New spheroidal crystal sugar and its production

申请号 JP21689994 申请日 1994-09-12 公开(公告)号 JPH07148000A 公开(公告)日 1995-06-13
申请人 Fuisz Technol Ltd; フイズ テクノロジーズ リミテッド; 发明人 JIERARUDO II BATSUTEISUTO; GAARII ERU MAIAAZU; RICHIYAADO SHII FUIZU;
摘要 PURPOSE: To produce a spheroidal crystal sugar having unique shape and size and high uniformity by bringing an amorphous sugar into contact with a non- aqueous sugar-insoluble liquid and water to crystallize the amorphous sugar containing water at a ratio to give a polycrystalline crystal structure having nearly spherical shape.
CONSTITUTION: A sugar-containing raw material such as granulated sucrose is supplied to a spinning apparatus and subjected to a shear processing by the high-speed spinning with a spinning head to cast the sugar outward. The volume of the obtained amorphous linear fiber is decreased by breaking the fiber into smaller fragments by a high-speed mixer and the amorphous fibrous sugar is brought into contact with a non-aqueous sugar-insoluble liquid (e.g. ethanol) and water using the water at a ratio and amount to give a polycrystalline structure having a nearly spherical shape. The objective new spheroidal crystal sugar having unique shape and size and high uniformity can be produced by this process.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 無定形の糖を非水性の糖非溶解性液体及び水と接触させ、前記の水が実質的にほぼ球形の多結晶構造を与える比率及び量で前記無定形の糖に利用可能にされることを特徴とする新規な糖製品の製造方法。
  • 【請求項2】 前記構造が単分散されている請求項1に記載の方法。
  • 【請求項3】 前記無定形の糖が糖含有供給原料を剪断成形加工することにより用意される請求項1に記載の方法。
  • 【請求項4】 前記剪断成形方法が糖キャリヤーを有する供給原料を物質を外方向にキャストするスピニングヘッドで高速スピニングすることにより生じた剪断にかけることを含み、前記供給原料が前記糖キャリヤー中でフラッシュ流を生じるのに充分な加熱及び剪断を前記ヘッド中で受ける請求項3に記載の方法。
  • 【請求項5】 前記剪断成形方法が糖キャリヤーを有する非可溶化供給原料を充分に加熱して前記糖キャリヤー中で内部流を得、前記糖が前記内部流状態を有する間に前記供給原料を排出し、そして前記供給原料を分断性液剪断力にかけてキャリヤーの多数の塊を形成することを含む請求項3に記載の方法。
  • 【請求項6】 前記無定形の糖が添加剤を更に含み、これにより前記添加剤が前記の実質的にほぼ球形の多結晶構造中で同時結晶化される請求項1に記載の方法。
  • 【請求項7】 前記添加剤が、前記糖の無定形を低下せず、かつ前記の実質的にほぼ球形の多結晶構造を劣化しないで前記無定形の糖に組み込まれ得る物質である請求項6に記載の方法。
  • 【請求項8】 前記添加剤が香辛料、生物作用剤、色素、香料、食品、食品成分、及びその他の適合性の薬剤からなる群から選ばれる請求項7に記載の方法。
  • 【請求項9】 前記の水が前記糖と同時結晶化して前記の実質的にほぼ球形の多結晶構造を形成する添加剤を更に含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項10】 前記添加剤が香辛料、生物作用剤、色素、香料、食品、食品成分、及びその他の適合性の薬剤からなる群から選ばれる請求項9に記載の方法。
  • 【請求項11】 前記添加剤が吸入剤から選ばれた生物作用剤である請求項10に記載の方法。
  • 【請求項12】 前記の実質的にほぼ球形の多結晶構造が微結晶性である請求項1に記載の方法。
  • 【請求項13】 前記多結晶構造の平均直径が50μm 以下である請求項12に記載の方法。
  • 【請求項14】 前記の非水性の糖非溶解性液体が-20
    ℃以上の温度に保たれる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項15】 前記の非水性の糖非溶解性液体と水が共沸物を生成する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項16】 前記の水と前記の糖非溶解性液体が共沸範囲で合わされる請求項15に記載の方法。
  • 【請求項17】 前記の非水性の糖非溶解性液体がエタノールである請求項15に記載の方法。
  • 【請求項18】 前記の水が5.0 %以下の量で存在する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項19】 前記の水が5.0 %以下の量で存在する請求項18に記載の方法。
  • 【請求項20】 前記供給原料が更に表面活性剤を含む請求項3に記載の方法。
  • 【請求項21】 前記のほぼ球形の多結晶構造を崩壊して結晶を生成することを更に含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項22】 前記崩壊が前記のほぼ球形の多結晶構造を実質的に糖を飽和した水性液体と接触させることを含む請求項21に記載の方法。
  • 【請求項23】 前記結晶が5μm の単分散性の範囲内より大きくない請求項21に記載の方法。
  • 【請求項24】 実質的にほぼ球形の多結晶構造を含むことを特徴とする新規な糖製品。
  • 【請求項25】 前記のほぼ球形の多結晶構造が単分散されている請求項24に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項26】 前記のほぼ球形の多結晶構造が微結晶性である請求項25に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項27】 前記のほぼ球形の多結晶構造中で同時結晶化された添加剤を更に含む請求項24に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項28】 前記添加剤が香辛料、生物作用剤、色素、香料、食品、食品成分、及びその他の適合性の薬剤からなる群から選ばれる請求項27に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項29】 前記のほぼ球形の多結晶構造が、無定形の糖を非水性の糖非溶解性液体及び水と接触させることにより生成され、前記の水が前記構造を形成するのに充分な比率及び量で前記の無定形の糖に利用可能にされる請求項24に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項30】 前記の無定形の糖が剪断成形製品である請求項29に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項31】 前記液体と水が合わされて共沸物を生成する請求項29に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項32】 前記液体がエタノールである請求項3
    1に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項33】 単分散された糖結晶を含むことを特徴とする新規な糖製品。
  • 【請求項34】 前記の単分散された糖結晶が微結晶性である請求項33に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項35】 前記の微結晶性の単分散された糖結晶が20μm 以下である請求項34に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項36】 前記結晶が10μm 以下である請求項3
    5に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項37】 前記結晶中で同時結晶化された添加剤を更に含む請求項33に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項38】 前記添加剤が香辛料、生物作用剤、色素、香料、食品、食品成分、及びその他の適合性の薬剤からなる群から選ばれる請求項34に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項39】 前記の単分散された糖結晶が、無定形の糖を非水性の糖非溶解性液体及び水(前記の水は前記構造を形成するのに充分な比率及び量で前記の無定形の糖に利用可能にされる)と接触させることにより調製されたほぼ球形の多結晶構造を崩壊することにより生成される請求項33に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項40】 前記崩壊が前記のほぼ球形の多結晶構造を実質的に糖を飽和した液体と接触させることを含む請求項39に記載の新規な糖製品。
  • 【請求項41】 実質的にほぼ球形の多結晶構造を含むことを特徴とする新規なフォンダント製品。
  • 【請求項42】 単分散された糖結晶を含むことを特徴とする新規なフォンダント製品。
  • 【請求項43】 実質的にほぼ球形の多結晶構造、単分散された糖結晶及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれた成分をその他のフォンダント成分と混合し、これによりフォンダント製品を得ることを特徴とするフォンダント製品の製造方法。
  • 【請求項44】 無定形の固体形態の溶媒可溶性化合物(これは結晶を生成し得る)を、新規な結晶製品を生成するのに充分な調節された量の非溶解性液体及び溶媒と接触させることを含む方法により得られる新規な結晶製品。
  • 【請求項45】 前記溶媒が水である請求項44に記載の新規な結晶製品。
  • 【請求項46】 無定形の固体形態の溶媒可溶性化合物(これは結晶を生成し得る)を、新規な結晶製品を生成するのに充分な調節された量の非溶解性液体及び溶媒と接触させることを特徴とする新規な結晶製品の製造方法。
  • 【請求項47】 前記溶媒が水である請求項46に記載の方法。
  • 【請求項48】 実質的にほぼ球形の多結晶性糖製品並びにゴム、保湿剤、脂肪、香辛料、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれた少なくとも一種のその他の成分を含むことを特徴とするベーキングされた食品用の食品組成物。
  • 【請求項49】 単分散された糖結晶並びにゴム、保湿剤、脂肪、香辛料、及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれた少なくとも一種のその他の成分を含むことを特徴とするベーキングされた食品用の食品組成物。
  • 【請求項50】A.ベーキングされた部分、並びに B.(i) 実質的にほぼ球形の多結晶性糖、単分散された糖結晶及びこれらの組み合わせからなる群から選ばれた糖部分、及び (ii)ゴム、保湿剤、脂肪、香辛料、及びこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも一種の成分を含む組成物を含むことを特徴とするベーキングされた食品。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は結晶性糖製品、特に、新規な形態の結晶性糖に関する。

    【0002】

    【従来の技術】結晶化は既知の最も古い工業用の化学変換方法の一つである。 多量の、例えば、毎年100 x 10 6
    メータートンを越える結晶性物質が商用目的で製造される。 結晶化により調製される最も普通の製品の一つが糖である。 糖の結晶化は複雑である。 結晶の成長は、多相、多成分系中の同時の熱及び物質の移動を伴う。 これらの条件単独の共存は複雑な制御上の問題を呈するが、
    液体及び粒子の学並びに熱力学的不安定性が更なる複雑さを生じる。 糖の科学における通常の知恵は過飽和による結晶化を教示する。 過飽和はの除去を必要とする。 冷却、蒸発、及び沈殿が使用される。 糖を結晶化するための製造操作は熱及びエネルギーの点で強力である。 更に、過飽和中の糖結晶の核形成は比較的調節し得ない。 従って、得られる結晶のサイズ及び形状は予測し得ない。 既知の糖製造操作の欠点は、減少されたサイズの結晶を有する糖を調製する場合に特に顕在化された。
    減少されたサイズの結晶性糖製品は、本明細書中で微結晶と称される。 微結晶性製品の個々の粒子は50μm 以下である。 その工業で知られている結晶化装置の分類は、
    過飽和が得られる方法に従う。 糖結晶化に使用される操作の技術的局面は良く実証されており、それらは一般に高エネルギー操作である。 例えば、減少されたサイズの結晶を製造する一つの方法は、結晶性糖を粉砕し、篩分けることを伴う。 粉砕はエネルギーの点で強力である。
    更に、糖の破壊は粉砕された糖結晶の広い分布を生じる。 大きな結晶は再度粉砕され、篩分けられる必要がある。 製品の多くが微粉として失われる。 こうして、粉砕及び篩分けは高価であり、かつ有効ではない。

    【0003】ドミトロフスキィ(Dmitrovsky)らの米国特許第3,981,739 号は、1)溶質に添加された種結晶の存在下で溶質を濃縮し、続いて2)第一段階の濃縮により生じる流れの加熱及び蒸発により溶媒を更に除去することによる溶液からの結晶性糖の調製を開示している。 このエネルギー強力操作は325 〜425 ミクロンの範囲の平均サイズを有する糖結晶を生じる。 ドミトロフスキィらの米国特許第3,981,739 号の開示は、高熱及び真空蒸発により濃縮しながらの種結晶の添加による核形成に頼る溶液方法である。 同じ操作がドミトロフスキィらの米国特許第4,056,364 号に開示されている。 チェン(Chen)らの米国特許第4,159,210 号は、1)カエデシロップを熱及び部分真空の存在下で約93〜98%の固形分まで濃縮し、そして2)シロップの変換及び結晶化が生じるまで衝撃加熱することによる結晶化されたカエデ糖製品の調製方法を記載している。 次いでその製品は冷却され、微粉砕され、
    適当なサイズ範囲に篩分けされてもよい。 チェンらの米国特許第4,159,210 号はエネルギー強力であり、結晶の核形成を誘発する“ビーティング(beating)"に頼り、しかも減少されたサイズの結晶を得るためにその後の微粉砕を必要とする。

    【0004】チェンらの米国特許第4,362,757 号には、
    結晶化された糖製品及びその調製方法が記載されている。 チェンらの米国特許第4,362,757 号明細書に開示された方法は、約124 ℃(255 o F)〜約149 ℃(300 o F)の温度に加熱することにより糖シロップを約95%〜約98%の固形分に濃縮することを含む。 得られる濃縮シロップは、
    早期結晶化を防止するために約116 ℃(240 o F)以上の温度に保たれる。 活性成分(例えば、揮発性香辛料、酵素、アスコルビン酸の如き酸性物質、フルーツジュース濃厚液、又は高転化糖物質)からなるプレミックスが濃縮糖シロップと混合される。 フォンダントサイズの蔗糖結晶及び活性成分からつくられた結晶化糖製品(これは
    2.5 重量%未満の水分を有する)が生成されるまで、その組み合わせが衝撃加熱にかけられる。 チェンらの米国特許第4,362,757 号の方法は、核形成のために強力な熱の濃縮及び加熱を必要とする。

    【0005】同様の操作がチェンらの米国特許第4,338,
    350 号に開示されており、そこには食品成分を含む結晶化糖製品の調製方法が記載されている。 チェンらの米国特許第4,338,350 号の開示は、糖シロップを約121 ℃(2
    50 o F)〜約149 ℃(300 o F)の温度範囲で約90〜98重量%の固形分まで濃縮することを必要とする。 食品成分、例えば、ゼラチン、ココア粉末、ペクチン濃厚液、等が、糖シロップと混合される。 フォンダントサイズの蔗糖結晶及び食品成分の凝集物からつくられた結晶化糖製品が生成されるまで、その混合物が衝撃ビーティングにかけられる。 チェンらの米国特許第4,338,350 号は、結晶化を誘発するために強力な熱の濃縮及びビーティングを必要とする。 ミラー(Miller)らの米国特許第3,365,331 号、
    同第4,338,350 号及び同第4,362,757 号は糖の結晶化方法を記載しており、その方法は糖溶液を衝撃ビーティングして核形成を得ることを伴う。 その方法はかなりの量のエネルギーの入力を伴い、しかも温度調節に直接関係する問題を有する。

    【0006】その他の開示として、英国特許明細書第14
    60614 号及び米国特許第3,972,725号(テート&ライル・リミテッド(Tate & Lyle Limited)) が挙げられ、これらはシロップ溶液を突発的に核形成し、結晶化帯域に排出する連続方法を開示している。 突発的核形成は、その溶液を剪断力(これはコロイドミル又はホモジナイザーの如き装置中で適用し得る)にかけることにより行われる。 その溶液が移動バンドに排出され、そこでその材料を比較的高い温度に保つことにより水が沸騰されて除かれる必要がある。 関連方法が英国特許明細書第207001
    5B号及び米国特許第4,342,603 号に開示されており、これはグルコースの結晶化に使用される。 開示された操作において、過飽和溶液が剪断力にかけられ、ベルト上で結晶化させられる。 蔗糖方法及びグルコース方法の両方が高温における溶液処理を必要とし、従って、エネルギー強力である。

    【0007】ハースト(Hurst) らの米国特許第3,197,33
    8 号は、グルコース溶液を混練して核形成を誘発し、続いて結晶化して固体ガラスを形成し、次いでこれを粉砕することを含むグルコースの結晶化方法を開示している。 別のグルコース結晶化方法が英国特許第2077270B号に開示されており、この方法では、澱粉加水分解物が蒸発により濃縮され、次いで同時に粉砕され、冷却しながらの結晶化中に混合される。 その製品が更に微粉砕される。 また、これらの方法は、グルコースを含む溶液をビーティングすることによる核形成を必要とする。 シュクラ(Shukla)らの英国特許明細書第2155934B号は、溶液からの蔗糖又はグルコースの結晶化方法を開示している。
    シュクラらは、糖溶液を蒸発にかけて過飽和糖溶液を生成する。 次いでその過飽和溶液が連続スクリュー押出機中で剪断にかけられて核形成を誘発する。 シロップの保持時間は蔗糖につき115 ℃〜145℃(239 o F 〜293 o F)、
    またグルコースにつき100 ℃〜135 ℃(215 o F 〜275 o F)
    の温度で25秒未満(平均)である。 シロップが進行性核形成にかけられた後、シュクラらはシロップを移動バンドに通して結晶化を比較的高い温度で勾配速度で続けさせる。 シュクラらの方法は、水の沸点よりも低下しない温度における溶液の維持を必要とする。

    【0008】食品及び食品成分の加工に関する付加的な技術が開発されていた。 例えば、トーマスE.チバース(T
    homas E.Chivers)に発行された一連の米国特許(米国特許第3,762,846 号、同第3,723,134 号、及び同第3,557,
    717 号)は、煮沸されたスラリー又はシロップからキャンデーフロスをつくるための溶液方法を開示している。
    成分がブレンドされ、最初の温度、例えば、93℃〜96℃
    (200 o F 〜205 o F)で加熱されてスラリーを生成する。 スラリーを生成した後、そのバッチが実質的に高い温度、
    例えば、約171.1 ℃(340 o F)で煮沸又は沸騰され、その後、噴霧ノズルを通して排出される。 溶融キャンデー中に含まれた水分の殆どは、それが排出される際に飛散して去る。 チバースの開示は、水中の成分、例えば、糖及びその他の成分の溶解、次いでその溶液から水を追い出すための徹底的な加熱に頼る。 水の殆どが溶液の排出後に追い出される。 こうして、チバースの技術は持続した高温処理及び処理中の成分の溶解と関連する欠点に問題がある。

    【0009】材料を処理するための別法がストーク(Sto
    rk) の欧州特許出願第0387950A1 号に開示されている。
    ストークの方法は、乾燥粒状材料を含むガスの流れと液体溶液の液滴のジェットの衝突によるフォーム噴霧乾燥製品の調製方法である。 最終製品の成分の少なくとも一種を含む液体溶液がガスと合わされ、加熱され、その後、乾燥粒状物との衝突のための液滴のジェットとして噴霧される。 ストークの系は低密度製品を処理するように設計されている。 それは複雑な装置の配置を必要とし、しかもエネルギー強力である。 ショアフ(Shoaf) の米国特許第3,615,671 号は、乾燥粒状食品粒子を紡糸された糖フィラメントのケーシング内に入れることによる食品の製造方法を開示している。 1)繊維及び粒子の成形及び2)繊維が最小の圧縮で互いに粘着する傾向を増進するために、ショアフは紡糸される糖混合物中に保湿剤を使用し、それらが紡糸される際にフィラメントのまわりのガスの相対湿度を調節する。 有益として記載された保湿剤は以下のとおりである。 転化シロップ又はコーンシロップ及び多価アルコール、例えば、ソルビトール、グリセロール及び5価アルコール、例えば、キシリトール。 ショアフは、粒子のまわりの紡糸された糖のフィラメントを包装し、圧縮することにより製造業者に乾燥食品粒子をケースに入れさせるために、紡糸された糖の結晶化を防止することに関心がある。

    【0010】更に最近、“同時結晶化”と題するドミノ・シュガー・コーポレーション(Domino Sugar Corporat
    ion)により提供された工業製品の商用パンフレット(日付けが明記されていない)は、微粉砕結晶が夫々の凝集物の表面に配置された第二成分を有する凝集物を形成する製品を記載している。 この新規な製品の製造方法は、
    全ての原料が液体状態でなければならないことを必要とする。 それ故、溶媒は、結晶の成長のためにシロップを濃縮するために、熱及び/又は真空により追い出される必要がある。 その他の溶液方法の場合のように、エネルギーが糖を微粉砕結晶に変換するのに必要とされる。 結晶化を促進するための脱水の技術的思想が、上記の操作だけでなく当業界で知られているその他の操作に固有である。 過飽和、パン乾燥、及び攪拌又は化学反応による核形成は、水を排除して結晶を形成する原理に依存する。 この技術的基礎に基く結晶化に共通の難点は、結晶成長に対する制御の欠如であった。 こうして、従来の脱水から離れ、かつ結晶性当業界製品を製造するための低エネルギー手段を提供する結晶形成のための機構を提供することは、結晶化の技術におけるかなりの進歩であろう。

    【0011】

    【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的は、当業者に強力なエネルギーの操作によらずに予測可能かつ一様な結晶サイズを有する糖製品をつくらせることである。 その他の目的及び驚く程新規な糖結晶技術が、明細書の残りに開示される。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】本発明は新規な形態の結晶性糖であるだけでなく、その製造方法である。 新規な結晶性糖は実質的にほぼ球形の多結晶構造からなる。 多結晶構造は、順に、糖結晶からつくられ、これらは非常に小さく、即ち、10μm 未満のオーダーであり、かつそのサイズが非常に一様である。 実際に、ほぼ球形の多結晶構造は単分散でき、結晶それ自体が以下に規定されるように単分散される。 本発明の好ましい実施態様において、ほぼ球形の多結晶構造は微結晶性であり、即ち、約
    50μm 以下の最大寸法を有する。 糖結晶化の技術における教示とは対照的に、新規な糖製品は、本発明によれば、水を無定形の糖に添加することにより調製される。
    本明細書に使用される無定形の糖は、高比率の無定形を含み、即ち、糖素材の50重量%より多く、好ましくは70
    重量%より多くが無定形である糖素材を意味する。 本発明の特異な操作は、無定形の糖を非水性の糖非溶解性液体及び水と接触させることを含み、その結果、水がほぼ球形の多結晶構造の成長を可能にする量で調節された割合で無定形の糖に利用可能にされる。

    【0013】本発明は主として本明細書に特定されたような糖に関するが、あらゆる無定形の固体形態の溶媒可溶性化合物(これは結晶を形成し得る)の処理(及びそれからの製品)を含むことがまた意図されている。 このような化合物として、ラクトース、ポリデキストロース、マルトデキストリン、等が挙げられる。 本明細書に記載された方法及び一種以上の製品のための溶媒は水であることが好ましい。 無定形の糖は、糖を含む供給原料を剪断成形加工することにより用意し得る。 本発明の剪断成形方法は、供給原料がフラッシュ流を得るために同時に剪断及び熱にかけられる方法である。 一つの剪断成形方法は、糖を含む供給原料をスピニングヘッドで高速スピニングすることにより生じた剪断にかけることを含む。 スピニングヘッドは、供給原料がフラッシュ流を受ける際にその材料を外方向にキャストする。 フラッシュ流は、熱及び剪断の同時適用の結果として発生される。
    別の剪断成形方法は、糖キャリヤーを有する可溶化されていない供給原料を充分に加熱して内部流を得ることを含む。 糖が内部流を有する間に供給原料が排出され、次いで分断性液体剪断力を受けてキャリヤーの多数の塊を生成する。 糖を含む実質的に固体の供給原料が固体構造から実質的に無定形の固体構造に物理的かつ/又は化学的に変換し得るように熱及び剪断の同じ臨界条件を与えるその他の方法が意図されている。

    【0014】添加剤が無定形の糖に含まれていてもよく、得られる多結晶構造の部分及び結晶それ自体になる。 これが、以下、同時結晶化と称される。 このような添加剤が用意される場合、それは糖の無定形を低下せず、かつ得られる多結晶構造を劣化しないで含まれる。
    ここに使用されるように意図される添加剤として、香辛料(flavorants)、生物作用剤(bio-affecting agents)、
    色素、香料(fragrances)、食品、食品成分、及びその他の適合性の薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。 本発明の香辛料として、天然及び合成のあらゆる型の甘味料が挙げられる。 本発明の更に別の実施態様において、同時結晶化は、核形成剤として添加剤、特に、生物作用剤を使用することにより行い得る。 これは同時結晶化の別の様式である。 何となれば、非糖添加剤が、無定形の糖の形成中ではなく、結晶化中に導入されるからである。 生物作用剤は、無定形の糖からの糖結晶の成長を開始し、広めるのに使用される溶媒(例えば、水)中で利用可能にされる。 従って、生物作用剤は実際に核形成剤として利用できる。

    【0015】非水性の糖非溶解性液体は、実質的に水を含まず、かつ糖が溶解しない、即ち、1g未満の糖が液体
    50ml中に溶解するような液体を意味する。 一つのこのような液体はエタノールである。 また、非水性の糖非溶解性液体は2種以上の非溶媒のブレンドであってもよい。
    本発明の好ましい実施態様において、非水性の糖非溶解性液体と水が共沸物を生成し、また、本発明の最も好ましい実施態様において、水とその液体が共沸範囲内で合わされる。 共沸混合物は、混合物の蒸留物が液体混合物と同じ成分の組成を有する混合物である。 こうして、水とその他の液体媒体の場合、その混合物は混合物中に存在する成分の同じ比で留出するであろう。 本発明は、非溶解性液体と溶媒成分とを含む周囲系の使用を伴う。 本発明のあらゆる場合に、成分は室温、例えば、28〜32℃
    でそれらの顕著な特性、即ち、非溶解性及び溶媒特性を有する。 水は、無定形の糖を調節可能に結晶化させてほぼ球形の多結晶構造を形成するのに充分な量で非水性の糖非溶解性液体中に与えられる。 好ましい様式において、水は約5%以下、好ましくは約2%以下の量で存在することがわかった。

    【0016】その他の効果は、無定形の糖をつくるのに使用される供給原料中に表面活性剤を入れることにより得られる。 表面活性剤を使用することにより、一様な小さい結晶製品を高度の予測可能性でつくることができる。 レシチンがこの時点で好ましい表面活性剤であることがわかった。 本発明の操作及び製品を増進するその他の表面活性剤が同定されることが予想され、このような付加的な表面活性剤を本発明の範囲内に含むことが意図されている。 化合して多結晶構造を形成する結晶を別個の生成物として得るために、ほぼ球形の多結晶が崩壊される。 これは、ほぼ球形の多結晶構造を糖飽和液体、例えば、約67%より大きい糖(蔗糖)と接触させることにより達成された。 得られる結晶は非常に一様であり、即ち、単分散され、かつ非常に小さいサイズ、即ち、約5
    μm のオーダーのサイズを有する。

    【0017】本発明の更なる具体化は、ベーキングされた製品用の被覆物又は充填剤として使用し得る食品組成物である。 ここに使用される被覆物及び充填剤は、食品のベーキングされていない部分、例えば、クッキー充填剤、ケーキ充填剤(例えば、ツインキー(Twinkie(商標) 充填剤、等)、糖衣、及びその他の被覆物を意味する。これらの被覆物及び充填剤はほぼ球形の多結晶もしくは結晶又はその両方、及び感覚刺激性、例えば、テキスチャー、水分量、結晶化の防止、等を保存するその他の成分を含む。被覆物及び充填剤の保存を得るのに使用される付加的な成分として、ゴム、保湿剤、脂肪、及び香辛料(甘味料を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。本発明はこれらの組成物を含む。本発明の結果として、全く新規な結晶形態が提供された。この結晶形態は、一様な結晶糖製品を必要とする製品に極めて有益であることがわかった。例えば、実質的にほぼ球形の多結晶構造からなる新規なフォンダントが調製し得る。
    更に別の好ましい実施態様において、単分散された糖結晶を使用するフォンダント製品が調製し得る。 得られる製品は驚くべき程に平滑かつ流動性であり、しかも既知のフォンダント製品とは全く異なる顕微鏡的組成を有する。

    【0018】本発明の明らかな利点の一つは、製品のサイズ範囲が目的とする用途につき選択し得ることである。 更に、本発明の方法の性質は、当業者が非常に高度の予測可能性で特別なサイズ及び形状の結晶性製品をつくることを可能にする。 減少されたサイズの結晶が、強力なエネルギーの粉砕及び篩分けを使用しないで有効に製造し得る。 これは、従来の結晶性製品及び方法からのかなりの逸脱である。 本発明の結果として、新規な脂肪擬態成分が、食品、例えば、フォンダント、糖衣、ベーキングされた製品用充填剤、特に、クッキー充填剤、等に使用するために提供される。 更に、極めて有効な錠剤形成用ビヒクルが提供される。 活性薬剤が結晶性製品に混入でき、そしてその結晶性製品(活性薬剤を含み、又は含まない)が賦形剤として使用し得る。

    【0019】本発明は、低エネルギー状態を求め、維持し、調節された結晶の成長のプロセスを生じるように物質の自然な誘導を特異的に利用しただけでなく、それから得られる新規な製品を特異的に利用した。 最低のエントロピー状態の自然結晶構造を有する物質は、それが無定形にされる場合に増大されたエントロピー状態に変換される。 無定形状態で、その物質は低エネルギー状態、
    即ち、物質の結晶形態になろうとする自然な傾向を有する。 本発明者らは、調節される結晶化を誘導する物質のこの自然な傾向を利用した。 これは、調節された量の溶媒(特別な物質のための溶媒)が調節された結晶化を可能にするように利用可能にされる実質的に非溶媒系を提供することにより達成された。 最低のエントロピー状態を求める自然な傾向の利用から得られる種々の操作及び製品は無限であり、特許請求の範囲は本明細書に示された原理を利用するあらゆる操作を含む。 本発明を更に良く理解するために、図面、下記の詳細な説明及び非限定的実施例が参考にされる。 本発明の範囲が詳細な説明の前の特許請求の範囲に記載される。

    【0020】本発明は実質的にほぼ球形の多結晶構造の形態の新規な結晶性糖である。 3.0Kの倍率で示された本発明により製造されたほぼ球形の多結晶の顕微鏡写真である図1を参照のこと。 実質的にほぼ球形は、その構造が球の中心を有して形成されることを意味する。 しかしながら、最終の結晶製品はまたドーム又はラズベリー様構造の形状をとり得る。 構造の多くは完全にほぼ球形であろう。 いずれにしても、実質的にほぼ球形は、球の中心を有する全てのこのような多結晶構造を含むことが意図されている。 多結晶という用語は、多くの小さい結晶から構成される球体を記載することを意味する。 本発明のほぼ球形多結晶構造は、球の中心のまわりに配置された少なくとも20、好ましくはそれ以上の結晶を有する。
    実際に、構造の顕微鏡検査に際して、球の中心のまわりに“メールのコート" として配置された個々の小さい結晶を検出することができる。 図1を参照のこと。 これらの結晶は数オングストロームのオーダー、即ち、10μm
    未満、好ましくは5μm 未満である。 多結晶球体は崩壊されて結晶を放出し得る。 例えば、結晶は飽和糖溶液との接触により放出し得る。 好ましい実施態様において、
    本発明のほぼ球形の多結晶は、球体を飽和糖溶液で溶解しながら少なくとも20の結晶を同定することにより測定し得る。 この結晶性製品は、フォンダント、例えば、ケーキ糖衣、菓子充填剤、被覆キャンデーフォンダント(例えば、チョコレート被覆されたもの)、等の形成に理想的であることがわかった。 多結晶性糖製品の性質は、糖衣、充填剤、等の如き食品中の脂肪の全部(又は或る部分)を置換することを理想的にする。 脂肪により生じた感覚刺激性作用が、本発明の製品の使用により近似して匹敵され、又は置換される。

    【0021】本発明のほぼ球形の多結晶は、比較的低い糖濃度でフォンダント組成物の粘度を生じるという真に特異な能力を有する。 フォンダントは糖からつくられた柔らかいクリーム状のキャンデーであり、通常、その他のキャンデー用充填剤として使用される。 例えば、67重量%の市販のフォンダント糖を含んでフォンダント中に適正な粘度を得ることが通常必要とされる場合、わずかに約37重量%(即ち、市販のフォンダント糖の量の約1/
    2)の多結晶性糖が同粘度を得るのに必要とされる。 これは真に顕著な効果であり、これが実施例で更に記載される。 本発明の好ましい実施態様のその他の特異な特徴は、ほぼ球形の多結晶構造が単分散し得ることである。
    ほぼ球形の多結晶の単分散は、凝集されていない多結晶を意味する。 結晶それ自体でさえもが単分散される。 本明細書で使用される単分散は高度に一様な結晶性製品の製造を表す。 先に説明したように、当業界で知られている方法により調製された結晶性糖は多種の結晶サイズを生じる。 これは多くの因子のためであり、これらの全てが結晶の核形成及び成長に対する制御の基本的な欠如に寄与する。 しかしながら、本発明において、新規なほぼ球形の多結晶構造は予測可能に一様なサイズに成長される。 本明細書で使用される“単分散された" は、結晶の少なくとも約60重量%、好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%が最大の直径を有し、これは平均結晶サイズの60%以内である。 結晶直径は、三次元の結晶中でとられる最大平面における最大の直線寸法である寸法である。

    【0022】図2を参照して、x方向、y方向、及びz
    方向に三つの寸法を有する結晶Cを考える場合、結晶直径は結晶中の最大平面Pにおける最大の直線寸法Lである。 更に別の好ましい実施態様において、単分散性は、
    結晶の少なくとも60%が平均結晶直径の50%以内であることを意味し、最も好ましい実施態様において平均結晶直径の40%以内であることを意味する。 結晶のこのようなかなりの%が非常に一様なサイズ範囲内で成長し得るという事実に鑑みて、かなりの利点がその製品の使用により得られる。 本発明の方法は、それが糖を溶液から濃縮及び/または過飽和することにより結晶を生成する糖技術の古典的教示とは直接に反対である操作を使用する点で実に特異である。 実際に、本発明は糖溶媒、好ましくは水の調節された添加を必要とする操作を使用する。
    水が調節可能に添加されて特異な結晶を生成し、かつここに特許請求された特異な結晶の成長を促進する。 本発明の好ましい実施態様において、無定形の糖が、糖を含む供給原料を剪断成形加工することにより用意される。
    本発明において、無定形の糖は“糖”から生成される。
    “糖”は、簡単な結晶性の単糖構造及び二糖構造をベースとする、即ち、C 5糖構造及びC 6糖構造をベースとする物質である。 “糖”として、蔗糖、フラクトース、ラクトース、マルトース、及び糖アルコール、例えば、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、等が挙げられる。 本発明において選択される糖は蔗糖である。

    【0023】剪断成形糖製品は、糖を充分な熱及び剪断にかけて溶液を使用しないで結晶性糖を無定形の糖に変換することにより生じる実質的に無定形の糖である。 こうして、本発明の意味で、剪断成形糖製品は可溶化されていない糖から生じる糖製品として特徴付けられる。 それは本発明の特異な結晶性製品を生成するための原料であり得る。 しかしながら、あらゆる無定形の糖が使用し得る。 この全概念は、溶媒を熱及び/又は真空により追い出すことにより溶媒を排除又は脱水することにより糖を結晶化するように当業者に詳しく教示する従来技術とは直接に対照的である。 本発明の更なる局面は同時結晶化である。 あらゆる適合性添加剤が本発明の結晶構造又は多結晶構造中に内部に含まれてもよく、その結果、最終製品は一種以上の添加剤を含む。 このような添加剤は、香辛料、生物作用剤、色素、香料、食品、食品成分、及び適合性であるその他の薬剤からなる群から選択し得る。 適合性は、添加剤が無定形を破壊しないで無定形の糖中に含まれ、また結晶構造及び多結晶構造を劣化しないでそれらに含まれ得ることを意味する。

    【0024】生物作用剤の非限定的なリストは下記のとおりである。 鎮咳薬、抗ヒスタミン薬、充血除去剤、アルカロイド、ミネラル補給剤、緩下薬、ビタミン、制酸薬、イオン交換樹脂、抗高コレステロール血症薬、抗脂質薬、抗不整脈薬、解熱薬、沈痛薬、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症物質、冠状動脈拡張薬、大脳拡張薬、末梢血管拡張薬、抗感染症薬、精神刺激薬(physcho-tropics)、抗躁鬱薬、刺激薬、胃腸薬、
    鎮静剤、抗下痢製剤、抗狭心症薬、血管拡張薬、抗高血圧薬、血管収縮薬、偏頭痛治療薬、抗生物質、トランキライザー、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固薬、抗血栓薬、催眠薬、制吐薬、抗嘔吐薬、抗痙攣薬、神経筋薬、
    高血糖薬及び低血糖薬、甲状腺製剤及び抗甲状腺製剤、
    利尿薬、抗痙攣薬、子宮弛緩薬、ミネラル及び栄養添加剤、抗肥満薬、同化薬、赤血ほぼ球形成薬、抗喘息薬、
    咳抑制薬、粘液溶解薬、抗尿酸血薬及びこれらの混合物。

    【0025】本発明は吸入薬の新規な送出系を提供するのに特に有益である。 吸入薬は、患者により迅速に吸収される小粒子から形成される必要がある。 こうして、糖は体温で迅速に溶解されるので、本発明の特異な小さい高度に一様の製品で同時結晶化された吸入薬は、生体により迅速に吸収される小さい粒状物として容易に送出し得る。 あらゆる無定形の糖が使用し得るが、本発明の好ましい実施態様は無定形の剪断成形製品の使用を含む。
    本発明の剪断成形製品は、綿菓子をつくるのに使用される機械の如き機械で製造し得る。 これらの機械中で、糖がスピンナヘッドに導入され、そこでそれはスピニングヘッドからの遠心力により生じた剪断と熱にかけられる。 スピニング物質に関する開示として、米国特許第4,
    855,326 号、同第4,873,085 号、同第5,034,421 号、同第4,997,856 号、及び同第5,028,632 号が挙げられる。

    【0026】上記の米国特許中の実施例は、供給原料をスピニングヘッド(その中で、その物質はまた加熱部材による加熱を受ける)で高速スピニングにかけることにより供給原料を加工することを記載している。 温度の変化は実に大きく、これは供給原料をスピニングヘッドの周囲に配置された加熱部材に対して迅速かつ有効に拡げるスピニングヘッドにより生じると考えられる。 こうして、加熱部材に対する供給原料の広範囲の表面接触が与えられる。 添加剤が供給原料中に含まれてもよく、その結果、本発明により処理される場合に同時結晶化が生じる。 更に最近、1992年10月23日に出願され、米国特許出願第965,804 号と指定された“剪断成形マトリックスの製造方法" と題する共有の共同未決出願は、可溶化されていない供給原料を内部流を誘発するのに充分な熱にかけ、内部流を有する間に供給原料の流れを排出し、次いでそれを分断性液体剪断力(これはそれを別個の部分又は変換された形態を有する塊に分離する)にかけることによる剪断成形マトリックスの別の製造方法を開示している。 その製品は無定形である。 その他の成分がその材料中に含まれてもよく、その結果、それが本発明に使用される場合に、同時結晶化が起こるであろう。

    【0027】添加剤を含み、又は添加剤を含まない無定形の糖は、その後、非水性の糖非溶解性液体、及び水と接触させられる。 無定形の糖を非水性の糖非溶解性液体の環境で水と接触させる目的は、無定形の糖と水分の高度に調節された接触を得ることである。 このようにして、特異なほぼ球形の多結晶構造が形成し得る。 好ましい実施態様において、非水性の糖非溶解性液体は、水と化合して共沸物を生成する液体である。 共沸物は、液体混合物と同じ組成を有する蒸留物を生成する液体混合物である。 本発明に使用される好ましい非水性の糖非溶解性液体はエタノールである。 エタノールは水と共沸混合物を生成する。 水との比較的分離できない組み合わせを生成するエタノールの親和性は水と無定形の糖の接触につき与えられる調節を増進することが考えられる。 いずれにしても、水は、ほぼ球形の多結晶の成長を可能にする比率及び量で無定形の糖に与えられる。 一般に、水は約-10 ℃〜約40℃の温度でエタノール混合物中に5%の水、好ましくは1%未満の水を与えることによりエタノール中で利用可能にされる。

    【0028】本発明の更なる改良として、表面活性剤が、無定形の糖を生成する供給原料中に含まれてもよい。 供給原料中の表面活性剤の使用は、専門家が結晶生成に対し更に大きな調節を行うことを可能にする。 結晶サイズの更に大きな一様性が得られることがわかった。
    更に、凝集物の生成が表面活性剤の使用により防止される。 最後に、結晶球体のサイズの更に大きな調節がまた得られる。 好ましい表面活性剤は現在レシチンである。
    レシチンは約0.1 重量%〜約5.0 重量%の量で供給原料中に含まれてもよい。 本発明の更なる局面は、ほぼ球形の多結晶もしくは結晶又はその両方の組み合わせを含み、かつベーキングされた製品の充填物及び/又は被覆物として使用される組成物である。 これらの成分(これらは一般に組成物の感覚刺激性を保存する)として、ゴム、保湿剤、脂肪、及び香辛料(甘味料を含む)が挙げられる。 その他の成分が使用されてもよく、本発明はほぼ球形の多結晶及び/又は結晶を混入する全てのこのような組成物を含むことが意図されている。

    【0029】ゴムは一般に高分子量の炭水化物ポリマーと考えられ、天然ゴム及び粘質物、例えば、アカシア、
    寒天、アルギニン酸、カラゲナン、グアーゴム、ユソウボクゴム、カラヤゴム、トラガカントゴム、キサンタンゴム、ハリエンジュ豆ゴム、及びアルギネート、例えば、アルギン酸カルシウム、アルギン酸カリウム、及びアルギン酸ナトリウムを含む。 また、ゴムはセルロースゴムを含み、これらはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシメチルセルロースを含む。 保湿剤は、食品中で水分を保持し又は保持することを助ける薬剤と考えられ、グリセリン、
    ポリメタリン酸カリウム、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、塩化ナトリウム、ソルビトール、
    転化糖及びグリセロールトリアセテート(トリアセチン)、コーンシロップ及びコーンシロップ固形物を含む。

    【0030】脂肪は本発明の組成物中に使用し得る別の類の成分であり、一般に高級鎖脂肪酸、例えば、ステアリン酸及びパルミチン酸のモノグリセリド、ジグリセリド及びトリグリセリド、又はこれらの混合物を含み、固体又は液体であってもよい。 脂肪は植物又は動物から誘導し得る。 香辛料に関して、本発明の組成物は香辛料、
    例えば、スパイス、酸香辛料、合成及び天然の両方の甘味料を含むが、これらに限定されない。 スパイスオレオレジンが本発明の組成物中に含まれる。

    【0031】

    【実施例】以下の実施例において、無定形の糖が約160
    ℃で操作され、約3600rpm の速度で回転されるスピニング機械中で蔗糖をスピニングすることにより用意された。 その製品は糖の綿状繊維の形態であった。 エタノール実施例グラニュール蔗糖を上記のスピニング装置中で加工して無定形の繊維状綿構造(綿状繊維)を製造した。 綿状繊維の体積を、それを高速ミキサー中の加工にかけて繊維を更に小さい片に破断することにより減少した。 非水性の糖非溶解性液体を無水エタノール、即ち、200 プルーフエタノールの形態で用意した。 水をエタノールに注意して導入して重量基準で0.08〜4.8 %の含水量の範囲の
    11種の異なる組成物をつくった。 これらの組成物を下記のエタノール/水の表中に示した。

    【0032】

    【表1】 水/エタノールの表エタノール中の水の%対粒径 粒径(ミクロン) 水% 10% 1 50% 1 0.08 7.73 22.98 0.62 9.34 24.26 1.02 8.51 22.43 1.53 11.35 30.43 1.97 12.58 29.60 2.44 18.84 42.70 2.90 19.05 37.96 3.17 16.54 34.19 3.72 20.94 43.10 4.14 20.89 40.26 4.80 20.56 43.64 1 3回の測定の平均

    【0033】綿状繊維の試料2.5gを無水エタノール/水組成物の夫々35g に添加した。 夫々の混合物を約1分間攪拌し、次いで真空濾過してエタノールを除去し、結晶試料を回収した。 全接触時間は約2分であった。 特異なほぼ球形の多結晶構造を示す結晶の顕微鏡写真を撮った。 上記の操作から得られる結晶を図1に示す。 結晶試料の夫々をマイクロトラック(Microtrac)FRA粒径分析装置で分析した。 分析を夫々15秒の3回のスキャンにより行い、平均値を記録した。 結果を水/エタノールの表に報告し、図3に示す。 主粒径を或るサイズ以下の粒子の%として測定した。 これらのサイズが表及び図3中のグラフ中にエタノール/水組成物(その中でそれらが生成された)の関数として入れられる。 結果は、所定のエタノール/水組成物により生成された結晶が或る粒径以下にその粒子の50%を有し、一方、結晶の10%が更に小さいサイズ以下であったことを示す。 これらの結果は一致している。 それらは、水の%の増加がそれから生じた結晶のサイズの増大に合致することを示す。 こうして、例えば、0.08%の含水量で成長させられた結晶の50%が約
    23μm の粒子ミクロンサイズより下であり、一方、10%
    が8μm 未満の粒子ミクロンサイズを有していた。

    【0034】更に別の実験を行い、この実験では結晶成長を無水エタノール及び1.0 %未満の水との接触時間の関数として測定した。 今、図4を参照して、結晶サイズがエタノール/水組成物への暴露の時間に合致する際の結晶サイズを示した。 5分後に、粒子の90%が約68μm
    以下のサイズを有し、粒子の50%が約38μm 以下の粒径であり、また結晶の10%が約18μm 以下のサイズを有していたことがわかる。 図4のグラフは、60分までの接触時間が50%の範囲で結晶サイズのわずかな変化を生じたことを示す。 エタノール/水実験の結果は、特異なほぼ球形の多結晶構造を示す。 結晶はサイズ及び形状でほぼ球形である(例えば、ドーム、ラズベリー状、等)。 更に、上記の実験の結果は、結晶サイズが高度に一様であり、即ち、単分散されていることを示す。 更に、結晶を更に小さいサイズの結晶につき非常に迅速に、即ち、30
    秒以内で製造することができる。 これは、強力な熱乾燥の如き高エネルギー消費工程及び糖の溶液からの所定量の溶媒、通常、水を除去するための真空の適用を必要とする当業界で知られている操作からのかなりの逸脱である。

    【0035】更に、結晶化の夫々に使用されたエタノールを回収でき、所望の含水量範囲で再使用のために循環できる。 例えば、上記の実験の幾つかで使用したエタノールを濾過後に循環し、1回目の実験、5回目の実験及び10回目の実験後に分析した。 これらの試験の結果は、
    1回目の実験後に、エタノールが0.82%の水を含み、5
    回目の実験後に、エタノールが水を獲得して全含量をわずかに2.613 %まで増加し、一方、10回目の実験後に、
    含水量がわずかに2.779 %まで増加したことを示す。 これらの実験の夫々の平均結晶サイズはわずかに約25μm
    であった。 こうして、本発明の操作は糖工業で以前に実現されなかった特異な結晶を製造するだけでなく、その操作は溶媒を追い出すのに必要とされるエネルギーを低減し、かつ結晶化媒体が高度の効率及び再使用可能性でもって循環される。

    【0036】 非エタノール実施例 アセトン/水非水性の糖非溶解性液体としてアセトンを使用して別の試料を実験した。 水を0.39%の含量まで添加した。 上記のアセトン/水組成物9.7gに、蔗糖綿状繊維0.1gを添加した。 わずかに15分後に、本発明の特異な結晶化が起こった。 結晶化から生じる若干の棒状結晶があったが、かなりの量のほぼ球形の多結晶がまた生成された。 ベンゼン/水約0.105 %の含水量を有するベンゼンを使用して別の試料を実験した。 糖綿状繊維を約5.0gの量でベンゼン/水組成物に添加した。 再度、特異な結晶化が起こったが、
    エタノール/水組成物よりも若干遅い速度で起こった。
    基本的に、それは最大の結晶化を得るのに約3週間を要した。 高度に加速され、かつ有効な操作を提供するために、無水エタノール/水の組み合わせが最も好ましいと現在考えられる。 水は5%以下、好ましくは3%未満、
    最も好ましくは2%未満の量でエタノールに含まれるべきである。 綿状繊維は、綿状繊維対エタノールの比が重量基準で2対1以下、又は1対120 以上であるような量で添加されるべきである。

    【0037】 表面活性剤実施例更に別の実験を行い、この実験では表面活性剤レシチンを糖供給原料の一部として使用し、これを処理して無定形の糖を生成した。 詳しくは、0.5 %のレシチンを蔗糖供給原料中に入れた。 その材料を約160 ℃の温度及び約
    3600rpm のスピニング速度で高速スピニング装置を使用して加工した。 上記のフラッシュ流操作から得られる製品は綿菓子の外観を有していた。 次いで、上記の操作から得られる綿状繊維製品を1.0 %未満の水を含む無水エタノールに導入した。 綿状繊維の試料1gを約2分の期間で室温で無水エタノール/水組成物14g 中に浸漬した。
    結果は高度に一様の減少されたサイズの多結晶のほぼ球形の構造を示し、これは凝集する傾向がなかった。 実際に、多結晶は約4μm のオーダーであった。 凝集する傾向は糖結晶の成長に固有である。 表面活性剤の使用は、
    凝集する傾向を低下した。 更に、サイズ範囲は、表面活性剤を使用しないで無定形の糖を使用する操作で経験したサイズ範囲より小さかった。 更に、粒径は、表面活性剤を含まない多結晶の成長から得られる粒径よりも更に一様であった。 それ故、結論として、表面活性剤(特に、レシチン)の使用は、当業者が表面活性剤の不在下で経験した寸法より更に小さい寸法を有する一様なほぼ球形の多結晶を調節可能に成長させる能力を更に高める。 この能力は、糖技術に使用するのに所望される製品を操作する更に別の道具を当業者に与える。

    【0038】 結晶実施例上記の実施例に従って調製された多結晶構造から結晶を製造するために、前もって実質的に飽和された水をほぼ球形の多結晶構造と接触させた。 或る場合に、約67%の蔗糖含量を有する飽和水を用意した。 67%の蔗糖を含む水は実質的に糖で飽和されている。 飽和水溶液を多結晶製品と接触させることの結果として、多結晶は崩壊し、
    結晶を溶液中に分散させた。 結晶を、なめらかな脂肪のような口当たりを付与するための単分散結晶製品として溶液中の使用に利用可能にした。 別の実験を行い、この実験では多結晶製品を8.5 %の水に添加した。 多結晶構造を崩壊させて、結晶を組成物に放出した。 図5の(a)
    は、フォンダントとして使用し得る組成物中の結晶の45
    0 の倍率で撮った顕微鏡写真である。 この操作及び製品の効力を示すために、当業界で知られているフォンダント糖で調製されたフォンダント製品の450 の倍率で撮った顕微鏡写真を図5の(b) に示す。 その比較は劇的である。 本発明の結晶を使用して調製されたフォンダント製品は、砂状のコンシステンシーを有することが明らかである。 当業界で知られているフォンダント糖で調製されたフォンダントは、砂利状のコンシステンシーを有する。 明らかに、砂状のコンシステンシーは、フォンダント組成物におけるなめらかさ及び流動性の目的に極めて好ましい。

    【0039】 フォンダント実施例フォンダントクリームの実施例を、本発明に従って調製された特異な多結晶性糖への水の添加により調製し、アムスター(Amstar)からアメーフォンド(Amerfond,商標)
    糖として供給された市販の糖から調製したフォンダントクリームと比較した。 両方のクリームを、下記の表に従ってその他のフォンダント成分を使用することにより調製した。

    【0040】

    【表2】 フォンダントの表本発明のフォンダント 市販のフォンダント成分 (g) (g)コーンシロップ 14.00 14.00 香辛料、ラズベリー 0.36 0.36 クエン酸 0.80 0.80 インバーターゼ 0.61 0.61 着色剤、赤(10%) FDC # 40 痕跡量 痕跡量

    【0041】フォンダントを含む菓子、即ち、チョコレート被覆フォンダントキャンデーを調製するのに適正な粘度を得るために、水を添加した。 驚くことに、適正な粘度を得るのに必要とされる本発明の糖の量は、同じ粘度を得るのに必要とされる市販の糖の量の約50%であることがわかった。 特に、わずかに約37g の本発明の糖が約1.8 センチポイズの粘度を得るのに必要とされ、一方、重量基準で約67g の市販の糖が同じ粘度を得るのに必要とされることがわかった。 これらの組成物を、成分を乾式混合し、次いで混合しながら水を添加することにより調製した。 組成物のコンシステンシーがクリーム状のなめらかさに達するまで水を添加した。 次いでフォンダントを固化させ、その後、ロール掛けして堅くした。
    その他の興味のある異常な結果として、本発明の糖で調製されたクリームは取扱に充分な堅さに固化するのにわずかに15分を要するが、一方、市販の糖で調製されたフォンダントクリームは取扱及び浸漬のために充分に固化するのに30分を要することが発見された。 次いでクリームを、チョコレート中に浸漬することにより加工した。
    本発明の糖製品で調製されたクリームは、浸漬する間にその形状を良好に保持した。 更に、クリームを製造した直後に、本発明のクリームは少なくとも5日の期間にわたって保持されたなめらかなテキスチャーを有していた。 フォンダント実験の結果は、必要とされた糖の量だけでなく製品それ自体が本発明の多結晶性糖の使用によりかなり強化される点で印象的であった。

    【0042】 脂肪模擬実験また、製品の感覚刺激品質のための媒体として脂肪に頼る菓子充填剤中に使用される多結晶性糖の効力を試験するために、実施例を調製した。 特に、クッキー充填剤として使用されるのに必要なテキスチャー、堅さ、品質、
    及び口当たりを与えるために、クッキー充填剤は脂肪を含む。 本発明により調製されたクッキー充填剤を試験するために、合計84.94 %の蔗糖を含む配合物を調製した。 この組成物を調製するために、多結晶のほぼ球形の製品35g を飽和蔗糖溶液29.4g と合わせた。 飽和蔗糖溶液は、蔗糖30.59g及び水15.06g、即ち、67%の蔗糖を含んでいた。 試料4.8gを使用して二つのオレオ(Oreo,商標) クッキーハーフの間に充填剤を用意した。 本発明により調製されたクッキーを試験パネルにより試食した。
    結果は、本発明の多結晶のほぼ球形の製品で調製されたクッキーが極めて爽快な口当たりを有し、しかも通常のオレオ(商標)クッキー充填剤よりもなめらかでクリーム状であることを明らかにした。 市販のオレオ(商標)
    クッキー充填剤は多量の脂肪を含む。 本発明の組成物は脂肪を含まない。 従って、製品用の菓子充填剤は、このような充填剤中の脂肪を排除又は置換するために本発明の新規な結晶を使用して調製し得る。 その他の更なる用途が当業者に明らかであり、本発明の範囲内に入るような全てのこのようなその他の用途を含むことが意図されている。

    【0043】 ケーキ糖衣実施例更に別の実験を行って、市販の糖衣に対し本発明のほぼ球形の多結晶性糖で調製されたクッキー糖衣を比較した。 ケーキ糖衣を下記の表に示された配合に従って調製した。

    【0044】

    【表3】 ケーキ糖衣本発明の糖衣 市販の糖衣成分 (g) (g)市販のフォンダント糖 -- 227.0 本発明の糖 227.0 コーンシロップ、 42 DE 9.0 9.0 寒天 1.18 1.18 単純シロップ66ブリックス溶液 220.0 190.0

    【0045】糖を別個の混合容器に入れ、寒天とブレンドし、その後、コーンシロップを添加した。 ついで、所望のコンシステンシーが得られるまで単純糖溶液を添加した。 先に注目されたように、本発明の多結晶で調製された組成物は、更に多くの水を含む多結晶の容量のために付加的な単純シロップを必要とした。 糖衣の歩留りは本発明の多結晶性糖を使用して少なくとも7%大きかった。 こうして、本発明を使用する場合には、かなり少ない糖が必要とされる。 本発明の多結晶性のほぼ球形の糖を使用する製品は、市販の対抗品と比較した場合に、更に白く、爽快な味覚、なめらかなテキスチャーであり、
    しかも更に高い歩留りを有していた。 高品質のフォンダント及びフォンダント製品が、通常の調理、冷却及び引取装置を使用してフォンダントをつくることを必要としないで製造し得ることがわかった。 正確な比率の単なる混合が、本発明を使用して高品質の製品を調製するのに適していることがわかった。

    【0046】 ドーナッツ糖衣実施例下記の実施例は、被覆物を施すためにベーキングされた製品又はその他の食品を浸漬するために調製された糖衣であった。 本発明の実施例を使用してドーナッツの糖衣を施した。 糖衣を、表に示した配合に従って調製した。

    【0047】

    【表4】 被覆物の配合本発明の被覆物 市販の被覆物成分 (g) (g)市販のフォンダント糖 -- 454 本発明の糖 454 -- コーンシロップ、 42 DE 18 18 水 76 60

    【0048】熱水及び乾燥糖を混合しながら成分を別々に添加した。 その後、適正なコンシステンシーを得るために、コーンシロップ固形物及び追加の水を添加した。
    わかるように、本発明の糖はかなりの量の追加の水を必要とし、その結果としてかなり大きいバッチを生じた。
    こうして、本発明により調製された被覆物は、通常のフォンダント糖で調製された被覆組成物よりも高い歩留りを有していた。 両方の被覆物を、ドーナッツをその被覆物に浸漬することによりドーナッツ用の糖衣として使用した。 本発明により調製された被覆物の固化時間は非常に良好であった。 詳しくは、その被覆物のコンシステンシーはドーナッツの早い浸漬を可能にし、またその被覆物は更に堅く、しかも更に魅力的なコンシステンシーまで固化し、かつ短期間でドーナッツ表面に良好に付着した。

    【0049】 錠剤実施例種々の食品形態における本発明の効力を示すために、実験を行って錠剤形成におけるその有用性を測定した。 特に、ほぼ球形の多結晶性糖製品の試料500mg を錠剤プレスに添加し、1.5 トンの圧力のもとに圧縮した。 付加的な賦形剤又はその物質のためのその他の錠剤形成助剤もしくはビヒクルを必要としないで、錠剤をほぼ球形の多結晶性製品から直接成形した。 成形した錠剤は光沢があり、硬質であった。 しかしながら、消費される場合、その硬質錠剤は口腔中で迅速に溶解した。 本発明により調製された多結晶性製品は錠剤形成助剤を必要としないで直接錠剤形成し得ることが明らかである。 更に、新規な製品の錠剤形成は湿式又は乾式のグラニュール形成、もしくは凝集を必要としない。 こうして、ほぼ球形の多結晶性製品は錠剤を提供するのに直接使用でき、又はその他の物質と共にその他の錠剤を調製するための賦形剤として実際に使用し得る。

    【0050】口腔中で起こる容易な溶解は、おそらく特異な小さい多結晶構造に起因する。 しかしながら、本発明は本明細書に示された仮説により何ら制限されないことが意図されている。 こうして、本発明の好ましい実施態様であると現在考えられるものが記載されたが、当業者は、その他の更に別の改良が本発明の真の範囲から逸脱しないでなし得ることを認め、また特許請求の範囲内に入るような全てのこのような改良及び変化を含むことが意図されていることを認めるであろう。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の特異なほぼ球形の多結晶の詳細な顕微鏡写真である。

    【図2】本発明の多結晶構造の部分断面図である。

    【図3】非水性の糖非溶解性液体中の含水量(%)の効果を測定するために行われた実験の結果のグラフ図である。

    【図4】1.0 %未満の含水量における非水性の糖非溶解性液体中の無定形の糖の滞留時間の効果のグラフ図である。

    【図5】(a) は、本発明により製造された特異な結晶を当業界で知られている方法により得られるフォンダント結晶と比較する顕微鏡写真である。 (b) は、本発明により製造された特異な結晶を当業界で知られている方法により得られるフォンダント結晶と比較する顕微鏡写真である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガーリー エル マイアーズ アメリカ合衆国 バージニア州 22091 レストン ヘリテージ オークウェイ 1353 (72)発明者 リチャード シー フイズ アメリカ合衆国 バージニア州 22066 グレート フォールズ コーンウェル フ ァーム ロード 9320

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