Dial lock and dial member |
|||||||
申请号 | JP2009127129 | 申请日 | 2009-05-27 | 公开(公告)号 | JP4458437B2 | 公开(公告)日 | 2010-04-28 |
申请人 | 曜顯 松下; | 发明人 | 曜顯 松下; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | ダイヤル錠のダイヤル部材であって、 前記ダイヤル部材は、ダイヤル本体と表示板とから構成され、 前記ダイヤル本体は、中心部に形成された軸部と、前記ダイヤル本体の回転軸の軸方向に交差する方向の面であるダイヤル端面と、周方向の外側の面であるダイヤル外周側面と、前記表示板を装填する為の表示板装填部とを有し、 前記表示板装填部は、前記軸部と前記ダイヤル外周側面の間に位置し、前記表示板を収納する溝であり、ダイヤル外周側面側の壁、軸部側の壁、表示板挿入口と表示板表示用窓部を有し、 前記表示板挿入口は、前記表示板の挿入が可能な広さで、前記ダイヤル外周側面の側ではなく、前記ダイヤル端面の側に開口し、 前記表示板表示用窓部は、前記ダイヤル外周側面から前記表示板装填部に至る切欠部または孔であるか、透明性のある材質で形成され、 前記表示板装填部の前記ダイヤル外周側面側の壁は、前記表示板の装填時に、前記表示板の少なくとも一部が通過する位置に表示板嵌合用凹凸部を備え、 前記表示板は、 表示面、裏面、挿入時先端部、挿入時後端部と挿入時側端部を有し、変形能、復元能とダイヤル本体用嵌合部を備え、 前記表示面は、解錠や施錠の目印となる数字、文字、記号、絵、色、および模様のうちの少なくとも一つを有し、 前記表示面と前記裏面は、表裏の関係となる面であり、 前記挿入時先端部は、前記表示板が表示板装填部に挿入される際の先端部分であり、 前記挿入時後端部は、前記表示板が表示板装填部に挿入される際に後端となる部分であり、 前記挿入時側端部は、前記表示面と前記裏面の間で前記挿入時先端部と前記挿入時後端部の間となる側方の端の部分であり、 前記ダイヤル本体用嵌合部は、前記表示板嵌合用凹凸部と嵌合する為の凹凸部または切欠部を有し、 前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入する際に、前記表示板が変形能により前記表示板嵌合用凹凸部の凸部を避けて、前記表示板の両側に存在する前記挿入時側端部に対して前記表示板の前記表示面側が、前記表示板装填部の前記表示板表示用窓部側に凸状に変形する様に、前記表示板嵌合用凹凸部の前記凸部は設けられ、前記軸部側の壁は陥凹を有し、 前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入することにより、 前記表示板の前記変形能により、前記表示板の両側に存在する前記挿入時側端部に対して前記表示板の前記表示面側が、前記表示板表示用窓部側に凸状に変形しながら挿入されて、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置において、前記表示板の前記復元能により、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部 が嵌合する ことを特徴とするダイヤル部材。 ダイヤル錠のダイヤル部材であって、 前記ダイヤル部材は、ダイヤル本体と表示板とから構成され、 前記ダイヤル本体は、中心部に形成された軸部と、前記ダイヤル本体の回転軸の軸方向に交差する方向の面であるダイヤル端面と、周方向の外側の面であるダイヤル外周側面と、前記表示板を装填する為の表示板装填部とを有し、 前記表示板装填部は、前記軸部と前記ダイヤル外周側面の間に位置し、前記表示板を収納する溝であり、ダイヤル外周側面側の壁、軸部側の壁、表示板挿入口と表示板表示用窓部を有し、 前記表示板挿入口は、前記表示板の挿入が可能な広さで、前記ダイヤル外周側面の側ではなく、前記ダイヤル端面の側に開口し、 前記表示板表示用窓部は、前記ダイヤル外周側面から前記表示板装填部に至る切欠部または孔であるか、透明性のある材質で形成され、 前記表示板装填部の前記軸部側の壁は、前記表示板の装填時に、前記表示板の少なくとも一部が通過する位置に表示板嵌合用凹凸部を備え、 前記表示板は、 表示面、裏面、挿入時先端部、挿入時後端部と挿入時側端部を有し、変形能、復元能とダイヤル本体用嵌合部を備え、 前記表示面は、解錠や施錠の目印となる数字、文字、記号、絵、色、および模様のうちの少なくとも一つを有し、 前記表示面と前記裏面は、表裏の関係となる面であり、 前記挿入時先端部は、前記表示板が表示板装填部に挿入される際の先端部分であり、 前記挿入時後端部は、前記表示板が表示板装填部に挿入される際に後端となる部分であり、 前記挿入時側端部は、前記表示面と前記裏面の間で前記挿入時先端部と前記挿入時後端部の間となる側方の端の部分であり、 前記ダイヤル本体用嵌合部は、前記表示板嵌合用凹凸部と嵌合する為の凹凸部または切欠部を有し、 前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入する際に、前記表示板が変形能により前記表示板嵌合用凹凸部の凸部を避けて、前記表示板の両側に存在する前記挿入時側端部に対して前記表示板の前記表示面側が、前記表示板装填部の前記表示板表示用窓部側に凸状に変形する様に、前記表示板嵌合用凹凸部の前記凸部は設けられ、前記ダイヤル外周側面側の壁は陥凹か切欠部を有し、 前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入することにより、 前記表示板の前記変形能により、前記表示板の両側に存在する前記挿入時側端部に対して前記表示板の前記表示面側が、前記表示板表示用窓部側に凸状に変形しながら挿入されて、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置において、前記表示板の前記復元能により、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部 が嵌合する ことを特徴とするダイヤル部材。 前記表示板装填部が有する前記表示板挿入口は、前記ダイヤル本体の両側の前記ダイヤル端面の側に各々存在する ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダイヤル部材 。 請求項1記載のダイヤル本体であって、前記表示板を装填する為の前記表示板装填部を有するダイヤル本体 。 請求項2記載のダイヤル本体であって、前記表示板を装填する為の前記表示板装填部を有するダイヤル本体 。 |
||||||
说明书全文 | 本発明は、構成部材の交換が可能なダイヤル錠、および、ダイヤル本体と表示板から成るダイヤル部材に関する。 従来、ダイヤル錠の解錠や施錠の目印となる表示部分を個別に設定することが可能なダイヤル部材があり、それらの技術が特許文献1で公開されている。 しかしながら、上記従来のダイヤル本体と表示板から成るダイヤル部材においては、ダイヤル本体の溝状の表示板装填部に表示板を差し込むだけの簡単な構造であったため、表示板と表示板装填部の間の摩擦力が弱い場合には、表示板の表示板装填部への装着後に表示板が表示板装填部から自然脱落するという問題、表示板と表示板装填部の間の摩擦力が強い場合には、表示板の表示板装填部への装着が難しくなり、装着後の表示板が表示板装填部から抜き出せないという問題があった。 また、溝状の表示板装填部の入り口が湾曲した形状の場合、小さな表示板を指などで湾曲させながら装填することが難しかった。 具体的に説明すると、表示板の厚みや幅と、表示板装填部の空間を調節して、表示板と表示板装填部の接触面の摩擦力で、表示板を表示板装填部に装着しようとした場合、製造時において、表示板の厚みや表示板装填部の空間の広さは、製品によりばらつきが生じる為、表示板と表示板装填部の各々の組み合わせにおいて、摩擦力を一定に調節して、適度な摩擦力で表示板を表示板装填部に装着させることが難しかった。 そこで、本発明は、組立や分解が可能であり、組立時や分解時におけるダイヤル本体からの表示板の脱落を防止し、ダイヤル本体に対する表示板の着脱および交換を容易にしたダイヤル部材およびダイヤル錠を提供することを目的とする。 上記課題を解決するために、本発明に係るダイヤル部材は、ダイヤル錠のダイヤル部材であって、前記ダイヤル部材は、ダイヤル本体と表示板とから構成され、前記ダイヤル本体は、中心部に形成された軸部と、前記ダイヤル本体の回転軸の軸方向に交差する方向の面であるダイヤル端面と、周方向の外側の面であるダイヤル外周側面と、前記表示板を装填する為の表示板装填部とを有し、前記表示板装填部は、前記軸部と前記ダイヤル外周側面の間に位置し、前記表示板を収納する溝(スペース)であり、ダイヤル外周側面側の壁、軸部側の壁、表示板挿入口と表示板表示用窓部を有し、前記表示板挿入口は、前記表示板の挿入が可能な広さで、前記ダイヤル外周側面の側ではなく、前記ダイヤル端面の側に開口し、前記表示板表示用窓部は、前記ダイヤル外周側面から前記表示板装填部に至る切欠部または孔であるか、透明性のある材質で形成され、前記表示板装填部の前記ダイヤル外周側面側の壁または前記軸部側の壁の少なくとも一方は、前記表示板の装填時に、前記表示板の少なくとも一部が通過する位置に表示板嵌合用凹凸部を備え、前記表示板は、少なくとも1つの面に、解錠や施錠の目印となる数字、文字、記号、絵、色、模様などを有し、変形復元能とダイヤル本体用嵌合部を備え、前記ダイヤル本体用嵌合部は、前記表示板嵌合用凹凸部と嵌合する為の凹凸部または切欠部を有し、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入することにより、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部は嵌合することを特徴とする。 この構造により、例えば、図4から図8に示す様に、表示板のダイヤル本体用嵌合部と表示板装填部の表示板嵌合用凹凸部が嵌合する為、表示板挿入口が下に向いた状態で、例え振動や衝撃等が伝わっても、表示板装填部から表示板が脱落しなくなり、ダイヤル部材の組み立て作業をスムーズに行うことが可能となる。 また、図7および図8に示す様に、表示板を指で直接湾曲させることなく、表示板挿入口から表示板装填部に向けて、真っ直ぐに押し込むだけで、表示板が変形しながら挿入されて、ダイヤル本体用嵌合部と表示板嵌合用凹凸部が互いに嵌合する位置において、表示板の復元能により、表示板とダイヤル本体は嵌合することが可能である。 ここで、前記ダイヤル本体用嵌合部と前記表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置まで、前記表示板を前記表示板装填部の前記表示板挿入口から挿入する時、前記表示板が変形能により前記表示板嵌合用凹凸部の凸部を避けて変形する為に、前記表示板嵌合用凹凸部が前記ダイヤル外周側面側の壁にある場合は、前記表示板の前記表示板装填部に対する挿入方向における前記ダイヤル外周側面側の壁の前記表示板挿入口から前記表示板嵌合用凹凸部に至る部分と対向する前記軸部側の壁の部分との間隔が、前記ダイヤル外周側面側の壁の前記表示板嵌合用凹凸部がない部分と対向する前記軸部側の壁の部分との間隔に比べ、広くなる様に前記軸部側の壁が陥凹していれば良い。 なお、ダイヤル端面は、ダイヤル本体自体の回転軸の軸方向に交差する方向の面であり、一般的には、図4(g)および図5(a)〜図5(e)等に示す様に、軸方向に垂直に交差する面であるが、回転時に隣接するダイヤル部材、ダイヤル本体や錠本体と干渉しなければ、曲面や凹凸面などでもよく、軸方向に斜めに交差する面であっても構わない。 また、面の一部分に曲面や凹凸面などを有していてもよく、一部分の面が軸方向に斜めに交差する面であっても構わない。 回転時に支障が出なければ、必ずしも、面全体が軸方向に垂直である必要はない。 また、前記表示板装填部が有する前記表示板挿入口は、前記ダイヤル本体の両側の前記ダイヤル端面の側に各々存在するとしても良い。 この構造により、例えば、図5と図9〜図14等に示す様に、表示板はダイヤル本体の両側のダイヤル端面の側から表示板装填部に挿入可能となる。 更に、装填後には、一方の表示板挿入口から表示板を押すことにより、反対側の表示板挿入口から容易に表示板を取り出すことが可能となる。 表示板の取り出しに関して具体的に説明すると、ダイヤル本体用嵌合部と表示板嵌合用凹凸部が、互いに嵌合する位置(嵌合位置)から表示板を取り出す場合には、互いに嵌合する位置まで、表示板を表示板装填部の表示板挿入口から挿入する時とは異なり、どちらか一方の表示板挿入口から表示板を押すことにより、表示板が、変形能により、表示板嵌合用凹凸部の凸部を避けて変形して、ダイヤル本体用嵌合部と表示板嵌合用凹凸部の嵌合が外れ、表示板は表示板装填部から取り出すことが可能となる。 また、この場合、挿入口は出口ともなる為、挿入および抜去が可能な出入り口、つまり、挿抜口であると言う事が出来る。 従来のダイヤル部材のダイヤル本体においては、ダイヤル本体の溝状の表示板装填部の各々に、一つずつしか、表示板を挿入する為の入り口である表示板挿入口がない為に、装填済みの表示板を他の表示板に交換する時には、装填済みの表示板を取り出した後、他の表示板を装填する必要があったが、表示板装填部の両側に表示板挿入口を設けることにより、表示板装填部の両側に存在する表示板挿入口のどちらか一方から、装填されている表示板とは異なる他の表示板を、表示板装填部に押し込むだけで、表示板装填部への他の表示板の装填と、表示板装填部からの先に装填されていた表示板の取り出しを同時に行うことが可能となる。 結果として、表示板の交換が容易なダイヤル部材を提供することが可能となる。 また、前記表示板装填部が有する前記表示板挿入口は、前記ダイヤル本体の片側の前記ダイヤル端面の側に存在し、前記ダイヤル本体は、前記表示板挿入口が存在しない前記ダイヤル端面の側から前記表示板装填部に至る、前記ダイヤル本体から前記表示板を押し出す為の表示板押出用孔または表示板押出用溝を有するとしても良い。 この構成により、例えば、図15の様なダイヤル本体が考えられる。 つまり、表示板を表示板装填部に装填後、表示板挿入口から表示板を取り出す為には、ダイヤル本体用嵌合部と表示板嵌合用凹凸部の嵌合を外すことが必要となるので、表示板挿入口が存在しないダイヤル端面の側に、孔や溝を設けることにより、孔や溝から表示板を表示板挿入口に向けて押すだけで、ダイヤル本体用嵌合部と表示板嵌合用凹凸部の嵌合を外しながら、押し出すことが可能となる。 このように、本発明のダイヤル部材は、解錠や施錠の目印となる表示部分を個別に設定することが可能で、ダイヤル本体からの表示板の脱落を防止する機能を有し、更に、ダイヤル本体に対する表示板の着脱が可能で、表示部分の設定変更が容易なダイヤル部材となる。 本発明により、表示部を個別に設定と変更することが可能で、表示板支持部材に対する表示板の着脱および交換が容易であり、表示板支持部材からの表示板の不意の脱落を防止できるダイヤル部材を提供することが可能である。 また、本発明は、更に、ダイヤル部材の表示部の個別設定が可能であり、組み立ておよび分解が容易なダイヤル錠を提供することが可能である。 以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。 図1は、ダイヤル錠10を上方、前方、後方、下方、左方、右方、右前上方から見た概観図である。 図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)、図1(e)、図1(f)、図1(g)は順に、ダイヤル錠10の平面図(上面図)、正面図(前面図)、背面図(後面図)、底面図(下面図)、左側面図、右側面図および右前上方から見た斜視図である。 図1に示すダイヤル錠10は、ダイヤル部材の特定の回転位置で、係止部材の係止および係止解除を行うことにより、錠本体と係止部材で出来る環状部の閉開を行い、施錠および解錠を行うダイヤル錠である。 図1に示すように、ダイヤル錠10は、ダイヤル錠10の構成の中心となる錠本体100と、係止部材400と、隙間から覗いての不正開錠を防止する為の係止部材用鍔402と、係止部材400を錠本体100から抜き挿しできないようにロックするダイヤル部材20と、ダイヤル部材20を錠本体100に回転可能に取り付け、ダイヤル部材20の回転軸となる軸部材300とから構成されている。 図1に示す例では、ダイヤル部材20は3つあり、それぞれのダイヤル部材20は、解錠および施錠の為の回転位置が分かるように、目印となる数字が付された表示部分を有している。 ダイヤル錠10においては、3つのダイヤル部材20を回転させ、解錠の為の数字が付された表示部分を揃えることにより、係止部材400を錠本体100から抜き挿し可能な状態にできる。 図2は、図1に示すダイヤル錠10の全てのダイヤル部材20の表示部分を解錠位置に合わせて、ダイヤル錠10の施錠部から係止部材400の備える係止用凹凸部401を抜去した状態を示す図と、更に軸部材300を抜去した状態を示す図である。 図2(a)は、ダイヤル錠10の施錠部から係止部材400の備える係止用凹凸部401を抜去した状態を右前上方から見た斜視図、図2(b)は、ダイヤル錠10の施錠部から係止部材400の備える係止用凹凸部401を抜去した状態を左前上方から見た斜視図、図2(c)は、ダイヤル錠10の施錠部から係止用凹凸部401を抜去した後に、軸部材300を錠本体100から抜去した状態を右前上方から見た斜視図、図2(d)は、ダイヤル錠10の施錠部から係止用凹凸部401を抜去した後に、軸部材300を錠本体100から抜去した状態を左前上方から見た斜視図である。 なお、図2(a)と図2(b)は、同じ状態を異なる方向から見た斜視図となっている。 また、図2(c)と図2(d)も、同じ状態を異なる方向から見た斜視図となっている。 図2(a)、図2(b)に示す様に、係止部材400は、ダイヤル部材20に係止される為の係止用凹凸部401、隙間から施錠部位を覗き見ての不正開錠を防止する為の係止部材用鍔402を有している。 図3は、図2(c)と図2(d)に示す状態から、更に、ダイヤル部材20を錠本体100から取り外した状態を示す斜視図である。 なお、図3(a)は、右前上方から見た斜視図であり、図3(b)は、左前上方から見た斜視図である。 図2(c)、図2(d)、図3(a)および図3(b)に示す様に、錠本体100は、図1に示す状態において、ダイヤル部材20の軸方向の移動の妨げとなる壁を左側面側と右側面側に各々有し、左側面側の壁104WLと右側面側の壁104WRはそれぞれ錠本体軸孔102と錠本体側係止部材用溝101を備えている。 なお、左側面側の壁104WLは、更に位置決めガイド用切欠部103を備えている。 また、図3(a)および図3(b)に示す様に、錠本体100は、ダイヤル部材20を取り付ける為のダイヤル部材取付部104を備えており、ダイヤル部材20の軸方向の移動を妨げる左側面側の壁104WLと右側面側の壁104WRの間がダイヤル部材取付部104となっている。 また、ダイヤル部材取付部104は、左側面側の壁104WLのダイヤル部材取付部104を形成する面である壁面104WLSと、右側面側の壁104WRのダイヤル部材取付部104を形成する面である壁面104WRSと有しており、ダイヤル部材取付部104にダイヤル部材20を取付けた状態において、ダイヤル部材取付部104の壁面104WLSと壁面104WRSは、ダイヤル部材20の回転軸の軸方向に交差する面であるダイヤル端面に対向する面となっている。 図2(c)、図2(d)、図3(a)および図3(b)に示す様に、軸部材300は、錠本体100にダイヤル部材20を回転可能に取り付ける為の部材であり、その周側面に軸側係止部材用溝301と位置決めガイド302を備えている。 ダイヤル部材取付部104にダイヤル部材20を装填してから、錠本体100の左側面側の外部から軸部材300を挿入して組み立てた状態において、施錠の為に外部から、係止部材400の係止用凹凸部401を挿入する為の軸部材側の通路となるのが、軸側係止部材用溝301である。 軸部材300を錠本体100の左側面側から挿入して組み立てた際に、係止部材400の係止用凹凸部401が係止の為に挿入される錠本体側の通路である錠本体側係止部材用溝101と、軸部材側の通路である軸側係止部材用溝301が、つながった孔または穴を形成し、互いの位置関係がずれないようにする為の突起が、位置決めガイド302である。 つまり、位置決めガイド302は、位置決めガイド用切欠部103に装填されることで、軸部材300が錠本体100に対して回転しないようにする為の突起物であり、錠本体100に対する周方向の位置を定める為のガイドである。 また、錠本体100にダイヤル部材20を回転可能に取り付ける際、軸部材300を錠本体100に挿入する為の孔である錠本体軸孔102を、軸部材300が挿入方向に抜け出てしまうのを防ぐ為の突起としての効果も、軸部材300の位置決めガイド302は併せ持っている。 なお、本発明内においては、孔とは貫通している状態を言い、穴とは貫通せずに行き止まりの状態を言う。 図3(a)および図3(b)に示す様に、ダイヤル部材20は、軸部材300用の孔であるダイヤル軸孔201を有している。 また、ダイヤル錠10は、解錠時において、施錠部の組み立てと分解を繰り返し行うことが可能である。 まず、図3(a)および図3(b)に示す状態から、施錠部を組み立てる手順について述べる。 第一段階として、錠本体100のダイヤル部材取付部104に3つのダイヤル部材20を装填して、図2(c)および図2(d)に示す状態にする。 第二段階として、図2(c)および図2(d)に示す状態から、軸部材300の軸側係止部材用溝301と錠本体100の錠本体側係止部材用溝101が、つながった孔または穴を形成する様にして、つまり、軸側係止部材用溝301と錠本体側係止部材用溝101が対向する様にして、軸部材300を、左側面側の錠本体軸孔102、3つのダイヤル部材20の各ダイヤル軸孔201、右側面側の錠本体軸孔102の順に挿入して、図2(a)および図2(b)に示す状態にする。 上記手順にて、錠本体100、ダイヤル部材20と軸部材300を組み立てて、施錠部を形成することが可能となる。 次に、図2(a)および図2(b)に示す状態から、施錠部を分解する手順について述べる。 第一段階として、錠本体100の右側面側の錠本体軸孔102から、軸部材300を、左側面側の錠本体軸孔102に向けて押すことにより、軸部材300の位置決めガイド302を備える側の端部を左側面側の錠本体軸孔102から脱出させた後、左側面側の錠本体軸孔102から軸部材300全体を引き抜き出すことにより、図2(c)および図2(d)に示す状態にする。 第二段階として、錠本体100のダイヤル部材取付部104から、ダイヤル部材20を取り外すことにより、図2(c)および図2(d)に示す状態から、図3(a)および図3(b)に示す状態にする。 上記手順にて、錠本体100、ダイヤル部材20と軸部材300から成る施錠部を分解することが可能となる。 以上のように、ダイヤル錠10は、錠本体100、ダイヤル部材20と軸部材300から成る施錠部を繰り返して、組み立てと分解を行うことが可能であり、部品を交換することが容易な錠である。 なお、図2(a)および図2(b)に示す状態から、係止部材400の係止用凹凸部401を施錠部に挿入して、図1の状態にした後、ダイヤル部材20を回転させて、施錠状態にすると、係止部材400の係止用凹凸部401がダイヤル部材20に係止される為、施錠状態においては、係止用凹凸部401と係止部材用鍔402が妨げとなり、軸部材300を錠本体100の左側面側の錠本体軸孔102から抜き出すことが出来なくなり、分解することが出来ないので、ダイヤル錠10は、解錠時に限り分解が可能な錠となる。 図4は、図1〜図3に示した左側面側のダイヤル部材20を様々な方向から見た図と、ダイヤル部材20の構成要素の1つであるダイヤル本体200を右前上方から見た図である。 なお、図4においては、ダイヤル部材20とダイヤル本体200の詳細を分りやすくする為に、図1〜図3における大きさよりも拡大して描いている。 なお、後述する図5と図9〜図16の各ダイヤル本体も、図1〜図3における錠本体100に使用可能な大きさであるが、ダイヤル本体200と同様に、詳細を分り易くする為に、拡大して描いている。 図4(a)、図4(b)、図4(c)、図4(d)、図4(e)、図4(f)は順に、ダイヤル部材20の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、底面図(下面図)および右前上方から見た斜視図である。 また、図4(g)は、ダイヤル部材20から、全ての表示板700を取り除いた状態であるダイヤル本体200を右前上方から見た斜視図である。 図4(a)〜図4(f)に示す様に、ダイヤル部材20は、ダイヤル本体200と複数の表示板700とから構成されている。 図4(b)に示す様に、ダイヤル部材20は、軸部材300が挿入される為のダイヤル軸孔201と係止部材通過用の切欠部202を有している。 図5(a)〜図5(c)は、図4(g)に示したダイヤル本体200を異なる方向から見た図であり、図5(d)と図5(e)は、ダイヤル本体200の断面図である。 なお、図5(a)、図5(b)、図5(c)は順に、ダイヤル本体200の左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。 また、図5(d)は、ダイヤル本体200のA−A断面図であり、図5(e)は、ダイヤル本体200のB−B断面図である。 図4(g)および図5(a)〜図5(e)に示す様に、ダイヤル本体200は、ダイヤル軸孔201、係止部材通過用の切欠部202、ダイヤル端面203、ダイヤル外周側面204、表示板装填部205、表示板挿入口205a、ダイヤル軸孔の側の壁205b、ダイヤル外周側面の側の壁205c、装填部側方壁205d、表示板表示用窓部205e、突起部205fを有しており、ダイヤル軸孔の側の壁205bには、隆起部205gと陥凹部205hが存在する。 なお、ダイヤル軸孔の側の壁205bと、ダイヤル外周側面の側の壁205cの間のスペースが表示板装填部205である。 ダイヤル本体200が有するダイヤル端面203は、回転軸方向に対して垂直となる面であり、図5(a)、図5(c)および図5(e)に示す様に、ダイヤル本体200の左側面の側と右側面の側に各々存在する。 図1に示す様に、ダイヤル部材取付部104にダイヤル部材20を軸部材300で取付けた状態において、ダイヤル端面203は、図3に示す錠本体100が備えているダイヤル部材取付部104を形成し、ダイヤル部材20の軸方向の移動を妨げる壁、または隣のダイヤル部材20と対向する面となる。 ダイヤル本体200が有するダイヤル外周側面204は、周方向の外側の面である。 ダイヤル本体200が有する表示板装填部205は、ダイヤル軸孔201とダイヤル外周側面204の間に位置し、表示板700を装填する為の溝(スペース)であり、表示板挿入口205aをダイヤル端面203の側に備え、ダイヤル軸孔の側の壁205bとダイヤル外周側面の側の壁205cを有している。 つまり、表示板挿入口205aから、壁205bと壁205cの間に表示板700が挿入され装填されることになる。 ダイヤル軸孔の側の壁205bとダイヤル外周側面の側の壁205cをつなぐ間の壁が、装填部側方壁205dである。 装填部側方壁205dは、必ず必要な訳ではなく、ダイヤル軸孔の側の壁205bとダイヤル外周側面の側の壁205cは、直接に鋭角につながった状態や、直接に湾曲面でつながった状態などでも構わない。 後述する他のダイヤル本体においても同様である。 また、表示板挿入口205aは、表示板700の挿入が可能な広さであり、表示板挿入口205aをダイヤル外周側面204の側ではなく、ダイヤル端面203の側に開口させることにより、図1に示す様に、ダイヤル部材20をダイヤル部材取付部104に軸部材300で取付けた状態においては、ダイヤル部材20の任意の回転位置で、表示板装填部205の表示板挿入口205aの少なくとも一部を、ダイヤル部材取付部104の壁面104WLS、ダイヤル部材取付部104の壁面104WRSまたは隣のダイヤル部材20で塞ぐことが可能となる。 なお、ダイヤル本体200は、図4および図5に示す様に、左側面側のダイヤル端面203と右側面側のダイヤル端面203に、それぞれ表示板挿入口205aを有している。 つまり、ダイヤル錠10に組み入れられていない状態では、ダイヤル本体200の左側面の側からも、右側面の側からも、表示板装填部205への表示板700の挿入が可能であり、表示板の装填後は、左側面の側からも、右側面の側からも表示板の抜去が可能である。 即ち、ダイヤル本体200の表示板装填部205に表示板700を装填して組み立てたダイヤル部材20を使用したダイヤル錠10においては、ダイヤル部材取付部104の錠本体軸孔102を有する壁の壁面または隣のダイヤル部材20で、表示板挿入口205aの少なくとも一部を塞ぐことで、組み立て後、ダイヤル部材取付部104からダイヤル部材20を取り出さずに、表示板装填部205から表示板700が抜き出されることを防ぐことができる。 つまり、ダイヤル部材20を使用したダイヤル錠10は、解錠番号を知る者だけが、分解して、ダイヤル部材20の解錠や施錠の目印となる表示部分を個別に設定し直すことが可能なダイヤル錠となる。 ダイヤル本体200が有する表示板表示用窓部205eは、ダイヤル外周側面204からダイヤル外周側面の側の壁205cに至る切欠部であり、表示板装填部205に装填された表示板700の解錠や施錠の目印となる表示部分を、ダイヤル外周側面204の外方から認識する為の窓となる部分である。 ダイヤル本体200の表示板装填部205に装填された表示板700の解錠や施錠の目印となる表示部分を、ダイヤル外周側面204からダイヤル外周側面の側の壁205cに至る切欠部から認識可能とすることにより、表示板装填部205からダイヤル外周側面204に至る部分を透明にする必要がなくなり、様々な材料でダイヤル本体を作製することが可能となる。 その結果、強度やコストを優先して材料を選定することが可能となる。 ダイヤル本体200が有する突起部205fは、表示板装填部205に装填された表示板700と嵌合する為の表示板嵌合用凹凸部を形成する凸部である。 突起部205fは、丘状の凸部であり、ダイヤル外周側面の側の壁205cに基部を有し、ダイヤル軸孔の側の壁205bに頂部を向け、基部から頂部にかけては緩やかな登り傾斜となっている。 また、突起部205fは、表示板の装填時に表示板の少なくとも一部が通過する位置に存在することにより嵌合が可能となる。 また、ダイヤル本体200は、図5(a)〜図5(e)に示した様に、左右対称形状、つまり、A−A断面において鏡像関係となっている。 図6(a)〜図6(f)は、ダイヤル部材20の構成要素である表示板700を示す図であり、図6(a)は平面図(上面図)、図6(b)は左側面図、図6(c)は正面図(前面図)、図6(d)は右側面図、図6(e)は底面図(下面図)、図6(f)は右前上方から見た斜視図である。 なお、図6に示す表示板700は、表示板700の形状を分かり易くする為に、図1〜図3における表示板の大きさよりも拡大して描いている。 図6(a)は、上面に異なる表記がなされた表示板700の平面図(上面図)であり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の異なった表記がなされた表示板700の例を示している。 図6(a)に示す各表示板700はそれぞれ、表示面701、挿入時側端部705と切欠部706を有している。 図6(e)は、表示板700の底面図(下面図)であり、裏面702は、表示面701の裏の面となっている。 図6(f)は、図6(a)に示した上面に、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の異なる表記がなされた表示板700の斜視図である。 なお、図6(a)〜図6(f)に示す表示板700は、金属やプラスチックなどの変形復元能を有している物で形成されている。 また、後述する他の表示板も、変形復元能を有しているものとして説明する。 図7は、例として、上面に「0」の表記がなされた表示板700を用いて、ダイヤル本体200に対する表示板700の装填過程を説明するための図である。 また、図7は、ダイヤル本体200に表示板700を装填する過程における、表示板700の変形能と復元能による形状変化について説明する図でもあるが、ダイヤル本体200と表示板700の関係が分り易い様に、ダイヤル本体200と表示板700の大きさを、図1〜図3における大きさよりも、やや拡大して描いている。 図7(a1)は、ダイヤル本体200の表示板装填部205に、表示板700を挿入する前の状態を、右前上方から見た斜視図である。 図7(a2)は、ダイヤル本体200の表示板装填部205に、表示板700を挿入する前の状態の正面図(前面図)である。 なお、図7(a1)と図7(a2)は、同じ状態を異なる方向から見た図となっている。 図7(a1)および図7(a2)に示す表示板700は、「0」と記されている表示面701、ダイヤル本体200の表示板装填部205に挿入される時の先端部分となる挿入時先端部703、挿入時に後端となる挿入時後端部704、挿入時に側方の端になる挿入時側端部705、装填時にダイヤル本体200の表示板装填部205が有する突起部205fが形成する表示板嵌合用凹凸部と嵌合する為の、ダイヤル本体用嵌合部を形成する切欠部706を備えている。 図7(b1)は、表示板装填部205に表示板700を、挿入時先端部703と挿入時後端部704の間の長さの4分の1程度まで挿入した状態である。 この状態では、挿入時先端部703は、まだ突起部205fに行き当たっていない状態である為、表示板700は、まだ変形する必要がない。 図7(b2)は、表示板装填部205に表示板700を、挿入時先端部703と挿入時後端部704の間の長さの半分程度まで挿入した状態である。 図7(b1)に示した状態から、表示板700を更に押し込むと、挿入時先端部703から挿入時側端部705にかけての部分が、突起部205fに行き当たった後、両側の挿入時側端部705の間の中央付近は、ダイヤル軸孔201側への変位が隆起部205gの存在により止められるが、挿入時側端部705の周辺部は、陥凹部205hのスペースを利用して、突起部205fを避けて、ダイヤル軸孔201側に変位するので、表示板700は、図7(b2)に示す様に表示面701側が凸状となる様に変形する。 図7(b3)は、図7(b2)に示した状態から更に押し込まれて装填が完了した状態である。 図7(b3)に示す様に、表示板700の切欠部706が、表示板装填部205の突起部205fと嵌合する位置まで来ると、表示板700の復元能により、挿入時側端部705が、ダイヤル軸孔201から離れる方向に復位するので、切欠部706と突起部205fは嵌合することになる。 つまり、表示板700のダイヤル本体用嵌合部とダイヤル本体200の表示板嵌合用凹凸部が嵌合することになる。 図7(c1)は、図7(b1)と同じ状態を正面(前面)から見た正面図(前面図)である。 図7(c2)は、図7(b2)と同じ状態を正面(前面)から見た正面図(前面図)である。 図7(c3)は、図7(b3)と同じ状態を正面(前面)から見た正面図(前面図)である。 図7(d1)は、図7(c1)に示した状態のC−C断面を右方から見た図である。 図7(d2)は、図7(c2)に示した状態のD−D断面を右方から見た図である。 図7(d3)は、図7(c3)に示した状態のE−E断面を右方から見た図である。 ここで、ダイヤル本体200の表示板装填部205への表示板700の装填手順を具体的に説明する。 最初に第一段階として、表示板700の表示面701がダイヤル本体200のダイヤル軸孔201とは反対側に向くようにして、表示板表示用窓部205e側に位置するようにした上で、ダイヤル本体200の表示板装填部205の表示板挿入口205aに表示板700の挿入時先端部703を合わせる。 次に第二段階として、表示板700の挿入時先端部703から挿入時側端部705にかけての部分が、突起部205fに行き当たるまで挿入する。 第三段階として、挿入時先端部703の装填部側方壁205dの近くの部分から挿入時側端部705にかけての部分が、突起部205fの傾斜する斜面を乗り越えるように力を加えて、更に挿入する。 最後に第四段階として、切欠部706と突起部205fが一致する所まで、更に挿入する。 以上の手順により、表示板700の表示板装填部205への装填が完了する。 ここで、もし、突起部205f側に斜面が無い凸形状の場合には、表示板700の表示面701側の挿入時先端部703から挿入時側端部705にかけての部分に斜面を形成すれば、同様の手順で、ダイヤル本体200の表示板装填部205へ、表示板700を装填することが可能である。 この場合、第3段階は、「表示面701側の挿入時先端部703から挿入時側端部705にかけての斜面が突起部205fを乗り越えるように力を加えて、更に挿入する。」となる。 また、ダイヤル本体200の表示板装填部205に装填されて、図7(b3)、図7(c3)および図7(d3)に示す状態となった表示板700を、ダイヤル本体200の表示板装填部205から取り出す場合には、以下の手順で行うことが可能である。 最初に第一段階として、ダイヤル本体200のどちらか一方のダイヤル端面203の側に開口する表示板装填部205の表示板挿入口205aから、もう一方のダイヤル端面203の側に開口する表示板装填部205の表示板挿入口205aに向けて、表示板700を、切欠部706が突起部205fの傾斜する斜面を乗り越えるように押す。 次に第二段階として、そのまま、表示板700が、表示板装填部205から完全に脱出するまで押し出すか、あるいは、表示板挿入口205aから一部脱出した表示板700を抜き出す。 上記手順にて、表示板700を、ダイヤル本体200から取り出すことが可能である。 つまり、図4(g)および図5(a)〜図5(e)に示す様に、ダイヤル本体200の突起部205fにおいては、ダイヤル外周側面の側の壁205cの側の突起部205fの基部から頂部に向けての立ち上がりの傾斜角度が緩やかな為、図7(d3)の様に、ダイヤル本体200の突起部205fと表示板700の切欠部706が嵌合していても、どちらか一方の表示板挿入口205aから表示板700を、もう一方の表示板挿入口205aに向けて押すことにより、ダイヤル本体200と表示板700の嵌合を外すことが可能となる。 具体的に説明すると、どちらか一方の表示板挿入口205aから表示板700を、もう一方の表示板挿入口205aに向けて押した場合、表示板700が変形復元能を有しており、突起部205fの傾斜角度が緩やかな為、突起部205fの傾斜に沿って、表示板700の切欠部706の縁から挿入時側端部705にかけての部分が、ダイヤル軸孔201の側に変位することで、ダイヤル本体200と表示板700の嵌合が外れる。 また、ダイヤル本体200は、図5(b)のA−A断面で対称な形状となっていることにより、ダイヤル本体200の左側面側からでも、右側面側からでも表示板700の表示板装填部205への挿入が可能となる。 なお、表示板700も、図6(a)〜図6(f)に示した様に、表示面701の表示内容を除くと、左右および前後が対称形状の為、挿入時後端部704と挿入時先端部703を入れ換えても挿入が可能である。 つまり、図6(b)に示した表示板700の左側面側からでも、図6(d)に示した表示板700の右側面側からでも、表示板700を表示板装填部205に挿入することが可能となる。 また、表示板700は、図6(a)〜図6(f)に示した様に、表示面701の表示内容を除くと表裏対称形状の為、表示面701と裏面702を入れ換えても挿入が可能である。 つまり、裏面702に、解錠や施錠の目印となる数字、文字、記号、絵、色、模様などを付けることにより、裏面を表示面として利用することが可能となる。 図8(a)、図8(b)、図8(c)は順に、図7(c1)に示した状態のC−C断面、図7(c2)に示した状態のD−D断面、図7(c3)に示した状態のE−E断面を右前上方から見た斜視図であるが、詳細が分り易い様に、図7(d1)、図7(d2)および図7(d3)に比べ、更に拡大して描いている。 次に、図9と図10は、ダイヤル本体200とは異なる別のダイヤル本体210を示す図である。 図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(d)は順に、ダイヤル本体210の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図であり、図9(e)は、F−F断面図、図9(f)は、G−G断面図である。 図10(a)は、ダイヤル本体210のF−F断面を右前上方から見た図であり、図10(b)は、ダイヤル本体210のG−G断面を右前上方から見た図である。 また、図10(c)と図10(d)は、共に、ダイヤル本体210を右前上方から見た斜視図であるが、少し異なる位置から見た図となっており、図10(e)は、ダイヤル本体210を右やや下方から見た図である。 図9(a)〜図9(f)と図10(a)〜図10(e)に示す様に、ダイヤル本体210は、ダイヤル本体200と同様に、ダイヤル軸孔211、係止部材通過用の切欠部212、ダイヤル端面213、ダイヤル外周側面214、表示板装填部215、表示板挿入口215a、ダイヤル軸孔の側の壁215b、ダイヤル外周側面の側の壁215c、装填部側方壁215d、表示板表示用窓部215e、突起部215fを有しており、ダイヤル軸孔の側の壁215bには、隆起部215gと陥凹部215hが存在する。 なお、ダイヤル軸孔の側の壁215bと、ダイヤル外周側面の側の壁215cの間のスペースが表示板装填部215である。 ダイヤル本体210が有する表示板表示用窓部215eは、ダイヤル本体200が有する表示板表示用窓部205eとは異なり、孔となっている。 つまり、表示板表示用窓部205eは、切欠部となっているが、表示板表示用窓部215eは、孔となっており、開窓孔となっている。 ダイヤル本体210が有する表示板表示用窓部215eは、開窓孔となっており、ダイヤル外周側面214のダイヤル端面213の付近が周方向につながった形状となっていることにより、ダイヤル本体に対する周方向の力に対して、隣り合う表示板装填部215同士の間での割れが生じにくくなる。 なお、ダイヤル本体200と同様に、ダイヤル本体210は、表示板700の装填が可能であり、挿入および抜去の方法も同じである。 また、ダイヤル本体200の突起部205fと同様に、突起部215fは、丘状の凸部であり、ダイヤル外周側面の側の壁215cに基部を有し、ダイヤル軸孔の側の壁215bに頂部を向け、基部から頂部にかけては緩やかな登り傾斜となっている。 また、ダイヤル本体210は、ダイヤル本体200と同様に、左右対称形状、つまり、F−F断面において鏡像関係となっている。 そして、その効果は、ダイヤル本体200と同様である。 また、ダイヤル本体210の表示板装填部215に表示板700を装填して出来たダイヤル部材は、ダイヤル錠10のダイヤル部材20の代わりに用いることが可能である。 次に、図11(a)〜図11(f)と図12(a)〜図12(d)は、ダイヤル本体200およびダイヤル本体210とは異なる別のダイヤル本体220を示す図であり、図12(e)〜図12(j)は、ダイヤル本体220の表示板装填部に装填が可能な表示板720を示す図である。 図11(a)、図11(b)、図11(c)、図11(d)は順に、ダイヤル本体220の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図であり、図11(e)は、H−H断面図、図11(f)は、I−I断面図である。 図12(a)は、ダイヤル本体220のH−H断面を右前上方から見た図であり、図12(b)は、ダイヤル本体220のI−I断面を右前上方から見た図である。 また、図12(c)と図12(d)は、共に、ダイヤル本体220を右前上方から見た斜視図であるが、少し異なる位置から見た図となっている。 図11(a)〜図11(f)と図12(a)〜図12(d)に示す様に、ダイヤル本体220は、ダイヤル本体200およびダイヤル本体210と同様に、ダイヤル軸孔221、係止部材通過用の切欠部222、ダイヤル端面223、ダイヤル外周側面224、表示板装填部225、表示板挿入口225a、ダイヤル軸孔の側の壁225b、ダイヤル外周側面の側の壁225c、装填部側方壁225d、表示板表示用窓部225e、突起部225fを有しており、ダイヤル軸孔の側の壁225bには、隆起部225gと陥凹部225hが存在する。 なお、ダイヤル軸孔の側の壁225bと、ダイヤル外周側面の側の壁225cの間のスペースが表示板装填部225である。 ダイヤル本体200とダイヤル本体210の各表示板装填部は、各々2つの突起部を、対向する装填部側方壁の近傍、かつ、両側のダイヤル端面の間の中ほどにそれぞれ1つずつ有していたが、図11(a)〜図11(f)および図12(a)〜図12(d)に示す様に、ダイヤル本体220の各表示板装填部225は、各々4つの突起部225fを、対向する装填部側方壁の近傍、かつ、両側のダイヤル端面223の近傍にそれぞれ1つずつ有している。 また、突起部225fは、ダイヤル本体200の突起部205fと同様に、丘状の凸部であり、ダイヤル外周側面の側の壁225cに基部を有し、ダイヤル軸孔の側の壁225bに頂部を向け、基部から頂部にかけては緩やかな登り傾斜となっている。 また、ダイヤル本体220は、ダイヤル本体200やダイヤル本体210と同様に、左右対称形状、つまり、H−H断面において鏡像関係となっている。 そして、その効果は、ダイヤル本体200と同様である。 なお、ダイヤル本体220の表示板表示用窓部225eは、ダイヤル本体200の表示板表示用窓部205eと同様に、切欠部となっているが、ダイヤル本体210の表示板表示用窓部215eと同様に、開窓孔とすることも可能である。 図12(e)、図12(f)、図12(g)、図12(h)、図12(i)と図12(j)は順に、表示板720の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図、底面図(下面図)と右前上方から見た斜視図である。 図12(e)は、上面に異なる表記がなされた表示板720の平面図(上面図)であり、「0」、「1」、「2」の異なった表記がなされた表示板720の例を示している。 図12(e)に示す各表示板720は、表示面721、挿入時先端部723、挿入時後端部724、挿入時側端部725と切欠部726を有している。 図12(i)は、表示板720の底面図(下面図)であり、裏面722は、表示面721の裏の面となっている。 図12(j)は、図12(e)に示した上面に、「0」、「1」、「2」の異なる表記がなされた表示板720の斜視図である。 表示板720は、図7(a1)と図7(a2)に示した表示板700と同様に、ダイヤル本体の表示板装填部に挿入される時に先端となる部分が挿入時先端部723であり、挿入時に後端となる部分が挿入時後端部724、挿入時に側方の端になる部分が挿入時側端部725である。 なお、図12(e)においては、右側面側が挿入時先端部723となっているが、表示板720は、左右および前後が対称形状となっているので、左側面側を挿入時先端部とすることも可能である。 なお、表示板700の切欠部706は、挿入時側端部705の中ほど、つまり、挿入時先端部703と挿入時後端部704の間の中ほどに、合計2つ形成されていたが、表示板720の切欠部726は、挿入時先端部723と挿入時後端部724の挿入時側端部725の側に、合計4つ形成されている。 言い換えれば、表示板720は、ちょうど4角形の4つの角を落とした形状となっている。 また、表示板720は、表示板700と同様に、金属やプラスチックなどの変形復元能を有するもので作製されている。 表示板720のダイヤル本体220への装填の手順は、表示板700をダイヤル本体200に装填した手順と同様である。 まず、第一段階として、ダイヤル本体220の表示板挿入口225aに表示板720の挿入時先端部723を向ける。 次に、第二段階として、表示板720を押し込んで行くと、挿入時先端部723側の切欠部726の縁の部分が突起部225fに行き当たる。 第三段階として、更に、挿入する力を強めて押し込んで行くと、表示板720が変形して、切欠部726の縁の部分が、突起部225fを乗り越える。 第四段階として、そのまま押し込み続け、切欠部726の間の挿入時側端部725の部分が、両ダイヤル端面223の間の中ほどまで来ると、表示板720の復元能で、挿入時側端部725は、突起部225fの間に嵌まり込む。 つまり、両ダイヤル端面223の近傍にある突起部225fと、その突起部225f間のダイヤル外周側面の側の壁225cの部分で形成される表示板嵌合用凹凸部と、切欠部726の間の挿入時側端部725近傍が形成するダイヤル本体用嵌合部とが嵌合する。 以上の手順で、表示板720のダイヤル本体220に対する装填は完了する。 なお、ダイヤル本体200からの表示板700の取り出し手順と同様にして、ダイヤル本体220から表示板720を取り出すことが可能である。 図13と図14は、ダイヤル本体200、ダイヤル本体210およびダイヤル本体220とは異なる別のダイヤル本体230と、ダイヤル本体230に装填することが可能な表示板730と表示板740を示す図である。 図13(a)、図13(b)、図13(c)、図13(d)は順に、ダイヤル本体230の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図である。 また、図13(e)は、J−J断面図、図13(f)は、K−K断面図である。 図14(a)は、J−J断面を右前上方から見た図であり、図14(b)は、K−K断面を右前上方から見た図である。 また、図14(c)は、ダイヤル本体230を右前上方から見た斜視図であり、図14(d)は、ダイヤル本体230を右後上方から見た斜視図である。 図13(a)〜図13(f)と図14(a)〜図14(d)に示す様に、ダイヤル本体230は、ダイヤル軸孔231、係止部材通過用の切欠部232、ダイヤル端面233、ダイヤル外周側面234、表示板装填部235、表示板挿入口235a、ダイヤル軸孔の側の壁235b、ダイヤル外周側面の側の壁235c、装填部側方壁235d、表示板表示用窓部235e、突起部235fを有している。 なお、ダイヤル軸孔の側の壁235bと、ダイヤル外周側面の側の壁235cの間のスペースが表示板装填部235である。 なお、突起部235fは、ダイヤル本体200の突起部205fと同様に、丘状の凸部であるが、ダイヤル軸孔の側の壁235bに基部を有し、表示板表示用窓部235eに頂部を向け、基部から頂部にかけては緩やかな登り傾斜となっている。 また、ダイヤル本体230は、ダイヤル本体200やダイヤル本体210と同様に、左右対称形状、つまり、J−J断面において鏡像関係となっている。 そして、その効果は、ダイヤル本体200と同様である。 図14(e)〜図14(h)は、ダイヤル本体230に装填することが可能な表示板730を示す図であり、図14(i)〜図14(k)は、ダイヤル本体230に装填することが可能な異なる形状の別の表示板740を示す図である。 図14(e)、図14(f)、図14(g)と図14(h)は順に、表示板730の平面図(上面図)、底面図(下面図)、L−L断面図とM−M断面図である。 図14(e)〜図14(h)に示す様に、表示板730は、表示面731、裏面732と陥凹部737を有している。 また、図7(a1)と図7(a2)に示した表示板700と同様に、ダイヤル本体の表示板装填部に挿入される時に先端となる部分が挿入時先端部733であり、挿入時に後端となる部分が挿入時後端部、挿入時に側方の端になる部分が挿入時側端部である。 なお、図14(e)においては、右側面側が挿入時先端部733となっているが、表示板730は、左右および前後が対称形状となっているので、左側面側を挿入時先端部とすることも可能である。 また、表示面731には、例として「0」が記されている。 表示板730は、裏面732に陥凹部737を有しており、陥凹部737は、ダイヤル本体用嵌合部を形成する為の陥凹部である。 つまり、表示板730は、ダイヤル本体230の表示板装填部235が有する突起部235fが形成する表示板嵌合用凹凸部と、装填時に嵌合する為のダイヤル本体用嵌合部を形成する陥凹部737を備えている。 また、陥凹部737は、窪み状(穴状)の陥凹部となっている。 図14(i)、図14(j)と図14(k)は順に、表示板740の平面図(上面図)、底面図(下面図)と正面図(前面図)である。 図14(i)〜図14(k)に示す様に、表示板740は、表示面741、裏面742と陥凹部747を有している。 また、図7(a1)と図7(a2)に示した表示板700と同様に、ダイヤル本体の表示板装填部に挿入される時に先端となる部分が挿入時先端部743であり、挿入時に後端となる部分が挿入時後端部、挿入時に側方の端になる部分が挿入時側端部である。 なお、図14(i)においては、右側面側が挿入時先端部743となっているが、表示板740は、左右および前後が対称形状となっているので、左側面側を挿入時先端部とすることも可能である。 また、表示面741には、例として「0」が記されている。 表示板740は、裏面742に陥凹部747を有しており、陥凹部747は、ダイヤル本体用嵌合部を形成する為の陥凹部である。 つまり、表示板740は、ダイヤル本体230の表示板装填部235が有する突起部235fが形成する表示板嵌合用凹凸部と、装填時に嵌合する為のダイヤル本体用嵌合部を形成する陥凹部747を備えている。 また、陥凹部747は、溝形状の陥凹部となっている。 なお、図14(e)〜図14(h)に示す表示部材730と、図14(i)〜図14(k)に示す表示部材740は、表示板700と同様に、金属やプラスチックなどの変形復元能を有するもので作製されている。 前述のダイヤル本体200、ダイヤル本体210とダイヤル本体220は、表示板嵌合用凹凸部を形成する凸部である突起部を、表示板装填部のダイヤル外周側面の側の壁に有していたが、ダイヤル本体230は、ダイヤル軸孔の側の壁235bに突起部235fを有している。 また、ダイヤル本体200、ダイヤル本体210とダイヤル本体220は、突起部を装填部側方壁の近傍に有していたが、ダイヤル本体230は、ダイヤル軸孔の側の壁235bの中央付近に有している。 つまり、表示板嵌合用凹凸部を形成する凸部である突起部は、ダイヤル外周側面の側の壁に存在しても、ダイヤル軸孔の側の壁に存在しても構わない。 また、ダイヤル外周側面の側の壁のどの位置に存在しても、ダイヤル軸孔の側の壁のどの位置に存在しても構わない。 表示板嵌合用凹凸部を形成する凸部である突起部が、表示板の表示板装填部への装填時に、表示板の少なくとも一部が通過する位置に存在し、表示板挿入口から表示板装填部に表示板を押し込むことにより、表示板自身の変形能により、表示板の両側に存在する挿入時側端部に対して表示板の表示面側が、表示板装填部の表示板表示用窓部側に凸状に変形しながら、表示板の少なくとも一部が、表示板嵌合用凹凸部を乗り越えることが可能であり、更に、ダイヤル本体の表示板用嵌合部と表示板のダイヤル本体用嵌合部が互いに嵌合する位置まで来ると、表示板の復元能を利用して互いに嵌合することが可能であれば、突起部は、どちら側の壁に存在しても、壁のどの位置に存在しても構わない。 表示板とダイヤル本体が、表示板の有する変形復元能で嵌合すれば、表示板装填部の表示板挿入口を下方に向けた場合でも、表示板が脱落しなくなるという効果を得ることが出来る。 なお、ダイヤル本体200、ダイヤル本体210とダイヤル本体220の場合は、表示板が有する変形能により、表示板の挿入時先端部の装填部側方壁の近くの部分から挿入時側端部に至る部分が変形しながら、ダイヤル本体の表示板嵌合部を乗り越えて嵌合位置まで挿入されると、表示板が有する復元能で嵌合することができたが、ダイヤル本体230の場合は、表示板が有する変形能により、表示板730や表示板740などの表示板が、まず、挿入時先端部の中央付近を中心として変形しながら、ダイヤル本体の表示板嵌合部を乗り越えて、表示板の陥凹部が嵌合位置まで挿入されると、表示板が有する復元能でしっかりと嵌合することができる。 また、図に例として示していないが、表示板の裏面に凸部、表示板装填部のダイヤル軸孔側の壁に陥凹部がある場合でも、同様に嵌合することが可能である。 図15は、ダイヤル本体210とは、異なる別のダイヤル本体240を示す図である。 図15(a)、図15(b)、図15(c)、図15(d)と図15(g)は順に、ダイヤル本体240の平面図(上面図)、左側面図、正面図(前面図)、右側面図と右前上方から見た斜視図である。 また、図15(e)は、N−N断面図であり、図15(f)は、N−N断面を右前上方から見た図である。 図15(a)〜図15(g)に示す様に、ダイヤル本体240は、ダイヤル軸孔241、係止部材通過用の切欠部242、ダイヤル端面243、ダイヤル外周側面244、表示板装填部245、表示板挿入口245a、ダイヤル軸孔の側の壁245b、ダイヤル外周側面の側の壁245c、装填部側方壁245d、表示板表示用窓部245e、突起部245fと表示板押出用孔246を有しており、ダイヤル軸孔の側の壁245bには、ダイヤル本体210と同様に、隆起部と陥凹部が存在する。 なお、ダイヤル軸孔の側の壁245bと、ダイヤル外周側面の側の壁245cの間のスペースが表示板装填部245である。 また、ダイヤル本体200の突起部205fと同様に、突起部245fは、丘状の凸部であり、ダイヤル外周側面の側の壁245cに基部を有し、ダイヤル軸孔の側の壁245bに頂部を向け、基部から頂部にかけては緩やかな登り傾斜となっている。 図15に示す、ダイヤル本体240は、ダイヤル本体210に似た形状をしているが、表示板挿入口245aを、左側面側に有していない点と、表示板押出用孔246を左側面側に有している点で異なる。 ダイヤル本体200、ダイヤル本体210、ダイヤル本体220とダイヤル本体230においては、左側面の側からでも、右側面の側からでも、つまり、両側のダイヤル端面のどちら側からでも、表示板挿入口から表示板装填部に表示板の装填が可能であり、また、どちら側のダイヤル端面からでも表示板の押し出しと取り出しが可能である点では、便利であるが、一方の表示板挿入口から、機械などを用いて、表示板を乱暴に強く押し込んだ場合に、勢い余って、反対側のダイヤル端面の表示板挿入口に押し出してしまう恐れがある。 しかし、ダイヤル本体240の場合、各表示板装填部245が有する表示板挿入口245aが、一方のダイヤル端面243の側にしか存在せず、反対側のダイヤル端面243には壁があり、行き止まりとなっている為、表示板を表示板挿入口245aから乱暴に強く押し込んでも、勢い余って反対側のダイヤル端面243の側に押し出してしまう恐れがない。 また、ダイヤル本体200、ダイヤル本体210、ダイヤル本体220とダイヤル本体230においては、両ダイヤル端面の側に表示板挿入口を有しているので、一方の表示板挿入口から、装填後の表示板を取り出したい場合には、反対側の表示板挿入口から取り出したい方の表示板挿入口に向けて、表示板を押し出して取り出せば良かったが、ダイヤル本体240の場合は、一方のダイヤル端面243の側にしか、表示板挿入口245aを有していない為に、表示板の表示板装填部245への装填後の取出しが難しくなる。 その為、ダイヤル本体240は、装填後に表示板を表示板挿入口245aに向けて押し出す為の表示板押出用孔246を有している。 表示板の表示板装填部245への装填後の取出しは、ピンなどの棒状の物を用いて、表示板押出用孔246から表示板挿入口245aに向けて、表示板を押し出すことにより可能となる。 また、ダイヤル本体240に使用可能な表示板であるが、ダイヤル本体240の表示板装填部245には、表示板700と同様の形状の表示板を使用することが可能である。 具体的に説明すると、表示板挿入口245aの幅や表示板装填部245の奥行きに合わせて、表示板の両側の挿入時側端部の間の長さと、挿入時先端部と挿入時後端部の間の長さを決定し、表示板装填部245が有する突起部245fの位置や形状に応じた位置に、表示板の切欠部を作製すれば良く、表示面と裏面の間の厚みに関しても、表示板装填部245の形状に合わせて決定すれば良い。 また、ダイヤル本体240は、ダイヤル本体240が有する表示板押出用孔246の代わりに、表示板を押し出す為に利用できる表示板押出用溝を有していても構わない。 例えば、表示板押出用孔246の存在する位置から、ダイヤル外周側面244に至る溝である表示板押出用溝を有していれば、薄い板状の物を用いて、表示板押出用溝から表示板挿入口245aに向けて、表示板を押すことにより、表示板とダイヤル本体の嵌合を外して、表示板をダイヤル本体から押し出して、取り出すことが可能となる。 図16は、ダイヤル本体200などとは、異なる別のダイヤル本体250と、表示板700などとは、異なる別の表示板750を示す図である。 なお、表示板750は、ダイヤル本体250に装填可能な表示板である。 図16(a)、図16(b)、図16(c)、図16(d)、図16(e)は順に、ダイヤル本体250の平面図(上面図)、右前上方から見た斜視図、少し異なる右前上方から見た斜視図、正面図(前面図)、右側面図である。 また、図16(f)は、P−P断面図、図16(g)は、Q−Q断面図であり、図16(h)は、Q−Q断面を右前上方から見た図である。 図16(i)、図16(j)、図16(k)、図16(l)、図16(m)は順に、表示板750の平面図(上面図)、左側面図、右側面図、正面図(前面図)および右前上方から見た斜視図である。 図16(a)〜図16(h)に示す様に、ダイヤル本体250は、各表示板装填部の表示板表示用窓部255eを形成する開窓孔の周方向の対向する位置に切欠部255fを1つずつ有している。 切欠部255fは、表示板嵌合用凹凸部を形成する為の切欠部である。 なお、図16(a)〜図16(h)に示したダイヤル本体250の各表示板装填部は、ダイヤル本体200と同様に、左側面側と右側面側にそれぞれ表示板挿入口を有している。 また、ダイヤル本体250は、左右対称形状、つまり、P−P断面において鏡像関係となっている。 また、図16(i)〜図16(m)に示した表示板750は、表示面の両側の挿入時側端部付近に、凸部758を有している。 凸部758は、ダイヤル本体用嵌合部を形成する為の凸部である。 ダイヤル本体250の表示板嵌合用凹凸部は、ダイヤル外周側面の側の壁あるいはダイヤル軸孔の側の壁に形成された突起部によるものではなく、切欠部255fにより形成される。 具体的に説明すると、切欠部255fの形成されていない両側のダイヤル端面寄りのダイヤル外周側面の側の壁が凸部となり、切欠部255fが凹部となり、ダイヤル本体250の左側面側から右側面側にかけて凸凹凸の状態が形成される。 この部分が凹凸部となり、表示板750のダイヤル本体用嵌合部と嵌合することが可能となる。 この様に、表示板嵌合用凹凸部を形成する為に、突起部は必ず必要と言う訳ではなく、切欠部、孔、穴や陥凹部などにより形成することが可能である。 なお、切欠部、孔、穴や陥凹部などは、突起部と同様に、ダイヤル外周側面の側の壁に存在しても、ダイヤル軸孔の側の壁に存在しても構わない。 また、ダイヤル外周側面の側の壁のどの位置に存在しても、ダイヤル軸孔の側の壁のどの位置に存在しても構わない。 図16(i)、図16(j)、図16(k)、図16(l)および図16(m)に示す様に、表示板750のダイヤル本体用嵌合部を形成する為の凸部758は、基部から頂部に向けての傾斜角度が緩やかとなっている。 その為に、ダイヤル本体250の切欠部255fと表示板750の凸部758が嵌合していても、どちらか一方の表示板挿入口から表示板750を、もう一方の表示板挿入口に向けて押すことにより、ダイヤル本体250と表示板750の嵌合を外すことが可能となる。 図17は、ダイヤル錠11を構成する構成部材同士の関係が分り易い様に、ダイヤル錠11の錠本体110から構成部材を取り外した図である。 なお、図17(a)は右前上方から見た斜視図、図17(b)は、左前上方から見た斜視図となっている。 図17(a)に示す様に、ダイヤル錠11は、錠本体110、3つのダイヤル部材20、軸部材310、係止部材400と係止部材用鍔402から構成されている。 図17(a)と図17(b)に示す様に、錠本体110は、ダイヤル部材20の軸方向の移動を妨げる壁を左側面側と右側面側に各々有し、左側面側の壁は、錠本体軸孔112、錠本体側係止部材用溝111と位置決めガイド用切欠部113を備え、右側面側の壁は、錠本体軸穴115と錠本体側係止部材用溝111を備えている。 また、図17(a)と図17(b)に示す様に、錠本体110は、ダイヤル部材20を取り付ける為のダイヤル部材取付部114を備えており、ダイヤル部材20の軸方向の移動を妨げる左側面側の壁と右側面側の壁の間がダイヤル部材取付部114となっている。 また、ダイヤル部材取付部114は、左側面側の壁のダイヤル部材取付部114を形成する面である左側の壁面と、右側面側の壁のダイヤル部材取付部114を形成する面である右側の壁面とを有しており、ダイヤル部材取付部114にダイヤル部材20を取付けた状態において、ダイヤル部材取付部114の左側の壁面と右側の壁面は、ダイヤル部材20の回転軸の軸方向に交差する面であるダイヤル端面に対向する面となっている。 図17(a)と図17(b)に示す様に、軸部材310は、錠本体110にダイヤル部材20を回転可能に取り付ける為の部材であり、その周方向の周側面に軸側係止部材用溝311と位置決めガイド312を備えている。 ダイヤル部材取付部114にダイヤル部材20を装填してから、錠本体110の左側面側の外部から軸部材310を挿入して組み立てた状態において、施錠の為に外部から、係止部材400の係止用凹凸部を挿入する為の軸部材側の通路となるのが、軸側係止部材用溝311である。 軸部材310を錠本体110に挿入して組み立てた際に、係止部材400の係止用凹凸部が係止の為に挿入される錠本体側の通路である錠本体側係止部材用溝111と、軸部材側の通路である軸側係止部材用溝311が、つながった孔または穴を形成し、互いの位置関係がずれないようにする為の突起が、位置決めガイド312である。 つまり、位置決めガイド312は、位置決めガイド用切欠部113に装填されることで、軸部材310が錠本体110に対して回転しないようにする為の突起物であり、錠本体110に対する周方向の位置を定める為のガイドである。 ダイヤル錠11の錠本体110は、右側面側の壁に、錠本体軸孔の代わりに錠本体軸穴を有していることで、ダイヤル錠10の錠本体100とは異なった形状となっている。 錠本体100の場合には、右側面側の壁を錠本体軸孔102が貫通していたが、錠本体110の場合には、右側面側の壁を錠本体軸穴115が貫通していない為、解錠時に、右側面側の壁の錠本体軸穴115から軸部材を押し出して分解することはできない。 しかし、図15(a)〜図15(g)に示したダイヤル本体240が、表示板を押し出す為の表示板押出用孔246を有していた様に、錠本体100の右側面側の壁に錠本体軸穴115に至る軸部材を押し出す為の軸部材押出用孔を作製することにより、解錠時に、右側面側の壁から軸部材を押し出して分解することが可能となる。 また、軸部材押出用孔がない場合でも、軸部材310の位置決めガイド312を有する左側面側に軸部材を引き抜く為の抜去用の鍔などを作製することで、解錠時に、錠本体110の左側面側の壁の外側に位置する、軸部材を引き抜く為の抜去用の鍔などを利用して、軸部材を抜去して分解することが可能となる。 以上、図を用いて、係止部材の係止用凹凸部を直接係止する為のダイヤル部材を例として説明した為、ダイヤル部材は、係止部材通過用の切欠部を有していたが、係止部材通過用の切欠部を有していないダイヤル部材においても、ダイヤル本体と表示板から構成される構造として、表示板に変形復元能を持たせ、表示板のダイヤル本体用嵌合部と、ダイヤル本体の表示板装填部の表示板嵌合用凹凸部とを嵌合可能な構造にすることが可能である。 また、更に、ダイヤル本体の両側のダイヤル端面に、表示板装填部への表示板の挿入を可能とする表示板挿入口を設け、表示板装填部の両側のどちら側からでも表示板を挿入可能とすることや、ダイヤル本体の一方の端面側に表示板挿入口を設け、他方の端面側に表示板押出用孔や表示板押出用溝を設けることも可能である。 例えば、郵便箱の開閉扉の錠に用いられるダイヤル錠などは、外周側面に解錠や施錠の目印となる表示部を有する駆動用のダイヤル部材と、駆動用のダイヤル部材により回転される従動用のダイヤル部材または回転子を構成部材として有している。 ダイヤル部材は、普通、円盤状であり、駆動用のダイヤル部材には駆動用の爪が、従動用のダイヤル部材または回転子には従動用の爪が形成されており、駆動用の爪と従動用の爪が噛み合うことにより、駆動用のダイヤル部材を回転させると、従動用のダイヤル部材または回転子が回転する様になっている。 この場合の駆動用のダイヤル部材を、ダイヤル本体と表示板から構成される構造として、表示板に変形復元能を持たせ、表示板のダイヤル本体用嵌合部と、ダイヤル本体の表示板装填部の表示板嵌合用凹凸部とを嵌合可能な構造にすることも可能である。 また、図により示したダイヤル部材を構成する各ダイヤル本体は、回転運動の為に、ダイヤル軸孔を有していたが、回転運動が損なわれなければ、貫通しない穴、つまり、ダイヤル軸穴であっても構わないし、突出する軸を有していても構わない。 本発明内では、ダイヤル軸孔、ダイヤル軸穴と突出する軸など、ダイヤル本体の回転中心となる部分を総称して、軸部という。 つまり、係止部材通過用の切欠部やダイヤル軸孔は、ダイヤル錠のダイヤル部材に共通して必要な構成要素ではなく、ダイヤル部材を構成するダイヤル本体に共通して必要な構成要素ではい。 また、表示板装填部は、各ダイヤル本体共に、6つずつ存在していたが、その数に制限はない。 1つであっても、2つであっても構わないし、5つであっても、8つであっても構わない。 使用に適した数だけ作製すれば良い。 また、表示板嵌合用凹凸部を形成する突起部、切欠部、孔、穴や陥凹部などの数が、1つの同じダイヤル本体が有する各表示板装填部によって異なっても構わない。 表示板とダイヤル本体の嵌合が可能であれば、各表示板装填部が有する突起部、切欠部、孔、穴や陥凹部などの数に制限はない。 つまり、表示板嵌合用凹凸部が形成されさえすれば良い。 また、ダイヤル本体240の場合、表示板を装填後に、取り出す必要がなければ、表示板押出用孔を作製する必要はない。 また、ダイヤル本体200はA−A断面、ダイヤル本体210はF−F断面、ダイヤル本体220はH−H断面、ダイヤル本体230はJ−J断面、ダイヤル本体250はP−P断面により対称形状であるとしたが、ダイヤル本体は対称形状でなくても構わない。 各ダイヤル本体が有する表示板装填部が各断面により対称形状でない場合には、表示板挿入口の幅や表示板装填部の奥行きに合わせて、表示板の両側の挿入時側端部の間の長さと、挿入時先端部と挿入時後端部の間の長さを決定し、表示板装填部が有する表示板嵌合用凹凸部の位置や形状に応じた位置に、表示板のダイヤル本体用嵌合部を作製すれば良く、表示面と裏面の間の厚みに関しても、表示板装填部の形状に合わせて決定すれば良い。 つまり、表示板も、必ずしも対称形状でなければならない訳ではない。 また、ダイヤル本体200、ダイヤル本体210、ダイヤル本体220、ダイヤル本体230、ダイヤル本体250の有する各表示板装填部は、両側のダイヤル端面の側に表示板挿入口を備えていたが、ダイヤル本体は、一方のダイヤル端面の側にだけ、表示板挿入口を備えていても構わないし、1つの同じダイヤル本体が有する各表示板装填部によって異なっても構わない。 つまり、ある1つの表示板装填部が、表示板挿入口を左側面側のダイヤル端面の側にだけ有していて、別の1つの表示板装填部が、表示板挿入口を右側面側のダイヤル端面の側にだけ有していて、更に別の1つの表示板装填部が、表示板挿入口を両側のダイヤル端面の側に有していても構わない。 また、本発明のダイヤル部材の表示板は、色々なプラスチックで形成することが可能であり、プラスチックの一種であるポリプロピレンで表示板を作製した場合には、強く歪ませると、白化現象が生じる可能性が高まるが、図7(b2)、図7(c2)、図7(d2)および図8(b)に示した程度の歪の場合には、白化現象が生じたとしても、特に問題にならないレベルでしか生じないので、薬品に強く、機械的強度、耐熱性に優れているポリプロピレンで表示板を形成することも可能である。 また、変形復元能を有する表示板を、金属で作製することも容易である。 例えば、銅板を用いて、表示板を作製することが可能であり、硬度の高いステンレスなどであっても、厚さを薄くすることで、表示板として、十分な変形能と復元能を得ることが可能である。 また、表示板表示用窓部は、切欠部や孔で形成することが可能であるとしたが、透明性のある材質で形成することも可能である。 つまり、ダイヤル本体自体が表示板表示用窓部に透明性を有していても構わない。 ダイヤル錠の解錠に関与する内部構造が透見できない様にすれば、問題とはならない。 以上のように、本発明に記載された、表示板に変形復元能を持たせ、表示板のダイヤル本体用嵌合部と、ダイヤル本体の表示板装填部の表示板嵌合用凹凸部とを嵌合可能にして、表示板をダイヤル本体に対して着脱可能とする構造や、ダイヤル本体の両側のダイヤル端面に、表示板装填部への表示板の挿入を可能とする表示板挿入口を設け、表示板装填部の両側のどちら側からでも表示板を挿入可能とする構造は、ダイヤル部材の有益な構造上の特徴となる。 ダイヤル錠のダイヤル部材を構成するダイヤル本体と表示板を嵌合可能にすることにより、組み立て作業中における表示板の自然落下などの脱落を防止することが可能で、ダイヤル本体の両側のダイヤル端面に表示板挿入口を設けることにより、表示板の設定変更を容易にすることができ、作業効率を向上させることが可能である。 また、組み立てと分解を繰り返し行えるダイヤル錠においては、使用者本人がダイヤル部材の表示部分を設定および変更可能となり、組み立て前の部品の状態で供給し、ダイヤル錠の使用者本人に組み立てさせることも可能で、安価でダイヤル錠を提供できる可能性がある。 10 ダイヤル錠100 錠本体 101 錠本体側係止部材用溝 102 錠本体軸孔 |