイルポンプに代え電動オイルポンプからの作動油により変速機を動力伝達開始直前状態にしておくようにしたエンジン自動停止制御装置付き車両に関し、 車両の燃費を向上させる一手法として、停車時に発進意志のない停車状態が設定時間だけ経過する等の所定条件が揃ったところで、エンジンを自動的に停止させるエンジン自動停止制御技術がある。 ところで上記のエンジン自動停止制御中は、エンジンが運転されていないことから、これにより駆動されるエンジン駆動オイルポンプからの油圧もなくて、変速機が動力伝達不能状態になっている。 そこで従来、例えば特許文献1に記載のごとく、エンジン自動停止制御中はエンジン駆動オイルポンプに代えて電動オイルポンプを作動させてこれからの作動油により、変速機を動力伝達開始直前状態に保っておく技術が提案されている。 この技術によれば、エンジン自動停止制御中も電動オイルポンプからの作動油により変速機が動力伝達開始直前状態に保たれるため、エンジン自動停止制御の解除によりエンジンが再始動されたとき直ちに、エンジン駆動オイルポンプからの作動油が変速制御用油圧を、上記電動オイルポンプが発生していた油圧値から変速機を動力伝達可能状態にする油圧値へと上昇させることができ、 ところで電動オイルポンプが、それ自身の故障や、電力系および制御系の故障で、ポンプ油圧を発生し得ないとか、ポンプ油圧を規定通りに上昇させ得なくなる、電動オイルポンプの故障時は、 特許文献1に記載されている従来の電動オイルポンプの故障時におけるエンジン自動停止制御禁止技術は、 しかし従来は、エンジン自動停止制御時に電動オイルポンプの故障判定を行い、その判定結果に応じエンジン自動停止制御をそのまま許可して開始させるか、エンジン自動停止制御を禁止して行わせないかの決定を下すものであるため、以下に説明するような問題を生ずる。 つまり、電動オイルポンプの故障としては、その駆動を司るモータを含む駆動部に係わる電力系および制御系の断線など、電気系統の故障による電動オイルポンプの駆動不能と、 前者の電気系統に係わる故障は、電動オイルポンプをモータにより回転駆動させることなく、電気的な故障診断により故障判定することができるが、 この事実に照らして、従来のように、エンジン自動停止制御を行う時になって電動オイルポンプの故障判定を行い、故障がなければエンジン自動停止制御を許可して、これをそのまま開始させ、故障があればエンジン自動停止制御を禁止して、これを行わせないようにする技術は、 ちなみに特許文献1の電動オイルポンプは、その駆動を司るモータがオイルポンプ専用のものではなく、エンジン始動を司るスタータモータと兼用する大出力モータであることが明記されている。 従って、特許文献1に記載の電動オイルポンプは、もともと異物噛み込み故障の問題を発生しないものであり、 ところで、電動オイルポンプをそれ専用のモータで駆動する場合、モータは電動オイルポンプを駆動するだけの小出力のものでよく、 このため、電動オイルポンプを専用モータで駆動する場合、電動オイルポンプの異物噛み込み故障を判定して、エンジン自動停止制御を許可するか、禁止するかの決定に資する必要があり、電動オイルポンプの異物噛み込み故障判定技術が不可欠である。 本発明は、上記の問題に鑑み、電動オイルポンプの異物噛み込み故障を判定可能な装置を提案し、もって上記の要求に応え得るようにすることを目的とする。 この目的のため、本発明によるエンジン自動停止制御装置付き車両の変速機に用いる電動オイルポンプの故障判定装置は、請求項1に記載のごとくに構成する。 本発明による電動オイルポンプの故障判定装置は、かかるエンジン自動停止制御装置付き車両において、 かかる本発明による電動オイルポンプの故障判定装置においては、 しかも、電動オイルポンプの専用モータへポンプ試験駆動指令を発して、電動オイルポンプがこの試験駆動指令に呼応した実駆動を行ったか否かの故障判定を、エンジン自動停止制御によるエンジン停止の前に実行するため、 以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。 1は、Vベルト式無段変速機のプライマリプーリ、2は、Vベルト式無段変速機のセカンダリプーリで、これらプライマリプーリ1およびセカンダリプーリ2は、相互に略同じ軸直角面内に整列配置する。 かかる伝動中Vベルト式無段変速機は、セカンダリプーリ2のV溝を形成する対向シーブ面のうち一方のV溝シーブ面(図1では、左側の可動シーブ面)を他方の固定シーブ面に対し接近、または離間させてV溝幅を小さく、または大きくすると同時に、 Vベルト式無段変速機の変速制御は、セカンダリプーリ2の可動シーブ面押し付け油圧を加減することにより実行し、 つまり運転状態検出手段7により、車両の運転状態を表すエンジンスロットル開度TVOや車速VSPなどを検出し、変速制御回路6はこれら運転情報をもとに、その内部における図示せざるレギュレータバルブにより、オイルポンプ4から油路5への作動油を変速機入力トルク対応のライン圧P Lに調圧する。 変速制御回路6は更に、上記運転状態検出手段7で検出したエンジンスロットル開度TVOおよび車速VSPなどの運転情報をもとに予定の変速マップから、現在の運転状態に適した目標入力回転数(目標変速比)を求める。 ところで変速制御圧Pcは、外乱などを受けて目標入力回転数(目標変速比)を達成するのに必要な油圧値からずれ、正確な変速制御に支障をきたす虞があり、この危惧を排除するために以下のフィードバック制御系を付加する。 変速制御回路6は、当該フィードバックしたセカンダリプーリ2の可動シーブ面押し付け油圧が、目標入力回転数(目標変速比)を達成するのに必要な変速制御圧Pcの指令値からどの程度乖離しているかを演算し、この乖離が解消されるよう変速制御圧Pcの指令値を変化させ、 変速制御回路6は更に、ライン圧P Lを元圧として発進用摩擦要素F/Eの締結を司る発進要素締結圧Psを作り出し、この発進要素締結圧Psを発進要素締結圧油路17により発進用摩擦要素F/Eへ供給する。 なお本実施例において、プライマリプーリ1に結合されたエンジンは燃費向上のためにエンジン自動停止制御装置付きとし、車速が停車判定用の微少設定車速未満となる停車判定状態であって、この停車判定状態が発進意思のないまま設定時間に亘って継続する等の所定条件が揃ったところで、エンジンを自動的に停止(アイドルストップ)させるものとする。 ところで上記のエンジン自動停止制御中(アイドルストップ中)は、エンジンが運転されないことから、これにより駆動されるエンジン駆動オイルポンプ4からの吐出油もなくてライン圧P Lを発生させ得ないと共に、変速制御回路6が変速制御圧Pcおよび発進用摩擦要素締結圧Psを作り出すこともできない。 この状態から、エンジン自動停止制御の解除によりエンジンが始動されると、 ところで、エンジン自動停止制御の解除に伴うエンジンの始動によりエンジン駆動オイルポンプ4が作動油を吐出し、これによりライン圧P L 、変速制御圧Pcおよび発進用摩擦要素締結圧Psが発生してVベルト式無段変速機を動力伝達可能状態にするまでには応答遅れがあり、 そこで本実施例においては、エンジン自動停止制御中はエンジン駆動オイルポンプ4に代えて電動オイルポンプ11を作動させ、これからの作動油により後述のごとく、Vベルト式無段変速機を動力伝達開始直前状態に保っておくようにする。 電動オイルポンプ11の吐出ポートを電動オイルポンプ油路13により、ライン圧油路5に接続し、 かかる構成によれば、エンジン自動停止制御中は電動オイルポンプ11からの作動油を媒体として変速制御回路6が、油路5,9,17を含む変速制御油路内に、変速機を以下のごとく動力伝達開始直前状態にする油圧を発生させることができる。 従って、エンジン自動停止制御の解除によりエンジンが再始動されたとき直ちに、エンジン駆動オイルポンプ4からの作動油を媒体として変速制御回路6が変速制御用油圧を、電動オイルポンプ11からの作動油を媒体として発生させていた上記の動力伝達開始直前状態達成油圧値から、変速機を動力伝達可能状態にする油圧値へと上昇させることができ、 ところで電動オイルポンプ11が、それ自身や専用モータ12の故障、或いは、モータ電力系および制御系の故障で、作動油を吐出し得ないとか、作動油を吐出しても変速機を動力伝達開始直前状態にし得る吐出油量でなくなる、電動オイルポンプ11の故障時は、 この要求を満足するために電動オイルポンプ11の故障判定を行うべく、また、前記したエンジン自動停止制御(アイドルストップ)のON,OFFおよび電動オイルポンプ11(専用モータ12)のON,OFFを行うために、本実施例においては図1に示すエンジン自動停止コントローラ15を設ける。 アイドルストップ許可条件検出部16が検出するアイドルストップ許可条件としては、図3に例示したが、Vベルト式無段変速機のプーリ1,2間における回転速度比であるプーリ比αや、変速機作動油温や、ブレーキ作動状態や、車速VSPや、アクセル開度APOや、停車路面の勾配度θなどがある。 エンジン自動停止コントローラ15は、上記の入力情報をもとに、図2に示す制御プログラムを実行して、図3に示すブロック線図に沿った処理を行うことにより、 図2のステップS11(図3のエンジン自動停止制御許可判断手段21内における第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)においては、 ステップS11(第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)での、瞬時に判断が可能な条件に基づく、第1のエンジン自動停止制御許可判断が「許可」でない場合(「禁止」である場合)、 ステップS11(第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)での、瞬時に判断が可能な条件に基づく、第1のエンジン自動停止制御許可判断が「許可」である場合、 図2のステップS14においては(図3の電動オイルポンプ故障判定部24においては)、電動オイルポンプ11(専用モータ12)の故障判定を以下のように行う。 ちなみに後者の電動オイルポンプ故障事前判定手段23による電動オイルポンプ11の異物噛み込み故障判定は、 図2のステップS14においては(図3の電動オイルポンプ故障判定部24においては)、 図2のステップS14においては更に、第2のエンジン自動停止制御許可判断を以下のように行う。 ここで、瞬時にエンジン自動停止制御の許可判断を行い得ないアイドルストップ許可条件は、例えば前記した停車路面勾配度θがそれに相当する。 従って、前後加速度検出値Gが振動しなくなって定常状態に落ち着く瞬時t3に至ってはじめて、この時における前後加速度検出値Gから停車路面勾配度θを読み取ることができ、この停車路面勾配度θが、エンジン自動停止制御許可範囲内の値に収まっている場合に、アイドルストップ許可判断を下してエンジン回転数を零にするエンジン自動停止制御を実行することができる。 そこで本実施例においては、上記の停車路面勾配度θに代表されるような、瞬時にエンジン自動停止制御の許可判断を行い得ないアイドルストップ許可条件に基づく、上記した第2のエンジン自動停止制御許可判断が図3の判断部21bで行われている時間t1〜t3中の例えば瞬時t1において、 図2のステップS14においては、電動オイルポンプ故障判定部24(図3参照)による電動オイルポンプ11の最終故障判定が「電動オイルポンプ11=正常」であるとの判定結果であり、且つ、第2のエンジン自動停止制御許可判断部21b(図3参照)による、瞬時に判断を行い得ないアイドルストップ許可条件(停車路面勾配度θ)に基づくエンジン自動停止制御許可判断が「エンジン自動停止制御許可」の判断結果である時、エンジン自動停止制御(アイドルストップ)を許可すべきとして制御をステップS15に進め、 ステップS14でエンジン自動停止制御(アイドルストップ)を許可すべきと判定するとき、図1のコントローラ15は、図2のステップS15において(図3のエンジン自動停止制御許可判断手段21により)、アイドルストップON指令をエンジン側に発し、エンジンを自動停止させる。 ステップS14でエンジン自動停止制御(アイドルストップ)を許可すべきでないと判定するとき、図1のコントローラ15は、図2のステップS12において(図3のエンジン自動停止制御許可判断手段21により)、アイドルストップOFF指令をエンジン側に発し、エンジンを自動停止させるアイドルストップを実行させないと同時に、電動オイルポンプ11(専用モータ12)へ電動オイルポンプOFF指令を発して、ステップS13で発した電動オイルポンプ11の試験駆動指令を解除する。 以下、上記実施例の時系列作動を図5にもとづき説明する。 第1のエンジン自動停止制御許可判断結果が「許可」であれば、この許可判断時t1に更に、瞬時にエンジン自動停止制御の許可判断を行い得ないアイドルストップ許可条件に基づく、第2のエンジン自動停止制御許可判断をも開始させる(ステップS14、第2のエンジン自動停止制御許可判断部21b)。 第1のエンジン自動停止制御許可判断結果が「許可」であれば、この許可判断時t1に更に、 前者の電動オイルポンプ11(専用モータ12)に係わる電気系統などの故障判定(ステップS14、電動オイルポンプ故障瞬時判定手段22)は、実行と同時の瞬時t1に完了する。 瞬時にエンジン自動停止制御の許可判断を行い得ないアイドルストップ許可条件に基づく、第2のエンジン自動停止制御許可判断(ステップS14、第2のエンジン自動停止制御許可判断部21b)が瞬時t3に終了して、その判断結果が「許可」である場合、 一方で、瞬時t1に出力を開始された電動オイルポンプON(駆動)指令(ステップS13、自動停止制御許可判断手段21)は、 図5につき上記した動作は、第1のエンジン自動停止制御許可判断結果が「許可」であり、且つ、第2のエンジン自動停止制御許可判断結果も「許可」であり、更に、電動オイルポンプ11の最終故障判定が正常である場合の動作であるが、 しかも本実施例においては、電動オイルポンプ11の専用モータ12へポンプ試験駆動指令を発して、電動オイルポンプ12がこの試験駆動指令に呼応した実駆動を行ったか否かの故障判定を、エンジン自動停止制御によるエンジン停止(アイドルストップ)瞬時t3の前に実行するため、 ちなみに、特許文献1に記載の従来のエンジン自動停止制御(アイドルストップ)にあっては、前記したとおり電動オイルポンプに係わる電力系および制御系などの電気系統が正常であれば、電動オイルポンプが異物噛み込みにより駆動不能になっても、図6に示すごとく電動オイルポンプ故障判定が常に「正常」であるとの判定を行う。 しかし、本発明が前提とするシステムのように小出力の専用モータ12で電動オイルポンプ11を駆動するシステムにあっては、電動オイルポンプが異物を噛み込むと専用モータでこれを駆動させることができなくなる。 かように、電動オイルポンプが異物噛み込みにより駆動不能になってVベルト式無段変速機を動力伝達開始直前状態になし得ないのに、エンジン自動停止制御(アイドルストップ)を実行させてしまうと、 なお参考までに、電動オイルポンプの異物噛み込みによる駆動不能を、本実施例と同様な要領で判定するようにした処理を図6に付加した場合の作用を、図7にもとづき以下に説明する。 かかる電動オイルポンプON指令に呼応して電動オイルポンプが実際に駆動を開始した瞬時t3に、電動オイルポンプ故障判定を「不明」から「正常」に切り替え、かかる電動オイルポンプ故障判定結果の「正常」と、エンジン自動停止制御許可判断結果の「許可」とにより、アイドルストップON指令を出力してエンジン停止を実行する。 しかし図7の場合は、図6ではアイドルストップの開始が瞬時t2であったのに、それよりも遅い瞬時t3でないとアイドルストップが開始されないこととなり、 しかるに本実施例においては図5につき前述した通り、電動オイルポンプ11の試験駆動指令に応じた実駆動判定を、エンジン自動停止制御によるエンジン停止(アイドルストップ)瞬時t3の前に終わらせるため、 更に本実施例においては、第1のエンジン自動停止制御許可判断(ステップS11、第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)により「許可」の判断結果が出された後に、電動オイルポンプ11の試験駆動(ステップS13)による異物噛み込み故障判定(ステップS14、電動オイルポンプ故障事前判定手段23)を行うようにしたため、 しかもこの際、第1のエンジン自動停止制御許可判断(ステップS11、第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)により「許可」の判断結果が出された後、第2のエンジン自動停止制御許可判断(ステップS14、第2のエンジン自動停止制御許可判断部21b)が行われている間に、電動オイルポンプ11の試験駆動(ステップS13)による異物噛み込み故障判定(ステップS14、電動オイルポンプ故障事前判定手段23)を行うようにしたため、 また本実施例によれば、第1のエンジン自動停止制御許可判断(ステップS11、第1のエンジン自動停止制御許可判断部21a)による許可判断は、瞬時に許可判断が可能なアイドルストップ許可条件(図示例では、プーリ比α、変速機作動油温、ブレーキ作動状態、車速VSP、およびアクセル開度APO)が許可範囲に収まっているか否かで当該許可判断を行い、 なお、判断に時間を要するアイドルストップ許可条件が図示例のごとく、車両に設けた前後加速度センサにより検出される前後加速度検出値Gから求める停車路面勾配度θである場合、 なお、上記では変速機がVベルト式無段変速機である場合について述べたが、変速機が有段式自動変速機や、マニュアルトランスミッションを自動変速化させた自動マニュアルトランスミッションなどである場合も、本発明の前記した着想はそのまま適用して同様な作用効果を奏し得ること勿論である。 E エンジン |