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Waterproof printing paper

阅读:734发布:2023-08-02

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SOLUTION: This waterproof printing paper is produced by coating one surface or both ones of base paper with a coating fluid prepared by mixing core-shell-structured acrylic resin emulsion, inorganic pigment and polyolefin- based fine particles. The coating fluid preferably contains 6-75 pts.wt. total solid content of the inorganic pigment and polyolefin-based fine particles and 3-72 pts.wt. solid content of the inorganic pigment respectively based on 100 pts.wt. solid content of the core-shell-structured acrylic resin emulsion.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Waterproof printing paper专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 基紙の片面または両面に、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、
    ポリオレフィン系微粒子からなる塗工液を塗工してなることを特徴とする印刷用耐水紙。
  • 【請求項2】 塗工液が、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分の合計が6〜75重量部の配合であることを特徴とする請求項1記載の印刷用耐水紙。
  • 【請求項3】 塗工液が、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料の固形分が3〜72重量部の配合であることを特徴とする請求項2記載の印刷用耐水紙。
  • 【請求項4】 前記塗工液を固形分として片面当たりに3〜15g/m 2塗工してなることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項記載の印刷用耐水紙。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、高度な耐性があり、かつオフセット印刷が可能な印刷用耐水紙に関するものである。 さらに詳しくは、屋外用ポスター、宅配伝票、地図用紙などに使用できる印刷用耐水紙であり、ブロッキングがなく、ワインダー作業性、印刷作業性が良好で、優れた刷り上がり面質が得られ、離解可能な印刷用耐水紙に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来から、高度な耐水性を有し、かつ印刷適性のある耐水性シートが開発され、屋外用ポスター、宅配伝票の貼付票、ラベル用紙などに使用されている。

    【0003】そして、このような耐水性シートとしては、本質的に雨水などの影響を受けない合成樹脂を使用し、これをシート状に成形したものの上に顔料などを塗工した耐水シートや、紙と合成樹脂フィルムを貼り合わせ、その合成樹脂フィルム面上に無機填料などを主成分とする印刷層を設けることによって、耐水性と印刷性を兼ね備えた合成紙が発案されている。 前者の具体例には、特開平3−234900号公報があり、後者の具体例には特開平2−33399号公報がある。

    【0004】確かに、上記のような耐水性シートや合成紙は合成樹脂フィルム素材を利用したということもあり、高度な耐水性がある。 また、印刷層を設けたということもあり、合成樹脂フィルムでは得難い印刷性も有している。

    【0005】しかしながら、上記のような耐水性シートは紙に比べて高価であり、また、紙と違って生分解性がないため、これらを破棄した場合には、いつまでもそのままの状態で残存し、廃棄ゴミとして、自然環境を害する結果となる。 また、このような耐水性シートや合成紙を焼却する場合、紙に比べて発熱量が大きく、成分如何によっては、焼却炉を傷める事態を招いたり、有毒ガスを発生させることになる。 さらに、上記のような耐水性シートは導電性小さく、静電気が発生しやすい。 そのため、印刷作業や加工作業で、重走などの給紙トラブルを発生しやすい。

    【0006】一方、上記のような合成紙にあっては、合成樹脂フィルムの存在により使用済みの合成紙を故紙として再利用することができず、ゴミ処理、森林保護、資源の有効利用などの見地から好ましくない。 この他、紙と合成樹脂フィルムとでは、特に温度変化や湿度変化による伸縮特性の差が大きいために、両者を貼り合わせた後に、カールが発生する場合が多く、外観を損ねるほか、印刷作業や加工作業において、給紙部などでトラブルを発生しやすい。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記背景を十分認識し、上記課題の解決を図るべく検討したものであり、その目的は高度な耐水性を有し、かつブロッキングがなく、ワインダー作業性、印刷作業性が良好で、優れた刷り上がり面質が得られ、離解可能な印刷用耐水紙を提供することである。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下に記すような印刷用耐水紙を発明するに至った。

    【0009】即ち、本発明の印刷用耐水紙は、基紙の片面または両面に、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、ポリオレフィン系微粒子からなる塗工液を塗工することを特徴とするものである。

    【0010】本発明において、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分の合計が6〜75重量部の配合であることが好ましい。

    【0011】また、本発明において、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料の固形分が3〜72重量部の配合であることが好ましい。

    【0012】さらに、本発明において、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、ポリオレフィン系微粒子からなる塗工液が固形分として片面当たりに3〜15g/m 2塗工することが好ましい。

    【0013】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷用耐水紙について、詳細に説明する。

    【0014】紙に高度な耐水性を付与させる方法としては、合成樹脂エマルジョンを塗工し紙表面を覆うことが行われているが、ブロッキングの問題があり、安定して市場に供給するために、合成樹脂エマルジョンにワックス成分を含有するタイプが一般的である。

    【0015】しかしながら、本発明者らが目指す印刷用耐水紙は、印刷性も兼ね備える必要があり、ワックス成分を含有する合成樹脂エマルジョンではインキをはじくため使用できない。 また、印刷性を有するためには樹脂成分自体にインキ受理性が必要である。

    【0016】本発明者らは、鋭意検討した結果、コア部にガラス転移点が低く耐水性、柔軟性、造膜成に優れた軟質成分、シェル部にはガラス転移点が高く皮膜硬度の高い硬質成分で構成された、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンを塗工することにより、高度な耐水性とブロッキングの発生が比較的少なく、かつ、比較的良好な印刷性を有する印刷用耐水紙を得ることができた。

    【0017】しかしながら、印刷後の刷り上がり面質について、フォーム印刷物によく見られる、極簡単な罫線やベタ部により構成される図柄などには十分であるが、
    ポスターなどのように繊細な図柄に対しては、この印刷用耐水紙ではまだ不十分であり、改良する必要があった。 また、印刷作業性について、フォーム印刷のように巻き取りでの作業は特に問題は見られないが、枚葉印刷機による作業では、樹脂膜により帯電性が大きくなり、
    静電気により印刷時に紙が重走する問題が発生した。 さらに、操業面では、紙を巻き取る時には皺が入らないよう紙が外側に流れるように溝を切ったロールに抱かせて巻き取るが、紙が樹脂膜で覆われると表面にベタツキ感が発生し滑りが悪くなり、塗工時の巻き取りやワインダー時の巻き取りに皺が発生するという問題が起こった。
    また、この印刷用耐水紙の巻き取りを長期間保管した場合や運搬中において、高温多湿の条件になるとブロッキングを起こすことが判明した。

    【0018】さらに検討し、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンに無機顔料を混合することで上記問題の解決を試みた。 無機顔料は、インキの受理性を向上させるため、コート紙の塗層配合で主成分として一般的に用いられている。 また、無機顔料は鉱物成分であるため導電性が高められ、静電気の発生が防止できる。 また、無機顔料の添加により、アクリル系樹脂エマルジョンの皮膜が有するベタツキ感が解消され、塗工時やワインダー時の皺の発生やブロッキングを抑制できると考えたからである。

    【0019】その結果、無機顔料の添加により印刷作業における、刷り上がり面質の向上と重走の問題は解決できた。 しかしながら、塗工時やワインダー時の皺の問題を解決するためには無機顔料を多量に添加しなければならず、それにより耐水性が著しく低下してしまうことが判明した。 また、無機顔料自体が比較的吸湿し易い性質であるために、高温多湿の条件においてブロッキングが発生するという問題は解決されなかった。 以上のことから、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの有する問題を無機顔料の添加のみで解決することは非常に困難であることが判明した。

    【0020】そこで、さらに鋭意検討し、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンに無機顔料を混合したコート剤に、ポリオレフィン系微粒子を添加することで上記問題の解決を試みた。 ここで使用するポリオレフィン系微粒子とは、滑剤やアンチブロッキング剤として使用されているものである。 即ち、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの有する印刷性の問題を無機顔料で、塗工時やワインダー時で発生する皺とブロッキングの問題をポリオレフィン系樹脂ディスパージョンで解決することを試みたのである。 その結果、上記の問題が全て解決され、本発明の印刷用耐水紙を得ることができた。

    【0021】本発明において用いられる基紙としては、
    特に限定されるわけではないが、NBKP、LBKP、
    NBSP、LBSP、GP、TMPといった木材パルプ、または、ケナフ、バガス、マニラ麻、コットンなどの非木材パルプ、または、古紙パルプを原料とした紙が好適である。 使用にあたっては、これらのパルプを単独あるいは、任意の割合で混合してもよい。 また、このような紙に無機顔料を主成分とするコート剤を塗工した、
    いわゆる塗工紙も基材として好適である。 なお、本発明で言う古紙パルプの原料としては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、
    罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、
    ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。 さらに具体例としては、情報関連記録用紙である非塗工コンピュータ記録用紙、感熱紙、感圧紙などのプリンター記録用紙、およびPPC記録用紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙などの塗工紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、
    包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。

    【0022】本発明において用いられるアクリル系樹脂エマルジョンは、高度な耐水性と比較的良好な耐ブロッキング性を有するものであり、コア部にガラス転移点が低く耐水性、柔軟性、造膜性に優れた軟質成分、シェル部にはガラス転移点が高く皮膜硬度の高い硬質成分で構成された、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンである。 アクリル系樹脂エマルジョンの成分としては、以下に限定されるわけではないが、アクリル酸の他、アクリル酸γ−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、スチレン−アクリル、アクリルアミド、
    アクリロニトリルなどが用いられる。

    【0023】本発明において用いられる無機顔料としては、珊瑚石、ゼオライト、セラミックス、焼成骨粉、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、大谷石、活性炭、活性アルミナ、セピオライトなどの天然鉱物およびこれらの加工品が好適である。 使用にあたっては、これら無機顔料を1種類あるいは2種類以上を混合して用いることができる。

    【0024】本発明において用いられるポリオレフィン系微粒子は、通常、滑剤およびアンチブロッキング剤として用いられるものであり、原料の種類としては、熱可塑性エラストマー、低密度ポリオレフィン、アイオノマー、酢酸ビニル系共重合ポリオレフィン、低分子量ポリオレフィンなどが挙げられる。

    【0025】本発明において、基紙上に塗工される塗工液に使用される耐水化剤は、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンが好ましい。 アクリル系以外の樹脂エマルジョンおよびコア/シェル構造でないアクリル系樹脂エマルジョンを使用した場合、耐水性とブロッキング、印刷適性(刷り上がり面質、印刷作業性)
    のバランスが悪く目的とする印刷用耐水紙が得られない。

    【0026】本発明において、基紙上に塗工される塗工液の配合は、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100部に対して、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分配合の合計が6〜75部であることが好ましい。 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分に対して、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分配合の合計が6部未満だと、高度な耐水性は得られるが、塗工時、ワインダー時で巻き取りに皺が発生したり、ブロッキングが発生したり、目的とする印刷性が得られない。 また、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分に対して、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分配合率の合計が75部を超えた場合、無機顔料、ポリオレフィン系微粒子によりエマルジョンの皮膜形成が著しく阻害され、十分な耐水性が得られない。

    【0027】また、本発明において、基紙上に塗工される塗工液に使用される無機顔料は、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100部に対して、固形分として3〜72部の配合率であることが好ましい。 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100部に対して、無機顔料の固形分配合率が3部未満だと、刷り上がり面質が良好とならないばかりか、静電気による重走の問題が発生し、目的とする印刷性が得られない。 また、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分に対して、
    無機顔料の固形分配合率が72部を超えた場合、無機顔料によりエマルジョンの皮膜形成が著しく阻害され、十分な耐水性が得られない。

    【0028】さらに、本発明において、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、ポリオレフィン系微粒子からなる塗工液は、固形分として片面当たりに3〜15g/m 2塗工することが好ましい。
    塗工量が3g/m 2未満の場合、紙表面が完全に皮膜されず、耐水性が低下する。 また、塗工量が15g/m 2を超えた場合、塗工液が塗工機の乾燥ゾーンで十分に乾燥せず、ブロッキングやコックリングなどが発生しやすくなる。 そのため、塗工速度を落とさねばならず、生産効率が悪化する。

    【0029】なお、本発明の印刷用耐水紙を製造に際して、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、ポリオレフィン系微粒子で構成されるコート剤を紙基材に塗工する装置としては、ツーロール、フィルムトランスファー式のサイズプレス、キャレンダーサイズプレス、ロールコータ、エアナイフコータ、ダイコータ、バーコータ、ビルブレードコータ、ブレードコータ、ショートドエルブレードコータ、フィルムトランスファーコーターなど公知の塗工機が適宜用いられる。

    【0030】

    【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。 また、実施例に於いて示す「部」および「%」は、特に明示しない限り重量部および重量%を示す。

    【0031】実施例1 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−218、平成テクノ株式会社)を固形分として100部、無機顔料(ミズカシルP−52
    7、水澤化学株式会社)を固形分として5部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合し、水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/
    2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0032】実施例2 無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)
    を固形分として2部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として2
    部配合する以外は、すべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0033】実施例3 無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)
    を固形分として3部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として3
    部配合する以外は、すべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0034】実施例4 無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)
    を固形分として40部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として40部配合する以外はすべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0035】実施例5 無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)
    を固形分として35部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として40部配合する以外はすべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0036】実施例6 基紙上に塗工する塗工量を固形分として片面2g/m 2にする以外は、すべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0037】実施例7 基紙上に塗工する塗工量を固形分として片面17g/m 2
    にする以外は、すべて実施例1と同様の方法で印刷用耐水紙を得た。

    【0038】比較例1 エチレン系共重合樹脂エマルジョン(HYTEC S−
    3121、東邦化学工業株式会社)を固形分として10
    0部、無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)を固形分として5部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0039】比較例2 水系ポリエステルエマルジョン(HYTEC PE−1
    010、東邦化学工業株式会社)を固形分として100
    部、無機顔料(ミズカシルP−527、水澤化学株式会社)を固形分として5部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 6
    4.0g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0040】比較例3 アニオン性界面活性剤乳化重合アクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−102、平成テクノ株式会社)を固形分として100部、無機顔料(ミズカシルP
    −527、水澤化学株式会社)を固形分として5部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合し、水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0041】比較例4 保護コロイドを使用したアクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−141、平成テクノ株式会社)を固形分として100部、無機顔料(ミズカシルP−52
    7、水澤化学株式会社)を固形分として5部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合し、水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/
    2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0042】比較例5 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−218、平成テクノ株式会社)を水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0043】比較例6 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−218、平成テクノ株式会社)を固形分として100部、無機顔料(ミズカシルP−52
    7、水澤化学株式会社)を固形分として6部配合し、水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)
    製:ニューパールコートL 64.0g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0044】比較例7 コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン(テクノコートHT−218、平成テクノ株式会社)を固形分として100部、ポリオレフィン系微粒子(ケミパールW−300、三井化学株式会社)を固形分として5部配合し、水で塗液固形分濃度が35%になるまで希釈した。 この塗液をバーコーターを用いて、コート紙(三菱製紙(株)製:ニューパールコートL 64.0
    g/m 2 )に固形分として片面5g/m 2になるように両面塗工し、印刷用耐水紙を得た。

    【0045】実施例1〜7、比較例1〜6の印刷用耐水紙について、耐水性、ワインダー加工性、刷り上がり面質、印刷作業性、ブロッキング、離解性、コックリング、乾燥性を評価した結果を下記表1に記載する。

    【0046】(耐水性)耐水性の評価は、印刷用耐水紙の表面に水滴を5cc滴下し、24時間放置後裏面への水の浸透を観察した。 ◎:裏面への水の浸透がなく、印刷用耐水紙にボコツキが発生していない。 ○:裏面への水の浸透はないが、印刷用耐水紙にボコツキが発生している。 △:部分的に僅かに裏面への水の浸透が見られるが実用上問題ない。 ×:水滴が滴下された面全体に水が浸透しているものを×と判定した。 目的とする耐水性は○以上である。

    【0047】(ワインダー作業性)ワインダー作業性は、印刷用耐水紙の巻き取りをワインダー作業する際に皺や蛇行の状況を評価した。 ○:ワインダー作業が100m/分以上の速度で作業しても皺や蛇行が発生しない。 △:ワインダー作業が50m以上100m/分未満の速度ならば、皺や蛇行がなく作業できる。 ×:ワインダー作業の速度が50m/分未満なら皺や蛇行がなく作業できるもの、および50m/分未満の作業速度でも皺や蛇行が発生するものを×と判定した。 目標とするワインダー作業性は△以上である。

    【0048】(刷り上がり面質)刷り上がり面質は、印刷用耐水紙(菊版、2000枚)を枚葉紙平版オフセット輪転印刷機(ダイヤ304、三菱重工株式会社)にて8000枚/時間で、4色オフセット印刷した時の印刷画像の優劣を目視で評価した。 ○:刷り上がり面質が良好。 △:刷り上がり面質はやや劣るが、実用上問題ない。 ×:刷り上がり面質悪く、問題がある。 目標とするレベルは△以上である。

    【0049】(印刷作業性)印刷作業性は、印刷用耐水紙(菊版、2000枚)を枚葉紙平版オフセット輪転印刷機(ダイヤ304、三菱重工株式会社)にて8000
    枚/時間で、4色印刷した時のブロッキング、滑りによる重走などを評価した。 ○:問題なく作業できる。 △:重走、紙滑りの発生が僅かで実用上問題ない。 ×:重走、紙滑りが頻繁で作業性に問題がある。 目標は△以上であるが、好ましくは○である。

    【0050】(ブロッキング)ブロッキングは、5cm
    ×5cm片の印刷用耐水紙を10枚重ねて、40℃、9
    0%の条件下で、400kg/cm 2の荷重を加えて3
    0分放置した後、ブロッキングの発生状況を評価した。 5:紙面通しがくっついていない。 4:紙面通しがくっついているがすぐに剥がれる。 3:紙面通しがくっついており剥がすときに音がする。 2:紙面通しが部分的に完全にくっついており、剥がれない。 1:紙面通しが全面的に完全にくっついており、剥がれない。 目標は3以上である。

    【0051】(離解性)印刷用耐水紙を1cm四方に断裁し、絶乾重量で24g採取し、2000gの水と共に熊谷理機工業製パルプ離解機(JIS P8209に準拠する)を用いて離解作業を行った。 次いで、離解後のパルプスラリーを用いて手抄きシートを作製し、以下の基準により離解性の評価を行った。 ○:離解性が良好。 △:離解に時間がかかるが、実用上使用可能なレベルである。 ×:離解しない。 目標は△以上である。

    【0052】(コックリング)基紙上に塗工液を塗工したときに、塗工液粘度や塗工量などの条件によって、塗工後の紙にボコついた皺のようなものが発生するが、それをコックリングという。 その状態を目視で評価した。 ○:コックリングの発生なく良好。 △:コックリングが僅かに発生しているが、実用上問題なし。 ×:コックリングの発生が多く、外観の見栄えが悪い。 目標は△以上である。

    【0053】(乾燥性)基紙上に塗工された塗工液が塗工機の乾燥ゾーンを通過した後で十分乾燥されているかどうか、塗工後の水分を測定した。 ○:水分6%以下で十分乾燥されている。 △:水分6〜12%で湿っぽいが、ブロッキングなど、
    実用上の問題はない。 ×:水分12%を超えており、塗工後の巻き取り内部でブロッキングなど問題が発生している。 目標は△以上である。

    【0054】

    【表1】

    【0055】評価:実施例1と比較例1〜4の結果から、印刷用耐水紙に使用される耐水化剤としては、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンが好ましいことが明らかである。

    【0056】比較例5〜7の結果から、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンのみを塗工して得られた印刷用耐水紙は、高温多湿条件下でのブロッキング、ワインダー作業性、印刷作業性が不良であり、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンと無機顔料からなる塗工液を塗工した印刷用耐水紙は、ブロッキングとワインダー作業性が不良、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンとポリオレフィン系微粒子からなる塗工液を塗工した印刷用耐水紙は、
    刷り上がり面質および印刷作業性が不良であることが明らかである。

    【0057】実施例1〜7の結果から、塗工液がコア/
    シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料とポリオレフィン系微粒子の固形分の合計が6〜75重量部の配合であり、かつコア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、無機顔料の固形分が3
    〜72重量部の配合であり、さらに上記塗工液を固形分として片面に3〜15g/m 2塗工した場合、耐水性、ワインダー作業性、刷り上がり面質、印刷作業性、ブロッキング、離解性、コックリング、乾燥性が非常に良好な印刷用耐水紙が得られることが明らかである。

    【0058】

    【発明の効果】本発明の印刷用耐水紙は、コア/シェル構造を有するアクリル系樹脂エマルジョン、無機顔料、
    ポリオレフィン系微粒子からなるものであり、高度な耐水性と優れた印刷適性を有し、ブロッキングの発生がなく、ワインダーおよび印刷作業性が良好で、離解性に優れた印刷用耐水紙である。

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