Dielectric fluid

申请号 JP24006197 申请日 1997-09-04 公开(公告)号 JPH1088105A 公开(公告)日 1998-04-07
申请人 Ausimont Spa; アウシモント エス.ピー.エー.; 发明人 VISCA MARIO; STREPPAROLA EZIO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a derivative capable of reducing a concentration of perfluoroisobutene in a fluorinated fluid in a liquid phase by being carried on an inactive carrier. SOLUTION: This objective derivative is a fluorinated fluid used in a device exposed to specific high energies, carried on an inactive carrier having >=1m /g surface area and low volatile, i.e., has
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 フッ素化された流体の有害分解生成物を、有毒限界よりも低いレベルに低下させるために使用される、特定の高いエネルギーにさらされる設備において用いられるフッ素化された流体における、表面積が1
    2 /g以上の不活性な担体に保持された、揮発性の低い、すなわち蒸気圧が100℃において1mmHg以下である、第一級または第二級脂肪族または環状脂肪族アミノ誘導体。
  • 【請求項2】 保持されるアミノ誘導体の量は35重量%の値に達することができることを特徴とする請求項1
    に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項3】 第1級または第2級の(ポリ)アミンは、塩基性度が高く、揮発性が低いことを特徴とする請求項1および2に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項4】 直鎖あるいは分枝した脂肪族の、および/または(アルキル)環状脂肪族の、第1級または第2
    級アミンまたはポリアミンのラジカルは、第1級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を8〜20個含み、第2級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を5〜20個含むことを特徴とする請求項3に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項5】 アミンは、ポリオキシアルキレン構造を有するもの(ポリオキシアルキレンアミン)、アルキレンを有するモノアミン、ジアミン、トリアミン、主鎖に結合している第1級または第2級アミノ官能基をもつ重合体、または、ポリエチレンイミンなどの、前記アミノ基が主鎖内に存在する重合体であることを特徴とする請求項4に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項6】 アミノ誘導体は気相中で使用されるか、
    または流体に浸されることを特徴とする請求項1〜5に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項7】 担体は、気液クロマトグラフィーにおいて用いられる、表面積が1〜400m 2 /gの、無機または有機の担体から選択されることを特徴とする請求項1〜6に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項8】 担体は、珪藻土、または不活性な酸化ケイ素、または酸化アルミニウム、またはポリテトラフルオロエチレン、またはフッ素を含むオレフィンを重合して得られるフッ素を含む共重合体に基づくことを特徴とする請求項7に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項9】 フッ素化された流体は、(ペル)フルオロオキシアルキレンおよびペルフルオロアルカンから選択され、該ペルフルオロアルカンは、直鎖または分枝または環状で、窒素および酸素などの異種原子を任意に含み、過フッ素化された流体は、末端基に水素原子を任意に含むことを特徴とする請求項1〜8に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項10】 (ペル)フルオロオキシアルカンは、
    300〜10000の平均分子量を有し、重合体の鎖に沿って不規則に分布する反復単位を含み、該反復単位は、(CF 2 CF 2 O)と、式中XはFあるいはCF 3に等しい(CFXO)と、(C 36 O)と、式中zは2または3に等しい整数である(CF 2 (CF 2z O)と、
    (CF 2 CF(OR f' )O)と、式中R f'は−CF 3
    −C 25 、−C 37に等しい(CF(OR f' )O)とから選ばれ、前記ペルフルオロオキシアルカンの末端は、−CF 3と、−C 25と、−C 37と、ClCF 2
    F(CF 3 )−と、CF 3 CFClCF 2 −と、ClCF 2
    CF 2 −と、ClCF 2 −とから選ばれることを特徴とする請求項9に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項11】 (ペル)フルオロオキシアルカンは、
    重合体の鎖に沿って不規則に分布する、以下の反復単位を含み、該反復単位は、(a)−(CF 2 CF(CF 3
    O) a (CFXO) b −と(式中、XはFあるいはCF 3
    であり、aおよびbは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、a/bは10〜100の間である)、
    (b)−(CF 2 CF 2 O) c (CF 2 O) d (CF 2 (CF
    2z CF 2 O) h −と(式中、c、dおよびhは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、c/dは0.1
    〜10の間であり、h/(c+d)は0〜0.05の間であり、zは上述の値を持つ)、(c)−(CF 2 CF
    (CF 3 )O) e (CF 2 CF 2 O) f (CFXO) g −と(式中、XはFあるいはCF 3であり、e、f、gは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、e/(f
    +g)は0.1〜10の間であり、f/gは2〜10の間にある)、(d)−(CF 2 O) j (CF 2 CF(OR
    f'' )O) k (CF(OR f'' )O) l −と(式中、R f''
    は−CF 3 、−C 25 、−C 37であり、j、k、lは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、k+l
    およびj+k+lは2以上であり、k/(j+l)は0.01〜1000の間であり、l/jは0.01〜1
    00の間にある)、(e)−(CF 2 (CF 2z CF
    2 O) s −と(式中、sは分子量が上述した範囲内にあるような整数であり、zは既に定義した意味を有する)、
    (f)−(CF(CF 3 )CF 2 O) j'' −と(式中、
    j''は分子量が上述した範囲内にあるような整数である)であることを特徴とする請求項10に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 【請求項12】 (ペル)フルオロオキシアルカンは、
    次の構造CF 3 O(CF(CF 3 )CF 2 O) n'' (CF 2
    O) m' CF 3を有し、前式中、n''/m'比は約20から約40の範囲にあることを特徴とする請求項11に記載の第一級または第二級アミノ誘導体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、熱、化学、原子および電気などの特定の高いエネルギーにさらされる装置において用いられる流体によって大気中へ送り出される有害分解生成物を、有毒レベルよりも低いレベルに低下させるための方法に関する。

    【0002】さらに詳細には、本発明は、ペルフルオロカルベンのオリゴメリ化から導出される有害生成物を徹底的に低下させるための方法に関しており、有害生成物は後述の用途において用いられるフッ素化された流体の最初の分解生成物である。 特に、本発明は、ペルフルオロイソブテン(PFIB)を、許容限界よりも低いレベルに削減することを目的としており、ペルフルオロイソブテン(PFIB)は、ペルフルオロカルベンから導出されるオレフィンの中で、最も有害なオレフィンである。

    【0003】特に、本発明は、熱交換流体または誘電交換流体として、たとえば電力変圧器、電子部品の冷却、
    高エネルギーレーザー光を発生させる装置の冷却、あるいは高速コンピュータの構成部品の冷却において用いられるフッ素化された流体に関する。

    【0004】

    【従来の技術】熱交換装置で利用されるクロロフルオロカーボン(CFC)、たとえばCFC113(1,2,
    2トリクロロ−1,1,2トリフルオロエタン)を使用することは、クロロフルオロカーボンのODPが高いために、国際的な規則によってすでに許可されていない。

    【0005】上述の用途に対して、炭化素を基礎とした油を使用することは、たとえば、該材料の引火性が高い、特に分解生成物の引火性が高い、また揮発性有機化合物の排出量が高いなどのいくつかの欠点を示す。

    【0006】このような種類の用途においては、毒性が低く、可燃性ではなく、また気体放出による環境への影響も小さく、特に成層圏オゾン層の破壊(ODP)に関して影響が小さく、および温室効果が低い(GWP:温暖化能)、広い温度幅液状のフッ素化された流体が利用できることが必要である。

    【0007】特に、分子量が大きく、揮発性の低いペルフルオロアルカンおよびペルフルオロポリオキシアルカンなどのフッ素化された流体は、高性能でありしかも環境への影響が小さいことから、上述の流体の天然の代替物と考えられている。

    【0008】しかしながら、これらのフッ素化された流体には有毒ガスを発生するという欠点があり、特に、高濃度の化学、原子力、電気および熱エネルギーにさられるプラントにおいて、これらの流体を利用すると、ペルフルオロイソブテン(PFIB)を発生する。 この観点から、ペルフルオロポリオキシアルカンは、ペルフルオロカーボンと比較して優れた特性を有しており、なぜならば、ペルフルオロカーボンのほうが発生するPFIB
    が多いためである。 上述の用途においては、PFIBのほかに、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロペン(HFP)などのオレフィンや、大気中の湿分と接触してフッ酸の発生源となるフッ化カルボニル(COF 2 )などの生成物が発生する。

    【0009】PFIBの毒性は他の分解生成物よりも高いので、上述の用途において述べたフッ素化された流体が使用可能となる削減システムを使用できるようにする必要性がある。 実際のところ、プラントで実施される通常の保守操作において、操作者の健康に害を及ぼす量を越えてしまうことは容易である。 特に、大気中では10
    0ppbという気体濃度が、1時間身をさらしても、人間の健康に対して回復不可能な障害が起こらない限界であると考えられている。 フッ素化された流体は、上述の操作に特有な高濃度のエネルギーにさらされると、このような限界を簡単に越えてしまう。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】出願人は、驚いたことに、また意外にも、上述の用途において用いられるフッ素化された流体中のPFIB濃度を、液相において1p
    pbよりも低い値に減少させることが可能なことを見出した(後述の分析方法を参照)。

    【0011】

    【課題を解決するための手段】本発明は、フッ素化された流体の有害分解生成物を、有毒限界よりも低いレベルに低下させるために使用される、特定の高いエネルギーにさらされる設備において用いられるフッ素化された流体における、表面積が1m 2 /g以上の不活性な担体に保持された、揮発性の低い、すなわち蒸気圧が100℃
    において1mmHg以下である、第一級または第二級脂肪族または環状脂肪族アミノ誘導体である。

    【0012】また本発明は、保持されるアミノ誘導体の量は35重量%の値に達することができることを特徴とする。

    【0013】また本発明は、第1級または第2級の(ポリ)アミンは、塩基性度が高く、揮発性が低いことを特徴とする。

    【0014】また本発明は、直鎖あるいは分枝した脂肪族の、および/または(アルキル)環状脂肪族の、第1
    級または第2級アミンまたはポリアミンのラジカルは、
    第1級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を8
    〜20個含み、第2級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を5〜20個含むことを特徴とする。

    【0015】また本発明は、アミンは、ポリオキシアルキレン構造を有するもの(ポリオキシアルキレンアミン)、アルキレンを有するモノアミン、ジアミン、トリアミン、主鎖に結合している第1級または第2級アミノ官能基をもつ重合体、または、ポリエチレンイミンなどの、前記アミノ基が主鎖内に存在する重合体であることを特徴とする。

    【0016】また本発明は、アミノ誘導体は気相中で使用されるか、または流体に浸されることを特徴とする。

    【0017】また本発明は、担体は、気液クロマトグラフィーにおいて用いられる、表面積が1〜400m 2
    gの、無機または有機の担体から選択されることを特徴とする。

    【0018】また本発明は、担体は、珪藻土、または不活性な酸化ケイ素、または酸化アルミニウム、またはポリテトラフルオロエチレン、またはフッ素を含むオレフィンを重合して得られるフッ素を含む共重合体に基づくことを特徴とする。

    【0019】また本発明は、フッ素化された流体は、
    (ペル)フルオロオキシアルキレンおよびペルフルオロアルカンから選択され、該ペルフルオロアルカンは、直鎖または分枝または環状で、窒素および酸素などの異種原子を任意に含み、過フッ素化された流体は、末端基に水素原子を任意に含むことを特徴とする。

    【0020】また本発明は、(ペル)フルオロオキシアルカンは、300〜10000の平均分子量を有し、重合体の鎖に沿って不規則に分布する反復単位を含み、該反復単位は、(CF 2 CF 2 O)と、式中XはFあるいはCF 3に等しい(CFXO)と、(C 36 O)と、式中zは2または3に等しい整数である(CF 2 (CF 2z
    O)と、(CF 2 CF(OR f' )O)と、式中R f'は−CF 3 、−C 25 、−C 37に等しい(CF(O
    f' )O)とから選ばれ、前記ペルフルオロオキシアルカンの末端は、−CF 3と、−C 25と、−C 3
    7と、ClCF 2 CF(CF 3 )−と、CF 3 CFClCF
    2 −と、ClCF 2 CF 2 −と、ClCF 2 −とから選ばれることを特徴とする。

    【0021】また本発明は、(ペル)フルオロオキシアルカンは、重合体の鎖に沿って不規則に分布する、以下の反復単位を含み、該反復単位は、(a)−(CF 2
    F(CF 3 )O) a (CFXO) b −と(式中、XはFあるいはCF 3であり、aおよびbは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、a/bは10〜100の間である)、(b)−(CF 2 CF 2 O) c (CF 2 O)
    d (CF 2 (CF 2z CF 2 O) h −と(式中、c、dおよびhは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、
    c/dは0.1〜10の間であり、h/(c+d)は0
    〜0.05の間であり、zは上述の値を持つ)、(c)
    −(CF 2 CF(CF 3 )O) e (CF 2 CF 2 O) f (CF
    XO) g −と(式中、XはFあるいはCF 3であり、e、
    f、gは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、e/(f+g)は0.1〜10の間であり、f/g
    は2〜10の間にある)、(d)−(CF 2 O) j (CF
    2 CF(OR f'' )O) k (CF(ORf '' )O) l −と(式中、R f''は−CF 3 、−C 25 、−C 37であり、
    j、k、lは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、k+lおよびj+k+lは2以上であり、k/
    (j+l)は0.01〜1000の間であり、l/jは0.01〜100の間にある)、(e)−(CF 2 (C
    2z CF 2 O) s −と(式中、sは分子量が上述した範囲内にあるような整数であり、zは既に定義した意味を有する)、(f)−(CF(CF 3 )CF 2 O) j'' −と(式中、j''は分子量が上述した範囲内にあるような整数である)であることを特徴とする。

    【0022】また本発明は、(ペル)フルオロオキシアルカンは、次の構造CF 3 O(CF(CF 3 )CF 2 O)
    n'' (CF 2 O) m' CF 3を有し、前式中、n''/m'比は約20から約40の範囲にあることを特徴とする。

    【0023】

    【発明の実施の形態】したがって、本発明は、上述の用途において用いられるフッ素化された流体中に用いられる、表面積が通常少なくとも1m 2 /gである不活性な担体に保持される、揮発性の低い、すなわち蒸気圧が1
    00℃において1mmHg以下である、第一級または第二級脂肪族または環状脂肪族アミノ誘導体である。

    【0024】保持されるアミノ誘導体の量は、通常は3
    5重量%の値に達することも可能であるが、好適には1
    0〜20重量%であり、本発明の範囲を得るために効果的な、担体上のアミノ誘導体の最小量は、通常は5重量%の範囲内である。 最小量を確認するための試験は、静的試験の例において報告されている試験である。 PFI
    Dが、最長でも3日のうちに、上述の最小値まで減少するという効果に注目すべきである。

    【0025】アミンについては、塩基性度が高く、揮発性の低い、第1級および第2級のアミンが利用される。
    好適には、直鎖あるいは分枝した脂肪族、および/または(アルキル)環状脂肪族の、第1級または第2級アミンまたはポリアミンのラジカルは、第1級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を好適には8〜20個含み、第2級アミンまたはポリアミンについては炭素原子を好適には5〜20個含む。 さらに、ポリオキシアルキレン構造を有するアミン(ポリオキシアルキレンアミン)、エチレン、プロピレンなどのアルキレンを有する、モノアミン、ジアミン、トリアミンが利用される。
    ポリオキシアルキレンアミンは、対応するポリオキシアルキレン−アルコール、−グリコールまたはポリグリコールから、ヒドロキシル基のアミノ化によって得られる。 ヒドロキシル誘導体は、エチレンまたはプロピレンオキシドのオリゴメリ化によって、随意互いに混合して得られ、ブロックまたは不規則に分布した共重合体構造となる。

    【0026】たとえば、ポリエチレン、ポリアクリル酸エステルなどの、第1級または第2級アミンの官能基が主鎖に結合しているか、または、たとえばポリエチレンイミンなどの、主鎖内に前記アミノ基が存在する重合体もまた使用することが可能である。 ポリエチレンイミンの例として、トリエチレンテトラミンおよびテトラエチレンペンタミンがある。

    【0027】保持されたアミンは、気相において、または、流体に浸して利用することが可能である。 気相において使用する場合、驚いたことに、このシステムは、液相に存在するPFIBに対してもまた、短時間のうちに効果を与えることが見出された。 気相におけるシステムは、設備を作動させているときにも利用できる。 液相におけるシステムは、動作段階にある設備の外側の、ろ過動的システムにおいて好適に利用される。

    【0028】担体としては、表面積が1m 2 /gよりも広い、好適には1〜10m 2 /gの、気液クロマトグラフィーで使用される、無機あるいは有機担体を利用することができる。

    【0029】好適な担体は、砕けやすいものであってはならず、化学的および化学物理的な観点から不活性でなければならない。 担体の母材は、熱処理され、細分化して、ふるいにかけて粒度が整えられ(たとえば、Chr
    omosorb 30〜60メッシュ)た珪藻土によって形成され、またシリカなどのより反応性が高い材料については、好適には、たとえばシラン化によって不活性にするように誘導される。

    【0030】粒度が多様で(たとえば、8〜14メッシュ)、表面積が100〜300m 2 /gの、工業用に利用可能な酸化アルミニウムもまた使用することができる。

    【0031】有機担体のなかでは、ポリテトラフルオロエチレンが最もよく使用され、フッ素化されたオレフィンを重合して得られる、フッ素化された共重合体もまた使用することができ、粒状化後に得られる重合体は、ほぼ球形状の他孔質材料になる。

    【0032】クロマトグラフィーによる、一般的な担体の調製技術を用いて、表面積の大きな固相、たとえばC
    hromosorb(商標登録)(表面積1〜4m 2
    gの珪藻土)に、アミンを保持させる。 たとえば、担体をアミンの溶媒に懸濁させ、攪拌しながら、担体に関して予め定められた量のアミン溶液を同じ溶媒に滴下し、
    常に攪拌しながら溶媒を真空状態で蒸発させると、予め定めた量のアミンが負荷された担体が残留物として残る。

    【0033】本出願の用途に用いられるフッ素化された流体は、(ペル)フルオロオキシアルキレンまたはペルフルオロアルカンであり、後者のペルフルオロアルカンは、直鎖または分枝しているか、あるいは環状で、窒素および酸素などの異種原子を任意に含む。 フッ素化された流体は、たとえば−CF 2 H、−CFHCF 3および−
    CF 2 CF 2 H型の末端基に、1つあるいはそれ以上の水素原子を含むこともできる。

    【0034】前記流体は、当該技術において、また本発明の用途のために周知である。 (ペル)フルオロオキシアルカンは、一般に300〜10000の、好適には6
    00〜2000の、さらに好適には800〜2000の平均分子量を有している。 ペルフルオロアルカンは既知の分子量を有し、また市販されている製品であって、たとえば、Fluorinert(登録商標)である、F
    C−72、FC−87、FC−84、ペルフルオロ−N
    −エチルモルフォリン、ペルフルオロ−1,2−ビス(トリフルオロメチル)ヘキサフルオロシクロブタンなどがある。 この種の化合物について、米国特許第5,0
    89,152号が参照される。

    【0035】(ペル)フルオロオキシアルカンは、重合体の鎖に沿って不規則に分布する、反復単位を含み、該反復単位は、(CF 2 CF 2 O)と、式中XはFまたはC
    3に等しい(CFXO)と、(C 36 O)と、式中z
    は2または3に等しい整数である(CF 2 (CF 2
    z O)と、(CF 2 CF(OR f' )O)と、式中R f'は−CF 3 、−C 25 、−C 37に等しい(CF(O
    f' )O)とから選ばれる。

    【0036】前記ペルフルオロオキシアルカンの末端は、−CF 3と、−C 25と、−C 37と、ClCF 2
    F(CF 3 )−と、CF 3 CFClCF 2 −と、ClCF 2
    CF 2 −と、ClCF 2 −との中から選ばれる。 ペルフルオロアルキルの末端が好適である。

    【0037】特に、以下のペルフルオロポリエーテルを好適なものとして挙げることができ、該ペルフルオロポリエーテルは、重合体の鎖に沿って不規則に分布する、
    以下の反復単位を含み、該反復単位は、 (a)−(CF 2 CF(CF 3 )O) a (CFXO) b −と (式中、XはFあるいはCF 3であり、aおよびbは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、a/bは10〜100の間である)、 (b)−(CF 2 CF 2 O) c (CF 2 O) d (CF 2 (CF
    2z CF 2 O) h −と (式中、c、dおよびhは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、c/dは0.1〜10の間であり、
    h/(c+d)は0〜0.05の間であり、zは上述の値を持つ)、 (c)−(CF 2 CF(CF 3 )O) e (CF 2 CF 2 O) f
    (CFXO) g −と (式中、XはFまたはCF 3であり、e、f、gは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、e/(f+
    g)は0.1〜10の間であり、f/gは2〜10の間にある)、 (d)−(CF 2 O) j (CF 2 CF(OR f'' )O)
    k (CF(OR f'' )O) l −と (式中、R f''は−CF 3 、−C 25 、−C 37であり、
    j、k、lは分子量が上述した範囲内にあるような数であり、k+lおよびj+k+lは2以上であり、k/
    (j+l)は0.01〜1000の間であり、l/jは0.01〜100の間にある)、 (e)−(CF 2 (CF 2z CF 2 O) s −と (式中、sは分子量が上述した範囲内にあるような整数であり、zは既に定義した意味を有する)、 (f)−(CF(CF 3 )CF 2 O) j'' − (式中、j''は分子量が上述した範囲内にあるような整数である)である。

    【0038】これらの化合物およびこれら化合物の生成方法は、イギリス特許第1,104,482号、米国特許第3,242,218号、米国特許第3,665,0
    41号、米国特許第3,715,378号と、米国特許第3,665,041号、欧州特許第148,482号および米国特許第4,523,039号、米国特許第5,144,092号の特許に記載されている。

    【0039】本発明の好適なペルフルオロポリエーテルは、次の化学構造 CF 3 O(CF(CF 3 )CF 2 O) n'' (CF 2 O) m'
    3を有し、前式中、n''/m'比は約20〜約40の範囲である。

    【0040】本発明によると、既に言われているように、ペルフルオロオキシアルカンは、ペルフルオロアルカンと比べて、フッ素化された流体として好適であり、
    なぜならば、ペルフルオロオキシアルカンのほうが、上述の用途において発生するPFIBの量がより少ないからである。

    【0041】PFIBを測定する分析方法を以下に示す。

    【0042】PFIBの分析(例において利用) 過フッ素化された溶媒の溶液中、または気相中に存在するPFIBの定量分析は、ガスクロマトグラフィー、特に2次元ガスクロマトグラフィーによって実施し、すなわち、2本のカラムである、前者の『予備分離』カラム(CHROMOSORBは25%がセバシン酸エチルヘキシル、6×4mm、8m)と、後者の『分析』カラム(PORAPACK Q、6×4mm、1.5m)とにおいて、電子捕獲検出器を使用する。 さらに詳細には、
    試料を前者のカラムに注入すると、PFIBの最大量に相当する体積のうち70%が、適切な保持時間において、分析カラムに自動的に注入される。

    【0043】注入は、気相の場合は3ml、液相の場合15μlで実施する。

    【0044】検出限界は0.1ppb(体積)で、外部標準はN 2中で5ppb(体積)である。

    【0045】以下の例は本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。

    【0046】例 利用方法 試料を気相および液相に取り入れるための栓を2つ備えた、250mlのガラス製反応容器に、処理すべき溶液を50mlから100ml導入する。 反応物は保持されるか、または気相中あるいは液相中に存在する。

    【0047】例1 上述の反応容器に、PFIBを約6000ppb含むG
    alden(登録商標)D05(AUSIMONT)のような、ペルフルオロポリアルキルエーテル80mlを導入する。

    【0048】気相中に保持された口の開いた小さな容器中に、Chromosorb W30〜60メッシュを3g置き、該Chromosorb W 30〜60メッシュは、TEXACO化学会社によってJeffam
    ine(登録商標)T403として販売されている、ポリオキシプロピレン構造CH 3 CH 2 C(CH 2 (OCH 2
    CH(CH 3 )) 2 NH 23を有する三官能アミンを、3
    0%含浸している。

    【0049】3日後に、溶液のPFIB濃度を測定したところ、PFIB=0.3ppbである。

    【0050】例2 保持されたアミンを、ガラスウールで封じた小さなエンベロープに閉じ込めること、および、液相に保持すること以外は、例1と同じ手法を使用し、3日後に、溶液のPFIB濃度を測定する。 PFIB濃度は、0.1pp
    bよりも低い。

    【0051】例3(比較例) 例1と同じ設備において、また、同じ形式を使用し、S
    orbitoloを30%含浸させたChromoso
    rb W 30〜60メッシュを3g含むバケットを気相中に吊り下げる。

    【0052】このときの、液相のPFIB分析結果(初期値は約6000ppb) 3日後 6000 ppb 9日後 5900 ppb 12日後 5700 ppb 15日後 5400 ppb 例4(比較例) 例1と同じ設備において、また、同じ形式を使用し、6
    00ppmの例1のGalden中の、PFIB溶液を使用し、セルロースをa)気相中、b)液相中に導入し、その後、このときの溶液中のPFIB濃度を分析する。

    【0053】結果を以下に示す。

    【0054】a)気相中のセルロース 3日後 5250 ppb 9日後 5200 ppb 12日後 4900 ppb 15日後 4450 ppb b)液相中のセルロース 3日後 5050 ppb 9日後 4750 ppb 12日後 4480 ppb 15日後 4130 ppb

    フロントページの続き (71)出願人 596183608 Piazzetta Maurilio Bossi 3−MILANO,Ital y

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