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90° phase shifter

阅读:185发布:2024-02-24

专利汇可以提供90° phase shifter专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a 90° phase shifter that can be formed into an integrated circuit and generate a 90° phase difference signal at a high frequency band such as a quasi-microwave band and a microwave band over a broadband with less phase error.
SOLUTION: After splitting an input signal at a high frequency band such as a quasi-microwave bad and a microwave band into two, one signal is given to a resistor-capacitor filter 2 and the other signal is given to a capacitor- resistor filter 3. Output signals from the resistor-capacitor filter 2 and the capacitor-resistor filter 3 are respectively fed to a Gilbert cell type analog multiplier 4, where the signals are multiplied and the product is a signal with a frequency twice that of the input signal frequency. The output signal from the Gilbert cell type analog multiplier 4 is given to a 1/2 frequency divider circuit 5, where the signal is frequency-divided into a signal with a half frequency, and two wave signals whose phase difference is 90° are outputted from master output terminals 6a, 6b and slave output terminals 7a, 7b.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是90° phase shifter专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 単一の入力信号に対して互いに相補的な所定の周波数特性を付与して、互いに位相差が90°
    で、前記入力信号と同一周波数の2つの出力信号を出力するフィルタ回路と、 前記フィルタ回路から出力され2つの出力信号を入力として受け、その入力信号の2倍の周波数で、かつ、直流成分を有しない信号を出力するアナログ乗算器と、 前記アナログ乗算器の出力信号を入力として受け、周波数を1/2倍に分周し、かつ、互いに90°の位相差を有する2信号をマスタ出力端子とスレーブ出力端子とに出力するマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路とを有することを特徴とする90°移相器。
  • 【請求項2】 前記アナログ乗算器は、ギルバートセル型アナログ乗算器であることを特徴とする請求項1記載の90°移相器。
  • 【請求項3】 前記フィルタ回路は、前記単一の入力信号に対して低域通過特性を付与して出力する抵抗−容量フィルタと、前記単一の入力信号に対して高域通過特性を付与して出力する容量−抵抗フィルタとよりなることを特徴とする請求項1又は2記載の90°移相器。
  • 【請求項4】 前記マスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路は、互いに逆相の第1及び第2の信号を第1及び第2のマスタ出力端子へ出力し、互いに逆相で、かつ、前記第1及び第2の信号に対して90°位相が異なる第3及び第4の信号を第1及び第2のスレーブ出力端子へ出力することを特徴とする請求項1又は2記載の90°移相器。
  • 【請求項5】 前記アナログ乗算器及び前記マスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路は、それぞれ集積回路化されていることを特徴とする請求項1記載の9
    0°移相器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は90°移相器に係り、特にディジタル通信用の直交変調装置、復調装置等に使用される、集積回路化された90°移相器に関する。

    【0002】

    【従来の技術】ディジタル通信用の直交変調装置、復調装置等に使用される90°移相器は従来より各種提案されている。 図4は従来の90°移相器の第1の例の回路系統図を示す。 この従来の90°移相器は、特開平3−
    46409号公報記載の移相器で、入端子31を介して入力された一定周期の方形波は、インバータ32により位相反転されて電界効果トランジスタによるトランスファーゲート33の制御入力端子に入力される一方、直接に電界効果トランジスタによるトランスファーゲート34の制御入力端子に供給される。 トランスファーゲート34の出力信号はインバータ35を介してトランスファーゲート33の入力端子に供給される。 更に、トランスファーゲート33の出力信号は、バッファ36を介してトランスファーゲート34の入力端子に入力される。

    【0003】ここで、インバータ35とバッファ36の入力容量による記憶保持動作のため、インバータ35の出力信号とバッファ36の入力信号はそれぞれ90°位相が異なり、かつ、入力端子31の入力方形波の繰り返し周波数の1/2倍の繰り返し周波数の方形波が取り出され、それぞれバッファ37及び38、フィルタ39及び40、増幅器41、42を経て出力端子43、44へ出力される。

    【0004】図5は従来の90°移相器の第2の例の回路系統図を示す。 この従来の90°移相器は、特開平3
    −13117号公報記載の移相器で、4倍4分周回路による直交位相信号発生回路である。 すなわち、入力端子51に入力された入力信号は、アナログ乗算器52のX
    及びY入力端子に印加されて周波数が2倍にされた後、
    コンデンサ53で直流分が阻止されてから、アナログ乗算器54のX及びY入力端子に入力され、ここで更に周波数が2倍とされて取り出される。

    【0005】従って、アナログ乗算器54の出力端子C
    からは入力端子51の入力信号の4倍の周波数の信号が取り出され、この信号はコンデンサ55で直流分が阻止された後、縦続接続されているD型フリップフロップ5
    6及び57の各クロック入力端子に印加される。 D型フリップフロップ57のQバー出力端子がD型フリップフロップ56のD入力端子に接続されており、D型フリップフロップ56からQ出力端子58へ出力される第1の出力信号と、D型フリップフロップ57からQ出力端子59へ出力される第2の出力信号とは、D型フリップフロップ56及び57の各クロック入力端子に印加された信号周期だけ時間差を有する4倍周期の信号、すなわち互いに90°の位相差を有する。

    【0006】図6は従来の90°移相器の第3の例の回路系統図を示す。 この従来の90°移相器は、特開昭5
    8−201123号公報記載の移相器で、入力端子61
    に入力された一定周期の方形波であるクロックは、第1
    の微分回路62に供給されて微分される一方、インバータ63により位相反転された後、第2の微分回路63に供給されて微分される。 上記の微分回路62及び63から取り出された、互いに位相が180°異なる微分パルスは、波形整形回路65、66により波形整形された後、NOR回路67で入力クロックの2倍の周波数とされた後、インバータ68を通して出力される。

    【0007】図7は従来の90°移相器の第4の例の回路系統図を示す。 この従来の90°移相器は、特開平2
    −186858号公報記載の移相器で、入力端子71に入力された同相成分データと、入力端子72に入力された直交成分データは、低域フィルタ73、74を通してミキサ75、76に供給される。 ミキサ75は入力端子79より入力された周波数fcの搬送波と入力同相成分データとを周波数変換する。

    【0008】一方、入力端子79より入力された周波数fcの搬送波は、位相比較器80、ループフィルタ81
    及び電圧制御発振器82よりなる位相同期ループ回路により、周波数fcで、かつ、ミキサ75に入力された周波数fcの搬送波と90°位相のずれた搬送波とされてミキサ76に供給されて、低域フィルタ74からの直交成分データと周波数変換される。 ミキサ75及び76より取り出された信号は、それぞれ合波器77に供給されて合波された後、出力端子78へ直交変調波として出力される。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】しかるに、図4の特開平3−46409号公報には、直交位相信号を生成するため、所望周波数の2倍の周波数が必要であるが、その発生方法については記載されておらず、この公報記載の従来移相器では局部発振周波数(LO)信号に2倍の周波数の信号発生回路であり、その作成が高価、困難である。

    【0010】また、図5の特開平3−13117号公報記載の移相器では、4倍周波数発生回路に、ギルバートセル型アナログ乗算器52、54を使用し、直流成分阻止のためコンデンサ53、55を使用しているが、入力信号の位相が同じであるため、出力信号が歪み高調波の多い信号となってしまい、90°位相差の誤差を増大させてしまう。 これを解決するため、4倍4分周回路としているが、2倍2分周回路に比べて回路規模が2倍となり、集積回路面積の増大による価格の上昇、消費電流の増大を招く。 また、原信号の4倍の周波数を扱うことにより、本来必要な周波数に十分な半導体プロセス、回路電流、回路設計の4倍の性能が必要となり、効率の悪い回路となってしまう。 特に準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波帯では、原信号の4倍の周波数は10
    GHz以上となってしまい、このような高周波数に耐え得る高価な半導体プロセスや難しい回路設計が必要となる。

    【0011】また、図6の特開昭58−201123号公報には、入力信号とその入力信号をインバータ63で位相反転した信号とを、それぞれ微分回路62、64で微分した信号を波形整形した2倍波発生回路が記載されているが、この公報記載の従来移相器ではディジタル信号の方形波入力では適用できるが、準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波信号に対しては適用できない。

    【0012】更に、図7の特開平2−186858号公報には、入力端子79に入力された局部発振器信号(搬送波)と90°位相差の搬送波を発生する電圧制御発振器82と、それらの位相差を比較する位相比較器80
    と、ループフィルタ81で構成された位相同期ループ回路による直交位相信号発生回路が記載されているが、位相比較器80、ループフィルタ81及び電圧制御発振器82などを動作させるため余計な消費電力が必要で、また、大きな実装面積を有するため小型化に不利である。

    【0013】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
    準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波数帯域の90°位相差信号を位相誤差量が少なく、かつ、広帯域で発生し得る90°移相器を提供することを目的とする。

    【0014】また、本発明の他の目的は、集積回路化に好適な90°移相器を提供することにある。

    【0015】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は単一の入力信号に対して互いに相補的な所定の周波数特性を付与して、互いに位相差が90°で、
    入力信号と同一周波数の2つの出力信号を出力するフィルタ回路と、フィルタ回路から出力され2つの出力信号を入力として受け、その入力信号の2倍の周波数で、かつ、直流成分を有しない信号を出力するアナログ乗算器と、アナログ乗算器の出力信号を入力として受け、周波数を1/2倍に分周し、かつ、互いに90°の位相差を有する2信号をマスタ出力端子とスレーブ出力端子とに出力するマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路とを有する構成としたものである。

    【0016】この発明では、入力信号をフィルタ回路で互いに位相差が90°で、入力信号と同一周波数の2つの出力信号を生成してアナログ乗算器に入力した後、アナログ乗算器から入力信号の2倍の周波数で、かつ、直流成分を有しない信号を生成させ、これをマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路で2分周するようにしたため、マスタ・スレーブTフリップフロップ型2
    分周回路から周波数がフィルタ回路の原入力信号と同一で、かつ、互いに90°の位相差を有する直交位相信号を得ることができる。

    【0017】ここで、上記のアナログ乗算器は、ギルバートセル型アナログ乗算器であることを特徴とする。 また、上記のフィルタ回路は、単一の入力信号に対して低域通過特性を付与して出力する抵抗−容量フィルタと、
    単一の入力信号に対して高域通過特性を付与して出力する容量−抵抗フィルタとよりなることを特徴とする。

    【0018】

    【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。 図1は本発明になる90°移相器の一実施の形態の回路系統図を示す。 同図に示すように、この90°移相器は、入力端子1を介して入力される準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波数帯域の入力信号を2波に分割した後、一方は抵抗−容量フィルタ2に入力し、他方は容量−抵抗フィルタ3に入力する。 抵抗−容量フィルタ2及び容量−抵抗フィルタ3の各出力信号は、それぞれギルバートセル型アナログ乗算器4に供給されて乗算されることにより、入力信号周波数の2倍の周波数の信号とされる。 このギルバートセル型アナログ乗算器4の出力信号は、2分周回路5に入力されて2分周され、マスタ出力端子6a、6b及びスレーブ出力端子7a、7bより互いに位相差が90°の2
    波の信号とされて出力される。

    【0019】抵抗−容量フィルタ2は、一端が入力端子1に接続され、他端がギルバートセル型アナログ乗算器4に接続された抵抗2aと、抵抗2aの他端と接地間に接続されたコンデンサ2bとよりなる、低域通過特性を有する。 また、容量−抵抗フィルタ3は、一端が入力端子1に接続され、他端がギルバートセル型アナログ乗算器4に接続されたコンデンサ3aと、コンデンサ3aの他端と接地間に接続された抵抗3bとよりなる、高域通過特性を有する。

    【0020】ギルバートセル型アナログ乗算器4は、従来より公知の図2に示す如き回路構成とされている。 同図に示すように、エミッタがそれぞれNPNトランジスタQ3のコレクタに共通接続されているNPNトランジスタQ1及びQ2と、エミッタがそれぞれNPNトランジスタQ6のコレクタに共通接続されているNPNトランジスタQ4及びQ5と、トランジスタQ3及びQ6の各エミッタと接地間に接続されている定電流源10と、
    トランジスタQ1及びQ4のコレクタと電源間に接続された抵抗Raと、トランジスタQ2及びQ5のコレクタと電源間に接続された抵抗Rbとより構成されている。

    【0021】次に、この実施の形態の動作について説明する。 入力端子1を介して入力された入力信号X(ω)
    は、抵抗−容量フィルタ2に供給され、次式で表される出力信号Y(ω)とされてギルバートセル型アナログ乗算器4に供給される。

    【0022】 Y(ω)=X(ω)/(jωCR+1) (1) ただし、上式中、ωは入力信号の周波数、Rは抵抗2
    aの抵抗値、Cはコンデンサ2bの容量値を示す。

    【0023】また、上記の入力信号X(ω)は、容量−
    抵抗フィルタ3に供給され、次式で表される出力信号Y'(ω)とされてギルバートセル型アナログ乗算器4
    に供給される。

    【0024】 Y'(ω)=jωCRX(ω)/(jωCR+1) (2) ただし、上式中、ωは入力信号の角周波数、Rは抵抗3
    bの抵抗値、Cはコンデンサ3aの容量値を示す。 よって、(1)式及び(2)式から、これら二つの出力信号Y(ω)、Y'(ω)間の位相差は、周波数f(=ω/
    2π)が変わっても、90°に保たれていることが分かる。

    【0025】一方、出力信号Y(ω)、Y'(ω)のレベルは、(1)式からY(ω)が周波数が高くなるにつれて下降して限りなく0に近付くのに対し、Y'(ω)
    は周波数が高くなるにつれて上昇してある一定値に限りなく近付く。 そして、これら二つの出力信号Y(ω)、
    Y'(ω)のレベルが一致する周波数はただ一点である。

    【0026】これら二つの出力信号Y(ω)、Y'
    (ω)は、図2に示したギルバートセル型アナログ乗算器4の入力端子8a、8b間と、入力端子9a、9b間に入力される。 ここで、入力端子8aに入力される信号Y(ω)をAcosωt、入力端子8bに入力される信号Y(ω)を−Acosωt、入力端子9aに入力される信号Y'(ω)をBsin(ωt+δ)、入力端子9
    bに入力される信号Y'(ω)を−Bsin(ωt+
    δ)とすると、トランジスタQ1及びQ4のコレクタから出力端子11aに出力される乗算信号は、(AB/
    2)cos(2ωt)+sinδとなり、トランジスタQ2及びQ5のコレクタから出力端子11bに出力される乗算信号は、−(AB/2)cos(2ωt)−si
    nδとなる。

    【0027】従って、ギルバートセル型アナログ乗算器4の出力端子には、2入力信号の2倍の周波数成分co
    s(2ωt)と直流成分sinδが得られるが、入力される2入力信号の位相差が90°であるためδ=0となり、ギルバートセル型アナログ乗算器4の出力信号は直流成分をもたない。 また、所定周波数範囲において、一方の入力信号Acosωt(=Y(ω))の入力レベルAは(1)式より周波数が高くなるに従い小さくなり、
    また、他方の入力信号Bsin(ωt+δ)(=Y'
    (ω))の入力レベルBは(2)式より周波数が高くなるに従い大きくなるため、ギルバートセル型アナログ乗算器4の出力信号レベルは周波数が変化しても安定に保たれる。

    【0028】この入力信号の2倍の周波数のギルバートセル型アナログ乗算器4の出力信号は、2分周回路5に供給されて2分周される。 この2分周回路5は、図3の回路図に示すような、マスタ・スレーブ・Tフリップフロップ型2分周回路で、そのマスタ出力とスレーブ出力とは互いに90°の位相差を持つ等振幅の信号である。
    図3に示す2分周回路5は、NPNトランジスタTr1
    〜Tr12によるエミッタ結合論理回路(Emitter Coup
    led Logic:ECL)で構成されたマスタスレーブ方式のフリップフロップであり、「スタティック型分周器」
    と呼ばれている。 ただし、直流電位を与えるバイアス回路は図3では省略してある。

    【0029】図3において、互いにエミッタが共通に定電流源22に接続されたトランジスタTr1及びTr2
    のうちトランジスタTr1のコレクタにはトランジスタTr6及びTr7のエミッタが接続され、トランジスタTr2のコレクタにはトランジスタTr5及びTr8のエミッタが接続されている。 また、トランジスタTr5
    及びTr6のコレクタは抵抗R1を介して電源端子20
    に接続され、トランジスタTr7及びTr8のコレクタは抵抗R2を介して電源端子20に接続されている。

    【0030】同様に、互いにエミッタが共通に定電流源23に接続されたトランジスタTr3及びTr4のうちトランジスタTr3のコレクタにはトランジスタTr1
    0及びTr11のエミッタが接続され、トランジスタT
    r4のコレクタにはトランジスタTr9及びTr12のエミッタが接続されている。 また、トランジスタTr9
    及びTr10のコレクタは抵抗R3を介して電源端子2
    0に接続され、トランジスタTr11及びTr12のコレクタは抵抗R4を介して電源端子20に接続されている。

    【0031】更に、トランジスタTr5及びTr11のベースはスレーブ出力端子7aに接続され、トランジスタTr8及びTr10のベースはスレーブ出力端子7b
    に接続され、トランジスタTr6及びTr9のベースはマスタ出力端子6aに接続され、トランジスタTr7及びTr12のベースはマスタ出力端子6bに接続されている。 また入力端子21はトランジスタTr2及びTr
    3のベースに接続されている。 また、トランジスタTr
    1及びトランジスタTr4の両ベースは、抵抗R5を介してトランジスタTr2及びTr3のベースに接続される一方、コンデンサC1を介して接地されている。

    【0032】この2分周回路5の動作について説明するに、入力端子21から差動トランジスタ対Tr2及びT
    r3のベース入力端子ノードN1に、ハイレベルとローレベルとが交互に繰り返される信号が入力されたものとすると、上記の差動入力の反対側ノードN2は、コンデンサC1を介して接地されているため、ローレベルとハイレベルとが交互に繰り返される、入力信号の反対論理の信号が現れる。

    【0033】ここで、ある状態の時、例えばノードN1
    がハイレベルで、ノードN2がローレベルの時、トランジスタTr5及びTr6のコレクタとトランジスタTr
    7及びTr12のベースと抵抗R1との共通接続点であるノードN3がハイレベル、トランジスタTr7及びT
    r8のコレクタとトランジスタTr6及びTr9のベースと抵抗R2との共通接続点であるノードN4がローレベルであったとする。

    【0034】このときは、ノードN3がハイレベルであるため、抵抗R1には電流は流れない。 一方、ノードN
    4がローレベルであるため、トランジスタTr6及びT
    r9はオフとなっている。 また、ノードN1がハイレベルのため、トランジスタTr2はオンとされており、ノードN3がハイレベルのためトランジスタTr5はオフとならなければならず、トランジスタTr9及びTr1
    0のコレクタとトランジスタTr11及びTr5のベースと抵抗R3との共通接続点であるノードN5はローレベルでなければならない。

    【0035】また、ノードN4がローレベルのため、抵抗R2に電流が流れていなければならず、トランジスタTr8はオンとなっていなければならないので、トランジスタTr11及びTr12のコレクタとトランジスタTr8及びTr10のベースと抵抗R4との共通接続点であるノードN6はハイレベルである。 なお、ノードN
    3がハイレベルのため、トランジスタTr7はオン状態であるが、トランジスタTr1がオフであるので、この経路で電流は流れない。 すなわち、抵抗R2、トランジスタTr8、Tr2の経路で電流が流れる。

    【0036】次に、入力端子21への入力信号はローレベルになるため、ノードN1もローレベルになり、ノードN2はハイレベルになる。 ノードN1がローレベルであるため、トランジスタTr2がオフになり、これにより、トランジスタTr8がオンでもトランジスタTr8
    には電流は流れなくなるが、ノードN2がハイレベルであることから、トランジスタTr1がオンになり、今度は抵抗R2、トランジスタTr7、Tr1の経路で電流が流れ、抵抗R2には引き続き電流が流れ、かつ、ノードN4は引き続きローレベルである。

    【0037】従って、トランジスタTr6も引き続きオフであり、トランジスタTr5のオン/オフにかかわらず、トランジスタTr2がオフであるため、ノードN3
    は引き続きハイレベルである。 この状態でノードN2がハイレベルであるため、トランジスタTr4がオンとなり、また、ノードN3は引き続きハイレベルであるから、トランジスタTr12もオンであり、よって、抵抗R4、トランジスタTr12、Tr4を経て電流が流れるため、ノードN6がローレベルに変化する。

    【0038】また、ノードN4がローレベルであることからトランジスタTr9が引き続きオフであり、また、
    ノードN6がローレベルに変化したため、トランジスタTr10はオフに変化する。 トランジスタTr9及びT
    r10が共にオフであることから、抵抗R3には電流は流れず、ノードN5はハイレベルに変化し、トランジスタTr5、Tr11はオンになる。

    【0039】次に、入力端子21への入力信号は再びハイレベルになるため、ノードN1もハイレベルになり、
    ノードN2はローレベルになる。 これにより、トランジスタTr2、Tr3がオン、トランジスタTr1、Tr
    4がオフとなる。 また、トランジスタTr5がオンであることから、抵抗R1及びトランジスタTr5を通して電流が流れ、ノードN3がローレベルに変化する。 同様に、トランジスタTr3がオンとなり、トランジスタT
    r11がオンしていることから、抵抗R4、トランジスタTr11及びTr3を通して電流が流れるため、ノードN6がローレベルになる。

    【0040】ノードN3がローレベルになるため、トランジスタTr7がオフになり、また、ノードN6がローレベルになるためトランジスタTr8がオフになり、よって、抵抗R2には電流は流れず、ノードN4がハイレベルになる。 ノードN4がハイレベルになると、トランジスタTr9がオンとなるが、トランジスタTr4がオフであり、また、ノードN6がローレベルであるためトランジスタTr10もオフであるため、抵抗R3には電流は流れず、ノードN5はハイレベルである。

    【0041】次に、入力端子21への入力信号は再びローレベルになるため、ノードN1もローレベルになり、
    ノードN2はハイレベルになる。 これにより、トランジスタTr2、Tr3がオフ、トランジスタTr1、Tr
    4がオンとなる。 このとき、トランジスタTr6はオンしているため、抵抗R1、トランジスタTr6及びTr
    1を経て電流が流れ、ノードN3は引き続きローレベルである。 また、トランジスタTr2がオフに変化したとき、ノードN3がローレベル、ノードN6もローレベルであるため、トランジスタTr7及びTr8はそれぞれオフであり、抵抗R2には電流は流れず、ノードN4は引き続きハイレベルである。

    【0042】トランジスタTr4がオンに変化したとき、トランジスタTr9はノードN4がハイレベルであるためオンであり、よって抵抗R3、トランジスタTr
    9及びTr4を経て電流が流れ、ノードN5はローレベルに変化する。 ノードN5がローレベルに変化することによりトランジスタTr11がオフに変化し、また、ノードN3はローレベルであるからトランジスタTr12
    もオフであるため、抵抗R4には電流が殆ど流れず、ノードN6はハイレベルに変化する。

    【0043】以上をまとめると、入力ノードN1がハイレベル、ローレベル、ハイレベル、ローレベルと変化すると、ノードN3、N4、N5及びN6はそれぞれ次表に示す如くに変化する。 ただし、下記表中、Hはハイレベル、Lはローレベルを示す。

    【0044】

    【表1】

    ここで、ノードN3、N4はマスタ出力端子6b、6a


    に別々に接続され、ノードN5、N6はスレーブ出力端子7a、7bに別々に接続されているため、上記表1から分かるように、マスタ出力端子6b、6aには互いに逆相で、かつ、入力信号の繰り返し周波数の1/2倍の繰り返し周波数の信号が取り出され、スレーブ出力端子7a、7bには互いに逆相で、かつ、入力信号の繰り返し周波数の1/2倍の繰り返し周波数の信号で、更に、


    マスタ出力端子6b、6aの出力信号に対して90°位相が異なる信号が取り出される。

    【0045】このように、本実施の形態では、直交位相信号を発生させるために図3に示すようなマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路を使用しているため、準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波数帯域の90°位相差信号を広帯域で発生することができる。

    【0046】また、原信号の周波数を2倍にした信号を、2分周回路5に入力するギルバートセル型アナログ乗算器4の2つの入力信号として、抵抗−容量フィルタ2と容量−抵抗フィルタ3を通した位相差が90°の信号としているので、アナログ乗算器4の出力信号は直流成分をもたず、また、抵抗−容量フィルタ2と容量−抵抗フィルタ3の各周波数特性が相補的であるので、周波数が変化しても安定に保たれる。 更に、ギルバートセル型アナログ乗算器4及び2分周回路5は、いずれも差動対トランジスタによる構成であり、集積回路化に好適である。

    【0047】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    アナログ乗算器から入力信号の2倍の周波数で、かつ、
    直流成分を有しない信号を生成させ、これをマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路で2分周することにより、マスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路から周波数がフィルタ回路の原入力信号と同一で、かつ、互いに90°の位相差を有する直交位相信号を得るようにしたため、準マイクロ波帯、マイクロ波帯のような高周波数帯域の90°位相差信号を広帯域で発生することができる。

    【0048】また、本発明によれば、入力信号をフィルタ回路で互いに位相差が90°で、入力信号と同一周波数の2つの出力信号を生成して上記のアナログ乗算器に入力することにより、入力信号の2倍の周波数で、かつ、直流成分を有しない信号を生成させるようにしたため、直流成分を有さず、かつ、歪みの無い信号を得てマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路に供給することができ、これにより位相誤差量が少ない直交位相差信号をえることができる。

    【0049】更に、本発明によれば、アナログ乗算器及びマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路をそれぞれ集積回路化することができるため、小型な構成とすることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施の形態の回路系統図である。

    【図2】図1中のギルバートセル型アナログ乗算器の一例の回路図である。

    【図3】図1中のマスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路の一実施の形態の回路図である。

    【図4】従来の第1の例の回路系統図である。

    【図5】従来の第2の例の回路系統図である。

    【図6】従来の第3の例の回路図である。

    【図7】従来の第4の例のブロック図である。

    【符号の説明】

    1、8a、8b、9a、9b 入力端子 2 抵抗−容量フィルタ 3 容量−抵抗フィルタ 4 ギルバートセル型アナログ乗算器 5 マスタ・スレーブTフリップフロップ型2分周回路 6a、6b マスタ出力端子 7a、7b スレーブ出力端子 10、22、23 定電流源 11a、11b 出力端子 Q1〜Q6、Tr1〜Tr12 NPNトランジスタ Ra、Rb、R1〜R5 抵抗 C1 コンデンサ

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