Quality improvement method of hydrocarbon feedstock

申请号 JP3111593 申请日 1993-01-28 公开(公告)号 JP3157324B2 公开(公告)日 2001-04-16
申请人 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ; 发明人 マリウス・ゲラルダス・フレデリカス・ペウツ;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ガソリン範囲にて実質的に沸騰する炭化水素質供給原料の品質向上法において: (a)供給原料を分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離し; (b)そこからノルマルパラフィンおよび必要に応じモノ−イソパラフィンからなる第1分離流出流とジ−イソパラフィンからなる第2分離流出流とを回収し; (c)第2分離流出流の少なくとも1部をC 6 〜C 10範囲の炭化水素からなる軽質フラクションとC 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションとに分離し; (d)C 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションの少なくとも1部をリホーミング工程にかけて改質油を生成させることを特徴とする炭化水素質供給原料の品質向上法。
  • 【請求項2】 供給原料が70〜220℃の範囲で沸騰するフラクションである請求項1に記載の方法。
  • 【請求項3】 工程(a)にてノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者をジ−イソパラフィンから分離する請求項1または2に記載の方法。
  • 【請求項4】 工程(a)にて最初にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから分離し、次いでモノ−イソパラフィンをジ−イソパラフィンから分離する請求項3に記載の方法。
  • 【請求項5】 改質油の少なくとも1部を分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離し、これによりノルマルパラフィンからなる第1炭化水素生成物流を回収すると共にジ−イソパラフィンからなる第2炭化水素生成物流を回収する請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  • 【請求項6】 ノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者をジ−イソパラフィンから分離する請求項5に記載の方法。
  • 【請求項7】 最初にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから分離し、次いでモノ−イソパラフィンをジ−イソパラフィンから分離する請求項6に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、ガソリン範囲で実質的に沸騰する炭化素質供給原料の品質向上法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】今日の石油精製における主たる目的の1
    つは、製品の品質に関し増大する環境上の要求を満たすと共に高オクタン価を有するガソリンを製造することである。 このことは、ガソリンにつきオクタン規格を、現在では鉛含有添加剤なしに芳香族物質(特にベンゼン)
    を少なくしかつオレフィンを少なくすると共にガソリン蒸気圧を低くして確立せねばならないことを意味する。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、製品の品質に関し増大する環境上の要求と高オクタン価の要件との両者を満たすガソリンの製造方法を提供することにある。 今回、特定順序の処理工程からなる品質向上法を用いれば、高オクタン価と減少した芳香族物質(特にベンゼン)含有量とを有するガソリンを製造しうることが突き止められた。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】したがって本発明は、ガソリン範囲にて実質的に沸騰する炭化水素質供給原料の品質向上法において: (a)供給原料を分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離し; (b)そこからノルマルパラフィンおよび必要に応じモノ−イソパラフィンからなる第1分離流出流とジ−イソパラフィンからなる第2分離流出流とを回収し; (c)第2分離流出流の少なくとも1部をC 6 〜C 10範囲の炭化水素からなる軽質フラクションとC 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションとに分離し; (d)C 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションの少なくとも1部をリホーミング工程にかけて改質油を生成させることを特徴とする炭化水素質供給原料の品質向上法に関するものである。

    【0005】このようにして、得られるガソリン配合プールの直接的オクタン向上が確立されると共に、芳香族物質(特にベンゼン)含有量の実質的減少が実現される。 オクタンに基づくガソリン生産に関する制限および/または能の限界を伴う製油所において、このオクタン向上はガソリン生産の増大を可能にする。 さらにメークガスの量および低オクタン価を有する炭化水素の生産は実質的にリホーミング工程で減少させうることが確立
    される。 ガソリン範囲で沸騰する炭化水素質供給原料は好適には原油の蒸留により或いは接触クラッキングから得ることもできるが、たとえば熱クラッキング、遅延コーキング、ビスブレーキングおよびフレキシコーキングのような他のクラッキング法によって得ることもできる。 この種のガソリン供給原料は一般に許容しえない量の硫黄および窒素を含有し、これらを本発明による方法にかける前に水素化処理すれば有利である。 全ガソリン沸騰範囲のフラクションを供給原料に含ませうるが実質的に70〜220℃の範囲で沸騰する留分を供給原料として使用するのが好適である。 好適には、炭化水素質供給原料は主としてガソリン範囲で実質的に沸騰する炭化水素混合物で構成される。

    【0006】工程(a)において、分離処理は好適には供給原料を分離帯域に移送して確立することができ、この分離帯域は4.5×4.5オングストロームもしくはそれ以下の孔径を有すると共にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィン、ジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素に対比し選択的に吸着しうるよう成形した形状選択性の分離モレキュラシーブで構成する。 このようにして、ノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから選択的に分離することができる。 次いで実質的にノルマルパラフィンからなる第1分離流出流を回収すると共に、ジ−イソパラフィンからなる第2分離流出流の少なくとも1部を工程(c)で分離処理にかけることができる。 好適には、第1分離流出流の少なくとも1部を工程(d)で同時処理することができる。 さらに、この分離流出流の少なくとも1部を好ましくは好適化学供給原料として使用することもできる。 たとえば、
    高選択性環化工程の供給原料として使用することができる。

    【0007】好適には本発明による方法は、工程(a)
    にてノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者をジ−イソパラフィンから分離するように行なわれる。 分離処理は好適には炭化水素質供給原料を分離帯域に移送して確立することができ、この分離帯域は5.5
    ×5.5〜4.5×4.5オングストロームの中間孔径(4.5×4.5オングストロームを除く)を有する形状選択性の分離モレキュラシーブで構成され、孔径はノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの突入を可能にするがジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素の突入を阻止するのに充分な大きさとする。 このようにしてノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから選択的に分離することができる。 次いでノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者を含む第1分離流出流を回収すると共に、ジ−イソパラフィンを含む第2分離流出流の少なくとも1部を工程(c)にて分離処理にかけることができる。 好適には、この第1分離流出流の少なくとも1部を工程(d)で同時処理することができる。 さらに、この分離流出流の少なくとも1
    部を上記したように好適化学供給原料として使用することもできる。

    【0008】好適には、工程(a)にてノルマルパラフィンを最初にモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから分離する一方、モノ−イソパラフィンを次いでジ−イソパラフィンから分離する。 この目的で、特定の分離特性を有する多重選択性吸着モレキュラシーブ系を使用することができる。 好ましくは、使用すべき多重分離シーブ系は4.5×4.5オングストロームもしくはそれ以下の孔径を有すると共にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィン、ジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素に対比し選択的に吸着しうるよう成形した第1モレキュラシーブと、5.5×5.5〜4.5×4.5オングストロームの中間孔径(4.5×4.5オングストロームを除く)を有する第2モレキュラシーブで構成され、中間孔径はモノ−イソパラフィン(および残留するノルパラフィン)をジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素と区別して吸着しうるよう選択される。 操作に際し、炭化水素質供給原料を最初に上記第1形状選択性分離モレキュラシーブからなる第1分離帯域に移送して、ノルマルパラフィンを含む第1分離流出流とモノ−およびジ−イソパラフィンの両者を含む第2分離流出流とを生成させる。 後者の炭化水素流出流を次いで上記第2形状選択性分離モレキュラシーブからなる第2分離帯域に移送する。 次いで、
    モノ−イソパラフィンからなる第3分離流出流を回収すると共に、ジ−イソパラフィンからなる第4分離流出流の少なくとも1部を工程(c)にて軽質および重質フラクションに分離することができる。

    【0009】好適には、第1および/または第3分離流出流の少なくとも1部を工程(d)で同時処理することができる。 これら流れの少なくとも1部は、好適には上記したように好適化学供給原料として使用することもできる。 上記した多重選択性吸着モレキュラシーブ系は少なくとも2種のモレキュラシーブで構成される。 これらは別々の容器に配置することができ、或いは1つの容器内に積層流れ方式で配置することもできる。 第1モレキュラシーブはカルシウム5オングストロームゼオライトまたは同様な気孔寸法、すなわち4.5×4.5オングストロームの気孔寸法を有する他の任意のシーブとすることができる。 ノルマルパラフィンの全部を吸着するよう第1シーブを寸法決定する必要はないが、第2モレキュラシーブはノルマルパラフィンの吸着シーブとして機能する必要がないことが好適である。 多重選択性吸着モレキュラシーブ系で使用すべき第2シーブは、8および10員環と5.5×5.5〜4.5×4.5オングストローム(ただし4.5×4.5オングストロームを除く)の中間気孔寸法を有するモレキュラシーブによって例示される。

    【0010】本発明の好適な第2モレキュラシーブはフェリエライトモレキュラシーブを例とする。 フェリエライトシーブは水素型で存在させるのが好適であるが、代案としてアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の陽イオンまたは遷移金属陽イオンで交換することもできる。
    本発明のモレキュラシーブは、カルシウム5オングストロームゼオライトおよびZSM−5と同様な寸法の気孔開口を有するフェリエライトおよび他の同様な形状選択性材料を包含する。 結晶質シーブの他の例はアルミノホスフェート、シリコアルミノホスフェートおよびボロシリケートを包含する。

    【0011】第2モレキュラシーブとして使用しうるアルミノホスフェート、シリコアルミノホスフェートおよびボロシリケートモレキュラシーブは5.5×5.5〜
    4.5×4.5オングストローム(4.5×4.5オングストロームを除く)の中間気孔寸法を有する。 モレキュラシーブは、陽イオンでイオン交換されて上記寸法範囲内までシーブの有効気孔寸法を減少させた大気孔のゼオライトで構成することもできる。 多重選択性吸着モレキュラシーブ系を用いる場合、シーブの順序は別々の容器でも或いは積層した種類においても極めて重要である。 シーブを交換すれば、この方法はシーブが大きい程ノルマルパラフィンにより急速に埋められてモノ−イソパラフィンの効果的吸着を阻止するので効果を喪失する。 多重選択性吸着モレキュラシーブ系で用いられる各シーブは、最初にノルマルパラフィン炭化水素の充分な吸着を可能にし、次いでモノ−イソパラフィンを吸着するような工程順序で配置すべきである。 これら各シーブには共通の脱着流を供給することができ、或いは各シーブがそれ自身の脱着流を有することもできる。 脱着剤は、好ましくはたとえば水素ガス流のような気体物質である。

    【0012】或いは、先ず最初にノルマルパラフィンを上記モレキュラシーブを用いてモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから分離することができ、次いでモノ−イソパラフィンとジ−イソパラフィンとを含む第2分離流出流を工程(c)でC 6 〜C 10範囲の炭化水素からなる軽質フラクションとC 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションとに分離する。 次いで、得られた重質フラクションを上記したように分離処理にかけることができ、ここでモノ−イソパラフィンをジ−イソパラフィンから分離する。 その後、モノ−イソパラフィンからなる第3分離流を回収すると共に、ジ−
    イソパラフィンからなる第4分離流出流の少なくとも1
    部をリホーミング工程にかけることができる。 ノルマルパラフィンもしくはジ−イソパラフィンからなる流れの少なくとも1部を工程(d)で同時処理することができ、或いは上記したように好適化学供給原料として使用することもできる。 工程(c)における軽質および重質フラクションは好適には蒸留によって得ることができる。

    【0013】上記した本発明による方法の好適具体例においては、改質油の少なくとも1部を分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離し、これによりノルマルパラフィンからなる第1炭化水素生成物流を回収すると共にジ−イソパラフィンからなる第2炭化水素生成物流を回収する。 このようにして、リホーミング工程の上流にて最初に存在するノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離する一方、リホーミング工程の下流にてまだジ−イソパラフィンをリホーミング工程で生成したものと一緒に含む分離流出流に存在したノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離する。 リホーミング工程の下流における分離処理は、
    好適には改質油の少なくとも1部を分離帯域に移送して確立することができ、この分離帯域は4.5×4.5オングストロームもしくはそれ以下の孔径を有すると共にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィン、ジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素に対比し選択的に吸着しうるよう成形した形状選択性の分離モレキュラシーブからなっている。 このようにして、ノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィンおよびジ−イソパラフィンから選択的に分離することができる。 このように得られた実質的にノルマルパラフィンからなる第1炭化水素生成物流の少なくとも1部を、好適には上記したような好適化学供給原料として使用することができる。 本発明による方法の他の適する具体例においては、この流れの少なくとも1部を工程(d)で同時処理する。

    【0014】好ましくは本発明による方法は、リホーミング工程の下流にてノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者をジ−イソパラフィンから分離するように行なわれる。 この目的で改質油の少なくとも1部を分離帯域に移送し、この分離帯域は5.5×5.5〜
    4.5×4.5オングストロームの中間孔径(4.5×
    4.5オングストロームを除く)を有する形状選択性分離モレキュラシーブで構成され、孔径はノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの突入を可能にするがジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族パラフィンの突入を阻止するのに充分な大きさとする。 このようにしてノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから選択的に分離することができる。 次いで、ノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとの両者を含む第1炭化水素生成物流を回収すると共に、ジ−イソパラフィンを含む第2生成物流を回収することができる。 リホーミング工程の上流および下流における分離処理は、好適には同じ分離帯域で行なうことができる。

    【0015】好適には、第1炭化水素生成物流の少なくとも1部を上記したように好適化学供給原料として用いることができ、或いは工程(d)で同時処理することができる。 好ましくは第2分離処理において、先ず最初にノルマルパラフィンをモノ−イソパラフィンおよびジ−
    イソパラフィンから分離する一方、モノ−イソパラフィンを次いでジ−イソパラフィンから分離する。 この目的で、上記したような多重選択性吸着モレキュラシーブ系を使用することができる。 このようにして、ノルマルパラフィンを含む第1炭化水素生成物流とモノ−イソパラフィンを含む第2炭化水素生成物流とを、ジ−イソパラフィンからなる第3炭化水素生成物流から選択的に分離することができる。 第1および/または第2炭化水素生成物流の少なくとも1部は、好適には上記したように好適化学供給原料として使用することができ、或いは工程(d)で同時処理することもできる。

    【0016】リホーミング工程の上流および下流の両者における多重選択性吸着モレキュラシーブ系の使用は、
    生成物の品質と共に生成物の順応性を与えるので極めて魅力的である。 好適には、得られた改質油の少なくとも1部を水素化装置に移送した後、上記したような任意の分離処理にかける。 好適には、得られた改質油の少なくとも1部をたとえば蒸留によって気体フラクションとC
    5 〜C 6炭化水素からなる軽質フラクションとガソリンフラクションとに分離する。 軽質フラクションの少なくとも1部は、C 5 〜C 6炭化水素からなる他の軽質精製炭化水素流と共に異性化装置に導入することができる。
    得られた異性化物を次いでガリソン配合プールに移送することができる。 得られたガソリンフラクションを次いでガソリン配合プールに直接移送することができ、或いは分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとを上記したようにジ−イソパラフィンから分離することもできる。

    【0017】工程(c)で得られた軽質フラクションの少なくとも1部はガソリン配合プールに直接移送することができる。 本発明の好適具体例においては工程(c)
    で得られた軽質フラクションの少なくとも1部を改質油と同時処理し、次いで上記したような分離処理にかけてノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離する。 或いは、工程(c)で得られた軽質フラクションをリホーミング工程の下流における分離処理に直接かけて、モノ−イソパラフィンをジ−イソパラフィンから分離することもできる。 工程(c)における軽質および重質フラクションは好適には蒸留によって得ることができる。 ノルマルパラフィンおよび/またはモノ−イソパラフィンからなる分離流出流の1種もしくはそれ以上の少なくとも1部を、
    好適には工程(d)にて重質フラクションと同時処理することができる。 好適には、ブタンを得られたガソリンにガソリン配合プールで添加して、最大許容RVP(R
    eid Vapour Pressure)規格を有する全ガソリンを得ることができる。

    【0018】好適には、リホーミング工程の下流で得られたガソリンフラクションの少なくとも1部をたとえば蒸留により、C 6 〜C 10範囲の炭化水素からなる軽質ガソリンフラクションとC 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質ガソリンフラクションとに分離することができる。 得られた軽質ガソリンフラクションの少なくとも1部を好適には上記したような分離処理にかけて、ノルマルパラフィンと必要に応じモノ−イソパラフィンとをジ−イソパラフィンから分離することができる。 得られた重質ガソリンフラクションの少なくとも1部をガソリン配合プールまで直接移送することができる。 リホーミング工程においては、任意慣用のリホーミング触媒を使用することができる。 好ましくは、リホーミング工程においては実質的に(脱水素)環化活性を有する触媒を使用する。 慣用のリホーミング触媒の例は、たとえば0.
    005重量%〜10.0重量%の範囲で白金が存在する白金含有触媒である。 リホーミング機能を伴う触媒金属は好ましくは元素周期律表第VIII族からの貴金属、
    たとえば白金およびパラジウムである。 リホーミング触媒は単独で存在させることができ、或いは結合材と混合することもできる。

    【0019】貴金属含有リホーミング触媒の使用は、一般に品質向上すべき供給原料の接触水添処理としての予備処理を必要とすることが了解されよう。 このようにして、窒素化合物および硫黄化合物を供給原料から除去することができ、さもないとこれら化合物はリホーミング触媒の性能を著しく低下させる。 リホーミング工程は好適には慣用のリホーミング条件下で行なうことができる。 典型的には、この工程は450〜550℃の温度および3〜20バールの圧力にて行なわれる。 リホーミング工程を行なうべき反応セクションは数個の段階または反応器に分離することができる。

    【0020】

    【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する。 ガソリン範囲で実質的に沸騰しかつ表1に示した性質を有する炭化水素質供給原料を経路1を介して蒸留塔2に導入し、ここで供給原料をC 5 〜C 6範囲の炭化水素からなる第1軽質フラクションとC 6およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションとに分離する。 軽質フラクションを経路3を介して抜取り、異性化装置4
    に導入する。 そこから得られた異性化物の流出液を経路5を介して抜取り、配合ガソリンプール6に導入する一方、気体フラクションを経路7を介して抜取る。 重質フラクションを経路8を介して抜取り、2種のモレキュラシーブ10および11を内蔵する分離帯域9に移送する。 モレキュラシーブ No.1(10)は4.5×4.5
    オングストロームもしくはそれ以下の孔径を有する市販のゼオライトである。 モレキュラシーブ(11)(モレキュラシーブ No.2と称する)は5.5×5.5〜4.
    5×4.5オングストローム(4.5×4.5オングストロームを除く)の中間孔径を有する。

    【0021】第1モレキュラシーブ10はモノ−イソパラフィン、ジ−イソパラフィン、他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素より優先的にノルマルパラフィンを選択的に吸着する。 ノルマルパラフィンからなるフラクションを経路12を介して抜取る。 ノルマルパラフィンが実質的に除去された分離流出流を経路13を介して抜取り、モレキュラシーブ No.2
    (11)と接触させる。 この特定シーブにはモノ−イソパラフィンが吸着される一方、ジ−イソパラフィンと他の多分枝パラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素は吸着されずにシーブを通過する。 モノ−イソパラフィンからなるフラクションを経路14を介して抜取り、ここで実質的にノルマルパラフィンおよびモノ−イソパラフィンが除去された残余の分離流出物(ジ−イソパラフィンフラクション)を経路15を介して抜取る。
    次いでジ−イソパラフィンからなる分離流出液を蒸留塔16に導入し、ここで流出流をC 6 〜C 10範囲の炭化水素からなる軽質フラクション(これは経路17を介しガソリン配合プール6に移送される)とC 8およびそれ以上の炭化水素からなる重質フラクションとに分離する。
    重質フラクションを経路18を介して抜取り、次いでリホーミング反応器19に導入する。 リホーミングを49
    8℃の温度、10.6バールの圧力、1.8kg/kg
    /hrの重量空時速度および510Nl/kgの水素/
    供給物比にて行なう。 市販のリホーミング触媒はアルミナ上の白金および錫で構成される。 経路12および14
    を介して抜取られた各フラクションをリホーミング工程で同時処理する。 得られた改質油を次いで経路20を介して抜取り、蒸留塔21に導入する。 蒸留塔21においては改質油を気体フラクションとC 5 〜C 6炭化水素からなる第2軽質フラクションとガソリンフラクションとに分離する。 気体フラクションを経路22を介して抜取り、第2軽質フラクションをC 5 〜C 6炭化水素からなる経路23からの第1軽質フラクションと共に同時処理し、気体フラクションを経路24を介して抜取る。 経路24を介し、気体フラクションをモレキュラシーブ26
    および27を内蔵した分離帯域25に移送する。 モレキュラシーブ No.3(26)は4.5〜4.5オングストロームもしくはそれ以下の孔径を有する市販のゼオライトである。 モレキュラシーブ No.4と称するモレキュラシーブ27は5.5×5.5〜4.5×4.5オングストローム(ただし4.5×4.5オングストロームを除く)の中間孔径を有する。

    【0022】第1モレキュラシーブ26はモノ−イソパラフィン、ジ−イソパラフィン、環式パラフィンおよび芳香族炭化水素より優先的にノルマルパラフィンを選択的に吸着する。 ノルマルパラフィンからなるフラクションを経路28を介して抜取る。 ノルマルパラフィンが実質的に除去された分離流出流を経路29を介して抜取り、モレキュラシーブNo4(27)と接触させる。 この特定シーブにモノ−イソパラフィンが吸着される一方、ジ−イソパラフィンおよび他の多分枝パラフィン、
    環式パラフィンおよび芳香族炭化水素は吸着せずにシーブを通過する。 モノ−イソパラフィンからなるフラクションを経路30を介して抜取り、実質的にノルマルパラフィンとモノ−イソパラフィンとが除去された残余の分離流出物(ジ−イソパラフィンフラクション)を経路3
    1を介して抜取り、配合ガソリンプール6に導入する。
    経路28および30を介して抜取られたフラクションをリホーミング工程で同時処理する。

    【0023】経路1における100pbwの供給原料は下記の量にて種々の生成物フラクションを生成した: 17.7pbwの軽質フラクション(経路3) 82.3pbwの重質フラクション(経路8) 22.5pbwの異性化フラクション(経路5) 2.2pbwの気体フラクション(経路7) 16.8pbwのノルマルパラフィンフラクション(経路12) 65.5pbwの分離流出流(経路13) 16.4pbwのモノ−イソパラフィンフラクション(経路14) 49.1pbwのジ−イソパラフィンフラクション(経路15) 31.9pbwの軽質フラクション(経路17) 17.2pbwの重質フラクション(経路18) 52.2pbwの改質油フラクション(経路20) 12.0pbwの気体フラクション(経路22) 7.0pbwの軽質フラクション(経路23) 33.2pbwのガソリンフラクション(経路24) 0.6pbwのノルマルパラフィンフラクション(経路28) 32.6pbwの分離流出流(経路29) 1.2pbwのモノ−イソパラフィンフラクション(経路30) 31.4pbwのジ−イソパラフィンフラクション(経路31)。

    【0024】ガソリン配合プール6にて3.8pbwのブタンを得られたガソリンに対し経路32を介して添加した。 このようにして、最大許容RVP規格を有する8
    9.6pbwの全ガソリンが得られた。 配合ガソリンプール6で得られた全ガソリンは表2に示す性質を有する。 表2から明らかなように、オクタン価および芳香族物質(特にベンゼン)の含有量の点で極めて魅力的なガソリンを本発明を用いて製造することができる。 慣用の品質向上法においては、芳香族物質(特にベンゼン)の極めて高い含有量を有するガソリンが得られる。

    【0025】

    【表1】 表1 C(重量%) : 84.9 H(重量%) : 15.1 S(ppm) : 15 d(70/4) : 0.729 I. B. P. (℃、ASTM) : 50 10重量%rec : 82 30重量%rec : 100 50重量%rec : 110 70重量%rec : 128 90重量%rec : 149 F. B. P. : 183 RON : 55 ナフテン重量% : 34 芳香族物質重量% : 6

    【0026】

    【表2】 表2 ガソリンの性質 : RON 95.0 全芳香族物質(容量%) 31.6 ベンゼン(容量%) 1.0 ナフテン(容量%) 25.9 RVP(kPa) 62

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明による方法の流れ図。

    【符号の説明】

    2 蒸留塔 4 異性化装置 6 ガソリン配合プール 9 分離帯域 10、11 モレキュラシーブ 16 蒸留塔 19 リホーミング反応器

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリウス・ゲラルダス・フレデリカス・ ペウツ オランダ国 2596 エイチ・アール、 ハーグ、カレル・ウアン・ビラントラー ン 30 (56)参考文献 特開 平2−273628(JP,A) 特開 平4−226190(JP,A) 特公 昭40−26193(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) C10G 35/04 - 35/16 C10G 25/00 - 25/12 C10G 61/00 - 61/10 EPAT(QUESTEL)

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