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Method for judging similarity of music melody

阅读:877发布:2021-05-25

专利汇可以提供Method for judging similarity of music melody专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for judging similarity of a music melody permitting to obtain a result in accordance with actual feeling and a reasonable and multilateral judgment by using a comparison method to which a hearing characteristic peculiar to a human being is applied, in the case of judging similarity between arbitrary two melodies, that has been difficult on conventional score information.
SOLUTION: Similarity between two arbitrary melodies is judged only concerning melody information by comparing them with each other in three elements of tone row, musical interval time (hearing tone length), and vocalization point using a memory reverberation effect being a hearing characteristic peculiar to a human being. Each matching rate of the three elements for comparison (tone row, musical interval time, vocalization point) is summed in each judgment unit. Further, a similarity rates (a compreheusive evaluation index of the three elements for comparison) obtained by converting each matching rate of the three elements for comparison into percentages according to similarity influence degrees and summing them up is obtained in each judgment unit of bar, motif, phrase, and the whole.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Method for judging similarity of music melody专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 旋律データベースに予め格納された照合旋律と、判定旋律とを比較することにより、前記判定旋律の前記照合旋律に対する類似度を判定する楽曲の旋律類似度判定方法において、 i)楽曲の原譜から音程順列聴感譜と時間分割聴感譜とを作成する第1のステップと、 ii)前記音程順列聴感譜に基づく照合により音程順列比較を行い、予め定めた音列一致率を上回る前記照合旋律を比較対象照合旋律として抽出する第2のステップと、 iii)前記時間分割聴感譜に基づく照合により前記比較対象照合旋律に対して音程時間比較を行い音程時間一致率を、発音点比較を行い発音点一致率をそれぞれ算出し、算出された前記各一致率に基づいて前記判定旋律を類似パターンと照合する第3のステップと、 iv)前記音列一致率と前記音程一致率と前記発音点一致率とに基づき前記比較対象照合旋律に対する前記判定旋律の類似率を算出し、算出された類似率と前記類似パターンとに基づいて評価対象照合旋律を抽出する第4のステップと、を具備することを特徴とする楽曲の旋律類似度判定方法。
  • 【請求項2】 請求項1に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記第1のステップが、 楽曲の原譜から調整原譜を作成し、この調整原譜を移調してC基調譜を作成し、このC基調譜から前記音程順列聴感譜と前記時間分割聴感譜とを作成する過程から成ることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項3】 請求項2に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記調整原譜の作成は、 休符だけの小節は除外して主旋律情報のみを抽出し、小節をユニーク化し、かつ識別記号を付記することにより実行されることを特徴とする旋律類似判定方法。
  • 【請求項4】 請求項3に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記ユニーク化は、 1コーラス記譜、同一フレーズの排除および同一小節の束ねにより実行されることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項5】 請求項2又は3に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記C基調譜の作成は、 前記調整原譜が転調連動基本譜とC転調部分譜となるように基本音程を統一したハ長調(C)またはイ短調(A
    m)に移調することにより実行されることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項6】 請求項2に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記音程順列聴感譜は、 C4(4オクターブ目のド)〜C5(5オクターブ目のド)を中心に2オクターブ以上の音程を表記できる横方向の複数の音程線と、縦方向に1音ごとに仕切る仕切線と、 小節の区切りを表わす小節線とを備え、 前記各線の欄外に表示欄を有することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項7】 請求項6に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記表示欄に、一致音数、比較元音数、音列一致率および/または比較小節量を表示することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項8】 請求項6又は7に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記音程順列聴感譜の作成は、 前記C基調譜から拍子、音長、発音点、演奏情報及び休符情報を除外して音程情報と必要な識別記号とのみを表記し、さらにタイで結ばれた音は1音として前記タイの先頭音がある小節に表記することにより実行されることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項9】 請求項2に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記時間分割聴感譜は、 拍子記号と、C4〜C5を中心に2オクターブ以上の音程を表記できる横方向の複数の音程線と、1小節内を各拍子ごとに拍子間の相関を考慮して縦方向に必要なだけ細分化した時間分割線に拍子タイミングを表記した拍子線と、小節の区切りを表わす小節線とを備え、 前記各線の欄外に表示欄を有することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項10】 請求項9に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記表示欄に、音程と発音点それぞれの一致音数、比較元音数、一致率、比較倍率および/または発音点記号を表示することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項11】 請求項9又は10に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記時間分割聴感譜の作成は、 前記C基調譜から音長と演奏情報とは除外し、音程時間経過情報と発音点情報と必要な識別記号とを表記し、 休符は、小節頭にあるときは空白表記し、中途および後尾にあるときは直前の音符の継続鳴動と同一の表記とし、 タイで結ばれた音符は、タイに無関係に実際に鳴動している時間位置に音程表記することにより実行されることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項12】 請求項1に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記第2のステップ中の前記音程順列比較は、 前記判定旋律と前記照合旋律とが相対する音を1音ずつ順次比較する順々比較と、前記相対する音が一致すれば前記両旋律とも進め、不一致ならば比較先の旋律のみを進めて比較する順延比較とを併用し、いずれか高い方の音列一致率を用いて前記予め定めた音列一致率と比較することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項13】 請求項12に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記順延比較において、前記判定旋律と前記照合旋律とで、音数の少ない方を前記比較先の旋律とすることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項14】 請求項12又は13に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して比較することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項15】 請求項12に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 両旋律の対象音数の多い方の音数を分母とし、一致した音数を分子として前記音列一致率を算出することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項16】 請求項1に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記第2ステップ中の前記比較対象照合旋律は、 比較小節量ごとの結果から、一定率以上の一致率を示す小節が含まれる比較小節量の結果だけを抽出し、1つの前記照合旋律に複数の高一致率の結果が存在する場合は、高い一致率がより多くある比較小節量の結果を用いて選択されることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項17】 請求項1に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記第3ステップ中の前記音程時間比較は、 前記音程順列比較で既に比較対象とした比較小節量単位ごとの前記照合旋律に対して、前記判定旋律の音程情報を1小節ごとに固定し、比較倍率を伸縮させて順次比較し、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して比較することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項18】 請求項17に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記比較倍率を0.5、1および2の範囲で伸縮させることを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項19】 請求項17又は18に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記判定旋律の比較する範囲の分割総数を分母、前記照合旋律と一致した分割数を分子として前記音程時間一致率を算出することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項20】 請求項17又は18に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記比較倍率は、高い一致率がより多くある結果を招来する比較倍率を採用することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項21】 請求項1に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記第3ステップ中の前記発音点比較は、 前記音程順列比較で既に比較対象とした比較小節量単位ごとの前記照合旋律に対して、前記判定旋律の発音点情報を1小節ごとに固定し、前記音程時間比較で既に確定した比較倍数率で順次比較し、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して実行することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項22】 請求項21に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 両旋律の対象発音点数の多い方の発音点数を分母とし、
    一致した発音点数を分子として前記発音点一致率を算出することを特徴とする旋律類似度判定方法。
  • 【請求項23】 旋律データベースに予め格納された照合旋律と、判定旋律とを比較することにより、前記判定旋律の前記照合旋律に対する類似度を判定する楽曲の旋律類似度判定方法において、 i)楽曲の原譜から音程順列聴感譜と時間分割聴感譜とを作成する第1のステップと、 ii)前記音程順列聴感譜に基づく照合により音程順列比較を行い、予め定めた音列一致率を上回る前記照合旋律を比較対象照合旋律として抽出する第2のステップと、 iii)前記時間分割聴感譜に基づく照合により前記比較対象照合旋律に対して音程時間比較を行い音程時間一致率を、発音点比較を行い発音店一致率をそれぞれ算出し、算出された前記各一致率に基づいて前記判定旋律を類似パターンと照合する第3のステップと、 iv)前記音列一致率と前記音程一致率と前記発音点一致率とに基づき前記比較対象照合旋律に対する前記判定旋律の類似率を算出し、算出された類似率と前記類似パターンとに基づいて評価対象照合旋律を抽出する第4のステップと、 v)抽出された前記評価対象照合旋律に付随する各種判定評価データを、前記判定旋律と対比させながら表示する第5のステップと、を具備することを特徴とする楽曲の旋律類似度判定方法。
  • 【請求項24】 請求項23に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記表示は、前記判定旋律と最終的に抽出された評価対象照合旋律とを上下または左右等対比位置に配置し、それぞれ半小節を最小単位に必要分連結した小節枠を表示した対比旋律マップで行ない、さらに、小節単位に小節番号や類型記号を表示させ、該当する小節には類似警告を両旋律に関連づけて実行することを特徴とする楽曲の旋律類似度判定方法。
  • 【請求項25】 請求項23に記載の楽曲の旋律類似度判定方法において、 前記表示は、 前記音列一致率、前記音程時間一致率、前記発音点一致率を前記類似率と関連づける類似度明細グラフにより表示し、さらに小節番号と類型記号とを同時に表示することにより実行することを特徴とする楽曲の旋律類似度判定方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、楽曲の旋律類似度判定方法に係り、特に任意の2つの旋律を同一条件下で比較して類似度を多的に判定するための旋律類似度判定方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】音楽著作内容に関して、旋律における無作為の類似や意図的な模倣が多発していると思われる状況に対して、以前から警鐘が鳴らされている。 しかしながら、合理的な基準で体系化された旋律の類似度の判定方法は今までのところ存在していない。

    【0003】楽曲の類似度を判定する場合、汎用的な音楽技法等で装飾された部分を除く楽曲固有の主旋律のみを対象に、何らかの形で任意の2つの旋律を比較して旋律の類似度を判定する必要がある。

    【0004】音符や休符といった楽譜情報をそのまま用いた従来の旋律類似度比較では、拍子やリズムあるいは音長を少し変えて記譜すると聴感上は同一の曲と認識できる旋律どうしであっても楽譜上では別の旋律と判断されてしまうという問題点があった。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】日を追うごとに楽曲の発表が増え続ける今日、第三者から発表された楽曲が自身の楽曲と「似ている」と感じてもそれを客観的に判定する方法が存在しないし、これから公表する新曲が第三者の著作内容と類似しているか否かを判定する判定方法が確立されていなかった。

    【0006】本発明の目的は、上述した課題を解決するためになされたもので、任意の2旋律間の類似度判定に際し、人間特有の聴感特性(音を記憶して後続の音と関連づける能=記憶残響効果)を応用した比較手法を用いることで実感覚に則した結果が得られる合理的かつ多角的な類似度判定を可能にする旋律類似度判定方法を提供することを目的とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】請求項1の発明は旋律データベースに予め格納された照合旋律と、判定旋律とを比較することにより、前記判定旋律の前記照合旋律に対する類似度を判定する楽曲の旋律類似度判定方法において、 i)楽曲の原譜から音程順列聴感譜と時間分割聴感譜とを作成する第1のステップと、 ii)前記音程順列聴感譜に基づく照合により音程順列比較を行い、予め定めた音列一致率を上回る前記照合旋律を比較対象照合旋律として抽出する第2のステップと、 iii)前記時間分割聴感譜に基づく照合により前記比較対象照合旋律に対して音程時間比較を行い音程時間一致率を、発音点比較を行い発音点一致率をそれぞれ算出し、算出された前記各一致率に基づいて前記判定旋律を類似パターンと照合する第3のステップと、 iv)前記音列一致率と前記音程一致率と前記発音点一致率とに基づき前記比較対象照合旋律に対する前記判定旋律の類似率を算出し、算出された類似率と前記類似パターンとに基づいて評価対象照合旋律を抽出する第4のステップと、を具備することを特徴とする。

    【0008】請求項2の発明は請求項1に記載の発明において、前記第1のステップが、楽曲の原譜から調整原譜を作成し、この調整原譜を移調してC基調譜を作成し、このC基調譜から前記音程順列聴感譜と前記時間分割聴感譜とを作成する過程から成ることを特徴とする。

    【0009】請求項3の発明は請求項2に記載の発明において、前記調整原譜の作成が、休符だけの小節は除外して主旋律情報のみを抽出し、小節をユニーク化し、かつ識別記号を付記することにより実行されることを特徴とする。

    【0010】請求項4の発明は請求項3に記載の発明において、前記ユニーク化が、1コーラス記譜、同一フレーズの排除および同一小節の束ねにより実行されることを特徴とする。

    【0011】請求項5の発明は請求項2又は3に記載の発明において、前記C基調譜の作成が、前記調整原譜が転調連動基本譜とC転調部分譜となるように基本音程を統一したハ長調(C)またはイ短調(Am)に移調することにより実行されることを特徴とする。

    【0012】請求項6の発明は請求項2に記載の発明において、前記音程順列聴感譜が、C4(4オクターブ目のド)〜C5(5オクターブ目のド)を中心に2オクターブ以上の音程を表記できる横方向の複数の音程線と、
    縦方向に1音ごとに仕切る仕切線と、小節の区切りを表わす小節線とを備え、前記各線の欄外に表示欄を有することを特徴とする。

    【0013】請求項7の発明は請求項6に記載の発明において、前記表示欄に、一致音数、比較元音数、音列一致率および/または比較小節量を表示することを特徴とする。

    【0014】請求項8の発明は請求項6又は7に記載の発明において、前記音程順列聴感譜の作成が、前記C基調譜から拍子、音長、発音点、演奏情報及び休符情報を除外して音程情報と必要な識別記号とのみを表記し、さらにタイで結ばれた音は1音として前記タイの先頭音がある小節に表記することにより実行されることを特徴とする。

    【0015】請求項9の発明は請求項2に記載の発明において、前記時間分割聴感譜が、拍子記号と、C4〜C
    5を中心に2オクターブ以上の音程を表記できる横方向の複数の音程線と、1小節内を各拍子ごとに拍子間の相関を考慮して縦方向に必要なだけ細分化した時間分割線に拍子タイミングを表記した拍子線と、小節の区切りを表わす小節線とを備え、前記各線の欄外に表示欄を有することを特徴とする。

    【0016】請求項10の発明は請求項9に記載の発明において、前記表示欄に、音程と発音点それぞれの一致音数、比較元音数、一致率、比較倍率および/または発音点記号を表示することを特徴とする。

    【0017】請求項11の発明は請求項9又は10に記載の発明において、前記時間分割聴感譜の作成は、前記C基調譜から音長と演奏情報とは除外し、音程時間経過情報と発音点情報と必要な識別記号とを表記し、休符は、小節頭にあるときは空白表記し、中途および後尾にあるときは直前の音符の継続鳴動と同一の表記とし、タイで結ばれた音符は、タイに無関係に実際に鳴動している時間位置に音程表記することにより実行されることを特徴とする。

    【0018】請求項12の発明は請求項1に記載の発明において、前記第2のステップ中の前記音程順列比較は、前記判定旋律と前記照合旋律とが相対する音を1音ずつ順次比較する順々比較と、前記相対する音が一致すれば前記両旋律とも進め、不一致ならば比較先の旋律のみを進めて比較する順延比較とを併用し、いずれか高い方の音列一致率を用いて前記予め定めた音列一致率と比較することを特徴とする。

    【0019】請求項13の発明は請求項12に記載の発明において、前記順延比較において、前記判定旋律と前記照合旋律とで、音数の少ない方を前記比較先の旋律とすることを特徴とする。

    【0020】請求項14の発明は請求項12又は13に記載の発明において、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して比較することを特徴とする。

    【0021】請求項15の発明は請求項12に記載の発明において、両旋律の対象音数の多い方の音数を分母とし、一致した音数を分子として前記音列一致率を算出することを特徴とする。

    【0022】請求項16の発明は請求項1に記載の発明において、前記第2ステップ中の前記比較対象照合旋律が、比較小節量ごとの結果から、一定率以上の一致率を示す小節が含まれる比較小節量の結果だけを抽出し、1
    つの前記照合旋律に複数の高一致率の結果が存在する場合は、高い一致率がより多くある比較小節量の結果を用いて選択されることを特徴とする。

    【0023】請求項17の発明は請求項1に記載の発明において、前記第3ステップ中の前記音程時間比較は、
    前記音程順列比較で既に比較対象とした比較小節量単位ごとの前記照合旋律に対して、前記判定旋律の音程情報を1小節ごとに固定し、比較倍率を伸縮させて順次比較し、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して比較することを特徴とする。

    【0024】請求項18の発明は請求項17に記載の発明において、前記比較倍率を0.5、1および2の範囲で伸縮させることを特徴とする。 請求項19の発明は請求項17又は18に記載の発明において、前記判定旋律の比較する範囲の分割総数を分母、前記照合旋律と一致した分割数を分子として前記音程時間一致率を算出することを特徴とする。 請求項20の発明は請求項17又は18に記載の発明において、前記比較倍率は、高い一致率がより多くある結果を招来する比較倍率を採用することを特徴とする。

    【0025】請求項21の発明は請求項1に記載の発明において、前記第3ステップ中の前記発音点比較は、前記音程順列比較で既に比較対象とした比較小節量単位ごとの前記照合旋律に対して、前記判定旋律の発音点情報を1小節ごとに固定し、前記音程時間比較で既に確定した比較倍数率で順次比較し、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節同士に限定して実行することを特徴とする。 請求項22の発明は請求項21
    に記載の発明において、両旋律の対象発音点数の多い方の発音点数を分母とし、一致した発音点数を分子として前記発音点一致率を算出することを特徴とする。

    【0026】請求項23の発明は旋律データベースに予め格納された照合旋律と、判定旋律とを比較することにより、前記判定旋律の前記照合旋律に対する類似度を判定する楽曲の旋律類似度判定方法において、 i)楽曲の原譜から音程順列聴感譜と時間分割聴感譜とを作成する第1のステップと、 ii)前記音程順列聴感譜に基づく照合により音程順列比較を行い、予め定めた音列一致率を上回る前記照合旋律を比較対象照合旋律として抽出する第2のステップと、 iii)前記時間分割聴感譜に基づく照合により前記比較対象照合旋律に対して音程時間比較を行い音程時間一致率を、発音点比較を行い発音店一致率をそれぞれ算出し、算出された前記各一致率に基づいて前記判定旋律を類似パターンと照合する第3のステップと、 iv)前記音列一致率と前記音程一致率と前記発音点一致率とに基づき前記比較対象照合旋律に対する前記判定旋律の類似率を算出し、算出された類似率と前記類似パターンとに基づいて評価対象照合旋律を抽出する第4のステップと、 v)抽出された前記評価対象照合旋律に付随する各種判定評価データを、前記判定旋律と対比させながら表示する第5のステップと、を具備することを特徴とする。

    【0027】請求項24の発明は請求項23に記載の発明において、前記表示は、前記判定旋律と最終的に抽出された評価対象照合旋律とを上下または左右等対比位置に配置し、それぞれ半小節を最小単位に必要分連結した小節枠を表示した対比旋律マップで行ない、さらに、小節単位に小節番号や類型記号を表示させ、該当する小節には類似警告を両旋律に関連づけて実行することを特徴とする。

    【0028】請求項25の発明は請求項23に記載の発明において、前記表示は、前記音列一致率、前記音程時間一致率、前記発音点一致率を前記類似率と関連づける類似度明細グラフにより表示し、さらに小節番号と類型記号とを同時に表示することにより実行することを特徴とする。

    【0029】本発明は、任意の2旋律間の類似度判定に際し、実感覚に則した結果が得られるよう聴感特性を応用して加工された旋律情報に基づく旋律類似度判定法、
    旋律類似度判定装置である。 本発明によれば、類似度判定に必要な各手法を合理的に手順化しているので、任意の判定旋律と1つまたは不特定多数の照合旋律との多角的な類似度判定が可能となる。

    【0030】本発明の一態様では、休符だけの小節を除外したり、同一小節や反復演奏を指定された同一フレーズを識別して除外し小節をユニーク処理(唯一化)することで、同じ内容を何度も比較する無駄を回避する等の処理の効率化が図れる。 また、小節番号/モチーフやフレーズの開始・終了位置/弱起先頭小節や最終小節等の各種識別記号を付記することで比較処理の手がかりとする。

    【0031】また、任意の調で書かれた原譜を、すべて同一調でしかも同一基本音程を原則に移調することは聴感上や楽譜上極めて比較しやすくなる。 また、すべて同一条件で記入されていることから何れの位置にある小節間でも単独で容易に比較することが可能になる。 さらに、転調部を持つ旋律に対し、転調連動基本譜とC転調部分譜の両音程で判定することで転調がもたらす楽譜上の音程表記違いも補正して比較可能となる。

    【0032】本発明の一態様によれば、旋律の類似を判定するうえで最も重要な要素である音程順列(音列)を拍子や音長など他の要素に左右されずに純粋に比較するので、聴感上最も基本的な部分の類似性を比較できる。

    【0033】本発明の他の態様によれば、旋律の類似を精細に判定するうえで重要な要素である音程時間経過(音程時間)と発音点を比較するので、拍子相関に配慮した時間分割(例えば、6/8拍子の旋律は、聴感上3
    連符×2拍の旋律と同一に聞こえるので4/4拍子の3
    連符2拍分と一致する時間分割を採用する等)と聴感特性(例えば、同一旋律の音長を1つは長く1つは極めて短く演奏しても、聴感上明らかに同一旋律と判定できる等)とを応用した聴感音長を表示することができ、実感覚に則した細部の類似性を比較できる。

    【0034】本発明のさらに他の態様によれば、半小節/1小節/2小節/無小節の各比較小節量で一致率を比較することで、本来4/4拍子で記譜されるべきものが2/4や8/8あるいは6/8で記譜されて楽譜上1小節の内容が半分や2倍、あるいはさらに高い倍率に伸縮している旋律に対して類似度を見極められるようになる。

    【0035】また、順々比較と順延比較という2つの音列比較法の併用により、判定旋律を細分化/簡素化/音程部分変化などさせて音列が飛び飛びで一致したりするような照合旋律に対しても細部にわたる比較が可能となり、類似旋律発見の精度を高めることができる。

    【0036】音列一致率の計算では、両旋律の対象音数を比較して多い方の音数を分母として計算することで、
    一致率の上限をたえず100%とすることができ、比較音数も両旋律間で同一である必要がない。

    【0037】弱起先頭小節は、後に続く旋律に導くための経過音的性格を持っているといえる。 また、フレーズの最終小節(旋律全体の最終小節も含む)は、一般に楽曲に余韻を与える働きを持ち単音の長音で構成されることが多い。 特に旋律の最終小節は、基本音程等に落ち着いて終わるケースが多く、これらが類似点として大きく影響することは音楽創作上妥当性を欠く。 これら特別な部分の類似性の指摘は、他の中間部分の類似が認められた旋律に対してのみ補強材料にとどめるものとする。 その意味から、同種の小節どうしの比較に限定する。

    【0038】比較対象抽出方式では、各比較小節量ごとに求めた一致率について、一定の一致率を超える小節が発見された比較小節量の結果のみ採用することで、類似度の低い旋律を精細比較の前に対象から除外して作業効率を高める。 また、前記の採用結果には、同一旋律で複数の比較小節量の結果が採用される場合がある。 その時は、高い一致率がより多く含まれる比較小節量の結果を採用して比較対象照合旋律とする。 これら一連の処理により、この先比較対象とする照合旋律を比較小節量が固定された状態で確定できる。

    【0039】0.5/1/2の各比較倍率で音程時間分割データを伸縮させて一致率を比較することで、元々記譜された音長の違いなどで1小節内の音程時間経過が半分や2倍に伸縮している旋律に対して類似度を見極められるようになる。

    【0040】音程時間一致率の計算では、判定旋律の1
    小節ごとを各比較倍率で伸縮させた時間分割数を分母とし、比較対象照合旋律の同数の時間分割数と比較し一致した分割数を分子として計算することで、一致率の上限をたえず100%とすることができる。

    【0041】結果選択方式では、各比較倍率ごとに求めた一致率を比べ、高い一致率がより多く含まれる比較倍率の結果を選択することで、聴感上さらに精細な一致率を求めることができる。

    【0042】本発明の一態様では、旋律の各音がそれぞれ始まる位置を純粋に比較する方法を採用している。 これにより、旋律に含まれるリズム要素を比較する発音点一致率が求められ、音楽的類似性をさらに多角的に比較できる。

    【0043】本発明の他の態様では、小節単位で判明した各一致率をその他の比較単位でも求めることができ、
    実際の楽曲に則した類似度比較を実現するために不可欠な要素となる。

    【0044】さらに他の態様では、比較3要素である音列一致率/音程時間一致率/発音点一致率を、類似影響度に準じて比率換算し合計することにより総合評価指数として類似度を表わすデータを得ることができ、最終的に評価対象とする照合旋律かどうかを見極める重要な情報となる。

    【0045】さらに他の態様では、旋律の無作為な類似や作為的模倣が示す傾向を照合するための類似パターンを求めることができ、最終的に評価対象とする照合旋律かどうかを見極める重要な情報となる。

    【0046】さらに他の態様では、様々な判定単位における各種の判定要素を、複数の判定種別ごとに設定した一定の判定条件に基づいて処理するので、楽曲の全体はもとより細部に至るまで類似度を判定することできる。

    【0047】また、判定条件を充たした照合旋律に対し5段階評価と警告告知を評価情報として生成することで、数値だけではなく視覚的に分かりやすい形で判定結果を把握できる。

    【0048】さらに他の態様では、最終的に評価対象となった照合旋律を視覚的に表現して旋律の類似度を結果表示することができる。 これ以外にも、類似旋律一覧/
    C基調譜/調整原譜なども活用しながら結果表示して多元的な類似度表示を行なうことも可能である。

    【0049】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。 図1は旋律類似度判定方法を示すフローチャート図である。

    【0050】まず、オリジナル原譜1から、比較作業を合理化するためユニーク処理(同一小節/反復フレーズの除外)した有効旋律と各種識別情報だけとからなる調整原譜2を作成する。 次に、その調整原譜2をすべて同一調へ移調するC基調譜3(転調連動基本譜とC転調部分譜で構成)を作成し、それに基づき聴感特性を反映した音程順列聴感譜4と時間分割聴感譜5とを作成する。
    このステップは、判定対象となる判定旋律についても被判定対象となる照合旋律についても同様に適用される。

    【0051】比較処理では、まず音程順列聴感譜4を使って判定旋律(判定したい旋律)の小節単位ごとに、例えば、多数の照合旋律(照合先の旋律)を事前に登録した公表旋律データベース6と照合して音程順列比較7を行なう。 一定以上の音列一致率を示した照合旋律を比較対象とする対象抽出方式8によって比較対象照合旋律9
    を抽出する。 続いてこの比較対象照合旋律9に対して、
    時間分割聴感譜5を使って音程時間比較10と発音点比較11とを行ない、小節単位にそれぞれ音程時間一致率と発音点一致率とを求め、その結果を比較対象照合旋律9へ情報付加する。 楽曲の実際に則するため小節単位以外にも、モチーフ(楽曲の主題となる旋律の小単位)/
    フレーズ(モチーフを題材に展開した一塊りの旋律単位)/全体の各単位でも類似度判定する。 そのために比較3要素(音列/音程時間/発音点)の一致率をそれぞれ各判定単位で集計処理12を行なう。

    【0052】さらに、比較3要素の各一致率を類似影響度に準じて比率換算し、合計して求めた類似率(比較3
    要素の総合評価指数)を、小節/モチーフ/フレーズ/
    全体の各判定単位で求め(類似率算定13)、結果を比較対象照合旋律9へ情報付加する。 また、無作為の類似や作為的模倣等の類似傾向をあらかじめパターンとして類型化した類型別・一致度分布表15を作成しておき、
    この分布表に対し、これまで判明している小節/モチーフ/フレーズ単位の一致率を類型照会14して類型判定情報を求め、結果を比較対象照合旋律9へ情報付加しておく。

    【0053】判定処理16では、類型や類似率で一定条件を充たすかどうか判定を行ない、該当旋律を最終的に評価対象照合旋律17として抽出する。 抽出した評価対象照合旋律17に付随する各種判定評価データを、どの部分がどの程度類似しているか等必要に応じ両旋律を対比して視覚的に各種結果表示18を行なう。 なお不特定多数の照合旋律と比較した場合には、評価対象となった類似旋律をすべて結果表示する。

    【0054】図2は、調整原譜の作成工程を示すフローチャート図である。

    【0055】一般に使われている五線譜フォームを使って、オリジナル原譜1から調整原譜2を作成する。 調整原譜2から、主旋律抽出101と全休符小節除外102
    を行なったうえで、小節のユニーク化103と識別記号付記104とを行なう。 完成した調整原譜2は、照合旋律として用いる場合には公表旋律データベース6へ登録される。

    【0056】小節のユニーク化103では、1コーラス記譜/同一フレーズの排除/同一小節の「束ね」、の3
    つの処理を行なう。 1コーラス記譜とは、判定に用いる旋律は1コーラスを基本とし、コーダ部がある場合は、
    追加して記譜することをいう。 なお、2コーラス目以降の小さな部分変形は、1コーラス目を主題と定義し、比較のための情報としては原則記譜しない。 同一フレーズの排除とは、繰り返すフレーズは1回だけ記譜することをいう(後述の記号を付記して識別する)。 また、同一小節の「束ね」とは、同一内容を重複して比較してしまう無駄を省くため、同一小節を「束ね」た代表の1小節だけを比較し、「束ね」た小節すべてに結果情報を転写することをいう(「束ね」た小節は、後述の記号を付記して識別する)。

    【0057】識別記号付記104では、該当する小節に付記する識別記号は次のようなものが考えられる。 小節番号=小節に固有の番号を付与する。 調記号=小節ごとに付与して調を識別する。 転調記号=同一調における開始位置/終了位置を指定する。 モチーフ記号=開始位置/終了位置を指定する。 フレーズ記号=開始位置/終了位置を指定する。 弱起先頭小節記号=フレーズの先頭で、半小節以上休符の小節を表わす。 最終小節記号=フレーズの最終小節を表わす。 戻り記号=指定小節へ戻ることを表示する。 飛び越し記号=指定の小節へ飛ぶことを表示する。 同一小節記号=指定小節と同一であること/比較処理除外を表わす。

    【0058】図3は、C基調譜の作成工程を示すフローチャート図である。

    【0059】一般に使われている五線譜フォームを使って、調整原譜2からハ長調への移調105と基本音程C
    4(A4)106を遵守してC基調譜3を作成する。 C
    基調譜3は、途中に転調部がある旋律の場合、音楽理論に基づき該当個所が別の調へ移調して記譜される転調連動基本譜105aと途中の転調部分だけを対象に無条件でハ長調に移調して作譜するC転調部分譜105bとで構成される。 なお、転調連動基本譜105a(転調部がない旋律はこの楽譜だけ)とC転調部分譜105bを一旋律として取り扱って今後の処理を行なう。 完成したC
    基調譜3は、照合旋律として処理した場合には公表旋律データベース6へ登録される。

    【0060】図4は音程順列聴感譜のフォーム例を示す図である。

    【0061】類似度判定の1要素として、音程の並び方(音程順列)を純粋に比較するための音程順列聴感譜1
    9aを作成する。 音程順列聴感譜19aは、従来の五線譜とは異なった特殊譜で図4フォーム例は8線音程譜である。

    【0062】図5は音程順列聴感譜の記入例を示す図である。

    【0063】音程順列聴感譜19は、C基調譜3から拍子/音長/発音点/演奏情報を排除して、音程情報/各種識別記号のみで作成する。

    【0064】小節の頭や途中、あるいは最後尾にある休符情報は表記しない。

    【0065】音程情報は聴感を優先して、タイで結ばれた音を1音として記譜する。 また、前小節からタイで結ばれた当小節の先頭音は、当小節には記譜せず、タイの先頭音がある小節に記譜する。

    【0066】音程を表わす記譜記号は、通常の五線譜と同様に、それぞれ該当する線上、線間に表記して音程を表わす。 ♯や♭が付かない通常音程(ドレミファソラシド)は、黒楕円=●で表記する。 ♯の付いた(半音上がる)音は上向きの黒三角=▲、♭の付いた(半音下がる)音は下向きの黒三角=▼で表記する。

    【0067】各種識別記号(小節番号/調記号/転調記号/モチーフ記号/フレーズ記号/弱起先頭小節記号/
    最終小節記号/同一小節記号等)は、それぞれC基調譜3から転記する。

    【0068】図6は時間分割聴感譜5のフォーム例を示す図である。

    【0069】類似度判定の要素として、音程の時間経過や発音点を比較するための時間分割聴感譜5a〜5dを作成する。 時間分割聴感譜5a〜5dは、従来の五線譜とは異なった特殊譜で図6フォーム例は8線時間分割譜である。 分割数については、聴感上同一の旋律でも4/4と2/4と8/8、あるいはまた4/4と6/8の何れの拍子でも記譜できる旋律が存在する等各拍子ごとに拍子間の相関を考慮して時間分割する。 例えば、フル分割群としては、4/4、2/2、8/8の各拍子を48分割、ハーフ分割群としては、2/4、3/4、6/8の各拍子を24分割することが考えられる。 これは、比較倍率1においてフル分割1小節に対しハーフ分割2小節分で一致する関係にある。

    【0070】図7は時間分割聴感譜5の記入例を示す図である。

    【0071】時間分割聴感譜5は、C基調譜3から音長/演奏情報を排除して、音程時間経過情報/発音点/各種識別記号のみで作成する。

    【0072】音程情報は聴感を優先して記憶残響効果に基づき、各小節の途中および後尾にある休符は、直前の音程が継続して鳴っている場合と同じ様に記譜する。 ただし、各小節の先頭にある休符だけは、そのまま無音状態として該当する時間を空白とし、音程を記譜しない。

    【0073】なお、前小節からタイで結ばれた当小節の先頭音は、タイに関係なく当小節の音程を時間経過分だけ記譜する。

    【0074】音程を表わす記譜記号は、通常の五線譜と同様に、それぞれ該当する線上、線間に表わす。 ♯や♭
    が付かない通常音程(ドレミファソラシド)は、黒四角=■で表記する。 ♯の付いた(半音上がる)音は上向きの黒三角=▲、♭の付いた(半音下がる)音は下向きの黒三角=▼で時間経過分だけ表記する。

    【0075】また、発音点の表記は、8線時間分割譜の下欄外に、発音を開始する位置ごとに記入する。 発音点は上向きの楔型=▲」によって表記される。

    【0076】各種識別記号(小節番号/調記号/転調記号/モチーフ記号/フレーズ記号/弱起先頭小節記号/
    最終小節記号/同一小節記号等)は、それぞれC基調譜3から転記する。

    【0077】図8は音程順列比較と比較対象旋律抽出方式との工程を示すフローチャート図である。

    【0078】音程順列比較7は、公表旋律データベース6から比較対象照合旋律群9を抽出するために行なう処理であって、音程順列聴感譜4を使って、1小節単位ごとに固定した任意の判定旋律に対して、公表旋律データベース6内の照合旋律を比較小節量7a単位で比較し、
    音列一致率を求める。 この手順で判定旋律の任意の1小節を比較し終われば続けて次小節に移り、全部の小節が終了するまで比較する。 なお、音列一致率を求める際には、音列比較法7bに基づくことで類似旋律発見の精度を高めることができる。

    【0079】照合旋律の比較小節量7aは、半小節/1
    小節/2小節/無小節(小節量を限定しない)の各単位が考えられる。 半小節/1小節/2小節の比較では、2
    倍を超える音長に引き延ばされた類似旋律を発見することはできない。 こうした類似旋律に対しては、各小節頭を開始位置として無小節(小節量を限定しない)で照合旋律と比較してみる方法も試みる。 但し、半小節/1小節/2小節すべてで低い一致率(例えば、1音構成の小節を除くすべての小節が30%未満)を示した照合旋律に対してのみ実行するものとする。

    【0080】音列比較法7bには、順々比較と順延比較の2つの比較法があり、それぞれの方法で一致率を求め高い値を示した方の結果を小節ごとに採用する。

    【0081】順々比較とは、比較元と比較先の相対する順番どうしの1音ずつを一致/不一致の如何に関わらず最初から順次比較していく方法で、両旋律いずれかの音が無くなった時点で比較終了する。 ここで述べる比較元とは、比較処理する際に主体とする側の旋律をいい、比較先とは照合される側の旋律をいう。 順々比較においては、両旋律の音数に関わらず判定旋律を比較元として固定する。

    【0082】順延比較とは、比較元と比較先それぞれ旋律の1音目から比較を始め、一致すれば両旋律とも次の音を、一致しなければ比較元の音はそのままにして、比較先の音だけを順次すすめて一致するまで比較する方法で、比較元の音が無くなった時点で比較は終了する。

    【0083】順延比較においては、比較する判定旋律と照合旋律のそれぞれの音数を比べ、多い方を比較元とする。

    【0084】なお、前記の無小節比較は、構造上順々比較のみしか行なうことが出来ない。

    【0085】音程順列比較において、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節どうしに限定して比較する。 弱起先頭小節は、後に続く旋律に導くための経過音的性格を持っているといえる。 また、フレーズの最終小節(旋律全体の最終小節も含む)は、一般に楽曲に余韻を与える働きを持ち単音の長音で構成されることが多い。 特に旋律の最終小節は、基本音程等に落ち着いて終わるケースが多く、これらが類似点として大きく影響することは音楽創作上妥当性を欠く。 これら特別な部分の類似性の指摘は、他の中間部分の類似が認められた旋律に対してのみ補強材料にとどめるものとする。

    【0086】図9は音列一致率の求め方を示す概略図である。

    【0087】音列比較法で用いる音列一致率の計算方法は、一致率を求める両旋律の対象音数を比べて多い方の音数を分母とし、一致した音数を分子として計算した値を一致率とする。 計算式で表わすと次のようになる。 一致音数÷最大対象音数=音列一致率(%) このことから、両旋律の音数が同数でない限り、一致率100%はあり得ない。 次に比較対象抽出方式について説明する。

    【0088】まず、抽出条件8aとして、比較小節量7a
    の数だけ求められた比較結果から、一定の一致率(例えば、51%以上)の小節が1小節以上発見された比較小節量7aの結果のみを抽出する。 但し、この抽出条件8a
    は、公表旋律データベース6のような不特定多数存在する照合旋律の中から対象を特定するために用いるものであって、特定の判定旋律と特定の照合旋律とを1対1で類似度判定する場合は、この抽出条件8aの適用を回避して処理する。

    【0089】抽出条件8aで抽出された旋律において、
    1旋律に2つ以上の比較小節量7aの結果が残る場合がある。 この時は、高い一致率がより多く含まれた比較小節量7aの結果を採用する(最高一致率選択8b)。

    【0090】前記一連の処理により、音列で一定以上の一致率を示す比較対象照合旋律(群)9が特定され、対象となった比較小節量7aも確定したことになる。

    【0091】図10は音程時間比較と結果選択方式との工程を示すフローチャート図である。

    【0092】音程時間比較10は、比較対象照合旋律(群)9を対象にさらに精細な比較を行なうものであり、時間分割聴感譜5を使って、音程順列比較7で既に確定した比較小節量10aの照合旋律に対して、判定旋律の音程情報を1小節ごとに固定し各種の比較倍率10
    bでデータを伸縮させて音程時間一致率を求める。 この手順で判定旋律の任意の1小節を比較し終われば続けて次小節に移り、全部の小節が終了するまで比較する。

    【0093】判定旋律を伸縮させる比較倍率57は、
    0.5/1/2の各倍率が考えられる。

    【0094】音程時間比較10において、弱起先頭小節とフレーズの最終小節は、両旋律の同種の小節どうしに限定して比較する。

    【0095】図11は音程時間一致率の求め方を示す概略図である。

    【0096】音程時間一致率の計算方法は、比較対象とする判定旋律の分割数を分母とし、一致した分割数を分子として計算した値を一致率とする。 計算式で表わすと次のようになる。 一致分割数÷判定旋律の対象分割数=音程時間一致率(%)

    【0097】判定旋律の対象分割数は、拍子と比較倍率によって変化する。 例えば、 フル分割群の0.5倍比較時では、48分割×0.5=
    24分割 フル分割群の1倍比較時では、48分割 フル分割群の2倍比較時では、48分割×2小節=96
    分割 ということになる。 なお、この2倍比較は、判定旋律の24分割(半小節)分を照合旋律の48分割(1小節)
    分に引き延ばして比較するのと同等である。 次に結果選択の方式について説明する。

    【0098】音程時間比較10で求めた比較倍率10b
    ごとの結果において、高い一致率がより多く含まれた結果を採用する(最高一致率選択20)。

    【0099】前記一連の処理により求められた音程時間一致率を、比較対象照合旋律(群)9へ採用された比較倍率10bとともに情報付加する。

    【0100】図12は発音点比較の工程を示すフローチャート図である。

    【0101】発音点比較11は、比較対象照合旋律(群)9を対象に、旋律に含まれるリズム要素を比較して音楽的類似性をさらに多角的に比較するためのものであり、時間分割聴感譜5を使って、音程順列比較7で既に比較対象とした比較小節量11aの照合旋律に対して、判定旋律の発音点情報を1小節ごとに固定し、音程時間比較10で既に確定した比較倍率11bで、譜面上物理的に同じ位置に表示される発音点を単純に比較して発音点一致率を求める。 この手順で判定旋律の任意の1
    小節を比較し終われば続けて次小節に移り、全部の小節が終了するまで比較する。

    【0102】発音点比較11において、弱起先頭小節とフレーズの最終小節とは、両旋律の同種の小節どうしに限定して比較する。

    【0103】図13は発音点一致率の求め方を示す概略図である。

    【0104】発音点一致率の計算方法は、一致率を求める両旋律の対象発音点数を比べて多い方の発音点数を分母とし、一致した発音点数を分子として計算した値を一致率とする。 計算式で表わすと次のようになる。 一致発音点数÷最大対象発音点数=発音点一致率(%) このことから、両旋律の発音点数が同数でない限り、一致率100%はあり得ない。

    【0105】前記一連の処理により求められた発音点一致率を、比較対象照合旋律(群)9へ情報付加する。

    【0106】図14は各比較単位で求める集計処理12
    の計算方式を示す概略図である。

    【0107】小節単位で判明している比較対象照合旋律の音列一致率21/音程時間一致率22/発音点一致率23を、モチーフ25/フレーズ26/全体27の各比較単位でも集計する。 具体的な各比較単位の集計方法は、小節単位24で一致率を求めた際の分母/分子の数値をモチーフ単位25フレーズ単位26でそれぞれ合計しなおし、比較3要素別の一致率を求める。 なお全体2
    7の集計は、転調連動基本譜としての旋律とC転調部分譜に置き換えた旋律それぞれで、比較3要素別に小節単位の一致率の平均値を求めるものとする。 前記の結果を各比較単位ごとに比較対象照合旋律9へ情報付加する。

    【0108】図15は類似率の計算方式を示す概略図である。

    【0109】判明している一致率から各比較単位ごとの類似率13を算定する。 類似率13の算定方法は、音列一致率21/音程時間一致率22/発音点一致率23の3つを、類似影響度を考慮して比率換算し合計する。 例えば、音列一致率21の最大値(100%)を25%に換算、同様に音程時間一致率22を60%に、発音点一致率23を15%にそれぞれ換算して、合計最大100
    %となる類似率13を求める。 類似率13は、小節24
    a/モチーフ25a/フレーズ26a/全体27aの各比較単位で比較対象照合旋律9へ情報付加する。 但し、ここで使用した換算率は別途研究により適宜変更することができる。

    【0110】図16および図17は類型別・一致率分布表の作成例である。

    【0111】潜在記憶に基づく無作為な類似など想定できる旋律の同一化や酷似は、比較3要素である音列/音程時間/発音点の一致率および比較音数に一定の傾向が現れる。 これらを類型別に把握し一致率の分布傾向を表したのが類型別・一致率分布表である。 図16はその基本性向を表し図17は実際の基準値例を示したものである。

    【0112】まず、比較対象照合旋律9に蓄えられた小節/モチーフ/フレーズの比較3要素別一致率データを用いて、類型別・一致度分布表に対し類型照会する。 照会の結果、類型に当てはまる箇所が見つかればその情報を類型記号によって比較対象照合旋律9へ情報付加する。

    【0113】図16および図17にある類型例のIIIa
    細分化とIIIb簡素化とは、比較3要素の一致率傾向が同じであるため前述の処理だけでは判別できない。 そこで、類型IIIaとIIIbとに該当する小節や単位が発見された段階で一旦IIIa+bグループとして認識しておき、最後にIIIa、IIIbの識別処理を以下のように行なう。

    【0114】最初に、照合音数を比較する。 IIIa+bグループと識別されている小節や各単位において、判定/照合両旋律の音数を比較する。 次に、IIIaまたはIIIbを識別する。 判定旋律に対し照合旋律の方の音数が少ない場合は細分化IIIa、判定旋律に対し照合旋律の方の音数が多い場合は簡素化IIIbである。 最後に、記録を更新する。 IIIa+bグループとしていた各箇所を、識別した記号に更新する。

    【0115】図18は判定処理を示すフローチャート図である。

    【0116】判定処理16は、比較対象照合旋律群9を対象に、小節/モチーフ/フレーズ/全体の各判定単位ごとに求めた比較3要素(音列/音程時間/発音点)の各一致率と、そこから算定された類似率、そして類似パターンを示す類型などの判定要素を用いて、一定の判定条件を設定した類似率判定と類型判定などにより、該当した照合旋律を最終的な評価対象照合旋律群17として抽出する。

    【0117】評価対象照合旋律群17の各旋律は、一致率/類似率/類型等の結果情報以外にも、類似傾向をキーワードで示す5段階評価と明かな類似に対して明示する警告告知などの評価種別による結果情報も導き出す。

    【0118】判定種別ごとの具体的な判定方法は、次のようになる。 類似率判定とは、比較3要素の総合評価である類似率の数値によって判定する。 類型判定とは、類型別・一致度分布表へ類型照会して該当する類型を引用して判定情報とする。

    【0119】判定条件は、聴感調査の研究により適宜決定していくものとするが、次のような条件が考えられる。 小節単位による判定条件では、 条件1=類型I〜IIIが2小節以上連続する旋律を対象とする。 条件2=類似率75%以上で2小節以上連続する旋律を対象とする。 さらに条件1または2に該当した旋律の中から、 条件3=連続2小節+前後1音以上の旋律が一致した場合は、類似度大として警告表示の対象とする。 モチーフ単位による判定条件では、 条件1=類型I〜IIIのモチーフが1つ以上ある旋律を対象とする。 条件2=類似率75%以上のモチーフが1つ以上ある旋律を対象とする。 フレーズ単位による判定条件では、 条件1=類型I〜IIIのフレーズが1つ以上ある旋律を対象とする。 条件2=類似率60%以上のフレーズが1つ以上ある旋律を対象とする。 全体についての判定条件では、 条件1=全体平均類似率が60%以上の旋律を対象とする。 判定処理は転調連動基本譜としての旋律とC転調部分譜に置き換えた旋律の両方を対象とする。

    【0120】5段階評価は、モチーフ/フレーズ/全体の類似判定に用いる評価軸で、評価内容としては以下のものが考えられる。 同一=著作権侵害の可能性大/変更が必要。 酷似=極めて似ている/変更すべきである。 類似=かなり似ている/変更した方がよい。 僅似=少し似た雰囲気はある/変更しなくてもよい。 不同=全く似ていない/変更は不要。 なお、5段階判定の判定の境目(数値や判定条件)は、
    聴感調査等の研究により適宜決定していくものとする。

    【0121】図19は対比旋律マップのフォーム例を示す図である。

    【0122】最後に、これまで求めた評価対象照合旋律の判定/評価情報を、見やすい形に編集して結果表示する。 対比旋律マップは、その表示形式の1つであって、
    小節イメージを表現したマップ形式で、判定旋律と照合旋律の両旋律を1対1表示する。

    【0123】判定旋律の小節単位に表示される情報としては、小節番号/類型名/類似率/弱起先頭小節記号/
    最終小節記号/モチーフ記号/フレーズ記号/同一小節記号などが挙げられる。

    【0124】また、該当小節の対比識別表示では、小節判定/モチーフ判定/フレーズ判定で判定条件に該当した小節範囲を、判定旋律/照合旋律の両旋律上に識別(記号や色/枠取り等で)表示する。

    【0125】さらに、5段階評価情報や警告表示も該当個所に行なう。 なお、コンピュータなどによる自動処理装置とする場合は、他の表示形式(類似旋律一覧/C基調譜/調整原譜/類似度明細グラフ等)と連動表示させる。

    【0126】図20は類似度明細グラフの作成例を示す図である。

    【0127】類似度明細グラフも結果表示形式の1つであって、判定旋律のみ対象にグラフ形式で表現し、小節/モチーフ/フレーズ/全体の各単位で表示する。

    【0128】表示される情報は、各一致率(音列/音程時間/発音点)/類似率をグラフ表示し、その他の添付表示として曲No./曲名/表示箇所/類型記号/5段階評価などが挙げられる。

    【0129】なお、コンピュータなどによる自動処理装置とする場合は、他の表示形式(類似旋律一覧/C基調譜/調整原譜/対比旋律マップ等)と連動表示させる。

    【0130】類似旋律一覧は、1曲1行のリスト形式で類似レベルごとに楽曲名をグループ表示する。 表示される情報としては、グループ名称(同一旋律/酷似旋律/
    類似パターン旋律/その他)/曲番号/曲名/一致率(音列/音程時間/発音点)/全体判定=類似率(%)
    /5段階評価/警告表示(該当旋律のみ)などが挙げられる。

    【0131】この他、C基調譜3や調整原譜2による両旋律対比表示などでさらに各種情報の比較を実現する。

    【0132】図21は本発明に係る旋律類似度判定装置の構成図である。 旋律類似度判定装置は、前処理装置と、比較処理装置と、集計処理装置と、類似率算定装置と、類型照会装置と、比較対象照合旋律群作成装置と、
    判定処理装置と、判定結果表示装置とを備える。

    【0133】前記前処理装置は、類似度判定に用いるすべての楽曲の原譜201から有効旋律と必要識別情報だけで構成した調整原譜を作成する装置202と;調整原譜を移調してC基調譜を作成する装置203と;C基調譜から音程順列聴感譜を作成する装置204と;C基調譜から時間分割聴感譜を作成する装置205と;を備える。

    【0134】比較処理装置は、前記音程順列聴感譜を使って任意の判定旋律(判定したい旋律)1小節ごとに対し、1つあるいは不特定多数の照合旋律(照合先の旋律)を照合して音程順列比較を行なう装置207と;前記時間分割聴感譜を使って判定旋律1小節ごとに対し、
    前に抽出された比較対象照合旋律を照合して音程時間比較を行なう装置210と;前記時間分割聴感譜を使って判定旋律1小節ごとに対し、前に抽出された比較対象照合旋律を照合して発音点比較を行なう装置211と;を備える。

    【0135】集計処理装置212は、小節単位で判明している各一致率を、モチーフ(楽曲の主題となる旋律の小単位)/フレーズ(モチーフを題材に展開した一塊りの旋律単位)/全体の各比較単位で集計処理する。

    【0136】類似率算定装置213は、各比較単位ごとに類似率算定を行なう。 類型照会装置214は、各比較単位ごとに類型照会を行なう。 類型別・一致度分布表作成装置215は、旋律の類似パターンを類型別・一致度分布表に作成する。

    【0137】比較対象照合旋律群作成装置209は、音程順列比較装置207で求めた音列一致率により比較対象照合旋律を抽出して得られた情報と、音程時間比較装置210で求めた音程時間一致率と、前記発音点比較装置211で求めた発音点一致率と、前記集計処理装置2
    13で得られた結果と、類似率算定装置212で得られた結果と、類型別・一致度分布表作成装置215で得られた、その分布表に対し既に判明している各一致率を小節/モチーフ/フレーズ単位で類型照会して該当情報で求めた結果とを付加する。

    【0138】判定処理装置216は、前記比較対象照合旋律群に対し、小節/モチーフ/フレーズ/全体の各比較単位ごとに判定を行なって類型や類似率等で一定条件を充たす旋律を最終的に評価対象照合旋律群217として抽出して判定処理を行なう。

    【0139】なお、本発明は、例えば、インターネットを利用して以下のようにして実施することも可能である。 インターネット上にウェブページを開設し、ここで旋律類似度判定を必要とするクライアントの受付けを行う。 クライアントは判定対象となる楽曲の原譜を添付して、インターネット上で申し込みを行う。 受付けられた楽曲は、本発明の旋律類似度判定方法により判定され、
    その結果が、インターネットを介してクライアントに報告される。

    【0140】表示装置218は、抽出された評価対象照合旋律に付随する各種判定評価データを、必要に応じて判定旋律と対比させながら各種の結果を表示する。

    【0141】

    【発明の効果】本発明によれば、従来の楽譜情報上ではリズムや記譜方法の違い等によって困難であった任意の
    2旋律間の類似度判定に際し、実感覚に則した結果が得られる合理的かつ多角的な類似度判定が可能となる。 それにより、音楽創作上、誰もが経験する無意識の類似に対し具体的な回避手段を示すとともに、若干の音楽技法で目先を変えるだけの意図的な模倣行為に対して合理的な発見手段を示すことになり、最終的には音楽創作の質的向上に寄与することにつながる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】発明に係る旋律類似度判定方法を示すフローチャート図。

    【図2】調整原譜の作成工程を示すフローチャート図。

    【図3】C基調譜の作成工程を示すフローチャート図。

    【図4】音程順列聴感譜のフォーム例を示す図。

    【図5】音程順列聴感譜の記入例を示す図。

    【図6】時間分割聴感譜のフォーム例を示す図。

    【図7】時間分割聴感譜の記入例を示す図。

    【図8】音程順列比較の工程と比較対象抽出方式を示す概略図。

    【図9】音列一致率の求め方を示す概略図。

    【図10】音程時間比較の工程と結果選択方式を示す概略図。

    【図11】音程時間一致率の求め方を示す概略図。

    【図12】発音点比較の工程を示すフローチャート図。

    【図13】発音点一致率の求め方を示す概略図。

    【図14】各比較単位で求める集計処理の計算方式を示す概略図。

    【図15】類似率の計算方式を示す概略図。

    【図16】類型別・一致率分布表(基本性向)の作成例を示す図。

    【図17】類型別・一致率分布表(基準値例)の作成例を示す図。

    【図18】判定処理を示す概略図。

    【図19】対比旋律マップのフォーム例を示す図。

    【図20】類似度明細グラフの作成例を示す図。

    【図21】本発明に係る旋律類似度判定装置の構成図。

    【符号の説明】

    1 オリジナル原譜 2 調整原譜 3 C基調譜 4 音程順列聴感譜 5 時間分割聴感譜 7 音程順列比較 8 比較対象照合旋律を抽出する工程 9 比較対象照合旋律群 10 音程時間比較 11 発音点比較 12 集計処理 13 類似率算定 14 類型照会 15 類型別・一致度分布表 16 判定処理工程 17 評価対象照合旋律 18 表示工程 202 調整原譜を作成する装置 203 C基調譜を作成する装置 204 音程順列聴感譜を作成する装置 205 時間分割聴感譜を作成する装置 207 音程順列比較を行なう装置 208 比較対象照合旋律を抽出する装置 210 音程時間比較を行なう装置 211 発音点比較を行なう装置 212 集計処理する装置 213 類似率算定を行なう装置 214 類型照会装置 215 類型別・一致度分布表を作成する装置 209 比較対象照合旋律群作成装置 216 判定処理装置 217 評価対象照合旋律群抽出装置 218 表示する装置

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D015 AA06 HH04 HH14 5D082 AA03 AA15 AA18 AA30 BB01 BB03 BB06 BB15 BB19 BB29 9A001 BB03 DD11 JJ71 KK54 LL03

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