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Follow-up type multiplex system and data processing method capable of improving reliability by follow-up

阅读:604发布:2020-11-04

专利汇可以提供Follow-up type multiplex system and data processing method capable of improving reliability by follow-up专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a multiplex system capable of recovering not only hardware faults but also software faults including software defects to correct states. SOLUTION: The system is provided with two systems a preceding system 101 and a succeeding system 102, and input data are directly inputted to the preceding system 101 and operated. The succeeding system 102 temporarily stores the input data in an input data buffer 103, and after checking that the output result of the input data inputted to the preceding system 101 is obtained without generating a fault by a preceding system normal end detection/ succeeding system start control part 107, reads out the input data stored in the buffer 103 and starts operation. The output result of the preceding system 101 is stores in an output data buffer 104, and after obtaining an output result from the succeeding system 102, a comparator 105 compares both the output results to decide their coincidence. When both the output results coincide with each other, an output gate 106 is opened and the output result is outputted to the external. When a fault is generated in the preceding system 101, the state of the succeeding system 102 is copied to recover the state of the preceding system 101.,下面是Follow-up type multiplex system and data processing method capable of improving reliability by follow-up专利的具体信息内容。

  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】まったく同一な先行系、後続系の二つの系、および、入力データを前記後続系に入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段、前記先行系からの出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段、前記後続系の出力データと前記出力データ一時記憶手段に記憶された前記先行系の出力データを比較する出力データ比較手段、前記出力データ比較手段の結果によって前記後続系の出力データを外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段、前記先行系が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記後続系の動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段を備える2重化システム。 【請求項2】まったく同一なn個(nは3以上)の系1〜系n、及び入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段、及び前記系1〜系
    n-1の出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段、前記系2〜系nの出力データと出力データ一時記憶手段に記憶された前記系1〜系n-1の出力データを比較する出力データ比較手段、前記出力データ比較手段の結果によって前記系nの結果を外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段、前記系1〜系n-1が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段を備える多重化システム。 【請求項3】請求項2に記載された多重化システムであって、前記入力データ一時記憶手段が系2〜系n毎にn-1
    個の系別入力データ一時記憶手段から構成され、前記出力データ一時記憶手段が系1〜系n-1毎にn-1個の系別出力データ一時記憶手段から構成され、前記出力データ比較手段が、前記系m(mは1からn-1まで整数)の系別出力データ一時記憶手段に記憶された出力データと前記系m+1
    の出力データの比較を行うn-1個の系別出力データ比較手段と、前記n-1個の系別出力データ比較手段のn-1個の出力結果を順々に集計する出力データ比較結果集計手段から構成される多重化システム。 【請求項4】請求項1に記載の2重化システムであって、前記先行系が異常動作したことを通知する異常動作通知手段を備え、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により通知される異常動作通知に基づき前記後続系の動作の開始の制御を行う後続系開始制御手段を含むことを特徴とする2重化システム。 【請求項5】請求項2に記載の多重化システムであって、前記系1〜系n-1がそれぞれ異常動作したことを通知する異常動作通知手段を備え、前期先行後続動作制御手段が、前記系m(mは1からn-1までの整数)が備える前記異常動作通知手段により通知される異常動作通知に基づき前記系m+1の動作の開始の制御をそれぞれ行うn-1個の後続系開始制御手段を含むことを特徴とする多重化システム。 【請求項6】請求項4に記載の2重化システムであって、更に、前記異常動作通知手段により前記先行系の異常動作が通知されたとき、前記後続系の状態を前記先行系へ複写し、前記先行系の状態を前記後続系の状態と同一にして回復することのできる状態複写回復手段を備える2重化システム。 【請求項7】請求項5に記載の多重化システムであって、更に、前記異常動作通知手段により前記系m(mは1
    からn-1の整数)の異常動作が通知されたとき、前記系m
    +1の状態を前記系mへ複写し、前記系mの状態を前記系m
    +1の状態と同一にして回復することのできる状態複写回復手段をn-1個備える多重化システム。 【請求項8】請求項6に記載の2重化システムであって、更に、前記異常動作通知手段により前記先行系の異常動作が通知され、前記状態複写回復手段により前記先行系の状態を回復した後、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記先行系に再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える2重化システム。 【請求項9】請求項7に記載の多重化システムであって、更に、前記異常動作通知手段により前記系m(mは1
    からn-1の整数)の異常動作が通知され、前記状態複写回復手段により前記系mの状態を回復した後、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記系mに再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える多重化システム。 【請求項10】請求項2に記載の多重化システムであって、更に、前記出力データ比較手段の結果において、前記出力データ一時記憶手段に記憶した系m(mは1からn-2
    までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記系m+2の状態を前記系m及び前記系m+1に複写して、前記系m及び前記系m+1の状態を前記系m+2の状態と同一することの出来る状態複写回復手段を備える多重化システム。 【請求項11】請求項10に記載の多重化システムであって、更に、前記出力データ比較手段の結果において、
    前記出力データ一時記憶手段に記憶した系m(mは1からn
    -2までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記状態複写回復手段により前記系m及び前記系m+1の状態を回復した後、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記系m及び系m+
    1に再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える多重化システム。 【請求項12】まったく同一なn個(nは3以上)の系1〜
    系n、及び入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段、及び前記系1〜
    系n-2の出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段、前記系2〜系n-1の出力データと出力データ一時記憶手段に記憶された前記系1〜系n-2の出力データを比較する出力データ比較手段、前記出力データ比較手段の結果によって前記系n-1の結果を外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段、前記系1〜系n-1
    が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段、前記出力データ比較手段の結果において、前記出力データ一時記憶手段に記憶された前記系m(mは1からn-2までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記系m+2の状態を前記系m及び前記系m+1に複写して、前記系m及び前記系m+1の状態を前記系m+2の状態と同一することの出来る状態複写回復手段を備える多重化システム。 【請求項13】請求項12に記載の多重化システムであって、更に、前記出力データ比較手段の結果において、
    前記出力データ一時記憶手段に記憶した系m(mは1からn
    -2までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記状態複写回復手段により前記系m及び前記系m+1の状態を回復した後、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記系m及び系m+
    1に再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える多重化システム。 【請求項14】請求項4に記載の2重化システムであって、前記異常動作通知手段が、前記先行系が結果を一定時間内に出力しないかどうかで異常動作することを検出する出力タイムアウト検知手段を含むことを特徴とする2重化システム。 【請求項15】請求項5に記載の多重化システムであって、前記異常動作通知手段が、前記系1〜系n-1がそれぞれ結果を一定時間内に出力しないかどうかで異常動作することを検出する出力タイムアウト検知手段を含むことを特徴とする多重化システム。 【請求項16】請求項4に記載の2重化システムであって、更に、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により前記先行系の異常動作が通知されたとき前記後続系の動作を継続させ、前記先行系からの出力を前記出力データ比較手段により比較することを停止し、
    前記出力データゲート手段が前記後続系の出力データを外界にそのまま出力するように制御を行う縮退運転制御手段を含むことを特徴とする2重化システム。 【請求項17】請求項5に記載の多重化システムであって、更に、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により前記系1〜系n-1のうちの1個の系の異常動作が通知されたとき、前記系1〜nのうちの異常動作が通知されていない系の動作を継続させ、前記異常動作が通知された系からの出力を前記出力データ比較手段により比較することを停止し、前記出力データゲート手段が前記異常動作が通知された系からの出力の比較結果の有無に関わらず前記系nの結果を外界に出力するよう制御を行う縮退運転制御手段を含むことを特徴とする多重化システム。 【請求項18】請求項1に記載の2重化システムであって、更に、前記後続系が異常動作したことを検出する後続系異常動作検出手段と、前記後続系異常動作検出手段により前記後続系の異常動作が検出されたとき、前記先行系の状態を前記後続系へ複写し、前記後続系の異常動作の回復を行う後続系障害回復手段を備える2重化システム。 【請求項19】請求項2に記載の多重化システムであって、更に、前記系r(rは2からnの整数)が異常動作したことを検出する後続系異常動作検出手段と、前記後続系異常動作により前記系rの異常動作が検出されたとき、系r-1の状態を前記系rへ複写し、前記系rの異常動作の回復を行う後続系障害回復手段を備える多重化システム。 【請求項20】入力データから第1の出力結果を求める第1のステップと、前記第1の出力結果が障害なく得られることを確認する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記第1の結果が障害なく得られたことが確認できたとき、再び前記入力データから第2の出力結果を求める第3のステップと、前記第2の出力結果が障害なく得られることを確認する第4のステップと、前記第4のステップにおいて前記第2の出力結果が障害なく得られたことが確認できたとき、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較する第5のステップと、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2
    の出力結果が比較した結果同一であれば、前記第1または第2の出力結果を外部へ出力する第6のステップからなるデータ処理方法。 【請求項21】請求項20に記載の方法であって、更に、前記第2のステップにおいて、前記第1の出力結果が障害なく得られたことが確認できなかったとき、前記第1のステップに戻って第1の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第1のステップに戻る第7のステップを備えるデータ処理方法。 【請求項22】請求項20に記載の方法であって、更に、前記第4のステップにおいて、前記第2の出力結果が障害なく得られたことが確認できなかったとき、前記第3のステップに戻って第2の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第3のステップに戻る第8のステップを備えるデータ処理方法。 【請求項23】請求項21に記載の方法であって、更に、前記第2のステップにおいて第1の出力が障害なく得られたことが確認できなかったとき、予め定める一定回数k回(kは1以上)だけ第7のステップに移って準備を行うよう回数を数える第9のステップを含むデータ処理方法。 【請求項24】請求項22に記載の方法であって、更に、前記第4のステップにおいて第2の出力が障害なく得られたことが確認できなかったとき、予め定める一定回数j回(jは1以上)だけ第8のステップに移って準備を行うよう回数を数える第10のステップを含むデータ処理方法。 【請求項25】請求項20に記載の方法であって、更に、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較した結果同一でなければ、
    前記第1のステップに戻って前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第1のステップに戻る第11のステップを備えるデータ処理方法。 【請求項26】請求項25に記載の方法であって、更に、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較した結果同一でなければ、
    予め定める一定回数s回(sは1以上)だけ前記第11のステップに移って準備を行うよう回数を数える第12のステップを含むデータ処理方法。 【請求項27】まったく同一なn個(nは2以上)の系1〜
    系nと、入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段と、前記系1〜系n-
    1が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段と、前記系1〜系n-1が異常動作したことを通知する異常動作通知手段を備え、前記先行後続動作制御手段が、前記系m(mは1からn-1までの整数)が備える前記異常動作通知手段により通知される異常動作通知に基づき前記系m+1の動作の開始の制御をそれぞれ行うn-1個の後続系開始制御手段を含むことを特徴とする多重化システム。 【請求項28】請求項27に記載の多重化システムであって、前記異常動作通知手段により前記系m(mは1から
    n-1の整数)の異常動作が通知されたとき、前記系m+1の状態を前記系mへ複写し、前記系mの状態を前記系m+1の状態と同一にして回復することのできる状態複写回復手段をn-1個備える多重化システム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・システム等の、入データから一定の出力データを得るシステムの信頼性を高める技術に属し、特にソフトウェアを含めてシステム全体の信頼性を高める技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、システムの信頼性を高める技術としては、同一なシステム(系)を2個用意し、これを同時に動作させ、同時に出力される結果を比較することによって、出力結果の信頼性を高める技術が用いられてきた。 例えば特開平9-198124はこのような2重化システムの例である。 2個の同一な系とそれぞれの系からの出力を比べて誤りがないかどうかを判定する判定部を持ち、
    2個の系を同時に動作させる。 【0003】このような2重化システムでは、2個の系が同時に動作を開始するため、誤りが検出された時点では両方の系とも系内の状態が動作することにより変化している。 従って、障害回復のためには両方の系の状態復旧処理が必要である。 更にこの状態復旧処理には復旧すべき系の状態を記録しておくことなどが必要であり、記録するためには新たに記録装置等が必要となる。 【0004】また先の例、特開平9-198124は、1個の系内においても障害検出を行う手段を備えている。 しかし、2個の系とも同時に動作を開始しており、2個の系とも状態が変化しているため、片方の1個において障害が検出されても、状態復旧のための状態記録は必要である。 【0005】特開平9-198124では1個の系内の障害検出は、1個の系を2回動作されることにより行っている。
    特開平9-198124はアナログ・データの入力に対して動作するシステムを想定しており、2回動作させることで雑音等による障害の検出を目的としている。 しかし一般のディジタル・コンピュータ・システムのようなディジタル・システムはディジタル信号であるので雑音等に強く、1個の系が2回動作することで障害検出を行おうとしても困難である。 【0006】2重化システムにおいて、システムがディスク装置である場合には、障害を起こした系に他方の障害を起こしていない系の状態(ディスクに記憶されたデータ)を複写して回復することが可能である。 特開平10-
    3396はこのような例である。 しかし、一般的なコンピュータ・システムの場合には、系の状態としてはディスクに記憶されたデータ以外にも主記憶(メインメモリ)の内容などがある。 これら主記憶の内容等は、2個の系が同時に動作を開始しているため、一方の系で障害が検出された時には既に他方の系は、変更中の中間的な状態となっている。 従って他方の系から障害を起こした系に一定の状態を複写して状態回復を行うことは難しい。 【0007】2重化システムの構成法においては、システムがコンピュータ・システムである場合には、ソフトウェアでプログラムを同一の入力データで2回実行することにより、信頼性に関し2重化することと同じ効果を得ようとする従来技術も存在する。 特開平8-328888はこのような従来技術の例である。 しかし、先にも述べたように、コンピュータ・システムのようなディジタル・システムはディジタル信号であるので雑音等に強く、1個の系が2回動作することで信頼性を高めようとするのは、効果が小さい。 特開平8-328888では、記憶装置を共有する複数の情報処理装置(複数の系)を用いた場合、プログラムの2回の実行をそれぞれ別々の情報処理装置に分散してシステム全体の負荷を分散して性能を上げる記述があり、その場合では複数の系でプログラムが実行されることになる。 しかし、初回の実行の正常終了を確認すること、及び障害終了時にこれを検知することについては技術の開示がなく、初回実行時にソフトウェア障害を含む障害を検知することは不可能であり、初回実行時の障害回復も行えない。 さらに別々の系で2回実行した結果、出力が不一致であったとき、2個の系の状態を回復して再実行させることについても技術の開示がなく、
    不可能である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は2重化システムあるいは3個以上の系を持つ多重化システムにおいて、障害を起こしたシステムの状態を正しく回復させることを課題とする。 また特にシステムがコンピュータ・
    システムである場合に、ハードウェアの障害や誤動作に加え、ソフトウェアの不良を含むソフトウェア障害についても正しく状態回復を行うことを課題とする。 またソフトウェアの不良を含むソフトウェア障害についても、
    システムの動作を継続させることを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明による多重化システムでは、上記の課題を解決するために、まったく同一な先行系、後続系の二つの系と、入力データを前記後続系に入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段と、前記先行系からの出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段と、前記後続系の出力データと前記出力データ一時記憶手段に記憶された前記先行系の出力データを比較する出力データ比較手段と、前記出力データ比較手段の結果によって前記後続系の出力データを外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段と、
    前記先行系が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記後続系の動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段を備える。 【0010】また、まったく同一なn個(nは3以上)の系1〜系nと、入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段と、前記系1〜
    系n-1の出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段と、前記系2〜系nの出力データと出力データ一時記憶手段に記憶された前記系1〜系n-1の出力データを比較する出力データ比較手段と、前記出力データ比較手段の結果によって前記系nの結果を外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段と、前記系1〜系n-
    1が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段を備える。 【0011】更に、前記入力データ一時記憶手段が系2
    〜系n毎にn-1個の系別入力データ一時記憶手段から構成され、前記出力データ一時記憶手段が系1〜系n-1毎にn-1個の系別出力データ一時記憶手段から構成され、
    前記出力データ比較手段が、前記系m(mは1からn-1まで整数)の系別出力データ一時記憶手段に記憶された出力データと前記系m+1の出力データの比較を行うn-1個の系別出力データ比較手段と、前記n-1個の系別出力データ比較手段のn-1個の出力結果を順々に集計する出力データ比較結果集計手段から構成される。 【0012】また、前記先行系が異常動作したことを通知する異常動作通知手段を備え、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により通知される異常動作通知に基づき前記後続系の動作の開始の制御を行う後続系開始制御手段を備える。 【0013】また、前記系1〜系n-1がそれぞれ異常動作したことを通知する異常動作通知手段を備え、前期先行後続動作制御手段が、前記系m(mは1からn-1までの整数)が備える前記異常動作通知手段により通知される異常動作通知に基づき前記系m+1の動作の開始の制御をそれぞれ行うn-1個の後続系開始制御手段を備える。 【0014】更に、前記異常動作通知手段により前記先行系の異常動作が通知されたとき、前記後続系の状態を前記先行系へ複写し、前記先行系の状態を前記後続系の状態と同一にすることのできる状態複写回復手段を備える。 【0015】また、前記異常動作通知手段により前記系
    m(mは1からn-1の整数)の異常動作が通知されたとき、前記系m+1の状態を前記系mへ複写し、前記系mの状態を前記系m+1の状態と同一にすることのできる状態複写回復手段をn-1個備える。 【0016】更に、前記出力データ比較手段の結果が不一致であった時に、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記先行系に再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える。 【0017】また、前記出力データ比較手段の結果において、前記出力データ一時記憶手段に記憶した系m(mは1からn-1までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時に、前記入力データ一時記憶手段に記憶した入力データを前記系mに再び入力して再度動作させるデータ再入力実行手段を備える。 【0018】更に、前記出力データ比較手段の結果において、前記出力データ一時記憶手段に記憶した系m(mは1からn-2までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記系m+2の状態を前記系m及び前記系m+1に複写して、前記系m及び前記系m+1の状態を前記系m+2の状態と同一することの出来る状態複写回復手段を備える。 【0019】また、まったく同一なn個(nは3以上)の系1〜系nと、入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段と、前記系1〜
    系n-2の出力データを一時記憶する出力データ一時記憶手段と、前記系2〜系n-1の出力データと出力データ一時記憶手段に記憶された前記系1〜系n-2の出力データを比較する出力データ比較手段と、前記出力データ比較手段の結果によって前記系n-1の結果を外界に出力するかどうか制御する出力データゲート手段と、前記系1〜
    系n-1が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段と、前記出力データ比較手段の結果において、前記出力データ一時記憶手段に記憶された前記系m(mは1からn-2までの整数)の出力データと、前記系m+1の出力データが不一致であった時、前記系m+2の状態を前記系m及び前記系m+1に複写して、前記系m及び前記系m+1の状態を前記系m+2の状態と同一することの出来る状態複写回復手段を備える。 【0020】また、前記異常動作通知手段が、前記先行系が結果を一定時間内に出力しないかどうかで異常動作することを検出する出力タイムアウト検知手段を含む。 【0021】また、前記異常動作通知手段が、前記系1
    〜系n-1がそれぞれ結果を一定時間内に出力しないかどうかで異常動作することを検出する出力タイムアウト検知手段を含む。 【0022】更に、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により前記先行系の異常動作が通知されたとき前記後続系の動作を継続させ、前記先行系からの出力を前記出力データ比較手段により比較することを停止し、前記出力データゲート手段が前記後続系の出力データを外界にそのまま出力するように制御を行う縮退運転制御手段を含む。 【0023】また、前記先行後続動作制御手段が、前記異常動作通知手段により前記系1〜系n-1のうちの1個の系の異常動作が通知されたとき、前記系1〜nのうちの異常動作が通知されていない系の動作を継続させ、前記異常動作が通知された系からの出力を前記出力データ比較手段により比較することを停止し、前記出力データゲート手段が前記異常動作が通知された系からの出力の比較結果の有無に関わらず前記系nの結果を外界に出力するよう制御を行う縮退運転制御手段を含む。 【0024】更に、前記後続系が異常動作したことを検出する後続系異常動作検出手段と、前記後続系異常動作検出手段により前記後続系の異常動作が検出されたとき、前記先行系の状態を前記後続系へ複写し、前記後続系の異常動作の回復を行う後続系障害回復手段を備える。 【0025】また、前記系r(rは2からnの整数)が異常動作したことを検出する後続系異常動作検出手段と、
    前記後続系異常動作により前記系rの異常動作が検出されたとき、系r-1の状態を前記系rへ複写し、前記系r
    の異常動作の回復を行う後続系障害回復手段を備える。 【0026】また、まったく同一なn個(nは2以上)の系1〜系nと、入力データを前記系2〜系nに入力するまで一時記憶する入力データ一時記憶手段と、前記系1〜
    系n-1が入力された入力データに対し正常に動作することを確認して前記系2〜系nの動作を開始することを制御する先行後続動作制御手段を備える。 【0027】また本発明による信頼性を高める方法では、入力データから第1の出力結果を求める第1のステップと、前記第1の出力結果が障害なく得られることを確認する第2のステップと、前記第2のステップにおいて前記第1の結果が障害なく得られたことが確認できたとき、再び前記入力データから第2の出力結果を求める第3のステップと、前記第2の出力結果が障害なく得られることを確認する第4のステップと、前記第4のステップにおいて前記第2の出力結果が障害なく得られたことが確認できたとき、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較する第5のステップと、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果が比較した結果同一であれば、前記第1または第2の出力結果を外部へ出力する第6のステップからなる。 【0028】更に、前記第2のステップにおいて、前記第1の出力結果が障害なく得られたことが確認できなかったとき、前記第1のステップに戻って第1の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第1のステップに戻る第7のステップを備える。 【0029】更に、前記第4のステップにおいて、前記第2の出力結果が障害なく得られたことが確認できなかったとき、前記第3のステップに戻って第2の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第3のステップに戻る第8のステップを備える。 【0030】更に、前記第2のステップにおいて第1の出力が障害なく得られたことが確認できなかったとき、
    予め定める一定回数k回(kは1以上)だけ第7のステップに移って準備を行うよう回数を数える第9のステップを備える。 【0031】更に、前記第4のステップにおいて第2の出力が障害なく得られたことが確認できなかったとき、
    予め定める一定回数j回(jは1以上)だけ第8のステップに移って準備を行うよう回数を数える第10のステップを備える。 【0032】更に、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較した結果同一でなければ、前記第1のステップに戻って前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を再び求め直すことが出来るように準備を行い、第1のステップに戻る第11のステップを備える。 【0033】更に、前記第5のステップにおいて、前記第1の出力結果と前記第2の出力結果を比較した結果同一でなければ、予め定める一定回数s回(sは1以上)だけ前記第11のステップに移って準備を行うよう回数を数える第12のステップを備える。 【0034】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を例により説明する。 【0035】図1は、本発明による2重化システムの実施の形態の例である。 先行系101と後続系102の二つのまったく同一な系を持つ。 外部からの入力データは先行系
    101には直接入力されるが、後続系102には一旦入力データバッファ103に蓄えられた後、入力される。 先行系101
    の出力結果は出力データバッファ104に蓄えられる。 先行系正常終了検知・後続系開始制御部107において、先行系101が入力された入力データに対し、障害なく動作して出力結果が得られたかどうかを、監視している。 先行系101が障害なく動作して正常に終了したことが確認されると、初めて後続系102に開始指示が出され、後続系102が入力データバッファ103に蓄えられた入力データにより動作を行う。 後続系102の出力結果は出力結果比較器105により出力データバッファ104に蓄えられた先行系101の出力結果と比較される。 比較した結果一致していれば、出力ゲート106が開いて後続系の出力結果が外部へ出力される。 【0036】図1において、先行系101に障害が発生し、与えられた入力データに対し正常終了しなかった時、先行系正常終了検知・後続系開始制御部107により制御され、後続系102は動作を開始しない。 後続系102の内部状態が信号150により先行系101に複写され、先行系
    101は動作を開始する前の状態に回復される。 このようにすることで、先行系101に発生した障害が、コンピュータ・システムにおけるソフトウェアの障害であっても、障害回復を行うことができる。 その後、先行系101
    は入力データ103に蓄えられていた入力データにより再び動作を開始することができる。 【0037】また出力比較器105において、比較した結果が一致していなかった時、出力ゲート106が制御されて、後続系102の出力結果は外部へ出力されない。 このようにすることで、2重化システムとして、先行系10
    1、後続系102の結果が一致した時のみ結果が出力されるので、外部に出力される結果の正当性を高めることができる。 また不一致の時は誤った結果は出力されないので、誤った結果を外部に出力して悪影響を及ぼすことがない。 更に先行系101、後続系102について不一致になった結果を再び求め直すように制御することも可能である。 【0038】図2は、図1の2重化システムの動作の様子を、横軸を時間として示した例である。 ここで、ジョブA〜ジョブDは、それぞれ一定の入力データに対し、先行系101、後続系102が結果を出力する単位であるとする。 図2において、まずジョブAが先行系101で実行される。 ジョブAが先行系101において正常に終了したことが確認されると、後続系102においてジョブAが実行される。 後続系102においてジョブAが終了すると、その結果を、先に先行系101においてジョブAを実行した結果と比較する。 比較した結果一致していれば、これを外部へ出力する。 また先行系101は、後続系102においてジョブA
    が実行されている間に、次のジョブBを実行することが可能である。 さらに先行系101においてジョブBが正常に終了すれば、この後、後続系102においてジョブBを実行するとともに、先行系101はその次のジョブCを実行することが可能である。 【0039】図2では、後続系102で1回目にジョブBを実行した結果が、先行系101でジョブBを1回目に実行した結果と一致しなかった時の動作を示している。 この時、先行系101では既にジョブCを実行しておくことは可能ではあるが、ジョブCの後、再びジョブBに戻りジョブ
    Bの2回目の実行を行なう。 先行系101においてジョブBの
    2回目の実行が正常終了すると、再び後続系102においてジョブBの2回目の実行が行われる。 図2では先行系10
    1、後続系102におけるジョブBの2回目の実行の結果は一致した場合を示している。 この場合、ジョブBの結果が、ここで初めて外部に出力される。 また先行系101で次のジョブCが正常終了していれば、後続系102においても次のジョブCの実行が開始される。 【0040】図2では先行系101において、さらにその次のジョブDの実行が障害により異常終了した場合を示している。 この時、異常報告を行ないながら、後続系10
    2の状態を先行系101に複写することにより、先行系101
    の状態を回復することができる。 【0041】図3は、本発明による3重化システムの実施の形態の例である。 3重化することにより、系1、系2、系3の三つの系の三つの結果がすべて一致してから初めて結果を外部に出力するようにすることができ、結果の正当性をさらに高めることができる。 即ち、系1、
    系2、系3のそれぞれの単独の結果の正当性が低くても、外部に出力する結果の正当性は大きく高められる。
    また二つの先行系正常終了検知・後続系開始制御部1 3
    11及び先行系正常終了検知・後続系開始制御部2312を備え、系1が正常終了してから系2を、系2が正常終了してから系3を動作させるので、系3が正常終了する可能性も高められる。 【0042】図3では、ほとんどの動作は図1を自然に拡張した形で行われる。 外部からの入力データは系1には直接入力されるが、系2及び系3には入力データバッファ304に一旦蓄えられてから入力される。 系1の出力結果は出力データバッファ1 305に蓄えられて、系2の出力結果と出力比較器306にて比較される。 また系2の出力結果は同時に出力データバッファ2 307に蓄えられ、系
    3の出力結果と出力比較器308にて比較される。 二つの出力比較器306及び308の比較結果は出力一致検出・外部出力制御・再実行制御部309に入力され、二つの結果が両方とも一致であった時に、出力ゲート310が開かれて、
    系3の出力結果が外部へ出力される。 【0043】図3ではまた、系1が障害により正常終了しなかった時、先行系正常終了検知・後続系開始制御部1 311により系2の動作開始が待機させられる。 そして、系2の状態を系1へ複写することにより、系1の障害発生状態を消去し、状態回復を行なうことができる。 同様に系2が障害により正常終了しなかった時、先行系正常終了検知・後続系開始制御部2 312により系3の動作開始が待機させられ、系3の状態を系2へ複写して、系2
    の状態回復を行なうことができる。 【0044】図4は、本発明による3重化システムの別の実施の形態の例である。 図1に示した2重化システムの例は、先行系及び後続系がそれぞれ正常終了していれば、出力比較器による比較結果が不一致であった場合には、再実行が可能であるとした例である。 図4はこれに対し、それぞれの系が正常終了していても、結果が不一致であった時に再実行しようとすると、それぞれの系の状態を実行開始前に完全に復旧させる必要がある場合の例である。 動作は次のようになる。 【0045】まず、外部から入力されたデータは系1には直接入力されるが、系2及び系3には入力データバッファ404に一旦蓄えられた後入力される。 系1の出力結果は出力データバッファ405に蓄えられ、系2の出力結果と出力比較器406により一致しているかどうか比較される。 比較した結果一致していれば出力ゲート407が開いて系2の結果が外部へ出力される。 また先行系正常終了検知・後続系開始制御部1 408により与えられた入力データに対し系1が正常終了することが確認されてから系2
    の動作を開始する。 同様に先行系正常終了検知・後続系開始制御部2 409により系2が正常終了することが確認され、かつ系1と系2の出力結果が出力比較器406において一致していたら、系3の動作を開始する。 系3の出力結果は用いられず破棄される。 系1が正常終了しなかった時には、先行系正常終了検知・後続系開始制御部1
    408により制御が行なわれ、系2の状態が系1へ複写され、系1の状態を復旧させる。 その後、系1は入力データバッファ404に蓄えられた入力データにより再実行を行なうことができる。 同様に系2が正常終了しなかった時には、先行系正常終了検知・後続系開始制御部2 409により制御が行なわれ、系3の状態が系2へ複写され、系2の状態を復旧させる。 系2も入力データバッファ404
    に蓄えられた入力データにより再実行を行なうことができる。 【0046】また出力比較器406により比較した結果不一致であった時には、出力ゲート407が閉じられて外部には誤った結果は出力されない。 この時、まだ実行前である系3の状態が系1及び系2の両方に複写され、系1、
    系2とも実行前の状態に復旧させることができる。 図5
    に図4の動作を横軸に時間を取って示した例を掲げる。 【0047】図5において、ジョブA〜ジョブGは図2と同様に、それぞれ一定の入力データについて系1、系
    2、系3が結果を出力する単位であるとする。 図において、まずジョブAが系1において実行され、正常に終了することが確認されると、系2においてジョブAの実行が開始される。 このとき同時に系1は次のジョブBの実行を行なうことが可能である。 系2においてジョブAの実行が正常終了し、系1におけるジョブAの結果と比較した結果一致していれば、これを外部に出力する。 また系3
    にて改めてジョブAの実行を開始させる。 同時に系2は次のジョブBの実行を、系1は更にその次のジョブCの実行を開始することが可能である。 【0048】図5では、系1、系2におけるジョブBの1回目の実行結果が不一致であった場合を示している。 この時、系3でのジョブBの実行開始を行なわない。 そして系3が持つジョブAの終了直後(ジョブBの実行開始前)の状態を系1、系2の両方に複写して、系1、系2の両方ともジョブB実行開始前の状態に戻す。 その後、系1、
    系2において再びジョブBを実行する。 図5では系1、系
    2におけるこの2回目のジョブBの実行で、結果が一致した場合を示している。 系1、系2の結果が一致して初めて系3でジョブBの実行開始を行う。 【0049】図5では、さらにその後、系1におけるジョブDの実行で、障害が発生し、異常終了した場合を示している。 この時、系2は直前のジョブCの実行を終了した状態で、ジョブDの実行開始を行わない。 そして系2の状態を系1に複写することによって、系1の状態をジョブDの実行開始前の状態に回復させる。 図5では、
    その後系1において再びジョブDの実行を行い、この2
    回目のジョブDの実行では障害が発生せずに正常終了した場合を示している。 このような動作は図2における後半部分のジョブDの実行の様子と同様である。 【0050】図6は、本発明による2重化システムについて、さらに先行系601、後続系602がそれぞれCPU 610
    及び612、メインメモリ 611及び613からなるコンピュータ・システムである場合の実施の形態の例である。 図6
    において、外部からの入力データは先行系601には直接入力され、後続系602には一旦入力データバッファ603に蓄えられた後、入力される。 先行系601の出力結果は出力データバッファ604に蓄えられる。 先行系正常終了監視部607において、先行系601が障害なく動作して出力結果が得られるかどうかの監視を行っている。 先行系601
    において障害なく出力結果が得られた場合には、それを後続系開始制御部608に通知し、後続系開始制御部608において後続系602に実行開始指示を送出する。 後続系602
    が実行を開始して得られた出力結果は、出力データバッファ604に蓄えられた先行系601の出力結果と、出力比較器605において比較される。 出力比較器605における比較において、両者の出力結果が一致している場合には出力ゲート606が開かれ、後続系602の出力結果が外部へ出力される。 【0051】先行系正常終了監視部607の監視結果において、先行系601で障害が発生し、出力結果が得られなかった場合には、後続系開始制御部608による後続系602
    の実行開始指示は出力されず、後続系602は実行を開始しないで待機状態となる。 そして先行系正常終了監視部
    607よりメモリコピー制御部609へ先行系601の状態回復指示が送出される。 メモリコピー制御部609では、先行系601の状態回復指示を受け取ると、後続系602のメインメモリ613の内容を先行系601のメインメモリ611へ複写し、先行系601の状態回復を行う。 更にこのとき、後続系602のCPU 612の内部状態を先行系601のCPU 610へ複写すれば、CPU 610の内部状態を含め、先行系601の状態を完全に回復させることもできる。 このようにすることによって、先行系601において、ソフトウェア障害を含む障害が発生しても、CPU 610及びメインメモリ611の状態を回復させることが可能である。 【0052】図7は、図4で更に系1 701、系2 702、
    系3 703がそれぞれCPU 710、 712及び714、メインメモリ711、713及び715からなるコンピュータ・システムである場合の、本発明による3重化システムの実施の形態の例である。 図7において、外部からの入力データは系
    1には直接入力されるが、系2、系3については、一旦入力データバッファ704に蓄えられた後、入力される。
    系1の出力結果は出力データバッファ705に蓄えられる。 系1正常終了監視部716において、系1が障害なく動作して出力結果が得られるかどうかを監視している。 系
    1において障害なく出力結果が得られた場合には、それを系2開始制御部717に通知し、系2開始制御部717において系2に実行開始指示を送出する。 系2が実行を開始して得られた出力結果は、出力データバッファ705に蓄えられた系1の出力結果と、出力比較器706において比較される。 出力比較器706での比較において両者の出力結果が一致している場合には、外部出力制御・再実行制御部707において出力ゲート708が開かれて、系2の出力結果が外部へ出力される。 更に系2正常終了監視部719
    において、系2が障害なく動作して出力結果が得られるかどうかを監視している。 系2において障害なく出力結果が得られた場合には、それを系3開始制御部720に通知する。 系3開始制御部720では、系2正常終了監視部719
    から系2が障害なく動作して出力結果が得られたことの通知、及び外部出力制御・再実行制御部707よりの系1、系2の出力結果が一致したことの通知を受け、両方の通知が揃うと、系3に実行開始指示を送出する。 系3
    では実行を開始すると、入力データバッファ704より入力データを受信し、CPU 714、メインメモリ715の状態を変更する。 系3の出力結果は用いられずに破棄される。 【0053】系1正常終了監視部716の監視結果において、系1で障害が発生し、出力結果が得られなかった場合には、系2開始制御部717による系2の実行開始指示は出力されず、系2は実行を開始しないで待機状態となる。 そして系1正常終了監視部716により系1-2メモリコピー制御部718へ系1の状態回復指示が送出される。 系1
    -2メモリコピー制御部718では、系1の状態回復指示を受け取ると、系2のメインメモリ713の内容を系1のメインメモリ711へ複写し、系1の状態回復を行う。 更にこのとき、系2のCPU 712の内部状態を系1のCPU 710へ複写すれば、CPU 710の内部状態を含め、系1の状態を完全に回復させることができる。 同様に、系2正常終了監視部719の監視結果において、系2で障害が発生し、出力結果が得られなかった場合には、系3開始制御部720による系3の実行開始指示は出力されず、系3は実行を開始しない。 そして系2正常終了監視部719により系2-3メモリコピー制御部721へ系2の状態回復指示が送出される。
    系2-3メモリコピー制御部721では、系2の状態回復指示を受け取ると、系3のメインメモリ715の内容を系2のメインメモリ713へ複写し、系2の状態回復を行う。 【0054】また出力比較器706において、系1と系2の出力結果が一致しなかった時、外部出力制御・再実行制御部707において、外部出力ゲート708が閉じられて、一致しなかった出力結果は外部へ出力されない。 更に、系
    3開始制御部720は系3への実行開始指示を送出せず、系3は待機状態となる。 この時、外部出力制御・再実行制御部707は、系2-3メモリコピー制御部721及び系3-1メモリコピー制御部722に系2、系1の状態回復指示を送出する。 系2-3メモリコピー制御部721、系3-1メモリコピー制御部722は系3のメインメモリ715の内容をそれぞれ、系2のメインメモリ713、系1のメインメモリ711へ複写し、系2、系1の状態回復を行う。 この時、系3の
    CPU 714の内部状態を系2のCPU 712及び系1のCPU 710
    へ複写し、系2、系1の状態をCPUの内部状態を含め、
    完全に回復させることも可能である。 以上のような動作によって、系1、系2でソフトウェア障害を含む障害が発生した場合、及び系1と系2の出力結果が不一致であった場合、系1、系2の状態を正しく回復させることができる。 【0055】図8は、本発明による信頼性を高める方法の実施の例である。 図8において、ステップ801において、入力されたデータより第1の出力結果を求める。 次にステップ802において、第1の出力結果が障害なく求まったかどうか判断する。 障害なく求まったときにはステップ803に進む。 障害があったときにはステップ808に進み、予め定めるk回(kは1以上)繰り返し第1の結果を求めようとしたどうか判断する。 まだk回繰り返していなければ、ステップ809に達し、第1の出力結果を再び求め直すように準備して、ステップ801に戻る。 k回繰り返していれば、ステップ814に達し障害報告を行って障害終了とする。 【0056】ステップ803では、入力された同じデータより第2の出力結果を求める。 次にステップ804において第2の出力結果が障害なく求まったかどうか判断する。
    障害なく求まった時にはステップ805に進む。 障害があったときにはステップ810に進み、予め定めるj回(jは1以上)繰り返し第2の結果を求めようとしたどうか判断する。 まだj回繰り返していなければ、ステップ811
    に達し、第2の出力結果を再び求め直すように準備して、ステップ803に戻る。 j回繰り返していれば、ステップ814に達し障害報告を行って障害終了とする。 【0057】ステップ805では、第1と第2の出力結果の比較を行う。 次にステップ806において比較した結果一致したどうか判断する。 一致していればステップ807に進み、第1または第2の出力結果を出力して正常終了とする。 一致していなければ、ステップ812に進み、予め定めるs回(sは1以上)繰り返したかどうか判断する。
    まだs回繰り返していなければ、ステップ813に進み、
    第1と第2の出力結果の両方を求め直すための準備を行い、ステップ801に戻る。 s回繰り返していれば、ステップ814に達し障害報告を行って障害終了とする。 以上のようにすることによって、障害なく得られた二つの出力結果を更に比較して一致した時に結果出力を行うので、出力結果の信頼性を高めることができる。 【0058】図9は、図6に示した本発明によるコンピュータ・システムの2重化システムの実施の形態の例について、更に縮退運転制御部914を付加した例である。
    縮退運転制御部914では、通常は出力比較器905の比較結果によって、そのまま出力ゲート906を制御している。
    また先行系正常終了監視部907より先行系901が障害なく動作しているかどうかの報告を受ける。 先行系正常終了監視部907では、図6と同様に先行系901が障害なく動作して結果が得られているかどうか監視しており、障害が発生した場合にはメモリコピー制御部909に先行系901の状態回復を指示する。 しかし、予め定める一定回数状態回復を行っても先行系901より障害なく結果が得られなくなると、これを縮退運転制御部914に通知する。 縮退運転制御部914では、この通知を受けると、後続系開始制御部908に、先行系正常終了監視部907からの先行系が障害なく動作したかどうかの通知と関係なく後続系902
    に実行開始指示を送出するように指示する。 同時に出力比較器905の比較結果に関わらず出力ゲート906を開くように制御を行って、後続系902の出力結果をそのまま外部に出力する。 さらに入力データバッファ903を制御し、外部から入力されたデータを入力データバッファ90
    3内で蓄えずに後続系902にそのまま入力させるようにして、入力データバッファ903に一旦蓄えることによる後続系902へのデータ入力の遅延も削除することが可能である。 このようにすることによって、先行系901が何らかの障害によって、動作を回復し継続することが不可能になっても、後続系902だけで処理を続けることが可能であり、可用性を高めることができる。 図9のほかの動作は図6と同じである。 【0059】図10は、再び図6に示した本発明によるコンピュータ・システムの2重化システムの実施の形態の例について、更に後続系正常終了監視部214を付加し、メモリコピー制御部609の代わりに双方向メモリコピー制御部209を、出力ゲート606の代わりにセレクタ付き出力ゲート206を設けた例である。 後続系正常終了監視部214では、後続系202が障害なく動作して結果が出力されているかどうか監視している。 後続系202で障害が発生したことが検出されると、後続系開始制御部208に信号を送り、一旦後続系開始制御部208からの実行開始指示を抑制する。 次に双方向メモリコピー制御部209に信号を送り、先行系201のメインメモリ211の内容を後続系202のメインメモリ213に複写し、後続系202の状態を先行系201の状態と同一することによって、状態回復を行う。 この時、先行系201で既に出力されて出力データバッファ204に蓄えられている出力結果と比較すべき出力結果は後続系202よりもはや出力されない。 このため、セレクタ付き出力ゲート206を制御して、出力データバッファ204に蓄えられている先行系201の出力結果をそのまま外部に出力する。 このようにすることによって、後続系202において障害が発生しても、後続系202の状態を回復し、さらに出力も途切れさせずに処理を継続させることが可能である。 図10のほかの動作は図6と同様である。 【0060】図11は、図6の先行系正常終了監視部60
    7、図7の系1正常終了監視部716及び系2正常終了監視部719、図9の先行系正常終了監視部907、図10の先行系正常終了監視部207として用いることのできる正常終了監視部507について、さらに内部を詳細化した例である。 図11において、正常終了監視部507は、CPU 502、
    メインメモリ503からなる系501が障害なく動作し、結果を出力するかどうか監視している。 図で、データ入力があると、結果出力監視部508が監視動作を開始し、タイマー部509にタイマーカウントの開始を指示する。 結果出力監視部508は次に系501の結果出力を監視し、結果が出力されるのを待つ。 もし系501の結果出力が行われる前にタイマー部509において予め定めたカウント値に達したことが通知されると、結果出力監視部508はタイムアウトによる障害検出と判断し、障害監視結果集計制御部510にタイムアウト障害を報告する。 タイマー部509において予め定めたカウント値に達する前に結果出力が行われれば、結果出力監視部508はタイマー部509にリセット指示を送り、タイマー部509のタイマーカウント動作を停止させる。 同時に障害監視結果集計制御部510に障害なく結果出力が行われたことを通知する。 また、不正アドレス参照監視部506は、CPU 502が行うメインメモリ
    503に対する参照アドレスの監視を行い、系501によって定まる正当なアドレスの範囲を超えるアドレスの参照があった場合には、不正アドレス参照による障害検出と判断し、障害監視結果集計制御部510に報告する。 CPU命令実行障害監視部505は、CPU 502の命令実行動作を監視し、CPU 502において命令の実行に障害が発生したり、
    命令の実行の結果例外事象が発生したりすると、これを検知して、CPU命令実行における障害検出と判断して障害監視結果集計制御部510に報告する。 メモリデータ障害監視部507は、同様にメインメモリ503への読み出し・
    書き込み動作を監視し、読み出し・書き込み動作における障害発生を検知して、これを障害監視結果集計制御部
    510に報告する。 障害監視結果集計制御部510では、CPU
    命令実行障害監視部505、不正アドレス参照監視部506、
    メモリデータ障害監視部507、結果出力監視部508より障害発生の報告を受ける。 障害が発生した場合には、障害回復制御部511へ制御信号を伝達し、状態回復信号520を送出させて、系501の状態回復を行わせる。 また障害発生の報告がなく、結果出力監視部508より障害なく結果出力が行われたことが通知されたら、無障害確認制御部
    512に制御信号を伝達し、無障害確認信号521を送出させる。 以上のような動作により、系501が障害なく結果を出力できたかどうかを監視することができる。 【0061】図12は、本発明による2重化システムの別の実施の形態の例である。 図12では、先行系121、
    後続系122の2個の系を持つが、出力については、先行系
    121の出力結果をそのまま外部に出力しており、2個の系の出力結果の比較は行わない。 図12で、外部からの入力データは、先行系121には直接入力されるが、後続系1
    22には一旦入力データバッファ123に蓄えられた後、入力される。 先行系正常終了検知・後続系開始制御部127
    において、先行系121が入力された入力データに対し、
    障害なく動作して出力結果が得られたかどうかを、監視している。 先行系121が障害なく動作して正常に終了したことが確認されると、初めて後続系122に開始指示が出され、後続系122が入力データバッファ123に蓄えられた入力データにより動作を行う。 後続系122の出力結果は破棄される。 【0062】図12において、先行系121に障害が発生し、与えられた入力データに対し正常終了しなかった時、先行系正常終了検知・後続系開始制御部127により制御され、後続系122は動作を開始しない。 後続系122の内部状態が信号151により先行系121に複写され、先行系
    121は動作を開始する前の状態に回復される。 このようにすることで、先行系121に発生した障害が、コンピュータ・システムにおけるソフトウェアの障害であっても、障害回復を行うことができる。 その後、先行系121
    は入力データバッファ123に蓄えられていた入力データにより再び動作を開始することができる。 図1に示した例にくらべ、出力結果の正当性については高められないが、出力データバッファ104、出力比較器105、出力ゲート106を必要としないので、ソフトウェア障害を含む障害回復を行うシステムを簡単に構成することが可能である。 さらに図12では、先行系121の出力結果をそのまま外部に出力するので、出力が外部に行われるまでの時間の遅延がない。 【0063】図13に、本発明による2重化システムのさらに別の実施の形態の例を掲げる。 図13は、図12
    に示した例と同じく、出力については、2個の系の出力結果の比較を行っていない。 図13では、後続系132の出力結果をそのまま外部に出力している。 先行系131の出力結果は破棄される。 ほかの動作は図12と同様である。 図12に比べ、後続系132の出力結果を用いているため、出力が外部に行われるまでの時間の遅延は存在する。 しかし、先行系131が与えられた入力データに対し障害なく動作することが確認されてから出力が行われるので、出力が得られることに対する信頼性は高められる。 また、図12の例と同じく、図1に比べて出力データバッファ104、出力比較器105、出力ゲート106を必要としないので、ソフトウェア障害を含む障害回復を行うシステムを簡単に構成することができる。 【0064】 【発明の効果】本発明により、多重化による出力結果の信頼性向上に加え、障害を起こした系の状態を正しく復旧させることができる。 また障害発生時に外界への出力を抑制し、外界に悪影響を及ぼすことを避けることが可能である。 特にシステムが動作を規定するソフトウェアを持つコンピュータ・システムである場合には、当該ソフトウェアの不良も含むソフトウェア障害が生じても、
    正しく状態回復を行うことができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例である2重化システムのブロック図である。 【図2】上記実施例の2重化システムの動作を説明する図である。 【図3】本発明の別の実施例である3重化システムを示すブロック図である。 【図4】本発明の更に別の実施例の3重化システムを示すブロック図である。 【図5】上記実施例の3重化システムの動作を説明する例である。 【図6】本発明の更に別の実施例の2重化システムを示すブロック図である。 【図7】本発明の更に別の実施例の3重化システムを示すブロック図である。 【図8】更に信頼性を高める実施例の処理方法を示すフローチャートである。 【図9】本発明の更に別の実施例の縮退運転制御部を備えた2重化システムを示すブロック図である。 【図10】本発明の更に別の実施例の後続系正常終了監視部を備えた2重化システムを示すブロック図である。 【図11】各実施例の正常終了監視部を詳細に示すブロック図である。 【図12】本発明の更に別の実施例の2重化システムを示すブロック図である。 【図13】本発明の更に別の実施例の2重化システムを示すブロック図である。 【符号の説明】 101、201、601、901、121、131 ...................
    先行系102、202、602、902、122、132 ...................
    後続系301、401、701 ..................................
    系1 302、402、702 ..................................
    系2 303、403、70.....................................
    系3 103、203、304、404、603、704、903、123、133 ....
    入力データバッファ104、405、604、705、904 ........................
    出力データバッファ305 ............................................
    出力データバッファ1 307 ............................................
    出力データバッファ2 105、205、306、308、406、605、706、905 .........
    出力比較器106、310、407、606、708、906 ...................
    出力ゲート206 ...........................................
    セレクタ付き出力ゲート107、127、137 ................... 先行系正常終了検知・後続系開始制御部311、408 ....................... 先行系正常終了検知・後続系開始制御部1 312、409 ....................... 先行系正常終了検知・後続系開始制御部2 309 ......................... 出力一致検出・外部出力制御・再実行制御部707 ....................................... 外部出力制御・再実行制御部914 ........................................ 縮退運転制御部214 ........................................ 後続系正常終了監視部210、212、502、610、612、710、712、714、910、912
    ...... CPU 211、213、503、611、613、711、713、715、911、913
    ...... メインメモリ207、607、907 .............................. 先行系正常終了監視部716 ........................................ 系1
    正常終了監視部719 ........................................ 系2正常終了監視部208、608、908 .............................. 後続系開始制御部717 ........................................ 系2開始制御部720 ........................................ 系3開始制御部609、909 ................................... メモリコピー制御部718 ........................................ 系1
    -2メモリコピー制御部721 ........................................ 系2
    -3メモリコピー制御部722 ........................................ 系3
    -1メモリコピー制御部209 ........................................ 双方向メモリコピー制御部505 ........................................ CPU
    命令実行障害監視部506 ........................................ 不正アドレス参照監視部507 ........................................ メモリデータ障害監視部508 ........................................ 結果出力監視部509 ........................................ タイマー部510 ........................................ 障害監視結果集計制御部511 ........................................ 障害回復制御部512 ........................................ 無障害確認制御部520 ........................................ 状態回復信号521 ........................................ 無障害確認信号。

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