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Control rod insertion state monitoring device

阅读:987发布:2021-07-04

专利汇可以提供Control rod insertion state monitoring device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To monitor whether or not a control rod is surely inserted to a reactor core.
SOLUTION: A control rod transitional position signal from a control rod position indicating device detector is converted, analogue to digital the converted data (Yi) is discrete wavelet-converted, the mean value of the output for each scale (1,2,..., j) of the result of the inverse transformation is obtained by mean value arithmetic units 18, 19, 20, the obtained values are compared with the mean value (the normal value) to be obtained when the control rod is normally inserted which is preset in setting units 22, 24, 26 by comparators 21, 23, 25, and if either result of comparison exceeds three times the normal value, it is outputted to a comparator 27. This output is compared with the set value of a setting unit 28 by the comparator 27 to judge whether or not the state is abnormal, and if judged abnormal, an alarm output 30 is generated.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO,下面是Control rod insertion state monitoring device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の平均値を求める演算手段と、上記平均値と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる平均値を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えた制御棒挿入状態監視装置。
  • 【請求項2】 制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の分散値を求める演算手段と、上記分散値と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる分散値を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えた制御棒挿入状態監視装置。
  • 【請求項3】 制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の歪度を求める演算手段と、
    上記歪度と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる歪度を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えた制御棒挿入状態監視装置。
  • 【請求項4】 制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の尖度を求める演算手段と、
    上記尖度と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる尖度を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えた制御棒挿入状態監視装置。
  • 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項の制御棒挿入状態監視装置において、演算手段は、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の任意のスケールの平均値、分散値、歪度、または尖度を求める演算手段とすると共に、比較手段は、上記任意のスケール毎に求めた演算結果と、この演算結果に対応し上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる上記任意のスケール毎の正常値とを比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段としたことを特徴とする制御棒挿入状態監視装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、原子発電所における制御棒落下に伴う原子炉底での反動を検出して、
    制御棒が確実に挿入されたことを確認するための、制御棒挿入状態監視装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】図6は例えば三菱電機技報Vol. 5
    9,No. 2,1985年2月「制御棒過渡位置検出装置」三菱電機発行第59頁に示された、従来の制御棒落下にともなう誘導起電力の波形を表示する制御棒挿入状態監視装置の構成図である。 図において、1は制御棒駆動軸、2は制御棒位置指示装置検出器、3は制御棒位置指示装置検出器2の電源供給ラインに接続された導体抵抗、4は検出器用電源、7は制御棒の落下にともなう電圧降下、8は制御棒過渡位置検出装置、9は検出器2のインダクタンス変化のよる電圧変化を示す電圧波形、1
    0は電圧波形で、電圧波形9の低周波成分を取り出し誘導起電力による電圧波形変化として表示した場合の波形であり、制御棒過渡位置信号となる。

    【0003】従来は、図6に示したように制御棒落下にともなう誘導起電力の電圧波形10を人間が見て、制御棒が確実に原子炉に挿入されたことを確認していた。 この作業は電圧波形10の立ち上がりの形状や制御棒が原子炉の炉底で数回バウンドすることなどから判断する熟練を要する作業であり、また、制御棒の数量も原子炉出力が大きいものでは50数本におよんでいるので、作業に長時間を要した。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】従来の制御棒挿入状態監視装置は以上のように構成されているので、誘導起電力の電圧波形変化の人間による認識は、個人差が大きくまた人間の負荷も大きいという問題点があった。 このため、制御棒が確実に原子炉内に挿入されたかどうかの判定に問題があった。

    【0005】この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、検出された誘導起電力の電圧波形変化をパターン化して制御棒が原子炉に挿入されたことの自動判別をする制御棒挿入状態監視装置を得ることを目的とする。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】(1)この発明に係る制御棒挿入状態監視装置は、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の平均値を求める演算手段と、上記平均値と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる平均値を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えたものである。

    【0007】(2)また、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の分散値を求める演算手段と、上記分散値と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる分散値を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えたものである。

    【0008】(3)また、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の歪度を求める演算手段と、上記歪度と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる歪度を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えたものである。

    【0009】(4)また、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の尖度を求める演算手段と、上記尖度と、上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる尖度を正常値として比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段とを備えたものである。

    【0010】(5)上記(1)〜(4)のいずれか1項において、演算手段は、制御棒挿入時に検出される制御棒過渡位置信号をA/D変換し、この変換データを離散ウェーブレット変換して更にこの変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の任意のスケールの平均値、分散値、歪度、または尖度を求める演算手段とすると共に、比較手段は、上記任意のスケール毎に求めた演算結果と、この演算結果に対応し上記制御棒の正常挿入時の制御棒過渡位置信号を上記演算手段で演算して得られる上記任意のスケール毎の正常値とを比較し、その比較結果に応じて制御棒の挿入状態を判断する比較手段としたものである。

    【0011】

    【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。 図1はこの発明の実施の形態1による制御棒挿入状態監視装置を示す構成図である。 11は図6に示す制御棒位置指示装置検出器2からの信号である誘導起電力の電圧波形10を、所定時間ごとにサンプリングしてアナログ・ディジタル変換し、複数個の時系列データYi (i=1,2,・・・,
    N)を出力するA/D変換器(サンプリング手段)、1
    2は時系列データYi に基づいて警報を出す異常検出処理装置である。

    【0012】図2は異常検出処理装置12の詳細な構成を示す構成図であり、図において、13はA/D変換器11から出力された時系列データYi に基づいて誘導起電力の電圧波形10の離散ウェーブレット変換を演算する離散ウェーブレット変換演算器、14は離散ウェーブレット変換演算器13から出力された離散ウェーブレット変換に基づき離散逆ウェーブレット変換を演算する離散逆ウェーブレット変換演算器、15,16,17は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力された結果で1,2,・・・,J個のスケールに分割される。 18
    は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール1の平均値を演算する平均値演算器1、19は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール2の平均値を演算する平均値演算器2、20は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケールjの平均値を演算する平均値演算器j、なおこの平均値演算器はj個設定しておく。

    【0013】22は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の平均値を記憶する設定器1、21は平均値演算器1(18)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の平均値と設定器22に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の平均値を比較する比較器1である。

    【0014】24は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の平均値を記憶する設定器2、23は平均値演算器1(19)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の平均値と設定器24に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の平均値を比較する比較器2である。

    【0015】26は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの平均値を記憶する設定器j、25は平均値演算器1(20)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の平均値と設定器26に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの平均値を比較する比較器jである。

    【0016】なお、図では比較器21、比較器23、比較器25という具合に3個で代表して表記しているが、
    実際にはj個の比較器が必要である。 同様に設定器2
    2、設定器24、設定器26という具合に3個で代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要である。

    【0017】28は比較器1(21)、比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)において制御棒が正常に挿入された場合の許容パターンを記憶する設定器Mである。 27は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)の比較結果と設定器M
    に記憶された正常時の許容パターンを比較する比較器、
    29は比較器27の比較結果に基づいて警報を出力する警報発生器である。

    【0018】なお、離散ウェーブレット変換演算器13
    から平均値演算器18,19,20までで演算手段が構成され、比較器21,23,25から比較器27、設定器28までで比較手段が構成される。

    【0019】次に動作について説明する。 まず、従来のものと同様に、制御棒挿入状態監視装置で測定されたは誘導起電力の電圧波形10をA/D変換器11が所定時間ごとにサンプリングしてアナログ・ディジタル変換し、複数個の時系列データYi (i=1,2,・・・,
    N)を出力する。

    【0020】そして、複数個の時系列データYi が異常検出処理装置12に入力されると、異常検出処理装置1
    2における離散ウェーブレット変換演算器13が以下に示すように、時系列データYi から離散ウェーブレット変換を演算する。

    【0021】

    【数1】

    【0022】一般に2つの整数j,kによって、(b,
    1/a)=(2 -jk ,2 j )と置いて離散化する。

    【0023】

    【数2】

    【0024】と表現される。 式(2)の逆変換は下記の式(3)で表現される。

    【0025】次に、離散ウェーブレット変換演算器13
    からの出力から、異常検出処理装置12における離離散逆ウェーブレット変換演算器14が以下に示すように、
    離散逆ウェーブレット変換を演算する。 離散逆ウェーブレット変換結果はスケール1,2,・・・,Jで示される。

    【0026】

    【数3】

    【0027】式(3)の離散ウェーブレット変換の信号平面は幅1/2 j 、高さα2 jの長方形に分割される。 セルそれぞれに番地(k,j)が対応する。 したがって、d k (j)の値をセル(k,j)に当てはめる。 α
    の値はマザーウェーブレット変換により適宜決定する。
    各スケールは以下のような列として表現される。

    【0028】

    【数4】

    【0029】離散逆ウェーブレット変換結果はスケール1,2,・・・,Jで求められると、異常検出処理装置12における平均値演算器18、平均値演算器19、平均値演算器20が、以下に示すように、スケール1,
    2,・・・,Jの各平均値μ1,μ2 ,・・・,μjを式(4)で演算する。

    【0030】

    【数5】

    【0031】そして、平均値演算器18、平均値演算器19、平均値演算器20により平均値μ1 ,μ2 ,・・
    ・,μjが演算されると、比較器21、比較器23、比較器25が、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの平均値を設定器2
    2、設定器24、設定器26から入力し、その演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μjと正常時の各スケール1,
    2,・・・,Jの平均値と比較する。

    【0032】ここで、設定器22、設定器24、設定器26には、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、
    離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの平均値が記憶されているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の平均値を記憶するようにしてもよいことは言うまでもない。

    【0033】そして、比較器21、比較器23、比較器25は演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μjと正常時の平均値を比較した結果、例えば、演算されたμ1 ,μ2
    ,・・・,μjが正常時の平均値の3倍を超えた時、
    異常と判定し、比較器27に出力する。

    【0034】ここで、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの平均値が、制御棒の挿入状態の正常・異常が区別できる理由を簡単に説明すると、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jは相当周波数ごとのフィルターになっており、フィルターをかけた時系列データの平均値は、正常の場合ある値のまわりに分布する。 異常になると、特定のスケールあるいは、
    全部のスケールの平均値が正常の場合の平均値からずれる。 このずれ方は、異常な制御棒の挿入のされ方に依存するので、平均値を比較することで正常・異常の判別することができる。

    【0035】すなわち、平均値は確率密度分布関数の平均を示す指標であり、確率密度分布関数は制御棒の正常挿入時には定型の分布をするが、正常に挿入されない場合には定型の分布とは異なるため、平均値を比較することによって上記区別が行えるようになる。

    【0036】そして、比較器27は、比較器21、比較器23、比較器25の判定結果と正常時にあらかじめ定められた各スケールごとの正常・異常パターンと比較して最終的な判定を決定する。 この判定は、対象に応じて、設定器28に格納しておく。 例えば、一番単純な設定基準は、各スケールが一つでも異常なら、最終判断は異常であるという設定である。

    【0037】そして、最後に、比較器27が異常と判断すると、警報発生器(制御棒異常挿入検出手段)29
    が、制御棒異常挿入されたことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に制御棒異常挿入が発生した旨を表示し、あるいは、プラントを監視する監視装置(図示せず)等に制御棒異常挿入が発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了する。

    【0038】以上より、この実施の形態1によれば制御棒挿入の正常・異常を判断する指標と成り得る誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの平均値に基づいて制御棒挿入の正常・異常を判断するように構成したので、判断する人間に影響されず制御棒挿入の正常・異常を判断できるように成り、また、人間の負荷を従来のものに比べて小さくすることができ、制御棒挿入の正常・異常の判断の時間を短くできるようになる。

    【0039】実施の形態2 以下、この発明の実施の形態2を図について説明する。
    この発明の実施の形態2による制御棒挿入状態監視装置を示す構成図は、図1と同様であるので、説明を省略する。

    【0040】図3は異常検出処理装置12の詳細な構成を示す構成図である。 図において、13〜17は図2の同一符号のものと同様であるので説明を省略する。 31
    は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール1の分散値を演算する分散値演算器1、32は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール2の分散値を演算する分散値演算器2、33は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケールjの分散値を演算する分散値演算器j、なおこの分散値演算器はj個設定しておく。

    【0041】22は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の分散値を記憶する設定器1、21は分散値演算器1(31)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の分散値と設定器22に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の分散値を比較する比較器1である。

    【0042】24は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の分散値を記憶する設定器2、23は分散値演算器1(32)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の分散値と設定器24に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の分散値を比較する比較器2である。

    【0043】26は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの分散値を記憶する設定器j、25は分散値演算器1(33)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の分散値と設定器26に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの分散値を比較する比較器jである。

    【0044】なお、図では比較器21、比較器23、比較器25という具合に3個で代表して表記しているが、
    実際にはj個の比較器が必要である。 同様に設定器2
    2、設定器24、設定器26という具合に3個で代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要である。

    【0045】28は比較器1(21)、比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)において制御棒が正常に挿入された場合の許容パターンを記憶する設定器Mである。 27は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)の比較結果と設定器M
    に記憶された正常時の許容パターンを比較する比較器、
    29は比較器27の比較結果に基づいて警報を出力する警報発生器である。

    【0046】なお、離散ウェーブレット変換演算器13
    から分散値演算器31,32,33までで演算手段が構成され、比較器21,23,25から比較器27、設定器28までで比較手段が構成される。

    【0047】次に動作について説明する。 実施の形態1
    と同様に、図1において、制御棒挿入状態監視装置で測定された誘導起電力の電圧波形10をA/D変換器11
    が所定時間ごとにサンプリングしてアナログ・ディジタル変換し、複数個の時系列データYi (i=1,2,・
    ・・,N)を出力し、異常検出処理装置12に入力される。

    【0048】そして図3に示すように、複数個の時系列データYi が離散ウェーブレット変換演算器13で変換され、更に離散ウェーブレット逆変換されスケール1,
    2,,・・・,jと出力されるまでの動作は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。

    【0049】離散逆ウェーブレット変換結果はスケール1,2,・・・,Jで求められると、異常検出処理装置12における分散値演算器31、分散値演算器32、分散値演算器33が、以下に示すように、スケール1,
    2,・・・,Jの各分散値μ1,μ2 ,・・・,μjを式(5)で演算する。

    【0050】

    【数6】

    【0051】そして、分散値演算器31、分散値演算器32、分散値演算器33により分散値μ1 ,μ2 ,・・
    ・,μj が演算されると、比較器21、比較器23、比較器25が、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの分散値を設定器2
    2、設定器24、設定器26から入力し、その演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μj と正常時の各スケール1,
    2,・・・,Jの分散値と比較する。

    【0052】ここで、設定器22、設定器24、設定器26には、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、
    離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの分散値が記憶されているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の分散値を記憶するようにしてもよいことは言うまでもない。

    【0053】そして、比較器21、比較器23、比較器25は演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μj と正常時の分散値を比較した結果、例えば、演算されたμ1 ,μ2
    ,・・・,μj が正常時の分散値の3倍を超えた時、
    異常と判定し、比較器27に出力する。

    【0054】ここで、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの分散値が、制御棒の挿入状態の正常・異常が区別できる理由を簡単に説明すると、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jは相当周波数ごとのフィルターになっており、フィルターをかけた時系列データの分散値は、正常の場合ある値のまわりに分布する。 分散値は確率密度分布関数のばらつきを示す指標であり、通常はほぼ正規に分布する。 異常になると、特定のスケールあるいは、全部のスケールの分散値が正常の場合の分散値からずれる。 このずれ方は、異常な制御棒の挿入のされ方に依存するので、分散値を比較することで正常・異常の判別することができる。

    【0055】すなわち、分散値は確率密度分布関数のばらつきを示す指標であり、確率密度分布関数は制御棒の正常挿入時には定型の分布をするが、正常に挿入されない場合には定型の分布とは異なるため、分散値を比較することによって上記区別が行えるようになる。

    【0056】そして、比較器27は、比較器21、比較器23、比較器25の判定結果と正常時にあらかじめ定められた各スケールごとの正常・異常パターンと比較して最終的な判定を決定する。 この判定は、対象に応じて、設定器28に格納しておく。 例えば、一番単純な設定基準は、各スケールが一つでも異常なら、最終判断は異常であるという設定である。

    【0057】そして、最後に、比較器27が異常と判断すると、警報発生器(制御棒異常挿入検出手段)29
    が、制御棒異常挿入されたことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に制御棒異常挿入が発生した旨を表示し、あるいは、プラントを監視する監視装置(図示せず)等に制御棒異常挿入が発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了する。

    【0058】以上より、この実施の形態2によれば制御棒挿入の正常・異常を判断する指標と成り得る誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの分散値に基づいて制御棒挿入の正常・異常を判断するように構成したので、判断する人間に影響されず制御棒挿入の正常・異常を判断できるように成り、また、人間の負荷を従来のものに比べて小さくすることができ、制御棒挿入の正常・異常の判断の時間を短くできるようになる。

    【0059】実施の形態3 以下、この発明の実施の形態3を図について説明する。
    この発明の実施の形態3による制御棒挿入状態監視装置を示す構成図は、図1と同様であるので、説明を省略する。

    【0060】図4は異常検出処理装置12の詳細な構成を示す構成図である。 図において、13〜17は図2の同一符号のものと同様であるので説明を省略する。 34
    は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール1の歪度を演算する歪度演算器1、35は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール2の歪度を演算する歪度演算器2、36は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケールjの歪度を演算する歪度演算器j、なおこの歪度演算器はj
    個設定しておく。

    【0061】22は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の歪度を記憶する設定器1、21は歪度演算器1(34)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の歪度と設定器2
    2に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の歪度を比較する比較器1である。

    【0062】24は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の歪度を記憶する設定器2、23は歪度演算器1(35)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の歪度と設定器2
    4に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の歪度を比較する比較器2である。

    【0063】26は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの歪度を記憶する設定器j、25は歪度演算器1(36)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の歪度と設定器2
    6に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの歪度を比較する比較器jである。

    【0064】なお、図では比較器21、比較器23、比較器25という具合に3個で代表して表記しているが、
    実際にはj個の比較器が必要である。 同様に設定器2
    2、設定器24、設定器26という具合に3個で代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要である。

    【0065】28は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)において制御棒が正常に挿入された場合の許容パターンを記憶する設定器Mである。 27は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)の比較結果と設定器M
    に記憶された正常時の許容パターンを比較する比較器,
    29は比較器27の比較結果に基づいて警報を出力する警報発生器である。

    【0066】なお、離散ウェーブレット変換演算器13
    から歪度演算器34,35,36までで演算手段が構成され、比較器21,23,25から比較器27、設定器28までで比較手段が構成される。

    【0067】次に動作について説明する。 実施の形態1
    と同様に、図1において、制御棒挿入状態監視装置で測定された誘導起電力の電圧波形10をA/D変換器11
    が所定時間ごとにサンプリングしてアナログ・ディジタル変換し、複数個の時系列データYi (i=1,2,・
    ・・,N)を出力し、異常検出処理装置12に入力される。

    【0068】そして図4に示すように、複数個の時系列データYi が離散ウェーブレット変換演算器13で変換され、更に離散ウェーブレット逆変換されスケール1,
    2,jと出力されるまでの動作は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。

    【0069】離散逆ウェーブレット変換結果はスケール1,2,・・・,Jで求められると,異常検出処理装置12における歪度演算器34、歪度演算器35、歪度演算器36が、以下に示すように、スケール1,2,・・
    ・,Jの各歪度μ1 ,μ2 ,・・・,μj を演算する。

    【0070】

    【数7】

    【0071】そして、歪度演算器34、歪度演算器3
    5、歪度演算器36により歪度μ1 ,μ2 ,・・・,μ
    j が演算されると、比較器21、比較器23、比較器2
    5が、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの歪度を設定器22、設定器2
    4、設定器26から入力し、その演算されたμ1 ,μ2
    ,・・・,μj と正常時の各スケール1,2,・・
    ・,Jの歪度と比較する。

    【0072】ここで、設定器22、設定器24、設定器26には、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、
    離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの歪度が記憶されているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の歪度を記憶するようにしてもよいことは言うまでもない。

    【0073】そして、比較器21、比較器23、比較器25は演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μj と正常時の歪度を比較した結果、例えば、演算されたμ1 ,μ2 ,
    ・・・,μj が正常時の歪度の3倍を超えた時、異常と判定し、比較器27に出力する。

    【0074】ここで、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1、2、・・・、Jの歪度が、制御棒の挿入状態の正常・異常が区別できる理由を簡単に説明すると、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1、2、・・・、Jは相当周波数ごとのフィルターになっており、フィルターをかけた時系列データの歪度は、正常の場合ある値のまわりに分布する。 歪度は確率密度分布関数の偏りを示す指標であり、通常はほぼ正規に分布する。 異常になると、特定のスケールあるいは、全部のスケールの歪度が正常の場合の歪度からずれる。 このずれ方は、異常な制御棒の挿入のされ方に依存するので、歪度を比較することで正常・
    異常の判別することができる。

    【0075】すなわち、歪度は確率密度分布関数の偏りを示す指標であり、確率密度分布関数は制御棒の正常挿入時には定型の分布をするが、正常に挿入されない場合には定型の分布とは異なるため、歪度を比較することによって上記区別が行えるようになる。

    【0076】そして、比較器27は、比較器21、比較器23、比較器25の判定結果と正常時にあらかじめ定められた各スケールごとの正常・異常パターンと比較して最終的な判定を決定する。 この判定は、対象に応じて、設定器28に格納しておく。 例えば、一番単純な設定基準は、各スケールが一つでも異常なら、最終判断は異常であるという設定である。

    【0077】そして、最後に、比較器27が異常と判断すると、警報発生器(制御棒異常挿入検出手段)29
    が、制御棒異常挿入されたことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に制御棒異常挿入が発生した旨を表示し、あるいは、プラントを監視する監視装置(図示せず)等に制御棒異常挿入が発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了する。

    【0078】以上より、この実施の形態3によれば制御棒挿入の正常・異常を判断する指標と成り得る誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの歪度に基づいて制御棒挿入の正常・異常を判断するように構成したので、判断する人間に影響されず制御棒挿入の正常・
    異常を判断できるように成り、また、人間の負荷を従来のものに比べて小さくすることができ、制御棒挿入の正常・異常の判断の時間を短くできるようになる。

    【0079】実施の形態4 以下、この発明の実施の形態4を図について説明する。
    この発明の実施の形態2による制御棒挿入状態監視装置を示す構成図は、図1と同様であるので、説明を省略する。

    【0080】図5は異常検出処理装置12の詳細な構成を示す構成図である。 図において、13〜17は図2の同一符号のものと同様であるので説明を省略する。 37
    は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール1の尖度を演算する尖度演算器1、38は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケール2の尖度を演算する尖度演算器2、39は離散逆ウェーブレット変換演算器14から出力されたスケールjの尖度を演算する尖度演算器j、なおこの尖度演算器はj
    個設定しておく。

    【0081】22は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の尖度を記憶する設定器1、21は尖度演算器1(37)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の尖度と設定器2
    2に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の尖度を比較する比較器1である。

    【0082】24は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の尖度を記憶する設定器2、23は尖度演算器1(38)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の尖度と設定器2
    4に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール2の尖度を比較する比較器2である。

    【0083】26は制御棒が正常に挿入された場合の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの尖度を記憶する設定器j、25は尖度演算器1(39)により演算された誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1の尖度と設定器2
    6に記憶された、正常時の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケールjの尖度を比較する比較器jである。

    【0084】なお、図では比較器21、比較器23、比較器25という具合に3個で代表して表記しているが、
    実際にはj個の比較器が必要である。 同様に設定器2
    2、設定器24、設定器26という具合に3個で代表して表記しているが、実際にはj個の設定器が必要である。

    【0085】28は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)において制御棒が正常に挿入された場合の許容パターンを記憶する設定器Mである。 27は比較器1(21),比較器2(2
    3),. . . ,比較器j(26)の比較結果と設定器M
    に記憶された正常時の許容パターンを比較する比較器、
    29は比較器27の比較結果に基づいて警報を出力する警報発生器である。

    【0086】なお、離散ウェーブレット変換演算器13
    から尖度演算器37,38,39までで演算手段が構成され、比較器21,23,25から比較器27、設定器28までで比較手段が構成される。

    【0087】次に動作について説明する。 実施の形態1
    と同様に、図1において、制御棒挿入状態監視装置で測定された誘導起電力の電圧波形10をA/D変換器11
    が所定時間ごとにサンプリングしてアナログ・ディジタル変換し、複数個の時系列データYi (i=1,2,・
    ・・,N)を出力し、異常検出処理装置12に入力される。

    【0088】そして図5に示すように、複数個の時系列データYi が離散ウェーブレット変換演算器13で変換され、更に離散ウェーブレット逆変換されスケール1,
    2,jと出力されるまでの動作は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。

    【0089】離散逆ウェーブレット変換結果はスケール1,2,・・・,Jで求められると、異常検出処理装置12における尖度演算器37、尖度演算器38、尖度演算器39が、以下に示すように、スケール1,2,・・
    ・,Jの各尖度μ1 ,μ2 ,・・・,μj を演算する。

    【0090】

    【数8】

    【0091】そして、尖度演算器37、尖度演算器3
    8、尖度演算器39により尖度μ1 ,μ2 ,・・・,μ
    j が演算されると、比較器21、比較器23、比較器2
    5が、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの尖度を設定器22、設定器2
    4、設定器26から入力し、その演算されたμ1 ,μ2
    ,・・・,μj と正常時の各スケール1,2,・・
    ・,Jの尖度と比較する。

    【0092】ここで、設定器22、設定器24、設定器26には、誘導起電力の電圧波形が正常であるときの、
    離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの尖度が記憶されているが、外部の装置(図示せず)が演算した正常時の尖度を記憶するようにしてもよいことは言うまでもない。

    【0093】そして、比較器21、比較器23、比較器25は演算されたμ1 ,μ2 ,・・・,μj と正常時の尖度を比較した結果、例えば、演算されたμ1 ,μ2 ,
    ・・・,μj が正常時の尖度の3倍を超えた時、異常と判定し、比較器27に出力する。

    【0094】ここで、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの尖度が、制御棒の挿入状態の正常・異常が区別できる理由を簡単に説明すると、誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jは相当周波数ごとのフィルターになっており、フィルターをかけた時系列データの尖度は、正常の場合ある値のまわりに分布する。 尖度は確率密度分布関数の広がりを示す指標であり、通常はほぼ正規に分布する。 異常になると、特定のスケールあるいは、全部のスケールの尖度が正常の場合の尖度からずれる。 このずれ方は、異常な制御棒の挿入のされ方に依存するので、尖度を比較することで正常・異常の判別することができる。

    【0095】すなわち、尖度は確率密度分布関数の広がりぐあいを示す指標であり、確率密度分布関数は制御棒の正常挿入時には定型の分布をするが、正常に挿入されない場合には定型の分布とは異なるため、尖度を比較することによって上記区別が行えるようになる。

    【0096】そして、比較器27は、比較器21、比較器23、比較器25の判定結果と正常時にあらかじめ定められた各スケールごとの正常・異常パターンと比較して最終的な判定を決定する。 この判定は、対象に応じて、設定器28に格納しておく。 例えば、一番単純な設定基準は、各スケールが一つでも異常なら、最終判断は異常であるという設定である。

    【0097】そして、最後に、比較器27が異常と判断すると、警報発生器(制御棒異常挿入検出手段)29
    が、制御棒異常挿入されたことを明らかにすべく、表示装置(図示せず)に制御棒異常挿入が発生した旨を表示し、あるいは、プラントを監視する監視装置(図示せず)等に制御棒異常挿入が発生した旨を示す信号等を出力し、一連の処理を終了する。

    【0098】以上より、この実施の形態4によれば制御棒挿入の正常・異常を判断する指標と成り得る誘導起電力の電圧波形の離散ウェーブレット変換の離散逆ウェーブレット変換のスケール1,2,・・・,Jの尖度に基づいて制御棒挿入の正常・異常を判断するように構成したので、判断する人間に影響されず制御棒挿入の正常・
    異常を判断できるように成り、また、人間の負荷を従来のものに比べて小さくすることができ、制御棒挿入の正常・異常の判断の時間を短くできるようになる。

    【0099】実施の形態5. 上記実施の形態1から実施の形態4の図2〜図5において、比較器Mの代わりに、
    論理回路のOR回路、AND回路、または、2 out
    of 3等の回路としてもよい。 また、比較器Mを省いて、比較器21,23,25からそれぞれ警報出力を送出するようにしてもよい。

    【0100】また、比較器21,23,25の内、いずれか1台または2台のみ用いるようにしてもよい。 これはスケール1からスケールjまでの各スケールの内、制御棒挿入状態の判別容易な比較結果が得られるスケールのみ用いるようにするものである。 また、スケール1からスケールjに分けずに全体を1つのスケールとして比較してもよい。 この場合、比較器21,23,25は1
    台のみあればよく、比較器Mも不要になる。

    【0101】

    【発明の効果】以上のように、この発明によれば制御棒過渡位置信号をA/D変換したデータを離散ウェーブレット変換し、この変換結果を離散逆ウェーブレット変換し、この逆変換結果の平均値、分散値、歪度、または尖度を演算し、この演算結果と正常値との比較に応じて制御棒の挿入状態を判断するようにしたので、正確に判断することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 この発明の実施の形態1による制御棒挿入状態監視装置を示す構成図である。

    【図2】 この発明の実施の形態1による制御棒挿入状態監視装置における異常処理装置12の構成図である。

    【図3】 この発明の実施の形態2による制御棒挿入状態監視装置における異常処理装置12の構成図である。

    【図4】 この発明の実施の形態3による制御棒挿入状態監視装置における異常処理装置12の構成図である。

    【図5】 この発明の実施の形態4による制御棒挿入状態監視装置における異常処理装置12の構成図である。

    【図6】 従来の制御棒挿入状態監視装置を示す構成図である。

    【符号の説明】

    1 制御棒駆動軸 2 制御棒位置指示装置検出器 4 検出器用電源 8 制御棒過渡位置検出装置 9 電圧波形 10 電圧波形(制御棒過渡位置信号) 11 A/D変換器 12 異常検出処理装置 13 離散ウェーブレット変換演算器14 離散逆ウェーブレット変換演算器 15 スケール1の波形 16 スケール2
    の波形 17 スケールjの波形 18 平均値演算器1 19 平均値演算器2 20 平均値演算器j 21 比較器1 22 設定器1 23 比較器2 24 設定器2 25 比較器j 26 設定器j 28 設定器M 27 比較器 29 警報発生器 30 警報 31 分散値演算器1 32 分散値演算器2 33 分散値演算器j 34 歪度演算器1 35 歪度演算器2 36 歪度演算器j 37 尖度演算器1 38 尖度演算器2 39 尖度演算器j

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