Specific to the labeled solid support

申请号 JP50641597 申请日 1996-07-17 公开(公告)号 JPH11509542A 公开(公告)日 1999-08-24
申请人 ゼネカ リミテッド; 发明人 エデン シュウテ,リチャード; ジェフリー メイン,ブライアン;
摘要 (57)【要約】 化合物ライブラリの単一メンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリであって、各固体支持体が化合物ライブラリの会合メンバーの合成において第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く定義された化学組成を有する、化合物ライブラリ。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 化合物ライブラリの単一メンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリであって、該固体支持体の各々が、該化合物ライブラリの会合メンバーの合成における第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く定義された化学組成を有することを特徴とする、化合物ライブラリ。 2. 前記固体支持体がポリスチレン樹脂を含む、請求項1に記載の化合物ライブラリ。 3. 前記固体支持体がクロロメチルポリスチレンを含む、請求項2に記載の化合物ライブラリ。 4. 前記固有ラベルが前記固体支持体の前記化学組成に組み込まれた少なくともひとつの置換スチレンを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物ライブラリ。 5. 前記置換スチレンがハロスチレンおよび保護ヒドロキシスチレンから選択される、請求項4に記載の化合物ライブラリ。 6. 前記固体支持体が20%w/wまでの前記固有ラベルを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物ライブラリ。 7. 前記固体支持体がひとつまたはそれ以上の不活性二次ラベルを有し、該不活性二次ラベルが該固体支持体の制御された化学修飾によってライブラリ合成の間に導入される、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物ライブラリ。 8. 化合物ライブラリの単一メンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリの合成方法であって、 a)各反応容器が、化合物ライブラリの会合メンバーの合成における、第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有する固体支持体の割り当てを含むように、複数の反応容器に固体支持体を分配する、 工程; b)各反応容器中の該支持体を第一の選択反応にさらす工程; c)該支持体をプールする工程; d)該支持体を複数の反応容器に分配する工程; e)各反応容器中の該支持体をさらなる選択反応にさらす工程;および f)工程c),d)およびe)を必要に応じて反復する工程を包含する、方法。 9. ライブラリ合成の間に、前記固体支持体の制御された化学修飾により少なくともひとつの二次不活性ラベルを導入する工程をさらに包含する、請求項8に記載の方法。 10. 前記二次不活性ラベルが前記固有ラベルの化学修飾によって導入される、 請求項9に記載の方法。 11. 化合物ライブラリの単一のメンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリのメンバーを特徴付ける方法であって、 i)以下の工程を包含する方法によって該ライブラリを合成する工程: a)各反応容器が、該化合物ライブラリの会合メンバーの合成における第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有する固体支持体の割り当てを含むように、複数の反応容器に固体支持体を分配する、工程; b)各反応容器中の該支持体を第一の選択反応にさらす工程; c)該支持体をプールする工程; d)該支持体を複数の反応容器に分配する工程; e)各反応容器中の該支持体をさらなる選択反応にさらす工程;および f)工程c),d)およびe)を必要に応じて反復する工程; ii)該化合物ライブラリのメンバーを目的の特徴について試験する工程; iii)目的のライブラリ化合物を選択する工程;および iv)該会合支持体の該固有ラベルを同定し、そして該固有ラベルを参照することによってその化合物の合成における第一の選択反応を同定する工程、 を包含する方法。 12. ライブラリ合成の間に、前記固体支持体の制御された化学修飾によって少なくともひとつの二次不活性ラベルを導入する工程、目的のライブラリ化合物が会合した該固体支持体の該二次不活性ラベルを同定する工程、および該二次不活性ラベルを参照して、その化合物の合成における中間の選択反応を同定する工程をさらに包含する、請求項11に記載の方法。 13. 同定に先立って解重合により前記樹脂からラベルを切除する、請求項11 または12に記載の方法。 14. 前記ラベルを熱解重合により前記樹脂から切除する、請求項13に記載の方法。 15. 前記ラベルがガスクロマトグラフィー、質量分析法、またはガスクロマトグラフィーと質量分析法との組み合わせによって同定される、請求項11〜14 のいずれか一項に記載の方法。 16. 前記固体支持体が前記ラベルの同定に先立って切片に分割される、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。 17. 前記固体支持体がミクロトーム法により切片に分割される、請求項16に記載の方法。 18. その上に化合物ライブラリの会合メンバーが合成され得る固体支持体の複数の割り当てを含む化合物ライブラリの合成のためのキットであって、該固体支持体の各割り当てが該化合物ライブラリの会合メンバーの合成における第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有することを特徴とする、キット。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 固有にラベルされた固体支持体本発明は、固有ラベルを備えた固体支持体上で合成される化合物ライブラリ、 この化合物ライブラリの生成方法、この化合物ライブラリのメンバーの特徴付けのための方法(この方法は会合する固体支持体の固有ラベルを参照することによって化合物を同定することを伴う)、および化合物ライブラリ合成における使用のための固有にラベルされた固体支持体のキットに関連する。 例えば医薬や農業における生物学的プロセスを調節する化合物に対する要求の増加は、複数の異なる化合物(これは次に目的の特徴について試験し得る)を同時に合成する方法の発展を導いて来た。 そのような化合物ライブラリは、多くの方式で構築され得る。 これには、Furkaら(Abstr.14th Int.Congr.Biochem.,Prag ue,Czechoslovakla,1988,5,47;Int.J.Pept.Prot.Res.,1991,37,487-493)に記載される結合/混合/分割のプロセスが含まれ、このプロセスにおいてライブラリは、ポリマービーズ上に各々のビーズがひとつの個別の化学種を含むように形成される。 ライブラリの個々の成分は、その上で合成されたポリマービーズにまだ結合している状態で(Lamら、Nature,1991,354,82-84)、あるいはビーズから切断後(Salmonら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA,1993,11708-11712)のいずれかで試験され得る。 ビーズに結合しているか、あるいは切断されたが物理的にはビーズに会合している間に試験する場合、この試験において活性であることが見出される、ビーズに結合したライブラリ化合物を同定する方法を考案する必要がある。 この化合物がポリペプチドである場合、同定は、直接かあるいはビーズからの切断後に、Edman分解によって達成され得(Lamら、Bioorg.Med.Chem.Lett.,1993,419-424 );オリゴヌクレオチドは微小配列決定技術によって同定され得る(Dowerら、An n.Rep.Med.Chem.,1991,26,271-280)。 研究者らは非天然アミノ酸を含むペプチド(Edman分解を受けにくいペプチド)の同定を、天然のアミノ酸を含む第二のペプチド鎖を同時合成し、そしてこれを配列決定可能コードとして用いることによって、試みてきた(Nikolaievら、 Peptide Research,1993,6,161-170);他の研究者らはオリゴヌクレオチド鎖をライブラリ化合物を同定するためのコードとして使用してきた(Needelsら、Pro c.Nat.Acad.Sci.USA,1993,90,10700-10704およびWO 93/20242)。 ライブラリ化合物が固体支持体の表面に示され、そしてコーディングペプチドがビーズの内部に合成されるところの、ライブラリ化合物とコーディングペプチドとの物理的分離もまた示唆されてきた(Vdgnerら「Innovation and Perspectives in Solid P hase Synthesis」,R.Epton編,Mayflower Worldwide Limited,Birmingham,1994,3 47-352)。 ハロゲン化酸の混合物のような同定分子もまた使用されており、これら同定分子は合成の各々の段階で微量でビーズと結合し、これによりビーズの反応履歴を定義する同定可能な二次または高次のタギングシステム(tagging syst em)を形成する(BorchardtおよびStill、J.Am.Chem.Soc.,1994,116,373-374およびWO 94/08051)。 このようなペンダントラベルを利用する方法は広く総説されている(JacobsおよびFodor、TIBTECH,1994,12,19-26;Paviaら編、Bioorg.and Med.Chem.Lett.,1994,381-470:Moosら、Ann.Rep.Med.Chem.,1993,28,315-324; およびGordonら、J.Med.Chem.,1994,37,1233-1251および1386-1401)。 色、蛍光、比重またはサイズによって区別される固体支持体もまた示唆されてきており(WO 93/06121およびWO 93/24517)、例えばアミノ酸タイプ色素をアミノメチルポリスチレン樹脂にカップリングすることにより、あらかじめ着色され

    d Phase Synthesis」,R.Epton編.,Mayflower Worldwide Limited,Birmingham,19 94,469-472)。 本発明者らは、ここで固体支持体をラベルするための新規な方法を考案した。 この方法においては、1個以上のペンダントラベルを固体支持体にカップリングするよりもむしろ、化合物ライブラリ合成での使用に先立って固有ラベルが支持体に組み込まれる。 従って、制御された様式で、製造の間に支持体の化学組成を多様にすることによって、本研究者らは物理的には類似するが化学的に異なる多数の固体支持体を提供し得、各固体支持体の化学組成が固有ラベルを定義する。 固有ラベルを有する固体支持体の提供は、従来技術のラベル方法に対していくつかの利点を有する。 この利点には、ライブラリ合成に先立って固有にラベルされた支持体を大量に生成する可能性が包含され、これによって合成における第一の選択反応(reaction choice)と同時にラベルが導入されないので効率が増加する。 加えて、固有ラベルはペンダントラベルよりも多くの様々な合成条件に対して不活性であるように設計され得、これによってライブラリ合成において使用し得る化学領域を広範にする。 さらに、ライブラリ化合物を、固体支持体にまだ結合している間に目的の特徴について試験する場合、固有ラベルは、ペンダントラベルがその試験に悪影響を与える可能性、または誤って陽性の結果をもたらすペンダントラベルとライブラリ化合物とのいくつかの共同相互作用の可能性を回避する。 このように、本発明の第一の局面により、本発明者らは、化合物ライブラリの単一メンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリであって、各固体支持体が化合物ライブラリの会合メンバーの合成における第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く定義された化学組成を有することを特徴とする、化合物ライブラリを提供する。 本発明による化合物ライブラリは化合物の個々のメンバーを任意の都合の良い数(例えば十、百、千、百万など)含み得る。 適切な化合物としては、例えば、 ペプチド、ペプトイド(peptoid)、および他のオリゴマー化合物(環状または直鎖)、ならびにテンプレートを基本とする小さい分子、例えばベンゾジアゼピン、ヒダントイン、ビアリール、多環式化合物(例えばナフタレン、フェノチアジン、アクリジン、ステロイドなど)、炭化物およびアミノ酸の誘導体、ジヒドロピリジン、ベンズヒドリル、および複素環(例えばトリアジン、インドールなど)が挙げられる。 化合物ライブラリは、好ましくは、治療剤としての可能性のある低分子量の化学化合物を含む。 このような化合物は、例えば約1000ダルトン未満であり、例えば800、600、あるいは400ダルトン未満である。 不活性である限り、つまりその機械的一体性および化学的組成がライブラリ合成および試験の過酷さによっていかなる関連程度でも影響されない限り、任意の都合の良い固体支持体が使用され得る。 固体支持体は任意の都合の良い構造および形状を有し得る。 適切な固体支持体は、ビーズ、ペレット、ディスク、キャピラリー、中空繊維、針状物、非中空繊維(solid fiber)などを含む。 ビーズは、結合/混合/分離プロセスのような化合物ライブラリの合成における使用に特に便利な固体支持体の代表である。 ビーズは、セルロース、多孔質ガラス、シリカゲル、ポリスチレン樹脂、ジビニルベンゼンで架橋したポリスチレン、ポリエチレングリコール/ポリスチレンのようなグラフト共重合体、ポリアクリルアミド、ラテックス、特にN,N'-ビス-アクリロイルエチレンジアミンで架橋され、そしてNt-ブトキシカルボニル-β-アラニル-N'-アクリロイルヘキサメチレンジアミンを含むジメチルアクリルアミドのような、硬質または半硬質の表面を有する任意の物質から形成され得る。 ビーズはまた、架橋したポリスチレンまたは直鎖ポリスチレンがグラフトしたフッ化エチレンポリマーのような疎水性ポリマーでコートされたガラス粒子のような、複合体であり得る。 上記の樹脂は例示のためにのみ示され、より適切な固体支持体は当業者にとって明白である。 固体支持体は、好ましくは、都合の良い反応基(例えばアミノ、ヒドロキシ、 あるいはカルボキシ基)を有するポリスチレン樹脂のような、ポリスチレン樹脂を含む。 クロロメチルポリスチレンビーズのようなクロロメチルポリスチレン樹脂は好ましい固体支持体である。 固体支持体への固有ラベルの取り込みは、制御された様式で、製造中に支持体の化学組成を変化させることによって達成される。 支持体の化学組成は固体支持体の材料中に、すくなくとも1種の同定可能な化学化合物をある量(例えば20%w /wまで、好ましくは5-10%w/w)取り込むことによって、好ましくは変化させられる。 同定可能な化学化合物は好ましくは支持体全体に渡って均一に分配される。 適切な同定可能な化学化合物は置換スチレンを含む。 好ましいスチレンは、ハロスチレン(例えばフッ化、塩化、臭化あるいはヨウ化スチレン)のような不活性置換基を有するもの、および保護されたヒドロキシスチレン(例えばトリフルオロメタンスルホニルオキシスチレン)を含む。 特に好ましいスチレンはハロスチレンである。 例えば、固有ラベルを含むクロロメチルポリスチレンビーズは、ライブラリ合成のためのビーズを形成する重合に一般に使用されるクロロメチルスチレン、スチレン、およびジビニルベンゼンの混合物中に、不活性置換基を有する単純なスチレンを少量(例えば20%w/wまで、好ましくは5-10%w/w)取り込むことによって調製し得る。 2種の異なる置換スチレンの等モル混合物(例えば各々10%w/wまでの量で)を使用した場合、数多くの組み合わせが得られ得、このため異なってラベルされた固体支持体が比較的少数の置換スチレンを使用して得られ得る。 化合物ライブラリの合成中に例えば結合/混合/分離または分割の合成技術によってライブラリが形成される。 目的の特徴(例えば生物学的活性)を示すライブラリ化合物が会合した固体支持体を引き続き単離し、次にその固体支持体から固有ラベルを同定することにより、合成の第一段階に使用された支持体の割り当て(portion)が同定され、それゆえ化合物ライブラリの会合したメンバーの合成において第一の選択反応(例えば第一の置換基の導入)についての性質が同定され得る。 最後の選択反応(例えば最後の置換基の導入)をその生成反応を参照することによって同定することもまた、「混合」段階が実施されない場合に可能である。 これら2つ(第一および最後)の選択反応を知ることは、化合物ライブラリのメンバーについての可能な構造の数を、例えば質量分析法または繰り返しの再合成(iterative resynthesis)によって同定され得るところのレベルに制限する。 固有にラベルされた固体支持体上の化合物ライブラリの合成は、個別反応段階を任意の適当数含み得る。 従って本発明者らは、本発明の更なる局面によって、化合物ライブラリの単一メンバーが会合する固体支持体を各々が含む複数の異なるユニットを各々含む化合物ライブラリの合成方法を提供する。 この方法は、 a)各反応容器が、化合物ライブラリの会合メンバーの合成において、第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有する固体支持体の割り当てを含むように、複数の反応容器に固体支持体を分配する工程; b)各反応容器中の支持体を第一の選択反応にさらす工程; c)支持体をプールする工程; d)支持体を複数の反応容器に分配する工程; e)各反応容器中の支持体をさらなる選択反応にさらす工程;および f)工程c),d)およびe)を必要に応じて反復する工程を包含する。 本発明による化合物ライブラリの合成において、固体支持体の1つの割り当ての化学組成は、それが支持体材料自体のラベル以外の付加的なラベル化合物を有しないという事実によって定義され得ることが、理解される。 上記に定義した固有ラベルに加えて、本発明の化合物ライブラリを含むユニットはまた、固体支持体の制御された化学修飾によってライブラリ合成中に導入される1つ以上の不活性二次ラベルを有し得る。 これら不活性二次ラベルは、化合物ライブラリの会合メンバーの合成において、中間の選択反応を同定し得る。 固体支持体の制御された化学修飾について都合の良い基は、過度の実験なしで決定され得る。 特定の基はブロモおよびヨードであり、これらは固体支持体に含まれる置換スチレンのような置換されたモノマー上の置換基として存在し得る。 好ましい置換基はハロ、例えばブロモである。 修飾に対して都合の良い基は、固有ラベルの一部を形成する基、または固体支持体中に存在する他の基に対応し得ることを理解し得る。 本発明者らは以下のそのような基を潜在基と呼ぶ。 すなわちそれは化合物ライブラリ合成に関して不活性であるが、ライブラリ合成中に1 つ以上の不活性二次ラベルの導入に関与し得る。 潜在基を含む特に好ましい固有ラベルは臭化スチレンおよびヨウ化スチレンである。 好ましい不活性な二次不活性ラベルは固有ラベル上の潜在基の修飾によって生成する置換スチレンのような置換モノマーを含む。 適切なスチレン置換基は、ビニル、アリール(例えばフェニル、ヘテロシクリルおよびビシクリル)、ならびに置換アリール(例えば置換フェニル、置換ヘテロシクリルおよび置換ビシクリル)を含む。 適切なアリール置換基は、クロロ、フルオロ、アルキル(C1-C 4),アルコキシ、トリフルオロメチルおよびこれらの混合物を包含し、その結果、例えば(メチルフロオロフェニル)スチレンラベルである。 特に、言及されうる二次ラベルは、4-(4'-クロロフェニル)スチレン、4-(4'-トリフルオロメチル-フェニル)スチレン、4-(4'-メトキシフェニル)スチレン、4-(1'-ナフチル)スチレンを含む。 これらの潜在基を修飾するために選択的に使用され、そしてその結果二次ラベルを生成する具体的な化学は、本発明のさらなる局面を構成する。 不活性二次ラベルは、例えば保護基の除去とそれに続くアシル化またはアルキル化のような手順によってライブラリ合成中に簡便に導入される。 臭化スチレンおよび/またはヨウ化スチレン、特に臭化スチレン樹脂の場合、金属で触媒される有機金属試薬(例えばホウ素化アリール、有機スズ、有機亜鉛、または有機リチウム試薬)による架橋反応(例えばパラジウム、ニッケル、または銅で触媒される架橋反応) (いわゆるHeck、StilleまたはSuzukiカップリング反応)によって導入される( 例えば、Deshpande、Tetrahedron Lett.,1994,35,5613-4;Yuら、Tetrahedron Le tt.,1994,35,8919-22;FrenetteおよびFriesen、Tetrahedron Lett.,1994,35,917 7-80;ならびにFormanおよびSucholeiki、J.Org.Chem.,1995,60,523-8を参照せよ)。 2つの二次ラベルの等モル混合物を使用した場合、多数の組み合わせが、相対的に少数の二次ラベルについて可能である。 二次ラベルの好ましい合成は、金属触媒による架橋反応を経由する。 特に好ましいのは、いわゆるSuzukiカップリングにおいて、パラジウム触媒によるアリールボロン酸(arylboronic acid)と潜在基との架橋反応である。 ここで固有ラベルは臭化スチレン、ヨウ化スチレンまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシスチレンのうちの1つであり、最後のものは保護されたヒドロキシスチレンから誘導される。 例えば固有ラベルを含むクロロメチルポリスチレンビーズは、不活性で潜在的な置換基を含む単純なスチレンを少量(例えば20%w/wまで、好ましくは5-10%) 、クロロメチルスチレン、スチレン、およびジビニルベンゼンの混合物(ライブラリ合成のための樹脂ビーズを形成する重合に一般に使用される)に取り込むことによって調製され得る。 不活性置換基を含む2種のスチレンおよび潜在基を含む1種のスチレンの等モル混合物を使用する場合、多数の組み合わせ(それゆえ異なるラベルの固体支持体)が、相対的に少数の置換スチレンラベルを使用して得られ得る。 化合物ライブラリの合成中に例えば結合/混合/分離または分割の合成技術によってライブラリが形成される。 目的の特徴(例えば生物学的活性)を示す会合化合物を有する固体支持体を引き続き単離し、その後、支持体からの固有ラベルを同定することにより、合成の第一段階で使用された支持体のバッチが同定され得、それゆえ化合物ライブラリの会合メンバーの合成における第一の選択反応( 例えば第一の置換基の導入)の性質が同定され得る。 支持体からの二次不活性ラベルの同定により、化合物ライブラリの会合メンバーの合成の中間ラウンドからの選択反応が同定され得る。 最後の選択反応(例えば最後の置換基の導入)をその生成反応を参照することによって同定することもまた、混合段階が実施されない場合に可能となり得る。 これら3つ(第一、中間および最後)の選択反応を知ることは、化合物ライブラリのメンバーについての可能な構造の数を、直接に同定され得るレベル、あるいは結合/混合/分離/または分割の合成において2つより多くの「混合」段階がある場合に、例えば質量分析法または繰り返しの再合成によって同定され得るレベルのいずれかのレベルに制限する。 本発明のさらなる局面によれば、本発明者らは、化合物ライブラリの単一のメンバーが会合する固体支持体を各々含む複数の異なるユニットを含む化合物ライブラリのメンバーを特徴付ける方法を提供する。 この方法は、 i)以下の工程を包含する方法によってライブラリを合成する工程: a)各反応容器が、化合物ライブラリの会合メンバーの合成において第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有する固体支持体の割り当てを含むように、複数の反応容器に固体支持体を分配する工程; b)各反応容器中の支持体を第一の選択反応にさらす工程; c)支持体をプールする工程; d)支持体を複数の反応容器に分配する工程; e)各反応容器中の支持体をさらなる選択反応にさらす工程;および f)工程c),d)およびe)を必要に応じて反復する工程; ii)化合物ライブラリのメンバーを目的の特徴について試験する工程; iii)目的のライブラリ化合物を選択する工程;および iv)会合支持体の固有ラベルを同定し、そしてその固有ラベルを参照することによってその化合物の合成における第一の選択反応を同定する工程を包含する。 目的の特徴についての試験は、試験系において、ライブラリ化合物が目的の生物学的物質の活性を調節する能を試験する生物学的アッセイであり得る。 目的の都合の良い生物学的物質は、酵素、レセプターなどのタンパク質を含む。 適切な試験系は当業者にとって明白である。 ライブラリ化合物の任意の適当数が、生物学的アッセイで試験され得る。 化合物ライブラリのメンバーについての試験は、化合物がまだ固体支持体に結合している間に実施し得、あるいは、試験に先立ってライブラリ化合物は固体支持体から切断され得る。 固有ラベルおよび任意の不活性二次ラベルは、同定に先立って、例えば熱解重合のような解重合によって、樹脂から簡便に切除される。 次いでそれらは、質量分析法(ms)またはガスクロマトグラフィー(gc)のような技術によって同定され得る。 gc/mcのような組み合わせプロセスもまた使用され得る。 例として、単一ラベルされたポリスチレン支持体を都合の良い質量分析計(例えば磁場形、四極子形、イオントラップ形、または飛行時間形)のプローブ中に置き、そして500℃の温度まで加熱する。 加熱の間に、スペクトルが連続的に得られ、そしてポリマーの分解が、トータルイオンクロマトグラフおよび/または、スペクトルのバルクを構成する特徴的なスチレンモノマーイオンおよびスチレンダイマーイオン(m/z 77、78、91.103、104、105、115、117、118、165、178 、193、207)によって交互に観測される。 スペクトルをエボリューション(evol ution)プロフィールのピークに渡って合計して、119から400に限定された質量範囲に渡って現れる1個のスペクトルを得る。 次いで、ラベルは支持体中に取り入れられた化合物(例えば置換スチレンモノマー)のモノ同位体分子量に該当するm/zのイオンによって同定され得る。 さらに、ラベルが窒素を含まない化合物を含む場合、置換スチレンモノマーのモノ同位体分子量に該当するm/zのイオンは常に偶数の質量数を有し、そしてそれに関連する13質量単位(ダルトン)低いベンジル/トロピリウムイオンは、従って常に奇数の質量数を有することに留意すべきである。 合計された質量スペクトルにおける分子イオンのこの「フィンガープリント」分布は、使用されたラベルについてのより一層の根拠である。 あるいは、樹脂支持体は、キュリーポイント熱分解を用いた急速加熱によって解重合される。 キュリーポイント熱分解は、この目的のために特別に設計された質量分析計(例えばHorizon機器が適切である)上に存在するか、あるいは質量分析計に直接連結されたガスクロマトグラフの入口に設置される。 後者の場合において、ラベルは、それらの質量スペクトルおよびそれらのガスクロマトグラフの保持時間の組み合わせによって同定される。 解重合はまた、ゆっくりとした加熱または急速加熱の組み合わせによって、質量分析計または質量分析計に結合したガスクロマトグラフかからオフラインで、達成され得る。 所望ならば、固体支持体は化学分析に先立って切片に分割され得、これはミル粉砕のような技術、または好ましくはミクロトーム法によって達成され得る。 後者の技術は室温で行われ得、またはCryostat凍結ミクロトームのような凍結ミクロトームを使用して-20℃から-70℃の低さの温度で行われ得る。 この技術において、目的のライブラリ化合物に会合した固体支持体が選択され、そして適切な担体の上また中にマウントされる。 適切な担体は例えば、パラフィンワックスまたはミツロウのような硬質ワックス;ポリメタクリレートのような樹脂;アラビアゴム(acacia)のようなゴム;凍結ミクロトームで使用するために凍結され得る適切な媒体(例えば水、ゼラチンまたは濃縮糖液);または、当業者に明らかな他のあらゆる担体媒体(例えば融点が-5℃から+25℃の範囲にある任意の有機溶媒)である。 凍結ミクロトーム法に適切な有機溶媒の例は三級ブタノール、1,4- ジオキサンおよび酢酸である。 担体媒体上にマウントした後、手動ミクロトーム、または他の適切なミクロトーム機器(例えばCryostat)が、適切な厚みの切片に固体担体を切り取り、分割しまたはスライスするために使用され得る。 約200 ミクロンより薄い(例えば100、50、10、または5ミクロンより薄い)厚みの切片が好ましい。 分割された後、切片はそれらの担体媒体から回収され得(凍結ミクロトームの場合には担体を解凍し、そして切片を回収することによって)、その後必要に応じて分析、処理、記録され得る。 ラベルされたビーズのような、本明細書中上記に定義された固有にラベルされた固体支持体のキットは新規である。 従って本発明のさらなる局面により、本発明者らは化合物ライブラリ合成のための固体支持体のキットを提供する。 化合物ライブラリはその上に化合物ライブラリが会合メンバーを合成し得る複数の固体支持体の割り当てを含み、各固体支持体の割り当てが化合物ライブラリの会合メンバーの合成において第一の選択反応を同定しうる固有ラベルとして働く唯一の定義された化学組成を有することを特徴とする。 概して、そのようにラベルされた支持体は化合物ライブラリ合成での使用に対して十分な量で提供される。 例えば10gまで、100gまで、または1000gまでの材料のように、任意の都合の良い重量の材料が提供され得る。 材料の最大重量は実際上の考慮によってのみ制限される。 本発明は、以下実施例によって例証されるがこれによって制限されない、実施例中では他に記載しない限り: i) 収率は例証のためにのみ与えられ、必ずしも勤勉なプロセス開発によって達成され得る最大値ではない; ii) 下記の略語は特定の有機溶媒に対して使用される:THFはテトラヒドロフラン、DMEはジメトキシエタン。

    実施例1

    懸濁重合によるラベルされたポリスチレンビーズの調製

    重合ポリアクリル酸Mn約70,000(5g)、硫酸ナトリウム(0.4g)および蒸留水(600g) を、撹拌機、コンデンサー、窒素導入口を備えた1リットルの4つ口フラスコに加えた。 最小限の撹拌を行い、全体を通じて窒素ブランケットを維持しながら、 フラスコの温度をウオーターバスを使用して50℃まで上げた。 撹拌速度を450rpm まで上げて、そして下記のモノマー混合物を希薄蒸気として加えた: 4-クロロメチルスチレン (61.0g) ジビニルベンゼン (1.2g) 3-フルオロスチレン (5.0g) スチレン (32.5g) Luperox26 (1.5g) Luperox26はヘキサンペルオキソ酸、2-エチル-1,1-ジメチルエチルエステル(CA S 3006-82-4)である。 Luperox26はElf Atochemの商標である。 温度を75℃まで上げて4.5時間維持した後、0.5時間かけて80℃まで上げ、重合を終了させた。 次いで、混合物を30℃未満に冷却した。

    ポリマーの回収生成物は、水流真空ポンプを使用し、No.2焼結漏斗を用いて濾過し、そして蒸留水(約5リットル)で洗浄し、あらゆる無機物と形成されたエマルジョンポリマーとを除去した。 生成物はプロパン-2-オールを毎回加えた後撹拌することにより、洗浄した(3×500ml)。 次いで、THFを毎回加えた後撹拌することにより、洗浄し(3×500ml)、ビーズを膨潤させた。 その後、膨潤したビーズをジエチルエーテルで洗浄した(3×500ml)。 生成物を結晶皿に移し、エーテルが蒸発する間にビーズが塊を形成しないように、定期的に振動させた。 乾燥時には、ビーズを真空オーブン内に60℃で約30分間置き、すべての残留エーテルを除去した。 実施例2−5は固有にラベルされた固体支持体への二次ラベルの取り込みを示す。 二次ラベルの取り込みはライブラリ合成に言及ことなく示されているが、本発明によると二次ラベルはライブラリ合成中に導入される。

    実施例2

    固有にラベルされたポリ(4-ブロモスチレン)の固有/二次ラベル化ポリ(4-(

    4'-クロロフェニル)スチレン)への変化ポリ(4-ブロモスチレン)1.1meq/g(0.5g)およびDME(6ml)をアルゴン下で撹拌し、そして飽和炭酸ナトリウム水溶液(0.63ml)、固体の4-クロロフェニルボロン酸(122mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0 )(29mg)を加えた。 反応混合物を加熱還流させ、そしてその温度で一晩保存し、混合物をDME(4ml)および25%アンモニア水溶液(5ml)で希釈した。 樹脂を濾過によって除去し、そしてDME,DME(水性)、0.2N HCl,THF、THF/トリエチルアミン、THF、THF(水性)、メタノールおよびエーテルで順に完全に洗浄し、その後真空下で乾燥させて、ポリ(4-(4'-クロロフェニル)スチレン)(塩素の取り込み70%)を得た(0.51g)。 実測値:C、88.4%;H、7.2%;N、0%;Cl、2.6%;Br、0%(塩素含有量0 .7mEq/g)。

    実施例3

    固有にラベルされたポリ(4-ブロモスチレン)の固有/二次ラベル化ポリ(4-(

    4'-トリフルオロメチルフェニル)スチレン)への変化フッ化カリウム(44mg)、水(0.6ml)DME(4ml)、4-トリフルオロメチルフェニルボロン酸(48mg)およびポリ(4-ブロモスチレン)1.1mEq/g(250mg)の混合物をアルゴン下で撹拌し、そしてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20mg)を加えた。 反応混合物を加熱還流させ、そして17時間その温度に保った。 アンモニア水溶液(5%、0.5ml)を加えて、混合物を室温で20 時間撹拌した。 その後樹脂を濾過によって取り出し、そしてDME,DME/5%アンモニア(水性)、DME、DME/0.2N HCl、DME、メタノール、THF、メタノール、 およびエーテルで順に完全に洗浄し、その後真空下で乾燥させてポリ(4-(4'- トリフルオロメチルフェニル)スチレン)(263mg)を約70%の転化率で得た。 実測値:C、86.1%;H、7.3%;N、0%;Br、2.7%。

    実施例4

    固有にラベルされたポリ(4-ブロモスチレン)の固有/二次ラベル化ポリ(4-(

    4'-メトキシフェニル)スチレン)への変化実施例2と同様の方法で、ポリ(4-ブロモスチレン)(250mg)および4-メトキシフェニルボロン酸(38mg)により、ポリ(4-(4'-メトキシフェニル)スチレン)(157mg)を約97%の転化率で得た。 実測値:C、89.3%;H、7.7%;N、0%;Br、0.2%。

    実施例5

    固有にラベルされたポリ(4-ブロモスチレン)の固有/二次ラベル化ポリ(4-(

    1'-ナフチル)スチレン)への変化実施例2と同様の方法で、ポリ(4-ブロモスチレン)(250mg)および1-ナフチルボロン酸(43mg)により、ポリ(4-(1'-ナフチル)スチレン)(267mg)を約70%の転化率で得た。 実測値:C、88.7%;H、7.2%;N、0%;Br、2.0%。

    実施例6

    固有/二次ラベルの同定ポリブロモスチレンの単一のビーズおよびそれに対応するパラトリフルオロメチルフェニルラベル化樹脂(実施例3に記載)の単一ビーズを、Vacuum Generat ors(Fisons)70-250質量分析計のソースで別々に加熱し、樹脂が分解する間の期間に渡って集められたいくつかのスペクトルを合計することにより、単一のスペクトルを生成させた。ポリブロモスチレン樹脂は、Br79/81同位体を含むブロモスチレンに相当する、はっきりしたピークをm/z182および184に示し、加えてブロモトロピリウムイオンペアに相当する13質量単位低い確認イオンペアをm/ z169および171に示した。トリフルオロメチルフェニルラベル化樹脂は、トリフルオロメチルフェニルスチレンについて、m/z248にモノ同位体分子イオンを示し、 m/z235に対応するベンジル/トロピリウムイオンを示した。クロロメチルスチレンおよびフルオロスチレンを含む単一の樹脂ビーズ(実施例1に記載したような)もまた分析された。これは、m/z122にフルオロスチレンについての、ならびにm/z152(C135)および154(C137)にクロロメチルスチレンの予期されるサインを示し、そして、m/z139および141に確認イオンを示した。

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