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Polarized light separating element and its manufacturing method

阅读:777发布:2024-02-28

专利汇可以提供Polarized light separating element and its manufacturing method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a planar polarized light separating element which reflects polarized light components other than a transmitted component to the opposite side by using a volume phase type hologram having polarized light separation characteristics which transmits one of a P-polarized and an S-polarized components as 0th order light and diffracts the other as 1st order light.
SOLUTION: This polarized light separating element 1 has a triangularly- sectioned relief surface on one surface of a transparent substrate 3 by providing a plurality of 1st slanting surfaces 4 and 2nd slanting surfaces 4' at a specific apex angle in the cross section and in parallel to each other so that the 1st slanting surfaces 4 and 2nd slanting surfaces 4' slant to the surface of the transparent substrate 3, and is provided with polarized light separating holograms 2 which reflect S or P polarized light and transmit the P or S polarized light having a polarizing direction orthogonal to the S or P polarized light on the 1st slanting surfaces 4 and 2nd slanting surfaces 4' forming the apex angles.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Polarized light separating element and its manufacturing method专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 透明基板の一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面が形成されており、第1の傾斜面と第2の傾斜面は透明基板の面に対して傾斜するように配置されており、その相互に頂角をなす第1の傾斜面と第2の傾斜面の上に、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムが設けられてなることを特徴とする偏光分離素子。
  • 【請求項2】 前記頂角が略90°であり、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面は透明基板の面に対して略4
    5°あるいは略−45°の角度をなすように配置されていることを特徴とする請求項1記載の偏光分離素子。
  • 【請求項3】 前記レリーフ面と相補形状のレリーフ面とその反対側に平面とを有する透明体が、前記透明基板の前記偏光分離ホログラムが設けられたレリーフ面上に前記レリーフ面間に前記偏光分離ホログラムを挟み込むように一体的に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の偏光分離素子。
  • 【請求項4】 前記透明体の前記平面上に直線偏光板あるいは直線偏光シートが一体に貼り付けられていることを特徴とする請求項3記載の偏光分離素子。
  • 【請求項5】 S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、 一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面上に前記偏光分離ホログラムを密着一体化する工程と、を含むことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  • 【請求項6】 一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、 前記透明基板の平面側から平行光を全面に入射させて、
    前記レリーフ面の第1の傾斜面と第2の傾斜面上の前記ホログラム感材層に入射した光とその裏面で反射された光とを前記ホログラム感材層で干渉させ、また、前記ホログラム感材層の裏面で反射された光と隣接する前記レリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面に再度入射して前記ホログラム感材層の裏面で反射された光とを前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS
    偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、
    を含むことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  • 【請求項7】 請求項6において、 前記の偏光分離ホログラムを作製する工程において、前記透明基板の平面側に、前記透明基板のレリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面の一方の傾斜面の部分にのみ光を入射させる開口を設け、他方の傾斜面の部分に入射する光を遮断する遮光部が設けられているマスク、あるいは、前記透明基板のレリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面の一方の傾斜面の部分と他方の傾斜面の部分に偏光方向が直交する偏光板を設けてなるマスクを配置し、前記マスクを介して平行光を入射させることを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  • 【請求項8】 一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面に透明媒体を介して反射板を配置する工程と、 前記透明基板の平面側から前記レリーフ面の第1の傾斜面に略垂直に第1の平行光を入射させると共に、前記レリーフ面の第2の傾斜面に略垂直に第2の平行光を入射させて前記ホログラム感材層に相互に反対方向から入射した第1の平行光と第2の平行光を前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、を含むことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  • 【請求項9】 一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、 前記透明基板の前記レリーフ面の各傾斜面と平行な反射面を有し、前記レリーフ面と相補的な形状のレリーフ面を有するレリーフ反射鏡を用意する工程と、前記透明基板の平面側から前記レリーフ面の第1の傾斜面に略垂直に第1の平行光を入射させると共に、前記レリーフ面の第2の傾斜面に略垂直に第2の平行光を入射させて、前記透明基板レリーフ反射鏡の反射面で反射されて前記ホログラム感材層に相互に反対方向から入射した平行光と第1の平行光及び第2の平行光とを前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、を含むことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、偏光分離素子及びその作製方法に関し、特に、入射光の特定の偏光成分のみを透過させ、それと直交する偏光成分を反射する偏光分離素子とその作製方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】本出願人は、特開平7−248417号において、P偏光成分とS偏光成分の何れか一方を0次光として透過し、他方を1次光をして回折する体積位相型ホログラフィック偏光ビームスプリッターを提案した。

    【0003】このように、体積位相型ホログラムを用いることにより、入射光の特定の偏光成分のみを透過させ、それと直交する偏光成分を反射する光学素子は公知である。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のP偏光成分とS偏光成分の何れか一方を0次光として透過し、他方を1次光をして回折する偏光分離特性を有する体積位相型ホログラムを用いて透過成分以外の偏光成分を反対側に反射する平板型の偏光分離素子及びその作製方法を提供することを目的とする。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明の偏光分離素子は、透明基板の一方の面上に、断面において所定の頂をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面が形成されており、第1の傾斜面と第2
    の傾斜面は透明基板の面に対して傾斜するように配置されており、その相互に頂角をなす第1の傾斜面と第2の傾斜面の上に、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムが設けられてなることを特徴とするものである。

    【0006】この場合に、頂角が略90°であり、第1
    の傾斜面と第2の傾斜面は透明基板の面に対して略45
    °あるいは略−45°の角度をなすように配置されていることが望ましい。

    【0007】また、レリーフ面と相補形状のレリーフ面とその反対側に平面とを有する透明体が、透明基板の偏光分離ホログラムが設けられたレリーフ面上にレリーフ面間に偏光分離ホログラムを挟み込むように一体的に配置されている構成としてもよい。

    【0008】その場合に、その透明体の平面上に直線偏光板あるいは直線偏光シートを一体に貼り付けて構成することもできる。

    【0009】本発明の偏光分離素子の第1の作製方法は、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面上に前記偏光分離ホログラムを密着一体化する工程と、を含むことを特徴とする方法である。

    【0010】本発明の偏光分離素子の第2の作製方法は、一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、前記透明基板の平面側から平行光を全面に入射させて、前記レリーフ面の第1の傾斜面と第2の傾斜面上の前記ホログラム感材層に入射した光とその裏面で反射された光とを前記ホログラム感材層で干渉させ、また、前記ホログラム感材層の裏面で反射された光と隣接する前記レリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面に再度入射して前記ホログラム感材層の裏面で反射された光とを前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、を含むことを特徴とする方法である。

    【0011】本発明の偏光分離素子の第3の作製方法は、第2の作製方法において、前記の偏光分離ホログラムを作製する工程において、前記透明基板の平面側に、
    前記透明基板のレリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面の一方の傾斜面の部分にのみ光を入射させる開口を設け、他方の傾斜面の部分に入射する光を遮断する遮光部が設けられているマスク、あるいは、前記透明基板のレリーフ面の第1の傾斜面又は第2の傾斜面の一方の傾斜面の部分と他方の傾斜面の部分に偏光方向が直交する偏光板を設けてなるマスクを配置し、前記マスクを介して平行光を入射させることを特徴とする方法である。

    【0012】本発明の偏光分離素子の第4の作製方法は、一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面に透明媒体を介して反射板を配置する工程と、前記透明基板の平面側から前記レリーフ面の第1の傾斜面に略垂直に第1の平行光を入射させると共に、前記レリーフ面の第2の傾斜面に略垂直に第2の平行光を入射させて前記ホログラム感材層に相互に反対方向から入射した第1の平行光と第2の平行光を前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、を含むことを特徴とする方法である。

    【0013】本発明の偏光分離素子の第5の作製方法は、一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面であって、第1の傾斜面と第2の傾斜面が基板面に対して傾斜するようなレリーフ面が配置され、他方の面が平面である透明基板を作製する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面上にホログラム感材層を成膜する工程と、前記透明基板の前記レリーフ面の各傾斜面と平行な反射面を有し、前記レリーフ面と相補的な形状のレリーフ面を有するレリーフ反射鏡を用意する工程と、前記透明基板の平面側から前記レリーフ面の第1の傾斜面に略垂直に第1の平行光を入射させると共に、前記レリーフ面の第2の傾斜面に略垂直に第2の平行光を入射させて、前記透明基板レリーフ反射鏡の反射面で反射されて前記ホログラム感材層に相互に反対方向から入射した平行光と第1の平行光及び第2の平行光とを前記ホログラム感材層で干渉させて、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムを作製する工程と、を含むことを特徴とする方法である。

    【0014】本発明においては、透明基板の一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面が形成されており、第1の傾斜面と第2の傾斜面は透明基板の面に対して傾斜するように配置されており、その相互に頂角をなす第1の傾斜面と第2の傾斜面の上に、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムが設けられて偏光分離素子が構成されているので、透明基板の平面側あるいはレリーフ面側から入射した光の中の、例えばS偏光を入射方向と略反対の方向へ反射させると共に、例えばP偏光を入射側と反対側の面から射出させるので、入射光の相互に直交する直線偏光成分を分離することができる。 しかも、透明基板のレリーフ面上に設けられた第1の傾斜面と第2の傾斜面とからなる多くの微小屋根形面上に偏光分離ホログラムを設けて薄くて面積の大きな偏光分離素子を構成することができるので、大きな径の入射光の偏光成分を薄くて軽い光学素子で分離することができる。

    【0015】また、このような偏光分離素子を一回の露光により簡単に作製することができる。

    【0016】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の偏光分離素子及びその作製方法を実施例に基づいて説明する。

    【0017】以下の説明において示すS偏光を反射し、
    P偏光を透過する偏光分離ホログラムは、特開平7−2
    48417号に基づいて、ホログラム面に平行に干渉縞が記録された体積位相型ホログラムから構成されるものである。

    【0018】図1に、本発明の偏光分離素子1の基本構成を示す。 透明基板3の一方の面上に、断面において頂角が略90°をなすように傾斜面4、4'を相互に平行に多数設けて断面三角波状のレリーフ面となっており、
    各傾斜面4、4'は透明基板3の面に対して略45°あるいは略−45°の角度をなすように配置されている。
    その相互に略90°をなす傾斜面4、4'の上に、上記のような偏光分離ホログラム2が設けられている。 そして、その偏光分離ホログラム2の特性は、例えば入射角45°で傾斜面4に入射する入射光L中のS偏光を図中に実線矢印で示すように反射して、隣の傾斜面4'に同様に入射角45°で入射させるものであり、入射光L中のP偏光は図中に破線矢印で示すように透過させるものである。

    【0019】したがって、偏光分離素子1の透明基板3
    側(面6側)から略垂直に入射した光L中のS偏光は、
    傾斜面4あるいは4'でまず反射され、次いで隣の傾斜面4'あるいは4で反射されて元の入射方向と略反対の方向へ戻る。 これに対して、入射光L中のP偏光は、傾斜面4あるいは4'を透過して透明基板3の入射側と反対側の面から射出する。 偏光分離素子1の偏光分離ホログラム2側(面6と反対側)から入射した光も同様である。

    【0020】したがって、本発明の偏光分離素子1によると、透明基板3の平面6側あるいはレリーフ面(偏光分離ホログラム2)側から入射した光Lの中の、S偏光を入射方向と略反対の方向へ反射させると共に、P偏光を入射側と反対側の面から射出させるので、入射光の相互に直交する直線偏光成分を分離することができる。 しかも、透明基板3のレリーフ面上に設けられた傾斜面4
    と傾斜面4'からなる多くの微小屋根形面上に偏光分離ホログラム2を設けて薄くて面積の大きな偏光分離素子1を構成することができるので、大きな径の入射光の偏光成分を薄くて軽い光学素子で分離することができる。

    【0021】ところで、図1の偏光分離素子1において、透過するP偏光は、実際には傾斜面4、4'から空気中に出るとき屈折して、図中に一点鎖線矢印P'で示すように曲がってしまう。 これを避けるためには、透明基板3の傾斜面4、4'(レリーフ面)側に、傾斜面4、4'間の溝を透明基板3の屈折率と同じ屈折率を有する透明媒体で埋めて上記のような屈折を避けるようにすることが望ましい。 そのためには、図2に断面図を示すように、透明基板3と同様に、透明基板3のレリーフ面に面する透明基板5の面上に、透明基板3の傾斜面4
    と傾斜面4'からなる多くの微小屋根形面内に相補的に入り込む微小屋根形面を設け、図示のように、透明基板3と透明基板5の微小屋根形面間に偏光分離ホログラム2を挟み込むように一体化し、かつ、透明基板3の平面6と透明基板5の平面7を相互に平行になるように構成する。

    【0022】また、図2のような配置において、図3に示すように、P偏光が透過する側の面7上にそのP偏光を透過する直線偏光板あるいは直線偏光シート8を一体に貼り付けて構成することにより、この偏光分離素子1
    の消光比を高めて性能を向上させることができる。

    【0023】なお、図1〜図3の配置において、傾斜面4と4'がなす頂角は必ずしも90°である必要はない。 また、各傾斜面4、4'も透明基板3の面に対して必ずしも45°あるいは−45°の角度をなすように配置する必要はない。 入射光Lの方向、偏光分離ホログラム2の角度特性等に応じて最適な角度に設定する。

    【0024】次に、上記のような本発明による偏光分離素子1の作製方法の実施例について説明する。

    【0025】図4に第1の実施例の作製方法を示す。 図4(a)に示すように、フォトポリマー等の体積位相型ホログラム感材10中に、ホログラム面に平行な干渉縞を形成して、所望の偏光特性の偏光分離ホログラム2を作製する。

    【0026】一方、図4(b)に示すように、透明樹脂等の透明体の一面に傾斜面4と傾斜面4'からなる多くの微小屋根形面を持つレリーフ面9を形成することにより、一方の面上にレリーフ面9を他方の面に平面6を持つ透明基板3を作製する。

    【0027】次いで、図4(c)に示すように、この透明基板3のレリーフ面9上に図4(a)の工程で得た偏光分離ホログラム2をエンボス等により密着一体化することにより、図1のような偏光分離素子1が得られる。

    【0028】図5に第2の実施例の作製方法を示す。 図4(b)のようにして作製した透明基板3のレリーフ面9上に体積位相型ホログラム感材10を塗布成膜する。
    次いで、透明基板3の平面6側から所定波長の平行光1
    1を全面に入射させる。 レリーフ面9の傾斜面4、4'
    上のホログラム感材10に入射した光11とその空気と接する裏面で反射された光12とがホログラム感材10
    で干渉し、また、ホログラム感材10の裏面で反射された光12が隣接する傾斜面4'、4に再度入射し、同様にホログラム感材10の裏面で反射された光13と干渉して、ホログラム感材10中にホログラム感材面に平行な干渉縞が記録され、偏光分離ホログラム2が透明基板3のレリーフ面9上に一体に形成される。

    【0029】図6に第3の実施例の作製方法を示す。 この方法は、図5の方法においては、ホログラム感材10
    に何れの位置にも、反対側から入射する光が同時に存在して不要干渉縞を形成するのを防止する方法であり、図5の配置において、透明基板3の平面6の平行光11入射側にマスク14を配置するもので、マスク14には透明基板3のレリーフ面9の一方の傾斜面4あるいは4'
    (図の場合は、4)の部分にのみ光を入射させる開口1
    5を設け、他方の傾斜面4'あるいは4(図の場合は、
    4')の部分に入射する光を遮断する遮光部15'が設けられているものであり、したがって、マスク14の開口15を透過しあ光11'は、レリーフ面9の一方の傾斜面4上のホログラム感材10に入射し、その光11'
    とホログラム感材10の空気と接する裏面で反射された光12'とがホログラム感材10で干渉し、また、ホログラム感材10の裏面で反射された光12'が隣接する他方の傾斜面4'に再度入射し、同様にホログラム感材10の裏面で反射された光13'と干渉して、ホログラム感材10中にホログラム感材面に平行な干渉縞が記録され、偏光分離ホログラム2が透明基板3のレリーフ面9上に一体に形成される方法である。 この場合は、ホログラム感材10に何れの位置にも、一方の方向から入射する光のみしか存在せず、反対方向から入射する光による不要干渉縞が形成されない。

    【0030】なお、マスク14の部分15と16に偏光方向が直交する偏光板を設けて構成しても、反対方向から入射する光による干渉縞は異なる特性になるため、上記の不要干渉縞の問題は解消される。

    【0031】図7に第4の実施例の作製方法を示す。 図4(b)のようにして作製した透明基板3のレリーフ面9上に体積位相型ホログラム感材10を塗布成膜する。
    次いで、体積位相型ホログラム感材10上に屈折率整合液あるいは図2の透明基板5のような相補的なレリーフ面を有する透明媒体16を介して反射板17を透明基板3に略平行に配置する。 次いで、透明基板3の平面6側から所定波長の2つの方向の異なる平行光18、19を全面に入射させる。 一方の平行光18は一方の傾斜面4'に略垂直に入射してホログラム感材10を透過し、
    その光は反射板17で反射されて他方の傾斜面4に略垂直に裏面側から入射する。 他方の平行光19は他方の傾斜面4に略垂直に入射してホログラム感材10を透過し、その光は反射板17で反射されて一方の傾斜面4'
    に略垂直に裏面側から入射する。 それらの光18と19
    はホログラム感材10で干渉して、ホログラム感材10
    中にホログラム感材面に平行な干渉縞が記録され、偏光分離ホログラム2が透明基板3のレリーフ面9上に一体に形成される。

    【0032】図8に第5の実施例の作製方法を示す。 図4(b)のようにして作製した透明基板3のレリーフ面9上に体積位相型ホログラム感材10を塗布成膜する。
    一方、透明基板3のレリーフ面9の各傾斜面4、4'と平行な反射面21、21'を有し、レリーフ面9と相補的な形状のレリーフ面を有するレリーフ反射鏡20を用意する。 次いで、体積位相型ホログラム感材10上にそのレリーフ反射鏡20を配置し、透明基板3のレリーフ面9の傾斜面4がレリーフ反射鏡20の反射面21と平行に、傾斜面4'が反射面21'と平行になるようにする。 この状態で、透明基板3の平面6側から所定波長の2つの方向の異なる平行光22、23を全面に入射させる。 一方の平行光22は一方の傾斜面4'に略垂直に入射してホログラム感材10を透過し、その裏面側の反射面21'で元の方向に反射されて再度反対側からホログラム感材10に入射して干渉する。 他方の平行光23は他方の傾斜面4に略垂直に入射してホログラム感材10
    を透過し、その裏面側の反射面21で元の方向に反射されて再度反対側からホログラム感材10に入射して干渉する。 このようにして、ホログラム感材10中にホログラム感材面に平行な干渉縞が記録され、偏光分離ホログラム2が透明基板3のレリーフ面9上に一体に形成される。

    【0033】以上のように、上記何れの作製方法も一回の露光により作製できるので、簡単な装置で高速に本発明の偏光分離素子を作製することが可能である。

    【0034】以上、本発明の偏光分離素子及びその作製方法を実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。

    【0035】

    【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の偏光分離素子及びその作製方法によると、透明基板の一方の面上に、断面において所定の頂角をなすように第1の傾斜面と第2の傾斜面を相互に平行にそれぞれ複数設けて断面三角波状になるレリーフ面が形成されており、第1の傾斜面と第2の傾斜面は透明基板の面に対して傾斜するように配置されており、その相互に頂角をなす第1の傾斜面と第2の傾斜面の上に、S偏光あるいはP偏光を反射し、それと偏光方向が直交するP偏光あるいはS偏光を透過する偏光分離ホログラムが設けられて偏光分離素子が構成されているので、透明基板の平面側あるいはレリーフ面側から入射した光の中の、例えばS
    偏光を入射方向と略反対の方向へ反射させると共に、例えばP偏光を入射側と反対側の面から射出させるので、
    入射光の相互に直交する直線偏光成分を分離することができる。 しかも、透明基板のレリーフ面上に設けられた第1の傾斜面と第2の傾斜面とからなる多くの微小屋根形面上に偏光分離ホログラムを設けて薄くて面積の大きな偏光分離素子を構成することができるので、大きな径の入射光の偏光成分を薄くて軽い光学素子で分離することができる。

    【0036】また、このような偏光分離素子を一回の露光により簡単に作製することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の偏光分離素子の基本構成を示す断面図である。

    【図2】偏光分離素子の変形例を示す断面図である。

    【図3】図3の変形例の偏光分離素子を示す断面図である。

    【図4】本発明の偏光分離素子の第1の実施例の作製方法を示す図である。

    【図5】本発明の偏光分離素子の第2の実施例の作製方法を示す図である。

    【図6】本発明の偏光分離素子の第3の実施例の作製方法を示す図である。

    【図7】本発明の偏光分離素子の第4の実施例の作製方法を示す図である。

    【図8】本発明の偏光分離素子の第5の実施例の作製方法を示す図である。

    【符号の説明】

    L…入射光 S…S偏光 P…P偏光 P'…実際のP偏光進行方向 1…偏光分離素子 2…偏光分離ホログラム 3…透明基板 4、4'…傾斜面 5…透明基板 6…平面 7…平面 8…直線偏光板又は直線偏光シート 9…レリーフ面 10…体積位相型ホログラム感材 11…平行光 11'…透過光 12…反射光 12'…反射光 13…再反射光 13'…再反射光 14…マスク 15…開口 15'…遮光部 16…透明媒体 17…反射板 18、19…平行光 20…レリーフ反射鏡 21、21'…反射面 22、23…平行光

    フロントページの続き (72)発明者 谷口 幸夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 森田 英明 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA05 BB01 BB03 BC01 CA01 CA09 CA11 CA20 CA28 2K008 BB04 BB08 DD03 DD12 EE01 EE04 HH01

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