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Charged corpuscular beam microscope

阅读:564发布:2024-01-08

专利汇可以提供Charged corpuscular beam microscope专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide an accurate observation even through a hole having a low aspect ratio and, at the same time, obtain a high grade of picture information through a high aspect ratio hole as well, by modulating the charged corpuscular beam applied to a surface of an examined object to cause ultrasonic vibrations thereof from a point of beam irradiation, and causing a change in phase of the reflected laser beams in synchronism with the vibrations.
CONSTITUTION: The corpuscular beams from a charged corpuscular beam source 1 which have been modulated by a modulation means 12 are focused by a condenser lens 2 and are scanned by a scanning coil 3. Thereafter, the beams are caused to pass through a through hole of a perforated galvanomirror 15 and through a through hole of a perforated optical objective lens 16. Next, the corpuscular beams are further diaphragmed and are applied onto a point of irradiation 5b of an examined object 5 to cause production therefrom of an ultrasonic wave having the same frequency as the modulated frequency of the corpuscular beams. On the other hand, light rays from a laser diode 18 are caused to be applied to a portion of the examined object 5 in the vicinity of the point of irradiation 5b by a half mirror 19, the mirror 15, and the lens 16, thereby causing the reflected laser beams to be also phase modulated by vibrations. The interference light rays obtained are made incident, using an imaging lens 21, upon an avalanche photodiode 22.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Charged corpuscular beam microscope专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 被検物に荷電粒子線を集束して照射する電子光学系と、 前記荷電粒子線を変調する変調手段と、 前記被検物上の前記荷電粒子線の照射点の近傍にレーザビームを集束して照射する光学系と、 前記被検物から反射される前記レーザビームの位相変化を検出する位相変化検出手段とを設けた事を特徴とする荷電粒子線顕微鏡。
  • 【請求項2】 前記被検物上に2次電子増倍を行う蒸気を封入し、該蒸気中に所定の電圧を印加した電極を設け、 該電極より得られる電流と前記レーザビームの位相変化とより前記被検物の表面状態を観察するようにした事を特徴とする請求項1記載の荷電粒子線顕微鏡。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、例えばアスペクト比の大きな穴の底でも良好に観察できる荷電粒子線顕微鏡に関する。

    【0002】

    【従来の技術】走査電子顕微鏡等の荷電粒子線顕微鏡は、光学顕微鏡の倍率に比べて格段に高い倍率を有するため様々な用途で使用されているが、用途を更に拡大するべく観察系の種々の改善が行われている。 図3(a)
    は従来の第1の荷電粒子線顕微鏡を示し、この図3
    (a)において、荷電粒子線源1を発した荷電粒子線はコンデンサレンズ2、走査コイル3及び対物レンズ4を経て被検物5に照射される。 被検物5は保持機構6によって保持されている。 7は走査信号を発生する走査手段を示し、その走査信号及び走査位置を示す信号がそれぞれ走査コイル3及び表示手段8に供給される。

    【0003】走査コイル3により荷電粒子線を被検物5
    上で走査することにより、被検物5からその表面形状及び材質に応じた2次電子が発生し、この2次電子が被検物5に比べ正電位を与えられたコレクタ電極9で集められる。 コレクタ電極9により集められた2次電子がシンチレータ10に衝突して光が発生し、この光がフォトマルチプライア11により電気信号に変換され、この電気信号が表示手段8に供給される。 これにより、表示手段8の表示画面には被検物5の表面の疑似画像が表示される。

    【0004】また、図4は従来の第2の荷電粒子線顕微鏡を示すが、この図4において図3(a)に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。 この図4において、12は変調手段を示し、この変調手段1
    2から変調信号が出され、この変調信号が荷電粒子線源1及びロックインアンプ13の一方の入力端子に供給される。 荷電粒子線源1から放出される荷電粒子線にはその変調信号により振幅変調がかけられている。 14は歪ゲージ等よりなる超音波検出器を示し、超音波検出器14は保持機構6と一体に又は保持機構6とは別体で独立に構成されている。 超音波検出器14は、保持機構6
    に保持された被検物5に密着して配置され、超音波検出器14の出力信号がロックインアンプ13の他方の入力端子に供給されている。 超音波検出器14からの出力信号の内で変調手段12の変調信号に同期した成分がロックインアンプ13により増幅され、この増幅された信号が表示手段8に供給されている。

    【0005】図4において、荷電粒子線源1を発した振幅変調された荷電粒子線は、コンデンサレンズ2、走査コイル3及び対物レンズ4を経て被検物5に照射される。 被検物5には、その表面の特性に応じた強度で、変調手段12により荷電粒子線に与えられた変調と等しい周期の振動(超音波)が発生する。 この振動が超音波検出器14により電気信号に変換され、この電気信号がロックインアンプ14に供給されている。 従って、表示手段8ではその超音波検出器14により検出された被検物5の振動の分布が疑似画像として表示される。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に示す第1の従来例においては、被検物5の表面のアスペクト比の大きな穴の底が良好に観察できない不都合があった。 即ち、図3(b)に示すように、被検物5の表面に内径aで深さbの穴5aが形成されているものとして、そのアスペクト比b/aが大きい場合には、穴5a
    の底で発生した2次電子が穴の壁に衝突してしまい、十分な電気信号を得ることができない。

    【0007】また、図4に示す第2の従来例は、被検物5上の荷電粒子線の照射点で発生した振動、即ち超音波のうち、被検物内を通過した超音波を超音波検出器14
    で検出することによって、被検物5を観察する。 従って、超音波は伝搬経路(被検物5)で種々の影響を大きく受けてしまうため、SN比が悪いという不都合があった。 本発明は斯かる点に鑑み、アスペクト比の大きな穴の底であっても高品位な画像情報を得ることができる荷電粒子線顕微鏡を提供することを目的とする。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明による荷電粒子線顕微鏡は、例えば図1に示す如く、被検物(5)に荷電粒子線を集束して照射する電子光学系(2,3,4)
    と、その荷電粒子線を変調する変調手段(12)と、その被検物(5)上のその荷電粒子線の照射点(5b)の近傍にレーザビームを集束して照射する光学系(15,
    16,18,19)と、その被検物(5)から反射されるそのレーザビームの位相変化を検出する位相変化検出手段(20,21,22)とを設けたものである。

    【0009】この場合、例えば図2に示すように、その被検物(5)上に2次電子増倍を行う蒸気(24)を封入し、この蒸気中に所定の電圧を印加した電極(23)
    を設け、この電極(23)より得られる電流とそのレーザビームの位相変化とよりその被検物(5)の表面状態を観察するようにしてもよい。

    【0010】

    【作用】斯かる本発明によれば、被検物(5)の表面に照射される荷電粒子線は変調されているため、被検物(5)上の荷電粒子線の照射点から超音波振動が生じる。 そして、被検物(5)上のその照射点の近傍から反射されるレーザビームの位相もその超音波振動に同期して変化するので、その位相変化を検出することにより被検物(5)の表面の情報を得ることができる。 この場合、2次電子を検出する方式ではないので、アスペクト比の小さい穴であっても正確に観察することができる。
    更に、レーザビームは被検物(5)の荷電粒子線の照射点の近傍に集束されており、超音波の発生源から超音波の検出点であるレーザビームの反射面までの伝搬路は非常に短い。 従って、伝播路での影響は少なく、アスペクト比の大きな穴の底の高品位な画像情報を得ることができる。

    【0011】また、例えば図2に示すように、被検物(5)上に2次電子増倍を行う蒸気(24)を封入し、
    この蒸気(24)中に所定の電圧を印加した電極(2
    3)を設けた場合には、被検物(5)から放出される2
    次電子は蒸気(24)中で増倍されて電極(23)に達する。 従って、その電極(23)を介して得られる電流からも被検物(5)の表面状態を観察することができ、
    被検物(5)を2次電子と超音波とから多面的に観察することができる。 この場合、電極(23)は被検物(5)より出た2次電子が蒸気により2次電子増倍を繰り返し、増幅された電子を直接検出しているので、レーザビームが照射されても検出される電流は変化しない。
    これに対して、通常のシンチレータを用いる方式とレーザビームを用いる方式とを併用すると、シンチレータから発生する光とレーザビームとの区別がつかないので、
    シンチレータ側での観測結果のSN比が悪化する虞がある。

    【0012】

    【実施例】以下、本発明による荷電粒子線顕微鏡の一実施例につき図1を参照して説明する。 この図1において図3及び図4に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。 図1は本実施例の全体の構成を示し、この図1において、荷電粒子線源1から順にコンデンサレンズ2、走査コイル3、対物レンズ4及び被検物5を配置し、被検物5を保持機構6に保持する。 そして、変調手段12の変調信号を荷電粒子線源1及びロックインアンプ13の一方の入力端子に供給し、走査手段7から出力される走査信号S1及び走査位置を示す信号をそれぞれ走査コイル3及び表示手段8に供給する。

    【0013】15は中央部に貫通孔を有する穴あきガルバノミラー、16は中央部に貫通孔を有する穴あき光学対物レンズを示し、走査コイル3と対物レンズ4との間に電子光学鏡筒の光軸に対して約45°傾斜させてその穴あきガルバノミラー15を配置する。 そして、穴あきガルバノミラー15と被検物5との間に穴あき光学対物レンズ16を配置する。 また、走査手段7から出力される走査信号S1をミラー用の駆動手段17に供給し、この駆動手段17で走査コイル3に同期して穴あきガルバノミラー15を振動させる。

    【0014】18はレーザダイオードを示し、このレーザダイオード18から放射状に射出されるレーザ光LB
    をハーフミラー19で反射レーザ光と透過レーザ光とに分け、反射レーザ光を穴あきガルバノミラー15に向けて、透過レーザ光を全反射鏡20に向ける。 この全反射鏡20より反射されたレーザ光がハーフミラー19で更に反射される方向に順に、結像レンズ21及びアバランシェフォトダイオード(以下「APD」と略称する)2
    2を配置し、このAPD22の出力信号をロックインアンプ13の他方の入力端子に供給し、ロックインアンプ13の出力信号を表示手段8に供給する。

    【0015】この場合、レーザダイオード18を出てハーフミラー19で反射されたレーザ光が、穴あきガルバノミラー15及び穴あき光学対物レンズ16を介して被検物5上の荷電粒子線の照射点の近傍にスポット状に集束するように光学系を構成する。 また、走査コイル3により荷電粒子線が被検物5上で走査されるのに追従して、穴あきガルバノミラー15の振動によりそのレーザ光のスポットも移動させる。 穴あき光学対物レンズ16
    の開口数NAを0.4程度にすると、被検物5上での例えば波長0.78μmのレーザ光のスポットの直径を1
    μm程度に絞ることができる。 また、荷電粒子線顕微鏡の倍率が高く荷電粒子線の被検物5上での走査範囲がレーザ光のスポットの中に収まる場合には、穴あきガルバノミラー15によるレーザ光の走査は省くことができる。

    【0016】また、被検物5により反射されたレーザ光は穴あき光学対物レンズ16及び穴あきガルバノミラー15を介してハーフミラー19に向う。 このハーフミラー19を透過した被検物5からのレーザ光は、ハーフミラー19で反射された全反射鏡20からのレーザ光と干渉し、これら干渉する2つのレーザ光は結像レンズ21
    でAPD22の受光面に集束される。 APD22からはその2つのレーザ光の干渉信号が出力される。

    【0017】上述の如く構成された本例の動作について以下説明する。 先ず、変調手段12により変調された荷電粒子線源1を出た荷電粒子線は、コンデンサレンズ2
    で集束されて走査コイル3で走査された後、穴あきガルバノミラー15の貫通孔及び穴あき光学対物レンズ16
    の貫通孔を通過する。 その後、荷電粒子線は対物レンズ4により更に絞られて被検物5の照射点5bに照射される。 被検物5の照射点5bからは荷電粒子線の変調周波数と同一の周波数の超音波が、その照射点5bの表面状態及び熱特性に応じた強度で発生する。

    【0018】一方、レーザダイオード18を出た光はハーフミラー19、穴あきガルバノミラー15及び穴あき光学対物レンズ16により、被検物5の荷電粒子線の照射点5bの近傍に照射される。 被検物5の表面は超音波により振動しており、被検物5からの反射レーザ光はこの振動による位相の変調を受けている。 この反射光は再び穴あき光学対物レンズ16及び穴あきガルバノミラー15を経てハーフミラー9に戻る。 そして、レーザダイオード18からハーフミラー19を透過して全反射鏡2
    0に入射し、この全反射鏡20で反射され更にハーフミラー19で反射された参照光と、その被検物5で反射されてハーフミラー19を透過したレーザ光とは干渉し、
    この干渉光が結像レンズ21によってAPD22に入射する。 APD22により電気信号となった被検物5の振動を表す信号の内で、変調手段12の変調信号と同期した成分のみがロックインアップ13により増幅され、この増幅された信号と走査手段7からの走査位置を示す信号によって表示手段8上に被検物5の疑似画像が表示される。

    【0019】この場合、荷電粒子線の変調周波数、即ち被検物5の振動の周波数は例えば数MHz〜数10MH
    zであり、被検物5の振動の振幅はレーザ光の波長に比べ極端に小さくない程度である。 また、荷電粒子線の変調周波数が小さい程に被検物5の振動の振幅は大きくなり検出感度が向上するが、変調周波数が小さいほどに1
    回の走査時間を長くする必要がある。

    【0020】上述のように本例によれば、被検物5上の変調された荷電粒子線に起因する振動がレーザ光の位相変化に変換され、この位相変化が電気的な干渉信号として検出される。 そして、レーザ光は被検物5上の荷電粒子線の照射点5bの近傍に集束されているので、その照射点5bで発生した振動(超音波)はほぼ直接的にレーザ光の位相変化に変換され、超音波の伝搬による影響はほぼ無視できる程度になる。 従って、観測対象が被検物5上のアスペクト比の大きな穴の底であっても、高品位な観測画像を得ることができる。 なお、上述実施例においては、レーザダイオード18とハーフミラー19との間にレーザ光を平行光束に変換するコリメータレンズを配置してもよい。 これにより、レーザ光の干渉の幅が例えば倍程度になり、それに応じて検出感度も例えば倍程度になる。

    【0021】また、上述実施例では、全反射鏡20からの参照光との干渉により被検物5から反射されたレーザ光の位相を検出するようにしているが、その全反射鏡2
    0は省略することもできる。 この場合には、例えば被検面5から反射されたレーザ光をハーフミラー19で反射させて積極的にレーザダイオード18に戻す。 レーザダイオード18は出力光と戻り光との位相関係又は戻り光の強度等により端子間電圧又は供給電流等が変化するので、その特性の変化より被検面5からの反射光の位相変化又は強度変化等を検出することができる。

    【0022】次に図2を参照して本発明の他の実施例につき説明する。 この実施例は図1の実施例に更に別の観測系を付加したものであり、図2において図1に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。
    図2は本例の全体の構成を示し、この図2において、対物レンズ4の荷電粒子線源1側の側面の近傍と被検物5
    との間に、輪帯状の検出電極23を設け、被検物5と検出電極23との間の空間には減圧された蒸気24を満たす。 その検出電極23には被検物5に対して所定の正の電圧を印加しておき、その検出電極23で検出された電流又はこの電流を電圧に変換した信号をスイッチ回路25の一方の入力端子に供給する。 なお、水蒸気24の代わりに2次電子増倍作用のある他の気体を封入してもよい。

    【0023】本例においても、レーザダイオード18を出たレーザ光がハーフミラー19、穴あきガルバノミラー15及び穴あき光学対物レンズ16を介して被検物5
    上の荷電粒子線の照射点にスポットを結ぶように光学系が構成されている。 そして、被検物5で反射したレーザ光が、穴あき光学対物レンズ16及び穴あきガルバノミラー15を経てハーフミラー19に戻り、この戻り光が全反射鏡12から反射され更にハーフミラー19で反射された参照光と干渉し、この干渉光がAPD22で電気信号に変換されるように構成されている。 そして、AP
    D22の出力信号をロックインアップ13の他方の入力端子に供給し、ロックインアンプ13の出力信号をスイッチ回路25の他方の入力端子に供給し、スイッチ回路25の出力信号を表示手段8に供給する。 その外の構成は図1と同様である。

    【0024】上述の如く構成された本実施例の動作について以下説明する。 図2において、変調手段12により変調された荷電粒子線源1を出た荷電粒子線は、コンデンサレンズ2で集束された後に走査コイル3で走査される。 その後、荷電粒子線は穴あきガルバノミラー15の貫通孔、穴あき光学対物レンズ16の貫通孔及び検出電極23の貫通孔を通過し、対物レンズ4により更に絞られて被検物5に照射される。 被検物5では荷電粒子線の変調周波数と同一の周波数の超音波が、被検物5上の荷電粒子線の照射点の表面状態及び熱特性に応じた強度で発生する。 これと同時に、その照射点から表面状態に応じた通常の2次電子も発生する。

    【0025】発生した2次電子は、検出電極23に印加された電圧によって水蒸気24の分子と衝突し、2次電子増倍を繰り返しながらドリフトして検出電極23に到達し、検出電極23では発生した2次電子に対応する電流が検出される。 この電流又はこの電流を電圧に変換した信号がスイッチ回路25の他方の入力端子に供給される。

    【0026】一方、レーザダイオード18を出たレーザ光はハーフミラー19、穴あきガルバノミラー15、穴あき光学対物レンズ16及び検出電極23の外側を経て被検物5上の荷電粒子線の照射点の近傍にスポットとして集束される。 被検物5の表面は超音波により振動しており、被検物5からの反射レーザ光はこの振動による位相変調を受けている。 この反射レーザ光は再び検出電極23の外側、穴あき光学対物レンズ16及び穴あきガルバノミラー15を経てハーフミラー9に戻る。 そして、
    レーザダイオード18からハーフミラー19を透過して全反射鏡鏡20に入射し、この全反射鏡20で反射されて更にハーフミラー19で反射された参照光とその被検物5から反射されてハーフミラー19を透過したレーザ光とが干渉し、この干渉光が結像レンズ21によってA
    PD22に入射する。 被検物5の振動に対応するレーザ光の位相変化はAPD22により電気信号に変換され、
    この電気信号の内で変調手段12の変調信号と同期した成分のみがロックインアップ13により増幅されてスイッチ回路25の一方の入力端子に供給される。

    【0027】そして、このロックインアンプ13からの信号と検出電極23からの信号とが、スイッチ回路25
    で切り替えられて表示手段8に供給される。 そのスイッチ回路25の切り替えは図示省略した制御手段等からの信号又はオペレータからのマニュアル的な切り替え信号により制御される。 表示手段8には、被検物5上の観測領域を発生する2次電子の量により捉えた疑似画像又は発生する超音波の振幅により捉えた疑似画像が表示される。 例えば、アスペクト比の大きな穴の近傍ではロックインアンプ13からの信号を表示手段8に供給し、その他の領域では検出電極23からの信号を表示手段8に供給することにより、アスペクト比の大きな穴の底でもその他の領域でも高品位な観測画像を得ることができる。

    【0028】この場合、検出電極23は直接2次電子を検出しているので、レーザ光の影響を受けない利点がある。 これに対して、通常のシンチレータを用いて2次電子を光に変換して検出する方式では、レーザ光と2次電子による光とが混じってしまうので、2次電子の検出に誤差が生じる虞がある。 ただし、この誤差の発生は例えば、シンチレータ方式で2次電子を検出しているときにレーザダイオード18の発光を停止するか、シャッターでレーザ光を遮蔽する等により防止することは可能であるが、機構又は回路構成が複雑化する不都合がある。

    【0029】また、図2では表示手段8は1個だけ設けられているが、ロックインアンプ13の出力信号用の表示手段と検出電極23用の表示手段とを別個に用意して、被検面5の観測面の状態を2次電子と超音波との2
    面から同時に観測するようにしてもよい。 このように同時に観測を行う場合には、レーザ光の影響を受けない検出電極23を用いる方式は特に有益である。 なお、本発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。

    【0030】

    【発明の効果】本発明によれば、被検物からの情報は発生する2次電子ではなく変調された荷電粒子線による振動から得ると共に、その振動の発生箇所の近傍で直接その振動をレーザビームの位相変化に変換して検出している。 従って、観測対象がアスペクトの高い穴の底であっても、高品位な画像情報を得ることができる利点がある。

    【0031】また、被検物上に2次電子増倍を行う蒸気を封入して2次電子検出用の電極を設けた場合には、被検物からの情報を発生する2次電子及び発生する振動の両方から得ることにより、被検物のより多面的な画像情報を得ることができる。 しかも、その電極は直接2次電子を検出しているため、レーザビームの影響を受けない利点がある。 更に、2次電子検出の障害がない部分については通常の2次電子による画像のみを得るようにして、表面形状のみの情報を得ることもできる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明による荷電粒子線顕微鏡の一実施例の全体の構成を示すブロック図である。

    【図2】本発明の他の実施例の全体の構成を示すブロック図である。

    【図3】(a)は従来の第1の荷電粒子線顕微鏡を示すブロック図、(b)はアスペクト比の高い穴を示す断面図である。

    【図4】従来の第2の荷電粒子線顕微鏡を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    1 荷電粒子線源 2 コンデンサレンズ 3 走査コイル 4 対物レンズ 5 被検物 6 保持手段 7 走査手段 8 表示手段 12 変調手段 13 ロックインアンプ 15 穴あきガルバノミラー 16 穴あき光学対物レンズ 18 レーザダイオード 19 ハーフミラー 20 全反射鏡 21 結像レンズ 22 アバランシェフォトダイオード(APD) 23 検出電極 24 水蒸気 25 スイッチ回路

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