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Method for selecting orifice for reducing pressure pulsation in piping system

阅读:956发布:2021-05-25

专利汇可以提供Method for selecting orifice for reducing pressure pulsation in piping system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To automatically select the optimum combination of the kind and the position of an orifice in a piping system by using a Boltzmann machine which is one of the models of a neural network relating to the method of selecting the orifice for reducing the pressure pulsation of the piping system due to the pressure fluctuation of a pressurizing source such as a reciprocating compressor or the like. CONSTITUTION:An unit matrix UM for indicating the kind of the orifice and the position where the orifice can be inserted to is defined and the energy function of a network is defined by the weighting addition of a first function to be minimum when one unit Uik which is '1' is present in each row and each column of the unit matrix UM and a second function for evaluating a difference between a pulsation pressure value and a reference value. The kind and position of the orifice are decided by the state of the unit Uik at the time of convergence by the method of simulated annealing.,下面是Method for selecting orifice for reducing pressure pulsation in piping system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】配管系における圧力脈動の低減のために前記配管系内に挿入するオリフィスの種類と位置とをボルツマンマシンを用いて選定する方法であって、 オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置とを示すユニットマトリックスを定義し、 前記ユニットマトリックスの各行及び各列に1であるユニットが1つずつあるときに最小となる第1の関数と、
    脈動圧力値と基準値との差を評価する第2の関数との加重加算によってネットワークのエネルギー関数を定義し、 模擬焼き鈍しの方法によって収束したときのユニットの状態によって、オリフィスの種類と位置とを決定することを特徴とする配管系における圧力脈動の低減のためのオリフィス選定方法。
  • 【請求項2】配管系における圧力脈動の低減のために前記配管系内に挿入するオリフィスの種類と位置とをボルツマンマシンを用いて選定する方法であって、 オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置及び脈動圧力値を評価する要素とを示すユニットマトリックスを定義し、 ネットワークのエネルギー関数Eを次式のように定義し、 E=(A・E1+B・E2)/(n+1) 但し、E1:ユニットマトリックスの拘束条件を与える関数 E2:脈動圧力値と基準値との差を評価する関数 A:E1の重み B:E2の重み n:脈動圧力値が基準値を超えた要素の個数 模擬焼き鈍しの方法によって収束したときのユニットの状態によって、オリフィスの種類と位置とを決定することを特徴とする配管系における圧力脈動の低減のためのオリフィス選定方法。
  • 【請求項3】配管系における圧力脈動の低減のために前記配管系内に挿入するオリフィスの種類と位置とをボルツマンマシンを用いて選定する方法であって、 圧力脈動解析を行って基準値を超える要素を求める第1
    ステップ、 オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置及び脈動圧力値を評価する要素とを示すユニットマトリックスを定義する第2ステップ、 エネルギー関数に基づいてネットワークのエネルギーを計算する第3ステップ、 ネットワークのエネルギー状態が収束したか否かを判断し、収束した場合には処理を終了し、収束していない場合には次の処理に移行する第4ステップ、 各ユニット間の結合の重み、各ユニットのしきい値、及び各ユニットへの入力の総和を計算する第5ステップ、 入力の総和に基づいてボルツマンの確率を求める第6ステップ、 確率に応じて各ユニットの状態を決定する第7ステップ、 圧力脈動解析を行って脈動圧力を計算する第8ステップ、 第8ステップで計算された脈動圧力が基準値を超えているか否かを判断する第9ステップ、 第9ステップで基準値を超えていないと判断された場合に、第3ステップ以降の処理を繰り返す第10ステップ、 及び、 第9ステップで基準値を超えていると判断された場合に、第5ステップで計算された結合の重み及びしきい値を1回前の値に戻し、第6ステップ以降の処理を繰り返す第11ステップ、 を含んでなることを特徴とする配管系における圧力脈動の低減のためのオリフィス選定方法。
  • 【請求項4】請求項3記載のオリフィス選定方法において、 前記第7ステップで決定された各ユニットの状態が、前回に決定したユニットの状態と同じであるか否かを判断し、同じであれば第3ステップ以降の処理を繰り返すことを特徴とする配管系における圧力脈動の低減のためのオリフィス選定方法。
  • 【請求項5】複数の往復圧縮機によって運転する場合に、これらの往復圧縮機の異なる組み合わせに対して請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方法により最適のオリフィスを選定し、且つ選定したオリフィスを可変可能に取り付けておき、往復圧縮機の運転時の組み合わせに応じて前記オリフィスを最適の状態に可変することを特徴とする配管系における圧力脈動の低減のためのオリフィス選定方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、往復圧縮機などの加圧源の圧変動による配管系の圧力脈動を低減するためのオリフィス選定方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】往復圧縮機から吐出されるガスは間欠的であるため、往復圧縮機に接続された配管内又は機器内に圧力脈動が発生する。 圧力脈動が大きい場合には、圧縮機の性能低下をもたらしたり配管を破損させたりするおそれがあるので、圧力脈動を所定の基準値以下に抑えるように対策を講じる必要がある。 そのような基準値を定めた規格として、例えば米国石油協会規格(API規格)がある。

    【0003】配管系の圧力脈動を低減する方法として、
    適当な種類(縮径比)のオリフィスを配管系の適所に挿入することが知られている。 オリフィスを挿入すると圧力脈動は減少するが、しかし、オリフィスを挿入することによりエネルギーロスが生じて効率が低下するので、
    挿入するオリフィスの個数はなるべく少なく且つその縮径比はなるべく1に近いものが好ましい。

    【0004】したがって、圧力脈動を基準値以下に抑え且つ効率の低下を最小限に抑えるために、基準値を超えずにできるだけ基準値に近い圧力脈動となるようなオリフィスの種類と位置との最適な組み合わせを選定する必要がある。

    【0005】従来において、オリフィスの種類と位置を選定するために、配管系における圧力脈動をシミュレーションする圧力脈動解析装置(又は圧力脈動解析プログラム「PULSAS」)が用いられている(特開平4−
    62446号公報、「往復圧縮機配管系の圧力脈動解析」神戸製鋼技報Vol. 37No. 1、「往復圧縮機の圧力脈動解析」同Vol. 41No. 1)。

    【0006】つまり、まず、圧力脈動解析装置を用いて配管系の圧力脈動解析を行うことによって、配管系の位置及び周波数に対する脈動圧力値を求める。 基準値を超える脈動圧力値がある場合に、操作者の勘と経験に基づいて適当な位置にオリフィスを模擬的に挿入し、又は位置を変更し、再度圧力脈動解析を行う。 従来においては、これらの操作を試行錯誤で繰り返すことによって、
    オリフィスの種類と位置とについての最適と思われる組み合わせを見つけ出していた。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来の選定方法では、どんな種類のオリフィスを配管系のどこに配置するか、という重要な点について、操作者の勘と経験に頼っているため、操作者に対して高度な熟練と工学的センスが要求され、且つ多くの時間を要しているとともに、操作者の個人差によっても結果が異なってくるという問題があった。

    【0008】本発明は、ニューラルネットワークのモデルの一つであるボルツマンマシンを用い、配管系におけるオリフィスの種類及び位置の最適の組み合わせを自動的に選定するための方法を提供することを目的とする。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方法は、上述の課題を解決するため、配管系における圧力脈動の低減のために前記配管系内に挿入するオリフィスの種類と位置とをボルツマンマシンを用いて選定する方法であって、オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置とを示すユニットマトリックスを定義し、前記ユニットマトリックスの各行及び各列に1であるユニットが1つずつあるときに最小となる第1の関数と、脈動圧力値と基準値との差を評価する第2の関数との加重加算によってネットワークのエネルギー関数を定義し、模擬焼き鈍しの方法によって収束したときのユニットの状態によって、オリフィスの種類と位置とを決定する方法である。

    【0010】請求項2の発明に係る方法は、オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置及び脈動圧力値を評価する要素とを示すユニットマトリックスを定義し、
    ネットワークのエネルギー関数Eを次式のように定義し、 E=(A・E1+B・E2)/(n+1) 但し、E1:ユニットマトリックスの拘束条件を与える関数 E2:脈動圧力値と基準値との差を評価する関数 A:E1の重み B:E2の重み n:脈動圧力値が基準値を超えた要素の個数 模擬焼き鈍しの方法によって収束したときのユニットの状態によって、オリフィスの種類と位置とを決定する方法である。

    【0011】請求項3の発明に係る方法は、圧力脈動解析を行って基準値を超える要素を求める第1ステップ、
    オリフィスの種類とオリフィスを挿入可能な位置及び脈動圧力値を評価する要素とを示すユニットマトリックスを定義する第2ステップ、エネルギー関数に基づいてネットワークのエネルギーを計算する第3ステップ、ネットワークのエネルギー状態が収束したか否かを判断し、
    収束した場合には処理を終了し、収束していない場合には次の処理に移行する第4ステップ、各ユニット間の結合の重み、各ユニットのしきい値、及び各ユニットへの入力の総和を計算する第5ステップ、入力の総和に基づいてボルツマンの確率を求める第6ステップ、確率に応じて各ユニットの状態を決定する第7ステップ、圧力脈動解析を行って脈動圧力を計算する第8ステップ、第8
    ステップで計算された脈動圧力が基準値を超えているか否かを判断する第9ステップ、第9ステップで基準値を超えていないと判断された場合に、第3ステップ以降の処理を繰り返す第10ステップ、及び、第9ステップで基準値を超えていると判断された場合に、第5ステップで計算された結合の重み及びしきい値を1回前の値に戻し、第6ステップ以降の処理を繰り返す第11ステップ、を含んでなる方法である。

    【0012】請求項4の発明に係る方法は、前記第7ステップで決定された各ユニットの状態が、前回に決定したユニットの状態と同じであるか否かを判断し、同じであれば第3ステップ以降の処理を繰り返す方法である。

    【0013】請求項5の発明に係る方法は、複数の往復圧縮機によって運転する場合に、これらの往復圧縮機の異なる組み合わせに対して請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方法により最適のオリフィスを選定し、且つ選定したオリフィスを可変可能に取り付けておき、往復圧縮機の運転時の組み合わせに応じて前記オリフィスを最適の状態に可変する方法である。

    【0014】

    【作用】ボルツマンマシンは、原則としてネットワークのエネルギーを下げるように動作するので、最適化問題の変数をニューロン(ユニット)の状態に、目的関数をネットワークのエネルギーに対応付けることができれば、これらのメカニズムによって組み合わせ最適化問題が解けることが知られている。

    【0015】本発明においては、ユニットマトリックスの各行及び各列に1であるユニットが1つずつあるときに最小となる第1の関数と、脈動圧力値と基準値との差を評価する第2の関数との加重加算によってネットワークの目的関数(エネルギー関数)を定義することによって、オリフィスの種類及び位置の組み合わせを選定するという最適化問題の解が得られる。

    【0016】オリフィスの種類及び位置は、収束したときのユニットマトリックスにおけるユニットの状態により決定される。

    【0017】

    【実施例】図7は本発明の方法に用いるニューロン(ユニット)Uiのモデルを示す図である。 なお、ユニットUの添字であるiは、使用される箇所に応じて、j,i
    k,jlなどのように異ならせている。

    【0018】図7において、ユニットUiへの入力の総和Iiは、次の(1)式で示される。

    【0019】

    【数1】

    【0020】但し、Wij:ユニットUiとユニットU
    jとの結合の重み Si :外部からの入力 θi :ユニットUiのしきい値 ユニットUiの状態(これも「Ui」で示す)は、入力の総和Iiに応じて変化する。 ボルツマンマシンでは、
    ニューラルネットワークにおけるユニットの状態の変化が確率的に行われる。 すなわち、入力の総和Iiに基づいて、次の(2)式に示す確率でユニットUiの新しい状態が「1」に設定される。

    【0021】

    【数2】

    【0022】但し、T:ネットワークの温度(>0) ここで、ネットワークにおけるある状態aのエネルギ関数E(a)を次の(3)式のように定義する。

    【0023】

    【数3】

    【0024】ここで、Ui(a)は、状態aにおけるユニットUiの値である。 上述の(2)式に示すような確率でユニットUiの状態を変化させると、E(a)は最小値に近づくことが知られている。

    【0025】さて、次に、本実施例のニューラルネットワークで用いるユニットマトリックスUM及びエネルギー関数Eについて説明する。 図1は本発明に係るユニットマトリックスUMの例を示す図、図4は配管系PLのモデルの一例を示す図である。

    【0026】図4に示す配管系PLでは、2台の圧縮機CA,CBによって圧縮されたガスが、配管PP、スナッバSNA,SNB、連結要素E9、クーラーCL、スクラバSRなどを経由して開放端から出力される。 但し、圧縮機CAと配管PPとの接続部分は閉じられた状態である。

    【0027】この配管系PLにおける圧力脈動を解析するために、先に述べた公知の圧力脈動解析装置(PUL
    SAS)が用いられる。 圧力脈動解析装置は、有限要素法を適用して配管内における流体の圧力脈動を解析し、
    配管系PLの各位置(要素)における基本波成分及び高調波成分の圧力脈動の数値解を得るものである。

    【0028】圧力脈動解析装置によると、例えば図5に示すように、各周波数成分毎に、横軸に沿った位置(要素)に対する脈動圧力値が示される。 破線は基準値(A
    PI規格値)VSTである。 また、図6に示すように、
    横軸を周波数、縦軸を圧力として、基本波及びn次高調波の脈動圧力値が実線の棒グラフで示され、基準値VS
    Tが破線で示される。

    【0029】図1において、ユニットマトリックスUM
    は、オリフィスの種類O1,O2,…Okが行方向に、
    オリフィスの位置(流量節点)Q1,Q2,…Qm、及び脈動圧力値が基準値を超える要素P1,P2,…Pn
    が列方向に、それぞれ配置されて構成されている。

    【0030】オリフィスの種類として、例えば、縮径比が1/2、1/3、1/4などのものをO1,O2,
    …,Ok−1というように対応付け、縮径比が1/1であるダミーオリフィスをOkに対応付け、合計k種類のオリフィスを用いることとしている。 しかし、各種類のオリフィスをm個の各節点(流量節点)Q1,Q2,…
    Qmに対応付けることを可能とするため、各種類のオリフィスをm個ずつ準備し、合計(k×m)個のオリフィスを配置して(k×m)の列を設けている。 なお、ダミーオリフィスは、節点Qにオリフィスを挿入しないときに使用するためのものであり、これをm個準備することによって、実際に挿入するオリフィスが1個以下である場合にも対応可能なようになっている。

    【0031】オリフィスの位置として、配管系PL上にとったm個の節点Q1,Q2,…Qmが準備されている。 要素P1,P2,…Pnは、圧力脈動解析を行って脈動圧力値が基準値を超えるl個の要素P1,P2,…
    Plを得た場合に、実際にはこれらの全部の要素を用いるのではなく、各次数の振動モードを考慮することによってそれよりも少ない要素P1,P2,…Pn(n<
    l)としたものである。

    【0032】このようにして、オリフィスを挿入する位置(行)と種類(列)を示すユニットマトリックスUM
    ができ上がる。 なお、ユニットマトリックスUMを正方行列とするために以下の操作を行う。 (1)n+m≧m×kの場合には、(n+m−m×k)
    個のOkを追加する。 (2)n+m<m×kの場合には、〔m×k−(n+
    m)〕個の流量節点Qm+1,Qm+2…を追加する。

    【0033】ユニットマトリックスUMにおいて、ユニットUiの値が「1」である場合に、それに該当する位置Q1,Q2,…Qmに該当する種類O1,O2,…,
    Okのオリフィスを挿入することを示す。

    【0034】このようなユニットマトリックスUMに対して、各要素の脈動圧力値と基準値との差の2乗が最小になるときにネットワークのエネルギが最小となるように、ユニットUiの結合を決める。

    【0035】まず、次の2つの関数E1,E2を定義する。 (1)ユニットマトリックスUMの拘束条件を与える関数E1を次の(4)式に示すように定める。 関数E1
    は、ユニットマトリックスUMの各行各列に「1」であるユニットUiがそれぞれ1つずつあるときに最小値が0となる関数である。

    【0036】

    【数4】

    【0037】(2)要素Piでの脈動圧力値と基準値との差を評価する関数E2を次の(5)式に示すように定める。

    【0038】

    【数5】

    【0039】但し、係数Ciは次の(6)式によって示される。 Ci=(Ai−pi) 2 ……(6) ここで、Ai及びpiは要素Piでの基準値および脈動圧力値である。 また、節点に関する係数Ckは「0」とする。

    【0040】次に、エネルギー関数(目的関数)Eを、
    次の(7)式に示すように、上述した2つの関数E1,
    E2の重み付けの和として定義する。 E=(A・E1+B・E2)/(n+1) ……(7) ここで、nは脈動圧力値が基準値を超えた要素の個数である。

    【0041】さらに、γ=A/B、δ=B/T0(T0
    は初期温度)とすると、(7)式は次の(8)式のように変形できる。 E=B(γE1+E2)/(n+1) ……(8) この(8)式を展開すると、次の(9)式のようになる。

    【0042】

    【数6】

    【0043】ここで、δij、δklはクロネッカのデルタである。 (3)式で外部からの入力Siを「0」としたときのエネルギ関数E(a)の式と(9)式とを比較すると、ネットワークにおけるユニットUikとユニットUjlとの結合の重みWikjl、及びユニットU
    ikのしきい値θikは、次の(10)式及び(11)
    式のようになる。

    【0044】

    【数7】

    【0045】これらの(10)式及び(11)式を(1)式に代入することにより、ユニットUikへの入力の総和Iikが求められる。 この入力の総和Iikに基づいて、(2)式に示す確率によってユニットUik
    の新しい状態を設定していく。

    【0046】このとき、模擬焼き鈍しの方法を適用する。 つまり、ネットワークのエネルギーを最小値付近に到達させるために、ネットワークの状態変化を行わせながら、ネットワークの温度Tを次の(12)式に示すように除々に下げていく。

    【0047】T=T0exp(D・L) ……(12) ここで、T0は先に述べたように初期温度(=B/δ)
    であり、Dは負の定数(本実施例では「−0.02」とした)であり、Lは状態変化の繰り返し数である。

    【0048】次に、図2及び図3に示すフローチャートに基づいてオリフィス選定のための処理又は操作について説明する。 まず、収束計算の繰り返し回数を表す変数Lを「0」に初期化し(#1)、圧力脈動解析装置により圧力脈動解析を行って基準値を超える要素P1,P
    2,…Pnを求める(#2)。

    【0049】オリフィスの種類O1,O2,…,Ok及び取り付け可能な位置Q1,Q2,…Qmを入力し(#
    3)、ユニットマトリックスUMの各ユニットUikの初期値を入力して「0」に初期化し(#4)、変数Lに1を加算する(#5)。 ネットワークの温度Tを(1
    2)式に基づいて求め(#6)、γを自動算出する(#
    7)。

    【0050】ここで、γは2つの関数E1,E2の重みの比(A/B)であり、各δに対して最適な値がプログラムによって自動的に決定される。 すなわち、収束計算を行っていく中で、関数E1が「0」にならない場合には、関数E1に関する重みAが小さ過ぎると見なされ、
    γがγ=a・Hにしたがって増加するように処理され、
    これによって関数E1の重みAを増加させる。 なお、H
    はE1が「0」でない回数である。 また、aは2つの関数E1,E2の比に関連する定数であり、2つの関数E
    1,E2のバランスが保持されるように、例えば、0.
    001〜0.004程度の値が用いられる。

    【0051】エネルギー関数Eの計算を行い(#8)、
    収束したか否かの判断を行う(#9)。 本実施例では、
    全部のユニットUikの状態が連続10回にわたって何の変化もない場合には、ネットワークがその状態に収束したものと判断し、処理を終了する。

    【0052】収束していない場合には、結合の重みWi
    kjl及びしきい値θikを(10)式及び(11)式に基づいて計算し、(1)式に基づいて入力の総和Ii
    kを求める(#11)。

    【0053】次に、入力の総和Iikから上述の(2)
    式に基づいて確率Gikを求め(#12)、求めた確率Gikの値をその都度発生させた乱数Rと比較する(#
    13)。

    【0054】確率Gikが乱数Rよりも大きいときには(#13でイエス)、当該ユニットUikの状態を「1」とし(#14)、そうでない場合には当該ユニットUikの状態を「0」とする(#15)。

    【0055】ユニットマトリックスUMの状態、つまりオリフィスの組み合わせが前回と異なっている場合には(#16でイエス)、圧力脈動解析を行って脈動圧力値を計算し(#17)、計算した脈動圧力値が基準値を超えていない場合には(#18でノー)、ステップ#11
    で計算された結合の重みWikjl及びしきい値θik
    をレジスタW,θにそれぞれ保持し(#19)、ステップ#5以降を繰り返す。

    【0056】脈動圧力値が基準値を超えている場合には(#18でイエス)、結合の重みWikjl及びしきい値θikを、前回に計算してレジスタW,θに保持した値とし、且つ入力の総和Iiを算出し(#20)、ステップ#12以降を繰り返す。 つまり、この場合には、結合の重みWikjl及びしきい値θikを更新することなく、新たに発生した乱数Rを用いてユニットUikの状態を決定し、これによって新たなオリフィスの組み合わせを選出する。

    【0057】前回と同一のオリフィスの組み合わせが選出されている場合には(#16でイエス)、ステップ#
    5以降を繰り返す。 ステップ#5以降が繰り返されることにより、ネットワークの温度Tが徐々に低下していきながら、エネルギー関数Eが最小値に近づいていき、ユニットマトリックスUMの各行各列のユニットUikがそれぞれ1つだけ「1」となり、且つ脈動圧力値と基準値との差が最小となる。 脈動圧力値が基準値を超える要素が含まれていた場合には、ステップ#12以降が繰り返されることによってそのようなオリフィスの組み合わせが自動的に取り除かれる。 つまり、基準値を超える要素がなくなるまで、次々と発生された乱数Rとの比較によってユニットUikの状態が決定され、ユニットマトリックスUMの状態が変化する。

    【0058】このように、フローチャートの内容が繰り返して実行されることにより、脈動圧力値が基準値を超えない範囲で基準値に近づくとともに、予め設定した各節点Q1,Q2,…Qmに対して挿入すべきオリフィスの種類O1,O2,…,Okが自動的に決定される。

    【0059】したがって、収束した後のユニットマトリックスUMにより示される位置及び種類のオリフィスを選定し、それらを配管系PLに実際に挿入することによって、脈動圧力値を基準値以下に抑え且つ効率の低下を最小限に抑えることができる。

    【0060】図6はオリフィスを取り付ける前後における脈動圧力値の状態の一例を示す図である。 これらの図で、図6(a)はある要素Paにおけるオリフィス取り付け前の状態、図6(b)はある要素Paにおけるオリフィス取り付け後の状態、図6(c)はある要素Pbにおけるオリフィス取り付け前の状態、図6(d)はある要素Pbにおけるオリフィス取り付け後の状態を示す。

    【0061】図6(b)(d)に示されるように、基準値VSTを越えることなく基準値VSTに近い解を選定していることが分かる。 ところで、上述した方法により、配管系PLにおける種々の運転状態におけるオリフィスの最適な位置と種類を選定し、且つ選定したオリフィスを可変可能に取り付けておき、実際の運転状態に応じてオリフィスを最適の状態に可変調整することが可能である。

    【0062】例えば、図4に示すような圧縮機CAと配管PPとの接続部分が閉じられた運転状態の他に、圧縮機CAと配管PPとの接続部分が開かれた運転状態、さらには圧縮機CBと配管PPとの接続部分が閉じられた運転状態などにおいて、それぞれ最適のオリフィスの位置と種類を選定しておき、それぞれ選定された状態を実現することが可能なように可変型のオリフィスを取り付けておくことによって、実際の種々の運転状態に合わせてオリフィスを可変調整し、脈動圧力値を基準値以下に抑え且つ効率の低下を最小限に抑えることができる。

    【0063】上述の実施例においては、脈動圧力値をA
    PI規格値で定められた基準値VST以下に抑えるようにした例について説明したが、基準値VSTとして他の適当な値を設定することが可能である。 また、脈動圧力値を基準値以下に抑えることなく、単に基準値にできるだけ近づけたい場合にも適用することができる。

    【0064】上述の実施例において、ボルツマンマシンは、例えば高速の汎用コンピュータ上でシミュレーションを行うことにより、また専用のニューロチップを用いることにより、それぞれ実現することができる。 ユニットマトリックスUMの行及び列の数は、配管系PLの状態、オリフィスの種類、節点又は要素のとり方などに応じて種々変更することができる。 フローチャートの内容又は順序は本発明の主旨に沿って変更することが可能である。

    【0065】

    【発明の効果】本発明によると、配管系におけるオリフィスの種類及び位置の最適の組み合わせを自動的に選定することができ、高度の熟練度や工学的センスを有していなくても少ない時間で最適のオリフィスを選定することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るユニットマトリックスの例を示す図である。

    【図2】オリフィス選定のための処理又は操作を示すフローチャートである。

    【図3】オリフィス選定のための処理又は操作を示すフローチャートである。

    【図4】配管系のモデルの一例を示す図である。

    【図5】オリフィスを取り付ける前におけるある周波数成分の脈動圧力値の状態の解析結果を示す図である。

    【図6】オリフィスを取り付ける前後における脈動圧力値の状態の解析結果の一例を示す図である。

    【図7】本発明の方法に用いるニューロンのモデルを示す図である。

    【符号の説明】

    UM ユニットマトリックス O1,O2,Ok 種類(オリフィスの種類) Q1,Q2,Qm 節点(オリフィスの位置) P1,P2,Pn 要素(脈動圧力値を評価する要素)

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