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Method and device for parallel processing for discrete wavelet conversion

阅读:724发布:2021-08-08

专利汇可以提供Method and device for parallel processing for discrete wavelet conversion专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce data communication traffic and processor units in a free state.
SOLUTION: This processing method performs linear discrete wavelet conversion by a multiprocessor system consisting of plural processor units having memories individually. Decomposition algorithm for finding coefficient arrays (sj-1i) and (dj-1i) of resolution level j-1 from a coefficient array (sji) of specific resolution level (j) changes a coefficient array (...sji...sji+1...sji+2...sji+3...) into (...sj-1k...dj-1k...sj-1k+1...dj-1i+1...) and reconstitution algorithm for finding a coefficient array (sji) of resolution level (j) from coefficient arrays (sj-1i) and (dj-1i) of specific resolution level j-1 changes a coefficient array (...sj-1k...dj-1k...sj-1k+1...dj-1i+1...) into (...sji...sji+1...sji+2...sji+3...).
COPYRIGHT: (C)1997,JPO,下面是Method and device for parallel processing for discrete wavelet conversion专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】それぞれがメモリを有する複数のプロセッサユニットからなるマルチプロセッサによって、1次元の基底解像度データに対し、離散ウェーブレット変換による多重解像度解析を行う離散ウェーブレット変換の並列処理方法において、 所定の解像度レベルjの係数列 【数1】 から解像度レベルj−1の係数列 【数2】 を求める分解アルゴリズムは、 【数3】 のように配列された係数列を、 【数4】 のように配列し、 所定の解像度レベルj−1の係数列 【数5】 から解像度レベルjの係数列 【数6】 を求める再構成アルゴリズムは、 【数7】 ように配列された係数列を、 【数8】 のように配列することを特徴とする離散ウェーブレット変換の並列処理方法。
  • 【請求項2】それぞれがメモリを有する複数のプロセッサユニットからなるマルチプロセッサによって、n次元(nは2以上の整数)の基底解像度データのうちのm次元(mは1以上の整数,m≦n)方向の基底解像度データに対し、 離散ウェーブレット変換による多重解像度解析を行う離散ウェーブレット変換の並列処理方法において、 分解あるいは再構成しようとするデータを分割して前記各プロセッサユニットのメモリ上に配分し、 所定の解像度レベルjの係数列 【数9】 から解像度レベルj−1の係数列 【数10】 を求める分解アルゴリズムは、前記データの分割配分を行うそれぞれの方向に、 【数11】 のように配列された係数列を、 【数12】 のように配列し、 所定の解像度レベルj−1の係数列 【数13】 から解像度レベルjの係数列 【数14】 を求める再構成アルゴリズムは、前記データの分割配分を行うそれぞれの方向に、 【数15】 のように配列された係数列を、 【数16】 のように配列することを特徴とする離散ウェーブレット変換の並列処理方法。
  • 【請求項3】ウェーブレットとしてドウベシ(Daubechi
    es)のウェーブレットを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の離散ウェーブレット変換の並列処理方法。
  • 【請求項4】ウェーブレットとしてハール(Harr)のウェーブレットを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の離散ウェーブレット変換の並列処理方法。
  • 【請求項5】所定の一次元の基底解像度データを入力する入力手段と、 それぞれがメモリとデータ通信手段を有し、前記入力された基底解像度データから、1次元離散ウェーブレット変換における分解・再構成アルゴリズムに基づいて展開係数を多重解像度的に求める複数の並列処理演算手段と、 前記並列処理演算手段によって算出された所定の解像度レベルにおける展開係数のデータを集積して出力する出力手段と、 を有する1次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置において、 前記並列処理演算手段は請求項1に記載の方法により、
    分解あるいは再構成において算出された係数データを配列することを特徴とする1次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置。
  • 【請求項6】n次元(nは2以上の整数)の基底解像度データのうちのm次元(mは1以上の整数,m≦n)方向のデータを入力する入力手段と、 それぞれがメモリとデータ通信手段を有し、前記入力された基底解像度データから多次元離散ウェーブレット変換における分解・再構成アルゴリズムに基づいて展開係数を多重解像度的に求める複数の並列処理演算手段と、 前記並列処理演算手段によって算出された所定の解像度レベルにおける展開係数のデータを集積して出力する手段と、 を有する多次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置において、 前記並列処理演算手段は、請求項2に記載の方法により、分解あるいは再構成において算出された係数データを配列することを特徴とする多次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置。
  • 【請求項7】前記並列処理演算手段は、ウェーブレットとしてドウベジ(Daubechies)のウェーブレットを用いることを特徴とする請求項5または6に記載の離散ウェーブレット変換の並列処理装置。
  • 【請求項8】前記並列処理演算手段は、ウェーブレットとしてハール(Harr)のウェーブレットを用いることを特徴とする請求項5または6に記載の離散ウェーブレット変換の並列処理装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、離散ウェーブレット変換の並列処理の方法および装置に係り、特にマルチプロセッサの各構成要素へのロードの平均化と、通信時間の低減とを図ることにより、効率的な処理を可能ならしめるものに関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、信号解析、素粒子論等の分野で、
    所定の関数、あるいは入出関係に近似する関数を求める方法としてウェーブレット解析がしばしば使われるようになっている。

    【0003】このウェーブレット解析は、後述するスケーリング関数ψ(x)とウェーブレット関数Ψ(x)と(これらをまとめてウェーブレットという)を用いて所定の関数を展開し、その展開係数をピラミッドアルゴリズムと呼ばれる関係によって低次から高次へ、あるいは高次から低次へ変換し、これによって前記所定関数に対して多重解像度的に近似させることができるものである。

    【0004】上記ピラミッドアルゴリズムによってウェーブレットの展開級数を高次へあるいは低次へ変換することを離散ウェーブレット変換という。

    【0005】以下に1次元の関数および2次元の関数に対する離散ウェーブレット変換、および従来の計算機における処理方法について説明する。 (1) 1次元の場合 (a) 離散ウェーブレット変換のアルゴリズム 離散ウェーブレット変換において、基準となる関数をマザー・ウェーブレットまたは、アナライジング・ウェーブレットと呼ぶ。 このマザー・ウェーブレットを縦横に拡大・縮小、移動し規格化したウェーブレット関数を以下のように定義しておく。

    【0006】 Ψ j,k (x)=2 j/2 Ψ(2 j x−k) (1) また、以下のツー・スケール関係

    【0007】

    【数17】

    を満たす関数ψ(x)をスケーリング関数という。 数列

    【0008】

    【数18】

    はツー・スケール数列と呼ばれ、スケーリング関数ψ


    (x)によって決まる。

    【0009】このスケーリング関数ψ(x)を縦横に拡大・縮小、移動し規格化した関数を以下のように定義する。

    【0010】 ψ j,k (x)=2 j/2 ψ(2 j x−k) (3) 一方、マザー・ウェーブレットとスケーリング関数の間には以下の関係が成り立つ。

    【0011】

    【数19】

    また、数列

    【0012】

    【数20】

    もスケーリング関数ψ(x)によって決まるものである。

    【0013】このようなウェーブレット関数、スケーリング関数を用いて、ある関数f(x)の解像度レベルJ
    での近似関数f J (x)を以下のように表すことができる。

    【0014】

    【数21】

    ここで、それぞれ

    【0015】

    【数22】

    は、スケーリング関数、ウェーブレット関数の展開係数に相当し、これらの係数を求めることが離散ウェーブレット変換に相当する。

    【0016】これらの展開関数は、本来は、

    【0017】

    【数23】

    で定義され、一般には上記の積分を評価して求める必要がある。

    【0018】しかし、マザー・ウェーブレットが近似する関数f(x)の属する空間の基底となる場合には、ある解像度のレベルのデータがわかれば、そこからピラミット的に

    【0019】

    【数24】

    を求めることができる。

    【0020】このような解析方法を、多重解像度解析(Multi-resolution Analysis )と呼ぶ。 そのピラミッド的アルゴリズムは以下のように書くことができる。

    【0021】

    【数25】

    ここで、{h

    i },{g

    i }はフィルタ係数、あるいは、分解数列と呼ばれ、ツー・スケール関係より決まる。

    【0022】フィルタ係数{h i },{g i }はどのレベルからの分解にも共通である。 従って、(8)、
    (9)式により、解像度レベルを1つずつ下げることができ、そのアルゴリズムはレベルに依存しない。 このアルゴリズムを分解アルゴリズムと呼ぶ。

    【0023】逆に、

    【0024】

    【数26】

    を構成するアルゴリズムを再構成アルゴリズムと呼び、


    以下のように書くことができる。

    【0025】

    【数27】

    (b)1次元問題に対する従来の処理方法 従来、1次元離散ウェーブレット変換による多重解像度回析を行う場合、係数列の分解アルゴリズムは以下のように行われていた。

    【0026】基準となる解像度レベルのデータ

    【0027】

    【数28】

    が既知で、データの配列ν0(i)中に連続的に確保されているものとする。

    【0028】

    【数29】

    ここで、Nはデータの個数を表し、一般にはN=2


    (mは十分大きな整数)とする。 なお、以下でも、データの個数を表すNはN=2

    (mは十分大きな整数)


    とおく。

    【0029】最初に基底解像度のデータを(8)、
    (9)式の分解アルゴリズムにより解像度レベル(−
    1)のデータに変換する。

    【0030】ここで、それぞれ

    【0031】

    【数30】

    は元のデータの個数の1/2個のデータとなっており、


    これを配列ν1(i)中にそれぞれ連続的に配置する。

    【0032】

    【数31】

    次に上記配列中の

    【0033】

    【数32】

    を、同様の手順により、さらに解像度レベル(−2)のデータに変換すると以下のようになる。

    【0034】

    【数33】

    分解アルゴリズムは、これらの手順を目標とする解像度レベルまで繰り返すことによって完了する。 再構成アルゴリズムは、上記の手順を逆方向に辿ることによって得られる。

    【0035】このように、従来の処理方法では、それぞれの解像度レベルのデータを連続的に配列ν中に並ぶようにしていた。 これは、この配列の確保の方法は、逐次処理型の計算機にって、計算すべきデータがメモリ上に連続的に並んでいるため、処理効率がよいからであった。 (2) 2次元の場合 (a)離散ウェーブレット変換のアルゴリズム 直交ウェーブレットを多変数関数(多次元問題)へ拡張することは、直積を使うことにより簡単に行える。 ここでは2変数関数(2次元)の場合について述べるが、これを一般の多変数関数に拡張することも同様に行える。
    いま、一例としてf(x,y)を1次元のウェーブレットにより展開することを考える。 解像度レベルjでの近似関数f J (x,y)は、1次元のスケーリング関数の直積により以下のように表せる。

    【0036】

    【数34】

    ここで、解像度レベルjとj−1の展開係数の間には、


    1次元の場合と同様にして、以下のような分解アルゴリズムが成り立つ。

    【0037】

    【数35】

    これらの式は、以下のように書き直すことができる。

    【0038】

    【数36】

    これは、まずx方向に対し、解像度レベル−1分だけ分解アルゴリズムを施し、その後y方向についても解像度レベル−1分だけ分解アルゴリズムを施す(順番は逆でもよい)ことを表している。 従って、再構成アルゴリズムも、まずx方向に対し、解像度レベル+1分だけ再構成アルゴリズムを施し、その後y方向についても解像度レベル+1分だけ再構成アルゴリズムを繰り返し用いればよい(順番は逆でもよい)。 (b) 2次元問題に対する従来の処理方法 従来、2次元データ対し、離散ウェーブレット変換による多重解析度回析を行う場合、係数列の分解アルゴリズムは以下のように行われていた。

    【0039】基底解像度レベルのデータ

    【0040】

    【数37】

    が既知で、配列ν0(j,i)中に連続的に確保されているものとする。

    【0041】

    【数38】

    最初に、基底解像度レベルのデータを、x軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、解像度レベル0と−1の中間段階データν0

    * (j,i)に変換する。 この段階で、

    【0042】

    【数39】

    がそれぞれ連続的に配列中に並ぶようにする。

    【0043】

    【数40】

    次に、このデータを、y軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、解像度レベル−1のデータν1(j,i)


    に変換する。 この段階で、

    【0044】

    【数41】

    がそれぞれ連続的に配列中に並ぶようにする。 それぞれ集中して配置している。

    【0045】

    【数42】

    さらに、解像度レベル−2のデータに変換するには、

    【0046】

    【数43】

    だけに対し、x軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、解像度レベル−1と−2の中間段階のデータν1

    *


    (j,i)に変換する。

    【0047】

    【数44】

    このような操作を、対象とする解像度レベルまで繰り返すことによりデータの分解アルゴリズムが終了する。 一方、分解されたデータから再構成を行うアルゴリズムは、上記の手順を逆に辿ることにより実現できる。

    【0048】このように、2次元の場合も、従来の配列確保の方法は、逐次処理型計算機やベクトル計算機での処理を考慮して計算すべきデータがメモリ上に連続的に並べいた。

    【0049】以上は離散ウェーブレット変換の一般的方法論と従来の処理方法であったが、上述のウェーブレットには、ウェーブレット関数Ψ(x)、スケーリング関数Ψ(x)、展開係数

    【0050】

    【数45】

    フィルタ係数{h

    i },{g

    i }の定義によって様々な種類が存在する。 ここでは、次に述べる発明が解決しようとする課題をより明確にするために、代表的なウェーブレットとして、ドウベジ(Daubechies)とハール(Ha


    rr)のウェーブレットについて説明する。 ハール(Harr)のウェーブレット 基本スケーリング関数を

    【0051】

    【数46】

    ドウベシ(Daubechies)のウェーブレット ある自然数M(このようなMは消滅モーメント(vanish


    ing moment)と呼ばれる)に対し、次の4条件を満たすフィルタ係数{h

    k },{g

    k }(kは整数)が存在する。

    【0052】

    【数47】

    表1にM=2からM=5までの{h

    i }の実際の数値を示す。

    【0053】

    【表1】

    【0054】

    【数48】

    を満たす連続でコンパクトな台(support )を持つ関数が存在し、それをドウベシの基本スケーリング関数と呼ぶ。 この基本スケーリング関数を用いて(3)式によりj次解像度のスケーリング関数を定義すると、

    【0055】

    【数49】

    の関係が成り立つ。 また、次式によりウェーブレット関数が定義される。

    【0056】

    【数50】

    【0057】

    【発明が解決しようとする課題】従来の離散ウェーブレット変換の処理方法は、逐次処理型計算機やベクトル計算機によれば、処理効率がよいものの、それぞれがメモリを有する複数プロセッサからなるマルチプロセッサ間のデータ通信が多い、遊んでいるプロセッサ数が多い、
    等の問題を生じ、全体として処理効率が低下する。 このことを上記ハールのウェーブレットとドウベジのウェーブレットによる離散ウェーブレット変換を例として以下に説明する。

    【0058】最初に上記ハールのウェーブレットを用いて1次元の16個の基底解像度データの分解を、図1に示すようなマルチプロセッサの並列計算機によって処理する場合を考える。 ここで図1の並列計算機は4個のプロセッサユニット1からなるマルチプロセッサを有し、
    各プロセッサユニット1は内部に演算装置2とメモリ3
    を有し、かつ直列的にデータ通信機構4によって結ばれている。

    【0059】このような場合、従来の離散ウェーブレット変換の方法では、一般に元の展開係数データを図2の解像度レベル0のデータのように各プロセッサユニット1のメモリ3に配置する。

    【0060】この解像度レベル0のデータを変換アルゴリズム式(8)、(9)によって解像度レベル−4まで分解する。

    【0061】ハールのウェーブレットでは式(30)により、図2に線で示すように、低次の展開係数は1次高次の展開係数のデータを2を個ずつ取り入れて算出される。 この展開係数の算出のためのデータのやり取り(データ間の関係)と、展開係数のデータ変化と、を図2に示す。

    【0062】また、一つのデータが隣接するプロセッサユニットに転送される場合の通信量をTとし、処理中の無稼働の、すなわち遊び状態のプロセッサユニットと必要な通信量下記の表2に示す。

    【0063】

    【表2】

    図2と表2から明らかなように、解像度レベル0のデータを、解像度レベル0から−1へと分解する。 処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 データ通信についてみると、プロセッサ2とプロセッサ3との通信量が、プロセッサ1とプロセッサ2、プロセッサ3とプロセッサ4との通信量に対し2倍になっており、通信量の不均衡によりプロセッサ2とプロセッサ3との通信が律速となって処理時間を増加させる。

    【0064】次に、解像度レベル−1から−2へと分解する。 この時、プロセッサ3とプロセッサ4には、処理すべきデータが存在せず、この2つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この際に、必要な通信時間は8T
    である。

    【0065】更に、分解を進めると、プロセッサ2、プロセッサ3、プロセッサ4上には処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この場合、通信量は0Tとなる。

    【0066】このように、従来手法では、遊び状態のプロセッサが多く、また特定のプロセッサユニット間で通信量が多い。 これらの点は、並列処理では重大な問題となる。

    【0067】次に2次の消滅モーメントを持つ上記ドウベジのウェーブレットを用いて1次元の16個の基底解度データの分解を図1の並列計算機によって処理する場合について検討する。

    【0068】従来の離散ウェーブレット変換の方法では、元の展開係数のデータを図3の解像度レベル0のデータのように配置する。 この点はバールのウェーブレットの場合と変わらない。 この解像度レベル0のデータを前述の変換アルゴリズム(式(8),(9))によって解像度レベル−4まで分解する。

    【0069】ドウベジのウェーブレットでは指揮(3
    2)により、図3に線γで示すように、低次の展開係数は1次高次の展開係数のデータを4個ずつ取り入れて算出される。 この展開係数の産出のためのデータのやり取り(データ間の関係)と、展開係数のデータの変化を図3に示す。

    【0070】また、ハールのウェーブレットの場合と同様に、処理中の遊び状態のプロセッサユニットと各プロセッサ間の必要な通信量[T]を下記の表3に示す。

    【0071】

    【表3】

    図3と表3から明らかなように、解像度レベル0から−


    1へと分解する処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 データ通信についてみると、プロセッサ2とプロセッサ3との通信量が、プロセッサ1とプロセッサ2、および、プロセッサ3とプロセッサ4との通信量に対し2倍近く多くなっており、通信の不均衡によりその部分の通信が律速となる。

    【0072】次に、解像度レベル−1から−2へと分解する。 この時、プロセッサ3とプロセッサ4には、処理すべきデータが存在せず、この2つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この際に、必要な通信時間は16
    Tである。

    【0073】更に、分解を進めると、プロセッサ2、プロセッサ3、プロセッサ4上には処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この場合、通信量は0となる。

    【0074】このように、ドウベジのウェーブレットによる場合でも、従来の処理方法では遊び状態のプロセッサが多いこと、特定のプロセッサ間で通信量が多いことは同じである。

    【0075】最後に2次元問題についても検討する。
    今、2次の消滅モーメントを有するドウベジのウェーブレットを用いて2次元の8×8=64個の基底解像度データの分解を図4に示すような構成の並列計算機によって処理する場合を考える。

    【0076】図4の計算機は、4個のプロセッサユニット1を有し、各プロセッサユニット1は内部に演算装置2とメモリ3を有し、かつ、環状にデータ通信機構4によって結ばれている。

    【0077】この場合、従来の離散ウェーブレットの変換処理方法によれば、一般に元の基底解像度のデータは図5の解像度レベル0のように各プロセッサユニット1
    のメモリ3に分割配置する。

    【0078】上記解像度レベル0のデータを分解アルゴリズムにより解像度レベル−3まで分解する。 従来の方法によるデータの変化と、データ間の関係を図5に示す。 また、一つのデータを隣接するプロセッサに転送する場合の通信量をTとして、この処理中の、遊び状態のプロセッサと必要な通信量を表4にまとめる。

    【0079】

    【表4】

    図4と表4から明らかなように、解像度レベル0から−


    1へと分解する処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 データ通信量は256Tとなる。

    【0080】次に、解像度レベル−1から−2へと分解する。 この時、プロセッサ2、プロセッサ3とプロセッサ4には、処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この際に、必要な通信時間は16Tである。

    【0081】更に、分解を進めると、プロセッサ2、プロセッサ3、プロセッサ4上には処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この場合、通信量は0Tとなる。

    【0082】このように、二次元問題の場合は、上述した一次元問題のように特定のプロセッサユニット間で通信量が偏って存在することはないが、全体としての通信量が多く、このことが並列計算機の処理上重大な問題になっていた。 また、処理中に遊び状態のプロセッサが多い点は未解決であった。

    【0083】そこで、本発明が解決しようとする課題は、処理中に遊び状態のプロセッサユニットが少なく、
    また、プロセッサユニット間の通信量が少ない高効率の離散ウェーブレット変換の並列処理方法および装置を提供することにある。

    【0084】

    【課題を解決するための手段】本願請求項1による離散ウェーブレット変換の並列処理方法は、それぞれがメモリを有する複数のプロセッサユニットからなるマルチプロセッサによって、1次元の基底解像度データに対し、
    離散ウェーブレット変換による多重解像度解析を行う離散ウェーブレット変換の並列処理方法において、所定の解像度レベルjの係数列

    【0085】

    【数51】

    から解像度レベルj−1の係数列

    【0086】

    【数52】

    を求める分解アルゴリズムは、

    【0087】

    【数53】

    のように配列された係数列を、

    【0088】

    【数54】

    のように配列し、所定の解像度レベルj−1の係数列

    【0089】

    【数55】

    から解像度レベルjの係数列

    【0090】

    【数56】

    を求める再構成アルゴリズムは、

    【0091】

    【数57】

    ように配列された係数列を、

    【0092】

    【数58】

    のように配列することを特徴とするものである。

    【0093】本願請求項2による離散ウェーブレット変換の並列処理方法は、それぞれがメモリを有する複数のプロセッサユニットからなるマルチプロセッサによって、n次元(nは2以上の整数)の基底解像度データのうちのm次元(mは1以上の整数,m≦n)方向の基底解像度データに対し、離散ウェーブレット変換による多重解像度解析を行う離散ウェーブレット変換の並列処理方法において、分解あるいは再構成しようとするデータを分割して前記各プロセッサユニットのメモリ上に配分し、所定の解像度レベルjの係数列

    【0094】

    【数59】

    から解像度レベルj−1の係数列

    【0095】

    【数60】

    を求める分解アルゴリズムは、前記データの分割配分を行うそれぞれの方向に、

    【0096】

    【数61】

    のように配列された係数列を、

    【0097】

    【数62】

    のように配列し、所定の解像度レベルj−1の係数列

    【0098】

    【数63】

    から解像度レベルjの係数列

    【0099】

    【数64】

    を求める再構成アルゴリズムは、前記データの分割配分を行うそれぞれの方向に、

    【0100】

    【数65】

    のように配列された係数列を、

    【0101】

    【数66】

    のように配列することを特徴とするものである。

    【0102】本願請求項3による離散ウェーブレット変換の並列処理方法は、請求項1、2において、ウェーブレットとしてドウベシ(Daubechies)のウェーブレットを用いることを特徴とするものである。

    【0103】本願請求項4による離散ウェーブレット変換の並列処理方法は、請求項1、2において、ウェーブレットとしてハール(Harr)のウェーブレットを用いることを特徴とするものである。

    【0104】本願請求項5による離散ウェーブレット変換の並列処理装置は、所定の一次元の基底解像度データを入力する入力手段と、それぞれがメモリとデータ通信手段を有し、前記入力された基底解像度データから、1
    次元離散ウェーブレット変換における分解・再構成アルゴリズムに基づいて展開係数を多重解像度的に求める複数の並列処理演算手段と、前記並列処理演算手段によって算出された所定の解像度レベルにおける展開係数のデータを集積して出力する出力手段と、を有する1次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置において、前記並列処理演算手段は請求項1に記載の方法により、分解あるいは再構成において算出された係数データを配列することを特徴とするものである。

    【0105】本願請求項6による離散ウェーブレット変換の並列処理装置は、n次元(nは2以上の整数)の基底解像度データのうちのm次元(mは1以上の整数,m
    ≦n)方向のデータを入力する入力手段と、それぞれがメモリとデータ通信手段を有し、前記入力された基底解像度データから多次元離散ウェーブレット変換における分解・再構成アルゴリズムに基づいて展開係数を多重解像度的に求める複数の並列処理演算手段と、前記並列処理演算手段によって算出された所定の解像度レベルにおける展開係数のデータを集積して出力する手段と、を有する多次元離散ウェーブレット変換の並列処理装置において、前記並列処理演算手段は、請求項2に記載の方法により、分解あるいは再構成において算出された係数データを配列することを特徴とするものである。

    【0106】本願請求項7による離散ウェーブレット変換の並列処理装置は、請求項5、6の装置において、前記並列処理演算手段は、ウェーブレットとしてドウベジ(Daubechies)のウェーブレットを用いることを特徴とするものである。

    【0107】本願請求項8による離散ウェーブレット変換の並列処理は、請求項5、6の装置において、前記並列処理演算手段は、ウェーブレットとしてハール(Har
    r)のウェーブレットを用いることを特徴とするものである。

    【0108】

    【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について以下に説明する。 なお、離散ウェーブレット変換の処理については、比較的簡単な1次元問題の場合について説明し、次にその方法を2次元問題を展開するのが理解容易であるので、以下その順に説明する。

    【0109】基準となる解像度レベルのデータ

    【0110】

    【数67】

    が既知でデータ配列ν0(i)中に確保されているものとする。

    【0111】

    【数68】

    このように、それぞれの解像度レベルのデータが、分解前のデータに相当する位置

    【0112】

    【数69】

    が交互に並ぶようにする。 このような配列の確保の方法は、複数のプロセッサからなり、各プロセッサにメモリを持つようなマルチプロセッサの並列計算機では、従来の方法に比べ、遊び状態のプロセッサが少なくなると共にデータ通信も減少し、並列処理効率がよくなる。

    【0113】分解アルゴリズムは、これらの手順を目標とする解像度レベルまで繰り返すことによって完了する。

    【0114】再構成アルゴリズムは、上記の手順を逆方向に辿ることによって得られる。

    【0115】図4と表4から明らかなように、解像度レベル0から−1へと分解する処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 データ通信量は256Tとなる。

    【0116】次に解像度レベル−1から−2へと分解する。 この時、プロセッサ2、プロセッサ3とプロセッサ4には、処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この際に、必要な通信時間は16Tである。 更に、分解を進めると、プロセッサ2、プロセッサ3、プロセッサ4上には処理すべきデータが存在せず、この3つのプロセッサは遊び状態になってしまう。 この場合、通信量は0Tとなる。

    【0117】このように二次元問題の場合は、上述した一次元問題のように特定のプロセッサユニット間で通信量が偏って存在することはないが、全体としての通信量が多く、このことが並列計算機の処理上重大な問題になっていた。 また、プロセッサユニット間の通信量が少ない高効率の離散ウェーブレット変換の並列処理方法および装置を提供することにある。

    【0118】上記離散ウェーブレット変換の並列処理の方法を実行する装置の一実施形態を図6に示す。

    【0119】図6に示すように、本実施形態の離散ウェーブレット変換並列処理装置10は、入力部11と複数の並列処理演算部12と出力部13とを備えている。

    【0120】図7は上記並列処理演算部12の構成を示している。

    【0121】図7に示すように各並列処理演算部12はその内部に分解アルゴリズムと再構成アルゴリズムを格納し、それらに基づいてデータ処理を行う分解アルゴリズム、および、再構成アルゴリズム処理部14と、データ記憶部15とを有している。

    【0122】さらに、各並列処理演算部12は、入力部11と出力部13とのデータ通信を行う入出力部データ通信手段16と、他の並列処理演算部12とのデータ通信を行うプロセッサデータ通信手段17とを備えている。

    【0123】本離散ウェーブレット変換並列処理装置1
    0において、ユーザーは入力部11によって既知のデータ、たとえば基底解像度のデータや解像度レベル等の解析条件を入力する。 入力部11は入力されたデータを各並列処理演算部12に配分する。

    【0124】各並列処理演算部12は、配分されたデータを用いて、必要に応じて他の並列処理演算部12とデータ通信を行いながら、その予め格納された分解アルゴリズムあるいは再構成アルゴリズムに基づいて離散ウェーブレットの展開係数を分解変換する。 所定の解像度レベルに達した場合、各並列処理演算部12は計算結果を出力部13へ出力し、出力データを集積する。

    【0125】なお、各並列処理演算部12の分解アルゴリズム、および、再構成アルゴリズム処理部14には、
    ハールのウェーブレット、あるいはドウベジのウェーブレットによる離散ウェーブレット変換のアルゴリズムを必要に応じて格納可能である。 その場合、各変換アルゴリズムによる展開係数の分解あるいは再構成が行なわれる。

    【0126】次に、上記離散ウェーブレット変換並列処理装置10によってハールのウェーブレットを用いて1
    次元16個の基底解像度のデータの分解を行う場合のデータの変化とプロセッサ(並列処理演算部12)間の通信量について以下に説明する。

    【0127】この場合、元のデータは各プロセッサのメモリ上に図8の解像度レベル0のデータのように分割されて配置する。 この解像度レベル0のデータを分解アルゴリズムにより解像度レベル−4まで分解する。 本発明の方法によるデータの変化と、データ間の関係γを図8
    に示す。 また、一つのデータを隣接するプロセッサに転送する場合の通信量をTとして、この処理中の遊び状態のプロセッサと必要な通信量を表5にまとめる。

    【0128】

    【表5】

    図8と表5より明らかなように、この場合、従来手法と異なり、解像度レベル−3への分解まで遊び状態のプロセッサは存在せず、複数個のプロセッサを有効に利用できていることがわかる。 また、通信量についてみてみると、従来手法が、処理を終わるまでに40Tのデータ通信量となるのに対し、本手法では6Tとなり、通信量を大幅に削減することができる。

    【0129】並列処理において、データ通信量を減らすことは計算効率を上げるうえで非常に有効である。

    【0130】次に同じ1次元問題であるがドウベジのウェーブレットによる場合について以下に説明する。

    【0131】ここでは2次の消滅モーメントを持ったドウベシのウェーブレットを用いて、一次元16個の基底解像度の分解を、図8に示すようなデータ通信機構を持った4プロセッサの並列計算機により並列処理することを考える。

    【0132】この場合、基底解像度データは図9に示すように各プロセッサのメモリ上に分割配置される。 この解像度レベル0のデータを分解アルゴリズムにより解像度レベル−4まで分解する。 本発明の方法によるデータの変化と、データ間の関係を図9に示す。 また、一つのデータを隣接するプロセッサに転送する場合の通信量をTとして、この処理中の、遊び状態のプロセッサと必要な通信量を表6にまとめる。

    【0133】

    【表6】

    図9と表6から明らかなように、この場合の解像度レベル0から−1へと分解する処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 また、データ通信についてみると、すべてのプロセッサ間の通信量が等しく、通信の不均衡は生じていない。 さらに、本手法では、従来手法と異なり、解像度レベル−3への分解まで遊び状態のプロセッサは存在せず、複数個のプロセッサを有効に利用できていることがわかる。

    【0134】また、通信量についてみると、従来手法が、処理を終わるまでに84Tのデータ通信量となるのに対し、本手法では42Tとなり、従来手法の半分の通信量で良いことがわかる。 並列処理において、データ通信量を減らすことは計算効率を上げるうえで非常に有効となる。

    【0135】以上1次元問題について説明したが、次に2次元問題における本発明の離散ウェーブレット変換の並列処理方法と装置について以下に説明する。 (2)2次元の場合 ここでは、各次元方向にそれぞれデータを分割して各プロセッサのメモリ上に分配する並列処理を行う場合を対象として考え、それぞれの次元方向に(1)で示した配列の配置方法を適応する。

    【0136】基底解像度レベルのデータ

    【0137】

    【数70】

    が既知で、配列ν0(j,i )中に連続的に確保されているものとする。

    【0138】

    【数71】

    ここで、基底解像度レベルのデータを、x軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、解像度レベル0と−1の中間段階のデータν0

    * (j,i )に変換する。 この段階で

    【0139】

    【数72】

    は、交互に配列中に並ぶようにする。

    【0140】

    【数73】

    次に、このデータを。 y軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、解像度レベル−1のデータν1(j,i )に変換する。 ここでも、分解された係数データは交互に配列中に並ぶようにする。 この段階で、

    【0141】

    【数74】

    はそれぞれ2次元的に交互に分散して配置している。

    【0142】

    【数75】

    さらに、解像度レベル−2のデータに変換するには、

    【0143】

    【数76】

    に対し、x軸方向に1次元の分解アルゴリスムを施し、


    解像度レベル−1と−2の中間段階のデータν1

    * (j,


    i )に変換する。 ここでも、上記と同様の方法を用いる。

    【0144】

    【数77】

    さらに、y軸方向に1次元の分解アルゴリズムを施し、


    解像度レベル−2のデータν2(j,i )を得ることができる。 この配列では、処理すべきデータが配列の中に均等に分布しており、2次元的にそれぞれデータを分割して各プロセッサのメモリ上に分配する並列処理に適している。

    【0145】

    【数78】

    上記2次元問題に対する離散ウェーブレットの並列処理の方法を実行する装置の一実施形態を図10に示す。

    【0146】図10において、離散ウェーブレット変換の並列処理装置20は、入力部21と、複数の並列処理演算部22と、出力部23とを備えている。 各並列処理演算部22は、内部に分解・再構成アルゴリズム処理部24とメモリ25とを備えている。

    【0147】さらに、入力部21と各並列処理演算部2
    2との間、各並列処理演算部22と出力部23との間、
    および各演算並列処理演算部22の間には、それぞれデータ通信手段26が備えられている。

    【0148】本離散ウェーブレット変換並列処理装置2
    0の各構成要素21、22、23の作用については図6
    および図7の並列処理装置10と同様なのでここでの重複する説明を省略する。 ただし、本並列処理装置20においては、各並列処理演算部22は多次元的(この実施形態は2次元であるが3次元も可能)に配列され、データ通信手段26が隣接する並列処理演算部22間に設けられ、全体として環状(2次元の場合)に接続されている。

    【0149】次に、上記離散ウェーブレット変換並列処理装置20によって、2次の消滅モーメントを持ったドウベジのウェーブレットを用いて2次元8×8=64個の基底解像度のデータの分解を行う場合のデータの変化およびデータ間の関係につてい以下に説明する。

    【0150】このような場合、一般に元のデータはメモリ上に図11の解像度レベル0のデータのように分割されて配置する。 この解像度レベル0のデータを分解アルゴリズムにより解像度レベル−3まで分解する。 本発明の方法によるデータの変化と、データ間の関係を図11
    に示す。

    【0151】また、一つのデータを隣接するプロセッサに転送する場合の通信量をTとして、この処理中の、遊び状態のプロセッサと必要な通信量を表7にまとめる。

    【0152】

    【表7】

    図11と表7から明らかなように解像度レベル0から−


    1への処理においては、すべてのプロセッサ上に処理すべきデータが存在するので遊び状態のプロセッサはない。 この段階のデータ通信量は64Tである。

    【0153】次に、解像度レベル−1から−2へと分解する。 この時も、各プロセッサに処理すべきデータが均等に存在し、遊び状態のプロセッサは存在しない。 この際に、必要な通信時間は32Tである。

    【0154】更に、解像度レベル−2から−3へと分解を進めても遊び状態のプロセッサは存在しない。 通信量は8Tである。

    【0155】解像度レベル0から−3まで処理するのに必要な通信量は104Tであり、従来の方法の256T
    の半分以下の通信量ですむことがわかる。

    【0156】

    【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の離散ウェーブレット変換の並列処理方法および装置によれば、展開係数の分解・再構成時にデータの配列を交互に配置することにより、処理中の遊び状態のプロセッサユニットが減少させ、かつ、プロッセッサユニット間のデータ通信量を特定のプロセッサユニット間に集中させることなく、しかも全体のデータ通信量を減少させることができる。

    【0157】これにより、並列処理型計算機の利点を最大限に引き出し、効率的に処理可能な離散ウェーブレット変換の並列処理方法および装置を得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】それぞれがメモリを有する複数のプロセッサユニットを有する並列計算機の構成図。

    【図2】ハールのウェーブレットを用いて1次元離散ウェーブレット変換を従来の処理方法で処理する場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【図3】ドウベジのウェーブレットを用いて1次元離散ウェーブレット変換を従来の処理方法で行う場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【図4】隣接するプロセッサユニット同士がデータ通信手段によって結ばれた構成の複数プロセッサユニットの並列計算機の構成図。

    【図5】ドウベジのウェーブレットを用いて2次元離散ウェーブレット変換を従来の処理方法で行う場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【図6】本発明による1次離散ウェーブレット変換の並列処理方法を実行する並列処理装置の構成図。

    【図7】図6に示した1次離散ウェーブレット変換の並列処理装置の並列処理演算部の構成を詳細に示した構成図。

    【図8】本発明による離散ウェーブレット変換の並列処理方法により、ハールのウェーブレットを用いて、1次元離散ウェーブレット変換を行う場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【図9】本発明による離散ウェーブレット変換の並列処理方法により、ドウベジのウェーブレットを用いて、1
    次元離散ウェーブレット変換を行う場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【図10】本発明による2次離散ウェーブレット変換の並列処理方法を実行する並列処理装置の構成図。

    【図11】本発明による離散ウェーブレット変換の並列処理方法により、ドウベジのウェーブレットを用いて、
    2次元離散ウェーブレット変換を行う場合のデータの変化とデータ間の関係を示した図。

    【符号の説明】

    1 プロセッサユニット 11 入力部 12 並列処理演算部 13 出力部 14 分解アルゴリズム、および、再構成アルゴリズム処理部 15 データ記憶部 16 入出力部データ通信手段 17 プロセッサユニットデータ通信手段 21 入力部 22 並列処理演算部 23 出力部 24 分解・再構成アルゴリズム処理部 25 メモリ 26 データ通信手段

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