Preparation of polyurethane foam

申请号 JP32145192 申请日 1992-11-06 公开(公告)号 JP3345059B2 公开(公告)日 2002-11-18
申请人 ジョンソン・アンド・ジョンソン・メディカル・インコーポレイテッド; 发明人 キャサリン・エル・チェン;
摘要 A polyurethane foam suitable for use as a wound-contact layer in a wound dressing is made by mixing 1 part by weight of an isocyanate-capped prepolymer having from 0.5 to 1.2 meq NCO groups/g with from 0.4 to 1.0 parts by weight of water in the presence of from 0.05 to 0.4 parts by weight of a C to C monohydric alcohol, and then drying the product. The monohydric alcohol is preferably methanol, and the isocyanate-capped prepolymer is preferably an isocyanate-capped ethyleneoxy/propyleneoxy copolymer.
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 傷口接触層としての使用に適するポリウレタンフォームの形成方法において、 1 乃至C 3 一価アルコール0.05乃至0.4重量部
    の存在下で、 0.5乃至1.2meqNCO基/gのイソシアネートキャップド・プレポリマー1重量部 、水0.4乃至1.0重量 部と混合する工程とその後、生成物を 、該生成物に残存する水溶性アルコー
    ルの量が1重量%より小さいように、乾燥する 工程と
    備えた方法。
  • 【請求項2】 請求項1に記載された方法により形成さ
    れたポリウレタンフォームであって、密度が少なくとも0.28g/cm 3 、破断時伸びが少なくとも150%
    であるポリウレタンフォーム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォームの製法に関し、さらに詳しくは順応性のある高密度ポリウレタンフォームの製法に関する。 また本発明はまた該ポリウレタンフォームから形成した、傷口接触層を有する包帯に関する。

    【0002】

    【従来の技術とその課題】ポリウレタンフォームは多くの用途への使用が提案されている。 例えば米国特許第3
    903232号公報には親性架橋ポリウレタンフォームが開示され、このものは体液の吸収に有用であるとされ、また身体外面洗浄用や外科用として、またおむつ等の吸収性製品として使用できる可能性がある。 このフォームは三つ以上のイソシアネート基を有するイソシアネートキャップド・ポリオキシエチレンポリオールを大量の水性反応剤、好ましくは水と反応させることにより製造する。

    【0003】ヨーロッパ特許第0171268号公報には深傷用包帯が開示されており、この包帯は隙間のあるポリマーフィルムから作った多孔性バッグ内に収納した吸収性の親水性フォームから成る個々の片(ピース)から成っている。 この吸水性フォームはイソシアネートキャップド・ポリエーテルプレポリマー(WRGrace &Co.
    製、商品名“HYPOL ”)および非イオン性界面活性剤から製造される親水性ポリウレタンフォームであることが好ましい。

    【0004】ヨーロッパ特許第0171268号公報によれば、このフォームは個々のピースの集合体の形態で存在するために、初期包帯時はもとより包帯後の体液吸収時においても傷口(キャビティ)の輪郭に順応しうる性質が包帯に付与されている。 市販の公知フォームは単一ピースとして使用すると密度が高過ぎて、必要とする程度の順応性が得られない。

    【0005】米国特許出願第4339550号公報には、親水性フォーム組成物が開示され、このものは約2
    乃至8の官能基を有するイソシアネートキャップド・ポリエーテルプレポリマー、水、および化学的相容性で非極性の揮発性有機化合物を“インサイト(in situ )”
    反応させて製造する。 このフォームは揮発性材料を気泡構造から制御された速度で持続的に放出することが可能とされる。 「制御されて放出」される成分として好ましいものにはプロピレングリコールおよびグリセリン等のポリオールが包含される。

    【0006】ヨーロッパ特許第0335669号公報には、イソシアネートキャップド・ポリエーテルプレポリマー、親水性水吸収剤、アルコールから成る補助剤、湿潤剤および水を“インサイト”反応させた生成物から成る親水性フォーム組成物が開示されている。 このフォームの一つの応用例としては包帯の製造が上げられる。 この組成物は放出できる状態で該補助剤を保持しているといわれており、その結果補助剤の少なくとも一部が、このフォーム組成物が接触するに至る外部液(例えば傷滲出液)中に放出される。

    【0007】多数のプレポリマー、親水性薬剤、補助剤および湿潤剤がEP特許第0335669号公報に開示されている。 適当なプレポリマーには、NCO含有量が2.55meq/gから、低いものでは0.5乃至0.
    9mq/gのプレポリマー類が包含される。 水溶性一価、二価および多価アルコールは全て補助剤として好ましく、特にグリセロールが好適であるといわれ、実施例の多くはグリセロールが使用されている。 補助剤として一価アルコールを使用している唯一の例では、NOC含有量1.6meq/gのプレポリマーを使用している。
    この生成物は“粗大な多孔性”(ヨーロッパ特許第03
    35669号公報)の点で使用できないといわれる。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明は、一種のイソシアネートキャップド・プレポリマーをC 1乃至C 3アルコールの存在下で発泡させると、プレポリマーのNCO
    含有量が1.2meq/g以下である場合には、生成気泡中に“粗大多孔性”が見られないという予想外の発見に基ずくものである。 実際のところ、ヨーロッパ特許第0335669号公報に示唆された好ましからぬ特性を示さないのみならず、生成気泡は高密度と高度順応性の両者を兼備しており、この組合わせは公知方法では達成できないものと指摘されていた(ヨーロッパ特許第01
    71268号公報)。

    【0009】以上のように本発明は、傷口接触層として使用するのに好適なポリウレタンフォームの形成方法を提供するものであり、該方法は 1 乃至C 3 一価アルコ
    ール0.05乃至0.4重量部の存在下で、 0.5乃至1.2meqNCO基/gのイソシアネートキャップド・プレポリマー1重量部 、水0.4乃至1.0重量部
    と混合し、次いで生成物を乾燥することから成る。

    【0010】本発明の方法で使用するような比較的イソシアネート含有量が少ないイソシアネートキャップド・
    プレポリマーは従来所謂ハイドロゲル類の製造に用いられてきた。 この目的には、プレポリマーを比較的大量の水(例えば10倍量過剰)と混合する。 反応混合物は最初は粘度が低いので、イソシアネート末端基と水との反応によりCO 2が逸散する。 このようにハイドロゲルの最終製品中にはCO 2は実質的にはトラップされない。

    【0011】これに反して、本発明の方法にしたがって比較的少量の水を使用すると、反応混合物の初期粘土が遥かに高くなる。 したがってイソシアネート末端基の加水分解で生成したCO 2がトラップされる結果、発泡ハイドロゲルが生ずる。

    【0012】本発明の方法により製造したフォーム(以下、発泡体と呼称することがある)の密度は少なくとも0.28g/cm 3 、好ましくは少なくとも0.30g
    /cm 3である。 特に好ましい発泡体の密度は0.32
    乃至0.48g/cm 3 、例えば約0.35g/cm 3
    である。

    【0013】本発明の発泡体の破断時伸びは少なくとも150%、好ましくは少なくとも300%であり、最も好ましくは500乃至2000%である。

    【0014】他の添加剤の比率に応じて、本発明の発泡体の吸収性は少なくとも3g食塩水/g、好ましくは少なくとも5g/g、さらに好ましくは8乃至20g/g
    である。 このように、本発明の発泡体は吸収性が高く、
    しかも順応性がある。

    【0015】また本発明の発泡体は水を吸収した際に膨化および膨張する性質がある。 この性質は発泡体が膨化して傷床に向かって内部に移動し傷口キャビティを満たす結果になり、極めて有利である。 これにより傷床から上方に外部に向かって傷が治癒するのを促進し、傷床が肉芽組織で満たされる以前に傷口面上に亙って上皮の形成がなされるのを阻害する。

    【0016】本発明の発泡体が水性媒体で完全に飽和された際の膨化の度合いは、通常少なくとも100%(容積の増加で表現)、好ましくは少なくとも200%である。 400乃至800%の膨化率の発泡体が好ましい。
    しかしながら、膨化率がこのように高いにもかかわらず、本発明の発泡体は大量の水の吸収後でも元の形状を崩さない。

    【0017】そのうえ、この発泡体は低接着性包帯に特に好適な構造形態を有している。 この発泡体は連続気泡から成り、セルの寸法および形状が極めて規則的であってセル壁面におけるポア(細孔)が極めて平滑な縁を形成している。 本発明の発泡体のセルの平均直径は0.1
    乃至0.6mmである。

    【0018】本発明の方法において使用するプレポリマーはエチレンオキシ/プロピレンオキシコポリマー等のイソシアネートキャップド・ポリエーテルが好ましい。
    特に好ましいプレポリマーは商標名“HYPOL Hydrogel”
    として市販されるプレポリマーである。

    【0019】メタノール、エタノールまたはプロパノールの何れも使用できるが、メタノールが特に好ましい。
    これらのアルコールは何れもイソシアネートキャップド・プレポリマーと水との反応速度を低減させるが、メタノールの効果が最高である。 反応速度の低下は、各種の成分を混合し反応混合物を適当な厚さの層に拡げて架橋させるのには好都合である。

    【0020】本発明の方法では他の成分も反応混合物中に添加でき、これにより製品に所望の性質を付与できる。 特に、少量の天然または合成系のゴム分(例えばウエット組成で30重量%以下の)などである。 このものはポリウレタンの架橋時間を増加させる効用があり、また展伸性、強度およびタックを増加させる。 一層重要なことは、乾燥に際しての収縮を減少させることであり、
    また同時にバブルの形成を改善して一層規則的で細かなバブルを生成させる。

    【0021】ゴム分はラテックス形態で添加するのが好ましく、すなわち水性媒体中でのゴム懸濁物またはエマルジョン形態で添加するのが好ましい。 ラテックスは一般に40乃至70重量%、具体的には50乃至60重量%固形分から成る。 傷口接触層としての本発明の発泡体に使用する場合には、使用するゴム分は当然乍ら薬学的に容認されたものでなければならない。

    【0022】アクリル系のゴムは特に好ましい。 これらのゴムは商品名“PRIMAL N-582”および“RHOPLEX N-56
    0 ”(何れも Rohm & Haas 社の製品)のラテックス製品として入手できる。

    【0023】メタノールもしくはエタノールに加えて、
    他のアルコール特にポリオール類を反応混合物中に加えて発泡物の柔らかさや順応性を一層向上させることもきる。 例えば商標名“Levagel ”としてBayer AGから発売されるポリオールが使用できる。 しかしこのようなアルコール類は発泡反応後にも微量がそのまま残留して単に加熱するだけでは発泡物からの除去が難しい。 したがって発泡体を傷口接触層として使用する場合には沸騰点が高いアルコールの使用は避ける方が望ましい。 そのようなアルコールは使用中にフォームから浸出する恐れがあるからである。 包帯として、または包帯中に使用する際には、本発明の発泡体中の水溶性アルコール含有量は1
    重量%以下、好ましくは0.1重量%以下である。 水溶性アルコールの含有量は実質的にゼロ(例えば0.01
    重量%以下)であるフォームの使用が特に好ましい。

    【0024】傷口接触層として使用する場合には、銀サルファダイアジン、ポビドンアイオヂン、クロルヘキシジンアセテートおょびクロルヘキシジングルコネート等の典型的薬物および消毒剤、やポリペプチド成長要素および酵素等の治療的に有用な添加物を含有させてもよい。

    【0025】本発明は上記のようなポリウレタンフォームからの傷口接触層を包含する包帯であって、発水性もしくは水不透過性バッキング層を有する包帯の提供にも関する。 このバッキング層も湿気透過性であって、同時に順応性で伸長性を有するものが好ましい。 特に好ましい材料としては、商標名“MEDIFIX 4003”または“400
    5”等の高密度ポリウレタンフォームである。これらはブロックド・トルエンジイソシアネート系のポリウレタンフォームであり、大半が独立気泡から成る。

    【0026】本発明の用途として特に有望な包帯は、バッキング層上に傷口接触材料を島状に配設した包帯であり、バッキング層の少なくとも一部には接着剤が塗布されている。 かかる接着剤にはアクリル系、ハイドロコロイド系、ポリウレタン系およびシリコン系の、医療用に容認された接着剤が包含される。

    【0027】この接着剤はバッキング層の縁上に連続もしくは不連続的に施す。 もしバッキング層自体がバクテリア不透過性でなければバッキング層の全面に亙って連続して施工しバッキング層/接着剤の併用によりバクテリア不透過性になるようにする。

    【0028】バッキング層/接着剤の併用による最小水蒸気透過性は400g/m 2 /24時間、好ましくは少なくとも700g/m 2 /24時間である。

    【0029】好ましい接着剤としては、Bayer AG から商品名“LEVAGEL ”として発売されるポリウレタンゲル材料が挙げられる。 この接着剤は、変性ジフェニルメタンジイソシアネート、高分子量ポリヒドロキシポリエーテルおよび触媒(ジブチル錫ラウレート)の3成分から成る。 3成分の混合比はゲル中に変性ジフェニルメタンジイソシアネート4乃至10重量部(好ましくは4.6
    乃至6.4部)、ポリヒドロキシポリエーテル99.9
    乃至99.9975重量部(好ましくは99.94乃至99.995部)および触媒0.0025乃至0.1重量部(好ましくは0.005乃至0.06部)含まれるように混合する。

    【0030】このゲルは米国特許第4、661、099
    号公報に開示の方法により混合し、公知方法に従ってバッキングに施工する。 ゲル層の厚さは0.001mm乃至1.0mm、好ましくは0.5mm、塗工量は25g
    /m 2乃至250g/m 2である。

    【0031】この包帯は傷口接触層とバッキング層との間に芯(ウイック)層を介在させてもよく、これにより吸収性を与え、さらに重要なことは包帯の傷口面側から包帯の背側へ呼吸性バッキングを通して湿気が包帯外へ逸散できることである。 できるだけ大きな表面に亙って湿気が広がることができるように、優れたウイック性能を有するものを採用し、蒸発を促進させる必要がある。
    この層の相対的な効用は、傷口に向かった層から湿気を引き込むことで、これにより傷口の浸軟の機会を減じ、
    かつ包帯のバッキングを介しての蒸発を促進する。

    【0032】このウイック層は所望であれば複数のプライで構成(同一または異種)させてもよいが、ウイック層の全厚は1mm以下であるのが好ましい。 このウイック層は傷口面層と実質的同一サイズおよび同一形状のもの、または若干傷口面より小さいものが好ましい。

    【0033】ウイック材料として好ましいものには、不織布、織布およびニット製品が包含される。 手術用消毒綿製造に用いる公知ビスコース不織布が好ましいが、他の例えばセルロース系製品でも代替できる。

    【0034】本発明の包帯は、殺菌後通常のバクテリアプルーフ密閉容器中に蓄える。 殺菌はγ−線放射により簡便に行なえるが、他の電子ビーム殺菌法もまた使用可能である。

    【0035】

    【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら実施例により具体的に説明する。 実施例1. (ポリウレタンフォームの製造) メタノール(6g)を使い捨てカップ中でハイポールハイドロゲル“HYPOL Hydrogel”プレポリマ−(50g;
    NCO含有量0.5乃至1.2 meq/g)中に加え、数秒間完全に撹拌した。 水(44g)を混合物中に添加し、激しく撹拌した。 生成混合物を剥離紙上に注ぎ、ギヤップ2.2mmに設定した不錆鋼製スプレッダーを用いて拡げた。 このフォームを架橋の為に放置し、
    フォームシートと剥離紙とを共にオーブン(80乃至1
    00℃)(30分間)中に入れ、水を放出させた。 冷却後、フォームを剥離紙から外して収縮させ、同じ紙上に置き直した。 次いでフォームをキス・カットして寸法と形状を整えた。

    【0036】別法として、市販の2成分ポリウレタンメータ/ミックス分配機を用いて機械的に混合した。 “HY
    POL ”プレポリマーを一つのポットに入れ、水とメタノールはプレミックスして他のポット中に入れた。

    【0037】このフォームの密度は0.38g/cm
    3 、破断時伸びは930%であり、吸収性は10.7g
    /食塩水/gであった。 図1はフォームの一断面のスキャニング電子顕微鏡写真図(106.5×拡大)であり、セルは極めて規則正しい大きさを有し、セル壁におけるポアが極めて円滑な縁を有する概ね円形をなしていることが判る。 このようにこのフォームは傷口接触層としての用途に著しく適している。

    【0038】比較のために、図2には市販の包帯の一断面のスキャニング電子顕微鏡写真図(120×拡大)を示すが、このものはヨーロッパ特許第0335669号公報に従って製造したものとみられる。 このセルおよびセル間のポアは形状が極めて不規則である。

    【0039】実施例2. (比較) プレポリマーとして“Hypol 2002”を使用した以外は実施例1を繰り返した。 “Hypol 2002”のNCO含有量は1.6meq/gであった。 生成物は粗雑な多孔性を有し吸収性傷口接触層用には不適であった。 図3はこの製品の一断面を示すスキャニング電子顕微鏡写真図(12
    6×拡大)であり、明瞭なセル状というよりも寧ろ高度に網状の構造を示している。

    【0040】実施例3. (アクリルラテックスの影響) アクリルエマルジョン(商品名“PRIMAL N-582”)(1
    0g)を脱イオン水(34g)と共に使い捨てカップ中でへらを用いて混合した。 メタノール(6g)を使い捨てカップ中の“HYPOL Hydrogel”プレポリマー(50
    g)中に加え、数秒間完全に撹拌した。 次いでこのアクリル/水混合物をこの“HYPOL ”混合物中に添加し撹拌した。 さらに発泡混合物を実施例1に記載のように処理した。

    【0041】生成したフォームは密度0.35g/cm
    3 、破断時伸び1000%であり、吸収性は8.5g食塩水/gであった。 このようにアクリルラテックスの添加による吸収性の減少は比較的僅少であった。

    【0042】この実施例で生成したフォームから図4に示す包帯を形成した。 この包帯は順応性、耐水性、延伸性を有する呼吸性フィルムもしくはフォームであり、バッキング層1から成り、連続もしくは不連続の相容性接着剤層2で覆われている。 バッキング層1の中心に位置して吸収性材料から成るウイック層3があり、一方ではこれがポリウレタンフォームから成る傷口接触層4により覆われている。 使用前は、接着剤層2および傷口接触層4は通常の保護剥離紙5で保護されている。 使用に際しこれを除いて傷口接触層の周りのバッキング層1の接着剤被覆縁部を露出させる。

    【0043】実施例4. (プレポリマー濃度の影響) 実施例1に従って5種類の傷口接触層用処方を調製した。 それぞれ異なった比率で水と“HYPOL Hydrogel”プレポリマーを用い、何れも10%w/wアクリルエマルジョン(PRIMAL N-582使用)および6%w/wメタノールと共に用いた。 このようにして調製した傷口接触層の吸収性を測定した結果を次に示す; “HYPOL ”ハイドロゲル 70% 65% 50% 40% 35% 食塩水吸収性g/g 3.2 5.6 8.5 7.8 3.7

    【0044】実施例5. 〜7. 実施例3に従って“HYPOL Hydrogel”プレポリマー、
    水、メタノール、および任意に“ PRIMAL N-582”から次の組成物をさらに調製した: Ex. No. “Hypol” 水 メタノール アクリル (g) (g) (g) (g) 5 25 20 5 − 6 25 21 4 − 7 25 17 3 5 各々の場合、生成したフォームは高い吸収性と、高度の順応性、および少なくとも0.28g/cm 3の密度を有していた。 個々のデータは次のようである: Ex. No. 伸び 密度 吸収性 (%) (g/cm 3 ) (g/g) 5 2350 0.6 5.5 6 2000 0.32 6.5 7 1000 0.35 8.5

    【0045】実施例8. 〜15. この実施例は実施例1による方法に従って“Levagel ”
    ポリオールと共にエタノールを使用した場合の例である。 Ex. No. “Hypol” 水 EtOH “Levagel” (g) (g) (g) (g) 8 25 18.5 4 2.5 9 24 18.5 5 2.5 10 24 16 5 5 11 11.5 8 3 2.5 12 24 16 7.5 2.5 13 25 14.5 7 7 14 25 15 6.5 3.5 いずれの実施例でも高度に順応性で、少なくとも0.2
    8g/cm 3の密度を有する吸収性フォームが得られた。

    【0046】実施例15. 〜23. (架橋速度に及ぼすアルコールの影響) 実施例3に従って25gの“HYPOL Hydrogel”、5gの“Primal N-582”アクリルラテックス、3gまたは7.
    5gのアルコール、および全量で50gの水を用いて処方した。 フォームの架橋に要する時間を測定し次に示した: Ex. No. アルコール 量 架橋に至る時間 (g) (分) 15 メタノール 3 2.0 16 メタノール 5 3.5 17 メタノール 7.5 架橋せず 18 エタノール 3 2.0 19 エタノール 5 2.3 20 エタノール 7.5 3.7 21 プロパノール 3 1.6 22 プロパノール 5 2.2 23 プロパノール 7.5 3.5 メタノールの架橋時間低減効果は最大であり、このものは沸騰点も低く、架橋後に過剰なアルコールの除去も容易な利点がある。

    【0047】次にこの発明の実施態様について説明する。 (1) 一価アルコールがメタノールである請求項1記載の方法。 (2) イソシアネートキャップド・プレポリマーがイソシアネートキャップド・ポリエーテルプレポリマーである請求項1または上記実施態様第1項記載の方法。 (3) イソシアネートキャップド・ポリエーテルプレポリマーがイソシアネートキャップド・エチレンオキシ/プロピレンオキシコポリマーである上記実施態様第2
    項記載の方法。 (4) イソシアネートキャップド・プレポリマー1重量部を水0.6乃至0.9重量部と混合して成る、請求項1または上記実施態様第1項乃至第4項の何れか一つに記載の方法。 (5) イソシアネートキャップド・プレポリマー1重量部をメタノール0.05乃至0.25重量部またはエタノール0.1乃至0.3重量部の存在下で水と反応させて成る請求項1上記実施態様第1項乃至第4項の何れか一つに記載の方法。 (6) 密度が0.32乃至0.48g/cm 3である請求項2記載のポリウレタンフォーム。 (7) 破断時伸びが500乃至2000%である請求項2または上記実施態様第7項記載のポリウレタンフォーム。 (8) 吸収性が少なくとも3g食塩水/gである請求項2または上記実施態様第6項乃至第7項の何れか一つに記載のポリウレタンフォーム。 (9) 水吸収時の膨化率が少なくとも200%である請求項2または上記実施態様第6項乃至第8項の何れか一つに記載のポリウレタンフォーム。 (10) 水溶性アルコールが実質的に含有しない請求項2または上記実施態様第6項乃至第9項記載のポリウレタンフォーム。 (11) 請求項2または上記実施態様第6項乃至第1
    0項の何れか一つに記載の方法により製造したフォームから形成した傷口接触層を有する包帯。

    【0048】

    【発明の効果】包帯中の傷口接触層としての使用に好適な、順応性のある高密度ポリウレタンフォームの形成方法が提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明によるポリウレタンフォームの粒子構造の一断面を示すスキャニング電子顕微鏡写真図である。

    【図2】公知ポリウレタンフォームの粒子構造の一断面を示すスキャニング電子顕微鏡写真図である。

    【図3】NCO含有量が1.2以上のイソシアネートキャップド・プレポリマーから作ったポリウレタンフォームの粒子構造の一断面を示すスキャニング電子顕微鏡写真図である。

    【図4】本発明の包帯の一断面を示す線図である。

    【符号の説明】

    1 バッキング層 2 接着剤層 3 ウイック層 4 傷口接触層 5 保護剥離紙

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−321451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) C08G 18/00 - 18/87 A61L 15/64

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