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Method and device for image processing

阅读:586发布:2021-11-04

专利汇可以提供Method and device for image processing专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To simulate a paintbrush and a writing brush having reality by generating and storing a shape whose thickening extent from the base to the tip is determined by an increment in stroke pressure and drawing the stored shape.
SOLUTION: (n) Kinds of source shape are stored in source shape storage parts 12-1 to 12-n. A selector 14 selects two kinds (selected according to stroke pressure) out of the (n) kinds of source shape according to the kind of a drawing tool in use and supplies them to an interpolating process part 16, and the two kinds of source shape are interpolated with, for example, the stroke pressure and outputted. In this case, a shape address is generated so as to deform the two shapes before interpolation by the interpolating process part 16 according to a pen touch vector, and address conversion is performed by a deformation address generation part 20 to read out it. Then the deformed shape after a blurring process which is performed at need is inputted to a multiplication part 24 and multiplied by a density value stored in a density storage part 28 of a pen layer storage part 25 for mixing and interpolation, and the result is written back to the density storage part 28.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Method and device for image processing专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する方法において、 筆圧の増加時に、基端が尖り先端が基端に比べ太く、方向が前記描画入力手段の運動方向で定まり、かつ基端から先端へ向けての太り具合が前記筆圧の増加分で定まるシェープを発生させて記憶し、かつ記憶したシェープを用いて描画することを特徴とする、画像処理方法。
  • 【請求項2】 方向が描画入力手段の進行方向で定まり、大きさが筆圧の増加分で定まるペンタッチベクトルを発生させて記憶することにより、前記シェープを記憶することを特徴とする、請求項1の画像処理方法。
  • 【請求項3】 記憶済みの原シェープをペンタッチベクトルに応じて変形させて、前記シェープを発生させることを特徴とする、請求項2の画像処理方法。
  • 【請求項4】 筆圧の増加に連れて原シェープのサイズを拡大しながら、複数の原シェープを重ね合わせて、
    前記シェープを発生させることを特徴とする、請求項1
    の画像処理方法。
  • 【請求項5】 筆圧がほぼ一定の際に、前記記憶したシェープを用いて描画することを特徴とする、請求項1
    の画像処理方法。
  • 【請求項6】 筆圧がほぼ一定の際に、前記シェープの方向を描画入力手段の運動方向へ回転させることを特徴とする、請求項5の画像処理方法。
  • 【請求項7】 前記描画入力手段の回転を検出して、
    記憶したシェープの方向を回転させることを特徴とする、請求項1の画像処理方法。
  • 【請求項8】 描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する方法において、 前記描画入力手段の軸方向以外の方向に加わる力と、描画入力手段の軸方向に加わる筆圧とを用いて、ペンタッチベクトルを発生させ、 該ペンタッチベクトルの方向を向いて、基端で尖り先端で太く、かつ基端から先端へ向けての太り具合がペンタッチベクトルの大きさで定まるシェープを発生させて描画することを特徴とする、画像処理方法。
  • 【請求項9】 描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する装置において、 筆圧の増加時に、基端が尖り先端が基端に比べ太く、方向が前記描画入力手段の運動方向で定まり、かつ基端から先端へ向けての太り具合が前記筆圧の増加分で定まるシェープを発生させて記憶するための手段と、かつ記憶したシェープを用いて描画するための手段とを設けたことを特徴とする、画像処理装置。
  • 【請求項10】 方向が描画入力手段の進行方向で定まり、大きさが筆圧の増加分で定まるペンタッチベクトルを発生させるための手段と、 該ペンタッチベクトルを記憶するための手段と、 記憶済みの原シェープをペンタッチベクトルに応じて変形させて、前記シェープを発生させるための手段とを設けたことを特徴とする、請求項9の画像処理装置。
  • 【請求項11】 描画入力手段の移動方向が変化し、
    かつ前記筆圧が減少したことを検出して、かすれた描画を行うための手段を設けたことを特徴とする、請求項9
    の画像処理装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の利用分野】この発明は画像処理装置に関し、特によりリアルな描画入を行うことに関する。

    【0002】

    【従来技術】画像処理ではスタイラス等のペンを用い、
    毛筆や絵筆等の筆や、クレヨン,チョーク,エアスプレー等の実際の描画具をシミュレートする。 そして描画入力ではペンが想定している描画具に応じたシェープを定義し、シェープは例えば円形で中心部で濃度が高く、円に限らず四形等のシェープが用いられることもある。
    またシェープには複数のピークを持たせることもある。
    シェープの形状や濃度はペンに加わる圧力(筆圧)により変えることができ、例えば筆圧に応じてシェープの半径や濃度を増すことが行われている。 そしてペンの座標と筆圧とが入力されると、例えば入力済みの画像とシェープとをブレンドして新たな画像を形成する。

    【0003】ここで描画具として絵筆や毛筆等の筆を考える。 これらのものには筆先があり、筆先の向きは筆の進行方向とは必ずしも平行ではなく、また筆先が真下を向いている場合を除き、一般には円形から外れた形状で描画される。 しかしながら既存の画像処理ではこれをシミュレートすることが困難で、絵筆や毛筆をシミュレートしている場合でも、シェープの形状は円形が主で、軸に対する筆先の向きを考慮することはできない。 現実の筆を一回キャンバス等にタッチさせた後に動かすと、筆先が筆の移動方向と同じ方向を向いている場合とそうでない場合とで、線幅が異なってくる。 しかしながら筆圧を考慮するだけでは、これをシミュレートできない。

    【0004】

    【発明の課題】この発明は、絵筆や毛筆をリアルにシミュレートした画像処理方法とその装置を提供することを目的とする。 この発明は特に、軸に対する筆先の曲がり具合をシミュレートできる画像処理方法とその装置を提供することを目的とする。 請求項2の発明での具体的な課題は、筆をシミュレートしたシェープの具体的な生成方法を提供することにある。 請求項3の発明での具体的な課題は、円形などの原シェープからの上記シェープの具体的な生成方法を提供することにある。 請求項4の発明での具体的な課題は、原シェープからの上記シェープの簡便な生成方法を提供することにある。 請求項5の発明での具体的な課題は、筆をキャンバス等にタッチした後、ほぼ等しい筆圧で描画する際の筆をシミュレートすることにある。 請求項6の発明での具体的な課題は、上記の場合での、筆をよりリアルにシミュレートすることにある。 請求項7の発明の追加の課題は、筆の回転をシミュレートすることにある。

    【0005】請求項8の発明での具体的な課題は、筆圧の増加時以外にもペンタッチベクトルを生成可能にすることにある。

    【0006】請求項9の発明の具体的な課題は、筆の軸に対する筆先の関係を表現した、画像処理装置を提供することにある。 請求項10の発明での具体的な課題は、
    上記シェープの具体的な生成機構を提供することにある。 請求項11の発明での具体的な課題は、筆のかすれをリアルにシミュレートすることにある。

    【0007】

    【発明の構成】この発明は、描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する方法において、筆圧の増加時に、基端が尖り先端が基端に比べ太く、方向が前記描画入力手段の運動方向で定まり、かつ基端から先端へ向けての太り具合が前記筆圧の増加分で定まるシェープを発生させて記憶し、かつ記憶したシェープを用いて描画することを特徴とする、画像処理方法にある。 好ましくは、方向が描画入力手段の進行方向で定まり、大きさが筆圧の増加分で定まるペンタッチベクトルを発生させて記憶することにより、前記シェープを記憶する。 さらに好ましくは、記憶済みの原シェープをペンタッチベクトルに応じて変形させて、前記シェープを発生させる。 また好ましくは、筆圧の増加に連れて原シェープのサイズを拡大しながら、複数の原シェープを重ね合わせて、前記シェープを発生させる。 好ましくは、筆圧がほぼ一定の際に、前記記憶したシェープを用いて描画する。 好ましくは、筆圧がほぼ一定の際に、前記シェープの方向を描画入力手段の運動方向へ回転させる。 好ましくは、前記描画入力手段の回転を検出して、記憶したシェープの方向を回転させる。

    【0008】この発明は、描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する方法において、前記描画入力手段の軸方向以外の方向に加わる力と、描画入力手段の軸方向に加わる筆圧とを用いて、ペンタッチベクトルを発生させ、該ペンタッチベクトルの方向を向いて、基端で尖り先端で太く、かつ基端から先端へ向けての太り具合がペンタッチベクトルの大きさで定まるシェープを発生させて描画することを特徴とする、画像処理方法にある。

    【0009】この発明は、描画入力手段からの座標と筆圧とに基づいて描画する装置において、筆圧の増加時に、基端が尖り先端が基端に比べ太く、方向が前記描画入力手段の運動方向で定まり、かつ基端から先端へ向けての太り具合が前記筆圧の増加分で定まるシェープを発生させて記憶するための手段と、かつ記憶したシェープを用いて描画するための手段とを設けたことを特徴とする、画像処理装置にある。 好ましくは、方向が描画入力手段の進行方向で定まり、大きさが筆圧の増加分で定まるペンタッチベクトルを発生させるための手段と、該ペンタッチベクトルを記憶するための手段と、記憶済みの原シェープをペンタッチベクトルに応じて変形させて、
    前記シェープを発生させるための手段とを設ける。 また好ましくは、描画入力手段の移動方向が変化し、かつ前記筆圧が減少したことを検出して、かすれた描画を行うための手段を設ける。

    【0010】なおこの発明において、シェープを記憶するとは、シェープを直接記憶することのみでなく、シェープを決定できるデータ、例えばペンタッチベクトル、
    を記憶することを意味する。 シェープは描画入力の単位となるデータであり、描画入力の濃度分布を示し、シェープの使い方自体は公知である。 またシェープの向き等が運動方向で定まるとは、向きが運動方向と同一で有ることに限られるものではない。 またペンタッチベクトル等の大きさが筆圧の変化分で定まるとは、筆圧の変化分と前記の大きさとが比例することに限られるのではない。

    【0011】

    【発明の作用と効果】この発明の画像処理方法とその装置では、描画入力手段への筆圧を検出して、筆圧増加時に、基端が尖り先端が基端に比べて太く、方向が描画入力手段の運動方向で定まり、かつ尖り度合いが筆圧の増加分で定まるシェープを発生させて記憶する。 そして以降は例えば1ストローク内をこのシェープを用いて描画する。 ここで筆圧の増加時を問題とするのは、例えばペンがタッチされ筆先の向きが定まる過程だからで、シェープの方向は筆圧増加時の描画入力手段の運動方向で定まる。 またシェープは基端が尖り、先端が基端に比べて太い形状とする。 これは例えば筆先をタッチさせて、左から右へと動かした場合に、筆先が左側に残って描画入力手段の運動方向の基端側に対応し、筆の根元が先端側に対応し、描画結果は筆先側が細く、筆の根元側が太くなる。 この結果、この発明ではタッチ時等に定まる筆のキャンバス等への接触状況をシミュレートしたシェープが得られる。 さてその後、筆圧をほぼ一定にして筆を運動させると、筆先の向きはタッチ時等に筆圧が増加する過程で定まり、それ以降は筆先をほぼ同じ向きに向けたまま描画が行われる。 そこでこの発明ではシェープを記憶し、これに基づいて以降の描画を行う。 この結果この発明では、円形等の単純な図形から外れたシェープを発生させることができ、シェープの向きは実際の筆先の向きを反映し、かつシェープを記憶するので、実際の筆の運動をリアルにシミュレートできる。

    【0012】請求項2の発明では、シェープを表す中間的な量としてペンタッチベクトルを発生させて記憶する。 この例からも明らかなように、シェープを記憶するとは、必ずしもシェープ自体を記憶することではない。
    そしてペンタッチベクトルは方向が描画入力手段の進行方向で定まり、大きさが筆圧の増加分で定まるので、容易に発生させることができ、シェープを簡単に発生させることができる

    【0013】ペンタッチベクトルからのシェープの生成では、例えば円形等の原シェープをペンタッチベクトルの向きに変形させ、この変形にはメッシュマッピングやスキャンアドレス変換等の適宜の画像変換を用いる。 このように、記憶したペンタッチベクトルからシェープを容易に発生させることができる。

    【0014】シェープの発生はペンタッチベクトルを用いるものに限らず、例えば円形等の原シェープのサイズを筆圧の増加に連れて拡大しながら複数個重ね合わせる。 すると涙滴状等のシェープを容易に得ることができる。

    【0015】発生させたシェープを記憶してその後の描画に用いると、筆圧がほぼ一定の際等に記憶済みのシェープを用いて描画するので、同一のシェープでも、その後の描画入力手段の運動方向により線幅等が異なり、筆先の向きが特定された状態での描画をリアルにシミュレートできる。 現実の筆では、筆圧がほぼ一定で筆を移動させると、筆先が徐々に回転して筆先の向きが描画方向に揃ってくるので、好ましくはシェープの方向を描画入力手段の運動方向へと回転させる。 シェープの方向の回転速度は適宜で、現実の筆先の回転をシミュレートする速度であればよい。

    【0016】ここでペン等の描画入力手段自体の回転を検出すれば、筆の回転による筆先の方向の回転を、シェープの向きの回転としてシミュレートできる。

    【0017】ここで描画入力手段の軸方向以外の方向に加わる力と、軸方向に加わる力、即ち筆圧とを検出すれば、これらの力はユーザーが筆先をどのように操作しようとしているかを反映する。 例えば癖のない単純な円や点等を描画しようとしている場合、筆の軸方向以外の方向に不均等に力を加えることはない。 これに対して筆先をある方向に寝かせようとしている場合、軸方向以外の方向に力を加えることになる。 そこで軸方向に加わる力と軸方向以外に加わる力の2つの力を検出すれば、ユーザーが筆先を操作しようとしている向きにペンタッチベクトルを発生させることができる。 そしてこのペンタッチベクトルによりシェープを発生させれば、筆圧の増加時以外の場合にも、その場でのシェープの発生情報が得られることになり、各位置でシェープを発生させることができる。

    【0018】筆圧が減少し、かつ描画入力手段の運動方向が変化するのは、筆を跳ねて1ストロークを終了させる場合等が多く、このことを検出してかすれた描画を行えば、かすれをシミュレートできる。

    【0019】

    【実施例】図1〜図18に、実施例とその変形とを示す。 図1に実施例の画像処理装置の概要を示すと、2はデジタイザで、4はスタイラスからなるペンで、ペン4
    から筆圧と座標とを入力処理部6に例えば所定の時間間隔で入力する。 なおペン4は軸に加わる歪や回転等を検出するようにして、これらのデータも入力処理部6に入力するようにしても良い。 8はベクトル記憶部で、ペンタッチベクトルTやペン4の運動方向を示すベクトルM
    1,M2等を記憶し、10はフロントエンドプロセッサで、これ以外にメニュー等からペン4がシミュレートする描画具の種類等を指定されるものとする。

    【0020】仮想的な各描画具に対して例えば3種類の原シェープを記憶し、これらの違いは筆圧にあるものとする。 そしてシミュレートする描画具の種類は毛筆や絵筆,クレヨン,チョーク,エアスプレー等の他種類にわたり、これらの原シェープは基本的に円形で、その値は入力画像濃度を表すものとする。 これらのn種類の原シェープを原シェープ記憶部12−1〜12−nに記憶させる。 14はセレクタで、用いる描画具の種類に応じて、n種類の原シェープから2種類(筆圧で選択)を選んで補間処理部16へ供給し、例えば筆圧により2種類の原シェープを補間して、出力する。 補間処理部16で補間する前の2つの原シェープをペンタッチベクトルT
    に応じて変形するため、シェープアドレス発生部18でシェープアドレスを発生させ、変形アドレス発生部20
    でアドレス変換して読み出す。 また22はかすれ処理部で、23はかすれ処理に必要なかすれマスクを記憶したかすれマスク記憶部である。

    【0021】必要に応じてかすれ処理を施した変形シェープは、乗算部24へ入力され、ペンレイヤ記憶部26
    の濃度記憶部28に記憶済みの濃度値と混合補間するために乗算し、その結果を濃度記憶部28に書き戻す。 またペンレイヤ記憶部26のペンカラー記憶部30には、
    メニュー等で指定されたペンのカラー値が記憶されている。 なお変形アドレス発生部20によりその都度原シェープを変形させることに代えて、例えば濃度記憶部28
    に記憶した濃度値の分布、あるいは補間処理部16の出力をシェープとし、これをセレクタ31を介して原シェープ記憶部12−1〜12−nのいずれかの空き領域に記憶させても良い。 この場合好ましくは、ペンタッチベクトルTの向きが共通で、筆圧が異なる2〜3の時点でのシェープを記憶し、これらを補間して各筆圧でのシェープとして用いる。 このようにすれば変形アドレス発生部20によるアドレス変換は不要となる。

    【0022】32はレイヤ合成処理部で、画像レイヤ3
    4−1〜34−nのいずれかに記憶した入力済みの画像と、ペンレイヤ記憶部26に記憶した複数パッチ分あるいは1ストローク分の画像との混合補間を行い、その結果を元の画像レイヤに書き戻す。 さて画像レイヤ34−
    1〜34−nには、各レイヤの画像のR,G,B等の色コンポーネントと各レイヤの透過率のデータが記憶されている。 そして透過率の画像の描画に当たっては、透過率画像を白黒画像と考え、ペンカラー記憶部30にカラー値を記憶させる必要はない。 次に表示コンポーネント変換部36で画像レイヤ間の合成やオフセット補正,縮小,拡大等の処理を行い、モニタ38に表示する。

    【0023】図2〜図4に、原シェープからのシェープの生成を示す。 シェープの生成はタッチベクトルTの生成から始まり、これはペン4が単位距離を運動する間に、あるいは単位時間内に、筆圧Pが定数K1以上増加した際に始まる。 ここでタッチベクトルTの生成プロセスは、好ましくは距離当たりの筆圧の増加分がしきい値K1を超えた際に起動する。 距離としてはユークリッド距離の他に、ペン4の始点と終点とのxy座標の差の絶対値の和や、座標の差の絶対値の大きい側、等を用い、
    距離として用いることができるものであればよい。 タッチベクトルTの方向は筆圧Pが増加する過程でのペン4
    の進行方向であり、その大きさは筆圧の増加の勾配である。 ただし直接筆圧の増加分を用いることに代えて、筆圧の対数の増加分や筆圧のルートの増加分等を用いても良い。

    【0024】生成したタッチベクトルTはベクトル記憶部8に記憶し、原シェープ記憶部12−1〜12−nに記憶した原シェープをタッチベクトルTに応じて変形させる。 この変形を図3に示すと、原シェープ40を記憶した記憶領域を例えば領域A1〜A3の3種類に分割し、
    それぞれ毎に横方向に縮小拡大するアフィン変換を行うと、図3のシェープ42が得られる。 ここではシェープ42が上下対称であることを利用している。 そして原シェープ40からシェープ42への変換では、アフィン変換に止まらず、例えばメッシュマッピングを用いても良く、あるいは図1の実施例に示したように、原シェープ40を記憶した領域に対するスキャンアドレスを変換して、図3のシェープ42へと変換しても良い。

    【0025】図3の右側に、タッチベクトルTの方向が共通で、その大きさが大中小と変化する際のシェープの変化を示す。 タッチベクトルTの大きさが大きいのは、
    筆をキャンバスにタッチさせて急激に強く押しつけて筆先を崩す場合に相当し、シェープの幅は起点(図の左側)から先端(図の右側)へと向けて急激に増加し、太い涙滴状のシェープとなる。 一方タッチベクトルTの大きさが小さい場合、筆をタッチさせた後の筆圧の増加が僅かで、筆先は寝ておらず、この間の線幅の増加も小さい。 これに伴ってシェープの長さLに対するシェープの幅Δwの増加が小さくなる。 このようにタッチベクトルTの大きさが大きいほど、シェープの基端と先端との間の線幅の増加分が大きくなる。

    【0026】図2に戻り、筆圧に対応して用意した例えば3つの原シェープをいずれもタッチベクトルTに応じて変形させ、これらのうちの2つを選んで、筆圧Pにより線形補間し、用いるシェープを発生させる。

    【0027】図4にシェープの発生機構を示すと、ペン4が点aでデジタイザ2から成る仮想的なキャンバスに接触し、その後ペン4をb点まで移動させたとする。 この間に筆圧は図4の中段のように増加し、a点では接触の直後で、ペン4がまだ移動していないので、シェープは原シェープと同様にほぼ円形であり、b点ではペン4
    がa点からb点へと移動したことに伴い、この間に筆圧が増加しているので、涙滴状のシェープ42となる。 そしてペンタッチベクトルTの向きはa点からb点を向き、その大きさはa点とb点との間の筆圧の増加分を点ab間の距離で割ったものに等しい。

    【0028】ペン4がストロークの初期にデジタイザ2
    に触れると、ペンタッチベクトルTの生成が行われる。
    ストロークの途中で筆圧が増加した場合、同様にペンタッチベクトルを生成し、記憶済みの古いペンタッチベクトルと、新たに生成したペンタッチベクトルとを例えば線形補間して、新しいペンタッチベクトルとして用いる。

    【0029】図5,図6に筆圧が一定で、ペン4を平行移動させた際の処理を示す。 図6の左中央のシェープが最初のシェープで、この時ペンタッチベクトルTが生成しているものとする。 この時点で筆先は図6の左上を向いており、ここから移動方向Maに沿ってペン4を右下へと移動させたとする。 この時線幅は比較的狭く、ペンタッチベクトルTの向きも変わらず、シェープは不変である。 これに対して図6の左中央から方向Mbに沿って右上へとペン4を移動させたとする。 この時ペンタッチベクトルTの向きは基本的には一定で、従ってシェープの向きも基本的に一定であり、相対的に太い線幅で描画される。 ただし実施例では、現実の筆先が徐々に回転してペン4の運動方向に揃うことを考慮し、ペンタッチベクトルTを徐々に運動方向Mbへ向けて回転させている。 これに伴いシェープの形も徐々に変化し、線幅も徐々に減少することになる。

    【0030】このアルゴリズムを図5に示すと、筆圧の変化分がK1以下で、ペンタッチベクトルの生成プロセスにないことを確認した後、ペンタッチベクトルTの向きとペン4の運動方向との間の角を求める。 このような角は内積演算等により簡単に求まる。 そしてこの角が所定値以内であれば、ペンタッチベクトルTの向きをペンの運動方向に揃え、所定値以上の場合一定の長さを描画した後にペンタッチベクトルTの向きがペンの運動方向に揃うように、所定の割合で徐々にペンタッチベクトルTを運動方向へ向けて回転させる。

    【0031】図7に、ペン4の運動方向が一定で、筆圧が減少する際の処理を示す。 これは静かにペン4をデジタイザ2から離すことに相当し、ストロークの最後での跳ねに伴うかすれが生じない。 そこでこの場合はペンタッチベクトルTを変化させず、筆圧に応じてシェープを相似変形させることになる。 なおここで、ペン4を直線状に運動させるとは、ペン4の軸の中心線の軌跡が直線となることであると解釈したが、筆先が直線となることであると解釈しても良い。

    【0032】図8〜図11にかすれの処理を示す。 図1
    1にそのアルゴリズムを示すと、筆圧が所定値以上低下し、かつペン4の運動方向にカーブがある場合に、かすれの処理が起動する。 ここでTをペンタッチベクトルとし、M1をカーブ前のペン4の進行方向とし、M2を現在の進行方向とすると、かすれの向きはペン4の現在の進行方向M2と平行であり、その強弱はペンタッチベクトルTと現在及びカーブ前の進行方向M1,M2の3者で定まる。 実施例では、T−M1とT−M2の2つの向きを見出しとする2次元の参照表を用意し、これからかすれの強弱を決定して、かすれ処理用の原マスクの種類を選ぶ。 そしてかすれ処理用の原マスクを、ペンタッチベクトルTによって変形させ、かすれ部のマスクとする。 続いてブラシのシェープとかすれ部のマスクとを乗算すると、かすれ処理を行うことができる。

    【0033】例えば図8のように、古い進行方向M1とペンタッチベクトルTとが平行で、ここから急激にペン4を跳ねたとする。 この場合かすれは最も著しくなる。
    さてかすれ部でのペン4のシェープを42とすると、かすれマスク52を以下のようにして生成する。 図1のかすれマスク記憶部23には、かすれの程度(かすれの強弱)と径が異なる例えば9種類等の原かすれマスク45
    −1〜46−3等が記憶されている。 これから図11に示した参照表によりかすれの強弱を決定して、原かすれマスクの種類を決定する。 次いでかすれ処理を行う部分での筆圧により、その両側の2つのマスクを取り出す。
    このようにして取り出した2つのマスクを筆圧により線形補間し、かすれ部でのペン4の運動方向M2の向きへと回転させると、原かすれマスク50が生成する。 次いでこれをペンタッチベクトルTにより変形すると、かすれマスク52が得られる。 次にシェープ42とかすれマスク52の乗算を行い、シェープ42の濃度値にかすれマスク52の濃度値を乗算して、その画素での濃度値とすると、かすれたシェープ54が得られる。 このようなかすれたシェープ54を用いてかすれ処理部を描画すれば、図8のような描画を行うことができる。

    【0034】図8では紅葉状の原かすれマスク45−1
    〜46−3を用いたが、図9に示すように、点状の原かすれマスク48−1〜49−3を用いても良い。 これらのかすれマスクでは、破線で示した範囲がマスクの及ぶ範囲で、その中に実線で示した点がマスクを通過する(描画が行われる)領域である。 例えば筆圧が低下して用いるマスクが図9の左から右へと変化するとすれば、
    中央の点は最後まで残ってつながり、他の点は途中で徐々に消えて、結果的にかすれが表現される。 そこで原かすれマスク48−1〜49−3等のマスクを用いても良い。

    【0035】図10に、かすれ部でペンタッチベクトルTとペン4の運動方向M2とがほぼ平行の際の処理を示す。 この例では、カーブ前のペン4の運動方向M1はペンタッチベクトルTとほぼ直角で、かすれ部で筆先が揃って、かすれの程度は小さくなる。 この場合ペンタッチベクトルTとかすれ部での運動方向M2の間の角が小さく、ペンタッチベクトルTとかすれ前の運動方向M1との角が大きいことから、図11の参照表で、かすれの程度の小さなものが選ばれる。 そしてこれに応じて例えば3種類の原かすれマスクを取り出し、これらを筆圧により線形補間し、ペン4の運動方向M2の向きへと回転させた後、ペンタッチベクトルTに応じて変形し、かすれ部でのシェープと乗算すれば図10の処理を行うことができる。

    【0036】ここでは特定のかすれ処理を示したが、かすれ処理を行う部分において、ペン4の運動方向とほぼ平行な向きにかすれた描画を行うことができれば良く、
    その起動条件はペン4の運動方向が急変し、かつ筆圧が減少していることである。

    【0037】

    【変形例 シェープの発生】図12,図13に、シェープの発生に関する変形例を示す。 図12に示すように、
    この変形例では図1の画像処理装置から、かすれ処理部22やシェープアドレス発生部18や変形アドレス発生部20を取り除く。 そして筆圧の増加時にはそれに応じて個々のタッチの径を増加させ、涙滴状の合成シェープを得る。 この合成シェープは濃度記憶部28に記憶され、これをセレクタ31を介して以降の描画に利用すれば、シェープをその都度発生させずに、またアフィン変換等の変換を行わずにシェープの発生ができる。

    【0038】シェープの発生例を図13に示すと、60
    −1〜60−nは原シェープで、それぞれ円形状であり、筆圧の増加に応じて徐々に半径が増加する。 この時ペン4の運動方向は図13の矢印Mの向きを向き、この向きがペンタッチベクトルTの向きとなる。 ただしこの例ではペンタッチベクトルTを記憶する必要はなく、図13の合成シェープ62を記憶すればよい。

    【0039】

    【変形例 ペンの回転】図14,図15に、ペン70の回転を利用して、ペンタッチベクトルTの向きを回転させる変形例を示す。 用いるペン70の構造を図14に示すと、72は座標検出部、74は筆圧検出部で、76はジャイロセンサであり、ペン70の軸の回転を検出し得るものであれば任意のセンサを用いることができる。

    【0040】次に図15に示すように、ペンの回転が存在すれば、ペンタッチベクトルTの方向をペン回転角θ
    に対してKθ(Kは正で1以下、好ましくはK2は正で1未満)回転する。 このようにすれば、ペン70の回転にペンタッチベクトルTの向きが追随して回転し、ストロークの途中でペンを回転させて筆先の向きを回転する操作をシミュレートできる。

    【0041】

    【変形例 歪の検出】図16〜図18に、ペン80に加わる歪を検出してペンタッチベクトル89の向きを定める変形例を示す。 図1の実施例では、ペンタッチベクトルTの向きを決定できるのは、筆圧の増加時のみである。 それ以降はペン4の平行移動に追随させたり、ペン先の回転に追随させたり、狭い場面でしかペンタッチベクトルTの方向を決定できなかった。 これに対してこの変形例ではペン80を用いて、例えば4個の歪センサ8
    2をその4周に取り付ける。 筆先の向きを操作しようとしてペン80に力を加えると、4つの歪センサ82には不均等な歪が生じる。 ペン80にはペン軸回りでの角度0の方向を示すノッチ86等が設けてあり、デジタイザ2のxy方向にに対するノッチ86の方向を検出できるものとする。 するとデジタイザ座標系に対するペン軸回りの角度0の方向がノッチ86の向きから判明し、この方向に対する歪の方向が歪センサ82で判明する。 これらの4つの歪センサ82に加わる歪の不均等さに、ノッチ86の向きを加味して、図17の歪ベクトル88を定義し、鉛直下側を向くものと仮定した筆圧ベクトル87
    とベクトル合成すれば、ペンタッチベクトル89が得られる。 ここでのベクトル合成は単純に2つのベクトルの大きさをそのまま用いて合成する必要はない。 なおここで歪センサ82を用いる代わりに、ペン80の周囲に感圧センサ84を配置して、ペンを握る力の不均等さを用いて歪ベクトル88を決定しても良い。

    【0042】ペン80の傾きから筆先の操作方向を推定し得る可能性もあるが、ペンをどの程度に立ててあるいは寝かせて描画するかは、個々の人の癖による問題であり、筆先の操作とは関係がない。 従ってペンの軸とは異なる方向に、好ましくはペンの軸と垂直な方向にユーザーが加える力を用いて歪ベクトルを決定することが好ましい。

    【0043】図18に、歪の検出を用いたペンタッチベクトルTの決定アルゴリズムを示す。 図17に示すように、歪ベクトルと筆圧ベクトルとをベクトル合成し、仮のペンタッチベクトルと決定する。 次いで仮のペンタッチベクトルと現ペンタッチベクトルとを補間し、新しいペンタッチベクトルとする。 ここで新しいペンタッチベクトルの決定における仮のペンタッチベクトルや現ペンタッチベクトルの寄与率は適宜に定めることができ、ペンタッチベクトルの向きが所定の速度で変化するようにすることが好ましい。 例えば図18の右側に示したように、仮のペンタッチベクトルに1よりも小さな常数を乗算してその寄与を小さくした後、現ペンタッチベクトルとベクトル合成し、ペンタッチベクトルの大きさが発散することを防止するため、所定の割合で減少させて、新しいペンタッチベクトルを決定すればよい。

    【0044】図19に、歪を用いたペンタッチベクトルの決定に用いる新たなペン100を示す。 102はペン本体で、104は筆先、106は可撓部、108は歪検出部で、可撓部106に生じる歪の分布を測定する。 ペン100を図19の左の状態から右の状態へと、筆先1
    04を寝かせると、可撓部106が撓み、これに伴って、歪検出部108には歪の分布が生じる。 ペン本体1
    02の先端面に平行な平面での歪の分布は筆先104の寝かし方の程度を示し、ペン軸に平行な方向での歪の平均値は筆圧を表す。 そこで図17,18の手法で、ペンタッチベクトルと筆圧を決定できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 実施例の画像処理装置のブロック図

    【図2】 実施例での、筆圧増加時のペンタッチベクトルの決定とシェープ生成のアルゴリズムを示すフローチャート

    【図3】 実施例でのシェープ生成過程を、円形シェープの変形の面から示す図

    【図4】 実施例でのシェープ生成過程を、ペン動作の点から示す図

    【図5】 実施例でのペンタッチベクトルの回転アルゴリズムを示すフローチャート

    【図6】 実施例での筆圧一定の条件での描画を示す図

    【図7】 実施例での筆圧が減少し描画方向の変化が無い際の描画を示す特性図

    【図8】 実施例でのかすれ処理を示す図で、原かすれマスクからのかすれマスクの生成とかすれ処理を示す図

    【図9】 原かすれマスクの変形例を示す図

    【図10】 実施例でのかすれ処理の例を、ペンタッチベクトルと進行方向との向きを変えて示す図

    【図11】 実施例でのかすれ処理のアルゴリズムを示すフローチャート

    【図12】 変形例の画像処理装置のブロック図

    【図13】 変形例での、筆圧増加時のシェープ生成を示す図

    【図14】 変形例で用いる回転検出ペンを示す図

    【図15】 回転検出ペンを用いた変形例の要部動作フローチャート

    【図16】 歪をペンタッチベクトルの決定に用いる変形例での、ペンを示す図

    【図17】 歪を用いてペンタッチベクトルを決定することを示す特性図

    【図18】 歪を用いた変形例での、ペンタッチベクトルの決定アルゴリズムを示すフローチャート

    【図19】 歪を用いた新たな変形例での、ペンを示す図

    【符号の説明】

    2 デジタイザ 4 ペン 6 入力処理部 8 ベクトル記憶部 10 フロントエンドプロセッサ 12−1〜12−n 原シェープ記憶部 14,31 セレクタ 16 補間処理部 18 シェープアドレス発生部 20 変形アドレス発生部 22 かすれ処理部 23 かすれマスク記憶部 24 乗算部 26 ペンレイヤ記憶部 28 濃度記憶部 30 ペンカラー記憶部 32 レイヤ合成処理部 34−1〜34−n 画像レイヤ記憶部 36 表示コンポーネント記憶部 38 モニタ 40 原シェープ 42 シェープ 45−1〜49−3 原かすれマスク 50 原かすれマスク 52 かすれマスク 54 かすれたシェープ 60−1〜60−n 原シェープ 62 合成シェープ 70,80 ペン 72 座標検出部 74 筆圧検出部 76 ジャイロセンサ 82 歪ゲージ 84 感圧センサ 86 ノッチ 87 筆圧ベクトル 88 歪ベクトル 89 ペンタッチベクトル 100 ペン 102 ペン本体 104 筆先 106 可撓部 108 歪検出部 T ペンタッチベクトル M 描画ベクトル P 筆圧 ΔP 筆圧変化 r 座標 Δr 座標変化

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成11年6月18日(1999.6.1
    8)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】図面

    【補正対象項目名】図11

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【図11】

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