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Dot clock reproducing device

阅读:527发布:2024-01-01

专利汇可以提供Dot clock reproducing device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a dot clock reproducing device capable of always outputting the optimum timing of an analog-to-digital conversion without depending on the timing of an analog video signal in a liquid crystal display device of an analog interface system. SOLUTION: In a dot clock reproducing device in which a PLL circuit constituted of a phase comparator, a low-pass filter circuit, a voltage controlled oscillating circuit and a frequency divider circuit is used, this device always maintains the phase adjusting step of a dot clock to be optimum by converting a control voltage into current with a voltage to current converting circuit outputting current proportional to an input voltage value and by performing the phase adjusting of the dot clock while adding the output of the current converting circuit to the PLL circuit and by controlling the coefficient of the converting circuit in accordance with the timing of the input video signal.,下面是Dot clock reproducing device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換し、その出力をLPF回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、さらに電圧電流変換回路の係数を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とした、ドットクロック再生装置。
  • 【請求項2】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCO
    と、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力を比較し位相差に相当するパルスを出力する位相比較器と、前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴とする、ドットクロック再生装置。
  • 【請求項3】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、位相比較器のチャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とした、ドットクロック再生装置。
  • 【請求項4】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、前記判別部よりの位相制御電圧を電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−
    I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴とする、ドットクロック再生装置。
  • 【請求項5】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、前記電圧電流変換回路の係数および前記位相比較器のチャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とした、ドットクロック再生装置。
  • 【請求項6】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−I
    変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴とする、ドットクロック再生装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ装置に係わり、特にパーソナルコンピューター等のアナログ映像信号を表示する、ディスプレイ装置として使用される液晶モニター装置にに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】液晶ディスプレイ装置において、コンピュータ本体側から液晶ディスプレイ装置へ、映像信号をアナログ信号で転送するアナログインタフェースが広く用いられているが、液晶ディスプレイ装置はデジタル信号で駆動されるため、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要がある。

    【0003】アナログ信号を映像出をA/D変換する際、元画像のドットクロックと同一または整数倍の周波数で、かつ位相の合ったクロックを用いなければならない。

    【0004】通常アナログ映像信号においてはドットクロックは出力されないため、平同期信号をPLLにより逓倍してドットクロックを再生し、さらに発生したクロックを遅延回路を用いて位相を調整している。

    【0005】図10を用いてより詳しく説明する。

    【0006】図10において、(A),(D)は理想的な信号波形、(B),(E)は実際の波形例、(C),
    (F)はサンプリングのタイミングを表す。 なお、
    (D),(E),(F)は高い周波数の映像信号の例である。

    【0007】アナログ映像信号が理想的な波形の場合、
    例えば(A)のような矩形波であれば、(c1)〜(c
    5)の何れのタイミングでサンプリングを行っても同じ変換結果が得られる。 しかし実際には、(B)のように鈍った波形であるため、(c3)〜(c5)では正しい結果が得られるが、(c1),(c2)のタイミングでは、本来の値とは異なる結果となる。 さらに、映像信号の周波数が(D)の様に高くなると、周期が短くなるため、正しい結果が得られるのは(f3)のみとなる。

    【0008】サンプリングタイミングが適切で無い場合、たとえば(c2)等のタイミングの場合、A/D変換後の値が本来より小さくなりまた、クロックジッター等によるサンプリングタイミングの変動の影響をうけやすくなるため、表示画像にノイズおよび滲み等が発生する。

    【0009】このように、アナログ映像信号をA/D変換する場合、サンプリング位相の調整が必要であり、また周波数が高くなるほど高い精度が要求される。 また、
    調整を行う為には最低限クロック周期の1/2の変化幅が必要であり、周波数の低い映像信号の場合はクロック周期が長いため、広い変化幅が必要となる。

    【0010】従来、このA/D変換回路のサンプリングタイミングを調整するために、PLL回路の前段、あるいは発振出力に遅延回路を挿入し、所定時間遅延させることで、サンプリング位相を調整していた。 しかしながら、従来の遅延回路では、1ステップ当たりの遅延時間および最大遅延時間は固定されていたため、可変範囲と調整精度を両立する事が困難であった。

    【0011】前記課題を解決するためのものとして、特開平11−3065号公報に開示されているものがある。 このドットクロック再生装置について図8,図9を用いて説明する。

    【0012】図8は従来のドットクロック再生装置の構成図を示したものであり、80はアナログ信号をデジタル信号に変換するADC、81はマイクロコンピューター等により構成され、入力水平同期周波数を判別し各種制御を行う判別部、83は入力水平同期周波数を判別部81により設定値で逓倍しサンプリングクロックを発生させるPLL回路、82は時定数回路等により構成され、前期PLL回路83よりの出力クロックを前期判別部81よりの制御信号により最大遅延量が制御され、設定された時間だけ遅延させる可変遅延回路である。 上記構成の動作について図9を用いて説明する。

    【0013】入力映像信号の水平同期信号は判別部81
    により周波数が検出され、その周波数に応じて、PLL
    回路83の逓倍数を設定するとともに、可変遅延回路8
    2の最大遅延量と遅延量を設定する。

    【0014】サンプリングクロックの周波数は入力水平同期周波数とPLL回路83での逓倍数により算出可能であり、そのサンプリングクロック周波数に応じた最大遅延量を可変遅延回路82に設定する。 例えば、図9
    (A)の様にサンプリングクロックが低い場合、図9
    (B)の様に最大遅延量を大きく設定し、逆に図9
    (C)の様にサンプリングクロックが高い場合は、図9
    (D)の様に最大遅延量を小さくして、調整ステップを細かくしている。

    【0015】このように入力信号のドットクロック周波数に応じてサンプリング位相の最大遅延量を制御するため、入力信号によらず精度の良い位相調整が可能となっている。

    【0016】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドットクロック発生装置では、クロックラインに遅延回路を挿入しているため、高い周波数の信号を扱うために高価な部品が必要であり、またns単位の精度の良い位相制御を時定数回路により行っているため、複雑な回路を要していた。

    【0017】本発明は前記課題に鑑み、より安定して精度の良いサンプリング位相の調整を簡便かつ安価な回路で実現出来る、ドットクロック再生装置を提供するものである。

    【0018】

    【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本出願における請求項2に係わる発明では、ドットクロックの位相調整を、位相制御電圧をV−I変換回路を用いて直流電流とし、LPF回路に加算することで行い、さらに判別部が検出された水平同期及び垂直同期周波数により前記V−I変換回路のゲインを制御し、ドットクロック周波数に因らず位相の調整ステップ最適にすることを特徴としたものである。

    【0019】また、本出願における請求項4に係わる発明では、ドットクロックの位相調整を、位相制御電圧をV−I変換回路もちいて直流電流とし、LPF回路に加算することで行い、さらに判別部が検出された水平同期及び垂直同期周波数により位相比較器のチャージポンプ電流を制御することでドットクロック周波数に因らず位相の調整ステップ最適にすることを特徴としたものである。

    【0020】また、本出願における請求項6に係わる発明では、ドットクロックの位相調整を、位相制御電圧をV−I変換回路を用いて直流電流とし、LPF回路に加算することで行い、さらに判別部が検出された水平同期及び垂直同期周波数により前記V−I変換回路のゲインと位相比較器のチャージポンプ電流の双方を制御することで、より広範囲の信号に対して、ドットクロック周波数に因らず位相の調整ステップ最適にすることを特徴としたものである。

    【0021】

    【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のドットクロック再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター回路、電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPLL回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する、電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF
    回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、
    電圧電流変換回路の係数を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長としたものである。

    【0022】本発明の請求項2に記載のドットクロック再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、
    前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力を比較し位相差に相当するパルスを出力する位相比較器と、前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、
    前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するL
    PF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴とするものである。

    【0023】本発明の請求項3に記載のドットクロック再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター回路、電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPLL
    回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、位相比較器のチャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長としたものである。

    【0024】本発明の請求項4に記載のドットクロック再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、
    水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、
    前記判別部よりの位相制御電圧を電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴としたものである。

    【0025】本発明の請求項5に記載のドットクロック再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター回路、電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPLL
    回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、前記電圧電流変換回路の係数および前記位相比較器のチャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長としたものである。

    【0026】本発明の請求項6に記載のドットクロック再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、
    水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、
    前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記V
    CO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴としたものである。 以下に、本発明の一実施の形態について図1から図3までを用いて説明する。

    【0027】(実施の形態1)図1において、2は入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別部、5は電圧制御により発振周波数を可変出来るVCO回路、7は前記VCO5の出力を前記判別部2よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路、1は水平同期信号と前記分周回路7よりの出力を比較し位相差に相当するパルス電流を出力する位相比較器、6は前記判別部2よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−I変換回路、3は前記位相比較器1の出力電流とV−I変換回路6の出力電流を加算する加算器、4は前記加算器3の出力を積分し前記V
    CO回路5に出力するLPF回路、8はアナログ映像信号を前記VCO回路5の出力クロックタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCである。

    【0028】上記構成の動作について、図2及び図3の動作波形を用いて説明する。 最初に、判別部2が位相制御電圧として0を出力し、V−I変換回路6の出力電流(i2)が0の場合の動作を図示する。 PLLが安定状態の時、VCO5の出力周波数は一定となっているためLPF4の出力も一定である。 このことはPLLが安定状態の時はLPF4に入力される電流、つまり加算器3
    の出力の平均値が0となる事をしめす。 よって、PLL
    が定常状態では、i1+i2=0の関係が常に成り立つ。 この場合のi2は0であるため、i1も0となり位相比較器7に入力されるパルスの位相が等しい事をしめす。 この時の水平同期信号を図2(A)、分周回路7の出力を図2(B)、加算器3の出力を図2(C)に示す。 次に判別部2が位相を制御した場合についての動作を図示する。

    【0029】i2を0ではなくある電流値に設定した場合の動作を次にしめす。

    【0030】図2(D)は水平同期信号、図2(E)は分周回路7の出力、図2(F)は位相比較器7の出力、
    図2(G)はこの時のV−I変換回路6の出力電流、図2(H)は加算器3の出力である。 ループ外よりある一定電流(i2)を加えた場合であっても、PLLが定常状態であれば、i1+i2=0が成り立つので、PLL
    が定常状態の場合は位相比較器1の出力電流の平均値は−i2となる。

    【0031】このことは位相比較器1に入力されるパルスが位相差を持つということであり、結果として図2
    (D),図2(E)の様にt1だけずれた状態で安定する。 分周器7の出力はVCO5の出力を分周したものであるから、VCO5の出力も水平同期に対してt1だけずれる。

    【0032】更に、加える電流(i2)の大きさはそのままで、入力の水平同期周波数を高くした場合の例を次にしめす。

    【0033】図2(I)は水平同期信号、図2(J)は分周回路7の出力、図2(K)は位相比較器7の出力、
    図2(L)はこの時のV−I変換回路6の出力電流、図2(M)は加算器3の出力である。 水平同期周波数が高い場合は位相比較器1から出力されるパルスの周波数も上がる。 位相比較器1から出力される平均電流は周波数によらず、i2の大きさのみで決まるため、図2(K)
    の様にパルス一つ当たりの幅は周波数が上がるほど狭くなり、結果として図2(I)と図2(J)の位相差(t
    2)は、同期周波数が低い場合(t1)にくらべ位相差が小さくなる。

    【0034】一般的には水平同期周波数とドットクロック周波数はほぼ比例する関係があるため、水平同期周波数が上がるほど、制御量に対する位相の変化量が小さくなるこの特性は都合が良い。 しかし、パーソナルコンピューターの映像信号の場合、様々な信号が存在するため、一部には対応出来ない物がありうる。

    【0035】例えば標準的な信号にくらべ、同期周波数が高くドットクロックが比較的低い物は位相調整幅が不足し、逆に同期周波数が低くドットクロックが高い物は位相調整ステップが荒らくなり、調整精度が落ちる。

    【0036】このため本実施例では、判別部2が入力信号を判別してV−I変換回路6の特性を制御し、たとえば図3(a)のグラフの様に、同期周波数が低くかつドットクロックの高い信号においてはAの特性の様に制御電圧に対する出力電流の変化を小さく設定し、逆に同期周波数が高くドットクロックの低い物に対しては、Bの特性の様に制御電圧に対する出力電流の変化を大きく設定することで、いかなる信号でも、適切な位相調整を行える様にしている。

    【0037】しかし、図3(b)の様にLPF4の出力がランプ波状に変化するため、位相制御量が小さい場合は問題ないが、位相制御量を大きくして行くとVCOの発振周波数の変動が大きくなるという問題が生じる。 特に同期周波数が低くドットクロックが高い信号において問題が生じる可能性がある。

    【0038】この様にPLLに電流を加える事で位相調整を行うため、遅延素子等を用いる必要が無く、比較的簡便な回路で構成する事ができる。

    【0039】また、クロック出力等、高い周波数の信号が通過するラインに回路を挿入する必要が無いため、安価な部品で構成できる。

    【0040】また、判別部2が入力信号を判別し、V−
    I変換回路6の特性の切り換えるため、いかなる信号においても適切な位相調整を行う事が出来る。 なお、本実施の形態において、判別部2がV−I変換回路6の特性の切り換えをA,Bの2段階で行う物としているが、連続的に変化する様にしても良い。

    【0041】(実施の形態2)つぎに、本発明の別の一実施の形態について、図4,図5を用いて説明する。 図4において、45は入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力する判別部、44は電圧制御により発振周波数を可変出来るVCO回路、47は前記VCO44の出力を前記判別部45よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路、41は水平同期信号と前記分周回路47よりの出力を比較し位相差に相当するパルス電流を判別部45よりのチャージポンプ電流設定信号に応じた大きさで出力する位相比較器、46は前記判別部45よりの位相制御電圧を電流に変換して出力するV−I変換回路、42は前記位相比較器41の出力電流とV−I変換回路46の出力電流を加算する加算器、43は前記加算器42の出力を積分し前記VCO回路44に出力するLPF回路、40はアナログ映像信号を前記VCO回路44の出力クロックタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCである。

    【0042】上記構成の動作について、図5の動作波形を用いて説明する。 なお基本動作は実施の形態1と同等であるため、説明は省略する。

    【0043】最初に判別部45が位相比較器41のチャージポンプ電流設定を小さく(V1)制御した場合について説明する。

    【0044】図5(A)は水平同期信号、図5(B)分周回路47の出力、図5(C)は位相比較器41の出力、図5(D)はV−I変換回路46の出力電流、図(E)は加算器42の出力である。 i1の大きさは位相比較器41の出力パルスの波高値とパルス幅で決まるため、図5(C)の様にチャージポンプ電流(電流の波高値)を小さく設定すると、i1とi2が釣り合う為に必要なパルスの位相差が大きくなる(t1)ため、チャージポンプ電流の設定を小さくすれば、i2が同じであっても位相制御量が大きくなる。

    【0045】次に、判別部45が位相比較器41のチャージポンプ電流設定を大きく(V2)制御した場合について説明する。

    【0046】図5(F)は水平同期信号、図5(G)分周回路47の出力、図5(H)は位相比較器41の出力、図5(I)はV−I変換回路46の出力電流、図5
    (J)は加算器42の出力である。 図5(H)の様にチャージポンプ電流を大きく設定すると、i1とi2が釣り合う為に必要なパルスの位相差が小さくなる(t2)
    ため、チャージポンプ電流の設定を大きくすれば、i2
    が同じであっても位相制御量が小さくなる。

    【0047】判別部45は位相比較器41へのチャージポンプ電流の設定値、同期周波数が低くかつドットクロックの高い信号においては、設定値を大きくして位相調整の変化幅を小さくし、逆に同期周波数が高くドットクロックの低い物に対しては、設定値を小さくして位相調整の変化幅を大きく制御する。

    【0048】しかし、チャージポンプ電流の設定値を大きくしていくと、LPF回路43に入力する電流の振幅が大きくなるため、出力が安定する迄の時間が長くなり、水平帰線期間付近でのVCO回路44の出力の乱れが大きくなる。

    【0049】この様に位相調整の変化幅はV−I変換回路46の出力電流(i2)の変化幅を変化させるのではなく、位相比較器のチャージポンプ電流を制御する事によって制御できる。 このようにすることで、大きな位相調整幅が必要な場合であっても、V−I変換回路46の出力電流を大きくする必要がないため、VCOの出力クロック周波数がランプ波状に変動する事を抑えられる。

    【0050】(実施の形態3)つぎに、本発明の別の一実施の形態について、図6,図7を用いて説明する。 図6において、65は入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別部、64は電圧制御により発振周波数を可変出来るVCO回路、67は前記VCO
    64の出力を前記判別部65よりの分周比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路、61は水平同期信号と前記分周回路67よりの出力を比較し位相差に相当するパルス電流を判別部65よりのチャージポンプ電流設定信号に応じた大きさで出力する位相比較器、66
    は前記判別部65よりの位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電流に変換して出力するV−
    I変換回路、62は前記位相比較器61の出力電流とV
    −I変換回路66の出力電流を加算する加算器、63は前記加算器62の出力を積分し前記VCO回路64に出力するLPF回路、60はアナログ映像信号を前記VC
    O回路64の出力クロックタイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCである。

    【0051】上記構成の動作について、図7のグラフを用いて説明する。 なお基本動作は(実施の形態1)および(実施の形態2)と同等であるため、説明は省略する。

    【0052】判別部65は、入力映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する。 この時の制御例を図7のグラフに示す。

    【0053】図7(a)は、位相比較器61へのチャージポンプ電流の設定例である。 水平同期周波数が上がる程、位相比較器61からの出力パルスの周波数が上がりため入力位相差に対する出力電流が増える事となる。 これを打ち消す様にするため、チャージポンプ電流を水平同期周波数に反比例する形で制御し、位相比較器61の入力位相差に対する出力電流を一定に保つ。

    【0054】図7(b)は、V−I変換回路66への制御感度の設定例である。 ここで、クロック周期とはドットクロックの周期であり、水平同期周波数と、分周回路67への分周比の設定値より、次の式で求める事ができる。

    【0055】 クロック周期 = 1/(水平同期周波数×分周比) クロック周期が長い時は制御感度を高く設定し、調整ステップを荒らくして、位相制御範囲を広くする。 また短い時は制御感度を低く設定し、調整ステップを細かくする。

    【0056】この様に判別部65が入力映像信号に応じて、V−I変換回路66への制御感度および位相比較器61へのチャージポンプ電流設定を制御することで、より広範囲の信号に対して適切に、ドットクロック位相の調整を行う事ができる。

    【0057】

    【発明の効果】この様に本出願の第1の実施例における発明では、PLLに電流を加える事で位相調整を行うため、遅延素子等を用いる必要が無く、比較的簡便な回路で構成する事ができ、さらに入力信号を判別して加える電流量の調整ステップを切り換えるため、いかなる信号においても適切な位相調整を行う事が出来る。

    【0058】また、本出願の第2の実施例における発明では、位相比較器のチャージポンプ電流を制御する事によって調整ステップを制御することで、位相調整範囲を広くとった場合でも、安定したクロック出力が得られる。

    【0059】また、本出願の第3の実施例における発明では、入力信号を判別し、加える電流量の調整ステップと、位相比較器のチャージポンプ電流の双方を制御する事で、より広範囲の映像信号において、高精度でかつ安定した、ドットクロック位相の調整を行う事が出来る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施の形態1におけるドットクロック再生装置の構成図

    【図2】本発明の実施の形態1におけるドットクロック位相の調整動作を示す波形図

    【図3】本発明の実施の形態1における動作説明図

    【図4】本発明の実施の形態2におけるドットクロック再生装置の構成図

    【図5】本発明の実施の形態2における動作説明図

    【図6】本発明の実施の形態3におけるドットクロック再生装置の構成図

    【図7】本発明の実施の形態3における動作説明図

    【図8】従来のドットクロック再生装置の構成図

    【図9】従来のドットクロック再生装置の動作説明図

    【図10】アナログ・デジタル変換におけるサンプリングタイミングの説明図

    【符号の説明】

    1 位相比較器 2 判別部 3 加算器 4 LPF回路 5 VCO回路 6 V−I変換回路 7 分周回路 8 ADC回路 40 ADC回路 41 位相比較器 42 加算器 43 LPF回路 44 VCO回路 45 判別部 46 V−I変換回路 47 分周回路 60 ADC回路 61 位相比較器 62 加算器 63 LPF回路 64 VCO回路 65 判別部 66 V−I変換回路 67 分周回路 80 ADC回路 81 判別部 82 可変遅延回路 83 PLL回路

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NC21 NC24 NC25 NC27 ND37 ND48 ND49 ND60 5C006 AA11 AF72 AF81 BF14 BF21 BF23 FA16 5C020 AA09 AA35 CA11 CA15 CA20 5C080 AA10 BB05 DD30 FF09 GG09 JJ02 JJ04 JJ05

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