专利汇可以提供Electric short pulse generator专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To keep a half value width of an output pulse constant even when a frequency of an external input signal is largely changed. SOLUTION: The electric short pulse generator is provided with a current buffer SRD bias current supply section 3 that supplies a current to a post-stage, based on bias voltages VCC and -VPP in response to an external input signal voltage, a step recovery diode SRD1 that receives an output of the supply section 3 to generate a trailing signal, a differentiation circuit (C1, R2) to obtain an impulse from the trailing signal, a step recovery diode SRD 2 that varies a pulse width of the impulse, and a bias current control section 7 that controls the supply of a forward bias current IF2 so as to make the pulse width of the impulse constant.,下面是Electric short pulse generator专利的具体信息内容。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリング回路用のサンプリングパルスを発生する電気短パルス発生装置に関し、特に外部入力信号に同期した電気短パルスを発生する電気短パルス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振幅が10V以上で、かつ、半値幅が数100ps未満の負の電気短パルス信号を発生する装置として、ステップリカバリダイオード(SRD)を内蔵したコムジェネレータを備えるものがある。 その電気短パルス発生装置の主要構成を図9に示す。
【0003】この電気短パルス発生装置は、外部信号源から入力される信号を電圧増幅する電圧増幅器100
と、該電圧増幅器100の出力を受けて入力周波数と同じ繰返し周期のくし型波を発生するコムジェネレータ1
01と、該コムジェネレータ101の出力波形の振幅を減衰させるためのアッテネータ102とから構成される。 コムジェネレータ101は、ステップリカバリダイオードを内蔵しており、該ステップリカバリダイオードによって入力周波数と同じ繰返し周期の鋭いパルス列を発生するようになっている。
【0004】上記の電気短パルス発生装置では、コムジェネレータ101に特定の周波数で、振幅が非常に大きな正弦波を入力すると、半値幅100ps未満で、振幅が数十Vの負の電気短パルスを得られる。 コムジェネレータ101の出力は、アッテネータ102によって数十V以下の任意の振幅の信号として取り出される。
【0005】以上説明した電気短パルス発生装置は負の電気短パルスを発生するものであったが、正の電気短パルスを発生する装置も実現されている。 その電気短パルス発生装置の一構成例を図10に示す。
【0006】図10に示す電気短パルス発生回路は、正のDCオフセット付加部201、電圧増幅部202、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部203、電気短パルス生成部204からなる。
【0007】正のDCオフセット付加部201は、入力端子205から入力された振幅の小さな外部入力信号に正のDCオフセットを加える。 このDCオフセットにより、後述のNPNトランジスタの動作電圧を十分なものにでき、電気短パルス生成部204の出力パルスの振幅をできる限り大きくすることが可能となる。
【0008】電圧増幅部202は、超高速広帯域増幅器より構成され、正のDCオフセット付加部201の出力信号の振幅を増幅する。 ここで、電圧増幅部202に用いられる電圧増幅器としては、所望の繰返し周波数範囲において電圧増幅率がほぼ一定で、かつ、帯域が十分にあり、増幅器の出力信号(正のDCオフセットが加えられている信号)の正のピーク電圧最大値が後述の電気短パルス生成部4から出力される電気短パルスの振幅と同程度か、それよりも大きくなるようなものを選ぶ。
【0009】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部203は、ベースが電圧増幅部202の出力に接続され、コレクタが正のバイアス電圧V CCに接続され、エミッタが抵抗Rを介して負のバイアス電圧−V PPに接続されたNPNトランジスタ203aを備える。 このN
PNトランジスタ203aには、耐電圧が電圧増幅部2
02出力信号のピーク・ピーク間電圧より大きく、電流を数百mA以上流すことができるものが用いられる。 正のバイアス電圧V CCは、電圧増幅部202の出力信号の正の最大値と同程度もしくはそれよりやや大きな値に設定する。 負のバイアス電圧−V PPは、広帯域電圧増幅部202の出力信号の負のピークの最小値と同程度もしくはそれより小さな値に設定する。
【0010】電気短パルス生成部204は、ステップリカバリダイオードSRDおよびコンデンサCを備える。
上記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部203のNPNトランジスタ203aのエミッタは、ステップリカバリダイオードSRDのカソードおよびコンデンサC
の一端に接続されており、ステップリカバリダイオードSRDのアノードは接地され、コンデンサCの他端は出力端子206に接続されている。 出力端子206は抵抗R'(〜50Ω)を介して接地されており、この抵抗R'と上記のコンデンサCとで微分回路が構成されている。
【0011】上述の正の電気短パルス発生回路では、入力端子205から入力された外部入力信号は、正のDC
オフセット付加部201によって正のDCオフセットが加えられ、電圧増幅部202にて振幅が増幅されて、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部203のNPN
トランジスタ203aのベースに入力される。 NPNトランジスタ203aは、電圧増幅部202の出力信号電圧が負のときにはOFF状態となり、正のときにはON
状態となって電流バッファとして働く。
【0012】電圧増幅部202から負の出力信号電圧がNPNトランジスタ203aのベースに供給されると、
NPNトランジスタ203aがOFF状態になる。 NP
Nトランジスタ203aがOFF状態になると、NPN
トランジスタ203aのエミッタにつながっている電力型抵抗Rを介してステップリカバリダイオードSRDに順方向バイアス電流I F1が供給され、ステップリカバリダイオードSRDがON状態になる。
【0013】電圧増幅部202からの出力信号電圧が正になると、NPNトランジスタ203aがON状態となり、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部203からのバイアス電圧の供給は、負のバイアス電圧−V PP
の供給に代わって正のバイアス電圧V CCの供給に切り替わる。 バイアス電圧が負から正に切り替わると、そのバイアス電圧の正負の切り替わりの瞬間から数十ps〜
数ns程度だけ経過した後に、ステップリカバリダイオードSRDが急激にON状態からOFF状態に遷移する。 ステップリカバリダイオードSRDがOFF状態に遷移すると、出力端子206からの出力信号が急激に立ち上がった後、再び立ち下がる。 このときの立ち下がりは、抵抗R'とコンデンサCとで構成される微分回路の時定数によって決まる。 このようにして、急激な立ち上がりを持つ信号を微分回路に通すことにより論理的に正のインパルスを得る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の電気短パルス発生装置には、以下のような問題がある。
【0015】市販のコムジェネレータは、ある特定の周波数のみにしか対応しておらず、入力可能な信号周波数帯域が狭い。 このため、コムジェネレータを用いた従来の電気短パルス発生装置の場合、外部入力信号の繰返し周波数を大きく変化させると、出力電気短パルスの振幅と幅が大きく変わり、しまいには何も出力を得られないといった問題が生じる。 このように、従来の電気短パルス発生装置には、繰返し周波数を大きく変化させることができないという大きな制約があった。
【0016】加えて、振幅が10V以上で、かつ、幅の細い正の電気短パルスを出力できるコムジェネレータは市販されていないことから、正の出力の電気短パルス信号が必要な場合は、一般的には、負のコムジェネレータの出力信号をパルストランスで反転させて正のパルス出力信号を用意していた。
【0017】図6に示した電気短パルス発生装置においては、出力電気短パルスの半値幅はステップリカバリーダイオードSRD21のON状態からOFF状態への遷移時間と高周波帯コンデンサC21の容量によって決まる。 そのため、上記と同様、外部入力信号の繰返し周波数を大きく変化させると、出力電気短パルスの半値幅を一定に保つことができないという問題がある。
【0018】加えて、上記のように出力電気短パルスの半値幅がステップリカバリーダイオードSRD21の遷移時間と高周波帯コンデンサC21の容量によって決まるため、それ以上のさらなる短パルス化を図ることはできないという問題もある。
【0019】さらに加えて、発生した電気短パルスに、
正のピークが出現した後に続いて不要な負のオーバーシュートが生じるという問題がある。
【0020】本発明の目的は、上記各問題を解決し、オーバーシュートを抑制するとともに、外部入力信号の繰返し周波数を大きく変化させても、出力パルスの半値幅の値をほぼ一定に保つことができる電気短パルス発生装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の電気短パルス発生装置は、外部入力信号に基づく入力電圧の正負に応じてスイッチング動作し、該スイッチング動作のオン・オフに応じて第1のバイアス電圧による電流供給および第2のバイアス電圧による電流供給を行う電流供給手段と、前記電流供給手段の出力を受け、前記第1のバイアス電圧による電流供給で順方向バイアス電流が供給されてON状態となり、前記第2
のバイアス電圧による電流供給でOFF状態となり、該ON状態からOFF状態への遷移によって急激な立ち上がりまたは立ち下がりを有する信号を形成する第1のステップリカバリーダイオードと、前記第1のステップリカバリーダイオードによって形成された信号からインパルスを得る微分回路と、バイアス電流を供給する電流源と、前記電流源から供給されるバイアス電流で順方向バイアス電流が供給されてON状態となり、前記第2のバイアス電圧による電流供給でOFF状態となり、該ON
状態からOFF状態への遷移時間に応じて前記インパルスのパルス幅を可変する第2のステップリカバリーダイオードと、前記インパルスのパルス幅が一定となるような順方向バイアス電流が前記第2のステップリカバリーダイオードへ供給されるように、前記外部入力信号の周波数に応じて前記電流源を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0022】本発明のうちの負のパルスを発生する装置は、前記第1のバイアス電圧が正のバイアス電圧、前記第2のバイアス電圧が負のバイアス電圧であり、前記電流源が正の順方向バイアス電流を供給し、前記微分回路が前記第1のステップリカバリーダイオードによって形成された急激な立ち下がりを有する信号から負のインパルスを得るように構成される。
【0023】上記の場合、前記外部入力信号を入力とし、該信号に負のDCオフセットを加えた信号を生成するDCオフセット手段と、前記DCオフセット手段にて生成された信号の振幅を増幅する電圧増幅手段と、をさらに有し、前記電流供給手段が、前記電圧増幅手段にて増幅された信号電圧の正負に応じてスイッチング動作するように構成してもよい。
【0024】また、前記外部入力信号の繰返し周期に同期して、所定のパルス幅で固定された負のパルス信号を発生するとともに該発生した負のパルス信号のパルスが出力されないときのレベルが正になるように所定量の正のオフセットを付加する固定幅パルス発生手段と、前記固定幅パルス発生手段にて生成された信号の振幅を増幅する電圧増幅手段と、をさらに有し、前記電流供給手段が、前記電圧増幅手段にて増幅された信号電圧の正負に応じてスイッチング動作するように構成してもよい。
【0025】さらに、所望の周期のデジタル信号を生成する制御信号生成手段をさらに有し、固定幅パルス発生手段が、前記デジタル信号を一方の入力とし、前記外部入力信号を他方の入力とし、これら入力の論理積をとるアンド回路と、前記アンド回路の出力を2つに分岐するバッファと、前記バッファ手段の一方の出力を入力とし、該入力信号に所定の遅延を与える遅延手段と、リセット端子に前記遅延手段の出力が入力され、クロック端子に前記バッファ手段のもう一方の出力が入力され、データ端子に常時ハイレベルが入力され、前記外部入力信号の立ち上がりに同期した、前記遅延手段によって与えられる遅延時間に応じた半値幅を有する正のパルス信号を出力するフリップフロップ手段と、前記フリップフロップ手段の出力信号を入力とし、該入力信号を反転するとともに該反転した信号のパルスが出力されないときのレベルが正になるように所定量の正のDCオフセットを付加するオペアンプ手段と、から構成されるものとしてもよい。
【0026】さらに、前記電流供給手段が、ベースが前記電圧増幅手段の出力に接続され、コレクタが負のバイアス電圧に接続され、エミッタが第1の抵抗を介して正のバイアス電圧に接続されたPNPトランジスタより構成され、前記PNPトランジスタのエミッタが前記第1
のステップリカバリダイオードのアノードに接続されるとともにコンデンサの一端に接続され、該コンデンサの他端が前記第2のステップリカバリダイオードのアノードに接続されるとともに第2の抵抗を介して接地され、
前記コンデンサおよび第2の抵抗により前記微分回路が構成されるものとしてもよい。
【0027】本発明のうちの正のパルスを発生する装置は、前記第1のバイアス電圧が負のバイアス電圧、前記第2のバイアス電圧が正のバイアス電圧であり、前記電流源が負の順方向バイアス電流を供給し、前記微分回路が前記第1のステップリカバリーダイオードによって形成された急激な立ち上がりを有する信号から正のインパルスを得るように構成される。
【0028】上記の場合、前記外部入力信号を入力とし、該信号に正のDCオフセットを加えた信号を生成するDCオフセット手段と、前記DCオフセット手段にて生成された信号の振幅を増幅する電圧増幅手段と、をさらに有し、前記電流供給手段が、前記電圧増幅手段にて増幅された信号電圧の正負に応じてスイッチング動作するように構成してもよい。
【0029】また、前記外部入力信号の繰返し周期に同期して、所定のパルス幅で固定された正のパルス信号を発生するとともに該発生した正のパルス信号のパルスが出力されないときのレベルが負になるように所定量の負のオフセットを付加する固定幅パルス発生手段と、前記固定幅パルス発生手段にて生成された信号の振幅を増幅する電圧増幅手段と、をさらに有し、前記電流供給手段が、前記電圧増幅手段にて増幅された信号電圧の正負に応じてスイッチング動作するように構成してもよい。
【0030】さらに、所望の周期のデジタル信号を生成する制御信号生成手段をさらに有し、固定幅パルス発生手段が、前記デジタル信号を一方の入力とし、前記外部入力信号を他方の入力とし、これら入力の論理積をとるアンド回路と、前記アンド回路の出力を2つに分岐するバッファと、前記バッファ手段の一方の出力を入力とし、該入力信号に所定の遅延を与える遅延手段と、リセット端子に前記遅延手段の出力が入力され、クロック端子に前記バッファ手段のもう一方の出力が入力され、データ端子に常時ハイレベルが入力され、前記外部入力信号の立ち上がりに同期した、前記遅延手段によって与えられる遅延時間に応じた半値幅を有する負のパルス信号を出力するフリップフロップ手段と、前記フリップフロップ手段の出力信号を入力とし、該入力信号を反転するとともに該反転した信号のパルスが出力されないときのレベルが負になるように所定量の負のDCオフセットを付加するオペアンプ手段と、から構成されるものとしてもよい。
【0031】さらに、前記電流供給手段が、ベースが前記電圧増幅手段の出力に接続され、コレクタが正のバイアス電圧に接続され、エミッタが第1の抵抗を介して負のバイアス電圧に接続されたNPNトランジスタより構成され、前記NPNトランジスタのエミッタが前記第1
のステップリカバリダイオードのカソードに接続されるとともにコンデンサの一端に接続され、該コンデンサの他端が前記第2のステップリカバリダイオードのカソードに接続されるとともに第2の抵抗を介して接地され、
前記コンデンサおよび第2の抵抗により前記微分回路が構成されるものとしてもよい。
【0032】上述の本発明の電気短パルス発生装置は、
所望の周期のデジタル信号を生成する制御信号生成手段と、前記デジタル信号を一方の入力とし、前記外部入力信号を他方の入力とし、これら入力の論理積をとるアンド回路もしくはこれら入力の積をとるミキサー回路と、
をさらに有し、前記DCオフセット手段が、前記アンド回路またはミキサー回路から出力される信号にDCオフセットを加えるように構成してもよい。 (作用)上記のとおりの本発明においては、第1のステップリカバリーダイオードによって形成された信号を微分回路に通すことによりインパルスを得るようになっており、その得られるインパルスのパルス幅は、第2のステップリカバリーダイオードのON状態からOFF状態への遷移時間に応じて決まる。 したがって、この第2のステップリカバリーダイオードの遷移時間を短いものに設定すれば、出力電気短パルスの半値幅の値は従来のものと比べてより小さなものとなる。 また、本発明では、
この第2のステップリカバリーダイオードは、外部入力信号の周波数に応じて、インパルスのパルス幅が一定となるような順方向バイアス電流が供給されるようになっているので、外部入力信号の繰返し周波数を大きく変化させても、出力パルスの半値幅の値は一定に保たれる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態である負の電気短パルス発生回路の一構成例を示す。 この負の電気短パルス発生回路は、負のDCオフセット付加部1、電圧増幅部2、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部3、電気短パルス生成部4、バイアス電流制御部7からなる。
【0034】負のDCオフセット付加部1は、バイアスティー(Bias-T)回路またはオペアンプ等より構成され、入力端子5から入力された振幅の小さな外部入力信号に負のDCオフセットを加える。 このDCオフセットにより、後述のPNPトランジスタの動作電圧を十分なものにでき、電気短パルス生成部4の出力パルスの振幅をできる限り大きくすることが可能となる。 なお、予め外部入力信号として負のDCオフセットが加えられた信号を入力できるように構成されている場合には、この負のDCオフセット付加部1は不要となる。
【0035】電圧増幅部2は、超高速広帯域増幅器より構成され、負のDCオフセット付加部1の出力(外部入力信号に負のDCオフセットが加えられた信号)を増幅する。 この電圧増幅部2の出力は、負のDCオフセット付加部1の出力信号の振幅を大きくしたものとなる。 ここで、電圧増幅部2に用いられる電圧増幅器としては、
所望の繰返し周波数範囲において電圧増幅率がほぼ一定で、かつ、帯域が十分にあり、増幅器の出力信号(負のDCオフセットが加えられた信号)の負のピークの電圧絶対値が後述の電気短パルス生成部4から出力される電気短パルスの振幅と同程度か、それよりも大きくなるようにする。 正のピーク値については、数V(おおよそ3
〜5V)あればよい。
【0036】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部3は、ベースが電圧増幅部2の出力に接続され、コレクタが負のバイアス電圧V PPに接続され、エミッタが抵抗R1を介して正のバイアス電圧V CCに接続されたP
NPトランジスタ3aを備える。 このPNPトランジスタ3aには、耐電圧が電圧増幅部2の出力信号のピーク・ピーク間電圧より大きく、電流を数百mA以上流すことができるものを用いる。 正のバイアス電圧V CCは、
電圧増幅部2の出力信号の正の最大値と同程度か、もしくはやや大きい電圧に設定する。 負のバイアス電圧V
PPは、電圧増幅部2の出力信号の負の最小値より小さくなるように設定する。
【0037】電気短パルス生成部4は、ステップリカバリダイオードSRD1、コンデンサC1、ステップリカバリダイオードSRD2、該ステップリカバリダイオードSRD2に順方向電流バイアス電流I F2を流すための電流源(例えば、バイアスティー回路)4aを備える。 上記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部3のPNPトランジスタ3aのエミッタは、ステップリカバリダイオードSRD1のアノードおよびコンデンサC1
の一端に接続されており、ステップリカバリダイオードSRD1のカソードは接地され、コンデンサC1の他端は出力端子6に接続されるとともにステップリカバリダイオードSRD2のアノードおよび電流源4aに接続されている。 出力端子6は抵抗R2(〜50Ω)を介して接地されており、この抵抗R2と上記のコンデンサC1
とで微分回路が構成されている。 抵抗R2の容量は、数pF未満である。 コンデンサC1は、高周波帯で使用可能で、誘電損が小さく、その容量は数pF未満である。
【0038】バイアス電流制御部7は、外部入力信号の周波数に応じて、微分回路にて得られるインパルスが所望のパルス幅で一定に保たれるように、電流源4aによる順方向バイアス電流I F2の供給を制御する。
【0039】上述の負の電気短パルス発生回路では、入力端子5から入力された外部入力信号は、負のDCオフセット付加部1によって負のDCオフセットが加えられ、電圧増幅部2にて振幅が増幅されて、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部3のPNPトランジスタ3
aのベースに入力される。 PNPトランジスタ3aは、
電圧増幅部2の出力信号電圧が正のときにOFF状態となり、負のときにはON状態となって電流バッファとして働く。
【0040】電圧増幅部2から正の出力信号電圧がPN
Pトランジスタ3aのベースに供給されると、PNPトランジスタ3aがOFF状態になる。 PNPトランジスタ3aがOFF状態になると、抵抗R1を介してステップリカバリダイオードSRD1に順方向バイアス電流I
F1が供給され、ステップリカバリダイオードSRD1
がON状態になる。 ここで、ステップリカバリダイオードSRD2は、電流源4aによって常に順方向バイアス電流I F2が供給されており、常時ON状態になっている。 ステップリカバリダイオードSRD1がON状態になると、出力端子6には、順方向バイアス電流I F2がステップリカバリダイオードSRD2に流れることによって生じるDC電圧が現れる。
【0041】電圧増幅部2からの出力信号電圧が負になると、PNPトランジスタ3aがON状態となり、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部3からのバイアス電圧の供給は、正のバイアス電圧V CCの供給に代わって負のバイアス電圧−V PPの供給に切り替わる。 バイアス電圧が正から負に切り替わると、そのバイアス電圧の正負の切り替わりの瞬間から数十ps〜数ns程度だけ経過した後に、ステップリカバリダイオードSRD1
が急激にON状態からOFF状態に遷移する。 ステップリカバリダイオードSRD1がOFF状態に遷移すると、負のバイアス電圧−V PPの供給によって、ステップリカバリダイオードSRD2がOFF状態に遷移して出力端子6からの出力信号が急激に立ち下がった後、再び立ち上がる。 このときの立ち上がりは、抵抗R2とコンデンサC1とで構成される微分回路の時定数によって決まる。
【0042】以上のように、本実施形態では、ステップリカバリダイオードSRD1を用いることによって形成された急激な立ち下がりを持つ信号を微分回路に通すことにより論理的に負のインパルスを得ている。
【0043】なお、上述の図1に示す回路において、ステップリカバリダイオードSRD2と電流源4aがない場合、出力端子6における出力信号を観測すると、負のピークが出現した後に不要な正のオーバーシュートピークが観測される。 本実施形態では、マイクロ波帯用のコンデンサC1と出力端子6とを接続するラインに対して、ステップリカバリダイオードSRD2が接続され、
該ステップリカバリダイオードSRD2に順方向電流バイアス電流I F2を流すための電流源(例えば、バイアスティー回路)4aが設けられた構成となっているので、以下のような作用がある。
【0044】不要な正のオーバーシュートは、ステップリカバリダイオードSRD2にとって順方向バイアスとなるため、正のオーバーシュートピークの出現が抑制される。
【0045】ステップリカバリダイオードSRD2の順方向バイアス電流値I F2を調整することで、負のバイアス電圧−V PPの供給時におけるステップリカバリダイオードSRD2のON状態からOFF状態への遷移時間を制御することができる。 具体的には、順方向バイアス電流値I F2を大きくすれば、ステップリカバリダイオードSRD2の遷移時間は大きくなり、順方向バイアス電流値I F2を小さくすれば、ステップリカバリダイオードSRD2の遷移時間は小さくなる。 図2に示すように、ステップリカバリダイオードSRD2の遷移時間が大きくなると、負の出力の電気短パルスの立ち下がり位置が矢印aのように移動し(パルス幅が狭くなる)、遷移時間が小さくなると、立ち下がり位置が矢印bのように移動する(パルス幅が広くなる)。 このように、ステップリカバリダイオードSRD2の順方向バイアス電流値I F2を調整することで、負の出力の電気短パルスの立ち下がり位置を動かすことができ、より細い電気短パルス出力が得られるとと同時に、電気短パルス出力の半値幅をも可変できる。
【0046】本形態の回路では、外部入力信号周波数を大きく変化させても、バイアス電流制御部7によって、
ステップリカバリダイオードSRD2の順方向バイアス電流値I F2の値が外部入力信号周波数に対応した値に設定される。 これによって、出力パルスの半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。
【0047】また、電流源4aはバイアスティー回路で構成されるため、バイアス電流制御部7を、外部入力信号周波数に応じてバイアスティー回路に加えるDC電圧の値を制御するように構成すれば、順方向バイアス電流値I F2の値を外部入力信号周波数に対応した値に設定することができ、半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。
【0048】また、ステップリカバリダイオードSRD
2に遷移時間の極力短いものを用いることによって、出力電気短パルスのパルス幅は従来のものに比べてより小さなものにすることができる。
【0049】なお、本形態の回路では、電気短パルス信号出力は、ステップリカバリダイオードSRD2の順方向バイアス電圧だけ正のDCオフセットがかかったものになるが、このDCオフセットは、出力端子6にDCカット用のコンデンサを付加することにより除去することができる。 (第2の実施形態)図3に本発明の第2の実施形態である正の電気短パルス発生回路の一構成例を示す。 この正の電気短パルス発生回路は、上述の第1の実施形態の負の電気短パルス発生回路の一部を変更したものであり、
その構成は、正のDCオフセット付加部11、広帯域電圧増幅部12、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部13、電気短パルス生成部14からなる。 以下、第1
の実施形態の負の電気短パルス発生回路と異なる部分について詳細に説明する。
【0050】正のDCオフセット付加部11は、上述の図1に示した負のDCオフセット付加部1と同様、バイアスティー回路またはオペアンプ等から構成され、入力端子15から入力された振幅の小さな外部入力信号に正のDCオフセットを加える。 この正のDCオフセット付加部1についても、予め外部入力信号として正のDCオフセットが加えられた信号を入力できるように構成されている場合には省くことができる。
【0051】電圧増幅部12は、上述の図1に示した電圧増幅部2と同様、超高速広帯域増幅器より構成され、
正のDCオフセット付加部11の出力を増幅する。
【0052】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部13は、ベースが電圧増幅部12の出力に接続され、コレクタが正のバイアス電圧V CCに接続され、エミッタが抵抗R11を介して負のバイアス電圧−V PPに接続されたNPNトランジスタ13aを備える。 このNPN
トランジスタ13aには、耐電圧が電圧増幅部12の出力信号のピーク・ピーク間電圧より大きく、電流を数百mA以上流すことができるものを用いる。 正のバイアス電圧V CCは、電圧増幅部12の出力信号の正の最大値と同程度もしくはそれよりやや大きな値に設定する。 負のバイアス電圧−V PPは、広帯域電圧増幅部12の出力信号の負のピークの最小値と同程度もしくはそれより小さな値に設定する。
【0053】電気短パルス生成部14は、ステップリカバリダイオードSRD11、コンデンサC11、ステップリカバリダイオードSRD12、該ステップリカバリダイオードSRD12に順方向電流バイアス電流I F2
を流すための電流源(例えば、バイアスティー回路)1
4aを備える。 上記電流バッファ・SRDバイアス電流供給部13のNPNトランジスタ13aのエミッタは、
ステップリカバリダイオードSRD11のカソードおよびコンデンサC11の一端に接続されており、ステップリカバリダイオードSRD11のアノードは接地され、
コンデンサC11の他端は出力端子16に接続されるとともにステップリカバリダイオードSRD12のカソードに接続されている。 ステップリカバリダイオードSR
D12のカソードは電流源14aに接続されている。 出力端子16は抵抗R12(〜50Ω)を介して接地されており、この抵抗R12と上記のコンデンサC11とで微分回路が構成されている。 抵抗R12の容量は、数p
F未満である。 コンデンサC11は、高周波帯で使用可能で、誘電損が小さく、その容量は数pF未満である。
【0054】バイアス電流制御部17は、外部入力信号の周波数に応じて、微分回路にて得られるインパルスが所望のパルス幅で一定に保たれるように、電流源14a
による順方向バイアス電流I F2の供給を制御する。
【0055】上述の正の電気短パルス発生回路では、入力端子15から入力された外部入力信号は、正のDCオフセット付加部11によって正のDCオフセットが加えられ、電圧増幅部12にて振幅が増幅されて、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部13のNPNトランジスタ13aのベースに入力される。 NPNトランジスタ13aは、電圧増幅部12の出力信号電圧が負のときにはOFF状態となり、正のときにはON状態となって電流バッファとして働く。
【0056】電圧増幅部12から負の出力信号電圧がN
PNトランジスタ13aのベースに供給されると、NP
Nトランジスタ13aがOFF状態になる。 NPNトランジスタ13aがOFF状態になると、NPNトランジスタ13aのエミッタにつながっている電力型抵抗R1
1を介してステップリカバリダイオードSRD11に順方向バイアス電流I F1が供給される。 ここで、ステップリカバリダイオードSRD12は、電流源14aによって常に順方向バイアス電流I F2が供給されており、
常時ON状態になっている。 ステップリカバリダイオードSRD11がON状態になると、出力端子16には、
順方向バイアス電流I F2がステップリカバリダイオードSRD12に流れることによって生じるDC電圧が現れる。
【0057】電圧増幅部12からの出力信号電圧が正になると、NPNトランジスタ13aがON状態となり、
電流バッファ・SRDバイアス電流供給部13からのバイアス電圧の供給は、負のバイアス電圧−V PPの供給に代わって正のバイアス電圧V CCの供給に切り替わる。 バイアス電圧が負から正に切り替わると、そのバイアス電圧の正負の切り替わりの瞬間から数十ps〜数n
s程度だけ経過した後に、ステップリカバリダイオードSRD11が急激にON状態からOFF状態に遷移する。 ステップリカバリダイオードSRD11がOFF状態に遷移すると、正のバイアス電圧V CCの供給によって、ステップリカバリダイオードSRD12がON状態からOFF状態に遷移して出力端子6からの出力信号が急激に立ち上がった後、再び立ち下がる。 このときの立ち下がりは、抵抗R12とコンデンサC11とで構成される微分回路の時定数によって決まる。
【0058】以上のように、本実施形態では、ステップリカバリダイオードSRD11を用いることによって形成された急激な立ち上がりを持つ信号を微分回路に通すことにより論理的に正のインパルス信号を得ている。
【0059】なお、上述の図3に示す回路において、ステップリカバリダイオードSRD12と電流源14aがない場合、出力端子16における出力信号を観測すると、正のピークが出現した後に不要な負のオーバーシュートピークが出現する。 本実施形態では、マイクロ波帯用のコンデンサC11と出力端子16とを接続するラインにステップリカバリダイオードSRD12が接続され、該ステップリカバリダイオードSRD12に順方向電流バイアス電流I F2を流すための電流源(例えば、
バイアスティー回路)4aが設けられた構成となっているので、以下のような作用がある。
【0060】不要な負のオーバーシュートは、ステップリカバリダイオードSRD12にとって順方向バイアスとなるため、負のオーバーシュートピークの出現が抑制される。
【0061】ステップリカバリダイオードSRD12
の順方向バイアス電流値I F2を調整することで、ステップリカバリダイオードSRD12の遷移時間を制御することができ、これにより正の出力の電気短パルスの立ち上がり位置を動かすことができ、より細い電気短パルス出力をが得られるとと同時に、電気短パルス出力の半値幅をも可変できる。
【0062】本形態の回路においても、前述の第1の実施形態の場合と同様、外部入力信号周波数を大きく変化させても、バイアス電流制御部17によって、ステップリカバリダイオードSRD12の順方向バイアス電流値I F2の値が外部入力信号周波数に対応した値に設定される。 これによって、出力パルスの半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。
【0063】また、電流源14aはバイアスティー回路で構成されるため、バイアス電流制御部17を、外部入力信号周波数に応じてバイアスティー回路に加えるDC
電圧の値を制御するように構成すれば、順方向バイアス電流値I F2の値を外部入力信号周波数に対応した値に設定することができ、半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。
【0064】さらに、ステップリカバリダイオードSR
D22に遷移時間の極力短いものを用いることによって、出力電気短パルスのパルス幅は従来のものに比べてより小さなものにすることができる。
【0065】なお、本形態の回路では、電気短パルス信号出力は、ステップリカバリダイオードSRD12の順方向バイアス電圧だけ負のDCオフセットがかかったものになるが、このDCオフセットは、出力端子16にD
Cカット用のコンデンサを付加することにより除去することができる。 (第3の実施形態)前述の第1および第2の実施形態の回路において、電気短パルス出力を周期的にON/OF
Fするような構成とすることも可能である。 その具体的な構成を図4に示す。 図4中、電気短パルス発生回路3
0は、前述の図1または図3に示した構成と同様のものである。
【0066】本形態の回路は、電気短パルス発生回路3
0のDCオフセット付加部30aの入力段にアンド回路31が設けられている。 アンド回路31は、一方の入力に外部入力信号が入力され、他方の入力に外部の制御信号生成装置から出力された、電気短パルス発生回路30
の電気短パルス出力を周期的にON/OFFするための制御信号(所望の周期のデジタル信号)が入力され、これら入力の論理積をとる。
【0067】上記のような構成では、外部の制御信号生成装置からデジタル出力をON/OFFさせる周期を持つデジタル信号が出力され、アンド回路31にてそのデジタル信号と外部入力信号との論理積がとられる。 そして、電気短パルス発生回路30では、DCオフセット付加部30aがアンド回路31の出力信号に対してDCオフセットを付加し、該DCオフセットが付加された信号に基づいてPNPトランジスタまたはNPNトランジスタがスイッチング動作してインパルス信号が生成される。
【0068】なお、上記のアンド回路31の代わりにミキサー回路を用いることもできる。 この場合は、外部の制御信号生成装置から、例えばTTL信号のような、いずれかのレベルがゼロである矩形波信号が出力され、ミキサー回路にてその矩形波信号と外部入力信号との積がとられる。 (第4の実施形態)図5に本発明の第4の実施形態である正の電気短パルス発生回路の一構成例を示す。 この正の電気短パルス発生回路は、出力電気短パルスの繰返し周期を可変できる固定幅パルス駆動型の回路であって、
上述の第2の実施形態の正の電気短パルス発生回路の一部を変更したものである。 その構成は、固定幅パルス発生部21、電圧増幅部22、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部23、電気短パルス生成部24、バイアス電流制御部27からなる。
【0069】固定幅パルス発生部21は、パルスが出力されないときの信号レベルが若干負になるような(負のオフセットの付加)、外部入力信号に同期した固定幅のポジティブパルスを発生する。 その具体的な回路構成を図6に示す。
【0070】図6において、アンド回路40は、一方の入力に外部入力信号(ここでは、ECL(emitter coup
led logic)レベルになっている)が入力され、他方の入力に外部の制御信号生成装置から出力された、電気短パルス出力を周期的にON/OFFするための制御信号(所望の周期のデジタル信号)が入力され、これら入力の論理積をとる。 このアンド回路40の出力は、1対2
ファンアウトバッファ41を介して2つに分岐され、その出力の一方は遅延回路42を介してDフリップフロップ(D-Flip-Flop)43のリセット端子Rに入力され、
もう一方は直接、Dフリップフロップ43のクロック端子CKに入力されている。 遅延回路42は、入力信号に〜10ns程度の遅延時間t Dを与える。
【0071】Dフリップフロップ43では、データ端子Dに常時1(ハイレベル)が入力された状態で、クロック端子CKが立ち上がると反転出力
【0072】
【外1】
が0になる。 そして、遅延時間tD経過後にリセット端子Rがハイレベルになって反転出力
【0073】
【外2】
が1になる。 このようにして、Dフリップフロップ43
の反転出力
【0074】
【外3】
から外部入力信号の立ち上がりに同期した半値幅tDのネガティブパルスが出力される。
【0075】Dフリップフロップ43の反転出力
【0076】
【外4】
から出力されたネガティブパルスはオペアンプ44に入力されており、このオペアンプ44によって固定幅tD
のネガティブパルスが反転され、負のDCオフセットが加えられた固定幅t
Dのポジティブパルスが出力される。 このときのDCオフセットは、ポジティブパルスが出力されないときのレベルが若干負になるようになっている。
【0077】電圧増幅部22は広帯域電圧増幅器より構成され、固定幅パルス発生部21からのDCオフセットが加えられたポジティブパルスの振幅を増幅して、振幅の大きな固定幅ポジティブパルスを生成する。 使用する電圧増幅器としては、所望する出力電気短パルスの最大振幅と同じかあるいはそれより大きな正の電圧を出力でき、かつ、固定幅t Dのパルスを出力することができるような帯域を持つものを用いる。 この電圧増幅部22および上述の固定幅パルス発生部21は、パルスが出力されないときのレベルが若干負になるような固定幅t Dを有する大振幅の電気パルスを発生できる構成であれば、
どのような構成にしてもよい。
【0078】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部23はNPNトランジスタ23aを備え、電気短パルス生成部24は2個のステップリカバリダイオードSRD
31,SRD32を備え、いずれも上述の第2の実施形態の正の電気短パルス発生回路のものと同様の構成になっている。 ただし、微分回路を構成するコンデンサC3
1には、マイクロ波帯で使用可能で、誘電損が小さく、
かつ、容量の小さな(数pF以下)のものを用いる。
【0079】バイアス電流制御部27は、外部入力信号の周波数に応じて、微分回路にて得られるインパルスが所望のパルス幅で一定に保たれるように、電流源24a
による順方向バイアス電流I F2の供給を制御する。
【0080】上述のように構成される電気短パルス発生回路では、入力端子25に外部入力信号が入力されると、固定幅パルス発生部21および電圧増幅部22によって、パルスが出力されないときの信号レベルが若干負になった固定幅t Dを有する大振幅の正のパルス信号が生成され、該パルス信号が電流バッファ・SRDバイアス電流供給部23のNPNトランジスタ23aのベースに入力される。 NPNトランジスタ23aは、電圧増幅部22からのパルス信号が負のときにはOFF状態となり、正のときにはON状態となって電流バッファとして働く。
【0081】電圧増幅部22から負の出力信号電圧がN
PNトランジスタ23aのベースに供給されると、NP
Nトランジスタ23aがOFF状態になる。 NPNトランジスタ23aがOFF状態になると、NPNトランジスタ23aのエミッタにつながっている電力型抵抗R3
1を介してステップリカバリダイオードSRD31に順方向バイアス電流I F1が供給される。 ここで、ステップリカバリダイオードSRD32は、電流源24aによって常に順方向バイアス電流I F2が供給されており、
入力信号がない場合、出力端子26には、順方向バイアス電流I F2がステップリカバリダイオードSRD32
に流れることによって生じるDC電圧が現れる。
【0082】電圧増幅部22からの出力信号電圧が正になると、NPNトランジスタ23aがON状態となり、
電流バッファ・SRDバイアス電流供給部23からのバイアス電圧の供給は、負のバイアス電圧−V PPの供給に代わって正のバイアス電圧V CCの供給に切り替わる。 バイアス電圧が負から正に切り替わると、そのバイアス電圧の正負の切り替わりの瞬間から数十ps〜数n
s程度だけ経過した後に、ステップリカバリダイオードSRD31が急激にON状態からOFF状態に遷移する。 ステップリカバリダイオードSRD31がOFF状態に遷移すると、正のバイアス電圧V CCの供給によって、ステップリカバリダイオードSRD32がON状態からOFF状態に遷移して出力端子26からの出力信号が急激に立ち上がった後、再び立ち下がる。 このときの立ち下がりは、抵抗R32とコンデンサC31とで構成される微分回路の時定数によって決まる。
【0083】上述のようにして得られた正のインパルス信号は、ステップリカバリダイオードSRD32による以下のような作用で、不要な負のオーバーシュートが抑制されるとともに所望のパルス幅に保たれる。
【0084】不要な負のオーバーシュートは、ステップリカバリダイオードSRD32にとって順方向バイアスとなるため、負のオーバーシュートピークの出現が抑制される。
【0085】ステップリカバリダイオードSRD32
の順方向バイアス電流値I F2を適宜調整することで、
ステップリカバリダイオードSRD32の遷移時間を制御することができ、これにより正の出力の電気短パルスの立ち下がり位置を動かすことができ、より細い電気短パルス出力をが得られるとと同時に、電気短パルス出力の半値幅をも可変できる。
【0086】本形態の回路においても、前述の各実施形態の場合と同様、バイアス電流制御部27によって、ステップリカバリダイオードSRD32の順方向バイアス電流値I F2の値が外部入力信号周波数に応じて制御されるようになっている。 そのため、外部入力信号周波数を大きく変化させても、出力電気短パルスの半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。 このようなバイアス電流制御部27による電流制御により、例えばステップリカバリダイオードSRD32と電流源24aがない場合における、出力電気短パルスのGNDレベルとパルスが出力されないときのレベルとの差が繰返し周波数に応じて変化すること(その変化の割合は繰返し周波数が大きくなるにつれて大きくなる)を防止することができる。
このバイアス電流制御部27による制御の効果は、例えば数十MHz以上の繰返し周波数の電気短パルスを発生させる場合に特に有効である。 本形態では、電流源24
aはバイアスティー回路で構成されるため、バイアス電流制御部27は、外部入力信号周波数に応じてバイアスティー回路に加えるDC電圧の値を制御するように構成することにより簡単に実現することができる。
【0087】本形態の回路においては、電圧増幅部22
からの出力信号であるステップリカバリダイオードSR
D31をたたく信号が固定幅t Dを有するパルスであり、ステップリカバリダイオードSRD31を流れる順方向バイアス電流I F1も基本的にはあまり変化しないことから、固定幅パルス波形がほとんど変化しない繰返し周波数範囲においては、出力電気短パルスの波形はほとんど変化しない。 例えば、固定幅t Dを有する出力電気短パルスを発生するように構成した場合は、その出力電気短パルス波形が変化しない繰返し周波数の上限値は、原理上どんなに大きくても1/t D未満である。 実際には、ステップリカバリダイオードSRD31をたたくための固定幅パルス波形になまりが生じるという要因により、繰返し周波数の上限値は、1/t Dの数分の1
の値となる。 一方、繰返し周波数の下限値は実質上存在しない。
【0088】以上のような本形態の回路構成において、
ステップリカバリダイオードSRD32に遷移時間の極力短いものを用いれば、出力電気短パルスのパルス幅は従来のものに比べてより小さなものにすることができる。
【0089】また、本形態の回路では、電気短パルス信号出力は、ステップリカバリダイオードSRD32の順方向バイアス電圧だけ負のDCオフセットがかかったものになるが、このDCオフセットは、出力端子26にD
Cカット用のコンデンサを付加することにより除去することができる。 (第5の実施形態)図7に本発明の第5の実施形態である負の電気短パルス発生回路の一構成例を示す。 この負の電気短パルス発生回路は、出力電気短パルスの繰返し周期を可変できる固定幅パルス駆動型の回路であって、
上述の第1の実施形態の負の電気短パルス発生回路の一部を変更したものである。 その構成は、固定幅パルス発生部51、電圧増幅部52、電流バッファ・SRDバイアス電流供給部53、電気短パルス生成部54、バイアス電流制御部57からなる。
【0090】固定幅パルス発生部51は、パルスが出力されないときの信号レベルが若干正になるような(正のオフセットの付加)、外部入力信号に同期した固定幅のネガティブパルスを発生する。 その具体的な回路構成を図8に示す。
【0091】図8において、アンド回路60は、一方の入力に外部入力信号(ここでは、ECL(emitter coup
led logic)レベルになっている)が入力され、他方の入力に外部の制御信号生成装置から出力された、電気短パルス出力を周期的にON/OFFするための制御信号(所望の周期のデジタル信号)が入力され、これら入力の論理積をとる。 このアンド回路60の出力は、1対2
ファンアウトバッファ61を介して2つに分岐され、その出力の一方は遅延回路62を介してDフリップフロップ(D-Flip-Flop)63のリセット端子Rに入力され、
もう一方は直接、Dフリップフロップ63のクロック端子CKに入力されている。 遅延回路62は、入力信号に〜10ns程度の遅延時間t Dを与える。
【0092】Dフリップフロップ63では、データ端子Dに常時1(ハイレベル)が入力された状態で、クロック端子CKが立ち上がると出力Qが1になる。 そして、
遅延時間t D経過後にリセット端子Rがハイレベルになって出力Qは0になる。 このようにして、Dフリップフロップ63の出力Qから外部入力信号の立ち上がりに同期した半値幅t Dのポジティブパルスが出力される。
【0093】Dフリップフロップ63の出力Qから出力されたポジティブパルスはオペアンプ64に入力されており、このオペアンプ64によって固定幅t Dのポジティブパルスが反転され、正のDCオフセットが加えられた固定幅t Dのネガティブパルスが出力される。 このときのDCオフセットは、パルスが出力されないときのレベルが若干正になるようになっている。
【0094】電圧増幅部52は広帯域電圧増幅器より構成され、固定幅パルス発生部51からのDCオフセットが加えられたネガティブパルスの振幅を増幅して、振幅の大きな固定幅ネガティブパルスを生成する。 この電圧増幅部52は、上述の図5に示したものと同様の構成になっている。 なお、この電圧増幅部52および上述の固定幅パルス発生部51は、パルスが出力されないときのレベルが若干正になるような固定幅t Dを有する大振幅の電気短パルスを発生できるのであれば、どのような構成のものであってもよい。
【0095】電流バッファ・SRDバイアス電流供給部53はPNPトランジスタ53aを備え、電気短パルス生成部54は2個のステップリカバリダイオードSRD
41,SRD42を備え、いずれも上述した第1の実施形態の負の電気短パルス発生回路のものと同様の構成になっている。 ただし、微分回路を構成するコンデンサC
41には、高周波波帯で使用可能で、誘電損が小さく、
かつ、容量の小さな(数pF以下)のものを用いる。
【0096】バイアス電流制御部57は、外部入力信号の周波数に応じて、微分回路にて得られるインパルスが所望のパルス幅で一定に保たれるように、電流源54a
による順方向バイアス電流I F2の供給を制御する。
【0097】上述のように構成される電気短パルス発生回路では、入力端子55に外部入力信号が入力されると、固定幅パルス発生部51および電圧増幅部52によって、パルスが出力されないときの信号レベルが若干正になった固定幅t Dを有する大振幅の負のパルス信号が生成され、該パルス信号が電流バッファ・SRDバイアス電流供給部53のPNPトランジスタ53aのベースに入力される。 PNPトランジスタ53aは、電圧増幅部52からのパルス信号が正のときにはOFF状態となり、負のときにはON状態となって電流バッファとして働く。
【0098】電圧増幅部52から正の出力信号電圧がP
NPトランジスタ53aのベースに供給されると、PN
Pトランジスタ53aがOFF状態になる。 PNPトランジスタ53aがOFF状態になると、PNPトランジスタ53aのエミッタにつながっている電力型抵抗R4
1を介してステップリカバリダイオードSRD41に順方向バイアス電流I F1が供給される。 ここで、ステップリカバリダイオードSRD42は、電流源54aによって常に順方向バイアス電流I F2が供給されており、
入力信号がない場合、出力端子56には、順方向バイアス電流I F2がステップリカバリダイオードSRD42
に流れることによって生じるDC電圧が現れる。
【0099】電圧増幅部52からの出力信号電圧が負になると、PNPトランジスタ53aがON状態となり、
電流バッファ・SRDバイアス電流供給部53からのバイアス電圧の供給は、正のバイアス電圧V CCの供給に代わって負のバイアス電圧−V PPの供給に切り替わる。 バイアス電圧が正から負に切り替わると、そのバイアス電圧の正負の切り替わりの瞬間から数十ps〜数n
s程度だけ経過した後に、ステップリカバリダイオードSRD41が急激にON状態からOFF状態に遷移する。 ステップリカバリダイオードSRD41がOFF状態に遷移すると、負のバイアス電圧−V PPの供給によって、ステップリカバリダイオードSRD42がON状態からOFF状態に遷移して出力端子56からの出力信号が急激に立ち下がった後、再び立ち上がる。 このときの立ち上がりは、抵抗R42とコンデンサC41とで構成される微分回路の時定数によって決まる。
【0100】上述のようにして得られた負のインパルス信号は、ステップリカバリダイオードSRD42による以下のような作用で、不要な正のオーバーシュートが抑制されるとともに所望のパルス幅に保たれる。
【0101】不要な正のオーバーシュートは、ステップリカバリダイオードSRD42にとって順方向バイアスとなるため、正のオーバーシュートピークの出現が抑制される。
【0102】ステップリカバリダイオードSRD42
の順方向バイアス電流値I F2を適宜調整することで、
ステップリカバリダイオードSRD42の遷移時間を制御することができ、これにより出力電気短パルスの立ち下がり位置を動かすことができ、より細い電気短パルス出力をが得られるとと同時に、電気短パルス出力の半値幅をも可変できる。
【0103】本形態の回路においても、前述の各実施形態の場合と同様、バイアス電流制御部57によって、ステップリカバリダイオードSRD42の順方向バイアス電流値I F2の値が外部入力信号周波数に応じて制御されるようになっている。 そのため、外部入力信号周波数を大きく変化させても、出力電気短パルスの半値幅の値をほぼ一定に保つことができる。 このようなバイアス電流制御部57による電流制御により、例えばステップリカバリダイオードSRD42と電流源54aがない場合における、出力電気短パルスのGNDレベルとパルスが出力されないときのレベルとの差が繰返し周波数に応じて変化すること(その変化の割合は繰返し周波数が大きくなるにつれて大きくなる)を防止することができる。
このバイアス電流制御部57による制御の効果は、例えば数十MHz以上の繰返し周波数の電気短パルスを発生させる場合に特に有効である。 本形態では、電流源54
aはバイアスティー回路で構成されるため、バイアス電流制御部57は、外部入力信号周波数に応じてバイアスティー回路に加えるDC電圧の値を制御するように構成することにより簡単に実現することができる。
【0104】以上のような本形態の回路構成において、
ステップリカバリダイオードSRD42に遷移時間の極力短いものを用いれば、出力電気短パルスのパルス幅は従来のものに比べてより小さなものにすることができる。
【0105】また、本形態の回路では、電気短パルス信号出力は、ステップリカバリダイオードSRD42の順方向バイアス電圧だけ正のDCオフセットがかかったものになるが、このDCオフセットは、出力端子56にD
Cカット用のコンデンサを付加することにより除去することができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように構成される本発明によれば、第2のステップリカバリーダイオード(出力側に設けられているステップリカバリーダイオード)の遷移時間を調節することにより、出力電気短パルスの半値幅の値を所望の値に設定することができるので、従来では得られなかった半値幅の小さな電気短パルスを発生することができるという効果がある。
【0107】加えて、外部入力信号の繰返し周波数を大きく変化させても、出力パルスの半値幅の値はほぼ一定に保たれるので、より細い電気短パルスをより安定的に発生することができるという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施形態である負の電気短パルス発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【図2】ステップリカバリダイオードSRD2の遷移時間と出力パルスの立ち下がり位置との関係を説明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施形態である正の電気短パルス発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の電気短パルス発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態である正の電気短パルス発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【図6】図6に示した固定幅パルス発生部の一構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5の実施形態である負の電気短パルス発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【図8】図7に示した固定幅パルス発生部の一構成例を示すブロック図である。
【図9】従来の電気短パルス発生装置の主要構成を示すブロック図である。
【図10】従来の正の電気短パルスを発生する装置の一構成例を示すブロック図である。
1 負のDCオフセット付加部 2 電圧増幅部 3 電流バッファ・SRDバイアス電流供給部 3a PNPトランジスタ 4 電気短パルス生成部 4a 電流源 5 入力端子 6 出力端子 7 バイアス電流制御部
标题 | 发布/更新时间 | 阅读量 |
---|---|---|
一种碳化硅漂移阶跃恢复二极管 | 2020-05-15 | 869 |
一种近场超宽带信号相位差测距方法及系统 | 2020-05-21 | 49 |
一种阶跃恢复二极管用硅外延片的制备方法 | 2020-05-21 | 225 |
一种幅度可控的脉冲快速下降沿整形装置 | 2020-05-15 | 603 |
一种大幅度皮秒级窄脉冲发生电路 | 2020-05-23 | 926 |
主动式太赫兹光梳梳齿宽度调制方法 | 2020-05-24 | 595 |
雪崩脉冲发生器 | 2020-05-23 | 182 |
Ka波段发射机 | 2020-05-25 | 538 |
一种基于延时控制的等效采样电路 | 2020-05-08 | 662 |
Ka波段发射机 | 2020-05-23 | 505 |
高效检索全球专利专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。
我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。
专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。