表示器を持つラッチ及びラッチシステム

申请号 JP2017555512 申请日 2016-04-20 公开(公告)号 JP2018513292A 公开(公告)日 2018-05-24
申请人 サウスコ,インコーポレイティド; 发明人 ニコラス ポール ベネット; バーナード エドワード アブラハムズ;
摘要 アクセス表示を与えるように構成されたラッチ及びラッチシステムを開示する。1つのラッチは、アクチュエータと、表示器と、リセット機構とを備える。アクチュエータは、非開放 位置 と開放位置とを有する。表示器は、表示器が第1表示を与える第1位置と、表示器が第2表示を与える第2位置とを有する。表示器は、アクチュエータが非開放位置から開放位置へ移動したとき第1位置から第2位置へ移動するように構成される。リセット機構は、表示器を第2位置から第1位置へ移動させるように構成される。表示器が第1位置から第2位置へ移動すると、表示器は、リセット機構が表示器を第2位置から第1位置へ移動させるまでアクチュエータの移動に関係なく第2位置に留まるように構成される。
权利要求

アクセス表示を与えるように構成されたラッチであって、前記ラッチが、 非開放位置と開放位置とを有するアクチュエータと、 前記アクチュエータと結合された表示器であって、前記表示器が、前記表示器が第1表示を与える第1位置と、前記表示器が前記第1位置とは異なる第2表示を与える第2位置とを有し、前記表示器が、前記アクチュエータが前記非開放位置から前記開放位置へ向かって移動したとき前記第1位置から前記第2位置へ移動するように構成される、表示器と、 前記表示器と結合されたリセット機構であって、前記リセット機構が、前記表示器を前記第2位置から前記第1位置へ移動させるように構成される、リセット機構と、 を備え、 前記表示器が前記第1位置から前記第2位置へ移動すると、前記表示器は、前記リセット機構が前記表示器を前記第2位置から前記第1位置へ移動させるまで前記アクチュエータの移動に関係なく前記第2位置に留まるように構成される、 ラッチ。前記アクチュエータが少なくとも1つの開口部を備え、かつ前記表示器が、前記アクチュエータの前記少なくとも1つの開口部を介して前記第1表示及び前記第2表示を与えるように構成される、請求項1に記載のラッチ。前記アクチュエータが少なくとも1つの開口部を備え、前記リセット機構が、前記アクチュエータの前記少なくとも1つの開口部を介して使用者によって操作される、請求項1に記載のラッチ。前記表示器が、前記アクチュエータが非開放位置にあるときのみ前記第1位置に保持される、請求項1に記載のラッチ。前記第1位置において、前記表示器が第1色を表示し、前記第2位置において、前記表示器が前記第1色とは異なる第2色を表示する、請求項1に記載のラッチ。更に、前記アクチュエータが前記非開放位置から前記開放位置へ移動したとき前記表示器を前記第1位置から前記第2位置へ向かって押すように構成された付勢要素を備える、請求項1に記載のラッチ。前記表示器が、前記アクチュエータが前記非開放位置にあるとき前記ラッチの1つ又は複数の他の突出部と係合するように位置付けられた1つ又は複数の突出部を備える、請求項1に記載のラッチ。前記アクチュエータの前記非開放位置から前記開放位置への移動が、前記1つ又は複数の他の突出部から前記表示器の前記1つ又は複数の突出部の係合を外して、前記表示器が前記第1位置から前記第2位置へ移動できるようにする、請求項7に記載のラッチ。前記リセット機構が、キーの回転が前記表示器を前記第2位置から前記第1位置へ移動させるように、前記キーを受け入れるサイズを持つキー穴を備える、請求項1に記載のラッチ。前記リセット機構が、前記キーの回転によってリセットカムが前記表示器の面にを加えて前記表示器を前記第1位置へ押すように、前記表示器の前記面に係合するように位置付けられたリセットカムを備える、請求項9に記載のラッチ。更に、スイッチと、前記スイッチに結合された光源とを備え、前記表示器が、前記表示器が前記第1位置又は前記第2位置へ移動したとき前記スイッチを作動するように位置付けられる、請求項1に記載のラッチ。請求項1に記載のラッチと、前記表示器を前記第2位置から前記第1位置へ移動させるように構成されたキーとを備える、ラッチシステム。更に、前記アクチュエータを前記非開放位置から前記開放位置へ押すように構成された付勢要素を備える、請求項1に記載のラッチ。更に、前記アクチュエータを前記開放位置から前記非開放位置へ押すように構成された付勢要素を備える、請求項1に記載のラッチ。更に、前記アクチュエータが前記非開放位置から前記開放位置へ移動するのを選択的に防止するように位置付けられたトリガを備える、請求項1に記載のラッチ。前記トリガがボタンを備える、請求項15に記載のラッチ。更に、前記トリガと結合されたロックを備える、請求項15に記載のラッチ。請求項1に記載のラッチと、前記ラッチと結合された電子機器と、を備えるラッチシステムであって、前記電子機器が、前記非開放位置又は前記開放位置における前記ラッチの前記アクチュエータの状態及び/又は前記第1位置又は前記第2位置における前記表示器の状態を検出するように構成される、ラッチシステム。前記電子機器が、前記ラッチの前記アクチュエータの前記状態及び/又は前記表示器の前記状態を文書化するように構成される、請求項18に記載のラッチシステム。前記電子機器が、所定の時点又は期間に前記ラッチの前記アクチュエータの前記状態及び/又は前記表示器の前記状態を記録するように構成される、請求項18に記載のラッチシステム。

说明书全文

本出願は、2015年4月24日に提出された「表示器を持つラッチ及びラッチシステム」と題する米国仮特許出願第62/152215号(あらゆる目的のためにその全体が参照におり本明細書に援用される)に関連し、その優先権の利益を主張する。

本発明は、概略的にラッチシステム、特に収納コンパートメントを確実に保管する(securing)ために使用できるラッチに関する。

従来、限定的なエリア(医療環境など)の収納コンパートメントは、その中身への無許可のアクセスを防止するために確実に保管しなければならない。例えば、救急車の収納コンパートメントは、許可なしにアクセス又は取り出してはならない医薬品、救急医療用補給品、設備及び/又は危険廃棄物を収容する可能性がある。また、在庫管理及び補充のためにいつコンパートメントにアクセスしたかを表示することが好ましい場合がある。

このタイプのコンパートメントの場合、それぞれのコンパートメントの中身が取りだされたり改ざんされたりしていないことを確認すること又はこの種のコンパートメントを補充又はその他の対処をしなければならないかを確認することがしばしば必要になる。但し、各コンパートメントを個別に開放したり内容の一覧を作成することは、不当に時間が掛かったり困難であったりする可能性がある。

したがって、改良されたシステム及び装置は、収納コンパートメントの中身を確実に保管し追跡することが好ましい。また、性能、コスト、使い易さ及び操作の少なくとも1つの点で改良されたラッチ及びラッチシステムが必要とされる。

本発明の形態は、アクセス表示を与えるように構成されたラッチ及びラッチシステムに関する。

本発明の1つの形態にしたがって、アクセス表示を与えるように構成されたラッチを開示する。ラッチは、アクチュエータと、アクチュエータと結合された表示器と、表示器と結合されたリセット機構と、を備える。アクチュエータは、非開放位置と開放位置とを有する。表示器は、表示器が第1表示を与える第1位置と、表示器が第1表示とは異なる第2表示を与える第2位置とを有する。表示器は、アクチュエータが非開放位置から開放位置へ移動したとき第1位置から第2位置へ移動するように構成される。リセット機構は、表示器を第2位置から第1位置へ移動させるように構成される。表示器が第1位置から第2位置へ移動すると、表示器は、リセット機構が表示器を第2位置から第1位置へ移動させるまで、アクチュエータの移動に関係なく第2位置に留まるように構成される。

本発明の別の形態にしたがって、ラッチシステムを開示する。ラッチシステムは、上述のラッチ、並びに表示器を第2位置から第1位置へ移動させるように構成されたキーを備える。

本発明の更に別の形態にしたがって、コンパートメントを開示する。コンパートメントは、開口部と、開口部へのアクセスを制限するように位置付けられたドアと、上述のラッチと、を備える。ラッチは、開口部に対するドアの移動を選択的に防止するように位置付けられる。

本発明のさらに別の形態にしたがって、アクチュエータを開示する。アクチュエータは、非開放位置と開放位置とを有する。アクチュエータは、アクセス表示を与えるように構成される。アクチュエータは、表示器と、表示器と結合されたリセット機構とを備える。表示器は、表示器が第1表示を与える第1位置と、表示器が第1表示とは異なる第2表示を与える第2位置とを有する。表示器は、アクチュエータが非開放位置から開放位置へ移動したとき第1位置から第2位置へ移動するように構成される。リセット機構は、表示器を第2位置から第1位置へ移動させるように構成される。表示器が第1位置から第2位置へ移動すると、表示器は、リセット機構が表示器を第2位置から第1位置へ移動させるまで、アクチュエータの移動には関係なく第2位置に留まるように構成される。

本発明は、添付図面と関連して下記の詳細な説明を読むとき、より良く理解できる。一般慣例にしがたい、図面の様々な特徴部は縮尺通りではなく、様々な特徴部の寸法は、明確化のために任意に拡大縮小される場合がある。

本発明の形態に従った、アクセス表示を与えるように構成された代表的ラッチシステムを示す。

図1のラッチシステムのラッチの分解図である。

図1のラッチシステムのラッチの代表的レバーの分解図である。

図1のラッチシステムのラッチの代表的表示器の斜視図である。

図1のラッチシステムの代表的リセット操作を示す。

図1のラッチシステムのラッチを含む代表的収納コンパートメントの一部分を示す。

図1のラッチシステムのラッチを含む代表的収納コンパートメントの一部分を示す。

図5のリセット操作時のラッチの断面図である。

図5のリセット操作時のラッチの断面図である。

図5のリセット操作時のラッチの断面図である。

図5のリセット操作時のラッチの断面図である。

閉鎖位置であり未アクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

閉鎖位置であり未アクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

閉鎖位置であり未アクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

開放操作の第1部における図6Bのラッチを示す。

開放操作の第1部における図6Bのラッチを示す。

開放操作の第1部における図6Bのラッチを示す。

開放操作の第2部における図6Bのラッチを示す。

開放操作の第2部における図6Bのラッチを示す。

開放操作の第2部における図6Bのラッチを示す。

開放位置にある図6Bのラッチを示す。

開放位置にある図6Bのラッチを示す。

閉鎖位置にありアクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

閉鎖位置にありアクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

閉鎖位置にありアクセス表示を与える図6Bのラッチを示す。

本発明を具体的な実施形態を参照して図に示し、本明細書において説明するが、本発明は、図示する細部に限定されない。請求項の同等物の範囲内で本発明から逸脱することなく、様々な修正を加えることができる。

ラッチは、機械的締結具を用いて改造できる。例えば、プラスチックの「pクリップ」は、新規の及び既存の収納コンパートメントのドア及び枠を穿孔しリベット留めするなどによって、取り付けられるが、かなりの出費となる。このようなpクリップには、使い捨てのプラスチックシールタグを付けることができる。ドアの開放プロセスは、直ちにプラスチックシールタグを破損して、何者かが収納コンパートメントにアクセスしたことを表示する。これは、例えば、救急車が清掃及び補充のために戻ったときにコンパートメントを補充しなければならないことを示すために、医療環境において有益である可能性がある。

プラスチックシールタグは、たとえコンパートメントの中身が触れられないままでも、時には間違いで破損してしまう。更に、プラスチックシールタグは、高価であり、シールタグの設置プロセスは、時間が掛かりコスト高である。救急車の運用に係る時間およびお金の節約など時間とお金の節約に関する要求がさらに増しているので、ラッチ内に匹敵する又は同等の機能を組み込むなどによって単純化された機構を提供することが好ましい。このような単純化は、ラッチが使用されるコンパートメントの外観および美観も改良し、コンパートメントの状態の観察及び監視も容易にする。

本明細書において説明する代表的ラッチ及び装置は、収納コンパートメントにアクセスがあったとき例えば清掃又は補充されたとき明示する方式を与える。これらの実施形態は、概略的に、リセット後最初のラッチ操作時に状態を変更するが、ラッチのその後の開閉に関係なく、表示器がキーまたは特殊ツールによってリセットされるまでその状態を維持する、機械的表示器を組み込む。開示する実施形態は、収納コンパートメント例えば救急車のロッカーへの使い捨てプラスチックタグ付け操作に改良を加えることによって、付加価値を与え、時間とお金を節約する。本発明は、本明細書において、特に医療特に救急車環境に関連して説明するが、本発明はこれに限定されないことが分かるはずである。開示するラッチは、例えば監査証跡のために、コンパートメントの中身を確実に保管又は監視することが望ましい任意のタイプの収納コンパートメントを含めて、任意の構造体に使用可能である。

本明細書において開示する特徴は、従来の圧縮ラッチ又は他の任意のレバー式製品に組み込める。開示するラッチは、レバーが解除されたとき、「未アクセス」状態から「アクセス」状態への変化を表示するために状態(例えば、色)を変える(例えば、緑から赤へ)機械的表示器を含む。この「アクセス」状態の表示は、その後のラッチ/アンラッチ操作によって影響又は変化を受けることはできない。表示器をリセットして「未アクセス」状態表示へ戻すためには、リセットキーまたはツールが必要である。このリセット操作は、ラッチが閉鎖されたときのみ完了できる。

開示するラッチは、多くの人がアクセスできるが限られた人数の操作者しか補充できない設備又は消耗品収納コンパートメントに使用するのに特に適する。操作者は、各コンパートメントを開けて中身を点検するのではなく、前回の補充サイクル後各コンパートメントがアクセスされたか否か即ち補充の必要があるか否かを判定する単純な手段を必要とする可能性がある。ラッチ表示器は補充担当者のみが保持するキー/ツールによってしかリセットできないので、「未アクセス」表示を持つコンパートメントは、点検/補充の必要がないことを確認でき、補充プロセスにおいて大幅に時間を節約できる。

セキュリティ侵害、盗難及び破壊行為の発生が増大しているので、本明細書において説明するアクセス表示器の特徴は、アクセス違反及び改ざんに関して防御最前線となり得る。アクセス表示器は、どのようなアクセス制御環境においても単純に使用でき、又、救命装置の存在について定期的検査が必要とされる宇宙空間などの規制産業においても利用できる。これは、保守ダウンタイムが大きな負担となる場合に大幅な時間節約となる。

図1〜4は、本発明に従ってアクセス表示を与えるように構成された代表的ラッチシステム100を示す。ラッチ100は、例えば救急車又は医療環境において、収納コンパートメントの中身を確実に保管し監視するために使用可能である。概略的に、ラッチ100は、レバー110などのアクチュエータと、表示器150と、リセット機構170とを含む。組立体については、本発明の代表的実施形態に従ってレバーの形式のアクチュエータに関連して説明するが、アクチュエータは、その代わりに、ハンドル、ノブ、ドライバ又はその他の作動装置でも良い。また、図示する代表的実施形態は、圧縮ラッチとして実現される形態を示すが、本発明は、例えば圧縮・回転カムラッチ、スライドラッチ、押し閉じラッチ、ロックシステム、ハンドルシステム及び位置を変えるように構成されたその他の装置など、他の機械的装置に使用することが想定される。代表的組立体100のその他の細部については、例として下に説明するが、本発明は、そのような組立体に限定されない。

レバー110は、ラッチ100が取り付けられる収納コンパートメントの開閉を制御する。レバー110は、非開放位置(図1)と開放位置(後に示す)とを有する。非開放位置において、レバー110は、収納コンパートメントのドアの開放を防止する。開放位置において、レバー110は、収納コンパートメントのドアが開放されるのを防止しない。

代表的実施形態において、レバー110は、図1〜3に示すようにリセット用開口部114と表示器用開口部116とを含む前面112を有する。リセット用開口部114は、下で説明するようにラッチ100のリセット機構170へアクセスできるようにする。表示器用開口部116は、ラッチ100の使用者に表示器150が見えるようにする。

レバー110は、ハウジング118内に配置され、ハウジング118を貫通する回動軸120の周りで回動可能である。代表的実施形態において、図2に示すように、レバー110は、キー孔(keyed opening)122を含む。キー孔122は、一次クランク又は爪(pawl)126の対応するキーピン124と噛み合うサイズを持つ。ピン124は、ハウジング118の側壁及びレバー110のキー孔122を貫通する。一次爪126及びピン124は、ピン124の端部に結合された二次クランク又は爪128によってハウジング118内に保持される。一次爪126及び二次爪128は、ハウジング118のその間に維持し、ピン124から下へアーム130まで延びる。ピン124を収容するハウジングの側壁の開口部から分又はほこりがハウジング118へ進入するのを防止するために、Oリング132を設置できる。

回動軸120の周りでのレバー110の回転は、爪126及び128とアーム130を回転させる。ラッチ100は、更に、ハウジング118に対して回動軸120の周りでレバー110、爪126及び128及びアーム130を回転させるためのトーションバネ134を含む。バネ134は、レバー110を付勢して、開放位置にする。

アーム130は、収納コンパートメントのドアの開放を防止するため即ちドアを収納コンパートメントにロックするためのバンパースクリュー136を含む。バンパースクリュー136は、アームの中へネジ入れられて、ラッチ100の締付け距離を調節する(即ち、バンパースクリュー136をネジ式に出し入れすることによって)手段を使用者へ与える。バンパースクリュー136は、所望の締付け距離に達したらバンパースクリュー136を所定の場所に固定するために、アーム130に対して締付けできるジャムナット138を含む。

レバー110、爪126及び128、及びアーム130は、トリガ又はボタン140を用いて非開放位置に保持される。図示しないが、前記のトリガ又はボタンは、任意に、ラッチを閉鎖位置にロックするためのロックプラグを含むことができる。ボタン140もハウジング118内に配置され、ピン142の周りで回動可能である。ピン142は、ハウジング118内部に恒久的に固定されたクランプリテーナ144を用いてハウジング118内の所定の位置に保持される。ボタン140は、U字形バネによって付勢されて伸張位置になり、それによって、レバー110を非開放位置に維持する。U字形バネ146の自由端も、クランプリテーナ144によって所定の場所に保持される。

伸張位置において、ボタン140上面の下縁は、レバー110の自由端に形成された出っ張りに当接する。この当接は、レバーを非開放位置に維持する。ボタン140が使用者によって押されたとき、ボタンは、押下げ位置に達するまでピン142の周りで回動する。この位置において、ボタン140の下縁は、レバー110の出っ張りから離れて移動し、レバー110がトーションバネ134からの付勢を受けて開放位置へ向かって外向きに跳ねられるようにする。

表示器150は、レバー110と結合される。表示器150は、レバー110に対して2つの位置(下で説明するように、付勢位置と非付勢位置)の間で移動可能である。第1位置において、表示器150は、表示器用開口部116を介して使用者に第1表示を与え、第2位置において、表示器150は、表示器用開口部116を介して使用者に第2の異なる表示を与える。代表的実施形態において、第1表示は緑面152であり、第2表示は赤面154である。ラッチ100の操作に関連して下で説明するように、表示器150は、レバー110が非開放位置から開放位置へ移動したとき、第1位置(緑表示と関連付けられる)から第2位置(赤表示と関連付けられる)へ移動するように構成される。

図3に示すように、レバー110は、表示器ハウジング158を含み、表示器ハウジング158は、レバー110の前面112と一緒に、表示器150の構成要素のための囲繞体を形成する。この囲繞体内で、表示器150は、前面112及びハウジング158によってレバー110の長さに沿った方向に滑動するように拘束される。ハウジング158は、又、表示器150をレバー110の外側端へ向かう(回動軸120から離れる)方向に付勢する圧縮バネ160を含む。非付勢位置において(バネ160が圧縮されたとき)、表示器150の緑面152がレバー110の表示器用開口部116を介して見える。付勢位置(バネ160が伸張したとき)、表示器150の赤面154が、レバー110の表示器用開口部116を介して見える。

クランプリテーナ144は、図2に示すように、ハウジング118の下面から上向きに延びる1対の突出直立体162を含む。レバー110が非開放位置にあるとき、突出直立体162は、表示器ハウジング158の開口部を貫通して突出して、表示器150の下面に形成されたバネ脚164に当接するように位置付けられる。このように当接することによって、表示器150を非付勢位置に保持し、バネ160を圧縮状態に維持する。この非付勢位置において、表示器用開口部116を介して緑表示が与えられる。

レバー110が非開放位置から開放位置へ移動したとき、表示器150は、突出直立体162(ハウジング118に固定されたままである)から離れて上向きへ移動する。これによって、バネ脚164を突出直立体162から離して、バネ160が伸張できるようにし、それによって表示器150を付勢位置に移動して、表示器用開口部116を介して与えられる表示を緑から赤へ変えられるようにする。赤表示は、収納コンパートメントがアクセスされたことを使用者に知らせる。

表示器150は、図4に示すように表示器150が付勢位置にあるときリセット機構170の構成要素を受け入れるためのカットアウト部分166を含む。付勢位置において、表示器150は、リセット機構170に当接する。

リセット機構170は、表示器150と結合される。リセット機構170は、表示器150を第2(付勢)位置から第1(非付勢)位置へ移動させるように構成される。図3に示すように、リセット機構170は、リセットカム172とコイルバネ174とを含む。リセットカム172は、表示器ハウジング158内に回転可能に受け入れられる。コイルばね174は、ハウジング158に形成されたストッパ特徴部に押し付けるようにリセットカム172を付勢する。リセットカム172は、下で説明するように、その上面にリセットキー176を受け入れるためのキー穴を含む。

表示器150が第1(非付勢)位置から第2(付勢)位置へ移動すると、表示器は、レバー110のいかなる移動又はラッチ100の掛け外しに関係なく、第2位置に留まって、赤表示を継続する。表示器150は、リセット機構170が表示器150を非付勢位置へ戻すまで、レバー110の移動に関係なく付勢位置に留まるように構成される。ラッチ100の代表的リセット機構について、下で説明する。

表示器150は、使用者が持つリセットキー176を用いてリセットされる。表示器150をリセットする際、使用者は、リセット用開口部114を通過してリセットカム172の中へキー176を挿入する。キー176は、三つ葉構造などリセットカム172と噛み合うように設計された固有の構造を持つことができる。又は、キー176は、フィリップスドライバ、平刃、六ドライバなど様々な構造又はその他の任意の選択された構造を持つことができる。

キー176を挿入した後、使用者は、図5に示すようにキー176を右回りに回転させる。回転は、使用者が「クリック」音を聞くまで続ける。クリック音は、突出直立体162がバネ脚164と再係合するときの音である。この時点で、表示器用開口部116は、元来の緑表示を表す。ラッチ100は、レバー110が開放位置へ移動するまでこの「未アクセス」状態のままである。

図6A及び6Bは、本発明の形態に従ったラッチ100を含む代表的収納コンパートメントの一部分を示す。図7Aの断面A−A及び図7Bの断面B−Bは、下に説明する図8A〜12Cの断面図を示す。

図7A〜7Dは、上述のリセット操作においてレバー110内に生じる一連の動きを示す。リセット操作について、これらの図を参照して説明する。

図7Aは、リセット操作が行われる前の状態を示す。この状態において、表示器150は、付勢位置にあり、バネ160は伸張している。この段階で、リセットキー176がリセットカム172の中へ挿入される。

図7Bに示すように、リセットキー176が右回りに回されるとき、リセットカム172は、カムが表示器150の面178に当接するまで回転する。リセットキー176の回転が続くと、表示器150は付勢位置から非付勢位置へ滑動し始めて、バネ160は圧縮し始める。

図7Cに示すように、回転は、突出直立体162がバネ脚164と再係合するまで進行し、表示器150は非付勢位置に保持される。この時点で、リセットカム172又はリセットキー176はそれ以上回転できない。図8B、9B、10B、11B及び12Bも、直立体162とバネ脚164との間の関係の細部を示す。特に、突出直立体162は、図8Bに示すように、レバー110が非開放位置にあるときのみ、バネ脚164と係合できる。

図7Dに示すように、リセットキー176が外されると、リセットカム172は、コイルバネ174による付勢を受けてその元来の位置へ戻るが、表示器150は、バネ脚164が突出直立体162と係合することによって非付勢位置に保持される。

ラッチ100は、更に、図1に示すように、リセットキー176と一緒に、取付けブラケット180及び取付スクリュー182を含む。設置時に、ラッチ100はパネル(収納コンパートメントのドアなど)の穴の中に嵌まる。取付けブラケット180はハウジングの周りに嵌まって、取付スクリュー182を用いてハウジングに取り付けられる。

代表的実施形態において、ラッチ100は、更に光源に結合されるスイッチを含むことができる。表示器150が第1(非付勢)位置から第2(付勢)位置へ移動すると、表示器150はスイッチを作動して、光源が点灯する。更に又はその代わりに、ラッチ100は、遠隔電子装置などの電子機器と通信して、ラッチの状態を記録するように構成できる。通信は、有線又は無線結合によって実施できる。このような通信は、監査のためなどに所定の時点又は期間のラッチの状態を文書化できるようにする。

図8A〜12Cは、ラッチ100の開放操作を示す。この間にアクセス表示が与えられる。図8A〜8Cは、非開放位置のラッチ100を示す。この位置において、バンパースクリュー136は、収納コンパートメントの面を押圧し、それによって、収納コンパートメントのドアを所定の場所にロックする。同様に、ボタン140は、U字形バネ146によって付勢されて伸張位置になり、それによってレバー110を非開放位置に保持する。これらの図面において、表示器150は、第1(非付勢)位置にあり、レバー110の表示器用開口部を介して緑表示を与えている。

図9A〜9Cは、ボタン140が押下げ位置にあるラッチ100を示す。ラッチ100は、使用者がボタン140を押したときこの位置に達する。ボタン140が使用者によって押されたとき、ボタンは、押下げ位置に到達するまでピン142の周りを回動する。この位置において、ボタン140の下縁は、図9Bに示すように、レバー110の出っ張りから離れて移動する。

図10A〜10Cは、レバーが非開放位置から移動するときのラッチ100を示す。ボタン140の下縁がレバーの出っ張りから離れた後、レバー110は、トーションバネ134からの付勢を受けて開放位置へ向って外向きに跳ね始める。その代わりに、ばねは、閉鎖位置へ向かうなど反対方向に付勢を与えるように構成できる。レバー110が非開放位置から開放位置へ向かうこの移動を開始したとき、表示器150は突出直立体162(ハウジング118に固定されたまま)から離れて上向きに移動する。これによって、バネ脚164は、突出直立体162から離れて移動して、バネ160が伸張できるようにし、それによって、表示器150を付勢位置へ移動し、表示器用開口部116を介して与えられる表示を緑から赤に変化させる。

図11A及び11Bは、レバー110が開放位置にあるラッチ100を示す。表示器150は、レバー110の移動中第2の「アクセス」位置のままである。この開放位置において、バンパースクリュー136は、収納コンパートメントの面から離れて移動し、それによって収納コンパートメントのドアをアンロックし、コンパートメントの中身にアクセスできるようにする。

図12A〜12Cは、アクセスされた後に非開放位置へ戻ったラッチ100を示す。この位置において、パンパースクリュー135は、収納コンパートメントの面を押圧するので、収納コンパートメントのドアを所定の場所にロックする。表示器150は、レバー110の移動中第2の「アクセス」位置のままであり、図5に関連して上に説明したリセット操作を用いない限り第1位置へ戻れない。

図に示す実施形態において、レバー110が非開放位置から開放位置へ回されたとき、表示器150は滑動する。また、機構のそれぞれの構成要素が逆転するか又は相互に異なる動きになるように取り付けられることが想定される。言い換えると、例えば、装置は、スライドアクチュエータ又は回転表示器を持つリセット機構を含むことができる。このような配列において、表示器は、任意に回転移動するように(滑動ではなく)取り付けられ、アクチュエータは、任意に表示器に対して滑動するように(回転移動ではなく)取り付けられる。

図面に示す様々な実施形態及びこれらの実施形態の変形において、本発明に係る装置は、再閉鎖された後にも装置が開放されたことを表示することが好ましい。言い換えると、本発明は、装置が開放されたとき開放位置を表示し、装置が再び閉鎖されたとき閉鎖位置を表示する装置を想定するが、本発明に係る好ましい装置は、装置が開放されたとき開放位置を表示し、装置が1回又はそれ以上再び閉鎖されたときでも、少なくとも装置が閉鎖位置を表示するようにリセットされるまで、開放位置を表示し続ける点で異なる。

本発明の好ましい実施形態を図示し、本明細書において説明したが、これらの実施形態は例としてのみ示すことが分かるはずである。本発明の主旨から逸脱することなく多数の変形、変更及び代替物が当業者には思い浮かぶだろう。したがって、特許請求の範囲は、本発明の主旨及び範囲に属する前記の全ての変形を包括するものとする。

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