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Semiconductor light-receiving element

阅读:1018发布:2021-02-07

专利汇可以提供Semiconductor light-receiving element专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To enable measuring the sensitivity of an avalanche photodiode when the multiplication factor is 1.SOLUTION: A semiconductor light-receiving element comprises: a light absorption layer 102 provided above a substrate 101 and composed of a compound semiconductor; an electric-field control layer 103 formed in contact with one surface of the light absorption layer 102 and composed of the compound semiconductor; a p-type semiconductor layer 104 formed on the other surface of the light absorption layer 102; a multiplication layer 105 formed on the electric-field control layer 103 located on the opposite side of the light absorption layer 102; and an n-type semiconductor layer 106 formed on the multiplication layer 105 located on the opposite side of the light absorption layer 102. The semiconductor light-receiving element further includes a p-type electrode 107 being in contact with the p-type semiconductor layer 104 and monitor electrodes 108 being in contact with the light absorption layer 102.,下面是Semiconductor light-receiving element专利的具体信息内容。

  • 基板の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層と、
    前記光吸収層の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層と、
    前記光吸収層の他方の面に形成されたp型半導体層と、
    前記光吸収層と反対側の前記電界制御層の上に形成された増倍層と、
    前記光吸収層と反対側の前記増倍層の上に形成されたn型半導体層と、
    前記p型半導体層に接続するp型電極と、
    前記光吸収層に接続するモニタ電極と を備え、
    前記光吸収層は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有した化合物半導体から構成され、
    前記電界制御層,前記増倍層,および前記n型半導体層は、前記光吸収層を構成する半導体より大きなバンドギャップエネルギーを有する半導体から構成され、
    前記p型半導体層および前記n型半導体層は、不純物を導入することで各々の導電型とされ、
    前記光吸収層は、前記p型半導体層および前記n型半導体層よりも不純物濃度が低い状態とされていることを特徴とする半導体受光素子。
  • 請求項1記載の半導体受光素子において、
    前記基板の上に、前記n型半導体層,前記増倍層,前記電界制御層,前記光吸収層,前記p型半導体層の順に積層され、
    前記p型半導体層および積層方向の第1領域の前記光吸収層は、前記電界制御層より小さい径の柱状のメサ部とされ、
    前記積層方向の前記第1領域以外の第2領域の光吸収層は、前記メサ部より大きい面積とされ、
    前記第1領域の前記光吸収層の側方の前記第2領域の前記光吸収層の上に前記モニタ電極が形成されていることを特徴とする半導体受光素子。
  • 請求項1記載の半導体受光素子において、
    前記基板の上に、前記p型半導体層,前記光吸収層,前記電界制御層,前記増倍層,前記n型半導体層の順に積層され、
    前記電界制御層,前記増倍層,前記n型半導体層は、前記光吸収層より小さい径の柱状のメサ部とされ、
    前記メサ部の側方の前記光吸収層の上に前記モニタ電極が形成されていることを特徴とする半導体受光素子。
  • 請求項3記載の半導体受光素子において、
    前記n型半導体層に接続するn型電極を備えることを特徴とする半導体受光素子。
  • 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体受光素子において、
    対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有したp型の化合物半導体から構成されて、前記p型半導体層と前記光吸収層との間に形成されたp型光吸収層を備えることを特徴とする半導体受光素子。
  • 说明书全文

    本発明は、アバランシェフォトダイオードの性能評価を可能とする半導体受光素子に関するものである。

    信号を電気信号に変換する半導体受光素子の一つであるアバランシェフォトダイオードは、発生したキャリアに高電界をかけて格子原子と衝突させてイオン化することによりキャリアを増倍させるアバランシェ増倍を利用し、受光感度の高感度化を可能にしている。 このアバランシェフォトダイオードは、光通信の分野からセンシングおよび計測の分野まで幅広く用いられている。

    特に、光通信の分野においては、高速化・大容量化に向けて受光素子の開発が進む中、一般的な半導体受光素子に対し、増倍作用により感度を飛躍的に向上させることができるため、システム構成において光アンプや電気アンプなどの部品点数を減らし、低コスト・低消費電を可能にするデバイスとして、アバランシェフォトダイオードは大いに注目されている。

    現行の光通信で用いられている波長帯域は、1.3μmおよび1.5μm帯であり、半導体受光素子の光吸収層には、効率よく光電変換が行える材料として、InGaAsが一般に用いられている。 ただし、この材料は、バンドギャップが狭いため、高増倍に必要電界を印加すると、トンネルリーク電流の増加をまねくという問題がある。 このため、InGaAsよりバンドギャップの広い材料を増倍層に用いることで、暗電流の抑制と高増倍率とを同時に満たす素子が実現されている(非特許文献1参照)。

    上述したアバランシェフォトダイオードでは、光吸収層および増倍層のヘテロ接合領域におけるバンド構造と電界プロファイルの設計が重要となる。 高増倍動作のため、増倍層には高電界を印加することになるが、光吸収層では、リーク電流を抑制するために電界を低く抑制する必要が生じる。 このため、光吸収層および増倍層のヘテロ接合領域には、電界制御層が設けられ、動作時において、増倍層には高電界が印加され、光吸収層に印加される電界は抑制されるように設計されている。

    特許第4061057号公報

    H. Kanbe et al. , " InGaAs Avalanche Photodiode with InP pn Junction ", Electron Letters, vol.16, no.5, pp.163-165, 1980. 名田允洋, 村本好史, 横山春喜, 重川直輝、「イオン注入・拡散フリー新構造InP/InGaAs アバランシェフォトダイオード」、第71回応用物理学会学術講演会 講演予稿集、17p-H-2、2010年。

    ところが、非特許文献1の構成では、ある一定以上のバイアス電圧を印加しないと、光電流が上記ヘテロ接合のバリア障壁を乗り越えて電流値として取り出せない。 この結果、光電流が流れ出すバイアス電圧を印加したときには、増倍層でも増倍に十分な電圧が印加されることになり、外部回路では、一定量の増倍された光電流値が検出されるものとなる。 このため、増倍率が1のときの感度は、シミュレーションによる見積もりでしか得ることができず、正確な値を取得することができない。 増倍率が1のときの感度がわからないと、素子の正確な増倍率の情報が得られず、素子の正確な評価ができずに問題となる。

    また、近年の光通信システムにおける技術開発動向は、WDM(Wavelength-division multiplexing:波長分割多重方式)や、DQPSK(Phase Shift Keying:差動四相位相変位変調方式)などの、パラレル伝送方式が活性化しており、受光素子も複数の素子を1つのチップにモノリシックに集積したアレイ素子の開発が進んでいる。 アバランシェフォトダイオードにおいても、アレイ化した構成の実現が重要である。 しかしながら、実際の光学実装においては、光電流値をモニタしながら光軸をあわせるアクティブ調芯が、前述したことにより高いバイアス電圧を印加した状態でしか実施できない。 また、1つの光信号を分割して複数の素子で受光する構成において、各々の素子で同じバイアス電圧に対して増倍率に差が生じている場合、各々の素子で結合が最適されている状態の光電流値が異なることになり、最も結合があった状態を判別することが容易ではない。

    本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、アバランシェフォトダイオードにおける増倍率が1のときの感度が測定できるようにすることを目的とする。

    本発明に係る半導体受光素子は、基板の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層と、光吸収層の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層と、光吸収層の他方の面に形成されたp型半導体層と、光吸収層と反対側の電界制御層の上に形成された増倍層と、光吸収層と反対側の増倍層の上に形成されたn型半導体層と、p型半導体層に接続するp型電極と、光吸収層に接続するモニタ電極とを備え、光吸収層は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有した化合物半導体から構成され、電界制御層,増倍層,およびn型半導体層は、光吸収層を構成する半導体より大きなバンドギャップエネルギーを有する半導体から構成され、p型半導体層およびn型半導体層は、不純物を導入することで各々の導電型とされ、光吸収層は、p型半導体層およびn型半導体層よりも不純物濃度が低い状態とされている。

    上記半導体受光素子において、基板の上に、n型半導体層,増倍層,電界制御層,光吸収層,p型半導体層の順に積層され、p型半導体層および積層方向の第1領域の光吸収層は、電界制御層より小さい径の柱状のメサ部とされ、積層方向の第1領域以外の第2領域の光吸収層は、メサ部より大きい面積とされ、第1領域の光吸収層の側方の第2領域の光吸収層の上にモニタ電極が形成されていればよい。

    また、上記半導体受光素子において、基板の上に、p型半導体層,光吸収層,電界制御層,増倍層,n型半導体層の順に積層され、電界制御層,増倍層,n型半導体層は、光吸収層より小さい径の柱状のメサ部とされ、メサ部の側方の光吸収層の上にモニタ電極が形成されているようにしてもよい。 このとき、n型半導体層に接続するn型電極を備えるようにするとよい。

    上記半導体受光素子において、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有したp型の化合物半導体から構成されて、p型半導体層と光吸収層との間に形成されたp型光吸収層を備えるようにしてもよい。

    以上説明したように、本発明によれば、アバランシェフォトダイオードにおける増倍率が1のときの感度が測定できるようにする。

    図1は、本発明の実施の形態1における半導体受光素子の構成を示す断面図である。

    図2は、図1に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    図3は、一般的なアバランシェフォトダイオードの構成を示す断面図である。

    図4は、図3に示すアバランシェフォトダイオードの積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    図5は、本発明の実施の形態2における半導体受光素子の構成を示す断面図である。

    図6は、図5に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    図7は、本発明の実施の形態3における半導体受光素子の構成を示す断面図である。

    図8は、図7に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。

    [実施の形態1]
    はじめに、本発明の実施の形態1について図1,図2を用いて説明する。 図1は、本発明の実施の形態1における半導体受光素子の構成を示す断面図である。 また、図2は、図1に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    この半導体受光素子は、基板101の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層102と、光吸収層102の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層103と、光吸収層102の他方の面に形成されたp型半導体層104と、光吸収層102の形成側とは反対側の電界制御層103の上に形成された増倍層105と、光吸収層102の形成側とは反対側の増倍層105の上に形成されたn型半導体層106とを備える。 また、半導体受光素子は、p型半導体層104に接続するp型電極107と、光吸収層102に接続するモニタ電極108とを備える。

    実施の形態1では、基板101の上に、n型半導体層106,増倍層105,電界制御層103,光吸収層102,p型半導体層104の順に積層されている。 また、p型半導体層104および積層方向の第1領域121の光吸収層102は、電界制御層103より小さい径の柱状のメサ部とされ、積層方向の第1領域121以外の第2領域122の光吸収層102は、メサ部より大きい面積とされている。 また、モニタ電極108は、第1領域121の光吸収層102の側方の第2領域122の光吸収層102の上に形成されている。

    なお、光吸収層102は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有した化合物半導体から構成され、電界制御層103,増倍層105,n型半導体層106は、光吸収層102を構成する半導体より大きなバンドギャップエネルギーを有する半導体から構成されている。 また、p型半導体層104およびn型半導体層106は、不純物を導入することで各々の導電型とされ、光吸収層102は、p型半導体層104およびn型半導体層106よりも不純物濃度が低い状態とされている。

    例えば、基板101は、半絶縁性のInPから構成し、n型半導体層106は、n型の不純物を高濃度に導入したn + −InPから構成し、増倍層105は、アンドープのInPから構成し、電界制御層103は、p形の不純物を導入したp−InPから構成すればよい。 また、光吸収層102は、アンドープのInGaAsから構成し、p型半導体層104は、p型の不純物を高濃度に導入したp + −InGaAsから構成すればよい。 また、各電極は、チタン層/白金層/金層の3層積層膜から構成すればよい。

    次に、実施の形態1における半導体受光素子の製造方法について簡単に説明する。 まず、半絶縁性のInPからなる基板101上に、Siを不純物として高濃度にドーピングしたn + −InP(n型半導体層106)、アンドープのInP(増倍層105)、Siを不純物としてドーピングしたn−InP(電界制御層103)、アンドープのInGaAs(光吸収層102)、およびZnを不純物として高濃度にドーピングしたp + −InGaAs(p型半導体層104)をエピタキシャル成長により順次堆積する。 これらは、よく知られたMOVPE法により形成すればよい。

    次に、p + −InGaAsの層の上に、p型電極107を形成する。 例えば、p型電極107となる領域に開口部を備えるレジストマスクパターンを形成し、この上に、電子ビーム蒸着法により、白金層/チタン層/金層の3層積層膜を形成する。 この後、レジストマスクパターンを除去すれば、p + −InGaAsの層(p型半導体層104)にオーミック接続するp型電極107が形成できる。 これは、所謂リフトオフ法と呼ばれる製造方法である。

    次に、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術(ウエットエッチング)により、上述したp + −InGaAs、アンドープのInGaAsの層をパターニングして所望の柱状(メサ形状)としたp型半導体層104および光吸収層102を形成する。 このとき、アンドープのInGaAsの層は、積層方向に途中までパターニングする。 これにより、第1領域121の光吸収層102が、第2領域122の光吸収層102より小さい径(面積)のメサ部となる。

    次に、上記パターニングにより露出した第2領域122の光吸収層102の上に、モニタ電極108を形成する。 モニタ電極108は、チタン層/白金層/金層の3層構造とする。 p型電極107と同様に、電子ビーム蒸着法とリフトオフ法とによりモニタ電極108を形成すればよい。 この後、素子分離のために、第2領域122のInGaAs,n−InP,アンドープのInP,n + −InPの各層をパターニングし、第2領域122の光吸収層102,電界制御層103,増倍層105,n型半導体層106を形成する。

    以下、図3,図4に示す一般的なアバランシェフォトダイオードとの比較により、実施の形態1の半導体受光素子の特徴について説明する。 図3は、一般的なアバランシェフォトダイオードの構成を示す断面図である。 また、図4は、図3に示すアバランシェフォトダイオードの積層方向の、無バイアスにおけるバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    このアバランシェフォトダイオードは、基板401の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層402と、光吸収層402の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層403と、光吸収層402の他方の面に形成されたp型半導体層404と、光吸収層402の形成側とは反対側の電界制御層403の上に形成された増倍層405と、光吸収層402の形成側とは反対側の増倍層405の上に形成されたn型半導体層406とを備える。 また、p型半導体層404に接続するp型電極407と、n型半導体層406に接続するn型電極408とを備える。

    このアバランシェフォトダイオードは、基板401の上に、n型半導体層406,増倍層405,電界制御層403,光吸収層402,p型半導体層404の順に積層されている。 また、p型半導体層404,光吸収層402,電界制御層403,増倍層405は、所定の径の柱状のメサ部とされ、増倍層405の側方のn型半導体層406の上にn型電極408が形成されている。

    例えば、基板401は、半絶縁性のInPから構成され、n型半導体層406は、n型の不純物を高濃度に導入したn + −InPから構成され、増倍層405は、アンドープのInPから構成され、電界制御層403は、p形の不純物を導入したp−InPから構成されている。 また、光吸収層402は、アンドープのInGaAsから構成され、p型半導体層404は、p型の不純物を高濃度に導入したp + −InGaAsから構成されている。 また、各電極は、チタン層/白金層/金層の3層積層膜から構成されている。

    上述したアバランシェフォトダイオードでは、p型半導体層404および光吸収層402のメサを形成し、次いで、電界制御層403および増倍層405のメサを形成した後、露出するn型半導体層406の上にn型電極408を形成している。

    このアバランシェフォトダイオードでは、p型電極407からn型電極408の間で発生したキャリアを、外部に取り出している。 このアバランシェフォトダイオードのバンドの状態は、図4に示すように、電界制御層403の存在により、光吸収層402では低電界となり、増倍層405では高電界となる電界プロファイルが実現されている。 また、このバンド図より、無バイアス時には、電界制御層403のバリア障壁により、光吸収層402で発生するキャリアは、外部に取り出せないこともわかる。

    上述した一般的なアバランシェフォトダイオードに対し、実施の形態1における半導体受光素子では、第1領域121の光吸収層102は、電界制御層103より小さい径の柱状のメサ部とし、積層方向の第1領域121以外の第2領域122の光吸収層102は、メサ部より大きい面積とし、第2領域122の光吸収層102では、第1領域121の光吸収層102の側方の表面が露出した状態とし、ここに、モニタ電極108を形成している。

    この構成では、図2のバンド図に示すように、無バイアス時においても、光吸収層102で発生したキャリアは、電界制御層103によるバリア障壁がないためこれを乗り越える必要が無く、モニタ電極108から外部に取り出せる状態となっている。 この構成により、実施の形態1における半導体受光素子では、光吸収層102で発生するキャリアを、バイアス電圧で増倍することなく外部でモニタすることが可能となる。

    この結果、実施の形態1の半導体受光素子によれば、同一の層構成で作製されるアバランシェフォトダイオードで増倍率が1のときの受光感度を、精度よく検出して評価することができる。 また、複数のアバランシェフォトダイオードを1チップにモノリシックに積層したアレイ素子を作製する際に、これら素子と同一の層構成とした実施の形態1の半導体受光素子を光軸調芯用に同時に作製しておくことで、高電圧を印加することなく、低電圧印加で精度の高い調芯が可能となる。

    [実施の形態2]
    次に、本発明の実施の形態2について図5,図6を用いて説明する。 図5は、本発明の実施の形態2における半導体受光素子の構成を示す断面図である。 また、図6は、図5に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    この半導体受光素子は、基板201の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層202と、光吸収層202の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層203と、光吸収層202の他方の面に形成されたp型半導体層204と、光吸収層202の形成側とは反対側の電界制御層203の上に形成された増倍層205と、光吸収層202の形成側とは反対側の増倍層205の上に形成されたn型半導体層206とを備える。 加えて、実施の形態2では、p型半導体層204と光吸収層202との間に形成されたp型光吸収層209を備える。 また、p型半導体層204に接続するp型電極207と、光吸収層202に接続するモニタ電極208とを備える。

    実施の形態2では、基板201の上に、n型半導体層206,増倍層205,電界制御層203,光吸収層202,p型光吸収層209,p型半導体層204の順に積層されている。 また、p型半導体層204および積層方向の第1領域221の光吸収層202は、電界制御層203より小さい径の柱状のメサ部とされ、積層方向の第1領域221以外の第2領域222の光吸収層202は、メサ部より大きい面積とされている。 また、モニタ電極208は、第1領域221の光吸収層202の側方の第2領域222の光吸収層202の上に形成されている。

    なお、光吸収層202およびp型光吸収層209は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有した化合物半導体から構成され、電界制御層203,増倍層205,n型半導体層206は、光吸収層202を構成する半導体より大きなバンドギャップエネルギーを有する半導体から構成されている。 また、p型半導体層204およびn型半導体層206は、不純物を導入することで各々の導電型とされ、光吸収層202は、p型半導体層204およびn型半導体層206よりも不純物濃度が低い状態とされている。 また、p型光吸収層209は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有したp型の化合物半導体から構成されている。

    例えば、基板201は、半絶縁性のInPから構成し、n型半導体層206は、n型の不純物を高濃度に導入したn + −InPから構成し、増倍層205は、アンドープのInPから構成し、電界制御層203は、p形の不純物を導入したp−InPから構成すればよい。 また、光吸収層202は、アンドープのInGaAsから構成し、p型半導体層204は、p型の不純物を高濃度に導入したp + −InGaAsPから構成すればよい。 また、p型光吸収層209は、p形の不純物を導入したp−InGaAsから構成すればよい。 また、各電極は、チタン層/白金層/金層の3層積層膜から構成すればよい。

    次に、実施の形態2における半導体受光素子の製造方法について簡単に説明する。 まず、半絶縁性のInPからなる基板201上に、Siを不純物として高濃度にドーピングしたn + −InP(n型半導体層206)、アンドープのInP(増倍層205)、Siを不純物としてドーピングしたn−InP(電界制御層203)、アンドープのInGaAs(光吸収層202)、Znを不純物としてドーピングしたp−InGaAs(p型光吸収層209)、およびZnを不純物として高濃度にドーピングしたp + −InGaAsP(p型半導体層204)をエピタキシャル成長により順次堆積する。 これらは、よく知られたMOVPE法により形成すればよい。

    次に、p + −InGaAsPの層の上に、p型電極207を形成する。 例えば、p型電極207となる領域に開口部を備えるレジストマスクパターンを形成し、この上に、電子ビーム蒸着法により、白金層/チタン層/金層の3層積層膜を形成する。 この後、レジストマスクパターンを除去すれば、p + −InGaAsPの層(p型半導体層204)にオーミック接続するp型電極207が形成できる。

    次に、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術(ウエットエッチング)により、上述したp + −InGaAsP、p−InGaAs、アンドープのInGaAsの層をパターニングして所望の柱状(メサ形状)としたp型半導体層204,光吸収層202,およびp型光吸収層209を形成する。 このとき、アンドープのInGaAsの層は、積層方向に途中までパターニングする。 これにより、第1領域221の光吸収層202が、第2領域222の光吸収層202より小さい径(面積)のメサ部となる。

    次に、上記パターニングにより露出した第2領域222の光吸収層202の上に、モニタ電極208を形成する。 モニタ電極208は、チタン層/白金層/金層の3層構造とする。 p型電極207と同様に、電子ビーム蒸着法とリフトオフ法とによりモニタ電極208を形成すればよい。 この後、素子分離のために、第2領域222のInGaAs,n−InP,アンドープのInP,n + −InPの各層をパターニングし、第2領域122の光吸収層202,電界制御層203,増倍層205,n型半導体層206を形成する。

    実施の形態2では、前述した実施の形態1における半導体受光素子に、p型光吸収層209を加えている。 この構成とすることで、増倍率が1のときの受光感度を増加させることが可能となる。 光吸収層202およびp型光吸収層209の全体で発生するキャリアの応答は、各々の光吸収層で発生するキャリアで独立に考慮することが可能であり、2つの層をあわせた全体の層厚に対して最適な応答速度を可能にする配分比が存在する。 また、この配分比とする技術について明らかにされている(特許文献1参照)。

    実施の形態2における半導体受光素子は、図6のバンド図に示すように、p型光吸収層209および光吸収層202で発生したキャリアは、電界制御層203によるバリア障壁がないためこれを乗り越える必要が無く、モニタ電極208から外部に取り出せる状態となっている。 この構成により、実施の形態2における半導体受光素子では、p型光吸収層209および光吸収層202で発生するキャリアを、バイアス電圧で増倍することなく外部でモニタすることが可能となる。

    この結果、実施の形態2の半導体受光素子においても、同一の層構成で作製されるアバランシェフォトダイオードで増倍率が1のときの受光感度を、精度よく検出して評価することができる。 また、複数のアバランシェフォトダイオードを1チップにモノリシックに積層したアレイ素子を作製する際に、これら素子と同一の層構成とした実施の形態1の半導体受光素子を光軸調芯用に同時に作製しておくことで、高電圧を印加することなく、低電圧印加で精度の高い調芯が可能となる。

    [実施の形態3]
    次に、本発明の実施の形態3について図7,図8を用いて説明する。 図7は、本発明の実施の形態3における半導体受光素子の構成を示す断面図である。 また、図8は、図7に示す半導体受光素子の積層方向のバンドギャップの変化を示すバンド図である。

    この半導体受光素子は、基板301の上に形成された化合物半導体からなる光吸収層302と、光吸収層302の一方の面に接して形成された化合物半導体からなる電界制御層303と、光吸収層302の他方の面に形成されたp型半導体層304と、光吸収層302の形成側とは反対側の電界制御層303の上に形成された増倍層305と、光吸収層302の形成側とは反対側の増倍層305の上に形成されたn型半導体層306とを備える。 また、実施の形態3では、p型半導体層304と光吸収層302との間に形成されたp型光吸収層309を備える。 また、p型半導体層304に接続するp型電極307と、光吸収層302に接続するモニタ電極308とを備える。

    実施の形態3では、基板301の上に、p型半導体層304,p型光吸収層309,光吸収層302,電界制御層303,増倍層305,n型半導体層306の順に積層されている。 実施の形態3では、p型光吸収層309および光吸収層302とは、柱状に形成された第1メサとされ、電界制御層303および増倍層305は、第1メサより小さい径の柱状に形成された第2メサとされ、n型半導体層306は、第2メサより更に小さい径の第3メサとされている。

    上述した構成の第2メサの側方の光吸収層302の上にモニタ電極308が形成されている。 また、第1メサの側方のp型半導体層304の上に、p型半導体層304に接続するp型電極307が形成されている。 加えて、実施の形態3では、n型半導体層306の上に、n型半導体層306に接続するn型電極310が形成されている。 実施の形態3では、前述した実施の形態1,2とは、基板301側からの各層の積層順が逆転しており、n型半導体層306が最上層となり、この上に、n型電極310が形成されている。 この構成とすることで、最も小さい径とした第3メサのn型半導体層306により、これより下(基板側)の素子内部に電界が閉じ込められるようになり、素子側面の表面に流れる電流を低減させることができるようになる(非特許文献2参照)。

    なお、光吸収層302およびp型光吸収層309は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有した化合物半導体から構成され、電界制御層303,増倍層305,およびn型半導体層306は、光吸収層302を構成する半導体より大きなバンドギャップエネルギーを有する半導体から構成されている。 また、p型半導体層304およびn型半導体層306は、不純物を導入することで各々の導電型とされ、光吸収層302は、p型半導体層304およびn型半導体層306よりも不純物濃度が低い状態とされている。 また、p型光吸収層309は、対象とする光の波長に対応するバンドギャップエネルギーを有したp型の化合物半導体から構成されている。

    例えば、基板301は、半絶縁性のInPから構成し、n型半導体層306は、n型の不純物を高濃度に導入したn + −InPから構成し、増倍層305は、アンドープのInPから構成し、電界制御層303は、p形の不純物を導入したp−InPから構成すればよい。 また、光吸収層302は、アンドープのInGaAsから構成し、p型半導体層304は、p型の不純物を高濃度に導入したp + −InGaAsPから構成すればよい。 また、p型光吸収層309は、p形の不純物を導入したp−InGaAsから構成すればよい。 また、各電極は、チタン層/白金層/金層の3層積層膜から構成すればよい。

    次に、実施の形態3における半導体受光素子の製造方法について簡単に説明する。 まず、半絶縁性のInPからなる基板301上に、Znを不純物として高濃度にドーピングしたp + −InGaAsP(p型半導体層304)、Znを不純物としてドーピングしたp−InGaAs(p型光吸収層309)、アンドープのInGaAs(光吸収層302)、Siを不純物としてドーピングしたn−InP(電界制御層303)、アンドープのInP(増倍層305)、およびSiを不純物として高濃度にドーピングしたn + −InP(n型半導体層306)をエピタキシャル成長により順次堆積する。 これらは、よく知られたMOVPE法により形成すればよい。

    次に、n + −InPの層の上に、n型電極310を形成する。 例えば、n型電極310となる領域に開口部を備えるレジストマスクパターンを形成し、この上に、電子ビーム蒸着法により、白金層/チタン層/金層の3層積層膜を形成する。 この後、レジストマスクパターンを除去すれば、n + −InP(n型半導体層306)にオーミック接続するn型電極310が形成できる。

    次に、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術(ウエット,ドライエッチング)により、上述したn + −InPの層をパターニングし、前述した第3メサとしたn型半導体層306を形成する。 次に、上述同様のパターニング技術によりInP,n−InPの層をパターニングし、前述した第2メサとした増倍層305,電界制御層303を形成する。 次に、第2メサの形成により露出した第2メサ側方のアンドープのInGaAsの層の上に、モニタ電極308を形成する。 前述したn型電極310と同様にモニタ電極308を形成すればよい。

    次に、上述同様のパターニング技術によりアンドープのInGaAs,p−InGaAsの層をパターニングし、前述した第1メサとした光吸収層302,p型光吸収層309を形成する。 次いで、第1メサの形成により露出した第1メサ側方のp + −InGaAsPの層の上に、p型電極307を形成する。 前述したモニタ電極308,n型電極310と同様にp型電極307を形成すればよい。 この後、素子分離のためにp + −InGaAsPの層をパターニングしてp型半導体層304を形成する。

    実施の形態3における半導体受光素子は、図8のバンド図に示すように、p型光吸収層309および光吸収層302で発生したキャリアは、電界制御層303によるバリア障壁がないためこれを乗り越える必要が無く、モニタ電極308から外部に取り出せる状態となっている。 この構成により、実施の形態3における半導体受光素子でも、p型光吸収層309および光吸収層302で発生するキャリアを、バイアス電圧で増倍することなく外部でモニタすることが可能となる。

    この結果、実施の形態3の半導体受光素子においても、同一の層構成で作製されるアバランシェフォトダイオードで増倍率が1のときの受光感度を、精度よく検出して評価することができる。 また、複数のアバランシェフォトダイオードを1チップにモノリシックに積層したアレイ素子を作製する際に、これら素子と同一の層構成とした実施の形態1の半導体受光素子を光軸調芯用に同時に作製しておくことで、高電圧を印加することなく、低電圧印加で精度の高い調芯が可能となる。

    また、実施の形態3における半導体受光素子では、n型電極310を備えており、基板301の側より入射した光に対して、n型電極310をミラーとして機能させることができる。 半導体受光素子の受光感度は、光吸収層の層厚のみで決定されるものではなく、光の入射形態や、上述したようなミラーの有無の構造など、また、多層構造における各層界面の反射と干渉効果などを総合して最終的に得られる。 従って、同一の層構成としたアバランシェフォトダイオードのモニタを半導体受光素子で実現するためには、上述したようなミラーの構造も、アバランシェフォトダイオードと同様にしておく必要がある。 なお、モニタを行うときには、発生すキャリアが電界制御層303によるバリア障壁を乗り越えて増倍層305に到達することが発生しないように、n型電極310には電圧を印加せず、p型電極307とモニタ電極308との間にのみバイアス電圧が印加されるようにしておく。 このためには、n型電極310は、孤立させておく構造とする。

    本発明では、アバランシェフォトダイオードが形成されている同一基板上に、アバランシェフォトダイオードと同一のプロセスで同一の層構成として半導体受光素子を作製し、アバランシェフォトダイオードの性能検査および光学実装時のモニタとして半導体受光素子を適用できるようにした。 光通信用として一般的に用いられる光吸収層と増倍層とを分離したアバランシェフォトダイオードの構造では、光電流を外部に取り出すために必要となるバイアス電圧が高く、また、実際に外部に取り出されたときには増倍も行われているために、素子が本来有する増倍率が1における受光感度を精度よく得ることが困難であった。

    また、複数のアバランシェフォトダイオードを1つのチップ上にモノリシック集積したアレイ素子では、上述したことにより、光調芯時に高いバイアス電圧が必要になる。 また、この場合、調芯に用いた素子間でバイアス電圧に対する増倍率に差があると、最適状態であることの判断が困難である。

    上述した各問題に対し、本発明による半導体受光素子は、アバランシェフォトダイオードと同じ層構造で、電極の形状および素子形状(メサ構造)を同一の製造プロセス内で変更して作製することが可能であり、光吸収層で発生する光電流を増倍層を通過させることなく外部に取り出すことを可能としている。 これにより、本発明の半導体受光素子では、増倍率を1とした受光感度が精度よく求められるようになり、同一層構成のアバランシェフォトダイオードの特性調査が容易に行えるようになる。 また、アバランシェフォトダイオードのアレイ素子作製時の光軸調芯用として同時に作製しておけば、低電圧で高い精度の調芯が可能となる。

    なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。 例えば、光吸収層をInGaAsから構成し、電界制御層,増倍層をInPから構成したが、これに限るものではなく、他の半導体を用いるようにしてもよい。 また、電極についても、一般的なアロイメタルおよびノンアロイメタル構造のいずれでも適用可能である。 また、対象とする光の入射は、基板の側に限るものではなく、素子上方から入射するようにしてもよいことは言うまでもない。 この場合、素子上部に設ける電極をリング状にするなど、光が入射可能な構造とすればよい。

    101…基板、102…光吸収層、103…電界制御層、104…p型半導体層、105…増倍層、106…n型半導体層、107…p型電極、108…モニタ電極。

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