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Method for adjusting signal waveform equalizer and the signal waveform equalizer

阅读:691发布:2021-01-18

专利汇可以提供Method for adjusting signal waveform equalizer and the signal waveform equalizer专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To provide a signal waveform equalizer adjusting method and the signal waveform equalizer capable of adaptively corresponding to a change with the passage of time in a line state by using multilayer perceptron. CONSTITUTION:The weight values of fixed weights 110a to 110d, 130a to 130c in multilayer perceptron are set up by preceding learning, the weight values are fixed during the operation of the signal waveform equalizer, variable weights 20 are adjusted at the time of preceding learning and during the operation of the signal waveform equalizer at real time, and connection between the weight 20 and a unit 120b and the connection of an output from a weight adjusting circuit 15 are respectively selected by a switch 21. In a preceding learning phase, the learning of all units is executed by a teacher signal to regulate weight values. In a real time phase, the fixed weights are not adjusted and the switching of the switch 21 or the output of an input result of a collation signal to the perceptron is compared with the teacher signal by a weight adjusting circuit 15 to adjust the value of the weight 20.,下面是Method for adjusting signal waveform equalizer and the signal waveform equalizer专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力し、これらの演算結果に対して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力し、前記第二の演算結果に対して第三の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する多層パーセプトロンを使用て信号波形の整形を行い、 この多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値は事前に学習することにより規定し、 これらの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項2】請求項1記載の信号波形等化器の調整方法において、 前記多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンク上に複数のウェイトを設け、 前記ウェイトの値の変更は、前記同一リンク上の複数のウェイトを切り換えることにより行われることを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項3】請求項2記載の信号波形等化器の調整方法において、 前記同一リンク上の複数のウェイトの切替えは、前記多層パーセプトロンに入力される入力信号に関するパラメータに基づいて行われることを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項4】請求項1記載の信号波形等化器の調整方法において、 前記多層パーセプトロンには適宜較正信号が入力され、 前記ウェイトの値の変更手段が、前記較正信号入力に対応する前記多層パーセプトロンの出力値および教師信号に基づいて、前記少なくとも一つのウェイトの値を変更することを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の信号波形等化器の調整方法において、 前記多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値の規定は誤差逆伝播法により行われることを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5記載の信号波形等化器の調整方法において、 前記多層パーセプトロンを構成する第一の層の単位ユニットの入力は出力の値が常に1である第二の層の単位ユニットの出力であり、 前記第一の層の単位ユニットと前記第二の層の単位ユニット間のリンクのウェイトの値を可変とすることにより前記第一の層の単位ユニットのバイアスの値の調整を行うことを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項7】独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する入力ノードを複数個有する入力処理手段と、該入力処理手段内の複数の入力ノードから複数の演算結果を入力して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する少なくとも1段の中間ノードを複数個有する中間処理手段と、該中間処理手段内の複数の中間ノードから複数の演算処理結果を入力して第三の演算を行い、1つの出力信号を出力する複数の出力ノードを有する出力処理手段とを有する多層パーセプトロンを有し、 この多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する手段を有する信号波形等化器。
  • 【請求項8】独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する入力ノードを複数個有する入力処理手段と、該入力処理手段内の複数の入力ノードから複数の演算結果を入力して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する少なくとも1段の中間ノードを複数個有する中間処理手段と、該中間処理手段内の複数の中間ノードから複数の演算処理結果を入力して第三の演算を行い、1つの出力信号を出力する複数の出力ノードを有する出力処理手段とを有する多層パーセプトロンを有し、 この多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値を事前に学習することにより規定する手段と、 これらの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する手段を有する信号波形等化器。
  • 【請求項9】請求項7または請求項8の多層パーセプトロンを使用した信号波形等化器において、 この多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクに複数ののウェイトの設定手段を設け、 前記ウェイトの値の変更は、前記複数のウェイトを切り換えることにより行われることを特徴とする信号波形等化器。
  • 【請求項10】請求項9信号波形等化器の調整方法において、 前記同一リンク上の複数のウェイトの切替えは、前記多層パーセプトロンに入力される入力信号のパラメータに基づいて行われることを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項11】請求項7または請求項8記載の信号波形等化器において、 前記多層パーセプトロンには適宜較正信号が入力され、 前記ウェイトの値の変更手段が、前記較正信号入力に対応する前記多層パーセプトロンの出力値および教師信号に基づいて、前記少なくとも一つのウェイトの値を実時間的に変更することを特徴とする多層パーセプトロンを使用した信号波形等化器。
  • 【請求項12】請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、または請求項11記載の信号波形等化器において、 前記多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値の規定は誤差逆伝播法により行われることを特徴とする信号波形等化器の調整方法。
  • 【請求項13】請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、または請求項12記載の信号波形等化器において、 前記多層パーセプトロンを構成する第一の層の単位ユニットの入力は出力の値が常に1である第二の層の単位ユニットの出力であり、 前記第一の層の単位ユニットと前記第二の層の単位ユニット間のリンクのウェイトの値を可変とすることにより前記第一の層の単位ユニットのバイアスの値の調整を行うことを特徴とする信号波形等化器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は多層パーセプトロンを使用した信号波形等化器の調整方法および信号波形等化器に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来から、多層パーセプトロンを使用した等化器として、以下に述べるような方法が知られている。 多層パーセプトロンでは、ユニット間のリンクのウェイトを調整することにより、任意の入出関数を近似することができる。 このことを応用して、例えば通信回線上で波形が変形した信号、あるいは記録装置での記録再生の際に波形が変形した信号を多層パーセプトロンの入力とし、多層パーセプトロンの出力が変形前の信号(通信回線に送出される前の信号、または記録装置に書き込まれた信号)と一致するようにウェイトを調整することにより信号波形等化器を構成することができる。

    【0003】多層パーセプトロンを信号波形等化器に使用する場合、多層パーセプトロンのウェイト調整の手法には大きく分けて次の2つがある。 (1)事前学習型ウェイト調整:多層パーセプトロンのウェイトの調整をあらかじめ行っておき、この多層パーセプトロンを使用した信号波形等化器が通信機器や記録装置に組み込まれ、実際に使用される時には、ウェイトの調整を行わない方法である。

    【0004】(2)実時間学習型ウェイト調整:等化器と共に多層パーセプトロンのウェイト調整回路を機器に組み込み、伝送される信号、または記録される信号の中に較正用信号を適宜挿入し、この構成用信号に基づいてウェイトの調整をおこなう方法である。 この方法をとることにより、多層パーセプトロンを信号波形等化器として使用しつつウェイト調整を行うことができる。

    【0005】これらの方法を用いて多層パーセプトロンのウェイトを調整することにより、多層パーセプトロンを用いた信号波形等化器を構成することができる。

    【0006】以下、実時間学習型ウェイト調整方法について説明する。 図6は、従来の多層パーセプトロン2の構成を示す図である。 図6において、従来の多層パーセプトロン2は、入力層10、中間層12、および出力層14と、各層間のリンク11、13と、ウェイト調整回路15から構成され、実時間学習型ウェイト調整を行う3層の多層パーセプトロンである。 入力層10は、単位ユニット100a、100bから構成される多層パーセプトロン2の入力層である。 入力層と中間層のリンク1
    1は、入力層10と中間層12に含まれる単位ユニット100a、100b、120a、120bのそれぞれを結合するリンクである。

    【0007】中間層12は、単位ユニット120a、1
    20bから構成される、多層パーセプトロン2の中間層である。 中間層と出力層のリンク13は、中間層12と出力層14に含まれる単位ユニット120a、120
    b、140a、140bのそれぞれを結合するリンクである。 出力層14は、単位ユニット140a、140b
    から構成される多層パーセプトロン2の出力層である。

    【0008】ウェイト調整回路15は、比較回路16
    a、16bから出力される多層パーセプトロン2の出力と教師信号の誤差情報に基づいて入力層と中間層のリンク11および中間層と出力層のリンク13のウェイト1
    10a〜110d、130a〜130dの調整を行う回路である。 比較回路16a、16bは多層パーセプトロン2の出力と教師信号の誤差を検出し、ウェイト調整回路15に出力する比較回路である。

    【0009】以下、多層パーセプトロン2を使用した信号波形等化器の動作を説明する。 適応型等化器では実時間学習が必要なので、ウェイト調整回路15が信号波形等化器とともに通信機器(図示せず)に組み込まれる。
    通信回線を通ることによって変形した信号が入力層10
    に入力され、出力層14から整形された信号となって出力される。

    【0010】通信回線を通る信号の中には、伝送したい信号に混じって信号波形等化器較正用の信号が適宜挿入され、また、較正用信号に対する望ましい出力値(教師信号)が用意されている。 較正用信号が信号波形等化器に入力された場合、信号波形等化器の出力と教師信号とが比較回路16で比較され、その結果情報がウェイト調整回路15に入力される。

    【0011】ウェイト調整回路15は前記誤差情報に基づいて誤差逆伝播法によりウェイト調整量を決定し、信号波形等化器(多層パーセプトロン2)の出力と教師信号の誤差が小さくなるように入力層と中間層のリンク1
    1および中間層と出力層のリンク13ウェイト110a
    〜110d、130a〜130dが調整される。

    【0012】図6の多層パーセプトロン2では、調整されるウェイトは8個あり、ウェイト調整回路15も8通りの異なる調整信号を発生しなければならない。 なお、
    ここでは2種類の信号(例えば、ステレオ音声信号の左チャネルと右チャネル)が一組となっており、これらが相互に干渉して変形する場合を想定している。 従って、
    入力層10、出力層14とも2個ずつの単位ユニットで構成されている。 しかし、例えば、信号の種類が1種類個のみの場合、あるいは信号の種類が3種類、あるいは4種類個で1組になる場合は、それに応じた個数の入力層10および出力層14それぞれの単位ユニットが必要となる。

    【0013】ここでは、通信回線を通ることによって変形した信号を整形する信号波形等化器を例として示したが、記録装置への記録再生によって変形した信号を整形する信号波形等化器も、全く同様にして構成することができる。

    【0014】

    【発明が解決しようとする課題】以上述べた、事前学習型のウェイト調整方法によれば、多層パーセプトロンを信号波形等化器に使用した場合、経時的な回線状態の変化に適応的に信号波形等化器の特性を対応させることが難しく、また、事前に学習したウェイトの値が実情に合わない、また、事前にウェイトを調整するための時間的負担および労力が大きいという問題点があった。

    【0015】また、実時間学習型ウェイト調整方法によれば、入力信号の変形の度合に応じて、あるいは、回線状態の経時的変化に応じて特性を変える適応型信号波形等化器を構成することが可能である。 しかし、一般に多層パーセプトロンのリンクの数は多く、それらのウェイトのすべてを実時間に調整するためには、大規模な回路が必要、あるいは多層パーセプトロンの回路に高速な素子を用いなければならない等の問題があった。

    【0016】この問題の一つの対策としては、一部のリンクのウェイトのみを可変とし、他を固定して、変更を要するウェイトの数を少なくする方法がある。 しかしこの場合、固定ウェイトの値の設定をいかに行うかが問題となる。

    【0017】本発明は、以上に述べたような問題点に鑑みてなされたものであり、経時的な回線状態の変化に適応的に信号波形等化器の特性を対応させることでき、また、固定ウェイトを調整するための時間的負担および労力を減らすことができ、また、回路規模が小さく、しかも特殊な素子を使用しない信号波形等化器の調整方法および信号波形等化器を提供することを目的とする。

    【0018】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の信号波形等化器の調整方法および波形等化器は、独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力し、これらの演算結果に対して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力し、前記第二の演算結果に対して第三の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する多層パーセプトロンを使用て信号波形の整形を行い、この多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値は事前に学習することにより規定し、これらの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する。

    【0019】また、前記多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンク上に複数のウェイトを設け、前記ウェイトの値の変更は、前記同一リンク上の複数のウェイトを切り換えることにより行われることを特徴とする。

    【0020】また、前記同一リンク上の複数のウェイトの切替えは、前記多層パーセプトロンに入力される入力信号に関するパラメータに基づいて行われることを特徴とする。

    【0021】また、前記多層パーセプトロンには適宜較正信号が入力され、前記ウェイトの値の変更手段が、前記較正信号入力に対応する前記多層パーセプトロンの出力値および教師信号に基づいて、前記少なくとも一つのウェイトの値を変更することを特徴とする。

    【0022】また、前記多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値の規定は誤差逆伝播法により行われることを特徴とする。

    【0023】また、前記多層パーセプトロンを構成する第一の層の単位ユニットの入力は出力の値が常に1である第二の層の単位ユニットの出力であり、前記第一の層の単位ユニットと前記第二の層の単位ユニット間のリンクのウェイトの値を可変とすることにより前記第一の層の単位ユニットのバイアスの値の調整を行うことを特徴とする。

    【0024】また、独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する入力ノードを複数個有する入力処理手段と、該入力処理手段内の複数の入力ノードから複数の演算結果を入力して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する少なくとも1段の中間ノードを複数個有する中間処理手段と、該中間処理手段内の複数の中間ノードから複数の演算処理結果を入力して第三の演算を行い、1つの出力信号を出力する複数の出力ノードを有する出力処理手段とを有する多層パーセプトロンを有し、この多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する手段を有する。

    【0025】また、独立した1つの信号入力に対して第一の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する入力ノードを複数個有する入力処理手段と、該入力処理手段内の複数の入力ノードから複数の演算結果を入力して第二の演算を行い、複数の演算処理結果を出力する少なくとも1段の中間ノードを複数個有する中間処理手段と、該中間処理手段内の複数の中間ノードから複数の演算処理結果を入力して第三の演算を行い、1つの出力信号を出力する複数の出力ノードを有する出力処理手段とを有する多層パーセプトロンを有し、この多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値を事前に学習することにより規定する手段と、これらの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクのウェイトの値を実時間的に変更する手段を有する。

    【0026】また、この多層パーセプトロンの単位ユニット間の少なくとも一つのリンクに複数ののウェイトの設定手段を設け、前記ウェイトの値の変更は、前記複数のウェイトを切り換えることにより行われることを特徴とする。

    【0027】また、前記同一リンク上の複数のウェイトの切替えは、前記多層パーセプトロンに入力される入力信号のパラメータに基づいて行われることを特徴とする。

    【0028】また、前記多層パーセプトロンには適宜較正信号が入力され、前記ウェイトの値の変更手段が、前記較正信号入力に対応する前記多層パーセプトロンの出力値および教師信号に基づいて、前記少なくとも一つのウェイトの値を実時間的に変更することを特徴とする。

    【0029】また、前記多層パーセプトロンの単位ユニット間のリンクの全てのウェイトの値の規定は誤差逆伝播法により行われることを特徴とする。

    【0030】また、前記多層パーセプトロンを構成する第一の層の単位ユニットの入力は出力の値が常に1である第二の層の単位ユニットの出力であり、前記第一の層の単位ユニットと前記第二の層の単位ユニット間のリンクのウェイトの値を可変とすることにより前記第一の層の単位ユニットのバイアスの値の調整を行うことを特徴とする。

    【0031】

    【作用】多層パーセプトロンのリンクを可変リンクと固定リンクに分け、可変リンクのウェイト調整のみを実時間で行うことにより、ウェイト調整回路を単純小型なもとし、また、比較的低速な素子で構成可能としている。
    また、多層パーセプトロンの固定リンクのウェイトを事前学習によって調整することにより、固定リンクの値の設定を経験則やトライアルアンドエラーによる設定の場合と比較して、より適切な値に調整している。

    【0032】

    【実施例】以下、本発明の第一の実施例について説明する。 はじめに、多層パーセプトロンの原理および誤差逆伝搬法の原理を説明する。 まず、多層パーセプトロンの原理について説明する。 多層パーセプトロンは、多入力1出力の単位ユニット(ニューロン)が、信号を伝達するリンクによって層状に多数結合されたネットワークである。 各々のリンクには結合の強さを表すウェイト(重み)と呼ばれる係数が定義されている。

    【0033】各単位ユニットは、リンクによって入力側に結合されている他のいくつかの単位ユニットの出力(アクティビティー)にリンクのウェイトを乗じたものを入力として受け取る。 受け取られた入力は加算され、
    さらに各単位ユニットごとに定義されたバイアス値が加えられて、入力の総和(total j )が計算される(式1)。

    【数1】

    この単位ユニットjへの入力の総和によって、単位ユニットの入出力関数にしたがって単位ユニットのアクティビティー(a

    j )が決まる(式2)。

    【数2】

    【0034】このアクティビティーは出力側リンクを通じて、つぎのユニットに伝えられる様子を図1に示す。
    多層パーセプトロンでは、同じ層内にある単位ユニット間のリンクやフィードバックリンクはなく、信号の流れは、入力層→中間層→・・・→出力層と、一方向である。 入力層の単位ユニットについては、そこに信号を送る他の単位ユニットはなく、パーセプトロンに対する入力をそのまま、単位ユニットのアクティビティーとする。 また、出力層の単位ユニットのアクティビティーをパーセプトロンの出力と見なす。 図2は4入力4出力で4層からなる多層パーセプトロンの例を示す図である。
    単位ユニットの入出力関数としては、sigmoid関数(式3)がよく用いられる。

    【数3】

    sigmoid関数を入出力関数とする単位ユニットからなる3層のパーセプトロンで、中間層の単位ユニット数を十分多くすれば、ウェイトを調整することにより、


    任意の入出力関数を任意の精度で近似できることが知られている。

    【0035】以下、誤差逆伝搬法の原理を説明する。 誤差逆伝搬法(エラーバックプロパゲーション)とは、多層パーセプトロンのウェイトを調整して、その出力を望ましい値(教師信号)に近付けるための一つの手法である。

    【0036】以下、順を追って説明する。 (1)各リンクのウェイトに適当な値を初期値として割り当てる。 (2)入力信号pを入力し、信号を層から層へと伝播させ、各単位ユニットのアクティビティーを求める。 (3)出力層の単位ユニットについては、次式で定義されるδを求める。

    【数4】

    ここで、添字pは「入力信号pが入力されたときの」という意味である。 出力層以外の層の単位ユニットについては、出力層から次々にさかのぼって次式によってδを求める。

    【数5】

    【0037】(4)各単位ユニットでδが求まったら、
    次式にしたがってリンクのウェイトを変更する。

    【数6】

    以上述べた(2)〜(4)の過程を様々な入力信号pとそれに対応する教師信号について繰り返し、出力と教師信号の差がある程度小さくなったら終了する。

    【0038】ここで、(式4)のδは出力層の単位ユニットについて出力と教師信号の差(つまり誤差)から求められる量であり、(式5)のδは出力層で計算された誤差を信号の伝播方向とは逆に入力層側へと次々に送って計算された量である。 このように誤差を逆方向に伝播させてウェイト調整量を求めるので、この手法は誤差逆伝播法と呼ばれる。 なお、パーセプトロンではウェイトの調整と言わずに、学習と呼ぶことが多い。

    【0039】図3は、本発明の第一の多層パーセプトロン1の構成を示す図である。 第一の多層パーセプトロン1は従来の多層パーセプトロン2のウェイト130dを可変ウェイト20a、20b、20cで置換した構成となっている。 図3において、固定ウェイト110a〜1
    10d、130a〜130cは、事前学習によってウェイトの値が設定され、信号波形等化器の動作中にはウェイトの値が固定となる固定ウェイトである。

    【0040】可変ウェイト20a〜20cは、事前学習の際および信号波形等化器の動作中に実時間的にウェイトの値が調整される可変ウェイトである。 スイッチ21
    a、21bは、ウェイト20a〜20bと単位ユニット120b間、およびウェイト調整回路15の出力の接続をそれぞれ選択するスイッチである。

    【0041】ここで述べない第一の多層パーセプトロン1の各部分は従来の多層パーセプトロン2の各部分について同一符号を付した各部分に同じである。 また、第一の多層パーセプトロン1の各部分の接続は図3に示す通りである。 ただし、第一の多層パーセプトロン1を構成する各部分は、アナログ回路、ディジタル回路、あるいは計算機上でソフトウェア的に実現されるかを問わない。

    【0042】以下、第一の多層パーセプトロン1を信号波形等化器に使用した場合の動作について説明する。 リンク20a〜20c、110a〜110d、130a〜
    130cを固定リンク110a〜110d、130a〜
    130cと可変リンク20a、20bに分けたことにより、ウェイト調整も事前学習フェイズと実時間学習フェイズに分けられる。

    【0043】まず、事前学習フェイズにおける第一の多層パーセプトロン1の動作を説明する。 ここでは、入力信号がその変形の度合に応じて、a群、b群、およびc
    群の3つの群に分けられる場合を想定している。 リンクのうち一本に切替スイッチ21aと3通りのウェイト2
    0a〜20cが設けられ、それに応じてウェイト調整回路15から可変リンク20a〜20cに入力されるウェイト調整信号S15 20の行き先もスイッチ21bで切替られる。

    【0044】第一の多層パーセプトロン1にa群の信号を入力した場合は、リンクの切替を行うスイッチ21
    a、ウェイト調整信号S15 20の切替を行うスイッチとも可変リンク20aに接続して調整を行う。 同様に、第一の多層パーセプトロン1にb群の信号を入力した場合は、両方のスイッチを可変リンク20bに接続して調整を行う。 また同様に、第一の多層パーセプトロン1にc
    群の信号を入力した場合は可変リンク20cを調整する。

    【0045】いずれの場合も、他のウェイトは図3の場合と同様に通常の誤差逆伝播法で調整する。 以後、誤差逆伝搬法の原理で説明したのと同様に、信号を次々に入力してはウェイト調整を繰り返し、教師信号との差がある程度小さくなったところで終了する。

    【0046】なお、第一の多層パーセプトロン1に信号を入力する順序は、a群→b群→c群→a群→b群→c
    群と規則正しく入力しても、a群→b群→c群→c群→
    a群→c群→b群などのようにランダムにしてもよい。

    【0047】このようにして、事前学習フェイズが終了すると,可変リンク20a〜20cについては、wa、
    wb、wcの3通りのウェイトの値が決まり、他のリンクでは各々1つのウェイトが決まる。

    【0048】次に、このようにして事前学習フェイズを終了した第一の多層パーセプトロン1を機器に組み込んで、実際に信号波形等化器として使用する実時間フェイズを示す。

    【0049】実時間フェイズにおいては第一の多層パーセプトロン1の構成は図4に示すような構成と等価になる。 図3に示した第一の多層パーセプトロン1の回路から、ウェイト調整回路15、比較回路16、およびスイッチ21bを除いたものをそのまま信号波形等化器として用いる。 すべてのウェイト20a〜20c、110a
    〜110d、130a〜130cは事前学習フェイズで調整を終了し、実時間フェイズにおいては変更を行わない。

    【0050】入力信号の変形の度合に応じてスイッチ2
    1aにより、ウェイト20a〜20cのウェイトの値w
    a,wb,wcを切替えて使用する。 実時間フェイズにおいては事前学習フェイズで使用した較正用信号および教師信号を必要としない。

    【0051】この手法は、入力信号の変形の度合がなんらかのパラメータから推定できる場合に用いることができる。 パラメータに応じてウェイトの切替を行うスイッチ20a〜20cをを切替れることにより回線状態の経時的変化に応じて適応的に信号波形等化器の特性を変更可能であるためである。

    【0052】ここで述べた実時間フェイズにおける信号波形等化器の特性変更方法が適用できる事例としては、
    例えばディスク装置に記録された信号の変形がトラック半径によって決まる場合や、通信回線を通った信号の変形が伝送距離によって決まる1合などである。

    【0053】第一の実施例の第一の多層パーセプトロン1においては、リンクを可変リンクと固定リンクに分け、可変リンク20a〜20cのウェイトの値wa,w
    b,wcのみの調整をスイッチによる選択で実時間的に行うので、ウェイト調整回路15が単純小型なものですみ、また、ウェイト調整回路15を比較的低速な素子でも構成することができる。

    【0054】また、可変リンクの数を減らせるので、調整可能なウェイトを実現するために用いられるメモリの量(デジタル回路で構成した場合)や可変レジスタキャパシタ(アナログ回路で構成した場合)の数を減らすことができる。 さらに、固定リンク110a〜110d、
    130a〜130cのウェイトの値は事前学習によって調整されるので、経験則やトライアルアンドエラーによって設定した場合と比較して、より適切な値に調整することができる。

    【0055】以下、第二の実施例について説明する。 第二の実施例は、実時間フェイズにおける可変リンク20
    a〜20cのウェイトの値の設定方法の変形例である。
    第二の実施例における実時間フェイズにおいては、第一の多層パーセプトロン1は、図5に示す構成と等価になる。 図5の各部分は、図3において、同一符号を付した第一の多層パーセプトロン1の各部分と同じである。

    【0056】事前学習フェイズでスイッチ21a、21
    bが設けられていた可変リンク20aのウェイトの値のみを可変とし、それ以外のウェイトは固定として、ウェイト調整回路と共に機器に組み込む。 事前学習フェイズと同様に、入力信号中に挿入された較正信号と、それに対応する教師信号に基づいて可変リンク20aのウェイト値waの調節を実時間的に行う。 ここで、ウェイト調整回路15は、上記の誤差逆伝播法に従って調整信号S
    15 20を発生する。 しかし、可変ウェイトはただ一つなので、ただ1通りの調整信号S15 20のみを発生する。

    【0057】第二の実施例に示した実時間フェイズの動作においても、第一の実施例で述べたのと同様の効果を得ることができる。

    【0058】以下、第三に実施例について説明する。 第三の実施例は第一の多層パーセプトロン1の構成の変形例である。 第一、および第二の実施例においては、入力信号出力信号が2個の場合にパーセプトロンを用いて信号波形等化器を構成したが、入出力の数が変わっても、
    パーセプトロンで信号波形等化器を構成することができる。 また、パーセプトロンの層の数、中間層の単位ユニットの数は任意であり、中間層では、入出力層の単位ユニットの数と異なる数の単位ユニットが存在してもよい。 いずれの場合でも本発明を応用してウェイトの調整を行うことが可能である。

    【0059】前述の例では、可変リンクは1個のみとしたが、2個以上のリンクを可変としてもよい。 また、どのリンクを可変リンクに選ぶかも任意である。 さらに、
    切替えるウェイトの数は、3個でなく、2個や4個以上でもよい。 また、単位ユニットのウェイトを、出力が常に1であるような特別な単位ユニットからの入力として取り扱う場合は、そのリンクを可変リンクとすることにより、単位ユニットのバイアスの値の調整に本発明を用いることもできる。

    【0060】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、経時的な回線状態の変化に適応的に信号波形等化器の特性を対応させることでき、また、固定ウェイトを調整するための時間的負担および労力を減らすことができ、また、回路規模が小さく、しかも特殊な素子を使用しない信号波形等化器の調整方法および信号波形等化器を提供することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】多層パーセプトロンにおいて、ある単位ユニットのアクティビティーが出力側リンクを通じて、つぎのユニットに伝えられる様子を示す図である。

    【図2】4入力4出力で4層からなるパーセプトロンの例を示す図である。

    【図3】本発明の第一の多層パーセプトロンの構成を示す図である。

    【図4】第一の実施例において、実時間フェイズにおける第一の多層パーセプトロンの構成と等価な多層パーセプトロンの構成を示す図である。

    【図5】第二の実施例において、実時間フェイズにおける第一の多層パーセプトロンの構成と等価な多層パーセプトロンの構成を示す図である。

    【図6】従来の多層パーセプトロンの構成を示す図である

    【符号の説明】

    1・・・第一の多層パーセプトロン 10・・・入力層 11・・・入力層と中間層のリンク 12・・・中間層 13・・・中間層と出力層のリンク 14・・・出力層 100、130、140・・・単位ユニット 120、130・・・リンク 15・・・ウェイト調整回路 16・・・比較回路 20・・・可変リンク 21・・・スイッチ

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