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Information processing method using discrete wavelet transform

阅读:258发布:2021-08-07

专利汇可以提供Information processing method using discrete wavelet transform专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a the new information processing method which can take an analysis of information sources based on the output information less than the information sources with high reliability without adding artificial restriction conditions based upon experience for information processing for analyzing an information source from output information to the information source. SOLUTION: This information processing method is to analyze an information source from output information to the information source; and a system equation is found from the relational expression between the information source and the output information to the information source, discrete wavelet transform is performed for a system matrix of (n) rows by (m) columns of the system equation to obtain a wavelet transform coefficient matrix of (n) rows by (m) columns, and this wavelet transform coefficient matrix is segmented into a square matrix of (n) rows by (n) columns as a nonsingular matrix. The inverse matrix of segmented the square matrix is found and a zero matrix of (m) rows by (n) columns is added to this inverse matrix to an approximate inverse matrix of (m) rows by (n) columns of the wavelet transform coefficient matrix. Then inverse discrete wavelet transform is performed for this approximate inverse matrix to obtain an approximate inverse matrix of (m) rows by (n) columns of the system matrix, and this approximate inverse matrix is used to solve the system equation.,下面是Information processing method using discrete wavelet transform专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 情報源を該情報源に対する出力情報から解析する情報処理の方法であって、情報源と該情報源に対する出力情報との関係式からシステム方程式を求め、
    このシステム方程式におけるn行m列のシステム行列に離散ウェーブレット変換を施すことによりn行m列のウェーブレット変換係数行列を得て、このウェーブレット変換係数行列から非特異行列となるn行n列の正方行列を切り出し、この切り出されたn行n列の正方行列の逆行列を求め、この逆行列にm行n列の零行列を足すことによりウェーブレット変換係数行列のm行n列の近似逆行列を得て、この近似逆行列に逆離散ウェーブレット変換を施すことによりシステム行列のm行n列の近似逆行列を得て、そして、この近似逆行列を用いることによりシステム方程式を解くことを特徴とする離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法に関するものである。 さらに詳しくは、この発明は、情報源を該情報源に対する出情報から解析する情報処理方法として有用であり、
    特に、情報源の数が出力情報の数よりも多い場合における情報処理において、情報源を、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、離散ウェーブレット変換を用いることにより解析することのできる新しい情報処理方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術とその課題】従来より、情報源を該情報源に対する出力情報により解析する情報処理の方法としては、様々なものがある。 しかしながら、このような情報源を該情報源に対する出力情報から解析する情報処理の中でも、特に、情報源の数が出力情報の数よりも多い場合において情報源を解析する情報処理、つまり、情報源を該情報源よりも少ない出力情報により解析する情報処理は、一般に、逆問題と呼ばれ、一意的な解を求めることが非常に困難である情報処理の問題であり、従来より、このような逆問題を安定して高い信頼性で解析することのできる情報処理方法はなかった。

    【0003】このような逆問題としては、例えば、情報源を該情報源に対する複数の出力情報の一部から推定して解析するInverse Source問題と、ある対象物体に入力情報を与え、該対象物体による入力情報に対する出力情報から、入力情報と出力情報間のパラメータを推定することにより対象物体を解析するInverse Parameter 問題とがある。

    【0004】Inverse Source問題としては、例えば、ある特定部分における磁界の測定値から、この磁界の発生源である電流の値を求めるという電磁界系逆問題がある。 この電磁界系逆問題は、電流が流れている任意部分を情報源、電流により発生する磁界の一部を情報源に対する出力情報と見なし、電流が流れている任意部分における電流値を、任意部分に対する特定部分における磁界強度の測定値から求めるという情報処理であり、この逆問題では、勿論情報源の数である電流が流れている任意部分の数が、出力情報の数である磁界強度を測定する特定部分の数よりも多い。

    【0005】また、Inverse Parameter 問題としては、
    例えば、解析の対象物体である人体に、入力情報であるX線を入射度を少しずつ変えながら照射し、人体の各部分を通過したX線、つまり対象物体による入力情報に対する出力情報を測定し、入力情報である入射X線と出力情報である出力X線間の吸収係数を計算し、その計算結果から人体の断層撮影を行うComputed Tomography がある。

    【0006】このような逆問題では、情報源を未知数と該情報源に対する出力情報を既知数とした、情報源と出力情報との関係を表す方程式を解くことにより、情報源を解析するが、例えば、上記のようなInverse Source問題においては、多数の情報源に対する出力情報の一部のみからでは全ての情報源の一意的な解を求めることはできず、また、Inverse Parameter 問題においても、対象物体による入力情報に対する出力情報が理想的に得られない場合では、情報源の一意的な解を求めることはできない。

    【0007】そこで、従来より、このような逆問題を解析するために、経験に基づく人為的な拘束条件を設けた支配方程式を解くことによりこの逆問題の一意的な解を求めていた。 しかしながら、このような従来の解析方法は、経験に基づく人為的な拘束条件を用いる必要があるために、求まる解が信頼性の低いものであるといった問題があった。

    【0008】そこで、この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、情報源を該情報源よりも少ない出力情報により解析する逆問題のような情報処理を、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、離散ウェーブレット変換を用いることにより、高い信頼性で行うことのできる新しい情報処理方法を提供することを目的としている。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決するものとして、情報源を該情報源に対する出力情報から解析する情報処理の方法であって、情報源と該情報源に対する出力情報との関係式からシステム方程式を求め、このシステム方程式におけるn行m列のシステム行列に離散ウェーブレット変換を施すことによりn行m列のウェーブレット変換係数行列を得て、このウェーブレット変換係数行列から非特異行列となるn行n列の正方行列を切り出し、この切り出されたn行n列の正方行列の逆行列を求め、この逆行列にm行n列の零行列を足すことによりウェーブレット変換係数行列のm行n列の近似逆行列を得て、この近似逆行列に逆離散ウェーブレット変換を施すことによりシステム行列のm行n列の近似逆行列を得て、そして、この近似逆行列を用いることによりシステム方程式を解くことを特徴とする離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法を提供する。

    【0010】

    【発明の実施の形態】この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法は、情報源と該情報源に対する出力情報との関係を表すシステム方程式におけるシステム行列の近似的な逆行列を、離散ウェーブレット変換を用いて求めることにより、システム方程式の近似的な一意解を求め、その一意解により情報源を解析するものである。 図1は、この発明の情報処理方法のフローチャートを例示したものであり、以下、この図1に沿ってこの発明の実施の形態について説明する。

    【0011】まず、情報源と該情報源に対する出力情報との関係式からシステム方程式を導く。 解析対象の情報源を未知数とし、出力情報を既知数とした、情報源と該情報源に対する出力情報との関係式に対して、既知数の数がn、未知数の数がmである線型システムを考えると、Xをn次の既知数ベクトル、Yをm次の未知数ベクトル、そしてCをn行m列のシステム行列とするとき、
    この線型システムのシステム方程式は、次式で表される。

    【0012】

    【数1】

    【0013】このシステム方程式は、システム行列Cの逆行列C -1を両辺に掛けると、

    【0014】

    【数2】

    【0015】となる。 この式は、未知数ベクトルYの式、つまりシステム方程式の解ベクトルの式である。 すなわち、この式から明らかなように、システム行列Cの逆行列C -1を求めることができれば、Xは既知数ベクトルであるので、解ベクトルYを得ることができることがわかる。

    【0016】このシステム方程式において、n=mの場合、つまり既知数の数nと未知数の数mとが同じ場合では、システム行列Cは正方行列であるため、その逆行列が存在し、よって、システム行列Cの逆行列C -1をそのまま求めることにより解ベクトルを得ることができる。
    しかしながら、n<mの場合、つまり既知数の数nが未知数の数mよりも少ない場合では、システム行列Cは長方行列となるため、その逆行列C -1が存在せず、よって、解ベクトルを求めることはできない。 このようなシステム行列を有する問題が情報処理における逆問題である。

    【0017】そこで、この発明では、まず、このようなn<mの長方行列であるn行m列のシステム行列Cに対して、離散ウェーブレット変換を施し、システム行列C
    のウェーブレット変換係数行列C 'を得る。 このウェーブレット変換係数行列C 'は、n行m列の長方行列である。 次に、このウェーブレット変換係数行列C 'において、逆行列の存在する非特異行列となるn行n列の正方行列を切り出す。 この正方行列の切り出しは、たとえば、1行1列目の成分を原点とし、この原点からn行n
    列の正方行列C ''を切り出すようにする。

    【0018】ウェーブレット変換は、後述するように、
    入力データに含まれる情報を、ウェーブレット変換の基底関数であるマザー・ウェーブレットの近傍に集めるように変換する特性を有している。 このマザー・ウェーブレットの近傍領域は、通常、たとえば、ウェーブレット変換係数行列において1行1列目の近傍領域に表される。 従って、たとえば、原点とした1行1列目から正方行列を切り出すことにより、システム行列Cに含まれる情報の大部分を含んだ行列を得ることができる。 つまり、このn行n列の正方行列C ''のみにより、n行m列のウェーブレット変換係数行列C 'を近似的に表すことができる。

    【0019】次に、この切り出した正方行列C ''の逆行列C ''-1を求める。 この逆行列C ''-1は、n行n列であるため、このままでは、n行m列のウェーブレット変換係数行列C 'の逆行列m行n列とはならない。 そこで、
    さらに、この逆正方行列C ''-1に、全ての行列成分が0
    であるm行n列の零行列C zeroを足し合わせることによりm行n列の行列として、ウェーブレット変換係数行列C 'の近似逆行列C '-1 approxを得る。

    【0020】そして、このm行n列の近似逆行列C '-1
    approxに逆離散ウェーブレット変換を施すことにより、
    システム行列Cのm行n列の近似逆行列C -1 approxを得る。 このようにして得られたm行n列の近似逆行列C
    -1 approxを用いてシステム方程式の近似的な一意解を求めることにより、情報源を解析することができる。

    【0021】ここで、この発明の情報処理方法の原理の中枢となる離散ウェーブレット変換による情報の近似表現を詳しく説明する。 対象となる情報は、離散ウェーブレット変換を用いるために2次元離散データの形を有しているものとする。 図2は、対象情報である2次元離散データを例示したものである。 この図2に示した2次元離散データは、32行32列、つまり1024個の離散データから成り立っている。 また、図3は、図2の2次元離散データに離散ウェーブレット変換を施すことにより得られるウェーブレット変換係数のスペクトラムを例示したものである。

    【0022】この図3から明らかなように、図2の2次元離散データのウェーブレット変換係数は、値の大きな係数が、1行1列目の成分を原点として、その原点の近傍に集中した分布となっていることがわかる。 ウェーブレット変換は、入力データに含まれる情報を、ウェーブレット変換の基底関数であるマザー・ウェーブレットの近傍に集めるように変換する特性を有しており、通常、
    このマザー・ウェーブレットの近傍領域は、原点の近傍領域として表される。 従って、この図3においては、原点の近傍に集中しているウェーブレット変換係数に、入力データに含まれている情報が集中して表されている。

    【0023】図3において、0.2以上の大きさを持つウェーブレット変換係数は、1024個中26個存在し、この26個のウェーブレット変換係数は、ほぼ全てが原点の近傍、つまりマザー・ウェーブレットの近傍に集中している。 この26個のウェーブレット変換係数以外の変換係数を0として、逆離散ウェーブレット変換を施すことにより元の2次元離散データを再現すると、再現された2次元離散データは、図4に例示したように、
    図2に示した元の2次元離散データにほぼ近い分布となる。 この図4の再現された2次元離散データと図2の元の2次元離散データとの相関は、97.2%である。 従って、離散ウェーブレット変換を用いることにより、1
    024個の離散データからなる情報を、26個の離散データのみにより精度良く近似的に表現することができることがわかる。

    【0024】つまり、この発明の情報処理方法において、システム行列のウェーブレット変換係数行列から、
    たとえば1行1列目の成分を原点として切り出される、
    非特異行列となるn行n列の正方行列のみにより、ウェーブレット変換係数行列を精度良く近似表現することができるため、このn行n列の正方行列に対して上述のような各処理を施すことにより、システム行列の逆行列を精度良く近似表現することができる。

    【0025】従って、このシステム行列の近似逆行列を用いることにより、システム方程式の解ベクトルY、つまり未知数の近似的な一意解を求めることができる。 すなわち、システム方程式により表される情報源と該情報源に対する出力情報との関係の情報処理で、情報源よりも少ない出力情報による情報源解析を、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、離散ウェーブレット変換を用いることにより、高い信頼性で行うことができる。

    【0026】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法について説明する。 もちろん、この発明は以下の例によって限定されるものではない。

    【0027】

    【実施例】

    (実施例1)この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法により電磁界系逆問題を解析する情報処理を行った。 この電磁界系逆問題は、図5に例示したように、電流が流れているField 源と、このField 源の上方と下方に位置している該電流により発生される磁界の測定面1と測定面2とからなる電磁界系において、磁界測定面1と磁界測定面2それぞれにおいて8点の位置で測定される磁界測定値から、縦・横それぞれ8個の正方領域に分割されるField 源において各正方領域を流れる電流を求めるものである。 つまり、この電磁界系逆問題は、出力情報である16点の磁界測定値から情報源である64点の電流値を一意的に求める情報処理である。 この逆問題において、電流は、Field 源において図面の垂直方向に流れ、そして、各正方領域においてその中心に集中して流れているものとする。

    【0028】図5に例示した電磁界系では、電流と該電流により発生する磁界との関係は、電流をI、磁界をH、電流と磁界との距離をRとすると、Ampereの法則により、

    【0029】

    【数3】

    【0030】と表される。 さらに、このAmpereの法則式により、64点の電流値と16点の磁界測定値との関係式は、64点の電流値をそれぞれ、I 1 、I 2 、・・
    ・、I 64とし、16点の磁界測定値をそれぞれ、H 1
    2 、・・・、H 16とし、また、H 1に対する64点の電流値からの各距離を、R (1,1) 、R (1,2) 、・・・、
    (1,64)とし、他のH 2 〜H 16それぞれに対する64点の電流値からの各距離も同様にして表すとすると、

    【0031】

    【数4】

    【0032】となる。 この関係式から、システム方程式を導くと

    【0033】

    【数5】

    【0034】となる。 ここで、説明の簡素化のために、
    このシステム方程式を、磁界ベクトルを16次の既知数ベクトルX、係数ベクトルを16行64列のシステム行列C、電流ベクトルを64次の未知数ベクトルYとして、以下の式のように簡略化して表す。

    【0035】

    【数6】

    【0036】このシステム方程式の未知数ベクトルYを求めることにより、64点の電流値を得ることができる。 未知数ベクトルYは、システム方程式の両辺にシステム行列Cの逆行列C -1を掛けることにより求めることができるので、このシステム行列Cの逆行列C -1を離散ウェーブレット変換を用いることにより求める。

    【0037】図6は、このシステム方程式における16
    行64列のシステム行列Cを例示したものであり、縦軸・横軸がシステム行列Cの各成分の16行64列の位置を、そして高さ軸が各成分の値を示している。 まず、図6の16行64列のシステム行列Cに離散ウェーブレット変換を施すことにより離散ウェーブレット変換係数行列C 'を得る。 図7は、得られたシステム行列Cのウェーブレット変換係数行列C 'のスペクトラムを例示したものである。 この図7から明らかなように、1行1列目の係数の近傍の領域に、値の大きな係数が集中していることがわかる。

    【0038】次に、得られた離散ウェーブレット変換係数行列C 'から、1行1列目の係数を原点として16行16列の正方行列C ''を切り出す。 この正方行列C
    ''は、値の大きな係数、つまりシステム行列に含まれている情報の大部分を有している。 このような正方行列C
    ''の逆行列C ''-1を求め、さらに、この逆行列C
    ''-1に、全ての行列成分が0である64行16列の零行列C zeroを足し合わせることにより、ウェーブレット変換係数行列C 'の近似逆行列C '-1 approxを得る。 この近似逆行列C '-1 approxは、64行16列の長方行列である。

    【0039】そして、この64行16列の近似逆行列C
    '-1 approxに逆離散ウェーブレット変換を施すことにより、システム行列Cの64行16列の近似逆行列C -1
    approxを得る。 ここで、この64行16列の近似逆行列C -1 approxを用いることにより、[数6]のシステム方程式に解ベクトルYが存在し、一意的に決まるかどうかを調べる。

    【0040】システム方程式の解ベクトルYが存在するための存在条件は、

    【0041】

    【数7】

    【0042】により表される。 但し、I 16は、16次の単位正方行列である。 また、システム方程式の解ベクトルYが一意的に決められるための一意的解条件は、

    【0043】

    【数8】

    【0044】により表される。 但し、I 64は、64次の単位正方行列である。 この存在条件と一意的解条件とを同時に満足することができれば、システム方程式に解ベクトルYが存在し、一意的に決まることになる。 よって、まず、得られた64行16列の近似逆行列C -1
    approxと16行64列の元のシステム行列Cとを用いて、C・C -1 approxとC -1 approx・Cを計算する。

    【0045】図8は、C・C -1 approxの計算結果を例示したものである。 また、図9は、C -1 approx・Cの計算結果を例示したものである。 図8から明らかなように、
    C・C -1 approxの計算結果は、完全な16次の単位行列であることがわかる。 また、図9から明らかなように、
    -1 approx・Cの計算結果は、最大値が0.75、最小値が−0.25であるため、完全な単位行列にはなっていないが、大きさが1の要素が対角線上にほぼ並んで分布していることがわかる。 従って、この発明により得られた64行16列の近似逆行列C -1 approxを用いても、
    上記の解ベクトルYの存在条件を完全に満たすことができ、また一意的解条件を近似的ではあるが満たすことができる。

    【0046】すなわち、得られた64行16列の近似逆行列C -1 approxを用いて、システム行列の解ベクトルY
    を近似的ではあるが一意的に求めることができることが確認できた。 以上のようにして得られた近似逆行列C -1
    approxを用いて求めたシステム方程式の解ベクトルY、
    つまり情報源である64点の電流値を、実際の電流値と比較した。 図10は、この発明の情報処理方法により得られた64点の電流値と、実際の64点の電流値との関係を例示したものであり、細線がこの発明の情報処理方法により得られた64点の電流値を示し、太線が実際の64点の電流値を示している。 この図10から明らかなように、この発明の情報処理方法により得られた電流値は、実際の電流値に非常に近い値となっていることがわかる。

    【0047】従って、この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法により、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、高い信頼性で電磁界系逆問題を近似的に解析することができた。 (実施例2)この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法により電磁界系逆問題を解析する情報処理を行った。

    【0048】この電磁界系逆問題は、図11に例示したように、電流が流れている導電性フィルムと、この導電性フィルムの上方に位置している該電流により発生される磁界の測定面からなる電磁界系において、磁界測定面において16点の等間隔位置で測定される磁界測定値から、64個の等幅領域に分割される導電性フィルムにおいて各等幅領域を流れる電流を求めるものである。 つまり、この電磁界系逆問題は、出力情報である16点の磁界測定値から情報源である64点の電流値を一意的に求める情報処理である。 この逆問題において、電流は、導電性フィルムにおいて図面の垂直方向に流れ、そして、
    各等幅領域においてその中心に集中して流れているものとする。

    【0049】この逆問題を、実施例1と同様にして、解析する。 図11に例示した電磁界系における64点の電流値と16点の磁界測定値との関係式から、システム方程式を導き、このシステム方程式の16行64列のシステム行列Cの逆行列C -1を求める。 16行64列のシステム行列Cにウェーブレット変換を施すことによりウェーブレット変換係数行列C 'を得て、このウェーブレット変換係数行列C 'から1行1列目の成分を原点とした16行16列の正方行列C ''を切り出し、この16行1
    6列の正方行列C ''の逆行列C ''-1を求め、さらに、この逆行列C ''-1に64行16列の零行列C zeroを足し合わせることによりウェーブレット変換係数行列の64行16列の近似逆行列C '-1 approxを得る。 そして、このウェーブレット変換係数行列C 'の近似逆行列C '-1
    approxに逆離散ウェーブレット変換を施すことにより元のシステム行列Cの近似逆行列C -1 approxを求める。
    この近似逆行列は64行16列の長方行列である。

    【0050】ここで、この64行16列の近似逆行列C
    -1 approxを用いることにより、システム方程式に解ベクトルYが存在し、一意的に決まるかどうかを調べる。 実施例1と同様にして、得られた64行16列の近似逆行列C -1 approxと16行64列の元のシステム行列Cとを用いて、C・C -1 approxとC -1 approx・Cを計算する。

    【0051】図12は、C・C -1 approxの計算結果を例示したものである。 また、図13は、C -1 approx・Cの計算結果を例示したものである。 図12から明らかなように、C・C -1 approxの計算結果は、完全な16次の単位行列であることがわかる。 また、図13から明らかなように、C -1 approx・Cの計算結果は、完全な単位行列にはなっていないが、大きさが1の要素が対角線上にほぼ並んで分布していることがわかる。 従って、この発明により得られた64行16列の近似逆行列を用いても、
    上記の解ベクトルYの存在条件を完全に満たすことができ、また一意的解条件を近似的ではあるが満たすことができる。

    【0052】すなわち、得られた64行16列の近似逆行列C -1 approxを用いて、システム行列の解ベクトルY
    を近似的ではあるが一意的に求めることができることが確認できた。 以上のようにして得られた近似逆行列C -1
    approxを用いて求めたシステム方程式の解ベクトルY、
    つまり情報源である64点の電流値を、実際の電流値と比較した。 図14は、この発明の情報処理方法により得られた64点の電流値と、実際の64点の電流値との関係を例示したものであり、細線がこの発明の情報処理方法により得られた64点の電流値を示し、太線が実際の64点の電流値を示している。 この図14から明らかなように、この発明の情報処理方法により得られた電流値は、実際の電流値に非常に近い値となっていることがわかる。

    【0053】従って、この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法により、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、高い信頼性で電磁界系逆問題を近似的に解析することができた。

    【0054】

    【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によって、情報源を該情報源よりも少ない出力情報により解析する逆問題のような情報処理を、経験に基づく人為的な拘束条件を付加せずに、離散ウェーブレット変換を用いることにより、高い信頼性で行うことのできる新しい情報処理方法が提供される。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法のフローチャートを例示した図である。

    【図2】2次元離散データを例示した図である。

    【図3】図2の2次元離散データの離散ウェーブレット変換係数のスペクトラムを例示した図である。

    【図4】逆離散ウェーブレット変換により得られた2次元離散データの再現データを例示した図である。

    【図5】この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法の一実施例である電磁界系逆問題におけるFi
    eld 源と磁界測定面とを例示した図である。

    【図6】システム方程式における16行64列のシステム行列Cを例示した図である。

    【図7】離散ウェーブレット変換により得られたシステム行列Cのウェーブレット変換係数のスペクトラムを例示した図である。

    【図8】C・C -1 approxの計算結果を例示した図である。

    【図9】C -1 approx・Cの計算結果を例示した図である。

    【図10】この発明の情報処理方法により得られた64
    点の電流値と、実際の64点の電流値との関係を例示した図である。

    【図11】この発明の離散ウェーブレット変換を用いた情報処理方法の一実施例である電磁界系逆問題における導電性フィルムと磁界測定面とを例示した図である。

    【図12】C・C -1 approxの計算結果を例示した図である。

    【図13】C -1 approx・Cの計算結果を例示した図である。

    【図14】この発明の情報処理方法により得られた64
    点の電流値と、実際の64点の電流値との関係を例示した図である。

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