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Image processing unit, its method and storage medium

阅读:329发布:2021-07-02

专利汇可以提供Image processing unit, its method and storage medium专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To efficiently code an image with diversified characteristics by predicting compressing efficiency when an input image which receives frequency conversion is coded and that the image not receiving the frequency conversion is coded, and deciding whether or not the image is to be coded after the frequency conversion is applied to the image, based on the prediction result. SOLUTION: A discrete wavelet conversion circuit 103 applies frequency conversion to a received image for obtaining plural frequency band coefficients. A prediction means, consisting of code amount counters 112, 113 and a comparator circuit 114 predicts a compression efficiency in the case of coding, after the frequency conversion is applied to the received image and in the case of coding without the application of frequency conversion to the received image, based on the obtained coefficients. A selector 15, based on the prediction result decides whether or not the received image, is to be coded after application of the frequency conversion to the input image. An output means consisting of a selector 115, an MUX 118 and a code output section 119 outputs data which are obtained by coding the received image based on the result of decision.,下面是Image processing unit, its method and storage medium专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換手段と、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化する場合と該周波数変換を施さずに符号化した場合の圧縮効率を予測する予測手段と、 該予測の結果に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化するべきか否かを決定する決定手段と、 前記決定結果に基づいて、前記入力画像を符号化したデータを出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  • 【請求項2】 前記周波数変換手段は、ウェーブレット変換を実行することにより、前記複数の周波数帯域の係数を得ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  • 【請求項3】 前記予測手段は、前記周波数変換手段により得られた係数を符号化したデータ量と、前記変換が施されない入力画像を符号化したデータ量とを比較することにより、圧縮効率を予測することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  • 【請求項4】 前記制御手段は、前記予測結果に基づいて、前記周波数変換手段により得られた係数を符号化したデータと、前記周波数変換が施されない入力画像を符号化したデータとの何れかを出力することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  • 【請求項5】 前記予測手段は、前記周波数変換手段により得られた係数のエントロピーと、前記変換が施されない入力画像のエントロピーとを比較することにより、
    圧縮効率を予測することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  • 【請求項6】 入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換ステップと、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化する場合と該周波数変換を施さずに符号化した場合の圧縮効率を予測する予測ステップと、 該予測の結果に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化するべきか否かを決定する決定ステップと、 前記決定結果に基づいて、前記入力画像を符号化したデータを出力する出力ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  • 【請求項7】 入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換ステップと、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化する場合と該周波数変換を施さずに符号化した場合の圧縮効率を予測させる予測ステップと、 該予測の結果に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化するべきか否かを決定させる決定ステップと、 前記決定結果に基づいて、前記入力画像を符号化したデータを出力させる出力ステップとを有する画像処理プログラムをコンピュータから読み取り可能な状態に記憶した記憶媒体。
  • 【請求項8】 入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換手段と、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に第1の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合と第2の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合の圧縮効率を予測する予測手段と、 該予測の結果に基づいて、何れの方法で周波数変換を施した後に符号化するべきかを決定する決定手段と、 前記決定された方法に基づいて、前記複数の周波数帯域の係数を符号化したデータを出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  • 【請求項9】 前記周波数変換手段は、ウェーブレット変換を実行することにより、前記複数の周波数帯域の係数を得ることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  • 【請求項10】 前記予測手段は、前記入力画像にm回及びm+1回の周波数変換を施して得られた各係数に基づいて圧縮効率を予測し、該予測の結果に応じて更にm
    +2回の周波数変換を施して得られた係数に基づいて圧縮効率を予測することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  • 【請求項11】 前記予測手段は、前記入力画像にm回及びm+1回の周波数変換を施して得られた各係数を符号化したデータ量に基づいて、圧縮効率を予測することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  • 【請求項12】 前記予測手段は、更に前記入力画像にm+2回の周波数変換を施して得られた係数を符号化したデータ量に基づいて、圧縮効率を予測することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  • 【請求項13】 前記予測手段は、前記入力画像にm回及びm+1回の周波数変換を施して得られた係数のエントロピーに基づいて、圧縮効率を予測することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  • 【請求項14】 前記決定手段は、前記予測の結果に応じて、符号化されるべき係数を得るための周波数変換の最適回数を決定することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  • 【請求項15】 前記出力手段は、前記決定された方法に基づいて、前記周波数変換手段により最適回数の変換を施して得られた係数を符号化したデータを出力することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  • 【請求項16】入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換ステップと、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に第1の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合と第2の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合の圧縮効率を予測する予測ステップと、 該予測の結果に基づいて、何れの方法で周波数変換を施した後に符号化するべきかを決定する決定ステップと、 前記決定された方法に基づいて、前記複数の周波数帯域の係数を符号化したデータを出力する出力ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  • 【請求項17】 入力画像に周波数変換を施し、複数の周波数帯域の係数を得る周波数変換ステップと、 得られた係数に基づいて、前記入力画像に第1の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合と第2の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合の圧縮効率を予測させる予測ステップと、 該予測の結果に基づいて、何れの方法で周波数変換を施した後に符号化するべきかを決定させる決定ステップと、 前記決定された方法に基づいて、前記複数の周波数帯域の係数を符号化したデータを出力させる出力ステップとを有する画像処理プログラムをコンピュータから読み取り可能な状態で記憶した記憶媒体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、画像の符号化を行う画像処理装置及び方法及びこの方法を記憶した記憶媒体に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】画像には非常に多くの情報が含まれているので、これを蓄積したり伝送したりする場合には膨大なデータ量が問題となる。 画像の圧縮(符号化)は画像の持つ冗長性を除いたり、視覚的に認識し難い程度で値の操作を加えたりすることによりデータ量を削減するものである。

    【0003】従来、静止画像の符号化方式の一つとしてISOとITU−Tにより国際標準勧告されたJPEG
    方式が知られている。 JPEGについての詳細は勧告書ITU−T Recommendation T.81 | ISO/IEC
    10918−1等に記されているので、ここでは概略のみ述べる。 JPEGには符号化対象画像や用途に応じて数種の符号化方式が規定されているが、その基本方式は可逆プロセスを除いて、画像を8×8のブロックに分割して離散コサイン変換(DCT)を施し、変換係数を適宜量子化した後、符号化するというものである。 この方式ではブロック毎にDCTを施すため、変換係数を荒く量子化して符号化した場合にブロックの境界が視覚的に認識されるいわゆるブロック歪みが生ずるという問題がある。

    【0004】一方、近年、ウェーブレット変換をベースとする符号化方式の検討が盛んに行われており、この範疇の符号化方式が種々提案されている。 ウェーブレット変換の場合、ブロック分割を伴わないためブロック歪みは発生せず、上記JPEG方式に比べて、高圧縮時における画質の優位性が認識されつつある。

    【0005】ウェーブレット変換により周波数分解する場合、図2に示す様に最初にLL、HL、LH、HHの4つの周波数帯域に分割し、分割された帯域の最低周波帯域(LL)を更に4つの周波数帯域に分割し、分割された帯域の最低週波帯域を更に分割することを所定回数繰り返すことにより3m+1(mはウェーブレット変換の回数)種類の周波数帯域を生成する。 以下、ウェーブレット変換を繰り返して行なう回数mをレベル数と呼ぶこととし、各周波数帯域はLL、HL、LH、HHにレベル数を付加して、LL(m)、HL(m)、LH
    (m)、HH(m)とする。 例えば2回ウェーブレット変換を行なって得られるLH成分の場合にはLH(2)
    の様に表現して特定するものとする。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、符号化される画像によってはウェーブレット変換を施すことが必ずしも適切でない場合がある。 例えば、多値表現された二値画像や限定色画像、CG画像などについては、ウェーブレット変換を施してから後段の圧縮処理を施す場合よりも、ウェーブレット変換前の画像データにそのまま後段の圧縮処理を施した方が符号化効率が良くなる場合もある。

    【0007】また、ウェーブレット変換を施す場合でも、画像或いは画像の一領域(タイル)のサイズや特性などによって適切なウェーブレット変換の回数(レベル数)も異なり、ウェーブレット変換の回数を多くすることは必ずしも圧縮性能の向上に繋がらない。

    【0008】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、様々な特性を有する画像を効率良く符号化できる新たな画像符号化方式を提供することを目的とする。 具体的には、入画像を複数の周波数帯域に変換できる構成において、符号化対象となる画像の特性に応じて効率の良い符号化を行う技術を提供することを目的とする。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために本発明の画像処理装置によれば、入力画像に周波数変換(例えば本実施の形態では離散ウェーブレット変換に相当)を施し、複数の周波数帯域(同じくLLm、H
    Lm、LHm、HHmに相当)の係数を得る周波数変換手段(同じく離散ウェーブレット変換回路103に相当)と、得られた係数に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化する場合と該周波数変換を施さずに符号化した場合の圧縮効率を予測する予測手段(同じく符号量カウンタ112、113、比較回路11
    4に相当)と、該予測の結果に基づいて、前記入力画像に周波数変換を施した後に符号化するべきか否かを決定する決定手段(同じくセレクタ115に相当)と、前記決定結果に基づいて、前記入力画像を符号化したデータを出力する出力手段(同じくセレクタ115、MUX1
    18、符号出力部119に相当)とを有することを特徴とする。

    【0010】或いは、入力画像に周波数変換(同じく離散ウェーブレット変換に相当)を施し、複数の周波数帯域(同じくLLm、HLm、LHm、HHmに相当)の係数を得る周波数変換手段(同じく離散ウェーブレット変換回路103に相当)と、得られた係数に基づいて、
    前記入力画像に第1の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合と第2の方法で周波数変換を施した後に符号化する場合の圧縮効率を予測する予測手段(同じく符号量カウンタ112、113、比較回路114に相当)
    と、該予測の結果に基づいて、何れの方法で周波数変換を施した後に符号化するべきかを決定する決定手段(同じくセレクタ115に相当)と、前記決定された方法に基づいて、前記複数の周波数帯域の係数を符号化したデータを出力する出力手段(同じくセレクタ115、MU
    X118、符号出力部119に相当)とを有することを特徴とする。

    【0011】

    【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明に好適な実施形態を図面を用いて説明する。

    【0012】図1は本発明の第1の実施の形態を実行するための画像処理装置を示すブロック図である。

    【0013】同図において、101は符号化対象となる画像データを入力する画像入力部であり、102は画像入力部101から入力された元の画像データ(1回もウェーブレット変換されていない画像データであり、本実施の形態ではLL(0)として説明する)及び後述する離散ウェーブレット変換回路103から出力された各レベルの最低周波成分LL(m)を格納するためのフレームメモリであり、103はフレームメモリ102に格納されている画像データ及び各レベルの最低周波成分LL
    (m)を離散ウェーブレット変換するための離散ウェーブレット変換回路である。

    【0014】また104は離散ウェーブレット変換回路103から出力された各レベルの周波数帯域HL
    (m)、LH(m)、HH(m)(mはウェーブレット変換の回数)を符号化するための符号化回路であり、1
    05、106は離散ウェーブレット変換回路103から出力された各レベルの最低周波成分LL(m)を符号化するための符号化回路である。 なお、105と106の符号化方式は基本的に同じであり、105がLL(m)
    を符号化している際には106がLL(m−1)を符号化する。 例えば105がLL(1)を符号化している際には、106は元の画像データLL(0)を符号化し、
    105がLL(2)を符号化している際には、106はLL(1)を符号化する。

    【0015】107は符号化データを統合するためのマルチプレクサであり、同じレベルの周波数帯域に相当する符号化データを統合するものである。 例えば符号化回路105から出力されてくるLL(1)に対しては、符号化回路104から出力されてくるHL(1)、LH
    (1)、HH(1)に相当する3つの符号化データを統合し、4つの周波数帯域に相当する符号化データを出力する。

    【0016】108、109、110、111は、HL
    (m)、LH(m)、HH(m)の3つに相当する符号化データを各々一旦格納するためのメモリであり、メモリ108はレベル1に相当する3つの符号化データを格納し、メモリ109はレベル2に相当する3つの符号化データを格納し、メモリ110はレベル3に相当する3
    つの符号化データを格納する。 このメモリは必要に応じた個数を用意するものとし、各メモリはメモリ111に示す様にレベル(m)に相当する3つの符号化データを順次格納する。

    【0017】112、113は共に符号長をカウントするための符号量カウンタである。 なお、カウンタ112
    がマルチプレクサ107(符号化回路104、105)
    から出力されてくるLL(m)、HL(m)、LH
    (m)、HH(m)に相当する4つ分の符号化データの符号長をカウントする際には、カウンタ113は符号化回路106から出力されてくるLL(m−1)の符号化データの符号長をカウントする。

    【0018】114は、カウンタ112、113でカウントされた符号長を比較するための比較回路であり、1
    15は入力される複数の符号化データの一方を選択的に出力するセレクタである。 なおセレクタ115には、符号化回路106からLL(m−1)の符号化データが入力された際には、マルチプレクサ107からはLL
    (m)、HL(m)、LH(m)、HH(m)の4つ分に相当する符号化データが入力される。 例えば符号化回路106から元の画像データLL(0)をそのまま符号化したデータが入力された際には、マルチプレクサ10
    7からはLL(1)、HL(1)、LH(1)、HH
    (1)の4つ分に相当する符号化データが入力され、符号化回路106からLL(1)を符号化したデータが入力された際には、マルチプレクサ107からはLL
    (2)、HL(2)、LH(2)、HH(2)の4つ分に相当する符号化データが入力される。

    【0019】116、117はデータの流れを切り換えるためのスイッチであり、符号化前の初期状態では共にaに接続されている。 118は最終的に必要と決定された符号化データを統合するためのマルチプレクサであり、119は符号化データを外部機器或いは装置内部にある他の処理部へ出力するための符号出力部である。

    【0020】なお、本実施の形態においては画像入力部から入力される画像は1画素につき8ビットで表現されるモノクロ多値画像を符号化するものとして説明する。
    しかしながら本発明はこれに限らず、RGB、CMYK
    等の色成分、Lab、YCrCb等の輝度・色度成分で表現されるカラー多値画像を符号化する場合も範疇に含む。 この場合には例えば各成分毎に1つのモノクロ多値画像として順次符号化することにより実現可能である。

    【0021】以下、本実施の形態における各部の動作を詳細に説明する。

    【0022】なお、画像が符号化される前には、予めスイッチ116とスイッチ117をそれぞれ端子aに接続しておく。

    【0023】まず、画像入力部101は、符号化対象となる1画面分の画像を示す元の画像データLL(0)を画素毎にラスタースキャン順に入力すると共に、フレームメモリ102はこの画像データを格納する。 なお画像入力部101は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装置、或いはネットワーク回線のインターフェース等である。

    【0024】上記画像データを全て(本実施の形態では1画面分)格納し終わると、スイッチ116を端子bへ接続する様に設定する。 なおこの設定は、この画像データに相当する最終的な符号化データがマルチプレクサ1
    18から出力された後に、端子aへ接続される様にする。

    【0025】続いて、離散ウェーブレット変換回路10
    3は、フレームメモリ102に格納された画像データに対して図2の様な離散ウェーブレット変換を施し、4つの異なる周波数帯域(以降、サブバンドと呼ぶ)に分解する。 本実施の形態では、画像データ列x(n)に対する離散ウェーブレット変換は次式によって行われる。

    【0026】 r(n)=〔(x(2n)+x(2n+1))/2〕 d(n)=x(2n)+x(2n+1)

    【0027】なお、〔a〕はaを越えない最大の整数値であることを示す。 r(n)、d(n)は変換係数であり、r(n)は低周波成分、d(n)は高周波成分である。 本変換式は一次元のデータに対するものであるが、
    この変換を図6に示す様に、平方向、垂直方向の順に適用することでLL(m)、HL(m)、LH(m)、
    HH(m)(最初はLL(1)、HL(1)、LH
    (1)、HH(1))の4つのサブバンドに分割することができる。

    【0028】LL(m)サブバンド以外のサブバンドの係数はHL(m)、LH(m)、HH(m)の順に符号化回路104へと出力され、LL(m)サブバンドの係数は符号化回路105へ出力されると共に、次回の処理のためにフレームメモリ102内の空き領域へ記憶される。

    【0029】符号化回路105は、LL(m)(最初はLL(1))サブバンドを構成する各係数をJPEGの可逆プロセス(係数単位の予測符号化+エントロピー符号化)により符号化する。 JPEGの可逆プロセスについては勧告書ITU−T T.81 | ISO/IEC 1
    0918−1に記されているのでここでは説明を省略する。 JPEGの可逆プロセスではエントロピー符号化方式としてハフマン符号化と算術符号化の何れかを選択できるが、本実施の形態ではハフマン符号化を行うものとする。 また、各画素の値の予測方式としては7通りの予測式を選択することができるが、本実施の形態ではその中の1つである平面予測方式(Ra+Rb−Rcを予測値とする方式)を使用する。 なお予測式におけるRa、
    Rb、Rcはそれぞれ符号化対象となる係数の直左、直上、左斜め上の係数に相当する値である。

    【0030】符号化回路104は、LL(m)サブバンド以外のHL(m)、LH(m)、HH(m)サブバンドを構成する各係数を順に符号化する。

    【0031】各サブバンドの符号化処理では、サブバンドを構成する係数の値を参照しながら適宜ブロック分割を繰り返して行うことにより、ブロック分割情報を出力すると共に、更に分割により得られた最小ブロックサイズ(本実施の形態では2×2画素)に等しいブロック構成する各係数の正・負を示す符号とその係数の絶対値を出力する。

    【0032】図7のフローチャートを用いて、上述した符号化回路104の符号化処理を詳細に説明する。

    【0033】なお、符号化回路104で実行するブロック分割処理に先立ち、着目するビットプレーンの番号n
    の初期値を予め設定する。 ここでビットプレーンの番号nは、LSBプレーンの番号が0であり、MSBプレーンまで順に1つずつ番号が大きいものとして考える。 例えば、符号化回路104に入力される変換係数が各画素毎に8ビットデータである場合には、ビットプレーンの番号は0〜7まで存在し、MSBプレーンの番号は7となる。

    【0034】着目ビットプレーン番号nの初期値は、入力されたサブバンドを構成する変換係数の絶対値を表現するために必要な理論上の最大ビット数とする。

    【0035】まず最初に符号化回路104では、符号化対象となるサブバンド(HL(m)、LH(m)、HH
    (m)の何れか)の全体を処理対象ブロック(最初の着目ブロック)とする。 そしてステップ701において着目ブロックを構成する係数の絶対値の内、最大値である
    Cmaxを求めた後、着目ビット数nから決まるしきい値2
    n−1と比較する。 上記Cmaxがしきい値2n−1よりも大きい場合にはステップ705へ進み、そうでない場合にはステップ702へ処理を移す。

    【0036】即ちこの判断処理では、着目ブロックを構成する係数の絶対値を自然二進表現してビットプレーンに分割し、着目ビットプレーンが全て「0」であるか否かを判断すること(最初の判断ではMSBプレーンが全て0であるか否かを判断すること)に等しい。

    【0037】ステップ702では、着目ビットプレーン上は全て0であることになるので、ブロック分割情報としては当該ビットプレーンにおいてはブロックを分割しないことを表す「0」を出力する。

    【0038】ステップ703ではnの値を調べる。 この結果、nが0より大きい場合、即ち未だ着目ビットプレーンがMSBビットプレーンに達していない場合にはステップ704へ処理を進め、そうでない場合には着目ブロックについての処理を終了する。 続いてステップ70
    4ではnの値を1つ減らすことにより、1つ下のビットプレーンを着目ビットプレーンとし、ステップ701からの処理へと戻る。

    【0039】一方、ステップ705では、着目ビットプレーン上に1が少なくとも1つ存在することになるので、更に着目ブロックを分割して処理することにする。
    よって、ブロック分割されたことを示す1をブロック分割情報として出力する。

    【0040】ステップ706では、着目ブロックのサイズを所定の最小ブロックサイズ(本実施の形態では2×
    2画素のサイズとする)と比較し、最小ブロックサイズよりも大きい場合(即ち4×4画素以上のサイズである場合)には、更なる分割をするべき考え、ステップ70
    7に処理を移し、そうでない場合(これ以上分割して更に処理する必要が無いサイズに達した場合)にはステップ708へと処理を移す。

    【0041】ステップ707では着目ブロックを4つのサブブロックに更に分割し、その各サブブロックを各着目ブロックと考えて再度ステップ701からの処理を開始する。 なお、各サブブロックを再度処理してゆく際の着目ビットプレーン番号の初期値は、この時点(分割された時点)の最新の番号nを用いるものとする。

    【0042】一方、ステップ708では着目ブロックを構成する各係数(この場合2×2個の係数)についてラスタースキャン順に1つずつ、その係数の絶対値をその時点のnビットで自然二進表現して上位ビットから順に出力し、係数の値が0でないものについては正負符号(「+」ならば「0」、「−」ならば「1」)も付加して出力する。

    【0043】以上の分割処理を繰り返すことにより、H
    L(m)、LH(m)、HH(m)サブバンドの全ての係数は、ステップ705及び702で出力されるブロック分割情報と、ステップ708で出力される係数値と正負符号とにより表現される符号化データに変換される。

    【0044】符号化回路104で生成されたHL
    (m)、LH(m)、HH(m)サブバンドに相当する符号化データは、スイッチ117で選択されるメモリ1
    08〜111の順に格納される。 上述した様に、画像符号化の初期状態でスイッチ117は端子aに接続しておくので、符号化回路104から最初に出力された符号化データ(即ちHL(1)、LH(1)、HH(1)サブバンドに相当する符号化データ)はメモリ108に格納される。 なお後述する繰り返しにより、HL(2)、L
    H(2)、HH(2)サブバンドに相当する符号化データが出力された場合には109に格納され、HL3、L
    H3、HH3サブバンドに相当する符号化データが出力された場合には110に格納され、同様に順次HL
    (m)、LH(m)、HH(m)までに相当する符号化データが同様のメモリ111に格納可能である。

    【0045】また符号化回路104から出力されたHL
    (m)、LH(m)、HH(m)(最初はHL(1)、
    LH(1)、HH(1))サブバンドに相当する符号化データはマルチプレクサ107にも分岐して出力されており、マルチプレクサ107は、符号化回路105で生成された同レベルの周波数帯域LL(m)(最初はLL
    (1))に相当する符号化データと共に統合され、LL
    (m)、HL(m)、LH(m)、HH(m)に相当する順序で統合された符号化データを出力する。

    【0046】符号量カウンタ112は、マルチプレクサ107から出力される符号化データ(最初はLL
    (1)、HL(1)、LH(1)、HH(1)の符号化データが統合されたもの)の符号長をカウントし、この符号長を比較回路114へと出力する。

    【0047】以上の処理に並行して、符号化回路106
    では、フレームメモリに格納された最新のデータLL
    (m−1)(最初は元の画像データLL(0)であり、
    後述する繰り返しによりLL(1)、LL(2)・・・
    と変化する)の符号化を行なう。 この符号化回路106
    での符号化方式は、符号化回路105と同じくJPEG
    の可逆プロセスであり、画素(又は係数)単位の予測符号化(直左、直上、左斜め上の画素(又は係数)の値R
    a、Rb、Rcを用いてRa+Rb−Rcを予測値とする平面予測方式)+エントロピー符号化(ハフマン符号化)が同じく実行される。 ここで得られたLL(m−
    1)(最初は元の画像データLL(0))に相当する符号化データは、上述したLL(m)、HL(m)、LH
    (m)、HH(m)(最初はLL(1)、HL(1)、
    LH(1)、HH(1))に相当する符号化データと同じく、並行してセレクタ115へ出力される。

    【0048】次に符号量カウンタ113では、符号化回路106から出力される符号化データ(最初は元の画像データLL(0)に相当する符号化データ)の符号長をカウントし、この符号長を比較回路114へと出力する。

    【0049】比較回路114は、符号量カウンタ112
    と113から出力される各符号長を比較し、セレクタ1
    15へと比較結果を出力する。 比較結果は「0」又は「1」であり、符号量カウンタ112でカウントした符号長、即ちマルチプレクサ107の出力する符号化データの符号長が、符号量カウンタ113でカウントした符号長、即ち符号化回路106から出力される符号化データの符号長よりも少ない場合には「0」を出力し、そうでない場合には「1」を出力するものとする。

    【0050】セレクタ115は、スイッチ117が端子
    eに接続された場合(即ち装置における離散ウェーブレット変換の最大可能回数であるm回に達し、離散ウェーブレット変換を終了する場合)、又は比較回路114の出力する比較結果が「1」になった場合(即ち分割する前の低周波成分LL(m−1)をそのまま符号化した方が、更に4つのLL(m)、HL(m)、LH(m)、
    HH(m)に分割(離散ウェーブレット変換)して符号化するよりも符号化効率が良い場合)に動作する。

    【0051】またセレクタ115は、スイッチ117が端子eに接続され、かつ比較回路114の出力する比較結果が「0」になった場合(即ち分割する前の低周波成分LL(m−1)をそのまま符号化するよりも、更に4
    つのLL(m)、HL(m)、LH(m)、HH(m)
    に分割(離散ウェーブレット変換)して符号化する方が符号化効率が良い場合)にのみ、マルチプレクサ107
    から入力された符号化データの方を出力する。

    【0052】それ以外の場合、即ちスイッチ117が端子eへの接続に関わらず比較回路114の出力する比較結果が「1」になった場合には、符号化回路106から出力された符号化データを出力する。

    【0053】なおセレクタ115から符号化データが出力された際には、それ以降の離散ウェーブレット変換1
    03及び符号化回路104、105、106の後述する繰り返し動作は終了する。 これにより必要以上の離散ウェーブレット変換を実行しなくて済むので、符号化処理を軽減できる。

    【0054】符号化処理及び符号量比較の繰り返し処理について説明する。

    【0055】セレクタ115が上記動作条件を満たさない場合には、最低周波数帯域LL(m)を更に分割(離散ウェーブレット変換)した方が符号化効率が良くなる可能性が有るので、mを+1更新した更なる符号量比較処理を行う。 この場合、既に格納されているLL(m)
    (最初の繰り返し処理の時にはLL(1))について、
    先のLL(m−1)と同様に離散ウェーブレット変換及び符号化回路104〜106の符号化処理及び符号量カウント及び符号量比較及びセレクタ115の選択動作判断を行う。 なおこの繰り返し処理においては、先のHL
    (m)、LH(m)、HH(m)は更なる分割(離散ウェーブレット変換)に関与することが無いので考慮される必要が無い。 よって、符号化データのみメモリ108
    に確実に保持されておけば良い。

    【0056】従ってスイッチ117の接続は1つ切り替えられる。 例えばこの切り替えは、端子aに接続されている場合(最初の状態)には端子bに、端子bならば端子
    cに、端子cならば端子d(端子cから端子dまでの切り換えはウェーブレット変換の最大可能回数に応じて決定する)に、端子dならば端子eにという具合に行われる。

    【0057】そしてこのスイッチの切り替えを行なった後、フレームメモリ102に既に格納されている最新のLL(m)(最初の繰り返しの場合はLL(1))のデータに対して、前回処理したデータLL(m−1)(最初の繰り返しの場合は元の画像データLL(0))と同様の一連の処理を施す。

    【0058】念の為簡単に説明すると、LL(1)のデータに同様の処理を施すのであれば、離散ウェーブレット変換回路103においてLL(2)、HL(2)、L
    H(2)、HH(2)の周波数帯域を図2の様に出力し、LL(2)のデータを符号化回路105に出力すると共にフレームメモリ102に出力・格納する。 発生したHL(2)、LH(2)、HH(2)のデータは上述した様に符号化回路104で符号化し、MUX107に出力すると共にメモリ109に格納する。 同時に符号化回路105はLL(2)を符号化してMUX107に出力する。 また符号化回路106はLL(1)の符号化データを上述と同様に符号化し、セレクタ115に出力する。 セレクタ115においても上述の動作条件に従って、LL(1)をそのまま符号化した方が良いのかLL
    (2)、HL(2)、LH(2)、HH(2)の4つに分割してから符号化した方が良いのかを、各々を符号化したデータのカウンタ値を比較して決定する。 セレクタ115の動作条件を満たさない場合には、フレームメモリ102に格納されたLL(2)について2回目の繰り返し処理(LL(1)と同様の処理)を行う。

    【0059】以上の繰り返し処理をセレクタ115が上記動作条件を満たすまで繰り返す。

    【0060】以上の繰り返し処理により、符号化対象となる多値の画像に対して、最終的な符号長が少なくなる様な適切なウェーブレット変換回数(0回を含む)を施すことが可能となる。

    【0061】以上の様に、セレクタ115の動作は、最初の処理、即ち図2に示す様な離散ウェーブレット変換を施す前の元の画像データLL(0)に後段の符号化を施した場合と離散ウェーブレット変換された後のLL
    (1)、HL(1)、LH(1)、HH(1)を符号化した場合との符号化効率に基づく上述の選択処理の時点で実行される場合も有れば、上述の繰り返し動作により再度LL(1)を符号化した場合と、LL(1)が更に離散ウェーブレット変換されたLL(2)、HL
    (2)、LH(2)、HH(2)を符号化した場合との符号化効率に基づく符号化データの選択処理の時点で終了する場合も有り、これは符号化される画像の特性によって異なる。

    【0062】後段のマルチプレクサ118は、セレクタ115から符号化データの出力があった場合にのみ動作する。 セレクタ115の出力符号と共に、必要に応じてメモリ111、・・・、メモリ110、メモリ109、
    メモリ108の順に格納されている符号を読み出して統合する。 そして統合された符号化データを符号出力部1
    19へと出力する。

    【0063】ここで、スイッチ117で接続されているメモリ以降(周波数帯域HL(m)、LH(m)、HH
    (m)以上のレベルに相当する符号化データを格納するメモリ)からはデータを読み出さないものとする。 これはセレクタ115から出力される符号化データに相当する周波数帯域がLL(m−1)又はLL(m)、HL
    (m)、LH(m)、HH(m)に相当する為、HL
    (m−1)、LH(m−1)、HH(m−1)よりもレベルの高い周波数帯域HL(m)、LH(m)、HH
    (m)は符号化データとして不必要になる為である。

    【0064】符号出力部119には本実施の形態における出力符号が渡される。 符号出力部119は、例えば、
    ハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線のインターフェース等である。

    【0065】以上の処理により、本実施の形態によれば多値画像データの符号化を効率良く行なうことができる。 なお、生成された符号化データには画像のサイズ情報、ウェーブレット変換のレベル数の情報、1画素当たりのビット数を示す情報等、復号化の際に必要な情報が適宜付加されるものとする。

    【0066】(第2の実施の形態)上述の第1の実施の形態では、離散ウェーブレット変換を異なる回数を施した後に得られる各符号化データの実際の符号長に基づいて適切なレベル数を決定する様にしたが、本発明はこれに限らない。 即ち、符号化効率を比較できるもので有れば、他の要素に基づいて上記レベル数或いは離散ウェーブレット変換の実行/非実行を判断しても良い。 以下、
    この変形例について第1の実施の形態とは異なる部分について詳細に説明する。

    【0067】図4は、本発明に係わる第2の実施の形態を実行する為のブロック図を示すものである。 同図において401は1画面分の多値画像データを入力する画像入力部、402はこの1画面分の多値画像データを格納するフレームメモリである。 第1の実施の形態と同様、
    この画像入力部401は、例えばスキャナ、デジタルカメラ等の撮像装置、或いはネットワーク回線のインターフェース等である。 403はブロック切り出し回路、4
    04は離散ウェーブレット変換回路、405、406、
    407はメモリ、408、409、410はエントロピー測定回路、411は比較回路、412はセレクタ、4
    13は符号化回路、414はビットスタッフ処理回路、
    415はスイッチ、416、417、418は信号線、
    419は符号出力部である。

    【0068】本実施の形態では8ビットのモノクロ画像データを符号化するものとして説明する。 しかしながら本発明はこれに限らず、第1の実施の形態と同様にカラー多値画像符号化に適用可能である。 また、画像領域の各画素の状態を示す多値画像データを符号化する場合、
    例えば各画素の色についてカラーテーブルへのインデックス値で示し、これを符号化する場合にも適用できる。

    【0069】まず、符号化される多値画像データが画像入力部501から入力され、フレームメモリ502に格納される。 ブロック切り出し回路403はフレームメモリ402に格納される画像データを128×128の大きさのブロックに分割し、左上隅から順に取り出してメモリ405に格納する。

    【0070】最初スイッチ415は端子aに接続しておく。 離散ウェーブレット変換回路404はメモリ405
    に格納される128×128の画像ブロックに対して離散ウェーブレット変換を施し、LL(1)、HL
    (1)、LH(1)、HH(1)の4つの周波数帯域の変換係数を生成する。 本実施の形態において、画像データ列x(n)に対する離散ウェーブレット変換は次式によって行われる。

    【0071】 r(n)=〔(x(2n)+x(2n+1))/2〕 d(n)=x(2n+2)−x(2n+3))+〔(−
    r(n)+r(n+2)+2)/4〕

    【0072】なお、〔a〕はaを越えない最大の整数値であることを示す。 r(n)、d(n)は変換係数であり、r(n)は低周波成分、d(n)は高周波成分である。 本変換式は一次元のデータに対するものであるが、
    この変換を水平方向、垂直方向の順に行なうことで図6
    の様に2次元の変換を行なう。

    【0073】変換係数はスイッチ415を通じてメモリ406に格納される。 次にスイッチ415を端子bに接続し、更に、LL(1)に対して同様にウェーブレット変換を施し、LL(2)、HL(2)、LH(2)、H
    H(2)、HL(1)、LH(1)、HH(1)の7つの周波数帯域の変換係数を生成する。 これらはスイッチ415を通じてメモリ407に格納する。

    【0074】エントロピー測定回路408はメモリ40
    5に格納される画像ブロックの無記憶エントロピーを測定し、出力する。 エントロピー測定回路409も同様にメモリ406に格納される変換係数の無記憶エントロピーを測定し、出力する。 但し、エントロピー測定回路4
    09でのエントロピーは周波数帯域に分けて測定するものとする。 即ち、出力されるエントロピーは、 H=(H LL(1) +H HL(1) +H LH(1) +H HH(1) /16) によって求める。 式においてH LL(1) 、H HL(1) 、H
    LH(1) 、H HH(1)はそれぞれLL(1)、HL(1)、L
    H(1)、HH(1)の無記憶エントロピーを示す。 エントロピー測定回路410も同様にしてメモリ407に格納される変換係数の無記憶エントロピーを測定し、出力する。 この場合も周波数帯域に分けてエントロピーを測定する。 出力されるエントロピーは次式によって求める。

    【0075】H=(H LL(2) +H HL(2) +H LH(2) +H
    HH(2) /16)+(H HL(1) +H LH(1) +H HH(1) /4) 式においてH LL(2) 、H HL(2) 、H LH(2) 、H HH(2) 、H
    HL(1) 、H LH(1) 、H HH(1)はそれぞれLL(2)、HL
    (2)、LH(2)、HH(2)、HL(1)、LH
    (1)、HH(1)の無記憶エントロピーを示す。

    【0076】比較回路411はエントロピー測定回路4
    08、409、410の出力するエントロピーの値を比較し、最小の値を示す値をセレクタ412に出力する。
    エントロピー測定回路410からの出力値が最も小さい場合には「2」、エントロピー測定回路409の出力値が最も小さい場合には「1」、それ以外の場合には「0」を出力する。

    【0077】セレクタ412は比較回路411の出力値を参照して、信号線416、417、418の何れかエントロピーの最小の系列を選択して出力する。 具体的には比較回路411の出力値が「0」の場合には信号線4
    16の系列を、「1」の場合には信号線417の系列を、「2」の場合には信号線418の系列を選択して出力する。

    【0078】符号化回路413は入力されるデータ列を符号化し、符号列を生成・出力する。 符号化回路413
    での符号化の方法は先に述べた第1の実施の形態における符号化回路104と同じである。 但し、第1の実施の形態においてはHL、LH、HHの各周波数帯域毎にブロック分割処理を行なったが、本実施の形態においては周波数帯域を意識することなく128×128のブロックを符号化対象ブロックとして適宜分割しながら符号化する。

    【0079】ビットスタッフ処理回路414は符号化回路413の出力する符号列にブロック境界を示すマーカとウェーブレット変換のレベル数を付加し、更に符号列とマーカを区別するためにビットスタッフ処理によりマーカ領域を確保する。 まず、符号化回路413の出力符号列の先頭に8ビットで16進「FF」、即ち「111
    11111」を付加する。 それに続いて、比較回路41
    1の出力に128を加え、これを同じく8ビットで表現して付加する。 例えば比較回路の出力が「1」である場合、16進「FF81」、即ち「1111111110
    000001」が先頭に付加される。

    【0080】次に符号化回路413の出力符号列をバイト境界、即ち8ビット毎に区切って16進「FF」であればそのすぐ後ろに0を挿入して出力する。 これにより、バイト毎に符号列を見た場合に16進「FF」に続く1バイトが16進「80」以上の値であれば、それは128×128のブロックの先頭を表すマーカであることが分かり、その値からウェーブレット変換のレベルも分かる。

    【0081】図5は本実施の形態におけるブロック毎のウェーブレット分割の様子を模式的に示したものである。 あるブロックはウェーブレット変換しないで符号化され、またあるブロックは1レベル或いは2レベルのウェーブレット変換を施して符号化される。 図8は図5の左上隅のブロックから横につながる3ブロックに対する出力符号を示したものである。

    【0082】符号出力部419は生成した符号の出力を行なう。 符号出力部419は、例えばハードディスクやメモリといった記憶装置、ネットワーク回線へのインターフェース等である。

    【0083】以上の処理により、多値画像データの符号化を効率良く行なうことができる。 なお、生成された符号列には画像のサイズ、1画素当たりのビット数など復号に必要な情報が適宜付加されるものとする。 本実施の形態においてはブロック毎に適切なウェーブレット変換のレベル数が選択されているため画像の局所的な性質に応じた高能率な符号化が可能な上、ブロック毎に区切られているため、見たい部分のみをすばやく復号することが可能である。

    【0084】(その他の実施の形態)本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。 例えば、離散ウェーブレット変換は本実施の形態で使用したものに限定されるものではない。 また変換係数の符号化方法としてJPEG可逆プロセスやブロック分割に基づく手法を示したが、その他の手法を用いても構わないことは言うまでもない。

    【0085】また、適切な変換手段適用の回数を決定する方法として、実際の符号長の比較、エントロピーの比較を利用した実施の形態を示したが、これに限らず、例えば、同一画素値の連続状況や、画像或いはブロックで使用されている階調数などを指標としてこれを決定することもできる。

    【0086】なお、本発明は複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムの一部として適用しても、1つの機器(例えば複写機、ファクシミリ装置、デジタルカメラ等)からなる装置の1部に適用してもよい。

    【0087】また、本発明は上記実施の形態を実現するための装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記システム又は装置内のコンピュータ(CPU或いはMPU)
    に、上記実施の形態を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、このプログラムコードに従って上記システム或いは装置のコンピュータが上記各種デバイスを動作させることにより上記実施の形態を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。

    【0088】またこの場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、具体的には上記プログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。

    【0089】この様なプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。

    【0090】また、上記コンピュータが、供給されたプログラムコードのみに従って各種デバイスを制御することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)、或いは他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施の形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の範疇に含まれる。

    【0091】更に、この供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。

    【0092】以上説明した様に上記各実施の形態によれば、適切な変換回数(レベル)で、画像データを複数の周波数帯域に対応する係数に変換することができるので、画像データを効率良く符号化できる。 特に、離散ウェーブレット変換を用いた画像符号化において、種々の特性を有する画像データを適切なレベルまでウェーブレット変換でき、符号化効率が良い。 また符号化対象となる画像をブロックに分割し、ブロック毎に上述したレベルの選択を行えば、画像の局所的性質に応じた適切なレベルが選ばれるので、更に効率の良い符号化が実行される。

    【0093】

    【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、様々な特性を有する画像を効率良く符号化することができる。 特に、入力画像を複数の周波数帯域に変換できる構成において、符号化対象となる画像の特性に応じて効率の良い符号化を行うことができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】第1の実施の形態のブロック図

    【図2】離散ウェーブレット変換繰り返しの様子を示す図

    【図3】マルチプレクサ118による符号列の連結の様子を示す図

    【図4】第2の実施の形態のブロック図

    【図5】ブロック分割及び離散ウェーブレット変換が施された様子を示す模式図

    【図6】2次元の離散ウェーブレット変換を施す様子を示す図

    【図7】符号化回路104及び413の処理の流れを示す図

    【図8】第2の実施の形態で出力される符号化データ列の一例を示す図

    【符号の説明】

    101 画像入力部 102 画像データを格納するフレームメモリ 103 離散ウェーブレット変換回路 104 符号化回路 105 符号化回路 106 符号化回路 107 マルチプレクサ 108 メモリ 109 メモリ 110 メモリ 111 メモリ 112 符号量カウンタ 113 符号量カウンタ 114 比較回路 115 セレクタ 116 スイッチ 117 スイッチ 118 マルチプレクサ 119 符号出力部

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