Anhydrous lactose aggregates and its manufacturing

申请号 JP2007548114 申请日 2005-12-21 公开(公告)号 JP5173431B2 公开(公告)日 2013-04-03
申请人 キャンピナ・ネダーランド・ホールディング・ビー.ブイ.; 发明人 クセンドラガー、クラース・ダニエル; ワルスマ、ブーベ;
摘要 The invention relates to a process for the preparation of anhydrous lactose agglomerates, said process comprising (i) subjecting essentially anhydrous lactose primary particles comprising at least 60 wt % crystalline-lactose in a granulator to a wet granulation step at a temperature in the range of 30-100° C. using a binder solution, wherein the granulation mass is subjected to drying for at least part of the granulation step, and (ii) after-drying the granulation mass. The anhydrous lactose agglomerates thus produced comprise at least 50 wt %-lactose crystallites and have a total water content in the range of 0-1.0 wt %, which is required according to the standards laid down by the Pharmacopoeia for anhydrous lactose excipients. These agglomerates combine have excellent compactibility and flowability properties and are particularly useful as excipient in moisture-sensitive applications.
权利要求
  • 無水物のラクトース凝集物の製造の方法であって、前記方法が以下を具備する方法;
    (i)少なくとも60wt%の結晶性βラクトースを含む本質的な無水ラクトースの一次粒子を造粒機中で、30〜100℃の範囲の温度で結合剤溶液を使用する湿潤造粒工程に供すること、ここで、当該造粒マスは、当該造粒工程の少なくとも一部分で乾燥に供される、および (ii)造粒マスを後乾燥して、少なくとも50w%のβラクトース結晶を含み、且つカール・フィッシャー滴定により測定した場合に0〜1.0wt%の範囲の総水含量を有する無水ラクトース凝集物を得ること、
    ここで、湿式造粒が流体床造粒を含む
  • 請求項1に記載の方法であって、造粒中の遊離型の水分含有量は造粒マスの全重量に基づき0.1〜10wt%で維持される方法。
  • 請求項1または2に記載の方法であって、造粒中の乾燥が、当該造粒マスを当該造粒機の入り口で0〜25%の相対湿度と30〜100℃の温度とを有する熱い空気に接触させることを含む方法。
  • 請求項1〜3の何れか1項に記載の方法であって、当該結合剤溶液がラクトースを含む方法。
  • 請求項4に記載の方法であって、当該結合剤溶液が5〜60wt%のラクトースを含む方法。
  • 請求項4または5に記載の方法であって、無水ラクトース一次粒子の当該結合剤溶液におけるラクトースに対する重量比が1.5:1〜50:1である方法。
  • 少なくとも50wt%のβラクトース結晶を含み、カール・フィッシャー滴定によって測定された場合に総水含有量を0〜1.0wt%の範囲で有する無水ラクトース凝集物であって、前記凝集物が、250〜600g/Lの注入バルク密度と250〜800g/Lのタップ床密度を有する無水ラクトース凝集物。
  • 請求項1〜 の何れか1項に記載の方法により得られた無水ラクトース凝集物であって、少なくとも50wt%のβラクトース結晶を含み、カール・フィッシャー滴定によって測定された場合に総水含有量を0〜1.0wt%の範囲で有する無水ラクトース凝集物。
  • 請求項 に記載の無水ラクトース凝集物であって、当該凝集物が250〜600g/Lの間の注入バルク密度を有する凝集物。
  • 請求項 または に記載の無水ラクトース凝集物であって、当該凝集物が250〜800g/Lの間のタップ床密度を有する凝集物。
  • 請求項 10の何れか1項に記載の無水ラクトース凝集物または請求項1〜 の何れか1項に記載の方法により得られた無水ラクトース凝集物を希釈剤、充填剤または担体として含む錠剤、注射可能剤、カプセル、サッシェ、ペレットおよび乾燥粉末吸入器。
  • 請求項 10の何れか1項に記載の無水ラクトース凝集物または請求項1〜 の何れか1項に記載の方法により得られた無水ラクトース凝集物を含む錠剤、カプセルまたは乾燥粉末吸入器。
  • 说明书全文

    発明の分野

    発明の技術分野 本発明は、無ラクトース凝集物、その製造、並びにこれらの凝集物の錠剤およびカプセルにおける賦形剤(充填剤-結合剤)としての使用または乾燥粉末吸入器における担体としての使用に関する。

    発明の背景 ラクトースは、錠剤およびカプセルにおいて、並びに更に限定された範囲では凍結乾燥製品において充填剤、充填剤−結合剤または希釈剤として、並びに乾燥粉末吸入器のための担体として広く使用される。 世界的に、薬局方は、それらのラクトースモノグラフにおいて医薬品グレードのラクトースのアイデンティティおよび純度についての必要条件を記載しており、それによって、ラクトース一水和物とラクトース無水物を識別している。 これら薬局方に従うと、ラクトース無水物は、最大限度で1wt%の水含有量であるべきであり、その理由から、湿気に敏感な適用での賦形剤として特に有用である。

    溶液において、ラクトースは約60%のβラクトースと40%のαラクトースの平衡状態で存在し、この2つの立体異性体はラクトースのグルコース環における炭素原子1でのヒドロキシル基の配向により区別される。 93.5℃の結晶化で、αラクトース一水和物結晶が形成される。 93.5℃以上で、βラクトースが結晶化される。

    結晶βラクトースは、上述の基準の低水含有量を満たす無水非吸湿性形態である。 αラクトース一水和物を厳密な条件で熱脱水または乾燥してもまた、無水物修飾、多くの場合には安定なおよび不安定なラクトース無水物を得ることが可能である。

    ラクトース無水物は、慣習的に、回転乾燥により製造され、それは70%よりも多い結晶βラクトースを含み、これは、例えば、ラークら(Lerk et al、Physico-Pharmaceutical Properties of Lactose; Proceedings of the International Colloquium on Indusstrial Pharmacy (1983) pages 59-88)により記載される通りである。 US 3,802,914は代替的な経路であるラクトース溶液を回転加温ドラムに高温でスプレーし、それによりβラクトースについて高ラクトース無水物を得る経路が開示される。

    GB-A-2.077.268 は、無水物の安定なラクトースの製造方法を教示するものであり、ここで、結晶αラクトース一水和物は、エクトスルーダーに乾燥製品として添加され、そのジャケットが温度約100℃に加温される方法を教示するものである。 当該ラクトースは、次に、押し出される。 162および164℃の温度が好例である。 この方法は、βラクトースにおける高ラクトース無水物を得るものであり、これは、錠剤を製造するために、使用することが可能であるが、これは凝集してはおらず、またそのように製造されたラクトースは、比較的高いバルク密度を示し、且つ適合性が低い。 従って、GB-A-2.077.268に従う無水の安定なラクトースから製造された錠剤は、圧10−13kgまでしか抵抗できない。 これらの数字は、錠剤強度の点から10kN加圧力であらわすことも可能であり、当該適用において使用する場合、錠剤強度は約75Nである。

    無水βラクトースは、例えば、US 3,639,170またはEP-A-239.172に開示されるようなスプレードライされたラクトースと混同されるべきではない。 スプレードライされたラクトースは、非晶質ラクトースマトリックス中に共に接着された球状粒子の小型αラクトース一水和物結晶からなる吸湿性形態であり、典型的には、20%未満のβラクトースを含むものである。 その高αラクトース一水和物含有量のために、スプレー乾燥したラクトースは、限られた圧粉性を示す。 その上、その総水含有量の約5wt%という点が多くの湿気に敏感な適用に対して不適切である。

    αラクトース一水和物またはスプレー乾燥ラクトースと比較して、非常に優れた圧粉性のために、無水βラクトースは製薬産業において好ましい賦形剤である。 しかしながら、ロール乾燥無水βラクトースの流動性は通常乏しく、従って、結果として広い重量変化と可変性の充填のために最終製品において不均質性が生じてしまう。

    その流動性能を改善するために、βラクトースは、従って、一般にふるいに供され、微細なものが除去され、粗いグレードが得られるが、ファーマトースDCL22(DMV Internationl BV( Veghel、The Netherlands))がその良好な例である。 そのようなふるいの工程の欠点は、改善された流動性能が、貴重な微細の分けられた物質を廃棄するコストの上に実現されることである。 更に、当該ラクトース無水物は従って、限られた圧粉性を有することであり、特に高薬物用量を含む剤形において好ましくない。

    従って、高い割合のβラクトースを含む直接的な圧縮性βラクトースを製造するための方法が要求されており、それにより製造されるβラクトースは無水物(1w/w%未満の湿気)であり、標準の無水βラクトースに比べてより良好な圧粉性特性を有し、また、良好な流動特性を有し、製造中に微粉の損失を伴わないものが要求される。

    発明の詳細な説明

    無水ラクトース凝集物の製造 本発明は、無水ラクトース凝集物の製造方法であって、前記方法が以下を具備する方法を提供する;
    (i)少なくとも60wt%結晶βラクトースを含む本質的な無水ラクトース一次粒子を造粒機内で、30〜100℃の温度で結合剤溶液を使用して湿式造粒工程に供すること、ここで、当該造粒マスは、少なくとも部分的な造粒工程で乾燥に供される;および(ii) 当該造粒マスを後乾燥して、少なくとも50wt%βラクトース結晶を含み、カール・フィッシャー滴定により測定された場合に総水含有量を0〜1.0wt%で有する無水ラクトース凝集物を得ること。

    そのような条件での高βラクトース含有量を有する一次粒子の湿式造粒が、水性結合剤溶液の使用や、および/またはβラクトースの結晶化温度よりもかなり低い温度であるにもかかわらず、無水物形態の凝集物産物を産生することを予想外にも見出した。

    本発明の方法により得られた当該無水ラクトース凝集物は、高βラクトース含有量を含む標準的な無水一次粒子よりも優れた圧縮性特性を有し、凝集物の良好な流動特性を兼ね備えており、更にこれは薬局方に規定される無水ラクトース賦形剤に適合する凝集物である。 本発明の無水ラクトース凝集物を使用して製造された錠剤は、商業的に入手可能な種類のラクトースを適用して製造された錠剤に比べ、より高い錠剤強度を示す。

    「湿式造粒」とは、一次粉末粒子を造粒液を用いて接着させ、顆粒または凝集物と呼ばれるより大きな多粒子エンティティを形成する何れかの方法であることが理解される。 これらの凝集物は典型的にサイズが100μm〜4mmであり、当該サイズはそれらの続く使用およびその目的のために要求される適合強度に依存ればよい。

    何れの種類の湿式造粒方法も本発明の目的のために使用することができ、ここで、混合および造粒における当該温度および湿度は制御可能なパラメーターであり、またここで、造粒およびその後の水分の存在量を制御し、ガラス質状への転化を避けることが可能である。

    湿式造粒は、好ましくは1〜120分、好ましくは3〜60分、より好ましくは5〜45分の造粒時間を含む。 しかしながら、全体の造粒時間の間中、当該造粒マスを乾燥することは好ましいが、当該造粒時間の少なくとも一部分においての乾燥でも所望の効果が達成できる。 好ましくは、当該造粒マスは、最後の四分の一、より好ましくは少なくとも二分の一、最も好ましくは当該造粒時間の最後の三分の二の時間に亘り乾燥に供される。

    好ましくは、造粒の間の遊離型の水分含有量は、当該造粒マスの総湿重量をベースに0.1〜10wt%、好ましくは0.5〜5wt%、好ましくは1〜4wt%、特に3wt%以下で維持される。 「遊離型の水分」とは、造粒中の当該造粒マスにおける何れかの水分の存在であると理解され、それは当該ラクトースの結晶格子中の水として存在するものではない。

    本発明に従う造粒中の乾燥は、好ましくは当該造粒機に熱い空気を吹き込むことにより、当該造粒マスを熱い空気と接触されることを含む。 当該造粒機の入り口での熱い空気は、好ましくは相対湿度0〜25%、好ましくは温度30〜100℃、より好ましくは40℃よりも高温、更により好ましくは50℃よりも高温、特に60℃よりも高温である。 造粒中に乾燥されるべき造粒マスに対する空気の入り口での温度および相対湿度および範囲は知られているが、当業者であれば、容易に当該熱い空気の実際の流速を、使用される造粒機の種類に併せて決定できる。

    本発明に従う湿式造粒は、好ましくは流体床造粒を含み、これは特別な種類の湿式造粒であり、ここでは、造粒および乾燥が同じチャンバーにおいて実施され、乾燥が凝集物の形成されている間に開始される。 高βラクトース含有量を含む無水ラクトース一次粒子の床は、ノズルからの結合剤溶液でスプレーされ、同時に空気の流れの中で当該粉末粒子の流動化がなされる。 十分な液体がスプレーされ、所望のサイズの顆粒が製造され、その時点で当該スプレーが止められるが、当該流動化空気の流動は後乾燥工程においても続く。 一容器における当該造粒化と乾燥との組み合わせが温度および乾燥速度のより良好な制御を可能にする。

    「少なくとも60wt%で結晶βラクトースを含む本質的な無水ラクトース一次粒子」は、ラクトースの総乾燥重量をベースに少なくとも60wt%結晶βラクトースを有する非凝集物ラクトース粒子を含むことを意味する。 好ましくは、当該βラクトース一次粒子は、少なくとも65wt%、より好ましくは少なくとも70wt%、最も好ましくは少なくとも80wt%の結晶βラクトースをラクトースの総乾燥重量をベースに含む。 当該結晶化度は、薬局方に開示される標準法に従って決定される。 当該βラクトース一次粒子は、好ましくはローラー乾燥により提供される。 高結晶βラクトースを含む当該無水一次粒子は、これ以降「βラクトース一次粒子」と称する。

    重要なことは、低水分含有のβラクトース一次粒子から出発することであり、これにより本発明の方法を用いて無水ラクトース凝集物が製造される。 当該一次粒子の水含有量は、従って、当該ラクトース粒子の総重量の0〜1.0wt%、好ましくは0.5wt%未満、である。 当該水含有量は、標準化されたカール・フィッシャー滴定により測定され、それが当該ラクトース結晶に存在する遊離型の水分および水を含むことを意味する。

    非晶質ラクトースおよびαラクトース一水和物の両方が当該水レベルに寄与するので、当該非凝集物ラクトース粒子は、ラクトースの総乾燥重量をベースに10wt%未満、好ましくは5wt%未満のαラクトース一水和物を含むべきであり、また非晶質ラクトースの存在が10wt%未満、好ましくは5wt%未満であるべきであり、また基本的には非晶質ラクトースは存在しないことが最も好ましく、即ち、当該ラクトース一次粒子の総乾燥重量ベースに1wt%未満であることが好ましい。

    当該一次粒子の総乾燥重量の残りは、αおよびβラクトースの無水物から形成され、ここで、分離されたαおよびβドメインは識別されない。

    本発明の方法において使用される当該βラクトース一次粒子の平均粒子サイズまたは粒子サイズの分布は、特にこれに限定するものではない。 当該ラクトースは、直接的に当該結晶化/乾燥工程から得られたものが使用されてもよく、または粉砕またはスクリーニング工程に最初に供されてもよい。 しかしながら、当該最終産物は、当該βラクトース一次粒子が平均サイズで60μm以下、好ましくは45μm未満である場合に適合性に関して有利であることが分かった。 他方、好ましくは、平均サイズが少なくとも20μm、好ましくは少なくとも30μmを有する粒子を使用することでより高い適合性を達成できる。 粒子サイズ分布は、アルパイン・エア・ジェット・シーブ(Alpine Air Jet sieve (Hosakawa Alpine、Germany))で測定される。 32μm以下の粒子については、レーザー回折測定も使用される(例えば、MalvernまたはSympatec)。

    湿式造粒の間に、本質的な無水βラクトース一次粉末粒子の混合物は造粒流体を使用して顆粒化される。 当該流体は、非特性溶媒を含み、これは揮発性でなくてはならず、それによって乾燥により除去され得る。 典型的な溶媒は、水、エタノールおよびイソプロパノールおよびその組み合わせを含む。 当該造粒流体は、好ましくは溶解された結合剤または結合薬剤を含み、この結合剤が一旦当該顆粒が乾燥された際の結合を保証する。 便宜的に、ここでは当該造粒流体を「結合剤溶液」とも称する。

    今回、造粒方法において、結合剤溶液中でラクトースを使用すること、好ましくはラクトース溶液、より好ましくは水性ラクトース溶液として使用することが有利であることが分かった。 当該βラクトース一次粒子を、ラクトースを含む結合剤溶液と湿式造粒中に接触させることにより、βラクトース一次粉末粒子間の結合が得られ、それとともに当該凝集物の強度が増強される。 好ましくは当該結合剤溶液が、当該βラクトース一次粒子に対して段階的に、または連続して、好ましくは連続して添加され、ここで、当該湿分供給速度は、乾燥中に当該造粒機から遊離型の水分が重ねて消失する速度と大まかに等しくなるように選択される。 総体的に、当該遊離型の水分含有量は、上述の制限内で維持され、好ましくは当該結合剤溶液のスプレー中に略一定に維持される。

    当該ラクトース溶液は、当該結合剤溶液の総重量をベースに好ましくは約5〜60wt%のラクトース、より好ましくは10〜40wt%のラクトースを含む。 当該結合剤溶液中のラクトース濃度が60wt%を超える場合、当該溶液は非常に粘性のあるものとなり、スプレーが困難になる。 その上、約60%を超える場合、当該溶液は過飽和となり、例えば、93.5℃以下の温度でαラクトース一水和物の自然発生的な結晶化が生じる。 これは最終産物の水含有量に不利な影響であろう。

    当該ラクトース凝集物は乾燥粉末吸入器における担体としても提供されるべきであり、当該凝集物のより低い圧縮強度が要求されてよい。 これは、当該結合剤溶液におけるよりも低濃度のラクトースを適用することにより達成され、好ましくは総溶液重量をベースに多くて10wt%のラクトース、より好ましくは多くて5wt%、特に1wt%未満、最も好ましくは当該結合剤溶液が実質的にラクトースを含まないことで達成される。

    当該結合剤溶液は、更に、他のサッカライド、例えば、糖アルコール、セルロースおよび/またはセルロース誘導体を含んでもよい。 非常に硬度の高い錠剤は、無水ラクトース凝集物のために得られ、これはラクトース、セルロースおよび糖アルコール、特にマンニトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトールの混合物、またそのようなアルコールの混合物、例えば、モノ、ジ、トリおよびポリサッカライドの混合物を含むデンプンの加水分解物の水素化により得られるものなどを含む結合剤溶液を適用することにより製造される。 仮に糖アルコールが当該結合剤溶液に存在する場合、当該溶液の総乾燥重量で計算して、濃度が1〜15wt%であることが好ましい。 セルロースは、当該結合剤溶液の総乾燥重量の0〜40wt%で存在下能である。 他の態様において、セルロースおよび/または糖アルコールは、当該βラクトース一次粒子と共に提供されてもよく、例えば、US 5,534,555に開示されるような、ラクトース、セルロースおよび糖アルコールのローラー乾燥により得られる同質の混合物として提供されてもよい。

    本発明に従うと、βラクトース一次粒子と当該結合剤溶液との混合またはスプレーは、温度が少なくとも30℃で実施される。 当該造粒方法に投入される前に、当該結合剤溶液は、好ましくは、30〜100℃、より好ましくは40〜90℃の範囲の温度を有する。

    実際の造粒は、温度が30〜100℃、好ましくは40〜90℃で実施される。 これは例えば、造粒容器に前加温流を導入することにより達成される。 より高い濃度では、色が不安定性であったり脱色が生じたり、即ち、黄変が生じたりする。 更に、好ましくは、前加温流の空気の相対湿度は0〜25%に維持される。 ラクトースを含む結合剤溶液を使用する好ましい場合において、当該βラクトース一次粒子の当該結合剤溶液に存在するラクトースの量に対する重量比は、好ましくは1.5:1〜50:1、より好ましくは4:1〜20:1の範囲で選択される。

    当該造粒工程から得られたラクトース凝集物は、当該最終産物における所望の値よりも高い総水含有量を示し、造粒条件に従って、後乾燥工程、好ましくは温度が40〜100℃、好ましくは90度未満を含む工程に曝され、更に、当該造粒マスは低い相対湿度、好ましくは0〜25%での空気流に接触させられる。 後乾燥時間は、典型的には、1時間未満、好ましくは1〜30分、更により好ましくは2〜15分を含む。 これらの後乾燥条件は従来の湿式造粒技術から知られる乾燥条件よりも厳密ではなく、16時間の乾燥は一般的ではない。

    流体床造粒処理の好ましい態様において、造粒中の乾燥は、多くとも25%の相対空気湿度の入り口での空気流により、好ましくは入り口での空気温度が少なくとも流体床における温度と同じかそれよりも高い温度での空気流により達成される。 好ましくは、後乾燥中の当該空気流は、造粒中の乾燥に使用される空気流よりも低流速度である。 造粒および後乾燥中の実際の流速度は、造粒機の大きさおよび種類に依存する。 流動化することにおいて、総水含有量が1.0wt%よりも高い凝集物は、後乾燥し、それにより当該凝集物の総重量をベースに総水含有量が0〜1.0wt%、好ましくは0.5wt%以下となる。 ここで、当該水含有量はカール・フィッシャー滴定により測定される。

    造流および乾燥後、当該乾燥マスは、ふるいにかけられる。 任意に続くスクリーニングまたは製粉工程で凝集物が壊される。 製粉により生じた微細物は当該造粒機または圧縮機に戻されて再利用されてよい。 スクリーニングおよび製粉工程は、実際の造粒時、定量および当該結合剤のフィージング時との組み合わせであり、これらのふるいかけは、当業者が、適用に従って要求される強度の無水ラクトース凝集物の標準サイズおよびサイズ分布に適合させることが可能であろう。

    無水ラクトース凝集物 本発明は、更に無水ラクトース凝集物であって、当該凝集物の総乾燥重量ベースで少なくとも50wt%、好ましくは少なくとも60wt%、より好ましくは70〜80wt%のβラクトース結晶を、主な無水物結晶αおよびβラクトースのマトリックスにおいて共に有する凝集物を提供する。 当該マトリックスにおいて、結晶αおよびβラクトース形態は一方のものからは識別されず、個々のβラクトース結晶は観察されるが、これらが断続相に寄与すると考えられる。

    当該凝集物におけるαラクトースの総量は、当該凝集物の総乾燥重量ベースで好ましくは40wt%未満、より好ましくは30wt%未満、最も好ましくは20wt%未満である。

    当該無水ラクトース凝集物の水含有量は、当該凝集物の総重量の0〜1.0wt%、好ましくは0.5wt%未満である。 当該水含有量は、標準的なカール・フィッシャー滴定により測定されるものであり、これは当該ラクトース結晶における遊離型の水分およびそこに存在する水分を意味する。 非晶質ラクトースおよびαラクトース一水和物の両方が当該水含有量に寄与しているので、当該凝集物において存在する非晶質ラクトースの量は、当該凝集物の総乾燥重量の10wt%未満、好ましくは5wt%未満であるべきである。 最も好ましくは、当該凝集物に存在する非晶質ラクトースの量は、当該凝集物の総乾燥重量ベースで1wt%未満である。 更に、ある理論のために、αラクトース一水和物の量は、当該凝集物の総乾燥重量の10wt%未満、好ましくは5.0wt%未満、最も好ましくは1wt%未満であるべきである。

    本発明の方法に従い得られる当該無水ラクトース凝集物は、同じバッチの一次粒子から製造されるスプレー乾燥顆粒に比べて広いサイズ分布であることにより特徴付けられる。 当該サイズ分布は、アルパイン・エア・ジェット・シーブを用いて一次粒子の場合と同様に決定される。 当該凝集物は、典型的には、サイズが50〜4000μm、より好ましくは100〜1000μmであるが、実際の分布は、使用されるβラクトース一次粒子のサイズ分布と製造における凝集工程の両方に依存する。 当該凝集物の平均サイズは、典型的には、それらのβラクトース一次粒子の平均サイズよりも少なくとも5倍大きく、好ましくは少なくとも100μmである。 当該凝集物は平均で少なくとも5結晶化されたβラクトースドメインを、好ましくは規則的に、非球状形態で含み、無水α/βラクトースのむしろ密度の高い結晶マトリックスで群集している。 このマトリックスは実質的に同質であり、ここでは分離しているαおよびβドメインは識別されない。

    本発明の凝集物は、従来の公知の湿式造粒により製造された顆粒よりもより優れた多孔性を有し、その表面は結合薬剤の薄膜により覆われている。 本発明の造流方法により製造された小粒フラクションは比較的低いバルク密度と比較的高い適合性を、従来の湿式条件、乾燥が造粒後にのみ行われる条件での凝集化技術により製造された凝集物と比較して、示す。

    本発明に従う無水ラクトース凝集物は、好ましくは、標準的な注入バルクまたは床密度が250〜600、より好ましくは300〜550g/Lを有し、好ましくはタップ床またはバルク密度250〜800、より好ましくは400〜750g/Lを有し、これらの値はUS 薬局方 25 page 1981に従い測定される。

    当該凝集物の強度は、修飾されたレーザー回折測定を使用して決定されてもよい。 当該凝集物の頑強性または硬さは、それらをレーザー回折測定系に投入し、一定の空気流で様々な圧力下で、例えば、0.5、3および5barにおいて、一定の時間で試験される。 種々の圧力で処理された後に測定される平均粒子サイズの減少が、当該凝集物の頑強性および安定性のための尺度である。 この方法のために使用できる機器は、例えば、シンパテック GmBHからの(ドイツ)シンパテック・へロス(the Sympatec Helos)が、R5レンズ(0.5〜875μm)を搭載し、RODOS乾燥分散系をVIBRI振動粉末フィーダーと組み合わせて使用できる。

    当該凝集物の流動性は、所謂、フロデックス装置(Flodex apparatus (Hanson、USA))を使用して測定することが可能であり、これはディスクが下端に取り付けられたシリンダーであり、これを介して粉末が流れる。 当該ディスクは、当該粉末の種類に応じて4〜34mmの間で変動する開口部を有する。 凝集物の粉末の量がシリンダー内に位置され、閉鎖板が取り除かれ、流動が生じたか否かが観察される。 流動性の値は、流動が生じ得る最も小さいディスク孔(直径)であり、3連続測定が基本である。

    当該凝集物で製造される錠剤の圧縮特性は錠剤粉砕強度として測定される。 錠剤は、9mm直径の250mg錠剤を製造するためのキリアン・ロータリー・プレッス(Kilian rotary press (Kilian、Germany))を使用し、圧縮力5〜20kNを適用して製造した。 本発明の凝集物を使用して製造された錠剤は、好ましくは、10kNの圧縮力で圧縮強度が80〜200N、好ましくは90Nより高値、より好ましくは100Nよりも高値を示し、他方、非凝集化の粒子では典型的には65〜75Nの値が観察される。

    錠剤化に先駆けて、当該凝集物粉末は、適切な量の滑沢剤、例えば、ステアリン酸またはその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウムなど)と混合することにより潤滑化されてもよい。 使用される滑沢剤の量は、当該凝集物の重量をベースにして0.1〜2wt%である。

    当該無水ラクトース凝集物は、更に、ラクトース以外の成分、例えば、セルロースおよび/または糖アルコールを含んでもよく、これらは結合剤として当該製造において使用される。

    無水ラクトース凝集物の使用 本発明はまた、本発明に従う無水ラクトース凝集物を希釈剤、担体または充填剤として製剤適用、例えば、錠剤、注入可能剤、カプセル、サッシェ、ペレットおよび乾燥粉末吸入器を含む適用のための使用に関する。 当該無水ラクトース凝集物は、特に、湿気に敏感な活性物質との使用に有利であると考えられる。

    本発明は更に、本発明の無水ラクトース凝集物を単独または他の希釈剤、担体または充填剤との組み合わせにおいて含む錠剤、注入可能剤、カプセル、サッシェ、ペレットまたは乾燥粉末吸入器に関する。

    例1a 凝集化無水βラクトース粒子の製造 無水βラクトース(DCL 21 from DMV International、The Netherlands)をレッシュ(Retsch (Germany))からのミルを用いて粉砕し、シンパテック・へロス(Sympatec Helos (Sympatec GmbH、Germany))を用いてのレーザー回折により測定した場合に平均粒子サイズが40μmとなるようにした。 別に、水中で20w/w%のラクトース溶液を調製した。 400グラム量の粉砕したβラクトースをエアロマチック・ストレア−1造粒機(Aeromatic Strea-1 Granulator、Aeromatic AG (Switzerland))に入れ、400グラムの粉砕したβラクトース当たりにつき102グラム量の当該ラクトース溶液で凝集させた。 当該ラクトース溶液を8.5g/minの速度で45℃の温度で添加した。 造粒を、温度が50℃で、空気流動が約0.7m /minで行った。 入り口の空気の温度は85℃だった。 凝集時間は約12分であり、続く後乾燥を約5分行った。 このように得られた凝集したラクトースを500μmのカットオフを有するスクリーンでふるい、粗い粒子を取り出した。 500μm未満のサイズの当該粒子を回収した。

    例1b 凝集化した無水βラクトース粒子の製造 無水βラクトース(DCL 21 from DMV International、The Netherlands)をレッシュからのミルを用いて粉砕し、標準粒子サイズ30μm(Sympatec Helosを用いたレーザー回折により測定)を得た。 別に、10w/w%のラクトース溶液を調製した。 400グラム量の粉砕したβラクトースをアグロマスター(Agglomaster (Hosokawa Micron BV、The Netherlands))に入れ、400グラムの粉砕したラクトース当たりに125グラム量の当該ラクトース溶液で凝集させた。 当該ラクトース溶液は、11g/minの速度で温度35℃で添加した。 当該造粒は、温度45℃で、空気流が約0.8m /minで行った。 入り口の温度は90℃であった。 凝集時間:11分、後乾燥時間:7分。

    それにより得られた凝集したラクトースを350μmのカットオフを有するスクリーンでふるい、粗い粒子を取り出した。 350μm未満のサイズの当該粒子を回収した。

    例1c 凝集化した無水βラクトース粒子の製造 無水βラクトース(DCL 21 from DMV International、The Netherlands)を80μmのふるいにかけ、80μm未満の粒子を回収した。 平均粒子サイズは26μmであった(Sympatec Helosを使用するレーザー回折により測定)。 別に、35w/w%ラクトース溶液を調製した。 400グラム量の微細なβラクトースを流体床造粒機、アグロマスター(Agglomaster (Hosokawa Micron BV、The Netherlands))に入れ、200グラム量の当該ラクトース溶液を400グラムの微細βラクトース当たりで用いて凝集させた。

    当該ラクトース溶液は、20g/minの速度で温度85℃で添加した。 当該造粒は温度50℃で、空気流が約0.8m /minで行った。

    このように得られた凝集したラクトースを400μmのカットオフを有するスクリーンでふるい、粗い粒子を取り出した。 400μm未満の粒子を回収した。

    例2 結合剤溶液として水を使用した無水βラクトース凝集物の製造 無水βラクトース(DCL 21 from DMV International、The Netherlands)をレッシュからのミルを使用して粉砕し、平均粒子サイズを40μmにした(Sympatec Helosを使用するレーザー回折により測定)。 400グラム量の粉砕したβラクトースをエアロマティック・ストレア−1造粒機(Aeromatic Strea-1 Granulator)に入れ、400グラムのラクトース当たり、52グラム量の水で凝集させた。 当該水は7.5g/minの速度で温度30℃で添加した。 造粒は温度40℃で、空気流が約0.6m /minで行った。 入り口の空気の温度は80℃であった。 凝集時間:7分、後乾燥時間:8分。

    このように得られた凝集したラクトースを500μmのカットオフを有するスクリーンでふるい、粗い粒子を取り出した。 500μm未満のサイズの当該粒子を回収した。

    比較例 ファーマトースDCL21(Pharmatose DCL 21)を粉砕し、平均粒子サイズ30μmにし、ケンウッドミキサー(Kenwood mixer (Kenwood Ltd、UK))内で20℃で水(100グラムのラクトース当たり10グラム)を使用して湿式造粒した。 3分間の混合時間の後、当該湿潤凝集物を回収し、1.6mmのスクリーンを使用してふるい、通風オーブンで60℃で少なくとも16時間乾燥させた。 乾燥した凝集物を500μmのスクリーンを使用して再度ふるった。 水分含有量の測定において、当該凝集物は約2.5wt%の水を含有していとみられ、そのため、湿気に敏感な薬物の製剤化における賦形剤としては不適切であることが明らかとなった。 更なる錠剤化実験は期待できなかった。

    例1a、1b、1cおよび2に従って製造した当該凝集したラクトースを分析した。 試験結果を、薬局方DCL 21(Pharmatose DCL 21)の記載と比較した。

    例1a、1b、1cおよび2に従って製造した当該凝集したラクトースを、キリアン・ロータリー・プレス(Kilian rotary press (Kilian、Germany))を使用し、圧縮力10kNを適用することにより、直径9mmの250mgの錠剤を製造した。 錠剤化に先駆けて、当該粉末を1%のステアリン酸マグネシウムと混合することにより2分間に亘り滑沢した。 ファーマトースDCL21を同様の方法で錠剤化した。 当該錠剤を錠剤強度について試験した。

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