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Wind turbine generator system and reduction gear with output pinion

阅读:334发布:2024-02-19

专利汇可以提供Wind turbine generator system and reduction gear with output pinion专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To especially increase supporting capacity at an anti-drive source side of an output when an output shaft of a reduction gear with an output pinion of a wind turbine generator system is supported at both ends.
SOLUTION: In this reduction gear G1 with an output pinion of the wind turbine generator system, the output shaft 32 is supported at both ends thereof by a pair of bearings of a self-alignment roller bearing 70 and a roller bearing 72. A roller (rolling element) 73 of the bearing 72 at an anti-drive source side out of the pair of bearings 70, 72 is composed of a plurality of rollers which rotates but does not revolve. The roller (73) is not disposed at a side of a meshing window 74D.
COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT,下面是Wind turbine generator system and reduction gear with output pinion专利的具体信息内容。

  • 駆動源の回転を減速する減速機構と、該減速機構の出力部材と連結又は一体化された出力軸と、該出力軸に設けられ風力発電システムの歯車と噛合可能な出力ピニオンと、を備えた風力発電システムのピニオン付き減速装置であって、
    前記出力軸が、駆動源側及び反駆動源側の一対の軸受で両持ち支持され、
    該一対の軸受の双方が、外周の一部に前記出力ピニオンが前記歯車と噛合するための噛合窓を有する出力側ケーシングに収容され、
    該一対の軸受のうち反駆動源側の軸受の転動体が、自転はするが公転はしない複数のころによって構成され、更に、
    前記噛合窓の側には、ころが配置されない ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項1において、
    前記噛合窓の開口の軸と直角方向の幅寸法が、前記出力ピニオンの外径よりも小さい ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項1または2において、
    前記出力側ケーシングが、前記出力軸の反駆動源側のカバー部を含めて単一の部材にて一体成形されている ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記反駆動源側の軸受の外輪が、前記出力側ケーシングによって構成されている ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項4において、
    前記ころを保持するための保持穴が、前記出力側ケーシングに一体的に形成されている ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記反駆動源側の軸受の外輪が、前記出力側ケーシングとは独立した部材によって構成され、且つ、当該外輪の円周方向噛合窓側の部分が、前記ころが省略された分、肉厚とされている ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記反駆動源側の軸受が内輪を備えている ことを特徴とする風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置。
  • 说明书全文

    本発明は、風発電システムの出力ピニオン付き減速装置に関する。

    特許文献1に、風力発電システムの発電ユニット(ナセル)等の旋回駆動に用いる「出力ピニオン付き減速装置」が開示されている。 この出力ピニオン付き減速装置は、電動モータの回転を減速する減速機構と、該減速機構の出力部材と連結又は一体化された出力軸と、該出力軸に設けられた出力ピニオンと、をセットで備える。 出力ピニオン付き減速装置は、発電ユニット側に取り付けられ、出力ピニオンは風力発電システムの支柱側に固定された旋回内歯歯車と噛合している。 これにより、該発電ユニットを旋回駆動し(ヨー駆動し)、風車ブレードを常時風の方向に向けて風力を効率よく翼に作用させることができる。

    風力発電システムに用いられる出力ピニオン付き減速装置は、扱うトルクが極めて大きいことに加え、「風力」という自然相手の装置であるため、ときに通常の発電時に扱うトルクよりも非常に大きな反力が掛かることがある。 そのため、負荷がある程度想定された範囲内に収まる通常の機械とは異なる大きな安全率をかけるような設計がなされている。 こうした理由と相俟って、風力発電システムにおけるヨー制御装置は、2MWクラスで、旋回歯車の直径が2400mm程度(2000mm〜3000mm)にもなる「巨大な装置」となっている。

    特開2005−61519号公報(図1等)

    風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置の出力軸は、突風等により予期せぬ巨大な負荷が掛かったような場合にも、出力ピニオンと旋回歯車との歯当りを良好に保つという観点からみても、本来、ケーシングに両持ち支持されるのが好ましい。 一方、高い塔の最上部に据え付けられるものであるため、当然にコンパクト化の要請は非常に強く、また、旋回歯車との干渉を避ける必要もあるため、出力軸を支持するケーシングのスペースは限られたものとなる。 そのため、特に、出力軸の反駆動源側を、高負荷容量且つ高強度に支持するのは至難である。

    本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであって、風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置の出力軸を両持ち支持する場合に、特に、出力軸の反駆動源側の支持能力を向上できるようにすることをその課題としている。

    本発明は、駆動源の回転を減速する減速機構と、該減速機構の出力部材と連結又は一体化された出力軸と、該出力軸に設けられ風力発電システムの歯車と噛合可能な出力ピニオンと、を備えた風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置であって、前記出力軸が、駆動源側及び反駆動源側の一対の軸受で両持ち支持され、該一対の軸受の双方が、外周の一部に前記出力ピニオンが前記歯車と噛合するための噛合窓を有する出力側ケーシングに収容され、該一対の軸受のうち反駆動源側の軸受の転動体が、自転はするが公転はしない複数のころによって構成され、更に、前記噛合窓の側にはころが配置されない構成とすることにより上記課題を解決したものである。

    本発明によれば、減速装置の出力軸は駆動源側及び反駆動源側の一対の軸受によって両持ち支持される。 この一対の軸受は、双方とも、出力ピニオンが旋回歯車等の歯車と噛合するための噛合窓を有する出力側ケーシングに収容される。

    ここで、出力ピニオンが、出力側ケーシングと干渉せずに前記歯車と噛合するためには、該出力側ケーシングの噛合窓側の外周は、出力ピニオンの歯底円よりも半径方向内側となっていなければならない。 したがって、通常の軸受を普通に組み込んだのでは、噛合窓側の肉厚の十分な確保が非常に困難であり、これが出力軸を両持ち支持する構成を採用するに当たって反駆動源側の軸受を形成する際の、事実上の大きな障害となる。

    本発明では、先ず、出力軸を支持する一対の軸受のうち反駆動源側の軸受の転動体を、自転はするが公転はしない複数のころによって構成する。 この構成により、反駆動源側の軸受の各転動体は、それぞれの円周方向の位置が確定されることになり、結果として噛合窓の側に位置する転動体も確定する。 その上で、本発明では、この噛合窓の側には、転動体を配置しない。

    この構成を採用するのは、次の理由による。 即ち、噛合窓の側に位置する転動体に掛かる荷重は、(該噛合窓の部分で出力ピニオンと旋回内歯歯車とが噛合していることから)出力ピニオンのピッチ円の接線方向に掛かる成分が大半を占め、半径方向に掛かる成分がほとんどない。 また、風力によって旋回内歯歯車側から反力が加わるときもやはり方向が逆になるだけで出力ピニオンのピッチ円の接線方向に掛かる成分が大半を占める。 よって、この部分のころの配置を省略しても強度上、あるいは回転円滑性の観点上、特に問題は発生しない。

    一方、噛合窓の側にはころを配置しないようにすると、たとえ転動体全体のピッチ円を大きくして負荷容量を上げたとしても、出力側ケーシングの歯車側(旋回歯車等の歯車側)が肉薄になってこの部分の強度が低下するのを防止できる。 この結果、ころ軸受全体の強度を増大させることができる。 そのため、反駆動源側の軸受の全体としての負荷容量をより増大でき、風力という自然相手の発電システムの駆動装置として、より安全率を高く確保することができるようになる。 逆の見方をするならば、同じ負荷容量で良いならば、反駆動源側の軸受をよりコンパクト化することができるようになるため、地上から非常に高い位置に設置しなければならない発電ユニット全体の軽量化を実現できる。

    また、出力ピニオンは、噛合部を除いてほぼ全体が出力側ケーシングに被覆されることになるため、出力ピニオンの歯部を保護できる。

    本発明によれば、風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置の出力軸を両持ち支持する場合に、特に、出力軸の反駆動源側の支持能力を向上できるようになる。

    本発明の実施形態の一例に係る風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置を示す断面図

    図1の矢視II−II線に沿う断面図

    図1の矢視III−III線に沿う断面図

    本発明の他の実施形態の一例に係る風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置を示す断面図

    本発明の更に他の実施形態の一例に係る風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置を示す断面図

    本発明の更に他の実施形態の一例に係る風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置を示す断面図

    上記実施形態に係る動力伝達装置が組み込まれている風力発電システムの概略正面

    同側面図

    同風力発電システムにおける発電ユニットの概略を示す斜視図

    以下、本発明の実施形態の一例に係る風力発電システムの出力ピニオン付き減速装置について詳細に説明する。

    図7は、当該風力発電システム10の概略正面図、図8は、同側面図である。

    この風力発電システム10は、円筒支柱11の最上部に発電ユニット(ナセル)12を備える。 図9は、発電ユニット12の概略を示す斜視図である。 発電ユニット12には、ヨー(Yaw)駆動用の駆動装置14とピッチ(Pitch)駆動用の駆動装置16が組み込まれている。 ヨー駆動用の駆動装置14は、発電ユニット12全体の旋回を制御するためのもの、一方、ピッチ駆動用の駆動装置16は、ノーズコーン18に取り付けられる3枚の風車ブレード20のピッチ角を制御するためのものである。

    本実施形態では、ヨー駆動用の駆動装置14に本発明が適用されているため、ここではヨー駆動用の駆動装置14について説明する。 ヨー駆動用の駆動装置14は、電動モータ(駆動源)Mo、出力ピニオン24付きの減速装置G1、及び該出力ピニオン24と噛合する旋回内歯歯車(風力発電システムの歯車)28を備える。 減速装置G1は、図9の例では4個描写されており、それぞれ発電ユニット12の本体側に固定されている。 一方、4個の減速装置G1の各出力ピニオンが噛合している旋回内歯歯車28は、円筒支柱11側に固定されており、図示せぬヨーベアリングの内輪を構成している。 ヨーベアリングの外輪は、発電ユニット12の本体側に固定されている。 この構成により、電動モータMoによって減速装置G1の出力ピニオン24を回転させることにより、該出力ピニオン24と旋回内歯歯車28との噛合を介して発電ユニット12全体を円筒支柱11の軸心35(図9)の周りで旋回させることができる。 この結果、ノーズコーン18を所望の方向(例えば風上の方向)に向けることができ、効率的に風圧を受けることができる。

    次に、出力ピニオン24付きの減速装置G1について図1〜図3を用いて詳細に説明する。

    図1を参照して、この減速装置G1は、電動モータMoの回転を減速する減速機構34と、該減速機構34の出力フランジ(出力部材)36と一体化された出力軸32と、該出力軸32に設けられ前記旋回内歯歯車28(図1では図示略)と噛合可能な出力ピニオン24と、を備える。

    減速機構34は、内接噛合遊星歯車機構の入力側減速機構40及び出力側減速機構42を直列に連結したものである。 これは、この減速装置G1が、機能上、1/1000〜1/2000という極めて高い減速比を必要とするためである。

    モータMoのモータ軸41は、入力側減速機構40の入力軸を兼ねており、入力側減速機構40によって減速されたモータ軸41の回転が、出力側減速機構42によって更に減速される構成とされている。 入力側減速機構40と出力減速機構42は、扱うトルクが異なるので大きさは異なるが、機構学的にはほぼ同様の(公知の)構成を有しているため、ここでは代表して出力側減速機構42について説明することとし、入力側減速機構40については重複説明を省略する。

    出力側減速機構42は、入力側減速機構40の出力軸と一体(兼用)の入力軸44、該入力軸44に設けられた2つの偏心体46、48、該偏心体46、48を介して偏心揺動をする2枚の外歯歯車50、52、該外歯歯車50、52が内接噛合する内歯歯車54を備えている。 外歯歯車50、52は、その偏心位相が丁度180度ずれている。 即ち、2つの外歯歯車50、52は、互いに離反する方向に偏心した状態を維持しながら揺動回転する。 内歯歯車54は出力側減速機構42の部分のケーシング56を兼ねている。 内歯歯車54の内歯は、それぞれ円筒状の外ピン58によって構成されている。 内歯歯車54の内歯の数(外ピン58の数)は、外歯歯車50、52の外歯の数より1だけ多い。 外歯歯車50、52には、内ピン60が内ローラ62を介して遊嵌されている。 内ピン60は(出力側減速機構42の)出力フランジ(出力部材)36と一体化され、更に該出力フランジ36を介して減速装置G1の前記出力軸32と一体化されている。 なお。 内ピン60は、反電動モータ側から出力フランジ(出力部材)36に圧入される。 内ピン60には鍔60Aが設けられ、内ピン60自体の位置決め及び電動モータMo側への抜け防止が図られている。 また、内ピン60の電動モータ側には、内ピン60の円周方向位置に対応する貫通孔61Aが(内ピン60の数だけ)形成された内ピン支持リング61が嵌め込まれている。 これは、複数の内ピン60の電動モータ側を束ねることにより、内ピン60に作用する荷重の分散・軽減化を図ることを意図したものである。

    この実施形態では内歯歯車54がケーシング56と一体化されているため、外歯歯車50、52は、出力側減速機構42の入力軸44が1回回転すると1回揺動して内歯歯車54との噛合位置が1歯だけ(歯数差分だけ)ずれる。 この結果、外歯歯車50、52は、該内歯歯車54に対して該歯数差に相当する角度だけ相対回転する(入力軸44の回転と逆方向に自転する)。 この内歯歯車54に対する外歯歯車50、52の相対回転(自転)が内ピン60を介して出力フランジ36から取り出され、更に該出力フランジ36と一体化されている出力軸32へと出力されるようになっている。

    出力軸32にはスプライン部65を介して出力ピニオン24が連結・固定されており、該出力ピニオン24が既に説明した旋回内歯歯車28(図9)と噛合する構成とされている。

    ここで、図1〜図3を参照しながら出力軸32の支持構造(組み込み構造)について詳細に説明する。 図2は図1の矢視II−II線に沿う断面図、図3は図1の矢視III−III線に沿う断面図である。

    前記出力軸32は、モータ側(駆動源側)の自動調心ころ軸受70及び反モータ側(反駆動源側)のころ軸受72の一対の軸受で両持ち支持されている。 自動調心ころ軸受70及びころ軸受72は、双方とも(出力軸32の反駆動源側のカバー部74Aを含めて)単一の部材にて一体成形された出力側ケーシング74に収容されている。

    該一対の軸受70、72のうちモータ側の自動調心ころ軸受70は、出力側ケーシング74とは別体で且つ出力ピニオン24の外径d1より大きな外径d2を有する軸受ハウジング76を介して出力側ケーシング74に支持されている。

    出力側ケーシング74は、軸方向モータ側に出力ピニオン24の外径d1より大きく前記軸受ハウジング76を挿通可能に形成された開口74Cを有する。 更に、図2に示されるように、出力側ケーシング74は、その外周の一部に出力ピニオン24が前述した旋回内歯歯車28と噛合するための噛合窓74Dを有する。 噛合窓74Dの開口74D1の軸と直角の幅寸法(開口幅寸法)L1は、出力ピニオン24の外径d1よりも小さい。 なお、図1、図2の符号75は、出力ピニオン付き減速装置にG1を発電ユニット(ナセル)12に固定するときに用いるボルト孔である。

    出力軸32の軸方向における軸受ハウジング76の内周76Aと対応する部分には、該出力軸32と一体的に回転するブッシュ82が配置されている。 更に、該軸受ハウジング76の内周76Aと、当該(出力軸32と一体的に回転する部材である)ブッシュ82との間に、減速機構34(入力側減速機構40と出力減速機構42)をシールするオイルシール84が配置されている。 オイルシール84は、この実施形態では、駆動源側軸受である自動調心ころ軸受70の軸方向反駆動源側に配置されており、自動調心ころ軸受70は、減速機構34側の潤滑剤によって潤滑される。 即ち、減速機構34及び自動調心ころ軸受70の側と、出力ピニオン24及びころ軸受72の側は、このオイルシール84によって遮断されている。

    このような構成とした理由は以下の通りである。 風力発電システム10の旋回内歯歯車28は、非常に径が大きいため(通常φ2000mm〜φ3000mm)、該旋回内歯歯車28の潤滑は、(閉じた空間にオイルを封入する「閉鎖型」によってではなく、開放された空間においてグリースを使用する)いわゆる「開放型」にて行なわれる。 したがって、ごみの混入により該グリースは汚れ易い状況にある。 また、旋回内歯歯車28の回転は最大でも2rpm程度であり非常に低速であるため、旋回内歯歯車28の側からグリースが自動調心ころ軸受70側に入り込んで該自動調心ころ軸受70内のグリースを補充するという作用はもともと期待できないし、むしろ入って来ても自動調心ころ軸受70内のグリースを汚すことになるため好ましくない。 逆に自動調心ころ軸受70側から見るならば、フレッチングの防止のために良質なグリース潤滑が欠かせない。 そこで、自動調心ころ軸受70内の良質なグリースを(旋回内歯歯車28側に漏らすことなく)保持し、一方、旋回内歯歯車28側の汚れたグリースが上がってこないようにするために、オイルシール84を自動調心ころ軸受70の下側(反駆動源側)に配置するようにしたものである。 このオイルシール84の存在により、出力ピニオン24側から、(汚れた)グリースや異物等が、減速機構34内には入り込むのを防止できる。 オイルシール84の組み込み手法については後述する。

    出力側ケーシング74には、凸部74Bが半径方向内側に向けて形成されている。 一方、軸受ハウジング76には、鍔部76Bが半径方向外側に向けて形成されている。 該鍔部76Bと出力側ケーシング74の凸部74Bは互いに軸方向に当接可能とされ、この鍔部76Bと凸部74Bとの当接によって、軸受ハウジング76が出力側ケーシング74に対して軸方向に位置決めされるように構成されている。

    軸受ハウジング76は、当該鍔部76Bと凸部74Bとを軸方向に固定する固定ボルト86によって出力側ケーシング74に対して固定される。

    なお、この実施形態では、出力軸32が、出力フランジ(フランジ形状の出力部材)36と一体成形されている。 そのため、この固定ボルト86による鍔部76Bと凸部74Bとの固定、即ち、軸受ハウジング76の出力側ケーシング74に対する固定に当たって、当該固定ボルト86を締め込むための工具を挿通するための貫通孔(図示略)が、出力フランジ36に内ピン60と平行に形成されている。 組付けの容易性を考慮する場合には、この貫通孔は、全固定ボルト86の位置に対応して固定ボルト86の数だけ出力フランジ36に形成しておくとよい。 但し、この貫通孔は、必ずしも全固定ボルト86に対応して該固定ボルト86の数だけ形成されている必要はなく(1個でも可)、例えば、一つ置きの固定ボルト86に対応させて半数分だけの貫通孔を形成しておくようにしてもよい。 このように、固定ボルト86の数の「約数」に相当する数を所定間隔で形成しておくと、軸受ハウジング76の固定の作業性をあまり低下させることなく、且つ貫通孔の形成による出力フランジ36の強度の低下を最小限に抑えることができる。

    ここで、反駆動源側の軸受であるころ軸受72の構成について詳細に説明する。

    この実施形態では、反駆動源側の軸受であるころ軸受72は、(軸受ハウジング76を介することなく)出力側ケーシング74に直接支持されている。

    ころ軸受72の転動体は、自転はするが公転はしない複数の「ころ」73によって構成されている。 なお、ここで言う「公転しない」とは、周方向に若干の遊びがある場合を含んでいる。 要は旋回内歯歯車28と対向する側(噛合位置)に向けてころ73が移動してこないということである。

    ところで、この減速装置G1では、後述するように、出力軸を(出力ピニオン24ごと)旋回内歯歯車28の上側から組み込んで該出力ピニオン24を旋回内歯歯車28と噛合させる組付け手法を採用している。 ここで、特に、旋回内歯歯車28と出力側ケーシング74とが干渉することなく該旋回内歯歯車28と出力ピニオン24とを噛合させるためには、該出力側ケーシング74の噛合窓74D側の外周74Fは、出力ピニオン24の歯底円24Aよりも半径方向内側(図1で左側)となっていなければならない。 したがって、通常の軸受を普通に組み込んだのでは、噛合窓74D側の肉厚T1の十分な確保が非常に困難であり、これが出力軸32を両持ち支持する構成を採用する際の大きな障害となっている。

    そのため、この実施形態では、図3に示されるように、噛合窓74Dの側にはころ(73)を配置しないようにした(本実施形態では2個分、ころ(73)が配置されていない)。 これは、出力ピニオン24に掛かる荷重のベクトルを考慮し、この部分のころ(73)を省略してコンパクト化を図ると共に、全体としてより負荷容量の大きな、高強度の軸受を構成するためである。

    即ち、噛合窓74Dの側に位置するころ(73)に掛かる荷重は、(該噛合窓74Dの部分で出力ピニオン24と旋回内歯歯車28とが噛合していることから)出力ピニオン24のピッチ円の接線方向に掛かる成分が大半を占め、半径方向に掛かる成分がほとんどない。 また、風力によって旋回内歯歯車28側から反力が加わるときもやはり方向が逆になるだけで出力ピニオン24のピッチ円の接線方向に掛かる成分が大半を占める。 よって、この部分のころ(73)の配置を省略しても強度上、あるいは回転円滑性の観点上、特に問題は発生しない。 一方、噛合窓74Dの側にころ(73)を配置しないようにすると、たとえ、ころ73のピッチ円を大きくして負荷容量を上げた場合であっても、出力側ケーシング74の旋回内歯歯車28側が肉薄になってこの部分の強度が低下するのを防止できる。 この結果、単に全周にころを配置する構成よりも、全体としてより負荷容量の大きな高強度の軸受を構成できる。

    ころ軸受72の外輪は、前記出力側ケーシング74によって構成されている。 即ち、出力側ケーシング74が、ころ軸受72の外輪を兼用している。 出力側ケーシング74にはころ73を保持するための保持穴74Eが、一体的に形成されている。 これは、このようにころ73の保持穴74Eを出力側ケーシング74自体に直接形成することにより、できるだけ出力側ケーシング74の半径方向の厚さを厚く確保するようにしたためである。 なお、出力側ケーシング74の内周を、例えばころ73に外接する単純な円で形成し、ころ73の保持については別途のリテーナ等(図示略)を用いる構成であってもよい。

    また、この実施形態では、出力側ケーシング74が、ころ軸受72の外輪を兼用している構成とされているが、ころ軸受72の外輪を、出力側ケーシング74とは独立した部材(例えば図3の想像線で示した部分の部材77)によって構成し、且つ、当該外輪(77)の円周方向噛合窓側の部分が、(ころが省略された分)肉厚とされている構成であってもよい。 更に、この実施形態では組み付けの容易性を考慮してころ軸受72は独立した内輪79を備えるようにしているが、ころ軸受(反駆動源側の軸受)72の内輪79は必ずしも必要ではない。 なお、図1の符号88はカラー、符号90はころ72の潤滑剤をシールするオイルシールである。

    この出力ピニオン付き減速装置G1は、以上のような構成を有しているため、出力軸32を両持ち支持することによって装置全体のコンパクト化を実現し、且つ出力ピニオン24の大半を被覆・保護することができる構成としながら、その組付けを簡易に行うことができる。

    なお、出力軸32を組み込むには、まず、自動調心ころ軸受70を、出力軸32の反出力フランジ側から出力軸32に焼き嵌めする。 次いで、該自動調心ころ軸受70と並んでブッシュ82を出力軸32に焼き嵌めする。 その後、(焼き嵌めによって高温になっている)自動調心ころ軸受70及びブッシュ82を冷却すると共に、軸受ハウジング76を加熱し、自動調心ころ軸受70の外輪70Aの外周に圧入もしくは焼き嵌めする。 そして、焼き嵌めとした場合には、軸受ハウジング76を冷却した後に、軸受ハウジング76の内周76Aとブッシュ82との間にオイルシール84を装着する。 この手順により、熱に弱いオイルシール84を軸受ハウジング76及びブッシュ82の双方が冷却された状態で装着することができる。

    オイルシール84が装着された後、出力ピニオン24がスプライン部65に焼き嵌めされ更にカラー88が出力軸32に焼き嵌めされる。 これで、出力軸32周りのサブアセンブリが完了する。

    一方、出力側ケーシング74の底部に形成された保持穴74E(図3)に、ころ軸受72のころ73を直接組み込む。 この例のように内輪79がある場合には、内輪79も組み込む。 そして、出力側ケーシング74の底部に潤滑剤を入れ、オイルシール90を出力側ケーシング74の底部に予め組み込んでおく。

    この状態で、前述した(サブアセンブリ状態となっている)出力軸32を上部から(駆動源側から)ころ軸受72の内輪79の内側に落とし込むようにして組み込む。 この実施形態では、軸受ハウジング76の外径が出力ピニオン24の外径よりも大きく、出力側ケーシング74はこの軸受ハウジング76が挿通可能なように(出力ピニオン24の外径よりも大きく形成した)開口74Cを有している。 このため、軸受ハウジング76をサブアセンブリした状態のまま出力軸32を出力側ケーシング74に落とし込むことが可能である。

    出力軸32を出力側ケーシング74に落とし込んで行くと、軸受ハウジング76に形成された鍔部76Bと出力側ケーシング74に形成された凸部74Bとが軸方向に当接する。 したがって、この当接によって軸受ハウジング76が前記出力側ケーシング74に対して軸方向に位置決めされる。 位置決めされた状態で出力フランジ36に形成されている(図示せぬ)前記貫通孔を介して工具を差し込み、固定ボルト86を締めることによって軸受ハウジング76を出力側ケーシング74に固定する。 なお、出力フランジ36に形成した貫通孔が全固定ボルト86に対応する位置に形成されていないときは、出力フランジ36を若干、回転させながら固定ボルト86を順次固定していけばよい。

    このように、この実施形態では、出力軸32周りのすべての部材を、予め出力側ケーシング74内に備えるか、または出力軸32の回りにサブアセンブリした状態で組み付けることができるため、組付けのための大掛かりな設備を必要としない。 その上で、出力軸32は出力側ケーシング74によって両持ち支持される構成であるため、コンパクトでありながら支持剛性を極めて高く維持することができ、強力な風による反力にも耐え得る剛性を提供することができる。 また、出力側ケーシング74は、該出力軸32の反駆動源側のカバー部74Aを含めて単一の部材にて一体化されているため、最小限の厚さで強固な剛性を確保することができている。

    加えて、この実施形態においては、(例えば、出力ピニオン24を噛合窓74Dの側から、即ち軸と直角の方向から組み込む必要がないため)噛合窓74Dの開口74D1の幅寸法L1を、出力ピニオン24の外径d1よりも小さく取り、旋回内歯歯車28との噛合のために必要な最小限の大きさとしている。 この結果、可能な限り出力側ケーシング74の強度を高めると共に、可能な限り広範囲に出力ピニオン24を被覆・保護できている。 また、ころ軸受72の転動体を、自転はするが公転はしない複数のころ73によって構成し、さらに、前記噛合窓74Dの側にはころ73が配置されないようにしたため、たとえ、ころ73のピッチ円を大きくして負荷容量を上げた場合であっても、出力側ケーシング74の旋回内歯歯車28側が肉薄になってこの部分の強度が低下するのを防止できる。 また、設計によっては、ピッチ円を大きくできた分、ころをより多く配置できるようになるため、例えば、噛合窓74Dの側のころを「2個」省略したとしても、ころの全数としては「1個のみ」減少させるだけで済ませたりすることができる場合がある。 更に、ピッチ円を大きくすることに代え(又は、ピッチ円を大きくすると共に)ころ73自体の径をより大きくしたり、あるいは、出力側ケーシング74の肉厚をより厚く形成したりするように構成することも可能である。 いずれの場合も、ただ単に全周にころを配置する構成よりも、全体としてより負荷容量が大きく、より高強度な態様で出力軸32を支持することができ、出力側ケーシング74の噛合窓74Dが小さく形成されていることが相俟って、一層の剛性強化を実現できている。

    次に、本発明の他の実施形態について説明する。

    前述した実施形態では、出力ピニオン24はスプライン部65を介して出力軸32に連結・固定されていたが、初めから一体的に成形してもよい。 この場合には、例えば、図4に示される出力ピニオン付き減速装置G2のように、減速機構134の出力フランジ136を出力軸132と別体で構成するようにし、スプライン部192を介して該出力フランジ136と出力軸132とを連結するようにするとよい。 自動調心ころ軸受170、軸受ハウジング176、ブッシュ182、及びオイルシール184は、(自動調心ころ軸受170をハウジング176に嵌め込んだ後に)出力ピニオン124のモータ側から出力軸132に組み込まれる。 この構造は、組み付けの際にオイルシール184が熱によってダメージを受けないようにするためには、一部の焼き嵌めを圧入に変える等の配慮が必要になる可能性があるが、出力フランジ136に固定ボルト186の締め付け用の工具を挿通するための貫通孔を形成しなくて済むようになるというメリットが得られる。 また、出力フランジ(出力部材)136が出力軸132と別体とされているが故に、例えば、出力側減速機構142の内ピン160を、該出力フランジ136に圧入或いは焼き嵌めにて組み込むことができるようになり、出力側減速機構142の構成をより簡素化することができるようにもなる。 その他の構成は、先の実施形態と同様であるため、図中で同一または同一の機能を有する部分に下2桁が同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。

    図5に他の実施形態の例を示す。

    この図5の実施形態では、入力側減速機構240については先の実施形態と同様であるが、出力側減速機構242の構成が、いわゆる振分タイプの内接噛合遊星歯車減速機構とされている。 即ち、この出力側減速機構242は、入力側減速機構240の出力軸(出力側減速機構の入力軸)244と連結された3個(1個のみ図示)のスパーギヤ293と、該3個のスパーギヤ293によってそれぞれ回転される3本の(1個のみ表示)偏心体軸294と、それぞれの偏心体軸294に組み込まれ偏心体軸294に対して同位相で偏心している偏心体246、248と、各偏心体246、248に係合している外歯歯車250、252と、該外歯歯車250、250が内接噛合している内歯歯車254とで主に構成されている。

    この出力側減速機構242では、外歯歯車250、252が、(前記実施形態のように中央に配置された偏心体によって揺動回転するのではなく)3本の偏心体軸294に同位相で組み込まれた偏心体246、248が同時に同一の回転速度で回転することによって揺動回転する。 内歯歯車254はケーシング256と一体化されて固定されており、外歯歯車250、252と内歯歯車254との相対回転は、3本の偏心体軸294の軸心O周りの公転成分として出力フランジ(出力部材)236から取り出される。 出力フランジ236は、スプライン部292を介して出力軸232と円周方向に一体化されると共に、押さえプレート297及び押さえボルト298を介して出力軸232と軸方向に一体化されている。 この例では図4の実施形態と同様に、出力ピニオン224は出力軸232と一体的に形成されている。 そのため、自動調心ころ軸受270、軸受ハウジング276、ブッシュ282、及びオイルシール284は、出力ピニオン224のモータ側から出力軸232に組み込まれる。

    その他の構成は、既に説明した実施形態と基本的に同様であるため、図中で同一または同一の機能を有する部分に下2桁が同一の符号を付すにとどめ、重複説明を省略する。

    このように、本発明は、減速機構の構成は、特に限定されない。 例えば、図6に示されるような減速機構を有する出力ピニオン付き減速装置G3にも適用できる。

    この出力ピニオン付き減速装置G3は、電動モータMoの回転を計4段の単純遊星歯車減速機構340〜343にて減速し、最終段の出力部材336の回転を、スプライン部392を介して出力軸332に伝達する構成とされている。 出力軸332周りのサブアセンブリの構成及び出力軸332の組み込み方法については、若干の形状等の差異及びオイルシール384の数等の違いはあるものの、基本的にこれまでの実施形態と同様である。 したがって、同一または同一の機能を有する部位に図中で下2桁が同一の符号付すにとどめ、重複説明を省略する。

    なお、上記実施形態においては、風力発電システムの歯車として、「内歯」を有する旋回内歯歯車が例示されていたが、本発明は、当該歯車が「外歯」を有し、出力ピニオンが、該歯車に外接する態様の動力伝達装置にも同様に適応できる。 また、上記実施形態においては、出力側ケーシングが一体物で構成されていたが、本発明では、出力側ケーシングは、必ずしも一体物である必要はない。 更に、上記実施形態においては、風力発電システムのヨー駆動用の動力伝達装置に本発明を適用した例が示されていたが、本発明の適用は、風力発電システムのヨー駆動用の動力伝達装置に限定されるものではなく、例えば風力発電システムの風車ブレードのピッチ駆動用の動力伝達装置に適用することもできる。

    本発明は、風力発電システムにおける風車ブレードの角度を変更するピッチ駆動用のピニオン付き減速装置として、或いは発電ユニットを、例えばそのときの最適回収方向に向けさせるために使用されるヨー駆動用の出力ピニオン付き減速装置として好適に適用できる。

    10…風力発電システム 12…発電ユニット 14…ヨー駆動用の駆動装置 16…ピッチ駆動用の駆動装置 18…ノーズコーン 20…風車ブレード 24…出力ピニオン 28…旋回内歯歯車 32…出力軸 34…減速機構 40…入力側減速機構 42…出力側減速機構 44…出力側減速機構の入力軸 70…自動調心ころ軸受(駆動源側軸受)
    72…ころ軸受(反駆動源側軸受)
    74…出力側ケーシング 74A…カバー部 74D…噛合窓 74D1…開口 74E…保持穴 76…軸受ハウジング 79…内輪 d1…出力ピニオンの外径 d2…軸受ハウジングの外径 G1〜G4…出力ピニオン付き減速装置 L1…噛合窓の開口の軸方向寸法 Mo…電動モータ

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