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Solid electrolytic capacitor and its manufacturing method

阅读:426发布:2020-08-19

专利汇可以提供Solid electrolytic capacitor and its manufacturing method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for manufacturing a solid electrolytic capacitor with which short circuits between terminals can be prevented and an LC (leakage current) failure reduced.
SOLUTION: At least a round bar part as a measure for leading an electrode on anode side among the flat plate part and round bar part for leading an electrode is immerged in advance in an ammonium dihydrogenphosphate aqueous solution of 0.05-0.5 wt.%, and a voltage of 5-150 V is applied for 1 sec to 5 min, and then a chemical cover film is formed at least on the surface of the round bar part as a means for leading out an electrode on the anode side and means is connected with both electrode foils, and furthermore, it is wound around together with a separator to form a capacitor element. Then, the capacitor element is immerged in an ammonium dihydrogenphosphate aqueous solution, and a voltage is applies thereto for 5 to 120 min for chemical repairing treatment. In addition, the capacitor is immersed in an EDT or an EDT solution and dipped in a butanol solution, containing a para-toluene sulphonic secondary iron of 30-60% and is heated at 20-180°C for 30 min or longer, thereby chemically polymerizing a conductive polymer in the capacitor element. Thereafter, it is housed in a casing together with a sealing body, to finish a solid electrolytic capacitor.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Solid electrolytic capacitor and its manufacturing method专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 電極箔と接続される平板部と、封口手段貫通用の丸棒部と、溶接部を介して前記丸棒部と接続された外部接続部とを備えた電極引き出し手段が接続された両電極箔を、セパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成し、前記両電極箔間にポリエチレンジオキシチオフェンからなる固体電解質層を形成してなる固体電解コンデンサにおいて、 前記電極引き出し手段の前記平板部と丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に予め酸化皮膜が形成され、その後に前記丸棒部に外部接続部が接続されたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  • 【請求項2】 電極箔と接続される平板部と、封口手段貫通用の丸棒部と、溶接部を介して前記丸棒部と接続された外部接続部とからなる電極引き出し手段が接続された両電極箔を、セパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成し、前記両電極箔間にポリエチレンジオキシチオフェンからなる固体電解質層を形成してなる固体電解コンデンサにおいて、 前記電極引き出し手段の前記平板部と丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に、前記コンデンサ素子の巻回前に、予め酸化皮膜が形成されていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  • 【請求項3】 電極箔と接続される平板部と、封口手段貫通用の丸棒部と、溶接部を介して前記丸棒部と接続された外部接続部とからなる電極引き出し手段の前記平板部と丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に予め酸化皮膜を形成し、その後に前記丸棒部に前記外部接続部を接続して電極引き出し手段を形成し、この電極引き出し手段を両電極箔に接続し、セパレータと共に巻回してコンデンサ素子を形成し、その後にこのコンデンサ素子にモノマー溶液と酸化剤溶液を含浸して固体電解質層を形成することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  • 【請求項4】 電極箔と接続される平板部と、封口手段貫通用の丸棒部と、溶接部を介して前記丸棒部と接続された外部接続部とを備えた電極引き出し手段の前記平板部と丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に予め酸化皮膜を形成し、その後に前記電極引き出し手段を両電極箔に接続し、セパレータと共に巻回してコンデンサ素子を形成し、その後にこのコンデンサ素子にモノマー溶液と酸化剤溶液を含浸して固体電解質層を形成することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解コンデンサとその製造方法に係り、特に、固体電解質を重合した際に、電極引き出し手段の丸棒部間に固体電解質が形成されることに起因する端子間におけるショートの発生を防止し、LC(漏れ電流)不良を低減すべく改良を施した固体電解コンデンサとその製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】タンタルあるいはアルミニウム等のような弁作用を有する金属を利用した電解コンデンサは、陽極側対向電極としての弁作用金属を焼結体あるいはエッチング箔等の形状にして誘電体を拡面化することにより、小型で大きな容量を得ることができることから、広く一般に用いられている。 特に、電解質に固体電解質を用いた固体電解コンデンサは、小型、大容量、低等価直列抵抗であることに加えて、チップ化しやすく、表面実装に適している等の特質を備えていることから、電子機器の小型化、高機能化、低コスト化に欠かせないものとなっている。

    【0003】この種の固体電解コンデンサにおいて、小型、大容量用途としては、一般に、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回してコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸し、アルミニウム等の金属製ケースや合成樹脂製のケースにコンデンサ素子を収納し、密閉した構造を有している。 なお、陽極材料としては、アルミニウムを初めとしてタンタル、ニオブ、チタン等が使用され、陰極材料には、陽極材料と同種の金属が用いられる。

    【0004】また、固体電解コンデンサに用いられる固体電解質としては、二酸化マンガンや7、7、8、8−
    テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体が知られているが、近年、反応速度が緩やかで、かつ陽極電極の酸化皮膜層との密着性に優れたポリエチレンジオキシチオフェン(以下、PEDTと記す)に着目した技術(特開平2−15611号公報)が存在している。

    【0005】このような巻回型のコンデンサ素子にPE
    DTからなる固体電解質層を形成するタイプの固体電解コンデンサは、例えば、以下のようにして作製される。
    まず、アルミニウム等の弁作用金属からなる陽極箔の表面を塩化物溶液中での電気化学的なエッチング処理により粗面化して、多数のエッチングピットを形成した後、ホウ酸アンモニウム等の水溶液中で電圧を印加して誘電体となる酸化皮膜層を形成する(化成)。 陰極箔も陽極箔と同様にアルミニウム等の弁作用金属からなるが、その表面にはエッチング処理を施すのみである。

    【0006】また、図2及び図3に示すように、陽極箔1及び陰極箔2には、それぞれの電極を外部に接続するための外部引き出し手段4、5が接続され、両電極箔をセパレータ3と共に巻回してコンデンサ素子10が形成されている。 なお、この外部引き出し手段4、5は、電極箔と接続される平板部11、封口手段貫通用の丸棒部12及び外部接続部(リード線)13とから構成され、
    平板部11及び丸棒部12はアルミニウムから構成されている。 また、丸棒部12とリード線13とは溶接により接続されている。 以下、この溶接部分を溶接部14という。

    【0007】このようにしてコンデンサ素子10を形成した後、修復化成を行う。 この修復化成は、前記巻回工程において電極箔に機械的ストレスがかかり、これが原因となって酸化皮膜に亀裂が発生する等の損傷を受けた場合に、再度化成液中で化成することによって、この亀裂の発生した部分に酸化皮膜を形成して、損傷を修復するものである。

    【0008】続いて、修復化成を施したコンデンサ素子10を3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下、E
    DTと記す)と酸化剤の混合溶液(重合液)に浸漬することにより、この重合液をコンデンサ素子10に含浸する。 あるいはまた、コンデンサ素子10をEDTと酸化剤溶液に交互に浸漬して含浸する。 いずれの場合でも、
    コンデンサ素子10にEDTと酸化剤を含浸した後、重合反応させ、PEDTからなる固体電解質層を生成する。 その後、図4に示したように、コンデンサ素子10
    を封口体16と共に外装ケース15に収納し、固体電解コンデンサを作製する。

    【0009】なお、上記の製造方法においては、コンデンサ素子にEDTと酸化剤を含浸する方法として浸漬法を用いたが、EDTと酸化剤を常温で、シリンジ等により定量注入する方法(注入法)を用いることもできる。
    このようなPEDTを固体電解質とした巻回型の電解コンデンサにおいては、PEDTの電極箔間の形成性が良好なため、特性の優れた固体電解コンデンサを得ることができる。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような方法によって作製されたPEDTを用いた固体電解コンデンサにおいては、コンデンサ素子をEDTもしくは酸化剤溶液に浸漬した際に、外部引き出し手段4、5の丸棒部12の表面に、EDTおよび酸化剤溶液が表面張によって這い上がって付着し、重合後に、PEDTの形成性が良好なため、両側の丸棒部12、12の表面にPEDTが形成されたり、また、コンデンサ素子内部のPEDTが素子外部へ押し出されて丸棒部の表面に付着して、LC増大やショートが発生するという問題があった。 また、PEDTが片方の丸棒部に付着した場合でも、同様にLC増大やショートが発生するという問題があった。

    【0011】このような問題を解決するためには、丸棒部の表面に化成等によって酸化皮膜層を形成して、丸棒部とPEDTを絶縁すれば良いとの考えから、コンデンサ素子の修復化成時に、丸棒部の表面に酸化皮膜層を形成する方法を用いることができる。 すなわち、コンデンサ素子の修復化成においては、通常、コンデンサ素子の電極箔とセパレータの巻回部分(図3の“A”部分)を化成液に浸漬しているが、この場合、それと同時に、陽極側の電極引き出し手段の平板部や、平板部と電極箔との接合部のような酸化皮膜が形成されていない部分に酸化皮膜が形成されるため、電極間の絶縁性が保たれることになり、これらの部分においては、LC不良やショートが発生することを防止できる。

    【0012】しかしながら、コンデンサ素子の修復化成時に、丸棒部12まで(図3の“B”部分)を化成液に浸漬して化成しようとすると、リード線13との溶接部14まで化成液に浸漬してしまう危険性がある。 このようにリード線との溶接部14まで化成液に浸漬してしまうと、通電してしまうので、コンデンサ素子の修復化成時に、丸棒部12を化成することには限界があった。

    【0013】本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、固体電解質を重合した際に、丸棒部間に固体電解質が形成されることによる端子間におけるショートの発生を防止し、LC(漏れ電流)不良を低減することができる固体電解コンデンサとその製造方法を提供することにある。

    【0014】

    【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題を解決すべく、固体電解質を重合した際に、丸棒部間に固体電解質が形成されることを防止できる固体電解コンデンサとその製造方法について鋭意検討を重ねた結果、
    本発明を完成するに至ったものである。 すなわち、図1
    に示したように、電極引き出し手段の平板部11及び丸棒部12の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部12に、予め酸化皮膜20を形成し、その後に電極箔と共に巻回してコンデンサ素子を形成する。 そして、コンデンサ素子の電極箔とセパレータの巻回部分のみを化成液に浸漬して修復化成を施し、その後にコンデンサ素子内でPEDTを重合することによって、良好な結果が得られることを見出したものである。

    【0015】[1. 電解コンデンサの製造方法]次に、
    本発明の固体電解コンデンサの製造方法について説明する。 すなわち、本発明に係る固体電解コンデンサは、予め電極引き出し手段の平板部及び丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部を、0.05〜
    0.5wt%リン酸二水素アンモニウム水溶液中に浸漬し、5〜150Vの電圧を1秒〜5分間印加して、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部の表面に化成皮膜を形成し、この電極引き出し手段を両電極箔に接続し、セパレータと共に巻回してコンデンサ素子を形成する。 その後、このコンデンサ素子をリン酸二水素アンモニウム水溶液に浸漬し、電圧印加して5〜120分間修復化成を行う。

    【0016】続いて、このコンデンサ素子にEDT又はEDT溶液を含浸し、さらに30〜60%のパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を含浸して、20
    〜180℃、30分以上加熱することにより、コンデンサ素子内で導電性ポリマーを化学重合する。 その後、封口体と共に外装ケースに収納して固体電解コンデンサを作製する。 なお、EDT及び酸化剤をコンデンサ素子に含浸する方法としては、常温で、シリンジ等により定量注入する注入法、あるいは浸漬法を用いることができる。

    【0017】[2. 丸棒部等に酸化皮膜を形成する方法]ホウ酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、アジピン酸アンモニウム等の水溶液(濃度は、0.05〜0.5wt%)中で、5〜50
    0Vの電圧を1秒〜5分間印加して、陽極酸化処理(いわゆる化成処理)を行って、電極引き出し手段の平板部及び丸棒部の内、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に酸化皮膜を形成する。

    【0018】なお、この際の化成電圧は、絶縁性の酸化皮膜が形成されれば良く、通常は5〜150Vである。
    また、酸化皮膜を形成する時期は、コンデンサ素子を巻回する前なら良く、丸棒部にリード線を溶接した後でも良いが、丸棒部にリード線を溶接する前の方がより望ましい。

    【0019】本発明は、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に酸化皮膜を形成してなるものである。
    これは、以下のような挙動によるものであると考えられる。 すなわち、コンデンサ素子として巻回する陰極箔には、アルミニウム箔を裁断したものを用いる。 従って、
    少なくともこの裁断した部分の表面には化成皮膜はなく、その後に修復化成を行うが、これは陽極箔のみに行われるので、陰極箔の化成はされず、陰極箔の裁断部分は化成皮膜が形成されないままの状態である。 従って、
    PEDTが陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に付着した場合、このPEDTがこのような陰極箔の裁断部分等の陰極箔の導通部分と導通している場合は、コンデンサの陽極と陰極の絶縁性が低下する。

    【0020】そこで、本発明のように、陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に酸化皮膜を形成すれば、この丸棒部にPEDTが付着しても、酸化皮膜が絶縁部分となって絶縁性が低下することはない。 また、陰極側の電極引き出し手段の丸棒部にも酸化皮膜が形成されていると、
    陰極全体の耐電圧が向上して、コンデンサの耐電圧が向上するという新たな効果が得られるので、より好適である。

    【0021】[3. 修復化成]修復化成の化成液としては、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等のリン酸系の化成液、ホウ酸アンモニウム等のホウ酸系の化成液、アジピン酸アンモニウム等のアジピン酸系の化成液を用いることができるが、なかでも、リン酸二水素アンモニウムを用いることが望ましい。 また、
    コンデンサ素子を化成液に浸漬し、電圧印加して修復化成する時間は、5〜120分が望ましい。 なお、修復化成の印加電圧は、陽極箔の化成電圧の0.5〜1.1倍が望ましい。

    【0022】[4. EDT、酸化剤]また、コンデンサ素子に含浸するEDTとしては、EDTモノマーを用いることができるが、EDTと揮発性溶媒とを1:1〜
    1:3の体積比で混合したモノマー溶液を用いることもできる。 前記揮発性溶媒としては、ペンタン等の炭化水素類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ギ酸エチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、メタノール等のアルコール類、アセトニトリル等の窒素化合物等を用いることができるが、なかでも、メタノール、エタノール、アセトン等が好ましい。

    【0023】また、酸化剤としては、ブタノールに溶解したパラトルエンスルホン酸第二鉄を用いる。 この場合、ブタノールとパラトルエンスルホン酸第二鉄の比率は任意で良いが、本発明においては30〜60%溶液を用いている。 なお、EDTと酸化剤の配合比は1:1〜
    1:6の範囲が好適である。

    【0024】[5. 作用・効果]上記のような本発明の製造方法によれば、コンデンサ素子をモノマー溶液と酸化剤溶液に浸漬した際に、電極引き出し手段の丸棒部に溶液が付着して、この部分にも導電性ポリマーが形成された場合でも、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部には、予め酸化皮膜が形成されているために、端子間でのショートの発生やLCの増大を防止することができる。

    【0025】

    【実施例】以下に実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。 (実施例1)陽極側の電極引き出し手段を形成するにあたり、リード線を接続する前の電極タブ(平板部及び丸棒部)を、0.2wt%リン酸二水素アンモニウム水溶液中に浸漬し、130Vの電圧を2分間印加して、電極タブの表面に化成皮膜を形成した。 このようにして化成皮膜を形成した電極タブの丸棒部にリード線を接続して電極引き出し手段を形成し、この電極引き出し手段を、
    表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔に接続して陽極側の電極引き出し手段を形成した。

    【0026】一方、陰極側の電極引き出し手段は、化成皮膜を形成しない電極タブの丸棒部にリード線を接続して電極引き出し手段を形成し、この電極引き出し手段を陰極箔に接続して陰極側の電極引き出し手段を形成した。 この陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成した。 そして、このコンデンサ素子を、リン酸二水素アンモニウム水溶液に浸漬し、電圧印加して40分間修復化成を行った。

    【0027】続いて、このコンデンサ素子にEDTモノマー溶液を含浸し、さらに、酸化剤溶液として45%のパラトルエンスルホン酸第二鉄のブタノール溶液を含浸して、100℃、1時間加熱して、PEDTからなる固体電解質層を形成した。 その後、封口体と共に外装ケースに収納し、固体電解コンデンサを得た。

    【0028】なお、PEDTからなる固体電解質層は、
    両極の丸棒部が接続するような状態で形成した。 また、
    この固体電解コンデンサの形状は、φ4×8L、定格電圧は6.3V、定格容量は33μFである。

    【0029】(実施例2)リード線を接続する前の電極タブの内、丸棒部のみをリン酸二水素アンモニウム水溶液中に浸漬し、実施例1と同様にして、陽極側の電極引き出し手段の丸棒部の表面に化成皮膜を形成した。 その他の工程は、上記実施例1と同様にして固体電解コンデンサを作製した。

    【0030】(比較例1)電極タブに化成皮膜を形成せずにリード線を接続し、この電極引き出し手段を、表面に酸化皮膜層が形成された陽極箔と陰極箔に接続し、この陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成した。 その他の工程は、上記実施例1
    と同様にして固体電解コンデンサを作製した。

    【0031】[比較結果]上記の実施例1と比較例1について、電気的特性を調べたところ、表1に示すような結果が得られた。

    【表1】

    【0032】表1から明らかなように、陽極側の電極引き出し手段の丸棒部と平板部の両方に化成皮膜を形成した実施例1では、漏れ電流の最大値は3μAであり、電極タブに化成皮膜を全く形成しない比較例1(400μ
    A)と比較して、約0.008倍であった。 また、比較例1では10個中2個にショートが発生したが、実施例1ではショートが発生したものは皆無であった。

    【0033】また、陽極側の電極引き出し手段の丸棒部のみに化成皮膜を形成した実施例2では、漏れ電流の最大値は4μAであり、電極タブに化成皮膜を全く形成しない比較例1(400μA)と比較して約0.01倍であり、実施例1と同等の結果が得られた。 また、実施例2においても、ショートが発生したものは皆無であった。 なお、陽極側の電極引き出し手段の丸棒部のみに化成皮膜を形成した実施例2において、実施例1と同等の結果が得られたのは、平板部に化成皮膜を形成しなくても、平板部は修復化成時に化成されるためであると考えられる。

    【0034】このように、少なくとも陽極側の電極引き出し手段の丸棒部に予め酸化皮膜を形成した場合には、
    漏れ電流を大幅に低減することができ、ショートの発生を防止することができることが判明した。 また、丸棒部と平板部の両方に予め酸化皮膜を形成した場合には、ショートの発生を防止できるだけでなく、漏れ電流をほぼ完全に防止することができることが判明した。

    【0035】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、固体電解質を重合した際に、丸棒部間に固体電解質が形成されることによる端子間におけるショートの発生を防止し、LC(漏れ電流)不良を低減することができる固体電解コンデンサとその製造方法を提供することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の製造方法によって化成皮膜を形成した電極タブの一例を示す斜視図

    【図2】コンデンサ素子の巻回状態を示す斜視図

    【図3】コンデンサ素子の一例を示す分解斜視図

    【図4】従来の製造方法によって得られた固体電解コンデンサの一例を示す断面図

    【符号の説明】

    1…陽極箔 2…陰極箔 3…セパレータ 4,5…電極引き出し手段 10…コンデンサ素子 11…平板部 12…丸棒部 13…リード線 14…溶接部 15…金属ケース 16…封口体 20…酸化皮膜

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 9/24 B C A (72)発明者 伊東 英彦 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 Fターム(参考) 4J032 BA04 BB01 BC03 CG01

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