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Symbol managing device and symbol managing program storing medium

阅读:528发布:2022-01-03

专利汇可以提供Symbol managing device and symbol managing program storing medium专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To suppress deviation from an arranged position within a virtual world by giving centripetal force to a symbol constituting one communication group consisting of plural symbols allowed to speak with each other. SOLUTION: A centripetal force giving program and a repulsive force giving program constituting a symbol management program constitutes a group operation calculating module 312b and a sight line managing program constitutes a sight line control module 311b. A group operation calculating module 312b gives centripetal force to each member (avatar) so that group members take cooperative actions and additionally gives repulsive force and gives operation in the virtual space of the aperture lest the members collide with each other. In addition a sight line control module 311b controls the sight line of its own avatar at the time of receiving a message saying 'look at this' transmitted by another member.,下面是Symbol managing device and symbol managing program storing medium专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、 相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミニュケーショングループを構成するシンボルに求心力を付与することにより、該仮想世界内における配置位置上の逸脱を抑制する求心力付与手段を備えたことを特徴とするシンボル管理装置。
  • 【請求項2】 前記位置逸脱抑制手段が、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちのいずれかのシンボルが仮想空間内の所定領域から外れた位置に存在するか否かを判定する逸脱判定部と、前記逸脱判定部により、前記複数のシンボルのうちのあるシンボルが前記所定領域から外れた位置に存在すると判定された場合に、該所定領域から外れた位置に存在するシンボルに、該シンボルが該所定領域から外れた距離に応じた大きさの該所定領域に向けた求心力を作用させる求心力付与部とを備えたものであることを特徴とする請求項1記載のシンボル管理装置。
  • 【請求項3】 前記求心力付与手段が、前記所定領域として、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルの、仮想世界内における所定の代表配置位置を中心とした円形領域を採用したものであることを特徴とする請求項2記載のシンボル管理装置。
  • 【請求項4】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、 仮想世界内において少なくとも所定距離以内に近づいた2つのシンボルのうちの少なくとも一方のシンボルに、
    該2つのシンボルを互いに遠ざける斥力を作用させる斥力付与手段を備えたことを特徴とするシンボル管理装置。
  • 【請求項5】 前記斥力付与手段が、前記2つのシンボル間の距離を求める距離演算部と、前記少なくとも一方のシンボルに、前記距離演算部で求められた前記2つのシンボル間の距離に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えたものであることを特徴とする請求項4記載のシンボル管理装置。
  • 【請求項6】 前記斥力付与手段が、前記2つのシンボルのうちの一方のシンボルの、他方のシンボルに近づく方向の移動速度を求める速度演算部と、前記一方のシンボルに、前記速度演算部で求められた移動速度に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えたものであることを特徴とする請求項4記載のシンボル管理装置。
  • 【請求項7】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、 前記シンボルに視線が対応づけられてなるものであって、該シンボルの視線を管理する視線管理手段を備え、 前記視線管理手段が、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミュニケーショングループを構成する該複数のシンボルのうちの所定の第1のシンボルの視線と該仮想世界を構成する可視オブジェクトとの交点を求める交点演算部と、 前記複数のシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる第2のシンボルの視線を前記交点に向ける視線変換部とを備えたことを特徴とするシンボル管理装置。
  • 【請求項8】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおいて使用される、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体であって、 相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミニュケーショングループを構成するシンボルに求心力を付与することにより、該仮想世界内における配置位置上の逸脱を抑制する求心力付与手段を備えたシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とするシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項9】 前記求心力付与手段が、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちのいずれかのシンボルが仮想空間内の所定領域から外れた位置に存在するか否かを判定する逸脱判定部と、前記逸脱判定部により、前記複数のシンボルのうちのあるシンボルが前記所定領域から外れた位置に存在すると判定された場合に、該所定領域から外れた位置に存在するシンボルに、該シンボルが該所定領域から外れた距離に応じた大きさの該所定領域に向けた求心力を作用させる求心力付与部とを備えたものであるシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とする請求項8記載のシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項10】 前記求心力付与手段が、前記所定領域として、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルの、仮想世界内における所定の代表配置位置を中心とした円形領域を採用したものであるシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とする請求項9記載のシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項11】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおいて使用される、
    仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体であって、 仮想世界内において少なくとも所定距離以内に近づいた2つのシンボルのうちの少なくとも一方のシンボルに、
    該2つのシンボルを互いに遠ざける斥力を作用させる斥力付与手段を備えたシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とするシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項12】 前記斥力付与手段が、前記2つのシンボル間の距離を求める距離演算部と、前記少なくとも一方のシンボルに、前記距離演算部で求められた前記2つのシンボル間の距離に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えたものであるシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とする請求項11記載のシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項13】 前記斥力付与手段が、前記2つのシンボルのうちの一方のシンボルの、他方のシンボルに近づく方向の移動速度を求める速度演算部と、前記一方のシンボルに、前記速度演算部で求められた移動速度に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えたものであるシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とする請求項11記載のシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 【請求項14】 内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおいて使用される、
    仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体であって、 前記シンボルに視線が対応づけられてなるものであって、該シンボルの視線を管理する視線管理手段を備え、 前記視線管理手段が、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミュニケーショングループを構成する該複数のシンボルのうちの所定の第1のシンボルの視線と該仮想世界を構成する可視オブジェクトとの交点で求める交点演算部と、前記複数のシンボルのうちの前記第1のシンボルとは異なる第2のシンボルの視線を前記交点に向ける視線変換部とを備えたものであるシンボル管理プログラムが記憶されてなることを特徴とするシンボル管理プログラム記憶媒体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置、および、上記メッセージ通信システムにおいて使用される、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータどうしを通信回線を介して相互に接続しそれらのパーソナルコンピュータ間でメッセージを交換するメッセージ通信システムが広く普及してきている。 このようなメッセージ通信システムには、いわゆるクライアントと呼ばれるコンピュータと、クライアントコンピュータどうしの間で交換されるメッセージを仲介しそのメッセージ通信システム全体のコントロールを司るサーバとを備えた、いわゆるサーバクライアントシステムを構成しているメッセージ通信システムも存在する。

    【0003】そのようなメッセージ通信システムにおいて、そのシステム全体として共通の仮想世界と、各クライアントが、それぞれ、アバタと称される自分の化身(シンボル)を持ち、メッセージを交換しようとするクライアントコンピュータの表示画面上に、メッセージを交換しようとする複数のクライアントがあたかもその仮想世界に入り込んだかのようにクライアントの化身(シンボル)を表示し、その状態でメッセージを交換するシステムが知られている。

    【0004】図8は、上記のような仮想世界およびシンボルが表示されたクライアントコンピュータの表示画像例を示す図である。 表示画面110の仮想世界表示領域111には4人(4台のクライアントコンピュータそれぞれのシンボル)が表示されており、これら4人と自分自身(この画面が表示されているクライアントコンピュータ)との合計5人が仮想世界の中の同一の場面に登場し、これら5人(5台のクライアントコンピュータ)でメッセージ交換を行なっている。 この表示画面110のメッセージ表示領域112には、それら5人の登場人物(5台のクライアントコンピュータ)の間で交換されたメッセージが表示されている。 スクロールボタン113
    a,113bをマウス(図示せず)を用いてクリックすることにより、メッセージ表示領域112の表示内容をスクロールすることができる。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】このようなネットワーク通信システムでは各クライアントに対応づけられた各シンボルは、各シンボルに対応するクライアントコンピュータを操作することにより移動したり視線を変えたりすることが可能であるが、各クライアントコンピュータの操作によりそのクライアントコンピュータに対応するシンボルがそれぞれ独立に移動したり視線を変えたりするため、立ち止まって会話をすることはできるものの、
    複数のシンボルが協調的な行動をとることは困難である。

    【0006】例えば、 (1)数人のグループで会話をしながら街を散策することが困難である。 (2)グループの参加者が、自分の興味のある方向に視線を向けながら、グループ全体の進行方向にそのグループから離れないように移動することが困難である。

    【0007】(3)一方、仮想空間内である参加者が他の参加者を引き連れて道案内を行なうような場合、通常、案内される側の参加者は常に案内する側の参加者と同じ行動が強制され、各参加者の自由な行動が完全に阻害されてしまう。 (4)現実の世界ではグループで行動しているときに他の参加者に衝突したりあまりに近づき過ぎないような意識が働くか、仮想世界内では各参加者が勝手に行動し互いに近づき過ぎてしまい相手が視野をおおってしまい周りが見えなくなってしまうことがある。

    【0008】(5)自分の視線を、グループ内の他の参加者の視線に瞬時に合わせることが困難である。 すなわち、グループ内のある参加者から、「こっちを見て」と言われたときでも、どこを見たらよいか分からない。 といった問題がある。 本発明は、上記事情に鑑み、複数のシンボルが各自の行動のの主体性を保ちながら協調的な行動をとることのできるシンボル管理装置、およびそのようなシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体を提供することを目的とする。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明のシンボル管理装置のうちの第1のシンボル管理装置は、内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミニュケーショングループを構成するシンボルに求心を付与することにより、仮想世界内における配置位置上の逸脱を抑制する求心力付与手段を備えたことを特徴とする。

    【0010】ここで、上記第1のシンボル管理装置において、上記求心力付与手段としては、例えば、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちのいずれかのシンボルが仮想空間内の所定領域から外れた位置に存在するか否かを判定する逸脱判定部と、
    逸脱判定部により、上記複数のシンボルのうちのあるシンボルが上記所定領域から外れた位置に存在すると判定された場合に、その所定領域から外れた位置に存在するシンボルに、そのシンボルがその所定領域から外れた距離に応じた大きさの、その所定領域に向けた求心力を作用させる求心力付与部とを備えた構成が採用される。

    【0011】この場合に、上記求心力付与手段では、上記所定領域として、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルの、仮想世界内における所定の代表配置位置を中心とした円形領域を採用することが好ましい。 ここで、上記「代表配置位置」としては、例えばそのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちの代表のシンボルの配置位置、あるいはそれら複数のシンボルの配置位置に関する重心位置等が採用される。

    【0012】本発明の第1のシンボル管理装置は、上記求心力付与手段を備えたため、各シンボルの自由な行動を許容しつつコミュニケーショングループ全体として協調的な行動をとることができる。 また、上記目的を達成する本発明のシンボル管理装置のうちの第2のシンボル管理装置は、内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、仮想世界内において少なくとも所定距離以内に近づいた2つのシンボルのうちの少なくとも一方のシンボルに、それら2つのシンボルを互いに遠ざける斥力を作用させる斥力付与手段を備えたことを特徴とする。

    【0013】ここで、上記第2のシンボル管理装置において、上記斥力付与手段としては、例えば上記2つのシンボル間の距離を求める距離演算部と、上記少なくとも一方のシンボルに、距離演算部で求められた2つのシンボル間の距離に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えた構成が採用される。 あるいは上記斥力付与手段として、例えば上記2つのシンボルのうちの一方のシンボルの、他方のシンボルに近づく方向の移動速度を求める速度演算部と、その一方のシンボルに、速度演算部で求められた移動速度に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えた構成を採用してもよい。

    【0014】本発明の第2のシンボル管理装置は、上記斥力付与手段を備えたため、シンボルどうしの近づき過ぎが防止され、各自の行動の自由を保ちながら、グループとしての協調を保つことができる。 さらに、上記目的を達成する本発明のシンボル管理装置のうちの第3のシンボル管理装置は、内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおける、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理装置において、
    シンボルに視線が対応づけられてなるものであって、シンボルの視線を管理する視線管理手段を備え、視線管理手段が、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちの所定の第1のシンボルの視線と仮想世界を構成する可視オブジェクトとの交点で求める交点演算部と、それら複数のシンボルのうちの上記第1のシンボルとは異なる第2のシンボルの視線を上記交点に向ける視線変換部とを備えたことを特徴とする。

    【0015】本発明の第3のシンボル管理装置は、上記交点演算部と視線変更部を備えたものであるため、あるシンボルからの、例えば「こっちを見て」という発言を受けて、そのシンボルの視線と可視オブジェクトとの交点を求め、自分の視線をその交点に向けることにより、
    同一の視界を共有することができる。 また、上記目的を達成する本発明のシンボル管理プログラム記憶媒体は、
    内部に構築された仮想世界内に利用者に対応づけられたシンボルを配置し、仮想世界内でのシンボルどうしの会話に見立てて利用者間でメッセージを交換するメッセージ通信システムにおいて使用される、仮想世界内でのシンボルを管理するシンボル管理プログラムが記憶されてなるシンボル管理プログラム記憶媒体である。

    【0016】このような本発明のシンボル管理プログラム記憶媒体のうちの第1のシンボル管理プログラム記憶媒体に記憶されてなる第1のシンボル管理プログラムは、メッセージ通信システムに組み込まれたときに、前述した本発明の第1のシンボル管理装置として作用するプログラムであって、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミニュケーショングループを構成するシンボルに求心力を付与することにより、仮想世界内における配置位置上の逸脱を抑制する求心力付与手段を備えたことを特徴とする。

    【0017】ここで、上記第1のシンボル管理プログラムにおいて、上記求心力付与手段としては、例えば、1
    つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちのいずれかのシンボルが仮想空間内の所定領域から外れた位置に存在するか否かを判定する逸脱判定部と、逸脱判定部により、上記複数のシンボルのうちのあるシンボルが上記所定領域から外れた位置に存在すると判定された場合に、その所定領域から外れた位置に存在するシンボルに、そのシンボルがその所定領域から外れた距離に応じた大きさの、その所定領域に向けた求心力を作用させる求心力付与部とを備えた構成が採用される。

    【0018】この場合に、上記求心力付与手段では、上記所定領域として、1つのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルの、仮想世界内における所定の代表配置位置を中心とした円形領域が好適に採用される。 上記「代表配置位置」は、本発明の第1のシンボル管理装置の場合と同様、例えばそのコミュニケーショングループを構成する複数のシンボルのうちの代表のシンボルの配置位置、あるいはそれら複数のシンボルの配置位置に関する重心位置等が採用される。

    【0019】また、本発明のシンボル管理プログラム記憶媒体のうちの第2のシンボル管理プログラム記憶媒体に記憶されてなる第2のシンボル管理プログラムは、メッセージ通信システムに組み込まれたときに、前述した本発明の第2のシンボル管理装置として作用するプログラムであって、仮想世界内において少なくとも所定距離以内に近づいた2つのシンボルのうちの少なくとも一方のシンボルに、それら2つのシンボルを互いに遠ざける斥力を作用させる斥力付与手段を備えたことを特徴とする。

    【0020】ここで、上記第2のシンボル管理プログラムにおいて、上記斥力付与手段としては、例えば、上記2つのシンボル間の距離を求める距離演算部と、少なくとも一方のシンボルに、距離演算部で求められた2つのシンボル間の距離に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えた構成が採用される。 あるいは、上記斥力付与手段として、例えば、上記2つのシンボルのうちの一方のシンボルの、他方のシンボルに近づく方向の移動速度を求める速度演算部と、その一方のシンボルに、速度演算部で求められた移動速度に応じた斥力を作用させる斥力付与部とを備えた構成を採用してもよい。

    【0021】さらに、本発明のシンボル管理プログラム記憶媒体のうちの第3のシンボル管理プログラム記憶媒体に記憶されてなる第3のシンボル管理プログラムは、
    メッセージ通信システムに組み込まれたときに、前述した本発明の第3のシンボル管理装置として作用するプログラムであって、シンボルに視線が対応づけられてなるものであって、シンボルの視線を管理する視線管理手段を備え、その視線管理手段が、相互に会話を行なうことが許容された複数のシンボルからなる1つのコミュニケーショングループを構成するそれら複数のシンボルのうちの所定の第1のシンボルの視線と仮想世界を構成する可視オブジェクトとの交点を求める交点演算部と、それら複数のシンボルのうちの上記第1のシンボルとは異なる第2のシンボルの視線を上記交点に向ける視線変換部とを備えたことを特徴とする。

    【0022】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。 図1は、メッセージ通信システムの一形態であるサーバ・クライアントシステムの概念図である。 図1には、それぞれがコンピュータシステムからなるサーバ200と3台のクライアント300,400,500
    が通信回線600を介して接続されている様子が示されている。

    【0023】サーバ200には、CPUや磁気ディスク等が内蔵された本体部201、表示画面202a上に画像を表示する画像表示部202、このサーバ200に各種のデータを入力するための操作子であるキーボード2
    03が備えられている。 また、3台のクライアント30
    0,400,500には、それぞれ、CPUや磁気ディスク等が内蔵された本体301,401,501、表示画面302a,402a,502a上に画像を表示する画像表示部302,402,502、そのクライアント300,400,500に各種のデータを入力するための操作子であるキーボード303,403,503、および表示画面302a,402a,502a上の任意の位置を指定することにより、そのクライアント300,
    400,500に対し各種の指示を行なうマウス30
    4,404,504が備えられている。

    【0024】さらに、本体部301,401,501には、可搬型記憶媒体の一種である光磁気ディスク(M
    O)305,405,505が装填、取出し自在に装填され、MO305,405,505に格納されたプログラムやデータを本体部305,405,505にアップロードしたり、本体部305,405,505内部のプログラムやデータをその装填されたMO305,40
    5,505にダウンロードするための、MOドライブ装置も内蔵されている。

    【0025】本実施形態では、この図1に示すサーバ・
    クライアントシステムの形態でメッセージ通信システムが構成されており、前述したように、このメッセージ通信システム全体で共通の仮想世界を共有するとともに、
    各クライアント300,400,500それぞれが、いわゆるアバタと称される、その仮想世界内における自分の化身(シンボル)を持ち、仮想世界内でのアバタ(シンボル)どうしの会話にみたてて、クライアント30
    0,400,500の間で、サーバ200を介してメッセージの交換が行なわれる(図8参照)。

    【0026】図2は、図1に示すサーバ・クライアントシステムの形態のメッセージ通信システムにおける機能構成ブロック図、図3は、クライアントモジュールの詳細構成図である。 サーバ200には、サーバモジュール210が構築されており、クライアント300,40
    0,500には、それぞれクライアントモジュール31
    0,410,510が構築されている。 クライアント3
    00,400,500は、いずれも同一の構成を有しており、以下、クライアントについては、代表的にクライアント300について説明する。

    【0027】サーバモジュール210には、仮想世界サーバ211、グループ管理モジュール212、およびコミュニケーションサーバ213が備えられている。 仮想世界サーバ211には、このメッセージ通信システム全体に共有される仮想世界を定義している仮想世界データが格納された仮想世界データベース211aが備えられており、仮想世界サーバ211は、その仮想世界を管理し、各クライアント310,410,510に仮想世界データを供給する。 また、グループ管理モジュール21
    2には、相互に会話をすることのできるクライアント(アバタ)の集まりからなるコミュニケーショングループを定義するグループ特性表が格納されたグループデータベース212aが備えられており、このグループ管理モジュール212は、このグループ特性表を管理する。

    【0028】

    【表1】

    【0029】表1には、ある1つのコミュニケーショングループを定義するグループ特性表の例が示されている。 このグループ特性表には、このコミュニケーショングループ全体を規定する自由行動半径Rと反逸脱係数r
    とが格納されており、さらにこのコミュニケーショングループに参加している各メンバ(クライアント、アバタ)それぞれについて、メンバID、引率係数δ、および排他特性εが格納されている。

    【0030】この表1中に示す自由行動半径Rは、そのグループのメンバが自由に行動することのできる領域を規定するパラメータであり、各メンバはある中心点から半径Rの円領域内では自由に行動することができる。 また、反逸脱係数γは、半径Rの円領域から外れたメンバをその円領域内に引き戻す求心力の大きさを規定するパラメータである。

    【0031】さらに、引率係数δは、そのメンバが他のメンバを引率する程度を規定するパラメータ、排他特性εは、そのメンバに他のメンバが近づいてきたとき、他のメンバを自分から遠ざけようとする程度を規定するパラメータである。 グループで行動しているとき、これらのパラメータに基づいてそのグループメンバの動作が計算される。 具体的には後述する。

    【0032】さらに、サーバモジュール210にはコミュニケーションサーバ213が備えられており、このコミュニケーションサーバ213は、クライアント間で交換されるメッセージの仲介役を担当している。 また、クライアントモジュール310には、データ管理モジュール(DMモジュール)311と、グループコントロールモジュール(GCモジュール)312とが備えられており、クライアント300には、クライアントモジュール310のほか、さらにユーザインターフェースサブシステム(UIサブシステム)320と、入出力装置330
    とが備えられている。 入出力装置330は、ここでは、
    図1に示すクライアント300を構成する画像表示部3
    02、キーボード303、およびマウス304からなる。 UIサブシステム320は、入出力装置330とクライアントモジュール310との間のインターフェースであり、図3に示すように、このUIサブシステム32
    0には、入出力モジュール321が備えられており、この入出力モジュール321は、画像表示部302の表示画面302a(図1参照)への画像の描画、およびユーザによるキーボード303やマウス304の操作に応じた操作データを生成してクライアントモジュール310
    (DMモジュール311やGCモジュール312)に渡す役割りを担っている。

    【0033】DMモジュール311は、アバタの位置視線情報を含む仮想世界データの管理を行なう。 DMモジュール311には、メッセージ処理モジュール311
    a、視線コントロールモジュール311b、仮想世界サーバ211から送られてきた仮想世界データを格納しておく世界データファイル311c、およびアバタの位置の履歴をあらわすアバタ移動データを格納しておく移動データファイル311dが備えられている。 メッセージ処理モジュール311aは、UIサブシステム320から入力された操作データ、例えば自分のアバタの位置情報や視線情報、マウスクリック等のURL(Unifo
    rm Resource Locator)情報や、G
    Cモジュール312で生成されたデータをサーバモジュール210に送り、またサーバモジュール210から送られてきた仮想世界データ(自分以外のアバタの位置データや視線データを含む)を受け取って、その仮想世界データに応じて、視線コントロールモジュール311b
    に送り、あるいは世界データファイル311c,移動データファイル311dに格納する。

    【0034】また、GCモジュール312は、自分のアバタが属しているグループの動作を決定する。 GCモジュール312にはサーバ200のグループ管理モジュール212が管理しているグループ特性表のうち、自分が属するコミュニケーショングループのグループ特性表3
    12aがコピーされており、グループ動作計算モジュール312bでは自分のアバタの動作の計算が行なわれ、
    その動作が決定される。

    【0035】以下処理の流れについて説明する。 自分のクライアントが特性表のグループに属していない通常の場合の、処理の流れの概要は、以下のとおりである。 サーバ200から送られてきた仮想世界データは、メッセージ処理モジュール311aを経由して仮想世界ファイル311cに格納された後入出力モジュール321に入力され、また他のクライアントからサーバ200を経由して送られてきたメッセージもメッセージ処理モジュール311aを経由して入出力モジュール321に入力され、入出力モジュール321では、それらのデータやメッセージに基づいて、画像表示部302の表示画面30
    2a(図1参照)上に、例えば図8に示すような画像を表示する。

    【0036】キーボード303やマウス304の操作データ、例えば自分のアバタの位置視線情報や他のクライアントに向けたメッセージ等は、メッセージ処理モジュール311を経由してサーバ200に送られる。 次にグループに関係した処理の流れを説明する。 (グループの生成)ここでは、表1に示すように、参加者S1が、参加者S2および参加者S3をメンバとするグループを作るものとする。

    【0037】先ず、参加者S1は、自分のクライアントコンピュータからサーバ200に向けてグループの生成を指示する。 その際、参加者S1は、そのグループを特徴づけるパラメータである。 自由行動半径R1および反逸脱係数γ、自分(参加者S1)のアバタの特性である引率特性δ1および排他特性ε1、さらに、そのグループへ参加してもらいたいメンバ候補(ここではS2とS
    3)を指定する。

    【0038】グループ生成の指示を受けたサーバモジュール210のグループ管理モジュール212は、その新たに結成の指示を受けたグループをグループデータベース212aに登録し、さらに、メンバ候補として指定された者(S2とS3)に向けてそのグループへの参加を承諾するか否かについての質問を送信する。 このとき、
    そのグループや参加者S1を特徴づけるパラメータ(R,γ,δ1,ε1)を各メンバ候補S2,S3に提示する。

    【0039】参加の承諾についての質問を受けた各メンバ候補S2,S3は、そのグループへの参加を承諾するか否か、および参加する場合は、そのグループにおける自分の引率特性δおよび排他特性εをサーバモジュール210に通知する。 サーバモジュール210のグループ管理モジュール212は、参加を承諾する返答が帰ってきた参加者の参加者ID、引率特性δおよび排他特性ε
    をグループ特性表に付け加え、そのグループ特性表をそのグループへの参加者全員に通知する。

    【0040】以上のようにしてグループが結成される。 (グループへの参加)既に結成されているグループに新たに参加を希望するクライアントは、以下の手続きによる。 先ず、参加を希望するグループを指定する。 そのグループの指定にあたっては、参加可能なグループのリストをサーバモジュール210のグループ管理モジュール212から取り寄せ、そのリストの中から参加を希望するグループを1つ選択する。 参加を希望するグループが選択されると、その情報がサーバモジュール210に送信され、サーバモジュール210は、その情報を受け取ると、その参加が希望されたグループのメンバのうちリーダ(ここでは最も大きな引率特性を持つメンバをリーダとする)に、参加希望者を通知する。

    【0041】その通知を受けたリーダは、必要に応じて他のメンバと協議の上、その参加希望者を参加させるかどうかを決定し、グループ管理モジュール212に通知する。 グループ管理モジュール210は、その決定を参加希望者に通知する。 その決定が参加を認める決定であった場合、参加を希望していたクライアントは自分の引率特性δ及び排他特性εをグループ管理モジュール21
    2に通知する。

    【0042】グループ管理モジュール212は、この通知を受けて、そのグループを表わすグループ特性表に参加を希望していたクライアントをメンバとして追加し、
    新たなグループ特性点をそのグループの全メンバに通知する。 (グループからの脱退、グループ特性の変更)コミュニケーショングループに参加しているクライアントは、サーバのグループ管理モジュールに対して通知を行うことで、グループからの脱退やグループ特性の変更を行うことができる。 すなわち、クライアントは、グループ管理モジュール212に対して、グループからの脱退や、自分の引率特性δや排他特性εの変更を要求する。

    【0043】グループ管理モジュール212は、その要求に応じてグループ特性表を変更し、その変更後のグループ特性表をそのグループに属している全メンバに通知する。 各メンバは自分が持っているグループ特性表31
    2aを通知されたグループ特性表に変更する。 (クライアントモジュールの処理)以上のようにしてコミュニケーショングループが結成された場合、そのグループに参加しているクライアントでは、そのグループに参加している、自分や他のメンバの位置や視線の履歴(アバタ移動データ)がDMモジュール311内の移動データファイル311dに蓄積される。 以下にその処理の流れを示す。

    【0044】現在時刻をt0とする。 参加者による、キーボード303やマウス304からの入力操作は、入出力モジュール321によって、単位時間Δt後、すなわち時刻t0+Δtにおけるアバタの位置視線情報に変換され、DMモジュール311へ送られる。 DMモジュール311では視線情報は直接メッセージ処理モジュールへ送られるが、位置情報はGCモジュール312へ送られる。

    【0045】移動データファイル311dに蓄積されているアバタ移動データはGCモジュール312に送られる。 GCモジュール312では、グループ動作計算モジュール312bがメンバ特性表312aを参照しながら単位時間毎の自分のアバタの位置を計算する。 単位時間後のアバタの位置特性は、DMモジュール311のメッセージ処理モジュール311aへ送られ、入出力モジュール321からメッセージ処理モジュールに直接に送られた自分のアバタの視線情報と共に、アバタ移動データとして移動データファイル311dに格納され、さらに、仮想世界データの一部として自クライアントの入出力モジュール321の描画ルーチンへ送られ、さらにサーバモジュール210を通して他のクライアントに送られる。

    【0046】グループ動作計算モジュール312bにおける自分のアバタの動作計算については後述する。 本実施形態では、他クライアントからの「ここを見て」メッセージを受け取る機能を有しており、他のクライアントからの「ここを見て」メッセージを受け取ったメッセージ処理モジュール311aは、そのメッセージをDMモジュール311中の視線コントロールモジュール311
    bに転送する。 他のクライアントからの「ここを見て」
    メッセージを受け取った視線コントロールモジュール3
    11aは、移動データファイル311dから、そのメッセージの送り手の視線情報と自分自身の視線情報を受け取り、仮想世界データファイル311cから物体情報を受けとって処理を行い、自分のアバタの視線情報を計算する。

    【0047】それを入出力モジュール321へ送ることによって視線変更後の仮想世界の描画を行う。 自分のアバタ視線情報の計算については後述する。 図4は、図1
    に示すMO305に記憶されたシンボル管理プログラムの概要を示す図である。

    【0048】クライアント300には、このMO305
    が装填されて、そこに記憶されているシンボル管理プログラムがクライアント300に読み込まれる。 このシンボル管理プログラムは、逸脱判定部と求心力付与部とからなる求心力付与プログラム、距離・速度演算部と斥力付与部とからなる斥力付与プログラム、交点演算部と視線変更部とからなる視線管理プログラム、およびその他のプログラムから構成されている。

    【0049】このMO305は、本発明にいうシンボル管理プログラム記憶媒体の一形態である。 このMO30
    5に記憶されたシンボル管理プログラムがクライアント300に読み込まれその読み込まれたシンボル管理プログラムがクライアント300に内蔵された磁気ディスクに記憶されると、そのシンボル管理プログラムが記憶された磁気ディスクも本発明にいうシンボル管理プログラムの一例に相当する。

    【0050】このシンボル管理プログラムがクライアント300に読み込まれると、このシンボル管理プログラムを構成する求心力付与プログラムおよび斥力付与プログラムは、図3に示すグループ動作計算モジュール31
    2bを構成し、視線管理プログラムは図3に示す視線コントロールモジュール311bを構成する。 以下に、グループ動作計算モジュール312bにおける、求心力付与プログラムに基づくアバタの動作計算、および斥力付与プログラムに基づくアバタの動作計算、さらに、視線コントロールモジュール311bにおける、視線管理プログラムに基づくアバタの視線計算について説明する。 (求心力付与)グループ動作計算モジュール312bでは、グループメンバが協調した行動をとるよう、以下に示すようにして各メンバ(アバタ)に求心力が付与され、各メンバ(アバタ)は、キーボードやマウスの操作により指示された動作に、その求心力が付加されて、そのメンバ(アバタ)の仮想空間内での動作が決定される。

    【0051】そのメンバ(アバタ)に付加される求心力は以下のようにして求められる。 図5は、求心力演算アルゴリズムの説明図である。 グループメンバであるアバタ全員の引率係数δ(0<δ≦1)の総和をDとする。
    一般にある時点でのグループ内のメンバの位置と引率係数を用いてグループの重心を決定することができる。 すなわち、p iを各メンバの位置ベクトル、Nをメンバの数とするとき、

    【0052】

    【数1】

    【0053】をグループの重心とすることができる。 ここで一人のメンバの引率係数δが他のメンバの引率係数よりも突出して大きければ、重心の位置はほぼその大きな引率係数を持つメンバの位置と同じになる。 このような場合には、このメンバをグループのリーダと呼び、このメンバの位置をグループの重心として扱ってもさほど不都合は生じない。 ここでは、このような場合も含めて、グループの重心あるいはリーダの位置を、「グループの中心」と呼ぶことにする。

    【0054】ここでは、求心力付与プログラムを構成する逸脱判定部により、そのグループに属する各メンバとそのグループの中心との間の距離と、自由行動半径Rとが比較され、各メンバがその自由行動半径Rで規定される領域内に位置しているか、それともいずれかのメンバがその領域を逸脱したかが判定される。 あるメンバとグループの中心との間の距離が自由行動半径Rを越えた場合(越えた量をdとする)、求心量付与プログラムを構成する求心量付与部により、グループの引率特性δの総和Dと反逸脱係数γとに比例するグループ中心方向の求心力F iがそのメンバに付与され、グループからの逸脱が抑制される。 すなわち、その領域を逸脱したメンバに関する量を添字iであらわし、 F i =d i・γ・D/δ iで計算される大きさの求心力がグループの中心方向に働く(ただしδ iは、そのメンバの引率特性、d iは、そのメンバが自由行動半径Rを越えた量である)。

    【0055】グループ動作計算モジュール312bで自分アバタの動作を計算するにあたっては、操作データがあらわすそのアバタを移動させる力と、上記のようにして求めたそのアバタの求心力とが総合されて、そのアバタの動作が決定される。 (斥力付与)グループ動作計算モジュール312bでは、グループで行動しているメンバ同士が互いに衝突したり互いに近づきすぎたりしないよう、以下に示すように自分のアバタに斥力が付与され、そのアバタは、上述の求心力の場合と同様、キーボードやマウスの操作により指示された動作にその斥力が付加されて、そのアバタの仮想空間での動作が決定される。

    【0056】図6は、斥力演算アルゴリズムの説明図である。 各グループメンバの間にはメンバ間の距離d ijと排他特性εを元に計算される、互いが離れる方向への斥力が働き、設定された値による限界を越えた接近を抑制する。 メンバiの排他特性をε iとするとき、斥力付与プログラムを構成する距離・速度演算部により、メンバiに対して接近するメンバ(自分)jの、メンバiに近づく方向の速度v jと、2者間の距離d ijが求められ、
    斥力付与プログラムを構成する距離・速度演算部により、メンバjに対する斥力F jが、 F j =ε i・v j /d ij 2の演算式に基づいて求められる。 この斥力は、メンバi
    に向かう方向とは逆方向にかかる。 本実施形態では、この斥力は、速度(運動量)v jおよびメンバiの排他特性ε iに比例し、さらに2者間の距離d ijの2乗に反比例する。 これによって、2者間の距離d ijが短いほど大きな斥力が働き、また、相手に近づく速度が大きいほど大きな斥力が働き、止まっているメンバは全く影響を受けずに接近するメンバとの距離を保つことが可能である。

    【0057】尚、2者間の距離がある一定値以上である場合には、影響を受ける斥力は微小であり無視できるので、通常はこの計算を省略してもよい。 グループ動作計算モジュール312では、アバタの動作を計算するにあたっては、求心力の場合と同様、操作データが表わすそのアバタを移動させる力と、上記の斥力が総合されて、
    そのアバタの動作が決定される。 (「ここを見て」メッセージによる視線コントロール)
    図7は、視線コントロールのアルゴリズムの説明図である。

    【0058】前述したように、この実施形態には、他のメンバからの「ここを見て」メッセージを受け取る機能が備えられており、図3に示す視線コントロールモジュール311bでは、他のメンバが送信した「ここを見て」メッセージを受け取ると、以下に示すようにして自分のアバタの視線がコントロールされる。 図7に示すように、メンバiの視線方向をe i 、その位置をp i 、メンバjの位置をp jとするとき、メンバiのクライアントがメンバjが発信した「ここを見て」メッセージを受け取ると、視線管理プログラムを構成する交点演算部により、e iの方向ベクトルと、何らかの可視オブジェクト0との交点が求められる。 この点をp 0とするとき、
    視線管理プログラムを構成する視線変更部により、メンバjの視線がベクトルp j −0の方向に向けられる。 これにより、メンバiから、具体的なオブジェクトの指定のない「ここを見て」メッセージを受け取った場合であっても、メンバiが見ているオブジェクト0と同一のオブジェクト0を見ることができる。

    【0059】これにより、グループで移動中に、自分の興味にしたがって視線を変更している中で、他のメンバによる「ここを見て」というメッセージが届いた場合にこの方式にしたがって、瞬時に同じものを見ることが可能である。 尚、「ここを見て」メッセージには、それを発信したメンバの識別子の情報が含まれているものとする。

    【0060】以上のようにして計算された自分のアバタの位置視線情報は、自分の画像表示部に描画される画像に反映されるほか、サーバ200を経由して他のクライアントにも伝えられる。 以上説明した実施形態によれば、参加者の自由がある程度保証された仮想空間内のガイドツアーを実現することができる。 ガイドツアーは、
    コンダクタが各地点で説明を行いながらツアーの参加者を連れて移動するサービスであるが、これまでの方式では参加者の行動はコンダクタに完全に一致していなければならず、周りを見回すなどの自由はなかった。 本実施形態の方式では、より現実世界に近いガイドツアーを実現することができる。

    【0061】また、上記の実施形態によれば、複数の参加者が会話をしながら仮想空間を散歩することが実現できる。 通常は、各自が勝手な行動をとることが可能なので、同じ場所にいたつもりが1人だけまったく別の所にいってしまったり、同じものを見ていたつもりがまったく別のものをみていたりというということがしばしばある。 本実施形態の方式では、グループを設定することによって、ある程度の範囲内に移動を制御したり、視点を他者の視点と同じに設定したりということが可能になる。

    【0062】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    複数のシンボルが各自の行動の主体性を保ちながら他のシンボルと協調的な行動をとることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】メッセージ通信システムの一形態であるサーバ・クライアントシステムの概念図である。

    【図2】図1に示すサーバ・クライアントシステムの形式のメッセージ通信システムにおける機能構成ブロック図である。

    【図3】クライアントモジュールの詳細構成図である。

    【図4】図1に示すMOに記憶されたシンボル管理プログラムの概要を示す図である。

    【図5】求心力演算アルゴリズムの説明図である。

    【図6】斥力演算アルゴリズムの説明図である。

    【図7】視線コントロールのアルゴリズムの説明図である。

    【図8】仮想世界およびシンボルが表示されたクライアントコンピュータの表示画像例を示す図である。

    【符号の説明】

    200 サーバ 201 本体部 202 画像表示部 203 キーボード 210 サーバモジュール 211 仮想世界サーバ 212 グループ管理モジュール 213 コミュニケーションサーバ 300,400,500 クライアント 301,401,501 本体部 302,402,502 画像表示部 303,403,503 キーボード 304,404,504 マウス 305,405,505 MO 310,410,510 クライアントモジュール 311 DMモジュール 311a メッセージ処理モジュール 311b 視線コントロールモジュール 311c 仮想世界データファイル 311d 移動データファイル 312 GCモジュール 312a メンバ特性表 312b グループ動作計算モジュール 320 UIサブシステム 321 入出力モジュール 330 入出力装置

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