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画像読取装置、画像形成装置

阅读:1026发布:2020-08-10

专利汇可以提供画像読取装置、画像形成装置专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】コンタクトガラスおよび背面部材が適切に清掃されたことを確認できること。 【解決手段】清掃前処理部81dは、事前条件が成立する場合に、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃を促す事前通知処理を実行する。清掃後処理部81eは、前記事前通知処理が実行された後に終了条件が成立する場合に、原稿9が読取 位置 P1に存在しない状況下でイメージセンサー13により受光される反射光に対応する事後データを取得する処理と、事後条件が成立するか否かを判定する処理と、前記事後条件が成立しないと判定される場合の再通知処理と、を実行する。前記事後条件は、前記事後データにおけるノイズ候補条件を満たすデータが、前記事前通知処理の前に取得された参照データにおける前記ノイズ候補条件を満たすデータを基準とする改善条件を満たすという条件を含む。 【選択図】図1,下面是画像読取装置、画像形成装置专利的具体信息内容。

予め定められた読取位置を経由する搬送路に沿って原稿を搬送する原稿搬送装置と、 前記読取位置に沿って配置され、前記原稿の搬送方向に直交する主走査方向に延びて形成されたコンタクトガラスと、 前記コンタクトガラスに対向して前記読取位置に沿って配置され、前記主走査方向に延びて形成された背面部材と、 前記コンタクトガラスを通過して前記読取位置へ向かう光を出射する光源と、 前記背面部材または前記読取位置を通過中の前記原稿に反射した反射光を受光するイメージセンサーを含み、前記主走査方向に並ぶ複数の画素の濃度を表すライン画像データを出する読取部と、 前記原稿が前記読取位置に存在しない状況下で前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである参照データと、前記原稿における原稿搬送方向の端部が前記読取位置を通過中に前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである原稿端部データと、を取得し、前記参照データおよび前記原稿端部データにおける予め定められたノイズ候補条件を満たす画素データの位置の一致状況を判定することによって前記コンタクトガラス上のノイズ要素であるガラスノイズ要素を検出する検出部と、 予め定められた事前条件が成立する場合に、前記コンタクトガラスおよび前記背面部材の清掃を促す事前通知処理を実行する清掃前処理部と、 前記事前通知処理が実行された後に予め定められた終了条件が成立する場合に、予め定められた清掃後処理を実行する清掃後処理部と、を備え、 前記清掃後処理は、 前記原稿が前記読取位置に存在しない状況下で前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである事後データを取得する処理と、 予め定められた事後条件が成立するか否かを判定する処理と、 前記事後条件が成立しないと判定される場合に、前記コンタクトガラスおよび前記背面部材の一方または両方の再清掃を促す再通知処理と、を含み、 前記事後条件は、前記事後データにおける前記ノイズ候補条件を満たす画素データである1つ以上の事後ノイズ候補データが、前記事前通知処理が実行される前に取得された前記参照データにおける前記ノイズ候補条件を満たす画素データである1つ以上の事前ノイズ候補データを基準とする予め定められた改善条件を満たすという条件を含む、画像読取装置。前記清掃前処理部は、前記参照データが、予め記憶装置に記憶されている基準データを基準とする予め定められた劣化条件を満たすか否かを判定することにより、前記事前条件が成立するか否かを判定し、 前記清掃後処理は、前記記憶装置に記憶されている前記基準データを、前記事後条件が成立するときの前記事後データへ更新する処理をさらに含む、請求項1に記載の画像読取装置。前記清掃後処理は、 前記事後条件が成立しないと判定される場合に、前記原稿搬送装置への白紙のセットおよび前記原稿搬送装置を動作させる操作を促す搬送通知処理と、 前記搬送通知処理が行われた後に前記原稿搬送装置が動作中に、前記白紙が前記読取位置を通過中に前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである白紙データを取得する処理と、 前記白紙データが予め定められた許容条件を満たすか否かを判定する処理と、をさらに含み、 前記再通知処理は、 前記白紙データが前記許容条件を満たすと判定される場合に実行され、前記背面部材の再清掃を促す第1再通知処理と、 前記白紙データが前記許容条件を満たさないと判定される場合に実行され、前記コンタクトガラスの再清掃を促す第2再通知処理と、を含む、請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。前記清掃後処理は、 前記事後データが取得された後に、前記原稿搬送装置への白紙のセットおよび前記原稿搬送装置を動作させる操作を促す搬送通知処理と、 前記搬送通知処理が行われた後に前記原稿搬送装置が動作中に、前記白紙が前記読取位置を通過中に前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである白紙データを取得する処理と、をさらに含み、 前記事後条件は、 前記白紙データが予め定められた許容条件を満たす、という条件をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。前記終了条件が、人の操作を受け付ける操作装置に対して予め定められた清掃終了操作が行われたという条件を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。前記ガラスノイズ要素が検出された場合に、予め定められたノイズ対応処理を実行するノイズ対応部をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置。前記光源と前記反射光を前記イメージセンサーへ導くミラーまたは前記イメージセンサーとを支持するキャリッジを前記主走査方向に直交する副走査方向へ移動させるキャリッジ移動装置をさらに備え、 前記ノイズ対応処理は、前記キャリッジ移動装置を制御することにより前記キャリッジの前記副走査方向の位置を変更させる処理である、請求項6に記載の画像読取装置。前記ノイズ対応処理は、前記原稿全体が前記読取位置を通過中に前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する複数の前記ライン画像データである複数の原稿読取データにおける、検出された前記ガラスノイズ要素の位置に対応する注目画素の画素データを他の画素の画素データに基づくデータへ修正する処理である、請求項6に記載の画像読取装置。請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像読取装置と、 前記画像読取装置により得られる前記ライン画像データに基づく画像をシートに形成するプリント装置と、を備える画像形成装置。

说明书全文

本発明は、コンタクトガラス上のノイズ要素を検出する機能を備える画像読取装置およびそれを備える画像形成装置に関する。

画像読取装置は、原稿フィード式の画像読取処理を行う場合がある。前記原稿フィード式の前記画像読取処理は、原稿搬送装置によって搬送される原稿から画像を読み取る処理である。前記画像読取装置は、複写機または複合機などの画像形成装置の一部として構成される場合がある。

前記原稿フィード式の前記画像読取処理において、光源がコンタクトガラスを通過して読取位置へ向かう光を出射し、前記原稿が前記コンタクトガラスと背面部材との間の前記読取位置を通過するときに、イメージセンサーが前記原稿に反射した反射光を受光する。

なお、前記原稿が前記読取位置に存在しない状況下で前記光源が点灯している場合、前記イメージセンサーは、前記背面部材に反射した反射光を受光する。

さらに、AFE(Analog Front End)が、前記イメージセンサーの出信号をデジタル化し、ライン画像データを出力する。前記ライン画像データは、主走査方向に並ぶ複数の画素の濃度を表す複数の画素データを含む。

なお、前記画素データが、その値が大きいほど高い濃度を表すデータであっても、その値が小さいほど高い濃度を表すデータであってもよい。

前記背面部材における前記コンタクトガラスに対向する面は、無地の面であり、通常、白色の面である。

また、前記画像読取装置が、前記原稿が前記読取位置に存在しないときの前記反射光に対応する前記ライン画像データと、前記読取位置を通過中の前記反射光に対応する前記ライン画像データと、の両方における最高濃度領域の位置の一致状況により、前記コンタクトガラス上のノイズ要素を検出することが知られている(例えば、特許文献1参照)。

前記ノイズ要素は、前記コンタクトガラス上の紙粉または前記コンタクトガラスの表面の汚れに起因する影の画像である。

前記背面部材および前記原稿の余白部のそれぞれで反射した反射光に対応する前記ライン画像データが比較されることにより、前記原稿の余白部に存在する黒点などの原稿ノイズ画像が、前記ノイズ要素として誤検出されることが回避される。

前記ノイズ要素が存在する状態で、前記原稿フィード式の前記画像読取処理が行われると、前記原稿から読み取られた画像に、副走査方向に沿って延びる黒筋が生じる。

特開2013−51608号公報

ところで、前記原稿が前記読取位置に存在しないときの前記反射光に対応する前記ライン画像データが前記ノイズ要素の検出に用いられる場合に、前記背面部材が汚れていると、前記ノイズ要素が誤検出されるおそれがある。

即ち、前記背面部材が汚れている場合、前記背面部材における汚れた部位と、前記原稿の余白部における前記原稿ノイズ画像とが、前記主走査方向における同じ位置に存在する可能性が高くなる。そのため、前記原稿ノイズ画像が、前記コンタクトガラス上の前記ノイズ要素として誤検出される可能性が高くなる。

従って、前記ノイズ要素の誤検出を回避する上で、前記背面部材の清掃が重要である。さらに、前記ノイズ要素の発生を回避する上で、前記コンタクトガラスの清掃が重要である。しかしながら、従来の装置は、前記背面部材および前記コンタクトガラスの清掃が適切に行われたかどうかを確認する機能を備えていない。

本発明の目的は、原稿の搬送経路における読取位置に沿って配置されるコンタクトガラスおよび背面部材が適切に清掃されたことを確認できる画像読取装置およびそれを備える画像形成装置を提供することにある。

本発明の一の局面に係る画像読取装置は、原稿搬送装置と、コンタクトガラスと、光源と、読取部と、検出部と、清掃前処理部と、清掃後処理部と、を備える。前記原稿搬送装置は、予め定められた読取位置を経由する搬送路に沿って原稿を搬送する。前記コンタクトガラスは、前記読取位置に沿って配置され、前記原稿の搬送方向に直交する主走査方向に延びて形成されている。前記光源は、前記コンタクトガラスに対向して前記読取位置に沿って配置され、前記主走査方向に延びて形成された前記コンタクトガラスを通過して前記読取位置へ向かう光を出射する。前記読取部は、前記背面部材または前記読取位置を通過中の前記原稿に反射した反射光を受光するイメージセンサーを含み、前記主走査方向に並ぶ複数の画素の濃度を表すライン画像データを出力する。前記検出部は、前記原稿が前記読取位置に存在しない状況下で前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである参照データ と、前記原稿における原稿搬送方向の端部が前記読取位置を通過中に前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである原稿端部データと、を取得し、前記参照データおよび前記原稿端部データにおける予め定められたノイズ候補条件を満たす画素データの位置の一致状況を判定することによって前記コンタクトガラス上のノイズ要素であるガラスノイズ要素を検出する。前記ノイズ対応部は、前記ガラスノイズ要素が検出された場合に、予め定められたノイズ対応処理を実行する。前記清掃前処理部は、予め定められた事前条件が成立する場合に、前記コンタクトガラスおよび前記背面部材の清掃を促す事前通知処理を実行する。前記清掃後処理部は、前記事前通知処理が実行された後に予め定められた終了条件が成立する場合に、予め定められた清掃後処理を実行する。前記清掃後処理は、前記原稿が前記読取位置に存在しない状況下で前記イメージセンサーにより受光される前記反射光に対応する前記ライン画像データである事後データを取得する処理と、予め定められた事後条件が成立するか否かを判定する処理と、前記事後条件が成立しないと判定される場合に、前記コンタクトガラスおよび前記背面部材の一方または両方の再清掃を促す再通知処理と、を含む。前記事後条件は、前記事後データにおける前記ノイズ候補条件を満たす画素データである1つ以上の事後ノイズ候補データが、前記事前通知処理が実行される前に取得された前記参照データにおける前記ノイズ候補条件を満たす画素データである1つ以上の事前ノイズ候補データを基準とする予め定められた改善条件を満たすという条件を含む。

本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記画像読取装置と、前記画像読取装置により得られる複数の前記ライン画像データに基づく画像をシートに形成するプリント装置と、を備える。

本発明によれば、原稿の搬送経路における読取位置に沿って配置されるコンタクトガラスおよび背面部材が適切に清掃されたことを確認できる画像読取装置およびそれを備える画像形成装置を提供することが可能になる。

図1は、第1実施形態に係る画像読取装置を含む画像形成装置の構成図である。

図2は、第1実施形態に係る画像読取装置の主要部の構成図である。

図3は、画像形成装置における制御部の構成を示すブロック図である。

図4は、第1実施形態に係る画像読取装置におけるノイズ検出・対応処理の手順の一例を示すフローチャートである。

図5は、第1実施形態に係る画像読取装置における清掃管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。

図6は、第2実施形態に係る画像読取装置における清掃管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。

図7は、第2実施形態に係る画像読取装置における再清掃管理処理の手順の一例を示すフローチャートである。

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

[第1実施形態] 第1実施形態に係る画像読取装置1は、原稿9から複数のライン画像を順次読み取り、読み取った複数のライン画像を表す複数のライン画像データLd1を順次出力する(図1参照)。

本実施形態において、画像読取装置1は、画像形成装置10の一部として構成されている(図1参照)。

図1に示されるように画像形成装置10は、画像読取装置1およびプリント装置2を備える。さらに、画像形成装置10は、操作装置8a、表示装置8bおよび制御装置8を備える。

操作装置8a、表示装置8bおよび制御装置8は、画像読取装置1の一部であるとともに、プリント装置2の一部でもある。

プリント装置2は、シート90に画像を形成するプリント処理を実行する。例えば、プリント装置2は、画像読取装置1により得られるライン画像データLd1に基づく前記プリント処理を実行可能である。

プリント装置2は、シート搬送装置3および画像形成部4を備える。シート搬送装置3は、シート90をシート搬送路300に沿って搬送する。画像形成部4は、シート搬送装置3によって搬送されるシート90に対して前記プリント処理を実行する。

図1に示される例では、画像形成部4は、電子写真方式の前記プリント処理を実行する。画像形成部において、帯電装置42がドラム状の感光体41の表面を帯電させ、光走査ユニット43が感光体41の表面に静電潜像を書き込む。

さらに、現像装置44が前記静電潜像をトナー像へ現像し、転写装置45が、シート90に前記トナー像を転写し、定着装置47が、前記トナー像をシート90に定着させる。また、ドラムクリーニング装置46が、感光体41の表面に残存するトナーを除去する。

画像読取装置1は、光源11、導光部12、イメージセンサー13、キャリッジ移動装置14、ADF(Automatic Document Feeder)15、プラテンガラス16、コンタクトガラス17および背面部材18などを備える。ADF15は、原稿搬送装置の一例である。

光源11、導光部12およびイメージセンサー13は、それぞれ主走査方向D1に延びて形成されている。図1,2において、図面に向かって奥行方向が主走査方向D1である。

光源11が出射する光が原稿9に照射され、導光部12が、原稿9に反射した反射光をイメージセンサー13へ導く。イメージセンサー13は、前記反射光を受光し、前記反射光の光量を検出する。さらに、イメージセンサー13は、前記反射光の光量の検出結果を表すライン画像信号La1を出力する。

図1に示される例において、イメージセンサー13は、CCD(Charge Coupled Device)タイプのセンサーである。また、導光部12は、第1ミラー12a、第2ミラー12bおよび集光レンズ12cを含む。

第1ミラー12aは、光源11とともに第1キャリッジ110に支持され、前記反射光を第2ミラー12bへ導く。第2ミラー12bは、第2キャリッジ120に支持され、第1ミラー12aに反射した前記反射光を集光レンズ12cへ導く。

集光レンズ12cは、前記反射光をイメージセンサー13の受光部へ集光する。

キャリッジ移動装置14は、第1キャリッジ110および第2キャリッジ120を副走査方向D2に沿って異なる速度で移動させる。副走査方向D2は、主走査方向D1に直交する方向である。

ADF15は、プラテンガラス16およびコンタクトガラス17の上面を開閉可能に支持された原稿カバー100に組み込まれている。原稿カバー100が閉状態であるとき、即ち、原稿カバー100がコンタクトガラス17上を覆う状態であるときに、ADF15が動作する。

図1,2に示されるように、ADF15は、原稿搬送路150、供給トレイ151,原稿ピックアップ装置152、複数組の搬送ローラー対153および排出トレイ154を備える。

原稿搬送路150は、原稿9の搬送路であり、供給トレイ151に対向する入口から、予め定められた読取位置P1を経由し、排出トレイ154に対向する出口に至る湾曲経路に沿って形成されている。

コンタクトガラス17は、読取位置P1の下側において、読取位置P1に沿って配置されている。背面部材18は、読取位置P1の上側において、読取位置P1に沿って配置されている。即ち、背面部材18は、コンタクトガラス17に対向して読取位置P1に沿って配置されている。コンタクトガラス17および背面部材18は、それぞれ主走査方向D1に延びて形成されている。

背面部材18におけるコンタクトガラス17に対向する下面は、無地の面であり、通常、白色の面である。コンタクトガラス17は平板状であり、背面部材18の下面は平面である。

なお、読取位置P1は、コンタクトガラス17の上面と背面部材18の下面との間において、副走査方向D2に所定の幅を成す領域である。

原稿ピックアップ装置152は、供給トレイ151に載置された原稿9を1枚ずつ原稿搬送路150へ送り出す。複数組の搬送ローラー対153は、原稿9を原稿搬送路150に沿って搬送し、さらに、原稿搬送路150から排出トレイ154へ排出する。

画像読取装置1は、フラットベッド式画像読取処理と、原稿フィード式画像読取処理と、を選択的に実行する。

前記フラットベッド式画像読取処理は、プラテンガラス16上に載置された原稿9から画像を読み取る処理である。前記フラットベッド式画像読取処理において、キャリッジ移動装置14が、プラテンガラス16の下方において、第1キャリッジ110および第2キャリッジ120を副走査方向D2に沿って移動させる。

光源11の光は、第1キャリッジ110の移動によってプラテンガラス16上の原稿9に走査される。さらに、イメージセンサー13が、原稿9における副走査方向D2の異なる位置で反射した前記反射光を順次受光する。

一方、前記原稿フィード式画像読取処理は、ADF15によって搬送される原稿9から画像を読み取る処理である。前記原稿フィード式画像読取処理において、キャリッジ移動装置14が、第1キャリッジ110を読取位置P1の下方の位置に保持し、ADF15が、原稿搬送路150に沿って原稿9を搬送する。

第1キャリッジ110が読取位置P1の下方に位置する場合、光源11は、コンタクトガラス17を通過して読取位置P1へ向かう光を出射する。

原稿9が読取位置P1において副走査方向D2に沿って搬送されることにより、光源11の光が、読取位置P1を通過する原稿9に走査される。

第1キャリッジ110が読取位置P1の下方に位置する場合において、イメージセンサー13は、原稿9が読取位置P1に存在しないときには、背面部材18に反射した前記反射光を受光する。さらに、イメージセンサー13は、原稿9が読取位置P1を通過しているときには、読取位置P1を通過中の原稿9に反射した前記反射光を受光する。

そして、イメージセンサー13は、背面部材18または原稿9に反射した前記反射光の検出光量を表すライン画像信号La1を出力する。原稿9が読取位置P1を通過している最中において、イメージセンサー13が、原稿9における副走査方向D2の異なる領域で反射した前記反射光に対応するライン画像信号La1を順次出力する。

図2に示されるように、画像読取装置1は、第1原稿センサー18aおよび第2原稿センサー18bをさらに備える。第1原稿センサー18aは、供給トレイ151上の原稿9を検出する。第2原稿センサー18bは、原稿搬送路150における読取位置P1よりも原稿9の搬送方向の上流側の位置において原稿9を検出する。

操作装置8aは、人の操作を受け付ける装置であり、例えば、操作ボタンおよびタッチパネルを含む。表示装置8bは、情報を表示する装置であり、例えば、液晶表示ユニットなどのパネル表示装置を含む。

制御装置8は、各種のデータ処理、画像読取装置1の制御およびプリント装置2の制御を実行する。

図3に示されるように、制御装置8は、AFE80、CPU81、RAM(Random Access Memory)82、二次記憶装置83およびプリントエンジン84などを備える。なお、制御装置8は、他装置との通信を行う不図示の通信装置なども備える。

CPU81は、二次記憶装置83に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、画像読取装置1およびプリント装置2の制御に関する処理、および、その他のデータ処理を実行するプロセッサーである。

例えば、CPU81は、前記コンピュータープログラムを実行することにより、読取制御部81aとして動作する(図3参照)。読取制御部81aは、画像読取装置1の制御対象機器を制御することにより、前記制御対象機器に画像読取処理を実行させる。前記制御対象機器は、光源11、キャリッジ移動装置14、イメージセンサー13およびAFE80からなる。

読取制御部81aは、供給トレイ151上の原稿9が第1原稿センサー18aによって検出されていない状況下で、予め定められた読取開始操作が操作装置8aに対して行われたときに、前記制御対象機器に前記フラットベッド式画像読取処理を実行させる。

一方、読取制御部81aは、供給トレイ151上の原稿9が第1原稿センサー18aによって検出されている状況下で、前記読取開始操作が操作装置8aに対して行われたときに、前記制御対象機器に前記原稿フィード式画像読取処理を実行させる。

RAM82は、コンピューター読み取り可能な揮発性の記憶装置である。RAM82は、CPU81が実行する前記コンピュータープログラムおよびCPU81が前記コンピュータープログラムを実行する過程で出力および参照するデータを一次記憶する。

二次記憶装置83は、コンピューター読み取り可能な不揮発性の記憶装置である。二次記憶装置83は、前記コンピュータープログラムおよび各種のデータを記憶可能である。例えば、ハードディスクドライブおよびSSD(Solid State Drive)の一方または両方の組合せが、二次記憶装置83として採用される。

AFE80は、ライン画像信号La1をデジタルのライン画像データLd1へ変換する(図1,3参照)。ライン画像データLd1は、主走査方向D1に並ぶ複数の画素の濃度を表す複数の画素データを含む。

イメージセンサー13およびAFE80は、背面部材18または読取位置P1を通過中の原稿9に反射した前記反射光を受光し、主走査方向D1に並ぶ複数の画素の濃度を表すライン画像データLd1を出力する読取部の一例である。

イメージセンサー13は、前記反射光を受光してから一定の処理時間を経過した後にライン画像信号La1を出力する。そのため、ライン画像信号La1がイメージセンサー13から出力されるタイミング、および、ライン画像データLd1がAFE80から出力されるタイミングは、それらライン画像信号La1およびライン画像データLd1に対応する前記反射光がイメージセンサー13に受光されるタイミングに対して予め定められた時間だけ遅れる。

なお、CMOSタイプのイメージセンサー13と集光レンズ12cとを内蔵するCIS(Contact Image Sensor)ユニットが、CCDタイプのイメージセンサー13および導光部12の代わりに採用されてもよい。この場合、前記CISが、第1キャリッジ110に支持され、第2キャリッジ120は省略される。

CPU81は、前記コンピュータープログラムを実行することにより、検出部81bおよびノイズ対応部81cとして動作する(図3参照)。

検出部81bは、後述するノイズ検出・対応処理において、前記ガラスノイズ要素を検出する処理を実行する。

検出部81bは、背面部材18に反射した前記反射光に対応するライン画像データLd1における高濃度画素の位置と、読取位置P1を通過中の原稿9の端部に反射した前記反射光に対応するライン画像データLd1のける高濃度画素の位置とを比較する。

そして、検出部81bは、両者の前記高濃度画素の位置が一致する場合に、位置が一致する前記高濃度画素を前記ガラスノイズ要素の画素として検出する。なお、前記ガラスノイズ要素を検出する処理の詳細については後述する。

ノイズ対応部81cは、前記ガラスノイズ要素が検出された場合に、予め定められたノイズ対応処理を実行する。前記ノイズ対応処理の具体例については後述する。

通常、原稿9の端部は余白部である。背面部材18および原稿9の余白部のそれぞれで反射した前記反射光に対応するライン画像データLd1が比較されることにより、背面部材18の汚れた部位の画像が、前記ガラスノイズ要素として誤検出されることが回避される。

前記ガラスノイズ要素が存在する状態で、前記原稿フィード式画像読取処理が行われると、原稿9から読み取られた画像に、副走査方向D2に沿って延びる黒筋が生じる。

ところで、原稿9が読取位置P1に存在しないときの前記反射光に対応するライン画像データLd1が前記ガラスノイズ要素の検出に用いられる場合に、背面部材18が汚れていると、前記ガラスノイズ要素が誤検出されるおそれがある。

即ち、背面部材18が汚れている場合、背面部材18における汚れた部位と、原稿9の余白部における前記前記ノイズ画像とが、主走査方向D1における同じ位置に存在する可能性が高くなる。そのため、前記原稿ノイズ画像が、前記コンタクトガラス上の前記ノイズ要素として誤検出される可能性が高くなる。

従って、前記ガラスノイズ要素の誤検出を回避する上で、背面部材18の清掃が重要である。さらに、前記ガラスノイズ要素の発生を回避する上で、コンタクトガラス17の清掃が重要である。しかしながら、従来の装置は、背面部材18およびコンタクトガラス17の清掃が適切に行われたかどうかを確認する機能を備えていない。

画像読取装置1は、後述する清掃管理処理を実行する。これにより、画像読取装置1は、原稿搬送路150における読取位置P1に沿って配置されるコンタクトガラス17および背面部材18が適切に清掃されたことを確認することができる。

なお、前記清掃管理処理は、画像読取装置1が前記ノイズ検出・対応処理を実行する機能を備えることを前提とする処理である。

[ノイズ検出・対応処理] 次に、図4に示されるフローチャートを参照しつつ、前記ノイズ検出・対応処理の手順の一例について説明する。

検出部81bおよびノイズ対応部81cは、前記原稿フィード式画像読取処理が実行されるときに、前記ノイズ検出・対応処理を実行する。即ち、前記ノイズ検出・対応処理は、ADF15による原稿9の搬送が行われる場合に実行される。

具体的には、供給トレイ151上の原稿9が第1原稿センサー18aによって検出されている状況下で、前記読取開始操作が操作装置8aに対して行われたときに、検出部81bおよびノイズ対応部81cは、図4に示される前記ノイズ検出・対応処理を開始する。

以下の説明において、S101,S102,…は、前記ノイズ検出・対応処理における複数の工程の識別符号を表す。

前記ノイズ検出・対応処理において、まず、検出部81bが、AEF80から参照データを取得する。前記参照データは、原稿9が読取位置P1に存在しない状況下でイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1である。

具体的には、検出部81bは、前記読取開始操作が操作装置8aに対して行われてから、原稿9が第2原稿センサー18bによって検出されるまでの間にイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1を、前記参照データとして取得する。

例えば、複数枚の原稿9がADF15によって順次搬送される場合に、検出部81bは、1枚目の原稿9が読取位置P1に到達する前に1回のみ前記参照データを取得する。

一方、複数枚の原稿9がADF15によって順次搬送される場合に、検出部81bが、原稿9ごとに前記参照データを取得することも考えられる。

上記の場合、検出部81bは、原稿9が第2原稿センサー18bによって検出される状態から検出されない状態へ変化してから、次の原稿9が第2原稿センサー18bによって検出されるまでの間にイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1を、新たな前記参照データとして取得する。

さらに、検出部81bは、前記参照データにおける参照ノイズ候補データを特定する処理を実行する。前記参照ノイズ候補データは、前記参照データにおける予め定められたノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

例えば、前記ノイズ候補条件は、予め定められたしきい濃度よりも高い濃度を表す画素データである、という条件である。前記しきい濃度を表すデータの値は、定数値、前記参照データにおける複数の画素データの代表値に予め定められた係数を乗算して得られる値、または前記代表値に予め定められた定数を加算して得られる値などである。前記代表値は、平均値または中央値などである。

さらに、検出部81bは、AEF80から原稿端部データを取得する。前記原稿端部データは、原稿9における原稿搬送方向の端部が読取位置P1を通過中にイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1である。

具体的には、検出部81bは、原稿9が第2原稿センサー18bによって検出される時点から予め定められた端部到達時間が経過したときにイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1を、前記原稿端部データとして取得する。

本実施形態において、前記原稿端部データは、原稿9の先端部に反射した前記反射光に対応するライン画像データLd1である。この場合、前記端部到達時間は、原稿9の先端部が第2原稿センサー18bの位置から読取位置P1まで搬送されるのに要する時間である。原稿9の先端部は、余白部であることが多い。

なお、検出部81bが、原稿9の先端部および後端部に反射した前記反射光に対応する2つのライン画像データLd1を、前記原稿端部データとして取得することも考えられる。

また、複数枚の原稿9がADF15によって順次搬送される場合に、検出部81bは、原稿9の端部が読取位置P1に到達するごとに前記原稿端部データを取得する。

なお、工程S101および工程S103において、光源11が点灯している状況下でイメージセンサー13が受光した前記反射光に対応する前記参照データおよび前記原稿端部データが取得される。

さらに、検出部81bは、工程S102と同様に、前記原稿端部データにおける原稿ノイズ候補データを特定する処理を実行する。前記原稿ノイズ候補データは、前記原稿端部データにおける前記ノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

次に、検出部81bは、前記参照ノイズ候補データおよび前記原稿ノイズ候補データの位置の一致状況を判定することによってコンタクトガラス17上のノイズ要素であるガラスノイズ要素を検出する処理を実行する。

具体的には、検出部81bは、主走査方向D1の画素位置が一致する前記参照ノイズ候補データおよび前記原稿ノイズ候補データが特定されている場合に、一致している画素位置に前記ガラスノイズ要素が存在すると判定する。

前記参照ノイズ候補データは、前記ガラスノイズ要素の画素データと、背面部材18の汚れた部位の画素データとを含んでいる可能性がある。一方、前記原稿ノイズ候補データは、前記ガラスノイズ要素の画素データと、原稿9の余白部の前記原稿ノイズ画像の画素データとを含む可能性があるが、背面部材18の汚れた部位の画素データは含まない。

また、背面部材18の汚れた箇所が少なければ、背面部材18の汚れた部位の画素データの位置と、原稿9の余白部の前記原稿ノイズ画像の画素データの位置とが一致する可能性は低い。

背面部材18および原稿9の余白部のそれぞれで反射した前記反射光に対応するライン画像データLd1が比較されることにより、原稿9の余白部に存在する黒点などの原稿ノイズ画像が、前記ガラスノイズ要素として誤検出されることが回避される。

そして、検出部81bは、前記ガラスノイズ要素を検出した場合、処理を工程S106へ移行させ、前記ガラスノイズ要素を検出しなかった場合、前記ノイズ検出・対応処理を終了させる。

工程S106において、ノイズ対応部81cが、前記ノイズ対応処理を実行し、前記ノイズ検出・対応処理を終了させる。

例えば、前記ノイズ対応処理は、キャリッジ移動装置14を制御することにより、第1キャリッジ110の副走査方向D2の位置を変更させるキャリッジ位置変更処理である。

前記キャリッジ位置変更処理により、第1キャリッジ110が、前記ガラスノイズ要素が検出されない位置へ移動される可能性が高い。

例えば、ノイズ対応部81cは、第1キャリッジ110の位置を原稿搬送方向の上流側の位置から下流側の位置へ変更する。これにより、原稿9を再搬送することなく、第1キャリッジ110が移動される前の読取位置P1で読み取られた原稿9のライン画像を、第1キャリッジ110が移動された後の位置で読み直すことができる。

但し、ノイズ対応部81cは、コンタクトガラス17の上面と背面部材18の下面との間における読取位置P1の領域の幅の範囲内において第1キャリッジ110の位置を変更する制御を実行する。

一方、前記ノイズ対応処理が、複数の原稿読取データにおける、検出された前記ガラスノイズ要素の位置に対応する注目画素の画素データを修正するノイズデータ修正処理であることも考えられる。

前記複数の原稿読取データは、原稿9全体が読取位置P1を通過中にイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応する複数のライン画像データLd1である。

前記ノイズデータ修正処理において、ノイズ対応部81cは、前記注目画素の画素データを他の画素の画素データに基づくデータへ修正する。例えば、ノイズ対応部81cは、前記注目画素の画素データを、主走査方向D1において前記注目画素に隣接する隣接画素の画素データに基づく補間計算により得られるデータへ修正する。

読み取り対象の原稿9が1枚である場合、検出部81bおよびノイズ対応部81cは、工程S101〜S106の処理を1回のみ実行する。

一方、読み取り対象の原稿9が複数枚である場合、検出部81bは、工程S101,S102の処理を1枚目の原稿9についてのみ、または、複数枚の原稿9それぞれについて実行する。さらに、検出部81bおよびノイズ対応部81cは、工程S103〜S106の処理を複数枚の原稿9それぞれについて実行する。

[清掃管理処理] 次に、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、前記清掃管理処理の手順の一例について説明する。前記清掃管理処理は、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃を促し、清掃状況を確認するための処理である。

CPU81は、前記コンピュータープログラムを実行することにより、清掃前処理部81dおよび清掃後処理部81eとしても動作する(図3参照)。清掃前処理部81dおよび清掃後処理部81eは、前記清掃管理処理を実行する。

例えば、清掃前処理部81dおよび清掃後処理部81eは、前記原稿フィード式画像読取処理が実行されるごとに、前記原稿フィード式画像読取処理の開始前または終了時に、前記清掃管理処理を実行する。

二次記憶装置83は、前記清掃管理処理が実行される前に、予め基準データDT1を記憶している(図3参照)。基準データDT1は、原稿9が読取位置P1に存在しない状況下でイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1の基準となるデータである。

以下の説明において、S201,S202,…は、前記清掃管理処理における複数の工程の識別符号を表す。

前記清掃管理処理において、清掃前処理部81dが、二次記憶装置83から基準データDT1を取得する。

さらに、清掃前処理部81dは、図4の工程S102と同様に、前記基準データにおける基準ノイズ候補データを特定する処理を実行する。前記基準ノイズ候補データは、前記基準データにおける前記ノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

さらに、清掃前処理部81dは、図4の工程S101で取得される前記参照データを事前データとして取得する。即ち、前記事前データは、原稿9が読取位置P1に存在しない状況下でイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1である。

前記事前データは、後述する工程S206で実行される事前通知処理が実行される前にAFE80から取得された前記参照データである。

前記清掃管理処理が、前記原稿フィード式画像読取処理の開始時に実行される場合、前記事前データは、1枚目の原稿9が読取位置P1に到達する前に取得される前記参照データである。また、前記清掃管理処理が、前記原稿フィード式画像読取処理の終了時に実行される場合、前記事前データは、1枚目の原稿9または最後の原稿9が読取位置P1に到達する前に取得される前記参照データである。

さらに、清掃前処理部81dは、図4の工程S102と同様に、前記事前データにおける事前ノイズ候補データを特定する処理を実行する。前記事前ノイズ候補データは、前記事前データにおける前記ノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

前記事前ノイズ候補データは、図4の工程S102で特定される前記参照ノイズデータと同じである。なお、図4の工程S101,S102の処理を実行する検出部81bが、工程S203,S204の処理を実行する清掃前処理部81dを兼ねてもよい。

次に、清掃前処理部81dは、予め定められた事前条件が成立するか否かを判定する。前記事前条件は、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃が必要となる基準を表す条件である。具体的には、清掃前処理部81dは、前記事前データが基準データDT1を基準とする予め定められた劣化条件を満たすか否かを判定することにより、前記事前条件が成立するか否かを判定する。

清掃前処理部81dは、前記事前データが前記劣化条件を満たすと判定する場合に、前記事前条件が成立すると判定し、そうでない場合に、前記事前条件が成立しないと判定する。

前記劣化条件は、前記事前データから特定される前記事前ノイズ候補データの数が、前記基準データから特定される前記基準ノイズ候補データの数に対して予め定められた変化量を超えて増えている、という第1劣化条件を含む。前記変化量は、個数または比率などによって表される。

なお、前述したように、前記事前データおよび前記事前ノイズ候補データは、図4の工程S101,S102で得られる前記参照データおよび前記参照ノイズ候補データと同じである。

さらに、前記劣化条件が、以下の第2劣化条件をさらに含むことも考えられる。前記第2劣化条件は、前記事前データの代表値が、前記基準データの代表値に対し、予め定められた許容変化幅を超えて高濃度側へ変化した、という条件である。

上記の場合、前記劣化条件が、前記第1劣化条件と前記第2劣化条件との論理和の条件であることが考えられる。前記代表値は、平均値または中央値などである。

そして、清掃前処理部81dは、前記事前条件が成立すると判定する場合に、処理を工程S206へ移行させ、そうでない場合に、前記清掃管理処理を終了させる。

工程S206において、清掃前処理部81dは、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃をユーザーに促す事前通知処理を実行する。その後、清掃前処理部81dは、処理を工程S207へ移行させる。

例えば、清掃前処理部81dは、前記事前通知処理において、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃をユーザーに促す清掃メッセージを含む清掃通知画面を表示装置8bに表示させる。

前記清掃通知画面は、清掃終了後に操作装置8aに対して予め定められた清掃終了操作を行うことをユーザーに促す清掃終了操作メッセージをさらに含む。

工程S207において、清掃後処理部81eが、予め定められた終了条件が成立するか否かを判定する。清掃後処理部81eは、前記終了条件が成立すると判定する場合に処理を工程S208へ移行させ、そうでない場合に工程S207の処理を繰り返す。

本実施形態において、前記終了条件は、操作装置8aに対して前記清掃終了操作が行われたという第1終了条件を含む。

さらに、前記終了条件が、前記事前条件が成立してから予め定められた最大待機時間を経過した、という第2終了条件を含むことも考えられる。この場合、前記終了条件は、前記第1終了条件と前記第2終了条件との論理和の条件である。

工程S208において、清掃後処理部81eは、AFE80から事後データを取得し、処理を工程S209へ移行させる。

前記事後データは、前記終了条件が成立した後に、原稿9が読取位置P1に存在しない状況下でイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1である。

なお、工程S208において、光源11が点灯している状況下でイメージセンサー13が受光した前記反射光に対応する前記事後データが取得される。

工程S209において、清掃後処理部81eは、前記事後データにおける事後ノイズ候補データを特定する処理を実行し、処理を工程S210へ移行させる。前記事後ノイズ候補データは、前記事後データにおける前記ノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

工程S210において、清掃後処理部81eは、予め定められた事後条件が成立するか否かを判定する。前記事後条件は、コンタクトガラス17および背面部材18の清掃が十分であったことを示す条件である。清掃後処理部81eは、前記事後条件が成立すると判定される場合に、処理を工程S211へ移行させ、前記事後条件が成立しないと判定される場合に、処理を工程S212へ移行させる。

前記事後条件は、前記事後ノイズ候補データが、前記事前ノイズ候補データを基準とする予め定められた改善条件を満たすという第1事後条件を含む。

例えば、前記改善条件は、前記事後データから特定された前記事後ノイズ候補データの数が、前記事前データから特定された前記事前ノイズ候補データの数に対して予め定められた変化量を超えて減っている、という第1改善条件を含む。前記変化量は、個数または比率などによって表される。

さらに、前記改善条件が、以下の第2改善条件をさらに含むことも考えられる。前記第2改善条件は、前記事後データの代表値が、前記事前データの代表値に対し、予め定められた必要変化幅を越えて低濃度側へ変化した、という条件である。

上記の場合、前記改善条件が、前記第1改善条件と前記第2改善条件との論理積の条件であることが考えられる。前記代表値は、平均値または中央値などである。

また、前記事後条件が、以下の第2事後条件を含むことも考えられる。前記第2事後条件は、前記事後データから特定された前記事後ノイズ候補データの数が、予め定められた上限ノイズ数を下回っているという条件である。

工程S211において、清掃後処理部81eは、二次記憶装置83に記憶されている基準データDT1を、前記事後条件が成立するときの前記事後データへ更新する処理を実行する。その後、清掃後処理部81eは、前記清掃管理処理を終了させる。

通常、背面部材18は合成樹脂の部材である。画像読取装置1の稼働時間が経過するにつれ、背面部材18に多少の汚れが生じることはやむを得ない。

従って、当初の基準データDT1が更新されない場合、適切なタイミングで工程S206の前記事前通知処理を実行することができない事態が生じ得る。

一方、工程S211の処理により、基準データDT1が、コンタクトガラス17および背面部材18が適切に清掃された状態で得られた前記事後データへ更新される。即ち、基準データDT1が、適切に清掃された背面部材18の実情に応じたデータへ更新される。

そして、次回の前記清掃管理処理において、清掃前処理部81dは、前記参照データが、二次記憶装置83に記憶されている更新後の基準データDT1を基準とする前記劣化条件を満たすか否かを判定することにより、前記事前条件が成立するか否かを判定する(工程S205)。その結果、適切なタイミングで工程S206の前記事前通知処理を実行することができる。

なお、プラテンガラス16は、ガラス素材で構成されているため、傷、除去不能な汚れまたは変色などが生じにくい。

工程S212において、清掃後処理部81eは、現在実行中の前記清掃管理処理において前記事後条件が成立した回数が予め定められた上限回数未満であるか否かを判定する。

そして、清掃後処理部81eは、 前記事後条件が成立した回数が前記上限回数未満であると判定する場合に処理を工程S213へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S214へ移行させる。

工程S213において、清掃後処理部81eは、コンタクトガラス17および背面部材18の再清掃をユーザーに促す再通知処理を実行し、工程S207からの処理を繰り返す。

例えば、清掃後処理部81eは、前記再通知処理において、コンタクトガラス17および背面部材18の再清掃をユーザーに促す再清掃メッセージを含む再清掃通知画面を表示装置8bに表示させる。

前記再清掃通知画面は、再清掃の終了後に操作装置8aに対して前記終了操作を行うことをユーザーに促す再清掃終了操作メッセージをさらに含む。

一方、工程S214において、清掃後処理部81eは、予め定められたエラー通知処理を実行し、前記清掃管理処理を終了させる。

例えば、清掃後処理部81eは、前記エラー通知処理において、カスタマーサポートセンターへ連絡することをユーザーに促すメッセージを表示装置8bに表示させる。

以上に示されるように、清掃前処理部81dは、予め定められた前記事前条件が成立する場合に、前記事前通知処理を実行する。

さらに、清掃後処理部81eは、前記事前通知処理が実行された後に前記終了条件が成立する場合に、工程S208〜S214の処理を実行する。工程S208〜S214の処理は、予め定められた清掃後処理の一例である。

即ち、清掃後処理部81eは、前記事後データを取得する処理(工程S208)と、前記事後条件が成立するか否かを判定する処理(工程S210)とを実行する。さらに、清掃後処理部81eは、前記事後条件が成立しないと判定される場合に、前記再通知処理を実行する(工程S213)。

前記清掃管理処理が実行されることにより、画像読取装置1は、コンタクトガラス17および背面部材18が適切に清掃されたことを確認することができる。

[第2実施形態] 次に、図6,7を参照しつつ、第2実施形態に係る画像読取装置について説明する。本実施形態に係る画像読取装置は、第1実施形態に係る画像読取装置1と同じ構成を備える。

本実施形態に係る画像読取装置において、清掃前処理部81dおよび清掃後処理部81eは、画像読取装置1の清掃前処理部81dおよび清掃後処理部81eと同様に、図6に示される手順で前記清掃管理処理を実行する。

以下、本実施形態に係る画像読取装置における画像読取装置1と異なる点について説明する。

図6に示されるように、本実施形態に係る画像読取装置における画像読取装置1と異なる点は、図5に示される前記清掃管理処理における工程S213の処理が、工程S215の処理に置き換えられていることのみである。

工程S215の処理は、清掃後処理部81eにより実行される再清掃管理処理である。前記再清掃管理処理は、前記事後条件が成立しない場合に実行される。本実施形態において、工程S208〜S212,S214の処理および前記再清掃管理処理は、清掃後処理の一例である。

[再清掃管理処理] 以下、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、前記再清掃管理処理の手順の一例について説明する。以下の説明において、S301,S302,…は、前記再清掃管理処理における複数の工程の識別符号を表す。

<工程S301> 前記再清掃管理処理において、まず、清掃後処理部81eは、搬送通知処理を実行し、処理を工程S302へ移行させる。前記搬送通知処理は、ユーザーに対してADF15への白紙のセットおよびADF15を動作させる操作である前記読取開始操作をユーザーに促す処理である。

例えば、清掃後処理部81eは、前記搬送通知処理において、白紙を供給トレイ151上に載置した上で操作装置8aに対して前記読取開始操作を行うことをユーザーに促すメッセージを含む白紙読取通知画面を表示装置8bに表示させる。

<工程S302> 工程S302において、清掃後処理部81eは、予め定められた読取開始条件が成立するか否かを判定し、前記読取開始条件が成立すると判定したときに、処理を工程S303へ移行させる。

前記読取開始条件は、前記白紙が原稿9として供給トレイ151上に載置されたことが第1原稿センサー18aによって検出されている状況下で、操作装置8aに対して前記読取開始操作が行われた、という条件である。

なお、第1原稿センサー18aおよび第2原稿センサー18bは、原稿9が前記白紙であるか否かを識別する機能は備えていない。

<工程S303> 工程S303において、清掃後処理部81eは、ADF15を動作させる。これにより、ADF15が前記白紙を搬送する。その後、清掃後処理部81eは、処理を工程S304へ移行させる。

<工程S304> 工程S304において、清掃後処理部81eは、AEF80から白紙データを取得し、処理を工程S305へ移行させる。

前記白紙データは、前記白紙が読取位置P1を通過中にイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1である。

前記白紙データは、背面部材18の汚れの情報を含まない。また、黒点などのノイズ画像を含まない前記白紙が用いられることにより、前記白紙データは、プラテンガラス16の汚れの有無の情報のみを含む。

例えば、清掃後処理部81eは、前記白紙が第2原稿センサー18bによって検出される時点から前記端部到達時間が経過したときにイメージセンサー13により受光される前記反射光に対応するライン画像データLd1を、前記白紙データとして取得する。

<工程S305> 工程S305において、清掃後処理部81eは、前記白紙データにおけるガラスノイズ候補データを特定する処理を実行し、処理を工程S306へ移行させる。前記ガラスノイズ候補データは、前記白紙データにおける前記ノイズ候補条件を満たす1つ以上の画素データである。

<工程S306> 工程S306において、清掃後処理部81eは、前記白紙データが予め定められた許容条件を満たすか否かを判定する。

本実施形態において、前記許容条件は、前記白紙データから特定される前記ガラスノイズ候補データの数が、予め定められた許容数を下回っている、という第1許容条件を含む。

前記許容条件が、以下の第2許容条件をさらに含むことも考えられる。前記第2許容条件は、前記白紙データの代表値が表す濃度が、予め定められた許容濃度を下回っている、という条件である。

上記の場合、前記許容条件が、前記第1許容条件と前記第2許容条件との論理積の条件であることが考えられる。前記代表値は、平均値または中央値などである。

そして、清掃後処理部81eは、前記白紙データが前記許容条件を満たすと判定する場合に処理を工程S307へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S308へ移行させる。

<工程S307> 工程S307において、清掃後処理部81eは、背面部材18の再清掃をユーザーに促す第1再通知処理を実行し、前記再清掃管理処理を終了させる。

例えば、清掃後処理部81eは、前記第1再通知処理において、背面部材18の再清掃をユーザーに促す背面部材再清掃メッセージを含む背面部材再清掃通知画面を表示装置8bに表示させる。

前記背面部材再清掃通知画面は、再清掃の終了後に操作装置8aに対して前記清掃終了操作を行うことをユーザーに促す前記再清掃終了操作メッセージをさらに含む。

<工程S308> 一方、工程S308において、清掃後処理部81eは、コンタクトガラス17の再清掃をユーザーに促す第2再通知処理を実行し、前記再清掃管理処理を終了させる。

例えば、清掃後処理部81eは、前記第2再通知処理において、コンタクトガラス17の再清掃をユーザーに促すガラス再清掃メッセージを含むガラス再清掃通知画面を表示装置8bに表示させる。

前記ガラス再清掃通知画面は、再清掃の終了後に操作装置8aに対して前記清掃終了操作を行うことをユーザーに促す前記再清掃終了操作メッセージをさらに含む。

前記第2再通知処理において、清掃後処理部81eが、コンタクトガラス17および背面部材18の両方の再清掃をユーザーに促す処理を実行することも考えられる。

なお、前記第1再通知処理および前記第2再通知処理は、前記事後条件が成立しないと判定される場合に、前記コンタクトガラスおよび前記背面部材の一方または両方の再清掃を促す再通知処理の一例である。

本実施形態において、清掃後処理部81eは、工程S301〜S306の処理により、前記事後条件が成立しないことの原因が、コンタクトガラス17に汚れが残っていることにあるのか否かを判定する。

本実施形態によれば、再清掃の通知処理が、コンタクトガラス17および背面部材18のいずれを再清掃の対象とするべきかを区別して実行される。これにより、ユーザーにより適切な対応を指示することができる。

[応用例] 以下、画像読取装置1の応用例について説明する。

本応用例においても、清掃後処理部81eは、図5に示される前記清掃管理処理を実行する。その際、清掃後処理部81eは、工程S208の処理を実行した後、工程S210の処理を実行するまでの間に、図7に示される工程S301〜S305の処理をさらに実行する。

即ち、本応用例において、清掃後処理部81eは、前記事後データが取得された後に、前記搬送通知処理を実行し、その後、ADF15が動作中に前記白紙データを取得する処理を実行する(図7の工程S301,S304参照)。

さらに、清掃後処理部81eは、図5の工程S210において、前記事後条件の1つとして以下の第3事後条件が成立するか否かを判定する。

前記第3事後条件は、前記白紙データが前記許容条件を満たす、という条件である(図7の工程S306参照)。この場合、前記事後条件が、前記第1事後条件と前記第3事後条件との論理積の条件であることが考えられる。また、前記事後条件が、前記第1事後条件と前記第2事後条件と前記第3事後条件との論理積の条件であることも考えられる。

本応用例において、図6の工程S208〜S214の処理、および、工程S301〜S305の処理は、予め定められた清掃後処理の一例である。

本応用例によれば、プラテンガラス16および背面部材18それぞれの状況が区別して判定され、前記事後条件がより適切に判定される。

1 :画像読取装置 2 :プリント装置 3 :シート搬送装置 4 :画像形成部 8 :制御装置 8a :操作装置 8b :表示装置 9 :原稿 10 :画像形成装置 11 :光源 12 :導光部 12a :第1ミラー 12b :第2ミラー 12c :集光レンズ 13 :イメージセンサー 14 :キャリッジ移動装置 16 :プラテンガラス 17 :コンタクトガラス 18 :背面部材 18a :第1原稿センサー 18b :第2原稿センサー 41 :感光体 42 :帯電装置 43 :光走査ユニット 44 :現像装置 45 :転写装置 46 :ドラムクリーニング装置 47 :定着装置 81 :CPU 81a :読取制御部 81b :検出部 81c :ノイズ対応部 81d :清掃前処理部 81e :清掃後処理部 82 :RAM 83 :二次記憶装置 84 :プリントエンジン 90 :シート 100 :原稿カバー 110 :第1キャリッジ 120 :第2キャリッジ 150 :原稿搬送路 151 :供給トレイ 152 :原稿ピックアップ装置 153 :搬送ローラー対 154 :排出トレイ 300 :シート搬送路 D1 :主走査方向 D2 :副走査方向 DT1 :基準データ La1 :ライン画像信号 Ld1 :ライン画像データ P1 :読取位置

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