Replacement thia cycloalkenyl Roh [3,2-b] pyridine

申请号 JP8591687 申请日 1987-04-09 公开(公告)号 JP2561269B2 公开(公告)日 1996-12-04
申请人 オ−ソ・フア−マシユ−チカル・コ−ポレ−シヨン; 发明人 CHAARUZU EFU SHUENDAA; JON EICHI DOTSUDO;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】式 [式中、nは1〜12の整数であり;R 1は水素、アミノ、
    アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7のシクロアルキル、或いは炭素数が少くとも2のアルキレン−Xを表わし、但しXはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジル又は−NR 4 R 5であり、なおR 4及びR 5は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、
    ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5
    及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、
    ベンジル、フェニル、或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,3−ベンゾキサジアゾリル、2,
    1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、
    アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩。
  • 【請求項2】2,3,4,7−テトラヒドロ−5−メチル−7
    −(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2
    −b]ピリジン−6−カルボン酸エチル; N,N−ジメチルアミノエチル2,3,4,7−テトラヒドロ−5
    −メチル−7−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,7−テトラヒドロ−5−メチル−7−(3−ニトロフェニル)−
    1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート; 3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−
    b]ピリジン−7−カルボン酸エチル;及び N,N−ジメチルアミノエチル3,4,5,8−テトラヒドロ−6
    −メチル−8−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート からなる群から選択される特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項3】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,
    4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−
    b]ピリジン−7−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ−
    [3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート; 9−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−2,3,4,
    5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボン酸エチル; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,5,6,9−
    ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート;及び N,N−ジメチルアミノエチル2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−
    カルボキシレート からなる群から選択される特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項4】2−メトキシエチル2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,
    1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−
    8−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2,3,4,5,
    6−ペンタフルオルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート; 10−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,5,
    6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2
    H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボン酸エチル; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2,3,4,5,
    6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート;及び N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,4,5,6,7,10−
    ヘキサヒドロ−8−メチル−10−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−
    b]ピリジン−9−カルボキシレート からなる群から選択される特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項5】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10
    −(2−ジフルオルメトキシフェニル)−3,4,5,6,7,10
    −ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−クロル−6−フルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−クロル−3−トリフルオルメチルフェニル)−3,4,5,6,7,10
    −ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート; N−ベンジル−N−メチルアミノエチル12−(2−クロル−3−トリフルオルメチルフェニル)−2,3,4,5,6,7,
    8,11−オクタヒドロ−9−メチル−1,1−ジオキソチアシクロノネノ[3,2−b]ピリジン−10−カルボキシレート;及び N−メチル−N−フェニルアミノエチル10−(2,3,4,5,
    6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート からなる群から選択される特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項6】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,
    3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−6−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項7】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9
    −(2−クロルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項8】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9
    −(2,3−ジクロルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項9】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9
    −(2−クロル−6−フルオルフェニル)−2,3,4,5,6,
    9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項10】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2−ジフルオルメトキシフェニル)−2,3,4,5,6,
    9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項11】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル
    2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(2−
    トリフルオルメチルフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項12】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル
    10−(2−クロルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項13】N−ベンジル−N−メチルアミノエチル
    10−(2,3−ジクロルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  • 【請求項14】式 [式中、nは2の整数であり;R 1は水素、アミノ、アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 2は炭素数1
    〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7のシクロアルキル、或いはアルキレン−Xを表わし、但しXはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジン又は−NR 4 R 5であり、なおR 4及びR 5は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は異なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,3−ベンゾキサジアゾリル、2,1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、
    カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、
    ジフルオルメチルチオ、アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、その製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩を製造するに際して、式(V) の化合物を式(VI) の化合物及び式R 3 CHO(VII)の化合物と反応させて、式(VIII) の化合物を製造し、次いで該化合物(VIII)を脱水して式(I a) の化合物を製造する方法。
  • 【請求項15】最初に式II の化合物をNaBH 4で還元して式(III) の化合物を製造し、続いて該化合物IIIをm−クロルパーオキシ安息香酸で酸化して式(IV) の化合物を製造し、次いで該化合物IVをジョーンズ試薬で再酸化して得られる式(V) の化合物を使用する特許請求の範囲第14項に記載の方法。
  • 【請求項16】式 [式中、nは3,4,5又は6の整数であり;R 1は水素、アミノ、アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7
    のシクロアルキル、或いはアルキレン−Xを表わし、但しXはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジン又は−NR 4 R 5であり、なおR 4及びR 5は同一でも異なってもよく且つ水素、
    アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,3−ベンゾキサジアゾリル、2,1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、その製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩を製造するに際して、式(V) の化合物を式(VI) の化合物及び式R 3 CHO(VII)の化合物と反応させて、式(I b′) の化合物を製造する方法。
  • 【請求項17】nが3の場合、最初に式II の化合物をNaBH 4で還元して式(III) の化合物を製造し、続いて該化合物IIIをm−クロルパーオキシ安息香酸で酸化して式(IV) の化合物を製造し、次いで該化合物IVをジョーンズ試薬で再酸化して得られる式(V) の化合物を使用する特許請求の範囲第16項に記載の方法。
  • 【請求項18】式 [式中、nは3〜12の整数であり;R 1は水素、アミノ、
    アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7のシクロアルキル、或いはアルキレン−Xを表わし、但しX
    はアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジン又は−NR 4 R 5であり、なおR
    4及びR 5は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、
    或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、
    3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,
    3−ベンゾキサジアゾリル、2,1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、その製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩を製造するに際して、式(V) の化合物を式(VI) の化合物及び式R 3 CHO(VII)の化合物と反応させて、n
    が3〜12の整数である式(XII) の化合物を製造し、次いで化合物(XII)を化合物(I
    b)に転化する式(I b)の化合物の製造法。
  • 【請求項19】nが3の場合、最初に式II の化合物をNaBH 4で還元して式(III) の化合物を製造し、続いて該化合物IIIをm−クロルパーオキシ安息香酸で酸化して式(IV) の化合物を製造し、次いで該化合物IVをジョーンズ試薬で再酸化して得られる式(V) の化合物を使用する特許請求の範囲第18項に記載の方法。
  • 【請求項20】式 [式中、nは1〜12の整数であり;R 1は水素、アミノ、
    アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 4及びR 5
    は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の塩素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、
    アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−
    ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,3−ベンゾキサジアゾリル、2,1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、その製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩を製造するに際して、式(V)の化合物を 式(VI a) の化合物及び式R 3 CHO(VII)の化合物と反応させて式(I c) の化合物を製造し、次いで該化合物(I c)を、Yがp
    −メチルフェニル又はアルキルである式YSO 2 Clの化合物と反応させて式(X) の化合物を製造し、次いで該化合物(X)を式HNR 4 R
    5 (XI)の化合物と反応させる式(I d) の化合物の製造法。
  • 【請求項21】nが2又は3の場合、最初に式II の化合物をNaBH 4で還元して式(III) の化合物を製造し、続いて該化合物IIIをm−クロルパーオキシ安息香酸で酸化して式(IV) の化合物を製造し、次いで該化合物IVをジョーンズ試薬で再酸化して得られる式(V) の化合物を使用する特許請求の範囲第20項に記載の方法。
  • 【請求項22】不活性な担体及び活性成分としての式 [式中、nは1〜12の整数であり;R 1は水素、アミノ、
    アルキル、ハロアルキル、又はCH 2 OR 2であり;R 2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7のシクロアルキル、或いはアルキレン−Xを表わし、但しX
    はアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジル又は−NR 4 R 5であり、なおR
    4及びR 5は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR 4 、R 5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、
    或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R 6で4位が置換されていてよく;R 3は2−ピリジル、
    3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,
    3−ベンゾキサジアゾリル、2,1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである] の化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩のカルシウム・チャンネル拮抗剤有効量を含んでなるカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項23】該活性成分がN−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−
    ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8
    −カルボキシレートからなる特許請求の範囲第22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項24】式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜
    約100mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項25】式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜
    約20mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる特許請求の範囲第24項記載の組成物。
  • 【請求項26】哺乳動物のアンギーナ、血管痙攣、梗塞を含む心筋不全の処置用の、式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜約100mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項27】哺乳動物の高血圧、片頭痛、発作、血小板凝集を含む心臓脈管系変調の処置用の、式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜約100mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第
    22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項28】哺乳動物のアレルギー、過敏症、喘息及び気管支狭窄変調の処置用の、式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜約100mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項29】哺乳動物の下痢の処置用の、式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜約100mg/kgを製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第
    22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 【請求項30】哺乳動物の胃腸管の運転亢進性の処置用の、式Iの化合物、その光学的対掌体、又はその製薬学的に許容しうる酸及び塩基付加塩約0.001〜約100mg/kg
    を製薬学的に許容しうる担体と混合して含んでなる単位、局所的、経口、舌下、エーロゾル及び静脈内投薬形においてカルシウム・チャンネル拮抗剤として有用な特許請求の範囲第22項記載のカルシウム・チャンネル拮抗剤組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 本発明は、置換されたチアシクロアルケノ[3,2−
    b]ピリジンに関する。 これらの化合物は心臓脈管、抗喘息(antiasthmatic)、抗気管支痙攣(antibronchosp
    astic)、胃の抗分泌(gastricantisecretory)、細胞保護及び血小板凝集禁止活性を有するカルシウム・チャンネル拮抗剤(calcium channel antagonists)として有用である。 更に本化合物は胃腸管の運動亢進性(hype
    rmotility of the G−I tract)の処置に、また下痢(d
    iarrhed)の処置に有用である。 更に本発明はこれらの化合物の製造法、その組成物、使用法及び新規な中間体に関する。

    米国特許第4,285,955号及び米国特許第4,483,985号は、カルシウム・チャンネル拮抗剤活性を有する簡単なジヒドロピリジンにおける非環式スルホンの置換を開示している。 しかしながら問題のこの化合物は本発明の化合物と化学的に異なっている。

    10−フェニル−2H−チオピラノ[3,2−b]キノリンはGPAパガニ(Pagani)、ジェイ・ケム・ソク(J.Ch
    em.Soc.)、パーキン・トランス(Perkin Trans.)、
    、1392〜7(1974)に開示されている。 しかしながら、これらの化合物はカルシウム・チャンネル拮抗剤ではない。

    米国特許第4,532,248号は、ジヒドロピリジン核に融合した環状スルホンを含む広い種類のジヒドロピリジンを開示している。 この全種類に対して強心剤活性が特許請求されている。 一方本発明の化合物は米国特許第4,53
    2,248号に特許請求されているものと対比して、薬理活性を有する有用なカルシウム拮抗剤である。

    本発明の主題である置換されたチアシクロアルケノ[3,2−b]ピリジンは次の一般式を有する:

    [式中、nは1〜12の整数であり;R

    1素、アミノ、


    アルキル、ハロアルキル、又はCH

    2 ORであり;R

    2は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖アルキル、炭素数3〜7のシクロアルキル、或いは炭素数が少くとも2のアルキレン−


    Xを表わし、但しXはアルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、


    p−トシロキシ、メシロキシ、アミノ、ピリジン又は−


    NR

    4 R

    5であり、なおR

    4及びR

    5は同一でも異なってもよく且つ水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェニルエチルから選択され、或いはR

    4 、R

    5及びそれらが結合する窒素原子は随時酸素又は硫黄原子又は更なる窒素原子を含有していてよい5、6又は7員の複素環族環を形成し又は該複素環族環はベンゼン環に融合していてよく、そして該複素環族環がピペラジノの場合、該ピペラジノは随時アルキル、シクロアルキル、ベンジル、フェニル、或いはアルコキシ、ハロ、アルキル、ニトロ又はトリフルオルメチルで置換されたフェニルから選択される置換基R

    6で4位が置換されていてよく;R

    3は2−ピリジル、3−ピリジル、2,4,5又は6位がハロゲン、ニトロ、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、カルバルコキシ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ又はアルキルスルホニルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換された3−ピリジル;2−チエニル、3−チエニル、2,1,3−ベンゾキサジアゾリル、2,


    1,3−ベンズチアジアゾリル或いは2〜6位が水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、カルバルコキシ、アルキルチオ、ジフルオルメトキシ、ジフルオルメチルチオ、


    アルキルスルホニル、ハロ、ニトロ又はトリフルオルメチルから選択される1つ又はそれ以上の基で置換されたフェニルである]。

    本発明の化合物は、ピリジン環の、置換基R 3の点において不斉であり、斯くして光学的対掌体(antipodes)
    として存在し、そのようなものも本発明の一部をなす。
    この対掌体は同業者には公知の方法、例えば対掌体的に純粋な酸のジアステレオマー塩を分別再結晶する方法により分離することができる。 他に対掌体はパークル・カラム(Pirkle column)でのクロマトグラフィーによって分離することができる。

    また後に詳述する式Iの化合物の製造法も本発明に包含される。

    更にある種の中間体及びその製造法も本発明の一部である。

    本発明の好適な化合物は次の通りである: 1.2,3,4,7−テトラヒドロ−5−メチル−7−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル 2.N,N−ジメチルアミノエチル2,3,4,7−テトラヒドロ−
    5−メチル−7−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート 3.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,7−テトラヒドロ−5−メチル−7−(3−ニトロフェニル)−
    1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート 4.3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2
    −b]ピリジン−7−カルボン酸エチル 5.N,N−ジメチルアミノエチル3,4,5,8−テトラヒドロ−
    6−メチル−8−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート 6.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフェニル)−
    1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−
    7−カルボキシレート 7.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ−
    [3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート 8.9−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−2,3,4,
    5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボン酸エチル 9.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,5,6,9−
    ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 10.N,N−ジメチルアミノエチル2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1
    −ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−
    8−カルボキシレート 11.2−メトキシエチル2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7
    −メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 12.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2,3,4,
    5,6−ペンタフルオルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 13.10−(2,3,4,5,6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,
    5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−
    カルボン酸エチル 14.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2,3,4,
    5,6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 15.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル3,4,5,6,7,10
    −ヘキサヒドロ−8−メチル−10−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−
    b]ピリジン−9−カルボキシレート 16.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル11−(3−ニトロフェニル)−2,3,4,6,7,8,11−オクタヒドロ−9−
    メチル−1,1−ジオキソチアシクロノネノ[3,2−b]ピリジン−10−カルボキシレート 17.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,5,6,9
    −ヘキサヒドロ−6−メチル−9−(3−ニトロフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 18.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2−クロルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 19.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2,3−
    ジクロルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7
    −メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−
    b]ピリジン−8−カルボキシレート 20.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2−クロル−6−フルオルフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 21.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル9−(2−ジフルオルメトキシフェニル)−2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 22.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル2,3,4,5,6,9
    −ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(2−トリフルオルメチルフェニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボキシレート 23.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−クロルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−
    b]ピリジン−9−カルボキシレート 24.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2,3−
    ジクロルフェニル−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−
    メチル−1,1−ジオキソチアシクロオクテノ[3,2−b]
    ピリジン−9−カルボキシレート 25.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−ジフルオルメトキシフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート 26.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−クロル−6−フルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート 27.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル10−(2−クロル−3−トリフルオルメチルフェニル)3,4,5,6,7,10
    −ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート 28.N−ベンジル−N−メチルアミノエチル12−(2−クロル−3−トリフルオルメチルフェニル)−2,3,4,5,6,
    7,8,11−オクタヒドロ−9−メチル−1,1−ジオキソチアシクロノネノ[3,2−b]ピリジン−10−カルボキシレート 29.N−メチル−N−フェニルアミノエチル10−(2,3,4,
    5,6−ペンタフルオルフェニル)−3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボキシレート 本発明の化合物は平滑筋組織中へのカルシウムイオンの補足に対する有能な禁止剤であり、カルシウム機構の介在する組織の弛緩に作用し又はその収縮を禁止する。
    本発明の化合物は高血圧、虚血、アンギナ(angina)、
    不整脈、うっ血性心麻痺、循環系変調例えば間欠性跛行、片頭痛(migraines)、心筋梗塞(mycardial infra
    ction)、血小板凝集及び発作(stroke)を含む心臓脈管系の変調(peripheral vascular disorders)の治療学的処置に有用である。

    更に本発明の化合物は他の変調例えば過敏症(hypers
    ensitivity)、アレルギー、喘息(asthma)、月経困難、気管支狭窄(bronchoconstriction)、食道痙攣、
    早産及び尿管、胃の分泌過多及び生体膜の統合性変調に関しても有用である。 本発明の化合物、組成物及びその製造法は以下の記述から更に容易に明白になるであろう。

    本明細書で用いる種々の術語は次の意味を有するものと理解すべきである: 「アルキル」とは、特に異らない限り不飽和を有さず且つ炭素原子1〜8つを含有する炭素と水素だけからなる直鎖、分岐鎖又は環式置換基に関するものである。
    「低級アルコキシ」とは炭素数が高々4の上述の如き低級アルキル鎖に関するものである。 「ハロ」とはフルオル、クロル、ブロム及びヨードを意味する。

    「製薬学的に許容しうる塩」とは、遊離の塩基が所望の薬理活性を有し且つ生物学的に又は他の立場から望ましくないことのない遊離の塩基の塩を示す。 これらの塩は無機又は有機酸に由来していてよい。 無機酸の例は塩酸、硝酸、臭化水素酸、硫酸、又は燐酸である。 有機酸の例は酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、
    フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデリン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−
    トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。

    本発明の化合物を活性成分として、製薬学的担体と混合して含有する製薬学的組成物は、通常の製薬学的混合技術によって製造することができる。 担体は投与に所望の調製物の形態例えばエーロゾル、静脈内、舌下、経口又は局所的投与形態をとることができる。 組成物を経口投与形で製造する時には、普通の製薬学的媒体のいずれか、例えば経口液体調製物例えば懸濁液剤、エリキサー剤及び溶液剤の場合、水、グリコール、オイル、アルコール、風味剤、保存剤、着色剤など、或いは経口固体調製物例えば粉末剤、カプセル剤及び錠剤の場合、担体例えば殿粉、糖、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などが使用できる。 錠剤及びカプセル剤はその投与の容易さのために最も有利な経口投薬単位系であり、この場合には明らかに固体の製薬学的担体が用いられる。 錠剤は所望により、標準的技術によって糖で又は腸溶性に被覆されていてもよい。 非経口薬剤では、担体は普通無菌水を含有するが、例えば溶解度を増大させる或いは保存の目的のために他の成分を含有していてもよい。 適当な液体担体、懸濁剤などを使用する注射しうる懸濁剤も製造しうる。 エーロゾル使用に対しては、懸濁液剤又は溶液剤が使用できる。 製薬学的組成物は、一般に投薬単位、例えば錠剤、カプセル剤、粉末、注射、茶さじなど当り活性成分約0.001〜約100mg/kg、好ましくは約0.001
    〜約20mg/kgを含有するであろう。

    本発明の新規な化合物は次の反応式に従って合成することができる。 但し下式においてR 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5は上述の通りであり、MCPBAはm−クロルパーオキシ安息香酸を意味し、そしてYはp−メチルフェニル又はアルキルを表わす。

    上記反応式を参考にすれば、本発明の化合物は次のように合成することができる: 式Vの3−ケト環状スルホン(例ではn=1〜4)


    は、B.リスタート(Listert),P.クフナー(Kffne


    r)、及びTJアラツケル(Arackel)、ケム・ベル(Ch


    em.Ber.),

    110 ,1069〜1085(1977)に従って製造しうる。

    しかしながら3−オキソ−テトラヒドロチオフエン−
    1,1−ジオキシドの場合、即ちn=2の場合、上記文献の方法は全く厄介である。 本発明によれば、nが2又は3の式Vの化合物が式IIの各3−環状スルフイドから直接的に高収率で得られることが発見された。 式IIの該化合物はEAフエーネル(Fehnel)、ジエイ・アメル・ケム・ソク(J.Amer.Chem.Soc.), 74 ,1569〜74(1952)
    に開示されている方法に従って製造しうる。

    化合物IIの3−ケト残基は好ましくは水素化ホウ素ナトリウムを用いてアルコール(化合物III)に還元するが、多くの他の還元剤例えばジボラン、水素化アルミニウムリチウム、又は水素化シアノホウ素ナトリウムが使用できる。 次いで化合物IIIを好ましくはm−クロルパーオキシ安息香酸で化合物IVに酸化する。 他の適当な酸化剤は過酸化水素又は過ヨウ素酸ナトリウムである。 最後に化合物IVのヒドロキシ残基は、好ましくはジヨーンズ(Jones)試薬を用いて化合物Vの対応するケト残基に再酸化される(希硫酸中無水クロム酸を、該アルコールのアセトン溶液に添加する)。 他の適当な酸化剤はジクロム酸カリウム又はコリンズ(Collins)試薬(ピリジン中無水クロム酸)である。

    7,8及び9員の3−ケト環状スルホンは、前述のリスタートらの参考文献に記述されている方法に従って製造しうる。

    nが1〜12の式Iの化合物(反応式において化合物I
    aとして表示)は、等モル量の例えば3−オキソテトラヒドロチオフエン−1,1−ジオキシド、適当に置換された式VIIのアルデヒド及び置換された式VIの3−アミノエステルをエタノール中において室温で2〜24時間撹拌することによって製造することができる(参照、実施例4)。 得られる式VIIIのヒドロキシ中間体は新規な化合物である。 次いで該化合物VIIIを還流トルエン中で1〜
    24時間加熱することにより脱水を行ない、斯くして化合物I aを得る(参照、実施例5)。

    式Iの6〜15員の環状スルホン生成物は、等モル量の式Vのケトスルホン、式VIIのアルデヒド及び式VIの置換された3−アミノエステルの撹拌エタノール性混合物を、実施例6の方法に従って約16時間還流させることにより直接製造することができる。 nが3〜12の得られる生成物を化合物I b及び/又はXIIと表示する。 化合物I
    bは異なる経路で得られるものの、実際は化合物I aと同一である。 新規な化合物XIIを製造する場合、それはエタノール性塩化水素又はトルエンと共に加熱することによってI bに転化することができる。

    R 2がアルキレン−NR 4 R 5である化合物Iの製造は、式I
    cの中間体を製造するために式Vの化合物を式VIIの適当なアルデヒド及び式VI aの2−ヒドロキシエチル−3
    −アミノクロトネートと反応させる場合にも達成しうる。 次いで式I cの後者の中間体を、好ましくはYがp
    −メチルフエニル又はアルキルである式IXの化合物と共に還流させることによってスルホニルエステルに転化する。 次いで式Xのスルホニルエステルを式XIの適当なアミンで置換して式I dの化合物を製造する(参照実施例9)。

    次の実施例において、実施例6及び実施例10の両方は、nが3〜12の場合の化合物V、化合物VII及び化合物VIの直接的反応による化合物I bの製造を例示する。

    上述の種々の反応式は次の更なる参考文献に開示されている: GAパガニ(Pagani)、ジエイ・ケム・ソク、パーキン・トランス、 ,1392〜7(1974)。

    KGメイソン(Mason)、MAスミス(Smith)、及び
    ESスターン(Stern)、ジエイ・ケム・ソク(C),21
    71〜76(1967)。

    マルコ製薬、特公昭58−201764号(1984)。

    次の特別な実施例は、本発明を例示するものであり、
    いずれの具合でも本発明を限定するものとして見なすべきでない。

    実施例1 テトラヒドロチオピラン−3−オール エタノール中テトラヒドロチオピラン−3−オン(参照4)(10.0g、0.086モル)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.25g、0.086モル)を5分間にわたって添加した。 30分間撹拌した後、塩酸の1N溶液をpHが5になるまで添加した。 反応混合物を水で希釈し、ジクロルメタン(6×50ml)で抽出した。 この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、過し、真空下に濃縮し、蒸留し(約10
    0トール、158℃)、生成物6.8gを得た。 H−NMR(CDC
    l 3 ):3.9(ブロードな単一線、1H)、2.2〜2.9(多重線、5H)、1.4〜2.2(多重線、4H)。

    実施例2 テトラヒドロチオピラン−3−オール−1,1−ジオキシド テトラヒドロチオピラン−3−オール(6.8g、0.58モル)及びクロロホルム(250ml)の溶液を0℃まで冷却し、温度を10℃以上に上昇させないような速度でm−クロルパーオキシ安息香酸(23.4g、0.135モル)で処理した。 添加の完了後、増粘した混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温で30分間撹拌した。 得られた固体を別し、液を真空下に蒸発させた。 得られた固体をエタノールで希釈し、真空下に蒸発させて残存するクロロホルムを除去した。 得られた固体を水(150ml)で希釈し、
    過した。 液を真空下に蒸発させ、トルエンと共に繰返し蒸発させることにより残存する水を除去した。 この結果生成物7.5gを無色の油として得た。 H−NMR(D 6 −D
    MSO):4.3(ブロードな単一線、1H)、3.4〜4.0(多重線、1H)、2.7〜3.3(多重線、4H)、1.2〜2.1(多重線、4H)。

    実施例3 テトラヒドロチオピラン−3−オン−1,1−ジオキシド テトラヒドロチオピラン−3−オール−1,1−ジオキシド(7.5g、0.05モル)及びアセトン(150ml)の溶液に、更なる試薬を添加しなくても少くとも10分間褐色を維持させるのに十分なジヨーンズ(Jones)試薬をゆっくり添加した。 この混合物を無水硫酸マグネシウムを通して過し、クロム塩をアセトンで3回洗浄した。 次いで溶媒を真空下に除去して固体を得、これをエタノールでそしゃくした。 得られた結晶を別し、ジエチルエーテルで3回ゆすいだ。 乾燥後、生成物5.0gを得た。 H−
    NMR(CDCl 3 ):4.0(単一線、2H)、3.3(多重線、2
    H)、2.6(3重線、2H)、2.3(3重線、2H)。

    実施例4 2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−ヒドロキシ−5−
    メチル−7−(2−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−チエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボキシレート テトラヒドロチオフエン−3−オキソ−1,1−ジオキシド(1.3g、0.01モル)、2−ニトロベンズアルデヒド(1.5g、0.01モル)及び3−アミノクロトン酸メチル(1.1g、0.01モル)のエタノール(20ml)中溶液を終夜撹拌した。 得られた結晶を別し、エタノールで2回及びジエチルエーテルで2回洗浄した。 真空下に24時間乾燥した後、生成物2.54gを得た。 融点175〜179℃(分解)。

    実施例5 2,3,4,7−テトラヒドロ−5−メチル−7−(2−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボン酸メチル 2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロ−3a−ヒドロキシ−5
    −メチル−7−(2−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソチエノ[3,2−b]ピリジン−6−カルボン酸メチル(2.5g、0.0065モル)及びトルエン(60ml)の混合物を
    24時間還流させた。 溶媒を真空下に除去し、得られた固体をエタノールから再結晶させた。 結晶をジエチルエーテルで2回洗浄し、高真空下65℃で48時間乾燥した。 この結果生成物1.78gを得た。 融点215〜217℃。

    実施例6 3,4,5,8−テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−
    b]ピリジン−7−カルボン酸メチル テトラヒドロチオピラン−3−オン−1,1−ジオキシド(0.830g、0.0056モル)、3−ニトロベンズアルデヒド(0.846g、0.0056モル)及び3−アミノ−クロトン酸メチル(0.644g、0.0056モル)のメタノール(20ml)中混合物を16時間還流させた。 冷却後に得られた固体を別し、ジエチルエーテルで洗浄した。 この固体を真空下に40℃で4時間乾燥し、生成物0.620gを得た。 融点236
    〜238℃。

    実施例7 3−アミノクロトン酸2−ヒドロキシエチル 2−ヒドロキシエチル 3−オキソブチレート(25
    g、0.17モル)(参照5)及びエタノール(50ml)の溶液中に無水アンモニアガスをバブリングした。 この溶液を室温で16時間撹拌した。 溶媒を真空下に除去し、得られた油を、酢酸エチル−ヘキサン(60:40)を流出剤とするシリカゲル(250g)でのクロマトグラフイーにかけた。 生成物に富む画分を集め、溶媒を真空下に除去し、
    生成物を得た。 H−NMR(CDCl 3 ):4.33(t,2H),3.85
    (t,2H),3.55(s,1H),2.85(ブロードな単一線、1
    H),2.31(s,3H)。

    実施例8 2−ヒドロキシエチル 3,4,5,8−テトラヒドロ−6−
    メチル−8−(3−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−2H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート テトラヒドロチオピラン−3−オン−1,1−ジオキシド(2.80g、0.0189モル)、3−ニトロベンズアルデヒド(2.85g、0.0189モル)、2−ヒドロキシエチル−3
    −アミノクロトネート(3.28g、0.0226モル)、酢酸アンモニウム(0.291g、0.0038モル)及びエタノール(35
    ml)の混合物を16時間還流させた。 室温まで冷却後、得られた固体を別し、エタノール及びジエチルエーテルで洗浄した。 この生成物を真空下に室温で16時間乾燥し、生成物を得た。 融点233〜235℃。

    実施例9 N−ベンジル−N−メチル−2−アミノエチル2,3,4,8
    −テトラヒドロ−6−メチル−8−(3−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−5H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレートヘミオキザレート 2−ヒドロキシエチル 3,4,5,8−テトラヒドロ−6
    −メチル−8−(3−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−5H−チオピラノ[3,2−b]ピリジン−7−カルボキシレート(2.5g、0.0061モル)、p−トルエンスルホニルクロライド(4.65g、0.0244モル)、トリエチルアミン(2.46g、0.0244モル)及びジクロルメタン(25m
    l)の混合物を4.5時間還流させた。 反応混合物を冷却し、溶媒を真空下に除去した。 得られた油を、酢酸エチル−メタノール(95:5)を流出剤とするシリカゲル(17
    0g)でのクロマトグラフイーに供した。 トシレート[H
    −NMR(CDCl 3 ):7.3〜8.2(多重線、8H),6.9(単一線、1H)、5.2(単一線、1H)]を含有する画分を集め、この溶液にN−ベンジル−N−メチルアミン(4.69
    g、0.0387モル)を添加した。 溶媒を真空下に除去し、
    得られた残渣を72時間室温下に放置した。 この混合物を、酢酸エチル及びメタノール(97:3)を流出剤とするシリカゲル(170g)でのクロマトグラフイーに供した。
    分離した生成物をエーテルに溶解し、ジエチルエーテル中シユウ酸の飽和溶液で処理した。 得られた固体を過によって集め、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下に60
    ℃で16時間乾燥し、生成物(2.07g)を得た。 融点220〜
    222℃。

    実施例10 2,3,4,5,6,9−ヘキサヒドロ−7−メチル−9−(3−
    ニトロフエニル)−1,1−ジオキソチアシクロヘプテノ[3,2−b]ピリジン−8−カルボン酸エチル チアシクロヘプタン−3−オン−1,1−ジオキシド(1.3g、0.0080モル)、3−ニトロベンズアルデヒド(1.2g、0.0080モル)、3−アミノオクタン酸エチル(1.04g、0.0080モル)及びエタノール(20ml)の溶液を16時間還流させた。 溶媒を真空下に除去した後、残渣を酢酸エチル及びヘキサン(4:1)の混合物を流出剤とするシリカゲル(170g)でのクロマトグラフイーに供した。 生成物に富む画分を集め、溶媒を真空下に除去した。 固体をジエチルエーテルでそしゃくし、過し、真空下に終夜乾燥し、生成物1.52gを得た。 融点211〜213
    ℃。

    実施例11 3,4,5,7,10,10a−ヘキサヒドロ−8−メチル−10−(3
    −ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボン酸エチル チアシクロオクタン−3−オン−1,1−ジオキシド(0.35g、0.002モル)、3−ニトロベンズアルデヒド(0.30g、0.002モル)、3−アミノクロトン酸エチル(0.26g、0.002モル)及びエタノール(30ml)の溶液を
    16時間還流させた。 室温まで冷却後、黄色の沈澱物が生成した。 これを別し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下に乾燥し、生成物(0.56g)を得た。 融点211〜214
    ℃。

    実施例12 3,4,5,6,7,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−10−(3−
    ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボン酸エチル 3,4,5,7,10,10a−ヘキサヒドロ−8−メチル−10−
    (3−ニトロフエニル)−1,1−ジオキソ−2H−チアシクロオクテノ[3,2−b]ピリジン−9−カルボン酸エチル(0.45g、0.0011モル)及びトルエン(30ml)の混合物を24時間還流させた。 得られた固体を別し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空下に乾燥して生成物を得た。 融点234〜235℃。

    本発明の化合物を、その生物学的性質に関して評価した。 本化合物は、気管及び血管組織の平滑筋の収縮の禁止を含むカルシウムの介在する事象に影響する能を示した。 これらの化合物を評価するために用いたモデルの選別法は、 1)カルシウム・チヤンネルに結合するナイトレンジピン(nitrendipine)の禁止 2)気管及び血管組織における如きカルシウムの利用に依存する組織の活性を調節する能力 3)哺乳動物における抗高血圧剤及び/又は気管支弛緩剤としての使用 を示した。

    上述の結果に基づくと、これらの化合物は高血圧、心筋、虚血、アンギーナ、うつ血性心麻卑、片頭痛、心筋梗塞、血小板凝集、発作、過敏、アレルギー、喘息、胃の分泌過多、食道痙攣、早産及び尿管の変調に有用であろう。

    次の第1表は、ナイトレンジピンの結合の禁止並びにカルシウムに依存する平滑筋の収縮の禁止を、多くの本発明の代表的な化合物に対し、%禁止で表示する。

    ナイトレンジピン結合の禁止に対する分析を次のように行なった: 雌のニユージーランド産白ウサギ(1〜2kg)を頚部脱臼により殺し、心臓をすぐに切除し、清浄し、小片に切った。 この組織を0.05Mへペス(Hepes)緩衝液(pH7.


    4)の5倍容量中で均質にした。 次いでこれを4000xgで1


    0分間遠心分離にかけ、そして上澄液を42000xgで90分間再び遠心分離にかけた。 得られた膜のペレツトを0.05M


    へペス(pH7.4)中に再懸濁させ(0.7ml/重量g)、使用するまで−70℃で貯蔵した。 結合分析用の各試験管は、

    3 H−ナイトレンジピン(0.05〜0.50nM)、緩衝液、


    膜(0.10ml)及び試験化合物を含み、その全容量が1.0m


    lであった。 4℃で90分後、結合したナイトレンジピンを、ホワツトマン(whatman)GF/C繊維での過により結合してないものから分離した。 ゆすいだ後、紙を乾燥し、液体シンチレーシヨン計数器で測定した。

    3 H−ナイトレンジピンの非特異的結合(過剰の標識してないナイトレンジピンの存在下に結合する量)を結合した全量から差し引き、特異的に結合した放射性標識したナイトレンジピンを得た。 試験化合物の存在下における特異的に結合したナイトレンジピンの量を、その化合物の不存在下に結合した量と比較した。 次いで置換(又は禁止)のパーセントを得た。

    カルシウムに依存する平滑筋収縮の禁止試験は次の方法で決定した: 過剰のKClの注射で殺した犬からの気管を、酸素を吹きこんだクレブス(Krebs)−ヘンセライト(Henselei
    t)緩衝液中に4℃で終夜貯蔵した。 気管リング、即ち軟骨組織断片巾(5〜10mm)を気管の端から始めて切除した。 軟骨組織を切った後、気管の筋肉組織を、25mlの組織浴中酸素化したクレブス−ヘンセライト緩衝液に37
    ℃で懸濁させた。 60分間の平衡期間後に、組織に10μM
    のカルバコールを適用した。 5分間後にこの組織をゆすぎ、50分間静置した。 次いで組織に50mMのKClを適用し、30分後に収縮を定量化した。 次いで組織をゆすぎ、
    50分間再平衡化させた。 次いで試験化合物を10分間添加し、そして組織に50mMのKClを適用した。 30分後に収縮を記録し、これを用いて対照の禁止%を決定した。

    平滑筋収縮の禁止%を薬剤処置の前後における応答データから計算した。

    得られた禁止%に基づいて評価を化合物に割当てた。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 ACB A61K 31/47 ACB 31/495 ACL 31/495 ACL 31/55 ACV 31/55 ACV ADD ADD C07D 495/04 105 C07D 495/04 105A 111 111 116 116

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