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木材用放射能汚染測定装置及び木材用放射能汚染測定システム

阅读:944发布:2024-02-01

专利汇可以提供木材用放射能汚染測定装置及び木材用放射能汚染測定システム专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】円柱状の木材(樹皮付きの原木)の放射能測定を自動化し、人件費を軽減するとともに、放射能測定 精度 を向上させる。 【解決手段】木材Mの放射能汚染を測定する放射能汚染測定部3を有し、該放射能汚染測定部3は、円柱状の木材Mを横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラ17と、木材支持ローラ17の回転駆動にもとづいて木材Mを周方向に回転させる木材回転用モータ18と、放射線を検出する放射線検出部22と、放射線検出部22を木材Mの表面に対して昇降(近接/離間)させる検出部昇降用シリンダ24と、放射線検出部22を木材Mの表面に近接させ、かつ木材Mを周方向に回転させることにより、木材Mの表面における放射能汚染を自動的に測定する制御部7とを備える。 【選択図】図6,下面是木材用放射能汚染測定装置及び木材用放射能汚染測定システム专利的具体信息内容。

円柱状の木材の放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定装置であって、 前記木材を横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラと、 前記木材支持ローラの回転駆動にもとづいて前記木材を周方向に回転させる木材回転手段と、 放射線を検出する放射線検出部と、 前記放射線検出部を前記木材の凹凸のある表面に対して、常に一定の距離で近接/離間させる検出部移動手段と、 前記放射線検出部を前記木材の表面に近接させ、かつ前記木材を周方向に回転させることにより、前記木材の表面における放射能汚染を自動的に測定する自動測定制御手段とを備えることを特徴とする木材用放射能汚染測定装置。前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させる第2の検出部移動手段を備え、 前記自動測定制御手段は、前記木材が1回転する毎に前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させることにより、前記木材の全周囲における放射能汚染を自動的に測定することを特徴とする請求項1に記載の木材用放射能汚染測定装置。前記放射線検出部は、前記木材の長さ方向に沿って複数配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の木材用放射能汚染測定装置。前記放射線検出部は、前記木材の表面に目印を付与する目印手段を備え、 前記自動測定制御手段は、前記放射線検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記目印手段を動作させて前記木材の汚染箇所に目印を付与することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の木材用放射能汚染測定装置。円柱状の木材の放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定システムであって、 前記木材が搬入される木材搬入部と、 前記木材搬入部から供給される前記木材の表面における放射能汚染を自動的に測定する放射能汚染測定部と、 測定済みの前記木材が搬出される複数の木材搬出部と、 測定済みの前記木材を前記放射能汚染測定部から前記木材搬出部まで運搬する木材運搬部とを備え、 前記木材運搬部が前記放射能汚染測定部における測定結果に応じて前記木材の運搬先となる前記木材搬出部を振り分けることを特徴とする木材用放射能汚染測定システム。前記放射能汚染測定部は、 前記木材を横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラと、 前記木材支持ローラの回転駆動にもとづいて前記木材を周方向に回転させる木材回転手段と、 放射線を検出する放射線検出部と、 前記放射線検出部を前記木材の凹凸のある表面に対して、常に一定の距離で近接/離間させる検出部移動手段と、 前記放射線検出部を前記木材の表面に近接させ、かつ前記木材を周方向に回転させることにより、前記木材の表面における放射能汚染を自動的に測定する自動測定制御手段とを備えることを特徴とする請求項5に記載の木材用放射能汚染測定システム。前記放射能汚染測定部は、 前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させる第2の検出部移動手段を備え、 前記自動測定制御手段は、前記木材が1回転する毎に前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させることにより、前記木材の全周囲における放射能汚染を自動的に測定することを特徴とする請求項6に記載の木材用放射能汚染測定システム。前記放射線検出部は、前記木材の長さ方向に沿って複数配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の木材用放射能汚染測定システム。前記放射線検出部は、前記木材の表面に目印を付与する目印手段を備え、 前記自動測定制御手段は、前記放射線検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記目印手段を動作させて前記木材の汚染箇所に目印を付与することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の木材用放射能汚染測定システム。

说明书全文

本発明は、円柱状の木材の放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定装置及び木材用放射能汚染測定システムに関する。

原子発電所の事故以来、森林等の立木(原木)が汚染されて伐採される木材においても放射性セシウム等による放射能汚染が問題となっている。木材の放射能汚染は、原子力発電所の事故による粉塵等の付着が主な原因と考えられており、これまでの調査では、森林内の立木は、全ての表皮が均一に汚染しているのでは無く、木材の部位によって汚染の程度や範囲が異なっているため、汚染されている木材と汚染されていない木材が混在する。そのため、伐採搬入した円柱状の木材(樹皮付きの原木)の表面すべてを測定しなければ安全性を評価することはできない。特に、住居等の建築資材として使用される木材にあっては、その安全性を高精度に評価する仕組みがなければ、風評被害を払拭することは困難である。

従来、木材の放射能測定には、GMサーベイメータ、プラスチックシンチレータ等の放射線検出器が使用されている(例えば、特許文献1、2参照)。通常は、測定者が放射線検出器を手で持ち、横倒し状態とした木材の表面に沿って放射線検出器を移動させることにより、円柱状の木材の全周囲における放射能汚染を測定していた。

特開2012−58097号公報

特開2014−106060号公報

しかしながら、従来における木材の放射能汚染測定では、木材の表面すべてを手作業で測定しているので、以下に示すような問題があった。 (1)測定に時間がかかるため、人件費の負担が大きい。 (2)放射線検出器と木材との距離を一定に保つことが難しく、測定誤差が発生しやすい。 (3)原木の表面は、節や表皮の濃淡があり、放射線検出部と測定部位の距離を一定に保たなくては、高精度に測定することが難しく、測定者によって測定結果に大きな差が生じる可能性がある。 (4)測定者の被曝防止対策が必要になる。 (5)測定結果を手作業で記録・集計する必要がある。

本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、円柱状の木材の放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定装置であって、前記木材を横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラと、前記木材支持ローラの回転駆動にもとづいて前記木材を周方向に回転させる木材回転手段と、放射線を検出する放射線検出部と、前記放射線検出部を前記木材の凹凸のある表面に対して、常に一定の距離で近接/離間させる検出部移動手段と、前記放射線検出部を前記木材の表面に近接させ、かつ前記木材を周方向に回転させることにより、前記木材の表面における放射能汚染を自動的に測定する自動測定制御手段とを備えることを特徴とする。 また、請求項2の発明は、請求項1に記載の木材用放射能汚染測定装置において、前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させる第2の検出部移動手段を備え、前記自動測定制御手段は、前記木材が1回転する毎に前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させることにより、前記木材の全周囲における放射能汚染を自動的に測定することを特徴とする。 また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の木材用放射能汚染測定装置において、前記放射線検出部は、前記木材の長さ方向に沿って複数配置されることを特徴とする。 また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の木材用放射能汚染測定装置において、前記放射線検出部は、前記木材の表面に目印を付ける目印手段を備え、前記自動測定制御手段は、前記放射線検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記目印手段を動作させて前記木材の汚染箇所に目印を付けることを特徴とする。 また、請求項5の発明は、円柱状の木材の放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定システムであって、前記木材が搬入される木材搬入部と、前記木材搬入部から供給される前記木材の凹凸のある表面に対して、常に一定の距離で放射能汚染を自動的に測定する放射能汚染測定部と、測定済みの前記木材が搬出される複数の木材搬出部と、測定済みの前記木材を前記放射能汚染測定部から前記木材搬出部まで運搬する木材運搬部とを備え、前記木材運搬部が前記放射能汚染測定部における測定結果に応じて前記木材の運搬先となる前記木材搬出部を振り分けることを特徴とする。 また、請求項6の発明は、請求項5に記載の木材用放射能汚染測定システムにおいて、前記放射能汚染測定部は、前記木材を横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラと、前記木材支持ローラの回転駆動にもとづいて前記木材を周方向に回転させる木材回転手段と、放射線を検出する放射線検出部と、前記放射線検出部を前記木材の表面に対して近接/離間させる検出部移動手段と、前記放射線検出部を前記木材の表面に近接させ、かつ前記木材を周方向に回転させることにより、前記木材の表面における放射能汚染を自動的に測定する自動測定制御手段とを備えることを特徴とする。 また、請求項7の発明は、請求項6に記載の木材用放射能汚染測定システムにおいて、前記放射能汚染測定部は、前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させる第2の検出部移動手段を備え、前記自動測定制御手段は、前記木材が1回転する毎に前記放射線検出部を前記木材の長さ方向に移動させることにより、前記木材の全周囲における放射能汚染を自動的に測定することを特徴とする。 また、請求項8の発明は、請求項6又は7に記載の木材用放射能汚染測定システムにおいて、前記放射線検出部は、前記木材の長さ方向に沿って複数配置されることを特徴とする。 また、請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載の木材用放射能汚染測定システムにおいて、前記放射線検出部は、前記木材の表面に目印を付ける目印手段を備え、前記自動測定制御手段は、前記放射線検出部の検出値が所定の閾値を超えたとき、前記目印手段を動作させて前記木材の汚染箇所に目印を付けることを特徴とする。

請求項1又は6の発明によれば、円柱状の木材(樹皮付きの原木)の放射能測定を自動化することが可能になるので、手作業で測定する場合に比べ、人件費を軽減できるだけでなく、測定者の被曝防止対策も不要になる。また、手作業による測定誤差や測定結果のバラツキも抑制されるので、放射能測定の精度も向上させることができる。 また、請求項2又は7の発明によれば、木材の全周囲における放射能汚染を自動的に測定することが可能になる。 また、請求項3又は8の発明によれば、測定時間を短縮することができる。 また、請求項4又は9の発明によれば、木材の汚染箇所を視覚的に確認することが可能になるため、その部分だけを除去することより、放射能汚染された木材量を減容出来る。 また、請求項5の発明によれば、放射能測定結果に応じて木材を自動的に振り分ける選別機能を実現することができる。

木材用放射能汚染測定システムの全体平面図である。

木材用放射能汚染測定システムの全体正面図である。

木材用放射能汚染測定システムの全体左側面図である。

木材搬入部の平面図である。

木材搬入部の左側面図である。

放射能汚染測定部の左側面図である。

放射能汚染測定部の部分正面図である。

第1木材搬出部の左側面図である。

第2木材搬出部の平面図である。

第2木材搬出部の右側面図である。

(A)〜(D)は放射能汚染測定部の測定動作を示す説明図である。

放射能汚染測定部の着色動作を示す説明図である。

制御部の入出力を示すブロック図である。

自動放射能測定制御のフローチャートである。

搬入部制御のフローチャートである。

測定部制御のフローチャートである。

運搬部制御のフローチャートである。

以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の説明においては、図1の下側を「前」、図1の上側を「後」、図1の左側を「左」、図1の右側を「右」とする。

図1〜図3において、1は木材Mの放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定システムであって、該木材用放射能汚染測定システム1は、円柱状の木材(樹皮付きの原木)Mが搬入される木材搬入部2と、木材Mの放射能汚染を自動的に測定する放射能汚染測定部(木材用放射能汚染測定装置)3と、汚染された木材Mを収容・搬出するための第1木材搬出部4と、汚染されていない木材Mを収容・搬出するための第2木材搬出部5と、測定済みの木材Mを放射能汚染測定部3から木材搬出部4、5まで運搬する木材運搬部6と、システム全体を制御する制御部(自動測定制御手段)7とを備えて構成されている。

図1〜図3に示すように、本実施形態の木材用放射能汚染測定システム1では、被測定物である円柱状(丸太状)の木材Mを常に左右方向に沿う横倒し状態で扱うものとし、手前側に木材搬入部2を配置し、木材搬入部2の後側に沿って放射能汚染測定部3を配置し、放射能汚染測定部3の後側に沿って木材運搬部6を配置し、さらに、木材運搬部6の後側に沿って第1木材搬出部4を配置している。また、木材運搬部6は、放射能汚染測定部3の後方から右側方に延出しており、延出部の後側に沿って第2木材搬出部5が配置されている。

図4及び図5に示すように、木材搬入部2は、鉄製の強固な枠体8と、枠体8の上端部左右両側に配置された左右一対のチェーンコンベア9と、該チェーンコンベア9を駆動させる搬入部搬送モータ10と、木材搬入部2における木材Mの有無や位置を検出する搬入部木材センサ11(図13参照)とを備えて構成されている。左右のチェーンコンベア9は、それぞれ、前後一対のスプロケット12、13と、前後一対のスプロケット12、13間に巻回される搬送チェーン14とを備えて構成されており、搬入部搬送モータ10は、駆動軸15を介して左右の後側スプロケット13を回転駆動させる。

木材搬入部2には、フォークリフトなどを用いて円柱状の木材(樹皮付きの原木)Mが載置される。木材搬入部2に載置された木材Mは、左右方向に沿う横倒し姿勢であり、その左右両側下方が左右のチェーンコンベア9で支持される。そして、測定開始に際しては、搬入部搬送モータ10の駆動に応じて左右のチェーンコンベア9が木材Mを後方に搬送するとともに、チェーンコンベア9の後端から木材Mが1本落下した時点で搬入部搬送モータ10の駆動が停止される。

図6及び図7に示すように、放射能汚染測定部3は、鉄製の強固な枠体として、木材搬入部2よりも少し低く構成される下部枠体15と、下部枠体15の上方に立設される上部枠体16とを備えている。下部枠体15には、前後一対の木材支持ローラ17と、木材支持ローラ17を回転駆動させる木材回転用モータ(木材回転手段)18と、測定済の木材Mを排出する木材排出用シリンダ19(図13参照)と、放射能汚染測定部3における木材Mの有無を検出する測定部木材センサ(図13参照)20と、木材Mの導入をガイドする導入ガイド21aと、木材Mの排出をガイドする排出ガイド21bとが設けられている。

一方、上部枠体16には、放射線を検出する放射線検出部22と、放射線検出部22を昇降自在に吊持する検出部支持フレーム23と、放射線検出部22を昇降させる検出部昇降用シリンダ(第1の検出部移動手段)24と、放射線検出部22の押し下げ力を調節するバランスシリンダ25と、検出部支持フレーム23を左右スライド自在に支持するスライド支持部26と、検出部支持フレーム23を左右方向に移動させる検出部スライド用モータ27と、着色用のインクが貯溜されるタンク28と、着色用ポンプ29(目印手段)の駆動に応じてインクを噴射して目印を付与するノズル30とが設けられている。

前後一対の木材支持ローラ17は、円柱状の木材Mの直径よりも小さい間隔、好ましくは半径程度の間隔を存して前後に並列されており、木材搬入部2から導入された木材Mは、図6に示すように、一対の木材支持ローラ17上で支持される。木材回転用モータ18は、それぞれ、伝動チェーン31及びローラ駆動軸32を介して一対の木材支持ローラ17を同方向に回転駆動させる。一対の木材支持ローラ17を同方向に回転すると、一対の木材支持ローラ17上で支持された木材Mが周方向に回転する。

木材排出用シリンダ19は、一対の木材支持ローラ17間の下方に配置されており、一対の木材支持ローラ17間に配置される排出部材33を昇降させる。図6に示すように、排出部材33は、上面が前高後低状に傾斜しており、木材排出用シリンダ19の伸長動作に応じて上昇動作すると、一対の木材支持ローラ17間から上方に突出しつつ、木材Mを上方後方へ押出す。これにより、一対の木材支持ローラ17上で支持された木材Mを放射能測定後に木材運搬部6に排出させることが可能になる。

本実施形態の放射線検出部22は、箱形状を有し、その下面を木材Mの表面に近接又は接触させることにより、木材Mの表面における放射線量を検出する。放射線検出部22の個数は、1以上であれば任意に選択可能であるが、左右方向に複数の放射線検出部22を配置すれば、測定時間を短縮することが可能になる。ちなみに、本実施形態では、所定の間隔(本実施形態では検出幅の2倍)を存して左右方向に4個の放射線検出部22を配置している。

検出部昇降用シリンダ24は、例えば、エアシリンダであり、その伸縮動作に応じて放射線検出部22を昇降させる。本実施形態では、放射能測定を行うべく放射線検出部22を下降させる際、検出部昇降用シリンダ24の動作圧力で放射線検出部22を木材Mの表面に押し付ける。これにより、放射線検出部22が木材Mの凹凸のある表面に対してに追随し、放射線検出部22と木材Mの表面との距離が常に一定に保たれ、該距離の変動に起因する測定誤差の発生を抑制することができる。なお、本実施形態では、図示を省略しているが、検出部昇降用シリンダ24と放射線検出部22との間に、バネ等の弾性部材を含む緩衝機構(逃げ機構)を介設し、木材Mの表面に存在する凹凸等に対する放射線検出部22の追従性を向上させている。

バランスシリンダ25は、プーリ34に巻回されたワイヤ35を介して放射線検出部22を吊持するとともに、放射線検出部22を上昇方向に付勢している。この付勢力は調節が可能であり、該付勢力調節にもとづいて木材Mに対する放射線検出部22の押し付け力を調節することができる。

検出部スライド用モータ27は、上部枠体16に設けられ、その駆動によってピニオン27aを回転させる。ピニオン27aは、検出部支持フレーム23に左右方向に沿って設けられるラック36に噛合しており、検出部スライド用モータ27の駆動に応じてラック36を左右方向に送り、検出部支持フレーム23を左右にスライドさせる。

図8〜図10に示すように、第1木材搬出部4及び第2木材搬出部5は、それぞれ鉄製の強固な枠体37、38を備える。枠体37、38の左右上端部は、前高後低状に傾斜するとともに、傾斜後端部には上方に突出するストッパ37a、38aが設けられている。これにより、木材運搬部6から第1木材搬出部4又は第2木材搬出部5に導入された木材Mは、枠体37、38の傾斜で順次後方に送られ、ストッパ37a、38a位置を先頭として並列状に収容される。そして、第1木材搬出部4や第2木材搬出部5に収容された木材Mは、フォークリフト等を用いて搬出される。

また、第1木材搬出部4の上部前端には、第1木材搬出部4の木材導入口を開閉する回動自在なゲート39が設けられている。ゲート39は、ゲート開閉用シリンダ40の伸縮動作に応じて開閉するようになっており、第1木材搬出部4に木材Mを導入する際に開放され、それ以外のときは閉鎖される。

木材運搬部6は、左右方向に延出する鉄製で強固な枠体41と、左右方向に木材Mを運搬する梯子形のコンベア42と、該コンベア42を駆動させる運搬部搬送モータ43と、コンベア42の終端における木材Mの有無を検出する運搬部木材センサ44(図13参照)と、コンベア42の終端まで達した木材Mを後方の第2木材搬出部5に押出すプッシャー45とを備えて構成されている。

コンベア42は、左右及び前後一対のスプロケット46、47と、左右一対のスプロケット46、47間に巻回される前後一対の搬送チェーン48と、前後一対の搬送チェーン48同士を所定の間隔で連結する複数の連結部材49と、搬送チェーン48の中間部を案内支持する案内レール50とを備えて構成されており、運搬部搬送モータ43は、駆動軸51を介して右側スプロケット47を回転駆動させる。つまり、放射能汚染測定部3から排出された木材Mは、コンベア42の連結部材49上に載り、運搬部搬送モータ43の駆動に応じて右側方に運搬される。

プッシャー45は、前後スライド自在に支持されるプッシュ板52と、プッシュ板52を前後に移動させるプッシャー用シリンダ53とを備えて構成されている。プッシュ板52は、通常、コンベア42の手前側上方に位置しており、木材Mがコンベア42の終端に達したタイミングでプッシャー用シリンダ53により後方に移動され、該移動にもとづいてコンベア42上の木材Mを後方の第2木材搬出部5に押出す。

つぎに、放射能汚染測定部3の測定動作及び目印を付与する着色動作について、図11及び図12を参照して説明する。

放射能汚染測定部3に導入された木材Mの放射能汚染を測定する場合は、図11の(A)に示すように、検出部昇降用シリンダ24の伸長動作で放射線検出部22を木材Mの表面に押し当てながら、木材回転用モータ18を駆動させて木材Mを周方向に回転させる。これにより、木材Mの表面における放射線をスキャン状に検出するとともに、検出データを記録することが可能になる。

木材Mが1回転したら、図11の(B)に示すように、木材Mの回転を停止するとともに、検出部昇降用シリンダ24の縮小動作で放射線検出部22を一旦上昇させる。放射線検出部22が上昇したら、図11の(C)に示すように、検出部スライド用モータ27の駆動にもとづいて放射線検出部22を右方向に所定量スライドさせる。このスライド量は、放射線検出部22の検出幅に相当する。

放射線検出部22のスライド移動が完了したら、図11の(D)に示すように、再度、検出部昇降用シリンダ24の伸長動作で放射線検出部22を木材Mの表面に押し当てながら、木材回転用モータ18を駆動させて木材Mを周方向に回転させる。このような測定動作を繰り返すことにより、木材Mの全周囲における放射能汚染を自動的に測定することが可能になる。

上記のような放射能汚染測定中に、放射線検出部22の検出値が所定の閾値を超えた場合、図12に示すように、着色用ポンプ29の駆動にもとづいてノズル30からインクを噴射させる。これにより、木材Mの樹皮部に放射能汚染箇所が着色により目印を付与され、視覚的に汚染箇所を確認することが可能になる。

つぎに、制御部7の入出力構成及び制御手順について、図13〜図17を参照して説明する。

図13に示すように、制御部7の入力側には、前述した放射線検出部22、搬入部木材センサ11、測定部木材センサ20及び運搬部木材センサ44が接続される一方、制御部7の出力側には、前述した搬入部搬送モータ10、検出部昇降用シリンダ24、検出部スライド用モータ27、木材回転用モータ18、木材排出用シリンダ19、着色用ポンプ29、運搬部搬送モータ43、プッシャー用シリンダ53及びゲート開閉用シリンダ40が接続されている。

図14に示すように、制御部7では、自動放射能測定制御が実行される。自動放射能測定制御には、サブルーチンとして、搬入部制御(S1)、測定部制御(S2)、及び運搬部制御(S3)が含まれ、これらのサブルーチンが繰り返し実行される。

図15に示すように、搬入部制御では、まず、搬入部木材センサ11の検出信号にもとづいて木材搬入部2に木材Mがあるか否か判断する(S11)。この判断結果がNOである場合は、そのまま上位ルーチンに復帰するが、判断結果がYESの場合は、測定部木材センサ20の検出信号にもとづいて放射能汚染測定部3に木材Mがないか否か判断する(S12)。この判断結果がNOである場合は、そのまま上位ルーチンに復帰するが、判断結果がYESの場合は、搬入部搬送モータ10の駆動にもとづいて木材搬入部2の木材Mを所定量搬送し、放射能汚染測定部3に木材Mを供給する(S13)。

図16に示すように、測定部制御では、まず、測定部木材センサ20の検出信号にもとづいて木材Mが供給されたか否かを判断する(S21)。この判断結果がNOである場合は、そのまま上位ルーチンに復帰するが、判断結果がYESの場合は、検出部昇降用シリンダ24の伸長動作で放射線検出部22を木材Mの表面まで下降させるとともに(S22)、木材回転用モータ18を駆動させて木材Mを周方向に回転させる(S23)。木材Mの回転中は、放射線検出部22の検出結果を記録するとともに(S24)、放射線検出部22の検出値が所定の閾値を超えたか否かを判断し(S25)、この判断結果がYESの場合は、着色用ポンプ29の駆動にもとづいてノズル30からインクを噴射させ(S26)、木材Mの樹皮の汚染箇所を着色して目印を付与する。

木材Mの回転中は、木材Mが1回転したか否かを判断し(S27)、この判断結果がYESになったら、木材Mの回転を停止するとともに(S28)、検出部昇降用シリンダ24の縮小動作で放射線検出部22を一旦上昇させる(S29)。放射線検出部22が上昇したら、検出部スライド用モータ27の駆動にもとづいて放射線検出部22を右方向に所定量スライドさせるとともに(S30)、スライド終端か否かを判断する(S31)。この判断結果がNOである場合は、ステップS21〜S30を繰り返して木材Mの全周囲を測定する一方、判断結果がYESの場合は、木材Mの全周囲の測定が完了したと判断し、放射能検出部22を初期のスライド位置に戻すとともに(S32)、木材排出用シリンダ19の伸長動作にもとづいて測定済みの木材Mを放射能汚染測定部3から木材運搬部6のコンベア42上に排出する(S33)。

図17に示すように、運搬部制御では、まず、放射能汚染測定部3が木材排出動作を行うか否かを判断する(S41)。この判断結果がNOである場合は、そのまま上位ルーチンに復帰するが、判断結果がYESの場合は、その木材Mが汚染木材であるか否かを判断するとともに(S42)、この判断結果がYESの場合は、ゲート開閉用シリンダ40の縮小動作にもとづいて第1木材搬出部4のゲート39を開放する(S43)。これにより、放射能汚染測定部3から排出される汚染木材は、木材運搬部6のコンベア42上を通過して第1木材搬出部4に導入される。

一方、放射能汚染測定部3から排出される木材Mが汚染木材でない場合は、運搬部搬送モータ43の駆動にもとづいてコンベア42上の木材Mを右方向に運搬しながら(S44)、運搬部木材センサ44の検出信号にもとづいて木材Mがコンベア終端に到達したか否かを判断する(S45)。この判断結果がYESになったら、コンベア42を停止するとともに(S46)、プッシャー用シリンダ53の伸長作動にもとづいてコンベア42上の木材Mをプッシャー45で後方の第2木材搬出部5に押出す(S47)。

叙述の如く構成された本実施形態によれば、木材Mの放射能汚染を測定する放射能汚染測定部3を有し、該放射能汚染測定部3は、円柱状の木材Mを横倒し状態で支持する複数の木材支持ローラ17と、木材支持ローラ17の回転駆動にもとづいて木材Mを周方向に回転させる木材回転用モータ18と、放射線を検出する放射線検出部22と、放射線検出部22を木材Mの表面に対して昇降(近接/離間)させる検出部昇降用シリンダ24と、放射線検出部22を木材Mの表面に近接させ、かつ木材Mを周方向に回転させることにより、木材Mの表面における放射能汚染を自動的に測定する制御部7とを備えるので、木材Mの放射能測定を自動化することが可能になり、その結果、手作業で測定する場合に比べ、人件費を軽減できるだけでなく、測定者の被曝防止対策も不要になる。また、手作業による測定誤差や測定結果のバラツキも抑制されるので、放射能測定の精度も向上させることができる。

また、放射能汚染測定部3は、放射線検出部22を木材Mの長さ方向である左右方向に移動させる検出部スライド用モータ27を備え、制御部7は、木材Mが1回転する毎に放射線検出部22を木材Mの長さ方向に移動させるので、木材Mの全周囲における放射能汚染を自動的に測定することができる。

また、放射能汚染測定部3は、木材Mの長さ方向である左右方向に沿って複数配置される放射線検出部22を備えるので、1回の測定における測定幅を拡張して測定時間を短縮することができる。

また、放射能汚染測定部3は、木材Mの表面に着色する着色用ポンプ29を備え、制御部7は、放射線検出部22の検出値が所定の閾値を超えたとき、着色用ポンプ29を動作させて木材Mの汚染箇所を着色するので、木材Mの汚染箇所を視覚的に確認することが可能になる。

また、木材Mの放射能汚染を測定する木材用放射能汚染測定システム1としては、円柱状の木材Mが搬入される木材搬入部2と、木材搬入部2から供給される木材Mの表面における放射能汚染を自動的に測定する放射能汚染測定部3と、測定済みの木材Mが搬出される複数の木材搬出部4、5と、測定済みの木材Mを放射能汚染測定部3から木材搬出部4、5まで運搬する木材運搬部6とを備え、木材運搬部6が放射能汚染測定部3における測定結果に応じて木材Mの運搬先となる木材搬出部4、5を振り分けるので、放射能測定結果に応じて木材Mを自動的に振り分ける選別機能を実現することができる。

なお、樹皮に目印を付与されている汚染木材は、以後の処理工程で目印部分の樹皮を含めて部分的に樹皮を取り除き処理することにより除染され、汚染されていない木材として使用することができるものである。また取り除き処理された汚染樹皮は集積若しくは袋詰めしておいて、爾後に別途の処理手段で除染処理するものである。これらの工程により木材と樹皮を除染することができる。

本発明では、目印手段としてインクを噴射して着色するものを用いたが、汚染されている樹皮部分を視認できるように、刻印するとかテーピングするとかの目印を付与できるものであってもよい。なお着色して目印する場合には汚染箇所の樹皮が飛散しない利点がある。

1…木材用放射能汚染測定システム 2…木材搬入部 3…放射能汚染測定部 4…第1木材搬出部 5…第2木材搬出部 6…木材運搬部 7…制御部 17…木材支持ローラ 18…木材回転用モータ 22…放射線検出部 24…検出部昇降用シリンダ 27…検出部スライド用モータ 29…着色用ポンプ

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