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Method and device for classifying pattern

阅读:72发布:2022-06-14

专利汇可以提供Method and device for classifying pattern专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To quickly and inexpensively classify patterns.
CONSTITUTION: A classification device which classifies patterns, especially, paper money or coins consists of plural classifiers 8a to 8k operated in accordance with linear separation formulas and plural evaluation elements 9a to 9h (AND gates). Each classifier distinguishes two classifications based on weighted feature vectors to generate a corresponding binary output signal 12. Evaluation elements generate discrimination data indicating classifications, to which patterns correspond, based on this output signal. Components and weights of feature vectors are obtained for respective classifiers and are stored in a table in the preparation stage and are used for pattern classification.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO,下面是Method and device for classifying pattern专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 検出装置(1)と、検出装置(1)から供給される一連の物理的特徴の値に基づきパターン、特に紙幣あるいは貨幣を分類する分類装置(4)とを有する装置であって、分類装置(4)は特徴を伝達する入力データバス(5)を介して検出装置(1)と接続され、
    出力データバス(6)を介して自動サービス装置(7)
    と接続されるパターン分類装置において、 分類装置(4)には、それぞれ可能性のある2つの類のパターンを区別してその区別をそれぞれ出力信号によって表す複数の分類器(8)が設けられ、 分類器(8)のぞれぞれは、パターンの一連の特徴から選び出された成分を有する固有の特徴ベクトルに基づいて分類を行ない、 分類装置(4)には、出力信号からパターンの対応する類を表す判定データを発生する評価素子(9)と遮断素子(10)が設けらることを特徴とするパターン分類装置。
  • 【請求項2】 分類器(8)のそれぞれはその特徴ベクトルの各成分を特徴に関連する所定の重み係数で乗算し、このようにして得られた積を加算して分離値とし、
    その値を用いて区別を行い、出力信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  • 【請求項3】 分類器(8)のそれぞれが複数の導線からなる特徴入力(11)と出力信号を出力するための分類出力(12)とを有し、 分類器(8)の特徴入力(11)が入力データバス(5)と接続されており、 評価素子(9)が直接あるいは遮断素子(10)の一つを介して分類出力(12)と接続された入力を有し、 出力データバス(6)が評価素子(9)の出力と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  • 【請求項4】 分類器(8)の出力信号が2進の値であることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  • 【請求項5】 分類器(8)のそれぞれが加算素子(1
    3)と、加算素子(13)の後段に接続された比較素子(14)と、出力側がそれぞれ加算素子(13)の入力と接続され、入力側がそれぞれ特徴入力(11)の導線の一つに接続された複数の乗算素子(15)とを有し、
    比較素子(14)が分類出力(12)に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  • 【請求項6】 評価素子(9)が2進のアンドゲートであって、遮断素子(10)が2進のインバータであることを特徴とする請求項4あるいは5に記載の装置。
  • 【請求項7】 請求項1に記載の装置の分類パラメータを求める方法において、 準備段階において各分類器(8)について、特徴ベクトルの特徴が相関関係にないが、分類器(8)が区別する両類の区別に本質的に寄与するように定められ、 重み係数も準備段階において区別が信頼性をもって可能になるように選ばれることを特徴とする分類パラメータを求める方法。
  • 【請求項8】 準備段階において各類の所定数のパターンからそれぞれ一連の測定値が検出され、 前記測定値から各分類器(8)について、分類器によって区別される2つの類の分離値の両平均値の差(ax)
    が最大となり、また両類のそれぞれの分離値のばらつきが最小となるように、特徴ベクトルが選択されかつ特徴ベクトルの各特徴について重み係数が計算されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、パターン分類装置および方法、更に詳細には、検出装置と、検出装置から供給される一連の物理的特徴の値に基づきパターン、特に紙幣あるいは貨幣を分類する分類装置とを有する装置であって、分類装置は特徴を伝達する入データバスを介して検出装置と接続され、出力データバスを介して自動サービス装置と接続されるパターン分類装置及び方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】この種の装置と方法は好ましくは自動販売機、自動両替機などに多用されており、これらの自動機においては価値に従って、例えば1ドル、2ドルおよび5ドル紙幣の分類が行われ、またオリジナルとコピーの分類が行われる。

    【0003】磁気材料(例えば磁気インク)を有する被検査物の種々の領域間の磁場の強さの差が基準値と比較され、それによって例えば本物の1ドル紙幣をコピーと区別するこの種の方法が知られている(EP02045
    74A2)。

    【0004】また、被検査物の画像部分によって反射される電磁線の強度値を処理して、被検査物をオリジナルのピクセルマトリクスと比較すること(EP00678
    98B1)あるいはオリジナルに対する違いを2つのn
    次元ベクトル間の度の形で(DE3040963A
    1)、あるいは相互相関関数として(EP008413
    7A2)表現し評価することが知られている。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、1秒の数分の1の間にパターンを安価に分類することができる、冒頭で述べた種類の装置及び方法を提供することである。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明では、分類装置には、それぞれ可能性のある2つの類のパターンを区別してその区別をそれぞれ出力信号によって表す複数の分類器が設けられ、分類器のぞれぞれは、パターンの一連の特徴から選び出された成分を有する固有の特徴ベクトルに基づいて分類を行ない、分類装置には、出力信号からパターンの対応する類を表す判定データを発生する評価素子と遮断素子が設けらる構成を採用した。

    【0007】

    【作用】このような構成において、分類器のそれぞれは、その特徴ベクトルの各成分を特徴に関連する所定の重み係数で乗算し、このようにして得られた積を加算して分離値とし、その値を用いて区別を行い、出力信号を発生する。

    【0008】又、各分類器のそれぞれは、加算素子と、
    加算素子の後段に接続された比較素子と、出力側がそれぞれ加算素子の入力と接続され、入力側がそれぞれ特徴入力の導線の一つに接続された複数の乗算素子とを有し、比較素子が分類出力に接続されている。

    【0009】好ましくは、準備段階において各分類器について、特徴ベクトルの特徴が相関関係にないが、分類器が区別する両類の区別に本質的に寄与するように定められ、また、重み係数も準備段階において区別が信頼性をもって可能になるように選ばれる。

    【0010】具体的には、準備段階において各類の所定数のパターンからそれぞれ一連の測定値が検出され、その測定値から各分類器について、分類器によって区別される2つの類の分離値の両平均値の差が最大となり、また両類のそれぞれの分離値のばらつき(分散)が最小となるように、特徴ベクトルが選択されかつ特徴ベクトルの各特徴について重み係数が計算される。

    【0011】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図面に示し以下で詳細に説明する。

    【0012】図1において符号1は検出装置を示し、検出装置1はほぼ入口2と、被検査物3を移送する不図示の移送装置と、被検査物のパターンを測定する同様に不図示のセンサ装置とを有する。 分類装置4は入力データバス5を介して検出装置1と接続され、出力データバス6を介して自動サービス装置7と接続されている。

    【0013】図2には分類装置4が図示されており、分類装置はこの場合には1、2、5および10ドル紙幣とそのコピーを区別するように設計されている。 分類装置は、複数の分類器8、少なくともそれぞれ2つの入力と1つの出力とを有する複数の評価素子9、並びに遮断素子10を有する。 各分類器8は複数の導線からなる特徴入力11と分類出力12を有し、特徴入力は入力データバス5と接続されている。

    【0014】1ドル紙幣を2ドル紙幣と区別する第1の分類器8aはその出力側が第1の評価素子9aの第1の入力と、また第1の遮断素子10aを介して第2の評価素子9bの第1の入力と接続されている。

    【0015】1ドル紙幣を5ドル紙幣と区別する第2の分類器8bはその出力側が第1の評価素子9aの第2の入力と、また第2の遮断素子10bを介して第3の評価素子9cの第1の入力と接続されている。

    【0016】1ドル紙幣を10ドル紙幣と区別する第3
    の分類器8cはその出力側が第1の評価素子9aの第3
    の入力と、また第3の遮断素子10cを介して第4の評価素子9dの第1の入力と接続されている。

    【0017】2ドル紙幣を5ドル紙幣と区別する第4の分類器8dはその出力側が第2の評価素子9bの第2の入力と、また第4の遮断素子10dを介して第3の評価素子9cの第2の入力と接続されている。

    【0018】2ドル紙幣を10ドル紙幣と区別する第5
    の分類器8eはその出力側が第2の評価素子9bの第3
    の入力と、また第5の遮断素子10eを介して第4の評価素子9dの第2の入力と接続されている。

    【0019】5ドル紙幣を10ドル紙幣と区別する第6
    の分類器8fはその出力側が第3の評価素子9cの第3
    の入力と、また第6の遮断素子10fを介して第4の評価素子9dの第3の入力と接続されている。

    【0020】1、2、5及び10ドル紙幣を他の用紙と区別する第7の分類器8gの分類出力12は出力データバス6へ導かれている。

    【0021】本物の1ドル紙幣をそのコピーと区別する第8の分類器8hの分類出力12は第5の評価素子9e
    の第1の入力へ導かれており、第5の評価素子は第1の評価素子9aの出力と接続された第2の入力を有し、かつその出力側は出力データバス6と接続されている。

    【0022】本物の2ドル紙幣をそのコピーと区別する第9の分類器8iの分類出力12は第6の評価素子9f
    の第1の入力へ導かれており、第6の評価素子は第2の評価素子9bの出力と接続された第2の入力を有し、かつその出力側はデータバス6と接続されている。

    【0023】本物の5ドル紙幣をそのコピーと区別する第10の分類器8jの分類出力12は、第7の評価素子9gの第1の入力へ導かれており、第7の評価素子は第3の評価素子9cの出力と接続された第2の入力を有し、かつその出力側は出力データバス6と接続されている。

    【0024】本物の10ドル紙幣をそのコピーと区別する第11の分類器8kの分類出力12は、第8の評価素子9hの第1の入力と接続され、第8の評価素子は第4
    の評価素子9dの出力と接続された第2の入力を有し、
    かつその出力側は出力データバス6と接続されている。

    【0025】図3には分類器8のブロック回路図が示されており、分類器8は複数の入力を有する加算素子1
    3、加算素子13の後段に接続された比較素子14及び出力側が加算素子13の入力と接続された複数の乗算素子15を有し、乗算素子の入力側はそれぞれ特徴入力1
    1の導線のいずれかと接続されている。 分類出力12は比較素子14の出力である。

    【0026】被検査物(本実施例においては磁気インクを有する紙幣)3は、移送装置の入口2(図1)へ供給され、移送装置によって被検査物3は、被検査物3のパターンを測定するセンサ装置を通過して案内される。 パターンとしては、被検査物3の一連の物理的特徴の値が用いられる。 実施例においてはパターンは、被検査物の長さにわたって分布する異なる500の箇所で少なくとも1つの磁場センサによって測定された磁場強度の50
    0の値から形成される。

    【0027】好ましくは直列に接続された2つの磁場センサが、紙幣の長手方向の中心線に対して対称に互いに並べて配置されており、紙幣の長手方向における2つの異なる平行な軌跡上の磁場強度の2つの値がそれぞれ同時に2つの値の合計として検出され、それによって紙幣は長手方向において異なる4つの向きで入口に供給されるにも拘らず、所定の紙幣に対して異なる2列の特徴だけを測定することになる。 好ましくは測定点は長手方向において等間隔であるので、考えられる2列は値の順序が逆になることだけが異なる。

    【0028】また、パターンを被検査物の画像部分から反射される電磁光線の強度値から構成することも可能である。 被検査物がコインである場合には、被検査物がぶつかるときに発生する音のレベルから求めた音響スペクトルの周波数からパターンを形成することもできる。

    【0029】検出装置1において特徴の値は規格化あるいは量子化して記憶され、それぞれパターンに従ってフィルタ処理される。

    【0030】被検査物の特徴の値は、好ましくはアナログ形状で入力データバス5を介して分類装置4へ供給される。 入力データバス5は好ましくは各特徴について専用の導線を有するので、分類装置4はすべての特徴の値を同時に得ることができる。 しかしまた、値が検出装置1に格納されており、かつ検出装置1が公知のように値をグループ毎に入力データバス5へ供給するマルチプレクサを有する場合、あるいは分類装置4からの値が入力データバス5を介してグループ毎に呼び出される場合には、それに応じて少ない数の導線を有する入力データバス5にすることもできる。

    【0031】被検査物は種々の方法で入口2へ供給され、それによって測定された特徴が2つの異なる順序で発生しうるので、データバス5は好ましくは切り替え素子5aを有する。 この切り替え素子は分類装置4によって前提とされている導線に対する特徴の対応方向を検出して、特徴あるいは導線を対応が全く逆になるように対で交換する。

    【0032】各分類器8(図2)は特徴入力11に発生する特徴ベクトルに基づいて被検査物を可能性のある2
    つの類に区別する。 特徴ベクトルは測定された一連の特徴の部分量を有しており、原則的に各分類器8において他の特徴と合成される。 特徴ベクトルの組成及び各分類器に関する分類パラメータは準備段階で求められる。 すなわち分類器8は好ましくは顧客に固有の素子、いわゆるASICである。

    【0033】分類器8の出力信号から評価素子9は遮断素子10を用いて出力データ線6に出力される判定データを形成する。 その判定データにより被検査物のパターンの対応する類が示される。 この判定データに基づいて自動サービス装置7においてサービスが行なわれる。

    【0034】各分類器8の分類出力12の出力信号は好ましくは2進の「0」あるいは「1」である。 それによって遮断素子10は2進のインバータによって、かつ評価素子9はアンドゲートによって実現することができる。 もちろん分類装置4において遮断素子10と評価素子9の組み合せによって得られるブール関数を他のゲート、例えばノアゲートあるいはナンドゲートによって実現することもできる。

    【0035】次に分類装置4の機能を検査の場合を用いて説明する。

    【0036】第1例で被検査物が1ドル紙幣である場合には第1の分類器8aと第2の分類器8b及び第3の分類器8cも出力信号「1」を有し、それによって第1の評価素子9aの出力には値「1」が出力される。 第1の遮断素子10aは、その出力の値が「0」となっており、それにより公知のように第2の評価素子9bの出力の値を「0」にする。 従って第6の評価素子9fの出力にも同様に値「0」が現れ、被検査物が2ドル紙幣でないことが示される。 さらに第2の遮断素子10bないし第3の遮断素子10cは第3の評価素子9cないし第4
    の評価素子9dの出力と、従って第7の評価素子9gないし第8の評価素子9hの出力に値「0」をもたらす。
    これは、被検査物が5ドル紙幣でないこと、ないしは1
    0ドル紙幣でないことを意味している。

    【0037】第7の分類器8gの分類出力12における値は「1」であり、それは被検査物が1、2、5あるいは10ドル紙幣であって、単なる用紙ではないことを意味している。 第8の分類器8hは本物の1ドル紙幣をそのコピーと区別し、その分類出力12における値「1」
    によって被検査物が本物であることを示す。 従って被検査物が本物である場合には評価素子9eの出力には値「1」が発生し、コピーである場合には値「0」が発生する。

    【0038】第2例で被検査物が2ドル紙幣である場合には、第1の分類器8aの分類出力12は値「0」を有し、それによって第1の評価素子9aの出力には値「0」が発生する。 それによって第5の評価素子9eの出力にも値「0」が発生し、被検査物が1ドル紙幣でないことが表示される。 第4ないし第5の分類器8dないし8eの分類出力12は値「1」を有し、それによって第4ないし第5の遮断素子10dないし10eの出力は「0」となる。 従って第3ないし第4の評価素子9cないし9dの値は「0」となり、それによって第7ないし第8の評価素子9gないし9hの出力にも値「0」が発生する。 これは、被検査物が5ドル紙幣でないこと、ないしは10ドル紙幣でないことを意味する。

    【0039】さらに第1の分類器8aの分類出力12の値が「0」になることによって第1の遮断素子10aの出力の値は「1」となり、それによって第2の評価素子9bの3つの入力はすべて値「1」を有する。 第7の分類器8gの分類出力12の値は「1」であり、それは被検査物が1、2、5あるいは10ドル紙幣であって、単なる用紙ではないことを意味している。 第9の分類器8
    iは本物の2ドル紙幣をそのコピーと区別するものであって、その分類出力12の値が「1」であることは被検査物が本物であることを示している。 従って第6の評価素子9fの出力には被検査物が本物であれば値「1」が発生し、またコピーである場合には値「0」が発生する。

    【0040】さらに図2を用いて容易に理解できるように、5ドル紙幣が本物であれば第7の分類器8gの分類出力並びに第7の評価素子9gの出力はそれぞれ値「1」を有し、かつ第7の分類器8gの分類出力12の値が「1」であることと第8の評価素子9hの出力の値「1」によって10ドル紙幣が本物であることが示される。

    【0041】オリジナルとそのコピーは非常に似通っているので、好ましくは第1のグループの分類器8によって紙幣の値が分類され、第2のグループの分類器8によってオリジナルがそのコピーから分離される。 各値の紙幣はそれぞれ分類器8によって他の値の紙幣から分離される。 4種類の値の紙幣がある場合には、4つの要素の内2つは繰り返しがないので6つの組み合せが生じ、従って6つの分類器8a、8b、8c、8d、8e及び8
    fからなる第1グループが形成される。 第2のグループは各値の紙幣について対応する分類器8h、8i、8j
    あるいは8kを有する。 さらに取り扱う値(ここでは1
    $、2$、5$及び10$)の紙幣を他の用紙と区別するために分類器8gが使用される。

    【0042】さらに分類器8を有するここには示されていない他の回路例も可能である。 例えばそれぞれ1つの分類器8によって各類を他の類から区別することもできる。 この種の装置にすると、4種類の値の紙幣およびその4種類のコピーを分離するためには8つの要素のうち2つは繰り返さずに28の組み合せが生じ、従って28
    の分類器8が必要となる。

    【0043】分類器8は原理的にそれぞれ線形の分離式によって動作し、その分離式に従って特徴入力11に出力される特徴ベクトルから分離値が計算される。 その場合、分離式と特徴ベクトルはそれぞれ個々の分類器8について最適に構成されており、従って確実な分離ないし分類が可能になる。

    【0044】次に、各分類器8について最適な分離式を見いだす方法を説明する。

    【0045】線形に重み付けされた複数の特徴の合計に基づいてパターンを分類することが知られている(ニーマン(H.Niemann、「パターンの分類(Kla
    ssifikation von Mustern)」
    ベルリン、ハイデルベルク、ベルリン、東京、スプリンガー出版1983)。

    【0046】

    【数1】

    【0047】式(G1)は分離式であり、mは特徴の数、xiは分類すべきパターンの測定値の付された特徴、biはxiに関連する重み係数である。 分離値Xにより各類のパターンが他の類のパターンと区別される。

    【0048】多数の類のパターンを分離し、分類すべきパターンが互いに極めて類似している場合には、安価な構成で全ての類を確実に互いに分離できる線形の分離式が存在しない可能性がある。

    【0049】好ましくは、分離式(G1)はそれぞれ正確に2つの類を分離するのに用いられる。 そのために、
    準備段階で処理コンピュータを用いて複数の得られる特徴から、相関関係になくかつ重み付けを最適にしたとき両類の分離に本質的に寄与する特徴を求めておく。

    【0050】準備段階ではそれぞれの分類器8に対して分離すべきそれぞれの2つの類のばらつきを考慮して特徴ベクトルと重みが求められる。

    【0051】データベースとしてそれぞれの類に対して十分な数(例えば百)の試料に関して一連の測定された特徴が用意される。 試料として第1の類Aに対してm個の特徴を有するnA個の試料が、また第2の類Bに対してはm個の特徴を有するnB個の試料が用意される。 類Aの試料の個数nAは、類Bの試料の個数nBと異るようにすることもできる。

    【0052】好ましくは試料は検出装置1を用いて測定され、それにより例えば移送装置の速度変動等の実際に発生する全ての外乱が測定値のばらつきに影響するようにする。

    【0053】類Aは、例えば真正の1ドル紙幣を、また類Bは1ドル紙幣のコピーを意味する。

    【0054】一連の類Aと類Bの測定値は好ましくは2
    つのマトリクスに組織化される。 類Aに関する第1のマトリクスXAはm行とnA列を有し、一方類Bに関する第2のマトリクスXBはm行とnB列を有する。

    【0055】従って類Aの個々の測定値はマトリクスX
    Aの要素XijA、 XijA;i=1…m;j=1…nA (G
    2) となる。 そして類Bの個々の測定値はマトリクスXBの要素XijB、 XijB;i=1…m;j=1…nB (G
    3) となる。 さらにデータベースに基づいて以下の他の量が計算される。

    【0056】類Aないし類Bの個々の特徴iの測定値の平均値XiA'ないしXiB'が

    【0057】

    【数2】

    【0058】に従って計算される。 なお平均値に付した「'」は平均を示すものであって、式内ではそれぞれX
    の上に「−」を付して示されている。

    【0059】類Aと類B間のこの平均値の差a1は、

    【0060】

    【数3】

    【0061】となる。

    【0062】両類のj番目の試料の分離値XjAとXjBはマトリクスXAないしXBから

    【0063】

    【数4】

    【0064】により求められる。

    【0065】両類の分離値の平均値XA'とXB'は、

    【0066】

    【数5】

    【0067】となる。

    【0068】分離値の平均値XA'とXB'の差axは、

    【0069】

    【数6】

    【0070】となる。

    【0071】(G8)、(G5)、(G7a)及び(G
    7b)から、

    【0072】

    【数7】

    【0073】が得られる。

    【0074】各試料に対して試料の各分離値と分離値の平均値との偏差の平方の合計Tは、

    【0075】

    【数8】

    【0076】となる。

    【0077】この合計Tは分離値XAとXBのばらつきの平方の合計に相当する。

    【0078】以下においては表現を扱いやすくするために、3つの特徴のみを考察する。 すなわちm=3とするが、これは本発明の普遍性を制限するものではない。

    【0079】重みbi(但しi=1…m)は、式(G
    9)における2つの類の分離値の平均値の差axが最大で、式(G10)における2つの類の分離値のばらつきの平方の合計Tが最小になるように定められる。 これは(ax)の2乗/Tが最大である場合に満たされる。 従って(ax)の2乗/Tの重みbiに関する第1の微分が求められ、ゼロに等しく設定される。 即ち、

    【0080】

    【数9】

    【0081】式(G11)に商の規則を適用すると、

    【0082】

    【数10】

    【0083】となる。 従って、

    【0084】

    【数11】

    【0085】となる。

    【0086】式(G9)から、

    【0087】

    【数12】

    【0088】となることが明らかである。

    【0089】従って式(G4a)と(G4b)を考慮して式(G10)に式(G6a)と(G6b)を代入すると、3つの特徴について、

    【0090】

    【数13】

    【0091】が得られる。

    【0092】それに関する微分は、

    【0093】

    【数14】

    【0094】となる。 変形すると、

    【0095】

    【数15】

    【0096】となり、式(G16)の2つの表現が、

    【0097】

    【数16】

    【0098】で置き換えられる。 (S11)Aの表現は、

    【0099】

    【数17】

    【0100】で表現される類Aにおける第1の特徴の測定値の経験的分散(ρx11)の2乗と同様である。

    【0101】式(G17a)と(G17b)から両類A
    とBの第1の特徴のばらつきの平方の合計が形成され、
    それをS11とすると、 S11=(S11)A+(S11)B (G18) となる。 式(G16)において、重み付けを行う場合に特徴間に種々の相互相関係数が見られる。 すなわち例えば測定値X1jA(j=1…nAの場合)と測定値X2jA
    (j=1…nAの場合)の間、すなわち類Aの第1と第2の特徴の間、従ってマトリクスXAの第1と第2行の間に相互相関係数が見られる。 この相互相関係数を(S
    12)Aとすると、

    【0102】

    【数18】

    【0103】となる。 同様に式(G16)には測定値X
    1jB(j=1…nBの場合)と測定値X2jB(j=1…nB
    の場合)の間、すなわち類Bの第1と第2の特徴間、従ってマトリクスXBの第1と第2行間に相互相関係数が存在する。 この相互相関係数を(S12)Bとすると、

    【0104】

    【数19】

    【0105】となる。 (G19a)と(G19b)を置き換えると、 S12=(S12)A+(S12)B (G20) S12と同じ方法に従って(G16)から S13=(S13)A+(S13)B (G21) が得られる。 式(G16)は式(G18)、(G19)
    及び(G21)により、 dT/db1=2(b1S11+b2S12+b3S13) (G22) のようになる。

    【0106】式(G13)においてi=1の場合式(G
    22)と(G14)を用いると、 b1S11+b2S12+b3S13=a1・T/ax (G23) が得られる。

    【0107】式(G16)のdT/db1が展開されたのと同様に、dT/db2及びdT/db3が変換される。 さらにS11ないしS12のような方法に従って、係数S22、S33ないしS23が用いられる。 それによって式(13)から、 b1S11+b2S12+b3S13=a1 (G24a) b1S12+b2S22+b3S23=a2 (G24b) b1S13+b2S23+b3S33=a3 (G24c) の3つの展開式が得られる。 もちろん、係数に関してS
    12=S21、S13=S31及びS23=S32が成立することは自明である。

    【0108】式(G24a…c)においては式(G1
    3)ないし(G23)の因数T/axは受け継がれていない。 それによって重要な比(ax)の2乗/Tに対する影響がなくなる。 というのはすべての重みb1…bmの乗算によって(ax)の2乗/Tの値が変化しないからである。 これは式(G9)と(G15)から明らかである。 重要なのは重みb1…bmの互いの比であって、その絶対値ではない。

    【0109】3つの式(G24a…c)を用いて3つの未知の重みb1、b2ないしb3が計算される。 従って特徴がm箇である場合にはm箇の式(G24)が生じ、従って準備段階において、線形の分離式(G1)を最適に定めるm箇の重みを計算することができる。

    【0110】この式(G24)の構成は驚くほど簡単である。 未知の重みbの係数Sは直接それぞれ2つの特徴間の類AとBの相互相関係数の合計である。 各係数Sのインデックスないし係数Sにおいて考慮される2つの特徴のインデックスは、特徴のインデックスに従って配置されている式(G24)の係数Sの位置(行、列)に直接対応する。

    【0111】分類器8のそれぞれについて分離しようとする2つの類AとBを確実に分離できるようにするために、分類器8のそれぞれについて特徴ベクトルが次のように、すなわち式(G5)と(G9)に記述されている差axの絶対値ができるだけ大きく、かつ分離値XAないしXBのばらつきσAとσBができるだけ小さくなるように、定められる。

    【0112】図4には関数h(XA)と他の関数h(X
    B)、平均値XA'とXB'、差ax並びに平均値XA'とXB'の中央にしきい値Sが示されている。 関数h(X
    A)は類Aの分離値XAの相対頻度を示し、一方関数h
    (XB)は類Bの分離値XBの相対頻度を表す。 2つの類AとBを確実に分離するために、x軸と頻度関数h(X
    A)の領域XA'±q・σAに囲まれた第1の面積と、x
    軸と頻度関数h(XB)の領域XB'±q・σBに囲まれた第2の面積が実際に重なり合ってはならないので、 |ax|−q(σA+σB)≧0 (G2
    5) の関係が成立する。

    【0113】因数qが大きくなるにつれて、2つの類A
    とBが分離される確実性が増大する。 好ましくは因数q
    は少なくとも3である。

    【0114】類Aのばらつきの2乗σXA(2乗)と類B
    のばらつきの2乗σXB(2乗)は、

    【0115】

    【数20】

    【0116】のように計算される。

    【0117】図5は準備段階で使用される学習方法のフローチャートを示すものであって、この学習方法は各分類器8のいずれにも使用され、この学習方法を用いて分類器8のそれぞれに関する特徴ベクトルと重みが定められる。 学習方法において符号AとBで示される類は関連する分類器8が分離する類である。

    【0118】学習方法の開始16と終了17の間に初期化ステップ18と、初期化ステップ18に連続する反復ステップ19が設けられている。

    【0119】初期化ステップ18においては得られるm
    箇の特徴から個数pの開始特徴が選択されて、特徴ベクトルに関連付けられる。 その場合、個数pは好ましくは約10である。 開始特徴は任意に選択することができる。 しかしこれらをランダムに選択するのではなく、2
    つの類AあるいはBのいずれかについて測定された一連の特徴から自己相関関数を形成し、それらをゼロに設定する際にできるだけ大きな値を有する特徴を捜し出して開始特徴として用いると効果的である。

    【0120】実際の特徴ベクトルについて、p箇の未知の重みについて式(G24)を作成して解くことによって、重みb1…bpが計算される。 次に式(G9)と(G5)に従って分離値の平均値の差axが、また式(G26a)ないし(G26b)に従ってばらつきσA
    ないしσBが計算され、それによって初期化ステップが終了する。

    【0121】反復ステップ19においてはサーチステップ20の次に計算ステップ21が続き、その後に選択ステップ22が続く。

    【0122】サーチステップ20において使用できる特徴から他の新しい特徴が選択され、従って特徴ベクトルが拡大され、かつ個数pが1だけ増分される。

    【0123】計算ステップ21においては、p箇の未知の重みについて式(G24)が設定され、かつ解かれることによって、実際の特徴ベクトルについて重みb1…
    bpが定められる。 次に式(G9)と(G5)に従って差axに関する新しい値ax*と、式(G26a)ないし(G26b)に従ってばらつきσAないしσBの新しい値σA*とσB*が計算される。

    【0124】選択ステップ22はまず最初に2つの可能なステップを有する第1の分岐23を有する。 その場合、分岐の一方は認容ステップ24であり、他方は否認ステップ25である。

    【0125】分岐23においては前回選択された特徴が2つの類AとBを良好に分離するかどうかを判定し、分離が良好な場合には認容ステップ24へ分岐し、そうでない場合には否認ステップ25へ分岐する。 2つの類の分離値の平均値の差axが分離値のばらつき以上に増大する場合、すなわち次のブール表現が真である場合に、
    分離がより良好になる。

    【0126】 ((|ax*|−|ax|)≧k・(σA*−σA))及び ((|ax*|−|ax|)≧k・(σB*−σB)) なお、因数kは好ましくは約3である。

    【0127】認容ステップ24においては差axの値がその新しい値ax*によって、ばらつきσAとσBの値が対応する新しい値σA*ないしσB*によって置き換えられ、従って更新され、一方否認ステップ25においては前のサーチステップ20において選択された特徴が特徴ベクトルから除去され、分離に不適であるとして印を付けられる。

    【0128】選択ステップ22に続いてサーチステップ20あるいは終了17へ続く第2の分岐26が設けらる。 この分岐はブールループ条件を有し、その条件の評価に従って学習方法はサーチステップ20へ進み、あるいは終了される。 特徴ベクトルが2つの類AあるいはB
    を十分に分離する場合には、学習方法は終了される。 それぞれ使用目的及び必要な確実性に従ってループ条件は不等式(G25)に従って形成されるので、必要な距離axに達した場合には終了17で終結し、そうでない場合にはサーチステップ20へ戻る。 ループ条件は例えば、 |ax|≧q(σA+σB) のようになる。

    【0129】各分類器8の特徴入力11は、分類器8が使用するp箇の特徴のそれぞれについて専用の導線11
    1…11p(図3)と専用の乗算素子151…15pを有する。 乗算素子は個々の特徴を関連する重みb1…bpで乗算し、従って重み付けする。 特徴ベクトルの重み付けされたすべての値は加算素子13において加算されて分離値Xとなり、それが比較素子14へ供給される。 それぞれ分離値Xがしきい値Sより大きいかあるいは小さいかに従って、比較素子14において分離出力12の出力信号が変化する。 例えばX≧Sであれば出力信号は「1」
    であり、X<Sの場合には「0」となる。 好ましくは準備段階においてしきい値Sは分離値の2つの平均値X
    A'及びXB'の算術的な平均に定められる。

    【0130】また、比較素子14が2進の出力信号の代わりに多進の値を有する信号あるいはアナログ信号を発生するようにすることもできる。 そうなると、評価素子9と遮断素子10は2進のゲートでは実現できなくなる。

    【0131】図2に示す、それぞれ丁度2つの類を正確に区別する分類器8(時間的に並列して動作できる)を有する分類装置4によれば、設定された課題を確実かつ簡単な方法で解決することができる。

    【0132】分類装置4は、少なくとも1つの適当なプロセッサ上で実行されるプログラムによって実現することも可能である。 その場合、準備段階で得られた分類パラメータは例えば読み出し専用のメモリ(ROM)内にテーブルとして格納される。

    【0133】

    【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば1秒の数分の1の間にパターンを安価にしかも確実に分類することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】パターンを分類する装置の構成を示すブロック図である。

    【図2】紙幣を分類する装置の詳細な構成を示すブロック図である。

    【図3】分類器の具体的な構成を示すブロック図である。

    【図4】分類器が分離する2つの類の分離値の頻度分布を示す線図である。

    【図5】分類器の特徴ベクトルと重みを決定する学習方法のフローチャート図である。

    【符号の説明】

    1 検出装置 4 分類装置 8 分類器 9 評価素子 10 遮断素子 11 特徴入力 12 分類出力 13 加算素子 14 比較素子 15 乗算素子

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