Showcase

阅读:1011发布:2020-08-18

专利汇可以提供Showcase专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an environment-friendly showcase capable of cooling commodities by efficiently transporting the cold generated at a low temperature portion of a Stirling refrigerator to a commodity storage box, stably cooling the commodities, and preventing increase of power consumption.
SOLUTION: This showcase 1 comprising a case body 10 having an opening portion 11 openable and closable by a glass door 12, and the commodity storage box 13 disposed inside of the case body 10, comprises the Stirling refrigerator 20 disposed in the case body 10, a cold transporting means 30 for cooling the commodities stored in the commodity storage box 13 by allowing a cooling refrigerant receiving the cold generated in the Stirling refrigerator 20 to pass and be evaporated through an evaporation passage 32a formed in a state of being wound on the commodity storage box 13, and returning the evaporated cooling refrigerant to a cold receiving part, and an evaporation promoting means for forcibly evaporating the cooling refrigerant accumulated in the evaporation passage 32a in starting the Stirling refrigerator 20.
COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT,下面是Showcase专利的具体信息内容。

  • 扉体により開閉自在となる開口部を上面に有する筐体と、
    前記筐体の内部に配設された商品収容箱と を備え、前記開口部が開成された場合に前記商品収容箱に収容された商品が前記開口部を通じて取り出し可能な状態になるショーケースにおいて、
    前記筐体内に配設されたスターリング冷凍機と、
    前記商品収容箱を巻回する態様で配設された蒸発路に、前記スターリング冷凍機の低温部から生じた冷熱を受熱した作動流体を通過させて蒸発させることにより前記商品収容箱に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた作動流体を前記冷熱の受熱個所に帰還させる冷熱輸送手段と、
    前記スターリング冷凍機の起動時に前記蒸発路に滞留する作動流体を強制的に蒸発させる蒸発促進手段と を備えたことを特徴とするショーケース。
  • 前記蒸発促進手段は、前記商品収容箱の底部に配設された内部送風ファンを備えてなり、該内部送風ファンを駆動させて送風した空気と、前記作動流体との間で熱交換させて該作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  • 前記蒸発促進手段は、前記筐体の内部であって前記商品収容箱の外部に配設された外部送風ファンを備えてなり、該外部送風ファンを駆動させて送風した空気と、前記作動流体との間で熱交換させて該作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショーケース。
  • 前記蒸発促進手段は、前記商品収容箱の下方域に配設された蒸発路に熱的に接続された放熱路に、前記スターリング冷凍機の高温部から生じた高温排熱を受熱した冷媒を通過させることにより、前記蒸発路に滞留する作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  • 前記作動流体として、二酸化炭素を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のショーケース。
  • 说明书全文

    本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、例えばアイスクリーム等の商品を販売するショーケースの改良に関するものである。

    従来、例えばアイスクリーム等の商品を販売するためのショーケースが知られている。 このようなショーケースは、上面に開口部を有する筐体の内部に配設された商品収容箱と、該開口部を開閉するための例えば引戸式のガラス扉とを備えて構成されている。 商品収容箱は、金属材料等の伝熱材から構成され、上面が開口した箱体である。 この商品収容箱の周囲には断熱材が敷設されている。 また、商品収容箱の周面には冷却パイプが付設されている。 この冷却パイプは、筐体内に配設された圧縮機、凝縮器等と冷凍回路を構成している。

    そのようなショーケースでは、冷凍回路の作動によって商品収容箱に収容された商品が冷却され、ガラス扉が開動作されて開口部が開成された場合に、該開口部を通じて商品収容箱に収容された商品が取り出し可能な状態になる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。

    ところで、上述したようなショーケースでは、商品収容箱に収容された商品を冷却するための冷凍回路でフロン系冷媒が用いられていたために、該フロン系冷媒が大気中に放出されると、オゾン層を破壊してしまう虞れがあり、環境保護の観点から好ましいものではなかった。

    そのような背景において、近年、スターリング冷凍機が注目されている。 スターリング冷凍機は、外部に圧縮機や凝縮器等を備えていない自己冷却型のスターリング冷凍機であり、内部のガスを往復圧縮機で圧縮・膨張させることで、低温部で冷熱を発生させ、高温部で高温排熱を発生させるものである。 ここに、内部のガスとしては、例えばヘリウムガス等の自然冷媒が用いられており、フロン系ガスを用いないので、スターリング冷凍機は地球環境に優しいものである。 また、スターリング冷凍機は、小型であり、高エネルギー効率を有することも周知である。

    しかしながら、スターリング冷凍機は、内部のガスの圧縮および膨張による冷凍効果を利用するものであるため、圧縮・膨張空間の構造に制約があり、低温部の面積が僅かな部分に限られている。 そのため、スターリング冷凍機を用いる場合には、低温部で発生した冷熱を、冷却することが必要な所定の冷却部位まで効率よく輸送することが必要になる。

    そこで、そのようなスターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱を効果的に輸送する手段としてサーモサイフォンと称される熱輸送手段が知られている。

    このような熱輸送手段は、ヒートパイプであって内部に作動流体が封入してあり、凝縮熱交換器と蒸発熱交換器とを、液体ラインおよび気体ラインで別個に接続して構成されたものである。 凝縮熱交換器は、スターリング冷凍機の低温部に熱的に接続した流路を有し、低温部からの冷熱により流路の内部を流れる作動流体を凝縮させるものである。 蒸発熱交換器は、所定の冷却部位に設けてあり、内部に流路を有するものである。 この蒸発熱交換器では、該蒸発熱交換器の周囲空気から得た熱により流路を通過する作動流体が蒸発して蒸気になる。 換言すると、周囲空気は、作動流体が蒸発することによって熱が奪われることになり冷却される。 液体ラインは、凝縮熱交換器と蒸発熱交換器とを繋ぐ管路である。 この液体ラインは、凝縮熱交換器で凝縮した作動流体を、該凝縮熱交換器から蒸発熱交換器まで送出するためのものである。 気体ラインは、上記液体ラインとは別個に、凝縮熱交換器と蒸発熱交換器とを繋ぐ管路である。 この気体ラインは、蒸発熱交換器で蒸発した作動流体を、該蒸発熱交換器から凝縮熱交換器まで帰還させるためのものである(例えば、特許文献3参照)。

    特開平5−045046号公報

    特開平8−303927号公報

    特開2005−156011号公報

    ところで、そのような熱輸送手段(サーモサイフォン)をショーケースに適用する場合には、蒸発熱交換器が商品収容箱に熱的に接続された態様で設けられることになる。 より具体的には、蒸発熱交換器を構成する流路が商品収容箱を巻回する態様で設けれられることになる。

    しかしながら、商品収容箱に収容される商品を非常に低温に冷却するため、スターリング冷凍機を間欠的に運転する場合には、スターリング冷凍機の駆動停止時に蒸発熱交換器の流路内、特に商品収容箱の下方域における流路内に作動流体が液体の状態で滞留してしまう虞れがある。 このように作動流体が滞留してしまうと、スターリング冷凍機の駆動開始(起動)時に、凝縮熱交換器(冷熱の受熱個所)に帰還する作動流体の量が減少してしまう。 凝縮熱交換器に帰還する作動流体の量が減少してしまうと、作動流体の循環が不安定なものになり、スターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱の安定的な輸送ができず、商品を安定して冷却することが困難になることが懸念される。 また、凝縮熱交換器に帰還する作動流体の量が減少してしまうことで、スターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱を作動流体に良好に受熱させることができず、そのため該低温部の温度が急激に低下して異常低温状態になる結果、消費電量の増大を招来することが懸念される。 従って、従来、スターリング冷凍機が実装されたショーケースが具体化されていないのが現状である。

    本発明は、上記実情に鑑みて、環境保護の観点から好ましく、スターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱を効率よく商品収容箱に輸送して商品を冷却することができ、しかも商品を安定して冷却し、消費電力量の増大を防ぐことができるショーケースを提供することを目的とする。

    上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るショーケースは、扉体により開閉自在となる開口部を上面に有する筐体と、前記筐体の内部に配設された商品収容箱とを備え、前記開口部が開成された場合に前記商品収容箱に収容された商品が前記開口部を通じて取り出し可能な状態になるショーケースにおいて、前記筐体内に配設されたスターリング冷凍機と、前記商品収容箱を巻回する態様で配設された蒸発路に、前記スターリング冷凍機の低温部から生じた冷熱を受熱した作動流体を通過させて蒸発させることにより前記商品収容箱に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた作動流体を前記冷熱の受熱個所に帰還させる冷熱輸送手段と、前記スターリング冷凍機の起動時に前記蒸発路に滞留する作動流体を強制的に蒸発させる蒸発促進手段とを備えたことを特徴とする。

    また、本発明の請求項2に係るショーケースは、上述した請求項1において、前記蒸発促進手段は、前記商品収容箱の底部に配設された内部送風ファンを備えてなり、該内部送風ファンを駆動させて送風した空気と、前記作動流体との間で熱交換させて該作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする。

    また、本発明の請求項3に係るショーケースは、上述した請求項1または請求項2において、前記蒸発促進手段は、前記筐体の内部であって前記商品収容箱の外部に配設された外部送風ファンを備えてなり、該外部送風ファンを駆動させて送風した空気と、前記作動流体との間で熱交換させて該作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする。

    また、本発明の請求項4に係るショーケースは、上述した請求項1において、前記蒸発促進手段は、前記商品収容箱の下方域に配設された蒸発路に熱的に接続された放熱路に、前記スターリング冷凍機の高温部から生じた高温排熱を受熱した冷媒を通過させることにより、前記蒸発路に滞留する作動流体を強制的に蒸発させることを特徴とする。

    また、本発明の請求項5に係るショーケースは、上述した請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記作動流体として、二酸化炭素を用いることを特徴とする。

    本発明によれば、冷熱輸送手段を通じて、商品収容箱を巻回する態様で配設された蒸発路に、スターリング冷凍機の低温部から生じた冷熱を受熱した作動流体を通過させて蒸発させることにより商品収容箱に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた作動流体を冷熱の受熱個所に帰還させるので、スターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱と、商品収容箱まで輸送された冷熱との温度差を極めて低いものにすることができ、しかもフロン系冷媒を用いない。 従って、環境保護の観点から好ましく、しかもスターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱を効率よく商品収容箱に輸送して商品を冷却することができる。 そして、蒸発促進手段を通じて、スターリング冷凍機の起動時に蒸発路に滞留する作動流体を強制的に蒸発させるので、スターリング冷凍機の起動時に、冷熱の受熱個所に帰還する作動流体の量を確保することができ、作動流体の循環を安定させることができ、スターリング冷凍機の低温部で発生した冷熱の安定的な輸送が可能になり、商品を安定して冷却することができる。 また、低温部の温度が急激に低下してしまう異常低温の発生を抑制でき、消費電力量の増大を防ぐことができる。

    以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。

    <実施の形態1>
    図1および図2は、それぞれ本発明の実施の形態1におけるショーケースを簡略的に示したものであり、図1は正面図、図2は断面側面図である。 ここに例示するショーケース1は、例えばアイスクリーム等の商品を販売するためのものであり、ケース本体10を備えている。

    ケース本体10は、上面に開口部11を有した筐体であり、該開口部11を開閉するためのガラス扉(扉体)12を備えているとともに、内部に商品収容箱13、スターリング冷凍機20、冷熱輸送手段30および高温排熱輸送手段40を備えている。

    ガラス扉12は、例えば引戸式のものであり、開動作された場合には、開口部11を開成させる一方、閉動作されて全閉状態になった場合には、開口部11を閉成させるものである。

    商品収容箱13は、例えば金属材料等の伝熱材から構成したものであり、上面が開口した箱体である。 この商品収容箱13は、ケース本体10の内部において開口部11の下方域に配設してあり、商品を収容するためのものである。 また商品収容箱13の周囲には、断熱ボード等の断熱材14が敷設してある。 これにより、商品収容箱13は、断熱された態様でケース本体10の内部に配設してある。

    スターリング冷凍機20は、ケース本体10の内部において開口部11の後方域であって、商品収容箱13よりも上方側に横置きに載置してある。 このスターリング冷凍機20は、図3に示すように、駆動することにより冷熱を発生する円筒状の低温部21と、高温排熱を発生する円筒状の高温部22とを有している。 このようなスターリング冷凍機20は、後述する主制御部(図4参照)C1からの指令により駆動するものである。

    冷熱輸送手段30は、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13まで輸送するものである。 この冷熱輸送手段30は、図3に示すように、ヒートパイプであって内部に冷却用冷媒(作動流体)が封入してあり、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを、液体ライン33および気体ライン34で別個に接続して構成してある。 ここに、冷却用冷媒としては、例えば二酸化炭素等のように常温では気体であって、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱では凍らないもの(不凍冷媒)が用いられている。

    凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に冷却用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる凝縮熱交換器31は上記低温部21に熱的に接続してあり、低温部21からの冷熱により流路の内部における冷却用冷媒は凝縮する。

    蒸発熱交換器32は、商品収容箱13の外面上に設けてあり、より詳細には、商品収容箱13を上方から下方に向けて巻回する態様で該商品収容箱13に熱的に接続して設けられた蒸発路32aを有してなるものである。 蒸発路32aは、上方から下方に向けて冷却用冷媒が通過するためのものである。 そのような蒸発熱交換器32では、詳細は後述するが、商品収容箱13に収容された商品および商品収容箱13の内部雰囲気から得た熱により蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が蒸発して蒸気になる。 換言すると、商品収容箱13に収容された商品等は、冷却用冷媒が蒸発することによって熱が奪われることになり冷却される。 また、蒸発熱交換器32は、商品収容箱13を外面上に設けてあるため、スターリング冷凍機20の低温部21の基準高さよりも下方側に配置されることになる。

    液体ライン33は、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この液体ライン33は、凝縮熱交換器31で凝縮した冷却用冷媒を、該凝縮熱交換器31から蒸発熱交換器32まで送出するためのものである。

    気体ライン34は、上記液体ライン33とは別個に、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この気体ライン34は、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒を、該蒸発熱交換器32から凝縮熱交換器31まで帰還させるためのものである。

    そのような冷熱輸送手段30では、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱を次のようにして商品収容箱13に輸送する。 低温部21から発生した冷熱により凝縮熱交換器31の流路を通過する冷却用冷媒(気体冷媒)が冷却されて凝縮され、液化してその重力により下方に向けて移動する。 その後、冷却用冷媒は、液体ライン33を通じて蒸発熱交換器32まで移動する。 この蒸発熱交換器32において、冷却用冷媒は、蒸発路32aを上方から下方に向けて通過しながら、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気の熱により蒸発する。 つまり、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気は、熱が奪われることになって冷却され、これにより、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13に輸送されたことになる。 ところで、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に至り、流路を通過する際に再び凝縮され、上述したようなサイクルを繰り返す。 これにより、商品収容箱13に収容された商品および該商品収容箱13の内部雰囲気は、所望の冷却温度(例えば、−20℃等)に冷却される。

    かかる冷熱輸送手段30は、冷却用冷媒が、別個に設けられた液体ライン33および気体ライン34を通じて、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    高温排熱輸送手段40は、スターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するものであり、図3に示すように、ヒートパイプであって内部に放熱用冷媒が封入してあり、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを、第1ライン43および第2ライン44で別個に接続して構成してある。 ここに、放熱用冷媒としては、例えば二酸化炭素、等が用いられるが、本実施の形態1では放熱用冷媒を二酸化炭素として説明する。

    受熱熱交換器41は、スターリング冷凍機20の高温部22の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、受熱熱交換器41は、スターリング冷凍機20の高温部22よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に放熱用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる受熱熱交換器41は上記高温部22に熱的に接続してあり、高温部22からの高温排熱により流路の内部における放熱用冷媒は蒸発し、もしくは夏場等の外気温が31℃を超える場合には超臨界状態となる。

    空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。 この空気熱交換器42は、蛇行する流路42aを有している。 流路42aは、放熱用冷媒が通過するためのものである。 そのような空気熱交換器42では、放熱用冷媒が流路42aを通過する際に受熱熱交換器41で受熱した高温排熱を周囲空気へ放熱する。 これにより、周囲空気は、高温排熱により加熱される。 また、空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20の高温部22の基準高さよりも上方側に配置してある。 そして、空気熱交換器42の周辺の所定個所には、放出用送風ファン(図示せず)が設けてある。 放出用送風ファンは、空気熱交換器42により加熱された空気を外部に放出するためのものである。

    第1ライン43は、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第1ライン43は、受熱熱交換器41で高温排熱を受熱した放熱用冷媒を空気熱交換器42に移動させるためのものである。

    第2ライン44は、上記第1ライン43とは別個に、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第2ライン44は、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒を受熱熱交換器41に移動させるためのものである。

    そのような高温排熱放熱手段では、スターリング冷凍機20の高温部22からの高温排熱を次のようにして外部に放出する。 受熱熱交換器41の流路を通過する放熱用冷媒が高温部22で発生した高温排熱を受熱して上方に移動し、その後、第1ライン43を通じて空気熱交換器42まで移動する。 この空気熱交換器42において、放熱用冷媒は、流路42aを通過しながら該空気熱交換器42の周囲空気に高温排熱を放熱する。 つまり、空気熱交換器42の周囲空気は加熱される。 加熱された空気は、放出用送風ファンが駆動することにより外部に送出される。 ところで、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒は、第2ライン44を通じて受熱熱交換器41に至り、その後、流路を通過する際に再び高温排熱を受熱して、上述したようなサイクルを繰り返す。 ここで、夏場等の外気温が31℃を超える場合には、放熱用冷媒である二酸化炭素は、超臨界状態で循環することになる。

    かかる高温排熱放熱手段は、放熱用冷媒が、別個に設けられた第1ライン43および第2ライン44を通じて、受熱熱交換器41と空気熱交換器42との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    一方、上記商品収容箱13の内部には、内箱13aおよび庫内送風ファン(内部送風ファン)F1が設けてある。 内箱13aは、商品収容箱13と同様に例えば金属材料等の伝熱材から構成したものであり、上面が開口する一方、底面の中央領域が下方に凸となる形態を有した直方状のものである。 この内箱13aの内部に商品が収容される。

    庫内送風ファンF1は、商品収容箱13の内側底部、より詳細には、商品収容箱13の内面と内箱13aの外面との間に形成された空間Sの内部に設けてある。 本実施の形態1では、庫内送風ファンF1は例えば2つ設けてある。 この庫内送風ファンF1は、図4に示すように、主制御部C1から指令が与えられることにより駆動するものである。 庫内送風ファンF1は、駆動することにより、商品収容箱13と内箱13aとの間に形成された空間Sの内部の空気を外方、すなわち商品収容箱13の内壁面方向に向けて送出するものである。

    ここで、主制御部C1は、例えばROMやRAM等のメモリM1に格納されたデータやプログラムに基づいてスターリング冷凍機20および庫内送風ファンF1の駆動をそれぞれ制御するものである。 この主制御部C1は、予め決められた時間ごとにスターリング冷凍機20に指令を与えて駆動させる、すなわち間欠運転させる一方、該スターリング冷凍機20を駆動させる時には、すなわちスターリング冷凍機20の起動時には庫内送風ファンF1に指令を与えて予め設定された設定時間だけ駆動させるものである。

    以上のようなショーケース1においては、主制御部C1が、スターリング冷凍機20の起動時に庫内送風ファンF1に指令を与えて駆動させることにより、庫内送風ファンF1が商品収容箱13と内箱13aとの間に形成された空間Sの内部の空気を外方に向けて送出する。 このように庫内送風ファンF1が空気を外方に送出する結果、送出された空気は商品収容箱13の内壁面に衝突する。 商品収容箱13は、上述したように金属材料等の伝熱材から構成したものであり、蒸発熱交換器32の蒸発路32aが熱的に接続して設けてあるため、商品収容箱13の壁面を介して、庫内送風ファンF1に送出された空気と、蒸発熱交換器32の下方域における蒸発路32aの内部にある冷却用冷媒との間で熱交換が行われる。 特に、商品収容箱13の内部には、例えばアイスクリーム等の非常に低温の商品を収容してあり、商品収容箱13の内部雰囲気は非常に低温となることから、スターリング冷凍機20の起動時においては、蒸発熱交換器32の下方域における蒸発路32aの内部の冷却用冷媒は液体状態で滞留している。 そのため、庫内送風ファンF1に送出された空気は、滞留している冷却用冷媒との間で熱交換を行い、該冷却用冷媒を強制的に蒸発させる。 強制的に蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に帰還する。 このように庫内送風ファンF1は、スターリング冷凍機20の起動時に蒸発路32aに滞留する冷却用冷媒を強制的に蒸発させる蒸発促進手段を構成している。

    以上説明したように本発明の実施の形態1におけるショーケース1によれば、冷熱輸送手段30を通じて、商品収容箱13を巻回する態様で配設された蒸発路32aに、凝縮熱交換器31でスターリング冷凍機20から発生した冷熱を受熱した冷却用冷媒を通過させて蒸発させることにより商品収容箱13に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた冷却用冷媒を凝縮熱交換器31に帰還させるので、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱と、商品収容箱13まで輸送された冷熱との温度差を極めて低いものにすることができ、しかもフロン系冷媒を用いない。 従って、環境保護の観点から好ましく、しかもスターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を効率よく商品収容箱13に輸送して商品を冷却することができる。 そして、スターリング冷凍機20の起動時に庫内送風ファンF1を通じて送風した空気と、蒸発路32aに滞留する冷却用冷媒とを熱交換させて該冷却用冷媒を強制的に蒸発させるので、スターリング冷凍機20の起動時に、凝縮熱交換器31に帰還する冷却用冷媒の量を確保することができ、冷却用冷媒の循環を安定させることができ、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱の安定的な輸送が可能になり、商品を安定して冷却することができる。 また、低温部21の温度が急激に低下してしまう異常低温の発生を抑制でき、消費電力量の増大を防ぐことができる。

    また、上記ショーケース1によれば、高温排熱輸送手段40が、放熱用冷媒を受熱熱交換器41、第1ライン43、空気熱交換器42および第2ライン44の間で循環させることによりスターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するので、ケース本体10の内部に高温排熱が滞留する虞れがなく、しかもスターリング冷凍機20の運転効率の向上を図ることができる。

    更に、上記ショーケース1によれば、冷却用冷媒が蒸発熱交換器32の蒸発路32aを上方から下方に向けて通過するようにしたので、冷却用冷媒が商品収容箱13の上方域を先に通過することになり、その結果、開口部11等の影響で最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域を良好に冷却することができる。 また、スターリング冷凍機20の運転時(スターリング冷凍機20の起動時から一定時間経過した時)において、蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域で熱交換を行った後に商品収容箱13の下方域で熱交換を行うことになり、これにより、該蒸発路32aで冷却用冷媒を比較的容易に蒸気にして良好に循環させることができる。

    <実施の形態2>
    図5は、本発明の実施の形態2におけるショーケースを簡略的に示した断面側面図である。 ここに例示するショーケース2は、例えばアイスクリーム等の商品を販売するためのものであり、ケース本体100を備えている。 尚、上述した実施の形態1におけるショーケース1と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して説明する。

    ケース本体100は、上面に開口部11を有した筐体であり、該開口部11を開閉するためのガラス扉(扉体)12を備えているとともに、内部に商品収容箱13、スターリング冷凍機20、冷熱輸送手段30および高温排熱輸送手段40を備えている。

    ガラス扉12は、例えば引戸式のものであり、開動作された場合には、開口部11を開成させる一方、閉動作されて全閉状態になった場合には、開口部11を閉成させるものである。

    商品収容箱13は、例えば金属材料等の伝熱材から構成したものであり、上面が開口した箱体である。 この商品収容箱13は、ケース本体100の内部において開口部11の下方域に配設してあり、商品を収容するためのものである。 また商品収容箱13の周囲には、断熱ボード等の断熱材14が敷設してある。

    スターリング冷凍機20は、ケース本体100の内部において開口部11の後方域であって、商品収容箱13よりも上方側に横置きに載置してある。 このスターリング冷凍機20は、図6に示すように、駆動することにより冷熱を発生する円筒状の低温部21と、高温排熱を発生する円筒状の高温部22とを有している。 このようなスターリング冷凍機20は、後述する主制御部C2(図7参照)からの指令により駆動するものである。

    冷熱輸送手段30は、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13まで輸送するものである。 この冷熱輸送手段30は、図6に示すように、ヒートパイプであって内部に冷却用冷媒(作動流体)が封入してあり、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを、液体ライン33および気体ライン34で別個に接続して構成してある。 ここに、冷却用冷媒としては、例えば二酸化炭素等のように常温では気体であって、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱では凍らないもの(不凍冷媒)が用いられている。

    凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に冷却用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる凝縮熱交換器31は上記低温部21に熱的に接続してあり、低温部21からの冷熱により流路の内部における冷却用冷媒は凝縮する。

    蒸発熱交換器32は、商品収容箱13の外面上に設けてあり、より詳細には、商品収容箱13を上方から下方に向けて巻回する態様で該商品収容箱13に熱的に接続して設けられた蒸発路32aを有してなるものである。 蒸発路32aは、上方から下方に向けて冷却用冷媒が通過するためのものである。 そのような蒸発熱交換器32では、詳細は後述するが、商品収容箱13に収容された商品および商品収容箱13の内部雰囲気から得た熱により蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が蒸発して蒸気になる。 換言すると、商品収容箱13に収容された商品等は、冷却用冷媒が蒸発することによって熱が奪われることになり冷却される。 また、蒸発熱交換器32は、商品収容箱13を外面上に設けてあるため、スターリング冷凍機20の低温部21の基準高さよりも下方側に配置されることになる。

    液体ライン33は、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この液体ライン33は、凝縮熱交換器31で凝縮した冷却用冷媒を、該凝縮熱交換器31から蒸発熱交換器32まで送出するためのものである。

    気体ライン34は、上記液体ライン33とは別個に、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この気体ライン34は、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒を、該蒸発熱交換器32から凝縮熱交換器31まで帰還させるためのものである。

    そのような冷熱輸送手段30では、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱を次のようにして商品収容箱13に輸送する。 低温部21から発生した冷熱により凝縮熱交換器31の流路を通過する冷却用冷媒(気体冷媒)が冷却されて凝縮され、液化してその重力により下方に向けて移動する。 その後、冷却用冷媒は、液体ライン33を通じて蒸発熱交換器32まで移動する。 この蒸発熱交換器32において、冷却用冷媒は、蒸発路32aを上方から下方に向けて通過しながら、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気の熱により蒸発する。 つまり、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気は、熱が奪われることになって冷却され、これにより、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13に輸送されたことになる。 ところで、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に至り、流路を通過する際に再び凝縮され、上述したようなサイクルを繰り返す。 これにより、商品収容箱13に収容された商品および該商品収容箱13の内部雰囲気は、所望の冷却温度(例えば、−20℃等)に冷却される。

    かかる冷熱輸送手段30は、冷却用冷媒が、別個に設けられた液体ライン33および気体ライン34を通じて、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    高温排熱輸送手段40は、スターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するものであり、図6に示すように、ヒートパイプであって内部に放熱用冷媒(作動流体)が封入してあり、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを、第1ライン43および第2ライン44で別個に接続して構成してある。 ここに、放熱用冷媒としては、例えば二酸化炭素、水等が用いられるが、本実施の形態2では放熱用冷媒を二酸化炭素として説明する。

    受熱熱交換器41は、スターリング冷凍機20の高温部22の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、受熱熱交換器41は、スターリング冷凍機20の高温部22よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に放熱用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる受熱熱交換器41は上記高温部22に熱的に接続してあり、高温部22からの高温排熱により流路の内部における放熱用冷媒は蒸発し、もしくは夏場等の外気温が31℃を超える場合には超臨界状態となる。

    空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。 この空気熱交換器42は、蛇行する流路42aを有している。 流路42aは、放熱用冷媒が通過するためのものである。 そのような空気熱交換器42では、放熱用冷媒が流路42aを通過する際に受熱熱交換器41で受熱した高温排熱を周囲空気へ放熱する。 これにより、周囲空気は、高温排熱により加熱される。 また、空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20の高温部22の基準高さよりも上方側に配置してある。 そして、空気熱交換器42の周辺の所定個所には、放出用送風ファン(図示せず)が設けてある。 放出用送風ファンは、空気熱交換器42により加熱された空気を外部に放出するためのものである。

    第1ライン43は、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第1ライン43は、受熱熱交換器41で高温排熱を受熱した放熱用冷媒を空気熱交換器42に移動させるためのものである。

    第2ライン44は、上記第1ライン43とは別個に、受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第2ライン44は、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒を受熱熱交換器41に移動させるためのものである。

    そのような高温排熱放熱手段では、スターリング冷凍機20の高温部22からの高温排熱を次のようにして外部に放出する。 受熱熱交換器41の流路を通過する放熱用冷媒が高温部22で発生した高温排熱を受熱して上方に移動し、その後、第1ライン43を通じて空気熱交換器42まで移動する。 この空気熱交換器42において、放熱用冷媒は、流路42aを通過しながら該空気熱交換器42の周囲空気に高温排熱を放熱する。 つまり、空気熱交換器42の周囲空気は加熱される。 加熱された空気は、放出用送風ファンが駆動することにより外部に送出される。 ところで、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒は、第2ライン44を通じて受熱熱交換器41に至り、その後、流路を通過する際に再び高温排熱を受熱して、上述したようなサイクルを繰り返す。 ここで、夏場等の外気温が31℃を超える場合には、放熱用冷媒である二酸化炭素は、超臨界状態で循環することになる。

    かかる高温排熱放熱手段は、放熱用冷媒が、別個に設けられた第1ライン43および第2ライン44を通じて、受熱熱交換器41と空気熱交換器42との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    一方、商品収容箱13の底壁を断熱する断熱材14には、背面側から正面側に向けて延在する導風路15が形成してある一方、商品収容箱13の正面側の側壁を断熱する断熱材14には、上記導風路15に連通し、かつケース本体100の正面に形成された排気口16に臨む態様で排気路17が形成してある。 かかる排気路17を構成する壁面は、蒸発熱交換器32の下方域の蒸発路32aの一部と接しており、これにより排気路17を流れる空気と、該蒸発路32aの内部の冷却用冷媒との間での熱交換が可能になっている。 そして、商品収容箱13の背面側の側壁を断熱する断熱材14には、上記導風路15に連通する送気路18が形成され、該送気路18の内部には庫外送風ファン(外部送風ファン)F2が配設してある。 ここに、送気路18を形成する壁面は、蒸発熱交換器32の下方域の蒸発路32aの一部と接しており、これにより該送気路18を流れる空気と、蒸発路32aの内部の冷却用冷媒との間での熱交換が可能になっている。

    庫外送風ファンF2は、図7に示すように、主制御部C2から指令が与えられることにより駆動するものである。 庫外送風ファンF2は、駆動することにより、送気路18の内部の空気を、導風路15を通じて排気路17まで送出し、送出した空気を排気口16から外部に放出するものである。

    ここで、主制御部C2は、例えばROMやRAM等のメモリM2に格納されたデータやプログラムに基づいてスターリング冷凍機20および庫外送風ファンF2の駆動をそれぞれ制御するものである。 この主制御部C2は、予め決められた時間ごとにスターリング冷凍機20に指令を与えて駆動させる、すなわち間欠運転させる一方、該スターリング冷凍機20を駆動させる時には、すなわちスターリング冷凍機20の起動時には庫外送風ファンF2に指令を与えて予め設定された設定時間だけ駆動させるものである。

    以上のようなショーケース2においては、主制御部C2が、スターリング冷凍機20の起動時に庫外送風ファンF2に指令を与えて駆動させることにより、庫外送風ファンF2が送気路18の内部の空気を、導風路15を通じて排気路17まで送出する。 このように庫外送風ファンF2が送気路18、導風路15および排気路17の順に空気を送出する結果、送気路18を流れる空気と、これに熱的に接続する蒸発路32aの内部の冷却用冷媒との間で熱交換が行われ、排気路17を流れる空気と、これに熱的に接続する蒸発路32aの内部の冷却用冷媒との間で熱交換が行われる。 特に、商品収容箱13の内部には、例えばアイスクリーム等の非常に低温の商品を収容してあり、商品収容箱13の内部雰囲気は非常に低温となることから、スターリング冷凍機20の起動時においては、蒸発熱交換器32の下方域における蒸発路32aの内部の冷却用冷媒は液体状態で滞留している。 そのため、庫外送風ファンF2に送出された空気(送気路18を流れる空気および排気路17を流れる空気)は、滞留している冷却用冷媒との間で熱交換を行い、該冷却用冷媒を強制的に蒸発させる。 強制的に蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に帰還する。 このように庫外送風ファンF2は、スターリング冷凍機20の起動時に蒸発路32aに滞留する冷却用冷媒を強制的に蒸発させる蒸発促進手段を構成している。

    以上説明したように本発明の実施の形態2におけるショーケース2によれば、冷熱輸送手段30を通じて、商品収容箱13を巻回する態様で配設された蒸発路32aに、凝縮熱交換器31でスターリング冷凍機20から発生した冷熱を受熱した冷却用冷媒を通過させて蒸発させることにより商品収容箱13に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた冷却用冷媒を凝縮熱交換器31に帰還させるので、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱と、商品収容箱13まで輸送された冷熱との温度差を極めて低いものにすることができ、しかもフロン系冷媒を用いない。 従って、環境保護の観点から好ましく、しかもスターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を効率よく商品収容箱13に輸送して商品を冷却することができる。 そして、スターリング冷凍機20の起動時に庫外送風ファンF2を通じて送風した空気と、、蒸発路32aに滞留する冷却用冷媒とを熱交換させて該冷却用冷媒を強制的に蒸発させるので、スターリング冷凍機20の起動時に、凝縮熱交換器31に帰還する冷却用冷媒の量を確保することができ、冷却用冷媒の循環を安定させることができ、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱の安定的な輸送が可能になり、商品を安定して冷却することができる。 また、低温部21の温度が急激に低下してしまう異常低温の発生を抑制でき、消費電力量の増大を防ぐことができる。

    また、上記ショーケース2によれば、高温排熱輸送手段40が、放熱用冷媒を受熱熱交換器41、第1ライン43、空気熱交換器42および第2ライン44の間で循環させることによりスターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するので、ケース本体100の内部に高温排熱が滞留する虞れがなく、しかもスターリング冷凍機20の運転効率の向上を図ることができる。

    更に、上記ショーケース2によれば、冷却用冷媒が蒸発熱交換器32の蒸発路32aを上方から下方に向けて通過するようにしたので、冷却用冷媒が商品収容箱13の上方域を先に通過することになり、その結果、開口部11等の影響で最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域を良好に冷却することができる。 また、スターリング冷凍機20の運転時(スターリング冷凍機20の起動時から一定時間経過した時)において、蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域で熱交換を行った後に商品収容箱13の下方域で熱交換を行うことになり、これにより、該蒸発路32aで冷却用冷媒を比較的容易に蒸気にして良好に循環させることができる。

    <実施の形態3>
    図8は、本発明の実施の形態3におけるショーケースを簡略的に示した断面側面図である。 ここに例示するショーケース3は、例えばアイスクリーム等の商品を販売するためのものであり、ケース本体101を備えている。 尚、上述した実施の形態1におけるショーケース1と同一の構成を有するものには、同一の符号を付して説明する。

    ケース本体101は、上面に開口部11を有した筐体であり、該開口部11を開閉するためのガラス扉(扉体)12を備えているとともに、内部に商品収容箱13、スターリング冷凍機20、冷熱輸送手段30および高温排熱輸送手段40を備えている。

    ガラス扉12は、例えば引戸式のものであり、開動作された場合には、開口部11を開成させる一方、閉動作されて全閉状態になった場合には、開口部11を閉成させるものである。

    商品収容箱13は、例えば金属材料等の伝熱材から構成したものであり、上面が開口した箱体である。 この商品収容箱13は、ケース本体101の内部において開口部11の下方域に配設してあり、商品を収容するためのものである。 また商品収容箱13の周囲には、断熱ボード等の断熱材14が敷設してある。 これにより、商品収容箱13は、断熱された態様でケース本体101の内部に配設してある。

    スターリング冷凍機20は、ケース本体101の内部において開口部11の後方域であって、商品収容箱13よりも上方側に横置きに載置してある。 このスターリング冷凍機20は、図9に示すように、駆動することにより冷熱を発生する円筒状の低温部21と、高温排熱を発生する円筒状の高温部22とを有している。 このようなスターリング冷凍機20は、後述する主制御部C3(図11参照)からの指令により駆動するものである。

    冷熱輸送手段30は、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13まで輸送するものである。 この冷熱輸送手段30は、図9に示すように、ヒートパイプであって内部に冷却用冷媒(作動流体)が封入してあり、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを、液体ライン33および気体ライン34で別個に接続して構成してある。 ここに、冷却用冷媒としては、例えば二酸化炭素等のように常温では気体であって、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱では凍らないもの(不凍冷媒)が用いられている。

    凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、凝縮熱交換器31は、スターリング冷凍機20の低温部21よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に冷却用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる凝縮熱交換器31は上記低温部21に熱的に接続してあり、低温部21からの冷熱により流路の内部における冷却用冷媒は凝縮する。

    蒸発熱交換器32は、商品収容箱13の外面上に設けてあり、より詳細には、商品収容箱13を上方から下方に向けて巻回する態様で該商品収容箱13に熱的に接続して設けられた蒸発路32aを有してなるものである。 蒸発路32aは、上方から下方に向けて冷却用冷媒が通過するためのものである。 そのような蒸発熱交換器32では、詳細は後述するが、商品収容箱13に収容された商品および商品収容箱13の内部雰囲気から得た熱により蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が蒸発して蒸気になる。 換言すると、商品収容箱13に収容された商品等は、冷却用冷媒が蒸発することによって熱が奪われることになり冷却される。 また、蒸発熱交換器32は、商品収容箱13を外面上に設けてあるため、スターリング冷凍機20の低温部21の基準高さよりも下方側に配置されることになる。

    液体ライン33は、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この液体ライン33は、凝縮熱交換器31で凝縮した冷却用冷媒を、該凝縮熱交換器31から蒸発熱交換器32まで送出するためのものである。

    気体ライン34は、上記液体ライン33とは別個に、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32とを繋ぐ管路である。 この気体ライン34は、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒を、該蒸発熱交換器32から凝縮熱交換器31まで帰還させるためのものである。

    そのような冷熱輸送手段30では、スターリング冷凍機20の低温部21からの冷熱を次のようにして商品収容箱13に輸送する。 低温部21から発生した冷熱により凝縮熱交換器31の流路を通過する冷却用冷媒(気体冷媒)が冷却されて凝縮され、液化してその重力により下方に向けて移動する。 その後、冷却用冷媒は、液体ライン33を通じて蒸発熱交換器32まで移動する。 この蒸発熱交換器32において、冷却用冷媒は、蒸発路32aを上方から下方に向けて通過しながら、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気の熱により蒸発する。 つまり、商品収容箱13に収容された商品や該商品収容箱13の内部雰囲気は、熱が奪われることになって冷却され、これにより、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を商品収容箱13に輸送されたことになる。 ところで、蒸発熱交換器32で蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に至り、流路を通過する際に再び凝縮され、上述したようなサイクルを繰り返す。 これにより、商品収容箱13に収容された商品および該商品収容箱13の内部雰囲気は、所望の冷却温度(例えば、−20℃等)に冷却される。

    かかる冷熱輸送手段30は、冷却用冷媒が、別個に設けられた液体ライン33および気体ライン34を通じて、凝縮熱交換器31と蒸発熱交換器32との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    高温排熱輸送手段40は、第1放熱系配管40aと、第2放熱系配管40bとを備えて構成してある。 第1放熱系配管40aは、スターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するものであり、図9に示すように、ヒートパイプであって内部に放熱用冷媒が封入してあり、第1受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを、第1ライン43および第2ライン44で別個に接続して構成してある。 ここに、放熱用冷媒としては、例えば二酸化炭素、水等が用いられるが、本実施の形態3では放熱用冷媒を二酸化炭素として説明する。

    第1受熱熱交換器41は、スターリング冷凍機20の高温部22の側周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、第1受熱熱交換器41は、図10に示すように、スターリング冷凍機20の高温部22よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に放熱用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる第1受熱熱交換器41は上記高温部22に熱的に接続してあり、高温部22からの高温排熱により流路の内部における放熱用冷媒は蒸発し、もしくは夏場等の外気温が31℃を超える場合には超臨界状態となる。

    空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。 この空気熱交換器42は、蛇行する流路42aを有している。 流路42aは、放熱用冷媒が通過するためのものである。 そのような空気熱交換器42では、放熱用冷媒が流路42aを通過する際に第1受熱熱交換器41で受熱した高温排熱を周囲空気へ放熱する。 これにより、周囲空気は、高温排熱により加熱される。 また、空気熱交換器42は、スターリング冷凍機20の高温部22の基準高さよりも上方側に配置してある。 そして、空気熱交換器42の周辺の所定個所には、放出用送風ファン(図示せず)が設けてある。 放出用送風ファンは、空気熱交換器42により加熱された空気を外部に放出するためのものである。

    第1ライン43は、第1受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第1ライン43は、第1受熱熱交換器41で高温排熱を受熱した放熱用冷媒を空気熱交換器42に移動させるためのものである。

    第2ライン44は、上記第1ライン43とは別個に、第1受熱熱交換器41と空気熱交換器42とを繋ぐ管路である。 この第2ライン44は、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒を第1受熱熱交換器41に移動させるためのものである。

    そのような第1放熱系配管40aでは、スターリング冷凍機20の高温部22からの高温排熱を次のようにして外部に輸送して放出する。 第1受熱熱交換器41の流路を通過する放熱用冷媒が高温部22で発生した高温排熱を受熱して上方に移動し、その後、第1ライン43を通じて空気熱交換器42まで移動する。 この空気熱交換器42において、放熱用冷媒は、流路42aを通過しながら該空気熱交換器42の周囲空気に高温排熱を放熱する。 つまり、空気熱交換器42の周囲空気は加熱される。 加熱された空気は、放出用送風ファンが駆動することにより外部に送出される。 ところで、空気熱交換器42で放熱した放熱用冷媒は、第2ライン44を通じて第1受熱熱交換器41に至り、その後、流路を通過する際に再び高温排熱を受熱して、上述したようなサイクルを繰り返す。 ここで、夏場等の外気温が31℃を超える場合には、放熱用冷媒である二酸化炭素は、超臨界状態で循環することになる。

    かかる第1放熱系配管40aは、放熱用冷媒が、別個に設けられた第1ライン43および第2ライン44を通じて、第1受熱熱交換器41と空気熱交換器42との間で循環するものであり、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと称されるものである。

    第2放熱系配管40bは、図9に示すように、ヒートパイプであって内部に蒸発促進用冷媒が封入してあり、第2受熱熱交換器45と放熱熱交換器46とを、第3ライン47および第4ライン48で別個に接続して構成してある。 ここに、蒸発促進用冷媒としては、例えばブライン等の不凍冷媒が用いられる。

    第2受熱熱交換器45は、図10に示すように、第1受熱熱交換器41の外周面を覆う態様で配設してある。 より詳細に説明すると、第2受熱熱交換器45は、第1受熱熱交換器41よりも拡径の円筒状の形状をなしており、その内部に蒸発促進用冷媒が通過する流路(図示せず)が形成してある。 かかる第2受熱熱交換器45は、上記第1熱交換器を通じて高温部22に熱的に接続してあり、高温部22からの高温排熱を受熱する。

    放熱熱交換器46は、商品収容箱13の外面上に設けてあり、より詳細には、商品収容箱13の下方域を巻回する蒸発路32aに熱的に接続する放熱路46aを有してなるものである。 放熱路46aは、蒸発促進用冷媒が通過するためのものである。 そのような放熱熱交換器46では、蒸発促進用冷媒が通過することにより、該蒸発促進用冷媒と、蒸発路32aの内部の冷却用冷媒との間で熱交換を行うものである。

    第3ライン47は、第2受熱熱交換器45と放熱熱交換器46とを繋ぐ管路である。 この第3ライン47は、第2受熱熱交換器45で高温排熱を受熱した蒸発促進用冷媒を放熱熱交換器46に移動させるためのものである。

    第4ライン48は、上記第3ライン47とは別個に、第2受熱熱交換器45と放熱熱交換器46とを繋ぐ管路である。 この第4ライン48は、放熱熱交換器46で放熱した蒸発促進用冷媒を第2受熱熱交換器45に移動させるためのものである。

    また、上記第2放熱系配管40bにおいては、第3ライン47にポンプ49が設けてある。 このポンプ49は、図11に示すように、主制御部C3から指令が与えられることにより駆動するものである。 ポンプ49は、駆動することにより、蒸発促進用冷媒を送出するものであり、これにより蒸発促進用冷媒は、ポンプ49の作用により、第2受熱熱交換器45、第3ライン47、放熱熱交換器46および第4ライン48を順々に通過して循環することになる。

    ここで、主制御部C3は、例えばROMやRAM等のメモリM3に格納されたデータやプログラムに基づいてスターリング冷凍機20およびポンプ49の駆動をそれぞれ制御するものである。 この主制御部C3は、予め決められた時間ごとにスターリング冷凍機20に指令を与えて駆動させる、すなわち間欠運転させる一方、該スターリング冷凍機20を駆動させる時には、すなわちスターリング冷凍機20の起動時にはポンプ49に指令を与えて予め設定された設定時間だけ駆動させるものである。

    以上のようなショーケース3においては、主制御部C3が、スターリング冷凍機20の起動時にポンプ49に指令を与えて駆動させることにより、蒸発促進用冷媒を送出して、第2受熱熱交換器45、第3ライン47、放熱熱交換器46および第4ライン48を順々に通過して循環させる。 その結果、第2受熱熱交換器45で高温排熱を受熱した蒸発促進用冷媒は、第3ライン47を通じて放熱熱交換器46に至り、放熱路46aを通過する。 放熱路46aは、上述したように、商品収容箱13の下方域を巻回する蒸発路32aに熱的に接続しているため、該放熱路46aを通過する蒸発促進用冷媒と、蒸発路32aの内部にある冷却用冷媒との間で熱交換が行われる。 特に、商品収容箱13の内部には、例えばアイスクリーム等の非常に低温の商品を収容してあり、商品収容箱13の内部雰囲気は非常に低温となることから、スターリング冷凍機20の起動時においては、蒸発熱交換器32の下方域における蒸発路32aの内部の冷却用冷媒は液体状態で滞留している。 そのため、蒸発促進用冷媒は、滞留している冷却用冷媒との間で熱交換を行い、該冷却用冷媒を強制的に蒸発させる。 強制的に蒸発した冷却用冷媒は、気体ライン34を通じて凝縮熱交換器31に帰還する。 このように第2放熱系配管40bは、スターリング冷凍機20の起動時に蒸発路32aに滞留する冷却用冷媒を強制的に蒸発させる蒸発促進手段を構成している。

    以上説明したように本発明の実施の形態3におけるショーケース3によれば、冷熱輸送手段30を通じて、商品収容箱13を巻回する態様で配設された蒸発路32aに、凝縮熱交換器31でスターリング冷凍機20から発生した冷熱を受熱した冷却用冷媒を通過させて蒸発させることにより商品収容箱13に収容された商品を冷却する一方、蒸発させた冷却用冷媒を凝縮熱交換器31に帰還させるので、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱と、商品収容箱13まで輸送された冷熱との温度差を極めて低いものにすることができ、しかもフロン系冷媒を用いない。 従って、環境保護の観点から好ましく、しかもスターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱を効率よく商品収容箱13に輸送して商品を冷却することができる。 そして、スターリング冷凍機20の起動時に、商品収容箱13の下方域に配設された蒸発路32aに熱的に接続された放熱路46aにスターリング冷凍機20から発生した高温排熱を受熱した蒸発促進用冷媒を通過させることにより、蒸発路32aに滞留する作動流体を強制的に蒸発させるので、スターリング冷凍機20の起動時に、凝縮熱交換器31に帰還する冷却用冷媒の量を確保することができ、冷却用冷媒の循環を安定させることができ、スターリング冷凍機20の低温部21で発生した冷熱の安定的な輸送が可能になり、商品を安定して冷却することができる。 また、低温部21の温度が急激に低下してしまう異常低温の発生を抑制でき、消費電力量の増大を防ぐことができる。

    また、上記ショーケース3によれば、高温排熱輸送手段40が、蒸発促進用冷媒を第2受熱熱交換器45、第1ライン43、空気熱交換器42および第2ライン44の間で循環させることによりスターリング冷凍機20の高温部22で発生した高温排熱を外部に輸送するので、ケース本体101の内部に高温排熱が滞留する虞れがなく、しかもスターリング冷凍機20の運転効率の向上を図ることができる。

    更に、上記ショーケース3によれば、冷却用冷媒が蒸発熱交換器32の蒸発路32aを上方から下方に向けて通過するようにしたので、冷却用冷媒が商品収容箱13の上方域を先に通過することになり、その結果、開口部11等の影響で最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域を良好に冷却することができる。 また、スターリング冷凍機20の運転時(スターリング冷凍機20の起動時から一定時間経過した時)において、蒸発路32aを通過する冷却用冷媒が最も侵入熱量の大きい商品収容箱13の上方域で熱交換を行った後に商品収容箱13の下方域で熱交換を行うことになり、これにより、該蒸発路32aで冷却用冷媒を比較的容易に蒸気にして良好に循環させることができる。

    以上のように、本発明に係るショーケースは、例えばアイスクリーム等の商品を販売するのに有用である。

    本発明の実施の形態1におけるショーケースを簡略的に示した正面図である。

    本発明の実施の形態1におけるショーケースを簡略的に示した断面側面図である。

    図1および図2に示したスターリング冷凍機、冷熱輸送手段および高温排熱輸送手段を模式的に示した説明図である。

    本発明の実施の形態1におけるショーケースの制御系の要部を示したブロック図である。

    本発明の実施の形態2におけるショーケースを簡略的に示した断面側面図である。

    図5に示したスターリング冷凍機、冷熱輸送手段および高温排熱輸送手段を模式的に示した説明図である。

    本発明の実施の形態2におけるショーケースの制御系の要部を示したブロック図である。

    本発明の実施の形態3におけるショーケースを簡略的に示した断面側面図である。

    図8に示したスターリング冷凍機、冷熱輸送手段および高温排熱輸送手段を模式的に示した説明図である。

    図9に示した第1受熱熱交換器および第2受熱熱交換器の構成を模式的に示す説明図である。

    本発明の実施の形態2におけるショーケースの制御系の要部を示したブロック図である。

    符号の説明

    1,2,3 ショーケース 10,100,101 ケース本体(筐体)
    11 開口部 12 ガラス扉(扉体)
    13 商品収容箱 15 導風路 17 排気路 18 送気路 20 スターリング冷凍機 21 低温部 22 高温部 30 冷熱輸送手段 31 凝縮熱交換器 32 蒸発熱交換器 32a 蒸発路 33 液体タイン 34 気体ライン 40 高温排熱輸送手段 40a 第1放熱系配管 40b 第2放熱系配管 41 第1受熱熱交換器 42 空気熱交換器 42a 流路 43 第1ライン 44 第2ライン 45 第2受熱熱交換器 46 放熱熱交換器 47 第3ライン 48 第4ライン 49 ポンプ C1,C2,C3 主制御部 F1 庫内送風ファン F2 庫外送風ファン M1,M2,M3 メモリ

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