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Materials for living body having biocompatible film

阅读:0发布:2024-02-29

专利汇可以提供Materials for living body having biocompatible film专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain various kinds of materials for living bodies which contain film-like biocompatible agents and are intensified in biocompatibilites and to provide their production.
SOLUTION: The films of the biocompatible materials for the living bodies (e.g. blood vessel graft tubes, dialysis tubes, contact lenses, etc.) which have the solid surfaces contg. the molecules of the biocompatible agents forming the biocompatible films (e.g. albumin, etc.) by bonding each other have chemical combination groups for bonding the films to the solid surfaces having the molecules of the biocompatible agents. These chemical combination group have the photochemical reactive groups covalent bonded with the solid surfaces and another residues of the reactive groups to be covalent bonded to the film of the biocompatible agents. The residues of the one reactive group of the reactive groups described above are non-responsive to the stimuli to which the other reactive group responds.
COPYRIGHT: (C)1998,JPO,下面是Materials for living body having biocompatible film专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 生体用材の固体表面と、互いに結合して生物適合性フィルムを形成する生物適合性剤の分子で、
    前記フィルムは該フィルムに共有結合された反応性基および活性化により前記固体表面に共有結合できる光化学的反応性基の残基を持つ化学的連結基を有するものである前記分子とを使って生物適合性を持つ生体用材を得る方法であって、 前記光化学的反応性基を活性化して前記フィルムを前記固体表面に共有結合させることを特徴とする、生物適合性を持つ生体用材を得る方法。
  • 【請求項2】 互いに結合して生物適合性フィルムを形成する生物適合性剤の分子を有する固体表面を持つ生物適合性の生体用材であって、前記フィルムは前記固体表面に前記フィルムを結合する化学的連結基を有し、該化学的連結基は前記固体表面に共有結合される光化学的反応性基および生物適合性剤のフィルムに共有結合される反応性基の別の残基を有し、前記反応性基のうちの一方の反応性基の残基は他方の反応性基が応答する刺激に非応答性である、上記生物適合性の生体用材。
  • 【請求項3】 前記フィルムがアルブミンである請求項2記載の生体用材。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は生物適合性フィルムを有する生体用材に関するものである。 より詳しくは本発明は、フィルム状の生物適合剤を有し、そして生物適合性が強化された種々の生体用材およびその製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】代用血管、合成物の眼内レンズ、電極、
    カテーテルその他のような生体用材の体内および体表への移植は急速に発展している医学の分野である。 合成の血管用グラフト(移植片)のような生体用材移植物を長期間使用する際の第一の障害は満足すべきグラフト表面を持たないことである。 例えば、プラスチック製の合成血管の非処理表面は、急速な血栓形成作用を刺激することが多い。 種種の血漿蛋白質はプラスチック表面において血小板およびフイブリン沈着を起こさせる。 このような作用が血流障害となる血管圧縮につながり、それに引き続く炎症反応が合成移植物の機能を失わせることにつながる。 「生体用材」(バイオマテリアル)とは、実際上、体液に不溶で、体内または体表面に置くか、体液と接触させるように設計され、つくられた機材をう。 血管グラフトおよびコンタクトレンズが生体用材の例である。

    【0003】理想的には、生体用材は次のような性質を持つ。 1. 凝血、組織死、腫瘍形成、アレルギー反応、異物反応(拒否反応)または炎症反応のような、体内での望ましくない反応を誘導しない。 2. 目的通りに機能するために要求される、強度、弾性、透過性および柔軟性のような物理的性質を持つ。 3. 容易に精製、製造および滅菌できる。 4. 1時間であれ一生涯であれ、体内に移植され、または体と接触している間は、その物理的住質および機能を実際上保っている。

    【0004】生物体に対し、正味で有益な効果を与えつつ生物体の生物学的液体および/または組織と接触して機能し、存在し得るならば、ここに使ったように、その生体用材の固体表面は「生物適合性」としての性質を持つ。 宿主生物にとっての妨害を低減するために長期の生物適合性が望まれる。

    【0005】移植物体の生物適合性を改善するため多くの解決法が提案されてきた。 ひとつの解決法は、望ましくない蛋白質の付着を防ぐために生体用材に低分極性表面、負荷電表面または酵素、内皮細胞や蛋白質のような生物学的物質によって被覆した表面を与えることによって、生体用材の表面を修飾することであった。 固体表面をヘパリン、アルブミンおよびストレプトキナーゼのような生化学材で被覆して血栓耐性を強化した。 特にアルブミンはポリマー表面に物理的に吸着され、静電的および共有的に結合される。

    【0006】アメリカ特許第4,530,974号明細書においてマンロー等(Munroet al)は、アルブミンが選択的に結合する非イオン性疎性脂肪族鎖を表面に共有結合させることにより、ポリウレタンのような水不溶性ポリマーにアルブミンを吸着させる方法を発表している。 アメリカ特許第4,378,224号明細書においてニンニ等(Nimniet al)は、補綴物をつくるために使用される動物組織を、主としてカルシウム化阻害剤からなる三次元架橋マトリックスを形成させることにより被覆する方法を示している。

    【0007】生体用材の存在で起る副作用の一例はコンタクトレンズ上への蛋白質の沈着である。 コンタクトレンズ装着者は時間が経つにつれてコンタクトレンズに対してしばしば我慢ができなくなる。 これは装着している間にレンズ上に沈着した生化学物質(蛋白質、脂質、ムコ多糖その他)に対する刺激およびアレルギー反応と結びついている。 現在行われている洗浄および消毒法でこれら沈着物をある程度除去できるが、これらの方法はしばしばレンズに穴やひびを残し、それが装着者の眼への刺激を更に加えたシ、一層生化学物質沈着の中心になったりする。

    【0008】アメリカ特許第3,959,078号明細書においてガイア(Guire)はアミノエチルセルロースまたはアルキルアミンガラスに酵素を共有結合する試薬を使用することを記載している。 下記のものも参照。 ガイア(Guire)、酵素安定化および固定化のための段階的熱光化学的架橋;エンザイム エンジニアリング3巻63−70頁(1978年)(Enzyme
    Engineering 3:63−70(197
    8))およびガイア(Guire)、酵素および他の生化学物質の光化学的固定化、メソーズ イン エンザイモロジー XLIV巻、280−288頁(1976
    年)(Methods in Enzymology
    XLIV:280−288(1976))。 固体表面に連結試薬を熱化学的にカップリングさせ、次いでこの連結試薬に酵素を光化学的にカップリングさせることによク、調節した孔を持つガラス、セルロース、アガロースおよびポリアクリルアミドのような基質に酵素を共有的に結合させて体外診断分析を行う際に有用な表面をつくる方法がこれらの文献に記載されている。

    【0009】〔課題を解決するための手段〕本発明は望ましい生物適合性表面を与えられた生体用材に関する。
    生体用材の固体表面を修飾する方法には、生物適合性剤の分子と、活性化することにより固体表面に共有結合することができる光化学反応性基および活性化することにより生物適合性剤の離れた分子に共有結合することができる別の反応性基を持つ化学的連結性基の分子を使用する。 これらの基の一方は他方の基が応答する刺激による活性化に対して応答しない。 本方法は、刺激を加えて基を順次活性化し、連結基の上記の別の反応性基を生物適合性剤の分子に共有結合させ、次いで生物適合性剤の分子が固体表面を効果的に覆いつくすに十分な表面密度を持たせて固体表面に連結基を光化学的に共有結合させることにより、生物適合性の効果ある表面を得ることを特徴とする。

    【0010】生物適合性の「効果ある」表面は、連結基を介して生体用材の固体表面に共有結合的に連結されて、生物適合性剤が持っているものと実質的に同じ生物適合性の性質を持つ表面を得るようにした、生物適合性剤の複数の分離した分子から形成されている。 生物適合性剤の分子によって形成された効果ある表面は生体用材の全表面を覆う必要はない。 表面を点で覆ってよい。 例えば、血管グラフトの表面に沿った点をフィブロネクチンのような細胞付着因子で被覆してよい。 このような点で形成された生物適性の効果ある表面はこの修飾した表面への細胞付着の中心として働く。 連結基の別の反応性基は、最初に述べた光化学的な反応性基が応答する刺激に応答せず、生物適合性剤が共有結合する熱化学的基または光化学的基であることが望ましい。

    【0011】本発明のもうひとつの実施態様として、化学的連結基残基で器具の固体表面に共有的に連結された生物適合性剤の離れた分子で形成された、生物適合性の効果ある表面を持つ器具を得ることである。 化学的連結基残基には、固体表面に共有的に結合された光化学的反応性基の残基、および、生物適合性剤の分子に共有結合された別の反応基の残基で、その反応基はもうひとつの反応基が応答する刺激に応答しない反応基のひとつであるものを含む。 生物適合剤の個々の分子は、たがいに十分に近づいて固体表面を効果的に覆い、生物適合性の効果ある表面となるように、固体表面に連結基残基を介して付着している。 生物適合性剤はそれぞれの器具の機能を高めるようなものを選択する。 例えば、コンタクトレンズの機能は、ポリエチレングリコール分子をレンズ表面に付着させて表面への蛋白質の沈着を低減することで高められる。 もうひとつの例としては、フイブロネクチンまたはラミニンのような細胞付着因子をポリ塩化ビニル表面を持つ器具に結合させて器具への細胞付着を増加させる。 これはカテーテルや付用血管のような移植物の場合に望ましい。

    【0012】更に、もうひとつの本発明の実施態様に、
    生物適合性剤をたがいに結びつけて生物適合性のフィルムとした生物適合剤の分子と、生体用材の固体表面にこのフィルムを連結することができる化学的連結基を使用する、生体用材の固体表面を修飾する方法が含まれる。
    この化学的連結基には、活性化によって固体表面に共有結合され得る光化学反応性基、およびフィルムに共有結合された(例えば、フィルムをつくっている生物適合性剤の残基に共有結合された)反応基の残基が含まれる。
    反応基のひとつは他の反応基が応答する刺激に応答しない。 この方法には光化学的反応基を刺激で活性化して生物適合性分子を共有結合させることが含まれる。 本明細書で「結びつける」ということは、隣接した生物適合性剤分子を共有結合させるだけでなく、水素結合、イオン結合、ファンデルバールによる結合その他のような力により引起される相互作用を云う。 たがいに結びつけられてフィルムを形成した分子を持つ生物適合性剤は、一種の剤の分子でもよいし、ヘパリンとアルブミンのような二種以上の剤の分子でもよい。

    【0013】〔発明の実施の形態〕本発明の生物適合性を示す固体表面は生理的液体に不溶の合成または天然の材料が望ましい。 その表面は、生きている生物の組織および/または液体に接触して機能するよう意図された器具のひとつ以上の表面であってよい。 器具の固体表面は研磨されたチタンまたはステンレススチールのようないかなる好適な金属、またはポリウレタン、ポリビニルピロリドン、シリコンエラストマー、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ−(p−フェニレンテレフタルアミノード)、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリレート(ポリメタクリレートを含む)のようなポリマー;ヒドロキシアパタイトのようなミネラルまたはセラミックス;骨、皮ふおよび歯のような人の組織;木材、セルロースおよび圧縮炭素のような有機材料;およびガラス、
    ゴム、木材のような他の天然および合成の材料であってよい。 本発明の生物適合性表面を持った器具の例は、血管グラフトチューブ、透析チューブまたは膜、血液オキシジェネイターチューブまたは膜、限外▲ろ▼過膜、大動脈内バルーン、血液バッグ、カテーテル、縫合糸、軟質または硬質組織補綴、合成補綴、人工器官、およびコンタクトおよび眼内レンズのような眼のためのレンズである。

    【0014】固体表面は熱化学的に反応性のないものが望ましい。 「熱化学的に反応性のない」とは熱化学的に反応する表面の能力を高めるために考えられたいかなる表面処理もされていないという意味である。 熱化学的に反応性のない表面の例はポリテトラフルオロエチレン、
    ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルピロリドン、シリコンエラストマー、ステンレススチールおよびチタンである。

    【0015】生物適合性剤の分子を生体用材の表面に付着させて生物適合性を改善する。 生物適合性剤は、内皮細胞増殖因子、造骨細胞増殖因子、線維芽細胞増殖因子、血小板誘導増殖因子、神経生長因子、または脈管形成生長因子のような増殖因子;ライソザイムまたはペニシリンのような抗菌剤;ヘパリン、アルブミン、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(TP
    A)またはウロキナーゼのような抗血栓形成剤;コラーゲンのような血栓形成剤またはポリエチレングリコール、ヒアルウロン酸、キトサンまたはメチルセルロース、その他の蛋白質、炭水化物、脂肪酸のような親水性ポリマーである。 生物適合性剤は上記の剤の一種の剤の分子であってもよいし、二種以上の剤の分子であってもよい。 例えば、生物適合性剤はアルブミンとヘパリン両方を含んでいてよい。

    【0016】ひとつの実施態様において、生物適合性材料をたがいに結びつけてフィルムとし、それを連結基により固体表面に付着させる。 生物適合性剤はヒアルウロン酸またはアルブミンが望ましい。 フィルムを付着させた生物適合性器具としてフィルムまたはヒアルウロン酸で被覆された人工股関節が挙げられる。

    【0017】化学的連結基は、次式: A−X−B (式中、Aは特別の活性化に応答して固体表面に共有的に結合できる光化学的反応性基を表わし;BはAで表わされる基が応答しない特別の活性化に応答して生物適合性剤と共有結合を形成することができる別の反応性基を表わし、XはAおよびBで表わされる両基を結び合わせる相対的に不活性で非妨害性の骨格基で、水性の生理的液体中で分解されにくいものを表わす)で表わされることが望ましい。 この生理的液体とはXが接触するであろう液体を云う。 Xはポリメチレンのような炭素原子数1
    乃至10のアルキル基、ポリメチロールのような炭水化物、ポリエチレングリコールのようなポリオキシエチレン、またはポリリジンのようなポリペプチドであることが望ましい。 Bで表わされる反応性基は好適な活性化により蛋白性またはその他の生物適合性剤と共有結合する基である。 典型的なこのような基は、本明細書で参照文献として示したガイア(Guire)、アメリカ特許第3,959,078号明細書に記載し例示されているような、熱化学的基および光化学的基である。

    【0018】光化学的反応性基(A)(活性照射により活性化されて共有結合)は、アリール、アルキルおよびアシルアジド、オキサジデイン、イソシアネート(ニトレン生成剤)、アルキルおよび2−ケトジアゾ誘導体およびジアジリン(カルベン生成剤)、芳香族ケトン(トリプレット酸素生成剤)、芳香族ジアゾニウム誘導体およびカルボニウムイオンおよびラジカル生成剤の多くの群で代表される。 参照文献であるフレデリックジェイ.
    ダーフラー アンドアンドルー エム. トメツコ、ケミストリー アンド バイオケミストリー オブ アミノアシッズ、ペプタイズ アンド プロテインズ(ボリス ワインスタイン編)5巻、マーセルデッカー、インコーポレイテッド. ニューヨーク1978年の2章(Fr
    ederick J. Darfler and And
    rew M. Tometsko、chapter 2
    of Chemistry and Biochemi
    stry of Aminoacids、Peptid
    es and Proteins(Borris We
    instain、ed. )vol. 5、Marcel
    Dekker、Inc. New York、1978)
    に光化学的反応性基について更に記載されている。 暗黒下での化学反応条件に安定であり、ほとんどの生体用材に無害の波長の光による活性化に応答して、生体用材のほとんどの部位について有用である収率で共有結合を形成できる短寿命の反応性中間体を形成できることから、
    アジドニトニフェニル、フルオロアジドニトロベンゼンおよび芳香族ケトンが望ましい基を形成する。

    【0019】ニトロフェニルアジド誘導体(Xで表わされる基を含むとして示される)は、大部分の光化学的反応性基がフルオロ−2−ニトロ−4−アジドベンゼンから誘導されるので使用するのに適当であり、4−アジド−2−ニトロフェニル(ANP)−4−アミノ−ブチリール、ANP−6−アミノカプロイル、ANP−11−
    アミノウンデカノイル、ANP−グリシル、ANP−アミノプロピル、ANP−メルカプトエチルアミノ、AN
    P−ジアミノヘキシル、ANP−ジアミノプロピル、およびANP−ポリエチレングリコールが含まれる。 AN
    P−6−アミノカプロイル、ANP−11−アミノウンデカノイル、およびANP−ポリエチレングリコールが望ましい。 光化学的反応性基として使用するに望ましい芳香族ケトンにベンジルベンゾイルおよびニトロベンジルベンゾイルが含まれる。

    【0020】熱化学的反応性基(熱エネルギーで活性化される)はニトロフェニルハライド、アルキルアミノ、
    アルキルカルボキシル、アルキルチオール、アルキルアルデヒド、アルキルメチルイミデート、アルキルイソシアネート、アルキルイソチオシアネートおよびアルキルハライド基が代表的なもので、これらが含まれる。 熱化学的反応性基として使用するに適当な基にはカルボキシル基、ヒドロキシル基、第一アミノ基、チオール基、マレイミドおよびハライド基が含まれる。 6−アミノヘキサン酸およびアミノウンデカン酸のような基のN−オキシスクシンイミドカルボン酸エステル、メルカプトスクシニックアンヒドリドおよびβ−メルカプトプロピオン酸、ホモシステインチオラクトン、およびポリエチレングリコール誘導体が望ましい。

    【0021】本発明の器具は生物適合性剤の分子および化学的連結基残基を含む生物適合性固体表面を持っている。 化学的連結基残基は、固体表面に結合された光化学的反応性基の残基並びに生物適合性剤に共有結合された別の基の残基を持っている。 光化学的反応性基の残基は一般式において「A」で表わされる光反応性基(前述)
    の一部で、共有結合形成後も残っている。 光反応基がA
    NPで固体基質がポリエチレンの時、その残基は炭素−
    窒素結合である。 ANPが光活性化されて形成されたニトレンはポリエチレンの炭素と反応して共有結合を形成する。 光反応性基がBBAで固体基質がポリエチレンである時、残基は炭素−炭素結合である。 BBAが光で刺激されると、2個のフェニル基を結び合わせている炭素が活性化されてトリプレット状態となり、炭素−炭素結合をポリエチレンとBBAの間に形成し、ヒドロキシル基を形成する。 別の反応性基(「B」)がNOSである場合、その残基はフィブロネクチンのような生物適合性剤の酸素または窒素基に結合された基のカルボキシル炭素である。

    【0022】生物適合性剤として使用する酵素、細胞付着因子およびある種の他の物質はやゝ高温に感受性であるため、本発明に使用する連結基上の別の反応性基は、
    中程度の熱(例えば体温またはそれ以下)および光のような容易に適用できて無害の刺激によって活性化(すなわち、それに応答して共有結合を生ずる)されることが望ましい。 光化学的反応性基が応答する刺激に応答しない反応性基は、pH変化、またはもうひとつの化学分子種その他の添加に反応する基である。

    【0023】化学的連結基は、固体表面を遮蔽して生物適合性の効果ある表面をつくり得るような密度で、表面に共有結合することが望ましい。 効果ある表面をつくるに必要な結合化学基の密度は使用する生物適合性剤によって変る。

    【0024】〔実施例〕本発明は以下の非限定的な実施例を参照することにより理解が深かまる。 第1表は以下の記載に使用した用語の略記の表である。

    【0025】実施例1 内皮細胞付着/生育 1. プラスチック表面 種々の細胞因子をインビトロで(試験管で)試験するための重合体表面に結合させ、これらの因子の細胞付着と過剰生育への効果を測定した。 重合体表面としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)GORE−TEX(6mmの強化伸展PT
    FE、ダブリュー・エル. ゴア アンド アソシエイツ、インコーポレイテッド(W.L.Gore and
    Associates,Inc. )の商標付製品)であった。 試験した市販のチューブはポリエステル(Da
    cron,D,6mmの真直に編んだダクロン ベロア、デュポン(Dupont)の商標付製品)シリコンエラストマー(Silastic ,S,0.03内径のチューブ、ダウ コーニング(Dow Cornin
    g)の商標付製品)およびポリウレタンである。 ポリスチレンプレートを対照として使用した。 2. 化学的連結基の調製 これらの実施例に使用した化学的連結基は4−アジド−
    2−ニトロフェニルε−アミノカプロン酸(ANP−E
    ACA)、4−アジド−2−ニトロフェニルアミノウンデカン酸(ANP−AUDA)およびベンゾイル安息香酸(BBA)のN−オキシスクシンイミド(NOS)エステルであった。 ANP−EAC−NOSとANP−A
    UD−NOSは本明細書に参考文献として示したピー.
    ガイア、ディー. フリガーおよびジェイ. ホドグソン、
    「哺乳動物細胞への酵素の光化学的カップリング」、ファーマコロジカル リサーチ コミュニケーションズ、
    9巻、131−141頁(1977年)(P.Guir
    e,D. Fligerand J. Hodgson,″
    Photochemical Coupling of
    Engymes to Mammalian Cel
    ls″ ,Pharmacolojical Rese
    arch Communications,Vol.
    9,pp131−141(1977))に記載された方法で調製した。 要約すると、フルオロ−2−ニトロ4−
    アジドベンゼンをε−アミノカプロン酸またはアミノウンデカン酸と反応させて比較的反応性の低いフッ素をアミノアルキルカルボキシル基で置換する。 次いでカルボキシル基をカルボジイミド活性化により)N−ヒドロキシサクシンイミドでエステル化してN−オキシスクシンイミドカルボン酸エステルを得る。 ベンゾイル安息香酸のNOSエステルはカルボキシル基をカルボジイミド活性化によりN−ヒドロキシスクシンイミドでエステル化して調製した。 ANP−EAC−NOSまたはANP−
    AUD−NOSを化学的連結基として使用した時、AN
    P基が前述の一般式A−X−Bの「A」で表わされる光化学的反応性基である。 NOS基はこの式の「B」で表わされる別の反応性基である。 EACまたAUD基は2
    個の反応性基の間でスペーサーとして作用し、一般式の「X」で表わされる。 BBA−NOSが化学的連結基である場合には、ベンゾイル安息香酸基が一般式の「A」
    で表わされる光化学的反応性基であり、NOS基は「B」で表わされる別の反応性基である。 Xで表わされる基は2個の反応性基を結びつける炭素である。 3. 化学的連結基への生長因子の共有結合 生物適合性剤フイブロネクチン、ラミニン、コラーゲン、内皮生育因子、およびヒト血漿アルブミンについて合成生体用材への内皮細胞付着および過剰増殖を促進できるかどうかを試験した。 これらの剤を4−アジド−2
    −ニトロフェニルε−アミノカプロン酸(ANP−EA
    CA)、4−アジド−2−ニトロフェニル−ウンデカンアミノ酸(ANP−AUDA)またはベンゾイル安息香酸(BBA)のN−オキシスクシンイミド(NOS)エステルに次のようにしてカップリングさせた。 ここで使用する「光標識した」とは別の反応性基によって化学的連結基にカップリングさせて光化学的反応性基を持つ生物適合性剤を云う。 A. 連結基へのフイブロネクチンおよびラミニンの共有結合 ヒトのフイブロネクチン(ウィスコンシン大学医学部)
    およびマウスのラミニン(ベセスダ リサーチラブBe
    thesda Research Lab. から入手)
    を別々に0.1Mホウ酸塩、pH9.0に1mg/ml
    の濃度で溶解した。 脱水したジメチルホルムアミド(″
    DMF″)に溶解したANP−EAC−NOSまたはA
    NP−AUD−NOSまたは脱水したジオキサンに溶解したBBA−NOSの溶液をフイブロネクチンまたはラミニン溶液に対し、蛋白質のε−アミノ基(リジン残基)の濃度に当モルになるように、暗黒下で16時間かけ、4℃で注射器を使ってゆっくりと加えた。 次いで、
    その混合物を冷却しつつ4時間攪拌した。 このフイブロネクチンまたはラミニン溶液を遠心分離して不溶物を除き、セファテックス(Sephadex)G−75カラムに流して未カップリングの光反応剤を除いた。 画分について光基/蛋白質比を調べるため260nmと462
    nmで追跡した。 B. 化学的連結基へのEGF、コラーゲンおよびHSA
    の共有結合 ヒト胎盤IV型コラーゲン(シグマ ファーマシューティカルSigma Pharmaceutical)、
    内皮生長因子(シグマ ファーマシューティカルSig
    ma Pharmaceuti−cal)、およびヒト血漿アルブミン(シグマ ファーマシューティカルSi
    gma Pharmaceutical)を別々に0.
    1Mホウ酸塩、pH9.0に2mg/mlの濃度で溶解した。 DMFに溶解したANP−EAC−NOS、DM
    Fに溶解したANP−AUP−NOSまたはシオキサンに溶解したBBA−NOSの溶液を、ε−アミノ基(リジン)の濃度に対し5Xモル量で、生物適合性剤を含む溶液に対して、注射器を使い4℃で暗黒下、16時間かけてゆっくりと加えた。 次いで、この溶液をリン酸緩衝化食塩水(PBS)1000mlを4回交換して透析し、不溶物を遠心分離で除く。 生成物について光基/蛋白質比を知るため260nm、280nmおよび462
    nmで分析した。 4. プラスチック表面への生物適合性剤の共有結合 ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ダクロン(Dacron )(ベロア)、シラスチック(Silastic )(医学用)、およびポリテトラフルオロエチレンの種々のシート、チューブおよび平板片を使用した。 光標識した生物適合性剤0乃至500μg/mlを含む溶液0.05mlをプラスチック表面各0.5cm 切片に加える。 この溶液を暗黒下、室温で3時間、各片に吸収させた。 過剰の液体を除き、適当な波長で(ANPにはタングステン「スポットライトSpotlite」およびBBAには長波長U
    V)12時間光分解することにより生物適合性剤を表面に共有結合させた。 光分解後、光標識生物適合性剤の共有結合していない分子を除くために標本片にPBSを4
    秒間流して洗浄した。 その後、標本片を組識培養中に置き、下記により細胞因子への内皮細胞の反応を調べた。 5. 修飾した表面について行ったインビトロ試験 A. 放射性標識生物適合性剤 放射性標識した〔 H〕生物適合性剤を上記のようにして光標識し、プラスチック表面に光カップリングした。
    このプラスチック表面をPBSで十分に洗浄し、有機溶剤に溶解して液体シンチレーション分光法で測定した。
    代表的な結果を第2表に示す。

    これらの結果が示すように光標識生物適合性剤は表面に共有結合されている。 B. 修飾プラスチック表面へのウシ内皮細胞の付着 ウシ内皮細胞は長さ8−24インチの胎仔から集めた。


    膜、大動脈およびへその内皮細胞を無菌的に集めた。


    細胞を、25mmoleHEPES緩衝液、10%仔ウシ血清および2.5μgアンホテリシンB/mlを加えたダルベッコの改良イーグル培地(アール.ダルベッコおよびジー.フリーマン、バイロロジー8巻.396頁(1959年)(R.Dulbecco and G.


    Freeman,Virology,Vol. 8:39


    6(1959))およびジェイ. ディー. スミス、ジー. フリーマン、エム. ボグトおよびアール. ダルベッコ、バイロロジー12巻、185−196頁(1960


    年)(J.D.Smith,G.Freeman,M.


    Vogt and R. Dulbecco,Virol


    ogy Vol. 12:185−196(1960))


    に記載)のような公知の高グルコース細胞生育培地(「生育培地」)中で、37℃、5%CO

    インキュベイターで生育させた。 プレート、チューブまたはシートを準備する毎に、細胞培養は一次培養から調製した。 細胞を0.25%トリプシン溶液で細胞株から取り、生育培地に再懸濁した。 次いでトリパンブルー(0.4%)


    溶液と血球計を使って細胞数を計測した。 種々の濃度の細胞を準備した材料の上に層状に置いた。 細胞の付着を5分から14日間の種々の時間間隔で追跡した。 付着は少くとも2種の方法で測定した。 第一の方法においては、試料材料を培地から離し、殺菌した食塩液で2回洗浄した。 次いで細胞染色を行い、表面上の全細胞数を計測した。 第二の方法では、トリプシン溶液を使って細胞を表面から離し、トリパンブルー法で細胞数を計測した。 予備被覆したポリ塩化ビニルプラスチック上の内皮細胞の付着および生育について代表的結果を第3表に示す。 各片に付着した生細胞数はトリパンブルー染色法で測定した。

    【0026】

    【0027】C. ヒト臍の内皮細胞の付着 一次のヒト内皮細胞を新鮮なヒト臍帯(4日令以前)から採取した。 帯を20mlのコード(cord)緩衝液(0.144MNaCl、0.004M KClおよび0.001M PO )で2回洗浄して血液および凝固物を除く。 コラゲナーゼを帯の中に注入し、室温で20
    分間放置した。 温コード(cord)緩衝液10mlを使い、コラゲナーゼと剥離した細胞を試験に噴出させる。 試験管内の懸濁液を合せて、1500rpmで5〜
    10分間遠心分離した。 上清を捨て、細胞を10mlのコード(cord)緩衝液に再懸濁した。 二回目の遠心分離後、細胞をコード(cord)緩衝液に再懸濁し、
    組織培養ディスクに置いた。 すべての細胞を5%CO
    を流した37℃のインキュベイター中でインキーベイトした。 細胞は仔ウシ血清を含まないコード(cord)
    培地中で5I Crを使って放射性標識した。 この放射標識した細胞を細胞付着試験に使用した。 上記のプラスチックのプレート、シートおよびチューブは前述の通りに調製した。 細胞をトリプシン処理し、トリパンブルー法で細胞数を測定した。 細胞を調製したプラスチックに3
    時間乃至7日間付着させるようにした。 細胞をすすぎ落し、残りの付着している細胞全数を付着していない細胞数と比較した。 代表的な結果を第3表に示す。 D. 内皮細胞を使った生育の測定 下記のようにして修飾した上記のプラスチック表面を細胞が生育して習う時に、開始時から次の方法で細胞の生育を追跡した。 細胞因子0乃至500μgを含む生物適合性剤溶液を1乃至6cmの長さの表面を濃度勾配をつけて被覆した。 細胞を組織からトリプシンまたはなにかプロテイナーゼを使って取るという処理は行わなかった。 この組織を勾配の低い方の開始点に置いて印をつけた。 室温で15分間組織を落ちつかせ、生育培地をプラスチック上を湿めって覆うように加えた。 すべての手順は無菌的に行った。 次いで、プレートを5%CO インキュベイター中、37℃でインキュベートした。 生育を2週間またはプラスチックの長さが完全に覆われるまで毎日測定した。 第3表に示したように、処理した表面上の生育を非処理対照の表面と比較した。 すべての材料をすすぎ、永久走査電顕観察のために染色した。 これらの結果は、生育因子のフィブロネクチン(FN)およびコラーゲン(COL)をプラスチック表面に共有的に付着させると、プラスチックのウシ内皮細胞への生物適合性が改善されることを示した。 細胞がプラスチック表面で生育した距離で示されるように、細胞は対照表面より修飾表面に優先的に付着した。 6. イン ビボ(生体内)試験 この試験のために2匹の条件付けしたイヌ準備した。 G
    ORE−TEX(強化伸展ポリテトラフルオロエチレン、ダプリュー.エル.ゴア アンド アソシエイツ、
    インコーポレイテッド(W.L.Gore and A
    ssociates,Inc. )の商標付製品)の小片をFN,ANP−EAC−FN(吸着および光カップリング)、ANP−EAC−FN(吸着のみ)およびPB
    S対照により前被覆した。 試験はブラインド試験で行った。 グラフトは文字によって標識されているが、外科のチームはどのグラフトが修飾表面で、どれが対照かを知らない。 各イヌの左右の腸骨動脈に2個の6mm×5c
    mのGORE−TEX片を移植した。 グラフトをイヌの中で1ケ月(30日)間放置した。 ヒトでの移植手順を模放するために、抗炎症剤ペルソンチン(Person
    tine)およびアスピリン(Aspirin)をイヌに与えた。 両対照グラフト(PBSとFN)は開いていて十分な口径を持っていた。 吻合線はそのままで、内部表面は滑らかであった。 対照グラフトについては内皮化は不十分であった。 有意な血栓の証拠はみられなかった。 ANP−EAC−FNが結合した両グラフト(光カップリングと吸着のみ)に血栓はなく、内皮化は完全で、グラフト内部表面は平滑で輝いて見えた。

    【0028】実施例2 コンタクトレンズおよび眼内レンズ移植物の表面の修飾 本実施例の実験においては、化学的連結基に結合した親水性ポリマー(生物適合性剤)の調製、コンタクトレンズ表面への基の光カップリング、および非処理レンズと比較したこれらレンズへの人工涙液からのインビトロでの蛋白の沈着測定を行った。 生物適合性剤の角膜片とのインビトロでの適合性およびインビボでのウサギ眼内での適合性を知る実験を行い、レンズへの毒性または刺激性反応がないことを確かめた。 1. 化学的連結基への生物適合性剤の結合 A. 光標識ポリエチレングリコールの調製 分子量1000(PEG−1000)と4000(PE
    G−4000)のポリエチレングリコールを、本明細書に参考文献で取り入れた「キムラ、及びエス.レーゲン、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー4
    8巻、195頁(1983年)(Kimura,and
    S. Regen,Journal ofOrgani
    c Chemistry 48:195(1983)」
    の相輸送法の修飾法により、フルオロニトロアジドベンゼン(FNAB)で標識した。 要約すると、4−アジド−2−ニトロフェニルポリエチレングリコール(ANP
    −PEG)の相輸送合成では、60%水酸化カリウム水溶液(「KOH」)/トルエンとFNABおよびPEG
    を混合し、抽出して下記のように薄層クロマトグラフィー(TLC)精製を行う。 ANP−PEG−1000 ANP−PEG−1000は0.05mmole PE
    G−1000を5mlの60%KOHおよび0.5mm
    ole FNAB、10mlのトルエンに加えて調製した。 この反応混液を室温で16時間、急速に攪拌した。
    生成物を有機溶媒層から分離した。 クロロホルム/メタノール/H O/酢酸または水酸化アンモニウム、85
    /15/1/1でのTLCにより、非標識PEGからA
    NP−PEG−1000のモノ−およびジ−置換誘導体を分離した。 ANP−PEG−1000に相当するバンド(低いR 値)をシリカゲルからTLC溶媒で抽出し、残存の酸または塩基を除くために共沸蒸溜した。 最絡生成物は水に可溶で、出発物質PEGの30―40%
    がANP−PEG−1000に転換した。 ANP−PEG−4000 ANP−PEG−4000を、反応中にすべての試薬を溶液中に止まらせつつ50℃で反応混液を急速に攪拌すること以外は、上記と同じ方法で調製した。 ANP−P
    EG−4000−OHの収率は10%であった。 B. 光標識ジエファミンの調製 ポリオキシプロピレンポリアミンおよびポリオキシエチレンポリアミン(ジエファミン(Jeffamine
    s)と呼ぶ。 ジエファーソン ケミカル カンパニー、
    インコーポレイテッド(Jefferson Chem
    ical Co. ,Inc. )の商標)を、これらポリマーにANP−EACA,BBAおよびnBBAのN−
    オキシスクシンイミド(「NOS」)エステルをカップリングすることによって光標識した。 これらのNOS−
    誘導体を0.5×量で1×量ジエファミンに高度に脱水した(高純度)溶媒中で加えた(ANP−EAC−NO
    Sは脱水テトラヒドロフラン中、BBA−NOSは脱水ジオキサンまたはジメチルホルムアミド中、ニトロBB
    A−NOSは脱水ジオキサンまたはジメチルホルムアミド中)。 暗黒下、室温で16時間反応させた後、生成物をクロロホルム/メタノール/H O/酢酸、85/1
    5/1/1のTLCで分離した。 モノ置換ジエファミン誘導体をTLC溶媒で抽出し、水と共沸蒸溜して残存する酢酸を除いた。 水溶性生成物ANP−EAC−ジエファミン、BBA−ジエファミン、およびnBBA−ジエファミンをそれぞれ15%、10%および12%の収率で分離した。 C. ANP−ヒアルウロン酸の調製 ヒト胎盤ヒアルウロン酸(見かけの分子量100−13
    0,000)の末端糖を、イー. ジヤノウイッツ及びエス. イー. チャーム「蛋白固定化およびアフィニティークロマトグラフィーのための酸化多糖の誘導」ビオキミカ エ ビオフィジカ アクタ428巻、157―16
    5頁(1976年)(E.Junowicz and
    S. E. Charm,″The Derivation
    ofOxidized Polysaccharid
    esfor ProteinImmobilizati
    on and Affinity Chroma−to
    graphy″,Biochimica et Bio
    physica Acta Vol. 428:157―
    165(1976))に記載され、本明細書に参考文献とした、過ヨウ素酸法によって活性化した。 この方法では、このように末端の糖を活性化しているヒアルウロン酸溶液に過ヨウ素酸ナトリウムまたはカリウムを加えることを伴う。 ヒアルウロン酸を10倍量のジエファミンに加え、室温で4時間反応させる。 シアノ水素化ホウ素ナトリウムで還元することによって連結を安定化させ、
    十分に透析して過剰のジエファミンを除去した。 DMF
    に溶解した10倍モルのANP−EAC−NOSを、
    0.1M炭酸塩、pH9.0に溶解したジエファミンに注射器で加えた。 この添加は16時間かけて暗黒下、室温で行った。 過剰のANP−EAC−NOSとANP−
    EAC−ジエファミンをゲル▲ろ▼過クロマトグラフィーによって除いた。 コンタクトレンズポリマー骨格への基の光カップリングに必要なアジド基の組込みはANP
    基を検出するために赤外吸収分光法で分析し、ジエファミンスペーサーを検出するためにポリエチレングリコール分析を、また誘導体のウロン酸含量を定量するために、ここに参考文献として挙げるティー. ビター及びエイチ. ミュアー、アナリティカルバイオケミストリー4
    巻、330−334頁(1962年)(T.Bitte
    rand H Muir,Analytical Bi
    ochemistryVol. 4:330−334(1
    962))に記載された修正カルバゾール分析を行った。 ポリエチレングリコール分析はドラゴンドルフ試薬で検出した(テトラヨウドビスマス酸−塩化バリウム)。 貯蔵試薬(酢酸と水に425mg硝酸ビスマス、
    10gヨードカリウムを溶解)5mlを10%塩化バリウム水溶液10mlに加え、516nmでバックグランウンドを読む。 次いで、0.1mlの試料を加え、キュベットを逆転させて内味を混合し、1分間のインキュベイション後に516nmで読みとった。 値を標準曲線と比較した。 カルバゾール分析は以下のように行った:硫酸試薬(硫酸中に0.025M四ホウ酸ナトリウム−1
    0H O)3.0mlを−70℃に冷却した。 これに試料0.57mlを乗せ、混合物を室温になるまで攪拌した(30分間)。 試験管を100℃に加熱し(10分間)、カルバゾール試薬(無水エタノール中に0.12
    5%カルバゾール)0.1mlを加えて内容物を混合した(5分間)。 100℃に加熱した後、氷浴で室温に冷却した。 硫酸試薬をブランクとして試料を530nmで分光法分析した。 結果を4−40μg/mlグルクロノラクトン標準でつくった標準曲線と比較した。 この分析はヒアルウロン酸20pmoleを検出できる感度を持っていた。 1個のANP、1個のジエファミンおよび1
    個のヒアルウロン酸分子を持つ画分を集め、生物適性剤として使用した。 D. 光標識ヒアルウロン酸、メチルセルロースおよび硫酸コンドロイチン ANP−EAC−ジエファミン、BBA−ジエファミンおよびニトロ−BBA−ジェファミンをヒアルウロン酸および硫酸コンドロイチンのウロン酸残基のカルボキシル基にカルボジイミドを使って以下の方法により連結した。 5モル過剰の光標識ジエファミンと1−エチル−3
    −(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドをH
    Clと共に多糖ポリマーと、0.1NHClでpH4.
    5に調節した水中で混合した。 混合物を暗黒下、室温で24時間反応させた。 生成物をゲル▲ろ▼過クロマトグラフィーで精製し、光基と炭水化物含量を上記のようにして分析した。 E. 光標識したコラーゲンの調製 ヒト胎盤IV型コラーゲン(シグマ ファーマシューティカルズ(SigmaPharmaceutical
    s)から入手)を0.1Mホウ酸塩、pM9.0に1m
    g/mlの濃度で溶解した。 DMFに溶解したANP−
    EAC−NOS、ジオキサンに溶解したBBA−サルファ−NOSまたはジオキサンに溶解したニトロBBA−
    NOSをコラーゲン溶液に50×モル過剰にして、暗黒下、4℃で注射器により16時間かけてゆっくりと加えた。 完全に添加した後、混合物を冷却して4時間攪拌した。 コラーゲン生成物をPBSを4回交換して透析した後、遠心分離して不溶物を除去した。 上清を260n
    m、280nmおよび462nmで分光法的に測定して光基/蛋白比を分析した。 F. 光標識プロティナーゼの調製 有機溶媒に25mg/mlの濃度に溶解したANP−E
    AC−NOS,BBA−NOSおよびnBBA−NOS
    光基を50モル過剰にしてパパイン(パパヤ、分子量2
    3,426)に対し、暗黒下、4℃で注射器をつかって16時間かけて加えた。 光基の添加終了後、混合物を更に4時間攪拌し、次いでPDSに透析してカップリングしていない光基を除去した。 上清を260nm、280
    nm、および462nmで分光法的に測定して光基/蛋白比を分析した。 2. レンズ表面に対する生物適合性剤の光カップリング 上記のようにして得られた光標識生物適合性剤を第4表記載のコンタクトレンズ材料に250−1000pmo
    le/コンタクトレンズの濃度で加えた。 溶液をコンタクトレンズ上に暗黒下、室温で3時間吸着させた。 次いで光標識剤を適当な波長で(ANPでは450nm、B
    BAおよびnBBA誘導体では320nm)12時間、
    光分解によってプラスチックに共有結合させた。 光分解後、コンタクトレンズを5×5mlの正常な食塩液(0.85%NaCl)で洗浄して共有結合していない基を除去した。 放射性標識基をレンズ材料にカップリングし、レンズ片をテトラヒドロフラン、次いでDMSO
    で処理して放射性標識を固体表面から放出させることができる。 シンチレイション剤を加え、液体シンチレイション分光法により生物適合性剤/cm を測定した。 代表的な結果を第4表に示す。

    【0029】

    【0030】ソフスピン(Sofspin)コンタクトは水分約38.6%を持つポリマコン(ポリメタクリレート)でつくられ、バウシュ アンド ロン、インコーポレイテッド(Bausch & Lomb,In
    c. )の商標付製品である。 パーマフレックス(Per
    maflex)コンタクトは水分約74%を持つポリメタクリレートがらつくられ、コーパービジョン、インコーポレーテッド(Coopervision,In
    c. )の商標付製品である。 ビスタマーク(Vista
    marc)コンタクトは水分約58%を持つポリメタクリレートからつくられ、ジョンソン アンド ジョンソン(Johnson& Johnson)の商標付製品である。 リドフィルコン(Lidofilcon)コンタクトは水分約70%を持つポリメタクリレートからつくられ、バウシュ アンド ロン、インコーポレイテッド(Bausch & Lomb,Inc.)の製品である。 第4表の値は平方センチメートル表面積当りのp
    mole生物適合性剤またはng/cm で表わされている。 カップリング効率は260pmole/cm 生物適合性剤/コンタクトレンズ材料、710pmole
    /cm 生物適合性剤/シリコン、および660pmo
    le/cm 生物適合性剤/cm ポリマコンボタンの添加に基く。 ANP−ヒアルウロネートはシリコンに対し357pmole/cm およびポリマコンボタンに対し1655pmole/cm で加えた。 ハイドロゲルコンタクトレンズ材料に対しnBBA−ジェフよりA
    NP−誘導体の方が高い負荷密度でカップリングした。
    この結果はシリコン化合物では逆になった。 3. インビトロ(試験管内)吸着試験 人工ヒト涙液を、ここに参考文献としたビー. ピー. グルア、「涙装置」、アドラーの眼の生理学:臨床応用(アール.エイ・モーゼス編)、シー. ブイ. モスビー カンパニー、セントルイス ミズリー(1981年)
    (B.P.Gloor,″The Lacrimal
    Apparatus″inAdlev′sPhysio
    logy of the Eye:Clinical
    Appli−cations(R.A.Moses,e
    d. ),C. V. Mosby Co. ,Sf. Loui
    s,Mo(1981))に記載されている配合に従って調製した。 この文献に示されているように、ヒトの涙に存在する主要蛋白は血清アルブミン(HSA)、ガンマグロブリン(HGG)およびリゾチーム(LYZ)である。 ヒトの涙に存在する主要なステロールはコレステロールとコレステロールエステルである。 A. H蛋白質 蛋白成分を、ここに参考文献としたエヌ. ジェントフト及びディー. シー. ディアボーン、ジャーナルオブ バイオケミストリー254巻4359−4365頁(19
    79年)(N.Jentoft and D.C.De
    arborn、Journalof Biochemi
    stry Vol. 254:4359−4365(19
    79))に記載されているようにホルムアルデヒドおよびトリチウム標識された水素化ホウ素ナトリウムで還元的にメチル化してトリチュウム標識した。 要約すると0.1M HEPES、pH7.4に1mg/ml濃度に溶解した生物適合性剤をトリチウム標識された水素化ホウ素ナトリウムと反応させ、22℃で2時間ゆり動かしつつ、ホルムアルデヒドによりメチル化した。 生成物を0.01Mリン酸塩、0.15M塩化ナトリウム、p
    H7.4のPBSに対して透析し、ゼラチンセファローズを使った親和クロマトグラフィーで精製した。 結合した剤を1M臭化ナトリウム、0.02M酢酸ナトリウム、pH5.0で溶出し、PBS、pH7.4に対して透析した。 B. 人工涙液の調製 上記の放射性標識蛋白質を人工涙液の調製に使用した。
    放射性標識した蛋白質の1種またはトリチュウム標識されたコレステロールを各人工涙液混液に含ませた。 他の成分は放射性標識されていない。 コンタクトレンズ材料を人工涙液中に37℃で1週間、ゆるやかにゆすりながらインキュベートした。 終了後、レンズ材料を0.85
    %NaClの5×10mlで洗浄した。 次いで、レンズ材料に吸着した蛋白質の量を液体シンチレイション測定で分析した。 インビトロ蛋白沈着の結果を第5表に示す。 全蛋白質沈着の減少はANT−1000−OH修飾ソフスピンレンズで85%に達した。 各生物適合性剤は対照コンタクトレンズ材より高いか、同じレベルであったが、ANP−1000−OH被覆ポリマコンボタン、
    ANP−4000−OH被覆ポリマコンボタンおよびA
    NP−ヒアルウロネート被覆ポリマコンボタンを除くすべてのレンズ材料で全体の蛋白量は減少していた。 成績の悪いものはすべてポリマコン材料そのものについてであり、これはソフスピンレンズのようなポリマコンコンタクトレンズと異って反応しているようであった。 全体的に見て、これらインビトロ蛋白沈着試験により、1週間でコンタクトレンズ材料上に人工涙液からおこる蛋白沈着に有意にあるいは劇的に減少していた。

    【0031】

    【0032】インビトロのコレステロール沈着試験結果を第6表に示す。 人工涙液中に7日間インキュベイトした後のコレステロール沈着量はポリ塩化ビニルの場合より83%減少していた。 ポリマコンボタン以外のすべての型のコンタクトレンズでコレステロール沈着の減少が見られた。 この場合もこれらの材料は同じポリマーでつ〈られたコンタクトレンズと異る反応をする。

    【0033】

    【0034】C. アミノ酸分析 対照および表面修飾したレンズを37℃で1週間、ゆるやかにゆすりながら人工涙液中でインキュベイトした。
    レンズを5×10mlの0.85%NaClで洗浄し、
    6NHClで加水分解した後、加水分解物をアミノ酸分析機によって標準的なアミノ酸分析を行った。 対照と表面修飾したレンズの全アミノ酸含量をたがいに比較した。 全アミノ酸含量のの減少は蛋白質吸収の減少を示す。 酸水解したコンタクト レンズの全アミノ酸分析を第8表に示す。 これらの結果は全アミノ酸をnmole
    /mlで示している。 これらの結果から、ソフスピンポリマコンレンズのANP−1000−OH,ANP−4
    000−OHおよびnBBA−ジェフ修飾は人工ヒト涙液に7日間インキュベイトした後のレンズへの蛋白質沈着を減少させることが明らかになった。

    【0035】

    【0036】4. インビトロ毒性試験 上記の生物適合性レンズ材料について刺激性または毒性反応を調べた。 対照および生物適合性レンズをラミナーフロー(層状流)フード内で最終洗浄を行って無菌的に調製した。 レンズを、10%仔ウシ胎仔血清と5%グルタミンを加えたダルベツコ修正エッセンシャル培地(抗生物質および抗かび剤を添加)のような公知の高グルコース細胞培地の溶液中に置いた。 生きている3−5ケ月令胎仔ウシ角膜をレンズ上に置いた。 角膜の上皮表面をいくつかの試験ではレンズ表面と接触させ、他の試験では内皮細胞表面をレンズ表面に直接置く。 この系を7−
    10%CO 培養器内で37℃、1−2週間置いた。 培養開始から種々の時間後に上皮および/または内皮細胞の生存を染色法で測定した。 5. 共有結合の安定性のインビトロ試験 表面修飾したポリマコン(ポリメタクリレート)を酵素クリーナー(パパイン)、熱殺菌および化学殺菌(塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウムおよびホウ酸を含む緩衝化した水溶液)処理することによって共有結合の安定性を調べた。 これらの結果を第8表に示す。

    【0037】

    【0038】共有結合は酵素的洗浄と熱殺菌に対して1
    00%安定であった。 化学殺菌に対してANP−ヒアルウロン酸以外は生物適合性剤の幾分の損失があった。 6. 生物適合性のインビボ(生体内)試験 予備的なインビボ生物適合性試験をウサギ系で行った。
    少くとも24匹の動物を各試験に使用した。 ウサギの眼に合うようにデザインした鞏膜レンズをこの試験で使用した。 ウサギには次のスケジュールでレンズを着用させた。 6匹のウサギ 左眼はレンズなし。 右眼に対照のレンズ。 6匹のウサギ 左眼に対照のレンズ。 右眼に物理的に処理したレンズ(表面修飾レンズと同じ物理的処理をしたが、生物適合性剤で被覆していない)。 12匹のウサギ 左眼に対照のレンズ。 右眼に表面修飾したレンズ。 ウサギの眼にレンズを装着する前に、ケラタミン/キシラジンによりウサギを麻酔した。 メチルセルロース/正常食塩液湿潤液を1時間毎に与えて眼とレンズの適当な潤滑性を保った。 コンタクト レンズを8時間/日装着させた。 適当な時間、レンズ着用後、スリットランプと螢光染料法でウサギを検査した。 眼刺激の程度を、参考文献としたティー. オウ. マクドナルド及びジェイ. エイ. シャダック、「眼刺激」、アドバンシズインモダントキシコロジー 4巻162−166頁(1977年)
    (T.O.McDonald and J.A.Sha
    dduck,″Eye lrritation,″in
    Advances inModernToxicol
    ogy,Vol. 4,pp 162−166(197
    7))に記載されているマクドナルド−シャダック(M
    c Donald−Shadduck)スケールによってグレード付を行った。 マクドナルド−シャダック法では、結膜充血、結膜肥厚、眼脂、水性発赤、虹彩異常および角膜混濁およびその他の病状を0−4のスケールでグレード付けし、その際、0は正常、+4が異常が最高とした。 インビボのウサギ試験結果を第9表に示す。 ウサギについてのマクドナルド−シャダックスコアを表に示した。 これらの結果についてマン−ホイットニー(M
    ann−Whituey)U検定を行い、表面修飾および対照レンズ間に統計学的に有意差が認められなかった(P<0.05)。 したがって、これらの検定から、このウサギにおける4日間の試験で、表面修飾レンズの結膜充血、結膜肥厚、眼脂、水性発赤、虹彩異常、角膜混濁、パンヌス血管新生、上皮由来損傷は対照レンズに比較して差は認められないことが明らかになった。 対照および修飾レンズで見られた刺激はウサギのコンタクトレンズへの耐性発現と関連しているようであった。

    【0039】

    【0040】ポリウレタンチューブへのアルブミン、ヘパリンおよびウロキナーゼのカップリング 1. 光標識アルブミンの調製 血清アルブミン(イヌ)を0.1Mホウ酸緩衝液、pH
    9.0に溶解した。 DMFに25mg/mlに溶解した4−アジド−2−ニトロフェニル−6−アミノカプロイル−N−オキシスクシンイミド(ANP−EAC−NO
    S)溶液をアルブミンに対してANP−EAC−NOS
    が10倍モル過剰になるような量を、暗黒下、室温で攪拌しつつ注射器で12時間かけてアルブミンに加えた。
    次いで、この溶液を暗黒下、1lのリン酸緩衝化食塩液(PBS)に対しての透析を6回行った。 透析後、溶液を遠心分離して不溶物質を除去した。 1/100に希釈して470nmでの吸収を分光学的に測定してANP/
    アルブミン比を測定した。 2. ポリウレタン チューブへのアルブミンの光カップリング ポリウレタンチューブをジオキサンに30秒間浸漬し、
    直ちに脱イオン水ですすいだ。 このエッチングしたチューブを暗黒下、室温で攪拌しつつ少くとも2時間、光反応性アルブミン溶液に浸漬した。 次いで、チューブを暗黒下で少くとも10分間、風乾し、次いで少くとも1時間、強烈な可視光線に露光した。 光反応性アルブミンへの浸漬、乾燥および光反応を2回繰返し、最後は浸漬を一夜行う。 次いでチューブを室温で1時間、1.0N
    NaClで洗浄した。 NaCl溶液は1時間の間に少くとも1回交換した。 3. ポリウレタンチューブ上のアルブミンへのヘパリンのカップリング アルブミン−ポリウレタンチューブを脱イオン水5.0
    mlに浸漬した。 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)200mgを水に溶解し、pHを1NHClで4.0に調整した。 ヘパリン30mgを含む水1mlをEDC溶液に加えpHを再び1NHClで4.0に調整した。 浸漬したポリウレタンチューブを含む溶液を室温で2時間攪拌し、その後、更にEDCを200mgを加えた。 反応を室温で一夜、続け、次いでチューブをPBS中ですすぎ、カップリングしていないヘパリンと反応副生成物を除去した。 4. ポリウレタンチューブ上のアルブミンへのウロキナーゼのカップリング 血清アルブミンを固定化したポリウレタンチューブを0.1Mリン酸緩衝液、pH7.0に溶解した1.25
    %グルタルアルデヒドに室温で15−18時間浸漬した。 次いで、チューブを脱イオン水中で30分間洗浄し、その間、少くとも一回水を交換した。 ポリウレタン−アルブミン−グルタルアルデヒドを次に0.1Mホウ酸緩衝液、pH9.0に溶解したウロキナーゼ溶液(8.3units/ml、2−3mg/ml)に浸漬し、4℃で一夜攪拌した。 チューブをPBSで4時間すすぎ、その後、ウロキナーゼ活性を測定した。 ポリウレタンとポリヘマの二種のポリマーを固体表面として使用した。 修飾表面は1−10mgヘパリン/cm 、0.
    6−1.3mgウロキナーゼ/cm を持っていた。

    【0041】実施例4 固体表面へのフィルムのカップリング被覆フィルムの形成と表面へのその共有結合 ANP−ヒアルウロン酸の調製 ヒアルウロン酸の光標識誘導体(ANP−EAC−ジェファミン、BBA−ジェファミンおよびニトロBBA−
    ジェファミン)を前述のようにして調製した。 光反応性被覆材からフィルムをつくり、暗黒下にコンタクトレンズの表面上に置く(浸漬して乾燥による)。 生体用材表面への共有結合および分子間架橋によるフィルムの強化を照明によって行った。 もうひとつの実施例において、
    人工股関節をANP−EAC−ジェファミン−ヒアルウロン酸(1.1:1mg/ml)に暗黒下で3時間浸漬した。 これを溶液から取り出し、乾燥して人工関節上に被覆材料の薄いフィルムを形成させた。 次いで、フィルムを関節に対し、4℃で8時間、400乃至450nm
    で照明を当てて共有結合させた。 次に、関節を生理食塩液ですすいで未カップリングのANP−EAC−ジェファミン−ヒアルウロン酸を除去した。 骨に結合したヒアルウロン酸は摩擦を低減し、関節領域での骨の磨耗を減らす。 ウシ血清アルブミン100mgを2mlの0.1
    Mホウ酸緩衝液、pH9に溶解した。 ANP−AUD−
    NOS14mgを50μlのジメチルホルムアミド(D
    MF)に溶解し、このANP−AUD−NOS溶液をB
    SA溶液に対し、暗黒下、室温で十分攪拌しながら15
    時間かけてゆっくりと加えた。 更に3乃至4時間攪拌した後、溶液を0.1Mホウ酸緩衝液pH9に対し暗黒下で24時間透析し、この間少くとも4回、各2lの緩衝液を交換した。 透析したANP−BSAを暗黒下でパラフィンフィルム上にピペットで100μl置き、乾燥させた。 フィルムが乾燥した後、ホウ酸緩衝液、pH9中の1.25%グルタルアルデヒド100μgを重ねて載せ、暗黒下、室温で1時間インキュベイトした。 次いでフィルムをパラフィンフィルム上で水をゆっくりと滴下して洗浄し、水を流しておく。 この洗浄を1時間行った後、フィルムを再乾燥して、注意深くパラフィンフィルムからフィルムを持ち上げ、プラスチック表面に移す(例えばポリウレタン)。 プラスチック表面上で、フィルムを再び20%ジオキサン含有水で湿らせ、暗黒下で再乾燥した。 プラスチック表面上のフィルムを4℃で4
    時間、強烈な可視光線に露光してフィルムを表面に結合させるが、この間表面の過熱を防ぐためにファンで通気した。 本発明の望ましい実施態様を記載したが、本発明の主旨、特許請求の範囲から離れることなしに、種々の変更、適応および修飾を行うことができることを銘記すべきである。

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