Fiber dust collecting device

申请号 JP2007215302 申请日 2007-08-21 公开(公告)号 JP4403519B2 公开(公告)日 2010-01-27
申请人 村田機械株式会社; 发明人 敬 井上;
摘要
权利要求
  • 巻取装置に適用されて、給糸ボビンからの解舒作業に際して生じた風綿を吸引回収する風綿回収装置であって、
    風綿を吸引回収する吸引開口部を備えた吸引ノズルと、該吸引ノズルを昇降変位させる昇降手段とを備え、
    前記巻取装置は解舒補助装置を備え、該解舒補助装置は、前記給糸ボビンの解舒作業の進行に追随して下降しつつ、バルーンの大きさを規制するバルーン規制部材を備えており、
    前記バルーン規制部材は、上下に開口を有する筒体からなり、前記給糸ボビンの解舒位置の上方に位置してお り、
    前記給糸ボビンの解舒位置 および 前記給糸ボビンの解舒位置と前記バルーン規制部材の下側開口との間に形成されたバルーンに対して前記吸引ノズルの吸引開口部が臨むように、前記給糸ボビンからの解舒作業の進行に追随させて、前記昇降手段により該吸引ノズルが下降変位されるように構成されていることを特徴とする風綿回収装置。
  • 前記吸引ノズルが、前記解舒補助装置のバルーン規制部材から離間して配置されている請求項1記載の風綿回収装置。
  • 前記吸引ノズルが前記解舒補助装置の可動部に連結されており、該可動部による前記バルーン規制部材の下降操作に伴って、該吸引ノズルが下降変位されるようになっている請求項1または2記載の風綿回収装置。
  • 前記吸引ノズルの吸引開口部は、水平方向に長い横長形状に形成されており、
    前記吸引開口部の水平方向の横幅寸法が、前記給糸ボビンのボビン幅よりも大きく設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の風綿回収装置。
  • 前記吸引ノズルの吸引開口部の水平方向の横幅寸法が、前記給糸ボビンの長手方向に直交する方向のバルーン直径で規定されるバルーン領域より大きく設定されている請求項4記載の風綿回収装置。
  • 前記吸引ノズルから集綿ボックスに至るダクトが、伸縮自在なフレキシブル管を備えている請求項1乃至5のいずれかに記載の風綿回収装置。
  • 说明书全文

    本発明は、巻取装置に適用されて、給糸ボビンからの解舒作業に際して生じた風綿を吸引回収する風綿回収装置に関する。 本発明における巻取装置とは、自動ワインダー装置などを意味する。

    この種の風綿回収装置の従来例としては、例えば特許文献1を挙げることができる。 そこでは、解舒作業の進行に伴って下降変位されるバルーン規制部材に風綿回収機能を付与している。 具体的には、バルーン規制部材を内管と外管とで構成されて、内流路と外流路とを有する二重管構造とし、両流路を区画する内管の筒壁に、風綿吸引用の開口を設けている。 内管の下部から吸い込まれた風綿は、開口を介して外流路に至り、外流路に連通された吸引パイプから集綿ボックスに送られる。 糸ボビンから解舒された糸は、バルーンを形成したのち、内管内部の内流路を通って下流側に搬送される。

    特開平5−139621号公報(図2、図5参照)

    特許文献1の風綿回収装置の問題は、給糸ボビンの真上で風綿を回収するため、給糸ボビンから平方向に広がるバルーン形態で解舒された糸に付着の風綿に対する回収効率が悪く、風綿が周囲に飛散しやすい点にある。

    本発明の目的は、バルーン形態で解除された糸に付着の風綿に対しても優れた風綿回収能を発揮し、したがって、風綿をより効率的に回収することができる風綿回収装置を得ることにある。

    本発明は、巻取装置に適用されて、給糸ボビンからの解舒作業に際して生じた風綿を吸引回収する風綿回収装置を対象とする。 この風綿回収装置は、風綿を吸引回収する吸引開口部を備えた吸引ノズルと、該吸引ノズルを昇降変位させる昇降手段とを備える。 前記巻取装置は解舒補助装置を備え、該解舒補助装置は、前記給糸ボビンの解舒作業の進行に追随して下降しつつ、バルーンの大きさを規制するバルーン規制部材を備える。 前記バルーン規制部材は、上下に開口を有する筒体からなり、前記給糸ボビンの解舒位置の上方に位置する。 そして、前記給糸ボビンの解舒位置および前記給糸ボビンの解舒位置と前記バルーン規制部材の下側開口との間に形成されたバルーンに対して前記吸引ノズルの吸引開口部が臨むように、前記給糸ボビンからの解舒作業の進行に追随させて、前記昇降手段により該吸引ノズルが下降変位されるように構成されていることを特徴とする。

    記吸引ノズルが、前記解舒補助装置のバルーン規制部材から離間して配置されている形態を採ることができる。

    前記吸引ノズルが前記解舒補助装置の可動部に連結されており、該可動部による前記バルーン規制部材の下降操作に伴って、該吸引ノズルが下降変位されるようにすることができる。

    前記吸引ノズルの吸引開口部は、水平方向に長い横長形状に形成されており、前記吸引開口部の水平方向の横幅寸法が、給糸ボビンのボビン幅よりも大きく設定されている形態を採ることができる。 ここでいう「給糸ボビンのボビン幅」とは、糸が巻かれた状態の給糸ボビンBの最大直径を意味する。 さらに、前記吸引ノズルの吸引開口部の水平方向の横幅寸法が、前記給糸ボビンの長手方向に直交する方向のバルーン直径で規定されるバルーン領域より大きく設定されている形態を採ることができる。

    吸引ノズルから集綿ボックスに至るダクトが、伸縮自在なフレキシブル管を備えている形態を採ることができる。

    本発明においては、給糸ボビンの解舒位置および解舒された糸がバルーンを形成するバルーン形成領域に対して吸引ノズルの吸引開口部が臨むように、給糸ボビンからの解舒作業の進行に追随させて、昇降手段により吸引ノズルが下降変位されるように構成したので、吸引ノズルの姿勢位置が固定されている形態に比べて風綿を効率的に回収することができる。
    詳しくは、風綿は、給糸ボビンから解舒された糸と、巻芯上の糸層との接触によって発生するものであり、したがって解舒位置で発生しやすい。 また、解舒位置は、給糸ボビンからの解舒作業の進行に伴って下がっていくものである。 そこで、本発明のように、給糸ボビンの解舒位置に対して吸引開口部が臨むように、解舒作業の進行に追随させて、吸引ノズルを下降変位させていると、常に最適位置に吸引ノズルを位置させて、風綿を効率的に回収することができる。
    また、バルーン形成領域に対して吸引開口部が臨むように、吸引ノズルを下降変位させるので、バルーン形態で解舒された糸に付着している風綿を、効率的に吸引開口部から回収することができる。 したがって、風綿が周囲に飛散することを防ぐことができる。

    吸引ノズルをバルーン規制部材から離間して配置していると、特許文献1のように、バルーン規制部材内に吸引ノズルを設ける形態に比べて、糸が風綿回収用の吸引ノズルに吸い込まれるおそれが少なく、適性且つ円滑に給糸ボビンからの糸の解舒作業を行うことができる。

    吸引ノズルが解舒補助装置の可動部に固定されており、該可動部によるバルーン規制部材の下降操作に伴って、該吸引ノズルが下降変位されるように構成されていると、実質的に解舒補助装置の可動部を昇降手段として、吸引ノズルを下降変位させることができる。 これによれば、解舒補助装置の可動部とは別に昇降手段を備える形態に比べて、部品点数の削減化と制御機構の簡素化を図ることができるので、風綿回収装置を設けたことに伴う巻取装置の製造コストの上昇を抑えることができる。

    吸引ノズルを水平方向に長い横長形状に形成していると、給糸ボビンの解除位置に対峙するように吸引ノズルを配置することができるので、当該解舒位置で発生した風綿を効率的に吸収することができる。 また、吸引ノズルの水平方向の横幅寸法を給糸ボビンのボビン幅よりも大きく設定していると、給糸ボビンからバルーンとなって解舒される糸に付着の風綿を効率的に回収することができる。

    吸引ノズルから集綿ボックスに至るダクトが、伸縮自在なフレキシブル管を備えるものとしていると、吸引ノズルを昇降変位させることに伴うダクト長の変動をフレキシブル管で吸収することができるので、ダクトの構成を簡素化して、昇降変位可能な吸引ノズルを備える風綿回収装置を設けたことに伴う巻取装置の製造コストの上昇を抑えることができる。

    図1ないし図5に、本発明に係る風綿回収装置を自動ワインダー(巻取装置)に適用した実施形態を示す。 自動ワインダー装置は、列状に配置した一群のワインディングユニットで構成されている。 図2において、ワインディングユニットは、起立固定される縦長箱状のユニットフレーム1を基体にして構成する。 ユニットフレーム1の一側には、解舒補助装置2と、テンション装置3と、糸継ぎ装置4と、スラブキャッチャー5などが、フレーム下部からフレーム上部へ向かって記載順に配置してある。 ユニットフレーム1の一側上部には、糸Yを一定の幅範囲で変位操作(トラバース)する綾振ドラム6と、綾振ドラム6のトラバース領域に臨んで配置されるガイド板7と、パッケージPを回転自在に軸支するクレードル9などが配置してある。 これらの機器以外に、切断された糸を吸引捕捉して糸継ぎ装置4に渡す中継ぎパイプ10とサクションマウス11が、先の機器列の中途部に上下方向へ旋回可能に設けられている。

    解舒補助装置2の下方には、給糸ボビンBが起立姿勢で支持されている。 給糸ボビンBからバルーン13の形態で繰り出された糸Yは、先の各機器2〜5を通過する間に糸欠陥の有無がチェックされ、糸欠陥が発見されるとスラブキャッチャー5に設けたカッターと、テンション装置3に設けたカッターで切断されて、欠陥部が吸引除去される。

    図1および図3に示すように、解舒補助装置2は、バルーンの大きさを規制するためのバルーン規制部材である可動筒体からなるバルーンガイド20と、バルーンガイド20の上部に配された固定筒体21と、バルーンガイド20を昇降変位させるための可動部としてシリンダ22などを備えている。 バルーンガイド20は、上下に開口を有する円筒体であり、固定筒体21の外周に遊嵌されている。 バルーンガイド20の外周には、左右一対の覆い部23・23が固定され、これら覆い部23・23がシリンダ22のピストンロッド24により上下動される支持腕25に組み付けられている。 したがって、シリンダ22のピストンロッド24の伸縮に応じてバルーンガイド20は昇降変位する。

    各覆い部23・23は、支持腕25から水平方向に延びる翼部26と、翼部26の先端から下方に延びる腕部27からなる。 各腕部27の遊端の内面には、給糸ボビンBの解舒位置29であるチェース部30を検出するためのセンサ31が配設されている。 センサ31は、投光素子と受光素子とからなる透過型のセンサであり、給糸ボビンBをワインディングユニットにセットした初期状態においては、投光素子からの照射光はチェース部30で遮られて受光は検出されず、コントローラ32はオフ信号を受けるようになっている。 初期状態から解舒作業が進み、チェース部30が下降すると、受光素子による受光量が増えて、受光素子はオン信号を発する。 かかる受光素子からのオン信号を受けると、コントローラ32はシリンダ22のピストンロッド24を伸長させて、覆い部23・23を下降させる。 投光素子からの照射光がチェース部30で遮られて受光素子がオフ信号を発すると、コントローラ32はシリンダ22のピストンロッド24の伸長を停止させる。 以上のようなピストンロッド24の伸長動作を繰り返すことにより、バルーンガイド20を、覆い部23・23と共に順次下降変位させることができる。

    図1および図3において、符号35は、給糸ボビンBからの解舒作業に際して生じた風綿を吸収回収する風綿回収装置の吸引ノズルを示す。 図5に示すように、この吸引ノズル35は、給糸ボビンBに対峙するように前方に指向する左右横長の主面壁36と、主面壁36の上端から連設された上壁37と、主面壁36の左右端部において、該主面壁36と上壁37とを繋ぐ側壁38とを有し、所定の間隔寸法を置いてバルーンガイド20の後方位置に離間して配置されている。 これら主面壁36、上壁37、左右端部の側壁38により、給糸ボビンB側に指向・開口する吸引開口部42が形成されている。
    上壁37の左右中央部には、吸引口39が開設されており、該吸引口39には円筒形のダクト40が連設されている。 上壁37は、吸引口39を有する中央壁37aと、該中央壁37aの両端部から左右方向に向かって下り傾斜する一対の傾斜壁37bとで構成される。

    図1に示すように、吸引ノズル35は、上壁37の左右中央部の前端部に設けられた連結片41を介して支持腕25に装着されている。 したがって、解舒補助装置2の可動部であるシリンダ22によるバルーンガイド20の下降操作により、吸引ノズル35も下降変位される。 換言すれば、吸引ノズル35を昇降変位させる昇降手段は、解舒補助装置2の可動部と共用部品化されている。
    このように、バルーンガイド20の下降操作に伴って吸引ノズル35が下降変位されるように構成していると、給糸ボビンBの解舒位置29に対して吸引開口部42が臨むように、解舒作業の進行に追随させて、吸引ノズル35を下降変位させることができる。

    図1および図4に示すように、ダクト40は、吸引ノズル35に連結された下ダクト40aと、集綿ボックスに至る上ダクト40bと、これら上下ダクト40a・40bの間に配設された伸縮自在なフレキシブル管40cとを備える。 フレキシブル管40cが伸縮することで、吸引ノズル35の下降変位に伴うダクト長の長さ変動を吸収することができる。

    以上のような構成からなる風綿回収装置によれば、吸引ノズル35をバルーンガイド20から離間して配置したので、特許文献1のように、糸の接触位置で風綿の吸引動作を行う形態に比べて、糸Yが吸引ノズル35に不用意に吸い込まれるおそれが少なく、適性且つ円滑に給糸ボビンBからの糸Yの解舒作業を行うことができる。

    何よりも、給糸ボビンBの解舒位置29に対して吸引開口部42が臨むように、給糸ボビンBからの解舒作業の進行に追随させて、吸引ノズル35を下降変位させるようにしたので、吸引ノズル35の姿勢位置が固定されている形態に比べて風綿を効率的に回収することができる。 つまり、風綿の発生源である解舒位置29の近くで吸引作業を行うことができるので、風綿を効率的に吸収することができることができる点で優れている。
    また、バルーン形態で給糸ボビンBから繰り出された糸Yに風綿が付着していると、風綿が周囲に飛散しやすいが、本実施形態のように、幅広の吸引ノズル35の吸引開口部42によりバルーンまわりの空気に対して吸引動作を行うようにしていると、風綿が周囲に飛散することを確実に防ぐことができる。

    吸引ノズル35をバルーンガイド20を支持する支持腕25に連結して、シリンダ22によるバルーンガイド20の下降操作に伴って、吸引ノズル35も下降変位されるように構成したので、これら吸引ノズル35およびバルーンガイド20を下降操作するための駆動機構を別々に備える形態に比べて、部品点数の削減化と制御機構の簡素化を図ることができる。 したがって、風綿回収装置を設けたことに伴う自動ワインダーの製造コストの上昇を効果的に抑えることができる。

    吸引ノズル35の吸引開口部42を水平方向に長い横長形状に形成していると、給糸ボビンBの解除位置29に対峙するように吸引ノズル35を配置することができるので、当該解舒位置29で発生した風綿を効率的に吸収することができる。 また、吸引開口部42の水平方向の横幅寸法を給糸ボビンBのボビン幅(糸が巻かれた状態の給糸ボビンBの最大直径)よりも大きく設定していると、給糸ボビンBからバルーン13となって解舒される糸Yに付着の風綿を効率的に回収することができる。
    さらに、吸引開口部42の水平方向の横幅寸法を、バルーン形態で給糸ボビンBから繰り出された糸Yのバルーン領域(ボビンBの長手方向に直交する方向のバルーン直径)より大きくしたので、バルーン形態で旋回されながら繰り出される糸Yのバルーン領域の全域から発生する風綿を回収することができる。

    吸引ノズル35から集綿ボックスに至るダクト40を、伸縮自在なフレキシブル管40cを備えるものとしたので、吸引ノズル35を昇降変位させることに伴うダクト長の変動をフレキシブル管40cで吸収することができる。 これによれば、昇降変位可能な吸引ノズル35を備える風綿回収装置を設けたことに伴う自動ワインダーの製造コストの上昇を抑えることができる。

    図6(a)・(b)に、吸引ノズル35の別実施形態を示す。 図6に示す吸引ノズル35では、ダクト40(下ダクト40a)と吸引ノズル35との連結部45を、下方に行くに従って漸次径寸法が大きくなる下広がり状に形成し、幅方向に広い吸収開口42を形成している点が相違する。 それ以外の点は、先の図5に示す形態と同様である。

    図6(a)・(b)に示す吸引ノズル35によれば、先の図5に示す吸引ノズル35の形状に比べて、吸引ノズル35における吸引開口部42の幅方向の広い範囲で大きな吸引流を得ることができるので、該吸引ノズル35による吸引効率が向上する。

    上記実施形態においては、吸引ノズル35は解舒補助装置2の可動部であるシリンダ22により昇降変位可能に構成されていたが、本発明はこれに限られず、吸引ノズル35を昇降変位させるための専用のアクチュエータを備える形態を採ることができる。
    また、上記実施形態では、吸引ノズル35は、バルーンガイド20の後方寄りに配置されていたが、本発明はこれに限られず、例えばバルーンガイド20の左右のそれぞれに吸引ノズル35・35を配設する形態であってもよい。 前後左右の四方に吸引ノズル35を配置することもできる。
    吸引ノズル35の形態は、上記実施形態に示したものに限られない。

    本発明に係る風綿回収装置の要部の縦断側面図である。

    本発明に係る風綿回収装置が適用される自動ワインダーの全体構成図である。

    本発明に係る風綿回収装置の正面図である。

    本発明に係る風綿回収装置の縦断正面図である。

    風綿回収装置を構成する吸引ノズルの斜視図である。

    吸引ノズルの変形例を示す図であり、(a)は吸引ノズルの縦断正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。

    符号の説明

    2 解舒補助装置20 バルーンガイド22 昇降手段(シリンダ)
    29 解舒位置35 吸引ノズル40 ダクト40c フレキシブル管42 吸引開口部B 給糸ボビンY 糸

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