Filler-containing elastomer comprising a polyurethane

申请号 JP2014517781 申请日 2012-07-04 公开(公告)号 JP2014523943A 公开(公告)日 2014-09-18
申请人 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se; 发明人 リヤン,トン; イエ,ウェイホワ; ルー,ヨン; トン,チェン; チェン,チャオホイ;
摘要 本発明は、フィラー入りエラストマーの製造方法であって、ゴム組成物が、I)原料ゴム、II)架橋剤、III)フィラー、IV)イソシアネート末端ポリマー組成物、及び必要によりV)更なる添加剤を混合することにより調製され、前記ゴム組成物を架橋させることを特徴とする製造方法。
【選択図】なし
权利要求
  • フィラー入りエラストマーの製造方法であって、
    ゴム組成物が、
    I)原料ゴム、
    II)架橋剤、
    III)フィラー、
    IV)イソシアネート末端ポリマー組成物、及び 必要によりV)更なる添加剤、
    を混合することにより調製され、前記ゴム組成物を架橋させることを特徴とする製造方法。
  • フィラー(III)がシリカを含む、請求項1に記載の方法。
  • フィラー(III)及びイソシアネート末端ポリマー(IV)並びに必要により原料ゴム(I)及び更なる添加剤(V)を混合して事前混合物を形成し、次いでこの事前混合物を残りの成分と混合する、請求項1又は2に記載の方法。
  • 事前混合物を60〜150℃の温度に加熱する、請求項3に記載の方法。
  • 前記シリカは、沈降シリカ又はヒュームドシリカである、請求項2〜4の何れか1項に記載の方法。
  • 前記シリカは、2〜100nmの一次粒径を有するシリカ凝集体を含む、請求項5に記載の方法。
  • イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、ポリイソシアネート(a)と、イソシアネートに対して反応性であるポリマー状化合物(b)及び必要により鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)との反応又は混合(但し、余剰のポリイソシアネート(a)を使用する。)により得られる、請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
  • イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)のNCO含有量が、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)の全質量に対して5.0〜30の範囲である、請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
  • イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、原料ゴム(I)に対して相溶性又は反応性である基を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の方法。
  • イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、原料ゴム(I)に対して相溶性又は反応性である基を含む、請求項1〜8の何れか1項に記載の方法。
  • 原料ゴム(I)に対して相溶性又は反応性である基は、疎水性基、炭素−炭素二重結合を含む基及び硫黄硫黄結合を含む基並びにこれらの基の組み合わせからなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  • 請求項1〜11の何れか1項に記載の方法により得られるフィラー入りエラストマー。
  • 請求項12に記載のフィラー入りエラストマーを靴底又はタイヤとして使用する方法。
  • 说明书全文

    本発明は、フィラー入りエラストマーの製造方法であって、ゴム組成物が、(I)原料ゴム、(II)架橋剤、(III)フィラー、(IV)イソシアネート末端ポリマー組成物、及び必要により(V)更なる添加剤を混合することにより調製され、該ゴム組成物を架橋させることを特徴とする製造方法に関する。 本発明は更に、この方法により得られるフィラー入りエラストマー及び本発明のフィラー入りエラストマーの靴底としての使用方法に関する。

    原料ゴム及び架橋剤から製造されるエラストマーは広く知られている。 このようなエラストマーは、家庭から工業製品までの範囲で多くの異なる目的で使用される。 例えば、靴底、ボール、弾性ストラップ、マット、コーティング、例えば、ラケット用のコーティング、風船、ガスケット及び手袋である。 このような種のエラストマーは、タイヤ及びチューブが最も大きな消費物である。

    架橋の前にしばしばフィラーを原料ゴムに添加する。 エラストマーの物理的性質を改質するため及び原料ゴムをより費用のかからないフィラーに置き換えることによってエラストマーを伸長させるためにフィラーは使用される。 フィラーとしては、カーボンブラック、シリカのような無機物、カオリンのようなケイ酸塩、炭酸カルシウム、結晶二酸化ケイ素、硫酸バリウム及び酸化亜鉛がしばしば使用される。

    フィラーの粒径が小さいほど、得られるエラストマーの物理的特性及び機械的特性を向上させるのにより効果的であることが分かっている。 そのため、フィラーとして、焼成シリカ又はヒュームドシリカ及び沈降シリカがしばしば使用される。 これらのフィラーは、2〜20nmの範囲のサイズの球状の一次粒子を形成する。 最初に得られる粒子は通常、3〜100nmの粒径を有する凝集体(一次粒子はSi−O−Si結合で互いに結合する)を形成する。 これらの凝集した粒子は、1μm〜1000μmの範囲の平均粒径を有する塊を形成する傾向がある。 この塊では、シリカ粒子はファンデルワールス及びシリカ粒子の表面上のSi−OH−基により生じる素結合により共に結合している。

    エラストマーの物理的及び機械的特性に対する良好な影響を得るため、この凝集体を壊し、フィラー粒子を架橋前にゴム組成物中に分散させることが不可欠である。 分散体は、強力撹拌のような機械力により得られるが、これは多くのエネルギーと時間を要し、また、撹拌後、凝集体の一部が残存するのが普通である。

    この塊を壊すための他の方法は、シリカ粒子の親水性の表面を、ワックスや、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールのような親水性部分及び疎水性部分を有するポリマー、あるいはグリセロールやトリエタノールアミンのようなモノマー化合物でコーティングすることによるシリカ粒子の表面変性である。

    シリカ粒子の表面のコーティングの主な欠点は、シリカ、コーティング剤及びゴムの間の相互作用が非常に弱く、これによりゴム分子とフィラーとの結合が弱くなることである。 シリカ葉面の物理的コーティングは例えば特許文献1(EP341383)に開示されている。

    シリカとゴムとの間のより強い結合は、シリカ粒子の表面を化学的に変性することにより得られる。 そのため、シリカ粒子の表面を、シラノール、オルガノシラン、シリコーン流体又はクロロシランとの反応により変性することができる。 これは、例えば、特許文献2(EP672731)に開示されている。 この出願で最も使用されたシランは、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンであり、これはDegussa社から名前Si69(R)で販売されている。

    シラノール、オルガノシラン、シリコーン流体又はクロルシランを基礎とする既知の表面変性剤の欠点は、これらの化学物質は通常高価であり、その使用が制限されることである。

    特許文献3(GB795052)には、シリカエアロゲルをイソシアネートで変性させることが開示されている。 オクタデシルイソシアネートのようなモノイソシアネートが好ましく用いられる。 この処理によりエアロゲルの親水性が小さくなる。 得られたエアロゲルを次いで粉砕し、フィラーとしてゴム組成物に用いる。 粒子は100メッシュ(254μmの径に相当)よりも小さい。 実施例において、325メッシュ(約75μmに相当)の粒径を有する粒子が使用されている。 ナノメータースケールの粒子は開示されていない。 さらに、シリカゲルは得るのが困難であり、高価である。

    EP341383

    EP672731

    GB795052

    本発明の目的は、良好な物理的特性(高い弾性率、高い引張強度、高い引裂強度、高い摩耗抵抗性及び良好な疲労性能等)を有するエラストマーを提供することにある。 本発明の更なる目的は、シラン、シラノール又はシリコン流体を基礎とするカップリング剤を使用せずに、均一に分布したフィラー粒子を有するエラストマーを提供することにある。

    本発明の他の目的は、これらのエラストマーの製造方法を提供することにある。

    本発明の目的は、フィラー入りエラストマーの製造方法であって、ゴム組成物が、(I)原料ゴム、(II)架橋剤、(III)フィラー、(IV)イソシアネート末端ポリマー組成物、及び必要によりV)更なる添加剤を混合することにより調製され、前記ゴム組成物を架橋させることを特徴とする製造方法により達成される。

    エラストマーは、20℃において、その長さの少なくとも1.5倍まで繰り返し伸長し且つその伸長に要した力が除かれるとすぐにほぼその最初の寸法に戻る弾性挙動を有するポリマーである。

    本発明における原料ゴム(I)は、例えば加硫により架橋してエラストマーとすることができるポリマー状組成物である。 原料ゴム(I)として、好ましくは、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−イソプレン−ブタジエンゴム(SIBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、イソブテン−イソプレンゴム(IIR)、EPDM及び天然ゴム(NR)を純粋に又は互いの混合物の形態で使用する。 ここで、EPDMは、その製造に、エテンと、比較的高い割合のプロピレンと、ジエン構造を有する数パーセントの第三のモノマーとの三元重合が用いられるゴムであり、ゴムにおけるジエンモノマーは、その後の硫黄加硫のために必要な二重結合を付与する。 主に使用されるジエンモノマーは、cis,cis−1,5−シクロオクタジエン(COD)、エキソ−ジシクロペンタジエン(DCP)、エンド−ジシクロペンタジエン(EDCP)、及び1,4−ヘキサジエン(HX)、及び多種の中から5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)である。 使用する原料ゴム(I)は、特に好ましくは、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムを含み、又は、例えばEPDMとのスチレン−ブタジエンゴム混合物を含み、あるいはEPDMを含む。

    好ましくは、原料ゴム(I)のムーニー粘度(ML 1+4 100℃)は、20〜80、特に好ましくは30〜70、特に40〜60であり、これは、ISO289−1又はGB/T1232.1の規格に従ってせん断ディスク粘度計により測定される。

    架橋剤(II)としては、原料ゴム(I)の架橋を誘導することができるあらゆる化合物を用いることができる。 更に、架橋剤(II)には、原料ゴム(I)を架橋させるUV放射線や電離放射線等のエネルギーに富む放射線も含まれる。 好ましくは、架橋剤(II)には、1種以上の加硫化学物質が含まれる。 加硫化学物質は一般に知られており、例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Rubber, 4. Chemicals and Additives, 2. Vulcanization Chemicals, 2-17頁, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co KGaA, Weinheim, 2007, Online ISBN: 9783527306732に開示されている。 加硫化学物質には、二塩化硫黄、二塩化ニ硫黄、ジモルホリルジスルフィド、2−モルホリノジチオベンゾチアゾール、カプロラクタムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、イソプロピルキサントゲンテトラスルフィド又は硫黄元素等の硫黄を含む1種以上の架橋剤、又は過酸化物、キノンジオキシム及びポリメチロールフェノール樹脂等の硫黄を含まない架橋剤が含まれる。 好ましくは、架橋剤(II)は元素硫黄を含む。 さらに、架橋剤は、一般に知られている加硫促進剤及び加硫抑制剤を含んでいてもよく、これらは、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Rubber, 4. Chemicals and Additives, 2. Vulcanization Chemicals, 2-17頁, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co KGaA, Weinheim, 2007, Online ISBN: 9783527306732に記載されている。 架橋剤は好ましくは、原料ゴムの架橋に一般に用いられる量で用いる。

    フィラー(III)としては、無機物粒子やポリマー粒子などの固体の化合物であればどのようなものでも用いることができる。 好ましくは、最終エラストマー中のフィラー(III)の平均粒径は、2nm〜5mm、特に好ましくは3nm〜100μm、より特に好ましくは5nm〜1000nm、特に5nm〜100nmである。 本発明において、粒径は、DIN53206に従う等価粒径(equivalent particle diameter)を意味する。 また、本発明においては、粒子は、DIN53206に従う粒子凝集体を意味するものと理解される。

    本発明における粒子には、エラストマー組成物に一般的に使用される全てのフィラーが含まれ、例えば、カーボンブラック、シリカ、ケイ酸塩(カオリン等のアルミニウムケイ酸塩)、炭酸カルシウム等の炭酸塩、硫酸バリウム、石英粉末等の結晶性二酸化ケイ素、亜鉛酸化物等の金属酸化物、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、又は熱可塑性ポリマー、例えばスチレンを含む熱可塑性プラスチック、例えば、ポリスチレンやポリスチレン−アクリロニトリル(SAN)、又はエチレン−酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ塩化ビニル(PVC)、又はスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体やスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を基礎とする熱可塑性エラストマー、又は、これらの熱可塑性プラスチック類の互いの混合物である。

    好ましいフィラー(III)は、活性水素基等のイソシアネートに対して反応性である官能基を含む。 このような活性水素は、例えば、その表面に−OH、−NH 若しくは−NH基に存在し得る。 より好ましくは、フィラーは、無機物フィラー、特にシリカを含む。

    シリカは、沈降シリカ(precipitated silica)又は焼成シリカ(pyrogenic silica)として使用することが好ましく、2〜100nm、特に好ましくは2〜50nm、特に3〜30nmの一次粒径を有することが好ましい。 好ましくは、これらのシリカは、50〜700m /g、より好ましくは100〜400m /gのCATB表面積を有する。 例えば、Evonik製Ultrasil(R),Rhodia製Zeosil(R)及びPPGindustries Inc. 製Hi−Si(R)の名前で市販されているシリカをフィラー(III)として用いることができる。 好ましくは、フィラーは、原料ゴム(I)の質量に対して1〜200%、好ましくは10〜150%、特に好ましくは20〜100%の量で使用する。

    イソシアネート末端ポリマー(IV)としては、数平均分子量が400g/molを超え、好ましくは1000g/molを超え、特に好ましくは2000g/molを超えるあらゆるポリマーが使用される。 本発明におけるイソシアネート末端ポリマー(IV)は、1個以上のイソシアネート基を含んでいてよい。 好ましくは、イソシアネート末端ポリマー(IV)は、一分子当たり1〜5個、好ましくは2〜3個、特に2個のイソシアネート基を有する。

    好ましくは、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、ポリイソシアネート(a)とイソシアネートに対して反応性であるポリマー状化合物(b)と、必要により、鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)とを反応又は混合させることにより得られる(余剰のポリイソシアネート(a)を使用する)。 好ましくは、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、原料ゴム(I)に対して相溶性又は反応性である基を含み、例えば、疎水性基、炭素−炭素二重結合を含む基又は硫黄硫黄結合を含む基又はこれらの基の組合せからなる群から選択される基を含む。

    この場合に使用できるポリイソシアネート(a)は、従来技術で知られている脂肪族、脂環式及び芳香族の単官能性、2官能性又は多官能性イソシアネートのいずれか、あるいはこれらの所望の混合物である。 例えば、ジフェニルメタン4,4'−、2,4'−及び2,2'−ジイソシアネート、モノメリックジフェニルメタンジイソシアネートと多くの環を有するジフェニルメタンジイソシアネートの同族体(ポリマーMDI)とから構成される混合物、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ナフタレン1,5−ジイソシアネート(NDI)、トルエン2,4,6−トリイソシアネート、及びトルエン2,4−及び2,6−ジイソシアネート(TDI)、又はこれらの混合物である。

    ポリイソシアネート(a)として、トルエン2,4−ジイソシアネート、トルエン2,6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,4'−ジイソシアネート、及びジフェニルメタン4,4'−ジイソシアネート、及び多数の環を有するジフェニルメタンジイソシアネートの同族体(ポリマーMDI)及びこれらのイソシアネートの混合物、ウレトンイミン、特に、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートとジフェニルメタン4,4'−ジイソシアネートから構成される混合物を使用することが好ましい。

    イソシアネートに対して反応性であるポリマー状化合物(b)は、イソシアネート基に対して反応性である少なくとも2個の水素原子を有し、且つ分子量が300g/mol以上である化合物のいずれかであってよい。 ポリエステルオール、ポリエーテルオール、末端に第1級又は第2級アミノ基を有する分子(アミン末端ポリエステルオール等)を使用することが好ましい。 特に、ポリエーテルオール又はポリエステルオール又はポリエーテルオールとポリエステルオールとの混合物を使用することが好ましい。 好ましくは、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、疎水性基又は原料ゴム(I)に対して反応性である基を含む。 これらの疎水性基又は原料ゴム(I)に対して反応性である基は通常はポリマー状化合物(b)の一部であるが、これらのポリマー状化合物(b)は、官能化された出発材料を、イソシアネート(b)に対して反応性であるポリマー状化合物の製造のために一般に使用される他の出発材料に添加することにより製造することができる。 そのため、例えば、化合物(b)の製造に一般的な出発材料を、例えば、疎水性基、炭素−炭素二重結合を含む基又は硫黄硫黄結合を含む基で変性させることができる。

    好適なポリエーテルオールは既知の方法で製造される。 例えば、触媒としてアルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコレートを使用して、2〜5個、好ましくは2〜4個、特に好ましくは2〜3個、特に2個の反応性水素原子を分子内に含む少なくとも1種の開始分子を添加して、アルキレン基に2〜4個の炭素原子を有する1種以上のアルキレンオキサイドからのアニオン重合、あるいは、ルイス酸(五塩化アンチモン又は三フッ化ホウ素エーテレート等)を使用するカチオン重合により製造される。 使用できる他の触媒は、DMC触媒として知られている複合金属シアン化化合物である。 好適なアルキレンオキサイドの例は、テトラヒドロフラン、プロピレン1,3−オキサイド、ブチレン1,2−オキサイド、ブチレン2,3−オキサイド及び好ましくはエチレンオキサイド及びプロピレン1,2−オキサイドである。 アルキレンオキサイドは単独で、交互に連続して、又は混合物の形態で使用することができる。 プロピレン1,2−オキサイド、エチレンオキサイド、又はプロピレン1,2−オキサイド及びエチレンオキサイドから構成される混合物を使用することが好ましい。

    使用できる開始分子は、好ましくは、水又は2又は3価のアルコール、例えば、エチレングリコール、1,2−又は1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセロール及びトリメチロールプロパンである。

    好ましい実施態様では、疎水性基を含むポリエーテルを用いる。 ヒドロキシル基の油及び脂肪へ導入は、一般的に、これらの物質に存在するオレフィン性二重結合のエポキシ化及びこれに次ぐ、形成したエポキシド基と一価又は多価アルコールとの反応により行われる。 エポキシ環はヒドロキシル基に変化するか、あるいは、多価アルコールの場合には、多数のOH基を含む構造に変化する。 油脂は通常、グリセリルエステルであるので、同時にエステル交換反応が上記の反応の間に発生する。 そのため、得られる化合物は、分子量が500〜1500g/molである。 このような生成物は、例えば、Henkelから入手可能である。

    好ましいポリエーテルポリオール、特に好ましくは、ポリオキシプロピレンポリオール又はポリオキシプロピレンポリオキシエチレンポリオールの官能価は、2〜5、特に好ましくは2〜3であり、そのモル質量は400〜9000g/mol、好ましくは1000〜6000g/mol、特に好ましくは1500〜5000g/mol、特に2000〜4000g/molである。 使用するポリエーテルポリオールは特に好ましくは、重量平均モル質量が1500〜2500g/molであるポリプロピレングリコールを含む。

    ポリエステルポリオールは、例えば、2〜12個の炭素原子を有する有機ジカルボン酸、好ましくは4〜6個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸、及び、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜6個の炭素原子を有する多価アルコール、好ましくはジオールから調製することができる。 使用可能なジカルボン酸の例は:コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸である。 ジカルボン酸は単独でも互いに混合しても使用することができる。 遊離ジカルボン酸の代わりに、対応するジカルボン酸誘導体、例えば、1〜4個の炭素原子を有するアルコールのジカルボン酸エステル又はジカルボン酸無水物を使用することができる。 二価又は多価アルコール、特にジオールの例は:エタンジオール、ジエチレングリコール、1,2−又は1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール、グリセロール及びトリメチロールプロパンである。 エタンジオール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール及び1,6−ヘキサンジオールを使用することが好ましい。 ラクトン(例えば、ε−カプロラクトン)、又はヒドロキシカルボン酸(例えば、ω−ヒドロキシカプロン酸)から誘導されるポリエステルポリオールを使用することもできる。

    ポリエステルポリオールを調製するためには、有機の、例えば芳香族及び好ましくは脂肪族の、ポリカルボン酸及び/又は誘導体と多価アルコールを、触媒の非存在下又は好ましくはエステル化触媒の存在下で、有利には不活性ガス(例えば、窒素、一酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等)雰囲気内で、150〜250℃、好ましくは180〜220℃の温度における溶融物中で、必要により減圧下において、所望の酸価、好ましくは10未満、特に好ましくは2未満の酸価まで重縮合する。 好ましい実施態様では、エステル化混合物を、大気圧下で、次いで、500mbar未満の圧力下、好ましくは50〜150mbarの圧力下で、上記温度において、80〜30の酸価、好ましくは40〜30の酸価まで重縮合する。 使用可能なエステル化触媒は、例えば、鉄、カドミウム、コバルト、鉛、亜鉛、アンチモン、マグネシウム、チタン及びスズ触媒であって、金属、金属酸化物又は金属塩の形態のものである。 しかしながら、重縮合は、希釈剤及び/又は添加溶剤、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン又はクロロベンゼンの存在下で、液相中で行って、共沸的に(azeotropically)縮合の水を蒸留除去してもよい。 ポリエステルポリオールを調製するためには、有機ポリカルボン酸及び/又は誘導体と多価アルコールを、モル比1:1〜1:8、好ましくは1:1.05〜1.2において重縮合するのが有利である。

    得られるポリエステルポリオールは、2〜4、特に2〜3の官能基、及び、400〜5000g/mol、好ましくは800〜2500g/molの分子量を有することが好ましい。

    好ましい実施態様では、ポリエステルを調製するための出発物質の少なくとも一部は、原料ゴム(I)と物理的又は化学的結合を形成することができる基を含む。 これらの基は、疎水性基又は原料ゴム(I)の官能基と反応性である基であり得る。 疎水性ポリエステルを調製するのに有用な出発材料は更に疎水性物質を含む。 疎水性物質は、無極性の有機基を含み、且つ、ヒドロキシル、カルボン酸、カルボン酸エステル又はこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの反応性基を有する、水に不溶の物質を含む。 疎水性材料の当量は130〜1000g/molであることが好ましい。 脂肪酸は、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリル酸又はリノール酸を使用することができ、油脂は、例えば、ヒマシ油、コーン油、ヒマワリ油、大豆油、ココナッツ油、オリーブ油又はトール油を使用することができる。

    別の好ましい実施態様では、ポリエステルオール調製用の出発材料のうち一つは、疎水化された酸(hydrophobized acid)である。 この疎水化された酸は、不飽和二酸、例えば、α,β−不飽和カルボンニ酸又はその誘導体と、不飽和に対して反応性の基を有する疎水剤との反応により得られる。 好ましく使用できる疎水化剤は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む疎水性化合物、例えば、直鎖状又は分枝状のポリイソブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、及び不飽和脂肪酸又はその誘導体を含む。 疎水化剤との反応はここで、例えばドイツ公開明細書DE19519042及びDE4319671に記載されているように、カルボキシ基に近い二重結合への疎水化剤の付加反応を用いて、当業者に知られている方法によって行われる。 モル質量が100〜10000g/mol、特に好ましくは500〜5000g/mol、特に550〜2000g/molであるポリイソブテンから出発することがここでは好ましい。 不飽和二酸又はその誘導体と疎水化剤(1個以上の炭素炭素二重結合を含む)との反応生成物の利点は、製造されるポリエーテルが、例えば加硫による架橋の間に、原料ゴム(I)に結合することができることである(そのとおりである)。

    ポリエステルが疎水性物質を含む場合、ポリエステルアルコールのモノマー含有量全体における疎水性物質の割合は、好ましくは1〜80mol%である。

    使用するポリエステルオールの官能価は、好ましくは1.5〜5、より好ましくは1.8〜3.5、特に好ましくは1.9〜2.5である。

    他の実施態様では、OH基を含む脂肪油を、イソシアネートに対して反応性であるポリマー状化合物(b)として使用することができる。 ある好ましい実施態様では、ヒマシ油を、必要により、イソシアネートに対して反応性である上述した他の化合物(b)と混合して用いる。

    鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)を適切な場合に使用することもできる。 鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)は、ポリオール(b)の添加の前、同時、又は後に添加することができる。 使用することができる鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)は、モル質量が好ましくは300g/mol未満、特に好ましくは60〜250g/molである物質であり、鎖延長剤はイソシアネートに対して反応性である2個の水素原子を有し、架橋剤はイソシアネートに対して反応性である3個以上の水素原子を有する。 これらは単独でも混合物としても使用することができる。 鎖延長剤を使用する場合、特に好ましいものは1,3−及び1,2−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及び1,3−ブタンジオールである。

    鎖延長剤、架橋剤、又はこれらの混合物を使用する場合、これらの有利な使用量は、ポリイソシアネート(a)、イソシアネートに対して反応性である化合物(b)並びに鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)の質量に対して、1〜60質量%、好ましくは1.5〜50質量%、特に2〜40質量%である。

    イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、上述したポリイソシアネート(a)を、例えば、30〜100℃、好ましくは約70〜75℃の温度で、イソシアネートに対して反応性である化合物(b)、及び、適宜鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)と反応させ、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)を形成することにより得られる。 ポリイソシアネート(a)、イソシアネートに対して反応性である化合物(b)、及び、適宜鎖延長剤及び/又は架橋剤(c)を、イソシアネートに対して反応性である基に対するイソシアネート基の比が1.5:1〜15:1、好ましくは1.8:1〜8:1において、互いに混合することが好ましい。 プレポリマーを製造するには、調製されるイソシアネート末端ポリマー組成物(IV)のNCO含有量が通常、調整されるイソシアネートプレポリマーの全質量に対して、5〜30質量%、好ましくは10〜30質量%、より好ましくは15〜28質量%、最も好ましくは20〜26質量%となる比で、ポリイソシアネート及びイソシアネートに対して反応性である基を有する化合物、並びに鎖延長剤及び/又は架橋剤を互いに混合することが特に好ましい。 その後、揮発性のイソシアネートは好ましくは薄膜蒸留により除去することが好ましい。 この場合、イソシアネートプレポリマーの粘度は25℃において1000〜3000mPa・sであることが好ましい。 この場合、トルエンジイソシアネートを基礎とする本発明のイソシアネートプレポリマーの粘度は典型的には1000〜1500mPa・sであるのに対し、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする本発明のイソシアネートプレポリマーの粘度は典型的には2000〜3000mPa・sであり、それぞれ25℃におけるものである。

    イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は更に、界面活性剤、可塑剤、酸化安定剤、染料、顔料、安定剤、例えば加水分解、光、熱、又は変色に対する安定剤、乳化剤、難燃剤、酸化防止剤、接着促進剤及び強化剤を含んでいてもよい。

    好ましくは、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)は、フィラー(III)の質量に対して、特にフィラー(III)として使用されるシリカの質量に対して、1〜200質量%、好ましくは5〜150質量%、より好ましくは10〜100質量%、最も好ましくは20〜80質量%の量で使用することができる。

    更なる添加剤(V)としては、エラストマーの製造のために知られているあらゆる添加剤を使用することができる。 このような添加剤は、例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Rubber, 4. Chemicals and Additives, 3. Antidegradants, 4.4 pigments, 5. Plasticisers 及び 6. processing additives, 17-28頁及び41-51頁, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co KGaA, Weinheim, 2007, Online ISBN: 9783527306732に記載されている。 これには、可塑剤が含まれ、例えば、パラフィンオイルやナフテンオイル等の鉱物油、エーテル、例えばジベンジルエーテル、チオエーテル、エステル、例えばフタレート、アジペート、セバケート、ホスフェート、又はチオエステル、フタル酸又はアジピン酸とプロパンジオール及び/又はブタンジオールに基づくポリエステル、又は塩素化パラフィンが含まれる。 他の加工添加剤、例えば解膠剤、例えば2,2'−ジベンズアミドジフェニルジスルフィド又は亜鉛石鹸、均質化剤及び分散剤、例えば脂肪酸エステル、金属石鹸、脂肪アルコール又は脂肪酸、滑剤、例えば脂肪酸アミド又は脂肪酸エステル、粘着付与剤、例えばフェノール性樹脂又は炭化水素樹脂、又はリリース剤、例えばポリエステル、ポリエーテル又はシリコン油をベースとするエマルションを添加してもよい。 抗分解剤としては、ゴム組成物用に一般に知られている抗分解剤を抗酸化剤として適用することができ、例えば窒素にて置換されたp−フェニレンジアミン、ジアリールアミン、N,N,−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、スチレン化フェノール類、2,4,6−置換モノフェノール類、2官能性フェノール類又はワックスである。

    本発明のゴム組成物は、フィラー(III)を除き、イソシアネートに対して反応性である化合物を実質的に含まない。 これは、既に述べた化合物(I)〜(V)に加えて、ゴム組成物の全質量に対して10質量%未満、好ましくは5質量%未満、特に好ましくは1質量%未満の、イソシアネートに対して反応性である官能基を有する化合物を含むという意味である。 一方、原料ゴム(I)は、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)として添加されるイソシアネート基の50%以下、好ましくは20%以下、特に好ましくは10%以下が原料ゴム(I)と反応する場合に限りイソシアネートに対して反応性である基を含んでいてもよい。

    成分(I)〜(V)の混合はあらゆる適切な手法で行うことができる。 ゴム処理に一般的な技術を採用することが好ましい。 ゴム組成物を混合した後、組成物を、異なる手段、例えばカレンダリング、押出、プレス、射出成形、又はコーティング処理により、更に処理及び成形を行い、次いで更なるエネルギー入力により加硫処理する。 そのため、架橋構造が形成され、これによりゴム組成物が本発明のエラストマーに変化する。 処理は通常インナーミキサー内で行い、開放ミル内で行うことはそれほど多くない。 このような処理は、例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Rubber, 5. Technology, 2. Solid rubber processing, 17-43頁, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co KGaA, Wein-heim, 2007, Online ISBN: 9783527306732に開示されている。 そのため、混合は、例えば、インナーミキサー又は混練機又は開放ミルで行うことができる。

    すべての成分(I)〜(V)を、例えば全て同時に、独立して混合装置に加える事ができる。 好ましくは、フィラー(III)及びイソシアネート末端ポリマー組成物(IV)を事前混合する。 この事前混合物に、化学的に不活性な成分、例えば溶媒を加えてもよいが、溶媒は加えないことが好ましい。 溶媒を加える場合には、これらは事前混合物が完成した後に除去する。 他の好ましい実施の形態では、フィラー(III)、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)及び原料ゴム(I)の少なくとも一部並びに任意に更なる添加剤(V)の全て又は一部を使用して事前混合物を調製する。 好ましくは、事前混合物は架橋剤(II)を含まない。 例えば60〜150℃、好ましくは80℃以上120℃未満の昇温した温度において化合物を混合して事前混合物を調製することが好ましい。 次に、事前混合物を、架橋剤(II)を含む残りの成分に加え、更に混合する。 特に好ましい実施態様では、ゴム組成物の架橋反応が開始してエラストマーが形成する直前に、架橋剤(II)を他の化合物(I)及び(III)〜(V)に加える。

    次に、混合物を、例えばシートにカレンダリングし、あるいは、最終製品に成形し、次に、例えば、加熱チャンバー、オートクレーブ又は加熱モールド内で加硫させてよい。 加硫のためには、混合物を通常120〜240℃、好ましくは140〜220℃の範囲の温度に加熱する。

    本発明の更なる実施態様は、本発明の方法に従って得られるフィラー入りエラストマーである。 このエラストマーは、全ての一般的なゴム用途に使用することができ、例えば、タイヤや靴底等の成形された品物に使用することができる。

    本発明のエラストマーは、ポリマーとフィラーとの改善された相互作用を示す。 さらに、本発明のゴム組成物へのフィラー(III)の分散は、イソシアネート末端ポリマー組成物(IV)を使用しない場合より容易であり、シリカの分散が通常は向上することが分かっている。 これにより、高い弾性率、引張強度、引裂強度、摩耗抵抗性及び疲労性質を有するエラストマーとなる。 シランカップリング剤と比較して、イソシアネートプレポリマーは高い反応性を有するので、より低い温度で又はより短い時間でシリカと反応することができる。 オープンミル混合及びインナーミキサー混合の両方で、より低い温度で高いカップリング効率を達成することができる。 また、イソシアネートプレポリマーの価格は、シリアンカップリング剤よりも低いので、ゴム製品のコストの面でシランカップリング剤よりも有利となる。

    次の実施例により本発明を説明する。

    実施例1:
    14gの天然ゴム(NR)、31.5gのスチレンブタジエンゴム(SBR)及び24.5gのブタジエンゴム(BR)を、ミルロールXK−160により2分間それぞれ練った。 次に、これらの3つのゴムを均一に混合し、原料ゴム組成物を得た。

    45gの沈降シリカ及び30gのMDIプレポリマーI(NCO含量20質量%)を混合することによりフィラー組成物を調製した。 このMDIプレポリマーIは、MDIと、アジピン酸、エチレングリコール及びジエチレングリコールを基礎とするポリエステルポリオール(モル比5:4:2;)(OH価56)との反応により得られた。 次に、フィラー組成物を、架橋組成物(4gのポリエチレングリコール(PEG4000)、5gの酸価亜鉛(ZnO)、1gのステアリン酸、5gのナフテン油、2gの2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、3gのC5石油樹脂、5gの二酸化チタン(TiO )、0.2gのテトラメチルチウラムスルフィド(加速剤TS)、1.2gの2,2'−ジ−チオ−ジベンゾチアゾール(加速剤DM)、0.3gのジフェニルグアニジン(促進剤D)及び1.5gの硫黄(S)からなる。)と共に原料ゴム組成物に加えた。 次いで得られた混合物を均一に練った。

    実施例2:
    実施例2は、25gの沈降シリカ及び30gのMDIプレポリマーIを使用したこと以外は実施例1に相当する。

    実施例3:
    実施例3は、16gの天然ゴム、36gのスチレンブタジエンゴム及び28gのブタジエンゴムを使用したこと以外は実施例1に相当する。 さらに、フィラーの製造のため、25gの沈降シリカ及び20gのMDIプレポリマーIを使用した。

    実施例4:
    実施例4は、18gの天然ゴム、40.5gのスチレンブタジエンゴム及び31.5gのブタジエンゴムを使用したこと以外は実施例1に相当する。 さらに、フィラーの製造のため、35gの沈降シリカ及び10gのMDIプレポリマーIIを使用した。 このMDIは、15質量%のNCO含量で調製したこと以外はMDIプレポリマーIに相当する。

    実施例5:
    実施例5は、10gのMDIプレポリマーIIの代わりに10gのMDIプレポリマーIを使用したこと以外は実施例4に相当する。

    実施例6:
    実施例6は、10gのMDIプレポリマーIIの代わりに10gのMDIプレポリマーIIIを使用したこと以外は実施例4に相当する。 このMDIプレポリマーIIIは、25質量%のNCO含量で調製したこと以外はMDIプレポリマーIに相当する。

    実施例7:
    実施例7は、10gのMDIプレポリマーIIの代わりに10gのMDIプレポリマーIVを使用したこと以外は実施例4に相当する。 MDIプレポリマーIVは、ジエチレングリコールの代わりに1,4−ブタンジオールを使用した(モル比5:4:2;)こと以外はMDIプレポリマーIに相当する。

    実施例8:
    実施例7は、10gのMDIプレポリマーIIの代わりに10gのMDIプレポリマーVを使用したこと以外は実施例4に相当する。 MDIプレポリマーVは15質量%のNCO含量を有し、MDIと、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドを基礎とし且つ官能価が2、OH価が56のポリエーテルポリオールとの反応により得られた。

    比較例1:
    比較例1は、20gの天然ゴム、40.5gのスチレンブタジエンゴム及び31.5gのブタジエンゴムを使用したこと以外は実施例1に相当する。 さらに、45gの沈降シリカを、更なる処理をすることなく、フィラー組成物として使用した。

    比較例2:
    比較例2は、1gのビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]テトラスルフィドで変性された沈降シリカ45gを使用したこと以外は比較例1に相当する。

    比較例3:
    比較例3は、10gのイソシアネート末端炭化水素で変性された沈降シリカ45gを使用したこと以外は比較例1に相当する。 イソシアネート末端炭化水素は、MDIと、単官能性C10〜C14アルコールの混合物との反応により得られた。

    実施例1〜8及び比較例1〜3に従って得られたエラストマーの機械的性質を表1に示す。

    表中、


    :最小トルク M

    :最大トルク T

    90は最適硬化時間と呼ばれ、値が低いほど効果時間が短く、硬化速度が早い。


    実施例において、ゴム組成物の加硫特性をGB/T9869−1997に従ってパーキング期間後に測定した。 加硫したゴムの引張強度、300%弾性率、破断点伸び及び引裂強度を、GB/T528−1998に従って測定した。 ショアA硬度をGB/T531−1999に従って測定し、回転ローラー摩耗度をGB/T9867−88により測定した。

    実施例では、ほとんどの場合において、ビス[3−(トリエトキシシリル)プロピル]テトラスルフィドを使用した場合と比較しても、特に摩耗度、引裂強度、引張強度及び300%弾性率を向上させることができることを示している。

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