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Nitric ester additive for nonaqueous electrolytic solution in rechargeable electrochemical battery

阅读:368发布:2024-02-18

专利汇可以提供Nitric ester additive for nonaqueous electrolytic solution in rechargeable electrochemical battery专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a lithium ion electrochemical battery having high charge/ discharge capacity and a long cycle life and activated by an electrolytic solution containing an additive for minimizing its first cycle irreversible capacity. SOLUTION: This electrochemical battery comprises a negative electrode intercalating with an alkaline metal, a positive electrode formed of an electrode active material intercalating with an alkaline metal, a nonaqueous electrolytic solution for activating the negative electrode and the positive electrode, and an organic nitric ester additive included in the electrolytic solution.,下面是Nitric ester additive for nonaqueous electrolytic solution in rechargeable electrochemical battery专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 a)アルカリ金属とインターカレートする負電極、 b)前記アルカリ金属とインターカレートする電極活物質からなる正電極、 c)前記負電極および前記正電極を活性化する非水性電解液、および d)前記電解液中に設けられた有機硝酸エステル添加剤からなる電気化学電池。
  • 【請求項2】 前記硝酸エステル添加剤が、一般式:
    (RO)N(=O) 2 (ここで、Rは1〜10個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の炭化水素またはヘテロ原子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選択される)を有することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項3】 前記硝酸エステル添加剤は、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチル、硝酸イソブチル、
    硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジルおよび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項4】 前記硝酸エステル添加剤は、約0.00
    1M〜約0.40Mの範囲内で前記電解液中に存在することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項5】 前記硝酸エステル添加剤は、約0.05
    Mまでの濃度で前記電解液中に存在する硝酸イソプロピルであることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項6】 前記電解液は、四種の非水性カーボネート溶媒の混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項7】 前記電解液は、ジメチルカーボネート、
    ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネートおよびエチルプロピルカーボネート、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の線状カーボネートからなることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項8】 前記電解液は、少なくとも3種類の前記線状カーボネートからなることを特徴とする請求項7に記載の電気化学電池。
  • 【請求項9】 前記電解液は、エチレンカーボネート、
    プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートおよびビニレンカーボネート、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の環状カーボネートを含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項10】 前記電解液は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートからなることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項11】 前記エチレンカーボネートは約10〜
    50体積%の範囲内であり、前記ジメチルカーボネートは約5〜75体積%の範囲内であり、前記エチルメチルカーボネートは約5〜50体積%の範囲内であり、前記ジエチルカーボネートは約3〜45体積%の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の電気化学電池。
  • 【請求項12】 前記電解液は、LiPF 6 、LiBF
    4 、LiAsF 6 、LiSbF 6 、LiClO 4 、Li
    AlCl 4 、LiGaCl 4 、LiNO 3 、LiC(S
    2 CF 33 、LiN(SO 2 CF 32 、LiSC
    N、LiO 3 SCF 2 CF 3 、LiC 65 SO 3 、L
    iO 2 CCF 3 、LiSO 3 F、LiB(C 654
    およびLiCF 3 SO 3 、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されたアルカリ金属塩を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項13】 前記アルカリ金属はリチウムであることを特徴とする請求項12に記載の電気化学電池。
  • 【請求項14】 前記負電極は、コークス、カーボンブラック、グラファイト、アセチレンブラック、炭素繊維およびガラス状炭素、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される負電極活物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項15】 前記負電極活物質はフッ素樹脂バインダーと混合されることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項16】 前記正電極は、バナジウム、チタン、
    クロム、銅、モリブデン、ニオブ、鉄、ニッケル、コバルトおよびマンガン、並びに上記物質の混合物から選択されるもののリチウム化酸化物、リチウム化硫化物、リチウム化セレン化物およびリチウム化テルル化物からなる群から選択される正電極活物質を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  • 【請求項17】 前記正電極活物質はフッ素樹脂バインダーと混合されることを特徴とする請求項16に記載の電気化学電池。
  • 【請求項18】 前記正電極活物質は、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、ニッケル粉末、アルミニウム粉末、チタン粉末およびステンレス鋼粉末、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される導電性添加材と混合されることを特徴とする請求項1
    6に記載の電気化学電池。
  • 【請求項19】 a)リチウムとインターカレートする負電極、 b)電極活物からなり、リチウムとインターカレートする正電極、 c)前記アノードおよび前記カソードを活性化する電解液、および d)前記電解液中に設けられた有機硝酸エステル添加剤からなり、前記電解液は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートの四種の非水性カーボネート溶媒の混合物中に溶解されたアルカリ金属塩を含むことを特徴とする電気化学電池。
  • 【請求項20】 前記硝酸エステル添加剤は、一般式:
    (RO)N(=O) 2 (ここで、Rは1〜10個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の炭化水素またはヘテロ原子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選択される)を有することを特徴とする請求項19に記載の電気化学電池。
  • 【請求項21】 前記硝酸エステル添加剤は、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジルおよび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項19に記載の電気化学電池。
  • 【請求項22】 前記エチレンカーボネートは約10〜
    50体積%の範囲内であり、前記ジメチルカーボネートは約5〜75体積%の範囲内であり、前記エチルメチルカーボネートは約5〜50体積%の範囲内であり、前記ジエチルカーボネートは約3〜45体積%の範囲内であることを特徴とする請求項19に記載の電気化学電池。
  • 【請求項23】 前記電解液は、LiPF 6 、LiBF
    4 、LiAsF 6 、LiSbF 6 、LiClO 4 、Li
    AlCl 4 、LiGaCl 4 、LiNO 3 、LiC(S
    2 CF 33 、LiN(SO 2 CF 32 、LiSC
    N、LiO 3 SCF 2 CF 3 、LiC 65 SO 3 、L
    iO 2 CCF 3 、LiSO 3 F、LiB(C 654
    およびLiCF 3 SO 3 、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されたアルカリ金属塩を含むことを特徴とする請求項19に記載の電気化学電池。
  • 【請求項24】 a)アルカリ金属をインターカレートできる活物質からなるアノード、 b)導電性材料からなる固体カソード、および c)前記アノードおよび前記カソードを活性化する非水性電解液からなり、前記非水性電解液は、一般式(R
    O)N(=O) 2 (ここで、Rは1〜10個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選択される)を有する有機硝酸エステルからなることを特徴とする電気化学電池。
  • 【請求項25】 a)リチウムをインターカレートできる炭素質材料からなるアノード、 b)酸化コバルトリチウムからなるカソード、および c)前記アノードおよび前記カソードを活性化する非水性電解液からなり、前記非水性電解液は、有機硝酸エステル添加剤を含み、これは前記電解液と接触している前記リチウムがインターカレートされたアノードの表面に硝酸リチウムまたは硝酸エステル還元生成物のリチウム塩を形成することを特徴とする電気化学電池。
  • 【請求項26】 a)アルカリ金属とインターカレートする負電極を設ける工程、 b)アルカリ金属とインターカレートする電極活物質からなる正電極を設ける工程、 c)非水性電解液で前記負電極および前記正電極を活性化する工程、および d)前記電解液中に有機硝酸エステル添加剤を設ける工程からなる電気化学電池の製造方法。
  • 【請求項27】 前記硝酸エステル添加剤が、一般式:
    (RO)N(=O) 2 (ここで、Rは1〜10個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の炭化水素またはヘテロ原子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選択される)を有することを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項28】 前記硝酸エステル添加剤は、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジルおよび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項29】 前記硝酸エステル添加剤は、約0.0
    01M〜約0.40Mの範囲内で前記電解液中に存在することを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項30】 前記硝酸エステル添加剤は、約0.0
    5Mまでの濃度で前記電解液中に存在する硝酸イソプロピルであることを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項31】 前記電解液は、四種の非水性カーボネート溶媒の混合物を含むことを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項32】 前記電解液は、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、
    エチルメチルカーボネート、メチルプロピルカーボネートおよびエチルプロピルカーボネート、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の線状カーボネートからなることを特徴とする請求項26
    に記載の電気化学電池。
  • 【請求項33】 前記電解液は、少なくとも3種類の前記線状カーボネートからなることを特徴とする請求項3
    2に記載の電気化学電池。
  • 【請求項34】 前記電解液は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートおよびビニレンカーボネート、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の環状カーボネートを含むことを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項35】 前記電解液は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびジエチルカーボネートからなることを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項36】 前記エチレンカーボネートは約10〜
    50体積%の範囲内であり、前記ジメチルカーボネートは約5〜75体積%の範囲内であり、前記エチルメチルカーボネートは約5〜50体積%の範囲内であり、前記ジエチルカーボネートは約3〜45体積%の範囲内であることを特徴とする請求項35に記載の電気化学電池。
  • 【請求項37】 前記電解液は、LiPF 6 、LiBF
    4 、LiAsF 6 、LiSbF 6 、LiClO 4 、Li
    AlCl 4 、LiGaCl 4 、LiNO 3 、LiC(S
    2 CF 33 、LiN(SO 2 CF 32 、LiSC
    N、LiO 3 SCF 2 CF 3 、LiC 65 SO 3 、L
    iO 2 CCF 3 、LiSO 3 F、LiB(C 654
    およびLiCF 3 SO 3 、並びに上記物質の混合物からなる群から選択されたアルカリ金属塩を含むことを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項38】 前記アルカリ金属はリチウムであることを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項39】 前記正電極は、バナジウム、チタン、
    クロム、銅、モリブデン、ニオブ、鉄、ニッケル、コバルトおよびマンガン、並びに上記物質の混合物から選択されるもののリチウム化酸化物、リチウム化硫化物、リチウム化セレン化物およびリチウム化テルル化物からなる群から選択される正電極活物質を含むことを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 【請求項40】 前記負電極は、コークス、カーボンブラック、グラファイト、アセチレンブラック、炭素繊維およびガラス状炭素、並びに上記物質の混合物からなる群から選択される負電極活物質を含むことを特徴とする請求項26に記載の電気化学電池。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ金属電気化学電池に関し、さらに詳しくは、再充電可能な電気化学電池に関する。 さらに詳しくは、本発明は、高い充電/放電容量、長いサイクル寿命を達成し、第1サイクル不可逆容量を最小化する添加剤を含む電解液で活性化されたリチウムイオン電気化学電池に関する。 本発明によると、活性化電解液への好適な添加剤は、硝酸エステル(硝酸塩)化合物である。

    【0002】

    【従来の技術】アルカリ金属再充電可能電池は、一般的に、炭素質アノード電極、リチウム化されたカソード電極からなる。 十分に充電されたリチウムイオン電池においては、カソード材料の高いポテンシャル(Li 1-x
    oO 2の場合、Li/Li +に対して4.3Vまで)
    と、炭素質アノード材料の低いポテンシャル(グラファイトについて、Li/Li +に対して0.01V)のため、電解液溶媒系の選択は制限される。 カーボネート溶媒は、一般的に使用されるリチウム化カソード材料に対する高い酸化安定性と、炭素質アノード材料に対する良好な速度論的安定性とを有しているので、それらはリチウムイオン電池の電解液中において一般的に使用されている。 好適な電池特性(高い速度容量と長サイクル寿命)を達成するために、環状カーボネート(高誘電率溶媒)と線形カーボネート(低粘度溶媒)の混合物を含む溶媒が、市販の二次電池において一般的に使用されている。 カーボネートを基本とする電解液を含む電池は、室温で1000回以上の充電/放電サイクルが可能であることが知られている。

    【0003】米国特許出願第09/133,799号は、有機カーボネート溶媒の四種混合物を開示しており、これは良好なサイクル特性を示しながら、−20℃
    よりも低い温度、さらに、−40℃程度の温度で放電できるリチウムイオン電池のための活性化電解液において使用される。 なお、この特許は、本発明の譲受人に譲り受けられており、ここに参照として組み込まれる。 この四種溶媒系は、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジエチルカーボネート(DEC)からなる。

    【0004】リチウムイオン電池の設計は、一般的に、
    目的とする電池の利用に応じて、1分野における必要な改良のために他のものを犠牲にしている。 一般的に使用されている二種溶媒電解液(例えば、1.0M、LiP
    6 /EC:DMC=30:70(v/v)、これは−
    11℃で凝固する)の代わりに、上記の四種溶媒電解液を使用によって低温度サイクル性を可能にするリチウムイオン電池の達成は、初期充電中の第1サイクル不可逆容量の増加という犠牲を払って達成される(1.0M、
    LiPF 6 /EC:DMC:EMC:DEC=45:2
    2:24.8:8.2の場合、約65mAh/gグラファイトであり、一方、1.0M、LiPF 6 /EC:D
    MC=30:70の場合、約35mAh/gグラファイトである)。 この第1サイクル不可逆容量の存在のため、リチウムイオン電池は、一般的に、カソードが限定される。 リチウムイオンのすべては、充電および放電中にアノードとカソードとの間を往復し、これは本来的には、リチウム化されたカソードに由来しているが、第1
    サイクル不可逆容量が大きくなればなるほど、その後のサイクルの電池容量は低くなり、電池効率が低くなる。
    すなわち、リチウムイオン電池の第1サイクル不可逆容量を最小化または削除するとともに、そのような電池の低温度サイクル特性を維持することが望まれている。

    【0005】本発明によると、上記の課題は、四種溶媒電解液中に有機硝酸エステルを設けることによって達成できる。 このような電解液で活性化されたリチウムイオン電池は、硝酸エステル添加剤のない同じ四種溶媒電解液で活性化された電池と比較して、第1サイクル不可逆容量が低くなっている。 結果として、硝酸エステル添加剤を含む電池は、コントロール電池よりもその後のサイクル容量が高くなっている。 室温並びに低温度、特に、
    約−40℃程度における本発明の電池のサイクル性は、
    硝酸エステル添加剤のない四種電解液で活性化された電池と同様に良好である。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】電気的ポテンシャルが、放電状態にある炭素アノードで作製されたリチウムイオン電池に最初に適用されて電池を充電したとき、ある永久的な容量損失が、アノード表面の不動態膜形成に起因して生じることが、一般的に知られている。 この永久的な容量損失は、第1サイクル不可逆容量と呼ばれている。 しかしながら、この膜形成プロセスは、電池の充電ポテンシャルにおける電解液成分の反応性に大きく依存している。 また、不動態膜の電気化学的特性は、表面膜の化学組成にも依存している。

    【0007】表面膜の形成は、アルカリ金属系、特に、
    リチウム金属アノードおよびリチウムがインターカレートされたカーボンアノードの場合、有機電解液に対するリチウムの比較的低いポテンシャルと高い反応性とに起因して回避することができない。 固体‐電解液の界面(SEI)として知られている理想的な表面膜は、電気的に絶縁性であり、イオン的に伝導性である。 アルカリ金属、特に、リチウム電気化学電池は、第1の要求は満たすけれども、第2の要求は達成することは困難である。 この膜の抵抗は、無視することができず、その結果、インピーダンスが、この表面層の形成に起因して、
    電池の内部に発生して、これがリチウムイオン電池の充電および放電中の受け入れがたい分極を誘発する。 一方、SEI膜が電気的に導電性である場合、アノード表面における電解液分解反応が、リチウム化されたカーボン電極の低ポテンシャルのために停止しない。

    【0008】一方、電解液の分解は、アルカリ金属電池の放電効率、特に、二次電池の永久容量損失に重大に影響する。 例えば、1.0M、LiPF 6 /EC:DMC
    =30:70が二次電池を活性化するために使用される場合、第1サイクル不可逆容量は約35mAh/gグラファイトである。 しかしながら、同じサイクル条件下において、1.0M、LiPF 6 /EC:DMC:EM
    C:DEC=45:22:24.8:8.2が、電解液として使用される場合、第1サイクル不可逆容量は約6
    5mAh/gグラファイトになる。 さらに、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの二種溶媒電解液で活性化されたリチウムイオン電池は、約−11℃以下の温度でサイクルできない。 先に記載した特許出願の四種溶媒電解液は、ずっと低い温度でリチウムイオン電池をサイクルさせることができるが、受け入れ可能なサイクル効率をもったより幅広い温度での使用という観点では、妥協している。 第1サイクル不可逆容量を最小化しつつ、−40℃程度の低い温度で操作できるというリチウムイオン電池の利点を保持することが望まれている。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明によると、上記の課題は、上記四種溶媒電解液における硝酸エステル添加剤を添加することによって達成される。 さらに本発明は、二種溶媒および三種溶媒などの他の非性有機電解液、並びに線形または環状カーボネートの混合物以外の溶媒を含む電解液にも、一般化することができる。 例えば、線形もしくは環状のエーテルもしくはエステルも、
    電解液成分として含ませることもできる。 観察される改良に対する正確な理由は明らかではないが、硝酸エステル添加剤は、存在する電解質成分と競合して初期リチウム化中にカーボンアノード表面において反応して、有利なSEI膜を形成するものと考えられる。 このようにして形成されたSEI膜は、硝酸エステル添加剤なしに形成された膜よりも電気的により絶縁性であり、結果として、リチウム化カーボン電極は、他の電解液成分との反応から良好に保護される。 それ故、より低い第1サイクル不可逆容量が達成される。

    【0010】本発明は、次の説明と添付する図面を参照することによって、当業者により明確となる。

    【0011】

    【発明の実施の形態】本発明に従って作製された二次電気化学電池は、アルカリ金属のリチウム、ナトリウム、
    カリウムなどの元素周期表のIA、IIAまたはIII
    B族から選択されるアノード活物質を含んでいる。 好ましいアノード活物質はリチウムである。

    【0012】二次電気化学系において、アノード電極は、アルカリ金属、特に、リチウムをインターカレートおよび脱インターカレートできる材料からなる。 種々の形態のカーボン(例えば、コークス、グラファイト、アセチレンブラック、カーボンブラック、ガラス状炭素など)のいずれかからなる炭素質アノードは、リチウム種を可逆的に保持できるため好適である。 グラファイトは、比較的高いリチウム保持容量を有しているため、特に好ましい。 炭素の形態に係わらず、炭素質材料からなる繊維は、この繊維が、充電/放電サイクルの繰り返しの際の劣化に耐え得る剛直な電極に作製することができる優れた機械的特性を有しているので、特に好ましい。
    さらに、炭素繊維の高い表面積は、急速な充電/放電速度を可能にする。 二次電気化学電池のアノードの好適な炭素質材料は、タケウチ等の米国特許第5,443,9
    28号に記載されている。

    【0013】一般的な二次電池アノードは、約90〜9
    7重量パーセントのグラファイトを、約3〜10重量パーセントのバインダー材料と混合することによって作製され、このバインダー材料は、好ましくは、フッ素樹脂バインダー、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
    E)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリアミドおよびポリイミド、並びに上記物質の混合物からなる。 この電極活混合物は、ニッケル、ステンレス鋼または銅の箔またはスクリーンからなる集電体の上に、キャスト、プレス、ロールまたは活混合物の他の接触法によって形成される。

    【0014】さらに、アノード部品は、アノード集電体と同一材料、好ましくは、ニッケルからなる延長タブまたはリードを有しており、これ溶接などによってそこに一体成形されていて、ケースが負極の電気的配置にある導電性金属からなる電池ケースに溶接によって接触されている。 また、炭素質アノードは、他の幾何学的形状、
    例えば、ボビン型、円筒型、ペレット型に成形されていて、低表面積電池設計を達成していてもよい。

    【0015】二次電池のカソードは、好ましくは、空気中で安定で、容易に扱えるリチウム化材料からなる。 このような空気中で安定なリチウム化カソード材料の例としては、バナジウム、チタン、クロム、銅、モリブデン、ニオブ、鉄、ニッケル、コバルトおよびマンガンなどの金属からなる酸化物、硫化物、セレン化物およびテルル化物が挙げられる。 より好適な酸化物は、LiNi
    2 、LiMn 24 、LiCoO 2 、LiCo 0.92
    0.082およびLiCo 1-x Ni x2である。

    【0016】電気化学電池に組み込まれる電極に形成する前に、リチウム化活物質は、好ましくは導電性添加材と混合させる。 好適な導電性添加材としては、アセチレンブラック、カーボンブラックおよび/またはグラファイトが挙げられる。 粉末状のニッケル、アルミニウム、
    チタンおよびステンレス鋼などの金属も、上記活物質と混合された場合に導電性希釈材として有用となる。 さらに、電極は、PTFE、PVDF、ETFE、ポリアミドおよびポリイミド、並びに上記物質の混合物などの、
    好ましくは粉末状のフッ素樹脂バインダーからなる。

    【0017】このような二次電池を放電するために、カソードを構成するリチウムイオンは、外的発生の電気化学ポテンシャルを適用することによって、炭素質アノードにインターカレートされて、電池を再充電する。 適用される再充電のための電気的ポテンシャルは、カソード材料からアルカリ金属イオンを引き出して、電解液を通って炭素質アノードに導かれて、アノードを構成するカーボンを飽和する役割を果たす。 得られるLi x6電極は、0.1〜1.0の範囲内のxを有している。 この電池は、これによって電気的ポテンシャルを備えて、通常の方法で放電される。

    【0018】別の二次電池の構成は、アルカリ活物質で炭素質材料をインターカレートし、次に、アノードを電池に組み込む工程を含んでいる。 この場合、カソード体は固体であり、限定されるわけではないが、二酸化マンガン、酸化バナジウム銀、酸化バナジウム銀銅、二硫化チタン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化鉄およびフッ化炭素などの材料からなる。 しかしながら、このアプローチは、電池の外部でリチウム化された炭素を取り扱わなければならないという問題を伴う。 リチウム化された炭素は空気と接触すると、反応する傾向がある。

    【0019】本発明の二次電池には、アノードとカソードの活性な電極間を物理的に分離するためのセパレータを含んでいる。 このセパレータは、電気的絶縁材料からなり、電極間の内部電気短絡を防止する。 そして、このセパレータ材料は、アノードおよびカソードの活物質と化学的に反応しないものであり、しかも、電解液と化学的に反応せず、電解液に不溶である。 さらに、セパレータ材料は、電池の電気化学反応の際に、電解液の流通が可能な十分な多孔度を有している。 一般的にセパレータの形態は、シートであり、アノードとカソードの電極間に配設される。 このような場合、アノードは蛇状構造体に折り畳まれ、多数のカソードプレートが、このアノードの折り畳みの間に配置され、電池ケース内に受け入れられるか、または電極コンビネーションがロールされて、円筒型のゼリーロール構造体に形成される。

    【0020】例示できるセパレータ材料は、ポリエチレンテトラフルオロエチレンおよびポリエチレンクロロトリフルオロエチレンからなるフッ素ポリマー繊維からなる織物を、単独で使用したものか、またはフッ素ポリマー微孔性フィルムとラミネートしたものが挙げられる。
    他の好適なセパレータ材料としては、不織ガラス、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラス繊維材料、セラミックス、商品名ZITEX(Chemplast In
    c. )で市販されているポリテトラフルオロエチレン膜、商品名CELGARD(Celanese Pla
    stic Company,Inc. )で市販されているポリプロピレン膜および商品名DEXIGLAS
    (C.H.Dexter,Div.,Dexter C
    orp)で市販されている膜が挙げられる。

    【0021】アルカリ金属電気化学電池、特に、十分に充電したリチウムイオン電池を活性化するための電解液溶媒の選択は、カソード材料の高いポテンシャル(Li
    1-x CoO 2の場合、Li/Li +に対して4.3Vまで)とアノード材料の低いポテンシャル(グラファイトの場合、Li/Li +に対して0.01V)のため、非常に制限されている。 本発明によると、好適な非水性電解液は、非水性溶媒中に溶解された無機塩、特に好ましくは、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(DP
    C)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)およびエチルプロピルカーボネート(EPC)、並びに上記物質の混合物から選択されるジアルキル(非環状)カーボネートと、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(E
    C)、ブチレンカーボネート(BC)およびビニレンカーボネート(VC)、並びに上記物質の混合物から選択される少なくとも1種類の環状カーボネートとからなる有機カーボネート溶媒の四種混合物中に溶解されたアルカリ金属塩からなる。 有機カーボネートは、それらがカソード材料に対する高い酸化安定性とアノード材料に対する良好な速度論的安定性を示すため、このような電池化学のための電解液溶媒系において一般的に使用されている。

    【0022】本発明による好適な電解液は、EC:DM
    C:EMC:DECの溶媒混合物からなる。 種々のカーボネート溶媒に対するさらに好適な体積パーセントの範囲は、約10〜50%の範囲のEC、約5〜75%の範囲のDMC、約5〜50%の範囲のEMCおよび約3〜
    45%の範囲のDECである。 この四種カーボネート混合物を含む電解液は、−50℃よりも低い凝固点を示し、そのような混合物で活性化されたリチウムイオン電池は、室温における良好なサイクル挙動を示すとともに、−20℃よりも低い温度における良好な放電および充電/放電サイクル挙動を示す。

    【0023】アノードからカソードへのアルカリ金属イオンの輸送のための媒体として有用な公知のリチウム塩としては、LiPF 6 、LiBF 4 、LiAsF 6 、L
    iSbF 6 、LiClO 4 、LiAlCl 4 、LiGa
    Cl 4 、LiC(SO 2 CF 33 、LiNO 3 、Li
    N(SO 2 CF 32 、LiSCN、LiO 3 SCF 2
    CF 3 、LiC 65 SO 3 、LiO 2 CCF 3 、Li
    SO 3 F、LiB(C 654およびLiCF 3 SO 3
    、並びに上記物質の混合物が挙げられる。 好適な塩濃度は、一般的には、約0.8〜1.5モルの範囲である。

    【0024】本発明によると、少なくとも1種類の有機硝酸エステル添加剤が、上記アルカリ金属イオンもしくは再充電可能電気化学電池の電解液の共同溶媒として含まれている。 硝酸塩添加剤は、好ましくは、一般式(R
    O)N(=O) 2を有する有機アルキル硝酸塩化合物である。 ここで、Rは1〜10個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子置換された飽和もしくは不飽和の有機原子団のいずれかからなる有機原子団である。 硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジルおよび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物が電解液添加剤として使用された場合に、最大の効果が見出される。

    【0025】上記の化合物は、本発明に有用な実施例に使用されるが、これに限定されるわけではない。 当業者は、上記一般式の範囲から、電解液の添加剤として有用で、高い充電/放電容量と長サイクル寿命を達成し、第1サイクル不可逆容量を最小にするための他の硝酸エステル化合物を本発明に従って認識することが容易である。

    【0026】特定の機構に束縛されることを意図しないが、硝酸塩官能基〔−O−N(=O) 2 〕における2個のN=O結合の存在に起因して、酸素とR基との間の結合は、切れて硝酸エステル中間体が、他の電解液溶媒または溶質と効率的に競合して、リチウムと反応して硝酸エステル塩、すなわち硝酸リチウムまたは硝酸エステル還元生成物であるリチウム塩を炭素質アノードの表面に形成する。 得られたSEI層は、電気的に導電性が低く、硝酸エステル添加剤の存在しないアノード上で形成したSEI層よりも、還元反応はアノード上で生じない。 結果として、炭素質アノード表面保護層の化学的組成と恐らく形態は、電池のサイクル特性に対する付随の利点と交換されているものと考えられる。

    【0027】ここに記載される電池の集合体は、好ましくは、巻回要素電池の形態にある。 すなわち、作製されたカソード、アノードおよびセパレータは、共に巻回されてゼリーロール型の構造体または巻回要素電池スタックになっていて、アノードは、巻回体の外側に位置していて、ケースが負極の構造の電池ケースと電気的に接触している。 好適な上部および下部の絶縁体を使用してこの巻回電池スタックは、好適な寸法の金属製ケースに挿入される。 この金属製ケースは、ステンレス鋼、軟鋼、
    ニッケルメッキ軟鋼、チタンまたはアルミニウムなどのような材料からなるが、金属材料が電池の成分と化学反応を起こさない限り、これに限定されるわけではない。

    【0028】電池ヘッダは、金属製ディスク状体からなり、これは、ガラス金属シール/ターミナルピンフィードスルーを収容するための第1の孔と、電解液を充填するための第2の孔とを有している。 使用されるガラスは耐腐食性のものであり、CABAL12、TA23またはFUSITE425またはFUSITE435などの約50重量%までのケイ素を含むものからなる。 正極端子ピンフィードスルーは、好ましくはチタンからなるが、モリブデン、アルミニウム、ニッケル合金またはステンレス鋼からなるものであってもよい。 電池ヘッダは、電気化学電池の他の要素と化学的に反応を起こさない元素からなり、耐腐食性である。 カソードリードは、
    ガラス‐金属シール中の正極端子ピンと溶接され、ヘッダは、電極スタックを含むケースに溶接される。 電池はその後、上記の硝酸エステル添加剤の少なくとも1種類を含む電解液で充填されて、充填孔にステンレス鋼製ボールを精密溶接するなどして密閉シールされるが、これに限定されるわけではない。

    【0029】上記の集合体は、ケースが負極の電池に関するものであり、これは本発明の実施例としての電池の好適な構成である。 当業者に周知のように、本発明の実施例としての電気化学電池は、ケースが正極の電気的に配置に作成してもよい。

    【0030】次の実施例は、本発明に従う電気化学電池の作成方法を記載したものであり、発明者が、本発明を実施するに際して最良実施形態であるものを示すものであるが、これに限定されるわけではない。

    【0031】

    【実施例】実施例I 4個のリチウムイオン電池を、テスト媒体として作製した。 この電池は、2個づつからなる2グループに分けた。 1つのグループは、硝酸エステル添加剤を含まない四種カーボネート溶媒系電解液で活性化し、残りの電池は、硝酸エステル添加剤を含む点を除き、同一の電解液で活性化した。 電解液を除いて、電池は同じである。 特に、カソードは、アルミニウム箔の上にLiCoO 2カソード混合物をキャストすることによって調製した。 カソード混合物は、91重量%のLiCoO 2 、6重量%
    のグラファイト添加剤および3重量%のPVDFバインダーを含んでいる。 アノードは、91.7重量%のグラファイトおよび8.3重量%のPVDFバインダーを含むアノード混合物を、銅箔上にキャストすることによって調製した。 電極集合体は、カソードとアノードとの間に1層のポリエチレンセパレータを配置するとともに、
    この電極を螺旋状に巻回して、プリズマティック型ステンレス鋼の缶に挿入することによって作製した。 電池は、1.0M、LiPF 6を溶解含有するEC:DM
    C:EMC:DEC=45:22:24.8:8.2の電解液で活性化した(グループ1)。 本発明に従って作製されたグループ2の電池は、0.05Mの硝酸イソプロピル(IPN)を溶解含有していた。 最後に電池は、
    密閉シールした。

    【0032】4つの電池すべては、次に、4.1Vと2.75Vの間でサイクルさせた。 充電サイクルは、電池が4.1Vに達するまで、300mAの定電流で実施した。 次に、充電サイクルは、電流が60mAに落ちるまで、4.1Vで継続させた。 5分間休止させた後、電池は2.75Vまで、300mAの定電流で放電させた。 電池は、その後のサイクルまで、さらに5分間休止させた。

    【0033】両グループの電池の初期の平均の充電および放電容量を、表1にまとめる。 第1サイクル不可逆容量は、最初の充電容量と最初の放電容量の差として計算される。

    【0034】 表1 第1サイクル容量および不可逆容量 ・ 第1の充電 第1の放電 不可逆 グループ (mAh) (mAh) (mAh) 1 1843.4 1517.5 325.9 2 1808.0 1557.2 250.8

    【0035】表1のデータは、両グループの電池が、同様の第1サイクル充電容量を示すことを明らか示している。 しかしながら、第1サイクル放電容量は明らかに異なる。 硝酸イソプロピル添加剤を含む電解液で活性化したグループ2の電池は、グループ1の電池よりも著しく高い第1サイクル放電容量を有していた(約2.6%高い)。 結果として、グループ2の電池は、グループ1の電池よりも約23%低い第1サイクル不可逆容量を有していた。

    【0036】実施例II 初期サイクルの後、4個の電池のサイクルを、実施例I
    に記載のものと同一のサイクル条件下で合計10回継続させた。 それぞれのサイクルの放電容量および容量保持を、表2にまとめる。 この容量保持は、第1サイクル放電容量に関連する各放電サイクルの容量のパーセントとして定義される。

    【0037】 表2 サイクルの放電容量および容量保持 ・ グループ1 グループ2 ・ 容量 保持 容量 保持 サイクル# (mAh) (%) (mAh) (%) 1 1517.5 100.0 1557.2 100.0 2 1555.4 102.5 1608.5 103.3 3 1557.9 102.7 1621.8 104.1 4 1558.4 102.7 1624.3 104.3 5 1553.5 102.4 1624.9 104.3 6 1551.2 102.2 1622.8 104.2 7 1549.2 102.1 1621.1 104.1 8 1543.8 101.7 1617.1 103.8 9 1540.8 101.5 1614.9 103.7 10 1535.1 101.2 1612.1 103.5

    【0038】表2のデータは、硝酸イソプロピル添加剤を含むグループ2の電池が、すべてのサイクルにおいて一貫してより高い放電容量を有したことを示していることを表している。 さらに、このより高い容量は、より低いサイクル寿命を犠牲にして実現されていない。 グループ1および2の電池は、種々のサイクルを通して本質的に同一のサイクル容量保持率を示していた。

    【0039】特定の理念に拘束されないが、容量およびパーセント保持の増加が、示数が減少し始める前のグループ1の電池の第4サイクルとグループ2の電池の第5
    サイクルに存在しており、サイクルの結果としての電気的導電性のまたは反応性の減少したSEI層が形成し続けていることによると考えられる。 SEIは、電池を複数回サイクルさせた後まで完全に形成されず、不可逆容量はSEI層が、完全に形成されるまで停止しないと考えられる。

    【0040】実施例III 実施例IIに記載の上記のサイクルテストの後、電池は、実施例Iに記載の方法に従って充電された。 そして、この電池は、2.75Vまで3000mAの定電流で放電され、次に、1分間の開回路休止させ、続いて、
    2.75Vまで1500mAの定電流放電をさせて、1
    分間の開回路休止をもたせ、そして、2.75Vまで7
    50mAの定電流放電をさせて、1分間の開回路休止をもたせ、最後に、2.75Vまで300mAの定電流放電をさせて、5分間の開回路休止をもたせた。 各放電速度における平均総容量は、表3にまとめられ、種々の定電流における平均放電効率(300mAの定電流放電の%容量として定義される)の比較を、表4にまとめる。
    表3において、放電容量は、ある放電電流から次のものに累積される。

    【0041】 表3 種々の電流における放電容量(mAh) グループ 3000mA 1500mA 750mA 300mA 1 1380.8 1497.6 1522.1 1532.9 2 1429.7 1556.3 1587.1 1601.5

    【0042】 表4 種々の電流における放電効率(%) グループ 3000mA 1500mA 750mA 300mA 1 90.1 97.7 99.3 100.0 2 89.3 97.2 99.1 100.0

    【0043】表3のデータは、硝酸イソプロピル添加剤を含むグループ2の電池が、テストされるすべての放電速度において、グループ1のコントロール電池に比較して増加した放電容量を放電できることを示している。 同一の傾向は、表4にも示される。 すべての放電電流において、グループ2の電池は、グループ1の電池と同様の放電効率を示していた。

    【0044】実施例IV 上記の放電速度容量テストの後、すべての電池は。 実施例Iに記載の方法に従って十分に充電された。 4個のテスト電池は、2週間の間37℃で開回路電圧(OCV)
    で貯蔵された。 最後に電池は、8回にわたって放電されてサイクルされた。 自己放電および容量保持の%は、計算されて表5に示される。

    【0045】 表5 自己放電速度および貯蔵容量保持後の速度 グループ 自己放電(%) 容量保持(%) 1 12.5 96.1 2 11.7 96.7

    【0046】表5のデータは、両グループの電池が、同様の自己放電速度と同様の貯蔵後の容量保持速度を示していることを表している。 しかしながら、グループ2の電池は、グループ1の電池よりも高い放電容量を有しているので、それらは同様の自己放電および容量保持速度を示しているけれども、グループ2の電池の容量は、グループ1の電池よりも依然として高い。 20サイクルさせて、その結果は、図1にまとめられる。 特に曲線10
    は、硝酸エステル添加剤を含まないグループ1の電池の平均サイクルデータから作成され、曲線12は、この電解液添加剤を含むグループ2の電池の平均から作成された。 20回のサイクルを通して、放電容量の増加が明らかに確認された。

    【0047】本発明による硝酸エステル添加剤の還元生成物を含むSEI層が、イオン伝導電性は大きいが、導電性は低く、反応性も低くなるように、硝酸エステル添加剤の還元生成物は、アノード表面において他の電解液成分の反応と効率的に競合しなければならない。 この点に関して、一般式(RO)N(=O) 2を有する硝酸エステル添加剤のR−O結合は、弱いか、反応性があるものでなければならない。 このことは、米国特許出願第0
    9/112,597号に示されている。 なお、この特許は、本発明の譲受人に譲り受けられており、ここに参照として組み込まれる。 この出願において、硝酸エステル添加剤、例えば、硝酸イソプロピル(IPN)が、比較的弱いC−O結合)を有する場合、有益な効果は、電圧遅延の減少およびRdc成長の減少の観点から一次リチウム/酸化バナジウム銀電池の場合に観測されることが記載されている。

    【0048】同様の理由から、硝酸エステル添加剤の同一のタイプのものは、一次のリチウムイオン電池の放電特性に有益であり、また、カーボンアノード表面上に良好なSEI膜を形成することに起因して、リチウムイオン電池の第1サイクル不可逆容量およびサイクル効率に有益であると考えられる。 それ故、リチウムイオン電池の場合、一般式(RO)N(=O) 2を有する硝酸エステル添加剤のR基は、1〜10子の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団のいずれかからなる有機原子団からなるグループから選択される。

    【0049】特定の理論に束縛されるわけではないが、
    リチウム化アノード表面に析出したLi−O−N(=
    O) 2の形成は、リチウムイオン電池の改良された特性のためであると考えられる。 硝酸エステル添加剤のR基が、活性である場合(例えば、IPN)、O−R結合は比較的弱い。 還元中にO−R結合は壊れて、N−O−L
    i塩基を含む生成物を形成する。 これは、実施例におけるIPN添加剤を含むものによって示されるように、リチウムイオン電池の観測される改良点のための理由であると考えられる。

    【0050】硝酸エステル添加剤の濃度限界は、好ましくは約0.001〜0.40Mである。 上述の特許出願第09/112,597号には、IPN添加剤の濃度限界は、好ましくは約0.005〜0.01Mと記載されている。 一般的に、硝酸エステル添加剤の有益な効果は、添加剤濃度が約0.001Mより低い場合には明らかでない。 一方、添加剤濃度が約0.40Mよりも大きい場合には、この添加剤の有益な効果は、より厚いアノード表面フィルムの形成とより低い電解液導電性に起因して、内部電池抵抗がより高くなるという不利な効果によって打ち消される。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】2つのグループのリチウムイオン電池に対する20回サイクルでの平均放電容量を示すグラフであり、
    このうちの1つのグループは、硝酸エステル添加剤なしの四種カーボネート溶媒混合物で活性化されたものであり、これは硝酸エステル添加剤を含む同様に作製された電池グループと比較される。

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成12年5月26日(2000.5.2
    6)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】発明の名称

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【発明の名称】 再充電可能な電池における非水性電解液のための硝酸エステル添加剤

    【手続補正書】

    【提出日】平成12年5月29日(2000.5.2
    9)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】発明の名称

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【発明の名称】 再充電可能な電気化学電池における非水性電解液のための硝酸エステル添加剤

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エスター エス、タケウチ アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14051、 イースト アムハースト、サン ラファエ ル コート 38

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