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Silver halide color photographic sensitive material

阅读:57发布:2024-02-12

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SOLUTION: At least one of the silver halide emulsion layers of the silver halide color photographic sensitive material has ≥100 nm difference between the wavelength at which spectral sensitivity in exposure is maximum and the wavelength at which a color forming dye has the absorption maximum and the sensitive material has a non-photosensitive hydrophilic colloidal layer between the base and a silver halide emulsion layer closest to the base, contains at least two white pigments different from each other in spectral reflection characteristics in the non-photosensitive hydrophilic colloidal layer and contains a hardening agent of the formula CH2=CHSO2-R0-SO2CH=CH2.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Silver halide color photographic sensitive material专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、露光時の分光感度の極大波長と発色色素の吸収極大波長との差が100nm以上あり、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有し、かつ下記一般式(1)で表される硬膜剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(1) CH 2 =CHSO 2 −R 0 −SO 2 CH=CH 2 〔式中、R 0は2価の連結基でアルキレン基又は置換アルキレン基を表し、連結基中にアミド連結部分、エーテル連結部分又はチオエーテル連結部分を有してもよい。 〕
  • 【請求項2】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、下記一般式(2)で表されるイエローカプラーを含有し、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R 1はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基を表し、R 2は炭素数2以上の直鎖または分岐の無置換アルキル基を表し、R 3は水素原子またはハロゲン原子を表す。 R 4は耐拡散性のアルキル基又はアリール基を表す。 〕
  • 【請求項3】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、下記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化2】 〔式中、Qは置換基を有してもよい5員の複素環またはベンゼン環と縮合した5員の複素環を形成するのに必要な原子群を表す。 Mは、水素原子、アルカリ金属原子、
    またはアンモニウム基を表す。 〕 【化3】 〔式中、Yは水素原子、アミノ基、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、−CONHR
    32基、−COR 33基、−NHCOR 34基または−HNS
    234基を表す。 Zは、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子を表す。 nは、Zが窒素原子の場合には1を表し、Zが酸素原子または硫黄原子の場合には0を表す。
    31は、水素原子、アミノ基、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシル基、ヒドラジノ基、アリール基、シクロアルキル基、メルカプト基、−NHCOR 35基、−N
    HSO 235基、または−SR 36基を表す。 R 32 〜R 36
    は、それぞれアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、またはアリール基を表す。 〕
  • 【請求項4】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、下記一般式(5)で表されるチオスルホン酸を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(5) R 31 −SO 2 −S−M 31 〔式中、R 31は脂肪族基、芳香族基又は複素環基を表し、M 31は水素原子又は1価の陽イオンを表す。 〕
  • 【請求項5】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、露光時の分光感度の極大波長と発色色素の吸収極大波長との差が100nm以上あり、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも1種の白色顔料と下記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有し、かつ前記一般式(1)で表される硬膜剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式(6) A n- n〔B + 〕 〔式中、Aはカルボキシル基等のアニオン性基を有する蛍光増白剤成分を表し、Bは合計の炭素数を15以上有するアンモニウム、ピリジニウム等の有機カチオン化合物を表し、nは1〜9の整数を表す。 〕 一般式(7) C n- n〔D + 〕 〔式中、Cはスルホン酸基を有する蛍光増白剤成分を表し、Dは合計の炭素数を15以上有するアンモニウム、
    ピリジニウムの有機カチオン化合物を表し、nは1〜9
    の整数を表す。 〕
  • 【請求項6】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(2)で表されるイエローカプラーを含有し、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  • 【請求項7】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  • 【請求項8】 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(5)で表されるチオスルホン酸を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、単に感光材料ともいう)に関し、詳しくは、カラー画像を形成できる露光装置により露光されるハロゲン化銀写真感光材料、特に、カラー製版・印刷工程において、色分解及び網点画像変換して得られる網点画像情報に従って露光する校正に用いられるハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する。

    【0002】

    【従来の技術】ハロゲン化銀感光材料は、高感度であること、色再現性に優れていること、連続処理に適していることから今日盛んに用いられている。 こうした特徴からハロゲン化銀感光材料は、写真の分野のみではなく、
    印刷の分野でも、印刷の途中の段階で仕上がりの印刷物の状態をチェックするためのいわゆるプルーフの分野で広く用いられるようになってきている。

    【0003】カラー製版、印刷工程において色分解および網点画像変換して得られた複数の白黒網点画像からカラープルーフを得る方法として、白色支持体を有する銀塩カラー写真感光材料を使用してカラープルーフを作製する方法が特開昭56−113139号、同56−10
    4335号、同62−280746号、同62−280
    747号、同62−280748号、同62−2807
    49号、同62−280750号等に開示されている。

    【0004】一方、画像をデジタル信号に変換し、上記網点の白黒フィルムを介さないでコンピューター上で画像編集を行う製版の方法が多く利用されるようになってきた。 画像情報がデジタル化されることによって、画像処理、遠隔地に画像を速やかに送ったり、画像のレイアウトや色調等を変えた画像を速やかに編集することができる。

    【0005】近年、このカラープルーフは、文字や絵柄を確認する検版用だけでなく、微妙な陰影や色合いについて確認する検調用としての用途が増加している。 また、カラープルーフでは、さまざまな印刷条件、印刷機等が用いられており、印刷物の絵柄の違い等により広範囲で使えることが必要とされてきている。 しなしながら、印刷ではインクの滲み等により、原稿の網点よりも印刷物の網点の方が大きくなる。 この割合をドットゲインと呼んでいる。 このドットゲインは、一般の写真では階調に相当するもので画質に大きく影響を及ぼす。 そのために、高品質のプルーフを得るにはドットゲインを印刷物に近似するように調節する必要がある。 感光材料を用いたカラープルーフ作製方法においては露光量を調節することによりドットゲインを調節する方法が知られている。 しかし、この方法ではネガタイプの感光材料の場合、露光量を変えると濃度が変化してしまうため、ドットゲインを合わせると濃度が規格外となり、濃度を合わせるとドットゲインが規格外となるジレンマに陥りやすく、ポジタイプの場合にはドットゲインを増やそうとすると白地が劣化しやすく、画質の低下が生じやすかった。 また、感光材料の鮮鋭性を変えることによりドットゲインを調節する方法も知られている。 ドットゲインを増やすためには鮮鋭性を劣化させる必要があるが、鮮鋭性を劣化させることにより、大点や小点の再現性が著しく劣化してしまうため、この方法によるドットゲインの調節についても限界があった。 さらにドットゲインを調節する手段として、感光材料の階調を適切な範囲に調節する方法も知られており、特に中濃度から低濃度にかけての階調を、ある程度軟調に設定する方法が有効である。 しかし、従来の画像形成方法においては中濃度から低濃度にかけての階調(脚部階調)をドットゲインの調節に最適な範囲に設計すると中濃度から高濃度域にかけての階調(肩部階調)も同時に軟調化しやすく、最高濃度を得るのに必要な露光量が増大してしまう。 また、ドットゲインを大幅に変更しようとすると、白地が劣化してしまうという新たな問題点も顕在化してくることが判明し、より安定な仕上がり品質を実現できるカラープルーフの開発が要望されている。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広いドットゲインの範囲で、白地特性が改良され、優れた網点品質を有する、安定でかつ高品質のカラープルーフ用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。

    【0008】1. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、露光時の分光感度の極大波長と発色色素の吸収極大波長との差が100nm以上あり、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有し、かつ前記一般式(1)で表される硬膜剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0009】2. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(2)で表されるイエローカプラーを含有し、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0010】3. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0011】4. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(5)で表されるチオスルホン酸を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0012】5. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、露光時の分光感度の極大波長と発色色素の吸収極大波長との差が100nm以上あり、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有し、かつ前記一般式(1)で表される硬膜剤を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0013】6. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(2)で表されるイエローカプラーを含有し、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0014】7. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0015】8. 支持体上にイエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層、シアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(5)で表されるチオスルホン酸を含有し、かつ支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に、少なくとも1種の白色顔料と前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

    【0016】以下、本発明の詳細について説明する。 請求項1に係る発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光材料が、ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、露光時の分光感度の極大波長と発色色素の吸収極大波長との差が100nm以上あり、支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間に非感光性親水性コロイド層を有し、該非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有し、かつ前記一般式(1)で表される硬膜剤を含有することが特徴である。

    【0017】本発明でいう分光感度の極大波長(λ max1 )とは、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に、
    400nmから700nmまで数nm間隔でスペクトル光で露光を与え、各波長で一定濃度を与える露光量の逆数を各波長での感度とし、その感度を波長の関数とした分光感度分布曲線を作製し、その中で最高感度を示すときの波長をいう。 また、本発明でいう発色色素の吸収極大波長(λ max2 )とは、感光材料に現像処理を施した後、形成された色素画像を分光光度計、例えば日立社製分光光度計U−3210等で、横軸−測定波長と縦軸−
    発色濃度とからなる分光吸収曲線を作成し、その中で最高濃度を示す時の波長をさす。 本発明においては、ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、|λ max1 −λ max2
    |≧100nmの関係であることが特徴であり、好ましくは100〜700nm、特に好ましくは100〜60
    0nmである。 また、青感性ハロゲン化銀乳剤層のλ
    max1としては、430〜480nmであることが好ましく、緑感性ハロゲン化銀乳剤層のλ max1としては、52
    0〜570nmであることが好ましく、また赤感性ハロゲン化銀乳剤層のλ max1としては、620〜700nm
    であることが好ましい。 一方、イエローカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のλ max2としては、425〜460n
    mであることが好ましく、マゼンタカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のλ max2としては、530〜560nmであることが好ましく、またシアンカプラー含有ハロゲン化銀乳剤層のλ max2としては、630〜670nmであることが好ましい。

    【0018】λ max1を目的の波長に設定するには、増感色素の種類、量及びハロゲン化銀乳剤のハロゲン組成等の公知の手段を適宜選択することにより達成することができ、また、目的のλ max2は、用いるイエロー、マゼンタ、シアンカプラーの種類を適宜選択し、あるいはそれらを組み合わせることにより達成することができる。

    【0019】本発明においては、非感光性親水コロイド層に少なくとも2種の分光反射特性の異なる白色顔料を含有することが特徴の1つである。

    【0020】本発明でいう分光反射特性が異なるとは、
    発色色素の主吸収波長領域あるいは増感色素の主感光波長領域において、相対的な分光反射度が異なることをいう。 該分光反射度は、分散状態の白色顔料をゼラチン溶液に溶解した後、白色顔料の付量が1.0g/m 2となるようにTACベース等の支持体上に塗設後、例えば、
    日立社製分光光度計(U−3210)を用いて測定し、
    求めることができる。

    【0021】本発明で用いることのできる白色顔料は、
    無機材料としては、例えば、ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、カオリン等を挙げることができる。 得られる感光材料の特性等の理由から、分光反射特性の異なる白色顔料の一つは、二酸化チタンであることが好ましい。 もう一方の白色顔料は、平均1次粒径の異なる二酸化チタンを用いてもよいし、ルチル型の二酸化チタンとアナターゼ型二酸化チタンを併用してもよい。

    【0022】また、請求項5に係る発明では、非感光性親水コロイド層で、上記白色顔料に加え、前記一般式(6)又は(7)で表される蛍光増白剤の固体微粒子を含有することが特徴の1つである。

    【0023】前記一般式(6)において、Aはカルボキシル基等のアニオン性基を有する蛍光増白剤成分を表し、Bは合計の炭素数を15以上有するアンモニウム、
    ピリジニウム等の有機カチオン化合物を表し、nは1〜
    9の整数を表す。 ここでアニオン性基を有する蛍光増白剤成分としては、アニオン基を有する置換スチルベン系蛍光増白剤、置換クマリン系蛍光増白剤、置換チオフェン系蛍光増白剤が好ましい。

    【0024】また、前記一般式(7)において、Cはスルホン酸基を有する蛍光増白剤成分を表し、Dは合計の炭素数を15以上有するアンモニウム、ピリジニウムの有機カチオン化合物を表し、nは1〜9の整数を表す。
    ここでスルホン酸基を有する蛍光増白剤成分としては、
    スルホン酸基を有する置換スチルベン系蛍光増白剤、置換クマリン系蛍光増白剤、置換チオフェン系蛍光増白剤が好ましい。

    【0025】本発明に用いられる一般式(6)のA、一般式(7)のCにあたる蛍光増白剤成分としては、例えば化成品工業会編「蛍光増白剤」、英国特許第920,
    988号、独特許第1,065,838号、米国特許第2,610,152号等を参照して合成することが出来る。

    【0026】本発明に用いられる蛍光増白効果を有する化合物は、一般式(6)のA、一般式(7)のCにあたる蛍光増白剤成分と一般式(6)のB、一般式(7)のDにあたる合計の炭素数を15以上有するアンモニウム、ピリジニウム等の有機カチオン化合物とを各々、混合することで、合成することが出来る。

    【0027】有機カチオン化合物としては、合計の炭素数を15以上有するアンモニウムが好ましく用いられる。

    【0028】本発明に用いられる一般式(6)のB、一般式(7)のDにあたる合計の炭素数を15以上有するアンモニウムの有機カチオン化合物としては、下記一般式(8)で表される化合物が好ましい。

    【0029】 一般式(8) N + (R 1 )(R 2 )(R 3 )(R 4 ) 式中、R 1 、R 2 、R 3及びR 4は、各々、アルキル基またはフェニル基を表すが、R 1 、R 2 、R 3及びR 4の炭素数の合計が15以上が好ましく、更に好ましくは、20以上である。

    【0030】本発明に用いられる一般式(6)のB、一般式(7)のDにあたる合計の炭素数を15以上有するピリジニウムの有機カチオン化合物としては、下記一般式(9)で表される化合物が好ましく用いられる。

    【0031】

    【化4】

    【0032】式中、R 5は炭素数が10以上のアルキル基、フェニル基を表し、またR 5の炭素数の合計は15
    以上であることが好ましい。

    【0033】次に本発明に用いられる実質的に水不溶な蛍光増白効果を有する微粒子の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。

    【0034】

    【化5】

    【0035】

    【化6】

    【0036】

    【化7】

    【0037】

    【化8】

    【0038】

    【化9】

    【0039】本発明に係る白色顔料又は蛍光増白効果を有する微粒子(以降、本発明の白色顔料と称す)は、微粒子分散液として、少なくともハロゲン化銀写真感光材料を構成する支持体と支持体に最も近いハロゲン化銀乳剤層との間の非感光性親水性コロイド層に添加されていることが特徴の1つである。

    【0040】本発明の白色顔料の微粒子分散方法は、高速攪拌型分散機を用いて水中やゼラチン等の親水性コロイド水溶液中に分散する方法、ボールミルやサンドミルで水中やゼラチン等の親水性コロイド水溶液中に粉砕し分散する方法、マントンゴーリング分散機の様な高セン断を有する分散機を用いて水中やゼラチン等の親水性コロイド水溶液中に分散する方法、超音波分散機を用いて分散する方法等が挙げられる。

    【0041】本発明の白色顔料の分散を行う際に、分散性を上げたり分散安定性を良くする目的で、界面活性剤を用いることが出来る。 好ましい界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤が挙げられる。

    【0042】本発明の白色顔料微粒子の分光反射度は、
    分散物の平均粒径をコントロールすることで制御することが好ましい。

    【0043】本発明の白色顔料の分散物の平均粒径は、
    0.05〜5μmであり、好ましくは、0.1〜2μm
    であり、より好ましくは0.2〜1μmである。

    【0044】本発明の白色顔料の使用量は、本発明の感光材料中に10〜2000mg/m 2存在するように添加することが好ましく、50〜1000mg/m 2添加することがより好ましい。

    【0045】本発明の白色顔料を有する非感光性親水コロイド層に用いられる水溶性バインダーとしては、主にゼラチンを用いるが、必要に応じて、ゼラチン誘導体、
    ゼラチンと他の高分子の、グラフトポリマー、ゼラチン以外のタンパク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体のごとき合成親水性高分子物質等の親水性コロイドもゼラチンと併せて用いることができる。

    【0046】本発明の白色顔料を含有する非感光性親水コロイド層には、前記白色顔料の他、黄色、灰色、青色及び黒色コロイド銀、無機有色顔料、有機有色顔料、染料等の着色剤を添加することができる。

    【0047】本発明において用いることのできるコロイド銀としては、特に制限はないが、支持体表面での乱反射を防止するために、黒色コロイド銀を用いることが好ましい。

    【0048】黒色コロイド銀の塗布付量は、好ましくは0.01〜1.0g/m 2の範囲であり、さらに好ましくは、0.03〜0.8g/m 2の範囲である。

    【0049】本発明においては、種々の公知のフィルター染料を用いることができる。 このような光吸収物質としては、露光する光のスペクトル域の全域の光を吸収するものを用いることも、また、ある一部の領域の光のみを選択的に吸収するものを用いることもでき、また本発明で言う所望の発色色素の吸収極大波長(λ max2 )を得るため、適宜組み合わせ使用することもできる。

    【0050】本発明に用いられる水溶性染料としては、
    オキソノール、シアニン、メロシアニン、アゾ、アントラキノン、アリリデン等の各染料が挙げられるが、現像処理浴中での高分解性、及びハロゲン化銀乳剤への非色増感の点から、特に好ましい染料はオキソノール染料及びメロシアニン染料である。

    【0051】オキソノール染料としては、米国特許第4,187,225号、特開昭48−42826号、同49−5125号、同49−99620号、同50−9
    1627号、同51−77327号、同55−1206
    60号、同58−24139号、同58−143342
    号、同59−38742号、同59−111640号、
    同59−111641号、同59−168438号、同60−218641号、同62−31916号、同62
    −66275号、同62−66276号、同62−18
    5755号、同62−273527号、同63−139
    949号等に記載されている化合物を挙げることができる。 又、メロシアニン染料としては、特開昭50−14
    5124号、同58−120245号、同63−354
    37号、同63−35438号、同63−34539
    号、同63−58437号等に記載されている。

    【0052】上記染料やコロイド銀を含有する層は、特に制限はないが、本発明の白色顔料と同様に、支持体と支持体に最も近い乳剤層との間の非感光性親水性コロイド層に含有されるのが好ましい。

    【0053】請求項1に係る発明では、硬膜剤として前記一般式(1)で表される化合物を用いることが、1つの特徴である。

    【0054】本発明の一般式(1)で表される化合物は、ゼラチンの硬膜剤として公知であり、以下、本発明の一般式(1)で表される化合物について説明する。

    【0055】前記、一般式(1)において、R 0は2価の連結基でアルキレン基又は置換基としてハロゲン原子、水酸基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基などを置換したアルキレン基を表す。 又、連結基中にアミド連結部分、エーテル連結部分或いはチオエーテル連結部分を有してもよい。

    【0056】本発明の前記一般式(1)で表される化合物の具体的化合物例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。

    【0057】 1−1 CH 2 =CHSO 2 −CH 2 −SO 2 CH=CH 2 1−2 CH 2 =CHSO 2 −(CH 22 −SO 2 CH=
    CH 2 1−3 CH 2 =CHSO 2 −(CH 24 −SO 2 CH=
    CH 2 1−4 CH 2 =CHSO 2 −CH 2 OCH 2 SO 2 CH=
    CH 2 1−5 CH 2 =CHSO 2 (CH 22 O(CH 22 SO
    2 CH=CH 2 1−6 CH 2 =CHSO 2 CH 2 CH(OH)CH 2 SO
    2 CH=CH 2 1−7 CH 2 =CHSO 2 CH 2 CONH−CH 2 CH 2
    −NHCOCH 2 SO 2 CH=CH 2 1−8 CH 2 =CHSO 2 CH 2 CONH−CH 2 CH 2
    CH 2 −NHCOCH 2 SO 2 CH=CH 2本発明の硬膜剤と、それ以外のビニルスルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤とを併用してもよい。 併用する具体的な化合物は特開昭61−249054号、同61−245153号等に記載の化合物を使用することが好ましい請求項2に係る発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光材料において、ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が、前記一般式(2)で表されるイエローカプラーを含有していることが一つの特徴である。

    【0058】一般式(2)において、R 1で表されるアルキル基としては、例えばメチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、ドデシル等の各基が挙げられる。 R 1
    で表されるシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロヘキシル及びアダマンチル等の各基が挙げられる。 R 1で表されるアリール基としては、炭素数6〜
    14のアリール基(フェニル、1−ナフチル、9−アントラニル等)が挙げられる。 該アリール基は置換基を有することができ、置換基として、例えばニトロ基、シアノ基、アミノ基(アミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ等)、アルキルチオ基(メチルチオ等)、
    前記R 1で表されるアルキル基と同義の基、又はR 1で表されるアルキル基の置換基として示される基と同義の置換基などが挙げられる。

    【0059】R 1で表される複素環基としては、モルホリノ、インドリン−1−イル等の基が挙げられる。

    【0060】R 1として好ましくはアルキル基であり、
    分岐アルキル基が更に好ましく、t−ブチル基が特に好ましい。

    【0061】R 4で表される耐拡散性のアルキル基としては、好ましくは炭素数8〜21の直鎖又は分岐のアルキル基、例えば2−エチルヘキシル、i−トリデシル、
    ヘキサデシル、オクタデシル等の各基が挙げられる。
    又、R Bで表される耐拡散性のアルキル基は、例えば以下の一般式(D)で示されるような、中間に官能基を介する構造を有してもよい。

    【0062】一般式(D) −J−L−R 21式中、Jは炭素原子数1〜20の直鎖又は分岐のアルキレン基、例えばメチレン、1,2−エチレン、1,1−
    ジメチルメチレン、1−デシルメチレン等を表し、R 21
    は炭素数1〜20の直鎖又は分岐のアルキル基、例えば前記一般式(2)のR 1で表されるアルキル基と同義の基を表す。

    【0063】Lは−O−、−OCO−、−OSO 2 −、
    −CO−、−COO−、−CON(R 22 )−、−CON
    (R 22 )SO 2 −、−N(R 22 )−、−N(R 22 )CO
    −、−N(R 22 )SO 2 −、−N(R 22 )CON
    (R 23 )−、−N(R 22 )COO−、−S(O) n −、
    −S(O) n N(R 22 )−又は−S(O) n N(R 22 )C
    O−等の結合を表す。 式中、R 22及びR 23は各々、水素原子又は前記一般式(2)のR 1で表されるアルキル基及びアリール基と同義の基を表す。 nは0〜2の整数を表す。 又、R 21とJとは互いに結合し、環状構造を形成してもよい。

    【0064】R 4で表されるアルキル基は、更に置換基を有してもよく、その置換基としては、例えば前記R 1
    で表されるアルキル基の置換基と同義の基が挙げられる。

    【0065】R 4で表される耐拡散性のアリール基としては、例えば前記R 1で表されるアリール基と同義の基が挙げられる。 このR 4で表されるアリール基は更に置換基を有してもよく、その置換基としては、例えば、前記R 4で表されるアリール基の置換基と同義の基が挙げられる。 これらR 4で表されるアリール基の置換基の内、炭素4〜10の直鎖又は分岐のアルキル基が好ましい。

    【0066】R 4は、好ましくは耐拡散性のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数8〜21の直鎖アルキル基である。

    【0067】R 3で表されるハロゲン原子としては、塩素原子又は臭素原子が挙げられる。 R 3は好ましくは塩素原子である。

    【0068】Xは酸素原子、−NH、−NR Dを表す。 R D
    はアルキル基、アルキレン基、アリール基又はベンジル基を表し、アルキル基としては、メチル、エチル、i−
    プロピル、t−ブチル、ドデシル等の各基が挙げられ、
    アルキレン基としては、エチレン、プロピレン等の基が挙げられる。 アリール基としては、R 1で表されるアリール基と同義の基が挙げられる。

    【0069】R 2で表されるアルキル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−
    ブチル、ヘキシル、ドデシル等の各基が挙げられる。

    【0070】R 2として好ましくは、一方が水素原子で、もう一方が直鎖又は分岐のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数3以上の直鎖アルキル基である。

    【0071】以下に、一般式(2)で表されるイエローカプラー(以下、本発明のイエローカプラーとも言う)
    の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されない。

    【0072】

    【化10】

    【0073】本発明において、感光材料に含有されるイエローカプラーの総量は、感光材料1m 2当たりの塗設量が0.55〜2.00gであるが、好ましくは0.5
    5〜1.80g、最も好ましくは0.55〜1.60g
    である。

    【0074】請求項3に係る発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含有することが特徴の1つである。

    【0075】前記一般式(3)において、Qが形成する5員複素環としては、例えばイミダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環、チアゾール環、オキサゾール環、セレナゾール環、ベンゾイミダゾール環、ナフトイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、ベンゾオキサゾール環などがあげられる。 Qの置換基としては低級アルキル基、アルコキシ基、アリール基、スルホニル基、カルボニル基、カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基、カルバモイル基、スルホンアミド基、カルバミド基、複素環基があげられる。

    【0076】以下に本発明に用いることができるメルカプト化合物の好ましい例を示すが本発明はこれに限定されない。

    【0077】

    【化11】

    【0078】

    【化12】

    【0079】前記一般式(3)又は(4)で示される化合物のうち、ME−1〜ME−11に代表されるメルカプトテトラゾール化合物が特に好ましい。

    【0080】本発明に用いられるメルカプト化合物は、
    好ましくはハロゲン化銀1モル当り1×10 -6モル〜1
    ×10 -2モル、より好ましくは1×10 -5 〜1×10 -3
    モル程度の量で用いられる。

    【0081】また、本発明においては、上記本発明のメルカプト化合物の他に、メルカプト基を有する含窒素複素環化合物を含有することが好ましい。 好ましい化合物としては、特開平6−95283号公報19ページ右欄20行〜49行記載の一般式[XI]、特に好ましくは同号公報20ページ左欄5行〜20ページ右欄2行記載の一般式[XII]、一般式[XIII]、一般式[XV]である。 化合物の具体例としては例えば特開昭64−733
    38号11〜15ページに記載される化合物(1)〜
    (39)を挙げることができる。

    【0082】請求項4に係る発明では、ハロゲン化銀カラー写真感光材料において、前記一般式(5)で表されるチオスルホン酸を含有することが1つの特徴である。

    【0083】式中、R 31で表される脂肪族基としては、
    炭素原子数1〜22のアルキル基、または炭素原子数2
    〜22のアルケニル基またはアルキニル基が好ましい。
    更に好ましくは、炭素原子数1〜8のアルキル基、または炭素原子数3〜5のアルケニル基もしくはアルキニル基が好ましい。 これらの基は置換基を有していてもよい。 アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、
    プロピル基、iso−プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、
    オクタデシル基、シクロヘキシル基等を挙げる事ができる。 アルケニル基としては、例えばアリル基、ブテニル基等を挙げることができる。 アルキニル基としては例えばプロパルギル基、ブチニル基等を挙げることができる。

    【0084】R 31で表される芳香族基としては、好ましくは炭素原子数6〜20の芳香族基であり、炭素原子数6〜10の芳香族基がより好ましい。 これらの基は置換基を有していてもよく、具体例としては例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基を挙げることができる。

    【0085】R 31で表される複素環基としては、3〜1
    5員環が好ましく、窒素原子を含む5〜6員環がより好ましい。 具体例としては、例えばピロリジン環、ピペリジン環、ピリジン環、テトラヒドロフラン環、チオフェン環、オキサゾール環、イミダゾール環、ベンゾチアゾール環、テルラゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環等を挙げることができる。

    【0086】R 31で表される基としては炭素原子数6〜
    10の置換された芳香族環が最も好ましい。 置換基の例としては、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、ブチル基、ペンチル基等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基等)、アリール基(例えばフェニル基、ナフチル基等)、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
    アリールオキシ基(例えばフェノキシ基等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、ブチルチオ基等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ基等)、アシル基(例えばアセチル基、プロピオニル基等)、スルホニル基(例えばメチルスルホニル基、フェニルスルホニル等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ基等)、
    スルホニルアミノ基、アシルオキシ基、カルボキシ基、
    シアノ基、スルホ基、アミノ基等が挙げられる以下に本発明に用いる事のできる一般式(5)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。

    【0087】

    【化13】

    【0088】次に、本発明における画像形成方法及びハロゲン化銀写真感光材料の上記以外の構成要素について説明する。

    【0089】本発明においては、色分解されたイエロー画像情報、マゼンタ画像情報、シアン画像情報および黒色画像情報からなる網点画像情報に基づいて、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に露光を行いカラープルーフを作製する工程において、該網点画像情報の少なくとも一部が、網点面積比率が40%であるときに6.45cm
    2 (1inch 2 )当たりの網点の個数が200×10 3
    以上であるように網点画像変換されているものを使用する。 好ましくは300×10 3以上、400×10 3以上更に好ましくは400×10 3 〜2000×10 3である。

    【0090】本発明において、前記網点の個数は光学顕微鏡等により撮影された網点画像を計数することにより測定することができる。

    【0091】本発明に使用される網点画像は、従来一般的に使用されてきたAMスクリーニング法の高精細印刷用の網点画像である場合に特に有効である。 また、周波数変調されたいわゆるFMスクリーン法と称されるスクリーニング法により形成された網点画像である場合に本発明は最も有効である。

    【0092】本発明においては、網点画像情報がフィルムに記録された網点画像であって、被感光材料にフィルムを密着させて光源を走査させることにより露光を行うことが好ましい。 密着は、真空密着法を用いることが好ましい。

    【0093】本発明においては、露光光源からの光は、
    平行性を改善するための光学的手段を介して露光を行うことが好ましい。 光源から照射された光の平行性を改善する手段としては、例えば、光学レンズ、反射鏡、ハニカム構造等の直線的な管状の光路を通すことにより平行光以外の成分を壁面で吸収するもの等があげられる。 またオプティカルファイバーの集合体により平行性を改善することもできる。

    【0094】また、網点画像情報に基づいて、レーザースキャン等により露光を行う方法も、本発明で好ましく用いることができる一手段である。

    【0095】本発明において、画像形成用露光装置は、
    大判のカラープリントやカラープルーフの露光に好ましく用いられ、ロール状に巻かれた感光材料は、明室で取り扱えるようにカートリッジに収納された形態で露光装置に装填され、それを引き出して、画像形成に必要な長さにカットし、回転ドラムに巻き付け、該ドラムを回転させながらレーザー露光装置又は発光ダイオード露光装置にて画像露光を行い、引き続いて現像処理を行い、最終的なカラー画像を得る。 その際に、該露光装置には、
    該明室カートリッジに付与された情報を読みとり、感光材料の種類の識別及び/又は露光条件設定及び/又は現像処理条件設定を自動的に行う機構を有することが好ましい。

    【0096】本発明においては、ハロゲン化銀写真感光材料は、ロール状に巻かれたものが明室で取り扱えるカートリッジに予め装填されていることが好ましい。 明室で取り扱えるカートリッジでは、明室において中の感光材料が光を受けることのないような遮光する手段と同時に、機器に装着された場合に該カートリッジからスムーズに引き出すことのできる感光材料引き出し部があり、
    通常明室において取り扱われる場合は、中の感光材料は光で感光することはないものである。

    【0097】本発明においては、明室カートリッジの中にロール状に巻かれた感光材料が予め装填されており、
    しかも感光材料の乳剤面がロールの外側に配置されるように巻かれていることが好ましい。

    【0098】上記明室カートリッジは、種々のものが提案されているが、公知の明室カートリッジは全て使用することができる。 また、遮光性のフランジを有するロール状感光材料の外周を遮光性のリーダーで覆うことにより、感光材料は遮光されつつ、明室で取り扱えて、露光装置に装填後、リーダーを除去することで暗室を必要とせず、容易に機器に感光材料のロールを装填できるいわゆるイージーローディングの感光材料も本発明の画像形成方法においては明室カートリッジに含まれる。 その場合には、読みとり可能な情報は、リーダーに付与することもできるし、フランジ等に付与することもできる。

    【0099】次に、本発明に用いられる反射支持体について説明する。 本発明に用いられる反射支持体は、原紙を基本とし、その両面にポリオレフィン樹脂をラミネートしたものが好ましく用いられる。

    【0100】支持体の基体(原紙)は一般的に写真印画紙に用いられている原料から選択できる。 例えば天然パルプ、合成パルプ、天然パルプと合成パルプの混合物の他、各種の抄合せ紙原料を挙げることができる。 一般には、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合パルプ等を主成分とする天然パルプを広く用いることができる。

    【0101】更に、該支持体中には一般に製紙で用いられるサイズ剤、定着剤、強力増強剤、充填剤、帯電防止剤、染料等の添加剤が配合されていてもよく、又、表面サイズ剤、表面強力剤、帯電防止剤等を適宜表面に塗布したものであってもよい。

    【0102】反射支持体は、1m 2当たりの質量が50
    〜300gである表面の平滑なものが用いられ、又、その両面をラミネートする樹脂は、エチレン、α−オレフィン類、例えばポリプロピレン等の単独重合体、前記オレフィンの少なくとも2種の共重合体又はこれら各種重合体の少なくとも2種の混合物等から選択することができる。 特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン又はこれらの混合物である。

    【0103】反射支持体にラミネートされるポリオレフィン樹脂の分子量は特に制限するものではないが、通常は20,000〜200,000の範囲のものが好ましく用いられる。 反射支持体の写真乳剤を塗布する側のポリオレフィン樹脂被覆層は、好ましくは5〜50μmであり、更に好ましくは7〜35μmである。 反射支持体の裏面側(乳剤層を設ける面の反射側)をラミネートするために用いられるポリオレフィンは、普通、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物が、それ自体溶融ラミネートされる。 そしてこの層は、一般にマット化加工されることが多い。 支持体の表裏のラミネート形成に当たり、一般に現像済み印画紙の常用環境における平担性を高めるために、表側の樹脂層の密度を裏側より若干大きくしたり、又は表側よりも裏側のラミネート量を多くする等の手段が用いられる。 又、一般に、反射支持体の表裏両面のラミネートは、ポリオレフィン樹脂組成物を支持体上に溶融押出コーティング法により形成できる。 又、支持体の表面或いは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理等を施すことが好ましい。
    又、表面ラミネート層表面上に写真乳剤との接着性を向上させるためのサブコート層、或いは裏面のラミネート層上に印刷筆記性や帯電防止性を向上するためのバックコート層を設けることが好ましい。

    【0104】反射支持体表面(乳剤層を設ける面)のラミネートに用いられるポリオレフィン樹脂には、好ましくは13〜20質量%、更に好ましくは15〜20質量%の白色顔料が分散混合される。 該白色顔料としては、
    前述の無機及び/又は有機の白色顔料を用いることができ、好ましくは無機の白色顔料である。 これらの中でも好ましくは硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタンであり、更に好ましくは硫酸バリウム、酸化チタンである。 該酸化チタンはルチル型でもアナターゼ型でもよく、又、表面を含水酸化アルミナ、含水酸化フェライト等の金属酸化物で被覆したものも使用される。 その他、
    酸化防止剤や白色性改良のため有色顔料、蛍光増白剤を添加することが好ましい。

    【0105】本発明に用いられる反射支持体の厚みは、
    特に制限はないが、80〜160μm厚のものが好ましく用いられる。 特に90〜130μm厚のものが更に好ましい。 本発明に用いられる反射支持体の表面の形状は、平滑であっても良いし、適度な表面粗さを有するものでも良いが、印刷物に近い光沢を有するような反射支持体を選択するのが好ましい。 例えば、JIS B 0
    601−1976に規定される平均表面粗さSRaが0.30〜3.0μmである白色支持体を使用するのが好ましい。

    【0106】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤としては、画像露光により表面に潜像を形成する表面潜像型ハロゲン化銀乳剤を用いて、現像を行うことによりネガ画像を形成する乳剤を用いてもよい。 又、粒子表面が予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を用い、画像露光後カブリ処理(造核処理)を施し、次いで表面現像を行うか、又は画像露光後、カブリ処理を施しながら表面現像を行うことにより直接ポジ画像を得ることができる乳剤も好ましく用いることができる。 なお、内部潜像型ハロゲン化銀乳剤粒子を含有する乳剤とは、ハロゲン化銀結晶粒子の主として内部に感光核を有し、露光によって粒子内部に潜像が形成されるようなハロゲン化銀粒子含有の乳剤を言う。

    【0107】該カブリ処理は、全面露光を与えることでもよいし、カブリ剤を用いて化学的に行うのでもよいし、又、強力な現像液を用いてもよく、更に熱処理等によってもよい。 全面露光は、画像露光した感光材料を現像液もしくはその他の水溶液に浸漬するか、又は湿潤させた後、全面的に均一露光することによって行われる。
    又、全面露光の時間は、感光材料、現像処理条件、使用する光源の種類等により、最終的に最良のポジ画像が得られるよう広範囲に変えることができる。 又、該全面露光の露光量は、感光材料との組合せにおいて、ある決まった範囲の露光量を与えることが最も好ましい。 通常、
    過度に露光量を与えると最小濃度の上昇や減感を起こし、画質が低下する傾向がある。

    【0108】本発明の感光材料に用いることのできるカブリ剤の技術としては特開平6−95283号18頁右欄39行〜19頁左欄41行に記載の技術を使用することが好ましい。

    【0109】本発明の感光材料に用いることのできる予めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子は、
    ハロゲン化銀粒子の内部に主として潜像を形成し、感光核の大部分を粒子の内部に有するハロゲン化銀粒子を有する乳剤であって、任意のハロゲン化銀、例えば臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が包含される。

    【0110】特に好ましくは、塗布銀量が約1〜3.5
    g/m 2の範囲になるように透明な支持体に塗布した試料の一部を、約0.1秒〜約1秒のある定められた時間に亘って光強度スケールに露光し、実質的にハロゲン化銀溶剤を含有しない、粒子の表面像のみを現像する下記の表面現像液Aを用いて20℃で4分現像した場合に、
    同一の乳剤試料の別の一部を同じく露光し、粒子の内部の像を現像する下記の内部現像液Bで20℃で4分間現像した場合に得られる最大濃度の1/5より大きくない最大濃度を示す乳剤である。 更に好ましくは、表面現像液Aを用いて得られた最大濃度は内部現像液Bで得られる最大濃度の1/10より大きくないものである。

    【0111】 (表面現像液A) メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g メタ酸ナトリウム(4水塩) 35.0g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000ml (内部現像液B) メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 52.5g 臭化カリウム 5.0g 沃化カリウム 0.5g 水を加えて 1000ml 本発明に好ましく用いられる内部潜像型ハロゲン化銀乳剤は、種々の方法で調製されるものが含まれる。 例えば米国特許第2,592,250号に記載されるコンバージョン型ハロゲン化銀乳剤、米国特許第3,206,3
    16号、同第3,317,322号及び同第3,36
    7,778号に記載される内部化学増感されたハロゲン化銀粒子を有するハロゲン化銀乳剤、米国特許第3,2
    71,157号及び同第3,447,927号に記載される多価金属イオンを内蔵しているハロゲン化銀粒子を有する乳剤、米国特許第3,761,276号に記載されるドープ剤を含有するハロゲン化銀粒子の粒子表面を弱く化学増感したハロゲン化銀乳剤、特開昭50−85
    24号、同50−38525号及び同53−2408号等に記載される積層構造を有する粒子から成るハロゲン化銀乳剤、その他、特開昭52−156614号及び同55−127549号に記載されるハロゲン化銀乳剤などである。

    【0112】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形状は立方体、八面体、(100)面と(111)面の混合から成る14面体、(110)面を有する形状、球状、平板状等の何れであってもよい。 平均粒径は0.0
    5〜3μmのものが好ましく使用できる。 粒径の分布は、粒径及び晶癖が揃った単分散乳剤でもよいし、粒径或いは晶癖が揃っていない乳剤でもよいが、粒径及び晶癖の揃った単分散性ハロゲン化銀乳剤が好ましい。

    【0113】本発明において、単分散性ハロゲン化銀乳剤とは、平均粒径rmを中心に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲン化銀質量が、全ハロゲン化銀粒子質量の60%以上であるものを言い、好ましくは70%以上であるもの、更に好ましくは80%以上である。 ここに、平均粒径rmは、粒径riを有する粒子の頻度ni
    とri 3との積ni×ri 3が最大となる時の粒径riと定義する(有効数字3桁、最小桁数字は4捨5入する)。 ここで言う粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は、その直径、又、球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径である。 粒径は、例えば該粒子を電子顕微鏡で1万倍〜5万倍に拡大して撮影し、そのプリント上の粒子直径又は投影時の面積を実測することによって得ることができる(測定粒子個数は無差別に1000個以上あることとする)。

    【0114】特に好ましい高度の単分散性乳剤は (粒径標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ(%) により定義した分布の広さが20%以下のものである。
    ここに平均粒径及び粒径標準偏差は前記定義のriから求めるものとする。

    【0115】単分散乳剤は、種粒子を含むゼラチン溶液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液を、pAg
    及びpHの制御下ダブルジェット法によって加えることによって得ることができる。 添加速度の決定に当たっては、特開昭54−48521号、同58−49938号を参考にできる。 更に高度な単分散性乳剤を得る方法としては、特開昭60−122935号に開示されたテトラザインデン化合物の存在下での成長方法が適応できる。

    【0116】又、単分散乳剤を2種以上同一の感色性層に添加することも好ましい。 本発明の感光材料に用いられる各乳剤層の粒径は、その求められる性能、特に感度、感度バランス、色分離性鮮鋭性、粒状性等の諸特性を考慮して広い範囲の中から決定することができる。

    【0117】好ましい実施態様の一つにおいては、ハロゲン化銀の粒径は、赤感層乳剤は0.1〜0.6μm、
    緑感層乳剤は0.15〜0.8μm、青感層乳剤は0.
    3〜1.2μmの範囲が好ましく使用できる。

    【0118】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて用いることが出来る。

    【0119】適用するカルコゲン増感剤としては、硫黄増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いることが出来るが硫黄増感剤が好ましい。 硫黄増感剤としては、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチオシアナート、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダニン、無機硫黄などが挙げられる。

    【0120】硫黄増感剤の添加量としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどにより変えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当たり5×10 -10 〜5×10 -5モルが好ましく、更に好ましくは5×10 -8 〜3×10 - 5モルの範囲である。

    【0121】金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加することができる。 用いられる配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾール等が挙げられる。 金化合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モル当たり1×10 -4 〜1×10 -8モルであることが好ましい。
    更に好ましくは1×10 -5 〜1×10 -8モルである。 ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。

    【0122】感光材料には、前述のメルカプト基を有する含窒素複素環化合物を含有するのが好ましく、前記メルカプト化合物は、添加量としては使用する化合物の種類や添加する層によって適宜に変化してよく、一般には、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合、ハロゲン化銀1モル当たり10 -8 〜10 -2モルの範囲で、より好ましくは10 -6 〜10 -3モルである。

    【0123】本発明に係るハロゲン化銀感光材料における、イエロー画像形成性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ画像形成性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層は、それぞれ互いに異なる分光感度波長領域を有するハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ、上記イエロー、マゼンタ、シアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層中に、前記イエロー、マゼンタ、
    シアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層に含有されるそれぞれ互いに異なる分光感度波長領域を有する乳剤のいずれとも共通の分光感度部分を有するハロゲン化銀乳剤が含有されている事が好ましい。

    【0124】ハロゲン化銀乳剤は、通常用いられる増感色素によって光学的に増感することができる。 内部潜像型ハロゲン化銀乳剤、ネガ型ハロゲン化銀乳剤等の超色増感に用いられる増感色素を組み合わせて用いることは、本発明におけるハロゲン化銀乳剤に対しても有用である。 増感色素については、リサーチ・ディスクロージャ(Research Disclosure、以下R
    Dと略す)15162号及び17643号を参照することができる。

    【0125】また、本発明においては赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層を設けることも好ましい。 赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層とは、その分光感度極大が700nmより長波長に有するものである。 このような赤外分光増感の方法としては、特に赤外増感色素による増感法が好ましく用いられる。

    【0126】本発明に用いられる赤外増感色素としては特に制限はないが、トリカルボシアニン及び/又は4−
    キノリン核含有ジカルボシアニン色素が好ましく、中でもトリカルボシアニンが特に好ましい。

    【0127】本発明のマゼンタ画像形成層中に含有されるマゼンタカプラーとしては、特開平6−95283号7頁右欄記載の一般式〔M−1〕で示される化合物が、
    発色色素の分光吸収特性が良く好ましい。 好ましい化合物例としては、同号8〜11頁に記載の化合物M−1〜
    M−19を挙げることができる。 更に他の具体例としては、欧州公開特許第273,712号6〜21頁に記載されている化合物M−1〜M−61及び同第235,9
    13号36〜92頁に記載されている化合物1〜223
    の中の上述の具体例以外のものがある。

    【0128】上記マゼンタカプラーは他の種類のマゼンタカプラーと併用することもでき、通常、ハロゲン化銀1モル当たり1×10 -3 〜1モル、好ましくは1×10
    -2 〜8×10 -1モルの範囲で用いることができる。

    【0129】本発明に係る感光材料において形成されるマゼンタ画像の分光吸収のλ maxは530〜560nm
    であることが好ましく、又、λL 0.2は、580〜63
    5nmであることが好ましい。

    【0130】ここで、マゼンタ画像の分光吸収のλL
    0.2及びλ maxは、次の方法で測定される量である。

    【0131】(λL 0.2及びλ maxの測定方法)感光材料にポジ型乳剤を用いる場合、カラー感光材料をシアン画像の最低濃度が得られる最小限の光量の赤色光で均一に露光し、かつ黄色画像の最低濃度が得られる最小限の光量の青色光で均一に露光した後、NDフィルターを通して白色光を当てた後、現像処理した時、分光光度計に積分球を取り付け、酸化マグネシウムの標準白板でゼロ補正して500〜700nmの分光吸収を測定した時の吸光度の最大値が1.0となるようにNDフィルターの濃度を調節して、マゼンタ画像を作製する。 マゼンタカプラー、又、感光材料にネガ型乳剤を用いる場合、NDフィルターを通して緑色光を当て現像処理しマゼンタ画像を形成した時、上記のポジと同様の最大吸光度が得られるようにNDフィルターの濃度を調節する。 λL 0.2とは、このマゼンタ画像を分光吸光度曲線上において、最大吸光度が1.0を示す波長よりも長波で、吸光度が0.2を示す波長をいう。

    【0132】本発明の感光材料のマゼンタ画像形成層には、マゼンタカプラーに加えてイエローカプラーが含有されることが好ましい。 これらのカプラーのpKaの差は2以内であることが好ましく、更に好ましくは1.5
    以内である。 この好ましいイエローカプラーは、特開平6−95283号12頁右欄に記載の一般式〔Y−I
    a〕で表されるカプラーである。 該一般式〔Y−Ia〕
    で表されるカプラーのうち特に好ましいものは、前記一般式〔M−1〕で表されるマゼンタカプラーと組み合わせる場合、組み合わせる〔M−1〕で表されるカプラーのpKaより3以上低くないpKa値を有するカプラーである。

    【0133】該イエローカプラーとして具体的な化合物例は、一般式(2)で表されるイエローカプラーの他に、特開平6−95283号12〜13頁に記載のY−
    1及びY−2の他、特開平2−139542号13〜1
    7頁に記載の(Y−1)〜(Y−58)を好ましく使用することができるが、勿論これらに限定されない。

    【0134】イエロー画像形成層中に含有されるイエローカプラーとしては、公知のアシルアセトアニリド系カプラー等を好ましく用いることができる。 該イエローカプラーの具体例としては、例えば特開平3−24134
    5号5〜9頁に記載のY−I−1〜Y−I−55で示される化合物、又は特開平3−209466号11〜14
    頁に記載のY−1〜Y−30で示される化合物も好ましく使用できる。 更に、特開平6−95283号21頁に記載の一般式〔Y−I〕で表されるカプラー等も挙げることができる。

    【0135】本発明において、形成されるイエロー色画像の分光吸収のλ maxは425〜460nmであることが好ましく、λL 0.2は515nm以下であることが好ましい。

    【0136】イエローカプラーは、通常、ハロゲン化銀乳剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10 -3
    〜1モル、好ましくは1×10 -2 〜8×10 -1モルの範囲で用いることができる。

    【0137】本発明に係る感光材料において、シアン画像形成層中に含有されるシアンカプラーとしては、公知のフェノール系、ナフトール系又はイミダゾール系カプラーを用いることができる。 例えば、アルキル基、アシルアミノ基、或いはウレイド基などを置換したフェノール系カプラー、5−アミノナフトール骨格から形成されるナフトール系カプラー、離脱基として酸素原子を導入した2等量型ナフトール系カプラーなどが代表される。
    このうち好ましい化合物としては、特開平6−9528
    3号公報13ページ記載の一般式[C−I][C−II]
    が挙げられる。 本発明に係る感光材料において形成されるシアン画像の分光吸収のλ maxは630〜660nm
    であることが好ましい。

    【0138】該シアンカプラーは、通常ハロゲン化銀乳剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10 -3
    1モル、好ましくは1×10 -2 〜8×10 -1モルの範囲で用いることができる。

    【0139】マゼンタ、イエロー、シアンの各カプラーには、形成された色素画像の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止剤を併用することができる。 好ましい化合物としては、特開平2−66541号3頁に記載の一般式I及びIIで示されるフェニルエーテル系化合物、特開平3−174150号に記載の一般式IIIB
    で示されるフェノール系化合物、特開昭64−9044
    5号に記載の一般式Aで示されるアミン系化合物、特開昭62−182741号記載の一般式XII、XIII、XIV、
    XVで示される金属錯体が特にマゼンタ色素用として好ましい。 又、特開平1−196049号に記載の一般式I′で示される化合物及び特開平5−11417号記載の一般式IIで示される化合物が、特にイエロー、シアン色素用として好ましい。

    【0140】感光材料に用いられるカプラーやその他の有機化合物を添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。

    【0141】分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いることができる。 分散後、又は分散と同時に低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。

    【0142】カプラー等を溶解して分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタレート、ジ−i−デシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート等の燐酸エステル類、トリオクチルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類が好ましく用いられる。 又、高沸点有機溶媒の誘電率としては3.5〜7.0であることが好ましい。 勿論、2種以上の高沸点有機溶媒を併用することもできる。 高沸点有機溶媒として特に好ましい化合物は、特開平6−95283号22頁に記載の一般式〔HBS−
    I〕及び〔HBS−II〕で示される化合物であり、特に好ましくは〔HBS−II〕で示される化合物である。 具体的化合物としては、例えば特開平2−124568号53〜68頁に記載される化合物I−1〜II−95を挙げることができる。

    【0143】感光材料に用いられる写真用添加剤の分散や塗布時の表面張力調整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合物としては、1分子中に炭素数8〜3
    0の疎水性基とスルホ基又はその塩を含有するものが挙げられる。 具体的には、特開昭64−26854号に記載のA−1〜A−11が挙げられる。 又、アルキル基に弗素原子を置換した界面活性剤も好ましく用いられる。
    これらの分散液は、通常、ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、分散後、塗布液に添加される迄の時間、及び塗布液に添加後塗布迄の時間は短い方がよく、共に10時間以内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好ましい。

    【0144】感光材料には、現像主薬酸化体と反応する化合物を感光層と感光層の間の層に添加して色濁りを防止したり、又、ハロゲン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良することが好ましい。 このための化合物としてはハイドロキノン誘導体が好ましく、更に好ましくは2,
    5−ジ−t−オクチルハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキノンである。 特に好ましい化合物は、特開平4−133056号に記載の一般式iiで示される化合物であり、同公報13〜14頁に記載の化合物II−1〜
    II−14及び17頁に記載の化合物1が挙げられる。

    【0145】又、感光材料中に紫外線吸収剤を添加してスタチックカブリを防止したり、色素画像の耐光性を改良することが好ましい。 好ましい紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合物としては特開平1−250944号に記載の一般式III
    −3で示される化合物、特開昭64−66646号に記載の一般式IIIで示される化合物、特開昭63−187
    240号に記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4
    −1633号に記載の一般式Iで示される化合物、特開平5−165144号記載の一般式(I)、(II)で示される化合物が挙げられる。

    【0146】感光材料には、油溶性染料や顔料を含有すると白地性が改良され好ましい。 油溶性染料の代表的具体例は、特開平2−842号の(8)〜(9)頁に記載の化合物1〜27が挙げられる。

    【0147】本発明においては、それぞれのハロゲン化銀乳剤層の分光波長領域に対応する波長のレーザー光源又は発光ダイオード光源で露光することにより画像形成されるが、該レーザー露光光源又は発光ダイオード光源の波長で測定した未現像試料の反射濃度の少なくとも一つは0.8以上であり、更に好ましくは1.0以上である。

    【0148】未現像試料の反射濃度の測定は、従来知られている方法を使用できる。 例えば、日立製作所製カラーアナライザー607を用いて測定した分光反射濃度の値を用いることができる。

    【0149】現像処理前の前記反射濃度を0.8以上にする方法としては、少なくとも前記ハロゲン化銀乳剤の分光感度領域に吸収を有する水溶性染料を添加する方法及び/又は最下層或いはそれ以外の層にアンチハレーションを設ける方法が好ましい。 更に、前述の染料を固体微粒子粉末で感光材料中に含有させて、染料が感光材料中で拡散するのを抑制する方法などが挙げられる。

    【0150】本発明においては、最下層又はその他の層にアンチハレーション層を設けることもできる。

    【0151】アンチハレーション層は光を吸収する化合物を含有する。 光を吸収する化合物としては、その作用を有する各種の有機化合物及び無機化合物が挙げられる。 この無機化合物としては、コロイド銀、コロイドマンガン等が好適であるが、コロイド銀が特に好ましい。
    これらコロイド状金属は脱色性が良好なため、本発明のカラー感光材料に適用する場合にも有効である。

    【0152】上記のコロイド銀、例えば灰色コロイド銀は、硝酸銀をゼラチン中でハイドロキノン、フェニドン、アスコルビン酸、ピロガロール又はデキストリンのような還元剤の存在下にアルカリ性に保って還元し、その後、中和、冷却してゼラチンをセットさせてから、ヌードル水洗法によって還元剤や不要な塩類を除去することによって得られる。 アルカリ性で還元する際、アザインデン化合物、メルカプト化合物の存在下でコロイド銀粒子を作ると、均一な粒子のコロイド銀分散液を得ることができる。

    【0153】コロイド銀付量は、シアン画像形成性ハロゲン化銀に対する露光領域内の少なくとも一つの波長で測定した現像処理前の試料の反射濃度が0.8以上となるように量を選択して添加できる。

    【0154】本発明の感光材料は、シアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層の分光感度の極大波長における生試料の反射濃度が、好ましくは0.7以上のものである。 上記の感光材料は、写真構成層の何れかに、前記波長に吸収を有する染料、黒色コロイド銀の如き着色材料を含有させることにより得られる。

    【0155】該染料やコロイド銀を含有する層は、特に制限はないが、支持体と支持体に最も近い乳剤層との間の非感光性親水性コロイド層に含有されるのが好ましい。

    【0156】感光材料には、足元階調を調整する化合物を添加することが好ましい。 好ましい化合物としては、
    特開平6−95283号17頁に記載の一般式〔AO−
    II〕で示される化合物が好ましい。 具体的化合物例としては、同公報18頁に記載の化合物II−1〜II−8を挙げることができる。 この〔AO−II〕の化合物の添加量は0.001〜0.50g/m 2が好ましく、より好ましくは0.005〜0.20g/m 2である。 化合物は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。 更に、炭素数5以上のキノン誘導体を〔AO−II〕の化合物と併用することもできる。 しかし、これら何れの場合でも、その使用量は全体として0.001〜0.50g
    /m 2の範囲にあることが好ましい。

    【0157】感光材料にはバインダーとしてゼラチンが好ましく使用される。 特にゼラチンの着色成分を除去するためにゼラチン抽出液に過酸化水素処理を施したり、
    原料のオセインに対し過酸化水素処理を施したものから抽出したり、着色のない原骨から製造されたオセインを用いることで、透過率を向上したゼラチンが好ましい。
    ゼラチンはアルカリ処理オセインゼラチン、酸処理ゼラチン、ゼラチン誘導体、変性ゼラチンの何れでもよいが、特にアルカリ処理オセインゼラチンが好ましい。

    【0158】ゼラチンの透過率は、10%溶液を作製し分光光度計にて420nmで透過率を測定した時に、7
    0%以上であることが好ましい。

    【0159】ゼラチンのゼリー強度(パギー法による)
    は、好ましくは250g以上であり、特に好ましくは2
    70g以上である。

    【0160】ゼラチンの総塗布ゼラチンに対する比率は特に制限はないが、多い比率で使用することが好ましく、具体的には、少なくとも20〜100%の比率で使用することで好ましい効果が得られる。

    【0161】本発明の感光材料の画像形成面側に含有されるゼラチン量の総和は、11g/m 2未満であることが好ましい。 下限に付いては特に制限はないが、一般的に、物性又は写真性能の面から3.0g/m 2以上であることが好ましい。 ゼラチン量は、パギー法に記載された水分の測定法で11.0%の水分を含有したゼラチンの質量に換算して求められる。

    【0162】ゼラチンに代表されるバインダーの硬膜剤としては、本発明に係る一般式(1)で表される硬膜剤の他に、ビニルスルホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を併用して使用することができる。 特開昭61−
    249054号、同61−245153号等に記載の化合物を使用することが好ましい。 又、写真性能や画像保存性に悪影響する黴や細菌の繁殖を防ぐため、コロイド層中に特開平3−157646号に記載のような防腐剤及び抗黴剤を添加することが好ましい。

    【0163】本発明においては、層構成は特に制限がないが、最も分光感度波長が長波にある乳剤層が、その他の感光性乳剤層に比べて支持体側にあるのが好ましい。
    特に最も分光感度波長の長い乳剤が赤外に分光感度を持つ乳剤である場合には、該赤外乳剤を含有する乳剤層がその他の乳剤層よりも最も支持体側にあるのが好ましい。

    【0164】本発明において、ハロゲン化銀乳剤層の内、最も支持体に近いハロゲン化銀乳剤層より支持体に近い側に少なくとも1層の耐拡散性化合物により着色された親水性コロイド層を有することが好ましい。 耐拡散性化合物とは、前述した固体分散染料やコロイド銀等が含まれる。 また、油溶性の染料を高沸点溶媒に溶解し微細な分散粒子としてハロゲン化銀写真感光材料の構成層中に用いることが好ましい。

    【0165】感光材料の画像形成層側の表面光沢は、印刷物に近い光沢を有することが好ましく、例えば画像形成層の処理後の表面のJIS Z 8741に規定される方法で測定される光沢度GS(60°)が5〜60であるものが好ましい。

    【0166】本発明の感光材料は、画像形成面の表面粗さが0.30〜3.0μmとなるようにするのが好ましく、そのために、感光材料の画像形成面側の構成層中にマット剤を含有させることができる。 マット剤を添加する層としては、ハロゲン化銀乳剤層、保護膜、中間層、
    下塗層等があり、複数の層に添加してもよく、好ましくは感光材料の最上層である。

    【0167】本発明の感光材料は、反射支持体のハロゲン化銀乳剤層を有する側とは反対側の面に、微粒子粉末を含有する乾燥膜厚3〜15μmの親水性コロイド層を有することが好ましい。 この微粒子粉末は、当業界でマット剤と一般に称されることが多く、従って以下、特に断りのない限りマット剤と称する。

    【0168】本発明の感光材料は、反射支持体の乳剤層側の親水性バインダーの単位面積当たりの総付量が5g
    /m 2 〜10g/m 2であることが好ましい。 更に好ましくは6g/m 2 〜9g/m 2である。 支持体からみて乳剤層と反対側に親水性バインダーの単位面積当たりの総付量が、3g/m 2 〜8g/m 2である層を設けることが好ましい。

    【0169】本発明の表面あるいは裏面で用いることのできるマット剤としては、例えば結晶性又は非結晶性シリカ、二酸化チタン、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ストロンチウムバリウム、珪酸アルミナマグネシウム、ハロゲン化銀、二酸化珪素、アクリル酸−エチルアクリレート共重合体、アクリル酸−
    メチルメタクリレート共重合体、イタコン酸−スチレン共重合体、マレイン酸−メチルメタクリレート共重合体、マレイン酸−スチレン共重合体、アクリル酸−フェニルアクリレート共重合体、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸−メタクリル酸−エチルメタクリレート共重合体、ポリスチレン、澱粉、セルロースアセテートプロピオネート等を挙げることができる。 その他、米国特許第1,221,980号、同第2,992,101
    号に記載の化合物等が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。 マット剤と共に、コロイド状シリカを併用してもよい。

    【0170】これらマット剤の粒子サイズは、平均粒径1〜10μmが好ましく、更に好ましくは3〜10μm
    である。

    【0171】ここで言う平均粒径(rmとする)とは、
    球状の粒子の場合はその直径、又、立方体や球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径の平均値であり、個々の粒子の粒径がri
    で、その数がniである時、次の式によって定義される。 具体的な測定方法は、特開昭59−29243号に記載される方法を適用できる。

    【0172】rm=Σniri/Σni本発明において、マット剤は感光性層と反対側面上の層中に分散含有されるが、その方法としては、必要に応じてノニオン性、カチオン性又はアニオン性界面活性剤を含む親水性バインダー中に、必要に応じて他の添加剤を加え、高速回転ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散、ボールミル等により、剪断応力を利用した乳化分散法により分散し、任意の方法で塗布して形成できる。

    【0173】マット剤の塗布量は、含有させる層1m 2
    当たり50〜500mgが好ましく、より好ましくは7
    0〜300mgである。 又、マット剤の含有量は、親水性バインダーに対して3〜50質量%が好ましく、更に好ましくは5〜20質量%である。

    【0174】本発明の感光材料におけるイエロー、マゼンタ及びシアン画像形成層は支持体上に積層塗布されるが、支持体からの順番はどのような順番でもよい。 一つの好ましい実施態様は、例えば支持体に近い側からシアン画像形成層、マゼンタ画像形成層、イエロー画像形成層となる。 この他に、必要に応じ中間層、フィルター層、保護層等を配置することができる。

    【0175】本発明の感光材料には、上記説明した他に、公知の写真用添加剤を使用することができる。 公知の写真用添加剤としては、RDNo. 17643及び同No. 18716に記載の化合物を挙げることができる。

    【0176】本発明の感光材料を発色現像液にて現像処理する際、現像液、漂白定着液、安定化液は、それぞれ補充用現像液、補充用漂白液、補充用定着液、補充用漂白定着液、補充用安定化液等を補充しながら継続的に現像処理することができる。

    【0177】本発明においては、現像液の補充量が感光材料1m 2当たり700ml以下の場合に、より有効に本発明の効果を発揮できる。 更に好ましくは500ml
    以下である。 その他の処理液についても現像液と同様であり、補充量が感光材料1m 2当たり700ml以下、
    より好ましくは500ml以下の場合に、本発明の効果をより有効に発揮できる。

    【0178】本発明の感光材料の現像に用いられる現像液において使用できる現像剤としては、通常のハロゲン化銀現像剤、例えばハイドロキノンの如きポリヒドロキシベンゼン類、アミノフェノール類、3−ピラゾリドン類、アスコルビン酸とその誘導体、レダクトン類、フェニレンジアミン類等、或いはその混合物が含まれる。 具体的にはハイドロキノン、アミノフェノール、N−メチルアミノフェノール、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、アスコルビン酸、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、ジエチルアミノ−o−トルイジン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
    (β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−(β
    −ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(γ−ヒドロキシプロピル)アニリン等が挙げられる。

    【0179】これらの現像剤を予め乳剤中に含ませて置き、高pH水溶液へ浸漬中にハロゲン化銀に作用させるようにすることもできる。

    【0180】現像液には、更に特定のカブリ防止剤及び現像抑制剤を含有することができ、或いは、それらの現像液添加剤を感光材料の構成層中に任意に組み入れることも可能である。

    【0181】本発明の感光材料を用いて画像を形成するには、光源部走査露光方式の自動現像機を用いることが好ましい。 特に好ましい画像形成のための機器、システムの具体例としては、コニカ社製Konsensus
    L、Konsensus570、KonsensusII
    等を挙げることができる。

    【0182】本発明は現像主薬を感光材料中に内蔵していない感光材料に適用することが好ましく、特に反射支持体を有する直接鑑賞用の画像を形成する感光材料に適用することが好ましい。 例えばカラープルーフ用感光材料を挙げることができる。

    【0183】

    【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。

    【0184】実施例1 《ハロゲン化銀乳剤の作製》 (乳剤EM−P1の調製)オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加して、粒径0.
    30μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。 その際、粒子形状として立方体が得られるようにpH及びpAgを制御した。

    【0185】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加して、平均粒径0.42μmとなるまでシェルを形成した。 その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
    H及びpAgを制御した。

    【0186】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチンを加え乳剤EM−P1を得た。 この乳剤EM−P1の分布の広さは8%であった。

    【0187】(乳剤EM−P2の調製)オセインゼラチンを含む水溶液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加して、粒径0.18μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得た。 その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
    H及びpAgを制御した。

    【0188】得られたコア乳剤に更にアンモニア及び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加して、平均粒径0.36μmとなるまでシェルを形成した。 その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
    H及びpAgを制御した。

    【0189】水洗を行い水溶性塩を除去した後、ゼラチンを加え乳剤EM−P2を得た。 この乳剤EM−P2の粒径分布は8%であった。

    【0190】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)乳剤E
    M−P1に下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行ない、次いでT−1(4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン)を銀1モル当たり600mg添加して青感性乳剤Em−1Bを作製した。

    【0191】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg 塩化金酸 1.0mg 安定剤 STAB−1 4.5×10 -4モル 安定剤 STAB−2 1.5×10 -4モル 安定剤 STAB−3 2×10 -4モル 増感色素 BS−1 4×10 -4モル (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)乳剤EM−P1に下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行ない、次いでT−1(4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
    a,7−テトラザインデン)を銀1モル当たり600m
    g添加して緑感性乳剤Em−1Gを作製した。

    【0192】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg 塩化金酸 1.0mg 安定剤 STAB−1 4.5×10 -4モル 安定剤 STAB−2 1.5×10 -4モル 安定剤 STAB−3 2×10 -4モル 増感色素 GS−1 4×10 -4モル (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)乳剤EM−P2に下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行ない、次いでT−1を銀1モル当たり600mg添加して赤感性乳剤Em−2Rを作製した。

    【0193】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg 塩化金酸 2.0mg 安定剤 STAB−1 3×10 -4モル 安定剤 STAB−2 2.5×10 -4モル 安定剤 STAB−3 1.5×10 -4モル 増感色素 RS−1 1×10 -4モル 増感色素 RS−2 1×10 -4モル (赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製)乳剤EM−P2
    に下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行った他は緑感光性乳剤Em−1Gと同様にして赤外感光性乳剤Em−2IFRを作製した。

    【0194】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg 塩化金酸 2.0mg 安定剤 STAB−1 3×10 -4モル 安定剤 STAB−2 2.5×10 -4モル 安定剤 STAB−3 1.5×10 -4モル 増感色素 IRS−1 1×10 -4モル 増感色素 IRS−2 1×10 -4モル STAB−1:1−(3−アセトアミドフェノール)−5−メルカプトテトラ ゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール

    【0195】

    【化14】

    【0196】

    【化15】

    【0197】

    【化16】

    【0198】《多層ハロゲン化銀カラー感光材料試料の作製》片面に高密度ポリエチレンを、もう一方の面にアナターゼ型酸化チタンを15%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレンをラミネートした重さ115g/
    2 、厚さ100μmの紙パルプ反射支持体上に、上記Em−1B、Em−1G、Em−2R及びEm−2IF
    Rを用い、下記表1及び表2に示す各構成層を酸化チタンを含有するポリエチレン層の側に順次塗設し、さらに裏面側にはゼラチン6.00g/m 2 、シリカマット剤をベック平滑度が160秒となるように量を調整した下記バック層を塗設して多層ハロゲン化銀カラー感光材料である試料11を作製した。

    【0199】試料11の各ハロゲン化銀乳剤層の分光感度の極大波長(λ max1 )は、青感性層が460nm、緑感性層が548nm、赤感性層が670nm及び赤外感光性層が785nmであった。

    【0200】但し、ハロゲン化銀乳剤は金属銀換算で示した。 また、硬膜剤として、H−1、H−2を添加した。 塗布助剤および分散用助剤としては界面活性剤SU
    −1、SU−2、SU−3を添加し、調製した。

    【0201】SU−1:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル・ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
    5,5−オクタフルオロペンチル)エステルナトリウム SU−3:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム H−1:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジン・ナトリウム H−2:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン

    【0202】

    【表1】

    【0203】

    【表2】

    【0204】表1、表2に記載の各化合物の構造を、以下に示す。 SO−1:トリ(n−オクチル)フォスフィンオキサイド SO−2:ジ(i−デシル)フタレート SO−3:p−t−オクチルフェノール HQ−1:2,5−ジ(t−ブチル)ハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン HQ−3:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノンと2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロキノンと2−sec−ドデシル−5−sec−テトラデシルハイドロキノンの質量比1:1:2の混合物 T−2:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール T−3:N−ベンジルアデニン T−4:2−メルカプトベンゾチアゾール T−X:T−2、T−3、T−4のモル比で1:1:1
    の混合物 LA−1:スチレン/ブチルメタクリレート/2−スルホメチルメタクリレート・ナトリウム共重合体

    【0205】

    【化17】

    【0206】

    【化18】

    【0207】

    【化19】

    【0208】

    【化20】

    【0209】(試料12〜18の作製)上記試料11において、表3に示すように試料15〜18では硬膜剤をH−1、H−2に代えて、本発明の一般式(1)に係る硬膜剤である例示化合物1−7を、また試料12〜18
    について第2層に白色顔料あるいは蛍光増白剤固体微粒子に変更した以外は同様にして、試料12〜18を作製した。 なお、硬膜剤の添加量は、水に対する膨潤度が試料11と同一になるよう調整した。

    【0210】

    【表3】

    【0211】(試料21〜29の作製)上記試料11において、表4に示すように第2層に白色顔料あるいは蛍光増白剤固体微粒子を添加し、また第3層に本発明の一般式(3)〜(5)に係る抑制剤を用いた以外は同様にして、試料21〜29を作製した。

    【0212】

    【表4】

    【0213】(試料31〜36の作製)上記試料11において、表5に示すように第2層に白色顔料あるいは蛍光増白剤固体微粒子を添加し、また第3層のイエローカプラーY−1に代えて、本発明の一般式(2)に係るイエローカプラーを用いた以外は同様にして、試料31〜
    36を作製した。

    【0214】

    【表5】

    【0215】(試料41〜48の作製)上記試料34において、表6に示すように第3層に本発明の一般式(3)〜(5)に係る抑制剤を添加し、更に試料44〜
    48において本発明の一般式(1)に係る硬膜剤に変更した以外は同様にして、試料41〜48を作製した。

    【0216】

    【表6】

    【0217】《感光材料試料の露光》上記作製した試料11〜48を、各々580mm巾、長さ55mに断裁し、ハロゲン化銀感光面が表となるようコアに巻き付けてロール状に加工して、明室タイプのカートリッジに収納した。

    【0218】次いで、カートリッジに収納した各試料を2部用意し、一部は40℃、相対湿度50%条件下で3
    週間保存し、他の1部は、冷蔵庫で同一期間保存した。

    【0219】上記処理を施した各試料について、下記の条件で画像露光を行った。 画像露光は、緑色光、赤色光、赤外光それぞれに対応する原稿フィルムと組み合わせて露光を行った。 露光に際しては、イエロー網点テストチャート画像に対応する赤外露光、マゼンタ網点テストチャート画像に対応する緑色露光、シアン網点テストチャート画像に対応する赤色露光、黒色網点テストチャート画像に対応する緑色、赤色、赤外露光を各々調合して行った。 青色、緑色、赤色露光は、それぞれ3波長蛍光灯に青色、緑色、赤色をそれぞれ透過するフィルターを組み合わせて露光した。 感光材料試料は、露光台に減圧吸引密着方式で固定し、原稿フィルムを密着させて対応する光源で走査露光を行った。 露光量は、冷蔵した試料で原稿網点50%部分のドットゲインが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、墨版(K)ともに10%、14%となるような条件に調整し、その条件下で冷蔵試料及び高温処理試料を露光した。 ここでいう原稿網点50%ドットゲインとは、原稿の墨網点画像情報の網点面積比率が50%である時に、再現された墨網点画像をBGRに分解して測定した網点面積比率(%)の値から50を減じた数値で表現される。

    【0220】《感光材料試料の現像処理》上記のようにして露光を施した試料について、下記条件で現像処理を行い、発色画像を得た。

    【0221】(処理工程) 処理工程 温度 時間 浸漬(現像液) 37℃ 12秒 カブリ露光 − 12秒 現像 37℃ 95秒 漂白定着 35℃ 45秒 安定化処理 25〜30℃ 90秒 乾燥 60〜85℃ 40秒 (発色現像液組成) ベンジルアルコール 15.0ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 8.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15.0ml 水を加えて全量を1000mlとし、pH10.15に調整する。

    【0222】 (漂白定着液組成) ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90.0g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 180.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し、水を加えて全量を1000mlとする。

    【0223】 (安定化液組成) o−フェニルフェノール 0.3g 亜硫酸カリウム(50%水溶液) 12.0ml エチレングリコール 10.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛七水塩 0.7g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K−17) 0.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 水を加えて全量を1000mlとし、水酸化アンモニウムまたは硫酸でpH7.5に調整する。

    【0224】なお、安定化処理は3槽構成の向流方式にした。 以下にランニング処理を行う際の補充液の処方を示す。

    【0225】 (発色現像補充液) ベンジルアルコール 18.5ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 10.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.3g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 5.4g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 18.0ml 水を加えて全量を1リットルとしpH10.35に調整する。

    【0226】(漂白定着液補充液)前記漂白定着液に同じ。

    【0227】(安定液補充液)前記安定液に同じ。

    【0228】なお補充量は現像補充液、漂白定着液、安定液共に、感光材料1m 2当り320mlとした。

    【0229】現像処理は、コニカ社製自動現像機Kon
    sensus670を用いて処理を行った。 また、補充された発色現像補充液の総量が、発色現像槽の液量の3
    倍相当量となるまでランニング処理を行った。

    【0230】《現像処理済み試料の評価》 (発色色素の吸収極大の測定)上記得られた現像処理済み試料について、日立社製分光光度計U−3210を用いて、分光吸収特性を測定した。 試料11における各発色色素の吸収極大(λ max2 )は、青感光層が545n
    m、緑感光層が440nm、赤感光層が645nm及び赤外感光性層が440nmであった。 また、試料31〜
    36における第3層のλ max2は、前記表5に記載した。

    【0231】(白地及び網点画質の評価)ドットゲインをY、M、C、Kとも10%及び14%にしたときの白地を測定した。 ドットゲイン10%及び14%の白地色調のずれをΔR、冷蔵庫と高温条件でそれぞれ保存した試料間での白地のズレをそれぞれΔR(10)、ΔR
    (14)として評価した。 ΔR、ΔR(10)及びΔR
    (14)の値が小さいほど保存下での白地変動が小さく良好であると判定した。

    【0232】なお、それぞれの条件で出力した試料の墨網色調の測定は、ミノルタ製色彩計CM−2022を用いて測定した。

    【0233】ΔR=(Δb*2+Δa*2)1/2 式中、Δa*、Δb*は、各試料間のa*及びb*の差を表す。

    【0234】ついで、各試料の原稿5%における網点画質をルーペを用いて目視観察し、下記に示す基準に則り評価を行った。

    【0235】A:輪郭もしっかりし、はっきり見える B:輪郭は少しぼけているが、はっきり見える C:かすれて見えるおり、実用上やや問題がある D:うっすらと見える程度で、実用上問題が大きい 以上により得られた結果を表7に示す。

    【0236】

    【表7】

    【0237】表7より明らかなように、本発明に係る試料はドットゲインを変更したり、あるいは高温条件下で長時間保存されても、白地が極めて安定し、かつ網点画質に優れていることが判る。

    【0238】実施例2 実施例1の試料11、24、29及び47において、第5層の構成を表8に記載の内容に変更した以外は同様にして、それぞれ試料111、124、129及び147
    を作製し、実施例1と同様の露光、現像処理を施し、同様の評価を行い、得られた結果を表9に示す。

    【0239】

    【表8】

    【0240】

    【化21】

    【0241】

    【表9】

    【0242】表9より明らかなように、第5層のシアンカプラーをC−2に変更しても、実施例1と同様に本発明に係る試料124、129及び147は、ドットゲインを変更したり、あるいは高温条件下で長時間保存されても、白地が極めて安定し、かつ網点画質に優れていることが判る。

    【0243】

    【発明の効果】本発明により、広いドットゲインの範囲で、白地特性が改良され、優れた網点品質を有する、安定でかつ高品質のカラープルーフ用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することができた。

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