Continuous casting steel strip

申请号 JP51348995 申请日 1994-11-10 公开(公告)号 JPH09504830A 公开(公告)日 1997-05-13
申请人 ビーエイチピー スティール(ジェイエルエイ)プロプライエタリ リミテッド; 石川島播磨重工業株式会社; 发明人 アセフポア−デズフリー、マソード; ジョージ ゴア、レスリー;
摘要 (57)【要約】 連続ストリップ鋳造機(40)で製造される鋼ストリップ(20)が鋳造機から出てきたままで且つ鋳造機と同じラインにある間に、高温ストリップに、施工対象のストリップの 温度 で流動性を有する材料の 酸化 保護被覆を施し、その後に被覆をクーラ(204)で冷却して 凝固 ・破砕を起こさせる、という処理をする。 被覆されたストリップは、被覆除去前にロール(203)で熱間圧延してもよい。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 連続鋳造機で溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続的に鋳造し、 鋳造機から出たままの凝固ストリップをそれが鋳造機と同じライン内にある間に、 (a) 高温金属ストリップに、施工対象のストリップの温度で流動性を有する材料の酸化保護被覆を施し、 (b) その後に被覆を冷却して凝固・破砕させることを含む被覆除去処理によって被覆を除去することからなる鋼ストリップ製造方法。 2. ストリップが鋳造機を出る領域で被覆をストリップに施す、請求項1で請求の方法。 3. 被覆材料を、ストリップから熱を受けて溶け粉末状で施す、請求項1又は2で請求の方法。 4. ストリップ温度が1100℃を超えた時にストリップに被覆を施す、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 5. ストリップ温度が1300℃を超えた時にストリップに被覆を施す、請求項4で請求の方法。 6. 酸化保護被覆がストリップ表面で酸化鉄と反応する結果、ストリップを脱スケールするよう酸化鉄が被覆と共に除去される、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 7. 被覆材料が、600℃〜1400℃の範囲の溶融/軟化点を有する、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 8. 被覆材料が、酸素を含有するガラス質材料である、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 9. 被覆材料が、ガラス質エナメルである、請求項8で請求の方法。 10. 被覆材料が、施工対象のストリップ温度で1000Pa. s以下の粘性を有する、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 11. 被覆材料が、施工対象のストリップ温度で100Pa. s以下の粘性を有する、請求項10で請求の方法。 12. 水噴射を掛けることにより被覆を冷却して凝固・破砕を起こす、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 13. 被覆された高温金属ストリップが、被覆除去前にサイズ及び/又は形状を変えるよう作業を受ける、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 14. ストリップが熱間圧延による作用を受けて減厚する、請求項13で請求の方法。 15. 連続鋳造機が、間にロール間隙を形成する一対のチル鋳造ロールで構成された双ロール鋳造機であり、前記鋳造溜めがロール間隙直上の鋳造ロール鋳造面に支持され、鋳造ロールは回転させられて前記凝固ストリップをロール間隙から下方に送給し、ロール間隙の下方で被覆材料がストリップに施される、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 16. 溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続鋳造する連続鋳造機と、 連続鋳造機から出てきたままの高温鋼ストリップに酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 被覆を冷却して凝固・破砕を起こす冷却手段で構成され、ストリップが連続鋳造機と同じラインにある間にストリップから被覆を除去する被覆除去手段とから成る鋼ストリップ製造装置。 17. 被覆アプリケータが、被覆材料を粉末状で施すものである、請求項16で請求の装置。 18. 被覆除去前にストリップ厚を減らすため、被覆高温ストリップを圧延するように操作可能な圧延手段から更に成る、請求項16又は17で請求の装置。 19. 連続鋳造機が、間にロール間隙を有する一対の鋳造ロールと、ロール間隙上方に配し、溶融鋼をロール間隙へ送出し、ロール間隙の直上でロールの鋳造表面に支持される溶融鋼の鋳造溜めを創り出す金属供給ノズルと、ロール間隙から下方に凝固高温金属ストリップを送出するようロールを相反方向に回転させるロール駆動手段とから成る、請求項16乃至18のいずれかで請求の装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 連続鋳造鋼ストリップ技術分野 本発明は連続鋳造による鋼ストリップ製造に関する。 特に双ロール鋳造での鋼ストリップ製造に関するが、単一ロール鋳造機による等、他の連続鋳造技術での製造に適用することも可能である。 双ロール鋳造機では、相反方向に回転する一対のチル鋳造ロール間に溶融金属を導くことによりロール間隙上方に溶融金属の鋳造溜めを形成する。 動いているロール表面上で金属殻が凝固し、ロール間隙でひとつに合せられて、ロール間隙からの出口で凝固ストリップ品を生み出す。 本明細書では、「ロール間隙」という用語で、ロール同士が最も近接する領域一般を指すものとする。 溶融金属は、 タンディッシュと、その下方に位置してタンディッシュから金属流を受けてロール間隙へと向かわせる金属供給ノズルとを介して、ロール間隙へ導入できる。 双ロール鋳造は、冷却時に急激凝固する非鉄金属への適用にはある程度の成功をおさめているが、その技術を鉄金属の鋳造に適用するにはいろいろ問題がある。 我々の先のオーストラリア特許明細書第631728号、第634896号、第634429号、 及び第645296号で開示の諸発明がこれら問題の幾つかを扱っている。 これらの発展により破損や大きな構造欠陥なしに鋼ストリップを連続鋳造することができるようにはなった。 しかし、双ロール鋳造機は典型的には1300℃を超える非常な高温でストリップを造るので、ストリップが酸化して表面スケールを形成するのが大きな問題であることがわかっている。 鋳造金属の約2%がスケールとなって失われてしまい得る。 更には又、ストリップは頑強な酸化物層を呈することがしばしばあり、その層をストリップの更なる処理の前に除去することは難しいし、費用が嵩む。 本発明によれば、スケール形成を最小にすることが可能である。 本発明は又、ストリップを更なるスケーリングが起きても重大な問題にはならない程の温度に冷却する場合に、ストリップの脱スケールを非常に効果的に行なうことができる。 発明の開示本発明によれば、連続鋳造機で溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続的に鋳造し、鋳造機から出たままの凝固ストリップをそれが鋳造機と同じライン内にある間に、 (a) 高温金属ストリップに、施工対象のストリップの温度で流動性を有する材料の酸化保護被覆を施し、 (b) その後に被覆を冷却して凝固・破砕させることを含む被覆除去処理によって被覆を除去することからなる鋼ストリップ製造方法が提供される。 好ましくは、ストリップが鋳造機を出る領域でストリップに被覆が施される。 被覆材料は、ストリップから熱を受けて溶ける/流れる粉末状で施すことができる。 被覆材料は酸素を包含するガラス質エナメル等のガラス質材料とすることができる。 好ましくは、ストリップ温度が1100℃を超えた時に、より好ましくは13 00℃より上で、ストリップに被覆を施す。 好ましくは、被覆材料は、600℃〜1400℃の範囲の溶融/軟化点を有する。 好ましくは、更に被覆材料は施工対象のストリップの温度で1000Pa. s (ポアズ)以下の粘性を有する。 より明細には、被覆材料の粘性はこれら条件のもとで100Pa. s以下であることが好ましい。 被覆された高温ストリップは被覆除去前にサイズ及び/又は形状を変えるよう作業を受けてもよい。 本発明は更に、 溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続鋳造する連続鋳造機と、 連続鋳造機から出たままの高温鋼ストリップに酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 被覆を冷却して凝固・破砕を起こさせる冷却手段で構成され、ストリップが連続鋳造機と同じラインにある間にストリップから被覆を除去する被覆除去手段と から成る鋼ストリップ製造装置を提供する。 連続鋳造機は双ロール鋳造機とすることができ、高温装置は更に、被覆除去前に、被覆された高温ストリップを圧延する圧延手段を含むことができる。 より明細には、本発明は 間にロール間隙を有する一対の鋳造ロールと、 ロール間隙上方に配し、溶融鋼をロール間隙へ送出し、ロール間隙の直上でロールの鋳造表面に支持される溶融鋼の鋳造溜めを創り出す金属供給ノズルと、 ロール間隙から下方に凝固高温金属ストリップを送出するようロールを相反方向に回転させるロール駆動手段と、 鋳造ロール間のロール間隙から送出される時の高温金属ストリップに、施工温度にて流動的であるガラス質材料の酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 厚みを減らすため被覆高温ストリップを圧延するよう操作可能なストリップ圧延手段と、 圧延されたストリップを冷却して凝固破砕を起こさせる冷却手段を含み、ストリップから被覆を除去する被覆除去手段とから成る鋼ストリップ製造装置を提供する。 被覆除去手段は被覆の破砕・除去を助ける機械的手段をも含んでいてよい。 鋼ストリップの双ロール鋳造における状態をシュミレートとする被覆実験装置で行なった試験は、ホウケイ酸ガラス質材料の密着保護被覆を、被覆粉末の流動床に高温ストリップを漬けるか又はストリップに粉末を直接吹き付けることにより1300℃〜1350℃台の温度で鋼ストリップに施すことができることを示した。 更に又、被覆ストリップの熱間圧延試験は、高温圧延中ずっと被覆が有効なままであり、ガラス被覆により提供される高潤滑のために圧延機荷重を減少させるという補足的な利点が得られることを示した。 図面の簡単な説明本発明をより充分に説明できるよう、現在までに行なわれた実験的作業の結果と本発明により構成された装置を添付図面に関し記述する。 図面において、 図1及び図2は、鋼ストリップを鋳造する双ロール鋳造機での状態をシュミレートした状態のもとに金属サンプルに被覆を施す実験的装置を示す。 図3は、本発明により構成された双ロール鋳造機及び高温圧延機を概略的に示す。 図4は、ストリップ鋳造機の側面図である。 図5は、図4の5−5線縦断面図である。 図6は、図4の6−6線縦断面図である。 図7は、図4の7−7線縦断面図である。 図8は、図4の8−8線縦断面図である。 図9は、図4の9−9線縦断面図である。 図10〜図13は、鋼面から剥がされた一片のガラス被覆の断面の断面及び一連の元素X線マップを示す。 図1及び図2は、双ロールストリップ鋳造機での状態をシュミレートした状態で鋼ストリップ見本をガラスエナメル被覆で被覆できる被覆実験装置を示している。 図1に示した実験装置は、ガス入口12とガス出口13とを有し、従って炉に窒素等の不活性ガスを投入できる、赤外線画像炉11で構成される。 鋼ストリップ見本14はエアシリンダユニット15の端に取付け、それにより、炉内の不活性雰囲気内の温度にまで加熱され、次いで炉外における、炉よりも上又は下の位置に動かせるよう、炉内に保持できる。 鋼ストリップの温度は熱電対16でモニターする。 室17を炉の直下に配して、スライドゲート弁18の操作により炉内部に開放することができる。 室17にはガス入口19とガス出口20を備えて、それにより窒素等の不活性ガスを投入できる。 図1に示した装置では、試験する被覆エナメル粉末を受ける容器22を室17 内に据え付ける。 ガス透過性膜が容器22の効果的な床を形成し、入口24から容器22底部の室25へと供給されてから透過性膜23を通って粉末へと至る窒素等の不活性ガスにより容器内の粉末を流動化できる。 試験ストリップ14を試験温度にまで加熱してから、スライドゲート弁18を操作し、エアシリンダユニット15の操作によりストリップを下げることにより、ストリップ鋼鋳造機の状態をシュミレートするよう選んで制御した速度でストリップが容器22内の被覆粉末流動床に入る。 次いで、ストリップはアセンブリの外に引き出され、室温に自然冷却される。 図2に示した装置は、粉末の流動床を保持する容器をなくして、その替りに、 室内へと進めて試験ストリップ状に直接粉末流を噴射するよう操作できる(普通の又は静電型)乾燥粉末噴射銃31を室17にはめ込んだ以外は図1に示した装置と同じである。 酸化/被覆実験装置を用いた試験図1及び図2に概略的に示した実験装置をこれらの試験に用いた。 全試験について、炉室は高純度のN 2で浄化した。 全試験について、見本は1300℃〜1 350℃に加熱した。 試験で使われたガラス粉末の化学的組成を表1に示す。 粉末EPP283とPC53はフェロ コーポレーション(Ferro Corpo ration)の供給する工業ガラスであって、前者は粘着特性が高く、後者は低粘着性の粉末である。 粉末EXP. 1〜EXP. 4は適用温度で異なる粘性を与えるよう調製した低粘性の実験用等級である。 シリカは、上限ケースとしての1350℃で非常に高い粘性を持つので、これも用いた。 粉末EPP283とP C53は流動床装置(図1)で試験したのに対し、EXP. 1〜EXP. 4、シリカ及びPC53は図2に示した粉末噴射装置を用いて試験した。

    粉末を、鋼ストリップ鋳造機の状態をシュミレートするよう選んだ速度で、図1に示したように流動床に浸すか、又は図2に示したように静電噴射することにより高温見本へ施した。 下室及び流動床又は粉末噴射システムの雰囲気は、試験のいくつかについては高純度N

    2であり、その他については空気であった。

    流動床装置(図1)を使った試験

    試験1見本をN

    2中で1300℃〜1350℃に加熱してから、N

    2中のガラス粉末流動床に約0.3秒入れた。 それから(炉上方の)空気中へと引き戻して室温に自然冷却させた。 結果: ・高粘着性粉末(EPP283)については、厚さが約100〜200ミクロンの非常に粘着の有る被覆が見本上に形成されて見本を酸化保護した。 ・低粘着性粉末(PC53)については、冷却中、被覆は見本上にそのままあったが、約120℃〜150℃の温度で剥離し始め、スケールのない輝く表面を下に晒した。 被覆厚は70〜120ミクロンであった。

    試験2試験1と同様に行なったが、下室及び流動床の雰囲気はN

    2ではなく空気とした。 結果: ・低粘着性粉末(PC53)についてのみ試験した。 この試験でも、冷却中、被覆は見本上にそのままあったが、約120℃〜150℃の温度で剥離し始め、スケールのない輝く表面を下に晒した。

    試験3見本をN

    2中で1300℃〜1350℃に加熱してから、(炉上方の)空気中へと0.3間秒引き戻して幾分酸化させた。 次いで、N

    2中のガラス粉末の流動床に約0.3秒入れて、(炉上方の)空気中へと引き戻して室温に自然冷却させた。 結果: ・低粘着性粉末(PC53)についてのみ試験した。 この試験でも、冷却中、被覆は見本上にそのままあったが、約120℃〜150℃の温度で剥離し始め、スケールのない輝く表面を下に晒した。

    試験4試験3と同様にしたが、流動床内で被覆する前に見本を空気中に1秒間引き戻して予酸化させた。 結果: ・低粘着性粉末(PC53)についてのみ試験した。 この試験でも、冷却中、被覆は見本上にそのままあったが、約120℃〜150℃の温度で剥離し始め、スケールのない輝く表面を下に晒した。

    試験5試験3と同様にしたが、流動床内で被覆する前に見本を空気中に10秒間引き戻して予酸化させた。 結果: ・低粘着性粉末(PC53)についてのみ試験した。 この試験でも、冷却中、被覆は見本上にそのままあったが、約120℃〜150℃の温度で、分離したパッチに剥離し始め、スケールのない輝く表面を下に晒した。 被覆は室温で数時間にわたって緩やかに剥げ落ち続けた。 被覆の下の鋼表面はスケールがなく輝いていたが、ガラス剥離片の背部にはスケールの黒ずみ層が見え、ガラスが鉄酸化物と反応して鋼からそれを引離した(即ち、鋼を脱スーケルした)ことがうかがえる。 試験3、4及び5により、被覆が高温の予酸化した表面に付着して、室温への冷却中に更に酸化するのを妨げることが確認される。 更に又、鋼から剥離するときに、被覆は鋼表面からスケールを引離し、本質的に鋼を脱スケールする。 このことは、走査型電子顕微鏡X線分析設備を用いて行なった、室温への冷却時に鋼表面から剥げ落ちたガラス片の元素マップである図9〜13を参照することにより確認される。 図9の像は剥離片の断面を示し、図10〜13の元素マップはS i、Na及びAlを最外部(c)に含むガラスを示し、最内部(a)は主として鉄(即ち、ガラスが引き剥がした酸化鉄)であり、間に、ガラスがスケール(b )と反応する反応域がある。

    噴射被覆装置(図2)を用いた試験粉末PC53、シリカ及びEXP. 1〜EXP. 4を、図2の実験機構を用い、被覆室をN

    2で浄化して試験した。 試験の概要を表2に示す。 その結果は、試験した全ての粉末に関して、適用温度(1350℃)で0.4〜250Pa. s の粘性を有する被覆が充分な量(約100μm以上の被覆厚)施せられれば鋼を保護することを示している。 900℃で加えられたEXP. 1(粘度:625P a.s)と1350℃で加えられたシリカ(粘度:10

    9 Pa.s)は溶けて/ 流れて見本を覆わなかったので酸化に対する保護を何等提供しなかった。 従ってこれらの試験での見本は大いに酸化された。 1350℃で20Pa. sの粘性を持つ粉末EXP. 3はわずか30〜70μmの薄さでも鋼を保護するので最良の性能を果たした。

    熱間圧延試験熱間圧延試験では、磨かれた又はサンドブラストされたストリップ表面に対し、室温にて静電噴射によりガラス粉末を加えた。 次いで、被覆されたストリップを1250℃で操業する炉内に約5分間置いて、その後取り出してから900℃ 〜1100℃、1パスで熱間圧延し、空冷又は急冷して室温とした。 圧延機設定は全試験で一定に保持し、ロール間隔は試験1〜15では1mm、試験16〜 18ではゼロとした(表3)。 圧延機入口と出口で光高温計がストリップ温度をモニターした。 加えて、試験のいくつかでは、ストリップ温度を見本に埋め込んだ熱電対から記録した。 3つの異なったストリップサイズ及び2つの異なった鋼等級FK08及びA06を使った。 ストリップサイズは、 シリーズ1試験:厚み=2.5mm、幅=30mm、 長さ=120mm シリーズ2試験:厚み=2.5mm、幅=127mm、 長さ=127mm シリーズ3試験:厚み=2.03mm、幅=100mm、 長さ=400mm これら試験の結果を表3にまとめる。 試験1〜9の鋼はFK08であり、試験10〜18ではA06であった。 ほとんどの試験で、被覆厚は約100〜200μmと推定された。 熱間圧延試行から次の様にキーポイントを略述できる。 ・ガラス被覆により提供される高潤滑のため、被覆見本の圧延機荷重は著しく低い(平均で25〜45%)。 ・同一の圧延機設定で、熱間圧延で得られる厚み減少は未被覆見本よりも被覆見本の方が大幅である。 これも摩擦力を減らす被覆の潤滑効果のためである。 ・被覆見本のいくつかには、圧延機内で横に摺動する傾向がみられたが、いずれも圧延できないほどつるつるではなかった。 又、少量の横滑りはストリップ鋳造鋼の熱間圧延時にストリッププロフィールの展開/修飾に有益と考えられる。 ・凝固ガラス層がロール出側の表面を剥いだ。 場合によっては小さなパッチがロールに付着したが、それらはゆるく、ブラシで払い落とすことができた。 ・被覆ストリップが圧延機に入る前に通るローラテーブルのロールに被覆が付着した形跡はなかった。 ・非粘着性ガラス(PC53とEXP.1)は熱間圧延後の水急冷時に、又は空冷時に剥げ落ち、熱間圧延後にわずかに撓んだ。 ・粘着性ガラス(EPP283)は圧延後の急冷時にパッチ状にのみ剥げ落ち、大きな被覆域が無傷のまま残った。 ・全般に、被覆はストリップを酸化から保護するのに非常に有益であった。 上記の試験は、適宜の溶融/軟化点と低粘度(適用温度で1000Pa.s以下)を有するよう選んだ市販のホウケイ酸ガラスが、高温鋼ストリップに直接施される適宜の被覆を生み出すことができることを示している。 被覆は、後の高温圧延時にも流動状態のままであるので、酸化に対する非常に良好な保護を提供するだけでなく、圧延時に有効な潤滑を提供することにより圧延荷重を減らしもする。 ホウケイ酸ガラスは、個々の鋳造及び作業条件に応じて、粒子サイズ、低溶融/軟化点、充分ではあるが過剰ではない潤滑、粘度及び湿潤性の適宜な組合せを提供するよう仕上げることができる。 典型的には、適当なホウケイ酸ガラスは次の様な組成を持ち得る。 Na

    2 O − 6.6% K

    2 O − 1.3% CaO − 14.2% B

    2

    3 − 14.4% Al

    2

    3 − 6.0% SiO

    2 − 57.6% 本発明ではホウケイ酸ガラス以外の被覆材料を用い得ることを理解すべきである。 主たる基準は、被覆が酸化抵抗性を提供することである。 従って、被覆は通常酸素を含有し、好ましくは600℃より上の溶融/軟化点を有すべきであり、 個々の適用のための作業温度範囲内で適宜の粘性及び湿潤性を持たねばならない。 適用温度での粘性は1000Pa. s以下であり、好ましくは100Pa. s 以下であるべきである。 図3は、双ロール圧延機からの鋼ストリップ製造及び鋳造機から出てきたままの鋼ストリップの高温圧延への、本発明の適用を示している。 全体に参照番号4 0で示された鋳造機は図4〜7に示したように構成・操作することができる。 この鋳造機は工場床112から立上げられた主機械フレーム111からなる。 フレーム111はアセンブリステーション114と鋳造ステーション115との間を水平移動可能な鋳造ロール台車113を支持する。 台車113は一対の平行鋳造ロール116を担持し、それらへと溶融金属を、鋳造中に取鍋117からタンディッシュ118と供給ノズル119を介して供給する。 鋳造ロール116は水冷されるので、動いているロール表面上で殻が凝固してロール間隙でひとつに合せられ、ロール出口で凝固ストリップ品120を生み出す。 容器123を鋳造ステーションに隣接して機械フレームに取付け、溶融金属をタンディッシュの溢流口124を通し、又は、鋳造作業中にストリップの甚だしい変形等の不具合が起きた場合にはタンディッシュ片側の緊急プラグ125を引抜くことにより、この容器に移すことができる。 ロール台車113を構成する台車フレーム131がホイール132によりレール133に載り、レール133は主機械フレーム111の一部に沿って延びているので、ロール台車113全体がレール133に沿って移動可能に載っていることになる。 台車フレーム131が担持する一対のロールクレードル134内にロール116を回転可能に取付ける。 ロールクレードル134は、相補的な摺動部材135,136を相互結合させることにより台車フレーム131に取付け、油圧シリンダユニット137,138の影響のもとにクレードルが台車上を動いて、鋳造ロール116間のロール間隙を調節することができるようにする。 台車全体をレール133に沿って移動させることができるよう作動する複動油圧ピストンシリンダ装置139はロール台車の駆動ブラケット140と主機械フレームとの間に接続されて、ロール台車をアセンブリステーション114から鋳造ステーション115へ、又その逆へ移動させることができるよう作動するようになっている。 鋳造ロール116は電動モータのロール駆動軸141と台車フレーム131上のトランスミッションとを介して相反方向に回転させる。 ロール116の銅製周壁に形成し縦方向に延び周方向に離間した一連の水冷通路には、回転グランド1 43を介して水供給ホース142に接続されたロール駆動軸141内の水冷導管からロール端を介し冷却水を供給する。 ロールの典型的な大きさは径が約500 mmで、1300mm幅のストリップ品を造るために長さは1300mmまでにすることができる。 取鍋117は全く従来の構成であって、ヨーク145を介し天井クレーンで支持し、それにより溶融金属受けステーションから定位置に移送可能である。 取鍋にはサーボシリンダで作動させることができるストッパロッド146を備えているので、溶融金属を取鍋から出口ノズル147及び耐火シュラウド148を介してタンディッシュ118に流入させることができる。 タンディッシュ118も従来の構成であって、酸化マグネシウム(MgO)等の耐火物で造った広皿状のものである。 タンディッシュの一側が取鍋から溶融金属を受け、前記溢流口124及び緊急プラグ125を備えている。 タンディッシュの他側には、一連の長手方向に離間した溶融金属出口開口152を備える。 タンディッシュ下部は、タンディッシュをロール台車フレーム131に取付けるための取付ブラケット153を有し、且つ、タンディッシュを正確に位置決めするよう台車フレームの位置合わせペグ154を受ける開口を備えている。 供給ノズル119はアルミナグラファイト等の耐火物製の細長体として形成する。 その下部は内方下向きにすぼまるようテーパ状としてあるので鋳造ロール116間隙に突入できる。 取付ブラケット160が備えてあってノズルをタンディッシュ下側から支持し、ノズル上部には外方に突出する側部フランジ155を形成して取付ブラケット上に位置させる。 ノズル119は一連の、水平に離間し略上下に延びる流路を有し、ロール幅全体に金属の適宜低速放出流を生み出し、初期凝固の起きるロール表面に直接当てることなく溶融金属をロール間隙に送ることができる。 若しくは、ノズルが単一の長孔出口を有してロール間隙に低速のカーテン状の溶融金属を直接送るようにしてもよく且つ/又はノズルが溶融金属溜めに浸ってもよい。 溜めはロール端で一対の側部閉止板156によって画成する。 側部閉止板15 6はロール台車が鋳造ステーションにある時にはロールの段付端157へ保持される。 側部閉止板156は窒化ほう素等の強い耐火材で造り、ロールの段付端1 57の曲面に合ったスカロップ側端181を有する。 側部閉止板が取付けられる板ホルダ182は一対の油圧シリンダ装置183の作動により鋳造ステーションで可動であって、側部閉止板が鋳造ロールの段付端に係合して、鋳造作業中に鋳造ロールに形成される溶融金属溜めの端部閉止部を構成する。 鋳造作業中、取鍋ストッパロッド146を作動させて、溶融金属が取鍋からタンディッシュへと、そして金属供給ノズルを介し鋳造ロールへと注ぐようにする。 本発明によれば、高温ストリップ品120は、一対の粉末噴射銃又は高温金属面に粉末を被覆する流動床で構成され得る被覆ユニット201を通る。 被覆工程は窒素雰囲気等の保護雰囲気内で行なうことができる。 被覆粉末は溶けて/流れて粘着性被覆を形成し、次いで被覆高温ストリップが、一対のピンチロール202と厚みを減らすよう高温金属に作用する熱間圧延機203とを通過させられる。 熱間圧延機203を通過後、被覆金属ストリップはクーラ204を通ることにより水噴射を受けて急冷される。 被覆の冷却により被覆には凝固・破砕が起きる。 従って,クーラを通る時に被覆破片がストリップから剥げ落ち、再循環後の再使用のため水循環システムから濾過分離される。 被覆除去後、ストリップは更なる対のピンチロール205を通ってコイラ20 6上に至る。 そのようにして製造されたストリップは輝いたストリップか又は極薄スケール層を有するストリップである。 従って、更なる処理を行なう前に更に脱スケール又は酸洗いする必要はない。 実際、ストリップは、高温圧延品の被覆等、インライン処理のための更なる処理装置へと直ちに通すことが可能である。

    【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年8月21日【補正内容】 差替え原文第2頁の訳文である。 本発明は又、ストリップを更なるスケーリングが起きても重大な問題にはならない程の温度に冷却する場合に、ストリップの脱スケールを非常に効果的に行なうことができる。 発明の開示本発明によれば、連続鋳造機で溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続的に鋳造し、鋳造機から出たままの凝固ストリップをそれが鋳造機と同じライン内にある間に、 (a) 高温金属ストリップに、施工対象のストリップの温度で流動性を有する材料の酸化保護被覆を施し、 (b) このようにして被覆された高温ストリップを被覆除去前にサイズ及び/又は形状を変えるよう作業を受けさせ、 (c) その後に被覆を冷却して凝固・破砕させることを含む被覆除去処理によって被覆を除去することからなる鋼ストリップ製造方法が提供される。 好ましくは、ストリップが鋳造機を出る領域でストリップに被覆が施される。 被覆材料は、ストリップから熱を受けて溶ける/流れる粉末状で施すことができる。 被覆材料は酸素を包含するガラス質エナメル等のガラス質材料とすることができる。 好ましくは、ストリップ温度が1100℃を超えた時に、より好ましくは13 00℃より上で、ストリップに被覆を施す。 好ましくは、被覆材料は、600℃〜1400℃の範囲の溶融/軟化点を有する。 好ましくは、更に被覆材料は施工対象のストリップの温度で1000Pa. s (ポアズ)以下の粘性を有する。 より明細には、被覆材料の粘性はこれら条件のもとで100Pa. s以下であることが好ましい。 本発明は更に、 差替え原文第3頁の訳文 溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続鋳造する連続鋳造機と、 連続鋳造機から出たままの高温鋼ストリップに酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 厚みを減らすため被覆高温ストリップを圧延するよう操作可能なストリップ圧延手段と、 被覆を冷却して凝固・破砕を起こさせる冷却手段で構成され、ストリップが連続鋳造機と同じラインにある間にストリップから被覆を除去する被覆除去手段と から成る鋼ストリップ製造装置を提供する。 連続鋳造機は双ロール鋳造機とすることができる。 より明細には、本発明は 間にロール間隙を有する一対の鋳造ロールと、 ロール間隙上方に配し、溶融鋼をロール間隙へ送出し、ロール間隙の直上でロールの鋳造表面に支持される溶融鋼の鋳造溜めを創り出す金属供給ノズルと、 ロール間隙から下方に凝固高温金属ストリップを送出するようロールを相反方向に回転させるロール駆動手段と、 鋳造ロール間のロール間隙から送出される時の高温金属ストリップに、施工温度にて流動的であるガラス質材料の酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 厚みを減らすため被覆高温ストリップを圧延するよう操作可能なストリップ圧延手段と、 圧延されたストリップを冷却して凝固・破砕を起こさせる冷却手段を含み、ストリップから被覆を除去する被覆除去手段とから成る鋼ストリップ製造装置を提供する。 被覆除去手段は被覆の破砕・除去を助ける機械的手段をも含んでいてよい。 差替え原文第20頁の訳文特許請求の範囲 1. 連続鋳造機で溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続的に鋳造し、 鋳造機から出たままの凝固ストリップをそれが鋳造機と同じライン内にある間に、 (a) 高温金属ストリップに、施工対象のストリップの温度で流動性を有する材料の酸化保護被覆を施し、 (b) このようにして被覆された高温ストリップを被覆除去前にサイズ及び/又は形状を変えるよう作業を受けさせ、 (c) その後に被覆を冷却して凝固・破砕させることを含む被覆除去処理によって被覆を除去することからなる鋼ストリップ製造方法。 2. ストリップが鋳造機を出る領域で被覆をストリップに施す、請求項1で請求の方法。 3. 被覆材料を、ストリップから熱を受けて溶け粉末状で施す、請求項1又は2で請求の方法。 4. ストリップ温度が1100℃を超えた時にストリップに被覆を施す、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 5. ストリップ温度が1300℃を超えた時にストリップに被覆を施す、請求項4で請求の方法。 6. 酸化保護被覆がストリップ表面で酸化鉄と反応する結果、ストリップを脱スケールするよう酸化鉄が被覆と共に除去される、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 7. 被覆材料が、600℃〜1400℃の範囲の溶融/軟化点を有する、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 8. 被覆材料が、酸素を含有するガラス質材料である、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 9. 被覆材料が、ガラス質エナメルである、請求項8で請求の方法。 差替え原文第21頁の訳文10. 被覆材料が、施工対象のストリップ温度で1000Pa. s以下の粘性を有する、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 11. 被覆材料が、施工対象のストリップ温度で100Pa. s以下の粘性を有する、請求項10で請求の方法。 12. 水噴射を掛けることにより被覆を冷却して凝固・破砕を起こす、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 13. 被覆された高温ストリップが、熱間圧延による前記作業を受けて、それによりその厚みを減らす、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 14. 連続鋳造機が、間にロール間隙を形成する一対のチル鋳造ロールで構成された双ロール鋳造機であり、前記鋳造溜めがロール間隙直上の鋳造ロール鋳造面に支持され、鋳造ロールは回転させられて前記凝固ストリップをロール間隙から下方に送給し、ロール間隙の下方で被覆材料がストリップに施される、先に述べた請求項のいずれかで請求の方法。 15. 溶融鋼の鋳造溜めから凝固ストリップ品を連続鋳造する連続鋳造機と、 連続鋳造機から出てきたままの高温鋼ストリップに酸化保護被覆を施すよう操作可能な被覆アプリケータと、 厚みを減らすため被覆高温ストリップを圧延するよう操作可能なストリップ圧延手段と、 被覆を冷却して凝固・破砕を起こす冷却手段で構成され、圧延されたストリップが連続鋳造機と同じラインにある間にストリップから被覆を除去する被覆除去手段とから成る鋼ストリップ製造装置。 16. 被覆アプリケータが、被覆材料を粉末状で施すものである、請求項1 差替え原文第22頁の訳文5で請求の装置。 17. 連続鋳造機が、間にロール間隙を有する一対の鋳造ロールと、ロール間隙上方に配し、溶融鋼をロール間隙へ送出し、ロール間隙の直上でロールの鋳造表面に支持される溶融鋼の鋳造溜めを創り出す金属供給ノズルと、ロール間隙から下方に凝固高温金属ストリップを送出するようロールを相反方向に回転させるロール駆動手段とから成る、請求項15又は16で請求の装置。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI C21D 9/52 101 9542−4K C21D 9/52 101 C23C 24/08 9445−4K C23C 24/08 C 26/00 9445−4K 26/00 Z 30/00 9445−4K 30/00 C C23D 5/00 9351−4K C23D 5/00 Z

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