首页 / 专利库 / 数学与统计 / 超平面 / Chromimage signal conversion device

Chromimage signal conversion device

阅读:700发布:2021-09-29

专利汇可以提供Chromimage signal conversion device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To reduce memory capacity by providing a means inputting the group of upper bits as an address and outputting a converted address and a means correcting lower bits through the use of an operation signal output for lower bit correction.
CONSTITUTION: The address conversion means 101 inputs the group of the upper bits as the addrress and outputs the converted address to a reference data color correction memory means 102. A correction data memory means 103 inputs the group of the upper bits as the address and outputs data for lower bit correction to a lower bit correction operation means 104. It corrects the lower bits by using this data. An interpolation data generation means 106 outputs the group of interpolation data based on the converted address from the means 101 and the group of the corrected lower bits from the means 104, and an addition means 107 adds it with reference data from the means 102 so as to obtain an output signal. Thus, total memory capacity required for a chrominance signal conversion device can be reduced.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Chromimage signal conversion device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 上位ビットの組みをアドレスとして入力し、変換されたアドレスを出力するアドレス変換手段と、 前記変換されたアドレスを入力したとき、基準データを出力する基準データ用色補正メモリ手段と、 上位ビットの組みをアドレスとして入力し、下位ビット修正用のデータを出力する修正データメモリ手段と、その修正データメモリ手段の出力を用いて下位ビットを修正する下位ビット修正演算手段とからなる下位ビット修正手段と、 前記アドレス変換手段の出力する変換アドレスと下位ビット修正手段の出力する修正下位ビットの組みに基づいて補間データの組を出力する補間データ作成手段と、 前記色補正メモリ手段の出力と補間データ作成手段の出力を加算し、出力信号を得る加算手段とを有することを特徴とする色信号変換装置。
  • 【請求項2】 前記アドレス変換手段が、出力装置の色再現範囲を囲む平面または超平面より構成される閉立体または閉超立体の外側の補間領域に対応するアドレス入力に対してはこの閉立体または閉超立体の表面に変換アドレス出力値を収束させるものであることを特徴とする請求項1記載の色信号変換装置。
  • 【請求項3】 前記アドレス変換手段は、複数の隣接する補間領域を統合するため、統合されるこれらの補間領域の上位ビットアドレス入力に対応する各出力アドレスが、同一の出力アドレス値となるようにアドレス変換を行うものであり、 前記下位ビット修正手段は、前記補間領域の統合に従って下位ビットの修正をする領域処理を行うものであることを特徴とする請求項1記載の色信号変換装置。
  • 【請求項4】 前記下位ビット修正メモリ手段は、色空間の座標系における領域統合された領域がアドレスされた場合に、その領域統合された方向の座標軸に関する下位ビットを修正するための下位ビット修正用データと、
    残りの座標軸の下位ビットに関して前記統合に伴い必要となる絶対値を修正する絶対値修正用データとを出力するものであり、 前記下位ビット修正演算手段は、前記下位ビット修正用データおよび絶対値修正用データに基づいて、下位ビットの修正を行う領域制御手段を有すること特徴とする請求項1記載の色信号変換装置。
  • 【請求項5】 前記領域制御手段は、下位ビットを入力し、この入力された下位ビットに前記下位ビット修正用データを加算するワイアードオア回路と、このワイアードオア回路から出力されたデータと前記絶対値修正用データとを入力して演算するシフトレジスタまたは乗算回路とからなることを特徴とする請求項4記載の色信号変換装置。
  • 【請求項6】 前記下位ビット修正メモリ手段は、前記閉立体または閉超立体の表面に変換アドレス値を収束した場合には、必要に応じて座標軸の反転を指示する反転修正データを出力するものであり、 前記下位ビット修正演算手段は、前記反転修正用データに基づいて座標軸の反転を制御する反転制御手段を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の色信号変換装置。
  • 【請求項7】 前記反転制御手段は、前記領域制御手段の出力するデータを反転するインバータと、そのインバータの出力をインクリメントするインクリメンタとを備えたものであることを特徴とする請求項6記載の色信号変換装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、カラープリンタ、カラー複写機等、中間調を含むフルカラーを出する装置において、原稿の色調を忠実に再現するために色信号を変換する色信号変換装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来から、カラー印刷、カラーテレビ、
    カラー複写機等の分野で、色信号変換について数多くの方法が提案されており、その1つとして、テーブルメモリを用いて入力の色空間、例えばBGR系から、出力の色空間、例えばYMC(K)系へ直接変換する方法がある。 しかし、BGR系等の3色信号を、必要とする濃度段階の分解能でそれぞれにデジタル信号に変換した時の情報量は非常に多く、従ってテーブルメモリの容量が莫大になり、コストが非常に高くなる。 例えば、入力BG
    R各色に対し8ビットを割り当て、出力YMCK各色が8ビットで出力されるとすると、2 24 ×4バイトのメモリーが必要となってしまい実用的ではない。

    【0003】そこで、テーブルメモリを用いて色信号変換を行う場合のメモリ容量削減の方法として、従来は補間を用いる方法が主に検討されてきた。 即ち、入力信号の上位ビットをアドレスとした色補正メモリを用いることによってメモリ容量を削減し、粗くなった分を下位ビットを用いた補間回路によって補正しようとする方法(例えば、特公昭58−16180号公報、特開平2−
    187374号公報参照)である。 しかしながら、これらの従来の補間方法は、計算が複雑で時間がかかっていたり、隣の補間領域との境界で不連続になる等、まだ問題があった。

    【0004】そのような従来の技術の問題点を解決するための方法を、本発明者は先に提出した別途の出願(特願平3−296659号および特願平3−296660
    号)において提案した。 本発明は、上記別途の出願の発明と同様に前記従来の技術を解決するとともに、その別途の出願の発明をさらに改良するものである。 そこで、
    まず上記別途の出願における3次元入力の補間方法(特願平3−296659号)の一例を、図13と式1により、また4次元入力の補間方法(特願平3−29666
    0号)の一例を図14と式2により説明する。

    【0005】 X'(x,y,z)=X'(x h ,y h ,z h )+a x (x h,h,h,x (x l,l,l ))x l +a y (x h,h,h,y (x l,l,l ))y l +a z (x h,h,h,z (x l,l,l ))z l・・・・・・・・・・・・・・式1 X'(x,y,z,t)=X'(x h ,y h ,z h ,t h )+a x (x h ,y h ,z h ,t h ,b x (x l ,y l ,z l ,t l ))x l +a y (x h ,y h ,z h ,t h ,b y (x l ,l,l ,t l ))y l +a z (x h ,y h ,z h ,t h ,b z (x l ,y l ,z l ,t l ) )z l +a t (x h ,y h ,z h ,t h ,b t (x l ,y l ,z l ,t l ))t l・・・・・・・・・・式2 ここで、X'(x,y,z),X'(x,y,z,t)
    は入力(x,y,z),(x,y,z,t)における1
    つの出力の値を、x h ,y h ,z h ,t hは入力の上位ビットを、x l ,y l ,z l ,t lは入力の下位ビットを、X'
    (x h ,y h ,z h ),X'(x h ,y h ,z h ,t h )は上位ビットの組みから得られる基準データを、a x (x h
    h ,z h ,b x (x l ,y l ,z l )),a y (x h ,y h
    h ,b z (x l ,y l ,z l )),a z (x h ,y h ,z h
    z (x l ,y l ,z l )),a x (x h ,y h ,z h ,t h
    x (x l ,y l ,z l ,t l )),a y (x h ,y h ,z h
    h ,b y (x l,l,l ,t l )),a z (x h ,y h
    h ,t h ,b z (x l ,y l ,z l ,t l )),a t (x h
    h ,z h ,t h ,b t (x l ,y l ,z l ,t l ))は補間用強度信号を、b x (x l ,y l ,z l ),b y (x l ,y l
    l,z (x l ,y l ,z l ),b x (x l ,y l ,z l ,t
    l ),b y (x l,l,l ,t l ),b z (x l ,y l ,z l
    l ),b t (x l ,y l ,z l ,t l )は下位ビットの組みから得られる補間領域選択信号を示す。

    【0006】図13および図14に示す装置の構成と動作を簡単に説明すると、まず、3つまたは4つの入力信号の各々が上位ビットと下位ビットに分けられ、まず上位ビットの組が基準データ用色補正メモリ1にアドレスとして入力され、基準データ用色補正メモリ1からは式1のX'(x h ,y h ,z h )または式2のX'(x h ,y
    h ,z h ,t h )に相当する基準データが出力される。 また、入力信号の下位ビットの組が、複数の比較器8で構成される補間領域選択手段に入力されて、式1のb
    x (x l,l,l ),b y (x l,l,l,z (x l,l,
    l )または式2のb x (x l,l,l ,t l ),b y (x
    l,l,l ,t l,z (x l,l,l ,t l ),b
    t (x l ,y l ,z l ,t l )に対応する複数の補間領域選択用信号が出力される。 次に、入力信号の上位ビットの組と上記補間領域選択用信号の一部が、補間用強度信号出力メモリ5に入力されて、式1のa x (x h ,y h
    h ,b x (x l ,y l ,z l )),a y (x h ,y h ,z h
    z (x l ,y l ,z l )),a z (x h ,y h ,z h ,b
    z (x l ,y l ,z l ))または式2のa x (x h ,y h
    h ,t h ,b x (x l ,y l ,z l ,t l )) ,y (x h ,y
    h ,z h ,t h ,b y (x l,l,l ,t l )) ,z (x h
    h ,z h ,t h ,b z (x l ,y l ,z l ,t l )),a
    t (x h ,y h ,z h ,t h ,b t (x l ,y l ,z l ,t l ))
    に相当する複数の補間用強度信号が出力される。 次に、
    上記複数の補間用強度出力の各々が補間用乗算器6により入力信号の下位ビットの内の1つと乗算され、複数の補間データが出力される。 最後に、上記基準データと複数の補間データが加算されて、最終的に式1のX'
    (x,y,z)または式2のX'(x,y,z,t)に相当する補間済みの値が出力される。

    【0007】この方式は、以下のような特徴を持っていた。 (1) メモリから呼び出す時の複雑なアドレス変換が不要であり、従って簡単な回路構成でかつ高速処理が可能。 (2) 色補正メモリの中のデータが規則正しく並んでいることを前提とせず、特開平2−73779号公報、
    特開平2−187374号公報で提案したデータの規則性をくずして出力の色再現範囲外に対応するメモリーを削減するアイディアと相容れる。 (3) 隣の補間領域との境界での連続性を確保。

    【0008】しかし、これらの方式は、メモリーを削減する方式ではあったが、更にメモリーを減らしたいという要望があり、これを実現する可能性は、以下のような点に残されていた。 (1) 特開平2−73779号公報、特開平2−18
    7374号公報で提案したデータの規則性をくずして出力の色再現範囲外に対応するメモリーを削減するアイディアは、いくつかの2次元メモリーを必要とするので、
    出力の色再現範囲外に対応するメモリーを削減する方法には改善の余地が残されている。 (2) 前記先の出願(特願平3−296659号および特願平3−296660号)の方式は、色空間を均等に分割するようになっていたが、色空間全域にわたって同一の処理をする必要はなく、色変換の特性が類似しているような領域は粗い分割でも十分である。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前記先の出願の発明の特徴をそのまま踏襲した上で、更にメモリーを減らした色信号変換装置を、具体的な形で提供することを目的とする。

    【0010】

    【課題を解決するための手段】本発明は複数の入力信号の各々を上位ビットと下位ビットに分け、上位ビットの組みから得られる基準データと、上位ビットの組みと下位ビットから得られる補間データの組みとを演算して出力信号を得る色信号変換装置であって、図1に示すように、上位ビットの組みをアドレスとして入力し、変換されたアドレスを出力するアドレス変換手段101と、前記変換されたアドレスを入力したとき、基準データを出力する基準データ用色補正メモリ手段102と、上位ビットの組みをアドレスとして入力し、下位ビット修正用のデータを出力する修正データメモリ手段103と、その修正データメモリ手段の出力を用いて下位ビットを修正する下位ビット修正演算手段104とからなる下位ビット修正手段105と、前記アドレス変換手段101の出力する変換アドレスと下位ビット修正手段105の出力する修正下位ビットの組みに基づいて補間データの組を出力する補間データ作成手段106と、前記色補正メモリ手段102の出力と補間データ作成手段106の出力を加算し、出力信号を得る加算手段107とを有することを特徴とする。

    【0011】ここで、複数の入力信号の各々を上位ビットと下位ビットに分け、上位ビットの組みから得られる基準データと、上位ビットの組みと下位ビットから得られる補間データの組みとを演算して出力信号を得る色信号変換装置は、いくつかの方式が考えられるが、これを、式1および式2の色信号変換装置に対応させて、以下を説明する。

    【0012】本発明を式で表すと、式3,式4のようになる。 X'(x,y,z)=X'(c(x h ,y h ,z h ))+a x (c(x h,h,h,x (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h )), d(z l ,e y (x h ,y h ,z h ))))d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ))+a y (c(x h,h,h,y (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ))))d(y l,y (x h ,y h ,z h ))+a z (c(x h,h,h,z (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ))))d( z l ,e z (x h ,y h ,z h )) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式3 X'(x,y,z,t)=X'(c(x h ,y h ,z h ,t h ))+a x (c(x h , y h ,z h ,t h ),b x (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y ( x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l , e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h ))+a y (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b y (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d (y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )) ,d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))d(y l ,e y (x h ,y h ,z h , t h ))+a z (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b z (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h , z h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h ))+a t (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b t (d(x l ,e x ( x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h )) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式4

    【0013】ここで、c(x h ,y h ,z h ),c(x h
    h ,z h ,t h )は、上位ビットの組みをアドレスとして入力したアドレス変換手段101の出力である変換されたアドレスであり、e x (x h ,y h ,z h ),e
    y (x h ,y h ,z h ),e z (x h ,y h ,z h ),e
    x (x h ,y h ,z h ,t h ),e y (x h ,y h ,z h
    h ),e z (x h ,y h ,z h ,t h ),e t (x h ,y h
    h ,t h )は、下位ビット修正データメモリ手段103
    から出力される下位ビット修正用の演算信号であり、d
    (x l ,e x (x h ,y h ,z h )),d(y l,y (x h
    h ,z h )),d(z l ,e y (x h ,y h ,z h )),d
    (x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )),d(y l,
    y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h
    h ,z h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t
    h ))は、下位ビット修正演算手段104によって出力される修正された下位ビットである。

    【0014】本発明の一態様では、上記構成において、
    アドレス変換手段は、出力装置の色再現範囲を囲む平面または超平面より構成される閉立体または閉超立体の外側の補間領域(図2の'')に対応するアドレス入力に対してはこの閉立体または閉超立体の表面に変換アドレス出力値を収束させるように変換するものである。

    【0015】また、本発明の他の態様では、アドレス変換手段は、統合される隣接する複数の補間領域の上位ビットアドレス入力に対応する各出力アドレスが、同一の出力アドレス値となるようにアドレス変換を行うよう構成され、下位ビット修正手段は、前記補間領域の統合に従って下位ビットの修正をする領域処理を行うよう構成される。

    【0016】また、前記領域統合のために、前記下位ビット修正メモリ手段は、領域統合された領域に関して、
    その領域統合された方向の座標軸に関する下位ビットを修正するための下位ビット修正用データと、前記統合に伴い必要となる残りの座標軸の下位ビットの絶対値を修正する絶対値修正用データとを記憶し、前記下位ビット修正演算手段は、領域統合された領域がアドレスされたときに下位ビット修正メモリ手段から出力される前記下位ビット修正用データおよび絶対値修正用データに基づいて、下位ビットの修正を行う領域制御手段(図5)を有すること特徴とする。

    【0017】その領域制御手段は、具体的態様においては、下位ビットを入力し、この入力された下位ビットに前記下位ビット修正用データを加算するワイアードオア回路(図5の20)と、このワイアードオア回路から出力されたデータと前記絶対値修正用データとを入力して演算するシフトレジスタまたは乗算回路(図5の21,
    22)とからなる。

    【0018】前記下位ビット修正メモリ手段は、具体的態様においては、前記閉立体または閉超立体の表面に変換アドレス値を収束した場合の下位ビット修正のために、座標軸の反転を指示する反転修正データを記憶しており、前記下位ビット修正演算手段は、前記反転修正用データに基づいて座標軸の反転を制御する反転制御手段(図6)を備えている。

    【0019】

    【作用】本発明によれば、複数(例えば、3つまたは4
    つ)の入力信号の各々が上位ビットと下位ビットに分けられ、まず上位ビットの組x h ,y h ,z hまたはx h ,y
    h ,z h ,t hがアドレス変換手段のアドレスとして入力され、式3,式4のc(x h ,y h ,z h ),c(x h ,y
    h ,z h ,t h )に相当する変換されたアドレスが出力される。 ここで、このアドレス変換の役割を、図2を使って説明する。 図2は、話を分かりやすくするため、2次元入力の場合で表現しているが、3次元入力、または、
    4次元入力の場合でも役割は同じである。 アドレス変換の役割は、補間領域数を減らして、これに続く補間回路のメモリーを減らすことにあるが、その内容は次の2つに分けることができる。 (1) 出力の色再現範囲外に対応する補間領域を、削除、または、色再現範囲境界を囲む補間領域と同等の補間をすることにより、補間領域数を減らす。 (2) 均等に分割されている入力空間を、色変換の特性が類似しているような隣接補間領域を統合することにより、補間領域数を減らす。

    【0020】まず、上記(1)の場合は、出力の色再現範囲外に対応する入力が入って来ない場合と、入ってくる場合に分けて考えることができる。 出力の色再現範囲外に対応する入力が入って来ない場合は、図2の補間領域,',,'は削除可能となるので、この領域の上位ビット入力に対する出力は、例えば全て出力アドレス0に割当ててしまえばよく、その分だけ出力アドレスのサイズが減少する。

    【0021】出力の色再現範囲外に対応する入力が入って来る場合は、図2の補間領域,'を、図中矢印の点線で対応関係を示した補間領域,'と全く同等に補間すればよいので、この領域の上位ビット入力に対する出力は、対応する補間領域,'の出力アドレスに割当ててしまえばよく、従って補間領域,'の分だけ出力アドレスのサイズが減少する。 補間領域と'、および補間領域と'の相違については、X軸方向に対してのみ出力の色再現範囲外に対応する入力が入って来ない場合にその差が現われ、この時は、補間領域,の上位ビット入力に対する出力は、全て出力アドレス0に割当ててしまい、補間領域'の上位ビット入力に対する出力は、矢印で対応関係を示した補間領域の出力アドレスに割当ててしまえばよいので、従って領域,',の分だけ出力アドレスのサイズが減少する。

    【0022】これらの対応関係は、最初にX軸方向に色圧縮を行い、次にY軸方向に色圧縮を行う場合を想定して例示したが、ここで重要なのは、補間領域,'と補間分割領域”,”の処理である。 これらは、色再現範囲外に対応する入力が入ってきた場合に、補間領域境界における色の連続性を保つための役割を果たしている。 つまり、先の出願(特願平3−296659号および特願平3−296660号)に述べられている補間領域の部分分割を利用することにより、色再現範囲外に対応する入力は、図2の破線で示された色再現範囲を含む線/点の上に滑らかに変換される。 ここで、色再現範囲を含む線/点とは、2次元の場合であるが、3次元の場合は平面が加わり、4次元の場合は超平面が加わることは明らかである。 従って、この場合は、色再現範囲外の色が色再現範囲の中に完全に入るわけではないが、色再現範囲境界に近い所まで持ってくることになるので、実際上はこれで十分なことが多く、色再現範囲の中に完全に入れる処理は、この色変換装置の後段に通常設けられるTRC(トーンリプロダクションカーブ)と呼ばれる1次元変換メモリによって行われることになる。

    【0023】なお、この例の場合は、通常の右上がり4
    5度の分割ではなく、右下がり45度の分割になっているので、Y軸を反転させることに対応する処理が必要となるが、この反転処理は、次の2つの処理に分けることができる。 (a) 補間の基準点が、(X 1 ,Y 1 )から(X 1
    2 )に移るので、この補間領域の色補正係数を決定する場合、上位ビット入力(X 1 ,Y 1 )に対する基準出力は、上位ビット入力(X 1 −1,Y 2 −1)に対応する基準出力と同じにする。 ここで、上位ビット入力(X 1
    2 )に対する基準出力とせず、(X 1 −1,Y 2 −1)
    に対する基準出力としている理由は、補間を行うための乗算器へのビット数を増やさないためであるが、この辺の事情は、後で図3等を用いて説明する。 (b) 下位ビットを反転する。 (a)の処理は、本発明には直接関係しない色補正係数決定時に実行され、(b)の処理は、後で述べる下位ビット修正データメモリ手段と下位ビット修正演算手段によって実行されるが、その詳しい方法については、後で図3等を用いて説明する。 また、色再現範囲を含む線/
    点が、45度より急な度を要求するような領域では、
    次に述べる領域の統合を用いれば、同様なことが可能となる。

    【0024】以上、出力の色再現範囲外に関係するメモリの減少分は、色再現範囲の体積と、それに外接する直方体の体積の比と考えることができ、L*a*b*入力の場合、約1/4に減少できることがわかっている(特開平2−73779号公報参照)。 これに対し、この入力の上位ビットの組をアドレスとするアドレス変換メモリを付加することによるメモリの増加分は、上位ビット数が少ない場合には無視できる量となり、更には、特開平2−187374号公報で提案した色再現範囲外に関係するメモリの減少のアイディアと比較しても、こちらの方法のほうがトータルのメモリ容量を減らすことが可能となる。

    【0025】次に、(2)の隣接補間領域を統合する例が、図2の'に示されている。 図2の例は、Y軸方向に2つの領域を統合したものであるが、いかなる入力軸の方向にも、いくつでも統合することが可能である。 この統合を実現するためには、次の3つの処理を行う。

    【0026】(a) 統合される領域の上位ビット入力に対する出力アドレスを、統合領域の上位ビット入力に対する出力アドレスに割当てる。 図2の'の場合は、
    統合領域の補間を行う基準点は(X 0 ,Y 0 )となるので、統合される領域がX 0 <=X<X 1 ,Y 1 =<Y<Y 2
    ということになり上位ビット入力(X 0,1 )の出力アドレスを、上位ビット入力(X 0,0 )の出力アドレスと同じにする。 (b) 統合領域に隣接した補間領域の色補正係数を決定する場合、統合領域との連続性を考慮して決定する。
    図2の'場合は、領域X 1 <=X<X 2 ,Y 1 <=Y<
    2とX 1 <=X<X 2 ,Y 0 <=Y<Y 1が隣接した補間領域に相当し、具体的には、入力(X 1,1 )に対応する出力を、入力(X 1,0 )に対応する出力と入力(X
    1,2 )に対応する出力の平均値になるようにすればよい。 これは、各補間領域で線形補間をしている為である。 領域X 0 <=X<X 1 ,Y 2 <=Y<Y 3も隣接しているが、これとの境界は、入力(X 0,2 )と(X 1,2
    を統合領域と共有しているので、特別の処理をしなくとも連続性は確保される。 (c) 補間方法に適合するように、統合領域の下位ビットを修正する。

    【0027】上記(a)の処理は、アドレス変換メモリ手段によって実行され、上記(b)の処理は、本発明には直接関係しない色補正係数決定時に実行される。 上記(c)の処理は、後で述べる下位ビット修正データメモリ手段と下位ビット修正演算手段によって実行されるが、その詳しい方法については、後で図3等を用いて説明する。

    【0028】以上、隣接補間領域の統合による効果は、
    入出力の特性によるので一概に言うことはできないが、
    例えば、極座標入力の時を考えれば、よく理解できるであろう。 つまり、極座標入力で各入力軸を均等に分割した場合には、原点周辺の補間領域の大きさが小さくなり、原点から離れるにつれて大きくなってしまうので、
    色変換を行う場合は、その変換精度の補間領域毎のアンバランスが発生してしまうことが容易に想像できる。 この場合に、本隣接補間領域の統合の手法を用いて、原点周辺を大きく統合し、原点から離れるにつれてその統合の程度をだんだん小さくしていけば、分割領域の大きさのバランスがある程度はとれるので、色変換精度の補間領域毎のバランスを保つことが可能となる。

    【0029】また、上位ビットの組x h ,y h ,z hまたはx h ,y h ,z h ,t hは、下位ビット修正データメモリ手段103のアドレスとして入力され、式3,4のe x
    (x h ,y h ,z h ),e y (x h ,y h ,z h ),e
    z (x h ,y h ,z h ),e x (x h ,y h ,z h ,t h ),e y
    (x h ,y h ,z h ,t h ),e z (x h ,y h ,z h
    h ),e t (x h ,y h ,z h ,t h )に相当する下位ビット修正データが出力される。

    【0030】次に、下位ビット修正データと入力信号の各々の下位ビットx l ,y l ,z lまたはx l ,y l ,z l
    lが、下位ビット修正演算手段104に入力されて、
    式3,式4のd(x l ,e x (x h ,y h ,z h )),d
    (y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l ,e y (x h
    h ,z h )),d(x l ,e x (x h ,y h ,z h
    h )),d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d
    (z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e
    t (x h ,y h ,z h ,t h ))に相当する修正下位ビットが出力される。

    【0030】ここで、下位ビット修正の内容を、図3、
    図5、および図6を使って具体例により説明する。 下位ビット修正の内容は、領域の統合が成されている場合における領域の統合に従って下位ビットのサイズを調整する領域処理と、軸の反転に伴う反転処理の2つに分けることができる。 図3は、3次元入力の場合で、X軸方向へ2つの領域を統合し、Y軸、および、Z軸方向へ軸を反転する例を示しているが、4次元入力の場合でも修正の内容は同じである。 まず、領域処理については、
    統合した軸に関する修正と、統合しない軸に関する修正の2つが必要となる。 図3の場合は、X軸方向に2つの領域を統合しているので、統合した軸に関する修正として、領域X h <X<X h+1の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビット目に0を加え、領域X h+1 <X<X h+2
    の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビット目に1
    を加える。 この加算にはワイアードオア回路(図5および図6の20)を用いることができる。

    【0031】次に、Y軸、および、Z軸方向への領域統合はないので、統合しない軸に関する修正として、X軸とオーダーをそろえるために、Y軸、および、Z軸の入力の下位ビットを乗算器(図4のシフトレジスタ21)
    により2倍する。 これにより、X軸、Y軸、Z軸のオーダーがそろうので、図3の部分領域{1}〜{6}のいずれに入るかを判定する回路(図4の8)は、ビット数は増えるが、統合なしの場合と同じものが使えることになる。 なお、色補正係数を決める場合に、補間用強度信号も、これに合わせて1/2にしておく必要があることは言うまでもない。

    【0032】また、2つの領域の統合だけでなく、いくつかの軸方向に複数の領域を統合していくことも可能である(その統合処理の実際の回路例は、図5参照)。 実際の回路は、2 nの統合のみの場合は、ワイアードオアとシフトレジスターという簡単な回路の組合せですむが(図4参照)、3,5,6,7倍の様な、それ以外の統合を含む場合は、シフトレジスタの代わりに乗算器が必要となる(図5参照)。 図3の場合を考えると、下位ビット+1目の修正データは、X軸については0(領域X
    h <X<X h+1 )と1(領域X h+1 <X<X h+2 )、YとZ
    軸については0(領域X h <X<X h+1 )と0(領域X
    h+1 <X<X h+2 )、オーダーをそろえるための絶対値修正用データは、X軸については0(領域X h <X<
    h+1 )と0(領域X h+1 <X<X h+2 )、YとZ軸については1(領域X h <X<X h+1 )と1(領域X h+1 <X
    <X h+2 )になる。 2つだけでなく、3,4,5,6,
    7,8等の領域を複数の領域を統合していく場合も、下位ビット+1目の修正データやオーダーをそろえるための絶対値修正用データのビット数はふえるが、図5
    (b)の回路で実現できることは明白である。

    【0033】次に、反転処理は、反転する軸についてL
    を領域処理後の下位ビット数とすると、2 L+1から、上記領域処理後の信号を差し引くという演算を実行することである。 これも、2 nの統合のみの場合は、インバータとインクリメンタという簡単な回路の組合せですむが(図6の(a)参照)、3,5,6,7倍の様な、それ以外の統合を含む場合は、定数加算器が追加で必要となる(図6(b)参照)。 図3に例示する統合の場合を考えると、反転修正用データは、X軸については0(領域X h <X<X h+1 )と0(領域X h+1 <X<X h+2 )、YとZ軸については0(領域X h <X<X h+1 )となり、反転修正用データが0の場合は、インバートとインクリメントは実行せず、1の場合は、インバートとインクリメントを実行する。 また、これの出力は、インクリメンタを通った後が、補間データ生成手段部分領域判定用の比較器へ、インクリメンタを通らずにインバータを通っただけのものが、補間用乗算器へいくようになっているが、
    これは、インクリメンタを通ると1ビット増えてしまうため、補間用乗算器へは、なるべく少ないビット数を送ろうとするためである。 これは、すでに述べたが、補間の基準点が移ることに対応して、上位ビット入力(x h ,y h,h )に対する基準出力は、上位ビット入力(x h ,y h+1,h+1 )に対応する基準出力と同じにせず、上位ビット入力(x h ,y h+1 −1 ,h+1 −1)に対応する基準出力と同じにすることによって、実現可能となる。 また、この反転処理を全ての軸に対して実行すると、部分分割の方法は全く反転しない場合と同じになるので、この反転処理の回路は、入力次元数より1つ少なくすることができる。

    【0034】これ以降の動作は、前述の先の出願(特願平3−296659号,特願平3−296660号)と同様である。 すなわち、変換されたアドレスは基準データ用色補正メモリ102のアドレスとして入力され、対応する基準データが出力される。

    【0035】他方、修正下位ビットの組は、補間データ作成手段106に入力される。 補間データ作成手段10
    6では、修正下位ビットの組に基づいて補間領域選択用信号が生成され、更に、その補間領域選択用信号に基づいて補間用強度信号が生成され、そして、その補間用強度信と修正下位ビットに基づいて補間データが作成される。

    【0036】加算手段107においては、基準データ用色補正手段102の出力する前記基準データと補間データ作成手段106の出力する補間データが加算され、補間済みの値が出力される。

    【0037】

    【実施例】図4および図7〜図12に、本発明の実施例および応用例を示す。 これらの図には、1種類の出力に対する回路構成しか明示していないが、これを複数種類の出力に拡張することは容易であるので、説明を省略した。 また、これらの図では、アドレス変換メモリなど複数種類の出力に拡張する場合に共通で持てる可能性のある部分は共通に使うものとして図示してあるが、分割した方がより正確な色変換が期待できる場合とか、ハードウェア化する時に複数種類の出力に対応して完全に分離したい場合等には、各出力に対応して各々独立な回路構成にすることも可能である。 また、出力の数は、3次元入力の場合は3つ(プラス破線で1つ)、4次元入力の場合は4つで表しているが、これに限定されることはなく、いくつでも任意に縮小/拡張が可能である。 また、
    実施例の図では、説明を容易にする為、入力をKのコントロール,L*,a*,b*各8ビットで、出力をY
    %,M%,C%,(K%)各8ビットで表しているが、
    本発明は、これら入出力の種類とビット数に限定されることはなく、如何なる入出力の種類とビット数でも適用可能である。

    【0038】(第1の実施例)図4に、本発明の第1の実施例を示す。 この第1の実施例は、図13に示す先願の発明の装置に本発明を適用した実施例であり、アドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ10、領域制御器11、反転制御器12、基準データ用色補正メモリ1、比較器8、補間用強度信号出力メモリ5、補間用乗算器6、補間用加算器3より構成されている。 アドレス変換メモリ9は、L*a*b*の上位ビットx h ,y h
    hをアドレスとして入力し、変換されたアドレスc
    (x h ,y h ,z h)を読み出して出力するルックアップテーブルメモリであり、その働きは、作用の項ですでに説明した。 下位ビット修正データメモリ10は、L*a*
    b*の上位ビットx h ,y h ,z hをアドレスとして入力し、下位ビット修正用のデータすなわち式3のe
    x (x h ,y h ,z h ),e y (x h ,y h ,z h ),e
    z (x h ,y h ,z h )を読み出して出力するルックアップテーブルメモリである。 領域制御器11と反転制御器1
    2は、L*a*b*の下位ビットx l ,y l ,z lと上記下位ビット修正用のデータe x (x h ,y h ,z h ),e y
    (x h ,y h ,z h ),e z (x h ,y h ,z h )を入力し、
    修正されたL*a*b*の下位ビットd(x l ,e x (x
    h ,y h ,z h )),d(y l,y (x h ,y h ,z h )),
    d(z l ,e y (x h ,y h ,z h ))を出力する下位ビット修正演算手段である。

    【0039】図5は、領域制御器11の構成例を示すもので、同図(a)は領域の統合が2 n単位でのみ行われる場合を、同図(b)は2 n以外の統合を含む場合の回路を示すものである。 同図(a)に示す領域制御器は、
    統合した方向の軸に関して下位ビットを修正するワイアードオア回路20と、統合しない方向の軸に関して統合した軸とオーダを合わせるために、上記統合しない方向の下位ビットを絶対値修正用データnでnビットシフトさせることにより2 n乗の乗算を施すシフトレジスタ2
    1からなっている。 図3に示す例の場合は、X軸方向に2つの領域を統合しているので、統合した軸に関する修正として、領域X h <X<X h+1の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビット目に0を加え、領域X h+1 <X
    <X h+2の下位ビットに対し入力の下位ビット+1ビット目に1を加える。 換言すれば、入力の下位ビットを上位に1桁増やし、その増やした桁を領域X h <X<X h+1
    では0とし、領域X h+1 <X<X h+2では1とする。 図5
    (b)に示す領域制御器は、2 n以外の統合を含むので、絶対値修正用の演算のために乗算器22を用いた構成となっている。

    【0040】図6は、反転制御器12の構成例を示すもので、同図(a)は領域の統合が2 n単位でのみ行われる場合を、同図(b)は2 n以外の統合を含む場合の回路を示すものである。 反転処理は、反転する軸についてLを領域処理後の下位ビット数とすると、2 L+1から、
    上記領域処理後の信号を差し引くという演算を実行することである。 同図(a)に示す領域制御器は、2 L+1から、上記領域処理後の信号を差し引くことにより反転処理を行うインバータ23と+1の演算を行うインクリメンタ24の組合せからなっている。 図3に例示する統合の場合を考えると、反転修正用データは、X軸については0(領域X h <X<X h+1 )と0(領域X h+1 <X<X
    h+2 )、YとZ軸については1(領域X h <X<X h+1
    となり、反転修正用データが0の場合は、インバートとインクリメントは実行せず、1の場合は、インバートとインクリメントを実行する。 また、この出力は、インクリメンタ24を通った後が、部分領域判定用の比較器8
    1 〜8 3へ、インクリメンタ24を通らずにインバータ2
    3を通っただけのものが、補間用乗算器6 1 〜6 3へ行くようになっているが、これは、インクリメンタ24を通ると1ビット増えてしまうため、補間用乗算器6 1 〜6 3
    へは、なるべく少ないビット数を送ろうとするためである。 これは、すでに述べたが、補間の基準点が移ることに対応して、基準データ用色補正メモリ1における上位ビット入力(x h ,y h,h )に対する基準出力は、上位ビット入力(x h ,y h+1,h+1 )に対応する基準出力と同じにせず、上位ビット入力(x h ,y h+1 −1 ,h+1
    1)に対応する基準出力と同じにすることによって、実現可能となる。

    【0041】図6(b)は3,5,6,7倍の様な、それ以外の統合を含むので、同図(a)の構成に定数加算器25が追加されている。 反転制御器12は、先に述べたように、L*a*b*につき全て必要なわけでなく、
    そのうちの1つを省略することも可能である。

    【0042】それ以降の、基準データ用色補正メモリ1、比較器8 1 〜8 3 、補間用強度信号出力メモリ5 1
    3 、補間用乗算器5 1 〜5 3 、補間用加算器3 1 〜3 6については、基準データ用色補正メモリ1と補間用強度信号出力メモリ5 1 〜5 3の入力として、L*a*b*の上位ビットの代わりに変換されたアドレスが、比較器の組と補間用乗算器の入力として、L*a*b*の下位ビットの代わりに修正されたL*a*b*の下位ビットが入る点以外は、前記先の出願の発明(特願平3−2966
    59号)と同様であって、いくつかの方式が考えられるが、式1と図13に対応した、式3に従って説明する。
    アドレス変換メモリ9により変換されたアドレスは、基準データ用色補正メモリ1へアドレスとして入力され、
    式3のX'(c(x h ,y h ,z h ))に相当する基準データが基準データ用色補正メモリ1から出力される。

    【0043】また、修正下位ビットの組は、補間領域選択用の比較器8 1 〜8 3の組に入力されて、式3のb
    x (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y (x
    h ,y h ,z h )),d(z l ,e y (x h ,y h
    h ))),b y (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) ,
    (y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l ,e z (x h
    h ,z h ))),b z (d(x l ,e x (x h ,y h
    h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l
    z (x h ,y h ,z h ))),に対応する複数の補間領域選択用信号が出力される。

    【0044】次に、入力信号の上位ビットの組の変換されたアドレスと上記補間領域選択用信号の一部が、補間用強度信号出力メモリ5 1 〜5 3に入力されて、式3のa
    x (c(x h,h,h,x (d(x l ,e x (x h ,y h
    h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h )),d(z l
    y (x h ,y h ,z h )))),a y (c(x h,h,h
    ,y (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y
    (x h ,y h ,z h )),d(z l ,e z (x h ,y h
    h )))),a z (c(x h,h,h,z (d(x l
    x (x h ,y h ,z h )) , d(y l,y (x h ,y h
    h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h )))),に相当する複数の補間用強度信号が出力される。

    【0045】次に、補間用乗算器6 1 〜6 3により、上記複数の補間用強度出力の各々が入力信号の修正下位ビットの内の1つと乗算されて複数の補間データが出力され、最後に、補間用加算器3 1 〜3 6により上記基準データと複数の補間データが加算されて、最終的に式3のX'(x,y,z)に相当する補間済みの値が出力される。 なお、これは先の出願(特願平3−296659
    号)の中で述べられている通り、比較器の組の代わりに、補間領域選択用メモリ手段を、補間用強度信号出力メモリの代わりに、補間用強度出力手段を、補間用強度信号出力メモリと補間用乗算器の代わりに、補間用強度選択出力メモリ手段か補間用強度選択出力手段と補間データ出力メモリ手段を、または複数の補間データ出力メモリ手段を用いても差し支えない。 その補間領域選択用メモリ手段は、分割補間領域のいずれに属するかを判定するため、下位ビットの組みをアドレス信号として入力し、補間用強度信号の共通性に適合した複数の補間用領域選択信号を出力するものである。 補間用強度出力手段は、補間対象領域の各1つの格子点を基準として残りの格子点に対応する差分データを出力する補間用差分信号出力メモリと、それらの差分データ同士の減算を行い補間用強度信号を出力する複数の減算器と、その複数の補間用強度信号出力から、補間用領域選択信号によって、
    対応する補間領域の補間用強度信号出力を選択する複数の選択器により構成されるものである。 補間用強度選択出力メモリ手段は、入力信号の上位ビットの組みと、前記補間用領域選択信号の一部とをアドレス信号として入力し、複数の補間の強度の選択信号を出力するものである。 補間データ出力メモリ手段は、入力信号の上位ビットの組みをアドレスとして入力し、各補間対象領域の1
    つの格子点を基準として残りの複数の格子点に対応する差分データを出力するメモリ部分と、該差分データの差分を計算する複数の減算部分と、該差分データ、または、該減算結果の中から前記補間用領域選択信号の一部を用いて適切な複数の補間の強度の出力を選択する部分と、それら選択された複数の補間の強度の出力を複数の補間の強度の選択出力に変換する部分からなるものである。

    【0046】(第2の実施例)図7に、本発明の第2の実施例を示す。 第2の実施例は、図14に示す先の出願の発明(特願平3−296660号)と本発明を組合せたものであり、その構成要素の種類は、第1の実施例と同じで、入力が4次元になった分に対応して、構成要素の数が増えている。 アドレス変換メモリ10は、KコントロールとL*a*b*の上位ビットx h ,y h ,z h
    hをアドレスとして入力し、変換されたアドレスc
    (x h ,y h ,z h ,t h )を読み出して出力するルックアップテーブルメモリである。 下位ビット修正データメモリ7は、上記KコントロールとL*a*b*の上位ビットx h ,y h ,z h ,t hをアドレスとして入力し、下位ビット修正用のデータe x (x h ,y h ,z h ,t h ),e
    y (x h ,y h ,z h ,t h ),e z (x h ,y h ,z h
    h ),e t (x h ,y h ,z h ,t h )を読み出して出力するルックアップテーブルメモリである。

    【0047】領域制御器11と反転制御器12は、KコントロールとL*a*b*の下位ビットx l ,y l
    l ,t lと上記下位ビット修正用のデータe x (x h ,y
    h ,z h ,t h ),e y (x h ,y h ,z h ,t h ),e
    z (x h ,y h ,z h ,t h ),e t (x h ,y h ,z h ,t h
    を入力し、修正されたKコントロールとL*a*b*の下位ビットd(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )),d
    (y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e
    z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e t (x h
    h ,z h ,t h ))を出力する修正演算回路である。 領域制御器11は、第1の実施例と同じく図5に示す構成とすることができ、反転制御器12も第1の実施例と同じく図6に示す構成とすることができる。 反転制御器1
    2は、先に述べたように、KコントロールとL*a*b
    *につき全て必要なわけでなく、そのうちの1つを省略することも可能である。

    【0048】それ以降の、基準データ用色補正メモリ1、比較器8 1 〜8 6 、補間用強度信号出力メモリ5 1
    4 、補間用乗算器6 1 〜6 4 、および補間用加算器3 1
    7については、基準データ用色補正メモリ1と補間用強度信号出力メモリ5 1 〜5 4の入力として、KコントロールとL*a*b*の上位ビットの代わりに変換されたアドレスが、比較器8 1 〜8 6の組の入力として、KコントロールとL*a*b*の下位ビットの代わりに修正されたKコントロールとL*a*b*の下位ビットが入る点以外は、前記先の出願の発明(特願平3−29666
    0号)の中で述べられていることと全く同様である。 アドレス変換メモリ9により変換されたアドレスは、基準データ用色補正メモリ1へアドレスとして入力され、式4のX'(c(x h ,y h ,z h ,t h ))に相当する基準データが基準データ用色補正メモリ1から出力される。

    【0049】また、修正下位ビットの組は、補間領域選択用の比較器8 1 〜8 6の組に入力されて、式4のb
    x (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,
    y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h
    h ,z h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t
    h ))),b y (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h ))
    , d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z
    (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h
    h ,t h ))),b z (d(x l ,e x (x h ,y h ,z h
    h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),d
    (z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e
    t (x h ,y h ,z h ,t h ))),b t (d(x l ,e x (x
    h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h
    h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d
    (t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))に対応する複数の補間領域選択用信号が出力される。

    【0050】次に、入力信号の上位ビットの組の変換されたアドレスと上記補間領域選択用信号の一部が、補間用強度信号出力メモリ5 1 〜5 6に入力されて、式4のa
    x (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b x (d(x l ,e x (x
    h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h
    h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d
    (t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h )))),
    y (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b y (d
    (x l ,e x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x
    h ,y h ,z h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h
    h ,t h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h
    h )))), a z (c(x h
    h ,z h ,t h ),b z (d(x l ,e x (x h ,y h
    h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h ,z h ,t h )),
    d(z l ,e z (x h ,y h ,z h ,t h )),d(t l ,e t
    (x h ,y h ,z h ,t h )))),
    t (c(x h ,y h ,z h ,t h ),b t (d(x l ,e
    x (x h ,y h ,z h ,t h )) , d(y l,y (x h ,y h
    h ,t h )),d(z l ,e z (x h ,y h ,z h
    h )),d(t l ,e t (x h ,y h ,z h ,t h ))))
    に相当する複数の補間用強度信号が出力される。

    【0051】次に、上記複数の補間用強度出力の各々が、補間用乗算器6 1 〜6 4により、入力信号の修正下位ビットの内の1つと乗算されて複数の補間データが出力され、最後に、上記基準データと複数の補間データが加算されて、最終的に式4のX'(x,y,z),X'
    (x,y,z,t)に相当する補間済みの値が出力される。 なお、これも先の出願の発明(特願平3−2966
    60号)の中で述べられている通り、比較器の組の代わりに、補間領域選択用メモリ手段を、補間用強度信号出力メモリの代わりに、補間用強度出力手段を、補間用強度信号出力メモリと補間用乗算器の代わりに、補間用強度選択出力メモリ手段か補間用強度選択出力手段と補間データ出力メモリ手段を用いても差し支えない。

    【0052】(第3の実施例)図8に、本発明の第3の実施例を示す。 第3の実施例は、特開平2−18737
    4号公報で述べた補間方法の1つと本発明を組合せたものであり、アドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ10、領域制御器11、基準データ用色補正メモリ1、補間用強度選択信号出力メモリ4、補間データ用メモリ2、補間用加算器3より構成されている。 特開平2
    −187374号公報で述べた補間方法は、入力が3次元の直交座標の場合は、立方体そのものを補間領域として扱うものなので、先の出願(特願平3−296659
    号や特願平3−296660号)の発明のなかで使われている部分分割の手法は用いておらず、従って図3に示したような45度で領域を分割することは出来ないので、反転制御器を使っても意味がないので、省略されている。 その代わり、入力信号は全て出力の色再現範囲内に入っていることが前提となる。

    【0053】アドレス変換メモリ10は、L*a*b*
    の上位ビットをアドレスとして入力し、変換されたアドレスを読み出して出力するルックアップテーブルメモリである。 下位ビット修正データメモリ7は、上記変換されたアドレスをアドレスとして入力し、下位ビット修正用のデータを読み出して出力するルックアップテーブルメモリである。 領域制御器11は、L*a*b*の下位ビットと上記下位ビット修正用のデータを入力し、修正されたL*a*b*の下位ビットを出力する修正演算回路である。 それ以降の、基準データ用色補正メモリ1、
    補間用強度選択信号出力メモリ4、補間データ用メモリ2 1 〜2 3 、補間用加算器3 1 〜3 4については、基準データ用色補正メモリと補間用強度選択信号出力メモリの入力として、L*a*b*の上位ビットの代わりに変換されたアドレスが、補間データ用メモリの入力として、L
    *a*b*の下位ビットの代わりに修正されたL*a*
    b*の下位ビットが入る点以外は、特開平2−1873
    74号公報の中で述べられていることと全く同様なので、説明は省略する。

    【0054】以上が、本発明の実施例であるが、実際には、L*a*b*のような直交座標系入力に適用した場合、これだけでは色再現域外側の色の色相がかわってしまうという問題が発生する。 これは、本発明のアイディアのみでは、入力の各軸に対して独立の処理しか行えないために発生する問題であって、これを解決するにはこの他に付加的な回路が必要となる。 その付加的な回路の具体例を、以下の応用例として説明する。

    【0055】(第1の応用例)図9に、本発明の第1の応用例を示す。 第1の応用例は、第1の実施例に、特開平2−187374号公報の中で述べられているアイディアの変形したものを付加したものであり、第1の実施例に、1次元データ変換メモリ13 1 〜13 3 、最大発生器14、最小発生器15、最大最少生成メモリ16、下位ビット生成メモリ17が加わり、反転制御器が除かれた構成になっている。

    【0056】1次元データ変換メモリ13は、入力であるL*a*b*を各々独立に1次元変換して、変換されたL*a*b*を出力する。 この変換の目的は、入力のスケール変換と、出力の色再現範囲外の入力をおおまかに処理することにある。 出力の色再現範囲外の入力をおおまかに処理する方法としては、出力の色再現範囲内の色は1:1に再現しておいて、出力の色再現範囲外の色は色再現範囲の最も外側に再現する、いわゆるクリッピングというやり方とか、出力の色再現範囲外の色を色再現範囲の内側になめらかに縮退させ、これに伴い、出力の色再現範囲内の色も縮退させて再現する、いわゆる色圧縮というやり方等が考えられる。 いずれにしても、L
    *a*b*を各々独立に1次元変換するのでは、これらクリッピングや色圧縮が完全に行える訳ではないので、
    次に続く回路が必要となる。 しかし、1次元データ変換メモリの利点は、データ量が2次元,3次元メモリなどに比べると少ないので、簡単に書換えができるというところにあり、入力L*a*b*の空間的な分布を調べてこの1次元データ変換メモリの内容を書換えるとか、あらかじめ何種類かの変換を準備しておき、外部からの信号によってそれを切り替えるとかの処理が容易に実行可能である。

    【0057】次に、下位ビット生成メモリ17は、変換されたa*b*を入力として、a*b*の下位ビットを出力する2次元メモリであり、アドレス変換メモリ9の働きと合わせることにより、a*b*平面上で、色相を保ちながら出力の色再現範囲外の入力を完全に出力の色再現範囲の最も外側におしこめるクリッピングの役割をはたす。 次に、最大最少メモリ16は、a*b*を入力として、各a*b*値におけるL*の最大値と最少値を発生する2次元メモリであり、その出力である最少値が、入力の変換されたL*と共に、最大発生器14に入力されて、両者の内の大きいほうが出力される。 次に、
    その出力と、先のL*の最大値が、最小発生器15に入力されて、両者の内の小さいほうが出力される。 これら、最大最少生成メモリ16、最大発生器14、最小発生器15は、L*方向に出力の色再現範囲外の入力を完全に出力の色再現範囲の最も外側におしこめるクリッピングの役割をはたす。 このようにして、入力のL*a*
    b*は、完全に出力の色再現範囲内におしこめられる。

    【0058】これ以降の、アドレス変換メモリ9、下位ビット修正データメモリ10、領域制御器11 1 〜1
    3 、基準データ用色補正メモリ1、比較器8 1 〜8 3
    補間用強度信号出力メモリ5 1 〜5 3 、補間用乗算器6 1
    〜6 3 、補間用加算器3 1 〜3 6の働きは、第1の実施例と同じであるので説明は省略するが、入力のL*a*b
    *が完全に出力の色再現範囲内はあるため、反転制御器は不要となる。 なお、ここで述べた応用例は、第2の実施例や第3の実施例との組合せで実現することも、無論可能である。

    【0059】(第2の応用例)図10aおよび図10b
    に、本発明の第2の応用例を示す。 第2の応用例は、第1の応用例から、最大発生器14、最小発生器15、最大最少メモリ16を取り除き、先に述べたTRC(1次元変換メモリ)18を追加した構成になっている。 第1
    の応用例との差は、L*方向へのクリッピングを、最大最少メモリ、最大発生器、最小発生器で行う代わりに、
    本発明のアドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ10、領域制御器11、反転制御器12で行っている点である。 この為、L*方向に対して、入力は完全に出力の色再現範囲内におしこめられるわけでなく、色再現範囲をふくむ最も近い平面/線/点の上に変換されるので、出力がYMCK%の場合、わずかながら100%を越える値とか、0%未満の値が含まれることになる。 従って、TRC(1次元変換メモリ)18によって、これを0%から100%の間におしこむことにより、完全に出力の色再現範囲内にクリッピングすることができる。

    【0060】第1の応用例との比較では、下位ビット修正メモリ10のメモリ容量の増加は、最大最少メモリ1
    6が不要になっている分に比べると無視できる量なので、最大最少メモリの容量、すなわち、8ビット×2入力で8ビット×2入出力の場合を仮定すると、2 17バイト程のメモリが減少できることになる。 画質の面から比較すると、本応用例は、YMCK%で最後のクリッピングを行っているため、色再現範囲外の色の色相を正確には保てないという欠点を持つが、実際上、上位ビットのとりかたによっては、この欠点が問題とならない程度に小さく押さえ込めることもある。 なお、ここで述べた応用例は、第2の実施例との組合せで実現することも、無論可能である。

    【0061】(第3の応用例)図11aおよび図11b
    に、本発明の第3の応用例を示す。 第3の応用例は、第2の応用例から、下位ビット生成メモリ17を取り除いた構成になっており、入力として、L*a*b*の代わりに、その極座標変換形であるL*H*C*が入っている。 また、色を任意に変えたい時以外は、色相H*に関しては、入力のスケール変換とか出力の色再現範囲外の入力をおおまかに処理することとかは不要であるので、
    H*に関する1次元データ変換メモリも省略した。 第2
    の応用例との差は、a*b*面で色相を保ちながら行うクリッピングも、下位ビット生成メモリを使わずに、本発明のアドレス変換メモリ9、下位ビット修正メモリ1
    0、領域制御器11、反転制御器12で行っている点である。 これは、入力として、すでに極座標変換形であるL*H*C*が入って来るので、色相を変えずに、出力の色再現範囲外の色を、色再現範囲を含む最も近い平面/線/点の上に変換することができる。

    【0062】第2の応用例との比較では、下位ビット生成メモリ17の容量、すなわち、8ビット×2入力で4
    ビット×2出力の場合を仮定すると、2 16バイト程のメモリが減少できることになる。 画質の面から比較すると、YMCK%で最後のクリッピングを行うという点では等価であり、極座標のために原点付近の補間領域の大きさが小さくなるという問題も、領域統合により解決できるので、ほぼ等価であると考えられる。 なお、ここで述べた応用例は、第2の実施例との組合せで実現することも、無論可能である。

    【0063】(第4の応用例)図12aおよび図12b
    に、本発明の第4の応用例を示す。 第4の応用例は、第3の応用例を4次元に拡張し、2つの2次元データ変換メモリ19を加えた構成になっており、入力は、L*H
    *C*ではなくL*a*b*に再度戻した。 第4の応用例と、第1〜3の応用例との差は、クリッピングの方向であり、第1〜3の応用例は、まずa*b*面で色相を保ちながらクリッピングし、次にL*方向にクリッピングをするという方法であったが、第4の応用例は、L*
    a*b*の中心に向かってクリッピングをするという方法である点である。 2次元データ変換メモリ19 1は、
    a*b*を入力、H*C*を出力とする2次元メモリで、直交座標a*b*を極座標H*C*に変換する働きをするが、ここで同時にa*b*面で色相を保ちながらクリッピングを行ってもよい。 2つめの2次元データ変換メモリ19 2は、L*C*を入力、H*C*の角度と絶対値を出力する2次元メモリで、L*C*面で、例えばL*=50、C*=0の点を原点とする極座標に変換する働きをするが、ここで同時にL*C*面でクリッピングを行ってもよい。 これらの変換により、入力の直交座標は球座標に変換されるので、球の中心に向かってクリッピングをすることが可能となる。

    【0064】第3の応用例との比較では、最初の2次元データ変換メモリは入力がL*a*b*にしたために必要になったもので、第3の応用例でも入力がL*a*b
    *ならば必要になる。 従って2つ目の2次元データ変換メモリの容量、8ビットと7ビット入力で8ビットと7
    ビット出力を仮定すると、2 15 ×15/8バイト分のメモリが増えるが、画質の面からは、異なるクリッピングの方法が可能となるわけである。 なお、ここで述べた応用例は、実施例1との組合せで実現することも、無論可能である。

    【0065】

    【発明の効果】以上のように、本発明は、複数の入力信号の各々を上位ビットと下位ビットに分け、上位ビットの組みから得られる基準データと、上位ビットの組みと下位ビットから得られる補間データの組みとを演算して出力信号を得る色信号変換装置において、上位ビットの組みをアドレスとして入力し、変換されたアドレスを出力するアドレス変換メモリ手段、および上位ビットの組みをアドレスとして入力し、下位ビット修正用の演算信号を出力する修正データメモリ手段とその修正データメモリ手段の出力を用いて下位ビットを修正する下位ビット修正演算手段からなる下位ビット修正手段を有することにより、特開平2−187374号公報,特願平3−
    296659号,特願平3−296660号の特徴を継続したままで、以下の2つの処理を可能とすることができ、それにより色信号変換装置のトータルのメモリ容量を更に削減することを可能としたものである。 (1) 出力の色再現範囲外に対応する補間領域を、
    削除、または、色再現範囲境界を囲む補間領域と同等の補間をすることにより、補間領域数を減らす。 (2) 均等に分割されている入力空間を、色変換の特性が類似しているような隣接補間領域を統合することにより、補間領域数を減らす。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の概略の構成を示すブロック図である。

    【図2】 本発明における色再現範囲外領域の処理と隣接補間領域の統合を説明するための図である。

    【図3】 本発明における隣接補間領域の統合処理と入力軸の反転処理を説明するための図である。

    【図4】 本発明の第1の実施例の構成を示す図である。

    【図5】 本発明における領域制御器の構成例を示す図であり、同図(a)は2nの統合のみの場合、同図(b)はその他の統合を含む場合の構成を示すものである。

    【図6】 本発明における反転制御器の構成例を示す図であり、同図(a)は2nの統合のみの場合、同図(b)はその他の統合を含む場合の構成を示すものである。

    【図7】 本発明の第2の実施例の構成を示す図である。

    【図8】 本発明の第3の実施例の構成を示す図である。

    【図9】 本発明の第1の応用例の構成を示す図である。

    【図10a】 本発明の第2の応用例の構成における左半分を示す図である。

    【図10b】 本発明の第2の応用例の構成における右半分を示す図である。

    【図11a】 本発明の第3の応用例の構成における左半分を示す図である。

    【図11b】 本発明の第3の応用例の構成における右半分を示す図である。

    【図12a】 本発明の第4の応用例の構成における左半分を示す図である。

    【図12b】 本発明の第4の応用例の構成における右半分を示す図である。

    【図13】 本発明で改良の対象とした先の出願(特願平3−296659号)の色変換装置の構成を示す図である。

    【図14】 本発明で改良の対象とした先の出願(特願平3−296660号)の色変換装置の構成を示す図である。

    【符号の説明】

    1…基準データ用色補正メモリ、2…補間データ用メモリ、3…補間用加算器、4…補間用強度選択信号出力メモリ、5…補間用強度信号出力メモリ、6…補間用乗算器、7…補間用領域選択信号出力メモリ、8…比較器、
    9…アドレス変換メモリ、10…下位ビット修正データメモリ、11…領域制御器、12…反転制御器、13…
    1次元データ変換メモリ、14…最大発生比較器、15
    …最小発生比較器、16…最大最小生成メモリ、17…
    下位ビット生成メモリ、18…TRC(1次元データ変換メモリ)、19…2次元データ変換メモリ、20…ワイアードオア、21…シフトレジスター、23…乗算器、24…インバーター、25…インクリメンター、2
    6…定数加算器。

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈